JP2023135557A - 網膜血管拡張剤及び医薬組成物 - Google Patents

網膜血管拡張剤及び医薬組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】新規網膜血管拡張剤、及び前記網膜血管拡張剤を含有する医薬組成物の提供。【解決手段】ノビレチンを含む、網膜血管拡張剤。また、前記網膜血管拡張剤と、薬学的に許容される担体とを含有する、網膜循環障害を治療又は予防するための医薬組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、網膜血管拡張剤及び医薬組成物に関する。
網膜循環障害は、網膜関連疾患の明白な所見が発見されるよりも早期に引き起こされ、種々の網膜関連疾患の発症の一因となっている。網膜循環障害が生じると、血流不足を補うために、血管新生が生じる。このように形成された新生血管は、血管壁が脆く、出血や血液成分漏洩が生じやすい。そのため、浮腫等が発生し、視力低下、視野狭窄、視野欠損等の症状を引き起こす。症状が進行した場合、レーザー光凝固術又は硝子体手術等が用いられるが、これらの治療法は侵襲性が高い。黄斑浮腫に対しては、VEGF阻害薬の硝子体内注射が行われるが、薬価が高額である。また、硝子体内注射は侵襲性があるため、繰り返し行うことが難しいと考えられる。
浮腫等の発生前のより早期に網膜循環障害を改善できれば、網膜関連疾患の症状発現を抑制できると考えられる。網膜循環障害の改善には、網膜循環改善薬が用いられるが、既存の薬剤では、生体内で、網膜血管を拡張させる有効濃度に達することが難しい。
ノビレチンは、シークワーサー等の柑橘類に含まれるフラボノイドの一種である。ノビレチンは、フェニレフリンで予備収縮させたラット大動脈(非特許文献1)及びラット腸管膜動脈(非特許文献2)に対し、血管拡張作用を有することが報告されている。非特許文献1において、ノビレチンは、血管内皮非依存的に、ラット大動脈を拡張させると考えられている。非特許文献2において、ノビレチンは、血管内皮依存的にラット腸管膜動脈を拡張させると考えられている。
血管拡張メカニズムは、血管が存在する組織によって異なっており、化合物による血管拡張応答も組織によって異なっている。例えば、非特許文献2には、ラット肺動脈では、ノビレチンによる血管拡張応答が生じなかったことが報告されている。
Kaneda et al., Endothelium-independent vasodilator effects of nobiletin in rat aorta. J Pharmacol Sci. 2019 May;140(1):48-53. Yang et al., Nobiletin Relaxes Isolated Mesenteric Arteries by Activating the Endothelial Ca2+-eNOS Pathway in Rats. J Vasc Res. 2016;53(5-6):330-339.
網膜循環障害を早期に改善できれば、浮腫及び視覚障害等の症状の発生及び進行を抑制できると考えられる。そのため、副作用が少なく、血管拡張効果の高い網膜血管拡張剤の開発が求められる。
そこで、本発明は、新規網膜血管拡張剤、及び前記網膜血管拡張剤を含有する医薬組成物を提供することを目的とする。
本発明は以下の態様を含む。
[1]ノビレチンを含む、網膜血管拡張剤。
[2][1]に記載の網膜血管拡張剤と、薬学的に許容される担体とを含有する、網膜循環障害を治療又は予防するための医薬組成物。
本発明によれば、新規網膜血管拡張剤、及び前記網膜血管拡張剤を含有する医薬組成物が提供される。
