JP2000211583A - 潜水船の深度保持制御方式 - Google Patents

潜水船の深度保持制御方式

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JP2000211583A JP11013540A JP1354099A JP2000211583A JP 2000211583 A JP2000211583 A JP 2000211583A JP 11013540 A JP11013540 A JP 11013540A JP 1354099 A JP1354099 A JP 1354099A JP 2000211583 A JP2000211583 A JP 2000211583A
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    • B63G8/00Underwater vessels, e.g. submarines; Equipment specially adapted therefor
    • B63G8/14Control of attitude or depth
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63GOFFENSIVE OR DEFENSIVE ARRANGEMENTS ON VESSELS; MINE-LAYING; MINE-SWEEPING; SUBMARINES; AIRCRAFT CARRIERS
    • B63G8/00Underwater vessels, e.g. submarines; Equipment specially adapted therefor
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    • B63G8/20Steering equipment
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D1/00Control of position, course or altitude of land, water, air, or space vehicles, e.g. automatic pilot
    • G05D1/04Control of altitude or depth
    • G05D1/048Control of altitude or depth specially adapted for water vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潜水船の運動状態に則り、しかも、横舵のみ
で深度保持制御を行う潜水船の深度保持制御方式を提供
する。 【解決手段】 潜水船のツリムMと浮量Zとを算出する
潜水船ツリム・浮量算出部120と、ツリム・浮量算出
部120で算出されたツリムM及び浮量Zと現深度と目
標深度と船体の速度から船体の目標姿勢角を計算する目
標姿勢角算出部140と、目標姿勢角算出部140で算
出された目標姿勢角と現姿勢角から横舵の舵角を算出す
る姿勢角制御部150とを具備する潜水船の深度保持制
御方式とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜水船の深度保持
制御方式に関し、特に、ツリム及び浮量を用いて潜水船
の姿勢角を横舵によって制御することにより深度を保持
する潜水船の深度保持制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、潜水船では、深度を一定に保
持する自動深度保持制御方式が採用されている。
【0003】図4は、特開平7−165180号公報で
開示された水中航走体の深度制御方式を示すブロック図
である。この水中航走体の深度制御方式は、目標深度H
cと現在の深度Hの差である深度偏差ΔH及び深度速度
dH/dt及び速力Vを入力とし、ファジィ推論と簡単
な演算により深度制御用の潜舵への潜舵舵角命令βef
を出力する深度舵制御部15と、深度偏差ΔH及び速力
Vを入力とし、ファジィ推論により目標姿勢角θcを決
定する目標姿勢角推論部19と、目標姿勢角θcと現在
の姿勢角θの差である姿勢角偏差Δθ、及び姿勢角速度
dθ/dt及び速力Vを入力とし、ファジィ推論と簡単
な演算により姿勢制御用の横舵への横舵舵角命令βea
を出力する姿勢舵制御部20から構成されている。
【0004】上記深度舵制御部15は、大まかな深度制
御を行うための潜舵メイン舵角βef(m)をファジィ
推論するメイン舵角推論部16と、目標深度付近での深
度のズレを補正するための舵角の減衰量(潜舵微調整操
舵速度dβef(s)/dt)をファジィ推論する微調
整操舵速度推論部17と、dβef(s)/dtを時間
tで積分し、潜舵微調整舵角βef(s)とするための
積分器18から構成されている。
【0005】これによって、水中航走体の深度制御を行
う際に、姿勢角も同時に制御することにより、目標深度
