JP2023143329A - 流体供給管を備えた食品処理槽 - Google Patents

流体供給管を備えた食品処理槽 Download PDF

Info

Publication number
JP2023143329A
JP2023143329A JP2022050648A JP2022050648A JP2023143329A JP 2023143329 A JP2023143329 A JP 2023143329A JP 2022050648 A JP2022050648 A JP 2022050648A JP 2022050648 A JP2022050648 A JP 2022050648A JP 2023143329 A JP2023143329 A JP 2023143329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food
processing tank
sprocket
tank
fluid supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022050648A
Other languages
English (en)
Inventor
光治 早川
Mitsuharu Hayakawa
晋一 鹿子木
Shinichi Kaneki
大地 鈴木
Daichi Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Foods Holdings Co Ltd
Original Assignee
Nissin Foods Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Foods Holdings Co Ltd filed Critical Nissin Foods Holdings Co Ltd
Priority to JP2022050648A priority Critical patent/JP2023143329A/ja
Publication of JP2023143329A publication Critical patent/JP2023143329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Commercial Cooking Devices (AREA)

Abstract

【課題】食品を加熱処理するための処理槽において、容易に脱着が可能な流体供給管を備えた処理槽を開発する。【解決手段】食品を処理するための幅及び長さ方向を有する処理槽100において、当該処理槽内を幅方向に横断する複数の脱着可能な流体供給管1を設けることで脱着を容易に行うことできる。次に、前記流体供給管は、処理槽の外側から挿入するタイプであると好ましい。さらに、前記流体供給管は、二分割されているタイプであって、前記処理槽の幅方向の外側の両側より一方づつ挿入され、槽内において係合するタイプであれば好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、食品を加熱するための処理槽であって、当該処理槽において当該処理槽内を幅方向に横断し、当該処理槽内に流体を供給するための流体供給管を複数本備えた処理槽に関するものである。
食品を加熱等するために当該食品を茹で処理したり、フライ処理するために処理槽を利用することは多い。例えば、処理槽を利用して麺類を茹でたり、フライ食品を製造することがある。
当該処理槽においては、処理中の対象となる食品の分散を促して効率的に処理することが好ましい場合がある。このため、例えば処理中に処理槽内に蒸気や気流等の流体を供給しバブリング等を行うことによって、その処理を促進させることも多い。
例えば、以下の先行技術1においては、麺の茹で装置において、茹で湯槽における仕切り部材に沸騰により発生する気泡を供給するための孔を設ける技術が開示されている。そして、当該供給される気泡によって麺をほぐすとともに効率的に茹でることが可能となる。
特開2003-37832号
一方、上記の茹で装置においては、当該流体(気泡)を供給する孔の数を容易には変更できないという点が指摘される。
この点、必要に応じて当該流体供給管を容易に脱着可能とすると便利である。また、連続的なコンベア処理によって食品を処理槽内において処理する場合においては、当該コンベア装置のレイアウトの変更等に伴い同様に当該流体供給管の脱着を実施できれば有利である。
