JP2023138028A - 賞品交換システムおよび賞品交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換取引中の処理異常に伴って発生した遊技客の損失について、損失分に見合った遊技媒体の個数情報を、損失を被っている遊技客に正確に補償可能な賞品交換システムおよび賞品交換方法を提供する。【解決手段】遊技媒体残留取引が生じた場合の対策として補償処理を実行可能である。補償処理において、遊技媒体残留取引の取引履歴情報に紐付けられている持遊技媒体の数に、遊技媒体残留取引の取引履歴情報に含まれる余り玉数と同数の持遊技媒体の数が加算される(ステップS29)。【選択図】図7A

Description

この発明は、賞品交換システムおよび賞品交換方法に関する。
賞品交換システムの一例として、下記特許文献1には、パチンコホール内の景品交換コーナーに配置された景品管理装置が開示されている。景品管理装置は、カードを読み取ることにより、このカードに関連付けられた取得玉数と景品との交換取引を行う。これにより、景品管理装置に接続された景品投出機が、景品を払い出す。この景品管理装置では、賞品交換の手続きを、遊技客がセルフにて行うことが可能である。
特開2001-46705号公報
景品管理装置における景品の交換取引中に、景品管理装置に処理異常が発生することがある。その結果、交換取引において引き落とされた遊技媒体の個数情報(取得玉数)の一部または全部が、カードに関連付けられることなく景品管理装置に残ったまま交換取引が終了することが考えられる。この場合、遊技客に損失が発生する。
そのため、賞品交換システム(賞品管理装置)において、交換取引中の処理異常に伴って発生した遊技客の損失について、損失分に見合った遊技媒体の個数情報を、損失を被っている遊技客に正確に補償することが求められている。
この発明は、交換取引中の処理異常に伴って発生した遊技客の損失について、損失分に見合った遊技媒体の個数情報を、損失を被っている遊技客に正確に補償可能な賞品交換システムおよび賞品交換方法を提供することを目的とする。
この発明は、記録媒体を受け付ける受付部と、所定情報を記憶する記憶部と、前記受付部に受け付けられた前記記録媒体の識別情報に個数情報が紐付けられた遊技媒体を賞品と交換する交換取引を実行する交換処理と、前記交換取引における遊技媒体の個数情報についての履歴情報である取引履歴情報を、前記記録媒体の前記識別情報に紐付けて前記記憶部に収集する履歴収集処理と、実行済みの前記交換取引のうち所定の交換取引について、所定の遊技媒体の個数情報を、当該交換取引の前記取引履歴情報に基づいて、当該取引履歴情報に対応する前記識別情報に紐付けられている遊技媒体の個数情報に加算する加算処理とを実行する制御部とを含む、賞品交換システムである。
また、この発明は、前記所定の交換取引が、引き落とされた遊技媒体の個数情報のうち少なくとも一部の個数情報が残ったまま終了した所定の遊技媒体残留取引を含み、前記取引履歴情報が、前記交換取引において引き落とされたまま残っている遊技媒体の個数情報についての履歴情報である個数履歴情報を含み、前記制御部が、前記加算処理において、前記所定の前記遊技媒体残留取引についての前記個数履歴情報と同数の遊技媒体の個数情報を加算することを特徴とする。
また、この発明は、前記制御部が、前記記憶部に記憶されている前記取引履歴情報の中から、前記遊技媒体残留取引についての前記取引履歴情報を抽出する抽出処理をさらに実行することを特徴とする。
また、この発明は、前記受付部が、前記記録媒体から前記識別情報を読み取る読取部を含み、前記制御部が、前記読取部によって前記記録媒体から読み取った前記識別情報と、前記取引履歴情報に紐付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを照合する照合処理をさらに実行し、前記制御部が、前記照合処理による照合結果に応じて前記加算処理を実行することを特徴とする。
また、この発明は、前記制御部は、前記取引履歴情報に紐付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報が遊技店に会員登録した遊技客である会員が所持する会員用記録媒体に割り当てられたものである場合、前記照合処理を実行することなく前記加算処理を実行可能であることを特徴とする。
また、この発明は、記録媒体を受け付ける受付部を含む賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、前記受付部に受け付けられた前記記録媒体の識別情報に個数情報が紐付けられた遊技媒体を引き落として賞品と交換する交換取引を行う交換ステップと、前記交換取引における遊技媒体の個数情報についての履歴情報である取引履歴情報を、前記記録媒体の前記識別情報に紐付けて収集する履歴収集ステップと、実行済みの前記交換取引のうち所定の交換取引について、所定の遊技媒体の個数情報を、当該交換取引の前記取引履歴情報に基づいて当該交換取引の履歴情報に対応する前記識別情報に紐付けられている遊技媒体の個数情報に加算する加算ステップとを含む、賞品交換方法である。
この発明によれば、実行済みの交換取引のうち所定の交換取引について、当該交換取引の取引履歴情報に基づいて、当該交換取引の取引履歴情報に対応する識別情報に紐付けられている遊技媒体の個数情報に、所定の遊技媒体の個数情報が加算される。
より具体的には、所定の交換取引は、交換取引において引き落とされた遊技媒体の個数情報のうち少なくとも一部の個数情報が残ったまま終了した所定の遊技媒体残留取引である。遊技媒体の個数情報が有価情報であるので、遊技媒体の個数情報が残ったまま交換取引が終了すると、遊技客に損失が発生する。この場合、遊技客に対し、その損失分に見合った遊技媒体の個数情報を補償する必要がある。
この発明によれば、遊技媒体残留取引の取引履歴情報に対応する識別情報に紐付けられている遊技媒体の個数情報に、当該遊技媒体残留取引の取引履歴情報の内容に基づいて、遊技媒体の個数情報が加算される。そのため、遊技媒体の個数情報が残ったまま交換取引が終了したことに起因して発生した遊技客の損失について、損失分に見合った遊技媒体の個数情報を、損失を被っている遊技客に正確に補償することが可能である。
