JP2023142732A - スプール弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】スプール弁の制御性を向上させる。【解決手段】スプール弁100は、スプール孔11が形成されたハウジング10と、スプール孔11に軸方向に摺動自在に収容されるスプール12と、出力軸21を回転する電動モータ20と、出力軸21の回転を直線運動に変換可能な変換部30と、変換部30とスプール12とを連結する連結部40と、を備え、連結部40は、第1球継手41と第2球継手45とを有し、第1球継手41を介してスプール12に結合され、第2球継手45を介して変換部30に結合される。【選択図】図1
Description
本発明は、スプール弁に関するものである。
特許文献1には、電動モータの出力軸がボールねじを介してスプールに連結されたスプール弁が開示されている。
特許文献1に記載のスプール弁では、電動モータの出力軸とスプールの中心軸とが同軸線上に位置するようにスプールに対して電動モータが配置されているが、内外径の加工誤差や組立時の軸合わせ不良によって、電動モータの出力軸とスプールの中心軸とにずれが生じるおそれがある。このように軸がずれた状態でスプールが駆動されると、スプールがスプール孔に片当たりすることでスプールの摺動抵抗が大きくなり、結果として、スプール弁の制御性が低下する。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、スプール弁の制御性を向上させることを目的とする。
本発明は、スプール弁であって、スプール孔が形成されたハウジングと、スプール孔に軸方向に摺動自在に収容されるスプールと、出力軸を回転する電動モータと、出力軸の回転を直線運動に変換可能な変換部と、変換部とスプールとを連結する連結部と、を備え、連結部は、第1球継手と第2球継手とを有し、第1球継手を介してスプールに結合され、第2球継手を介して変換部に結合されることを特徴とする。
この発明では、電動モータの出力軸の回転を直線運動に変換可能な変換部と、スプールとが、2つの球継手を有する連結部を介して連結される。このため、電動モータの出力軸や変換部がスプールの中心軸に対して多少傾いた状態や多少偏芯した状態でハウジング内に設けられている場合であっても、スプールに対する出力軸や変換部の傾きや偏芯は、連結部によって吸収ないし軽減され、傾きや偏芯がスプールの動きに影響を及ぼすことが抑制される。これにより、スプールはスプール孔に片当たりすることが抑制され、円滑に摺動することとなる。
また、本発明は、連結部が、第1球状部及び第2球状部が設けられた中間部材と、第1球状部を介して中間部材を揺動自在に支持し、第1球状部と共に第1球継手を形成する第1支持部と、第2球状部を介して中間部材を揺動自在に支持し、第2球状部と共に第2球継手を形成する第2支持部と、を有し、第1支持部は、スプールに結合され、第2支持部は、変換部に結合されることを特徴とする。
また、本発明は、連結部が、スプールに結合された第1球状部と、変換部に結合された第2球状部と、第1球状部を摺動可能に支持し第1球状部と共に第1球継手を形成する第1支持部が一端に設けられ、第2球状部を摺動可能に支持し第2球状部と共に第2球継手を形成する第2支持部が他端に設けられた中間部材と、を有することを特徴とする。
これらの発明では、スプールには、第1球継手を構成する部材が結合され、変換部には、第2球継手を構成する部材が結合される。つまり、スプールと変換部とは、少なくとも2つの球継手を介して連結されることになる。このため、電動モータの出力軸や変換部がスプールの中心軸に対して多少傾いた状態や多少偏芯した状態でハウジング内に設けられている場合であっても、スプールに対する出力軸や変換部の傾きや偏芯は、2つの球継手によって吸収ないし軽減され、結果として、傾きや偏芯がスプールの動きに影響を及ぼすことを抑制することができる。
本発明によれば、スプール弁の制御性を向上させることができる。
以下、図1を参照して、本発明の実施形態に係るスプール弁100について説明する。
スプール弁100は、図示しないアクチュエータ等に対する作動油の給排を切り換えることによって、その作動を制御するために用いられるものであり、例えば、油圧ショベルやフォークリフト等の作業機に設けられる油圧アクチュエータの伸縮を制御するために用いられる。
スプール弁100は、図1に示すように、スプール孔11が形成されたハウジング10と、スプール孔11内を軸方向に摺動自在であってハウジング10内に形成された図示しない複数のポート同士の連通を許容または遮断するスプール12と、出力軸21を回転する電動モータ20と、出力軸21の回転をスプール12の軸方向における直線運動に変換可能な変換部30と、変換部30とスプール12とを連結する連結部40と、を備えた電動駆動式の方向切換弁である。なお、連結部40が連結されるスプール12の端部とは反対側の端部には、スプール12に付勢力を付与する図示しないスプリングが設けられてもよいが、このスプリングは必須の構成ではない。