そこで、本発明者らはこの点を回避するため、食品を加熱処理するための処理槽において、容易に脱着が可能な流体供給管を備えた処理槽を開発することを課題とした。
本発明者らの鋭意研究の結果、食品を処理するための幅及び長さ方向を有する処理槽において、当該処理槽内を幅方向に横断する複数の脱着可能な流体供給管を設けることで脱着を容易に行えることを見出した。
すなわち、本願第一の発明は、
“食品を処理するための処理槽と、当該処理槽内を幅方向に横断する複数の脱着可能な流体供給管を備えた食品処理装置。”、である。
次に、前記流体供給管は、処理槽の外側から挿入するタイプであると好ましい。
すなわち、本願第二の発明は、
“前記処理装置において、流体供給管が処理槽の外側より挿入される請求項1に記載の食品処理装置。”、である。
次に、前記流体供給管は、二分割されているタイプであって、前記処理槽の幅方向の外側の両側より一方づつ挿入され、槽内において係合するタイプであれば好ましい。
すなわち、本願第三の発明は、
“流体供給管が二分割されており、前記処理槽の幅方向の外側の両側より一方づつ挿入され、槽内において係合するタイプである請求1又は2に記載の食品処理装置。”、である。
次に、本願の食品処理装置においては、処理槽内において、当該処理槽内の長さ方向に搬送するコンベア装置を備えることも可能である。
すなわち、本願第四の発明は、
“前記食品処理装置において、さらに処理槽内を長さ方向に食品を搬送するコンベア装置を備えた請求項1~3のいずれかに記載の食品処理装置。”、である。
次に、当該コンベア装置は、平行に配置される一対の第一スプロケット及び第二スプロケットを備え、当該第一及び第二スプロケット間に巻きかけられる一対の無端状のコンベアチェーンを有し、コンベアチェーン間に装着される食品収納枠を備えたコンベア装置であることが好ましい。
すなわち、本願第五の発明は、
“前記コンベア装置が、平行に配置される一対の第一スプロケット及び第二スプロケットを備え、当該第一及び第二スプロケット間に巻きかけられる一対の無端状のコンベアチェーンを有するコンベア装置である、請求項4に記載の食品処理装置。”、である。
次に、前記コンベア装置においては、前記一対の第一スプロケットが処理槽内に配置され、前記一対の第二スプロケットが処理槽の外に配置されるタイプでも可能である。
すなわち、本願第六の発明は、
“前記コンベア装置において、前記一対の第一スプロケットが処理槽内に配置され、前記一対の第二スプロケットが処理槽の外に配置される請求項5に記載の食品処理装置。”、である。
次に、前記コンベア装置においては、前記一対の第一スプロケット及び第二のスプロケットが略水平方向にスライド移動可能とすることができる。
すなわち、本願第七の発明は、
“前記コンベア装置において、前記一対の第一スプロケット及び第二のスプロケットが略水平方向にスライド移動可能な請求項4又は5に記載の食品処理装置。”、である。
次に、前記コンベア装置においては、前記一対のコンベアチェーンの処理槽内及び処理槽の外における略平行な搬送経路を形成するために、コンベアチェーンの搬送経路を規制する複数の一対の中間スプロケットを設けることが好ましい。
すなわち、本願第八の発明は、
“前記コンベア装置において、前記一対のコンベアチェーンの処理槽内及び処理槽の外における略平行な搬送経路を形成するために、コンベアチェーンの搬送経路を規制する複数の一対の中間スプロケットを設けた請求項6又は7に記載の食品処理装置”、である。
本発明の食品処理装置を利用することによって、処理槽内における食品を効果的に分散等させることができ処理の促進を図ることが可能となる。
本発明の第一の実施態様の食品処理装置の斜視透視図である。 図1における処理槽内の断面図である。 本発明の第一の実施態様の食品処理装置の流体供給管を挿入する際の他の断面図である。 (a)処理槽から突出した孔部に挿入された流体供給管を示した正面図である (b)ヘルール継手の脱着状態を示した正面図である。 一本の流体供給管を示した正面図である。 (a)二本の流体供給管を係合させた状態の正面図である。 (b) (a)の中央部付近を拡大した正面図である。 二本の流体供給管を螺合させた場合の態様を示した拡大図である。 コンベア装置を備えた食品処理装置の第一の実施態様の断面模式図である。 図8の食品処理装置の処理槽部分の流体供給管を示した斜視透視図である。 図9においてさらに食品収納枠を追加した場合の斜視透視図である。 図8において第一スプロケット及び第二スプロケットを移動した場合の第一の実施態様の食品処理装置の断面模式図である。 コンベア装置を備えた食品処理装置の第二の実施態様の断面模式図である。 固定式の支持レールを示した斜視図である。 (a)可動式支持レールの退避状態の斜視図である。 (b)可動式支持レールのチェーン支持状態の斜視図である。
