JP2023135995A - 自動操舵装置、自動操舵システム、自動操舵方法、および自動操舵プログラム - Google Patents

自動操舵装置、自動操舵システム、自動操舵方法、および自動操舵プログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023135995000001
【課題】船体の航行に影響を及ぼす内外環境の変化に対応して安定した船体制御を実現可能にする制御パラメータの適応的な設定手法を提供する。
【解決手段】自動操舵装置は、取得部と第1評価部と第2評価部とパラメータ設定部とを備える。取得部は、船体の方位または位置を含む航行状態および船体の船体情報を取得する。第1評価部は、航行状態に基づいた船体の方位または航路の保持性能を示す評価値である第1評価値を算出する。第2評価部は、船体情報に基づいた操船の様態に関する評価値である第2評価値を算出する。制御パラメータ設定部は、第1評価値または第2評価値に基づいて、船体の動作制御に関する制御パラメータを設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、舵角を自動制御する技術に関する。
オートパイロットの舵角を制御するパラメータには固定値が用いられることが多くある。制御パラメータとして固定値を用いた場合、積荷の重量や天候に応じて適切な制御が行えないことがある。これによって、制御精度の悪化や過剰な転舵が発生する可能性がある。この問題点を解決するために、特許文献1、特許文献2に示すような、舵角を自動制御する技術が開示されている。
特開2003-104291号公報 特開2006-44411号公報
しかしながら、特許文献1、および特許文献2の構成を用いた場合、以下に示すような課題が発生する虞がある。
特許文献1に示された手法では、海況等に適用した制御パラメータの調整を行うために長時間航行する必要がある。この航行の後に制御パラメータは調整される。すなわち、制御パラメータは、当該制御パラメータが調整されるまでの間は不適切である虞がある。
また、特許文献2に示された手法では、推定器によって、波による船首方位の揺れが推定される。すなわち、推定器の構築が必要となり、アルゴリズムが複雑になる。さらに、推定器にはパラメータの設定が必要となり、調整が煩雑となる虞がある。
したがって、本発明の目的は、船体の航行に影響を及ぼす内外環境の変化に対応して安定した船体制御を実現可能にする制御パラメータの適応的な設定手法を提供することにある。
この発明の自動操舵装置は、取得部と第1評価部と第2評価部と制御パラメータ設定部とを備える。取得部は、船体の方位または位置を含む航行状態および船体の制御情報を取得する。第1評価部は、航行状態に基づいた、船体の方位または航路の保持性能を示す評価値である第1評価値を算出する。第2評価部は、制御情報に基づいた操船の様態に関する第2評価値を算出する。制御パラメータ設定部は、第1評価値または第2評価値に基づいて、船体の動作制御に関する制御パラメータを設定する。
この構成では、航行状態に基づいた船体の方位または航路の保持性能を示す評価値である第1評価値と、制御情報に基づいた操船の様態に関する第2評価値に基づいて、制御パラメータを設定できる。このことによって、船体の特性や天候を考慮した、船体の状況に応じた安定した制御を実現可能な制御パラメータを設定できる。
この発明の自動操舵装置制御パラメータ設定部は、第1評価値と第2評価値のうち、船体の不安定動作に与える影響が大きい評価値が減少する制御パラメータに設定する。
この構成では、船体の状況に応じた制御を行うことができる。
この発明の自動操舵装置は、第1評価値に対応する第1上限値とおよび第2評価値に対応する第2上限値を設定する上限値設定部をさらに設ける。制御パラメータ設定部は、第1上限値に対応する第1評価値および第2上限値に対応する第2評価値の関係に基づいて制御パラメータを調整する。
この構成では、評価値の上限値が設定され、制御パラメータの設定に利用されることにより、より適正な制御パラメータを設定できる。
この発明の自動操舵装置の制御パラメータ設定部は、第1評価値と第1上限値の比と第2評価値と第2上限値の比に基づいて、第1評価値または第2評価値のいずれかの、比が高い方の評価値が減少する制御パラメータに設定する。
この構成では、船体の状況に応じた制御を行うことができる。
この発明の自動操舵装置の上限値設定部は、第1上限値より第1評価値が高い、かつ第2上限値より第2評価値が高い場合、第1上限値および第2上限値を引き上げる。
この構成では、上限値が必要以上に小さく設定されることを抑制できる。すなわち、実際の航行に応じた制御パラメータを設定できる。
