JP2023137806A - 軸受付回転体の製造方法および軸受付回転体の製造用金型セット - Google Patents

軸受付回転体の製造方法および軸受付回転体の製造用金型セット Download PDF

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銀春 曹
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Abstract

【課題】軸穴を有する回転体と該軸穴に対し軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備え、かつ、回転体と軸体の接触を回避しうる軸受付回転体をインサート成形により製造する方法及び金型セットを提供する。【解決手段】軸受介在部45を有する第一回転体要素41を成形する第一成形工程と、第一回転体要素41と、軸受介在部45を挟んで互いに同軸上に2つの軸受20,21を配置して軸受付回転体を成形する第二成形工程とを含む。第一回転体要素41は、各軸受を配置しうる中空部を有し、軸受介在部45は、各軸受の内径より大きく軸受の外径より小さい縮径部46が形成されるように中空部の壁面が部分的に回転体の軸線C1側に張り出したものである。第二成形工程では、軸線C1方向から視て軸受口20c,21cの輪郭線が縮径部46の輪郭線に含まれるように位置決めする位置決め部を備える。【選択図】図9

Description

本発明は、回転体に軸受が組み込まれてなる軸受付回転体をインサート成形により製造する技術に関する。
従来、軸体を中心に回転動作する回転体が多くの場面で用いられている。当該回転体には、回転体と軸体の間における摩擦を抑えて回転動作を良好に維持するため、軸体を受ける軸受が設けられるのが一般的である。
軸受は、回転体における軸穴に圧入の方法により挿着できる。しかしながら、回転体に軸受を圧入してなる軸受付回転体では、回転体(例えば樹脂製)と軸受(例えば合金製)の材質の相違による熱膨張率の差が要因となり、高温時または低温時に軸受と回転体の嵌合が緩くなり、軸受が回転体の軸穴から飛び出しやすくなることがある。
たとえば、軸穴の周辺部が送液に晒され該送液の熱で直接的に加熱と冷却の作用を受けるキャンドモータポンプにあっては、上述の熱膨張率の差により、軸受がモータの回転子(ロータ)における軸穴から飛び出すことが問題となる。
軸受が回転体から飛び出すことを防止するためには、例えば特許文献1の図3に示されるように、軸受の外周部と回転体の内周部とが軸方向に係合する係合部をなすように、軸受はインサート成形により回転体と一体的なものとして組み込まれることが望ましい。
特開2021-127690号公報
通常、軸体に対する回転体の振れを防止するために、軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて2つ以上の軸受が必要となる。しかしながら、インサート成形により回転体と一体的に組み込むことのできる軸受は、特許文献1の回転子の如くせいぜい1つである。その理由について、図15および図16を用いて説明する。
図15に示すような、回転体101と該回転体101を回転可能に支持する軸体300を受ける2個の軸受102,103とを備える軸受付回転体100をインサート成形により製造する場合、金型内における回転体101の軸穴101aの両端部に対応する各位置に軸受102,103を事前に配置しなければならない。
そこで、図16に示すように、金型200を構成する一方の金型201に設けられて軸穴101aを形成するための柱状部201aを介して所定の間隔を置いて2個の軸受102,103を配置する。この状態で、当該一方の金型201と他方の金型202とを互いに型締めし、図示しない射出装置から金型200内に熱可塑性の樹脂を供給し、樹脂が硬化したら軸受102,103が組み込まれた成形品を金型200から取り出す。以上、軸受付回転体をインサート成形により製造する方法の一例である。
しかしながら、実際には、柱状部201aに挿通された各軸受102,103は、金型200内に供給される樹脂の流れに伴って柱状部201aに沿って移動してしまうおそれがある。また、柱状部201aが鉛直方向を向く場合は、上側に位置する軸受103はさらに重力で下方に移動するおそれもある。このように、各軸受102,103が移動してしまうと、各軸受102,103の互いの間隔を維持することができなくなる。
また、金型200内に供給された樹脂の一部は、2つの軸受102,103の間における柱状部201aの周面部に到達するので、図15に示すように、軸受付回転体100の軸穴101aの周面部と各軸受102,103の内周面部102a,103aとが面一になるか、あるいは、各軸受102,103の内周面部102a,103aにも樹脂が回り込んでしまう。
そうなると、製造後に軸受付回転体100の各軸受102,103に挿通された軸体300は、該軸受付回転体100を構成する回転体101の樹脂部と接触する。軸体300と回転体101とが接触すると、摩擦により軸受付回転体100の回転動作が低下してしまう。
本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、軸穴を有する回転体と該軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備え、かつ、回転体と軸体の接触を回避しうる軸受付回転体をインサート成形により製造できる、軸受付回転体の製造方法および軸受付回転体の製造用金型セットを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る軸受付回転体の製造方法は、
軸穴を有する回転体と、前記軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備える軸受付回転体をインサート成形により製造する軸受付回転体の製造方法であって、
当該軸受付回転体の製造方法として、
第一成形用金型に樹脂を供給して、前記2つの軸受の間に介在させる軸受介在部を有し前記回転体の一部をなす第一回転体要素を成形する第一成形工程と、
前記第一回転体要素と、前記軸受介在部を挟んで互いに同軸上に対向配置された2つの軸受とを第二成形用金型に収容し、該第二成形用金型に樹脂を供給して、前記軸受付回転体を成形する第二成形工程と、を含み、
前記第一回転体要素は、
前記第二成形工程において前記2つの軸受が内側に配置されることとなる中空部を有し、
前記軸受介在部は、前記軸受の内径より大きく前記軸受の外径より小さい縮径部が形成されるように、前記中空部を形成する壁面の一部区間が前記回転体の軸線側に張り出したものであり、
前記第二成形用金型は、
前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とを前記軸線に対して直交する方向に相対的に位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする。
「回転体の軸線」は、軸受付回転体の製造後においては、軸受付回転体の軸線と一致し、軸受付回転体の製造前においては、製造後に軸受付回転体の軸線となるように予め定められた1つの基準線である。
