JP2023146839A - 自動分析装置及び自動分析装置において試料容器を押さえる方法 - Google Patents

自動分析装置及び自動分析装置において試料容器を押さえる方法 Download PDF

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哲史 山本
Tetsushi Yamamoto
重幸 田代
Shigeyuki Tashiro
雄三 竹内
Yuzo Takeuchi
和由 池田
Kazuyoshi Ikeda
健司 山崎
Kenji Yamazaki
富夫 生田目
Tomio Namatame
達也 村田
Tatsuya Murata
友美 村松
Tomomi Muramatsu
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Abstract

【課題】ピアサ針をキャップから引き抜く際の押さえ部品とキャップとの貼りつきを抑制すること。【解決手段】自動分析装置は、上面がキャップにより封止された試料容器のキャップにピアサ針で穿孔した状態で、試料容器内のサンプリングを行う自動分析装置である。自動分析装置は、押さえ機構を有する。押さえ機構は、キャップを弾性的に押さえる。また、押さえ機構は、ピアサ針をキャップから引き抜くときに試料容器が浮き上がることを抑制する抑制機能を有する。【選択図】図8

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、自動分析装置及び自動分析装置において試料容器を押さえる方法に関する。
血液検体の分析を行う自動分析装置の中には、血液の凝固特性に基づいて対象成分の分析を行う血液凝固分析装置がある。血液検体は、キャップで上面を封止する試料容器にて保管される。このような自動分析装置では、血液検体を吸引するプローブを試料容器に挿入するのに先立ち、ピアサ針を用いてキャップを穿孔して、キャップの屑によるプローブの目詰まりを回避している。
試料容器からの血液検体の吸引後には、ピアサ針がキャップから引き抜かれる。例えば、押さえ部品でキャップを上方から押さえた状態で、ピアサ針をキャップから引き抜く。このとき、押さえ部品が強い力でキャップを押さえていると、押さえ部品にキャップが貼りつき、押さえ部品をキャップから取り外すために上昇させたときに、キャップ及び試料容器が浮き上がってしまうことがある。
試料容器が浮き上がると、試料容器を保持する試料ラックも浮き上がり、その後落下する。このとき、試料ラックの位置がずれる場合がある。試料ラックの位置がずれることにより、当該試料ラックに保持された他の試料容器の位置もずれ、これにより他の試料容器からの血液検体の吸引が適切に行えなくなる。また、試料容器が試料ラックから浮いた状態になると、試料容器上端の高さが高くなり、自動分析装置内を搬送されるときに、当該自動分析装置内の他の部材に接触することもある。これらの問題は、血液凝固型の自動分析装置に限らず、試料容器のキャップにピアサ針で穿孔した状態で、試料容器内の試料のサンプリングを行う他の自動分析装置においても起こり得る。
特開2016-3970号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、ピアサ針をキャップから引き抜く際の押さえ部品とキャップとの貼りつきを抑制することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る自動分析装置は、上面がキャップにより封止された試料容器のキャップにピアサ針で穿孔した状態で、試料容器内のサンプリングを行う自動分析装置である。自動分析装置は、押さえ機構を有する。押さえ機構は、キャップを弾性的に押さえる。また、押さえ機構は、ピアサ針をキャップから引き抜くときに試料容器が浮き上がることを抑制する抑制機能を有する。
図1は、本実施形態に係る自動分析装置の一例の機能構成を示すブロック図である。 図2は、自動分析装置の分析機構の構成の一例を示す図である。 図3は、分析機構の測定部を上面から見た図である。 図4は、測定部を側面から見た図である。 図5は、測定部の別の例を上面から見た図である。 図6は、試料容器内の試料のサンプリングを行う方法の一例を示す図である。 図7は、自動分析装置の押さえ機構を示す図であって、押さえ機構を、試料容器のキャップを押さえた状態で示す斜視図である。 図8は、押さえ機構の全体を示す斜視図である。 図9は、押さえ機構の一部を拡大して示す斜視図である。 図10は、押さえ機構の駆動側部品、ヘッド側部品及び弾性部材を示す側面図である。 図11は、押さえ機構の駆動側部品、ヘッド側部品及び弾性部材を示す側面図である。 図12は、駆動側部品の位置を検出する方法を説明するための図である。 図13は、駆動側部品の位置を検出する方法を説明するための図である。 図14は、駆動側部品の位置を検出する方法を説明するための図である。 図15は、駆動側部品の位置を検出する方法を説明するための図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1は、本実施形態に係る自動分析装置1の機能構成の例を示すブロック図である。本実施形態においては、自動分析装置1は、例えば、血液凝固分析装置である。なお、以下においては、血液凝固型の自動分析装置1を例として、本実施形態を説明するが、他の分析方法の自動分析装置でも本実施形態を実現することができる。図1に示すように、本実施形態に係る自動分析装置1は、分析機構2と、解析回路3と、駆動機構4と、入力インターフェース5と、出力インターフェース6と、通信インターフェース7と、記憶回路8と、制御回路9と、押さえ機構10とを備えて構成されている。
分析機構2は、被検者の検体である血液検体と、各検査項目で用いられる試薬である凝固試薬とを混合した混合液を生成する。また、分析機構2は、検査項目によっては、所定の倍率で希釈した標準液と、この検査項目で用いられる試薬とを混合する。分析機構2は、血液検体と試薬との混合液や標準液と試薬との混合液の光学的な物性値を連続的に測定する。この測定により、例えば、透過光強度、吸光度、散乱光強度等で表される標準データ、及び被検データが生成される。
解析回路3は、分析機構2により生成される標準データ、及び被検データを解析することで、血液検体の凝固に関する検量データ、及び分析データを生成するプロセッサである。解析回路3は、例えば、記憶回路8から解析プログラムを読み出し、読み出した解析プログラムに従って標準データ、及び被検データを解析する。なお、解析回路3は、記憶回路8で記憶されているデータの少なくとも一部を記憶する記憶領域を備えてもよい。
駆動機構4は、制御回路9の制御に従い、分析機構2を駆動させる。駆動機構4は、例えば、ギア、ステッピングモータ、ベルトコンベア、及びリードスクリュー等により実現される。
入力インターフェース5は、例えば、操作者から、又は病院内ネットワークNWを介して測定を依頼された血液検体に係る各検査項目の分析パラメータ等の設定を受け付ける。入力インターフェース5は、例えば、マウス、キーボード、及び、操作面へ触れることで指示が入力されるタッチパッド等により実現される。入力インターフェース5は、制御回路9に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を制御回路9へ出力する。なお、本明細書において入力インターフェース5はマウス、及びキーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、自動分析装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路9へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース5の例に含まれる。
