JP2023142814A - 成形ドラム体の載置装置およびタイヤの製造方法 - Google Patents

成形ドラム体の載置装置およびタイヤの製造方法 Download PDF

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【課題】ロボットアームを用いて、成形ドラム体を精度よく所定位置に仮置きできる載置装置およびこの載置装置を使用したタイヤの製造方法を提供する。【解決手段】ロボットアーム15が保持を解除する成形ドラム体12の位置が設定位置に対して多少誤差があっても、その誤差を吸収するように、水平移動機構5により水平方向任意の方向に移動および回転可能に保持され、かつ、上下移動機構8により上下方向任意の方向に移動および回転可能に保持された載置部2が移動し、成形ドラム体12の嵌合部14をガイド3によって所定の載置位置に案内することで成形ドラム体12を載置部2に載置し、この載置部2を水平位置固定機構6により所定の水平基準位置に固定し、上下位置固定機構9により所定に上下基準位置に固定することで成形ドラム体12を所定位置に仮置きする。【選択図】 図12

Description

本発明は、成形ドラム体の載置装置およびタイヤの製造方法に関し、さらに詳しくは、タイヤの成形工程でロボットアームを用いて、成形ドラム体を精度よく所定位置に仮置きできる成形ドラム体の載置装置およびこの載置装置を使用したタイヤの製造方法に関するものである。
グリーンタイヤを成形する際に、環状支持体(成形ドラム体)を複数のワークステーションに順次移動させ、それぞれのワークステーションで環状支持体にタイヤ構成部材を貼り付ける方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。環状支持体を次のワークステーションに移動させるにはロボットアームが使用され、隣接するワークステーションの間には保持ステーションが設置される。最初のワークステーションに配置されているロボットアームは、二番目のワークステーションとの間に設置されている保持ステーションに環状支持体を仮置きする。二番目のワークステーションに配置されているロボットアームは、その仮置きされている環状支持体を取り上げて二番目のワークステーションに移動させる。このように保持ステーションを介在させて環状支持体を隣接するワークステーションに順次移動させてグリーンタイヤが成形される。
タイヤサイズに応じて使用する環状支持体の仕様も異なるので、環状支持体の質量は変化する。この環状支持体の質量の変化が大きいと、環状支持体を保持した際にロボットアームに作用する荷重(モーメント)の変化も大きくなる。その結果、保持ステーションに仮置きする際のロボットアームによる位置決めに誤差が生じて、環状支持体を保持ステーションの所定位置に精度よく仮置きすることが困難になる。保持ステーションの所定位置に環状支持体が仮置きされていなければ、次のロボットアームがこの環状支持体を取り上げることも困難になる。それ故、ロボットアームを用いて成形ドラム体を精度よく所定位置に仮置きするには改善の余地がある。
特表2003-515474号公報
本発明の目的は、タイヤの成形工程でロボットアームを用いて、成形ドラム体を精度よく所定位置に仮置きできる成形ドラム体の載置装置およびこの載置装置を使用したタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の成形ドラム体の載置装置は、ロボットアームに保持された成形ドラム体が、保持解除されることで横倒し状態で載置される成形ドラム体の載置装置において、横倒し状態で前記成形ドラム体が載置される載置部と、前記載置部の下方に配置されて対象領域の所定位置に固定されるベース部と、前記載置部と前記ベース部との間で上下に配置されている水平移動保持部と上下移動保持部とを備え、前記載置部は、前記成形ドラム体に係合して前記成形ドラム体を前記載置部の所定の載置位置に導くガイドを有し、前記水平移動保持部は、前記載置部を水平方向任意の方向に移動および回転可能に支持する水平移動機構と、この水平移動機構による前記載置部の移動および回転を停止させて前記載置部を所定の水平基準位置に固定する水平位置固定機構とを有し、前記上下移動保持部は、前記載置部を上下方向任意の方向に移動および回転可能に支持する上下移動機構と、この上下移動機構による前記載置部の移動および回転を停止させて前記載置部を所定の上下基準位置に固定する上下位置固定機構とを有することを特徴とする。
