JP2005279827A - 固定方法及び固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学部品を加工用治具に設置する際に、ワークの幾何学中心に印点を施し、目視によって位置確認を行いながら設置するため、ワークの幾何学中心と加工用治具の中心にずれが生じやすく、結果として設計通りの形状に仕上がらないことが多い。また作業者による設置作業によるバラツキも大きかった。
【解決手段】加工用冶具を固定装置の中心に載置するための保持部と、固定装置の中心から等距離で且つ等間隔の位置に回転中心を持つ3つ以上の回転アーム部と、回転アーム部の先端部に前記ワークを保持するためのワーク当接部とを有し、全ての回転アーム部の回転軸へ同時に動力を伝達する伝達手段により加工用冶具上に載置されたワークの外周部にワーク当接部が当接するまで回転アーム部を駆動した後、固定手段により加工用冶具へワークを固定する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、眼鏡レンズを注型重合するために用いる成形型の元となるワークの表面を所望の形状に加工するための加工装置に、加工用冶具を介してワークを正確に位置合わせしながら固定することができる固定方法、固定装置及びそれによって得られる成形型に関する。
従来、特許文献1に記載されるように眼鏡レンズに用いる成形型の製造工程では、図12の真空チャック工程のフローチャートに示すように、はじめに図2のようなワーク2の中心部に印点打ちを行っていた(処理S10A)。また、図5の固定手段としての加工用治具3に図示しない吸着装置に設置する(処理S10B)。図3のガスケット314の上に、印点が書かれたワーク2を設置するが、その際に加工用治具3の中心部と、ワーク2の印点部を一致させるように、ワークを図3のガスケット314の上に置かなければならない(処理S10C)。この作業を目視で行っていた。
次に加工用治具3のガスケット314上に、ワーク2が設置された状態で真空吸着を行い、ワーク2と加工用治具3の吸着固定(処理S10D)させ、研削工程(処理S2)へと送られる。
特開2002−294370号公報
しかし、上記処理S10Cのような作業方法では、加工用治具3の中心部とワーク2の印点(ワーク2の中心)が正確に一致せず、治具3の中心部とワーク2の印点とにずれが生じてしまい、研削加工(処理S2)以降の加工精度に影響を及ぼす。結果として設計通りの形状が得られなくなる。また作業者による作業のバラツキも大きい。
本発明の目的は、加工用治具の中心部とワークの幾何学中心とを精度良く一致させた状態でワークを加工用治具へ固定することことである。
上記目的を達成するため、第一の発明は、加工用冶具へワークを固定するための固定装置であって、前記加工用冶具を前記固定装置の中心に載置するための保持部と、前記固定装置の中心から等距離で且つ等間隔の位置に回転中心を持つ3つ以上の回転アーム部と、前記回転アーム部の先端部に前記ワークを保持するためのワーク当接部とを有し、全ての前記回転アーム部の回転軸へ同時に動力を伝達する伝達手段により前記加工用冶具上に載置された前記ワークの外周部に前記ワーク当接部が当接するまで前記回転アーム部を駆動した後、固定手段により、前記加工用冶具へワークを固定することを特徴とする固定装置を提供する。第一の発明によれば、あらかじめ母型の幾何学中心に目印となる印点を施す必要もなく、印点を施すのに要する時間も省ける。また、加工機械に取り付けるための装着部を固定部へ置くことによって固定位置を容易に決めることが可能である。また、母型の幾何学中心と、加工機械に取り付けるための装着部の中心を正確に一致させた状態で固定され、母型の表面が加工装置により加工されるため、高精度な光学表面を有する成形型を提供することができる。
第二の発明は、第一の発明に記載の固定装置において、前記固定手段が前記ワークに密着するリング状のシール部と、前記ワークが前記シール部に密着されることにより密封空間を形成する減圧空隙部と、前記減圧空隙部と外部との連通を遮断及び開放可能な弁と、前記ワークを加工する加工装置に取り付けるための装着部とを備える加工用冶具であることを特徴とする固定装置ことを特徴とする装着装置を提供する。第二の発明によれば、ワークを確実に素早く加工用冶具へ固定することが可能であり、また、加工用冶具からワークの取り外しも容易である。
第三の発明は、第一または二の発明のいずれかに記載の固定装置において、前記伝達手段がVベルトであることを特徴とする固定装置を提供する。第三の発明によれば、回転アーム部の回転軸へ同時に動力を伝達することが可能である。また、本発明ではVベルト以外に、ゴム等のように弾性を有するものや、ワイヤーまたはチェーン等であっても構わない。