また、この発明によれば、遊技媒体残留取引の取引履歴情報に対応する識別情報に紐付けられている遊技媒体の個数情報に、遊技媒体残留取引の取引履歴情報に含まれる個数履歴情報と同数の遊技媒体の個数情報が加算される。この場合、加算される遊技媒体の個数情報が、遊技媒体残留取引において残っている遊技媒体の個数情報と同数である。そのため、遊技媒体の個数情報が残ったまま交換取引が終了した場合に、損失分に見合った遊技媒体の個数情報を、損失を被っている遊技客に正確に補償できる。
また、この発明によれば、遊技媒体残留取引についての取引履歴情報が、記憶部に記憶されている取引履歴情報の中から抽出されるので、遊技媒体残留取引を容易に特定できる。
また、この発明によれば、読取部によって記録媒体から読み取られた識別情報と、取引履歴情報に紐付けられた識別情報との照合結果に応じて加算処理が実行される。そのため、記録媒体が遊技客の手元にないと加算処理を行うことができない。これにより、他の遊技客が損失を被っている遊技客になりすまして補償を受ける、というような不正を確実に防止できる。
また、この発明によれば、取引履歴情報の識別情報が会員用記録媒体に割り当てられたものである場合、記録媒体が手元になくても、遊技媒体残留取引を行った遊技客を特定できる。そのため、照合処理を実行することなく、加算処理を実行可能である。
この発明の一実施形態に係る賞品交換システムを示す模式図である。 前記賞品交換システムに含まれるカード端末の要部の模式的な縦断面図である。 前記賞品交換システムの電気的構成を示すブロック図である。 図3の記憶部に記憶される取引履歴情報データベースの内容を説明するための図である。 交換取引の一例を示すフローチャートである。 前記交換取引における表示操作部の表示内容の一例を示す図である。 図1に示すPOSにおいて実行される補償処理の流れを示す流れ図である。 図1に示す管理装置において実行される加算処理の流れを示す流れ図である。 前記補償処理における前記表示操作部の表示内容の一例を示す図である。 前記補償処理における前記表示操作部の表示内容の一例を示す図である。 前記補償処理における前記表示操作部の表示内容の一例を示す図である。 前記補償処理における前記表示操作部の表示内容の一例を示す図である。 前記補償処理における前記表示操作部の表示内容の一例を示す図である。 前記賞品交換システムにおける複数の操作と、各操作に対応する無操作判断時間との対応関係を説明する図である。 他の実施形態の読取部にカードをタッチする状態を示す図である。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る賞品交換システム1を示す模式図である。賞品交換システム1は、たとえばパチンコ店等の遊技店に適用される。遊技店に来店した遊技客は、パチンコ台等の遊技台(図示せず)での遊技によってパチンコ玉やメダル等の遊技媒体を獲得すると、獲得した遊技媒体を、遊技店内の賞品交換カウンタSにおいて賞品と交換する。この実施形態における賞品交換カウンタSは、遊技店の店員が常駐しない無人カウンタである。遊技店では、特殊賞品と呼ばれるたとえばカード状の賞品と、菓子等の一般賞品とが取り扱われる。
この実施形態では、遊技客は、記録媒体の一例であるカードCを用いて遊技を行う。カードCの種類として、遊技店に会員登録した遊技客(いわゆる会員客)のカードである、会員用記録媒体(特定種類の記録媒体)の一例である会員カードC1と、他の遊技客(いわゆる一般客)のカードである一般カードC2とがある。カードC(会員カードC1および一般カードC2)には、個々のカードCを識別するための識別情報の一例であるカード番号(カードIDともいう)が少なくとも記録されている。なお、記録媒体の別の例として、遊技客が携帯するスマートフォン等の携帯端末を用いることができる。
賞品交換システム1は、POS2と、カード端末3と、レシート発行機4と、管理装置7とを備えている。POS2は、遊技店にて取り扱われる賞品交換を管理する端末であり、賞品交換カウンタSの上面に配置されている。POS2の一例は、タブレット端末であり、その前面には、液晶のタッチパネル等によって構成された、受付手段として機能する表示操作部20が配置されている。表示操作部20において、表示部と操作部とが分かれて構成されてもよい。当該操作部として、キーボード等の入力装置を用いてもよい。後述する他の表示操作部についても同様である。
カード端末3は、賞品交換カウンタSの上面に配置されている。カード端末3は、カードCを受け付ける端末である。カード端末3は、カードCをセットするカード保持部34と、キーボード等によって構成された操作部35とを備えている。カード保持部34にセットされたカードCは、読取部33によって読み取られるようになっている。カード端末3は、ネットワークNにつながっていて、少なくともPOS2および管理装置7と通信可能である。
レシート発行機4は、賞品交換カウンタSの上面に配置されている。レシート発行機4は、プリンタ等によって構成されていて、その前面にレシートの発行口41を有している。レシート発行機4は、レシート発行機4は、レシートを発行口41から発行する。レシート発行機4は、ネットワークNにつながっていて、少なくともPOS2および管理装置7と通信可能である。管理装置7は、賞品交換システム1における上位装置であり、遊技店内における事務所等に配置される。
賞品交換システム1は、賞品払出機5と、精算機6とをさらに備えている。賞品払出機5は、特殊賞品を払い出す賞品払出機である。賞品払出機5は、特殊賞品を収納したボックス状の筐体50と、筐体50の上面に設けられた払出口51と、払出口51を開閉する開閉部52と、筐体50内に設けられて特殊賞品を払出口51に払い出す払出部53とを含む。賞品払出機5は、ネットワークNにつながっていて、少なくともPOS2および管理装置7と通信可能である。
精算機6は、ボックス状の筐体60を備えている。筐体60の前面には、遊技客によってカードCが出し入れされるカード出入口61と、カード出入口61に挿入されたカードCに関連付けられている(紐付いている)プリペイド価値の残高に相当する精算金が出金される出金口62とが設けられている。出金口62は、紙幣の精算金が出金される紙幣出金口62Aと、硬貨の精算金が出金される硬貨出金口62Bとに分かれていてもよいし、紙幣出金口62Aと硬貨出金口62Bとが一つの出金口62にまとめられてもよい。精算機6は、ネットワークNにつながっていて、少なくともPOS2および管理装置7と通信可能である。POS2、カード端末3、レシート発行機4、賞品払出機5および精算機6は、賞品交換カウンタSの周辺に配置される。