第1の態様に係る軸受付回転体の製造方法によれば、第一成形工程において第一成形用金型に樹脂を供給すると、中空部を有する第一回転体要素が成形され、該第一回転体要素の中空部を形成する壁面の一部区間に、軸受の内径より大きく軸受の外径より小さい縮径部が形成されるように当該区間が前記回転体の軸線側に張り出してなる軸受介在部が形成される。
前記第一回転体要素における軸受介在部により形成される縮径部は、各軸受の外径より小さいことから、金型内において前記軸受介在部を挟むように同軸上に対向配置された各軸受は、該縮径部により互いの接近が阻止され、互いの間隔を確実に維持する。
そして、第二成形工程において、前記第一回転体要素と前記軸受介在部を挟んで互いに同軸上に対向配置された2つの軸受とを第二成形用金型に収容し、該第二成形用金型に樹脂を供給すると、軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備える軸受付回転体が成形される。
また、前記第一回転体要素における軸受介在部により形成される縮径部は、各軸受の内径より大きいので、各軸受に挿通される軸体と第一回転体要素における縮径部の周面部との接触が回避される。
本発明の第2の態様に係る軸受付回転体の製造方法は、第1の態様に係る軸受付回転体の製造方法において、
前記第二成形用金型は、互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
前記第二成形用金型の位置決め部は、前記2つの金型のうちの一方の金型に設けられた柱状部および第一回転体要素位置決め形状部を含み、
前記柱状部は、前記回転体の軸線方向に突出し、前記2つの軸受を挿通可能であり、挿通された各軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する径寸法を有し、かつ、前記2つの軸受と前記軸受介在部とを続けて挿通可能な長さ寸法を有し、
前記第一回転体要素位置決め形状部は、前記2つの軸受で前記第一回転体要素の軸受介在部を挟むように各軸受と前記軸受介在部とをそれぞれ前記柱状部に挿通したとき、前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記第一回転体要素の前記回転体の軸線と直交する方向への移動を規制する、
ことを特徴とする。
「挿通された各軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する径寸法」は、2つの軸受のうちの一方の軸受の軸受口が、前記第一回転体要素位置決め形状部によって位置決めされた第一回転体要素の縮径部の一側に含まれ、他方の軸受の軸受口が、前記第一回転体要素位置決め形状部によって位置決めされた第一回転体要素の縮径部の他側に含まれる、相対的な位置関係を維持しうる径寸法であればよく、当該相対的な位置関係を維持するかぎり、軸受の移動を完全に規制するものでなくてもよい。
本発明の第3の態様に係る軸受付回転体の製造方法は、第1の態様に係る軸受付回転体の製造方法において、
前記第二成形用金型は、互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
前記第二成形用金型の位置決め部は、軸受位置決め形状部と、第一回転体要素位置決め形状部とを含み、
前記軸受位置決め形状部は、
前記2つの金型のうちの一方の金型に設けられて、前記2つの軸受のうちの一方の軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する第一軸受位置決め形状部と、
前記2つの金型のうちの他方の金型に設けられて、前記2つの軸受のうちの他方の軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する第二軸受位置決め形状部とを有し、
前記各軸受を同軸上に対向配置させ、
第一回転体要素位置決め形状部は、
前記一方の金型に設けられて、前記軸受の軸線方向から視て、前記軸受位置決め形状部により同軸上に対向配置された前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記第一回転体要素の前記回転体の軸線と直交する方向への移動を規制する、
ことを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る軸受付回転体の製造方法は、第1~第3のいずれか1つの態様に係る軸受付回転体の製造方法において、
前記第二成形用金型は、
互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
前記位置決め部により前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが相対的に位置決めされた状態で各金型を互いに型締めしたとき、前記2つの軸受のうちの一方の軸受の端面が前記軸受介在部の一側に押し当てられるとともに、他方の軸受の端面が前記軸受介在部の他側に押し当てられるように、前記2つの金型のうちの一方の金型における内壁の一部が前記一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するとともに、他方の金型における内壁の一部が前記他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するように構成された、
ことを特徴とする。
本発明の第5の態様に係る軸受付回転体の製造方法は、第1~第4のいずれか1つの態様に係る軸受付回転体の製造方法において、
前記第二成形用金型は、
互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
前記位置決め部により前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが相対的に位置決めされた状態で各金型を互いに型締めしたとき、前記2つの軸受のうちの一方の軸受における前記軸受介在部と接しない端面側の軸受口が閉塞されるとともに、他方の軸受における前記軸受介在部と接しない端面側の軸受口が閉塞されるように、前記2つの金型のうちの一方の金型における内壁の一部が前記一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するとともに、他方の金型における内壁の一部が前記他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するように構成された、
ことを特徴とする。
本発明の第6の態様に係る軸受付回転体の製造方法は、第1~第4のいずれか1つの態様に係る軸受付回転体の製造方法において、
前記第二成形用金型は、
互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
前記位置決め部により前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが相対的に位置決めされた状態で各金型を互いに型締めしたとき、前記2つの軸受のうちの一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるとともに、他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるように、前記2つの金型のうちの一方の金型の内側の一部に前記一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するとともに、他方の金型の内側の一部に前記他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するように構成された、