この発明の自動操舵装置の上限値設定部は、第1評価値が第1上限値よりも所定時間以上低い、または、第2評価値が第2上限値よりも所定時間以上低い状態が所定時間以上継続した場合、当該評価値が上限値より低い状態である第1上限値または第2上限値を引き下げる。
この構成では、上限値が必要以上に高く設定され続けることを抑制でき、船体の実際の航行に応じて、上限値を設定できる。すなわち、より実際の航行に応じた制御パラメータを設定できる。
この発明の自動操舵装置の制御パラメータ設定部は、第1上限値より第1評価値が高い、または第2上限値より第2評価値が高ければ、第1評価値または第2評価値のいずれか高い方の評価値が減少する制御パラメータを設定する。
この構成では、第1評価値と第2評価値における制御に問題となる評価値が低下し、安定した制御が可能な制御パラメータを設定できる。
この発明の自動操舵装置の制御パラメータ設定部は、第2評価値が第2上限値よりも高い場合には制御ゲインを下げ、第1評価値が第1上限値よりも高い場合には制御ゲインを上げる。
この構成では、方位保持性能および転舵量が船体制御に与える影響に応じて、適正に制御パラメータを設定できる。
この発明の自動操舵装置は、モード設定部を備える。上限値設定部は、モード設定部により決定された特定の組の値を、第1上限値および第2上限値の初期値として設定する。
この構成では、ユーザが意図する制御パラメータをさらに容易に決定できる。
この発明の自動操舵装置において、航行状態は船体の船体方位であり、第1評価値は船体の方位を保持する性能である方位保持性能の評価値である。評価部は、方位偏差の標準偏差により第1評価値を算出する。
この構成では、方位偏差のばらつきを統計的に取得できる。よって、船体の方位保持の安定性に応じた第1評価値を取得することができる。
この発明の自動操舵装置において、船体情報は船体の舵角であり、第2評価値は、転舵量の評価値である。評価部は、所定時間内に計測された舵角の絶対値を平均した値により第2評価値を算出する。
この構成では、所定時間においての舵角の平均値を取得できる。すなわち、実際の舵角の挙動から第2評価値を取得することができる。
この発明の自動操舵システムは、自動操舵装置を備える。自動操舵装置の指令舵角算出部は、制御パラメータ設定部により設定された制御パラメータによって指令舵角を算出する。
この自動操舵システムの構成では、適正な制御パラメータによって、指令舵角を適正に設定できる。
本発明の実施形態に係る自動操舵装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る自動操舵装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る自動操舵装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る自動操舵装置における上限値と評価値とを比較したグラフである。 本発明の実施形態に係る自動操舵装置における舵角の変化を示すグラフである。
本発明の実施形態に係る自動操舵装置、自動操舵システム、自動操舵方法、および自動操舵プログラムについて、図を参照して説明する。図1、および図2は、本発明の実施形態に係る自動操舵装置の構成を示す機能ブロック図である。
まず、船舶の自動船速制御における制御パラメータの設定に対する関係性について示す。制御パラメータは、方位保持性能と転舵量との関係性によって決定される。この方位保持性能と転舵量との関係性は、二律背反の関係にある。具体的には、方位保持性能を改善する(制御ゲインを上げる)と転舵量は増加する。一方、転舵量を低下させる(制御ゲインを下げる)と方位保持性能は悪化する。
よって、この関係性を考慮して制御パラメータを設定する必要がある。すなわち、方位保持性能および転舵量の評価値を算出し、この評価値が基準となる値に対して下回るように、制御パラメータを設定するとよい。言い換えれば、方位保持性能および転舵量のバランスを取りつつ、船体の特性(大きさや重量等)や天候(海況)に応じた制御パラメータを得る。詳細な自動操舵装置10の構成を以下に示す。
自動操舵装置10は、舵機20とともに船体に備えられている。船体は、舵機20で制御された舵角に応じて挙動する。より具体的には、舵機20は、自動操舵装置10からの指令舵角に従って舵角になるように制御される。船体は、この舵角によって、直進、旋回を実現する。
(自動操舵装置10の構成)
図2に示すように、自動操舵装置10は、取得部110、操作部115、表示部130、および、制御部150を備える。
自動操舵装置10は、オートパイロット制御(自動航行制御)を行う船舶の船舶に装備される。自動操舵装置10は、舵機20に接続する。なお、舵機20は、例えば、船外機、船内機、船内外機他、各種の推進器等に備えられている。