ブタ網膜摘出動脈に対するノビレチンの血管拡張作用を評価した結果を示す。 ブタ網膜摘出動脈に対するノビレチンの血管拡張作用を評価した結果を示す。n=5の試験を2回行った結果を示す。 血管内皮を除去(denudation)したブタ網膜摘出動脈を用いて、ノビレチンの血管拡張作用を評価した結果を示す。 グアニル酸シクラーゼ阻害剤であるODQで処理したブタ網膜摘出動脈を用いて、ノビレチンの血管拡張作用を評価した結果を示す。
[網膜血管拡張剤]
本発明の第1の態様は、ノビレチンを含む、網膜血管拡張剤である。
ノビレチン(2-(3,4-Dimethoxyphenyl)-5,6,7,8-tetramethoxychromen-4-one)は、フラボン骨格を有するポリメトキシフラボノイドの一種である。ノビレチンは、下記化学式で表される。
Figure 2023135557000001
ノビレチンは、シークワーサー、ポンカン、カボス、タチバナ等の柑橘類の特に果皮部分に多く含まれている。ノビレチンは、これらの柑橘類の果皮から公知の方法により精製してもよく、市販のものを用いてもよい。
「網膜血管」は、網膜に存在する血管を意味する。網膜血管は、網膜動脈であってもよく、網膜静脈であってもよい。本態様にかかる網膜血管拡張剤は、網膜血管に作用し、網膜血管を拡張させる。本態様にかかる網膜血管拡張剤は、網膜に対し、強い血管拡張作用を有するノビレチンを有効成分として含む。そのため、本態様にかかる網膜血管拡張剤は、網膜血管に対し、強い血管拡張作用を発揮する。
本態様にかかる網膜血管拡張剤は、ノビレチンに加えて、任意成分を含んでもよい。任意成分は、特に限定されない。任意成分としては、医薬品、化粧品、食品等の製造に使用される各種添加剤を、特に制限なく使用することができる。任意成分としては、例えば、薬学的に許容される担体が挙げられる。「薬学的に許容される担体」とは、有効成分の生理活性を阻害せず、且つ、その投与対象に対して実質的な毒性を示さない担体を意味する。「実質的な毒性を示さない」とは、その成分が通常使用される投与量において、投与対象に対して毒性を示さないことを意味する。本態様にかかる網膜血管拡張剤においては、薬学的に許容される担体は、ノビレチンの網膜血管拡張作用を阻害せず、且つその投与対象に対して実質的な毒性を示さない担体である。薬学的に許容される担体は、典型的には非活性成分とみなされる。薬学的に許容される担体は、公知のあらゆる薬学的に許容され得る成分を包含し得る。薬学的に許容される担体としては、例えば、溶媒、溶剤、希釈剤、ビヒクル、賦形剤、流動促進剤、結合剤、造粒剤、分散化剤、懸濁化剤、湿潤剤、滑沢剤、崩壊剤、可溶化剤、安定剤、乳化剤、充填剤、保存剤(例えば、酸化防止剤)、キレート剤、界面活性剤、増粘剤、ゲル化剤、緩衝剤、水、無機酸、有機酸、無機塩基、有機塩基、アルコール、無機塩、高分子添加剤、金属含有化合物、高分子カルボン酸等が挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に許容される担体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本態様にかかる網膜血管拡張剤の剤型は、特に限定されず、任意の剤型とすることができる。剤型としては、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、丸剤、液剤、乳剤、カプセル剤等が挙げられる。これらの剤型の網膜血管拡張剤は、ノビレチンに、剤型に応じて適宜添加剤を添加し、定法に従って製剤化することで、製造することができる。
本態様にかかる網膜血管拡張剤は、網膜血管拡張を必要とする対象に、それ自体を投与してもよく、医薬品、化粧品、食品、又は飼料等に配合して使用してもよい。