へ速やかに到達させるとともに、目標深度への良好な整
定性を実現させようとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の特開平7−165180号公報の水中航走体の
深度制御方式においては、深度保持制御時の目標姿勢角
を計算する場合に、深度偏差及び速力から計算してお
り、深度・姿勢角の変化に影響を及ぼすツリム及び浮量
を考慮していないため、潜水艦の運動状態に最適な制御
が行えないという問題がある。
【0007】また、特開平7−165180号公報の水
中航走体の深度制御方式においては、深度保持制御を行
うためには、深度偏差に対する潜舵の動作、及び深度偏
差により発生する姿勢角偏差に対する横舵の動作が必要
であり、1つの舵では制御が行えないという問題があ
る。
【0008】その理由は、水中航走体の深度制御方式に
おいて、潜舵だけを動作させた場合、姿勢角が不安定に
なり深度保持は行えない。また、横舵だけを動作させた
場合、元々横舵は姿勢角を制御するためのものであり、
深度保持は行えないためである。
【0009】本発明は上記問題点にかんがみてなされた
ものであり、潜水船の深度保持制御を行う場合に、ツリ
ム及び浮量を利用して、潜水船の運動状態に則った潜水
船の深度保持制御方式の提供を目的とする。
【0010】また、本発明は、潜水船の深度保持制御を
横舵のみ使用することにより行う潜水船の深度保持制御
方式の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の潜水船の深度保持制御方式は、潜水
船のツリムと浮量とを算出する潜水船ツリム・浮量算出
部と、前記ツリム・浮量算出部で算出されたツリム及び
浮量を用いて船体の目標姿勢角を計算する目標姿勢角算
出部と、前記目標姿勢角算出部で算出された目標姿勢角
と現姿勢角から姿勢制御用の舵の舵角を算出する姿勢角
制御部とを具備する構成としてある。
【0012】このような構成の発明によれば、ツリム、
浮量から目標姿勢角を求めることから、潜水船の運動特
性の結果として、深度が変更する前に、深度保持に必要
な姿勢角を取るための舵角を算出することにより、潜水
船の運動状態に則ったより最適で迅速な深度保持制御を
行うことができる。
【0013】請求項2記載の潜水船の深度保持制御方式
は、請求項1記載の潜水船の深度保持制御方式におい
て、前記姿勢角制御部が、横舵のみの舵角を算出する構
成としてある。
【0014】このような構成の発明によれば、請求項1
記載の深度保持制御方式は、船体の姿勢角による流体力
を利用しているため、潜舵を使用せずに、横舵により姿
勢角を制御し、姿勢角制御により深度保持制御を行うこ
とができる。
【0015】請求項3記載の潜水船の深度保持制御方式
は、請求項1又は2記載の潜水船の深度保持制御方式に
おいて、前記姿勢角制御部が、船体の速度に応じて舵角
を算出する構成としてある。
【0016】このような構成の発明によれば、速度が速
いときは舵効果が大きいため、速度を舵角の算出に組み
入れることにより、最適な深度保持制御を行うことがで
きる。
【0017】請求項4記載の潜水船の深度保持制御方式
は、請求項1〜3いずれかに記載の潜水船の深度保持制
御方式において、前記潜水船ツリム・浮量算出部が、船
体の舵角、速度、深度、姿勢角、及び潜水船の既知の運
動特性に基づいてツリム及び浮量を算出する構成として
ある。
【0018】このような構成の発明によれば、経験者の
勘によらないツリムと浮量とが得られ、自動深度保持制
御方式に利用できる。
【0019】請求項5記載の潜水船の深度保持制御方式
は、請求項1〜3いずれかに記載の潜水船の深度保持制
御方式において、前記潜水船ツリム・浮量算出部が、前
記船体の舵角及び速度、並びに潜水船の既知の運動特性
を要素とする運動方程式を線形化する運動方程式係数算
出回路と、前記運動方程式係数算出回路で算出されたシ
ステムモデルと現深度と現姿勢角とからカルマンフィル
タアルゴリズムによってツリム及び浮量を算出するツリ
ム・浮量算出回路とを備える構成としてある。
【0020】このような構成の発明によれば、経験者の
勘によらないツリムと浮量とが、最適推定として得ら
れ、自動深度保持制御方式に利用できる。
【0021】請求項6記載の潜水船の深度保持制御方式
は、請求項1〜3いずれかに記載の潜水船の深度保持制
御方式において、前記潜水船ツリム・浮量算出部が、運
動特性が既知の潜水船において、舵角センサによって取
得する舵角信号及び速度センサによって取得する速力を
入力とし、前記潜水船自体の構造に基づいてあらかじめ
既知の第1の係数群と、前記潜水船の運動空間の流体の
塩分及び温度を含む物理的条件によってもたらせる外力
の特性に基づいてあらかじめ既知の第2の係数群と、前
記潜水船の深度、垂直方向速度、姿勢角、姿勢角速度、
ツリム及び浮量を含む状態量とを要素とするマトリック
ス式で表現される運動方程式のマトリックス内の全ての
係数を確定して前記運動方程式を線形化する運動方程式