1 流体供給管
3 突出した孔部(突出孔部)
5 流体供給装置
7 噴出孔部
9 ヘルール継手
11 ガスケット
13 クランプバンド
15 食品収納枠
21 第一スプロケット
23 第二スプロケット
25 コンベアチェーン
27 第一移動ユニット
29 第一移動ユニット用のレール
31 第一移動ユニット用のコンベアチェーン
33 第一移動ユニット用のスプロケット
35 第二移動ユニット
37 第二移動ユニット用のレール
39 第二移動ユニット用のコンベアチェーン
41 第二移動ユニット用のスプロケット
43 第一中間スプロケット
45 第二中間スプロケット
47 第三中間スプロケット
49 第四中間スプロケット
51 第五中間スプロケット
53 第六中間スプロケット
55 固定式の支持レール
57 可動式支持レール
59 シュート
100 処理槽
150 コンベア装置
200 食品処理装置
図1は、本願発明の第一の実施態様を示した部分的な模式斜視図である。また、図2は図1における処理槽内の断面模式図である。以下、本発明の内容を説明する。
─処理槽─
本発明における処理槽100は幅方向と長さ方向を有する。本発明における処理槽100とは、図1及び図2に示すように処理液としての液体又は気体を満たすことができる槽であれば種々の形態を含む。さらに当該槽100中において食品を収納し、食品に対して何らかの処理を施すための槽であれば特に用途は問わない。
尚、所定の食品搬送装置が当該処理槽100内において、長さ方向の向きに搬送されるように構成してもよい。
例えば、食品を高温の水(お湯)で茹で処理する場合の茹で槽、食品を植物油脂や動物油脂フライ処理する場合のフライ処理槽等が挙げられる。また処理槽は必ずしもお湯やフライオイルのみではなく、蒸気による蒸しのための蒸し槽としてや、気流による乾燥に利用して、乾燥処理槽として利用することも好適である。
より具体的には、処理槽を密閉系又は半密閉系として蒸気加熱するような場合にも蒸気加熱処理槽として利用することができる。また、通常蒸気以外に過熱蒸気を利用してもよいことは勿論である。
尚、図1及び2には示していないが、処理槽内の加熱のために外部から槽内へのお湯の供給、蒸気配管や熱交換器等の設置等を適宜行えることは勿論である。
─流体供給管─
本発明における流体供給管1とは、前記処理槽100内において当該処理中に処理中の対象となる食品の分散を促して効率的に処理するために流体を供給するための管である。例えば、茹で処理の場合においては、処理中に処理槽内に蒸気やお湯等の流体を供給し、バブリングや撹拌等を促すことで、その処理を促進させることができる。
例えば、対象となる食品が麺線群の場合、蒸気バブリング等によって麺線同士の結着を回避したり、撹拌を可能とすることができ、茹で効率が向上する。
また、フライ処理装置であれば、フライ処理中にバブリングや撹拌等を促すことで、その処理を促進させることができる。例えば、ポテトチップ等のフライ菓子の製造の場合に有効に利用することができる。
次に、図3に示すように本発明の流体供給管1は処理槽100の外側より挿入及び引抜されるタイプを好適に利用することができる。
流体供給管1の装着方法としては種々可能であるが、外側より挿入するタイプとすることで処理槽100の内部のスペースを有効に利用することができるとともに、当該流体供給管1の脱着が容易であるというメリットを有する。さらに、清掃性が向上するとともに、使用する流体が蒸気の場合においては、蒸気を使用する箇所の限定化しやすいとい利点も有する。
本発明の第一の実施態様においては、図1及び図2に示すように処理槽100の側壁部の外側に突出する孔部(突出孔部)3を設け、当該突出孔部に挿入するタイプが開示されている。尚、突出した孔部3は溶接等によって設けることが可能である。
次に、流体供給管1は、所定の流体供給装置5に連結される。当該流体供給装置5は蒸気発生装置、気体供給装置や液体供給装置等の種々の流体を供給する装置が可能である。