取得部110、操作部115、表示部130、および、制御部150は、船舶用のデータ通信ネットワーク140によって互いに接続する。取得部110、操作部115、および、制御部150は、例えば、推進力用通信網(CAN等)を介して接続する。制御部150と舵機20とは、アナログ電圧またはデータ通信を介して接続する。
図2を用いて、操作部115と表示部130との構成について説明する。その他の構成は、図1を用いて以下に詳細を説明する。操作部115は、例えば、タッチパネル、物理的なボタンやスイッチ等によって実現される。操作部115は、以下に示す制御パラメータの設定の操作を受け付ける。操作部115は、制御パラメータを制御部150に出力する。
表示部130は、例えば、液晶パネル等によって実現される。表示部130は、制御部150から入力された制御パラメータに関連する情報を表示する。なお、表示部130は、省略することも可能であるが、あることが好ましく、表示部130があることによって、ユーザは、制御状態や航行状態を容易に把握できる。
(自動操舵装置10の詳細な構成)
図1は、図2における自動操舵装置10のより詳細な機能ブロック図である。なお、図1においては、操作部115と表示部130の構成を省略する。
図1に示すように、取得部110は、船首方位取得部101、舵角取得部103を備える。制御部150は、評価部120、制御パラメータ設定部105、モード設定部106、上限値設定部107、指令舵角算出部108を備える。評価部120は、第1評価部102、第2評価部104を備える。
船首方位取得部101は、例えば磁気センサ、加速度センサ、サテライトコンパス、GNSS受信機等を備えている。船首方位取得部101は、これらのセンサ等を用いて船首の方位または位置を含む航行状態を検出する。船首方位取得部101は、航行状態を第1評価部102に出力する。なお、以下に示す例では、航行状態を船首方位であるとして説明する。
第1評価部102は、船首方位の時系列のデータから、直近の方位保持性能を評価する。より具体的には、第1評価部102は、方位偏差(偏角)の標準偏差を評価値として算出する。第1評価部102が算出した評価値を第1評価値Eψとする。第1評価値Eψとは、船体の方位または航路の保持性能を示す評価値である。この第1評価値Eψは方位保持性能が悪化することによって上昇する。
第1評価部102は、第1評価値Eψを制御パラメータ設定部105に出力する。
舵角取得部103は、例えば舵角センサ等を備えている。舵角取得部103は、舵角センサを用いて船体情報を検出する。舵角取得部103は、船体情報を第2評価部104に出力する。なお、以下に示す例では、船体情報を舵角であるとして説明する。
第2評価部104は、舵角の時系列のデータから、直近の転舵量を評価する。より具体的には、第2評価部104は、舵角の絶対値を算出し、この絶対値の1秒間平均を転舵量の評価値として算出する。第2評価部104が算出した評価値を第2評価値Eδとする。第2評価値Eδとは、船体情報に基づいた操船の様態に関する評価値である。
制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψまたは第2評価値Eδが妥当な値であるかどうかを判定する。そして、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψまたは第2評価値Eδが妥当な値であるかどうかの判定結果に基づいて、制御パラメータを設定する。より具体的には、例えば、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψと第1上限値Eψmとの比と、第2評価値Eδと第2上限値Eδmの比を比較し、第1評価値または第2評価値のいずれか比が高い方の評価値が減少するよう制御パラメータを設定する。制御パラメータ設定部105は、これら制御パラメータを指令舵角算出部108に出力する。
モード設定部106は、ユーザの意図によってモードを決定する。このモードとは、例えば、保針精度を重視したモード(保針精度重視型)や転舵量の低減を重視したモード(転舵量低減重視型)である。これらのモードは、第1上限値Eψmと第2上限値Eδmの組み合わせで決定される。より具体的には、モード設定部106は、複数の第1上限値Eψmと第2上限値Eδmとの組み合わせを設定しておく。ユーザは、この組み合わせの中から所望のモードを選択する。保針精度重視型である場合は、例えば第1上限値Eψmを0.1とし、第2上限値Eδmを0.9とする。また、転舵量低減重視型である場合は、例えば第1上限値を0.9とし、第2上限値を0.1とする。このように、ユーザがモードを決定することによって、モード設定部106は、ユーザが意図する第1上限値Eψm、第2上限値Eδmを決定することができる。
