JP2023145003A - サポートプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】OS標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、複数のプリンタで共通の印刷設定を利用し易くすること。【解決手段】PC1は、PC1に接続する複数のプリンタ2~4のうち、どのプリンタに対する処理が要求された場合であっても、つまり、どのプリンタに対応するプリントキューが選択された状態であっても、汎用印刷プログラム41が補助プログラム42を起動し、補助プログラム42に処理を要求する。起動された補助プログラム42は、共通設定ファイル45をメモリ12から読み込み、処理対象のプリンタ2~4に対して設定されている現在の印刷設定の設定値、つまり、プリントキューに記憶されている印刷設定の設定値を、その共通設定ファイル45に書き込まれた共通設定値に変更することで、プリンタ2~4のどのプリンタが選択されても印刷設定画面に共通設定値を表示できるようにする。【選択図】図1
Description
本明細書に開示される技術分野は、プリンタの制御をサポートするサポートプログラムに関する。
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置からプリンタを制御する技術として、情報処理装置にプリンタドライバをインストールし、プリンタドライバによって印刷データを生成し、その印刷データをプリンタに送信する構成が広く知られている(例えば、特許文献1)。また、情報処理装置のオペレーティングシステム(OS)が、制御されるプリンタごとにプリントキューを設け、各プリンタで設定可能な印刷設定の設定値を、プリントキューごとに管理する技術が知られている。
近年、プリンタドライバを利用せず、OSに標準に組み込まれている汎用印刷プログラムによってプリンタを制御する技術が実用化されている。この技術では、OSがプリンタを検知するとOS標準の汎用印刷プログラムとの関連付けを行い、以後、そのプリンタに対する印刷指示を受け付けた場合に、プリンタドライバを用いずに、OS標準の汎用印刷プログラムによる印刷が可能になる。
上述したOS標準の汎用印刷プログラムによってプリンタを制御する場合であっても、プリンタドライバと同様に、プリンタごとにプリントキューが設けられる。そのため、複数のプリンタで共通の印刷設定を利用したい場合に、ユーザは各プリントキューで管理されている設定値を変更する必要があり、手間が大きい。
上述した課題の解決を目的としてなされたサポートプログラムは、情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応し、前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムであって、前記情報処理装置は、複数のプリンタを制御対象とすることが可能であり、前記オペレーティングシステムには、制御対象のプリンタごとにプリントキューを設けることが可能であり、前記汎用印刷プログラムは、前記複数のプリンタのうちどのプリンタに対応するプリントキューが選択された状態であっても、前記サポートプログラムに処理を要求することが可能であり、前記コンピュータに、前記汎用印刷プログラムから処理が要求された場合に、前記複数のプリンタのうちいずれのプリンタに対する処理が要求されたか特定する特定処理と、前記複数のプリンタで共通して利用する印刷設定の設定値を示す共通設定値が書き込まれた設定データを読み込む読込処理と、前記特定処理にて特定されたプリンタに対応する印刷設定の設定値を、前記読込処理にて読み込まれた前記設定データに書き込まれた前記共通設定値に基づいて変更する変更処理と、を実行させる、ように構成される。
上記構成を有するサポートプログラムは、処理対象のプリンタが複数あった場合、それら複数のプリンタのうち、どのプリンタに対する処理が要求された場合であっても すなわち、どのプリンタに対応するプリントキューが選択された状態であっても、起動される。起動された補助プログラムは、設定データを読み込み、処理対象のプリンタに対して設定されている現在の印刷設定の設定値をその設定データに書き込まれた共通設定値に変更する。よって、情報処理装置のユーザがあらかじめ設定データを用意しておくことで、OSの汎用印刷プログラムを用いる情報処理装置において、その情報処理装置から複数のプリンタで共通の印刷設定を設定する場合の、ユーザの手間を省くことができる。
上記サポートプログラムの機能を実現するための装置、システム、制御方法、および当該サポートプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、OS標準の汎用印刷プログラムが組み込まれた情報処理装置において、複数のプリンタで共通の印刷設定を利用し易い技術が実現される。
以下、本形態のサポートプログラムを利用するパーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書は、PCにて実行されるサポートプログラムを開示する。
(第1実施形態)
本形態のPC1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。PC1は、情報処理装置の一例である。CPU11は、コンピュータの一例である。また、PC1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。なお、図1中のコントローラ10は、PC1の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
本形態のPC1は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、を含むコントローラ10を備えている。PC1は、情報処理装置の一例である。CPU11は、コンピュータの一例である。また、PC1は、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)13と、通信インタフェース(以下、「通信IF」とする)14と、を備え、これらがコントローラ10に電気的に接続されている。なお、図1中のコントローラ10は、PC1の制御に利用されるハードウェアやソフトウェアを纏めた総称であって、実際にPC1に存在する単一のハードウェアを表すとは限らない。
CPU11は、メモリ12から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。メモリ12には、各種のプログラムや各種のデータが記憶されている。メモリ12は、各種の処理が実行される際の作業領域としても利用される。CPU11が備えるバッファも、メモリの一例である。なお、メモリ12の一例は、PC1に内蔵されるROM、RAM、HDD等に限らず、CPU11が読み取り可能かつ書き込み可能なストレージ媒体、例えば、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体であっても良い。
ユーザIF13は、ユーザに情報を報知するための画面を表示するハードウェアと、ユーザによる操作を受け付けるハードウェアと、を含む。なお、ユーザIF13は、情報を表示可能なディスプレイ13aと、入力受付機能を有するマウスやキーボード等と、の組であっても良いし、ディスプレイ13aと入力受付機能とを備えるタッチパネルであっても良い。