カードCには、遊技を開始または継続するために遊技媒体と交換される有価価値の一例であるプリペイド価値の残高が紐付けられる(「関連付けられる」ともいう)。カードCにプリペイド価値の残高等の情報が紐付けられるということは、カードCに当該情報が直接記録されることや、当該情報が、カードC自体には記録されないもののカードCのカード番号に対応付けて管理装置7に記録されることをいう。
カードCには、遊技客が遊技によって獲得した遊技媒体の情報も紐付けられる(「関連付けられる」ともいう)。当該情報は、少なくとも遊技媒体の個数情報を含むが、遊技媒体に設定された貸出レート等も含んでもよい。この実施形態では貸出レートが1つしか設定されないが、複数の貸出レートが設定されてもよい。
遊技客による当日の遊技によって獲得されて遊技店内の計数装置(図示せず)によって遊技媒体は、持遊技媒体(パチンコ玉の場合には持玉)となる。持遊技媒体は、獲得した当日に限り有効である。会員客が獲得した持遊技媒体は、獲得した当日が経過した後は、貯遊技媒体(パチンコ玉の場合には貯玉)となって遊技店に預け入れられる。複数の貸出レートが設定される場合には、持遊技媒体および貯遊技媒体は、貸出レート毎に存在してもよい。カードCに紐付けられる遊技媒体の個数情報は、持遊技媒体の数(パチンコ玉の場合には持玉数)や、貯遊技媒体の数(パチンコ玉の場合には貯玉数)を含む。以下では、持遊技媒体および貯遊技媒体のそれぞれの数を「遊技媒体数」と総称する場合がある。
図2は、カード端末3の要部の模式的な縦断面図である。図2では、操作部35の構成の図示を省略している。カード端末3のカード保持部34は、スタンド式のカードリーダーである。カード保持部34は、上方に開放した挿入溝34aを有していて、挿入溝34aにカードCが差し込まれた状態で下方から接触支持されることにより、カード保持部34によってカードCを保持される。カード保持部34には、接触式のカードリーダー等によって構成された読取部33が内蔵されている。カード保持部34にカードCがセットされている状態で、読取部33はカードCから情報(カード番号およびプリペイド価値の残高)を読み取ることができる。読取部33は、カードCを受け付ける受付部として機能する。
図3は、賞品交換システム1の電気的構成を示すブロック図である。POS2は、CPUやタイマ等によって構成された制御部21と、ネットワークNにつながったI/F部22と、様々な情報を記憶する記憶部23とをさらに備えている。記憶部23は、データベースDBが記憶されている。データベースDBには、POS2において終了した交換取引の情報である取引履歴情報24が記憶されている。表示操作部20、I/F部22および記憶部23は、制御部21に対して電気的に接続されている。
カード端末3は、CPUやタイマ等によって構成された制御部31と、ネットワークNにつながったI/F部32と、読取部33と、操作部35とを備えている。制御部31には、I/F部32、読取部33および操作部35のそれぞれが電気的に接続されている。読取部33が読み取った情報は、制御部31に入力される。操作部35には、カードCのカード番号等の情報を遊技客によって入力可能である。操作部35によって入力された情報は、制御部31に入力される。カード端末3は、ネットワークNにつながっていて、少なくともPOS2と通信可能である。
管理装置7は、制御部70と、ネットワークNにつながったI/F部71と、様々な情報を記憶した記憶部72とを含む。制御部70は、I/F部71および記憶部72に対して電気的に接続されている。記憶部72には、発行済のカードCのカード番号と、このカード番号に紐付けられているプリペイド価値の残高および遊技媒体数とが、カード番号毎に記憶されている。
図4は、図3のPOS2の記憶部23に記憶されるデータベースDBの内容を説明するための図である。前述のように、POS2の記憶部23には、POS2において終了した交換取引の情報である取引履歴情報24が記憶されている。取引履歴情報24は、賞品交換システム1における過去の交換取引についての取引履歴情報24がデータベースDBの形で収集されている。データベースDBは、賞品交換システム1における過去の交換取引の履歴を、カードCに割り当てられたカード番号83に紐付けて管理している。各取引履歴情報24は、交換取引の実行日時である取引日時81、交換取引に用いられたカードCの種別であるカード種別82、カード番号(識別情報)83、交換取引の対象の交換レート84、交換取引において引き落された持遊技媒体の数である入力玉数85、交換取引において賞品交換やレシート発行のために用いられた処理済みの持遊技媒体の数である処理玉数86と、引き落とされたまま戻されることなくPOS2に残っている持遊技媒体の数である余り玉数(個数履歴情報)87と、補償完了フラグFとを含む。余り玉数87は、入力玉数85から処理玉数86を減じた数である。
補償完了フラグFは、後述する詳細画面120(図10参照)において、持玉補償キー128を表示するか否かを決定するためのフラグである。補償完了フラグFが「0」(オフ)であると、詳細画面120(図10参照)において持玉補償キー128が表示される。一方、補償完了フラグFが「1」(オン)であると、詳細画面120(図10参照)において持玉補償キー128が表示されない。補償完了フラグFのデフォルト状態は「0」(オフ)である。

遊技を終えて賞品交換カウンタSを訪れた遊技客は、まず、プリペイド価値の残高を精算するために、カードCを精算機6のカード出入口61に挿入する。これにより、カード番号が精算機6に受け付けられる。精算の手続きが完了すると、精算機6は、精算の手続きの完了の旨と、精算に用いられたカードCのカード番号とを、管理装置7に通知する。これに応じて、管理装置7の制御部70は、記憶部72において、当該カード番号に紐付けられているプリペイド価値の残高を零にする。精算の手続きの完了後、カード出入口61からカードCが返却される。精算機6の操作により、遊技客は、カードCに紐付けられたプリペイド価値の残高を精算する手続きを、精算機6によってセルフにて実施できる。
カードCの返却後に、精算金を受け取った遊技客、または受け取るべき精算金が無かった遊技客は、次いで、精算機6の隣に配置されているPOS2の表示操作部20を操作する。POS2の操作により、遊技客は、遊技媒体数と賞品との賞品交換の手続きをセルフにて実施できる。
