JP2023136506A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

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Tomiyuki Okada
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Abstract

【課題】インクジェット印刷装置において、横方向にインクを吐出するインクジェットヘッドの回転後の吐出不良を防止する。【解決手段】インクジェット印刷装置1は、鉛直方向に交差する横方向D2にインクIKを吐出するインクジェットヘッド10と、このインクジェットヘッド10を印刷時の横向きの印刷用角度と、非印刷時の待機角度とに回転させる回転機構20と、インクジェットヘッド10に連結され、インクIKを流すインク流路と、このインク流路に連結され、インクIKを貯留するタンクの一例である加圧タンク31及び負圧タンク34と、これらの加圧タンク31及び負圧タンク34の気体を大気開放する大気開放弁35a,36aと、インクジェットヘッド10の回転時(ステップS2~S5)に大気開放弁35a,36aを閉じる(ステップS1)制御部71とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は、被印刷物に横方向に印刷を行うインクジェット印刷装置に関する。
従来、段ボールの側面、用紙などに横方向にインクジェット印刷を行う横方向印刷方式が知られている。この横方向印刷方式において、印刷時にはインクジェットヘッドが横方向を向き、メンテナンス時には、大気開放状態でインクジェットヘッドが下向きに90度回転する手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-136396号公報
上述のように、横方向にインクを吐出するインクジェットヘッドがメンテナンス時に下向きに回転したり、メンテナンス後に横向きに回転したりする場合、回転動作に伴う振動により、インクジェットヘッドのノズルにおけるインクのメニスカスが破壊されることがある。このメニスカスは、インクの吐出方向の先端部分の形状である。メニスカスが破壊されると、インクジェットヘッドが印刷時に正常にインクを吐出できなくなる。
本発明の目的は、横方向にインクを吐出するインクジェットヘッドの回転後の吐出不良を防止することができるインクジェット印刷装置を提供することである。
1つの態様では、インクジェット印刷装置は、鉛直方向に交差する横方向にインクを吐出するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドを印刷時の横向きの印刷用角度と、非印刷時の待機角度とに回転させる回転機構と、前記インクジェットヘッドに連結され、インクを流すインク流路と、前記インク流路に連結され、インクを貯留するタンクと、前記タンクの気体を大気開放する大気開放弁と、前記インクジェットヘッドの回転時に前記大気開放弁を閉じる制御部とを備える。
前記態様によれば、横方向にインクを吐出するインクジェットヘッドの回転後の吐出不良を防止することができる。
一実施の形態におけるインクジェットヘッドによる横方向の印刷を説明するための平面図である。 一実施の形態におけるインクジェットヘッドによる横方向の印刷を説明するための正面図である。 一実施の形態におけるインク循環部を示す構成図である。 一実施の形態におけるインクジェットヘッド及び回転機構を示す左側面図である。 一実施の形態に係るインクジェット印刷装置の制御構成を示す図である。 一実施の形態におけるメンテナンス状態(待機角度)のインクジェットヘッドを示す左側面図である。 一実施の形態における待機角度から印刷用角度への回転途中のインクジェットヘッドを示す左側面図である。 一実施の形態におけるメンテナンス終了後から印刷開始までの処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態に係るインクジェット印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、一実施の形態におけるインクジェットヘッド10による横方向の印刷を説明するための平面図及び正面図である。
なお、図1及び図2並びに後述する図4、図6、及び図7における前後、左右、及び上下の各方向は、コンベア100の搬送方向D1を右方向とした場合の説明の便宜上の一例であり、前後方向及び左右方向が水平方向であり、上下方向が鉛直方向である。