ことを特徴とする。
本発明の第7の態様に係る軸受付回転体の製造方法は、第1の態様に係る軸受付回転体の製造方法において、
前記第二成形用金型は、互いに組み合わされる第二成形用下側金型と第二成形用上側金型とを備えており、
前記第二成形用下側金型は、
内側底面部から前記回転体の軸線方向に沿って上方に突出し、前記2つの軸受を挿通可能であり、挿通された各軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する径寸法を有し、かつ、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とを続けて挿通可能な長さ寸法を有する柱状部と、
内側底面部に設けられ、前記2つの軸受で前記第一回転体要素の軸受介在部を挟むように各軸受と前記第一回転体要素とをそれぞれ前記柱状部に挿通したとき、前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記第一回転体要素の前記回転体の軸線と直交する方向への移動を規制する第一回転体要素位置決め形状部とを有し、
前記第二成形用金型は、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが前記柱状部に挿通されて相対的に位置決めされた状態で前記第二成形用下側金型と第二成形用上側金型を互いに型締めしたときに、下側に位置する軸受の端面が前記軸受介在部の下部側に押し当てられ、かつ、該下側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるとともに、上側に位置する軸受の端面が前記軸受介在部の上部側に押し当てられ、かつ、該上側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるように、前記第二成形用下側金型の内側の一部と前記下側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するとともに、前記第二成形用上側金型の内側の一部と前記上側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するように構成された、
ことを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る軸受付回転体の製造用金型セットは、
軸穴を有する回転体と、前記軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備える軸受付回転体をインサート成形により製造するための軸受付回転体の製造用金型セットであって、
樹脂の供給を受けて、前記2つの軸受の間に介在させる軸受介在部を有し前記回転体の一部をなす第一回転体要素を成形可能な第一成形用金型と、
前記第一回転体要素と、前記軸受介在部を挟んで互いに同軸上に対向配置された2つの軸受とを収容し、樹脂の供給を受けて前記軸受付回転体を成形する第二成形用金型と、を備え、
前記第一回転体要素は、
内側において前記2つの軸受を配置可能な中空部を有し、
前記軸受介在部は、前記軸受の内径より大きく前記軸受の外径より小さい縮径部が形成されるように、前記中空部を形成する壁面の一部区間が前記回転体の軸線側に張り出したものであり、
前記第二成形用金型は、
前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とを前記軸線に対して直交する方向に相対的に位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする。
第8の態様に係る軸受付回転体の製造用金型セットは、第1の態様に係る軸受付回転体の製造方法に用いることができる。
本発明に係る軸受付回転体の製造方法によれば、軸穴を有する回転体と該軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備え、かつ、回転体と軸体の接触を回避しうる軸受付回転体をインサート成形により製造することができる。本発明に係る軸受付回転体の製造用金型セットは、本発明に係る軸受付回転体の製造方法に好適に用いることができる。
本発明に係る軸受付回転体の製造方法を適用して製造されたポンプの要部断面図である。 本発明に係る軸受付回転体の製造方法により製造された軸受付回転体の断面図であり、図1の軸受付回転体をより詳細に示した図である。 本発明の実施形態に係る軸受付回転体の製造方法における第一成形工程の説明図である。 図3の第一成形工程で成形された第一回転体要素を斜め方向から視た断面図である。 図3の第一成形工程で成形された第一回転体要素を正面から視た断面図である。 図5のA-A線断面図である。 図5のB-B線断面図である。 図5のC-C線断面図である。 本発明の実施形態に係る軸受付回転体の製造方法における第二成形工程の説明図である。 本発明の実施形態に係る軸受付回転体の製造方法における第二成形工程の説明図であり、第1の軸受を配置する工程の説明図である。 図10の工程に続いて、第一成形工程で成形された第一回転体要素を配置する工程の説明図である。 図11の工程に続いて、第2の軸受を配置する工程の説明図である。 図12の工程に続いて、第一回転体要素に重ねて第二回転体要素を成形し軸受付回転体とする工程の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る軸受付回転体の製造方法の説明図である。 本発明を適用しない方法で製造される軸受付回転体の断面図である。 本発明を適用しない方法で軸受付回転体を製造する場合の説明図である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る軸受付回転体の製造方法を適用して製造された軸受付回転体10を備えたポンプ1の要部断面図である。軸受付回転体10は、後述するようにインサート成形により回転子16ならびに第1の軸受20および第2の軸受21が一体化されてなる。
ポンプ1は、例えば、図1に示すように、ケーシング11、フレーム3、エンドカバー4、キャン23、インペラ12およびモータ部13(回転子16および固定子17)を主要な構成とし、ケーシング11内にインペラ12を収容するとともにキャン23内に回転子16を収容してなる、キャンドモータポンプである。なお、ポンプ1においては、ケーシング11とフレーム3とでキャン23のフランジ状をなす一部分を挟み込む構成を採用している。
モータ部13は、軸体14を中心に回転可能に支持され永久磁石15を保持した円筒状の回転子16(回転体)と、回転子16の外側に配置され回転磁界を作り出して回転子16を回転動作させる固定子17とを有している。なお、軸体14は、例えばセラミック製である。
回転子16は、樹脂製であり、軸穴42aを有する本体部18内で永久磁石15を保持し、本体部18の一側に設定されたフランジ状部42bにおいてインペラ12と一体をなしている。永久磁石15は、円筒状をなしており、インサート成形により本体部18の成形と同時に本体部18の樹脂部に組み込まれている。