図5は、賞品交換システム1で実行される交換取引のフローチャートである。賞品交換システム1で実行される交換取引について、図1~図5を参照しながら説明する。POS2(カード端末3)にカードCが受け付けられる前は、表示操作部20に待機画面が表示されている。待機画面は、カードCにカード端末3のカード保持部34にセットすることを促すための画面(カードセット待ち画面)である。そして、カード端末3の制御部31は、読取部33からの検出出力を監視している(図5のステップS1)。遊技客は、交換取引を開始するために、カード端末3の挿入溝34aに挿入して、カード保持部34にカードCをセットする。カード保持部34にカードCがセットされると(図5のステップS1でYES)、そして、カード保持部34にカードCが保持されている状態で、制御部31は、読取部33によってカードCからカード番号を読み取る。そして、カード端末3の制御部31は、POS2にその旨と、カードCから読み取ったカード番号とをPOS端末2の制御部21に通知する。
なお、会員客の場合には、カードCのセット後に、POS2の制御部21が、POS2の表示操作部20による暗証番号の入力を会員客に求めることによって、会員客の認証を実行してもよい。会員客の認証として、暗証番号を用いる以外に、POS2に内蔵されたカメラ等を用いた顔認証もあり得る。
カード番号を受け取ったPOS端末2の制御部21は、このカード番号を、管理装置7に通知することによって、このカード番号に紐付けられているプリペイド価値および遊技媒体数を管理装置7に問い合わせる。管理装置7の制御部70は、このカード番号に紐付けられているプリペイド価値の残高と、このカード番号に紐付けられている遊技媒体数とを記憶部72内において検索する。制御部70は、記憶部72内で発見したプリペイド価値の残高および遊技媒体数をPOS2に通知する。
このカードCのカード番号に紐付けられているプリペイド価値の残高、およびこのカード番号に紐付けられている遊技媒体数の両方が存在しない場合(図5のステップS2でNO)、POS2の制御部21は、カードCを受け付けない旨を決定し(図5のステップS3)、カード保持部34からのカードCの抜き取りを促すアナウンスを表示操作部20にて行い、この交換取引は終了する。なお、カードCのカード番号に紐付けられているプリペイド価値の残高が存在しないとは、当該プリペイド価値の残高が零であることをいう。同様に、カード番号に紐付けられている遊技媒体数が存在しないとは、当該遊技媒体数が零であることをいう。
一方、カード番号に紐付けられているプリペイド価値の残高、およびこのカード番号に紐付けられている遊技媒体数の少なくとも一方が存在する場合、制御部21は、カード端末3にカードCを受け付ける。つまり、制御部21および読取部33が、受付部として機能することにより、カードCがPOS2およびカード端末3によって受け付けられる(図5のステップS4、受付ステップ)。
カードCがPOS2に受け付けられた後、POS2の制御部21は、賞品交換を行うか否かを遊技客に問いかける交換案内画面(図示せず)を表示操作部20に表示する。賞品交換を希望する遊技客は、交換案内画面に表示される「賞品交換」キーを操作し、賞品交換を希望しない遊技客は、交換案内画面に表示される「交換しない」キーが操作される。交換案内画面において「交換しない」キーが操作されると(図5のステップS5でNO)、POS2の制御部21は、カード保持部34からのカードCの抜き取りを促すアナウンスを表示操作部20にて行い(図5のステップS3)、この交換取引は終了する。
「賞品交換」キーが操作されると(図5のステップS5でYES)、POS2の制御部21は、賞品交換の対象になる持遊技媒体の貸出レート(以下、単に「交換レート」という場合がある)を選択するレート選択画面(図示せず)を表示操作部20に表示する。レート選択画面(図示せず)には、表示操作部20に、管理装置7からPOS2に通知された遊技媒体数が、交換レート毎に表示される(図5のステップS6)。
遊技客がレート選択画面において交換レートを選択すると、POS2が、管理装置7においてカード番号に紐付けられている持遊技媒体の数を全て引き落す(図5のステップS7)。具体的には、管理装置7の制御部70が、記憶部72において、当該カード番号に紐付けられている持遊技媒体の数を零にする。このとき、引き落とされるのは、選択された交換レートに対応している持遊技媒体の数であり、他の交換レートに対応している持遊技媒体の数が引き落とされるわけではない。そして、POS2の制御部21が、持遊技媒体の数を記憶部23に記憶する。
その後、賞品選択が実行される(図5のステップS8)。POS2の制御部21は、表示操作部20に、POS2が管理している遊技媒体数を表示する。遊技客は、その遊技媒体数の範囲内において、賞品の種類および個数を選択したり、選択した賞品の種類および個数を確認したりする。
賞品選択が終了すると、POS2の制御部21は、遊技客の遊技媒体を選択された賞品とセルフにて交換するための処理を実行する(交換処理、交換ステップ)。具体的には、制御部21は、その選択された賞品の種類および個数に対応する払出情報を作成し、生成後の払出情報に基づいた払出要求を、賞品払出機5に向けて送信する(図5のステップS9)。これにより、該当する特殊賞品が賞品払出機5の払出口51(図1参照)から払い出される。
会員客の場合には、特殊賞品の払い出しの完了に応じて、POS2または賞品払出機5から管理装置7に完了通知が送信される。特殊賞品の払い出しの完了が賞品払出機5からPOS2に通知された後、POS2は、管理装置7から引き落とした持遊技媒体の数のうち賞品交換に使用されなかった残りの持遊技媒体の数が存在するときには、その持遊技媒体の数を管理装置7に戻す。POS2は、残りの持遊技媒体の数を管理装置7に通知する。管理装置7の制御部70が、記憶部72において、当該カード番号に、残りの持遊技媒体数が紐付けられる。具体的には、記憶部72において、当該カード番号に紐付けられている持遊技媒体の数(この時点では、零)に、残りの持遊技媒体の数が加算される(交換処理、交換ステップ)。
特殊賞品と交換できない端数の遊技媒体が発生する場合がある。遊技客が会員客である場合には、POS2の制御部21が、端数の遊技媒体を貯遊技媒体として管理する旨の命令を、このカードCのカード番号と共に管理装置7に通知する。これにより、当該端数は、このカード番号に紐付いて管理装置7の記憶部72に記憶されている貯遊技媒体数に加算される(交換処理、交換ステップ)。
