JP2023144861A - 止血器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の使い方を実現し易い止血器具を提供する。【解決手段】止血器具は、患者に形成される穿刺部位を覆うように構成され、第1領域と前記第1領域の外側に位置する第2領域を有する支持部材と、前記穿刺部位を圧迫するように構成され、前記第1領域に保持される押圧部材と、を有し、前記第1領域が前記第2領域に対して反転可能である。【選択図】図1

Description

本開示は止血器具に関する。
患者に形成される穿刺部位を止血するために用いられる止血器具が知られている(例えば特許文献1参照)。このような止血器具は、患者に形成される穿刺部位を覆うように構成される支持部材と、穿刺部位を圧迫するように構成され、支持部材に保持される押圧部材と、を有する。
特表2021-502220号公報
特許文献1の止血器具では、支持部材に対する押圧部材の位置関係が一定であるため、例えば、左手の穿刺部位を止血するための左手用止血器具と右手の穿刺部位を止血するための右手用止血器具の2種類を用意する必要があり、その結果、管理が煩雑になったり、使用時に取り違えるリスクがあったりする課題があった。このため、例えば左右両用などの、複数の使い方を実現し易い止血器具を提供できれば望ましい。
そこで本開示は、複数の使い方を実現し易い止血器具を提供することを目的とする。
本開示の一態様として、止血器具は、患者に形成される穿刺部位を覆うように構成され、第1領域と前記第1領域の外側に位置する第2領域を有する支持部材と、前記穿刺部位を圧迫するように構成され、前記第1領域に保持される押圧部材と、を有し、前記第1領域が前記第2領域に対して反転可能である、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記支持部材の前記第2領域から延び、前記支持部材を前記穿刺部位に固定するように構成されるベルト部材を有する、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記ベルト部材は、前記患者の指同士の間に配置されるように構成される第1ベルト部と、前記第2領域から前記第1ベルト部と異なる方向に延びる第2ベルト部と、前記第2領域から前記第1ベルト部及び前記第2ベルト部と異なる方向に延びる第3ベルト部と、を有する、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記第2ベルト部と前記第3ベルト部の長さが異なる、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記第1領域の回転軸線が、前記第1ベルト部、前記第2ベルト部及び前記第3ベルト部の何れにも平行でない、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記第1領域が、前記第1領域の中央が前記支持部材の中央からずれた位置に位置するように配置される、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記押圧部材が前記第1領域の中央に配置される、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記第2領域に対する前記第1領域の回転を規制する規制部を有する、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記第1領域が前記第2領域よりも硬い、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記第1領域が前記押圧部材を包む方向に反っている、止血器具である。
本開示の一実施形態として、止血器具は、前記押圧部材としてのバルーンと、前記バルーンを膨らませるための気体の通路となる通気部材と、前記通気部材を保持可能に構成され、前記第1領域における前記バルーンが接続される側の面に設けられる保持部材と、を有する、止血器具である。
本開示によれば、複数の使い方を実現し易い止血器具を提供することができる。