通信IF14は、プリンタ2~4等の外部装置と通信を行うためのハードウェアを含む。通信IF14の通信規格は、イーサネット(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、USBなどである。PC1は、通信IF14を介して、インターネットに接続可能であっても良い。また、PC1は、複数の通信規格に対応する複数の通信IF14を備えていてもよい。
PC1のメモリ12には、図1に示すように、汎用印刷プログラム41を含むオペレーティングシステム(以下、「OS」とする)21と、補助プログラム42と、各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)と、が記憶されている。OS21は、例えば、Windows(登録商標)、macOS(登録商標)、Linux(登録商標)、iOS(登録商標)、Android(登録商標)である。補助プログラム42は、サポートプログラムの一例である。
本形態のPC1には、各種のアプリとして、例えば、情報アプリ43が組み込まれている。情報アプリ43は、例えば、地図アプリ、カレンダアプリ、ブラウザ、であり、ユーザの要求に応じて各種の情報をディスプレイ13aに表示させる機能を備えている。情報アプリ43は、アプリケーションプログラムの一例である。なお、情報アプリ43自身は、表示させた情報を印刷させる機能を備えていなくても良い。
汎用印刷プログラム41は、OS21とともに提供されるOS標準のプログラムであり、情報アプリ43等によってディスプレイ13aに表示されている情報を、プリンタ2~4等に印刷させるための機能を有する。本形態の汎用印刷プログラム41は、印刷対象の画像データに基づいて、中間データを生成する機能を含むプログラムである。汎用印刷プログラム41は、各種のプリンタのベンダによって提供される複数種類のモデルのプリンタが共通に利用できる機能をサポートしている。汎用印刷プログラム41は、各種のプリンタに固有のプリンタドライバとは異なり、各種のプリンタが固有に備える機能の全てに対応するものではなく、サポートする機能は汎用的なものに限られる。
補助プログラム42は、汎用印刷プログラム41の処理に付随してOS21からの指示に基づいて処理を実行するプログラムまたはプログラム群であり、対象のハードウェアの制御をサポートするプログラムである。本形態の補助プログラム42は、PC1に接続されているプリンタ2~4のモデルに対応するものであり、例えば、汎用印刷プログラム41を使用してプリンタ2~4の何れか1つに印刷を実行させる指示を受け付けた場合に、汎用印刷プログラム41から起動される。補助プログラム42は、例えば、印刷サポートアプリ(略称、PSA)、またはハードウェアサポートアプリ(略称、HSA)と呼ばれるものである。
なお、補助プログラム42は、それぞれが実行命令を受け付ける複数のプログラムの組み合わせであっても良いし、1つのプログラムであって命令に応じてそれぞれ異なる処理を実行できるプログラムであっても良い。また、補助プログラム42は、プリンタのベンダによってプリンタのタイプごとに用意されるプログラムであっても良い。例えば、インクジェットプリンタ用の補助プログラムやレーザプリンタ用の補助プログラムが、それぞれ用意されても良い。プリンタのタイプごとに限らず、プリンタのモデルごとやプリンタのモデルのシリーズごとに用意される補助プログラムが有っても良い。
PC1は、OS21に登録されたプリンタと通信可能に接続され、そのプリンタを制御対象とすることができる。本形態では、PC1とプリンタ2~4がネットワーク8に通信可能に接続されている。PC1は、OS21がネットワーク8を介してプリンタ2~4からプリンタ情報を取得してメモリ12に記憶しており、プリンタ2~4を制御対象としている。
プリンタ2~4は、少なくとも印刷機能と通信機能とを有する装置である。プリンタ2~4は、印刷データと印刷設定とをPC1等の外部装置から受信し、印刷設定に従って印刷を行う。印刷設定の設定項目の例としては、部数、印刷向き、印刷品質、用紙サイズ、給紙トレイ、用紙種類、両面印刷、カラー印刷、ふちなし印刷、割り付け印刷(Nin1)、着色剤を節約する節約印刷、印刷時のユーザ認証に使用するPINの設定がある。印刷設定の設定項目は、印刷物を針などで留めるステープルなど、印刷物に対して行う後処理に関するものであってもよい。
図2(a)に示すように、OS21は、制御対象のプリンタごとにプリントキューを用意する。本形態のOS21は、プリンタ2用のプリントキュー201と、プリンタ3用のプリントキュー202と、プリンタ4用のプリントキュー203とが設けられている。OS21は、プリントキューを用いて、各プリンタに送信される印刷ジョブを蓄積している。また、プリントキューには、例えば、対応するプリンタのプリンタ情報が記憶されている。また、プリントキューには、例えば、対応するプリンタがサポートする印刷設定の項目ごとに、現在設定されている設定値が記憶されている。
図1に戻り、PC1のOS21は、例えば、新たなプリンタがPC1に接続された場合、接続されたプリンタのタイプやモデルに応じて、適切な補助プログラムをサーバ等からダウンロードしてPC1に組み込むことができる。OS21は、組み込んだ補助プログラムの識別情報を新たに接続されたプリンタのプリンタ情報に対応付けて、メモリ12に記憶させる。本形態の補助プログラム42は、プリンタ2~4のモデルに対応している。OS21は、プリンタ2~4のプリンタ情報を補助プログラム42の識別情報に対応付けて記憶しており、プリンタ2~4の何れかが選択されると、補助プログラム42がOS21あるいは汎用印刷プログラム41から起動される。
汎用印刷プログラム41は、例えば、汎用印刷設定画面をディスプレイ13aに表示して、汎用印刷プログラム41がサポートする機能の印刷設定や、プリンタの選択を受け付けることができる。また、補助プログラム42は、詳細設定画面をディスプレイ13aに表示して、プリンタに固有の印刷設定を受け付けることができる。詳細設定画面は、汎用印刷プログラム41がサポートする機能についても印刷設定を受け付けてもよい。汎用印刷設定画面と詳細設定画面は印刷設定画面の一例である。
また、PC1は、図1に示すように、共通設定ファイル45をメモリ12に記憶している。共通設定ファイル45は、図2(b)に示すように、項目ごとに共通設定値を記憶している。共通設定値は、複数のプリンタで共通して利用する印刷設定の設定値を示す情報である。共通設定値には、例えば、用紙サイズ、カラー/モノクロ設定、両面/片面設定、のような汎用印刷プログラム41がサポート可能な標準項目の設定値が該当する。また、共通設定値には、例えば、節約印刷、ウォータマーク、PIN(認証情報)の設定、のようなプリンタ固有の機能に基づく項目の設定値を含めてもよい。
共通設定ファイル45は、補助プログラム42によって用いられるファイルであり、あらかじめ決められたメモリ12の領域にあらかじめ決められたファイル名で記憶されていてもよいし、補助プログラム42に読み込み対象の共通設定ファイル45のパスが登録されていてもよい。共通設定ファイル45は、テキストファイルでもよいし、jsonやcsvやxmlのような決められた形式のファイルでもよい。共通設定ファイル45は、後述する共通設定値設定処理により設定されている。共通設定ファイル45は設定データの一例である。
次に、本形態の補助プログラム42の動作を含む印刷の手順であって、情報アプリ43にて印刷が選択された場合の各プログラムによる手順について、図3のシーケンス図を参照して説明する。なお、図3および後述する他のシーケンス図では、プリンタ2~4に対応する補助プログラム42がPC1に組み込まれている場合の動作について示している。