出力インターフェース6は、制御回路9に接続され、制御回路9から供給される信号を出力する。出力インターフェース6は、例えば、表示回路、印刷回路、及び音声デバイス等により実現される。表示回路には、例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、及びプラズマディスプレイ等が含まれる。なお、表示対象を表すデータをビデオ信号に変換し、ビデオ信号を外部へ出力する処理回路も表示回路に含まれる。印刷回路は、例えば、プリンタ等を含む。なお、印刷対象を表すデータを外部へ出力する出力回路も印刷回路に含まれる。音声デバイスは、例えば、スピーカ等を含む。なお、音声信号を外部へ出力する出力回路も音声デバイスに含まれる。
通信インターフェース7は、例えば、病院内ネットワークNWと接続する。通信インターフェース7は、病院内ネットワークNWを介してHIS(Hospital Information System)とデータ通信を行う。なお、通信インターフェース7は、病院内ネットワークNWと接続する検査部門システム(Laboratory Information System:LIS)を介してHISとデータ通信を行ってもよい。
記憶回路8は、磁気的、若しくは光学的記録媒体、又は半導体メモリ等の、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体等を含む。なお、記憶回路8は、必ずしも単一の記憶装置により実現される必要は無い。例えば、記憶回路8は、複数の記憶装置により実現されてもよい。
記憶回路8は、解析回路3で実行される解析プログラム、及び制御回路9に備わる機能を実現するための制御プログラムを記憶している。記憶回路8は、解析回路3により生成される検量データを検査項目毎に記憶する。記憶回路8は、解析回路3により生成される分析データを血液検体毎に記憶する。記憶回路8は、操作者から入力された検査オーダ、又は通信インターフェース7が病院内ネットワークNWを介して受信した検査オーダを記憶する。
制御回路9は、自動分析装置1の中枢として機能するプロセッサである。制御回路9は、記憶回路8に記憶されているプログラムを実行することで、実行したプログラムに対応する機能を実現する。なお、制御回路9は、記憶回路8で記憶されているデータの少なくとも一部を記憶する記憶領域を備えてもよい。
図2は、図1に示される分析機構2の構成の一部における一例を示す模式図である。この図2に示すように、本実施形態に係る分析機構2は、反応ディスク201と、恒温部202と、ラックサンプラ203と、試薬庫204とを備えて構成されている。
反応ディスク201は、複数の反応容器2011を、環状に配列させて保持する。反応容器2011は、キュベットとも呼ばれる。反応ディスク201は、反応容器2011を所定の経路に沿って搬送する。具体的には、検体の分析動作中、反応ディスク201は、駆動機構4により、既定の時間間隔で回動と停止とが交互に繰り返される。反応容器2011は、例えば、ポリプロピレン(PP)又はアクリルにより形成されている。図2では図示を省略しているが、自動分析装置1は、反応ディスク201を覆う遮光カバーを有している。
恒温部202は、所定の温度に設定された熱媒体を貯留し、貯留する熱媒体に反応容器2011を浸漬させることで、反応容器2011に収容される混合液を昇温する。
ラックサンプラ203は、複数の試料容器を保持可能な試料ラック2031を、移動可能に支持しており、これら複数の試料容器には、測定を依頼された検体である血液検体が収容されている。図2に示す例では、5本の試料容器を並列して保持可能な試料ラック2031が示されている。
ラックサンプラ203には、試料ラック2031を搬送する搬送領域2032が設けられている。すなわち、この搬送領域2032を使用して、試料ラック2031が投入される投入位置から、測定が完了した試料ラック2031を回収する回収位置まで、試料ラック2031が搬送される。搬送領域2032では、長手方向に整列された複数の試料ラック2031が、駆動機構4により、方向D1へ移動される。
また、ラックサンプラ203には、試料ラック2031で保持される試料容器を所定の試料吸引位置へ移動させるため、試料ラック2031を搬送領域2032から引き込む引き込み領域2033が設けられている。試料吸引位置は、例えば、サンプル分注プローブ207の回動軌道と、ラックサンプラ203で支持されて試料ラック2031で保持される試料容器の開口部の移動軌道とが交差する位置に設けられる。引き込み領域2033では、搬送されてきた試料ラック2031が、駆動機構4により、方向D2へ移動される。
また、ラックサンプラ203には、試料が吸引された試料容器を保持する試料ラック2031を搬送領域へ戻すための戻し領域2034が設けられている。戻し領域2034では、試料ラック2031が、駆動機構4により、方向D3へ移動される。
試薬庫204は、標準液、及び血液検体に対して実施される各検査項目で用いられる試薬等を収容する複数の試薬容器200を保冷しながら保持する。試薬庫204内には、回転テーブルが回転自在に設けられている。回転テーブルは、複数の試薬容器200を円環状に載置して保持する。
さらに、図2に示される本実施形態に係る分析機構2は、サンプル分注アーム206と、サンプル分注プローブ207と、試薬分注アーム208と、試薬分注プローブ209とを備える。
サンプル分注アーム206は、反応ディスク201とラックサンプラ203との間に設けられている。サンプル分注アーム206は、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、かつ、水平方向に回動自在に設けられている。サンプル分注アーム206は、一端にサンプル分注プローブ207を保持する。
サンプル分注プローブ207は、サンプル分注アーム206の回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。この回動軌道上には、ラックサンプラ203上の試料ラック2031で保持される試料容器から試料を吸引するための試料吸引位置が設けられている。また、サンプル分注プローブ207の回動軌道上には、サンプル分注プローブ207が吸引した試料を反応容器2011へ分注するためのサンプル分注位置が設けられている。サンプル分注位置は、例えば、サンプル分注プローブ207の回動軌道と、反応ディスク201に保持されている反応容器2011の移動軌道との交点に相当する。
サンプル分注プローブ207は、駆動機構4によって駆動され、試料吸引位置、又はサンプル分注位置において上下方向に移動する。また、サンプル分注プローブ207は、制御回路9の制御に従い、試料吸引位置の直下に位置する試料容器から試料を吸引する。また、サンプル分注プローブ207は、制御回路9の制御に従い、吸引した試料を、サンプル分注位置の直下に位置する反応容器2011へ分注する。これらサンプル分注アーム206とサンプル分注プローブ207とにより、本実施形態における試料分注機構の一例が構成される。
試薬分注アーム208は、反応ディスク201と試薬庫204との間に設けられている。試薬分注アーム208は、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、かつ、水平方向に回動自在に設けられている。試薬分注アーム208は、一端に試薬分注プローブ209を保持する。