係数算出回路と、前記第1の係数群と前記第2の係数群
とを格納する運動特性メモリと、前記全ての係数を確定
して線形化された運動方程式とシステムノイズに基づい
て線形化されるシステムモデルと、深度センサによって
取得する深度及ぴ姿勢角センサによって取得する姿勢角
を観測量とする観測マトリックスとシステム状態ベクト
ル及び観測ノイズに基づいて形成される観測モデルとに
よって構成されるカルマンフィルタアルゴリズムによっ
て前記状態量の推定を行い前記潜水船のツリム及び浮量
を算出する構成としてある。
【0022】このような構成の発明によれば、経験者の
勘によらないツリムと浮量とが、最適推定として得ら
れ、自動深度保持制御方式に利用できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の潜水船の深度保持
制御方式の一実施形態について図面を参照しつつ説明す
る。図1に、本発明の潜水船の深度保持制御方式の一実
施形態のブロック図を示す。この深度保持制御方式は、
潜水船の横舵、潜舵の舵角をそれぞれ検出して信号を送
出する舵角センサ111と、潜水船の周囲の環境海水に
対する速度を検出して信号を送出する速度センサ112
と、潜水船の深度を検出して信号を送出する深度センサ
113と、潜水船のピッチ方向の姿勢角を検出して信号
を送出する姿勢角センサ114とを備える。
【0024】また、舵角センサと速度センサの値から現
在の潜水船のツリム及び浮量を計算する潜水船ツリム・
浮量算出部120と、操船者が保持したい目標深度Hc
を設定する目標深度設定器130と、潜水船の目標姿勢
角を算出する目標姿勢角算出部140と、目標姿勢角と
現姿勢角から横舵を制御する横舵舵角命令信号を送出す
る姿勢角制御部150とを備える。
【0025】図2に示すように、潜水船は、3種類の舵
を備えており、船のピッチ角の変化を与えるものとして
は、船尾付近に水平かつ船首尾軸に対称に備えられてい
る2個の横舵と、潜水船の船首又はブリッジに水平かつ
船首尾軸に対称に備えられた2個の潜舵があり、そのほ
か、船尾に方向舵としての縦舵がある。図2では、点線
で示す潜舵と横舵はそれぞれ動作の一例を示すものであ
り、実線の矢印で示す浮量Z及びツリムMはそれぞれ船
体に影響を及ぼす方向を表している。
【0026】本発明の深度保持制御方式は、潜水船のツ
リムMと浮量Zを考慮する自動深度制御方式であり、制
御においては横舵のみを制御して潜舵を制御しない。
【0027】本発明の深度保持制御方式における潜水船
ツリム・浮量算出部120は、特開昭61−11141
5号公報に記載されている潜水船ツリム・浮量算出装置
を利用することができ、図1の潜水船ツリム・浮量算出
装置120は、特開昭61−111415号公報に記載
された潜水船ツリム・浮量算出装置を符号を変えてその
まま用いている。
【0028】図3に、特開昭61−111415号公報
に記載されている潜水船ツリム・浮量算出装置を示す。
この潜水艦ツリム・浮量算出装置120は、運動方程式
係数算出回路121と、運動特性メモリ122と、ツリ
ム・浮量算出回路123と、表示装置124とを備え
る。
【0029】運動方程式係数算出回路121は、舵角セ
ンサ111によって取得する舵角信号及び速度センサ1
12によって取得する速度信号とを入力とし、潜水船の
深度、垂直方向速度、姿勢角、姿勢角速度、ツリム及び
浮量を含む状態量と、運動特性メモリに記憶されている
潜水船の予め既知の運動特性とを要素とするマトリック
ス式で表される運動方程式のマトリックス内の全ての係
数を確定して運動方程式を線形化する。
【0030】運動特性メモリ122は、潜水船自体の構
造に基づいて予め既知の運動特性及び潜水船の運動空間
の流体の塩分及び外力の特性に基づいて予め既知の運動
特性が記憶されている。
【0031】ツリム・浮量算出回路123は、前記全て
の係数を確定して線形化された運動方程式とシステムノ
イズに基づいて線形化されるシステムモデルと、深度セ
ンサ113によって取得する深度H及び姿勢角センサ1
14によって取得する姿勢角θを観測量とする観測マト
リックスとシステム状態ベクトル及び観測ノイズに基づ
いて形成される観測モデルとによって構成されるカルマ
ンフィルタアルゴリズムによって状態量の推定を行い潜
水船のツリム及び浮量を算出する。
【0032】すなわち、このカルマンフィルタによるフ
ィルタリングでは、潜水船の運動状態をツリム、浮量、
深度、深度速度、姿勢角、姿勢角速度などの状態量をパ
ラメータとする状態方程式で表し、また、深度データ、
姿勢角データの観測データを検出誤差などのいわゆるノ
イズを含んだ状態で利用して表現した観測方程式で表現
しある時間にわたって検出した観測データに基づいて状
態を最適推定するものであり、カルマンフィルタと呼ば
れる状態推定方程式を介して運動系の状態の最適推定を
実施することによりツリムと浮量とを算出する。
【0033】運動方程式係数算出回路121は、運動特
性メモリ122から運動特性データを、また舵角センサ
111から潜舵舵角及び横舵舵角信号δb及びδs、並