一実施形態に係る止血器具を示す上面図である。 図1に示す止血器具の側面図である。 図2に示す状態から第1領域を反転させた時の状態を示す。 図1に示す止血器具を右手に取り付ける時の状態を示す上面図である。 図1に示す止血器具の回転機構の一例を示す斜視図である。 図1に示す止血器具の規制部の一例を示す斜視図である。 図6に示す規制部の断面図である。 図1に示す止血器具の第1領域を反転させる時の状態を示す。 図8に示す状態の止血器具の側面図である。 図9に示す状態から第1領域を反転させた時の状態を示す。 図1に示す止血器具の第1領域の一例を示す側面図である。 図1に示す止血器具のバルーンの配置の一例を示す上面図である。 図1に示す止血器具の回転機構の配置の一例を示す上面図である。 図1に示す止血器具の支持部材の形状の有用性を説明するための概念図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図1に示す止血器具の回転機構の一例を示す斜視図である。 図1に示す止血器具の回転機構の一例を示す斜視図である。 図1に示す止血器具の規制部の一例を示す斜視図である。 図29に示す規制部の断面図である。 図1に示す止血器具の規制部の一例を示す斜視図である。 図31に示す規制部を構成するピンの挿入方向を示す概念図である。 図1に示す止血器具の変形例を示す模式図である。 図33に示す止血器具の側面図である。 図34に示す状態から第1領域を反転させた時の状態を示す。
以下、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に例示説明する。
図1に示すように、本開示の一実施形態に係る止血器具1は、患者に形成される穿刺部位を覆うように構成され、第1領域2aと第1領域2aの外側に位置する第2領域2bを有する支持部材2と、穿刺部位を圧迫するように構成され、第1領域2aに保持される押圧部材3と、支持部材2の第2領域2bから延び、支持部材2を穿刺部位に固定するように構成されるベルト部材4と、を有する。第1領域2aは、第2領域2bに対して反転可能である。より具体的には、第1領域2aは、第2領域2bに回転機構5を介して回転可能に連なる。
支持部材2の第2領域2bは、第1面6とその反対側の第2面7とを有する部材である。第1領域2aは、第1領域2aの片面が第2領域2bの第1面6の側に位置する状態と、第2領域の第2面7の側に位置する状態とを切り替え可能に反転することができる。第1領域2aは第1板部8で構成され、第2領域2bは第2板部9で構成される。説明の便宜上、第1面6を上面、第2面7を下面という。第1板部8は円板状をなし、第2板部9は上面視円形の開口部10を有する。第1板部8は開口部10内に配置される。第1板部8は、開口部10を横断する回転軸線Oを中心に回転可能である。
また止血器具1は、押圧部材3としての止血用のバルーン11と、バルーン11を膨らませるための気体の通路となる通気部材12と、を有する。通気部材12はインフレーションチューブ12aとインフレーションバルーン12bを有する。バルーン11は、インフレーションバルーン12bに設けられる図示しないコネクタにシリンジ等の気体送出器具を接続し、気体をインフレーションチューブ12aを通してバルーン11に送ることによって膨張し、穿刺部位を圧迫することができる。インフレーションバルーン12bは、バルーン11において損傷等による気体の漏出が起きた場合にインフレーションバルーン12bが縮むことによって異常を知らせることができる。
バルーン11は支持部材2の第1領域2aの片面に保持され、インフレーションチューブ12aの一端はバルーン11に連なり、インフレーションチューブ12aの他端はインフレーションバルーン12bに連なる。
ベルト部材4は、患者の指同士の間に配置されるように構成される第1ベルト部4aと、第2領域2bから第1ベルト部4aと異なる方向に延びる第2ベルト部4bと、第2領域2bから第1ベルト部4a及び第2ベルト部4bと異なる方向に延びる第3ベルト部4cと、を有する。第2ベルト部4bと第3ベルト部4cの長さは異なる。より具体的には、第3ベルト部4cは第2ベルト部4bよりも長い。
