JP2023143147A - ワイヤーハーネス - Google Patents

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Shohei Shigetani
護文 猪飼
Morifumi Igai
淳志 柏木
Atsushi Kashiwagi
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Furukawa Electric Co Ltd
Furukawa Automotive Systems Inc
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Abstract

Figure 2023143147000001
【課題】外装保護部材だけで曲がり部も保護すること。
【解決手段】電線束4に対して、該電線束4の延伸方向Yに交差する交差方向にずらした位置に配置されたコネクタ30に電線束4の端末が接続され、電線束4の端末側において、コネクタ30に向かって交差方向Zに曲がる曲がり部5が形成され、電線束4に外装して保護する筒状の外装保護材10が備えられ、該外装保護材10は、延伸方向Yに延びる電線束4に外装する外装本体部分11と、外装本体部分11から曲がり部5を越えて、延伸方向Yの先端側に延びる延伸部分12とが設けられ、延伸部分12は、曲がり部5の端末5aを交差方向に導出する導出保護部13と、曲がり部5より延伸方向Yの先端側に突出する突出部14とが設けられた。
【選択図】図2

Description

この発明は、例えば、電線束の延伸方向に交差する交差方向に向けられたコネクタに電線束の端末が接続され、電線束の端末側において、コネクタに向かって交差方向に曲がる曲がり部が形成されたワイヤーハーネスに関する。
自動車等に装備された電装機器は、被覆電線を束ねた電線束で構成するワイヤーハーネスを介して、別の電装機器や電源装置と接続して電気回路を構成している。このようなワイヤーハーネスは、ツイストチューブやコルゲートチューブなどの外装保護材の内部に挿通し、保護されている。
また、ワイヤーハーネスは、電線束の端末に接続したコネクタを、接続対象に設けたコネクタ収容部に嵌合接続して、電気回路を構成している。
そのため、ワイヤーハーネスは、コネクタが電線束の延伸方向に対して交差する向きで配置される、いわゆる横出しコネクタと接続することがあり、電線束の端末において、該電線束を構成する電線を曲げて接続していた。
このように、電線を曲げて形成した電線束の曲がり部は、各電線がコネクタ内部に配置される端子と接続されており、コネクタにおいて端子を収容するキャビティの間隔に応じて電線同士の間隔が拡がることとなり、電線をひとまとまりに束ねた電線束に外装する外装保護部材で保護することができなかった。
そのため、特許文献1で開示されるようなカバーを曲がり部に被せて保護することがあった。
例えば、特許文献1のカバーは、外装保護部材と別体で構成され、コネクタに嵌合される部分と、曲がり部を収納する部分と、電線を引き出す部分とを有する合成樹脂成型品である。そのため、コネクタの大きさ・形状や曲がり部の角度、電線束の太さなどに応じて専用のカバーが必要になり、種類の増大や製造金型の数の増大が問題となっていた。
特開2012-234659号公報
本発明は、外装保護部材だけで曲がり部も保護できるワイヤーハーネスを提供することを目的とする。
この発明は、電線束に対して、該電線束の延伸方向に交差する交差方向にずらした位置に配置されたコネクタに前記電線束の端末が接続され、前記電線束の端末側において、前記コネクタに向かって前記交差方向に曲がる曲がり部が形成されたワイヤーハーネスであって、前記電線束に外装して保護する筒状の外装保護材が備えられ、該外装保護材は、前記延伸方向に延びる前記電線束に外装する外装本体部分と、前記外装本体部分から前記曲がり部を越えて、前記延伸方向の先端側に延びる延伸部分とが設けられ、前記延伸部分は、前記曲がり部の一部を前記交差方向に導出する導出保護部と、前記曲がり部より前記延伸方向の先端側に突出する突出部とが設けられたことを特徴とする。
この発明により、ワイヤーハーネスにおける曲がり部も外装保護部材で保護することができる。
