JP2023135624A - 熱源システム - Google Patents
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Abstract
【課題】熱源システムの駆動制御部品が要改善駆動制御部品に該当しても、改善措置が行われるまでは、駆動制御部品の故障を抑制して熱源システムの継続使用を可能にする。【解決手段】湯水を加熱する加熱部A1,A2,28と、加熱部A1,A2,28に対して装備された駆動制御部品3A,3B,24,33と、加熱部A1,A2,28で加熱される湯水の目標流量と目標温度に基づいて駆動制御部品3A,3B,24,33の出力を制御する制御部Cとを備えた熱源システムにおいて、改善措置が必要な駆動制御部品3A,3B,24,33である要改善駆動制御部品に関するメンテナンス情報を取得するメンテナンス情報取得部Caを備え、制御部Cは、メンテナンス情報取得部Caがメンテナンス情報を取得すると、メンテナンス情報に含まれた要改善駆動制御部品の運転を通常運転時よりも制限する運転制限制御を実行する。【選択図】図1
Description
本発明は、湯水を加熱する加熱部と、当該加熱部に対して装備された駆動制御部品と、前記加熱部で加熱される湯水の要求流量及び要求温度に基づいて前記駆動制御部品の出力を制御する制御部とを備えた熱源システムに関する。
本発明の背景技術としては、既に出荷されてユーザにて使用されている給湯器や給湯暖房機などの熱源システムにおいて、例えば、加熱部に対して装備された駆動制御部品が、設計上や製造上の過誤などによって修理や交換などの改善措置が必要な要改善駆動制御部品に該当した場合には、熱源システムの製造事業者や販売事業者などが、要改善駆動制御部品が備えられている熱源システムのユーザを、熱源システムの型番や出荷先などの各種の情報を管理する管理サーバのデータベースなどを使用して特定し、そのユーザに連絡して相談した上で、要改善駆動制御部品の修理や交換などの改善措置を行うことになる(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上記のような改善措置が行われるまでには時間がかかることがあり、このような状況においてユーザが熱源システムの通常運転による要改善駆動制御部品の使用を継続すると、要改善駆動制御部品の耐久性に問題がある場合には、その負荷が限界を超えて要改善駆動制御部品が故障することにより、熱源システムの使用を継続することができなくなる不都合や、要改善駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶ不都合などを招く虞がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、熱源システムに備えられた駆動制御部品が耐久性の面で修理や交換などの改善措置が必要な要改善駆動制御部品に該当した場合であっても、改善措置が行われるまでの間は駆動制御部品の故障を抑制して熱源システムの継続使用を可能にすることや、駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶのを回避する点にある。
本発明の第1特徴構成は、湯水を加熱する加熱部と、当該加熱部に対して装備された駆動制御部品と、前記加熱部で加熱される湯水の目標流量及び目標温度に基づいて前記駆動制御部品の出力を制御する制御部とを備えた熱源システムであって、
改善措置が必要な前記駆動制御部品である要改善駆動制御部品に関するメンテナンス情報を取得するメンテナンス情報取得部を備え、
前記制御部は、前記メンテナンス情報取得部が前記メンテナンス情報を取得すると、当該メンテナンス情報に含まれている前記要改善駆動制御部品の運転を通常運転時よりも制限する運転制限制御を実行する点にある。
改善措置が必要な前記駆動制御部品である要改善駆動制御部品に関するメンテナンス情報を取得するメンテナンス情報取得部を備え、
前記制御部は、前記メンテナンス情報取得部が前記メンテナンス情報を取得すると、当該メンテナンス情報に含まれている前記要改善駆動制御部品の運転を通常運転時よりも制限する運転制限制御を実行する点にある。
本構成によると、メンテナンス情報取得部が取得したメンテナンス情報により、熱源システムに備えられた駆動制御部品が耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当した場合には、制御部が運転制限制御を実行することにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の負担を軽減することが可能になり、当該駆動制御部品の故障を抑制することができる。
これにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の延命を図ることで、当該駆動制御部品の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザによる熱源システムの継続使用を可能にすることや、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の運転を停止して、当該駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶのを回避することが可能になる。
従って、熱源システムに備えられた駆動制御部品が耐久性の面で修理や交換などの改善措置が必要な要改善駆動制御部品に該当した場合であっても、改善措置が行われるまでの間は駆動制御部品の故障を抑制して熱源システムの継続使用を可能にすることや、駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶのを回避することができる。
これにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の延命を図ることで、当該駆動制御部品の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザによる熱源システムの継続使用を可能にすることや、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の運転を停止して、当該駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶのを回避することが可能になる。
従って、熱源システムに備えられた駆動制御部品が耐久性の面で修理や交換などの改善措置が必要な要改善駆動制御部品に該当した場合であっても、改善措置が行われるまでの間は駆動制御部品の故障を抑制して熱源システムの継続使用を可能にすることや、駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶのを回避することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記メンテナンス情報取得部は、前記メンテナンス情報を管理する管理サーバに通信ネットワークを介して通信可能に接続された通信部である点にある。
本構成によると、メンテナンス情報取得部にてメンテナンス情報をリアルタイムで取得することができ、これにより、メンテナンス情報取得部が取得したメンテナンス情報により、熱源システムに備えられた駆動制御部品が耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当した場合には、より早い段階で制御部に運転制限制御を実行させることができる。
その結果、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の負担をより早い段階から軽減することが可能になり、当該駆動制御部品の故障をより効果的に抑制することができる。
その結果、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の負担をより早い段階から軽減することが可能になり、当該駆動制御部品の故障をより効果的に抑制することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記運転制限制御には、前記要改善駆動制御部品の出力を通常運転時よりも低下側に制限する出力制限処理が含まれており、
前記運転制限制御において、前記制御部は、前記メンテナンス情報に基づいて前記出力制限処理を実行する点にある。
前記運転制限制御において、前記制御部は、前記メンテナンス情報に基づいて前記出力制限処理を実行する点にある。
本構成によると、メンテナンス情報取得部が取得したメンテナンス情報により、熱源システムに備えられた駆動制御部品が改善措置に急を要しないランクの低い要改善駆動制御部品に該当した場合には、制御部が運転制限制御において出力制限処理を実行することにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品を、その負担を軽減して延命を図りながら継続使用することができ、これにより、当該駆動制御部品の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは熱源システムを継続して使用することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記加熱部で加熱された湯水を前記駆動制御部品である循環ポンプにより放熱部との間で循環させる湯水循環路を備え、
前記制御部は、前記循環ポンプが前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記循環ポンプによる湯水の循環流量を通常運転時よりも低下側に制限する点にある。
前記制御部は、前記循環ポンプが前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記循環ポンプによる湯水の循環流量を通常運転時よりも低下側に制限する点にある。
本構成によると、メンテナンス情報取得部が取得したメンテナンス情報により、例えば、循環ポンプが、インペラが摩耗し易いなどの耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当した場合には、制御部が、運転制限制御において出力制限処理を実行して、循環ポンプによる湯水の循環流量を通常運転時よりも低下側に制限することから、要改善駆動制御部品に該当した循環ポンプの負担を軽減することができ、循環ポンプの故障を抑制することができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した循環ポンプの延命を図ることができ、その結果、循環ポンプの交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは、循環ポンプで湯水を循環させることで得られる熱源システムの機能を継続して使用することができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した循環ポンプの延命を図ることができ、その結果、循環ポンプの交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは、循環ポンプで湯水を循環させることで得られる熱源システムの機能を継続して使用することができる。
本発明の第5特徴構成は、前記加熱部は、前記駆動制御部品である燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃料を燃焼させて、給湯先又は放熱部に供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部であり、