支持部材2と同一の面内において、第2領域2bから第1ベルト部4aは第1方向D1に延び、第2ベルト部4bは第2方向D2に延び、第3ベルト部4cは第3方向D3に延びる。本実施形態では第3方向D3は第2方向D2の反対方向である。このような構成によれば、例えば、穿刺部位が手H(図4参照)の甲に形成される場合に手首に第2ベルト部4bと第3ベルト部4cを容易に巻き付け固定することを可能にできる。具体的には、第2ベルト部4bと第3ベルト部4cは、図1に示すように、同一の直線上で第2方向D2と第3方向D3に延在する。そのため、第2ベルト部4bと第3ベルト部4cは、止血器具1を巻き付けて装着する際、互いに重なり合う面積が増加し、強固に固定することができる。
第1方向D1は第2方向D2及び第3方向D3に垂直である。このような構成によれば、例えば、右手Haと左手Hb(図14参照)の何れに対しても押圧部材3を適切な位置に取り付けることを可能にできる。説明の便宜上、第2方向D2及び第3方向D3に沿う方向を左右方向ともいい、第1方向D1に沿う方向を前後方向ともいう。
本実施形態では第2領域2bはベルト部材4を通して連結するためのスリット部13を有する。スリット部13は、第1ベルト部4aを連結するための第1スリット13aと、第2ベルト部4bを連結するための第2スリット13bと、第3ベルト部4cを連結するための第3スリット13cと、を有する。このような構成によれば、ベルト部材4をスリット部13に対して適切な位置にずらして使用することで、例えばベルト部材4を折り曲げたりすることなく、押圧部材3の位置を穿刺部位に対してより適合する位置に調節することができる。
支持部材2(第2領域2b)は、第1ベルト部4aが連結される第1端縁14aと、第2ベルト部4bが連結される第2端縁14bと、第3ベルト部4cが連結される第3端縁14cと、を有する。本実施形態では、第1端縁14a、第2端縁14b及び第3端縁14cはそれぞれ直線状をなす。また、第1スリット13aは第1端縁14aに平行に設けられ、第2スリット13bは第2端縁14bに平行に設けられ、第3スリット13cは第3端縁14cに平行に設けられる。第1端縁14aは第1方向D1に垂直に延び、第2端縁14bは第2方向D2に垂直に延び、第3端縁14cは第3方向D3に垂直に延びる。
支持部材2(第2領域2b)は、第1端縁14aの反対側に第1端縁14aと平行に直線状に延びる第4端縁14dを有する。第1端縁14aと第2端縁14bとの接続部は直線状の第1面取り部14eで構成される。また、第1端縁14aと第3端縁14cとの接続部は直線状の第2面取り部14fで構成される。
支持部材2(第2領域2b)全体をこのような6角形状に構成することにより、例えば、支持部材2を第4端縁14dにおいて手首に接触させ、第1面取り部14eと第2面取り部14fにおいて手Hの甲に接触させることで、支持部材2を手首や手Hの甲に食い込みにくくして痛みを低減することができる。また第1ベルト部4a、第2ベルト部4b及び第3ベルト部4cを安定して支持部材2(第2領域2b)に取り付けることができる。
支持部材2の端縁形状(外形)は、前後方向に沿って延びる中心軸線に関して左右対称である。第1領域2aは、第1領域2aの中央が支持部材2の中央から左右方向にずれた位置に位置するように配置される。より具体的には、第1領域2aは、支持部材2の中央から第2ベルト部4bの側にずらして配置される。
図2~図3に示すように、第1領域2aは、押圧部材3を保持した状態で、回転機構5の回転軸線Oを中心に第2領域2bに対して回転可能である。第1領域2aを適宜回転させることにより、押圧部材3を第2領域2bの上面側と下面側のいずれかに任意に配置することができる。これにより、止血器具1は、図14に示すように、右手Haの穿刺部位の止血を行う場合、及び、左手Hbの穿刺部位の止血を行う場合、のいずれの場合においても、第1ベルト部4a、第2ベルト部4b、及び第3ベルト部4cを患者の手H及び手首の同じ位置に固定することができる。そのため、医療従事者等の術者が患者に止血器具1を装着する作業を簡素化することができ、止血器具1の操作性を向上させることができる。
本実施形態の止血器具1は、図4に示すように、手Hの甲に形成される遠位橈骨動脈への穿刺部位を止血するために使用することができる。右手Haの止血のために使用する場合、支持部材2を第2端縁14bが親指側、第3端縁14cが小指側にくるように向けて手Hの甲に当て、第2ベルト部4bを手首に親指側から巻き回し、第3ベルト部4cを手首に小指側から巻き回して、第2ベルト部4bと第3ベルト部4cとを互いに合わせて固定する。第2ベルト部4bと第3ベルト部4cとは、図示しない面ファスナーなどの固定部を介して互いに固定される。第1ベルト部4aは、人差し指と親指との間に通され、第2ベルト部4b又は第3ベルト部4cに合わせて固定される。その固定も、図示しない面ファスナーなどの固定部を介して行うことができる。なお、これらの固定部は面ファスナーに限らず、適宜設定できる。