なお、本形態における処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、補助プログラム42などのプログラムに記述された命令に従ったCPU11の処理を示す。CPU11による処理は、OS21のAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OS21の詳細な記載を省略して各プログラムの動作を説明する。また、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。
手順の最初に、ユーザが情報アプリ43を起動する(A01)。情報アプリ43は、ユーザの指示に応じて、各種の情報を含む情報画面をディスプレイ13aに表示させる(A02)。情報アプリ43は、表示中の情報画面にて印刷を選択されると(A03)、OS21の汎用印刷プログラム41に表示要求と情報画面のデータを送る (A04)。
汎用印刷プログラム41は、表示要求がされたことに応じて、汎用印刷設定画面をディスプレイ13aに表示させる(A06)。汎用印刷設定画面は、印刷設定の指示や印刷実行の指示を受け付ける画面である。例えば、図4に示すように、汎用印刷設定画面D2には、プリンタの選択を受け付けるプリンタ選択欄51と、各種の印刷設定の指定を受け付ける印刷設定欄53と、印刷対象となる情報画面の画像を示すプレビュー欄54と、詳細な印刷設定を行う指示を受け付ける詳細設定ボタンSW2と、印刷実行の指示を受け付ける印刷ボタンSW3と、が含まれる。
印刷設定欄53では、汎用印刷プログラム41が印刷設定の項目を表示して、パラメータの設定を受け付けることができる。印刷設定欄53を介して設定可能な項目の例としては、部数、用紙種類、用紙トレイ、用紙サイズ、両面印刷、カラーモード、割り付け印刷がある。印刷設定欄53を介して設定可能な項目は、さらに、印刷向き、印刷品質(解像度)、ステープル、印刷範囲、用紙種類、ふちなし印刷、拡縮があってもよい。印刷設定欄53では、印刷設定を容易にするため、主要な項目だけを表示し、その他の設定を操作した場合に、他の項目を追加表示するようにしてもよい。印刷設定欄53には、プリンタ2~4に固有の項目を含んだ表示がされてもよい。
図4に示すように、ユーザは、表示中の汎用印刷設定画面D2にて、プリンタ選択欄51への操作を行うことでプリンタの選択を行うことができる(図3のA07)。プリンタ選択欄51には、OS21に登録されたプリンタが選択可能に表示される。プリンタ選択欄51にて選択されたプリンタがプリンタ2~4の何れかである場合、汎用印刷プログラム41は、プリンタ2~4に対応する補助プログラム42を起動して、プリンタの選択に対応する処理を要求する(A08)。A08では、汎用印刷プログラム41は、選択されたプリンタの情報や、プリンタの選択時に設定されていた印刷設定の情報を、補助プログラム42に渡す。
なお、汎用印刷プログラム41は、例えば、OS21にて通常使用するプリンタとしてプリンタ2が設定されている場合には、図4に示すように、プリンタ2が選択された状態で汎用印刷設定画面D2を表示し(A06)、補助プログラム42を起動する(A08)。すなわち、OS21によってプリンタ2が自動的に選択され、汎用印刷プログラム41は、選択されたプリンタ2の情報に基づいて、A08を実行する。この場合、ユーザによるA07の操作は不要である。
なお、汎用印刷プログラム41が汎用印刷設定画面D2を表示する代わりに、情報アプリ43が汎用印刷設定画面D2を表示させる構成でも良い。その場合、情報アプリ43は、A03で印刷が選択されたことに応じて汎用印刷プログラム41を起動し、汎用印刷設定画面D2に表示させるためのデータを汎用印刷プログラム41から取得して、汎用印刷設定画面D2をディスプレイ13aに表示させる。そして、情報アプリ43は、例えば、プリンタ2が選択されていることに応じて、あるいは、A07にてプリンタ2が選択されたことに応じて、選択されたプリンタ2の情報を汎用印刷プログラム41に渡す。これにより、汎用印刷プログラム41は、A08にて、プリンタ2に対応する補助プログラム42を起動する。
補助プログラム42は、起動されたことに応じて、OS21に対してプリンタの能力を示す能力情報を要求する(A11)。OS21は、補助プログラム42からの要求を受けて、汎用印刷設定画面D2にて選択されたプリンタに対して能力情報を要求する取得要求を送信し、選択されたプリンタから能力情報を取得する(A12)。OS21は、選択されたプリンタから取得した能力情報を補助プログラム42に渡す(A13)。A13は能力取得処理の一例である。
OS21は、例えば、IPP(internet printing protocolの略)に応じた通信によって、選択されたプリンタとの通信を行う。なお、補助プログラム42は、OS21に要求する代わりに、例えば、MIB(Management Information Baseの略)を使って、選択されたプリンタから直接、能力情報を取得しても良い。
選択されたプリンタから取得する能力情報には、印刷設定として設定可能なパラメータの情報が含まれる。また、能力情報には、適正な印刷設定の組み合わせを示す情報が含まれる。また、能力情報には、例えば、ステータス情報、消耗品の残量情報、装着されているトレイの情報、トレイごとに設定されている用紙の用紙情報、対応可能な印刷解像度の情報、が含まれる。また、選択されたプリンタは、受け付けた印刷ジョブに基づいて画像処理を行って,画像処理後のデータに基づいて印刷する機能、例えば、Nin1等の集約印刷、ウォータマーク等の合成印刷、着色剤を節約する節約印刷、を行う機能を有していても良い。選択されたプリンタにて実行可能な画像処理の機能を有している場合、選択されたプリンタは、その機能の情報を能力情報としてOS21に渡しても良い。
補助プログラム42は、取得した能力情報をプリンタ情報と関連付けてメモリ12に記憶し、次回からA11~A13の処理を省略してもよいし、一定期間経過後に再度能力情報を取得し直してメモリ12に記憶してもよい。
補助プログラム42は、A08にて要求された処理の対象となるプリンタを特定する(A21)。つまり、補助プログラム42は、PCに接続しているプリンタ2~4のうち、印刷を実行するプリンタを特定する。例えば、補助プログラム42は、汎用印刷プログラム41に対して、選択されたプリンタのプリンタ特定情報の送信を要求し、そのプリンタ特定情報に基づいてプリンタを特定する。補助プログラム42は、A08の処理を要求される際に、汎用印刷プログラム41からプリンタ特定情報を受け取り、そのプリンタ特定情報に基づいてプリンタを特定してもよい。また、A13にて通知された能力情報が、プリンタ情報を含む場合、そのプリンタ情報に基づいてプリンタを特定してもよい。A21は特定処理の一例である。
補助プログラム42は、メモリ12から共通設定ファイル45を読み込む(A22)。そして、補助プログラム42は、設定値変更処理を行う(A23)。設定値変更処理は、汎用印刷設定画面D2を介して受け付けた現在の印刷設定の設定値、すなわち、選択されているプリンタのプリントキューに設定されている印刷設定の設定値を、共通設定ファイル45に書き込まれている共通設定値に変更する処理である。A22は読込処理の一例である。A23は変更処理の一例である。設定値変更処理について、図5のフローチャートを参照して説明する。図5の処理は、CPU11により実行される。
CPU11は、A21にて特定したプリンタのプリンタキューに設定されている印刷設定の設定値と、A22にて読み込んだ共通設定ファイル45の共通設定値とを照合し(S1)、全て一致するか否かを判断する(S2)。例えば、汎用印刷設定画面D2にてプリンタを選択した状態で印刷設定が設定された場合、その設定内容が選択されたプリンタのプリントキューに設定される。CPU11は、選択されたプリンタのプリントキューに設定されている設定値が、図2(b)に示す共通設定ファイル45に含まれる共通設定値を全て含む場合、印刷設定の設定値と共通設定値とが全て一致すると判断する(S2:YES)。この場合、図5に示すように、CPU11は、プリントキュー201の印刷設定の設定値を共通設定値に変更せずに、設定値変更処理を終了する。