前記制御部は、前記給湯先又は前記放熱部への給湯温度が目標温度になるように、前記燃焼式加熱部での燃焼量を制御する燃焼制御を実行するとともに、前記燃焼ファンが前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記給湯先又は前記放熱部への給湯流量又は給湯温度を通常運転時よりも低下させる形態で前記燃焼ファンによる燃焼用空気の供給量を通常運転時よりも低下側に制限する点にある。
前記制御部は、前記給湯先又は前記放熱部への給湯温度が目標温度になるように、前記燃焼式加熱部での燃焼量を制御する燃焼制御を実行するとともに、前記燃焼ファンが前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記給湯先又は前記放熱部への給湯流量又は給湯温度を通常運転時よりも低下させる形態で前記燃焼ファンによる燃焼用空気の供給量を通常運転時よりも低下側に制限する点にある。
本構成によると、メンテナンス情報取得部が取得したメンテナンス情報により、例えば、燃焼ファンが、樹脂羽根が劣化し易いなどの耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当した場合には、制御部が、運転制限制御において出力制限処理を実行して、給湯先又は放熱部への給湯流量又は給湯温度を通常運転時よりも低下させる。すると、燃焼式加熱部における燃焼量が通常運転時よりも低下し、これに応じて、燃焼ファンによる燃焼式加熱部への燃焼用空気の供給量が通常運転時よりも低下側に制限される。これにより、要改善駆動制御部品に該当した燃焼ファンの負担を軽減することができ、燃焼ファンの故障を抑制することができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した燃焼ファンの延命を図ることができ、その結果、燃焼ファンの交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは、燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃焼式加熱部が燃料を燃焼させることで得られる熱源システムの機能を継続して使用することができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した燃焼ファンの延命を図ることができ、その結果、燃焼ファンの交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは、燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃焼式加熱部が燃料を燃焼させることで得られる熱源システムの機能を継続して使用することができる。
本発明の第6特徴構成は、前記加熱部は、前記駆動制御部品である圧縮機にて圧縮されて昇温した冷媒との熱交換により、貯湯部に貯留される湯水を加熱して、当該貯湯部から給湯先又は放熱部への給湯を可能にするヒートポンプ式加熱部であり、
前記制御部は、前記貯湯部への供給温度が目標温度になるように、前記ヒートポンプ式加熱部での生成熱量を制御する蓄熱制御を実行するとともに、前記圧縮機が前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記貯湯部への供給流量又は供給温度を通常運転時よりも低下させる形態で前記圧縮機の駆動回転速度を通常運転時よりも低下側に制限する点にある。
前記制御部は、前記貯湯部への供給温度が目標温度になるように、前記ヒートポンプ式加熱部での生成熱量を制御する蓄熱制御を実行するとともに、前記圧縮機が前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記貯湯部への供給流量又は供給温度を通常運転時よりも低下させる形態で前記圧縮機の駆動回転速度を通常運転時よりも低下側に制限する点にある。
本構成によると、メンテナンス情報取得部が取得したメンテナンス情報により、例えば、圧縮機が耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当した場合には、制御部が、運転制限制御において出力制限処理を実行して、貯湯部への供給流量又は供給温度を通常運転時よりも低下させる。すると、ヒートポンプ式加熱部における生成熱量が通常運転時よりも低下し、これに応じて、圧縮機の駆動回転速度が通常運転時よりも低下側に制限される。これにより、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機の負担を軽減することができ、圧縮機の故障を抑制することができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機の延命を図ることができ、その結果、圧縮機の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは、圧縮機を備えるヒートポンプ式加熱部を運転させることで得られる熱源システムの機能を継続して使用することができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機の延命を図ることができ、その結果、圧縮機の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは、圧縮機を備えるヒートポンプ式加熱部を運転させることで得られる熱源システムの機能を継続して使用することができる。
本発明の第7特徴構成は、前記加熱部は、前記ヒートポンプ式加熱部に加えて、燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃料を燃焼させて、前記貯湯部から前記給湯先又は前記放熱部に供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部が備えられ、
前記制御部は、前記圧縮機が前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記運転制限処理において、前記ヒートポンプ式加熱部の運転を停止するとともに、前記給湯先又は前記放熱部への給湯温度が目標温度になるように、前記燃焼式加熱部での燃焼量を制御する燃焼制御を実行する点にある。
前記制御部は、前記圧縮機が前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記運転制限処理において、前記ヒートポンプ式加熱部の運転を停止するとともに、前記給湯先又は前記放熱部への給湯温度が目標温度になるように、前記燃焼式加熱部での燃焼量を制御する燃焼制御を実行する点にある。
本構成によると、メンテナンス情報取得部が取得したメンテナンス情報により、例えば、圧縮機が耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当した場合には、制御部が、運転制限制御においてヒートポンプ式加熱部の運転を停止することにより、要改善駆動制御部品である圧縮機の継続使用で圧縮機が故障することやヒートポンプ式加熱部の他部品に悪影響が及ぶのを回避することができる。又、制御部が、運転制限制御において燃焼制御を実行することにより、ヒートポンプ式加熱部の運転停止にかかわらず、圧縮機の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、燃焼式加熱部を活用して、給湯温度が低下するなどの不具合を招くことなく、熱源システムの継続使用を可能にすることができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機を含むヒートポンプ式加熱部の故障を回避しながら、圧縮機の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザによる熱源システムの快適な継続使用を可能にすることができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機を含むヒートポンプ式加熱部の故障を回避しながら、圧縮機の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザによる熱源システムの快適な継続使用を可能にすることができる。
以下、本発明を熱源システムの一例である給湯暖房機に適用した第1実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明が適用される熱源システムとしては、給湯暖房機以外の、例えば、一般給湯専用の給湯器や風呂専用の給湯器、又は、暖房専用熱源機などであってもよい。
尚、本発明が適用される熱源システムとしては、給湯暖房機以外の、例えば、一般給湯専用の給湯器や風呂専用の給湯器、又は、暖房専用熱源機などであってもよい。
本第1実施形態で例示する給湯暖房機は、図1に示すように、温度調整した湯水を給湯栓8や浴槽12などの給湯先、又は、放熱部Hなどに供給する給湯装置Aと、給湯装置Aに備えられた運転制御部Cに各種制御指令を指令するメインリモコンR1や浴室リモコンR2を備えている。メインリモコンR1は、例えば台所や洗面所などに配置され、浴室リモコンR2は、浴室Bの内部における浴槽12の近くに配置されている。
尚、前述した放熱部Hとしては、浴室Bの天井部に設置される浴室暖房乾燥機や、浴室Bの床部などに設置される床暖房装置などがある。
尚、前述した放熱部Hとしては、浴室Bの天井部に設置される浴室暖房乾燥機や、浴室Bの床部などに設置される床暖房装置などがある。
給湯装置Aは、湯水を加熱する加熱部として、一般家庭用の水道管に接続された給水路6からの水を加熱して給湯栓8や浴槽12などに供給する給湯用加熱器A1と、加熱した湯水を放熱部Hなどに循環供給する湯水循環用加熱器A2とを備えている。
給湯用加熱器A1は、入口側に給水路6が接続され、出口側に給湯路7が接続された給湯用熱交換器1Aと、給湯用熱交換器1Aを加熱するガス燃焼式の給湯用バーナ2Aと、給湯用バーナ2Aに燃焼用空気を供給する給湯用燃焼ファン3Aとを備えており、これにより、給湯用燃焼ファン3Aにより供給された燃焼用空気で給湯用バーナ2Aが燃料を燃焼させて給湯用熱交換器1Aを加熱することで、給湯用熱交換器1Aを通流して給湯栓8や浴槽12などに供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部として構成されている。
尚、給湯用加熱器A1は、ガス燃焼式の給湯用バーナ2Aに代えて、例えば電気ヒータなどにより、給湯栓8や浴槽12などに供給される湯水を加熱するように構成されていてもよい。
尚、給湯用加熱器A1は、ガス燃焼式の給湯用バーナ2Aに代えて、例えば電気ヒータなどにより、給湯栓8や浴槽12などに供給される湯水を加熱するように構成されていてもよい。
湯水循環用加熱器A2は、放熱部Hに対する湯水の循環を可能にする放熱用湯水循環路4の戻路4Aが入口側に接続され、放熱用湯水循環路4の往路4Bが出口側に接続された湯水循環用熱交換器1Bと、湯水循環用熱交換器1Bを加熱するガス燃焼式の湯水循環用バーナ2Bと、湯水循環用バーナ2Bに燃焼用空気を供給する湯水循環用燃焼ファン3Bとを備えており、これにより、湯水循環用燃焼ファン3Bにより供給された燃焼用空気で湯水循環用バーナ2Bが燃料を燃焼させて湯水循環用熱交換器1Bを加熱することで、湯水循環用熱交換器1Bを通流して放熱部Hに循環供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部として構成されている。