網膜血管拡張を必要とする対象としては、例えば、種々の要因により、網膜血管狭窄又は網膜血管閉塞等の網膜循環障害が生じている対象、あるいは生じるリスクが高い対象が挙げられる。本態様にかかる網膜血管拡張剤は、網膜循環障害が生じている対象に対し、これらの症状を改善するために投与されてもよく、網膜循環障害が生じるリスクが高い対象に対し、これらの症状を予防するために投与されてもよい。網膜循環障害は、例えば、動脈硬化、高血圧、糖尿病、心疾患、加齢等に起因して生じ得る。したがって、網膜循環障害が生じるリスクが高い対象としては、例えば、動脈硬化、高血圧、糖尿病若しくは心疾患等の疾患若しくは症状を有する対象、及び高齢者等が挙げられる。
本態様にかかる網膜血管拡張剤の適用対象は、網膜を有する動物であれば、特に限定されない。適用対象は、例えば、ヒト、又はヒト以外の哺乳類が挙げられる。ヒト以外の哺乳類としては、特に限定されないが、霊長類(サル、チンパンジー、ゴリラなど)、げっ歯類(マウス、ハムスター、ラットなど)、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウマ等が挙げられる。
[医薬組成物]
本発明の第2の態様は、第1の態様にかかる網膜血管拡張剤と、薬学的に許容される担体とを含有する、網膜循環障害を治療又は予防するための医薬組成物である。
本態様にかかる医薬組成物は、ノビレチンを有効成分として含有する。ノビレチンは、網膜血管に対し、強い血管拡張作用を有するため、本態様にかかる医薬組成物は、網膜血管狭窄又は網膜血管閉塞等による網膜循環障害を治療又は予防するために、用いることができる。
「網膜循環」とは、網膜における血流を意味する。「網膜循環障害」とは、網膜における血流が障害されることを意味する。網膜循環障害は、網膜血管の閉塞又は狭窄等により生じる障害である。網膜血管の閉塞又は狭窄により網膜循環障害が生じると、網膜細胞及び視神経への酸素及び栄養分の供給が妨げられる。網膜循環障害は、様々な網膜関連疾患の一因となる。そのような網膜関連疾患としては、例えば、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症、加齢黄斑変性症、緑内障、中心性漿液性網脈絡膜症等が挙げられるが、これらに限定されない。
糖尿病網膜症は、糖尿病による慢性の高血糖が原因となり網膜に障害が生じる疾患である。糖尿病に罹患すると、血液中の糖分が多くなり、糖により網膜血管が障害されて、血管の狭窄又は閉塞が起こりやすくなる。網膜血管が障害されると虚血領域が徐々に拡大し、その血流不足を補うために新生血管が形成される。新生血管は血管壁が脆いため、出血及び血液成分の漏洩が起こりやすく、黄斑浮腫の原因となる。症状が進行すると、視力の低下し、増殖性変化を伴って牽引性網膜剥離等を併発して、失明にいたる場合もある。糖尿病網膜症では、初期段階から網膜循環障害が生じており、網膜循環障害の改善により、症状の進行を抑制できると考えられる。
本態様にかかる医薬組成物は、網膜循環障害を改善し、糖尿病網膜症の進行を抑制するために、糖尿病網膜症を発症している対象に投与することができる。糖尿病網膜症では、初期段階から網膜循環障害が生じ、その後の症状進行の一因となっている。そのため、本態様にかかる医薬組成物は、特に、糖尿病網膜症の初期段階である対象に好適に適用することができる。本態様にかかる医薬組成物は、糖尿病に罹患しており、糖尿病網膜症を発症していない対象に予防的に投与してもよい。糖尿病罹患者において、網膜循環障害を改善又は予防することで、糖尿病網膜症の発症を抑制し得る。
網膜静脈閉塞症は、網膜静脈が閉塞する疾患である。網膜静脈が閉塞すると、出血及び黄斑浮腫等を生じる。網膜静脈閉塞症は、静脈の閉塞場所により、網膜中心静脈症、網膜静脈分枝閉塞症等に分類される。本態様にかかる医薬組成物は、網膜中心静脈症及び網膜静脈分枝閉塞症のいずれにも適用可能である。
本態様にかかる医薬組成物は、網膜静脈を拡張させて、網膜静脈の閉塞を改善するために、網膜静脈閉塞症を発症した対象に投与することができる。網膜静脈閉塞症は、高血圧、動脈硬化等の症状を有すると発症しやすい。そのため、本態様にかかる医薬組成物は、高血圧及び/又は動脈硬化等を有する対象に、予防的に投与してもよい。これらの高リスク群の対象において、網膜循環障害を改善又は予防することで、網膜静脈閉塞症の発症を抑制し得る。