本発明のタイヤの製造方法は、成形ドラム体を複数の作業ステーションに順次移動させ、それぞれの前記作業ステーションで前記成形ドラム体にタイヤ構成部材を貼り付けることによりグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを加硫するタイヤの製造方法において、いずれか1つの前記作業ステーションでの成形作業が終了して前記タイヤ構成部材が貼付けられた前記成形ドラム体を、この作業ステーションに配置されたロボットアームにより保持して、請求項1~5のいずれかに記載の載置装置の上方に移動させて保持を解除することにより前記成形ドラム体を横倒し状態で載置し、次いで、前記載置装置に載置されている前記成形ドラム体を、次の前記作業ステーションに配置されたロボットアームを用いて保持して、この作業ステーションに移動させて、この作業ステーションでの成形作業を行なうことを特徴とする。
本発明の成形ドラム体の載置装置によれば、前記ロボットアームが保持解除して前記成形ドラム体が横倒し状態で前記載置部に載置される際に、前記載置部は前記水平移動機構により水平方向任意の方向に移動および回転可能に保持され、前記上下移動機構により上下方向任意の方向に移動および回転可能に保持される。そのため、前記ロボットアームにより保持された前記成形ドラム体の位置が設定位置に対して多少誤差があっても、前記載置部がその誤差を吸収するように移動することで、前記成形ドラム体が前記ガイドによって前記所定の載置位置に案内されて前記載置部に載置させることができる。そして、前記水平位置固定機構により前記載置部を所定の水平基準位置に固定するとともに、前記上下位置固定機構により前記載置部を所定に上下基準位置に固定することで、前記載置部に載置された前記成形ドラム体を、所定位置に仮置きすることが可能になる。
本発明のタイヤの製造方法によれば、成形ドラム体を複数の作業ステーションにロボットアームを使用して順次移動させる際に、上記の載置装置を用いることで、前記成形ドラム体を前記所定位置に仮置きすることができる。これに伴い、前記載置装置に載置されて仮置きされている前記成形ドラム体を、次の前記作業ステーションに配置されたロボットアームを用いてより確実に保持できる。したがって、成形ドラム体を複数の作業ステーションに順次円滑に移動させることができるのでタイヤの生産性向上に寄与する。
タイヤの成形工程を平面視で例示する説明図である。 成形ドラム体の載置装置の実施形態を、載置部を自由に移動可能な状態にして側面視で例示する説明図である。 図2の載置装置を平面視で例示する説明図である。 図2のA-A断面視で載置装置を例示する説明図である。 図2のB-B断面視で載置装置を例示する説明図である。 図2の水平位置固定機構および上下位置固定機構を作動させて載置部を所定位置に固定した状態の載置装置を例示する説明図である。 図6のC-C断面視で載置装置を例示する説明図である。 ロボットアームの把持爪を成形ドラム体の連結部の上方に位置決めした状態を側面視で例示する説明図である。 図8の成形ドラム体を平面視で例示する説明図である。 図8の把持爪と連結部とを係合させてロボットアームにより成形ドラム体を保持した状態を例示する説明図である。 図2の載置装置に横倒し状態の成形ドラム体を載置している状態を例示する説明図である。 図11の成形ドラム体が載置装置により所定位置に仮置きされた状態を例示する説明図である。 グリーンタイヤの加硫工程を一部拡大して縦断面視で例示する説明図である。 載置装置の別の実施形態を側面視で例示する説明図である。 載置装置のさらに別の実施形態を側面視で例示する説明図である。