支持部材2は、押圧部材3が手Hの甲の側を向くように第1領域2aを向けた状態で手Hの甲に配置される。ベルト部材4によって止血部材が手Hに固定されると、通気部材12を通して押圧部材3(バルーン11)が膨張させられ、穿刺部位が押圧部材3によって圧迫され、止血がなされる。
本実施形態の止血器具1は、右手Haだけでなく、左手Hbの甲に形成される遠位橈骨動脈への穿刺部位を止血するためにも好適に使用することができる。左手Hbに使用する場合、支持部材2を反対向きにし、第1領域2aを反転した状態で用いればよい。このようにすることで、止血器具1を、右手Haに用いる時の形状に対してほぼ鏡面対称となる形状にすることができるため、右手Haに用いるときと同様に左手Hbに取り付け、止血することを実現できる。
このように、本実施形態の止血器具1によれば、複数の使い方(左右両用)を実現できる。なお、本実施形態の止血器具1は、手Hに限らず、例えば足の甲に形成される穿刺部位など、手H以外の部位の止血に適するように構成してもよい。
回転機構5は、図5に示すように、開口部10を横断するように配置される回転軸5aを有する。回転軸5aは、第2板部9と第1板部8に設けられる穴の内部に配置され、第1板部8を貫通して延びる。
図6~図7に示すように、回転機構5は、第2領域2b(第2板部9)に対する第1領域2a(第1板部8)の回転を規制する規制部15を有する。規制部15は、第2板部9における開口部10の周縁部(内周面)に設けられ、周方向に延びる突条からなる第2係合部15bと、第1板部8の外周面に設けられ、周方向にそれぞれ延び互いに平行な2つの突条からなる第1係合部15aとで構成される。
押圧部材3が下側に配置され第1領域2aと第2領域2bとが平行になる第1状態(右手Ha用に使える状態)になった時に、第1係合部15aと第2係合部15bが係合し、第1状態において第1領域2aの回転が規制される。この時、第2係合部15bを構成する突条は、回転軸線Oを周回する方向において、第1係合部15aを構成する2つの突条の間に配置され、これら2つの突条のいずれかを弾性変形によって乗り越えることができるだけの回転力が加わるまでは第1状態が維持される。
これと同様に、押圧部材3が上側に配置され第1領域2aと第2領域2bとが平行になる第2状態(左手Hb用に使える状態)になった時にも、第1係合部15aと第2係合部15bが係合し、第2状態において第1領域2aの回転が規制される。
図8に示すように、第1状態と第2状態との間で状態を変更するために第1領域2aを回転させる際には、インフレーションバルーン12bをバルーン11上に載せた状態にして第1領域2aを回転させることができる。図9~図10に示すように、膨らませる前のインフレーションバルーン12bとバルーン11を合わせた厚みTは、上面視における回転軸線Oに垂直な方向の第1領域2aの回転軸線Oからの最大長さL以下の大きさとされる。その結果、第1領域2aを第1状態と第2状態との間で容易に回転させることができる。
図11に示すように、第1板部8は、押圧部材3(バルーン11)を包む方向に反っている構成としてもよい。このような構成によれば、押圧部材3の手Hに対するずれを抑制することができる。また、第1領域2a(第1板部8)は、押圧部材3を穿刺部位に安定して保持する観点から、第2領域2b(第2板部9)よりも硬いことが好ましい。第2領域2bは、表裏どちらでも使用し易くする観点から、平面状(反っていない)であることが好ましい。
図12に示すように、押圧部材3は、第1領域2aに、上面視で回転軸線Oに関して対称に配置されることが好ましい。このような構成によれば、反転によるより正確な鏡面対称形状を実現でき、その結果、より良好な左右両用性を実現できる。
図13に示すように、第1領域2aの回転軸線Oは、第1ベルト部4a(第1方向D1)、第2ベルト部4b(第2方向D2)及び第3ベルト部4c(第3方向D3)の何れにも平行でないことが好ましい。このような構成によれば、ベルト部材4の手Hに対する巻き付けが第1領域2aの回転軸5aによって邪魔されにくくなり、止血器具1を手Hの形に沿うようにフィットさせ易くすることができる。