第四の発明は、第一ないし三の発明のいずれかに記載の固定装置において、前記保持部は樹脂製であることを特徴とする固定装置を提供する。本発明によればガラス材等で構成されるワークを保持部によって保持しながら位置合わせを行う際に、ワークを傷つける事無くワークを保持することができる。また、樹脂材料としてはポリアセタール樹脂が好ましいが、これに限られず、例えば、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂等であっても良い。
第五の発明は、加工用冶具へワークを固定する固定方法であって、前記ワークを固定装置に保持された前記加工用冶具上へ載置し、前記固定装置の中心から等距離で且つ等間隔の位置に回転中心を持つ3つ以上の回転アーム部の先端部に設けられたワーク当接部が前記ワークの外周部に当接するまで、全ての前記回転アーム部の回転軸へ同時に動力を伝達する伝達手段により前記回転アーム部を駆動した後、固定手段により、前記加工用冶具へワークを固定することを特徴とする固定方法を提供する。第五の発明によれば、あらかじめ母型の幾何学中心に目印となる印点を施す必要もなく、印点を施すのに要する時間も省ける。また、加工機械に取り付けるための装着部を有する加工用治具の設置において、装着装置に固定部を有するため、加工用治具を置くだけで吸着位置が決まり、誰にでも容易に行える。また、母型の幾何学中心と、加工機械に取り付けるための装着部の中心を一致させた状態で固定された状態で母型の表面が加工されるため、高精度な光学表面を有する成形型を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明するが。本発明は下記の実施の形態に限定されるものではない。
図1には、本実施形態の一対の成形型1が示されている。この一対の成形型1は、プラスチック製の眼鏡レンズLを製造するためのものである。
一対の成形型1は、図1(A)に示すように、対向配置される面(成形面)が所望の曲面形状を有している。この一対の成形型1を、隙間を介して対向配置させ、その外周面に粘着テープTを巻きつけて、キャビティを形成する。そして、図1(B)に示すように、キャビティ内に眼鏡レンズLの原料となる溶融樹脂L1を注入し、さらに、図1(C)に示すように、加熱または紫外線照射等で硬化させる。その後、図1(D)に示すように、粘着テープTを取り外して一対の成形型1を離間させて、眼鏡レンズLを取り出す。このようにして、成形型1により眼鏡レンズLが製造される。
なお、この眼鏡レンズLは、セミフィニッシュレンズであっても、またフィニッシュレンズであってもよい。
上記で用いられる成形型1は、以下のような方法で製造される。
まず成形型1の元となるワーク2を図2に示す。ワーク2は円形であり直径70〜90mm、厚みは3.5〜6.0mm、曲率は2Aおよび2Bとも半径45mmから1600mmである。ただし2A、2Bは同じ曲率どうしとは限らない。このワーク2は光学レンズで、2Aおよび2Bの曲率面は滑らかな面である。通常は板状体、特に研磨加工して、レンズを形成する球面や非球面の曲面を備える、レンズ素材等の光学材料が適している。
次に、図3に成形型1の製造方法のフローチャートを示す。さらに処理S1の真空チャック工程を細かくしたフローを図4に示す。
初めにワーク2を図5に示す加工用治具3に取り付ける(処理S1、真空チャック工程)が、ここで図6に示す本発明の装着装置151を用いる。図5の加工用治具3は、ワーク2を図10や図11の加工装置4に取り付けるためのものであり、ワーク2が取り付けられる円盤状の円盤状保持部31と、円盤状保持部31の下面から下方に突出した加工用治具32とを備える。円盤状保持部31と加工用治具3とは一体構成されており、例えばアルミニウム等の金属製となっている。
装着部32の底面321Aには、円盤状保持部31及び装着部32を貫通する貫通孔33の開口331が形成されている。突設部313の上面には、リング状のシール部としてのガスケット314が取り付けられている。なお、本実施形態では、シール部としてのガスケット314を使用したが、これに限らず、例えば、突設部313の上面に溝を形成し、この溝内にシール部としてのOリングを設置しても良い。
このような円盤状保持部31では、加工用冶具本体の凹部312、突設部313で囲まれた空間とを減圧空間部315と呼ぶ。突設部313の上面のガスケット314にワーク2を当接させると、減圧空間部315は密封空間となる。