試薬分注プローブ209は、試薬分注アーム208の回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。この回動軌道上には、試薬吸引位置が設けられている。試薬吸引位置は、例えば、試薬分注プローブ209の回動軌道と、試薬庫204の回転テーブルに円環状に載置される試薬容器200の開口部の移動軌道とが交差する位置に設けられる。また、試薬分注プローブ209の回動軌道上には、試薬分注プローブ209が吸引した試薬を反応容器2011へ分注するための試薬分注位置が設定されている。試薬分注位置は、例えば、試薬分注プローブ209の回動軌道と、反応ディスク201に保持されている反応容器2011の移動軌道との交点に相当する。
試薬分注プローブ209は、駆動機構4によって駆動され、回動軌道上の試薬吸引位置、又は試薬分注位置において上下方向に移動する。また、試薬分注プローブ209は、制御回路9の制御に従い、試薬吸引位置で停止している試薬容器200から試薬を吸引する。また、試薬分注プローブ209は、制御回路9の制御に従い、吸引した試薬を、試薬分注位置の直下に位置する反応容器2011へ分注する。これら試薬分注アーム208と試薬分注プローブ209とにより、本実施形態における試薬分注機構の一例が構成される。
本実施形態の自動分析装置1は、ピアサ針1050を有している(図6参照)。ピアサ針1050は、サンプル分注プローブ207の試料の吸引のため、試料容器1000の上面を封止するキャップ1010を穿孔する。穿孔可能なように、本実施形態においては、このキャップ1010は、例えばゴム栓により構成されている。ピアサ針1050は、図示しないピアサ針アームの一端に保持されてもよい。ピアサ針アームは、サンプル分注アーム206と同様に、反応ディスク201とラックサンプラ203との間に設けられる。ピアサ針アームは、駆動機構4により、鉛直方向に上下動自在、かつ、水平方向に回動自在に設けられる。
ピアサ針1050は、ピアサ針アームの回動に伴い、円弧状の回動軌道に沿って回動する。ピアサ針アームの回動軌道上には、サンプル分注アーム206と共通の試料吸引位置が位置する。ピアサ針1050は、駆動機構4によって駆動され、試料吸引位置において上下方向に移動することによりキャップを穿孔する。したがって、これらピアサ針アームとピアサ針1050とにより、本実施形態における試料分注補助機構の一例が構成される。
さらに、本実施形態に係る分析機構2においては、その内部に、反応ディスク201に保持可能な反応容器2011と同数の測光ユニット211が設けられている。この測光ユニット211が、本実施形態における測定部を構成する。図3及び図4は、この測光ユニット211の構成例を示す模式図である。図3は、測光ユニット211を、反応ディスク201の上方向から臨んだ際の各構成要素の位置関係の例を表す模式図である。図4は、測光ユニット211を、反応ディスク201の断面方向から臨んだ際の各構成要素の位置関係の例を表す模式図である。
測光ユニット211は、反応容器2011内に分注された試料と試薬との混合液(測定対象物質)の光学的な物性値を連続的に測定する。本実施形態に係る分析機構2においては、複数の測光ユニット211が設けられている。例えば、分析機構2には、反応ディスク201で保持可能な反応容器と同数の測光ユニット211が設けられている。すなわち、反応ディスク201で保持される1つの反応容器に対して、1つの測光ユニット211が設けられている。それぞれの測光ユニット211の構成は同様であるため、図3及び図4においては、1つの測光ユニット211を代表して図示している。
図3及び図4に示す測光ユニット211は、例えば、光源2111と、光検出器2112、2113とを有する。例えば、測光ユニット211は、反応ディスク201で環状に保持される反応容器2011の環状中心側に光源2111を有する。光源2111は、反応容器2011が配列されている環の外側へ向けて光を照射するように設けられている。なお、光検出器2102、2103は、これらのうちいずれか一方だけとしてもよい。
光源2111は、2種類の波長の光を発生する、光照射部の一例である。光源2111は、例えば、波長が長い第1の光と、波長が短い第2の光とを発生する。例えば、第1の光の波長は、620~750nmの赤色の波長域に含まれ、第2の光の波長は、380~495nmの紫から青色の波長域に含まれる。なお、第1及び第2の光の波長は、620~750nmの赤色の波長域にそれぞれ含まれていてもよい。光源2111は、例えば、複数の波長の光を発生可能な多波長LED、所定の波長の光をそれぞれ発生する2つのLED、及び広い波長域の光からフィルタによって所望の波長の光を透過させる光源ユニット等により実現される。
光源2111は、制御回路9の制御に従い、第1及び第2の光を発生する。具体的には、例えば、光源2111は、所定の周期で第1及び第2の光を交互に発生する。このとき、光源2111は、例えば、第1及び第2の光を、凝固の最小測定単位である、例えば0.1秒の半分である0.05秒周期で交互に光を発生する。光源2111から照射された光は、反応容器2011へ入射される。
なお、光源2111は、制御回路9により指定される一方の波長の光を発生するようにしてもよい。また、光源2111は、第1及び第2の光を同時に発生するようにしてもよい。ただし、このとき、不要な波長の光を除外するためのフィルタを光検出器2112、2113に設ける必要がある。
光検出器2112は、反応容器2011を挟んで光源2111と対向する位置に配設される。光源2111から出射された光は、反応容器2011の第1側壁から入射され、第1側壁と対向する第2側壁から出射される。光検出器2112は、反応容器2011から出射された光を検出する。光検出器2112は、例えば、透過光受光部の一例である。
具体的には、例えば、光検出器2112は、反応容器2011内の標準液と試薬との混合液を透過した光を検出する。光検出器2112は、検出した光を所定の時間間隔、例えば、0.1秒間隔でサンプリングし、透過光強度、又は吸光度等で表される標準データを生成する。所定の時間間隔は、例えば、第1の光の発生頻度と同期する。なお、光検出器2112は、例えば、第1の光の波長と対応した波長の光のみを検出するようにしてもよい。また、光検出器2112は、反応容器2011内の血液検体と試薬との混合液を透過した光を検出する。光検出器2112は、検出した光を所定の時間間隔でサンプリングし、透過光強度、又は吸光度等により表される被検データを生成する。光検出器2112は、生成した標準データ、及び被検データを解析回路3へ出力する。
光検出器2113は、光源2111の光の照射軸と、光検出器2113の受光軸とが反応容器2011内において略90度で交わるように配設される。光源2111から出射された光は、反応容器2011の第1側壁から入射され、混合液内の粒子により散乱された後、第1側壁と90度隔てて隣接する第3側壁から出射される。光検出器2113は、反応容器2011から出射された光を検出する。光検出器2113は、例えば、散乱光受光部の一例である。
具体的には、例えば、光検出器2113は、反応容器2011内の標準液と試薬との混合液で散乱された光を検出する。光検出器2113は、検出した光を所定の時間間隔、例えば、0.1秒間隔でサンプリングし、散乱光強度等で表される標準データを生成する。所定の時間間隔は、例えば、第2の光の発生頻度と同期する。なお、光検出器2113は、例えば、第2の光の波長と対応した波長の光のみを検出するようにしてもよい。また、光検出器2113は、反応容器2011内の血液検体と試薬との混合液で散乱された光を検出する。光検出器2113は、検出した光を所定の時間間隔でサンプリングし、散乱光強度等により表される被検データを生成する。光検出器2113は、生成した標準データ、及び被検データを解析回路3へ出力する。