尚、湯水循環用加熱器A2は、ガス燃焼式の湯水循環用バーナ2Bに代えて、例えば電気ヒータなどにより、放熱部Hに循環供給される湯水を加熱するように構成されていてもよい。
尚、湯水循環用加熱器A2は、ガス燃焼式の湯水循環用バーナ2Bに代えて、例えば電気ヒータなどにより、放熱部Hに循環供給される湯水を加熱するように構成されていてもよい。
給湯用バーナ2Aと湯水循環用バーナ2Bには、一般家庭用の燃料ガスを供給するガス供給路9が接続されている。ガス供給路9には、燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス比例弁10と、燃料ガスの供給を断続する断続弁11とが備えられている。図示は省略するが、給湯用バーナ2Aと湯水循環用バーナ2Bの近くには、それぞれ、点火用のイグナイタと着火を検出するフレームロッドとが備えられている。
給湯用加熱器A1の構成について説明を加えると、給水路6には、給水温度を検出する給水サ-ミスタ13と給水量を検出する水量センサ14とが備えられており、給水路6における給水サ-ミスタ13及び水量センサ14よりも下流側の箇所が、給湯用熱交換器1Aを迂回する給水バイパス路15により給湯路7に接続されている。
給湯路7における給水バイパス路15の接続箇所よりも湯水通流方向の上流側には、給湯用熱交換器1Aから送出される加熱後の湯水の温度を検出する出湯サーミスタ16が備えられている。給湯路7における給水バイパス路15との接続箇所には、給湯用熱交換器1Aからの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整するミキシング弁17が備えられている。給湯路7における給水バイパス路15の接続箇所よりも湯水通流方向の下流側には、上流側から順に、ミキシング弁17にて混合された後の給湯用の湯水の温度を検出する給湯サーミスタ18と、湯水の量を調整する水比例弁19と、一般給湯の割込みを検出する割込み検出用水量センサ20とが備えられている。
給湯用加熱器A1は、給水路6からの水を給湯用バーナ2Aで加熱した給湯用熱交換器1Aに通流させることで加熱し、加熱した湯水と給水バイパス路15からの水とを混合させて得られた湯水を給湯路7に供給する。これにより、給湯用加熱器A1は、給湯用バーナ2Aへの燃料供給量とミキシング弁17の開度とが調節されることで、要求された目標温度の湯水を給湯路7に供給するように構成されている。
湯水循環用加熱器A2の構成について説明を加えると、放熱用湯水循環路4における戻路4Aの途中箇所には膨張タンク23が備えられ、戻路4Aにおける膨張タンク23よりも湯水通流方向の下流側には、湯水循環用熱交換器1Bで加熱された湯水を放熱用湯水循環路4で循環させる湯水循環ポンプ24が備えられている。放熱用湯水循環路4の往路4Bには、湯水循環用熱交換器1Bで加熱された湯水の温度を検出する循環湯水サーミスタ25と、放熱部Hへの湯水の供給を断続する放熱部用熱動弁26とが備えられている。
湯水循環用加熱器A2は、湯水循環ポンプ24が駆動されて、放熱用湯水循環路4内の湯水が湯水循環用熱交換器1Bと放熱部Hとを通流して循環することにより、湯水循環用熱交換器1Bで加熱された湯水を放熱部Hに循環供給し、放熱部Hにて放熱させるように構成されている。
浴槽12内の湯水を追焚きするための構成について説明すると、浴槽12と追焚き用熱交換器(加熱部の一例)28とにわたる追炊き用湯水循環路5が備えられている。追炊き用湯水循環路5は、その往路5Aにより、追焚き用熱交換器28の出口側と、浴槽12の側壁部に配置された風呂アダプタ30とを接続し、その戻路5Bにより、風呂アダプタ30と追焚き用熱交換器28の入口側とを接続している。追炊き用湯水循環路5の戻路5Bには、浴槽12内の湯水を吸引して追焚き用熱交換器28に送出することで、浴槽12内の湯水を浴槽12と追焚き用熱交換器28との間で循環させる追焚き用循環ポンプ33が備えられている。
追焚き用熱交換器28には、湯水循環用熱交換器1Bで加熱された湯水の循環供給を可能にするために、放熱用湯水循環路4における往路4Bの循環湯水サーミスタ25よりも下流側箇所と、戻路4Aの膨張タンク23よりも上流側箇所とが、湯水循環バイパス路27によって接続されている。湯水循環バイパス路27には、追焚き用熱動弁29が備えられている。
浴槽12内の湯水を追焚きする場合には、放熱部用熱動弁26が閉弁されるとともに追焚き用熱動弁29が開弁され、この状態で、湯水循環ポンプ24が駆動されることにより、湯水循環用熱交換器1Bで加熱された湯水が、放熱部Hを迂回する状態で追焚き用熱交換器28に循環供給される。又、追焚き用循環ポンプ33が駆動されることにより、浴槽12内に貯留された湯水が、追炊き用湯水循環路5を通って追焚き用熱交換器28に循環供給される。これにより、追焚き用熱交換器28では、湯水循環用熱交換器1Bにて加熱された湯水によって浴槽12からの湯水を加熱することができ、加熱された湯水が浴槽12内に戻って放熱することで、浴槽12内の湯水を追焚きすることができる。つまり、浴槽12内の湯水を追焚きする場合には、追焚き用熱交換器28が浴槽12からの湯水を加熱する加熱部として機能し、浴槽12が加熱された湯水が放熱する放熱部となる。
追炊き用湯水循環路5の戻路5Bには、湯水通流方向の上流側から順に、戻路5B内の湯水の圧力を検出することで浴槽12内の水位を検出する水位センサ34と、浴槽12内から追焚き用熱交換器28に戻る戻路5B内の湯水の温度を浴槽12内の湯水の温度として検出する浴槽戻温サーミスタ35と、戻路5Bを開閉する電磁式の風呂二方弁36と、追焚き用循環ポンプ33と、水流スイッチ37とが備えられている。追炊き用湯水循環路5の往路5Aには、追焚き用熱交換器28から浴槽12に供給される往路5A内の湯水の温度を検出する浴槽往温サーミスタ38が備えられている。
浴槽12への湯張りを行うための構成について説明すると、給湯路7と追炊き用湯水循環路5の戻路5Bとにわたって、給湯用加熱器A1にて温度調整された湯水の浴槽12への供給を可能にする湯張路41が備えられている。湯張路41は、その入口側が給湯路7における水比例弁19と割込み検出用水量センサ20との間の箇所に分岐接続され、その出口側が追炊き用湯水循環路5の戻路5Bにおける追焚き用循環ポンプ33と水流スイッチ37との間の箇所に接続されている。湯張路41には、湯水通流方向の上流側から順に、湯張路41を開閉する湯張電磁弁42と、湯張逆止弁43とが備えられている。
浴槽12への湯張りを行う場合には、湯張電磁弁42が開弁されることにより、給湯用加熱器A1にて加熱された湯水が給湯路7から湯張路41に供給され、湯張路41を通流した湯水が追炊き用湯水循環路5の戻路5Bに供給される。追炊き用湯水循環路5の戻路5Bに供給された湯水は、戻路5Bの浴槽12が存在する側と追焚き用熱交換器28が存在する側の両側に向けて分流される形態で追炊き用湯水循環路5の戻路5Bを通流する。これにより、湯張路41を通流して供給される湯水が、追炊き用湯水循環路5の往路5Aと戻路5Bの双方を通流して浴槽12に供給される形態で、浴槽12への湯張りを行うことができる。
図示は省略するが、メインリモコンR1と浴室リモコンR2には、各種のスイッチが備えられており、ユーザは各種のスイッチを操作することで、運転制御部Cに対して各種の指令を発信することができる。又、メインリモコンR1と浴室リモコンR2には、運転制御部Cが運転状態であることを知らせるランプ部や、給湯温度などを表示する表示部などが備えられるとともに、音声によって各種の情報をユーザに報知することが可能に構成されている。
運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2の運転スイッチがON操作されると運転状態になり、運転状態において給湯栓8の開操作が行われると一般給湯運転を実行する。運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2により自動湯張り運転が指令されると、浴槽12内に湯水を供給して目標湯張り温度で目標水位の湯張りを行う自動湯張り運転を実行する。運転制御部Cは、自動湯張り運転が終了すると、メインリモコンR1や浴室リモコンR2により自動湯張り運転指令が解除されるまでの間は、設定された追焚き運転周期毎に、浴槽12内の湯水が設定湯張り温度になるように、浴槽12内の湯水を追焚きするキープ運転を実行する。
運転制御部Cは、キープ運転中に追焚き運転の開始が指令された場合や自動湯張り運転終了後のキープ運転が停止された状態で追焚き運転の開始が指令された場合に追焚き運転を実行する。運転制御部Cは、メインリモコンR1や浴室リモコンR2により放熱部加熱運転の開始が指令されると放熱部加熱運転を実行する。
以下、運転制御部Cによる一般給湯運転、自動湯張り運転、追焚き運転、キープ運転、及び、放熱部加熱運転について説明を加える。
(一般給湯運転)
運転制御部Cは、給湯栓8が開かれて水量センサ14による検出水量が所定量以上になると一般給湯運転を実行する。一般給湯運転において、運転制御部Cは、先ず給湯用燃焼ファン3Aを駆動させ、その後、給湯用加熱器A1の断続弁11を開弁し、イグナイタにて給湯用バーナ2Aに点火することで、給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を開始する。次に、運転制御部Cは、設定された目標給湯温度と、水量センサ14の検出水量と、給水サ-ミスタ13の検出水温と、給湯サーミスタ18の検出温度などに基づいて、給湯サーミスタ18の検出温度が任意に設定された目標給湯温度になるように、ガス比例弁10の開度を調節して給湯用バーナ2Aでの燃焼量を制御する燃焼制御を実行するとともに、ミキシング弁17の開度を調節して給湯用熱交換器1Aからの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整することで、目標給湯温度の湯水を給湯栓8に供給する。そして、運転制御部Cは、水量センサ14により通水が検出されなくなると、断続弁11を閉弁して給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を停止させ、その後、給湯用燃焼ファン3Aの駆動を停止させて一般給湯運転を終了する。
運転制御部Cは、給湯栓8が開かれて水量センサ14による検出水量が所定量以上になると一般給湯運転を実行する。一般給湯運転において、運転制御部Cは、先ず給湯用燃焼ファン3Aを駆動させ、その後、給湯用加熱器A1の断続弁11を開弁し、イグナイタにて給湯用バーナ2Aに点火することで、給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を開始する。次に、運転制御部Cは、設定された目標給湯温度と、水量センサ14の検出水量と、給水サ-ミスタ13の検出水温と、給湯サーミスタ18の検出温度などに基づいて、給湯サーミスタ18の検出温度が任意に設定された目標給湯温度になるように、ガス比例弁10の開度を調節して給湯用バーナ2Aでの燃焼量を制御する燃焼制御を実行するとともに、ミキシング弁17の開度を調節して給湯用熱交換器1Aからの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整することで、目標給湯温度の湯水を給湯栓8に供給する。そして、運転制御部Cは、水量センサ14により通水が検出されなくなると、断続弁11を閉弁して給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を停止させ、その後、給湯用燃焼ファン3Aの駆動を停止させて一般給湯運転を終了する。