上限値設定部107は、モード設定部106からユーザが意図するモードを取得する。上限値設定部107は、この選択されたモードに応じて、第1評価値Eψに対する上限値を第1上限値Eψmとし、第2評価値Eδに対する上限値を第2上限値Eδmとして設定する。なお、第1上限値Eψm、第2上限値Eδmの初期値は、船体の特性や海況に応じた値や、過去に設定した値の履歴に応じて決定されるとよい。
指令舵角算出部108は、制御パラメータと目標値(目標方位等)、制御量(船首方位等)等を用いて指令舵角を算出する。この際、指令舵角を算出するためのアルゴリズムは、例えばPID制御やPFCが用いられる。
このようにして算出された指令舵角は、舵機20に出力される。舵機20は、この指令舵角を用いて、舵角を決定する。このことによって、上述のように船体は直進、旋回を実現する。
(自動操舵装置10を用いた制御パラメータの設定方法)
上述した舵角を決定するために、自動操舵装置10を用いた制御パラメータの設定方法について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る自動操舵装置の処理を示すフローチャートである。図4は、本発明の実施形態に係る自動操舵装置における上限値と評価値とを比較したグラフである。図5は、本発明の実施形態に係る自動操舵装置における船首方位および舵角の変化を示すグラフである。
上述のとおり、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψまたは第2評価値Eδが妥当な値であるかどうかを判定する。そして、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψまたは第2評価値Eδが妥当な値であるかどうかの判定結果に基づいて、制御パラメータを設定する。
また、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψと第1上限値Eψmとの比、および第2評価値Eδと第2上限値Eδmとの比を取得する。制御パラメータ設定部105は、この第1評価値Eψと第1上限値Eψmとの比と、第2評価値Eδと第2上限値Eδmの比を比較し、第1評価値または第2評価値のいずれか比が高い方の評価値が減少するよう制御パラメータを設定する。以下に詳細を記載する。
図4のT1に示すように、制御パラメータ設定部105が、第1評価値Eψ≧第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ≧第2上限値Eδmであるかを判定する(S101)。これは、第1上限値Eψmおよび第2上限値Eδmに低すぎる値であるかどうか、すなわち船体の特性や海況に応じたパラメータが設定されているかどうかを判定するものである。
第1評価値Eψ≧第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ≧第2上限値Eδmである場合(S101:Yes)、上限値設定部107は、第1上限値Eψmおよび第2上限値Eδmを一定量増加させるように設定する。この一定量とは、任意に決定されるものであり、船体の特性や海況に応じて決定されるとよい。
第1評価値Eψ≧第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ≧第2上限値Eδmではない場合(S101:No)、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψ≧第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ<第2上限値Eδmであるか(図4のT3に示す状態にあるか)を判定する(S102)。
第1評価値Eψ≧第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ<第2上限値Eδmである場合(S102:Yes)、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψを減少させるように設定する(S108)。
第1評価値Eψ≧第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ<第2上限値Eδmではない場合(S102:No)、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψ<第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ≧第2上限値Eδmであるか(図4のT4に示す状態にあるか)を判定する(S103)。
第1評価値Eψ<第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ≧第2上限値Eδmである場合(S103:Yes)、制御パラメータ設定部105は、第2評価値Eδを減少させるように設定する(S109)。