次に、流体供給管1は、図1及び2に示すように処理槽内において二段に配置してもよいし、一段に配置してもよいことは勿論である。
例えば、二段の場合には、上段の流体供給管1の上部及び、上段と下段の間に網カゴ等が収容可能なようにしておくことができる。また、当該網カゴの中に処理対象となる食品を収納しておくことができる。
また、処理槽内における流体供給管1の本数や、配置は特に限定されず種々の態様が可能であることは勿論である。
─流体供給管に設けられる孔部─
前記流体供給管には複数の噴出孔部7を設けられており、当該噴出孔部7より流体が供給される。噴出孔部7のサイズや個数は特に限定されるものではないが、例えば、食品処理槽100が茹で槽の場合であって、バブリング等のための蒸気を供給するタイプであると概ね0.5~5.0mm程度の孔部が好適である。また、噴出孔部7の形状は円又は楕円等種々が可能である。
─流体─
本発明において供給される流体は種々が可能である。例えば、食品処理槽が茹で処理のためのものであれば、蒸気やお湯等の流体が可能である。また、処理槽がフライオイル槽の場合にはフライオイルや蒸気等の流体を利用することができる。
さらに茹で槽やフライオイル槽のいずれにおいても空気、窒素やアルゴン等気体を高温にしてこれを供給する流体としてもよい。
─脱着可能─
本発明の流体供給管1はその脱着が容易なタイプである。脱着の方法としては種々の方法が可能である。また、処理槽100にお湯等の液体を利用する場合には処理液の漏れを防止する必要がある。
具体的には、フランジ継手、ねじ込み継手やヘルール継手等の方法があるがこれらいずれも可能である。図1及び図2に示す本願第一の実施態様においては、ヘルールタイプの継手を利用するタイプを開示している。
すなわち、図4(a)及び(b)に示すように流体供給管に装着されたヘルール継手9と食品処理槽の外側に突出する孔部の端部のヘルール継手に対してガスケット11を介して密着させ、クランプバンド13で締め込むタイプを開示している。本発明においては、ヘルール継手9の場合、装着・脱着が簡単であるため、好ましい。
─流体供給管が二分割されており、前記処理槽の幅方向の外側の両側より一方づつ挿入され、槽内において係合するタイプ─
本願発明においては、以下の図5のように一本の流体供給管1であってもよい。
また、流体供給管1について内部が中空であり二分割され、処理槽100の幅方向に対立する側壁部の外側の両側から挿入し、処理槽100内において係合するタイプとすることも好ましい(図6)。まず、二分割するとともに両側からの挿入タイプとすることで、流体供給管1の長さを短くすることができ、挿入の作業時において障害物に引っかかったりせず、流体供給管1の挿入のための作業スペースの確保がしやすい。
また、係合のタイプのついては、種々が可能であるが、本発明の第一態様においては図6(a)、(b)に示すように中央部で係合するタイプを示している。係合の態様についてはあらゆるタイプが可能である。尚、このような係合タイプにおいては、係合する先端領域が中空では無い状態とすることも可能である。
尚、上記の形態の場合、それぞれの流体供給管1の開口端部より供給したい流体を供給することとなる。
但し、本願発明は、図6に示すような係合タイプに限定されず、例えば、図7に示すように螺合するタイプも可能である。
─食品処理装置において、さらに処理槽内を長さ方向に食品を搬送するコンベア装置を備えた請求項1~3のいずれかに記載の食品処理装置─
本発明においては、処理槽100に対してさらに、処理槽内を長さ方向に食品を搬送するコンベア装置150を備えることが好ましい。
具体的には、図8は、食品処理装置200として、本発明の流体供給管1を複数装着した処理槽100に当該処理槽の長さ方向に搬送するコンベア装置150を配置した第一の実施態様の断面図を示している。また、図9は、処理槽側からみた斜視透視図であり、流体供給管1の配置等の特定の部材のみ示している。さらに、図10は、図9における斜視透視図に対してコンベア装置150に装着される食品収納枠15を装着した場合の部分的な斜視透視図である。
図8~図10に示す食品処理装置200は、処理槽100として茹で槽を設け、当該茹で槽内を、食品を収納する食品収納枠15が処理槽(茹で槽)の長さ方向に搬送するコンベア装置150を備えた形態を示している。また、食品収納枠15は通液性を有するステンレス製の網目構造によって構成され、9列の収納部位を有している。