詳述すると、前記電線束に外装して保護する筒状の外装保護材において、前記延伸方向に延びる前記電線束に外装する外装本体部分から前記曲がり部を越えて、前記延伸方向の先端側に延びる延伸部分が設けられ、前記延伸部分は、前記曲がり部の一部を前記交差方向に導出する導出保護部と、前記曲がり部より前記延伸方向の先端側に突出する突出部とが設けられている。そのため、いわゆる横出しコネクタに向かう曲がり部を導出保護部で保護することができる。
また、導出保護部より延伸方向の先端側に延びる突出部が設けられているため、電線束に対して外装保護材を外装する際に、曲がり部が導出保護部よりも前記延伸方向の先端側へ位置するように位置ずれしたとしても、突出部が曲がり部に外装される。よって、電線束に対して外装保護材を外装する際の精度のばらつきの影響を受けることなく、曲がり部も含めて外装保護部材でワイヤーハーネスを確実に保護することができる。
その他にも、導出保護部より延伸方向の先端側に延びる突出部が設けられているため、導出保護部が曲がり部から不用意に外れるなどの不具合の発生を防止することができる。
したがって、別部材を用いること無く、曲がり部も含めて外装保護部材でワイヤーハーネスを確実に保護することができる。
ここで、前記曲がり部の一部とは、曲がり部における、導出保護部から交差方向に導出する部位であって、例えば、曲がり部の端末、詳しくは、コネクタに端子が接続される部分である。なお、曲がり部の一部以外の部位は、導出保護部によって保護される。
この発明の態様として、前記突出部が封止されてもよい。
上述の前記突出部が封止とは、突出部全体が封止されてもよいし、一部のみが封止されてもよい。また、筒状の突出部に蓋を設けてもよいし、筒状を変形させて接着や溶着して封止してもよい。
この発明により、曲がり部より延伸方向の先端側に突出する突出部からゴミなどの異物が侵入することを防止できる。また、仮に、筒状を変形させて溶着して突出部を封止する場合、曲がり部に被さる導出保護部も突出部の変形に伴って変形し、曲がり部に対する拘束力が向上して、導出保護部が曲がり部から不用意に外れるなどの不具合の発生をより確実に防止することができる。
またこの発明の態様として、前記外装保護材は、断面の一部が分断されるとともに、前記外装保護材の長手方向に連続する分断部が設けられ、前記導出保護部において、前記分断部から前記曲がり部が導出されてもよい。
この発明により、筒状の導出保護部に開口を設けることなく、分断部から曲がり部の一部を交差方向に導出することができる。
またこの発明の態様として、前記外装保護材は、前記分断部を形成する部分が径方向に重なり合うツイストチューブであってもよい。
この発明により、曲がり部を交差方向に導出する導出保護部以外の外装本体部分や突出部では分断部を形成する部分が径方向に重なり合っており、確実に保護することができる。また、導出保護部では、径方向に重なり合う部分を開くことで、曲がり部を交差方向に導出することができる。
またこの発明の態様として、前記導出保護部における前記分断部が、ジグザグ状であってもよい。
この発明により、ジグザグ状に形成された分断部において凸状となる部分が曲がり部における電線間に侵入し、曲がり部において導出保護部から露出する部分をより減らし、保護性能を向上することができる。
なお、外装保護部材が前記分断部を形成する部分が径方向に重なり合うツイストチューブである場合、曲がり部が導出される導出保護部は、前記分断部を形成する部分が径方向に重なり合う分、長くなる。そのため、分断部に隙間が形成されるように導出保護部を撓み変形させた状態において、ジグザグ状に形成された前記分断部において凸状となる部分が曲がり部における電線間に侵入しやすくなる。したがって、曲がり部において導出保護部から露出する部分を減らし、保護性能をさらに向上することができる。
またこの発明の態様として、前記導出保護部に、前記コネクタに向かって延びる延設片が設けられてもよい。
この発明により、曲がり部の端末に接続された前記コネクタの端面に当接したり、コネクタの側面に延設片が被さったりするため、曲がり部において導出保護部から露出する部分をさらに減らし、保護性能をより向上することができる。