インペラ12は、ケーシング11の吸込み口11aと連通するインペラの吸込み口12aを中心に広がり回転子16のフランジ状部42bと対向する円盤状の側板12bと、側板12bとフランジ状部42bとの間に配設された複数の羽根12c,12c…とを有するクローズドインペラである。
ポンプ1は、回転子16の回転に伴ってインペラ12が回転することにより、ケーシング11に設けられた吸込み口11aから流体を吸込み、吸込んだ流体を吐出口11bから吐出する。
回転子16と軸体14の間における摩擦を抑えて回転動作を良好に維持し、かつ、軸体14に対する回転子16の振れを防止するため、該回転子16の軸穴42aには、軸体14の軸方向に互いに間隔を置いて配置された2つのすべり軸受20およびすべり軸受21(以下、それぞれ「軸受20」、「軸受21」という。)が設けられている。第1の軸受20は、回転子16のインペラ12から遠い側の端部に配置され、第2の軸受21は、回転子16のインペラ12に近い側の端部に配置されている。なお、各軸受20,21は、いずれも長さ寸法および径寸法ならびに各部形状が同じである。各軸受20,21は、例えばカーボンを含有する材料を用いて構成されている。
各軸受20,21は、いずれもインサート成形により、回転子16の本体部18を成形するのと同時に本体部18の樹脂部に組み込まれたものである。インサート成形により、図2に示すように、各軸受20,21のそれぞれの外周部に設けられた凹部に対して回転子16の本体部18を構成する樹脂部の一部が凸部として嵌入してなる係合部24が設けられている。係合部24が設けられているため、ポンプ1の送液の温度が大きく変化して軸受20,21と本体部18の内周部との嵌め合いが多少緩んでも、各軸受20,21は、本体部18の内周部から抜け(飛び出し)にくくなっている。
回転子16と固定子17を隔てるキャン23の内側に第1の軸受20の一端を固定するキャン側ボス部23aが設けられている。キャン側ボス部23aと第1の軸受20の端面20bとの間には、該端面20bを受ける第1のスラスト受25が設けられている。ケーシング11の内側に他方の軸受21の他端を固定するためのケーシング側ボス部11cが設けられている。ケーシング側ボス部11cと第2の軸受21の端面21bとの間にも、該端面21bを受ける第2のスラスト受26が設けられている。各軸受の20,21と各スラスト受25,26との間には、軸受付回転体10をスムーズに回転させ且つ軸受付回転体10の軸線C1方向の動きをある程度規制するために適度な遊びが設けられている。
各軸受20,21は、いずれも係合部24により回転子16から飛び出すことが防止されているので、軸受20,21とスラスト受25,26との隙間は長期にわたって良好に維持される。したがって、圧入の方法により回転子16に対して軸受が挿着された従来の軸受付回転体のように各軸受20,21が飛び出し、飛び出した各軸受20,21が各スラスト受25,26に押し当てられることにより軸受付回転体10の回転動作が停止するといったことはない。
次に、図2の永久磁石15を保持した回転子16と2つの軸受20,21とを含む軸受付回転体10をインサート成形により製造する、軸受付回転体の製造方法と、この製造方法において用いられる製造用金型セットについて説明する。
本実施形態に係る軸受付回転体の製造方法は、軸受付回転体10の中間体である第一回転体要素を成形する第一成形工程と、第一回転体要素を用いて、軸受付回転体10の完成体を成形する第二成形工程とを含む。図3~図8は、第一成形工程に関する説明図であり、図9~図12は、第二成形工程に関する説明図である。
第一成形工程では、互いに組み合わされる2つの金型であって、下側に配置され上下に駆動される第一成形用可動側金型31と、上側に配置されて該第一成形用可動側金型31と組み合わされる第一成形用固定側金型36とを備えた第一成形用金型30を用いる。
該第一成形工程では、第一成形用金型30に熱可塑性の樹脂を供給して、図2に示すように、軸受付回転体10の一部をなす第一回転体要素41を成形する。第一回転体要素41は、2つの軸受20,21の間に介在させる軸受介在部45を有する。
第一成形工程で成形される第一回転体要素41は、図2に示すように、第二成形工程において2つの軸受20,21が内側に配置されることとなる中空部43を有しており、軸受介在部45は、中空部43の一部区間に軸受20,21の内径より大きく、各軸受20,21の外径より小さい縮径部46が形成されるように、当該区間の壁面44が回転子16の軸線C1側に張り出したものである。縮径部46の内周面は、縮径部46と各軸受20,21に挿通される軸体14との間に間隔Gが形成されるように設定されている。
軸受介在部45は、図4~図8に示すよう、縮径部46を形成する円筒状をなす筒状部47と、軸線C1方向から視て、図7に示すよう複数か所(本実施形態では十字方向4か所)で筒状部47から半径方向外方に延びて壁面44に連結する連結部49を有している。連結部49の軸線C1方向に沿う方向の寸法は、筒状部47の同方向の寸法よりも大きい。筒状部47の一方側および他方側における環状端面48は、軸線C1と垂直な平面状に形成される。なお、環状端面48は、後述する第二成形工程で組み込まれる各軸受20,21の各端面20a,21aと面で接するように、各軸受20,21の各端面20a,21aに対応する形状であることが好ましい。
軸受介在部45の4つの連結部49のそれぞれの間には、図5および図7に示すように、永久磁石15の配置スペース51に連通するとともに、軸受介在部45を挟んだ中空部43の一方側と他方側とが連通する矩形状の連通口部52が形成される。連通口部52を介して、後述の第二成形工程において第一回転体要素41と組み合わされる第二回転体要素42を成形するための樹脂が軸受介在部45を跨いで中空部43の一方側と他方側に回り込み、該第一回転体要素41を包み込む。
図4~図8において、永久磁石15の図示は省略している。永久磁石15は、第一成形工程にて第一回転体要素41を成形する際に軸受介在部45の成形と同時に組み込まれる。第一回転体要素41の内側端面部41aには、永久磁石15が第一回転体要素41内(成形後における軸受付回転体10の本体部18内)で周方向に回転しないよう、図示しない永久磁石15の係合凹部と嵌合する係合凸部41b(図7参照)が軸線C1方向に視て十字状配置の4か所に形成されている。
図3に示す、第一成形用金型30を構成する第一成形用可動側金型31および第一成形用固定側金型36の成形用形状部(キャビコア)は、上述した第一回転体要素41を成形するよう構成されている。
第一成形用可動側金型31は、第一回転体要素41の中空部43、軸受介在部45および連通口部52を形成するように構成されており、第一可動側金型基部32、第一可動側金型凸状部33、第一可動側金型環状凸部34、および第一可動側金型突出部35を有している。
第一可動側金型凸状部33は、第一成形用金型30の下部側を閉じる第一可動側金型基部32の内側底面部の中央部から軸線C1方向に沿って上方へと延びている。この第一可動側金型凸状部33は、第一回転体要素41の中空部43、中空部43の縮径部46ならびに縮径部46を形成するための軸受介在部45がそれぞれ形成されるよう段階的に径寸法が変化してなる。
第一可動側金型環状凸部34は、第一可動側金型基部32の内側底面部において第一可動側金型凸状部33の周囲を取り囲むように設けられ、軸線C1方向に沿って上方に凸の断面視台形状をなし、永久磁石15を支持するようになっている。