すなわち、図8には食品を茹でる態様を示しているが、茹でる対象となる食品(例えば、生麺)を食品収納枠15に収容し、当該食品収納枠15を茹で槽100内を通過させて、所定時間通過させている間に食品を茹で処理し、茹で槽内を退出した後に、食品収納枠15から食品を排出するようなタイプを示している。
また、特に図8の場合においては、上部から供給される生麺を食品収納枠15に収納し、茹で槽を搬送することによって当該生麺の茹で処理を行う態様を示している。
図8~11に示すコンベア装置150は、平行に配置される一対の第一スプロケット21及び第二スプロケット23を備え、当該第一スプロケット21及び第二スプロケット23の間に巻きかけられる一対の無端状のコンベアチェーン25を有するコンベア装置150である。
また、当該コンベア装置150において、前記一対の第一スプロケット21は処理槽内(空間)に配置され、前記一対の第二スプロケット23が処理槽100の外に配置されている。
さらに、本発明の第一実施態様における第一スプロケット23は、一方のコンベア端を規定するとともに、略水平方向に移動可能となっている。図1に示す第一の実施態様においては、第一スプロケット23はスライド移動可能な第一移動ユニット23の下方部に装着されており、当該第一移動ユニット27は、第一移動ユニット用のレール29の上に載置されており、必要に応じて当該レール29上を左右にスライドできるように構成されている。
また、当該第一移動ユニット27においてはそのスライドのために、第一移動ユニット27の枠体の前後には、第一移動ユニット用のコンベアチェーン27が連結されており、当該コンベアチェーン27はその上部に設けられた複数のスプロケット33に巻きかけられており、第一移動ユニット用のスプロケット27のいずれかを駆動することで第一移動ユニット27を移動することができるように構成されている。
尚、このようなスプロケットを移動させるための移動装置については、必ずしも必須ではなく、例えば、手動で動かしてネジ等によってその位置を固定する態様であっても可能である。
また、当該第一の実施態様における第二スプロケット23は、前記第一スプロケット21よりも上方に位置するとともに、他方のコンベア端を規定するとともに、略水平方向に移動可能となっている。
図1に示す第一の実施態様においては、前記第一スプロケット21よりも上方に位置することによって、第一スプロケット21を含む下側搬送経路と、第二スプロケット23を含む上側搬送経路を形成している。
また、第二スプロケット23はスライド移動可能な第二移動ユニット35の中央部に装着されており、当該第二移動ユニット35は、第二移動ユニット用のレール37の上に載置されており、必要に応じて当該レール上を左右にスライドできるように構成されている。
また、当該第二移動ユニット35においてはそのスライドのために、枠体の前後には、第二移動ユニット用のコンベアチェーン39が連結されており、当該コンベアチェーン39はその上部に設けられた複数のスプロケットに巻きかけられており、スプロケット41のいずれかを駆動することで第二移動ユニット35を移動することができるように構成されている。
尚、このようなスプロケットを移動させるための移動装置については、必ずしも必須ではなく、例えば、手動で動かしてネジ等によってその位置を固定する態様であっても可能である。また、第一スプロケット21及び第二スプロケット23が移動する場合、コンベアチェーン25に大きな弛みが生じないように第一移動ユニット27と第二移動ユニット35の移動は同調するように構成されている。
さらに、当該第一の実施態様においては、上述の下側搬送経路と上側搬送経路を形成するために、コンベアチェーン25の搬送方向を規定するための複数の一対の中間スプロケットが必要となる。
本発明の第一の実施態様においては、図8に示すように第一スプロケット21及び第二スプロケット23以外にまず、下側搬送経路を上方に変更するための第一中間スプロケット43、上方に移動した後に水平方向に変更するための第二中間スプロケット45が設けられている。さらに、第三中間スプロケット47が設けられており第二中間スプロケット45と協働してコンベアチェーン25の搬送方向を規定している。また、当該第三中間スプロケット47は駆動スプロケットにもなっており、所定の動力部からの回転力をコンベアチェーンに伝達するように設けられている。