図1に示すように、インクジェットヘッド10は、コンベア100の前部側に配置されている。また、インクジェットヘッド10は、コンベア100上を搬送方向D1に搬送される被印刷物Mに対し、横方向D2にインクを吐出し、印刷を行う。この横方向D2は、鉛直方向(図1における上下方向)と、被印刷物Mの搬送方向D1(図1における右方向)とに交差する方向(図1における後方)であり、例えば水平方向である。但し、横方向D2は、水平方向に限らず、水平方向に対して上下に傾斜した方向であってもよい。また、被印刷物Mは、例えば、段ボールなどの箱体であるが、用紙などであってもよいし、特に制限されない。
ここで、インクジェットヘッド10を備えるインクジェット印刷装置1は、図4に示す回転機構20と、図3に示すインク循環部30及びインク補給部50と、図6に示すパージトレイ60と、図5に示す制御部71、記憶部72、及びインターフェース部73とを更に備える。そして、このインクジェット印刷装置1と、図1及び図2に示すコンベア100とを備えるシステムを印刷システムと呼ぶことができる。一例ではあるが、コンベア100は、製函機の一部として配置されるベルトコンベアである。なお、コンベア100は、ベルトコンベア以外のコンベア、例えばローラコンベアであってもよい。
図2に示すように、インクジェットヘッド10は、複数のヘッドモジュール11(図2には表れないインクジェットヘッド10の後部側に位置するため、かくれ線である破線で図示)を有する。例えば、インクジェットヘッド10は、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローのそれぞれの色ごとに6つずつのヘッドモジュール11を有する。各色の6つのヘッドモジュール11は、千鳥状に左右方向(搬送方向D1)の位置を異ならせながら高さ方向に配列されている。
そして、インクジェットヘッド10は、例えば、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの4色(フルカラー)で、「〇〇リンゴ」、「収穫日*月*日」などの文字の印刷(*についてはバリアブル印刷)や、2つのリンゴの模様の印刷を、被印刷物Mの側面(前面)に行う。
なお、図1及び図2には図示しないが、コンベア100上を搬送される被印刷物Mを、コンベア100の後部側に配置された搬送ガイドによってガイドし、このようにガイドされた被印刷物Mにインクジェットヘッド10が印刷を行ってもよい。
図3は、インク循環部30を示す構成図である。
図3に示すインクジェットヘッド10の上述の複数のヘッドモジュール11は、インクIKを貯留するインクチャンバ(図示せず)と、インクIKを吐出する複数のノズル(図示せず)とを有する。インクチャンバ内には、ピエゾ素子(図示せず)が配置されている。このピエゾ素子の駆動により、ノズルからインクIKが吐出される。
インク循環部30は、加圧タンク31、分配器32、集合器33、負圧タンク34、インクポンプP1、加圧共通気室35、負圧共通気室36、エアポンプP2、温度調整部37、インク循環管38a,38b,38c、供給チューブ39a、及び排出チューブ39bを備える。なお、インク循環部30は、加圧共通気室35、負圧共通気室36、及びエアポンプP2を除いて、インクジェットヘッド10のヘッドモジュール11が吐出するインクIKの色ごとに設けられる。
加圧タンク31、インク循環管38a、分配器32、供給チューブ39a、排出チューブ39b、集合器33、インク循環管38b、負圧タンク34、及びインク循環管38cは、インクジェットヘッド10に連結されてインクIKを流すインク流路の一例であり、インクIKを循環させつつインクジェットヘッド10にインクIKを供給する循環流路を構成する。
加圧タンク31は、インクジェットヘッド10へ供給されるインクIKを貯留する。加圧タンク31のインクIKは、インク循環管38a、分配器32、及び供給チューブ39aを介してインクジェットヘッド10に供給される。加圧タンク31内には、インクIKの液面上に空気層が形成されている。加圧タンク31は、インクジェットヘッド10より低い位置に配置されている。なお、加圧タンク31は、インク流路(インク循環管38a,38c)に連結され、インクIKを貯留するタンクの一例である。
分配器32は、インク循環管38aを介して加圧タンク31から供給されるインクIKを、インクジェットヘッド10の各ヘッドモジュール11に分配する。