第一可動側金型突出部35は、第一回転体要素41の連通口部52を形成する形状部であって、第一可動側金型凸状部33と第一可動側金型環状凸部34との間において第一可動側金型凸状部33の周方向に沿った4か所に設けられて、軸線C1方向に沿って延びる形状部である。第一可動側金型突出部35は、第一可動側金型環状凸部34に支持された永久磁石15の内側面と接する。永久磁石15は、軸受介在部45を含む第一回転体要素41の成形と同時に組み込まれる。なお、図8に示す第一回転体要素41の環状開口部41cは、第一可動側金型環状凸部34により形成されたものである。該環状開口部41cは、永久磁石15が露出しないよう、第二成形工程で第二回転体要素42の樹脂部によって埋められる。
第一成形用固定側金型36は、図3に示すように、断面視E字状をなし、第一固定側金型基部37、第一固定側金型壁部39および第一固定側金型凸状部40を有している。第一固定側金型基部37には、複数の第一成形用金型ランナー38,38…が設けられている。
第一固定側金型壁部39は、第一固定側金型基部37の縁側において第一成形用可動側金型31に向かって延び、型締め時に第一固定側金型壁部39の下面と第一可動側金型基部32の上面とが当接し、第一成形用金型30を閉じる。
第一固定側金型凸状部40は、第一固定側金型基部37の内側天井面部の中央部から軸線C1方向に沿って下方へと延び、第一回転体要素41における中空部43のうち、縮径部46を含まない大径の空間部を形成しうる形状部をなしている。第一固定側金型凸状部40は、第一固定側金型壁部39よりも軸線C1方向の寸法が短く、かつ、型締め時に第一成形用可動側金型31における第一可動側金型凸状部33の上端面に接するように寸法設定されている。
第一成形用可動側金型31と第一成形用固定側金型36を互いに型締めし、第一固定側金型基部37に設けられた第一成形用金型ランナー38から樹脂を供給することにより、図4に示す第一回転体要素41が成形される。
次に、第二成形工程を説明する。第二成形工程は、図9に示すように、第二成形用金型60内に、第一成形工程で成形した第一回転体要素41と、2つの軸受20,21とを収容し、該第二成形用金型60に樹脂を供給して軸受付回転体10を成形する工程である。第二成形用金型60は、第二成形用可動側金型61(第二成形用下側金型)と、第二成形用固定側金型62(第二成形用上側金型)とを備える。第二成形用可動側金型61は、下側に配置され上下に駆動される。第二成形用固定側金型62は、上側に配置されて第二成形用可動側金型61と組み合わされる。
第二成形用可動側金型61および第二成形用固定側金型62は、第一成形工程で成形した第一回転体要素41と、第一回転体要素41の軸受介在部45を挟んで互いに同軸上に対向配置された2つの軸受20,21とを収容する。第二成形用可動側金型61および第二成形用固定側金型62は、流し込まれる樹脂によって軸受付回転体10を成形するキャビコアとしての形状部を形成する。
第二成形用可動側金型61は、断面視E字状をなし、第二可動側金型基部63、第二可動側金型壁部64、第二可動側金型台座部65および第二可動側金型柱状部66(柱状部、軸受位置決め形状部)、第二可動側金型環状突出部75および第二可動側金型環状凹部68(第一回転体要素位置決め形状部)を有する。
第二可動側金型壁部64は、第二成形用金型60の下部側を閉じる第二可動側金型基部63の外周側部から第二成形用固定側金型62に向かって延び、型締め時に第二固定側金型壁部71の下面部に当接する。
第二可動側金型台座部65は、第二可動側金型基部63の中央部から軸線C1方向に沿って上方に円柱状に延びている。第二可動側金型台座部65の上面部65aは、第二成形用金型60内で互いに対向配置された2つの軸受20,21のうちの第1の軸受20が載置される座面となる。
第二可動側金型柱状部66は、第二可動側金型台座部65と同芯上に設けられ軸線C1方向に沿って上方に突出する円柱体である。第二可動側金型柱状部66は、各軸受20,21を挿通可能であり、挿通された各軸受20,21の軸線C1と直交する方向の移動を規制する径寸法を有する。
また、第二可動側金型柱状部66は、2つの軸受20,21と軸受介在部45の筒状部47とを続けて挿通可能な長さ寸法を有している。この長さ寸法は、該挿通状態において、第二可動側金型柱状部66の上端面66aが第2の軸受21の軸受介在部45と接しない側の端面21bと面一になる長さ寸法よりもわずかに短く設定されている。ただし、該長さ寸法は、第二成形用金型60に樹脂を供給した際に、第2の軸受21の軸受口21cに樹脂が回り込まない限り、第2の軸受21の端面と面一をなすものでもよい。
第二可動側金型環状突出部75は、第二可動側金型台座部65の上面部65aにおいて第二可動側金型柱状部66の周囲を取り囲む環状に突出する形状部である。第二可動側金型柱状部66と第二可動側金型環状突出部75により、第二可動側金型台座部65の上面部65aを底部とする第二可動側金型環状溝部67が形成される。第二可動側金型環状突出部75の上端側には、上方に向かうにつれて次第に軸線C1から遠ざかるテーパーが設定され、第二可動側金型環状溝部67の開放端側が拡大している。
第二成形用可動側金型61内にて2つの軸受20,21と第一回転体要素41とが相対的に位置決めされた状態で第二成形用可動側金型61と第二成形用固定側金型62とを互いに型締めしたとき、第二可動側金型環状溝部67には、第二可動側金型柱状部66に挿通された下側に位置する第1の軸受20における軸受介在部45に接しない側の端部20eが嵌入し、第1の軸受20の端部が被覆(第1の軸受20の端面20bから側面部の一部にかけて被覆)されるように構成されている。
第二可動側金型環状溝部67に対する第1の軸受20の端部20eの嵌入は、第1の軸受20の端面20bに至る樹脂の流路を遮断しまたは圧力損失を増やし、端面20bに樹脂がまわり込むのを防止するものである。端面20bに樹脂がまわり込むのを防止することにより、図1に示すスラスト受25との接触面(端面20b)に樹脂が付着することや軸受口20cに樹脂が侵入することを防止でき、回転性能の高い軸受付回転体10が製造される。第二可動側金型環状溝部67に対する第1の軸受20の端部20eの嵌入における遊びは、上記効果とのトレードオフであり許容される。
第二可動側金型環状凹部68は、第二可動側金型台座部65の側面部と、第二可動側金型基部63の内側底面部と、第二可動側金型壁部64の内壁面64bの一部とにより構成されている。よって、第二可動側金型環状凹部68は、軸線C1方向から視て環状に見える凹部をなす。第二可動側金型環状凹部68は、第一回転体要素41を部分的に受け入れて、軸線C1と直交する方向(水平方向)への第一回転体要素41の位置決めを行う。このとき、第一回転体要素41は、軸線C1方向から視て、2つの軸受20,21の各軸受口20c、21cの輪郭が縮径部46の輪郭に含まれることとなる位置で、軸線C1と直交する方向(水平方向)への移動が規制される。
第二成形用固定側金型62は、第二固定側金型基部69、第二固定側金型壁部71、第二固定側金型凸状部72および第二固定側金型環状突出部73を有する。第二固定側金型基部69には、複数の第二成形用金型ランナー70,70…が設けられている。
第二固定側金型壁部71は、第二成形用金型60の上部を成す第二固定側金型基部69の外周側部から第二成形用可動側金型61に向かって延び、型締め時に第二可動側金型壁部64に当接する。なお、第二固定側金型基部69の内側天井面部69aと第二可動側金型壁部64の上端面64aとで形成される隙間空間は、軸受付回転体10の成形後における回転子16のフランジ状部42bに対応している。