以下、本発明の成形ドラム体の載置装置およびタイヤの製造方法を、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示するタイヤの成形工程は複数の作業ステーションS(S1、S2、S3)を有している。図1ではそれぞれの作業ステーションSを二点鎖線で区画して示している。作業ステーションSの数は特に限定されず、タイヤ仕様などに応じて必要な作業ステーションSが設けられる。それぞれの作業ステーションSにはロボットアーム15が設置されていて、隣接する作業ステーションSの境界近傍(例えば、作業ステーションSどうしの間の領域)には、成形ドラム体の載置装置1(以下、載置装置1という)が設置されている。グリーンタイヤGの成形を行うロボットアーム15には成形ドラム体12が装着される。
この成形ドラム体12には、それぞれの作業ステーションSで、部材供給機16によってタイヤ構成部材M(M1~M5)のいずれか1種類以上が供給されて成形ドラム体12に貼り付けられる。タイヤ構成部材Mの種類としては、インナーライナ、カーカス層、サイドゴム、補強層、トレッドゴムなどが例示できる。
図2~図5に例示する載置装置1の実施形態は、タイヤの成形工程で成形ドラム体12を予め設定された所定位置Paに仮置きするために使用される。成形ドラム体12は、ロボットアーム15による保持が解除されて、載置装置1に横倒し状態で載置される。載置装置1に載置されて仮置きされた成形ドラム体12は、ロボットアーム15により保持されて別の場所(次の作業ステーションS)に移動される。
載置装置1は、載置部2と、載置部2の下方に配置されるベース部10と、載置部2とベース部10との間で上下に配置されている水平移動保持部4と上下移動保持部7とを備えている。この実施形態では、水平移動保持部4が上下移動保持部7の上に配置されていて、上方から下方に向かって順に、載置部2、水平移動保持部4、上下移動保持部7、ベース部10が配置されている。図2~図5に例示する載置装置1では、載置部2が水平方向および上下方向の任意の方向に移動および回転できる状態になっている。
載置部2には、横倒し状態で成形ドラム体12が載置される載置台2aと、載置台2aに設けられたガイド3とを有している。載置台2aは、横倒し状態で成形ドラム体12が載置できる種々の形状を用いることができる。この実施形態では、円形状プレートが載置台2aとして使用されている。
ガイド3は、成形ドラム体12に係合する係合体であり、成形ドラム体12を載置部2(載置台2a)の所定の載置位置Pxに案内するように機能する。例えば、ガイド3は成形ドラム体12の軸心位置を所定の載置位置Pxに案内するように設定される。この実施形態では、円錐台形状のガイド3が載置台2aの上面で上方に突出している。
水平移動保持部4は、水平移動機構5と水平位置固定機構6とを有している。水平移動機構5は、載置部2を水平方向任意の方向に移動および回転可能に支持する。即ち、載置部2は、平面視で任意の方向に自在に移動および回転できるように下方から水平移動機構5によって支持されている。
この実施形態では、水平移動機構5として、載置台2aの下に離間して配置されている3個の回転自在の支持ボール5aが使用されている。載置台2aは、これら支持ボール5aによって三点支持される。支持ボール5aは、平面視で支持台8aの中心に対してして周方向等間隔で3カ所または4カ所に配置するとよい。水平移動機構5は例示した構造に限定されず、載置部2を水平方向任意の方向に移動および回転可能に支持できる種々の公知の構造を採用できる。例えば、載置台2aを平面視で支持台8aの中心にむかってセンタリングできる構造にするとよい。
水平位置固定機構6は、水平移動機構5による載置部2の移動および回転を停止させて載置部2を所定の水平基準位置Hpに固定する。そのため、この実施形態では、水平位置固定機構6は、成形ドラム体12を支持する台(この実施形態では載置台2a)の下面の複数位置で突出する突起6aと、それぞれの突起6aに対応する保持ブロック6bとを有している。それぞれの保持ブロック6bは180°で対向配置されている。V字状の保持ブロック6bは、流体シリンダ6cのロッドの先端部に接合されている。
上下移動保持部7は、上下移動機構8と上下位置固定機構9とを有している。上下移動機構8は、載置部2を上下方向任意の方向に移動および回転可能に支持する。即ち、載置部2は、側面視で任意の方向に自在に移動および回転できるように下方から上下移動機構8によって支持されている。