さらに、コンベアチェーン25は第二スプロケット23で上側搬送経路を形成するように反転してから第四中間スプロケット49が設けられており、先の駆動スプロケットでもある第三中間スプロケット47と協働してコンベアチェーン25の搬送方向を規定している。
さらに、第五中間スプロケット51を通過後にコンベアチェーン25は下方向に移動して、第六中間スプロケット53によって水平方向に搬送の向きを変えることで下側搬送経路に移る。
次に第一スプロケット21及び第二スプロケット23が水平移動可能となっているのは、第一スプロケット21及び/又は第二スプロケット23のスライド移動させることで、コンベア装置150が処理槽100を搬送する距離を短くすることができる。すなわち、食品を処理槽100で処理する場合においては、対象となる食品の種類や大きさ等に応じて処理時間を変える必要がある場合がある。特に、処理の対象となる食品が供給されてくる速度が変わらない場合には、この必要性が大きい。
このような場合、第一スプロケット21を図8に示す紙面右側に移動するとともに、第二スプロケット23も同様に紙面右側に移動することで食品収納枠15の処理槽内における搬送距離を短くすることができ、食品の処理時間を短くすることができる。例えば食品の種類や大きさによって処理時間を変える必要があるがこのようなニーズに無理なく対応することができる。
より具体的には、図8に示す場合において、茹で処理の対象として生麺の場合、当該生麺は麺の太さや量によってその茹で時間を変える必要がある場合がある。通常厚みが太めの生麺は長めの時間、細めの生麺は短めの時間茹で処理を行う必要があるため、厚みの生麺の場合には第一スプロケット21及び第二スプロケット23を図8に示すように茹で槽100を搬送する距離が長くなるように設定しておき、細めの生麺の場合には、第一スプロケット21及び第二スプロケット23を図11に示すように茹で槽100を搬送する短くなるように設定することが好適である。
尚、図8及び図11に示すように品種等によって処理時間を変えるために第一スプロケット21及び第二スプロケット23をそれぞれの移動装置等を利用して利用して移動する場合には、コンベアチェーン25の弛み等を防ぐため両方の移動装置の動力部が同期して作動するようにしておくことが好ましい。
本発明においては、処理槽100内に処理中の対象となる食品の分散を促して効率的に処理するため、処理中に処理槽100内に蒸気や気流等の流体を供給しバブリング等を行うことによって、その処理を促進させるために、流体供給管1が複数設置され、蒸気をバブリングするように構成されているが、当該流体供給管1は、搬送される食品収納枠15の下方において食品収納枠15に近接する位置に配置されている。
一方、前記のように茹で槽100中の第一スプロケット21をスライド移動させようとする場合において、移動する第一スプロケット21及びコンベアチェーン25が外部より挿入された流体供給管1に当たってしまうため、挿入している流体供給管1を簡便に取り外す必要がある。
本発明の図8に示す態様においては、流体供給管1の脱着が容易であるためかかる作業を効率よく実施できるという利点を有する。
このように、当該第一の態様においては、本発明における処理槽100内を幅方向に横断する複数の脱着可能な流体供給管1を備えることによって第一スプロケット21の移動の際においても、容易に対応することが可能となっている。
また、上述の本発明におけるコンベア装置は一例であって、例えば、以下の図12に示すように、第一及び第二スプロケットが固定されている場合も可能であることは勿論である。
─コンベアチェーンの支持レール─
本発明において、食品を搬送するコンベア装置150を備える場合、当該コンベアチェーン25の揺動を防止するために、当該コンベアチェーン25の下部にチェーンを支持する支持レール55を設けることが好ましい。例えば、通常、図13のように処理槽の側面部等にコンベアチェーンの下方に固定式として装着する方法がある。
一方、図8、図11のように第一スプロケット21を移動することが可能な場合、当該第一スプロケット21の移動の際に、支持レールが移動の妨げとなる場合がある。このような場合には図14に示すように可動支持レール57が出入することが可能なタイプにしておくことが好ましい。
すなわち、第一スプロケット21が移動する場合には、支持レールがスプロケットの移動の妨げにならないように退避した状態とし(図14(a))、第一スプロケット21が移動しない場合には、支持レールがコンベアチェーン25の下に存在する状態とすることができる(図14(b))。