集合器33は、インクジェットヘッド10によって消費されなかったインクIKを、排出チューブ39bを介して各ヘッドモジュール11から集める。集合器33により集められたインクIKは、インク循環管38bにより負圧タンク34へと流れる。
負圧タンク34は、インクジェットヘッド10で消費されなかったインクIKを集合器33から受け取り貯留する。また、負圧タンク34は、後述するインク補給部50のインクカートリッジ51から供給されるインクIKを貯留する。負圧タンク34内には、インクIKの液面上に空気層が形成されている。負圧タンク34は、加圧タンク31と同じ高さに配置されている。なお、負圧タンク34は、上述の加圧タンク31と同様に、インク流路(インク循環管38b,38c)に連結され、インクIKを貯留するタンクの一例である。
負圧タンク34には、負圧タンク34内のインクIKの液面高さが基準高さに達しているか否かを検出する図示しない液面検知センサが設けられている。
インクポンプP1は、負圧タンク34から加圧タンク31へインクIKを供給する。インクポンプP1は、インク循環管38cの途中に設けられている。
加圧共通気室35は、インクIKの各色に対応する複数の加圧タンク31の圧力を等しくするための気室である。加圧共通気室35は、大気開放弁35aと、圧力センサ35bとを有する。大気開放弁35aは、加圧共通気室35を密閉状態(大気から遮断された状態)と大気開放状態(大気に通じた状態)との間で切り替える。圧力センサ35bは、加圧共通気室35内の圧力を検出する。
負圧共通気室36は、インクIKの各色に対応する複数の負圧タンク34の圧力を等しくするための気室である。負圧共通気室36は、大気開放弁36aと、圧力センサ36bとを有する。大気開放弁36aは、負圧共通気室36を密閉状態(大気から遮断された状態)と大気開放状態(大気に通じた状態)との間で切り替える。圧力センサ36bは、負圧共通気室36内の圧力を検出する。
エアポンプP2は、負圧共通気室36から加圧共通気室35へ空気を送る。エアポンプP2の駆動時に加圧共通気室35の大気開放弁35aを閉鎖して加圧共通気室35を密閉状態とすることで加圧共通気室35に圧力(正圧)が生成される。また、エアポンプP2の駆動時に負圧共通気室36の大気開放弁36aを閉鎖して負圧共通気室36を密閉状態とすることで負圧共通気室36に圧力(負圧)が生成される。なお、加圧タンク31と加圧共通気室35とが連通し、負圧タンク34と負圧共通気室36とが連通しているため、エアポンプP2は、タンク(加圧タンク31及び負圧タンク34)の気体の圧力を調整する圧力調整部の一例として機能する。後述する制御部71は、圧力センサ35b,36bの検知結果に基づいてエアポンプP2を制御することによって、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の気体の圧力、ひいては加圧タンク31及び負圧タンク34の気体の圧力を調整することができる。
温度調整部37は、インク循環管38aの途中に設けられている。温度調整部37は、例えば、ヒートシンク、冷却ファン、ヒータなどを有し、インク循環管38aを流れるインクIKの温度調整を行う。
インク循環管38aは、加圧タンク31と分配器32とを接続する。インク循環管38aには、加圧タンク31から分配器32に向かってインクIKが流れる。インク循環管38bは、集合器33と負圧タンク34とを接続する。インク循環管38bには、集合器33から負圧タンク34に向かってインクIKが流れる。インク循環管38cは、負圧タンク34と加圧タンク31とを接続する。インク循環管38cには、負圧タンク34から加圧タンク31に向かってインクIKが流れる。
供給チューブ39aは、例えば、外層をポリウレタン樹脂、内層をフッ素樹脂で構成した弾性材料からなり、分配器32からヘッドモジュール11にインクIKを供給する。供給チューブ39aは、ヘッドモジュール11の数と同じ数だけ設けられる。供給チューブ39aは、インクジェットヘッド10に供給されるインクIKを流す供給流路の一例である。なお、インク循環管38aなども、供給流路と呼ぶことができる。
排出チューブ39bは、例えば、外層をポリウレタン樹脂、内層をフッ素樹脂で構成した弾性材料からなり、ヘッドモジュール11から集合器33にインクIKを排出する。排出チューブ39bは、ヘッドモジュール11の数と同じ数だけ設けられる。排出チューブ39bは、インクジェットヘッド10から排出されるインクIKを流す排出流路の一例である。なお、インク循環管38bなども、排出流路と呼ぶことができる。