この実施形態では、上下移動機構8は、上方に載置部2が設置されている支持台8aと、支持台8aの下面の3か所の位置をそれぞれ支持する付勢部材8cとを有している。付勢部材8cとしては、バネ、ゴム片などの弾性体を用いる。この実施形態では、コイルばねが付勢部材8cとして使用されている。付勢部材8cは、平面視で支持台8aやベース部10の中心に対して周方向等間隔で3カ所または4カ所に配置するとよい。
ベース部10と支持台8aとの間に3本のガイドピン8dが立設されている。それぞれのガイドピン8dの上端部は支持台8aに固定され、下端部はゴム製のブッシュ8eを介してベース部10に取り付けられている。それぞれのガイドピン8dの下端にはストッパ8fが固定されている。したがって、それぞれのガイドピン8dはベース部10に対してはある程度上下移動できるが、ストッパ8fによって上方移動が阻止される。それぞれのガイドピン8dはそれぞれのコイルばね8cを挿通している。
水平移動保持部4を介在させて支持台8aに支持された載置部2は、これら付勢部材8cによって弾性支持される。上下移動機構8は例示した構造に限定されず、載置部2を上下方向任意の方向に移動および回転可能に支持できる種々の公知の構造を採用できる。
上下位置固定機構9は、上下移動機構8による載置部2の移動および回転を停止させて載置部2を所定の上下基準位置Vpに固定する。そのため、この実施形態では、上下固定機構9は、支持台8aの下面に向かって近接および離反移動(上下移動)する係合部9aを有している。係合部9aは流体シリンダ9bのロッドの先端部に接合されている。
ベース部10は、対象領域(成形工程のフロアなど)の所定の設置位置に固定される。ベース部10は例えば、フロアにボルト止めされる。この実施形態では、金属製の箱状フレーム体がベース部10として用いられているが、これに限定されず種々の形態を採用できる。例えば、単純な金属台をベース部10として採用することもできる。ベース部10は、成形ドラム体12がロボットアーム15を使用して載置部2に載置される時、載置された成形ドラム体12がロボットアーム15を使用して載置部2から取り上げられる時には、必ず対象領域の所定の設置位置に固定される。このように所定の設定位置にベース部10が固定されて、載置部2(載置台2a)が所定の水平基準位置Hpおよび所定の上下基準位置Vpに固定されると、所定の載置位置Pxは所定位置Paに位置決めされるように設定されている。
図2、図4に例示する水平位置固定機構6では、載置部2(載置台2a)は、平面視で任意の方向に自在に移動および回転できる状態である。一方、図6、図7に例示するように、それぞれの突起6aに対して、対応するそれぞれの保持ブロック6bが流体シリンダ6cによって水平移動して突起6aの幅方向両側を挟持することで、載置部2を所定の水平基準位置Hpに固定する。一方の流体シリンダ6cを他方の流体シリンダ6cよりも押圧力を強くして常時、押圧力をより強くした流体シリンダ6cのロッドに取付けられた保持ブロック6cに突起6aを押し当てるようにして載置部2を所定の水平基準位置Hpに固定するとよい。
一方の保持ブロック6aを常時固定して、他方の保持ブロック6aだけを水平移動させる構成にしてもよい。水平位置固定機構6は例示した構造に限定されず、載置部2を所定の水平基準位置Hpに固定できる種々の公知の構造を採用できる。
図2に例示する上下位置固定機構9では、載置部2(載置台2a)は、側面視で任意の方向に自在に移動および回転できる状態である。一方、図6に例示するように、係合部9aが流体シリンダ9bによって上方移動して支持台8aに係合することで、載置部2を所定の上下基準位置Hpに固定する。この実施形態では、支持台8aの下面に形成されている凹状の下面係合部8bと凸状の係合部9aとが係合することで、載置部2を所定の上下基準位置Vpに固定する。したがって、下面係合部8bは上下位置固定機構9の一部として機能する。
係合部9aは1つに限らず複数設けることもできる。係合部9aを凹状にして下面係合部8bを凸状にしてもよい。支持台8aの外縁部の周方向に間隔をあけた複数位置で係合部9aを係合させて載置部2を所定の上下基準位置Hpに固定してもよい。上下位置固定機構9は例示した構造に限定されず、載置部2を所定の上下基準位置Vpに固定できる種々の公知の構造を採用できる。