スプール弁100は、例えば、3ポート3位置切換弁であって、アクチュエータ等に対する作動油の給排を遮断しアクチュエータ等の作動を停止させる中立位置と、アクチュエータ等に作動油を供給してアクチュエータ等を一方の方向へ作動させる供給位置と、アクチュエータ等から作動油を排出させてアクチュエータ等を他方の方向へ作動させる排出位置と、を有する。なお、スプール弁100の形式は、3位置切換弁に限定されず、2位置切換弁や4位置以上にスプール12の位置を切り換え可能な多位置切換弁であってもよい。また、スプール弁100のポートの数は特に限定されず、制御対象となるアクチュエータ等の構成に応じて適宜設定される。
スプール12は、図示しない複数のランド部やランド部の間に形成される環状溝を有する円柱状部材である。スプール12には、変換部30及び連結部40を介して電動モータ20の駆動力が推力として作用するとともに、上述の図示しないスプリングの付勢力が作用する。このため、スプール12は、電動モータ20による推力とスプリングによる付勢力とが釣り合った位置に移動する。なお、スプリングが設けられていない場合、スプール12は、電動モータ20の推力のみによって変位する。また、スプール12には、スプール孔11内でスプール12が回転することを規制する図示しない回転規制部が設けられる。
ハウジング10には、スプール孔11が長手方向に貫通して形成されるとともに、スプール孔11に一端が開口する図示しないポートが複数形成されている。これらポートの他端は、ポンプ1で加圧された作動油が流れる供給通路3やタンク2へ戻る作動油が流れる排出通路4、外部に設けられる図示しないアクチュエータ等に給排される作動油が流れる図示しない給排通路にそれぞれ接続されている。
電動モータ20は、供給される電力に応じて出力軸21の回転量及び回転方向を制御可能なサーボモータであり、出力軸21がスプール12と略同軸線上に位置するようにハウジング10に取り付けられる。なお、電動モータ20は、ステッピングモータであってもよい。
変換部30は、内周にネジ溝が形成されたナット部31と、ナット部31のネジ溝内に配置される複数のボール32と、複数のボール32を介してナット部31と係合するネジ溝が外周に形成されたネジ軸部33と、を有する、いわゆるボールねじである。図1には、変換部30のナット部31が、電動モータ20の出力軸21の端部に一体的に形成された例が示されている。なお、ナット部31は、出力軸21とは別の部材に形成されて出力軸21に取り付けられるものであってもよい。また、出力軸21には、ナット部31に代えて、ネジ軸部33が形成されていてもよい。
上記構成の変換部30が電動モータ20の出力軸21とスプール12との間に設けられることで、電動モータ20が出力軸21を一方の方向に所定量回転させると、スプール12は、スプール孔11内を一方の方向に所定量だけ移動し、電動モータ20が出力軸21を他方の方向に所定量回転させると、スプール12は、スプール孔11内を他方の方向に所定量だけ移動することになる。
連結部40は、第1球継手41及び第2球継手45の2つの球継手を有しており、第1球継手41を介してスプール12に結合され、第2球継手45を介して変換部30に結合される。
具体的には、図1に示すように、連結部40は、一端に第1球状部42が設けられ他端に第2球状部46が設けられた中間部材48と、第1球状部42を介して中間部材48を揺動自在に支持し、第1球状部42と共に第1球継手41を形成する第1支持部43と、第2球状部46を介して中間部材48を揺動自在に支持し、第2球状部46と共に第2球継手45を形成する第2支持部47と、を有する。
第1支持部43は、筒状の開口端部を有し、内部に第1球状部42が挿入された状態で開口端部を第1球状部42の表面に沿って径方向外側から絞り加工(カシメ加工)することにより、図1に示されるように、第1球状部42を摺動及び回転自在に保持可能な状態となる。このように第1球状部42と共に第1球継手41を形成する第1支持部43は、スプール12の端部に結合される。具体的には、嵌合やネジ結合、溶接接合、カシメ結合の他、径方向に貫通して設けられる連結ピンによる結合といった公知の結合方法によって結合される。なお、第1支持部43は、スプール12と一体的に形成されていてもよい。