第1評価値Eψ<第1上限値Eψmかつ第2評価値Eδ≧第2上限値Eδmではない場合(S103:No)、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψと第1上限値Eψm、また第2評価値Eδと第2上限値Eδmについて、「第1評価値Eψと第1上限値Eψmの比」と「第2評価値Eδと第2上限値Eδmの比」を比較する。このことによって、制御パラメータ設定部105は、いずれか比が高い方の評価値が減少するよう制御パラメータを設定する。これは、図4のT5からT6にかけての処理を示している。このことによって、制御パラメータ設定部105は、第2評価値Eδを減少させるように制御パラメータを設定する。
制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψ<第1上限値Eψmの状態が所定時間継続したかどうかを判定する(S105)。
第1評価値Eψ<第1上限値Eψmの状態が所定時間続いた(図4におけるT4からT6)と判定された場合(S105:Yes)、図4におけるT8に示すように、上限値設定部107は、第1上限値Eψmを一定量減少させる。すなわち、上限値設定部107は、高すぎる第1上限値Eψmを適正な上限値となるように設定する。このような構成を備えることで、制御パラメータ設定部105は、船体の特性や海況に応じた第1評価値Eψに対する制御パラメータを設定することができる。
第1評価値Eψ<第1上限値Eψmの状態が所定時間続いたと判定されなかった場合(S105:No)、制御パラメータ設定部105は、第2評価値Eδ<第2上限値Eδmの状態が所定時間続いたかどうかを判定する(S106)。
第2評価値Eδ<第2上限値Eδmの状態が所定時間続いた(図4におけるT5からT7)と判定された場合(S106:Yes)、図4におけるT8に示すように、上限値設定部107は、第2上限値Eδmを一定量減少させる。すなわち、上限値設定部107は、高すぎる第2上限値Eδmを適正な上限値となるように設定する。このような構成を備えることで、制御パラメータ設定部105は、船体の特性や海況に応じた第2評価値Eδに対する制御パラメータを設定することができる。
第2評価値Eδ<第2上限値Eδmの状態が所定時間続いたと判定されなかった場合(S106:No)、制御パラメータ設定部105は、制御パラメータが適正な値になったと判定し、処理を終了させる。
上述のとおり制御パラメータを調整することによって、図5に示すように舵角δの変動量を減少させ、安定させることができる。より具体的には、0sec時点では、舵角(転舵量)が大きい。しかしながら、制御パラメータ設定部105によって、制御パラメータを調整することで、例えば10000sec時点では舵角の変動量を小さくすることができる。
また、上述のとおり制御パラメータを調整することによって、図5に示すように方位角ψを所定の角度範囲内で安定させることができる。
このように構成することで、船体の特性や天候を考慮した制御パラメータを用いた制御を効率的に行うことができる。
なお、上述の構成では、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψおよび第2評価値Eδを調整する制御を行う例を示した。しかしながら、制御パラメータ設定部105は、第1評価値Eψまたは第2評価値Eδのいずれか一方を用いて、制御パラメータを調整する構成であってもよい。
さらに、第1評価値Eψとして方位保持性能を用いる例を示した。しかしながら、第1評価値は、方位保持性能を評価値として用いるのではなく、コース(航路)保持性能を評価する構成であってもよい。より具体的には、評価値はクロストラックエラーの積算値等が用いられる構成であってもよい。
さらに、第2評価値Eδとして転舵量を用いる例を示した。しかしながら、第2評価値は、転舵量を評価値として用いるのではなく、省エネを意識した指標を評価する構成であってもよい。より具体的には、評価値は、燃料消費量や操舵による前進抵抗増加量等が用いられる構成であってもよい。
10…自動操舵装置
20…舵機
101…船首方位取得部
102…第1評価部
103…舵角取得部
104…第2評価部
105…制御パラメータ設定部
106…モード設定部
107…上限値設定部
108…指令舵角算出部
110…取得部
115…操作部
120…評価部
130…表示部
140…データ通信ネットワーク
150…制御部

Claims (14)

  1. 船体の方位または位置を含む航行状態および前記船体の船体情報を取得する取得部と、
    前記航行状態に基づいた前記船体の方位または航路の保持性能を示す評価値である第1評価値を算出する第1評価部と、
    前記船体情報に基づいた操船の様態に関する評価値である第2評価値を算出する第2評価部と、