図8~図10に例示する成形ドラム体12は、各種のタイヤ構成部材Mが積層されて、グリーンタイヤGを成形する際に芯材として機能する。成形ドラム体12としては、例えば公知の種々の剛性コアを用いることができる。この実施形態では、製造するタイヤTの内面と同じプロファイルの外周面を有する剛性コアが、成形ドラム体12として使用されている。
この成形ドラム体12は、円筒部13と、円筒部13の中心部で筒軸方向に延在するドラム軸13aとを有している。尚、図8、図10では円筒部13の右側半分を縦断面視で示している。円筒部13は、周方向に複数に分割されたセグメントを組み付けて構成されていて分解可能になっている。
ドラム軸13aの両端部には円盤部13bが固定されていて、一方の円盤部13bは表面に連結部13cを有し、他方の円盤部13bは表面に嵌合部14を有している。連結部13cは、後述するロボットアーム15の把持爪15bによって把持される。嵌合部14は、載置台2aに形成されているガイド3に係合する。
この嵌合部14は、載置台2aの上面に突出しているガイド3に係合する凹部を有している。この嵌合部14の凹部は、開口に向かって拡径するすり鉢状になっている。そのため、ガイド3と嵌合部14の凹部との係合深さが大きくなるに連れて、嵌合部14の凹部は平面視でガイド3の中心に向かって案内される。
ガイド3と嵌合部14とは互いに係合するので、相手側の形状に応じて適切な形状が採用される。例えば、ガイド3が載置台2aの上面に設けられた凹部を有している場合は、嵌合部14は載置台2aの凹部に嵌合する突起を有する。そして、この凹部をすり鉢状にして、ガイド3の凹部と嵌合部14の突起との係合深さが大きくなるに連れて、嵌合部14の突起は平面視でガイド3の中心に向かって案内されるようにする。
ロボットアーム15は、プログラムやティーチングなどに基づいて制御されて所望の動きをする公知の種々のタイプ(いわゆる、産業用ロボットのアーム)を用いることができる。この実施形態のロボットアーム15は、三次元の所望位置に移動可能なアーム部15aの先端に駆動モータ15Mが取り付けられていて、この駆動モータ15Mを介して把持爪15bが設置されている。この把持爪15bは、成形ドラム体12の連結部13cに対して着脱する。
駆動モータ15Mが把持爪15bを回転駆動すると、ロボットアーム15に装着された成形ドラム体12はドラム軸13aを中心にして回転駆動される。駆動モータ15Mは任意で設けることができ、ロボットアーム15が駆動モータ15Mを有していない仕様の場合は、把持爪15bはアーム部15aの先端部に直接的に設けられる。
次に、この載置装置1を用いてタイヤを製造する手順の一例を説明する。
図1に例示するタイヤの成形工程では、ロボットアーム15および載置装置1を使用して、成形ドラム体12を必要な作業ステーションS(S1、S2、S3)に順次移動させて必要なタイヤ構成部材Mが成形ドラム体12に貼り付けられる。この成形工程によってグリーンタイヤGが成形される。
最初の作業ステーションS1での成形作業が終了すると、この成形ドラム体12を次の作業ステーションS2に移動させる。そこで図10に例示するように、成形ドラム体12を保持したロボットアーム15は、この成形ドラム体12を載置装置1の上方に移動させる。把持爪15bによって連結部13cを把持することで、成形ドラム体12はロボットアーム15により保持されている。ロボットアーム15は、嵌合部14が下方に位置するようにドラム軸13aの延在方向を鉛直方向に向けて、成形ドラム体12を横倒し状態にする。
次いで、図11に例示するようにロボットアーム15は、成形ドラム体12を載置装置1の上方の所定位置Paに移動させる。この所定位置Paは、プログラムやティーチングなどによって予め設定されていて、ロボットアーム15は成形ドラム体12(ドラム軸13aの軸心位置)をこの所定位置Paに移動させるように制御される。