第2支持部47は、第1支持部43と同様に、筒状の開口端部を有し、内部に第2球状部46が挿入された状態で開口端部を第2球状部46の表面に沿って径方向外側から絞り加工(カシメ加工)することにより、図1に示されるように、第2球状部46を摺動及び回転自在に保持可能な状態となる。このように第2球状部46と共に第2球継手45を形成する第2支持部47は、変換部30のネジ軸部33に結合される。なお、ネジ軸部33が出力軸21に設けられている場合、第2支持部47は、ナット部31に結合される。具体的には、嵌合やネジ結合、溶接接合、カシメ結合の他、径方向に貫通して設けられる連結ピンによる結合といった公知の結合方法によって結合される。また、第2支持部47は、変換部30を構成する部材であるナット部31やネジ軸部33と一体的に形成されていてもよい。
連結部40によって変換部30とスプール12とが連結されることで、出力軸21の回転、すなわち、ナット部31の回転に応じてネジ軸部33がスプール孔11の軸方向に沿って変位すると、この動きが連結部40を介してスプール12へと伝達される。これによりスプール12は、ネジ軸部33の変位方向と同じ方向へとスプール孔11の軸方向に沿って変位する。
ここで、連結部40には、球継手41,45が設けられていることから、例えば、スプール12の中心軸に対して電動モータ20の出力軸21や変換部30のネジ軸部33が傾いている場合、この傾きは球継手41,45によって吸収される。このため、スプール12にはネジ軸部33のスプール孔11の軸方向における変位のみが伝達され、スプール12はスプール孔11に片当たりすることが抑制され、円滑に摺動することになる。
また、連結部40には、2つの球継手41,45が設けられていることから、例えば、電動モータ20の出力軸21や変換部30のネジ軸部33がスプール12の中心軸と平行ではあるものの芯がずれている場合、すなわち、偏芯している場合、この偏芯は2つの球継手41,45によって吸収される。具体的には、偏芯量に応じて中間部材48が傾くことにより、電動モータ20の出力軸21や変換部30のネジ軸部33とスプール12の中心軸との間に生じる偏芯は、2つの球継手41,45を有する連結部40によって吸収される。
このため、電動モータ20の出力軸21や変換部30のネジ軸部33がスプール12の中心軸に対して偏芯している場合であっても、スプール12にはネジ軸部33のスプール孔11の軸方向における変位のみが伝達され、スプール12はスプール孔11に片当たりすることが抑制され、円滑に摺動することになる。
このように、変換部30とスプール12とを上記構成の連結部40によって連結することによって、電動モータ20の出力軸21や変換部30がスプール12の中心軸に対して多少傾いた状態や多少偏芯した状態でハウジング10内に設けられている場合であっても、変換部30で変換されたスプール孔11の軸方向における変位のみをスプール12へと伝達することができる。
したがって、例えば、電動モータ20の出力軸21の中心位置とスプール12の中心位置とを合わせる作業を特に行うことなく、電動モータ20をハウジング10に取り付けたとしても、スプール12に対する出力軸21の傾きや偏芯は、連結部40によって吸収ないし軽減される。このため、スプール12はスプール孔11に片当たりすることが抑制され、円滑に摺動することとなり、結果として、スプール弁100の制御性を向上させることが可能になるとともに、スプール弁100の組立を簡素化することが可能となる。
また、連結部40は、スプール12に隣接して配置されることから、スプール12とスプール孔11との間の隙間からの漏れ油によって、連結部40、特に2つの球継手41,45の潤滑性を向上させることができる。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
スプール弁100では、電動モータ20の出力軸21の回転を直線運動に変換可能な変換部30と、スプール12とが、2つの球継手41,45を有する連結部40を介して連結される。このため、電動モータ20の出力軸21や変換部30がスプール12の中心軸に対して多少傾いた状態や多少偏芯した状態でハウジング10内に設けられている場合であっても、スプール12に対する出力軸21や変換部30の傾きや偏芯は、連結部40によって吸収ないし軽減され、傾きや偏芯がスプール12の動きに影響を及ぼすことが抑制される。
これにより、スプール12はスプール孔11に片当たりすることが抑制され、円滑に摺動することとなり、結果として、スプール弁100の制御性を向上させることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、第1球状部42と第2球状部46とは棒状部材を介して結合され一体化されている。これに代えて、第1球状部42と第2球状部46とは、例えば、棒状部材の中間部において分離及び連結可能な構成となっていてもよい。これにより、スプール12側に第1球継手41を予め設け、変換部30側に第2球継手45を予め設けておき、スプール弁100を組み立てる際に、第1球継手41と第2球継手45とを連結させることが可能となる。