びに速度センサ112から速力Vを受け、これによって
運動方程式の係数を算出し、これをツリム・浮量算出回
路123に供給する。深度センサ113、及び姿勢角セ
ンサ114からそれぞれ取得した深度Hと姿勢角θとが
ツリム・浮量算出回路123に供給される。
【0034】ツリム・浮量算出回路1123は、これら
入力を利用し、運動方程式によって示される線形制御シ
ステムに対するカルマンフィルタによるフィルタリング
を適用し、最適推定によりツリムと浮量を算出する。ツ
リム・浮量算出回路123によって算出されたツリム及
び浮量は表示装置124に供給され、表示される。この
表示値により潜水船のツリムと浮量の調整を行うことに
よって、経験者の勘に頼っていた調整作業の効率化をさ
せようとしている。
【0035】本発明においては、このような潜水船ツリ
ム・浮量算出装置をそのまま利用し、そのツリム・浮量
算出部120によって算出されたツリムMと浮量Zを用
いて横舵により姿勢角を制御し、姿勢角制御により深度
保持を行う。
【0036】図1における目標姿勢角算出部140は、
目標深度設定器130によって設定された目標深度Hc
と深度センサ113の深度Hとの差である深度偏差ΔH
と、潜水船ツリム・浮量算出部120の算出結果である
ツリムM及び浮量Zと、目標深度Hcと、速度センサ1
12の速度Vとを入力し、目標深度保持に必要な姿勢角
となる目標姿勢角θcを算出する目標姿勢角算出部14
0は、比例項141及び積分項142を有する。比例項
141は、姿勢角偏差Δθに対して、大まかな目標姿勢
角値を計算し、積分項142は比例項141だけでは目
標深度Hcに対し深度定常偏差が発生する場合に、その
偏差を打ち消すための目標姿勢角値を発生させる。
【0037】ここで、目標姿勢角算出部140では、以
下の状態において目標姿勢角θcがアップ(船首を上げ
る)側になるように計算する。
【0038】(1)深度Hが目標深度Hcより深い、
(2)ダウンツリム(船首が下がる方にモーメントが働
く)、(3)浮量Zが中立より小さい。
【0039】逆の状態においては、目標姿勢角θCがダ
ウン(船首を下げる)側になるように計算する。
【0040】また、速力に対して目標とする姿勢角は変
化し、速力が大きいほど、目標姿勢角θcが小さくなる
ように計算する。
【0041】姿勢角制御部150は、目標姿勢角θcと
姿勢角センサ114の姿勢角θとの差である姿勢角偏差
Δθと、速度センサ112の速度Vを入力し、潜水船の
姿勢角θを目標姿勢角θcにあわせるのに必要な横舵舵
角命令βeaを算出する。
【0042】この姿勢角制御部150の計算では、以下
の点に従って舵角を求める。 (1)姿勢角偏差Δθが大きいほど舵角βeaを大きく
取る。 (2)速度Vが遅いときは舵効果が大きいので、舵角β
eaを小さめにする。 (3)ある一定の舵角βeaにおいて定常偏差が残る場
合は少しずつ舵角βeaを大きくする。 (4)姿勢角偏差Δθが減少しているとき、姿勢角変換
速度が速い場合は当て舵を取り、オーバーシュートを小
さくする。
【0043】このような潜水船の深度保持制御方式によ
れば、潜水船の姿勢角制御の目標値を計算する場合に、
潜水船のツリム及び浮量をパラメータとして使用してい
るので、潜水船の運動特性の結果として、深度が変更す
る前に、深度保持に必要な姿勢角を取るための舵角を算
出することにより、潜水船の運動状態に則ったより最適
で迅速な自動深度保持制御を行うことができる。
【0044】また、船体の姿勢角による流体力を利用す
ることにより、潜舵を使用せずに、横舵により姿勢角を
制御し、この姿勢角制御により自動深度保持制御を行う
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潜水船の
深度保持方式によれば、潜水船のツリムと浮量を目標姿
勢角の計算に用いることにより、潜水船の運動状態に削
った深度保持制御が行える。
【0046】また、潜水船のツリム・浮量を考慮し姿勢
角制御することにより、横舵のみを使用して深度保持を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潜水船の深度保持制御方式の一実施形
態を示すブロック図である。
【図2】潜水船の舵の配置及びツリム、浮量の影響方向
を表す配置図である。
【図3】従来例における潜水船ツリム・浮量算出装置を
示すブロック図である。
【図4】従来例における水中航走体の深度制御方式を示
すブロック図である。
【符号の説明】
111 舵角センサ 112 速度センサ 113 深度センサ 114 姿勢角センサ 120 潜水船ツリム・浮量算出部 121 運動方程式係数算出回路 122 運動特性メモリ 123 ツリム・浮量算出回路 124 表示装置 130 目標深度設定器 140 目標姿勢角算出部 141 比例項 142 積分項 150 姿勢角制御部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月22日(1999.11.