なお、光検出器2112、2113は、検出した光の強度を検出信号として解析回路3へ出力してもよい。このとき、解析回路3が、所定の時間間隔、例えば、0.1秒間隔で検出信号をサンプリングし、標準データ、及び被検データを生成する。
図5は、本実施形態に係る測光ユニット211の別の構成例を表す模式図である。図5は、図3と同様に、測光ユニット211を、反応ディスク201の上方向から臨んだ際の各構成要素の位置関係の例を表している。図5に示される測光ユニット211は、光源2111として、2つのLED51、52を有している。図5に示される例では、LED52の光の照射軸が、LED51の光の照射軸に対して所定の角度だけ傾けられている。
光検出器2112は、図3及び図4の例と同様に、反応容器2011を挟んでLED51と対向する位置に配設されている。一方、光検出器2113は、LED52の光の照射軸と、光検出器2113の受光軸とが反応容器2011内において略90度で交わるように配設されている。
再び図1に示すように、解析回路3は、記憶回路8に記憶されている解析プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、解析回路3は、解析プログラムを実行することで、解析機能31、及び複合解析機能32を有する。すなわち、解析回路3は、本実施形態において、測光ユニット211で測定した結果に基づいて、検体に含まれる成分の分析結果を求める分析処理部を構成する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによって解析機能31、及び複合解析機能32が実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて解析回路を構成し、各プロセッサが解析プログラムを実行することにより解析機能31、及び複合解析機能32を実現してもよい。
解析機能31は、分析機構2により生成される標準データ、及び被検データを解析する機能であり、解析部の一例である。具体的には、例えば、解析機能31において解析回路3は、標準データに基づいて凝固時間を算出し、算出した凝固時間から検量データを生成する。解析回路3は、生成した検量データを制御回路9へ出力する。
また、解析機能31において解析回路3は、例えば、被検データを解析することで、混合液中の凝固の過程を測定する。具体的には、解析回路3は、例えば、反応が強い試薬が添加された混合液の解析については、透過光を検出して得られる被検データを解析する。解析回路3は、被検データに基づいて血液凝固反応についての受光強度変化を取得する。なお、以下では、受光強度変化を反応曲線として説明を進める。解析回路3は、反応曲線における変曲点、及び飽和到達点等を凝固終了点として検出する。このときの変曲点、及び飽和到達点等の検出は、数学的なアルゴリズム、例えば、反応曲線の1次微分、2次微分、又は他の演算法を用いて実施される。解析回路3は、検出した凝固終了点に基づき、凝固点と、凝固点に到達する時間である凝固時間を算出する。なお、解析回路3は、反応が強い試薬を添加した後、凝固が進まない異常検体に対しては、散乱光を検出して得られる被検データを解析してもよい。
また、解析回路3は、例えば、反応が弱くて遅い試薬を添加した混合液の解析については、散乱光を検出して得られる被検データを解析する。なお、本実施形態において、反応が弱くて遅い試薬について、反応が弱い試薬と記載する箇所もあるが、これらは同意のものとして扱うものとする。解析回路3は、被検データに基づいて反応曲線を取得し、取得した反応曲線から、血液検体の凝固に関する情報、例えば、凝固終了点、凝固点、及び凝固時間を算出する。
また、解析回路3は、検査項目によっては、算出した凝固時間と、この被検データに対応する検査項目の検量データとに基づき、濃度値等を算出する。解析回路3は、凝固終了点、凝固点、凝固時間、及び濃度値等を含む分析データを制御回路9へ出力する。
複合解析機能32は、分析機構2により生成される2種類の被検データを複合して解析する機能であり、複合解析部の一例である。具体的には、複合解析機能32において解析回路3は、透過光を検出して得られる被検データと、散乱光を検出して得られる被検データとを取得する。解析回路3は、透過光についての被検データに基づく反応曲線、及び、散乱光についての被検データに基づく反応曲線から、血液検体の凝固に関する情報、例えば、凝固終了点、凝固点、及び凝固時間等を算出する。
複合解析機能32は、例えば、制御回路9からの制御、及び解析機能31での解析結果に従って実施される。例えば、解析回路3は、制御回路9からの指示に応じ、複合解析機能32を実施する。また、解析回路3は、例えば、解析機能31において、反応が弱い試薬を添加した後、想定よりも反応が遅い等の場合、複合解析機能32を実施する。
解析回路3は、凝固終了点、凝固点、及び凝固時間等を含む分析データを制御回路9へ出力する。
図1に示される制御回路9は、記憶回路8に記憶されている制御プログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。例えば、制御回路9は、制御プログラムを実行することで、システム制御機能91と、測光制御機能92と、試料吸引制御機能93と、押さえ機構制御機能94とを有する。なお、本実施形態では、単一のプロセッサによってシステム制御機能91と、測光制御機能92と、試料吸引制御機能93と、押さえ機構制御機能94とが実現される場合を説明するが、これに限定されない。例えば、複数の独立したプロセッサを組み合わせて制御回路を構成し、各プロセッサが制御プログラムを実行することにより、これらの各種機能を実現してもよい。
システム制御機能91は、入力インターフェース5から入力される入力情報に基づき、自動分析装置1における各部を統括して制御する機能である。例えば、システム制御機能91において、制御回路9は、検査項目に応じた解析を実施するように解析回路3を制御する。
測光制御機能92は、測定に用いられる光の波長を制御する機能であり、測光制御部の一例である。具体的には、測光制御機能92において制御回路9は、例えば、記憶回路8に記憶されている検査オーダを参照し、次に測定される検査項目で用いられる試薬情報を取得する。制御回路9は、例えば、取得した試薬情報に含まれる検査項目名、試薬名、反応に関する情報、及び再検に関する情報等に基づき、次に使用される試薬の反応が弱いか否かを判断する。
試料吸引制御機能93は、上述の試料分注機構および試料分注補助機構を制御し、試料容器から所定量の試料を吸引するための機能である。図6は、試料容器1000内の試料のサンプリングを行う方法の一例を示す図である。試料吸引制御機能93は、試料吸引位置にて、ピアサ針1050を下方に移動させて試料容器1000のキャップ1010を穿孔するとともに、ピアサ針1050の内部を通してサンプル分注プローブ207を試料1020に達するまで降下させて試料1020を吸引する。試料1020の吸引後は、サンプル分注プローブ207を上昇させて試料容器1000からサンプル分注プローブ207を引き抜いたのち、ピアサ針1050を上昇させて試料容器1000からピアサ針1050を引き抜く。より詳細には、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く。
押さえ機構制御機能94は、押さえ機構10を制御し、試料容器1000を押さえるための機能である。具体的には、押さえ機構制御機能94は、押さえ機構10により、押さえ機構10の押さえ部材132が試料容器1000の上面を封止したキャップ1010に接触しながら試料容器1000を押さえる。
