JPH0571506U

JPH0571506U - ２種類の部材により成るチェ−ンリンク

Info

Publication number: JPH0571506U
Application number: JP2125992U
Authority: JP
Inventors: 佳龍呉
Original assignee: 呉佳龍
Priority date: 1992-03-10
Filing date: 1992-03-10
Publication date: 1993-09-28

Abstract

(57)【要約】【目的】２種類の部材より成るチェ−ンリンクを提供
する。【構成】チェ−ンリンク２は、４個の同一チェ−ンプ
レ−ト６と１個のピン４とを有する。このピン４は、中
間部分、この中間部分のわきにおいて一体になされた２
個の首部分、そしてこれらの首部分のわきにおいて一体
になされた２個の端部分を有する。２個のチェ−ンプレ
−ト６は、内側チェ−ンプレ−トとして機能するが、そ
れぞれ、ひとつの首部分にとりつけられる。他のチェ−
ンプレ−ト６は、外側チェ−ンプレ−トとして作用する
が、それぞれ、ひとつの端部分に担持される。端部分
は、その後、ハンマ−で平らにされ、チェ−ンリンク２
が完成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、４個の同一チェ−ンプレ−トとピンとより成るチェ−ンリンクに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図５Ａと図５Ｂに示すように、チェ−ンリンクは５種類の部材より成る。すなわち、２個の同一外側チェ−ンプレ−ト、２個の同一内側チェ−ンプレ− ト、ブッシュ、中空ロ−ラ、およびピンである。２個の内側チェ−ンプレ−トは、ロ−ラをはさみ、外側チェ−ンプレ−トは内側チェ−ンプレ−トをはさんでいる。ブッシュはチェ−ンプレ−ト内に挿入されているので、ロ−ラが担持される。ピンは、ブッシュに挿入し、その後両端がハンマ−でたたかれて平らにされ、チェ−ンリンクが形成される。図６Ａと図６Ｂに示される他の従来型チェ−ンリンクは、４種類の部材を有する。すなわち、２個の同一外側チェ−ンプレ−ト、それぞれが２個の同一管状フランジをもつ２個の内側チェ−ンプレ−ト、中空ロ−ラ、およびピンである。内側チェ−ンプレ−トの管状フランジと他の内側チェ−ンプレ−トの管状フランジは、ロ−ラ内に受容されるので、心合管状フランジがロ−ラを担持するためのブッシュを形成する。外側チェ−ンプレ−トはそれぞれ、内側チェ−ンプレ−トのわきにおかれる。ピンはブッシュに挿入され、その両端はハンマ−で平らにたたかれ、チェ−ンリンクが形成される。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

上述の従来型チェ−ンリンクは共に、ロ−ラを用い、それぞれ５個と４個の異なる種類の部材を含む。これらのチェ−ンリンクの製造はむずかしく、コストが高くなる。したがって、少品種の部材によるチェ−ンリンクが望ましい。つまり、製作が容易でコストの低い、ロ−ラなしのチェ−ンリンクが望まれるわけである。チェ−ンリンクとスプロケットの歯との間の摩擦は、この歯がチェ−ンリンクと係合し始める瞬間と歯がチェ−ンリンクから離れ始める瞬間にだけ生じる。従来のチェ−ンリンクはそれぞれ、歯とチェ−ンリンクとの間の摩擦を減少させるためロ−ラを採用しているが、これらのリンクによりロ−ラとブッシュとの間に、あるいはロ−ラと管状フランジとの間に摩擦が生じる。この結果、ロ−ラを用いてもエネルギ−の節約にはならず、無駄である。

【０００４】

【問題点を解決する手段】

本考案は、４個のチェ−ンプレ−トと円筒ピンとより成るチェ−ンリンクを提供する。この円筒ピンは、中間部分、２個のそれぞれ別々の比較的細い端部分、および上記中間部分のわきにあるひとつの端部分のまわりにそれぞれが伸びる２個の環状溝を有する。２個のチェ−ンプレ−トは、内側チェ−ンプレ−トとして機能するが、他のチェ−ンプレ−トは外側チェ−ンプレ−トとして機能する。

【０００５】

【実施例】

本考案による図面、特に図１を視るにチェ−ンリンク２は、１個のピン４と４個のチェ−ンプレ−ト６とにより成る。図２を視るに、ピン４は１個の円筒中間部分、２個の別々の比較的細身の円筒端部分、および２個の環状溝とより成り、上記円筒端部分はそれぞれ、中間部分の端から突出し、環状溝は中間部分の近くにおける１個の端部分のまわりにのびている。チェ−ンプレ−ト６は、数字の８の形状をしており、それの中間部分は２個の相対的に拡大された端部分と連結され、各端部分は円形穴を備えている。２個のチェ−ンプレ−ト６は、内側チェ− ンプレ−トとして機能し、他のチェ−ンプレ−トは外側チェ−ンプレ−トとして機能する。

【０００６】図３に示すように、ピン４の端部分はそれぞれ、１個の内側チェ−ンプレ−ト６のひとつの穴に挿入され、穴の縁は溝内に受容される。ピン４の各端部分は、１個の外側チェ−ンプレ−ト６の１個の穴に挿入される。ピン４の各端部分はハンマ−で平らにされて、径が大きくなるので、ピン４とチェ−ンプレ−ト６は連結されてリンクになる。これらの溝があるお影で、ピン４の端部分がハンマ−でつぶされても溝のまわりの部分の直径の寸法が適正な範囲内に維持される。かくして、チェ−ンプレ−ト６はピン４に対して回転するのに支障は生じない。ピン４の溝の巾は、チェ−ンプレ−ト６の厚さよりわずかに大きいので、外側チェ− ンプレ−ト６が溝にかかることはない。

【０００７】本考案のチェ−ンリンクはその具体例について説明されて来たが、当業者には本明細書をよむことにより変形例が明らかになる。したがって、本発明は以下のクレ−ムの範囲内に入る変形例のすべてをカバ−するものである。

【０００８】

【効果】

本考案は、上述の如く構成したので、製作が容易でコストが低いという効果が存する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるチェ−ンリンクを示す斜視図であ
る。

【図２】本考案によるチェ−ンリンクを示す分解図であ
る。

【図３】本考案によるチェ−ンリンクを示す断面図であ
って、チェ−ンピンの両端がハンマ−で平らになされる
前の状態を示す。

【図４】本考案によるチェ−ンリンクを示す断面図であ
るが、チェ−ンピンの両端がハンマ−で平らになされた
後の状態を示す。

【図５】第１の従来のチェ−ンリンクによるチェ−ンリ
ンクを示す平面図である。

【図６】第１の従来のチェ−ンリンクによるチェ−ンリ
ンクを示す１部断面図である。

【図７】第２の従来のチェ−ンリンクによるチェ−ンリ
ンクを示す平面図である。

【図８】第２の従来のチェ−ンリンクによるチェ−ンリ
ンクを示す部分的平面図である。

【符号の説明】

２チェ−ンリンク４ピン６チェ−ンプレ−ト

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】中間部分、この中間部分の端からそれぞ
れが突出する２個の端部分、上記中間部分のわきにおけ
る１個の上記端部分のまわりにのびる２個の溝を含むピ
ン、縁部によって画定される２個の穴をそれぞれが有す
る４個の同一チェ−ンプレ−トより成り、２個の上記チ
ェ−ンプレ−トの該縁部は１個の上記溝内に受容され、
２個の他のチェ−ンプレ−トは上記端部に担持されるチ
ェ−ンリンク。