第2領域2bの外形(第1端縁14a、第2端縁14b、第3端縁14c、第4端縁14d、第1面取り部14e、第2面取り部14fを有する形状)を上述したような形状とすることにより、図14に示すように、右手Ha、左手Hbのどちらに配置した時でも、手Hの甲への食い込みを抑制し、痛みを抑制する効果を得ることができる。また、第1端縁14a、第2端縁14b及び第3端縁14cにより、第1ベルト部4a、第2ベルト部4b及び第3ベルト部4cを安定して第2領域2bに取り付けることができる。
図15に示すように、ベルト部材4(第1ベルト部4a、第2ベルト部4b及び第3ベルト部4c)は第2領域2bに溶着等の固着によって取り付けてもよい。
図16に示すように、第1方向D1は第2方向D2又は第3方向D3に対して直角以外の角度をなす構成としてもよい。また、第2方向D2は第3方向D3と平行でない構成としてもよい。このような構成によれば、例えば、第1領域2aを手Hの甲の指抹消側により配置し易くでき、スナフボックス(snuff box)のみならず、指抹消側(far distal)の穿刺部位をより安定して止血し易くできる。
図17に示すように、第1領域2aの回転軸線Oは、第1ベルト部4a(第1方向D1)、第2ベルト部4b(第2方向D2)及び第3ベルト部4c(第3方向D3)の何れかに平行に配置してもよい。なお、この場合、回転機構5の構成によっては、例えば回転軸5aの挿入穴とスリット部13との配置関係の制約などが生じる場合があり、ベルト部材4はスリット部13を介さずに固着によって第2領域2bに取り付ける方が製造上有利となる場合がある。
図18に示すように、第1領域2aを第2領域2bの中央に設けてもよい。このような構成によれば、術者が第2ベルト部4bと第3ベルト部4cの位置関係を逆にして使用しても、止血効果を低下しにくくすることができる。
図19に示すように、第2領域2bに対する第1領域2aの配置は、患者の身体の個人差等に合わせて適宜設定できる。
図20や図21に示すように、第2領域2bの外形は円形や楕円形に設定してもよい。このような構成によれば、手Hの甲に干渉した時の痛みを抑制することができる。
図22や図23に示すように、第2領域2bの第1端縁14a側の外形(第1端縁14a、第1面取り部14e及び第2面取り部14fの全体形状)は円弧形状や楕円弧形状に設定してもよい。このような構成によれば、手Hの甲や手首に干渉した時の痛みを抑制することができる。
図24に示すように、第2領域2bの第1面取り部14e、第2面取り部14f及び第4端縁14dの形状を凹曲線状に設定してもよい。このような構成によれば、第1面取り部14e、第2面取り部14f及び第4端縁14dが手Hの甲や手首に干渉した時の痛みを抑制することができる。
図25や図26に示すように、第1領域2a(及び開口部10)を円形以外の形状に設定してもよい。例えば、図25に示すような三角形状や、図26に示すような5角形状に設定することができる。第1領域2aを円形以外の形状とする場合においても、膨らませる前のインフレーションバルーン12bとバルーン11を合わせた厚みTは、上面視における回転軸線Oに垂直な方向の第1領域2aの回転軸線Oからの最大長さL以下の大きさとすることが好ましい。
図27に示すように、回転機構5は、第1領域2aの両側に配置され共通の回転軸線Oを規定する2つの軸体5bを有する構成としてもよい。このような構成によれば、第1領域2aを貫通する穴を設ける必要がないため、第1領域2aの耐久性を向上することができる。
回転機構5は、第1領域2aと第2領域2bの一方に棒部材5cを埋設又は接着し、第1領域2aと第2領域2bの他方に穴部材5dを埋設又は接着することで構成してもよい。棒部材5cと穴部材5dは、例えば、軸部材とベアリング部材(スライドベアリングやボールベアリング等)の組合せを使用することができる。また、棒部材5cと穴部材5dは、プレインベア、アイボルトナット、カムロックファスナー、アジャスター、ワンタッチピボットヒンジ等の機能の寸法を調整して使用してもよい。