タイヤサイズに応じて使用する成形ドラム体12の仕様も異なるので、成形ドラム体12の質量も変化する。また、同じ仕様の成形ドラム体12であっても、貼付けられているタイヤ構成部材Mのばらつきなどに起因して、タイヤ構成部材Mが貼付けられている成形ドラム体12の質量にばらつきが生じる。そのため、タイヤ成形体12を保持した際にロボットアーム15に作用する荷重(モーメント)が変化する。その結果、成形ドラム体12を予め設定された所定位置Paに移動させるようにロボットアーム15を制御しても多少の誤差が生じる。ロボットアーム15の部品の経時的な損耗などに起因して、この誤差が生じることもある。
この載置装置1では、成形ドラム体12を載置する際には、載置台2aが水平方向任意の方向に移動および回転可能になっていて、かつ、上下方向任意の方向に移動および回転可能になっている。即ち、水平移動保持部4では、水平位置固定機構6を機能させずに、水平移動機構5が載置台2aを水平方向任意の方向に移動および回転可能に支持している。さらに、上下移動保持部7では、上下位置固定機構9を機能させずに、上下移動機構8が載置部2を上下方向任意の方向に移動および回転可能に支持している。
詳述すると、水平位置固定機構6では、流体シリンダ6cのロッドを後退させておくことで、それぞれの保持ブロック6bを載置台2aの下面に突出したそれぞれの突起6aから離間させておく。これにより、それぞれの突起6aは図4に例示するように、V字状の保持ブロック6bに隙間をあけて囲まれた状態になる。そのため、それぞれの突起6aは、保持ブロック6bに接触しない範囲で水平方向の任意の方向に移動および回転可能になり、載置台2aもそれぞれの突起6aと一体的に動くことができる。
上下位置固定機構9では、流体シリンダ9bのロッドを後退させておくことで、係合部9aを支持台8aの下面(下面係合部8b)から離間させておく。これにより、支持台8aはそれぞれの付勢部材8cによって弾性支持された状態になる。そのため、支持台8aは、それぞれの付勢部材8cが弾性変形できる範囲で上下方向の任意の方向に移動および回転可能になり、載置台2aも支持台8aと一体的に動くことができる。
ロボットアーム15は、成形ドラム体12を予め設定された所定位置Paに移動させるように制御され、その後、成形ドラム体12に対する保持を解除する。これにより、下方移動する成形ドラム体12の嵌合部14と、載置部2のガイド3とが係合する。この時に、ロボットアーム15が移動させた成形ドラム体12の位置が、予め設定された所定位置Paに対して多少の誤差があっても、載置台2aは水平方向および上下方向に移動、回転して全方向に動く。そのため、ガイド3と嵌合部14とが係合すると、載置台2aは上記の誤差を吸収するように移動する。そして、嵌合部14とガイド3との係合深さが大きくなるに連れて、成形ドラム体12は、載置台2aの載置位置Pxに案内されて載置台2aに横倒し状態で載置される。
次いで、水平位置固定機構6を機能させて、水平移動機構5による載置台2aの移動および回転を停止させて載置台2aを所定の水平基準位置Hpに固定する。また、上下位置固定機構9を機能させて、上下移動機構8による載置台2aの移動および回転を停止させて載置台2aを所定の上下基準位置Vpに固定する。
詳述すると、水平位置固定機構6では、図7に例示するようにそれぞれの保持ブロック6bを流体シリンダ6cのロッドを前進させることで、載置台2aの下面に突出したそれぞれの突起6aに向かって水平移動させる。これにより、突起6aの幅方向両側を保持ブロック6bによって挟持する。それぞれの突起6aが対応する保持ブロック6bに挟持されることで載置台2aは水平方向に移動および回転不能になり、載置台2aが所定の水平基準位置Hpに固定される。
上下位置固定機構9では、係合部9aを流体シリンダ9bのロッドを前進させることで、支持台8aの下面に向かって上方移動させる。これにより、係合部9aを下面係合部8bに係合することで載置台2aは上下方向に移動および回転不能になり、載置台2aが所定の上下基準位置Vpに固定される。
これにより図12に例示するように、載置装置1に横倒し状態で載置した成形ドラム体12は、予め設定された所定位置Paに仮置きされる。載置装置1に仮置きされた成形ドラム体12は、次の作業ステーションS2に設置された別のロボットアーム15に保持されて載置装置1から引き上げられる。