これに対して、CPU11は、A21にて特定したプリンタのプリンタキューに設定されている印刷設定の設定値が、図2(b)に示す共通設定ファイル45に含まれる共通設定値のうち何れか1つでも含まない場合、印刷設定の設定値と共通設定値とが一致しないと判断する(S2:NO)。例えば、汎用印刷設定画面D2にて「用紙サイズ」の項目に「A3サイズ」が設定されている場合、その設定値は図2(b)の「用紙サイズ」の共通設定値「A4サイズ」と異なる。この場合、CPU11は、印刷設定の設定値と共通設定値とが一致しないと判断する。
図5に示すように、印刷設定の設定値と共通設定値とが不一致であると判断したCPU11は、例えば図6(a)に示す不一致通知画面D4をPC1のディスプレイ13aに表示する(S3)。
図6(a)に示す不一致通知画面D4は、選択されたプリンタについて設定されている現在の印刷設定の設定値と、共通設定ファイル45の共通設定値とが異なることを通知するメッセージや、現在の印刷設定を共通の印刷に変更するか否かを確認するメッセージを表示する。不一致通知画面D4は不一致の内容を具体的に表示してもよい。不一致通知画面D4は、現在の印刷設定を共通の印刷に変更することを指示する「はい」ボタンSW41と、現在の印刷設定を共通の印刷に変更しないことを指示する「いいえ」ボタンSW42とを含む。「はい」ボタンSW41あるいは「いいえ」ボタンSW42の操作は第1入力操作の一例である。
図5に示すように、CPU11は、「はい」ボタンSW41あるいは「いいえ」ボタンSW42の操作に応じて、印刷設定の設定値を変更する指示を受け付けたか否かを判断する(S4)。S4は第1受付処理の一例である。
CPU11は、ユーザIF13を介して、不一致通知画面D4の「はい」ボタンSW41の操作を受け付けると、現在の印刷設定の設定値を共通設定ファイル45の共通設定値に変更すると判断する(S4:YES)。この場合、CPU11は、図3のA13にて取得した能力情報を読み込む(S5)。メモリ12が処理の対象となるプリンタのプリンタ情報に関連付けて能力情報を記憶している場合には、CPU11は、メモリ12から能力情報を読み込んでもよい。
CPU11は、S5にて読み込んだ能力情報に基づいて、共通設定ファイル45の共通設定値が図3のA21にて特定したプリンタで対応可能か否かを判断する(S6)。例えば、PC1に接続するプリンタ2およびプリンタ3は、図2(b)に示す設定項目の共通設定値を全て実行できるプリンタであるが、プリンタ4は、モノクロ印刷できるが、カラー印刷できないプリンタであるとする。
CPU11は、選択されたプリンタがプリンタ4である場合、共通設定ファイル45の「カラーモード」に設定されている共通設定値「カラー」がプリンタ4で対応できない(図5のS6:NO)。この場合、図5に示すように、CPU11は、図2に示すプリンタ4のプリントキュー203に設定されている現在の印刷設定の設定値を共通設定値に変更せずに、設定値変更処理を終了する。このとき、CPU11は、プリンタ4が共通設定に対応できないことを通知する画面をPC1のディスプレイ13aに表示してもよい。その際、CPU11は、選択されているプリンタの変更あるいは共通設定値の変更をユーザに促してもよい。
CPU11は、選択されたプリンタがプリンタ3である場合、共通設定ファイル45の共通設定値がすべてプリンタ3で対応できるので(図5のS6:YES)、図5に示すように、現在の印刷設定の設定値を共通設定値に変更する(S7)。例えば、図2(a)のプリンタ3に対応するプリントキュー202は、「用紙サイズ」に「A4サイズ」を設定し、「割り付け印刷」の項目に「標準(1in1)」を設定し、「節約印刷」の項目に「OFF」を設定し、「PIN設定」の項目に「無効」を設定している。これらの設定値は、図2(b)の共通設定ファイル45の共通設定値と異なっている。そこで、CPU11は、プリントキュー202に記憶される印刷設定のうち、「用紙サイズ」の設定値を「A3サイズ」から共通設定値である「A4サイズ」に変更する。これと同様に、「割り付け印刷」、「節約印刷」、「PIN設定」の設定値を、「2in1」、「ON」、「有効(1234)」にそれぞれ変更する。
印刷設定の設定値と共通設定値とが不一致であって、選択されたプリンタがプリンタ2であるとする。この場合、プリンタ2は共通設定ファイル45の共通設定値に全て対応できる。例えば、図2(a)のプリンタ2に対応するプリントキュー201は、共通設定ファイル45に含まれる項目のうち、「割り付け印刷」の項目だけが共通設定値と異なる。そこで、CPU11は、プリントキュー201に記憶される印刷設定のうち、「割り付け印刷」の設定値を「4in1」から共通設定値である「2in1」に変更する。
このように、プリンタ2とプリンタ3のどちらが選択された場合でも、プリンタを選択するタイミングで、プリントキュー201,202に設定されている現在の印刷設定の設定値に共通設定値がそれぞれ反映される。よって、ユーザは、プリンタ2を使用して印刷する場合と、プリンタ3を使用して印刷する場合とで、共通の印刷設定にしたい場合に、汎用印刷設定画面D2に共通の設定値を手入力する必要がない。
上記に対して、CPU11は、ユーザIF13を介して、図6(a)に示す不一致通知画面D4にて「いいえ」ボタンSW42の操作を受け付けた場合、印刷設定の設定値を共通設定値に変更しないと判断する(S4:NO)。この場合、CPU11は、例えば図6(b)に示す共通設定値変更確認画面D5をPC1のディスプレイ13aに表示する(S8)。
図6(b)に示す共通設定値変更確認画面D5は、共通設定ファイル45の共通設定値を、現在設定されている印刷設定の設定内容で書き換えるか否かを確認するメッセージを表示する。共通設定値変更確認画面D2には、書き換え内容を表示してもよい。共通設定値変更確認画面D5は、共通設定ファイル45の共通設定値を変更する指示を受け付ける「はい」ボタンSW51と、共通設定ファイル45の共通設定値を変更しない指示を受け付ける「いいえ」ボタンSW52が設けられている。「はい」ボタンSW51あるいは「いいえ」ボタンSW52の操作は第2入力操作の一例である。
図5に示すように、CPU11は、「はい」ボタンSW51あるいは「いいえ」ボタンSW52の操作に応じて、共通設定値を変更する指示を受け付けたか否かを判断する(S9)。S9は第2受付処理の一例である。
CPU11は、ユーザIF13を介して、図6(b)に示す共通設定値変更確認画面D5の「はい」ボタンSW51の操作を受け付けた場合、共通設定値を変更すると判断する(S9:YES)。CPU11は、プリンタ3が選択されている場合、図2(b)に示す共通設定ファイル45の共通設定値を、図2(a)に示すプリンタ3用のプリントキュー202に記憶されている印刷設定の設定値に書き換えて変更する(S10)。つまり、補助プログラム42は、後述する共通設定値設定処理を実行しなくても、共通設定値の変更を現在の印刷設定の設定値に基づいて容易に変更できる。その後、CPU11は、設定値変更処理を終了する。S10は書換え処理の一例である。
この場合、例えば、その後に選択されるプリンタがプリンタ3からプリンタ2に変更された場合、変更後の共通設定値を用いて、プリンタ2のプリントキュー201に設定されている印刷設定の設定値が変更される。