なお、外装保護部材が前記分断部を形成する部分が径方向に重なり合うツイストチューブである場合、曲がり部が導出される導出保護部は、前記分断部を形成する部分が径方向に重なり合う分、長くなる。そのため、外装本体部分と導出保護部との境界付近に、長手方向に交差する向きの切り込みを入れることで、分断部に隙間が形成されるように導出保護部を撓み変形させた状態において、前記コネクタに向かって延びる延設片を容易に形成することができる。
この発明によれば、外装保護部材だけで曲がり部も保護できるワイヤーハーネスを提供することができる。
本実施形態のワイヤーハーネス電線束の端末側を示す正面図 図1において、外装保護材を延伸方向に沿って切断した中央縦断面図 図1中のB―B線に沿った矢視断面図 (a)は図1中のC―C線に沿った矢視断面図、(b)は図1中のA―A線に沿った矢視断面図、(c)は変形例2の突出部の図4(a)に対応する断面図 変形例1の外装保護材の図1中の矢視Dに対応する斜視図 変形例1のワイヤーハーネスの図1中のE―E線に沿った矢視に対応する断面図
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。なお、図1に示すワイヤーハーネス1の延伸方向をY方向、図1の紙面上下方向をZ方向、図1の紙面奥行方向、すなわちY方向およびZ方向に直交する方向をX方向に設定する。さらに、図中、矢印YaはY方向一方側、矢印YbはY方向他方側、矢印Zaは上側、矢印Zbは下側、矢印XaはX方向一方側、矢印XbはX方向他方側を夫々示すものとする。
図1、図2に示すように、ワイヤーハーネス1は、Y方向へ延伸する電線束4(図2参照)と、車両に搭載された各種電気機器や電源(バッテリ)などの接続部分に電線束4の端末を接続するコネクタ30とを備え、車両における所定の配索経路に沿って配索される。
電線束4は、複数本の電線2を束ねて構成している。なお、電線束4は、後述するコネクタ30に設けられた端子挿入室32の数に応じた本数(本実施形態においては12本)の電線2を有している。
なお、電線2は、導体が絶縁被覆で覆われた被覆電線であり、端末において絶縁被覆が剥がされ、露出した導体に対して端子3が接続されている。
このように構成された電線2を束ねた電線束4は、Y方向へ延伸するとともに、Ya方向の側において、コネクタ30に向かって下方向Zbに曲がる、すなわち横曲げされた曲がり部5が形成されている。これにより、曲がり部5の端末5aは、下方向Zbを指向する。
図3に示すように、コネクタ30には、電線2の端末に接続された端子3を挿入保持する複数の端子挿入室32(キャビティ)が設けられている。端子挿入室32は、端子挿入側端面31から外部へ向けて開口する開口部32aを有し、該開口部32aから端子3を挿入可能に形成されている。
本実施形態のコネクタ30は、図3に示すように、コネクタ30の端子挿入側端面31において、端子挿入室32がX方向の各側に2段となるとともに、図2に示すように、Y方向に沿って複数列(当例では6つの列)が配設され、合計12個の極数で構成されている。
図1、図2に示すように、コネクタ30は、Y方向に延びる電線束4(図2参照)に対して、下方向Zbに位置ずれた近傍位置において、端子挿入側端面31が電線束4の端末側と対向する姿勢で配置されている。
そして、図2、図3に示すように、曲がり部5における複数の電線2は、夫々の端末に接続された端子3が、対応する端子挿入室32に対して端子挿入側端面31の開口部32aから挿入されている。すなわち、図1~図3に示すコネクタ30は、横出しされた電線2を接続する、いわゆる横出しコネクタである。
さらに、図1~図4(a)(b)に示すように、ワイヤーハーネス1には、電線束4に外装して該電線束4を保護する筒状の外装保護材10を備えている。
図1、図2、図4(a)に示すように、外装保護材10は、Y方向に延びる電線束4に外装する外装本体部分11と、図1、図2に示すように、外装本体部分11から曲がり部5を越えて、Ya方向に延びる延伸部分12とが設けられている。延伸部分12は、図1~図3に示すように、曲がり部5に外装しつつ、曲がり部5の端末5aを下方向Zbの外部へと導出する導出保護部13と、図1、図2、図4(b)に示すように、曲がり部5よりYa方向に突出する突出部14とが設けられている。