第二固定側金型凸状部72は、第二固定側金型基部69の内側天井面部の中央部から軸線C1方向に沿って下方へと延び、第二固定側金型壁部71よりも軸線C1方向の寸法が長くなっている。第二固定側金型凸状部72は、型締め時において、第二可動側金型柱状部66内に第一回転体要素41とともに収容された2つの軸受20,21のうちの第2の軸受21における軸受介在部45と接しない側の端面21bに接する長さ寸法を有している。また、第二固定側金型凸状部72の下面部72aは、軸線C1方向から視て、第2の軸受21における軸受介在部45と接しない端面21bを内側に含む形状および寸法が設定されている。
第二固定側金型環状突出部73は、第二固定側金型凸状部72の下面部72aの縁部に沿って環状に突出する形状部である。第二固定側金型環状突出部73により、第二固定側金型凸状部72の下面部72aを底部とする第二固定側金型円形凹部76が形成される。第二固定側金型環状突出部73の下端側には、下方に向かうにつれて次第に軸線C1から遠ざかるテーパーが設定され、第二固定側金型円形凹部76の開放端側が拡大して第二固定側金型円形凹部76に対する第2の軸受21の案内を容易にしている。
第二成形用可動側金型61内にて2つの軸受20,21と第一回転体要素41とが相対的に位置決めされた状態で第二成形用可動側金型61と第二成形用固定側金型62とを互いに型締めしたとき、第二固定側金型円形凹部76には、第二可動側金型柱状部66に挿通された上側に位置する第2の軸受21における軸受介在部45に接しない側の端部21eが嵌入し、第2の軸受21の端部が被覆(第2の軸受21の端面21bから側面部の一部にかけて被覆)されるように構成されている。
第二固定側金型円形凹部76に対する第2の軸受21の端部21eの嵌入は、第2の軸受21の端面21bに至る樹脂の流路を遮断しまたは圧力損失を増やし、端面21bに樹脂がまわり込むのを防止するものである。端面21bに樹脂がまわり込むのを防止することにより、図1に示すスラスト受26との接触面(端面21b)に樹脂が付着することや軸受口21cに樹脂が侵入することを防止でき、回転性能の高い軸受付回転体10が製造される。第二固定側金型円形凹部76に対する第2の軸受21の端部21eの嵌入における遊びも、上記効果とのトレードオフであり許容される。
第二成形用金型60にあっては、型締め時における第二可動側金型台座部65の上面部65a(第二可動側金型環状溝部67底面)から第二固定側金型凸状部72の下面部72aまでの間隔寸法が、第二成形用金型60に収容される前の状態の第1の軸受20と軸受介在部45と第2の軸受21のそれぞれの軸方向の長さ寸法の和よりもわずかに小さくなっている。これにより、第二成形用可動側金型61内にて2つの軸受20,21と第一回転体要素41とが相対的に位置決めされた状態で第二成形用可動側金型61と第二成形用固定側金型62とを互いに型締めしたとき、第二可動側金型台座部65の上面部65aが第1の軸受20の端面20bを押圧するとともに、第二固定側金型凸状部72の下面部72aが第2の軸受21の端面21bを押圧する。その結果、第1の軸受20の端面20aが軸受介在部45の一側に押し当てられるとともに、第2の軸受21の端面21aが軸受介在部45の他側に押し当てられる。
また、第二成形用可動側金型61内にて2つの軸受20,21と第一回転体要素41とが相対的に位置決めされた状態で第二成形用可動側金型61と第二成形用固定側金型62とを互いに型締めしたとき、第二可動側金型台座部65の上面部65aが第1の軸受20の端面20bを押圧するとともに、第二固定側金型凸状部72の下面部72aが第2の軸受21の端面21bを押圧する。その結果、第1の軸受20の端面20b側の軸受口20cが閉塞されるとともに、第2の軸受21の端面21b側の軸受口21cが閉塞される。
次に、第二成形工程の流れを図10~図13を参照して説明する。まず、図10に示すように、第二成形用可動側金型61における第二可動側金型柱状部66に第1の軸受20を挿通させて第二可動側金型台座部65に第1の軸受20を配置する。このとき、第1の軸受20の端面20bが第二可動側金型環状溝部67と嵌り、第1の軸受20の第二成形用可動側金型61内における位置が固定される。
次いで、図11に示すように、第二成形用可動側金型61内に第一回転体要素41を配置する。このとき、第1の軸受20の上側に第一回転体要素41の軸受介在部45が位置するように、軸受介在部45の縮径部46を第二可動側金型柱状部66に挿通させる。このように、第二成形用可動側金型61内に第一回転体要素41を配置することで、第二可動側金型柱状部66と軸受介在部45の縮径部46との間に間隔Gが生じるとともに、第二可動側金型環状凹部68と第二可動側金型壁部64の内壁面64bとにより第一回転体要素41の第二成形用可動側金型61内における位置が固定される。
次いで、図12に示すように、第二可動側金型柱状部66に第2の軸受21を挿通させて軸受介在部45の環状端面48に第2の軸受21を載置する。このとき、第二可動側金型柱状部66により第2の軸受21の軸線C1方向と垂直な方向への移動が規制され、第2の軸受21の第二成形用可動側金型61内における位置が固定される。
次いで、図13に示すように、第一回転体要素41および2つの軸受20,21を収容した第二成形用可動側金型61を第二成形用固定側金型62に向けて移動させ、第二成形用可動側金型61と第二成形用固定側金型62とを互いに型締めする。このとき、第二固定側金型環状突出部73によっても、第2の軸受21の軸線C1方向と直交する方向への移動が規制され、第2の軸受21の第二成形用可動側金型61内における位置が固定される。
次いで、図示しない射出装置により、第二固定側金型基部69に設けられた第二成形用金型ランナー70を介して、第二成形用金型60内に熱可塑性の樹脂を供給し、第一回転体要素41に重ねて第二回転体要素42を成形する。第二回転体要素42が硬化した後、第一回転体要素41および第二回転体要素42ならびに2つの軸受20,21が一体化した軸受付回転体10(図2参照)を第二成形用金型60から取り出す。
軸受付回転体10においては、図2の如く2つの軸受20,21が第一回転体要素41の軸受介在部45を挟んで互いに間隔を置いて同軸上に対向配置されている。また、縮径部46の内周面と、2つの軸受20,21に挿通される軸体14との間には、間隔Gが形成される。
以上の説明から明らかなように本実施形態に係る軸受付回転体の製造方法によれば、軸穴を有する回転体と該軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備える軸受付回転体をインサート成形により製造することができる。
また、接続された軸受付回転体は、縮径部46と軸受付回転体10に挿通された軸体14との間に間隔Gが形成されるので、軸受付回転体10は、円滑に軸体14の回りを回転することができる。
以上、本発明の実施形態に係る軸受付回転体の製造方法および製造用金型セットを説明してきたが、具体的な構成については、本実施形態に限られるものではない。
たとえば、軸受介在部45は円筒状でなく、断面多角形の構造体であってもよい。また、軸受介在部45により形成される縮径部46の軸線C1方向から視た形状は、円形状に限らず、各軸受20,21の軸受口20c,21cの輪郭を含む大きさである限り、多角形などでもよい。