(自動湯張り運転)
自動湯張り運転において、運転制御部Cは、先ず、温度調整した湯水を浴槽12に供給する注湯処理を行い、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になると、浴槽12内の湯水の温度が目標湯張り温度になるように追焚きする追焚き処理を実行する。
自動湯張り運転において、運転制御部Cは、先ず、温度調整した湯水を浴槽12に供給する注湯処理を行い、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になると、浴槽12内の湯水の温度が目標湯張り温度になるように追焚きする追焚き処理を実行する。
注湯処理において、運転制御部Cは、湯張電磁弁42を開弁するとともに、前述した一般給湯運転の場合と同様に、給湯用燃焼ファン3Aを駆動させた後、給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を開始させ、設定された目標湯張り温度と、水量センサ14の検出水量と、給水サ-ミスタ13の検出水温と、給湯サーミスタ18の検出温度などに基づいて、給湯サーミスタ18の検出温度が目標湯張り温度になるように、ガス比例弁10の開度を調節して給湯用バーナ2Aでの燃焼量を制御する燃焼制御を実行するとともに、ミキシング弁17の開度を調節して給湯用熱交換器1Aからの湯量と給水バイパス路15からの水量との混合比を調整することで、目標湯張り温度の湯水を浴槽12に供給する。そして、運転制御部Cは、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になると、湯張電磁弁42を閉弁して給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を停止させ、その後、給湯用燃焼ファン3Aの駆動を停止させて注湯処理を終了する。
運転制御部Cは、注湯処理を終了したときに追焚き用循環ポンプ33を駆動させ、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度未満である場合に追焚き処理を行う。追焚き処理において、運転制御部Cは、放熱部用熱動弁26を閉弁するとともに追焚き用熱動弁29を開弁し、この状態で、湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33とを駆動させて、放熱用湯水循環路4内の湯水を、湯水循環バイパス路27に通流させる形態で、湯水循環用熱交換器1Bと追焚き用熱交換器28との間で循環させるとともに、浴槽12内の湯水を、追炊き用湯水循環路5に通流させて、浴槽12と追焚き用熱交換器28との間で循環させる。又、運転制御部Cは、湯水循環用燃焼ファン3Bを駆動させ、その後、湯水循環用加熱器A2の断続弁11を開弁し、イグナイタにて湯水循環用バーナ2Bに点火することで、湯水循環用バーナ2Bによる燃料の燃焼を開始する。そして、運転制御部Cは、循環湯水サーミスタ25の検出温度が目標循環温度になるように、ガス比例弁10の開度を調節して湯水循環用バーナ2Bでの燃焼量を制御する燃焼制御を実行する。これにより、浴槽12内の湯水が、追焚き用熱交換器28に供給されて、湯水循環用加熱器A2の湯水との熱交換で加熱された後、浴槽12内に戻されて放熱することで、浴槽12の湯水を加熱する。
そして、運転制御部Cは、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度以上になると、湯水循環用加熱器A2の断続弁11を閉弁して給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を停止させた後、湯水循環用燃焼ファン3Bの駆動を停止させて追焚き処理を終了し、自動湯張り運転を終了する。
(キープ運転)
運転制御部Cは、自動湯張り運転を終了してから、メインリモコンR1や浴室リモコンR2により自動湯張り運転指令が解除されるまでの間はキープ運転を実行する。キープ運転において、運転制御部Cは、追焚き運転周期が経過する毎に、追焚き用循環ポンプ33を駆動させながら、浴槽戻温サーミスタ35が検出する浴槽12内の湯水の温度と、水位センサ34が検出する浴槽12内の湯水の水位とを監視する。そして、運転制御部Cは、浴槽12内の湯水の水位が目標水位よりも低いときに、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になるまで、前述した注湯処理を行い、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になったときに、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度よりも低い場合は、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度以上になるまで追焚き処理を実行する。
運転制御部Cは、自動湯張り運転を終了してから、メインリモコンR1や浴室リモコンR2により自動湯張り運転指令が解除されるまでの間はキープ運転を実行する。キープ運転において、運転制御部Cは、追焚き運転周期が経過する毎に、追焚き用循環ポンプ33を駆動させながら、浴槽戻温サーミスタ35が検出する浴槽12内の湯水の温度と、水位センサ34が検出する浴槽12内の湯水の水位とを監視する。そして、運転制御部Cは、浴槽12内の湯水の水位が目標水位よりも低いときに、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になるまで、前述した注湯処理を行い、水位センサ34の検出水位が目標水位以上になったときに、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度よりも低い場合は、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度以上になるまで追焚き処理を実行する。
又、運転制御部Cは、追焚き運転周期が経過する毎に、浴槽戻温サーミスタ35が検出する浴槽12内の湯水の温度と、水位センサ34が検出する浴槽12内の湯水の水位とを監視した結果、浴槽12内の湯水の水位が目標水位以上で、かつ、浴槽12内の湯水の温度が目標湯張り温度よりも低いときは、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度以上になるまで追焚き処理を実行する。
(追焚き運転)
追焚き運転において、運転制御部Cは、先ず、追焚き用循環ポンプ33を駆動させ、追焚き用循環ポンプ33を駆動させてから設定時間が経過すると、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度を読み込む。
追焚き運転において、運転制御部Cは、先ず、追焚き用循環ポンプ33を駆動させ、追焚き用循環ポンプ33を駆動させてから設定時間が経過すると、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度を読み込む。
そして、運転制御部Cは、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度よりも低い場合に、前述した追焚き処理と同様に、放熱部用熱動弁26を閉弁するとともに追焚き用熱動弁29を開弁し、この状態で、湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33とを駆動させて、放熱用湯水循環路4内の湯水を、湯水循環バイパス路27に通流させる形態で、湯水循環用熱交換器1Bと追焚き用熱交換器28との間で循環させるとともに、浴槽12内の湯水を、追炊き用湯水循環路5に通流させて、浴槽12と追焚き用熱交換器28との間で循環させる。又、運転制御部Cは、湯水循環用燃焼ファン3Bを駆動させ、その後、湯水循環用加熱器A2の断続弁11を開弁し、イグナイタにて湯水循環用バーナ2Bに点火することで、湯水循環用バーナ2Bによる燃料の燃焼を開始する。そして、運転制御部Cは、循環湯水サーミスタ25の検出温度が目標循環温度になるように、ガス比例弁10の開度を調節して湯水循環用バーナ2Bでの燃焼量を制御する燃焼制御を実行する。これにより、浴槽12内の湯水が、追焚き用熱交換器28に供給されて、湯水循環用加熱器A2の湯水との熱交換で加熱された後、浴槽12内に戻されて放熱することで、浴槽12の湯水を加熱する。
その後、運転制御部Cは、浴槽戻温サーミスタ35の検出温度が目標湯張り温度以上になると、その時点から設定追加時間の間、浴槽12内の湯水の加熱を継続し、設定追加時間の経過後に、湯水循環用加熱器A2の断続弁11を閉弁して給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を停止させた後、湯水循環用燃焼ファン3Bの駆動を停止させるとともに、湯水循環ポンプ24及び追焚き用循環ポンプ33の駆動を停止させて追焚き運転を終了する。
(放熱部加熱運転)
放熱部加熱運転において、運転制御部Cは、先ず、放熱部用熱動弁26を開弁するとともに追焚き用熱動弁29を閉弁し、この状態で、湯水循環ポンプ24を駆動させることで、放熱用湯水循環路4内の湯水を、湯水循環用熱交換器1Bと放熱部Hとの間で循環させる。次に、運転制御部Cは、湯水循環用燃焼ファン3Bを駆動させ、その後、湯水循環用加熱器A2の断続弁11を開弁し、イグナイタにて湯水循環用バーナ2Bに点火することで、給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を開始する。そして、運転制御部Cは、循環湯水サーミスタ25の検出温度が目標循環温度になるように、ガス比例弁10の開度を調節して湯水循環用バーナ2Bでの燃焼量を制御する燃焼制御を実行することで、目標循環温度の湯水を放熱部Hに供給する。
放熱部加熱運転において、運転制御部Cは、先ず、放熱部用熱動弁26を開弁するとともに追焚き用熱動弁29を閉弁し、この状態で、湯水循環ポンプ24を駆動させることで、放熱用湯水循環路4内の湯水を、湯水循環用熱交換器1Bと放熱部Hとの間で循環させる。次に、運転制御部Cは、湯水循環用燃焼ファン3Bを駆動させ、その後、湯水循環用加熱器A2の断続弁11を開弁し、イグナイタにて湯水循環用バーナ2Bに点火することで、給湯用バーナ2Aによる燃料の燃焼を開始する。そして、運転制御部Cは、循環湯水サーミスタ25の検出温度が目標循環温度になるように、ガス比例弁10の開度を調節して湯水循環用バーナ2Bでの燃焼量を制御する燃焼制御を実行することで、目標循環温度の湯水を放熱部Hに供給する。
運転制御部Cは、外部の管理サーバSにインターネットなどの通信ネットワーク50を介して通信可能に接続された通信部Caと、各種の情報を記憶する記憶部Cbなどが備えられている。記憶部Cbには、各種情報の一例として、給湯暖房機に備えられた給湯用熱交換器1Aや給湯用バーナ2Aなどの各構成部品の製造ロット番号などの識別情報が記憶されている。
管理サーバSには、給湯暖房機を含む各種の熱源システムの型番や出荷先などの各種の情報を管理するデータベースが備えられており、管理サーバSは、既に出荷されてユーザにて使用されている各種の熱源システムにおいて、それらのいずれかに備えられた構成部品のいずれかが、設計上や製造上の過誤などによって修理や交換などの改善措置が必要な要改善部品に該当した場合には、管理サーバSのデータベースを使用して、要改善部品に該当した構成部品が備えられた熱源システムの型番を特定し、特定した熱源システムに、要改善部品の製造ロット番号などの識別情報やエラーコードなどを含む要改善部品に関するメンテナンス情報を送信する。