また、上記実施形態では、連結部40を構成する第1支持部43がスプール12に結合され、第2支持部47が変換部30に結合されている。これに代えて、図2に示される変形例のように、連結部140を構成する第1球状部142がスプール12に結合され、第2球状部146が変換部30に結合されていてもよい。
図2に示される変形例の連結部140は、上記実施形態に係るスプール弁100の連結部40と同様に、第1球継手141及び第2球継手145の2つの球継手を有しており、第1球継手141を介してスプール12に結合され、第2球継手145を介して変換部30に結合される。
具体的には、図2に示すように、連結部140は、第1球状部142と、第2球状部146と、一端に第1球状部142を摺動可能に支持する第1支持部143が設けられ他端に第2球状部146を摺動可能に支持する第2支持部147が設けられた中間部材148と、を有しており、第1球状部142と第1支持部143とにより第1球継手141が形成され、第2球状部146と第2支持部147とにより第2球継手145が形成される。
第1支持部143は、筒状の開口端部を有し、内部に第1球状部142が挿入された状態で開口端部を第1球状部142の表面に沿って径方向外側から絞り加工(カシメ加工)することにより、図2に示されるように、第1球状部142を摺動及び回転自在に保持可能な状態となる。このように第1支持部143により保持された第1球状部142は、スプール12の端部に結合される。なお、第1球状部142は、スプール12と一体的に形成されていてもよい。
第2支持部147は、第1支持部143と同様に、筒状の開口端部を有し、内部に第2球状部146が挿入された状態で開口端部を第2球状部146の表面に沿って径方向外側から絞り加工(カシメ加工)することにより、図2に示されるように、第2球状部146を摺動及び回転自在に保持可能な状態となる。このように第2支持部147により保持された第2球状部146は、変換部30のネジ軸部33に結合される。なお、ネジ軸部33が出力軸21に設けられている場合、第2球状部146は、ナット部31に結合される。また、第2球状部146は、変換部30を構成する部材であるナット部31やネジ軸部33と一体的に形成されていてもよい。
このように図2に示される変形例の連結部140も、上記実施形態に係るスプール弁100の連結部40と同様に、2つの球継手141,145を有している。このため、上記実施形態に係るスプール弁100と同様の効果を奏する。
なお、図2に示される変形例では、第1支持部143と第2支持部147とは結合され一体化されている。これに代えて、第1支持部143と第2支持部147とは、例えば、中間部において分離及び連結可能な構成となっていてもよい。
また、上記実施形態では、スプール12及び変換部30に対して支持部43,47がそれぞれ結合され、図2に示される変形例では、スプール12及び変換部30に対して球状部142,146がそれぞれ結合されている。スプール12及び変換部30に結合される連結部40,140を構成する部材は、同じ部材である必要はなく、例えば、上記実施形態において、スプール12には第1支持部43が結合される一方で、変換部30には第2球状部46が結合されていてもよく、また、図2に示される変形例において、スプール12には第1球状部142が結合される一方で、変換部30には第2支持部147が結合されていてもよい。
以下、本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
スプール弁100は、スプール孔11が形成されたハウジング10と、スプール孔11に軸方向に摺動自在に収容されるスプール12と、出力軸21を回転する電動モータ20と、出力軸21の回転を直線運動に変換可能な変換部30と、変換部30とスプール12とを連結する連結部40,140と、を備え、連結部40,140は、第1球継手41,141と第2球継手45,145とを有し、第1球継手41,141を介してスプール12に結合され、第2球継手45,145を介して変換部30に結合される。
この構成では、電動モータ20の出力軸21の回転を直線運動に変換可能な変換部30と、スプール12とが、2つの球継手41,45,141,145を有する連結部40,140を介して連結される。このため、電動モータ20の出力軸21や変換部30がスプール12の中心軸に対して多少傾いた状態や多少偏芯した状態でハウジング10内に設けられている場合であっても、スプール12に対する出力軸21や変換部30の傾きや偏芯は、連結部40,140によって吸収ないし軽減され、傾きや偏芯がスプール12の動きに影響を及ぼすことが抑制される。これにより、スプール12はスプール孔11に片当たりすることが抑制され、円滑に摺動することとなり、結果として、スプール弁100の制御性を向上させることができる。