なお、CPU11は、ユーザIF13を介して、図6(b)に示す共通設定値変更確認画面D5の「いいえ」ボタンSW52の操作を受け付けた場合、共通設定値を変更しないと判断し(S9:NO)、設定値変更処理を終了する。
図3に戻り、設定値変更処理を実行した補助プログラム42は、A08の処理の要求に対する終了通知を、汎用印刷プログラム41に送信する(A31)。この際、補助プログラム42は、現在設定されている印刷設定の設定値を汎用印刷プログラム41に渡す。つまり、例えば、設定値変更処理にて印刷設定の設定値が共通設定値に変更された場合には、変更後の印刷設定の設定値を終了通知とともに、汎用印刷プログラム41に渡す。終了通知を受け取った汎用印刷プログラム41は、終了通知に付加された情報を、汎用印刷設定画面D2に表示する(A32)。
上述したように、補助プログラム42は、設定値変更処理により、プリンタ2とプリンタ3の何れが選択された場合でも、印刷設定の設定値を共通設定値に自動的に変更し、変更後の印刷設定の設定値を終了通知とともに汎用印刷プログラム41に渡すことができる。そのため、汎用印刷プログラム41は、プリンタ2が選択された場合でもプリンタ3が選択された場合でも、共通設定値を反映した汎用印刷設定画面D2を表示することができる。つまり、汎用印刷設定画面D2には、プリンタ2とプリンタ3の何れが選択される場合でも、ユーザの手入力なしで、共通設定値が自動的に表示される。
なお、汎用印刷プログラム41は、例えば図2(a)に示す「用紙種類」、「給紙トレイ」、「ウォータマーク」、「ステープル」のように、印刷設定のうち共通設定値に含まれない項目の設定値については、変更しないとしてもよいし、選択されたプリンタのプリントキューに設定されている設定値(初期値)に変更してもよい。
次に、図4に示した汎用印刷設定画面D2の表示中、印刷ボタンSW3へのユーザの操作による印刷実行の指示を受け付けた場合の各プログラムによる手順について、図7のシーケンス図を参照して説明する。例えば、汎用印刷設定画面D2では、印刷ボタンSW3が設けられており、その印刷ボタンSW3への操作によって印刷実行の指示を受け付ける。汎用印刷設定画面D2は、情報アプリ43からの要求によって表示されていることから、汎用印刷設定画面D2への操作は、情報アプリ43が受け付けることを意味する。そのため、本形態では、印刷実行の指示は、情報アプリ43によって受け付けられ、その指示に応じて情報アプリ43から汎用印刷プログラム41に対して印刷指示が出力されることになる。なお、情報アプリ43が汎用印刷設定画面D2とは別に印刷実行の指示を直接受け付けてもよく、その場合も、その指示に応じて情報アプリ43から汎用印刷プログラム41に対して印刷指示が出力される。
汎用印刷プログラム41は、ユーザによる印刷実行の指示を受け付けると(D01)、汎用印刷設定画面D2にて受け付けた印刷設定を用いて、情報アプリ43から受け取った情報画面のデータの形式を中間データの形式に変換することで中間データを生成して(D02)、生成した中間データを補助プログラム42に渡す(D03)。情報アプリ43に含まれる画像データは種々のタイプのものであり、汎用印刷プログラム41は、印刷対象の画像データを、印刷データの生成に適した中間データに変換する。なお、印刷対象の画像データが印刷データの生成に適したデータであれば、中間データの生成を省略し、そのまま中間データとしても良い。中間データは、例えば、XPSデータである。
補助プログラム42は、D03にて受け取った中間データを、印刷設定された設定内容を反映するよう加工する(D04)。補助プログラム42は、加工した中間データにラスタライズを実行し、印刷対象の画像を示す印刷データを生成する(D05)。D05にて生成される印刷データは、選択されたプリンタにて印刷に使用できる形式のデータであり、例えば、選択されたプリンタのモデルに専用のPDLデータである。
選択されたプリンタに対応する補助プログラム42にてラスタライズすることで、汎用印刷プログラム41にてラスタライズする場合に比較して自由度が大きく、選択されたプリンタでの印刷に適した印刷データが生成される可能性が高い。なお、補助プログラム42によって生成される印刷データは、選択されたプリンタのモデル以外のプリンタでの印刷にも使用できる形式のデータであっても良い。
補助プログラム42は、D05にて生成した印刷データを、印刷の実行を指示する印刷コマンドとともに選択されたプリンタに送信する(D06)。D06は、送信処理の一例である。補助プログラム42は、選択されたプリンタに実行させると決定した画像処理がある場合、その処理の情報も含む印刷コマンドを生成する。補助プログラム42は、さらに、印刷データの送信を終了したことを汎用印刷プログラム41に通知しても良い(D08)。
印刷データと印刷コマンドとを受信したプリンタは、受信した印刷コマンドに基づいて、印刷データの画像の印刷を実行する(D07)。これにより、印刷物が生成される。
なお、補助プログラム42が印刷データを生成する代わりに、汎用印刷プログラム41が印刷データの生成を行っても良い。例えば、補助プログラム42は、D03にて加工した中間データと印刷実行の情報とを汎用印刷プログラム41に渡し、汎用印刷プログラム41が、中間データをラスタライズして印刷データを生成しても良い。その場合、汎用印刷プログラム41は、生成した印刷データを補助プログラム42に渡す。そして、補助プログラム42は、汎用印刷プログラム41から印刷データを受け取った場合、汎用印刷プログラム41から受け取った印刷データを、印刷の実行を指示する印刷コマンドとともに選択されたプリンタに送信する。
汎用印刷プログラム41によって生成される印刷データは、各種のプリンタにて印刷に使用できる形式の印刷データであり、例えば、PWGRasterデータ、または、PDFデータである。汎用印刷プログラム41によってラスタライズするとすれば、補助プログラム42の処理が少なく、処理時間増大の回避が見込まれ、また、補助プログラム42のプログラムサイズが抑えられる。
なお、選択されたプリンタへの印刷データや印刷コマンドの送信は、汎用印刷プログラム41が行っても良い。つまり、補助プログラム42は、生成した印刷データを、選択されたプリンタを送信先としてPC1から送信されるように、汎用印刷プログラム41に渡しても良い。その場合、汎用印刷プログラム41は、補助プログラム42から受け取った印刷データ等を選択されたプリンタに送信する。この場合、補助プログラム42が汎用印刷プログラム41に印刷データ等を渡す処理が、送信処理の一例である。
続いて、共通設定値を設定する手順について、図8(a)に示すフローチャートを参照して説明する。共通設定値は、図8(b)に示す共通設定値設定画面D3を用いて設定される。共通設定値設定画面D3は、補助プログラム42によって表示される。例えば、補助プログラム42は、共通設定値を設定するための実行ファイルを有し、PC1は、その実行ファイルの実行指示を受け付けると、CPU11が、図8(a)に示す共通設定値設定処理を開始する。
CPU11は、まず、図8(b)に示す共通設定値設定画面D3をPC1のディスプレイ13aに表示し(S21)、登録指示を受け付けたか否かを判断する(S22)。図8(b)に示す共通設定値設定画面D3は、共通設定値の入力を受け付ける画面である。共通設定値設定画面D3は、共通設定値の設定対象となる項目が複数表示されている。共通設定値の設定対象となる項目は、図中61に示すように、標準的な項目と、図中62に示すように、プリンタに固有の項目とが含まれる。共通設定値設定画面D3は、項目ごとに設定可能なパラメータを選択可能に表示することができる。共通設定値設定画面D3は、項目ごとに、共通設定値を設けるか否かを選択するためのチェックボックスCH3が設けられている。共通設定値設定画面D3は、共通設定値設定画面D3に入力された内容をメモリ12に登録することを指示する登録ボタンSW31が設けられている。共通設定値設定画面D3は設定画面の一例である。S21は設定処理の一例である。