遊技客が一般客である場合には、POS2の制御部21は、端数の遊技媒体と交換される一般賞品の種類および個数の情報や交換選択された特殊賞品の種類および個数等の情報が記載されたレシート(図示せず)を、レシート発行機4によって発行口41から発行させる(図5のステップS10、交換処理、交換ステップ)。発行されたレシートを受け取った遊技客が当該レシートを一般賞品用の賞品払出機(図示せず)の読取部(図示せず)に読み取らせると、該当する一般賞品が取出口(図示せず)に払い出される。遊技客が取出口から一般賞品を受け取ると、全ての賞品交換に関する今回の交換取引が完了する。交換取引の終了後は、制御部21は、今回の交換取引についての取引履歴情報24が記憶部23に新たに収集される(履歴収集処理、履歴収集ステップ)。つまり、データベースDBが今回の交換取引についての取引履歴情報24を含んだものに更新される。
この実施形態では、交換レートの選択後にPOS2が持遊技媒体の数を管理装置7から引き出すので、持遊技媒体の数が引き落とされた後に、POS2やカード端末3において処理異常が発生すると、持遊技媒体の数をカードCに戻せない(紐付けることができない)状態が生じることがある。交換取引において処理異常が発生した場合、POS2の制御部21は、交換取引の終了後に、表示操作部20に、図6に示すエラー画面100を表示する。エラー画面100には、「係員をお呼びください」という呼び出し表示101が表示されている。
処理異常の原因は、カード端末3のカード保持部34からのカードCの抜き取りや、POS2やカード端末3等の電源断等である。とくに、カード端末3のカード保持部34がスタンド式を採用しているために、カード保持部34からカードCを容易に外されやすく、このカードCの抜き取りに起因して処理異常が発生することが考えられる。処理異常の原因が、カード端末3のカード保持部34からのカードCの抜き取りである場合には、そのカードCの抜き取りの時点で交換取引は中断されず、一連の交換取引が終了した時点でエラー画面100が表示される。一方、処理異常の内容がPOS2等の電源断であるときには、その電源断の発生以降、交換取引が中止される。
そして、持遊技媒体の数は有価情報であるので、持遊技媒体の数が残ったまま交換取引が終了すると、遊技客に損失が発生する。そのため、持遊技媒体の数が残ったまま交換取引が終了した場合、遊技店が遊技客に対しその損失分の持遊技媒体の数を補償する必要がある。管理装置7において管理されている持遊技媒体の数から引き落とされた持遊技媒体の数のうち少なくとも一部が残ったまま終了した交換取引のことを、以下、「遊技媒体残留取引」という。
このような損失の補償として、持玉手入力サービスを用いて遊技店が補償することが考えられる。持玉手入力サービスは、遊技店の有人の賞品交換カウンタに設置された有人用のPOSを用いて、従業員が持遊技媒体の数を手入力で増減させるサービスである。しかし、従業員が手入力するので、増やされる持遊技媒体の数が必ずしも正確でない可能性がある。また、手入力では、損失分よりも多い数の持遊技媒体の数が不正に加算される可能性も排除できない。したがって、遊技媒体残留取引に起因する損失として、持玉手入力サービスを用いた補償を行うことは、遊技客の損失を正確に補償するという観点から、さらには不正防止という観点から問題がある。また、カードCの再発行を行うことも考えられるが、交換取引を終了後の状態のカードCの再発行が、運用上認められないこともある。
そこで、この実施形態では、遊技媒体残留取引が生じた場合の対策として、POS2の取引履歴情報24に基づいて、遊技媒体残留取引において用いられたカードCのカード番号と当該交換取引の残持遊技媒体の数とを特定し、残持遊技媒体の数を、カード番号に紐付けられた持遊技媒体の数に加算することにより補償する(補償処理)。このようなPOS2における補償処理は、権限のある従業員によるPOS2の操作であること、および補償処理の対象である遊技媒体残留取引に用いられたカードCがカード端末3に受け付けられていることを前提として実行が許可される。
図7Aは、POS2において実行される補償処理の流れを示す流れ図である。図8~図12は、補償処理における表示操作部20の表示内容の一例を示す図である。図1~図4および図7Aを参照しながら補償処理について説明する。図8~図12は適宜参照する。
遊技店の従業員が、POS2の表示操作部20に操作することによってログインする(図7AのステップS21)。操作した従業員が所定以上の権限を有している場合には(図7AのステップS22でYES)、POS2の制御部21は、図8に示す明細表示画面110を表示操作部20に表示する(図7AのステップS23)。一方、操作した従業員がその権限を有してない場合には(図7AのステップS22でNO)、POS2において補償処理を行うことができない(図7AのステップS23)。つまり、明細表示画面110へのアクセスは、所定以上の権限を有する従業員(たとえば遊技店の管理者)のみに限定されている。
明細表示画面110は、遊技店において実行された交換取引の取引履歴情報24(図4参照)の内容を検索するための画面である。明細表示画面110の上端部には、「過去交換明細」というタイトル111が表示されている。タイトル111の下には、POS2の記憶部23のデータベースDBに記憶されている取引履歴情報24を検索するための検索チェックボックス112が表示されている。検索チェックボックス112は、複数設けられていてもよい。検索チェックボックス112は、少なくとも、余り玉数ありボックス112aを含む。余り玉数ありボックス112aは、余り玉数87が存在する(余り玉数87が零でない)取引履歴情報24(すなわち、遊技媒体残留取引についての取引履歴情報24)を検索するためにチェックされるボックスである。明細表示画面110には、データベースDBに収集されている複数の取引履歴情報24から遊技媒体残留取引の取引履歴情報24を抽出するために操作される検索キー113と、戻るキー114とがさらに表示されている。これらの選択キーは、タッチキーである。表示操作部20に表示される他のキーについても同様である。