作業ステーションS2に設置されたロボットアーム15は、成形ドラム体12を保持するために、プログラムやティーチングなどによって、アーム部15aの先端部(把持爪15b)を予め設定された所定位置Paに移動するように制御される。成形ドラム体12は、載置装置1によって所定位置Paに仮置きされているので、このロボットアーム15は把持爪15bをガイド3に精度よく位置決めできる。その後、把持爪15bによってガイド3を把持することで、ロボットアーム15は成形ドラム体12を保持する。
このロボットアーム15によって成形ドラム体12は、次の作業ステーションS2に移動される。この作業ステーションS2にて成形ドラム体12には、タイヤ構成部材Mが貼り付けられる。作業ステーションS2での成形作業が終了して成形ドラム体12を次の作業ステーションS3に移動させる際にも、作業ステーションS1、S2の間での移動と同様に、成形ドラム体12を載置装置1に仮置きする。
ロボットアーム15は、成形ドラム体12を移動させるためだけに機能する仕様でもよく、この機能に加えて成形作業にも利用できる仕様でもよい。例えば、この実施形態にように、保持した成形ドラム体12を駆動モータ15Mによってドラム軸13aを中心にして回転駆動する仕様にすることで、成形作業に利用することができる。
この成形工程によって、成形ドラム体12の外周面にはグリーンタイヤGが成形される。このグリーンタイヤGは加硫工程に移動される。
図13に例示する加硫工程では、公知の方法でグリーンタイヤGが加硫される。加硫装置17に装着された加硫用モールド18の中に、グリーンタイヤGが成形ドラム体12とともに配置される。その後、閉型した加硫用モールド18の中でグリーンタイヤGが加硫されてタイヤTが完成する。この実施形態では空気入りタイヤTが製造されているが、この載置装置1は空気入りタイヤに限らず、その他の種々のタイプのタイヤTを製造する際に適用することができる。
成形ドラム体12を複数の作業ステーションSにロボットアーム15を使用して順次移動させる際に、載置装置1を用いることで、既述したとおり成形ドラム体12を所定位置Paに仮置きできる。成形ドラム体12が載置装置1によって所定位置Paに仮置きされているので、次の成形作業を行なう作業ステーションSに配置されたロボットアーム15を用いてより確実に保持できる。即ち、載置装置1での成形ドラム体12の受け渡しができなくなって、成形工程が滞る不具合を回避するには有利になっている。この載置装置1を用いることで、成形ドラム体12を複数の作業ステーションSに順次円滑に移動させることができるのでタイヤTの生産性向上に寄与する。
図14に例示するように、水平移動保持部4が上下移動保持部7の下に配置された載置装置1にすることもできる。即ち、この実施形態では、上方から下方に向かって順に、載置部2、上下移動保持部7、水平移動保持部4、ベース部10が配置されている。この実施形態では、支持台8aの下面が支持ボール5aによって支持されるので、ガイドピン8dおよびストッパ8fは支持台8aの下面に突出することなく支持台8aに埋設された状態にする。
この実施形態においても、水平移動保持部4、上下移動保持部7はそれぞれ、先の実施形態と同様に機能する。それ故、この載置装置1を使用しても、先の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図15に例示するように、ベース部10に走行機構11を備えることもできる。走行機構11として例えば、操舵可能な車輪と、この車輪を回転駆動するモータとをベース部10に設置する。これにより、ベース部10は走行機構11によって所望の位置に移動可能になる。対象領域の所定の設置位置に常時固定されるベース部10に代えて、このベース部10を備えた載置装置1によれば、ロボットアーム15により成形ドラム体12を載置装置1に載置した後、載置した成形ドラム体12を遠く離れた場所に搬送移動させることができる。
その結果、作業ステーションSの配置の自由度が高くなり、制約のあるスペースをより効率的に利用した成形工程を構築するには有利になる。ただし、ロボットアーム15により成形ドラム体12を載置装置1に載置する時、載置装置1に載置されている成形ドラム体12をロボットアーム15により保持して取り上げる時は、ベース部10は対象領域の所定の設置位置に固定される。
1 載置装置
2 載置部
2a 載置台
3 ガイド(係合体)