具体的には図8、11に示す形態の場合、処理槽100内における下側搬送経路のうち、コンベアチェーン25の上部側の搬送経路の支持レールはスプロケットの移動に伴いその移動の妨げとなるため、上述の図14の可動式の支持レールとなっている。一方、処理槽内の下側搬送経路のうち、コンベアチェーン25の下部側の搬送経路の支持レールについては、スプロケットが移動してもその移動の妨げにはならないため、図13の固定式の支持レール55が設けられている。
─図8及び図11の食品処理装置(茹で槽)を利用した場合の食品(生麺)の茹で処理の搬送手順─
図8に示される食品処理装置200については、処置対象として麺線群を想定している。食品収納枠15は一対のコンベアチェーン25にその両端が連結されており、図8の矢印方向に循環している。
まず、第六中間スプロケット53を通過した空の食品収納枠15は茹で槽100内に入るとともに、上部から食品(生麺)を9列分が個別に供給される。当該収納枠15は上部に回転式のフタを有しており、生麺の供給後に当該フタがかぶさる。
次に茹で槽100内において、熱湯に浸漬した状態で搬送される。搬送される間は下方に装着された複数の流体供給管1からの蒸気によるバブリングを受けながら搬送される。当該バブリングによって食品収納枠中の麺線群は攪拌されるために、生麺同士の結着が防がれながら、麺の茹で処理が効率的に行われる。
次に、第一スプロケット21によって食品収納枠15は下方に移動するとともに反転して茹で槽100中で完全に浸漬した状態で搬送される。また、当該搬送中においても下方に装着された流体供給管1からの蒸気によるバブリングを受けながら搬送される。当該バブリングによって食品収納枠15中の麺線群は攪拌されるために、麺の茹で処理が効率的に行われる。
生麺を収納した食品収納枠15は、第一中間スプロケット43で上方に移動し、茹で槽100から脱出し、第二中間スプロケット45で略水平方向への移動となり、その後食品収納枠は反転し、内部の茹で後の麺は、シュート59を通じて、別に準備されたコンベア装置等に移載され、所定の工程に運ばれる。
一方、麺線群を排出後の空の食品収納枠15は水平方向に搬送された後、第二スプロケットにおいて上方に移動するとともに反転してフタが開いた状態で水平方向に搬送される。第四中間スプロケット49及び第五中間スプロケット51を通過して下方に移動し、第六中間スプロケット53において略水平方向の移動となる。
次に図11に示される食品処理装置200については、図8の場合と比べて、第一スプロケット21が紙面右側に所定距離スライド移動しており、同時に第二スプロケット23も所定距離スライド移動している。この移動によって処理槽100(茹で槽)内における食品収納枠15の搬送距離が短くなっており、茹で処理の時間が短くなるように設定されている。このように茹で時間を変更することが可能となる。
また、この場合、第一スプロケット21を図8の紙面右側(処理槽の中央方向側)に移動させることになるが、このためには第一スプロケット21が移動する範囲において処理槽100内の上方側の流体供給管1を取り外す必要がある。本発明においては上述のような脱着式の流体供給管1を利用しているため、脱着を容易に実施することができる。
さらに、処理槽内の上方側の可動式支持レール57ついても第一スプロケット21が移動する範囲において図14(a)に示す退避状態とすることができる。

Claims (8)

  1. 食品を処理するための処理槽と、当該処理槽内を幅方向に横断する複数の脱着可能な流体供給管を備えた食品処理装置。
  2. 前記処理装置において、流体供給管が処理槽の外側より挿入される請求項1に記載の食品処理装置。
  3. 流体供給管が二分割されており、前記処理槽の幅方向の外側の両側より一方づつ挿入され、槽内において係合するタイプである請求1又は2に記載の食品処理装置。
  4. 前記食品処理装置において、さらに処理槽内を長さ方向に食品を搬送するコンベア装置を備えた請求項1~3のいずれかに記載の食品処理装置。
  5. 前記コンベア装置が、平行に配置される一対の第一スプロケット及び第二スプロケットを備え、当該第一及び第二スプロケット間に巻きかけられる一対の無端状のコンベアチェーンを有するコンベア装置である、請求項4に記載の食品処理装置。