次に、図7~図15を参照して、自動分析装置1の押さえ機構10について説明する。図7は、押さえ機構10を示す図であって、押さえ機構10を、試料容器1000のキャップ1010を押さえた状態で示す斜視図である。図8は、押さえ機構10の全体を示す斜視図であり、図9は、押さえ機構10の一部を拡大して示す斜視図である。図10及び図11は、押さえ機構10の駆動側部品120、ヘッド側部品130及び弾性部材140を示す側面図である。図12~図15は、駆動側部品120の位置を検出する方法を説明するための図である。
押さえ機構10は、サンプル分注プローブ207を用いて、試料容器1000内に収容されている試料1020を吸引するサンプリングを行う際に、試料容器1000を押さえる機構である。試料1020は、例えば血液検体である。図7に示されているように、試料容器1000は、試料ラック2031に保持された状態で試料吸引位置に配置される。押さえ機構10は、押さえ部材132を有しており、この押さえ部材132が試料容器1000に接触して試料容器1000を押さえる。とりわけ、本実施形態では、試料容器1000の上面はキャップ1010により封止されている。したがって、押さえ部材132は、キャップ1010を押さえることにより、試料容器1000を押さえる。
押さえ機構10は、駆動側部品120、ヘッド側部品130及び弾性部材140を有している。また、本実施形態の押さえ機構10は、駆動側部品120を駆動するための駆動源110と、駆動源110及び駆動側部品120を接続するシャフト115も有している。
駆動源110は、例えばモータである。駆動源110は、例えば押さえ機構10の筐体に対して固定されている。これに限られず、駆動源110は、自動分析装置1の筐体等に対して固定されてもよい。シャフト115の中心軸線は、第1方向d1に沿って延びている。第1方向d1は、例えば鉛直方向と平行である。駆動源110は、シャフト115をその中心軸線周りに回転させることができるように構成されている。シャフト115の外面には雄ネジ部が形成されている。
駆動側部品120は、シャフト115の雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を有している。これにより、シャフト115がその中心軸線周りに回転すると、その回転方向に応じて、駆動側部品120は、第1方向d1に沿って、駆動源110及びシャフト115に対して移動することができる。とりわけ、本実施形態では、駆動源110がシャフト115を回転させることにより、駆動側部品120は、第1方向d1に沿って上下動する。
ヘッド側部品130は、第1方向d1に沿って、駆動側部品に対して移動可能に構成されている。とりわけ、本実施形態では、ヘッド側部品130は、駆動側部品120に対して、第1方向d1に沿って上下動することができる。ヘッド側部品130は、シャフト115の雄ネジ部とは接続(螺合)していない。ヘッド側部品130は、押さえ部材132を有している。押さえ部材132は、ヘッド側部品130が下降した際に、試料容器1000のキャップ1010に接触し、ヘッド側部品130が上昇した際には、キャップ1010から離れる。なお、駆動側部品120は、単一の部品で構成されてもよいし、複数の部品を組み合わせて構成されてもよい。同様に、ヘッド側部品130は、単一の部品で構成されてもよいし、複数の部品を組み合わせて構成されてもよい。
駆動側部品120とヘッド側部品130との間には、弾性部材140が掛け渡されている。本実施形態では、弾性部材140は、両端にフックを有する引張コイルバネである。なお、弾性部材140は、引張コイルバネに限られない。駆動側部品120は、駆動側掛止部122を有している。また、ヘッド側部品130は、ヘッド側掛止部134を有している。弾性部材140は、一方のフックが駆動側掛止部122に掛け止められ、他方のフックがヘッド側掛止部134に掛け止められることにより、駆動側部品120とヘッド側部品130との間に掛け渡されている。
図10には、駆動側部品120とヘッド側部品130とが、第1方向d1に沿って互いに接触した状態で示されており、図11には、駆動側部品120とヘッド側部品130とが、第1方向d1に沿って互いに離れた状態で示されている。図10に示された状態において、弾性部材140は、わずかに引っ張られた状態にあることが好ましい。これにより、図10に示された状態において、ヘッド側部品130が駆動側部品120部品に対して意図せずに動くこと、いわゆるがたつきが生じること、を抑制することができる。
本実施形態の押さえ機構10は、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに試料容器1000が浮き上がることを抑制する抑制機能を発揮するストッパー機構124を有している。ストッパー機構124は、駆動側部品120とヘッド側部品130とが、互いに所定の間隔以上に離れることを抑制することにより、試料容器1000が浮き上がることを抑制する。ストッパー機構124は、ヘッド側掛止部134と、駆動側部品120に設けられた長孔125とで構成されている。本実施形態では、長孔125は、駆動側部品120に含まれる板状部材126をその厚さ方向に貫通する孔である。長孔125の長手方向は、第1方向d1と平行である。
ヘッド側掛止部134は、長孔125内に配置されている。とりわけ、ヘッド側掛止部134は、板状部材126の厚さ方向に沿って長孔125を貫通して配置されている。これにより、板状部材126に対するヘッド側掛止部134の第1方向d1に沿った移動範囲が規制されている。これにより、駆動側部品120に対するヘッド側部品130の第1方向d1に沿った移動範囲が規制されている。
図10に示された状態から、駆動側部品120とヘッド側部品130とが、第1方向d1に沿って互いに離れると、ヘッド側掛止部134が長孔125の長手方向に沿って長孔125内を移動する。ヘッド側掛止部134が長孔125の上端127に接触すると、板状部材126に対するヘッド側掛止部134のそれ以上の移動が規制される。これにより、駆動側部品120とヘッド側部品130とが、それ以上離れることが抑制される。
押さえ機構10は、駆動側部品120及びヘッド側部品130の高さ位置を検出するセンサを有している。とりわけ、本実施の形態の押さえ機構10は、初期位置センサ150と、駆動側センサ128と、下限センサ160と、を有している。初期位置センサ150及び下限センサ160は、例えば押さえ機構10の筐体に対して固定されている。これに限られず、初期位置センサ150及び下限センサ160は、自動分析装置1の筐体等に対して固定されてもよい。駆動側センサ128は、駆動側部品120に対して固定されている。したがって、駆動側センサ128は、駆動側部品120と一体に上下動する。
初期位置センサ150、駆動側センサ128及び下限センサ160としては、例えば、フォトセンサを用いることができる。フォトセンサは、互いに対面して配置された発光部及び受光部を有し、発光部から出射した光を受光部で検知しているか否かを出力するセンサである。このようなセンサによれば、発光部から出射した光を受光部で検知している間は、発光部と受光部との間に光を遮る物体がないと判断することができ、発光部から出射した光を受光部で検知しなくなった場合には、発光部と受光部との間に光を遮る物体があると判断することができる。
押さえ機構10は、ヘッド側部品130に取り付けられ、ヘッド側部品130と一体に上下動する検出片135を有している。検出片135は、その一部が初期位置センサ150、駆動側センサ128及び下限センサ160のいずれかにより検出されることが意図されている。図13~図15によく示されているように、検出片135は、第1方向d1に沿って延びる本体部136と、本体部136から横方向(第1方向d1と直交する方向)に突出する突出部137と、を有している。本体部136の下端は、下限センサ160で検出されることが意図されている。突出部137は、初期位置センサ150及び駆動側センサ128で検出されることが意図されている。なお、これに限られず、検出片135は、初期位置センサ150で検出されることが意図された第1の突出部と、駆動側センサ128で検出されることが意図された、第1の突出部とは異なる第2の突出部とを有してもよい。