図2~図4(a)(b)に示すように、外装保護材10は、Y方向の全長に亘って筒状に延びるとともに、周方向の一部が分断する分断部15がY方向に沿って設けられている。分断部15は、周方向における、コネクタ30を配置した側、すなわち、下方向Zbの部位に設けられている。
外装保護材10は、図4(a)(b)に示すように、周方向における、分断部15を形成する両縁部16が互いに径方向に重なり合うツイストチューブである。なお、本実施形態における、分断部15を形成する両縁部16は、互いに平行となるようにY方向に沿って直線状に形成されている。
外装保護材10は、図3に示すように、分断部15の両縁部16の間に、内部空間10sと外部とを連通する隙間15sが形成されるように撓み変形するとともに、分断部15を形成する両縁部16が互いに径方向に重なり合う筒状に復元する可撓性(弾性)を有している。
なお、外装保護材10は、例えば、合成樹脂、合成ゴム、天然ゴム等の材料で形成することができる。また、本実施形態の外装保護材10は、筒状の織物で形成されているが、このように繊維布で形成する場合には、可撓性を有していれば、網物や不織布などで形成してもよい。
図1に示すように、外装本体部分11は、電線束4に外装した状態においてテープ巻きされている。これにより、外装本体部分11は、電線束4に対してY方向に位置ずれしないようにテープ6を用いて密着されている。
なお、外装本体部分11に対してテープ巻きする際は、外装本体部分11の内側の電線束4に直接巻き付けたテープ6を、分断部15の隙間15sを通じて外装本体部分11の外側へと取り回してから外装本体部分11に対してテープ巻きすること好ましい。これにより、電線束4に対する外装保護材10の位置ずれをより一層抑制できる。
また、本実施形態においては、外装保護材10の外装本体部分11のみにテープ巻きしたが、これに限らず、導出保護部13や突出部14にテープ巻きしてもよい。
図1、図2に示すように、導出保護部13は、外装本体部分11のYa方向の先端からよりYa方向へ突出し、曲がり部5に外装した状態で略全体を保護している。図2、図3に示すように、導出保護部13における、分断部15は、曲がり部5の端末5aが下方向Zbの外部へと導出可能にZ方向に開口する。このように、分断部15に形成された隙間15sは、本実施形態においては、図3に示すように、曲がり部5の端末5aの側の各電線2がY方向に沿って2本ずつ導出可能とするX方向の間隔を有している。
これにより、図2、図3に示すように、曲がり部5の端末5aは、隙間15sを通じて導出保護部13の外部へと導出され、上述したように、各電線2がコネクタ30の端子挿入室32に挿通保持されている。
本実施形態において、分断部15を形成する両縁部16の間に、曲がり部5が導出される隙間15sが形成されるように導出保護部13が撓み変形した状態において、該導出保護部13の下部は、コネクタ30の端子挿入側端面31に向けて延びている。コネクタ30に向けて延びる導出保護部13の下部は、延設片19として形成される。
延設片19の下方向Zbへの延出長さは、撓み変形前の導出保護部13における、分断部15を形成する両縁部16の径方向の重なり代に応じて設定することができる。本実施形態における延設片19は、図1~図3に示すように、外装本体部分11の下端よりもコネクタ30の側、すなわち下方向Zbへ向けて延出しており、図1、図2に示すように、延出端19aがコネクタ30の端子挿入側端面31に略至る長さに設定されている。これにより、延設片19は、曲がり部5におけるコネクタ30の側へ向かう端末5aの略全体に外装される。したがって、導出保護部13は、曲がり部5におけるコネクタ30への接続部分を除く略全体に外装される。
図1、図2、図4(b)に示すように、突出部14は、導出保護部13のYa方向の先端からYa方向へさらに突出し、Ya方向の先端が外部に向けて開口する開口部14a(図2参照)を有している。すなわち、突出部14の内部空間10sは、開口部14aを通じて外部へ向けて開放されている。
また、導出保護部13において分断部15の隙間15sを通じて曲がり部5の端末5aを外部へと導出した状態においても、外装本体部分11と突出部14とは、分断部15の隙間15sが閉じた状態に保たれる。