明細表示画面110において、余り玉数ありボックス112aにチェック操作がされ、かつ検索キー113が操作されると、制御部21は、データベースDB内において、余り玉数が零でない取引履歴情報24(すなわち、遊技媒体残留取引の取引履歴情報24)を検索する。制御部21は、データベースDB内で発見した、余り玉数87が存在する(余り玉数87が零でない)取引履歴情報24を、表示操作部20に表示する。これにより、遊技媒体残留取引の取引履歴情報24が、データベースDBに収集されている複数の取引履歴情報24から抽出される(抽出処理)。なお、この抽出(検索)の対象が、持遊技媒体が有効な期間の取引履歴情報24に限定されていてもよい。すなわち、この抽出(検索)の対象が、当日の交換取引に関する取引履歴情報24に限定されていてもよい。
そして、制御部21は、データベースDBから抽出した遊技媒体残留取引の取引履歴情報24の一覧である取引一覧115を、明細表示画面110に表示する(図7AのステップS23)。図9に示す取引一覧115では、3つの取引履歴情報24が上下に並んでいる。また、制御部21は、明細表示画面110の下端部に、「行をタップすると、詳細が表示されます」とのメッセージ116を表示操作部20に表示する。従業員は、今回の補償処理の対象になる遊技媒体残留取引の取引履歴情報24(図9においてたとえばカード番号が「12345」の取引履歴情報24)を選択する。すると、制御部21は、表示操作部20に、図10を示す詳細画面120を表示する(図7AのステップS24)。
詳細画面120は、選択された遊技媒体残留取引の取引履歴情報24の詳細を示す画面である。詳細画面120の上端部には、「過去交換明細」というタイトル121が表示されている。タイトル121の下には、選択された遊技媒体残留取引の基本情報(取引日時81、カード番号83、カード種別82、交換レート84等)を表示する基本情報表示部122が表示される。
基本情報表示部122の下には、選択された遊技媒体残留取引における持遊技媒体の数の移動履歴を表示する移動履歴表示部123が表示される。移動履歴表示部123は、POS2がカードCから引き落とした持遊技媒体の数(図10における「入力明細」)を表示する引落し数表示部124と、使用した持遊技媒体の数の内訳を示す使用数表示部125とを含む。図10の例では、引落し数表示部124には、引き落とされた持遊技媒体の数(図4の入力玉数85に相当)が入力玉数表示124aとして表示されている。使用数表示部125には、賞品交換に使用した持遊技媒体の数(図4の処理玉数86に相当)が処理玉数表示125aとして表示されており、戻されずに残っている持遊技媒体の数(図4の余り玉数87に相当)の数を示す余り玉数表示125bとが表示されている。詳細画面120には、持玉補償キー128と戻るキー129とがさらに表示されている。図10の詳細画面120において、従業員によって持玉補償キー128が操作されると(図7AのステップS23)、POS2の制御部21は、その後、図11に示す持遊技媒体補償画面130を表示操作部20に表示する。
持遊技媒体補償画面130は、持遊技媒体への加算を実行するための画面である。持遊技媒体補償画面130の上端部には、「持玉補正」というタイトル131が表示されている。タイトル131の下には、「カードをセットしてください」というメッセージ132と、カード端末3のカード保持部34にセットすべきカードCの基本情報(カード番号83、カード種別82等)を表示するカード情報表示部133とが表示される。持遊技媒体補償画面130の下端部には、実行キー138と、戻るキー139とが表示されている。
カード保持部34にカードCがセットされると(図7AのステップS26でYES)、制御部21は、受け付けたカードCのカード番号が、選択された遊技媒体残留取引の取引履歴情報24に含まれるカード番号83と一致するか否かを照合する(図7AのステップS27、照合処理)。なお、会員客の場合には、カードCの挿入後に、POS2の制御部21が、表示操作部20等による暗証番号の入力を会員客に求めることによって、会員客の認証を実行してもよい。
受け付けたカードCのカード番号が、選択された遊技媒体残留取引の取引履歴情報24に含まれるカード番号83と一致する場合において(図7AのステップS27でYES)、図11の持遊技媒体補償画面130において実行キー138が操作されると(図7AのステップS28でYES)、POS2の制御部21は、詳細画面120の余り玉数表示125bの表示数(つまりは、図4の余り玉数87)と同数の持遊技媒体の数を、カード端末3に受け付けられているカードCのカード番号と一緒に管理装置7に通知する(図7AのステップS29)。
図7Bは、管理装置7において実行される、補償処理に含まれる加算処理の流れを示す流れ図である。管理装置7の制御部70は、POS2からの通知があるか否かを常時監視している(図7BのステップS31)。POS2からの通知があったとき(図7BのステップS31でYES)、通知を受け取った管理装置7の制御部70は、通知に含まれるカード番号に紐付けて記憶部72において記憶されている持遊技媒体の数に、通知された持遊技媒体の数を加算する(加算処理、加算ステップ)。これにより、遊技媒体残留取引において遊技客が被った損失を補償できる。
一方、持玉補償キー128や実行キー138が一定時間操作されなかったり(図7AのステップS25,S28でNO)、カード保持部34に一定時間内にカードCがセットされなかったり、受け付けたカードCのカード番号が、選択された遊技媒体残留取引の取引履歴情報24に含まれるカード番号83と異なったりした場合には、持遊技媒体の数の加算は実行されないまま、制御部21は、補償処理を終了する。
持遊技媒体の数の加算が終了したとき、管理装置7の制御部70は、POS2の制御部21にその旨を通知する。この通知を受けて、POS2の制御部21は、データベースDBにおいて、今回の補償処理の対象になった遊技媒体残留取引の取引履歴情報24に含まれる補償完了フラグFを、それまでの「0」(オフ)から「1」(オン)に切り換える。
そして、補償完了フラグFが「1」(オン)に切り換ったために、今回の補償処理の対象になった遊技媒体残留取引の取引履歴情報24が、それ以降に詳細画面120が表示される場合、図12に示すように、持玉補償キー128が表示されない。そのため、以降に補償処理を実行できない。ゆえに、1つの遊技媒体残留取引について、補償処理が複数回実行されることを確実に防止できる。