円盤状保持部31及び加工用治具3を貫通する貫通孔33内には、円柱状のリーク機構付き逆止弁34が設置されている。この逆止弁34は、減圧空間部315内部の圧力が、外部の圧力よりも低い場合に、減圧空間部315内部と外部との連通を遮断するものである。逆止弁34は、貫通孔33内に設置される逆止弁本体341と、逆止弁本体341の円盤状保持部31側に設置される端部に設けられ、円盤状保持部31の凹部312に係合するフランジ部342とを備える。
図6は本発明の装着装置151の断面図である。また図7は本発明の装着装置151の上面図、図8は本発明の装着装置151の下面図を示す。この装着装置151は、台154を備え、台154の中心部には加工用治具3を載置するための保持部として、開口10が形成されている。またワーク2を保持するためのワークの端面と接する回転アーム部121を3本備える。このワークの端面と接する回転アーム部121は、保持台154の中心部を基点に120゜の等間隔に設置されている。また、ワークの端面と接する回転アーム部121は、保持台154の下に備えるプーリー123と回転アーム部の回転軸128で連結されている。
さらに保持台154の下には、ワークの端面と接する回転アーム部121を開閉させるためのレバー141を、また装着装置151の基盤155の外周部に真空を起こすための真空装着ボタン152を備える。レバー141にはプーリー123を備え、このプーリー123から保持台154の中心部を基点に120゜の等間隔で他のプーリー124、125を備える。このプーリー123、124、125にVベルトをはめることで、ワークの端面と接する回転アーム部121の3本を連動させることができる。またプーリー124には、ばね153を保持するための治具126を備える。ここで用いるVベルトの素材は特に限定されず、ゴム等のように弾性を有するものや、ワイヤーまたはチェーン等であっても構わない。
ばね153は線径が0.9mmで、ばね定数は0.29N/mmの強度で、長さは70mmである。しかしばね強度および長さはこの限りではない。また、ばねの変わりにゴムのような弾性を持った素材でも構わない。ばね153のばね強度、またはばね長さを変更することで、ワークの端面と接する回転アーム部121の開閉力調整が可能である。また保持部125に保持する反対側のばね153の先端には、ばね153を保持するために装着装置151の基盤155に保持棒127を備える。
ワークの端面と接する回転アーム部121の先端に位置するワーク当接部122は、図9のようにワーク2の外周部と接触してワーク当接部20でワーク2を保持する。このワーク2との接触する、ワークの端面と接する回転アーム部121の先端であるワーク当接部122はデルリン素材を使用している。しかしワーク2とワークの端面と接する回転アーム部121の先端であるワーク当接部122が接触した際にカケが発生しなければ、その他の素材であっても構わない。
ワーク2を設置する際に、まずレバー141を手前に引く。すると、治具3とワーク2を設置するためのスペースが確保できる。加工用治具3のガスケット314上にワーク2を設置後、レバー141から手を離す。すると図9に示すように、ワーク2が加工用治具3の中心12とずれていたとしても、回転アーム部121の3本がワーク2の外周部を保持し、ワークの端面と接する回転アーム部121が3本連動して閉じることで、ワーク2の幾何学中心11と加工用治具3の中心12は一致する。
次に、ワーク2と加工用治具3とを装着させるため、真空吸着ボタン152を0.5〜1秒間押す。減圧源Pに接続されている配管P1の先端は、図6に示すように、治具3の加工用治具3の貫通孔331に接続されている。真空吸着ボタン152を押すことで、治具3の加工用治具3の貫通孔331付近の圧力が低くなる。そして減圧空間部315の空気は減圧源Pに引かれていき、ワーク2は大気圧により加工用治具3のガスケット314に吸着固定されることとなる。
図12は、センサー200および制御部210を設けた図である。
プーリー123とプーリー133を備え、Vベルト132をプーリー123とプーリー133にはめることで、伝達手段として、Vベルト131を伸縮させ、図6に示すワークの端面と接する回転アーム部121を自動で開閉させることができる。
以上により、ワーク2の幾何学中心11と加工用治具3の中心12を一致させたままワーク2と治具3を吸着固定させることが可能である。また加工中心が得られたまま機械加工が行えるため、高い光学精度を持つ成形型を作り込むことが出来る。
次にワーク2の形状創成を行う(形状創成工程)。形状創成工程は研削工程(処理S2)、研磨工程(処理S3)の2工程からなる。