本第1実施形態で例示する給湯暖房機においては、運転制御部Cに備えられた通信部Caが要改善部品に関するメンテナンス情報を取得するメンテナンス情報取得部として機能する。運転制御部Cは、通信部Caがメンテナンス情報を取得すると、取得したメンテナンス情報が所定の駆動制御部品に関するものか否かを判別し、メンテナンス情報が所定の駆動制御部品に関するものである場合に、その所定の駆動制御部品を要改善駆動制御部品とし、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の運転を通常運転時よりも制限する運転制限制御を実行する。
尚、本第1実施形態においては、給湯用加熱器A1や湯水循環用加熱器A2又は追焚き用熱交換器28といった加熱部に対して装備された駆動制御部品である給湯用燃焼ファン3Aと湯水循環用燃焼ファン3Bと湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33とを所定の駆動制御部品と称するが、所定の駆動制御部品は、熱源システムの種類や構成に応じて種々の変更が可能なものである。
尚、本第1実施形態においては、給湯用加熱器A1や湯水循環用加熱器A2又は追焚き用熱交換器28といった加熱部に対して装備された駆動制御部品である給湯用燃焼ファン3Aと湯水循環用燃焼ファン3Bと湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33とを所定の駆動制御部品と称するが、所定の駆動制御部品は、熱源システムの種類や構成に応じて種々の変更が可能なものである。
以下、図2のフローチャートに基づいて、運転制限制御における運転制御部Cの制御作動について説明する。
運転制限制御において、運転制御部Cは、先ず、メンテナンス情報に含まれた要改善部品の識別情報と、記憶部Cbに記憶された各構成部品の識別情報とを照合する識別情報照合処理を実行し(ステップ#1)、この識別情報照合処理に基づいて、特定の駆動制御部品である給湯用燃焼ファン3Aと湯水循環用燃焼ファン3Bと湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33とのいずれかが要改善部品に該当する要改善駆動制御部品であるか否かを判別する要改善部品判別処理を実行する(ステップ#2)。
運転制御部Cは、ステップ#2の要改善部品判別処理において、給湯用燃焼ファン3Aと湯水循環用燃焼ファン3Bと湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33とのいずれかが要改善駆動制御部品であることが判明した場合(Yesの場合)に、メンテナンス情報に含まれた要改善駆動制御部品に対するエラーコードが要改善駆動制御部品の耐久性に関するものか否かを判別するエラーコード判別処理を実行し(ステップ#3)、このエラーコード判別処理において、エラーコードが要改善駆動制御部品の耐久性に関するものであることが判明した場合(Yesの場合)に、そのエラーコードが改善措置に急を要するランクの高いものか否かを判別する緊急性判別処理を実行する(ステップ#4)。
運転制御部Cは、ステップ#4の緊急性判別処理において、エラーコードが改善措置に急を要するランクの高いものであることが判明した場合(Yesの場合)は、例えば要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品を使用する運転モードの実行を禁止することで要改善駆動制御部品の運転を停止させる運転禁止処理を実行し(ステップ#5)、運転禁止処理の実行で実行禁止になった運転モードを、メインリモコンR1や浴室リモコンR2に備えられた液晶表示部(図示せず)などの報知手段にて報知する運転禁止報知処理を実行する(ステップ#6)。
これにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶなどの問題の拡大化を回避することができるとともに、給湯暖房機において使用禁止になった運転モードをユーザに知らせることができる。
これにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶなどの問題の拡大化を回避することができるとともに、給湯暖房機において使用禁止になった運転モードをユーザに知らせることができる。
運転制御部Cは、ステップ#4の緊急性判別処理において、エラーコードが改善措置に急を要しないランクの低いものであることが判明した場合(Noの場合)は、要改善駆動制御部品の出力を通常運転時よりも低下側に制限する出力制限処理を実行し(ステップ#7)、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品を使用する運転モードにおいて出力が制限されることを、メインリモコンR1や浴室リモコンR2に備えられた液晶表示部(図示せず)などの報知手段にて報知する出力制限報知処理を実行する(ステップ#8)。
これにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品を、その負担を軽減して延命を図りながら継続使用することができ、当該駆動制御部品の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、当該駆動制御部品を使用する運転モードにおいて出力が制限されることをユーザに知らせた上で、当該運転モードのユーザによる継続使用を可能にすることができる。
これにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品を、その負担を軽減して延命を図りながら継続使用することができ、当該駆動制御部品の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、当該駆動制御部品を使用する運転モードにおいて出力が制限されることをユーザに知らせた上で、当該運転モードのユーザによる継続使用を可能にすることができる。
尚、運転制御部Cが出力制限処理において要改善駆動制御部品の出力を通常運転時よりも低下側に制限する上において必要になる要改善駆動制御部品の出力制限に関するパラメータは、通信部Caが取得するメンテナンス情報に含まれるものであってもよく、又、運転制御部Cの記憶部Cbに記憶されていて、通信部Caが取得したメンテナンス情報に基づいて運転制御部Cにより記憶部Cbから読み出されるものなどであってもよい。
以下、運転制限制御における運転制御部Cの制御作動をより具体的に説明する。
運転制御部Cは、例えば、給湯用燃焼ファン3A又は湯水循環用燃焼ファン3Bが、その樹脂羽根が劣化し易いなどの耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制限制御において出力制限処理と出力制限報知処理とを実行し、出力制限処理において、給湯用燃焼ファン3Aが備えられた給湯用加熱器A1、又は、湯水循環用燃焼ファン3Bが備えられた湯水循環用加熱器A2の給湯能力を、本来の給湯能力から給湯用燃焼ファン3A又は湯水循環用燃焼ファン3Bの耐久性に応じて数段階低下させた給湯能力に制限することで、給湯用燃焼ファン3A又は湯水循環用燃焼ファン3Bの出力を通常運転時よりも制限する。
これにより、給湯用燃焼ファン3Aを駆動させる一般給湯運転においては、給湯栓8の開度が小さくて制限した給湯能力を超えない場合は、給湯用燃焼ファン3Aの出力を通常運転時よりも制限する必要がないことから、目標給湯温度の湯水を給湯栓8に供給することができる。そして、給湯栓8の開度が大きくて制限した給湯能力を超える場合は、運転制御部Cは、制限した給湯能力に応じて目標給湯温度を通常運転時よりも低下させる形態で燃焼制御を実行し、これに応じて、給湯用加熱器A1における給湯用バーナ2Aでの燃焼量が通常運転時よりも低下側に制限されるとともに、給湯用燃焼ファン3Aによる給湯用バーナ2Aへの燃焼用空気の供給量が通常運転時よりも低下側に制限されることになる。そして、このときの一般給湯運転において出力が制限されていることがユーザに報知される。
又、給湯用燃焼ファン3Aを駆動させる自動湯張り運転の注湯処理においては、目標湯張り温度が低くて制限した給湯能力を超えない場合は、給湯用燃焼ファン3Aの出力を通常運転時よりも制限する必要がないことから、目標湯張り温度の湯水を浴槽12に供給することができる。そして、目標湯張り温度が高くて制限した給湯能力を超える場合は、運転制御部Cは、制限した給湯能力に応じて給湯流量を通常運転時よりも低下させる形態で燃焼制御を実行し、これに応じて、給湯用加熱器A1における給湯用バーナ2Aでの燃焼量が通常運転時よりも低下側に制限されるとともに、給湯用燃焼ファン3Aによる給湯用バーナ2Aへの燃焼用空気の供給量が通常運転時よりも低下側に制限されることになる。そして、このときの自動湯張り運転において出力が制限されていることがユーザに報知される。
更に、湯水循環用燃焼ファン3Bを駆動させる自動湯張り運転の追焚き処理、追焚き運転、キープ運転、及び、放熱部加熱運転においては、目標循環温度が低くて制限した給湯能力を超えない場合は、湯水循環用燃焼ファン3Bの出力を通常運転時よりも制限する必要がないことから、目標循環温度の湯水を放熱用湯水循環路4にて循環させることができる。そして、目標循環温度が高くて制限した給湯能力を超える場合は、運転制御部Cは、制限した給湯能力に応じて循環流量を通常運転時よりも低下させる形態で燃焼制御を実行し、これに応じて、湯水循環用加熱器A2における湯水循環用バーナ2Bでの燃焼量が通常運転時よりも低下側に制限されるとともに、湯水循環用燃焼ファン3Bによる湯水循環用バーナ2Bへの燃焼用空気の供給量が通常運転時よりも低下側に制限されることになる。そして、このときの自動湯張り運転、追焚き運転、キープ運転、又は、放熱部加熱運転において出力が制限されていることがユーザに報知される。
運転制御部Cは、例えば、湯水循環ポンプ24又は追焚き用循環ポンプ33が、そのインペラが摩耗し易いなどの耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制限制御において出力制限処理と出力制限報知処理とを実行し、出力制限処理において、湯水循環ポンプ24又は追焚き用循環ポンプ33による湯水の循環流量を通常運転時よりも低下側に制限する。
これにより、湯水循環ポンプ24を駆動させる自動湯張り運転の追焚き処理、追焚き運転、及び、放熱部加熱運転においては、湯水循環ポンプ24の出力が通常運転時よりも低下側に制限されることになり、このときの自動湯張り運転、追焚き運転、及び、放熱部加熱運転において出力が制限されていることがユーザに報知される。
又、追焚き用循環ポンプ33を駆動させる自動湯張り運転と追焚き運転においては、追焚き用循環ポンプ33の出力が通常運転時よりも低下側に制限されることになり、この場合の自動湯張り運転と追焚き運転において出力が制限されていることがユーザに報知される。