上述した実施形態のワイヤーハーネス1は、図1、図2に示すように、電線束4に外装して保護する筒状の外装保護材10において、Y方向に延びる電線束4に外装する外装本体部分11から曲がり部5を越えて、Ya方向に延びる延伸部分12が設けられ、延伸部分12は、曲がり部5の端末5aを下方向Zbの外側へと導出する導出保護部13と、曲がり部5よりYa方向に突出する突出部14とが設けられている。そのため、いわゆる横出しコネクタ30に向かう曲がり部5を導出保護部13で保護することができる。
ここで、電線束4に対して外装保護材10を外装する際に、例えば、外装本体部分11のYa方向の先端側の位置よりもYb方向へ位置ずれした位置にテープ巻きがなされた場合や、外装本体部分11に対してテープ巻きされる前の状態においては、導出保護部13が曲がり部5に対してYb方向へ位置ずれするおそれがある。
しかし、外装保護材10には、上述したように、導出保護部13よりYa方向に延びる突出部14が設けられているため、導出保護部13が曲がり部5に対してYb方向へ位置ずれしたとしても、突出部14が曲がり部5に外装される。
したがって、曲がり部5が外装保護材10から不用意に外れるなどの不具合の発生を防止することができ、従来のように、外装保護材とは別部材で形成された、曲がり部5のみを外装するカバーを用いること無く、曲がり部5も含めて外装保護材10でワイヤーハーネス1を確実に保護することができる。
また、図2、図3に示すように、外装保護材10は、Y方向に直交する断面の一部が分断されるとともに、外装保護材10の長手方向、すなわちY方向に連続する分断部15が設けられ、導出保護部13において、分断部15から曲がり部5がコネクタ30の側へ導出されてもよい。
この構成により、筒状の導出保護部13に常時開口する開口部を設けることなく、分断部15に隙間15sが形成されるように導出保護部13を撓み変形させ、該隙間15sから曲がり部5の端末5aを外側へと導出することができる。
また、図4(a)(b)に示すように、外装保護材10は、導出保護部13において、径方向に重なり合う縁部16を互いに離間させることで隙間15sが形成され、該隙間15sを通じて曲がり部5を外側へと導出することができる。一方、このように、導出保護部13において隙間15sを通じて曲がり部5を外側へと導出する状態としても、外装本体部分11や突出部14については、分断部15を形成する両縁部16が径方向に重なり合っているため、電線束4を確実に保護することができる。
また、図2、図3に示すように、導出保護部13には、分断部15を形成する両縁部16間に隙間15sが形成されるように撓み変形した状態において、コネクタ30に向かって延びる延設片19が設けられることで、該延設片19が、曲がり部5の端末5aが接続されたコネクタ30の端子挿入側端面31に当接したり、コネクタ30の側面に被さったりするため、曲がり部5において導出保護部13から露出する部分をさらに減らし、電線束4の保護性能をより向上することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、電線束の延伸方向は、Y方向に対応し、同様に
交差方向は、Z方向に対応し、
延伸方向の先端側は、Ya方向に対応し、
曲がり部の一部は、曲がり部の端末5aに対応し、
分断部を形成する部分は、分断部15を形成する各縁部16に対応するが、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施形態を得ることができる。
例えば、本発明の外装保護材は、図5に示す変形例1に係る外装保護材10Aのように形成されてもよい。
具体的には、図5に示すように、変形例1に係る外装保護材10Aは、外装本体部分11と導出保護部13との境界部に、分断部15と交差するように周方向に切り込まれた本体部側切り込み部21aが形成されるとともに、導出保護部13と突出部14の境界部には、分断部15と交差するように周方向に切り込まれた突出部側切り込み部21bが形成されている。これら本体部側切り込み部21aおよび突出部側切り込み部21bによって、導出保護部13は、下部のみを、延設片19がコネクタ30へ向けて延出するように容易に撓み変形可能としている。
さらに、図5に示すように、変形例1に係る外装保護材10Aは、導出保護部13の分断部15を形成する各縁部16Aが、Y方向に沿ってジグザグ状に形成されている。