また、第二可動側金型柱状部66は、円柱状に限らず、各軸受20,21を挿通可能である限り、断面視楕円形や多角形の柱状体でもよい。さらに、第二可動側金型環状突出部75(第一軸受位置決め形状部)にて軸受20の軸線C1と直交する方向の移動を規制し、第二固定側金型環状突出部73(第二軸受位置決め形状部)にて軸受21の軸線C1と直交する方向の移動を規制するものとし、第二成形用可動側金型61において第二可動側金型柱状部66を省略してもよい。
また、図14に示すように、第1の軸受20および第2の軸受21を有する軸受付回転体10に、さらに第3の軸受22を追加してもよい。3つの軸受を備える軸受付回転体10Aは、例えば、以下の方法により製造できる。なお、上述の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
軸受付回転体10Aの製造にあっては、第二成形工程において、図12に示す第2の軸受21を配置する工程に続いて、第二可動側金型柱状部66Aに第3の軸受22を挿通して、第3の軸受22の一方の端面22aを第2の軸受21の軸受介在部45に接しない側の端面21b上に配置し、第二成形用可動側金型61Aと第二成形用固定側金型62とを互いに型締めする。なお、第二成形用可動側金型61Aの第二可動側金型柱状部66Aや第二可動側金型壁部64Aの寸法は、3つの軸受20,21,22を備える軸受付回転体10Aの寸法および形状に応じて適宜調節する。
第二成形用金型60Aは、第二成形用可動側金型61Aと第二成形用固定側金型62とを互いに型締めしたときに、第1の軸受20と軸受介在部45との境界や第2の軸受21と第3の軸受22の境界などから樹脂が侵入しないよう、型締め時における第二可動側金型台座部65の上面部65a(第二可動側金型環状溝部67の底面)から第二固定側金型凸状部72の下面部72aまでの間隔寸法が、該第二成形用金型60Aに収容されていない第1の軸受20と軸受介在部45と第2の軸受21と第3の軸受22のそれぞれの軸方向の長さ寸法の和よりもわずかに小さくなっていることが好ましい。
第一成形工程は、最初の成形工程に限らず、軸受介在部45を成形する工程を意味し、第二成形工程は、2回目の成形工程に限らず、2つの軸受20、21を組み込む成形工程を意味する。たとえば、全3回の成形工程により軸受付回転体10を成形する必要がある場合において、2回目の成形工程で軸受介在部45を成形する場合には当該成形工程が第一成形工程であり、3回目の成形工程で2つの軸受20、21を組み込む場合には当該成形工程が第二成形工程である。
10 軸受付回転体
14 軸体
16 回転子(回転体)
20 第1の軸受
20a 第1の軸受の一方側の端面
20b 第1の軸受の他方側の端面
21 第2の軸受
21a 第2の軸受の一方側の端面
21b 第2の軸受の他方側の端面
41 第一回転体要素
42a 軸穴
43 中空部
44 中空部を形成する壁面
45 軸受介在部
46 縮径部
60 第二成形用金型
61 第二成形用可動側金型(第二成形用下側金型)
62 第二成形用固定側金型(第二成形用上側金型)
66 第二可動側金型柱状部(柱状部,位置決め部)
67 第二可動側金型環状溝部(第一軸受位置決め形状部)
68 第二可動側金型環状凹部(第一回転体要素位置決め部)
73 第二固定側金型環状突出部(第二軸受位置決め形状部)
75 第二可動側金型環状突出部(第一軸受位置決め形状部)
76 第二固定側金型円形凹部(第二軸受位置決め形状部)
C1 回転子の軸線

Claims (8)

  1. 軸穴を有する回転体と、前記軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備える軸受付回転体をインサート成形により製造する軸受付回転体の製造方法であって、
    当該軸受付回転体の製造方法として、
    第一成形用金型に樹脂を供給して、前記2つの軸受の間に介在させる軸受介在部を有し前記回転体の一部をなす第一回転体要素を成形する第一成形工程と、
    前記第一回転体要素と、前記軸受介在部を挟んで互いに同軸上に対向配置された2つの軸受とを第二成形用金型に収容し、該第二成形用金型に樹脂を供給して、前記軸受付回転体を成形する第二成形工程と、を含み、
    前記第一回転体要素は、
    前記第二成形工程において前記2つの軸受が内側に配置されることとなる中空部を有し、
    前記軸受介在部は、前記軸受の内径より大きく前記軸受の外径より小さい縮径部が形成されるように、前記中空部を形成する壁面の一部区間が前記回転体の軸線側に張り出したものであり、
    前記第二成形用金型は、
    前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とを前記軸線に対して直交する方向に相対的に位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする軸受付回転体の製造方法。
  2. 請求項1に記載の軸受付回転体の製造方法において、
    前記第二成形用金型は、互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
    前記第二成形用金型の位置決め部は、前記2つの金型のうちの一方の金型に設けられた柱状部および第一回転体要素位置決め形状部を含み、
    前記柱状部は、前記回転体の軸線方向に突出し、前記2つの軸受を挿通可能であり、挿通された各軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する径寸法を有し、かつ、前記2つの軸受と前記軸受介在部とを続けて挿通可能な長さ寸法を有し、
    前記第一回転体要素位置決め形状部は、前記2つの軸受で前記第一回転体要素の軸受介在部を挟むように各軸受と前記軸受介在部とをそれぞれ前記柱状部に挿通したとき、前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記第一回転体要素の前記回転体の軸線と直交する方向への移動を規制する、
    ことを特徴とする軸受付回転体の製造方法。
  3. 請求項1に記載の軸受付回転体の製造方法において、
    前記第二成形用金型は、互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
    前記第二成形用金型の位置決め部は、軸受位置決め形状部と、第一回転体要素位置決め形状部とを含み、
    前記軸受位置決め形状部は、
    前記2つの金型のうちの一方の金型に設けられて、前記2つの軸受のうちの一方の軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する第一軸受位置決め形状部と、
    前記2つの金型のうちの他方の金型に設けられて、前記2つの軸受のうちの他方の軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する第二軸受位置決め形状部とを有し、
    前記各軸受を同軸上に対向配置させ、
    第一回転体要素位置決め形状部は、
    前記一方の金型に設けられて、前記軸受の軸線方向から視て、前記軸受位置決め形状部により同軸上に対向配置された前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記第一回転体要素の前記回転体の軸線と直交する方向への移動を規制する、