まず、ワーク2が取り付けられた加工用治具3を図10のような研削加工機にセットする。そして、ワークステーションなどの電子計算機により加工面形状を計算させる。研削加工機4はNC制御されるものであり、ワーク2が取り付けられた加工用治具3を保持するとともに、ワーク2及び加工用治具3を回転させる保持手段41と、ディスク型ダイヤモンド砥石42と、このディスク型ダイヤモンド砥石42が先端に取り付けられる回転軸43と、この回転軸43を回転させるモーター(図示略)とを備える。
このような研削加工機4を用いてワーク2の表面を研削する(処理S2、研削工程)。
次に研削加工機4からワーク2が取り付けられた加工用治具3を取り外し、ワーク2表面に形成された成形面の研磨を行う(処理S3、研磨工程)。
研磨加工機5は、図11に示すように、加工用治具3を回転可能に保持する冶具保持部51と、図示しないモーターの駆動により回転する回転軸52と、この回転軸52の先端に設けられた中空ドーム状の弾性体53とを備える。
弾性体53の内部には圧縮空気が送り込まれており、内部の空気の圧力を調整することで、ワーク2にかかる負荷を調整することができる。なお、この弾性体53の表面には、図示しない研磨パッドが貼り付けられている。
回転軸52は,モーター等により4軸制御されており、Y軸方向、X軸方向、Z軸方向に移動可能で、Y軸方向を回転軸として回転可能とされている。従って、このような回転軸52と、冶具保持部51とを回転させながら、相対的に揺動させることで、回転軸52に設けられた弾性体53と、冶具保持部51に取り付けられたワーク2とが摺り合わされることとなる。これにより、ワーク2の研削された成形面が平滑化される。
つぎに、研磨加工機5から加工用治具3及びワーク2を取り外す。その後、ワーク2が取り付けられた加工用治具3を面取り加工機に取り付けて面取り加工を行う。また、面取り加工機でなくても、図10の研削加工機4を使用して面取り加工用の研削データを作成して、面取り加工を行うこともできる(処理S4、面取り加工工程)。
面取り加工工程では、ワーク2の成形面の周縁を面取りする。面取りを行う際は、ワーク2の成形面の中心部11から所定の高さが得られるように面取りを行う。
さらに、面取り加工工程では、ワーク2の成形面の周縁を研削して、面取りした後、面取り面の研磨を行う。
次に、加工用治具3からワーク2を取り外す(処理S5、デブロック工程)。
治具3からワーク2を取り外す際には、図12に示すように、磁石6を治具3の逆止弁34の弁体343に接近させる。すると、強磁性体の弁帯343は、磁石6により引き寄せられ、ばねSの付勢力に抗して移動し、弁体343が、逆止弁34の逆止弁本体341の貫通孔341Aの拡大部341A3から離れる。そして、弁体343と貫通孔341Aとの間に隙間が形成される。これにより、空気が弁体343の貫通孔343A、弁体343と貫通孔343Aとの間の隙間、さらに、減圧空間部315に入り込み、減圧空間部315内部の気圧が、大気圧と等しくなる。これにより、ワーク2と治具3との固定が解除され、母系2が治具3から分離される。
次に、ワーク2の検査を行う(処理S6、検査工程)。
この検査工程では、ワーク2の外観検査および成形面の曲率検査を行う。所望の光学鏡面を有する眼鏡レンズLを得るためには、成形型1の外観が重要である。そのため外観検査では、ワーク2に光を透過させて、ワーク2にリング状の影(研磨により生じる段差)の有無を確認する。リング状の影が存在する場合には、再度、研磨工程(処理S3)、あるいは研削工程(処理S2)まで戻し加工を行い、リング状の影が検出できなくなるまでこれを繰り返す。
また、眼鏡レンズLの度数は、対向配置される一対の成形型1の成形面の曲率差により決定される。従って、所望の眼鏡レンズLを成形することができる成形型1を製造するには、成形面の曲率が重要となる。成形面の曲率の検査では、成形面の曲率を測定し、設計状の曲率(設計値)と、測定値とを比較する。測定値と設計値との差が、所定値を超える場合には再度研削(処理S2)、研磨を行い(処理S3)を行い、測定値と設計値との差が所定値以下となるまで、これを繰り返す。
また、面取り加工された部分の寸度測定も行う。寸度測定では、ワーク2の成形面から面取り面までの高さ寸法を測定し、設計値と比較する。設計値と測定値とのずれが所定値を超える場合には再度面取り加工(処理S4)を行い、所望の高さ寸法が得られるまでこれを繰り返す。
次に、ワーク2の強化処理を行う(処理S7、強化処理工程)。強化処理工程では、ワーク2を440゜C程度のアルカリ溶液に浸漬させて、ワーク2の強度を高める。
以上のような強化処理が終わったものが成形型1となる。