以上により、この実施形態によれば、補償処理(図7Aおよび図7B参照)において、遊技媒体残留取引の取引履歴情報24に含まれるカード番号83に紐付けられている持遊技媒体の数に、遊技媒体残留取引の取引履歴情報24に含まれる余り玉数87(残っている遊技媒体の個数情報についての履歴情報)と同数の持遊技媒体の数が加算される。この場合、補償処理(図7Aおよび図7B参照)において加算される持遊技媒体の数が、遊技媒体残留取引において残っている持遊技媒体の数と同数である。そのため、遊技媒体残留取引において発生した遊技客の損失について、損失分に見合った持遊技媒体の数を、損失を被っている遊技客に正確に補償できる。
また、遊技媒体残留取引の取引履歴情報24が、記憶部23に記憶されている取引履歴情報24の中から抽出される。そのため、膨大な量の取引履歴情報24の中から、遊技媒体残留取引についての取引履歴情報24を容易に特定できる。これにより、補償処理(図7Aおよび図7B参照)の作業をスムーズに行うことができる。
また、読取部33によってカードCから読み取られたカード番号83と、取引履歴情報24に紐付けられたカード番号83との照合結果に応じて持遊技媒体の数の加算が実行される。そのため、カードCが遊技客の手元にある場合でないと補償処理(図7Aおよび図7B参照)を行うことができない。これにより、他の遊技客が損失を被っている遊技客になりすまして補償処理を受ける、というような不正を確実に防止できる。
また、所定の権限を有しない従業員は、画面110,120,130にアクセスできない。そのため、その権限を有しない従業員の操作によっては、補償処理(図7Aおよび図7B参照)の実行が許可されない。そして、それ以上の権限を有する従業員のみに、補償処理(図7Aおよび図7B参照)の実行が許容されている。そのため、補償処理(図7Aおよび図7B参照)を用いた不正を、より一層確実に防止できる。
また、補償完了フラグFを、持玉補償キー128を表示するか否かを決定するためのフラグではなく、遊技媒体残留取引の取引履歴情報24の抽出(検索)の対象に含めるか否かを決定するためのフラグとしてもよい。このとき、余り玉数ありボックス112aにチェック操作がされた状態で検索キー113が操作された場合には、補償完了フラグFが「1」(オン)となっている取引履歴情報24は、抽出(検索)の対象から除外されて、抽出されない。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、遊技媒体残留取引が会員客による取引である場合、POS2の制御部21は、読取部33によってカードC(会員カードC1)から読み取られたカード番号83と、取引履歴情報24に紐付けられたカード番号83とを照合することなく、加算処理(図7BのステップS32)の実行が許容されていてもよい。取引履歴情報24の識別情報が会員カードC1に割り当てられたものである場合、遊技媒体残留取引に対応する遊技客を特定できる。そのため、上記のカード番号の照合を不要としても、他の遊技客に補償することは回避できる。この場合は、遊技媒体数は、持遊技媒体の数ではなく貯遊技媒体の数として遊技客(会員客)のカード番号に紐付けられてもよい。具体的には、遊技客(会員客)のカード番号に紐づけられている貯遊技媒体の数に、余り玉数87と同数の貯遊技媒体の数が加算される。
この場合、たとえば、持遊技媒体補償画面130(図11参照)に会員貯玉補償キー200(図11に破線で図示)を設け、会員貯玉補償キー200の操作によって、余り玉数87と同数の貯遊技媒体の数が加算されてもよい。また、遊技店の閉店時において、その日に発生した、会員カードC1の会員番号に対応する交換取引において発生している余り玉数について、一律に貯遊技媒体の数として加算してもよい。
また、多数の取引履歴情報24を含むデータベースDBが、POS2の記憶部23に代えてあるいは記憶部23に併せて、管理装置7の記憶部72に記憶されていてもよい。そして、管理装置7に複数台のPOS2が接続されている場合、複数台のPOS2の取引履歴情報24が管理装置7において一括管理されていてもよい。
前述の実施形態では、精算機6と共に賞品交換カウンタSの周辺に配置されるPOS2について説明した。しかし、POS2が精算機能を備えていてもよい。この場合、POS2は、交換取引と精算処理との双方を同時に実行可能である。
図13は、賞品交換システム1における複数の操作と、各操作に対応する無操作判断時間との対応関係を説明する図である。POS2や精算機6には、所定の期間操作がないと、無操作タイムアウトになる。具体的には、無操作の開始からの時間を監視しておき、所定の無操作判断時間が経過すると、エラーダウン(表示操作部20に警告画面を表示)が行われる。この無操作判断時間を、図13に示すように、遊技客によるPOS2や精算機6の操作内容によって変化させてもよい。表示操作部20に待機画面が表示されている場合(1.待機画面)、そもそもタイムアウトを予定していないので、無操作判断時間は、なし(零)である。精算キーおよび非精算キーが表示される精算実行画面が表示操作部20に表示されている場合(2.精算する/しない画面)、精算キーおよび非精算キーのいずれかを選択するという簡単な作業であるという観点、ならびに現金の盗難を回避するという観点から、無操作判断時間を60秒と比較的短く設定している。精算機6からの現金の払出し中は(3.精算機6からの現金払出し)、無操作判断時間を300秒と比較的短く設定している。表示操作部20に賞品案内画面が表示されている場合(4.交換案内画面)、「賞品交換」キーおよび「交換しない」キーのいずれかを選択するという簡単な作業であるという観点、ならびに現金を受け取った遊技客が気付かずに立ち去るリスクが高いという観点から、無操作判断時間を60秒と比較的短く設定している。表示操作部20にレート選択画面が表示されている場合(5.レート選択画面)および賞品選択中(6.賞品選択、図5のステップS8)は、無操作判断時間を、標準的な時間である300秒に設定している。
カードCに紐付いているプリペイド価値の残高や遊技媒体の内容によって、無操作判断時間を変化させてもよい。たとえば、表示操作部20に賞品案内画面が表示されている場合(4.交換案内画面)において、カードCに紐付いている遊技媒体が低レートでありかつ少数である場合、無操作判断時間を60秒から10秒に変更してもよい。カードCに紐付いている遊技媒体が低レートでありかつ少数である場合、カードCに紐付いている金額価値が少ないため、それの賞品交換を望まない遊技客が存在することを考慮したものである。しかし、この場合でも、カードCをカード端末3にセットしてから精算キーを操作するまでに10秒以上要している場合には、不慣れな遊技客であるとして、その後の賞品案内画面(4.交換案内画面)において、無操作判断時間を、10秒ではなく20秒に設定してもよい。