    ことを特徴とする軸受付回転体の製造方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の軸受付回転体の製造方法において、
    前記第二成形用金型は、
    互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
    前記位置決め部により前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが相対的に位置決めされた状態で各金型を互いに型締めしたとき、前記2つの軸受のうちの一方の軸受の端面が前記軸受介在部の一側に押し当てられるとともに、他方の軸受の端面が前記軸受介在部の他側に押し当てられるように、前記2つの金型のうちの一方の金型における内壁の一部が前記一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するとともに、他方の金型における内壁の一部が前記他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するように構成された、
    ことを特徴とする軸受付回転体の製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の軸受付回転体の製造方法において、
    前記第二成形用金型は、
    互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
    前記位置決め部により前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが相対的に位置決めされた状態で各金型を互いに型締めしたとき、前記2つの軸受のうちの一方の軸受における前記軸受介在部と接しない端面側の軸受口が閉塞されるとともに、他方の軸受における前記軸受介在部と接しない端面側の軸受口が閉塞されるように、前記2つの金型のうちの一方の金型における内壁の一部が前記一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するとともに、他方の金型における内壁の一部が前記他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端面に当接するように構成された、
    ことを特徴とする軸受付回転体の製造方法。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載の軸受付回転体の製造方法において、
    前記第二成形用金型は、
    互いに組み合わされる2つの金型を備えており、
    前記位置決め部により前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが相対的に位置決めされた状態で各金型を互いに型締めしたとき、前記2つの軸受のうちの一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるとともに、他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるように、前記2つの金型のうちの一方の金型の内側の一部に前記一方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するとともに、他方の金型の内側の一部に前記他方の軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するように構成された、
    ことを特徴とする軸受付回転体の製造方法。
  7. 請求項1に記載の軸受付回転体の製造方法において、
    前記第二成形用金型は、互いに組み合わされる第二成形用下側金型と第二成形用上側金型とを備えており、
    前記第二成形用下側金型は、
    内側底面部から前記回転体の軸線方向に沿って上方に突出し、前記2つの軸受を挿通可能であり、挿通された各軸受の前記回転体の軸線と直交する方向の移動を規制する径寸法を有し、かつ、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とを続けて挿通可能な長さ寸法を有する柱状部と、
    内側底面部に設けられ、前記2つの軸受で前記第一回転体要素の軸受介在部を挟むように各軸受と前記第一回転体要素とをそれぞれ前記柱状部に挿通したとき、前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記第一回転体要素の前記回転体の軸線と直交する方向への移動を規制する第一回転体要素位置決め形状部とを有し、
    前記第二成形用金型は、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とが前記柱状部に挿通されて相対的に位置決めされた状態で前記第二成形用下側金型と第二成形用上側金型を互いに型締めしたときに、下側に位置する軸受の端面が前記軸受介在部の下部側に押し当てられ、かつ、該下側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるとともに、上側に位置する軸受の端面が前記軸受介在部の上部側に押し当てられ、かつ、該上側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が被覆されるように、前記第二成形用下側金型の内側の一部に前記下側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するとともに、前記第二成形用上側金型の内側の一部に前記上側に位置する軸受における前記軸受介在部と接しない側の端部が嵌入するように構成された、
    ことを特徴とする軸受付回転体の製造方法。
  8. 軸穴を有する回転体と、前記軸穴に対して軸方向に互いに間隔を置いて組み込まれた2つの軸受とを備える軸受付回転体をインサート成形により製造するための軸受付回転体の製造用金型セットであって、
    樹脂の供給を受けて、前記2つの軸受の間に介在させる軸受介在部を有し前記回転体の一部をなす第一回転体要素を成形可能な第一成形用金型と、
    前記第一回転体要素と、前記軸受介在部を挟んで互いに同軸上に対向配置された2つの軸受とを収容し、樹脂の供給を受けて前記軸受付回転体を成形する第二成形用金型と、を備え、
    前記第一回転体要素は、
    内側において前記2つの軸受を配置可能な中空部を有し、
    前記軸受介在部は、前記軸受の内径より大きく前記軸受の外径より小さい縮径部が形成されるように、前記中空部を形成する壁面の一部区間が前記回転体の軸線側に張り出したものであり、
    前記第二成形用金型は、
    前記軸受の軸線方向から視て、前記2つの軸受の軸受口の輪郭が前記縮径部の輪郭に含まれるように、前記2つの軸受と前記第一回転体要素とを前記軸線に対して直交する方向に相対的に位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする軸受付回転体の製造用金型セット。
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