後述する非印刷時の待機角度である下向きのインクジェットヘッド10によって行われるパージ時には、加圧タンク31及び負圧タンク34にそれぞれパージ用設定圧を生成するために、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aが閉じられ、エアポンプP2が駆動される。パージは、加圧タンク31からインクジェットヘッド10にインクIKを供給することで、各ヘッドモジュール11のノズルからインクIKを強制的に排出させる処理である。パージの終了後には、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aは、開放状態に切り替えられる。
インク補給部50は、インク循環部30の負圧タンク34にインクIKを補給(供給)する。インク補給部50は、インクカートリッジ51と、インク補給弁52と、インク補給管53とを備える。
インクカートリッジ51は、インクジェットヘッド10による印刷に用いられるインクIKを収容している。インクカートリッジ51内のインクIKは、インク補給管53を介してインク循環部30の負圧タンク34に供給される。
インク補給弁52は、インク補給管53内のインクIKの流路を開閉する電磁弁である。負圧タンク34へインクIKを補給する際、後述する制御部71の制御によって、インク補給弁52が開かれる。
インク補給管53は、インクカートリッジ51と負圧タンク34とを接続する。インク補給管53には、インクカートリッジ51から負圧タンク34に向かってインクIKが流れる。
図4は、インクジェットヘッド10及び回転機構20を示す左側面図である。
図4に示す回転機構20は、回転駆動部21と、回転部材22と、回転位置検出センサ23とを有する。回転機構20は、インクジェットヘッド10を印刷時の横向きの印刷用角度(図4に示す横向き)と、非印刷時の待機角度(後述する図6に示す下向き)とに回転させる。なお、この待機角度は、鉛直下方に限られず、横向きの印刷用角度とは水平に対する角度が異なる角度である。また、待機角度は、水平に対する角度が印刷用角度と同一角度であってもよい。この場合、インクジェットヘッド10は、鉛直方向に延びる回転中心軸を回転中心として、印刷用角度と待機角度とに回転する。
回転駆動部21は、例えば、モータ、ソレノイドなどのアクチュエータである。なお、図4には、回転駆動部21の出力軸(出力軸のギア)を表す。
回転部材22は、例えば、左右方向に延びる図示しない回転中心軸を中心として回転するギアであり、左側面にインクジェットヘッド10が固定されている。回転部材22は、回転駆動部21に噛み合って回転駆動部21の駆動により回転する。これに伴い、回転部材22に固定されたインクジェットヘッド10も回転する。
回転部材22の周囲には、切り欠き22a,22bが回転部材22の回転角度90度分離れて設けられている。切り欠き22aは、インクジェットヘッド10が印刷時の横向きの印刷用角度(図4に示す横向き)であるときに回転位置検出センサ23によって検知される。切り欠き22bは、インクジェットヘッド10が非印刷時の待機角度(図6に示す下向き)であるときに回転位置検出センサ23によって検知される。
回転位置検出センサ23は、上述のように回転部材22の切り欠き22a,22bを検知するか否かによって回転部材22の回転角度を検出することができる。回転位置検出センサ23が検出した回転部材22(インクジェットヘッド10)の回転角度は、後述する制御部71によって取得される。なお、制御部71は、回転駆動部21がステッピングモータである場合のパルス数や、回転駆動部21に設けられたエンコーダなどの回転位置検出センサの検知結果などに基づいて、回転部材22(インクジェットヘッド10)の回転角度を取得してもよい。
図5は、インクジェット印刷装置1の制御構成を示す図である。
図5に示す制御部71は、インクジェット印刷装置1全体の動作を制御する演算処理装置として機能するプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit)を有する。制御部71は、インクジェットヘッド10、回転機構20、インク循環部30、インク補給弁52などのインクジェット印刷装置1の各部を制御する。後述するが、制御部71は、インクジェットヘッド10の回転時に加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aを閉じる。