また、表示操作部20にレート選択画面が表示されている場合(5.レート選択画面)および賞品選択中(6.賞品選択、図5のステップS8)において、カードCに紐付いている遊技媒体が低レートでありかつ少数である場合、無操作判断時間を300秒から600秒に変更してもよい。この場合も、カードCに紐付いている金額価値が少ないため、それの賞品交換を望まない遊技客が存在することを考慮したものである。
また、精算機6からの現金の払出し中において(3.精算機6からの現金払出し)、精算機6から払い出される現金が紙幣および貨幣の両方である場合には、遊技客が現金を受け取るのに時間を要するため、無操作判断時間を300秒から310秒に増やしてもよい。
また、精算機6からの現金の払出し中において(3.精算機6からの現金払出し)、精算機6から払い出される現金が紙幣および貨幣の両方である場合には、遊技客が現金を受け取るのに時間を要するため、無操作判断時間を300秒から310秒に増やしてもよい。
カード端末3の読取部として、読取部33(カード保持部34)のようなスタンド式のカードリーダーではなく、図14に示すように、タッチ式のカードリーダーからなる読取部234が設けられていてもよい。この場合に、複数枚のカードCを用いて賞品の交換取引を行う場合、複数枚のカードCを読取部234に順にタッチすることにより、これら複数枚のカードCがカード端末3に順に受け付けられる。具体的には、1枚目のカードCを読取部234にタッチすると、1枚目のカードCに紐付いている遊技媒体数が引き落とされる。次いで、2枚目のカードCを読取部234にタッチすると、2枚目のカードCに紐付いている遊技媒体数が引き落とされる。賞品交換取引の後、残っている遊技媒体数があれば、この残っている遊技媒体数は、1枚目および2枚目のカードのいずれかに紐付いて返却される(戻される)。
1枚目および2枚目のカードCを受け付けた後に、遊技客がこれらの一方のカードCの受け付けをキャンセルしたい場合がある。そのため、1枚目および2枚目のカードCを受け付けた後に、1枚目および2枚目のカードCのいずれかを読取部234にタッチすると、そのタッチしたカードCの受け付けがキャンセルされてもよい。具体的には、1枚目および2枚目のカードCが受け付けられた後に1枚目のカードCがタッチされると、1枚目のカードCの受け付けがキャンセルされ、1枚目のカードCに紐付いていた遊技媒体数は返却される。また、1枚目および2枚目のカードCが受け付けられた後に2枚目のカードCがタッチされると、2枚目のカードCの受け付けがキャンセルされてもよい。この場合、カードCの受け付けがキャンセルされ、2枚目のカードCに紐付いていた遊技媒体数は返却される。このような直観的かつ簡単な操作により、カードCの受け付けをキャンセルできる。
1 :賞品交換システム
2 :POS端末
21 :制御部
23 :記憶部
24 :取引履歴情報
31 :制御部
33 :読取部(受付部)
70 :制御部
72 :記憶部
83 :カード番号(識別情報)
87 :余り玉数(個数履歴情報)
C :カード(記録媒体)
C1 :会員カード(会員用記録媒体)

Claims (6)

  1. 記録媒体を受け付ける受付部と、
    所定情報を記憶する記憶部と、
    前記受付部に受け付けられた前記記録媒体の識別情報に個数情報が紐付けられた遊技媒体を賞品と交換する交換取引を実行する交換処理と、前記交換取引における遊技媒体の個数情報についての履歴情報である取引履歴情報を、前記記録媒体の前記識別情報に紐付けて前記記憶部に収集する履歴収集処理と、実行済みの前記交換取引のうち所定の交換取引について、所定の遊技媒体の個数情報を、当該交換取引の前記取引履歴情報に基づいて、当該取引履歴情報に対応する前記識別情報に紐付けられている遊技媒体の個数情報に加算する加算処理とを実行する制御部とを含む、賞品交換システム。
  2. 前記所定の交換取引が、引き落とされた遊技媒体の個数情報のうち少なくとも一部の個数情報が残ったまま終了した所定の遊技媒体残留取引を含み、
    前記取引履歴情報が、前記交換取引において引き落とされたまま残っている遊技媒体の個数情報についての履歴情報である個数履歴情報を含み、
    前記制御部が、前記加算処理において、前記所定の前記遊技媒体残留取引についての前記個数履歴情報と同数の遊技媒体の個数情報を加算する、請求項1に記載の賞品交換システム。
  3. 前記制御部が、前記記憶部に記憶されている前記取引履歴情報の中から、前記遊技媒体残留取引についての前記取引履歴情報を抽出する抽出処理をさらに実行する、請求項2に記載の賞品交換システム。
  4. 前記受付部が、前記記録媒体から前記識別情報を読み取る読取部を含み、
    前記制御部が、前記読取部によって前記記録媒体から読み取った前記識別情報と、前記取引履歴情報に紐付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報とを照合する照合処理をさらに実行し、
    前記制御部が、前記照合処理による照合結果に応じて前記加算処理を実行する、請求項1~3のいずれか一項に記載の賞品交換システム。
  5. 前記制御部は、前記取引履歴情報に紐付けて前記記憶部に記憶されている前記識別情報が遊技店に会員登録した遊技客である会員が所持する会員用記録媒体に割り当てられたものである場合、前記照合処理を実行することなく前記加算処理を実行可能である、請求項4に記載の賞品交換システム。
  6. 記録媒体を受け付ける受付部を含む賞品交換システムにおける賞品交換方法であって、
    前記受付部に受け付けられた前記記録媒体の識別情報に個数情報が紐付けられた遊技媒体を引き落として賞品と交換する交換取引を行う交換ステップと、
    前記交換取引における遊技媒体の個数情報についての履歴情報である取引履歴情報を、前記記録媒体の前記識別情報に紐付けて収集する履歴収集ステップと、
    実行済みの前記交換取引のうち所定の交換取引について、所定の遊技媒体の個数情報を、当該交換取引の前記取引履歴情報に基づいて当該交換取引の履歴情報に対応する前記識別情報に紐付けられている遊技媒体の個数情報に加算する加算ステップとを含む、賞品交換方法。
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