22)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 潜水船の深度保持制御方式
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜水船の深度保持
制御方式に関し、特に、ツリム及び浮量を用いて潜水船
の姿勢角を横舵によって制御することにより深度を保持
する潜水船の深度保持制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、潜水船では、深度を一定に保
持する自動深度保持制御方式が採用されている。
【0003】図4は、特開平7−165180号公報で
開示された水中航走体の深度制御方式を示すブロック図
である。この水中航走体の深度制御方式は、目標深度H
cと現在の深度Hの差である深度偏差ΔH及び深度速度
dH/dt及び速力Vを入力とし、ファジィ推論と簡単
な演算により深度制御用の潜舵への潜舵舵角命令βef
を出力する深度舵制御部15と、深度偏差ΔH及び速力
Vを入力とし、ファジィ推論により目標姿勢角θcを決
定する目標姿勢角推論部19と、目標姿勢角θcと現在
の姿勢角θの差である姿勢角偏差Δθ、及び姿勢角速度
dθ/dt及び速力Vを入力とし、ファジィ推論と簡単
な演算により姿勢制御用の横舵への横舵舵角命令βea
を出力する姿勢舵制御部20から構成されている。
【0004】上記深度舵制御部15は、大まかな深度制
御を行うための潜舵メイン舵角βef(m)をファジィ
推論するメイン舵角推論部16と、目標深度付近での深
度のズレを補正するための舵角の減衰量(潜舵微調整操
舵速度dβef(s)/dt)をファジィ推論する微調
整操舵速度推論部17と、dβef(s)/dtを時間
tで積分し、潜舵微調整舵角βef(s)とするための
積分器18から構成されている。
【0005】これによって、水中航走体の深度制御を行
う際に、姿勢角も同時に制御することにより、目標深度
へ速やかに到達させるとともに、目標深度への良好な整
定性を実現させようとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の特開平7−165180号公報の水中航走体の
深度制御方式においては、深度保持制御時の目標姿勢角
を計算する場合に、深度偏差及び速力から計算してお
り、深度・姿勢角の変化に影響を及ぼすツリム及び浮量
を考慮していないため、潜水艦の運動状態に最適な制御
が行えないという問題がある。
【0007】また、特開平7−165180号公報の水
中航走体の深度制御方式においては、深度保持制御を行
うためには、深度偏差に対する潜舵の動作、及び深度偏
差により発生する姿勢角偏差に対する横舵の動作が必要
であり、1つの舵では制御が行えないという問題があ
る。
【0008】その理由は、水中航走体の深度制御方式に
おいて、潜舵だけを動作させた場合、姿勢角が不安定に
なり深度保持は行えない。また、横舵だけを動作させた
場合、元々横舵は姿勢角を制御するためのものであり、
深度保持は行えないためである。
【0009】本発明は上記問題点にかんがみてなされた
ものであり、潜水船の深度保持制御を行う場合に、ツリ
ム及び浮量を利用して、潜水船の運動状態に則った潜水
船の深度保持制御方式の提供を目的とする。
【0010】また、本発明は、潜水船の深度保持制御を
横舵のみ使用することにより行う潜水船の深度保持制御
方式の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の潜水船の深度保持制御方式は、船体
の舵角、速度、深度、姿勢角、及び潜水船の既知の運動
特性に基づいて潜水船のツリムと浮量とを算出する潜水
船ツリム・浮量算出部と、目標深度設定器によって設定
された目標深度と深度センサの深度との差である深度偏
差と、潜水船ツリム・浮量算出部の算出結果であるツリ
ム及び浮量と、目標深度と、速度センサの速度とを入力
し、目標深度保持に必要な姿勢角となる目標姿勢角を算
出する目標姿勢角算出部と、この目標姿勢角算出部で算
出された目標姿勢角と姿勢角センサの姿勢角との差であ
る姿勢角偏差と、速度センサの速度を入力し、潜水船の
姿勢角を目標姿勢角にあわせるのに必要な横舵舵角命令
を算出する姿勢角制御部とを具備する構成としてある。
【0012】請求項2記載の潜水船の深度保持制御方式
は、請求項1記載の潜水船の深度保持制御方式におい
て、前記目標姿勢角算出部が、比例項及び積分項を有
し、比例項は姿勢角偏差に対して大まかな目標姿勢角値
を計算し、積分項は比例項だけでは目標深度に対し深度
定常偏差が発生する場合に、その偏差を打ち消すための
目標姿勢角値を発生させる構成としてある。
【0013】 請求項記載の潜水船の深度保持制御方式
は、請求項1又は2に記載の潜水船の深度保持制御方式