記憶部72は、例えば、所定の制御プログラムが予め記録されている読み出し専用半導体メモリであるROM(Read Only Memory)、プロセッサが各種の制御プログラムを実行する際に必要に応じて作業用記憶領域として使用される随時書き込み読み出し可能な半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)などのメモリを有する。
インターフェース部73は、印刷制御装置、ユーザ端末などの外部機器との間で各種情報の授受を行う。例えば、インターフェース部73は、印刷対象の画像データを含む印刷ジョブを受信する。
次に、図6~図8を参照しながら、インクジェットヘッド10及び回転機構20の動作について説明する。
図6は、メンテナンス状態(待機角度)のインクジェットヘッド10を示す左側面図である。
図7は、一実施の形態における待機角度から印刷用角度への回転途中のインクジェットヘッド10を示す左側面図である。
図8は、メンテナンス終了後から印刷開始までの処理を説明するためのフローチャートである。
まず、上述の図4に示すように、インクジェットヘッド10は、印刷時には、横方向D2にインクIKを吐出する。
その後、上述のパージなどのメンテナンスが行われる場合、電源がオフにされた場合、印刷が行われない期間が長い場合、インクジェット印刷装置1の図示しない操作パネルにおいてユーザによって待機操作が行われた場合などには、図6に示すように、インクジェットヘッド10が非印刷時の待機角度である下向きとなるまで90度回転する。なお、パージが行われる場合には、インクジェットヘッド10の下方には、保守員もしくは一般ユーザの手動、又は自動でパージトレイ60が移動する。このパージトレイ60は、インクジェットヘッド10からパージされるインクIKを収容する。
図8のフローチャートの処理は、パージ(メンテナンス)が終了し、インクジェットヘッド10が下向きの待機角度で、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aが開放状態の場合に、インクジェットヘッド10を横向きの印刷用角度へ回転させるときに制御部71によって開始される。なお、図8のフローチャートの説明に関して、上述の説明と重複する事項についての説明は省略する。
まず、制御部71は、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aを閉じ、インクIKを循環させるようにインクポンプP1及びエアポンプP2を制御する(ステップS1)。
次に、制御部71は、インクジェットヘッド10の横向きの印刷用角度への回転を開始するように回転駆動部21を制御する(ステップS2)。
次に、制御部71は、上述の回転位置検出センサ23などの検知結果に基づいて、インクジェットヘッド10が横向きの印刷用角度まで回転したかを判定する(ステップS3)。
図7に示すようにインクジェットヘッド10が回転途中で、横向きの印刷用角度まで回転していない場合(ステップS3:NO)、制御部71は、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の気体(すなわち、加圧タンク31及び負圧タンク34の気体)の圧力を規定の圧力とするようにエアポンプP2を制御する(ステップS4)。このように、制御部71は、インクジェットヘッド10の回転時に加圧タンク31及び負圧タンク34の気体の圧力を調整するとよい。その後、制御部71は、インクジェットヘッド10が横向きの印刷用角度まで回転したかの判定処理(ステップS3)を再び行う。なお、制御部71は、インクジェットヘッド10の回転角度に応じて、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の気体の圧力を変化させる(例えば、連続的に又は段階的に負圧が高まる)ようにエアポンプP2を制御してもよい。また、制御部71が変化させる加圧共通気室35及び負圧共通気室36の気体の圧力、すなわち加圧タンク31及び負圧タンク34の気体の圧力は、実験で求められた規定の圧力(圧力を変化させる場合には、インクジェットヘッド10の回転角度に対応する規定の圧力)であるとよい。
図4に示すようにインクジェットヘッド10が横向きの印刷用角度まで回転した場合(ステップS3:YES)、制御部71は、インクジェットヘッド10の回転を停止するように回転駆動部21を制御する(ステップS5)。
その後、制御部71は、印刷開始タイミングかを判定し(ステップS6)、印刷開始タイミングであれば(ステップS6:YES)、印刷を開始するようにインクジェットヘッド10を制御し(ステップS7)、図8に示す処理を終了する。