下限センサ160は、安全のために設けられている。下限センサ160は、検出片135の本体部136を検出可能に構成されている。本実施形態の押さえ機構10では、下限センサ160が検出片135の本体部136を検出すると、駆動側部品120が後述の下端位置よりもさらに下方に移動したことがわかる。この場合は、押さえ機構10に何らかの不具合が生じていると考えられるため、押さえ機構10の動作を停止したり、ユーザへの報知を行ったりする。
次に、図10~図15を参照して、押さえ機構10の動作について説明する。図13は、押さえ機構10が初期位置にあるときの、検出片135とセンサ128,150との位置関係を示す。図14は、駆動側部品120及びヘッド側部品130が初期位置から下降し、押さえ部材132が試料容器1000のキャップ1010に接触したときの、検出片135とセンサ128,150との位置関係を示す。図15は、駆動側部品120がさらに加工して下端位置に到達したときの、検出片135とセンサ128,150との位置関係を示す。なお、以下に説明する押さえ機構10の動作は、制御回路9の押さえ機構制御機能94により制御される。
図10に示された状態において、押さえ機構10は初期位置にある。このとき、押さえ部材132は、試料容器1000のキャップ1010には接触していない。また、図13に示されているように、検出片135の突出部137は、初期位置センサ150及び駆動側センサ128により検出されている。ここで、検出片135のいずれかの部分がセンサ128,150,160に検出されているとは、当該部分がセンサ128,150,160の発光部と受光部との間で発光部から出射した光を遮っている状態、すなわち、当該センサ128,150,160の受光部が発光部から出射した光を受けていない状態を指す。
押さえ機構10が初期位置にある状態において、試料ラック2031に保持された試料容器1000が、試料吸引位置に配置される。具体的には、図2において、試料ラック2031が、駆動機構4により引き込み領域2033から方向D2へ移動される。吸引されるべき試料1020が収容された試料容器1000が試料吸引位置に配置された後、駆動源110は、シャフト115を中心軸線周りに回転させる。これにより、駆動側部品120が下方へ移動する。駆動側部品120とヘッド側部品130との間には、弾性部材140が掛け渡されているので、押さえ部材132が試料容器1000(キャップ1010)に接触していない間は、駆動側部品120とヘッド側部品130とは一体に下降する。押さえ機構10が初期位置から下方へずれると、初期位置センサ150は、検出片135の突出部137を検出しなくなる。なお、初期位置センサ150及び下限センサ160は、押さえ機構10の筐体等に対して固定されているので下降しない。その一方、駆動側センサ128は、駆動側部品120と一体に下降する(図14参照)。
押さえ部材132が試料容器1000のキャップ1010に接触すると、ヘッド側部品130の下方への移動は停止する。これにともなって、検出片135の下方への移動も停止する。駆動源110がシャフト115をさらに回転させると、駆動側部品120は、さらに下降する。このとき、駆動側センサ128は、検出片135に対して相対的に下降する。駆動側掛止部122とヘッド側掛止部134との間に掛け渡された弾性部材140は、駆動側部品120の下降にともなって引き伸ばされる。これにより、弾性部材は、駆動側部品120及びヘッド側部品130に対して、互いに近づく方向に作用する弾性力を生じる。したがって、押さえ機構10は、押さえ部材132により、キャップ1010を弾性的に押さえることになる。
駆動側部品120と一体に下降した駆動側センサ128が検出片135の突出部137を検出しなくなると、押さえ機構制御機能94は、駆動源110の駆動を停止させる。これにより、駆動側部品120の下降が停止する(図11及び図15参照)。このときの駆動側部品120の位置を、下端位置とする。このとき、弾性部材140は最も大きく引き伸ばされ、押さえ部材132に最も大きな弾性力を与える。このときの、押さえ部材132がキャップ1010を押さえる力を第1の力とする。
ここで、駆動側部品120が下端位置に位置しているときに、ヘッド側掛止部134と駆動側部品120の長孔125の上端とが接触していると、ヘッド側掛止部134と駆動側部品120の長孔125との接触部を介して、駆動源110の駆動力が押さえ部材132に伝わる。この場合、押さえ部材132が試料容器1000に対して、意図しない大きな力で押し付けられることがある。これにより、試料容器1000が破損する可能性がある。したがって、駆動側部品120が下端位置に位置しているときには、ヘッド側掛止部134と駆動側部品120の長孔125の上端とは、接触していないことが好ましい。すなわち、ヘッド側掛止部134と駆動側部品120の長孔125の上端との間には、わずかに隙間が形成されていることが好ましい。
この状態で、ピアサ針1050で試料容器1000のキャップ1010を穿孔し、続いて、ピアサ針1050の内部を通してサンプル分注プローブ207を試料1020に達するまで降下させて試料1020を吸引する。試料1020の吸引後は、サンプル分注プローブ207を上昇させて試料容器1000からサンプル分注プローブ207を引き抜く。
その後、ピアサ針1050を上昇させてピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く。このとき、ピアサ針1050とキャップ1010との間に生じる摩擦力により、ピアサ針1050とともに試料容器1000が浮き上がる。本実施形態では、ストッパー機構124により、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに試料容器1000が浮き上がることが抑制される。ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く際、試料容器1000とともにヘッド側部品130も上方へ移動する。ヘッド側掛止部134と駆動側部品120の長孔125の上端との間に形成された隙間の分だけヘッド側部品130が上方へ移動すると、ヘッド側掛止部134が長孔125の上端に接触し、ヘッド側部品130のそれ以上の上方への移動が抑制される。
駆動側部品120が下端位置に位置している状態において、駆動側部品120は、第1の力より大きい第2の力でその位置が固定されている。駆動源110がモータである場合、駆動側部品120が下端位置に位置している状態において、駆動側部品120は、駆動源110の励磁トルク(第2の力)により、その位置が固定されている。したがって、ヘッド側掛止部134が長孔125の上端に接触している場合には、ピアサ針1050を上昇させてピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く際に、ピアサ針1050とキャップ1010との間に生じる摩擦力よりも大きな第2の力でキャップ1010を押さえることにより、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くことができる。ピアサ針1050がキャップ1010から引き抜かれると、試料容器1000(キャップ1010)は、押さえ部材132から離れて試料ラック2031内へ落下する。