において、前記潜水船ツリム・浮量算出部が、運動特性
が既知の潜水船において、舵角センサによって取得する
舵角信号及び速度センサによって取得する速力を入力と
し、前記潜水船自体の構造に基づいてあらかじめ既知の
第1の係数群と、前記潜水船の運動空間の流体の塩分及
び温度を含む物理的条件によってもたらされる外力の特
性に基づいてあらかじめ既知の第2の係数群と、前記潜
水船の深度、垂直方向速度、姿勢角、姿勢角速度、ツリ
ム及び浮量を含む状態量とを要素とするマトリックス式
で表現される運動方程式のマトリックス内の全ての係数
を確定して前記運動方程式を線形化する運動方程式係数
算出回路と、前記第1の係数群と前記第2の係数群とを
格納する運動特性メモリと、前記全ての係数を確定して
線形化された運動方程式とシステムノイズに基づいて線
形化されるシステムモデルと、深度センサによって取得
する深度及ぴ姿勢角センサによって取得する姿勢角を観
測量とする観測マトリックスとシステム状態ベクトル及
び観測ノイズに基づいて形成される観測モデルとによっ
て構成されるカルマンフィルタアルゴリズムによって前
記状態量の推定を行い前記潜水船のツリム及び浮量を算
出する構成としてある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の潜水船の深度保持
制御方式の一実施形態について図面を参照しつつ説明す
る。図1に、本発明の潜水船の深度保持制御方式の一実
施形態のブロック図を示す。この深度保持制御方式は、
潜水船の横舵、潜舵の舵角をそれぞれ検出して信号を送
出する舵角センサ111と、潜水船の周囲の環境海水に
対する速度を検出して信号を送出する速度センサ112
と、潜水船の深度を検出して信号を送出する深度センサ
113と、潜水船のピッチ方向の姿勢角を検出して信号
を送出する姿勢角センサ114とを備える。
【0015】 また、舵角センサと速度センサの値から現
在の潜水船のツリム及び浮量を計算する潜水船ツリム・
浮量算出部120と、操船者が保持したい目標深度Hc
を設定する目標深度設定器130と、潜水船の目標姿勢
角を算出する目標姿勢角算出部140と、目標姿勢角と
現姿勢角から横舵を制御する横舵舵角命令信号を送出す
る姿勢角制御部150とを備える。
【0016】 図2に示すように、潜水船は、3種類の舵
を備えており、船のピッチ角の変化を与えるものとして
は、船尾付近に水平かつ船首尾軸に対称に備えられてい
る2個の横舵と、潜水船の船首又はブリッジに水平かつ
船首尾軸に対称に備えられた2個の潜舵があり、そのほ
か、船尾に方向舵としての縦舵がある。図2では、点線
で示す潜舵と横舵はそれぞれ動作の一例を示すものであ
り、実線の矢印で示す浮量Z及びツリムMはそれぞれ船
体に影響を及ぼす方向を表している。
【0017】 本発明の深度保持制御方式は、潜水船のツ
リムMと浮量Zを考慮する自動深度制御方式であり、制
御においては横舵のみを制御して潜舵を制御しない。
【0018】 本発明の深度保持制御方式における潜水船
ツリム・浮量算出部120は、特開昭61−11141
5号公報に記載されている潜水船ツリム・浮量算出装置
を利用することができ、図1の潜水船ツリム・浮量算出
装置120は、特開昭61−111415号公報に記載
された潜水船ツリム・浮量算出装置を符号を変えてその
まま用いている。
【0019】 図3に、特開昭61−111415号公報
に記載されている潜水船ツリム・浮量算出装置を示す。
この潜水艦ツリム・浮量算出装置120は、運動方程式
係数算出回路121と、運動特性メモリ122と、ツリ
ム・浮量算出回路123と、表示装置124とを備え
る。
【0020】 運動方程式係数算出回路121は、舵角セ
ンサ111によって取得する舵角信号及び速度センサ1
12によって取得する速度信号とを入力とし、潜水船の
深度、垂直方向速度、姿勢角、姿勢角速度、ツリム及び
浮量を含む状態量と、運動特性メモリに記憶されている
潜水船の予め既知の運動特性とを要素とするマトリック
ス式で表される運動方程式のマトリックス内の全ての係
数を確定して運動方程式を線形化する。
【0021】 運動特性メモリ122は、潜水船自体の構
造に基づいて予め既知の運動特性及び潜水船の運動空間
の流体の塩分及び外力の特性に基づいて予め既知の運動
特性が記憶されている。
【0022】 ツリム・浮量算出回路123は、前記全て
の係数を確定して線形化された運動方程式とシステムノ
イズに基づいて線形化されるシステムモデルと、深度セ
ンサ113によって取得する深度H及び姿勢角センサ1
14によって取得する姿勢角θを観測量とする観測マト
リックスとシステム状態ベクトル及び観測ノイズに基づ
いて形成される観測モデルとによって構成されるカルマ
ンフィルタアルゴリズムによって状態量の推定を行い潜