回転機構5は、第1領域2aや第2領域2bをくり貫かず、第1領域2aが第2領域2bに対して回転可能なように、第1領域2aと第2領域2bをヒンジ部材で固定して構成してもよい。例えば、図28に示すように、スイベルヒンジ16の片側の部材を第1領域2aに、もう片側の部材を第2領域2bに接着することで回転機構5を構成できる。このような構成によれば、回転機構5を面で固定でき、安定した固定を実現できる。
規制部15は、図6~図7に示すような構成に限らず、例えば、図29~図30に示すように構成してもよい。例えば、第2係合部15bは、開口部10の外周縁(内周面)から回転軸線O側に向けて突出する環状凸部で構成される。環状凸部は、環状軸線Oに垂直に突出している。また、第1係合部15aは、第1領域2aの外周縁(外周面)から回転軸線Oから遠ざかる方向に突出する棒状の突起で構成される。棒状の突起は、環状軸線Oに垂直な方向に突出している。この時、第1状態において、第1係合部15aを構成する突起は第2係合部15bを構成する環状凸部内に配置され、弾性変形によって環状凸部を乗り越えることができるだけの回転力が加わるまでは第1状態が維持される。
図31に示すように、規制部15は、第1領域2aに設けられる挿入穴部15cと、第2領域2bに設けられる貫通穴部15dを通して挿入穴部15cに挿入されるロックピン15eと、を有する構成としてもよい。挿入穴部15cは、第1状態のときにロックピン15eが挿入される第1挿入穴15fと、第2状態のときにロックピン15eが挿入される第2挿入穴15gと、を有する。このような構成によれば、ロックピン15eを第1挿入穴15fに挿入することで第1状態を安定して維持することができ、ロックピン15eを第2挿入穴15gに挿入することで第2状態を安定して維持することができ、ロックピン15eを挿入穴部15cから抜くことで第1領域2aを容易に回転させることができる。
ロックピン15eを挿入するための第2領域2bの貫通穴部15dは、任意の位置及び向きに設けることができるが、安定した固定ができる観点から、例えば図32に示すように、上面視で回転軸線Oに垂直に延びることが好ましい。
止血器具1は、第1領域2aを回転させる時に通気部材12が巻き込まれないようにする観点から、通気部材12を保持可能に構成され、第1領域2aにおけるバルーン11が接続される側の面に設けられる保持部材17を有することが好ましい。例えば、保持部材17は、図33~図35に示すように、インフレーションチューブ12aを着脱可能に構成することができる。また、保持部材17は、インフレーションバルーンを着脱可能に構成してもよい。
なお、押圧部材3(バルーン11)の形状は、上面視で楕円形や円形に限定されない。例えば、押圧部材3は、図1の上面視において、多角形や、円形や楕円形と多角形の複合形状や、その他の形状をなす構成としてもよい。押圧部材3の形状は、患者のスナフボックス等の形状などに応じて適宜設定できる。
なお、押圧部材3(バルーン11)の配置は、上面視で第1領域2aと同心状の配置に限定されない。例えば、拡張部材3は、図1の上面視において、拡張部材3の中心が第1領域の中心に対して前後方向、左右方向に偏心した位置となるように第1領域に配置してもよい。押圧部材3の配置は、患者のスナフボックス等の位置などに応じて適宜設定できる。
本開示は前述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
したがって、前述した実施形態に係る止血器具1は、患者に形成される穿刺部位を覆うように構成され、第1領域2aと第1領域2aの外側に位置する第2領域2bを有する支持部材2と、穿刺部位を圧迫するように構成され、第1領域2aに保持される押圧部材3と、を有し、第1領域2aが第2領域2bに対して反転可能である、止血器具1である限り、種々変更可能である。このような構成によれば、第1領域2aを第2領域2bに対して反転させることで、左右両用などの複数の使い方を容易に実現できる。
なお、ベルト部材4は、第2ベルト部4bと第3ベルト部4cの長さが異なる構成に限らない。ベルト部材4は、第1ベルト部4a、第2ベルト部4b及び第3ベルト部4cを有する構成に限らない。止血器具1は、ベルト部材4を有さず、粘着性があるテープ材等で固定してもよい。通気部材12はインフレーションバルーン12bを有する構成に限らない。押圧部材3はバルーン11を有する構成に限らない。規制部15を設けない構成としてもよい。