    前記第1評価値または前記第2評価値に基づいて、前記船体の動作制御に関する制御パラメータを設定する制御パラメータ設定部と、
    を備える、自動操舵装置。
  2. 前記制御パラメータ設定部は、前記第1評価値と前記第2評価値のうち、前記船体の不安定動作に与える影響が大きい評価値が減少する制御パラメータに設定する、
    請求項1に記載の自動操舵装置。
  3. 前記第1評価値に対応する第1上限値とおよび前記第2評価値に対応する第2上限値を設定する上限値設定部をさらに設け、
    前記制御パラメータ設定部は、前記第1上限値に対応する前記第1評価値および前記第2上限値に対応する前記第2評価値の関係に基づいて制御パラメータを調整する、
    請求項1または請求項2に記載の自動操舵装置。
  4. 前記制御パラメータ設定部は、第1評価値と第1上限値の比と第2評価値と第2上限値の比の比較に基づいて、第1評価値または第2評価値のいずれかの評価値が減少する制御パラメータに設定する、
    請求項3に記載の自動操舵装置。
  5. 前記上限値設定部は、前記第1上限値より前記第1評価値が高い、かつ前記第2上限値より第2評価値が高い場合、前記第1上限値および前記第2上限値を引き上げる、
    請求項3または請求項4に記載の自動操舵装置。
  6. 前記上限値設定部は、前記第1評価値が前記第1上限値よりも低い、または、前記第2評価値が前記第2上限値より低い状態が所定時間以上継続した場合、当該評価値が上限値より低い状態である前記第1上限値または前記第2上限値を引き下げる、
    請求項3乃至請求項5のいずれかに記載の自動操舵装置。
  7. 前記制御パラメータ設定部は、前記第1上限値より前記第1評価値が高い、または前記第2上限値より前記第2評価値が高ければ、前記第1評価値または前記第2評価値のいずれか高い方の評価値が減少する制御パラメータを設定する、
    請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の自動操舵装置。
  8. 前記制御パラメータ設定部は、前記第2評価値が前記第2上限値よりも高い場合には制御ゲインを下げ、前記第1評価値が前記第1上限値よりも高い場合には制御ゲインを上げる、
    請求項7に記載の自動操舵装置。
  9. 予め設定された前記第1上限値と前記第2上限値の複数の組から特定の組を決定するモード設定部を備え、
    前記上限値設定部は、前記モード設定部により決定された前記特定の組の値を、前記第1上限値および前記第2上限値の初期値として設定する、
    請求項3乃至請求項8のいずれかに記載の自動操舵装置。
  10. 前記航行状態は、前記船体の船体方位であり、
    前記第1評価値は、船体の方位を保持する性能である方位保持性能の評価値であり、
    前記第1評価部は、方位偏差の標準偏差により前記第1評価値を算出する、
    請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の自動操舵装置。
  11. 前記船体情報は、前記船体の舵角であり、
    前記第2評価値は、転舵量の評価値であり、
    前記第2評価部は、所定時間内に計測された舵角の絶対値を平均した値により前記第2評価値を算出する、
    請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の自動操舵装置。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の自動操舵装置と、
    前記制御パラメータ設定部により設定された制御パラメータによって指令舵角を算出する指令舵角算出部と、
    を備える、自動操舵システム。
  13. 船体の方位または位置を含む航行状態および前記船体の船体情報を取得し、
    前記航行状態に基づいた前記船体の方位または航路の保持性能を示す評価値である第1評価値を算出し、
    前記船体情報に基づいた操船の様態に関する評価値である第2評価値を算出し、
    前記第1評価値または前記第2評価値に基づいて、前記船体の動作制御に関する制御パラメータを設定する、自動操舵方法。
  14. 船体の方位または位置を含む航行状態および前記船体の船体情報を取得し、
    前記航行状態に基づいた前記船体の方位または航路の保持性能を示す評価値である第1評価値を算出し、
    前記船体情報に基づいた操船の様態に関する評価値である第2評価値を算出し、
    前記第1評価値または前記第2評価値に基づいて、前記船体の動作制御に関する制御パラメータを設定する、
    処理を、演算処理装置に実行させる、自動操舵プログラム。
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