水船のツリム及び浮量を算出する。
【0023】 すなわち、このカルマンフィルタによるフ
ィルタリングでは、潜水船の運動状態をツリム、浮量、
深度、深度速度、姿勢角、姿勢角速度などの状態量をパ
ラメータとする状態方程式で表し、また、深度データ、
姿勢角データの観測データを検出誤差などのいわゆるノ
イズを含んだ状態で利用して表現した観測方程式で表現
しある時間にわたって検出した観測データに基づいて状
態を最適推定するものであり、カルマンフィルタと呼ば
れる状態推定方程式を介して運動系の状態の最適推定を
実施することによりツリムと浮量とを算出する。
【0024】 運動方程式係数算出回路121は、運動特
性メモリ122から運動特性データを、また舵角センサ
111から潜舵舵角及び横舵舵角信号δb及びδs、並
びに速度センサ112から速力Vを受け、これによって
運動方程式の係数を算出し、これをツリム・浮量算出回
路123に供給する。深度センサ113、及び姿勢角セ
ンサ114からそれぞれ取得した深度Hと姿勢角θとが
ツリム・浮量算出回路123に供給される。
【0025】 ツリム・浮量算出回路1123は、これら
入力を利用し、運動方程式によって示される線形制御シ
ステムに対するカルマンフィルタによるフィルタリング
を適用し、最適推定によりツリムと浮量を算出する。ツ
リム・浮量算出回路123によって算出されたツリム及
び浮量は表示装置124に供給され、表示される。この
表示値により潜水船のツリムと浮量の調整を行うことに
よって、経験者の勘に頼っていた調整作業の効率化をさ
せようとしている。
【0026】 本発明においては、このような潜水船ツリ
ム・浮量算出装置をそのまま利用し、そのツリム・浮量
算出部120によって算出されたツリムMと浮量Zを用
いて横舵により姿勢角を制御し、姿勢角制御により深度
保持を行う。
【0027】 図1における目標姿勢角算出部140は、
目標深度設定器130によって設定された目標深度Hc
と深度センサ113の深度Hとの差である深度偏差ΔH
と、潜水船ツリム・浮量算出部120の算出結果である
ツリムM及び浮量Zと、目標深度Hcと、速度センサ1
12の速度Vとを入力し、目標深度保持に必要な姿勢角
となる目標姿勢角θcを算出する。目標姿勢角算出部1
40は、比例項141及び積分項142を有する。比例
項141は、姿勢角偏差Δθに対して、大まかな目標姿
勢角値を計算し、積分項142は比例項141だけでは
目標深度Hcに対し深度定常偏差が発生する場合に、そ
の偏差を打ち消すための目標姿勢角値を発生させる。
【0028】 ここで、目標姿勢角算出部140では、以
下の状態において目標姿勢角θcがアップ(船首を上げ
る)側になるように計算する。
【0029】 (1)深度Hが目標深度Hcより深い、
(2)ダウンツリム(船首が下がる方にモーメントが働
く)、(3)浮量Zが中立より小さい。
【0030】 逆の状態においては、目標姿勢角θCがダ
ウン(船首を下げる)側になるように計算する。
【0031】 また、速力に対して目標とする姿勢角は変
化し、速力が大きいほど、目標姿勢角θcが小さくなる
ように計算する。
【0032】 姿勢角制御部150は、目標姿勢角θcと
姿勢角センサ114の姿勢角θとの差である姿勢角偏差
Δθと、速度センサ112の速度Vを入力し、潜水船の
姿勢角θを目標姿勢角θcにあわせるのに必要な横舵舵
角命令βeaを算出する。
【0033】 この姿勢角制御部150の計算では、以下
の点に従って舵角を求める。 (1)姿勢角偏差Δθが大きいほど舵角βeaを大きく
取る。 (2)速度Vが遅いときは舵効果が大きいので、舵角β
eaを小さめにする。 (3)ある一定の舵角βeaにおいて定常偏差が残る場
合は少しずつ舵角βeaを大きくする。 (4)姿勢角偏差Δθが減少しているとき、姿勢角変換
速度が速い場合は当て舵を取り、オーバーシュートを小
さくする。
【0034】 このような潜水船の深度保持制御方式によ
れば、潜水船の姿勢角制御の目標値を計算する場合に、
潜水船のツリム及び浮量をパラメータとして使用してい
るので、潜水船の運動特性の結果として、深度が変更す
る前に、深度保持に必要な姿勢角を取るための舵角を算
出することにより、潜水船の運動状態に則ったより最適
で迅速な自動深度保持制御を行うことができる。
【0035】 また、船体の姿勢角による流体力を利用す
ることにより、潜舵を使用せずに、横舵により姿勢角を
制御し、この姿勢角制御により自動深度保持制御を行う
ことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の潜水船の
深度保持方式によれば、潜水船のツリムと浮量を目標姿
勢角の計算に用いることにより、潜水船の運動状態に削
った深度保持制御が行える。
【0037】 また、潜水船のツリム・浮量を考慮し姿勢