前述した実施形態に係る止血器具1は、支持部材2の第2領域2bから延び、支持部材2を穿刺部位に固定するように構成されるベルト部材4を有する、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、支持部材2を穿刺部位にベルト部材4によって容易に固定することができる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、ベルト部材4は、患者の指同士の間に配置されるように構成される第1ベルト部4aと、第2領域2bから第1ベルト部4aと異なる方向に延びる第2ベルト部4bと、第2領域2bから第1ベルト部4a及び第2ベルト部4bと異なる方向に延びる第3ベルト部4cと、を有する、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、患者の指同士の間に第1ベルト部4aを配置することにより、患者の手に形成された穿刺部位に止血器具1を装着する際の止血器具1の位置ずれを抑制できるため、左手Hb又は右手Haに形成された穿刺部位を好適に止血することができる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、第2ベルト部4bと第3ベルト部4cの長さが異なる、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、第2ベルト部4b及び第3ベルト部4cを手首に固定する際の操作性が向上するため、術者は、左手Hb又は右手Haのどちらに穿刺部位が形成されている場合でも、患者に止血器具1を簡単に装着することができる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、第1領域2aの回転軸線Oが、第1ベルト部4a、第2ベルト部4b及び第3ベルト部4cの何れにも平行でない、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、ベルト部材4を穿刺部位の周囲に巻き付ける際に、第1領域2aの回転軸などがベルト部材4の巻き付けを妨げるのを抑制することができる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、第1領域2aが、第1領域2aの中央が支持部材2の中央からずれた位置に位置するように配置される、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、止血器具1は、患者の右手Ha又は左手Hbで鏡像対称の位置関係に形成される穿刺部位に対し、第1領域2aに保持される押圧部材3の位置合わせを簡単に行うことができる。そのため、止血器具1は、左手、右手両用の使い方を容易に実現できる。なお、患者の右手Ha又は左手Hbで鏡像対称の位置関係に形成される穿刺部位とは、例えば、患者の手Hの親指側に形成されるスナフボックス(snuff box)や指抹消側(far distal)の穿刺部位である。
前述した実施形態に係る止血器具1は、押圧部材3が第1領域2aの中央に配置される、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、第2ベルト部4bと第3ベルト部4cの配置を逆にして使用した場合でも同様の止血効果を得ることを可能にできる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、第2領域2bに対する第1領域2aの回転を規制する規制部15を有する、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、第2領域2bに対する第1領域2aと押圧部材3の回転位置を規制部15によって規制することで、押圧部材3を穿刺部位に安定して保持することができる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、第1領域2aが第2領域2bよりも硬い、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、支持部材4を穿刺部位に容易に固定することができるとともに、押圧部材3による安定した止血効果を得ることを可能にできる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、第1領域2aが押圧部材3を包む方向に反っている、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、押圧部材3の位置ずれを第1領域2aによって抑制することができるため、押圧部材3による安定した止血効果を得ることを可能にできる。