4 水平移動保持部
5 水平移動機構
5a 支持ボール
6 水平位置固定機構
6a 突起
6b 保持ブロック
6c 流体シリンダ
7 上下移動保持部
8 上下移動機構
8a 支持台
8b 下面係合部
8c 付勢部材
8d ガイドピン
8e ブッシュ
8f ストッパ
9 上下位置固定機構
9a 係合部
9b 流体シリンダ
10ベース部
11 走行機構
12 成形ドラム体
13 円筒部
13a ドラム軸
13b 円盤部
13c 連結部
14 嵌合部
15 ロボットアーム
15a アーム部
15b 把持爪
15M 駆動モータ
16 部材供給機
17 加硫装置
18 加硫用モールド
M タイヤ構成部材
G グリーンタイヤ
T 加硫済みタイヤ

Claims (6)

  1. ロボットアームに保持された成形ドラム体が、保持解除されることで横倒し状態で載置される成形ドラム体の載置装置において、
    横倒し状態で前記成形ドラム体が載置される載置部と、前記載置部の下方に配置されて対象領域の所定位置に固定されるベース部と、前記載置部と前記ベース部との間で上下に配置されている水平移動保持部と上下移動保持部とを備え、
    前記載置部は、前記成形ドラム体に係合して前記成形ドラム体を前記載置部の所定の載置位置に導くガイドを有し、
    前記水平移動保持部は、前記載置部を水平方向任意の方向に移動および回転可能に支持する水平移動機構と、この水平移動機構による前記載置部の移動および回転を停止させて前記載置部を所定の水平基準位置に固定する水平位置固定機構とを有し、
    前記上下移動保持部は、前記載置部を上下方向任意の方向に移動および回転可能に支持する上下移動機構と、この上下移動機構による前記載置部の移動および回転を停止させて前記載置部を所定の上下基準位置に固定する上下位置固定機構とを有する成形ドラム体の載置装置。
  2. 前記ガイドが、前記載置部の上面に配置されていて、横倒し状態の成形ドラム体の下面に配置されている凸部または凹部を有する嵌合部に係合する係合体であり、前記成形ドラム体が下方移動して前記嵌合部と前記係合体との係合深さが大きくなるに連れて前記成形ドラム体が前記載置位置に案内される構成にした請求項1に記載の成形ドラム体の載置装置。
  3. 前記水平位置固定機構が、前記成形ドラム体を支持する台の下面の複数位置で突出する突起と、それぞれの前記突起に対応する保持ブロックとを有し、それぞれの前記突起に対して、対応するそれぞれの前記保持ブロックが水平移動して前記突起の幅方向両側を挟持することで、前記載置部を前記所定の水平基準位置に固定する構成にした請求項1または2に記載の成形ドラム体の載置装置。
  4. 前記上下移動機構が、支持台と、この支持台の下面の3か所以上の位置をそれぞれ支持する付勢部材とを有し、前記上下位置固定機構が、前記支持台の下面に向かって近接および離反移動する係合部を有し、この係合部が前記支持台の下面に形成されている下面係合部に係合することで、前記載置部を前記所定の上下基準位置に固定する構成にした請求項1~3のいずれかに記載の成形ドラム体の載置装置。
  5. 前記ベース部に走行機構が備わり、この走行機構によって所望の位置に移動可能である請求項1~4のいずれかに記載の成形ドラム体の載置装置。
  6. 成形ドラム体を複数の作業ステーションに順次移動させ、それぞれの前記作業ステーションで前記成形ドラム体にタイヤ構成部材を貼り付けることによりグリーンタイヤを成形し、このグリーンタイヤを加硫するタイヤの製造方法において、
    いずれか1つの前記作業ステーションでの成形作業が終了して前記タイヤ構成部材が貼付けられた前記成形ドラム体を、この作業ステーションに配置されたロボットアームにより保持して、請求項1~5のいずれかに記載の載置装置の上方に移動させて保持を解除することにより前記成形ドラム体を横倒し状態で載置し、
    次いで、前記載置装置に載置されている前記成形ドラム体を、次の前記作業ステーションに配置されたロボットアームを用いて保持して、この作業ステーションに移動させて、この作業ステーションでの成形作業を行なうタイヤの製造方法。
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