角制御することにより、横舵のみを使用して深度保持を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の潜水船の深度保持制御方式の一実施形
態を示すブロック図である。
【図2】潜水船の舵の配置及びツリム、浮量の影響方向
を表す配置図である。
【図3】従来例における潜水船ツリム・浮量算出装置を
示すブロック図である。
【図4】従来例における水中航走体の深度制御方式を示
すブロック図である。
【符号の説明】 111 舵角センサ 112 速度センサ 113 深度センサ 114 姿勢角センサ 120 潜水船ツリム・浮量算出部 121 運動方程式係数算出回路 122 運動特性メモリ 123 ツリム・浮量算出回路 124 表示装置 130 目標深度設定器 140 目標姿勢角算出部 141 比例項 142 積分項 150 姿勢角制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜水船のツリムと浮量とを算出する潜水
    船ツリム・浮量算出部と、 前記ツリム・浮量算出部で算出されたツリム及び浮量を
    用いて船体の目標姿勢角を計算する目標姿勢角算出部
    と、 前記目標姿勢角算出部で算出された目標姿勢角と現姿勢
    角から姿勢制御用の舵の舵角を算出する姿勢角制御部と
    を具備することを特徴とする潜水船の深度保持制御方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の潜水船の深度保持制御方
    式において、 前記姿勢角制御部が、横舵のみの舵角を算出することを
    特徴とする潜水船の深度保持制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の潜水船の深度保持
    制御方式において、前記姿勢角制御部が、船体の速度に
    応じて舵角を算出することを特徴とする潜水船の深度保
    持制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれかに記載の潜水船の
    深度保持制御方式において、 前記潜水船ツリム・浮量算出部が、船体の舵角、速度、
    深度、姿勢角、及び潜水船の既知の運動特性に基づいて
    ツリム及び浮量を算出することを特徴とする潜水船の深
    度保持制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3いずれかに記載の潜水船の
    深度保持制御方式において、 前記潜水船ツリム・浮量算出部が、前記船体の舵角及び
    速度、並びに潜水船の既知の運動特性を要素とする運動
    方程式を線形化する運動方程式係数算出回路と、前記運
    動方程式係数算出回路で算出されたシステムモデルと現
    深度と現姿勢角とからカルマンフィルタアルゴリズムに
    よってツリム及び浮量を算出するツリム・浮量算出回路
    とを備えることを特徴とする潜水船の深度保持制御方
    式。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3いずれかに記載の潜水船の
    深度保持制御方式において、 前記潜水船ツリム・浮量算出部が、 運動特性が既知の潜水船において、舵角センサによって
    取得する舵角信号及び速度センサによって取得する速力
    を入力とし、前記潜水船自体の構造に基づいてあらかじ
    め既知の第1の係数群と、前記潜水船の運動空間の流体
    の塩分及び温度を含む物理的条件によってもたらせる外
    力の特性に基づいてあらかじめ既知の第2の係数群と、
    前記潜水船の深度、垂直方向速度、姿勢角、姿勢角速
    度、ツリム及び浮量を含む状態量とを要素とするマトリ
    ックス式で表現される運動方程式のマトリックス内の全
    ての係数を確定して前記運動方程式を線形化する運動方
    程式係数算出回路と、前記第1の係数群と前記第2の係
    数群とを格納する運動特性メモリと、前記全ての係数を
    確定して線形化された運動方程式とシステムノイズに基
    づいて線形化されるシステムモデルと、深度センサによ
    って取得する深度及び姿勢角センサによって取得する姿
    勢角を観測量とする観測マトリックスとシステム状態ベ
    クトル及び観測ノイズに基づいて形成される観測モデル
    とによって構成されるカルマンフィルタアルゴリズムに
    よって前記状態量の推定を行い前記潜水船のツリム及び
    浮量を算出することを特徴とする潜水船の深度保持制御
    方式。
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