つまり、給湯用燃焼ファン3Aと湯水循環用燃焼ファン3Bと湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33のいずれかの駆動制御部品が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制御部Cが運転制限制御において出力制限処理と出力制限報知処理とを実行することにより、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の負担を軽減して要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の故障を抑制するとともに、その駆動制御部品を使用する運転モードでの出力の制限をユーザに知らせることができる。
その結果、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の延命を図ることができ、その駆動制御部品の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、当該駆動制御部品を使用する運転モードにおいて出力が制限されることをユーザに知らせた上で、当該運転モードのユーザによる継続使用を可能にすることができる。
運転制御部Cは、例えば、給湯用燃焼ファン3Aが要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要するランクの高いものである場合は、運転制限制御において運転禁止処理を実行して給湯用燃焼ファン3Aを使用する運転モードである一般給湯運転と自動湯張り運転の実行を禁止することで給湯用燃焼ファン3Aの運転を停止し、更に、運転禁止報知処理を実行して一般給湯運転と自動湯張り運転の使用禁止をユーザに知らせる。
運転制御部Cは、例えば、湯水循環用燃焼ファン3Bが要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要するランクの高いものである場合は、運転制限制御において運転禁止処理を実行して湯水循環用燃焼ファン3Bを使用する運転モードである自動湯張り運転の追焚き処理、追焚き運転、及び、放熱部加熱運転の実行を禁止することで湯水循環用燃焼ファン3Bの運転を禁止し、更に、運転禁止報知処理を実行して自動湯張り運転の追焚き処理、追焚き運転、及び、放熱部加熱運転の使用禁止をユーザに知らせる。
運転制御部Cは、例えば、湯水循環ポンプ24が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要するランクの高いものである場合は、運転制限制御において運転禁止処理を実行して湯水循環ポンプ24を使用する運転モードである自動湯張り運転の追焚き処理、追焚き運転、及び、放熱部加熱運転の実行を禁止することで湯水循環ポンプ24の運転を禁止し、更に、運転禁止報知処理を実行して自動湯張り運転の追焚き処理、追焚き運転、及び、放熱部加熱運転の使用禁止をユーザに知らせる。
運転制御部Cは、例えば、追焚き用循環ポンプ33が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要するランクの高いものである場合は、運転制限制御において運転禁止処理を実行して追焚き用循環ポンプ33を使用する運転モードである自動湯張り運転の追焚き処理、キープ運転、及び、追焚き運転の実行を禁止することで追焚き用循環ポンプ33の運転を禁止し、更に、運転禁止報知処理を実行して自動湯張り運転の追焚き処理、キープ運転、及び、追焚き運転の使用禁止をユーザに知らせる。
つまり、給湯用燃焼ファン3Aと湯水循環用燃焼ファン3Bと湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33のいずれかの駆動制御部品が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要するランクの高いものである場合は、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶなどの問題の拡大化を回避することができるとともに、給湯暖房機において使用禁止になった運転モードをユーザに知らせることができる。
又、運転制御部Cは、管理サーバSに通信ネットワーク50を介して通信可能に接続された通信部Caにより、要改善駆動制御部品に関するメンテナンス情報をリアルタイムで取得することができ、これにより、給湯暖房機に備えられた給湯用燃焼ファン3Aと湯水循環用燃焼ファン3Bと湯水循環ポンプ24と追焚き用循環ポンプ33のいずれかの駆動制御部品が要改善駆動制御部品に該当した場合には、より早い段階で運転制限制御を実行することができる。
その結果、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、その駆動制御部品の負担をより早い段階から軽減することができ、当該駆動制御部品の故障をより効果的に抑制することができる。又、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の改善度が改善措置に急を要するランクの高いものである場合は、その駆動制御部品をより早い段階から出力停止させることができ、当該駆動制御部品の継続使用で他部品に悪影響が及ぶなどの問題の拡大化をより好適に回避することができる。
以下、本発明を熱源システムの一例である貯湯式給湯機に適用した第2実施形態を図面に基づいて説明する。
尚、本発明は、貯湯式給湯機に限らず貯湯式給湯暖房機にも適用することができる。
又、本第2実施形態で例示する貯湯式給湯機は、上記の第1実施形態で例示した給湯暖房機に、湯水を加熱する新たな加熱部としての圧縮式ヒートポンプ装置と、この圧縮式ヒートポンプ装置にて加熱された湯水を貯留する貯湯部などが追加装備されたものである。更に、放熱部Hとして浴槽12を例示している。そのため、以下においては、主に、圧縮式ヒートポンプ装置や貯湯部などの追加装備によって上記の給湯暖房機と異なる点について説明する。
尚、本発明は、貯湯式給湯機に限らず貯湯式給湯暖房機にも適用することができる。
又、本第2実施形態で例示する貯湯式給湯機は、上記の第1実施形態で例示した給湯暖房機に、湯水を加熱する新たな加熱部としての圧縮式ヒートポンプ装置と、この圧縮式ヒートポンプ装置にて加熱された湯水を貯留する貯湯部などが追加装備されたものである。更に、放熱部Hとして浴槽12を例示している。そのため、以下においては、主に、圧縮式ヒートポンプ装置や貯湯部などの追加装備によって上記の給湯暖房機と異なる点について説明する。
本第2実施形態で例示する貯湯式給湯機は、図3に示すように、給湯栓8や浴槽12などの給湯先又は放熱部H(浴槽12)に供給する湯水を貯留する貯湯部90と、貯湯部90から循環供給される湯水などを加熱する圧縮式ヒートポンプ装置70と、貯湯部90から供給される湯水などを加熱するガス給湯装置80と、圧縮式ヒートポンプ装置70やガス給湯装置80の運転に関する各種の制御を実行する運転制御部Cとが備えられている。又、図示は省略するが、これらに加えて、運転制御部Cに各種制御指令を指令するメインリモコンや浴室リモコンなどが備えられている。貯湯部90は、例えば、温度成層を形成する状態で湯水を貯留させる温度成層式に構成されている。
尚、本第2実施形態では、貯湯式給湯機として、ガス給湯装置80が備えられているものを例示するが、これに限らず、貯湯式給湯機は、ガス給湯装置80が備えられていないものであってもよい。
ガス給湯装置80は、上記の第1実施形態で例示した給湯装置Aと同じ構成であり、湯水を加熱する加熱部として、貯湯部90からの湯水を加熱して給湯栓8や浴槽12などの給湯栓に供給する給湯用加熱器A1と、貯湯部90からの湯水を加熱して放熱部用熱交換器(追炊き用熱交換部)40に供給し、この放熱部用熱交換器40を介して、放熱部用熱交換器40と放熱部H(浴槽12)との間を循環する湯水(浴槽12内の湯水)を加熱する湯水循環用加熱器A2とを備えている。
そして、給湯用加熱器A1が、燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃料を燃焼させて熱交換器を加熱することで、給湯栓8や浴槽12などの給湯先に供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部として構成されている。又、湯水循環用加熱器A2が、燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃料を燃焼させて熱交換器を加熱することで、放熱部用熱交換器40に供給される湯水を加熱して、放熱部用熱交換器40から放熱部H(浴槽12)に供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部として構成されている。
図3に示すように、貯湯部90には、一般家庭用の水道管に接続された給水用の給水路51と、貯湯部90に貯留した湯水の給湯栓8や浴槽12などの給湯先への供給を可能にする給湯路52と、貯湯部90と放熱部用熱交換器40との間での湯水の循環を可能にする第1循環路53と、貯湯部90と圧縮式ヒートポンプ装置70との間での湯水の循環を可能にする第2循環路54とが接続されている。
圧縮式ヒートポンプ装置70は、冷媒を循環させる冷媒循環路71と、冷媒を外気と熱交換させる空気熱交換器72と、空気熱交換器72からの冷媒を圧縮して昇温させる圧縮機73と、貯湯部90からの湯水を圧縮機73からの冷媒との熱交換で加熱させる水熱交換器74と、水熱交換器74からの冷媒を減圧して降温させる膨張弁75とを備えている。圧縮機73は、図外の電動機で駆動され、運転制御部Cが電動機の回転速度を制御する回転速度制御を実行することで駆動回転速度が制御される駆動制御部品である。
給水路51は、貯湯部90の下部に接続され、給湯路52は、貯湯部90の上部に接続されている。第1循環路53には、貯湯部90の上部から放熱部用熱交換器40の入口側にわたる供給路53Aと、放熱部用熱交換器40の出口側から貯湯部90の下部にわたる還元路53Bとが備えられている。そして、第1循環路53の供給路53Aに、貯湯部90内の湯水を第1循環路53で循環させる第1循環ポンプ55が備えられている。第2循環路54には、貯湯部90の下部から水熱交換器74の入口側にわたる供給路54Aと、水熱交換器74の出口側から貯湯部90の上部にわたる還元路54Bとが備えられている。そして、第2循環路54の供給路54Aに、貯湯部90内の湯水を第2循環路54で循環させる第2循環ポンプ56が備えられている。
つまり、本第2実施形態で例示する貯湯式給湯機においては、第2循環ポンプ56が作動して、貯湯部90内の湯水が第2循環路54を循環している状態において、圧縮式ヒートポンプ装置70の駆動制御部品である圧縮機73が駆動されることで、貯湯部90に貯留された湯水が加熱され、その加熱された湯水が貯湯部90に貯留されることで貯湯部90にて蓄熱されるように構成されている。そして、貯湯部90に貯留された湯水は、給湯栓8の開栓などで給湯栓8や浴槽12などの給湯先に供給されるように構成されている。又、貯湯部90に貯留された湯水は、第1循環ポンプ55の作動で貯湯部90から放熱部用熱交換器40に循環供給され、この放熱部用熱交換器40を介して、放熱部用熱交換器40と放熱部H(浴槽12)との間を循環する湯水(浴槽12内の湯水)を加熱するように構成されている。
そして、この貯湯式給湯機においては、圧縮式ヒートポンプ装置70が、駆動制御部品である圧縮機73にて圧縮されて昇温した冷媒との熱交換により、貯湯部90に貯留される湯水を加熱して、貯湯部90から給湯栓8や浴槽12などの給湯先又は放熱部Hへの給湯を可能にするヒートポンプ式加熱部として構成されている。