CPU11は、登録ボタンSW31がユーザIF13を介して操作されない場合、登録指示を受け付けていないと判断し(S22:NO)、共通設定値設定画面D3を表示したまま待機する。CPU11は、登録ボタンSW31がユーザIF13を介して操作された場合、登録指示を受け付けたと判断する(S23:YES)。この場合、CPU11は、共通設定値設定画面D3に入力された設定内容に基づく共通設定ファイル45を生成し、メモリ12に記憶する(S23)。S23は記憶処理の一例である。
例えば、CPU11は、図8(b)の「用紙サイズ」や「カラーモード」などのように、チェックボックスCH3にチェックが入れられた項目を、共通設定値を設ける対象とする。CPU11は、共通設定値を設ける対象となる項目に設定されたパラメータを共通設定値として、共通設定ファイル45に書き込む。例えば、「用紙サイズ」の共通設定値を「A4サイズ」として共通設定ファイル45に書き込む。これと同様に、CPU11は、「カラーモード」、「両面印刷」、「割り付け印刷」、「節約印刷」、「PIN設定」の共通設定値として「カラー」、「両面印刷」、「2in1」、「ON」、「有効(1234)」を共通設定ファイル45に書き込む。
一方、CPU11は、図8(b)の「用紙種類」や「給紙トレイ」などのように、チェックボックスCH3にチェックが入れられていない項目を、共通設定値を設ける対象としない。本形態は、共通設定値を設けない選択を受け付けた項目については、共通設定ファイル45に何も書き込まないが、共通設定値が設けられていないことを示す情報を共通設定ファイル45に書き込んでもよい。CPU11は、共通設定値を書き込んだ共通設定ファイル45をメモリ12に記憶し、共通設定値設定処理を終了する。
以上説明したように、本形態の補助プログラム42は、PC1に接続する複数のプリンタ2~4を処理対象とし、それらプリンタ2~4のうち、どのプリンタに対する処理が要求された場合であっても すなわち、どのプリンタに対応するプリントキューが選択された状態であっても、起動される。起動された補助プログラム42は、共通設定ファイル45をメモリ12から読み込み、処理対象のプリンタ2~4に対して設定されている現在の印刷設定の設定値をその共通設定ファイル45に書き込まれた共通設定値に変更する。よって、PC1のユーザがあらかじめ共通設定ファイル45を用意しておくことで、OS21の汎用印刷プログラム41を用いるPC1において、補助プログラム42に対応する複数のプリンタ2~4で共通の印刷設定をPC1から設定する場合の、ユーザの手間を省くことができる。
なお、PC1に、補助プログラム42が対応しないプリンタが接続され、そのプリンタのプリントキューが設けられている場合、そのプリンタキューの印刷設定の設定値は、補助プログラム42によって変更されない。すなわち、補助プログラム42は、補助プログラム42が対応するプリンタが複数ある場合は、それら対応するプリンタのプリントキューの設定値を共通設定ファイル45を使って変更する。
また、本形態の補助プログラム42は、プリンタが選択されたタイミングで共通設定値を印刷設定に反映させることで、結果として汎用印刷プログラム41が提供する汎用印刷設定画面D2や情報アプリ43等でその反映結果が表示されることになり、印刷指示の入力前にユーザが共通設定値の内容を確認できる。
(第2実施形態)
続いて、本明細書において開示する技術の第2実施形態について説明する。図9は、詳細設定画面を表示する指示を受け付けた場合の手順の例を示すシーケンス図である。本形態は、詳細設定画面を表示するタイミングで印刷設定の設定値を共通設定値に変更するものである。この点、プリンタ選択するタイミングで印刷設定の設定値を変更する第1実施形態と相違している。つまり、プリンタ選択のタイミングでは、図3のA21~A23を実行しない。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成や処理は第1実施形態と同じ符号を使用し、適宜説明を省略する。
続いて、本明細書において開示する技術の第2実施形態について説明する。図9は、詳細設定画面を表示する指示を受け付けた場合の手順の例を示すシーケンス図である。本形態は、詳細設定画面を表示するタイミングで印刷設定の設定値を共通設定値に変更するものである。この点、プリンタ選択するタイミングで印刷設定の設定値を変更する第1実施形態と相違している。つまり、プリンタ選択のタイミングでは、図3のA21~A23を実行しない。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成や処理は第1実施形態と同じ符号を使用し、適宜説明を省略する。
図9に示すように、汎用印刷プログラム41は、例えば図4の汎用印刷設定画面D2を表示させた状態で詳細設定ボタンSW2のユーザ操作によって特定指示を受け付けると(B01)、補助プログラム42を起動して、処理を要求する(B02)。補助プログラム42は、B02にて、汎用印刷設定画面を介して受け付けた印刷設定を、汎用印刷プログラム41から受け取る。
補助プログラム42は、選択されたプリンタの能力情報を取得する(B11~B13)。B11~B13の処理は図2のA11~A13と同様なので説明を割愛する。B13は能力取得処理の一例である。なお、プリンタ選択時に能力情報を取得してメモリ12に記憶している場合には、補助プログラム42は、B11~B13の処理を省略し、能力情報をメモリ12から読み出してもよい。
能力情報を取得した補助プログラム42は、処理を要求された対象となるプリンタを特定し(B21)、メモリ12から共通設定ファイル45を読み込み(B22)、設定値変更処理を実行する(B23)。B21,B22,B23は、図3のA21,A22,A23と同様の処理なので説明を割愛する。B21は特定処理の一例、B22は読込処理の一例、B23は変更処理の一例である。
設定値変更処理を実行した補助プログラム42は、詳細設定画面をPC1のディスプレイ13aに表示する(B31)。B23にて印刷設定の設定値が共通設定値に変更されている場合、詳細設定画面の各項目には、変更後の印刷設定の設定値、つまり、共通設定値を反映した設定値が自動的に表示されている。詳細設定画面は、詳細設定画面を介して受け付けた印刷設定を設定する適用ボタンを備える。補助プログラム42は、ユーザIF13を介してその適用ボタンの操作を受け付けると(B32)、B02に示す処理の要求に対する終了通知を、汎用印刷プログラム41に渡す(B34)。汎用印刷プログラム41は、詳細設定画面を介して受け付けた印刷設定を汎用印刷設定画面D2に反映してもしなくてもよい。つまり、汎用印刷設定画面D2には、印刷設定の項目に共通設定値を表示してもしなくてもよい。
本形態の補助プログラム42は、汎用印刷プログラム41が提供する汎用印刷設定画面D2で特定指示を受け付けたタイミングで、第1実施形態と同様に設定値変更処理を実行することで、共通設定ファイル45の共通設定値が選択されているプリンタのプリンタキューに設定された印刷設定に反映される。そのため、PC1のユーザがあらかじめ共通設定ファイル45を用意しておくことで、OS21の汎用印刷プログラム41を用いるPC1において、補助プログラム42に対応する複数のプリンタ2~4で共通の印刷設定をPC1から設定する場合の、ユーザの手間を省くことができる。また、本形態の補助プログラム42は、詳細設定ボタンSW2の操作に応じて、汎用印刷設定画面D2からユーザの任意のタイミングで共通設定値を反映できる。