具体的には、分断部15を形成する各縁部16Aは、互いに同一の形状かつ大きさのジグザグ形状、すなわち、周期(ピッチ)、振幅および位相が同じ波形状に形成されている。さらに、導出保護部13を、延設片19として、コネクタ30に向けて延出するように撓み変形させた状態において、延設片19の延出端19a、すなわち分断部15を形成する各縁部16Aには、コネクタ30へ向けて突出する凸部17と、凸部17に対して凹む凹部18とがY方向に沿って交互に形成されている。
さらに、複数の凸部17は、隣接する凸部17の頂部間に1本の電線2を配置可能なピッチであるとともに、コネクタ30の幅方向における、端子挿入室32の配設ピッチに対応するピッチとなるように配設されている。
上述した構成によれば、導出保護部13の下部を、延設片19として、コネクタ30に向けて延出するように撓み変形させた状態において、例えば、図6に示すように、延設片19の延出端19a、すなわち分断部15を形成する各縁部16Aは、曲がり部5の端末5aにおける複数の電線2の端子挿入室32の開口部32aへの各導入部分の外周面に対して凹部18が当接するとともに、凸部17がY方向に隣接する電線2間に入り込ませることができる。
導出保護部13は、このような外装態様で複数の電線2の曲がり部5に外装することで、コネクタ30に挿通保持される電線2に対して、延設片19の延出端19aが係合されるため、外装保護材10Aを曲がり部5に安定して外装できるとともに、曲がり部5の略全体に外装することができる。
また、変形例1に係る外装保護材10Aには、上述したように、本体部側切り込み部21aおよび突出部側切り込み部21b(図5参照)が形成されている。このため、導出保護部13は、Y方向に隣接する外装本体部分11と突出部14とに対して独立して該導出保護部13の下部のみを、延設片19がコネクタ30へ向けて延出するように容易に撓み変形させることができる。よって、導出保護部13において、分断部15を形成する両縁部16Aの間の隙間15sを通じて曲がり部5の端末5aを外部へと容易に導出させることができる。
本体部側切り込み部21aおよび突出部側切り込み部21bによって、導出保護部13の分断部15における隙間15sが外装本体部分11や突出部14の側へと不用意に広がることがなく、導出保護部13における分断部15の隙間15sを通じて曲がり部5を外部へと導出させることができる。
したがって、導出保護部13の分断部15に隙間15sが形成されることに伴って外装本体部分11や突出部14が形崩れすることを抑制できる。
さらに、変形例1に係る外装保護材10Aには、上述した本体部側切り込み部21aおよび突出部側切り込み部21b(図5参照)が形成されることで、延設片19をコネクタ30へ向けてより一層延出させ易くなるため、コネクタ30の側面に被さるまで延出させることが可能となる。したがって、導出保護部13において曲がり部5をしっかりと保護することができる。
また、図4(c)に示す変形例2の外装保護材10Bのように、突出部14Bは、周方向(ここではX方向)において対向する部位14Ba,14Ba同士を互いに熱溶着するなどして開口部14a(図2参照)が封止される形態としてもよい。
また、このように、突出部14Bの開口部14aが封止されることにより、開口部14aから内部空間10sにゴミなどの異物が侵入することを防止できる。さらにまた、突出部14の開口部14aが封止されることにより、曲がり部5に外装される導出保護部13が例えば、Yb方向へ位置ずれするなどしても電線束4に対して外装保護材10Aが、突出部14の開口部14aを通じて不用意に外れることを防ぐことができる。
本発明は、導出保護部13の下部を延設片19として形成することに限らず、導出保護部13の分断部15の周辺部に対して別部材で形成したものを備えてもよい。これにより、導出保護部13が、分断部15の隙間15sが開くように撓み変形した状態において、別部材で形成した延設片を、導出保護部13の分断部15の周辺部からコネクタ30に向けて延出させることができる。
なお、導出保護部13は、分断部15を形成する両縁部16の間に曲がり部5が導出される隙間15sが形成されるように撓み変形した状態において、下部が、コネクタ30へ向けて延出する延設片19として形成される形態に限らず、分断部15を形成する両縁部16が、これらの間の隙間15sを隔てて径方向に互いに対向する態様となるように形成してもよい。