一方、印刷開始タイミングでなければ(ステップS6:NO)、制御部71は、電力消費を抑制するため、インクIKの循環を停止するようにインクポンプP1及びエアポンプP2を制御し、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aを開放させる(ステップS8)。そして、制御部71は、図8に示す処理を終了する。なお、ステップS8の処理は、ステップS7の印刷処理が終了した後も同様に行われる。
なお、図8に示すフローチャートの処理では、インクジェットヘッド10の下向きの待機角度から横向きの印刷用角度への回転時に加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aを閉じ且つインクIKを循環させているが、例えば、インクジェット印刷装置1がインク循環部30(循環流路)を備えない場合には、インクIKの循環は不要となる。また、インクジェットヘッド10の横向きの待機角度から下向きの待機角度への回転時にも、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aを閉じるとよい。このように、制御部71は、インクジェットヘッド10の下向きの待機角度から横向きの印刷用角度への回転時と、インクジェットヘッド10の横向きの印刷用角度から下向きの待機角度への回転時とのうち少なくとも一方で、加圧共通気室35及び負圧共通気室36の大気開放弁35a,36aを閉じるとよい。
以上説明した本実施の形態では、インクジェット印刷装置1は、鉛直方向に交差する横方向D2にインクIKを吐出するインクジェットヘッド10と、このインクジェットヘッド10を印刷時の横向きの印刷用角度と、非印刷時の待機角度とに回転させる回転機構20と、インクジェットヘッド10に連結され、インクIKを流すインク流路と、このインク流路に連結され、インクIKを貯留するタンクの一例である加圧タンク31及び負圧タンク34と、これらの加圧タンク31及び負圧タンク34の気体を大気開放する大気開放弁35a,36aと、インクジェットヘッド10の回転時(ステップS2~S5)に大気開放弁35a,36aを閉じる(ステップS1)制御部71とを備える。
このように、インクジェットヘッド10の回転時に制御部71が大気開放弁35a,36aを閉じることによって、加圧タンク31及び負圧タンク34の気体が密閉される。そのため、インクジェットヘッド10の回転動作に伴って振動が生じても、ヘッドモジュール11のノズルにおけるインクIKの圧力変動を生じにくくすることができる。したがって、ヘッドモジュール11のノズルにおけるインクIKのメニスカスが破壊されるのを防止することができる。よって、本実施の形態によれば、横方向D2にインクIKを吐出するインクジェットヘッド10の回転後の吐出不良を防止することができる。
また、本実施の形態では、インクジェット印刷装置1は、加圧タンク31及び負圧タンク34の気体の圧力を調整する圧力調整部の一例であるエアポンプP2を備える。制御部71は、インクジェットヘッド10の回転時に加圧タンク31及び負圧タンク34の気体の圧力を規定の圧力とするようにエアポンプP2を制御する。
これにより、ヘッドモジュール11のノズルにおけるインクIKの圧力をメニスカスが破壊されにくい圧力に近づけることができる。そのため、ヘッドモジュール11のノズルにおけるインクIKのメニスカスが破壊されるのをより確実に防止することができる。したがって、インクジェットヘッド10の回転後の吐出不良をより一層防止することができる。
また、本実施の形態では、インクジェット印刷装置1は、加圧タンク31及び負圧タンク34の気体の圧力を調整する圧力調整部の一例であるエアポンプP2を備える。インクジェットヘッド10に連結され、インクIKを流すインク流路は、インクジェットヘッド10に供給されるインクIKを流す供給流路(供給チューブ39a等)と、インクジェットヘッド10から排出されるインクIKを流す排出流路(排出チューブ39b等)とを含む循環流路であり、制御部71は、インクジェットヘッド10の回転時に循環経路においてインクIKを循環させるようにエアポンプP2を制御する。
そのため、インクジェットヘッド10の回転動作に伴って振動が生じても、インクIKが循環していることによって、ヘッドモジュール11のノズルにおけるインクIKの圧力変動を更に生じにくくすることができる。これにより、ヘッドモジュール11のノズルにおけるインクIKのメニスカスが破壊されるのをより確実に防止することができる。したがって、インクジェットヘッド10の回転後の吐出不良をより一層防止することができる。