給湯路52には、貯湯部90からの湯水をガス給湯装置80の給湯用加熱器A1に供給せずに給湯栓8や浴槽12に供給する第1給湯路52Aと、貯湯部90からの湯水を給湯用加熱器A1に供給して加熱した後に給湯栓8や浴槽12に供給する第2給湯路52Bとが並列に備えられている。第1給湯路52Aには、この第1給湯路52Aを開閉する電磁式の第1開閉弁57が備えられている。第2給湯路52Bには、給湯用加熱器A1よりも上流側において第2給湯路52Bを開閉する電磁式の第2開閉弁58が備えられている。給湯路52における第1給湯路52A及び第2給湯路52Bよりも下流側には、給水路51からの水を給湯路52に供給する給水バイパス路59が接続されている。給湯路52と給水バイパス路59との接続箇所には、貯湯部90又はガス給湯装置80からの湯量と給水バイパス路59からの水量との混合比を調整する電磁式のミキシング弁60が備えられている。給湯路52は、ミキシング弁60よりも下流側において、給湯栓8に湯水を供給する給湯栓用給湯路52Cと、浴槽12に湯水を供給する湯張り用給湯路52Dとに分岐されている。湯張り用給湯路52Dには、その給湯路52Dを開閉する電磁式の湯張り用開閉弁61が備えられている。
第1循環路53には、供給路53Aとして、貯湯部90からの湯水をガス給湯装置80の湯水循環用加熱器A2に供給せずに放熱部用熱交換器40に供給する第1供給路53Aaと、貯湯部90からの湯水を湯水循環用加熱器A2に供給する第2供給路53Abとが並列に備えられている。第1供給路53Aaには、この第1供給路53Aaを開閉する電磁式の第3開閉弁63が備えられている。第2供給路53Abには、湯水循環用加熱器A2よりも上流側において第2供給路53Abを開閉する電磁式の第4開閉弁64が備えられている。
放熱部用熱交換器40には、放熱部H(浴槽12)との間での湯水の循環を可能にする放熱部用循環路68が接続されている。放熱部用循環路68は、その入口側から放熱部Hにわたる供給路68Aと、放熱部用循環路68の出口側から放熱部Hにわたる還元路68Bとが備えられている。そして、供給路68Aに、放熱部用循環路68で湯水を循環させる放熱 部用循環ポンプ69が備えられている。
運転制御部Cは、メインリモコンや浴室リモコンの操作などに基づいて、蓄熱運転、一般給湯運転、自動湯張り運転、追炊き運転、及び、キープ運転、などを実行する。
尚、これらの運転モードは周知であり、又、一般給湯運転、自動湯張り運転、追炊き運転、及び、キープ運転は、前述した第1実施形態で例示したものと略同様のものであることから、蓄熱運転のみを簡単に説明し、他の説明は割愛する。
尚、これらの運転モードは周知であり、又、一般給湯運転、自動湯張り運転、追炊き運転、及び、キープ運転は、前述した第1実施形態で例示したものと略同様のものであることから、蓄熱運転のみを簡単に説明し、他の説明は割愛する。
蓄熱運転は、電力負荷が少ない例えば夜間などの時間帯に実行される運転であり、運転制御部Cが、第2循環ポンプ56及び圧縮式ヒートポンプ装置70を作動させて、貯湯部90の下部からの低温水を水熱交換器74に供給し、水熱交換器74で加熱した温水を貯湯部90の上部に戻すといった蓄熱処理を行うことにより、電力負荷が少ない時間帯を利用して貯湯部90に蓄熱しておくことができる。又、運転制御部Cは、貯湯部90に備えられた貯湯サーミスタ(図示せず)からの検出温度に基づいて、貯湯部90での水温が所定値以下に低下したことを検知すると、前述した蓄熱処理を行うことで貯湯部90での蓄熱を補うことができる。
そして、例えば、一般給湯運転においては、運転制御部Cが貯湯部90の貯湯状態が湯切れ状態か否かを判別し、湯切れ状態でなければ、この判別結果に基づく運転制御部Cの制御作動で、第1開閉弁57が開かれるとともに第2開閉弁58が閉じられるといった給湯経路の切り替えなどの各種の操作が行われることで、貯湯部90に貯留された湯水を使用する通常運転が行われる。又、湯切れ状態であれば、この判別結果に基づく運転制御部Cの制御作動で、第1開閉弁57が閉じられるとともに第2開閉弁58が開かれるといった給湯経路の切り替えや、ガス給湯装置80の運転が開始されるなどの各種の操作が行われることで、貯湯部90に貯留された湯水をガス給湯装置80にて加熱して使用する湯切れ運転が行われる。
このようにして、一般給湯運転、自動湯張り運転、追炊き運転、及び、キープ運転、などの各種の運転では、基本的に、貯湯部90に貯留されている湯水が使用され、貯湯部90が湯切れ状態であるときのみ、ガス給湯装置80にて貯湯部90の湯水が加熱されて、その加熱後の湯水が使用されるように構成されている。
ちなみに、図示は省略するが、湯切れ状態の判別は、運転制御部Cが、メインリモコンや浴室リモコンから送信された設定温度と、貯湯部90に備えられた貯湯サーミスタからの検出温度とを比較し、貯湯サーミスタの検出温度が設定温度以下であれば湯切れ状態であると判別する。
図3に示すように、運転制御部Cは、前述した第1実施形態で例示した運転制御部Cと同様に、外部の管理サーバ(図1参照)にインターネットなどの通信ネットワークを介して通信可能に接続された通信部Caと、各種の情報を記憶する記憶部Cbなどが備えられている。記憶部Cbには、各種情報の一例として、貯湯式給湯機に備えられた圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73や給湯用熱交換器1Aの燃焼ファンなどの各構成部品の製造ロット番号などの識別情報が記憶されている。
管理サーバには、貯湯式給湯機を含む各種の熱源システムの型番や出荷先などの各種の情報を管理するデータベースが備えられており、管理サーバは、既に出荷されてユーザにて使用されている各種の熱源システムにおいて、それらのいずれかに備えられた構成部品のいずれかが、設計上や製造上の過誤などによって修理や交換などの改善措置が必要な要改善部品に該当した場合には、管理サーバのデータベースを使用して、要改善部品に該当した構成部品が備えられた熱源システムの型番を特定し、特定した熱源システムに、要改善部品の製造ロット番号などの識別情報やエラーコードなどを含む要改善部品に関するメンテナンス情報を送信する。
本第2実施形態で例示する貯湯式給湯機においても、第1実施形態で例示した貯湯式給湯機と同様に、運転制御部Cに備えられた通信部Caが要改善部品に関するメンテナンス情報を取得するメンテナンス情報取得部として機能する。運転制御部Cは、通信部Caがメンテナンス情報を取得すると、取得したメンテナンス情報が所定の駆動制御部品に関するものか否かを判別し、メンテナンス情報が所定の駆動制御部品に関するものである場合に、その所定の駆動制御部品を要改善駆動制御部品とし、要改善駆動制御部品に該当した駆動制御部品の運転を通常運転時よりも制限する運転制限制御(図2参照)を実行する。
尚、本第2実施形態においては、加熱部の一例である圧縮式ヒートポンプ装置70に対して装備された駆動制御部品である圧縮機73を所定の駆動制御部品の一例とするが、所定の駆動制御部品は、熱源システムの種類や構成に応じて種々の変更が可能なものである。
尚、本第2実施形態においては、加熱部の一例である圧縮式ヒートポンプ装置70に対して装備された駆動制御部品である圧縮機73を所定の駆動制御部品の一例とするが、所定の駆動制御部品は、熱源システムの種類や構成に応じて種々の変更が可能なものである。
以下、本第2実施形態での運転制限制御における運転制御部Cの制御作動を具体的に説明する。
ちなみに、運転制御部Cは、要改善駆動制御部品に該当する駆動制御部品が存在しない場合は、前述した蓄熱運転などにおいて、貯湯部90への供給温度が目標温度になるように、圧縮式ヒートポンプ装置70での生成熱量を制御する蓄熱制御などを実行する。
ちなみに、運転制御部Cは、要改善駆動制御部品に該当する駆動制御部品が存在しない場合は、前述した蓄熱運転などにおいて、貯湯部90への供給温度が目標温度になるように、圧縮式ヒートポンプ装置70での生成熱量を制御する蓄熱制御などを実行する。
運転制御部Cは、例えば、圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73が耐久性の面で改善を要する要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制限制御において出力制限処理と出力制限報知処理とを実行する。そして、出力制限処理では、圧縮機73が備えられた圧縮式ヒートポンプ装置70での生成熱量(圧縮式ヒートポンプ装置70の能力)を、本来の生成熱量から圧縮機73の耐久性に応じて数段階低下させた生成熱量に制限することで、貯湯部90への供給流量又は供給温度を通常運転時よりも低下させる形態で圧縮機73の駆動回転速度を通常運転時よりも低下側に制限する。又、出力制限報知処理では、圧縮式ヒートポンプ装置70での生成熱量が制限されていることをユーザに報知する。
これにより、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機73の負担を軽減することができ、圧縮機73の故障を抑制することができる。又、圧縮式ヒートポンプ装置70の生成熱量が制限されることで、例えば、湯切れ運転の実行頻度が高くなるなどの運転状況をユーザに認識させることができる。
つまり、運転状況をユーザに認識させながら、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機73の延命を図ることができ、その結果、圧縮機73の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザは、圧縮機73を備える圧縮式ヒートポンプ装置70を運転させることで得られる貯湯式給湯機の機能を継続して使用することができる。
運転制御部Cは、例えば、圧縮機73が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要するランクの高いものである場合は、運転制限制御において、運転禁止処理を実行して、圧縮機73を備える圧縮式ヒートポンプ装置70の運転を禁止するとともに、給湯栓8や浴槽12などの給湯先又は放熱部H(浴槽12)への給湯温度が目標温度になるように、ガス給湯装置80の給湯用加熱器A1や湯水循環用加熱器A2での燃焼量を制御する燃焼制御を実行する。更に、運転禁止報知処理を実行して、圧縮式ヒートポンプ装置70の運転禁止をユーザに知らせる。
つまり、運転禁止処理が実行されることで、貯湯式給湯機の運転状態が、圧縮式ヒートポンプ装置70を運転させる通常運転から、圧縮式ヒートポンプ装置70を運転させない湯切れ運転に切り替わることになり、運転禁止報知処理が実行されることで、貯湯式給湯機の通常運転から湯切れ運転への切り替えをユーザに認識させることができる。
これにより、要改善駆動制御部品である圧縮機73の継続使用で圧縮機73が故障することや圧縮式ヒートポンプ装置70の他部品に悪影響が及ぶのを回避することができる。又、貯湯式給湯機の運転状態が通常運転から湯切れ運転に切り替わることにより、圧縮式ヒートポンプ装置70の運転停止にかかわらず、圧縮機73の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、給湯温度が低下するなどの不具合を招くことなく、貯湯式給湯暖房機の継続使用を可能にすることができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機73を含む圧縮式ヒートポンプ装置70の故障を回避しながら、圧縮機73の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザによる貯湯式給湯機の快適な継続使用を可能にすることができる。