また、上述した変形例1の外装保護材10Aは、Y方向の全長に亘ってジグザグ状の分断部15で形成されているが、Y方向の少なくとも導出保護部13がジグザグ状の分断部15で形成されていれば、例えば、外装本体部分11と突出部14とのうち少なくとも一方は、分断部15がジグザグ形状でなくてもよい。
また、本発明の突出部は、開口部を封止する場合において、その手段は、上述した変形例2の突出部14Bのように熱溶着に限らず、例えば、テープ、接着剤、或いは栓部材等を用いて封止してもよい。
また、本発明の外装保護材は、上述した実施形態の外装保護材10のようにツイストチューブに限らず、例えば、コルゲートチューブ等、周方向の一部に分断部を有するとともに可撓性を有する筒状であれば特に限定しない。
なお、外装保護材としてコルゲートチューブを採用する場合には、導出保護部を撓み変形させない通常時においても分断部の隙間が開口した状態となるように形成してもよい。これにより、硬質なコルゲートチューブであっても、導出保護部を撓み変形させた際に、分断部の隙間を大きく開くことができるため、該隙間を通じて電線をコネクタ側へと容易に導出することができる。
上述した実施形態のコネクタ30は、延伸方向に延伸する電線束4に対して下方向Zbに位置ずれして配置したが、本発明のコネクタは、これに限らず、例えば、上方向Za、Xa方向、Xb方向など延伸方向の直交断面視において何れの側へ位置ずれして配置してもよい。
また、上述した実施形態における曲がり部5の角度は、ワイヤーハーネス1の配索方向に対して直交方向としたが、本発明は、これに限らず、曲がり部5の周辺に有する車体部材と干渉しない範囲で鈍角としてもよい。
本発明の曲がり部は、ワイヤーハーネス1における、メインハーネスを構成する電線束4の端末側に形成されるに限らず、メインハーネスから分岐するサブハーネスを構成する電線束4の端末側に形成されてもよい。
1…ワイヤーハーネス
4…電線束
5…曲がり部
5a…曲がり部の端末
10,10A,10B…外装保護材
11…外装本体部分
12…延伸部分
13…導出保護部
14,14B…突出部
15…分断部
16,16A…分断部を形成する縁部
17…延出片
30…コネクタ
Y…電線束の延伸方向
Ya…前記延伸方向の先端側
Z…交差方向

Claims (6)

  1. 電線束に対して、該電線束の延伸方向に交差する交差方向にずらした位置に配置されたコネクタに前記電線束の端末が接続され、前記電線束の端末側において、前記コネクタに向かって前記交差方向に曲がる曲がり部が形成されたワイヤーハーネスであって、
    前記電線束に外装して保護する筒状の外装保護材が備えられ、
    該外装保護材は、
    前記延伸方向に延びる前記電線束に外装する外装本体部分と、
    前記外装本体部分から前記曲がり部を越えて、前記延伸方向の先端側に延びる延伸部分とが設けられ、
    前記延伸部分は、
    前記曲がり部の一部を前記交差方向に導出する導出保護部と、
    前記曲がり部より前記延伸方向の先端側に突出する突出部とが設けられた
    ワイヤーハーネス。
  2. 前記突出部が封止された
    請求項1に記載のワイヤーハーネス。
  3. 前記外装保護材は、
    断面の一部が分断されるとともに、前記外装保護材の長手方向の全長に亘って分断部が設けられ、
    前記導出保護部において、前記分断部から前記曲がり部が導出される
    請求項1又は請求項2に記載のワイヤーハーネス。
  4. 前記外装保護材は、
    前記分断部を形成する部分が径方向に重なり合うツイストチューブである
    請求項3に記載のワイヤーハーネス。
  5. 前記導出保護部における前記分断部が、前記延伸方向に沿ってジグザグ状である
    請求項3又は請求項4に記載のワイヤーハーネス。
  6. 前記導出保護部に、前記コネクタに向かって延びる延設片が設けられた
    請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載のワイヤーハーネス。
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