(第3実施形態)
続いて、本明細書において開示する技術の第3実施形態について説明する。図10は、詳細設定画面を表示する表示指示を受け付けた場合の手順の例を示すシーケンス図である。本形態は、印刷指示があったタイミングで印刷設定の設定値を共通設定値に変更するものである。この点、プリンタが選択されたタイミングで印刷設定の設定値を変更する第1実施形態と相違している。つまり、プリンタの選択のタイミングでは、図3のA21~A23を実行しない。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成や処理は第1実施形態と同じ符号を使用し、適宜説明を省略する。
続いて、本明細書において開示する技術の第3実施形態について説明する。図10は、詳細設定画面を表示する表示指示を受け付けた場合の手順の例を示すシーケンス図である。本形態は、印刷指示があったタイミングで印刷設定の設定値を共通設定値に変更するものである。この点、プリンタが選択されたタイミングで印刷設定の設定値を変更する第1実施形態と相違している。つまり、プリンタの選択のタイミングでは、図3のA21~A23を実行しない。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、第1実施形態と共通する構成や処理は第1実施形態と同じ符号を使用し、適宜説明を省略する。
図10に示すように、汎用印刷プログラム41は、例えば図4の汎用印刷設定画面D2にて、補助プログラム42に対応するプリンタを選択した状態で、印刷ボタンSW3のユーザ操作によって印刷指示を受け付けると(D01)、中間データを生成し(D02)、補助プログラム42を起動して、中間データを補助プログラム42に渡す(D03)。汎用印刷プログラム41は、D03にて、汎用印刷設定画面D2を介して受け付けた印刷設定を、補助プログラム42に渡す。
起動された補助プログラム42は、選択されたプリンタの能力を示す能力情報を取得する(D11~D13)。D11~D13の処理は図2のA11~A13と同様なので説明を割愛する。D13は能力取得処理の一例である。なお、プリンタ選択時に能力情報を取得してメモリ12に記憶している場合には、補助プログラム42は、D11~D13の処理を省略し、能力情報をメモリ12から読み出してもよい。
能力情報を取得した補助プログラム42は、処理を要求された対象となるプリンタを特定し(D21)、メモリ12から共通設定ファイル45を読み込み(D22)、設定値変更処理を実行する(D23)。D21,D22,D23は、図3のA21,A22,A23と同様の処理なので説明を割愛する。D21は特定処理の一例、D22は読込処理の一例、D23は変更処理の一例である。
設定値変更処理を実行した補助プログラム42は、中間データを加工する(D31)。このとき、補助プログラム42は、汎用印刷設定画面にて設定された印刷設定の設定値が共通設定値に変更されている場合、共通設定値を反映した設定値に基づいて中間データを加工する。補助プログラム42は、加工した中間データに基づく印刷データを生成し(D05)、選択されたプリンタに送信し(D06)、選択されたプリンタに印刷を実行させる(D07)。
本形態の補助プログラム42は、印刷指示があったタイミングで、第1実施形態と同様に設定値変更処理を実行することで、共通設定ファイル45の共通設定値が印刷設定に反映される。そのため、PC1のユーザがあらかじめ共通設定ファイル45を用意しておくことで、OS21の汎用印刷プログラム41を用いるPC1において、補助プログラム42に対応する複数のプリンタ2~4で共通の印刷設定をPC1から設定する場合の、ユーザの手間を省くことができる。また、本形態の補助プログラム42は、印刷を実行する度に共通設定値を利用することができ、共通設定値での印刷が促進される。
また、本形態は、共通設定値への変更が印刷指示の入力後に行われるため、印刷設定の設定値を共通設定値に自動変更した後に、変更後の設定値を手動変更できない。よって、本形態によれば、複数のプリンタで共通設定値での印刷をより確実に図ることができる。一方、第1実施形態のように、印刷指示を受け付ける前に、プリンタを選択するタイミングで共通設定値の変更を行ったり、第2実施形態のように、印刷指示を受け付ける前に、詳細設定画面を表示するタイミングで共通設定値の変更を行ったりする場合には、共通設定値への自動変更後に変更した設定値を手動変動できるため、個々の印刷について印刷設定のカスタマイズが可能になる。
なお、本明細書に開示される実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、PC1に接続される装置は、プリンタに限らず、複合機、複写機、FAX装置、等印刷機能を有する装置であればよい。また、PC1に接続されるプリンタの数は、図示の例に限らず、2台以上でも良い。
また、図5のS4、S8~S10の処理は省略してもよい。ただし、印刷指示があったタイミングで共通設定値に変更する場合、ユーザの意図しない印刷になる可能性がある。そこで、補助プログラム42は、ユーザに印刷設定の設定値を変更するか否かを問い合わせ、変更する入力を受け付けたことによって共通設定値に変更することで、ユーザの意図しない印刷を回避できる。
また、図5のS4にて設定値の変更指示を受け付けない場合に(S4:NO)、S8~S10の処理を省略してもよい。ただし、補助プログラム42は、共通設定値に変更しない場合、共通設定ファイル45の共通設定値を変更するか否かをユーザに問い合わせ、変更する入力を受け付けた場合に共通設定ファイル45の共通設定値を現在の印刷設定の設定値に書き換えることで、現在の印刷設定の設定値を今後に共通利用できるようになる。
また、図5のS5,S6の処理を省略してもよい。ただし、補助プログラム42は、選択されたプリンタから取得した能力情報に基づいて、選択されたプリンタが共通設定値に対応できるか否かを判断し、プリンタが対応できない共通設定値の場合は共通設定値に変更しないことで、プリンタでエラーになる等の不具合を回避できる。
また、図8(a)に示す共通設定値設定処理を省略し、共通設定ファイル45の共通設定値を固定値としてもよい。また、補助プログラム42と別のプログラムが共通設定値設定画面D3を表示し、共通設定値の設定を受け付けてもよい。ただし、共通設定値を共通設定ファイル45に書き込む共通設定値設定画面D3を補助プログラム42が提供することで、ユーザが共通設定値を編集し易い。
また、図8(b)に示す共通設定値設定画面D3では、チェックボックスCH3を省略し、印刷設定の全項目について、共通設定値を共通設定ファイル45に書き込むか否かを一括選択するようにしてもよい。ただし、補助プログラム42は、印刷設定の項目ごとに共通設定値を設定データに書き込むか否かを選択できることで、共通利用する項目と、共通利用しない項目と、を設定データで区別できるようになり、運用の自由度が高まる。
また、汎用印刷プログラム41は、汎用印刷設定画面D2に共通設定値を反映させる共通設定ボタンを設け、その共通設定ボタンの操作に応じて特定指示を受け付けてもよい。
また、図8(b)に示す共通設定値設定画面D3は、図中61に示す標準的な設定を省略し、プリンタに固有の項目についてのみ共通設定値を設定し、プリンタに固有の項目についてのみ共通設定値が反映されるようにしてもよい。標準的な項目についても同様である。