  6. 前記コンベア装置において、前記一対の第一スプロケットが処理槽内に配置され、前記一対の第二スプロケットが処理槽の外に配置される請求項5に記載の食品処理装置。
  7. 前記コンベア装置において、前記一対の第一スプロケット及び第二のスプロケットが略水平方向にスライド移動可能な請求項4又は5に記載の食品処理装置。
  8. 前記コンベア装置において、前記一対のコンベアチェーンの処理槽内及び処理槽の外における略平行な搬送経路を形成するために、コンベアチェーンの搬送経路を規制する複数の一対の中間スプロケットを設けた請求項6又は7に記載の食品処理装置。
JP2022050648A 2022-03-25 2022-03-25 流体供給管を備えた食品処理槽 Pending JP2023143329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022050648A JP2023143329A (ja) 2022-03-25 2022-03-25 流体供給管を備えた食品処理槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022050648A JP2023143329A (ja) 2022-03-25 2022-03-25 流体供給管を備えた食品処理槽

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023143329A true JP2023143329A (ja) 2023-10-06

Family

ID=88220090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022050648A Pending JP2023143329A (ja) 2022-03-25 2022-03-25 流体供給管を備えた食品処理槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023143329A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5253567A (en) Thermal fluid heat exchanger for deep fat fryer
US5752431A (en) Blancher with multiple cooling zones
EP3573477B1 (en) Spiral conveyor thermal processing system
US20100159099A1 (en) Method and apparatus for steam-cooking
EP2274992B1 (en) Cooling Mechanism For Use With a food Processing System
US3581652A (en) Apparatus for processing shrimp
JP5048002B2 (ja) 食品製造装置
KR101551172B1 (ko) 입체순환식 연속자동 취반장치
JP2023143329A (ja) 流体供給管を備えた食品処理槽
US3641923A (en) Apparatus for deep fat frying of foodstuffs
US8726794B2 (en) Frying device
JP4526519B2 (ja) 茹で卵の製造方法並びにその製造装置並びにその使用方法
JP2023143328A (ja) 物品搬送装置
KR102348343B1 (ko) 면 삶는 장치
JP5156872B2 (ja) 種籾温湯消毒冷却装置
JP2731762B2 (ja) 冷却搬送装置
EP1726210B1 (en) Apparatus for the production of frozen nests of cooked long pasta
JP4916228B2 (ja) 加熱調理装置における材料の押え装置
JP2006314696A (ja) 食品の高温加熱装置
JP2787062B2 (ja) 小魚等の自動煮沸装置
JPH0625232Y2 (ja) 食品蒸機
US1736778A (en) Cooking apparatus
JP2831965B2 (ja) 食品蒸し機
JPH09299245A (ja) 調理用搬送装置および調理装置
US10383478B2 (en) Industrial food fryer