なお、本発明は、上述の一実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上述の一実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、一実施の形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることはもちろんである。以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
鉛直方向に交差する横方向にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドを印刷時の横向きの印刷用角度と、非印刷時の待機角度とに回転させる回転機構と、
前記インクジェットヘッドに連結され、インクを流すインク流路と、
前記インク流路に連結され、インクを貯留するタンクと、
前記タンクの気体を大気開放する大気開放弁と、
前記インクジェットヘッドの回転時に前記大気開放弁を閉じる制御部と
を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
[付記2]
前記タンクの気体の圧力を調整する圧力調整部を更に備え、
前記制御部は、前記インクジェットヘッドの回転時に前記タンクの気体の圧力を規定の圧力とするように前記圧力調整部を制御する
ことを特徴とする付記1記載のインクジェット印刷装置。
[付記3]
前記タンクの気体の圧力を調整する圧力調整部を更に備え、
前記インク流路は、前記インクジェットヘッドに供給されるインクを流す供給流路と、前記インクジェットヘッドから排出されるインクを流す排出流路とを含む循環流路であり、
前記制御部は、前記インクジェットヘッドの回転時に前記循環流路においてインクを循環させるように前記圧力調整部を制御する
ことを特徴とする付記1記載のインクジェット印刷装置。
1 インクジェット印刷装置
10 インクジェットヘッド
11 ヘッドモジュール
20 回転機構
21 回転駆動部
22 回転部材
22a,22b 切り欠き
23 回転位置検出センサ
30 インク循環部
31 加圧タンク
32 分配器
33 集合器
34 負圧タンク
35 加圧共通気室
35a 大気開放弁
35b 圧力センサ
36 負圧共通気室
36a 大気開放弁
36b 圧力センサ
37 温度調整部
38a,38b,38c インク循環管
39a 供給チューブ
39b 排出チューブ
50 インク補給部
51 インクカートリッジ
52 インク補給弁
53 インク補給管
60 パージトレイ
71 制御部
72 記憶部
73 インターフェース部
100 コンベア
D1 搬送方向
D2 横方向
M 被印刷物
P1 インクポンプ
P2 エアポンプ

Claims (3)

  1. 鉛直方向に交差する横方向にインクを吐出するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッドを印刷時の横向きの印刷用角度と、非印刷時の待機角度とに回転させる回転機構と、
    前記インクジェットヘッドに連結され、インクを流すインク流路と、
    前記インク流路に連結され、インクを貯留するタンクと、
    前記タンクの気体を大気開放する大気開放弁と、
    前記インクジェットヘッドの回転時に前記大気開放弁を閉じる制御部と
    を備えることを特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 前記タンクの気体の圧力を調整する圧力調整部を更に備え、
    前記制御部は、前記インクジェットヘッドの回転時に前記タンクの気体の圧力を規定の圧力とするように前記圧力調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
  3. 前記タンクの気体の圧力を調整する圧力調整部を更に備え、
    前記インク流路は、前記インクジェットヘッドに供給されるインクを流す供給流路と、前記インクジェットヘッドから排出されるインクを流す排出流路とを含む循環流路であり、
    前記制御部は、前記インクジェットヘッドの回転時に前記循環流路においてインクを循環させるように前記圧力調整部を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット印刷装置。
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