また、実施の形態では、補助プログラム42の動作として、印刷動作のみを詳細に記載しているが、補助プログラム42は、さらに他の役割を有していても良い。また、本形態の処理を実行するプログラムは、補助プログラム42に限らず、汎用印刷プログラム41を用いた印刷を行う際に、OS21または汎用印刷プログラム41から指示を受け付けるプログラムであればよい。例えば、マイクロソフト社が仕様公開した印刷ワークフローアプリ(Print workflow)でも良い。
また、補助プログラム42の実行タイミングは、実施の形態の例に限らない。例えば、OS21から直接実行指示されて実行されても良く、または、常駐される補助プログラム42であっても良い。常駐される場合には、補助プログラム42は、実行命令を受けて前述した動作を行うとすれば良い。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
1……PC、2……プリンタ、11……CPU、13a……ディスプレイ、21……OS、41……汎用印刷プログラム、42……補助プログラム
Claims (10)
- 情報処理装置のコンピュータによって実行可能であり、前記情報処理装置と接続するプリンタに対応し、前記情報処理装置のオペレーティングシステムにあらかじめ組み込まれた汎用印刷プログラムをサポートするサポートプログラムであって、前記情報処理装置は、複数のプリンタを制御対象とすることが可能であり、前記オペレーティングシステムには、制御対象のプリンタごとにプリントキューを設けることが可能であり、前記汎用印刷プログラムは、前記複数のプリンタのうちどのプリンタに対応するプリントキューが選択された状態であっても、前記サポートプログラムに処理を要求することが可能であり、
前記コンピュータに、
前記汎用印刷プログラムから処理が要求された場合に、
前記複数のプリンタのうちいずれのプリンタに対する処理が要求されたか特定する特定処理と、
前記複数のプリンタで共通して利用する印刷設定の設定値を示す共通設定値が書き込まれた設定データを読み込む読込処理と、
前記特定処理にて特定されたプリンタに対応する印刷設定の設定値を、前記読込処理にて読み込まれた前記設定データに書き込まれた前記共通設定値に基づいて変更する変更処理と、
を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項1に記載するサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記プリンタが選択されたことによって前記汎用印刷プログラムから処理が要求された場合に、前記特定処理、前記読込処理および前記変更処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項1に記載するサポートプログラムにおいて、
前記汎用印刷プログラムは、前記情報処理装置のディスプレイに印刷設定画面を表示させることが可能であり、前記印刷設定画面では、前記サポートプログラムに処理を要求する特定指示を受け付け可能であり、
前記コンピュータに、
前記印刷設定画面にて前記特定指示を受け付けたことによって前記汎用印刷プログラムから処理が要求された場合に、前記特定処理、前記読込処理および前記変更処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項1に記載するサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記汎用印刷プログラムに対する前記印刷指示があったことによって前記汎用印刷プログラムから処理が要求された場合に、前記特定処理、前記読込処理および前記変更処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項1に記載するサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記読込処理にて読み込まれた前記設定データに書き込まれた前記共通設定値と、前記特定処理にて特定されたプリンタに対応する印刷設定の設定値と、が異なる場合に、印刷設定の設定値を変更するか否かの入力操作である第1入力操作を、前記情報処理装置のユーザインタフェースを介して受け付ける第1受付処理を実行させ、
前記第1受付処理にて印刷設定の設定値を変更する前記第1入力操作を受け付けた場合、前記変更処理を実行させ、
前記第1受付処理にて印刷設定の設定値を変更しない前記第1入力操作を受け付けた場合、前記変更処理を実行させない、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項5に記載するサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記第1受付処理にて印刷設定の設定値を変更しない前記第1入力操作を受け付けた場合、前記共通設定値を変更するか否かの入力操作である第2入力操作を、前記情報処理装置の前記ユーザインタフェースを介して受け付ける第2受付処理を実行させ、
前記第2受付処理にて前記共通設定値を変更する前記第2入力操作を受け付けた場合、前記読込処理にて読み込まれた前記設定データに書き込まれている前記共通設定値を、前記特定処理にて特定されたプリンタに対応する印刷設定の設定値に書き換える書換え処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記汎用印刷プログラムから処理が要求された場合に、
前記プリンタの能力を示す能力情報を取得する能力取得処理を実行させ、
前記変更処理では、
前記読込処理にて読み込まれた前記設定データに書き込まれた前記共通設定値が前記能力情報に示される能力で対応可能であれば、前記特定処理にて特定されたプリンタに対応する印刷設定の設定値を、前記共通設定値に基づいて変更し、前記共通設定値が前記能力情報に示される能力で対応可能でなければ、前記特定処理にて特定されたプリンタに対応する印刷設定の設定値を変更しない、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記共通設定値の入力を受け付ける設定画面を、前記情報処理装置のディスプレイに表示させる設定処理と、
前記設定画面に入力された前記共通設定値が書き込まれた前記設定データを、前記情報処理装置のメモリに記憶する記憶処理と、
を実行させ、
前記読込処理では、
前記記憶処理にて記憶された前記設定データを読み込む、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項8に記載するサポートプログラムにおいて、
前記設定処理では、
前記印刷設定には複数の項目が有り、前記項目ごとに、前記共通設定値を設けるか否かの選択と、前記共通設定値の入力と、を受け付ける前記設定画面を、前記情報処理装置の前記ディスプレイに表示させ、
前記記憶処理では、
前記印刷設定のうち、前記共通設定値を設ける前記選択を受け付けた項目について、前記設定画面に入力された前記共通設定値を前記設定データに書き込む、
ように構成されるサポートプログラム。 - 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載するサポートプログラムにおいて、
前記コンピュータに、
前記情報処理装置に組み込まれているアプリケーションプログラムから出力された印刷指示であって、前記汎用印刷プログラムに対して画像の印刷を前記プリンタに行わせる前記印刷指示があったことによって、前記汎用印刷プログラムから処理が要求された場合に、
前記汎用印刷プログラムから前記画像を示す画像データを取得し、前記画像データに基づいて印刷コマンドを前記プリンタに送信するための送信処理を実行させる、
ように構成されるサポートプログラム。
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