つまり、要改善駆動制御部品に該当した圧縮機73を含む圧縮式ヒートポンプ装置70の故障を回避しながら、圧縮機73の交換などの改善が行われるまでの当分の間においても、ユーザによる貯湯式給湯機の快適な継続使用を可能にすることができる。
〔別実施形態〕
本発明の別実施形態について説明する。
尚、以下に説明する各別実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、上記の実施形態や他の別実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
本発明の別実施形態について説明する。
尚、以下に説明する各別実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、上記の実施形態や他の別実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の各実施形態では、メンテナンス情報取得部として、メンテナンス情報を管理する管理サーバSに通信ネットワーク50を介して通信可能に接続された通信部Caを例示したが、これに限らず、例えば、製造ロット番号などの識別情報やエラーコードなどのメンテナンス情報がユーザやメンテナンスマンなどによって手動入力される手動入力部などであってもよい。
(2)上記の各実施形態では、通信部(メンテナンス情報取得部)Caが要改善部品に関するメンテナンス情報を取得するように構成されたものを例示したが、これに限らず、例えば、通信部(メンテナンス情報取得部)Caが要改善駆動制御部品に関するメンテナンス情報を取得するように構成されたものであってもよい。
(3)上記の第2実施形態では、圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制御部Cが、運転制限制御において、圧縮機73の駆動回転速度を通常運転時よりも低下側に制限する出力制限処理を実行するようにしたが、これに限らず、圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73が要改善駆動制御部品に該当した場合は、その改善度にかかわらず、運転制御部Cが、運転制限制御において運転禁止処理を実行して、貯湯式給湯機の運転を通常運転から湯切れ運転に切り替えるように構成してもよい。
(4)上記の第2実施形態で例示した貯湯式給湯機としては、前述したようにガス給湯装置80が備えられていないものであってもよい。この場合には、例えば、ヒートポンプ装置70にて加熱した湯水を、貯湯部90に貯湯させることなく、給湯先又は放熱部Hに対して直接的に供給することもできる。
(3)上記の第2実施形態では、圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制御部Cが、運転制限制御において、圧縮機73の駆動回転速度を通常運転時よりも低下側に制限する出力制限処理を実行するようにしたが、これに限らず、圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73が要改善駆動制御部品に該当した場合は、その改善度にかかわらず、運転制御部Cが、運転制限制御において運転禁止処理を実行して、貯湯式給湯機の運転を通常運転から湯切れ運転に切り替えるように構成してもよい。
(4)上記の第2実施形態で例示した貯湯式給湯機としては、前述したようにガス給湯装置80が備えられていないものであってもよい。この場合には、例えば、ヒートポンプ装置70にて加熱した湯水を、貯湯部90に貯湯させることなく、給湯先又は放熱部Hに対して直接的に供給することもできる。
(5)上記の第2実施形態では、貯湯式給湯機として、貯湯部90から浴槽12への湯水の供給(湯張り)を行うに当たり、単一の第1給湯路52Aを使用する構成のものを例示したが、これに限らず、例えば、図4に示すように、貯湯部90から浴槽12への湯張りに使用する給湯路52として2系統の給湯路65,66が備えられたものであってもよい。このような貯湯式給湯機においては、その2系統の給湯路65,66を同時に使用することで、貯湯部90から浴槽12に対する湯水の供給量を増加させることができ、これにより、湯張りに要する時間を短縮した高速湯張り運転が実行可能に構成されている。
そして、この構成においては、圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制御部Cが、運転制限制御の出力制限処理において、給湯使用量が多く圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73にかかる負担が大きい、高速湯張り運転の実行を禁止するように構成されていてもよい。
そして、この構成においては、圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73が要改善駆動制御部品に該当し、かつ、その改善度が改善措置に急を要しないランクの低いものである場合は、運転制御部Cが、運転制限制御の出力制限処理において、給湯使用量が多く圧縮式ヒートポンプ装置70の圧縮機73にかかる負担が大きい、高速湯張り運転の実行を禁止するように構成されていてもよい。
3A 給湯用燃焼ファン(駆動制御部品、燃焼ファン)
3B 湯水循環用燃焼ファン(駆動制御部品、燃焼ファン)
4 放熱用湯水循環路(湯水循環路)
5 追炊き用湯水循環路(湯水循環路)
8 給湯栓(給湯先)
12 浴槽(給湯先、放熱部)
24 湯水循環ポンプ(駆動制御部品、循環ポンプ)
28 追焚き用熱交換器(加熱部)
33 追焚き用循環ポンプ(駆動制御部品、循環ポンプ)
50 通信ネットワーク
70 圧縮式ヒートポンプ装置(加熱部、ヒートポンプ式加熱部)
73 圧縮機(駆動制御部品)
90 貯湯部
A1 給湯用加熱器(加熱部、燃焼式加熱部)
A2 湯水循環用加熱器(加熱部、燃焼式加熱部)
C 運転制御部(制御部)
Ca 通信部(メンテナンス情報取得部)
H 放熱部
S 管理サーバ
3B 湯水循環用燃焼ファン(駆動制御部品、燃焼ファン)
4 放熱用湯水循環路(湯水循環路)
5 追炊き用湯水循環路(湯水循環路)
8 給湯栓(給湯先)
12 浴槽(給湯先、放熱部)
24 湯水循環ポンプ(駆動制御部品、循環ポンプ)
28 追焚き用熱交換器(加熱部)
33 追焚き用循環ポンプ(駆動制御部品、循環ポンプ)
50 通信ネットワーク
70 圧縮式ヒートポンプ装置(加熱部、ヒートポンプ式加熱部)
73 圧縮機(駆動制御部品)
90 貯湯部
A1 給湯用加熱器(加熱部、燃焼式加熱部)
A2 湯水循環用加熱器(加熱部、燃焼式加熱部)
C 運転制御部(制御部)
Ca 通信部(メンテナンス情報取得部)
H 放熱部
S 管理サーバ
Claims (7)
- 湯水を加熱する加熱部と、当該加熱部に対して装備された駆動制御部品と、前記加熱部で加熱される湯水の目標流量及び目標温度に基づいて前記駆動制御部品の出力を制御する制御部とを備えた熱源システムであって、
改善措置が必要な前記駆動制御部品である要改善駆動制御部品に関するメンテナンス情報を取得するメンテナンス情報取得部を備え、
前記制御部は、前記メンテナンス情報取得部が前記メンテナンス情報を取得すると、当該メンテナンス情報に含まれている前記要改善駆動制御部品の運転を通常運転時よりも制限する運転制限制御を実行する熱源システム。 - 前記メンテナンス情報取得部は、前記メンテナンス情報を管理する管理サーバに通信ネットワークを介して通信可能に接続された通信部である請求項1に記載の熱源システム。
- 前記運転制限制御には、前記要改善駆動制御部品の出力を通常運転時よりも低下側に制限する出力制限処理が含まれており、
前記運転制限制御において、前記制御部は、前記メンテナンス情報に基づいて前記出力制限処理を実行する請求項1又は2に記載の熱源システム。 - 前記加熱部で加熱された湯水を前記駆動制御部品である循環ポンプにより放熱部との間で循環させる湯水循環路を備え、
前記制御部は、前記循環ポンプが前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記循環ポンプによる湯水の循環流量を通常運転時よりも低下側に制限する請求項3に記載の熱源システム。 - 前記加熱部は、前記駆動制御部品である燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃料を燃焼させて、給湯先又は放熱部に供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部であり、
前記制御部は、前記給湯先又は前記放熱部への給湯温度が目標温度になるように、前記燃焼式加熱部での燃焼量を制御する燃焼制御を実行するとともに、前記燃焼ファンが前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記給湯先又は前記放熱部への給湯流量又は給湯温度を通常運転時よりも低下させる形態で前記燃焼ファンによる燃焼用空気の供給量を通常運転時よりも低下側に制限する請求項3に記載の熱源システム。 - 前記加熱部は、前記駆動制御部品である圧縮機にて圧縮されて昇温した冷媒との熱交換により、貯湯部に貯留される湯水を加熱して、当該貯湯部から給湯先又は放熱部への給湯を可能にするヒートポンプ式加熱部であり、
前記制御部は、前記貯湯部への供給温度が目標温度になるように、前記ヒートポンプ式加熱部での生成熱量を制御する蓄熱制御を実行するとともに、前記圧縮機が前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記出力制限処理において、前記貯湯部への供給流量又は供給温度を通常運転時よりも低下させる形態で前記圧縮機の駆動回転速度を通常運転時よりも低下側に制限する請求項3に記載の熱源システム。 - 前記加熱部は、前記ヒートポンプ式加熱部に加えて、燃焼ファンにより供給された燃焼用空気で燃料を燃焼させて、前記貯湯部から前記給湯先又は前記放熱部に供給される湯水を加熱する燃焼式加熱部が備えられ、
前記制御部は、前記圧縮機が前記要改善駆動制御部品に該当した場合の前記運転制限処理において、前記ヒートポンプ式加熱部の運転を停止するとともに、前記給湯先又は前記放熱部への給湯温度が目標温度になるように、前記燃焼式加熱部での燃焼量を制御する燃焼制御を実行する請求項6に記載の熱源システム。
Applications Claiming Priority (2)
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JP2022040485 | 2022-03-15 | ||
JP2022040485 | 2022-03-15 |
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JP2023034277A Pending JP2023135624A (ja) | 2022-03-15 | 2023-03-07 | 熱源システム |
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JP (1) | JP2023135624A (ja) |
-
2023
- 2023-03-07 JP JP2023034277A patent/JP2023135624A/ja active Pending
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