ピアサ針1050でキャップ1010を穿孔する際、及び、サンプル分注プローブ207を用いて試料容器1000内の試料1020を吸引する際には、押さえ機構10は、比較的小さい第1の力で試料容器1000(キャップ1010)を押さえる。これにより、押さえ部材132にキャップ1010が貼り付くことが抑制される。したがって、ピアサ針1050がキャップ1010から引き抜かれた際に、キャップ1010は押さえ部材132からスムーズに離れる。
試料容器1000が押さえ部材132から離れると、重力及び弾性部材140の弾性力により、ヘッド側部品130は下降し、駆動側部品120と接触する。このとき、駆動側センサ128が検出片135の突出部137を検出するようになる。その後、駆動源110を駆動させてシャフト115を反対方向に回転させ、駆動側部品120及びヘッド側部品130を上昇させる。初期位置センサ150が検出片135の突出部137を検出すると、押さえ機構制御機能94は、駆動源110の駆動を停止させる。これにより、駆動側部品120及びヘッド側部品130の上昇が停止する(図10及び図13参照)。
本実施形態の押さえ機構10は、ヘッド側部品130が、ヘッド側掛止部134が長孔125の上端に接触する位置(高さ)にあるとき、すなわち試料容器1000が押さえ機構10に対して所定の位置(高さ)にあるときに、試料容器1000が浮き上がることを抑制する抑制機能が働くようになる。すなわち、抑制機能が有効になる。その一方、ピアサ針1050がキャップ1010から引き抜かれると、ヘッド側部品130が下降してヘッド側掛止部134が長孔125の上端から離れるので、抑制機能が働かなくなる。すなわち、抑制機能が無効になる。
ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く際に、ピアサ針1050とキャップ1010との間に生じる摩擦力の方が駆動源110の励磁トルク(第2の力)よりも大きい場合、駆動源110の励磁トルクに抗して駆動側部品120が上方へ移動してしまうことがある。この場合、押さえ機構10で次の試料容器1000を押さえるときの駆動側部品120の下端位置が変化してしまい、試料容器1000を適切に押さえることができなくなるおそれがある。
本実施形態では、ピアサ針1050がキャップ1010から引き抜かれた後に、駆動側部品120が下端位置から初期位置へ戻る際の駆動源110における駆動パルス数を計測する。ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く際に、駆動源110の励磁トルクに抗して駆動側部品120が上方へ移動してしまった場合には、下端位置から初期位置へ戻る際の駆動側部品120の第1方向d1に沿った移動距離が小さくなる。これにより、駆動側部品120が下端位置から初期位置へ戻る際の駆動源110における駆動パルス数が所定の範囲から外れる。より詳細には、駆動側部品120が下端位置から初期位置へ戻る際の駆動源110における駆動パルス数が所定の範囲よりも小さくなる。したがって、駆動側部品120が下端位置から初期位置へ戻る際の駆動源110における駆動パルス数を計測することにより、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く際に、駆動源110の励磁トルクに抗して駆動側部品120が上方へ移動してしまったかどうかを判断することができる。
自動分析装置1は、計測された駆動源110の駆動パルス数が所定の範囲から外れている場合にユーザに報知する報知手段を有してもよい。これにより、ユーザは、押さえ機構10のメンテナンスを行うことが可能になる。報知手段を用いたユーザへの報知は、例えば、表示画面上の表示、ランプの点灯や点滅、警報音や音声等を用いることができる。
また、自動分析装置1は、計測された駆動源110の駆動パルス数が所定の範囲から外れている場合に、試料容器1000内の試料1020のサンプリングを停止してもよい。これにより、試料容器1000を適切に押さえることができなくなることによる、サンプリングの不具合を未然に防ぐことができる。
なお、上述の実施形態では、初期位置センサ150、駆動側センサ128及び下限センサ160として、フォトセンサを用いた例を説明したが、センサ150,128,160は、フォトセンサに限られない。例えば、センサ150,128,160として、弾性部材140の伸び量を計測するセンサや、弾性部材140にかかる力を計測するセンサ等の他のセンサを用いてもよい。
本実施形態の自動分析装置1は、上面がキャップ1010により封止された試料容器1000のキャップ1010にピアサ針1050で穿孔した状態で、試料容器1000内の試料1020のサンプリングを行う自動分析装置1であって、キャップ1010を弾性的に押さえる押さえ機構10であって、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに試料容器1000が浮き上がることを抑制する抑制機能を有する押さえ機構10を有する。
本実施形態の自動分析装置1は、上面がキャップ1010により封止された試料容器1000のキャップ1010にピアサ針1050で穿孔した状態で、試料容器1000内の試料1020のサンプリングを行う自動分析装置1であって、ピアサ針1050でキャップ1010を穿孔するときに第1の力でキャップ1010を押さえ、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに第1の力より大きい第2の力でキャップ1010を押さえる押さえ機構10を有する。
本実施形態の試料容器1000を押さえる方法は、上面がキャップ1010により封止された試料容器1000のキャップ1010にピアサ針1050で穿孔した状態で、試料容器1000内の試料1020のサンプリングを行う自動分析装置1において試料容器1000を押さえる方法であって、キャップ1010を弾性的に押さえる工程と、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに試料容器1000が浮き上がることを抑制する工程と、を有する。
本実施形態の試料容器1000を押さえる方法は、上面がキャップ1010により封止された試料容器1000のキャップ1010にピアサ針1050で穿孔した状態で、試料容器1000内の試料1020のサンプリングを行う自動分析装置1において試料容器1000を押さえる方法であって、ピアサ針1050でキャップ1010を穿孔するときに第1の力でキャップ1010を押さえる工程と、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに第1の力より大きい第2の力でキャップ1010を押さえる工程と、を有する。
このような自動分析装置1及び試料容器1000を押さえる方法によれば、ピアサ針1050でキャップ1010を穿孔する際、及び、サンプル分注プローブ207を用いて試料容器1000内の試料1020を吸引する際に、比較的小さい力(第1の力)で試料容器1000(キャップ1010)を押さえることができる。これにより、押さえ部材132にキャップ1010が貼り付くことが抑制される。したがって、ピアサ針1050がキャップ1010から引き抜かれた際に、キャップ1010は押さえ部材132からスムーズに離れる。その一方、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに試料容器1000が浮き上がることを抑制すること、又は、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜くときに第1の力より大きい第2の力でキャップ1010を押さえることにより、ピアサ針1050をキャップ1010から適切に引き抜くことが可能になる。