また、連結部40は、第1球状部42及び第2球状部46が設けられた中間部材48と、第1球状部42を介して中間部材48を揺動自在に支持し、第1球状部42と共に第1球継手41を形成する第1支持部43と、第2球状部46を介して中間部材48を揺動自在に支持し、第2球状部46と共に第2球継手45を形成する第2支持部47と、を有し、第1支持部43は、スプール12に結合され、第2支持部47は、変換部30に結合される。
また、連結部140は、スプール12に結合された第1球状部142と、変換部30に結合された第2球状部146と、第1球状部142を摺動可能に支持し第1球状部142と共に第1球継手141を形成する第1支持部143が一端に設けられ、第2球状部146を摺動可能に支持し第2球状部146と共に第2球継手145を形成する第2支持部147が他端に設けられた中間部材148と、を有する。
これらの構成では、スプール12には、第1球継手41,141を構成する部材が結合され、変換部30には、第2球継手45,145を構成する部材が結合される。つまり、スプール12と変換部30とは、少なくとも2つの球継手41,45,141,145を介して連結されることになる。このため、電動モータ20の出力軸21や変換部30がスプール12の中心軸に対して多少傾いた状態や多少偏芯した状態でハウジング10内に設けられている場合であっても、スプール12に対する出力軸21や変換部30の傾きや偏芯は、2つの球継手41,45,141,145によって吸収ないし軽減され、結果として、傾きや偏芯がスプール12の動きに影響を及ぼすことを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態における弁体はスプールであるが、弁体としてはスプール弁に限定されず、支持孔内を軸方向に摺動自在な弁体であればどのような形状の弁体であってもよい。
100・・・スプール弁、10・・・ハウジング、11・・・スプール孔、12・・・スプール、20・・・電動モータ、21・・・出力軸、30・・・変換部、40,140・・・連結部、41,141・・・第1球継手、42,142・・・第1球状部、43,143・・・第1支持部、45,145・・・第2球継手、46,146・・・第2球状部、47,147・・・第2支持部、48,148・・・中間部材
Claims (3)
- スプール孔が形成されたハウジングと、
前記スプール孔に軸方向に摺動自在に収容されるスプールと、
出力軸を回転する電動モータと、
前記出力軸の回転を直線運動に変換可能な変換部と、
前記変換部と前記スプールとを連結する連結部と、を備え、
前記連結部は、第1球継手と第2球継手とを有し、前記第1球継手を介して前記スプールに結合され、前記第2球継手を介して前記変換部に結合されることを特徴とするスプール弁。 - 前記連結部は、
第1球状部及び第2球状部が設けられた中間部材と、
前記第1球状部を介して前記中間部材を揺動自在に支持し、前記第1球状部と共に前記第1球継手を形成する第1支持部と、
前記第2球状部を介して前記中間部材を揺動自在に支持し、前記第2球状部と共に前記第2球継手を形成する第2支持部と、を有し、
前記第1支持部は、前記スプールに結合され、
前記第2支持部は、前記変換部に結合されることを特徴とする請求項1に記載のスプール弁。 - 前記連結部は、
前記スプールに結合された第1球状部と、
前記変換部に結合された第2球状部と、
前記第1球状部を摺動可能に支持し前記第1球状部と共に前記第1球継手を形成する第1支持部が一端に設けられ、前記第2球状部を摺動可能に支持し前記第2球状部と共に前記第2球継手を形成する第2支持部が他端に設けられた中間部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載のスプール弁。
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JP (1) | JP2023142732A (ja) |
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2022
- 2022-03-25 JP JP2022049782A patent/JP2023142732A/ja active Pending
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