本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)固定装置151に備わっているレバー141を引くことで、ワークの端面と接する回転アーム部121の3本を開かせ、治具3を装着装置151の開口部10に設置し、さらにワーク2を治具3のガスケット314上に設置させる。つぎに、レバー141を戻すことでワークの端面と接する回転アーム部121の先端であるワーク当接部122がワーク2の外周部に接する。ワークの端面と接する回転アーム部121のワーク当接部122の3本がワーク2の外周部と接し、装着装置151ならびに治具3の中心部に向かって閉じる。ワークの端面と接する回転アーム部121の3本が動かなくなった場所が、ワーク2の幾何学中心11と治具3の中心12が一致した場所となることから、誰にでも容易にワーク2の幾何学中心11と治具3の中心12が一致した状態にすることができる。
(2)次に、真空吸着ボタン152を0.5〜1秒間押すことで、ワーク2と治具3との間に形成された密閉空間を減圧でき、ワーク2を治具3に容易に吸着固定することができる。これにより、ワーク2及び治具3の設置時のずれを気にせず、吸着固定が可能となる。
本発明の固定装置は、眼鏡レンズ製造に用いる成形型を固定しようとする加工用治具全般に利用できるが、これに限らない。
本発明の実施形態の成形型の製造方法により製造される成形型を用いた眼鏡レンズの製造方法を示す模式図。 成形型の元となるワークを示す図。 本発明の成形型の製造方法を示すフローチャート。 本発明の真空チャック工程のフローチャート。 本発明の成形型の製造方法に使用される治具の断面図。 本発明の成形型の製造方法に使用される装着装置の断面図。 本発明の成形型の製造方法に使用される装着装置の上面図。 本発明の成形型の製造方法に使用される装着装置の下面図。 前記装着装置に加工用治具とワークを設置した状態を示す装着装置の断面図。 本発明の成形型の製造方法に使用される研削加工機を示す模式図。 本発明の成形型の製造方法に使用される研磨加工機を示す模式図。 前記装着装置にセンサーと制御部を加えたときの装着装置の下面図。 従来の真空チャック工程のフローチャート。
符号の説明
1・・・成形型、2・・・ワーク、3・・・加工用治具、4・・・研削加工機、
5・・・研磨加工機、10・・・保持台の開口部、11・・・ワークの幾何学中心、
12・・・治具の中心、34・・・逆止弁、121・・・回転アーム部、151・・・固定装置、152・・・吸着ボタン、153・・・ばね、154・・・保持台、155・・・装着装置の基盤、200・・・センサー、210・・・制御部、314・・・ガスケット(シール部)、315・・・減圧空間部

Claims (5)

  1. 加工用冶具へワークを固定するための固定装置であって、
    前記加工用冶具を前記固定装置の中心に載置するための保持部と、
    前記固定装置の中心から等距離で且つ等間隔の位置に回転中心を持つ3つ以上の回転アーム部と、前記回転アーム部の先端部に前記ワークを保持するためのワーク当接部とを有し、全ての前記回転アーム部の回転軸へ同時に動力を伝達する伝達手段により前記加工用冶具上に載置された前記ワークの外周部に前記ワーク当接部が当接するまで前記回転アーム部を駆動した後、固定手段により、前記加工用冶具へワークを固定することを特徴とする固定装置。
  2. 請求項1に記載される固定装置においておいて、前記固定手段が前記ワークに密着するリング状のシール部と、前記ワークが前記シール部に密着されることにより密封空間を形成する減圧空隙部と、前記減圧空隙部と外部との連通を遮断及び開放可能な弁と、前記ワークを加工する加工装置に取り付けるための装着部とを備える加工用冶具であることを特徴とする固定装置。
  3. 請求項1または2のいずれか一項に記載される固定装置において、前記伝達手段がVベルトであることを特徴とする固定装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の固定装置において、前記保持部は樹脂製であることを特徴とする固定装置。
  5. 加工用冶具へワークを固定する固定方法であって、
    前記ワークを固定装置に保持された前記加工用冶具上へ載置し、前記固定装置の中心から等距離で且つ等間隔の位置に回転中心を持つ3つ以上の回転アーム部の先端部に設けられたワーク当接部が前記ワークの外周部に当接するまで、全ての前記回転アーム部の回転軸へ同時に動力を伝達する伝達手段により前記回転アーム部を駆動した後、固定手段により、前記加工用冶具へワークを固定することを特徴とする固定方法。
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