前述した実施形態に係る止血器具1は、押圧部材3としてのバルーン11と、バルーン11を膨らませるための気体の通路となる通気部材12と、通気部材12を保持可能に構成され、第1領域2aにおけるバルーン11が接続される側の面に設けられる保持部材17と、を有する、止血器具1であることが好ましい。このような構成によれば、保持部材17によって通気部材12を保持した状態で押圧部材3を第1領域2aとともに第2領域2bに対して回転させることができるため、左右両用などのために第1領域2aを第2領域2bに対して回転させる操作を容易にすることができる。
1 止血器具
2 支持部材
2a 第1領域
2b 第2領域
3 押圧部材
4 ベルト部材
4a 第1ベルト部
4b 第2ベルト部
4c 第3ベルト部
5 回転機構
5a 回転軸
5b 軸体
5c 棒部材
5d 穴部材
6 第1面
7 第2面
8 第1板部
9 第2板部
10 開口部
11 バルーン
12 通気部材
12a インフレーションチューブ
12b インフレーションバルーン
13 スリット部
13a 第1スリット
13b 第2スリット
13c 第3スリット
14a 第1端縁
14b 第2端縁
14c 第3端縁
14d 第4端縁
14e 第1面取り部
14f 第2面取り部
15 規制部
15a 第1係合部
15b 第2係合部
15c 挿入穴部
15d 貫通穴部
15e ロックピン
15f 第1挿入穴
15g 第2挿入穴
16 スイベルヒンジ
17 保持部材
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向
H 手
Ha 右手
Hb 左手
L 最大長さ
O 回転軸線
T 厚み

Claims (11)

  1. 患者に形成される穿刺部位を覆うように構成され、第1領域と前記第1領域の外側に位置する第2領域を有する支持部材と、
    前記穿刺部位を圧迫するように構成され、前記第1領域に保持される押圧部材と、を有し、
    前記第1領域が前記第2領域に対して反転可能である、止血器具。
  2. 前記支持部材の前記第2領域から延び、前記支持部材を前記穿刺部位に固定するように構成されるベルト部材を有する、請求項1に記載の止血器具。
  3. 前記ベルト部材は、前記患者の指同士の間に配置されるように構成される第1ベルト部と、前記第2領域から前記第1ベルト部と異なる方向に延びる第2ベルト部と、前記第2領域から前記第1ベルト部及び前記第2ベルト部と異なる方向に延びる第3ベルト部と、を有する、請求項2に記載の止血器具。
  4. 前記第2ベルト部と前記第3ベルト部の長さが異なる、請求項3に記載の止血器具。
  5. 前記第1領域の回転軸線が、前記第1ベルト部、前記第2ベルト部及び前記第3ベルト部の何れにも平行でない、請求項3又は4に記載の止血器具。
  6. 前記第1領域は、前記第1領域の中央が前記支持部材の中央からずれた位置に位置するように配置される、請求項1~5の何れか1項に記載の止血器具。
  7. 前記押圧部材が前記第1領域の中央に配置される、請求項1~6の何れか1項に記載の止血器具。
  8. 前記第2領域に対する前記第1領域の回転を規制する規制部を有する、請求項1~7の何れか1項に記載の止血器具。
  9. 前記第1領域が前記第2領域よりも硬い、請求項1~8の何れか1項に記載の止血器具。
  10. 前記第1領域が前記押圧部材を包む方向に反っている、請求項1~9の何れか1項に記載の止血器具。
  11. 前記押圧部材としてのバルーンと、前記バルーンを膨らませるための気体の通路となる通気部材と、前記通気部材を保持可能に構成され、前記第1領域における前記バルーンが接続される側の面に設けられる保持部材と、を有する、請求項1~10の何れか1項に記載の止血器具。
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