本実施形態の自動分析装置1では、押さえ機構10は、試料容器1000が押さえ機構10に対して所定の位置にあるときに、抑制機能が有効になる。
本実施形態の自動分析装置1では、ピアサ針1050がキャップ1010から引き抜かれた後に、抑制機能が無効になる。
このような自動分析装置1によれば、試料容器1000が浮き上がっているときにのみ比較的大きな力でキャップ1010を押さえるので、押さえ部材132にキャップ1010が貼り付くことがさらに抑制される。
本実施形態の自動分析装置1では、押さえ機構10は、駆動源110により駆動される駆動側部品120と、キャップ1010に接触可能なヘッド側部品130と、駆動側部品120とヘッド側部品130との間に掛け渡された弾性部材140とを有し、押さえ機構10は、駆動側部品120とヘッド側部品130との間に作用する弾性部材140の弾性力によりキャップ1010を押さえる。
このような自動分析装置1によれば、弾性部材140の弾性力を利用して、試料容器1000を適切に押さえることができる。
本実施形態の自動分析装置1では、駆動側部品120は、初期位置と、初期位置より下方の下端位置との間を移動可能であり、押さえ機構10は、ピアサ針1050がキャップ1010から引き抜かれた後に、下端位置から初期位置へ戻る際の駆動源110における駆動パルス数を計測する。
このような自動分析装置1によれば、ピアサ針1050をキャップ1010から引き抜く際に、ピアサ針1050とキャップ1010との間に生じる摩擦力の方が駆動源110の駆動力よりも大きく、駆動源110の励磁トルクに抗して駆動側部品120が上方へ移動してしまった場合に、駆動側部品120の位置が変化したことを検知することができる。したがって、押さえ機構10で次の試料容器1000を押さえるときの駆動側部品120の下端位置が変化することにより、試料容器1000を適切に押さえることができなくなることを抑制することができる。
本実施形態の自動分析装置1は、計測された駆動パルス数が所定の範囲から外れている場合にユーザに報知する報知手段を有する。
このような自動分析装置1によれば、ユーザは、報知を受けて押さえ機構10のメンテナンスを行うことが可能になる。
本実施形態の自動分析装置1は、計測された駆動パルス数が所定の範囲から外れている場合に、サンプリングを停止する。
このような自動分析装置1によれば、試料容器1000を適切に押さえることができなくなることによる、サンプリングの不具合を未然に防ぐことができる。
なお、上記説明における「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU (Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することで各処理機能を実現する。一方、プロセッサが例えばASICである場合、プログラムが記憶回路に保存される代わりに、当該処理機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その処理機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその処理機能を実現するようにしてもよい。
いくつかの実施形態及び変形例を説明したが、これらの実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態及び変形例同士の組み合わせを行うことができる。これらの実施形態及び変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 自動分析装置
2 分析機構
3 解析回路
4 駆動機構
5 入力インターフェース
6 出力インターフェース
7 通信インターフェース
8 記憶回路
9 制御回路
10 押さえ機構
110 駆動源
115 シャフト
120 駆動側部品
122 駆動側掛止部
124 ストッパー機構
128 駆動側センサ
130 ヘッド側部品
132 押さえ部材
134 ヘッド側掛止部
135 検出片
140 弾性部材
150 初期位置センサ
200 試薬容器
201 反応ディスク
202 恒温部
203 ラックサンプラ
204 試薬庫
206 サンプル分注アーム
207 サンプル分注プローブ
208 試薬分注アーム
209 試薬分注プローブ
211 測定部(測光ユニット)
1000 試料容器
1010 キャップ
1020 試料
1050 ピアサ針
2011 反応容器
2031 試料ラック
2031a 試料容器保持部

Claims (10)

  1. 上面がキャップにより封止された試料容器の前記キャップにピアサ針で穿孔した状態で、前記試料容器内の試料のサンプリングを行う自動分析装置であって、
    前記キャップを弾性的に押さえる押さえ機構であって、前記ピアサ針を前記キャップから引き抜くときに前記試料容器が浮き上がることを抑制する抑制機能を有する押さえ機構を有する、自動分析装置。
  2. 前記試料容器が前記押さえ機構に対して所定の位置にあるときに、前記抑制機能が有効になる、請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記ピアサ針が前記キャップから引き抜かれた後に、前記抑制機能が無効になる、請求項1又は2に記載の自動分析装置。
  4. 前記押さえ機構は、駆動源により駆動される駆動側部品と、前記キャップに接触可能なヘッド側部品と、前記駆動側部品と前記ヘッド側部品との間に掛け渡された弾性部材とを有し、
    前記押さえ機構は、前記駆動側部品と前記ヘッド側部品との間に作用する前記弾性部材の弾性力により前記キャップを押さえる、請求項1~3のいずれか一項に記載の自動分析装置。
  5. 前記駆動側部品は、初期位置と、前記初期位置より下方の下端位置との間を移動可能であり、
    前記押さえ機構は、前記ピアサ針が前記キャップから引き抜かれた後に、前記下端位置から前記初期位置へ戻る際の前記駆動源における駆動パルス数を計測する、請求項4に記載の自動分析装置。
  6. 計測された前記駆動パルス数が所定の範囲から外れている場合にユーザに報知する報知手段を有する、請求項5に記載の自動分析装置。
  7. 計測された前記駆動パルス数が所定の範囲から外れている場合に、前記サンプリングを停止する、請求項5又は6に記載の自動分析装置。
  8. 上面がキャップにより封止された試料容器の前記キャップにピアサ針で穿孔した状態で、前記試料容器内の試料のサンプリングを行う自動分析装置であって、
    前記ピアサ針で前記キャップを穿孔するときに第1の力で前記キャップを押さえ、前記ピアサ針を前記キャップから引き抜くときに前記第1の力より大きい第2の力で前記キャップを押さえる押さえ機構を有する、自動分析装置。
  9. 上面がキャップにより封止された試料容器の前記キャップにピアサ針で穿孔した状態で、前記試料容器内の試料のサンプリングを行う自動分析装置において前記試料容器を押さえる方法であって、
    前記キャップを弾性的に押さえる工程と、
    前記ピアサ針を前記キャップから引き抜くときに前記試料容器が浮き上がることを抑制する工程と、を有する方法。
  10. 上面がキャップにより封止された試料容器の前記キャップにピアサ針で穿孔した状態で、前記試料容器内の試料のサンプリングを行う自動分析装置において前記試料容器を押さえる方法であって、
    前記ピアサ針で前記キャップを穿孔するときに第1の力で前記キャップを押さえる工程と、
    前記ピアサ針を前記キャップから引き抜くときに前記第1の力より大きい第2の力で前記キャップを押さえる工程と、を有する方法。
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