網膜動脈閉塞症は、網膜動脈が閉塞する疾患である。網膜動脈が閉塞すると、網膜細胞への酸素及び栄養分の供給が途絶え、網膜細胞が死滅する。網膜動脈閉塞症は、動脈の閉塞場所により、網膜中心動脈症、網膜動脈分枝閉塞症等に分類される。本態様にかかる医薬組成物は、網膜中心動脈症及び網膜動脈分枝閉塞症のいずれにも適用可能である。
本態様にかかる医薬組成物は、網膜動脈を拡張させて、網膜動脈の閉塞を改善するために、網膜動脈閉塞症を発症した対象に投与することができる。網膜動脈閉塞症は、高血圧、動脈硬化等の症状を有すると発症しやすい。そのため、本態様にかかる医薬組成物は、高血圧及び/又は動脈硬化等を有する対象に、予防的に投与してもよい。これらの高リスク群の対象において、網膜循環障害を改善又は予防することで、網膜動脈閉塞症の発症を抑制し得る。
加齢黄斑変性症は、加齢に伴う変化により、黄斑が変性する疾患である。加齢黄斑変性症は、脈絡膜新生血管を伴う滲出型と、網膜の組織が徐々に委縮する委縮型とに分類される。脈絡膜新生血管の発生や網膜組織の萎縮には、網膜循環障害が関与していると考えられる。本態様にかかる医薬組成物は、滲出型及び委縮型のいずれの加齢黄斑変性症にも適用可能である。
本態様にかかる医薬組成物は、網膜血管を拡張させて網膜循環障害を改善し、加齢黄斑変性症の進行を抑制するために、加齢黄斑変性症を発症した対象に投与することができる。加齢黄斑変性症は、加齢に伴って発症しやすくなるため、高齢者が発症しやすい。そのため、本態様にかかる医薬組成物は、高齢者に、予防的に投与してもよい。高齢者において、網膜循環障害を改善又は予防することで、加齢黄斑変性症の発症を抑制し得る。
中心性漿液性網脈絡膜症は、黄斑に水分が溜まり、部分的な網膜剥離が生じる疾患である。黄斑に水分が溜まる原因としては、網膜色素上皮のバリア機能の低下により、脈絡膜中の漿液が網膜側に漏出することが挙げられる。網膜色素上皮のバリア機能の低下には、網膜循環障害が関与していると考えられる。そのため、本態様にかかる医薬組成物は、中心性漿液性網脈絡膜症に適用可能である。
本態様にかかる医薬組成物は、網膜血管を拡張させて網膜循環障害を改善し、中心性漿液性網脈絡膜症の進行を抑制するために、中心性漿液性網脈絡膜症を発症した対象に投与することができる。中心性漿液性網脈絡膜症は、20~50歳の男性が発症しやすく、過労、睡眠不足、ストレス等により発症しやすくなる傾向がある。そのため、本態様にかかる医薬組成物は、上記のような発症リスクが比較的高い対象に、予防的に投与してもよい。これらの高リスク群の対象において、網膜循環障害を改善又は予防することで、中心性漿液性網脈絡膜症の発症を抑制し得る。
本態様にかかる医薬組成物の適用対象は、網膜を有する動物であれば、特に限定されない。適用対象は、例えば、ヒト、又はヒト以外の哺乳類が挙げられる。ヒト以外の哺乳類としては、特に限定されないが、霊長類(サル、チンパンジー、ゴリラなど)、げっ歯類(マウス、ハムスター、ラットなど)、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、ウマ等が挙げられる。
本態様の医薬組成物は、第1の態様にかかる網膜血管拡張剤に加えて、薬学的に許容される担体を含有する。薬学的に許容される担体は、特に限定されず、医薬品に通常使用される担体を用いることができる。薬学的に許容される担体の具体例としては、上記で挙げたものが挙げられる。薬学的に許容される担体は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本態様にかかる医薬組成物は、第1の態様にかかる網膜血管拡張剤及び薬学的に許容される担体に加えて、任意成分を含有してもよい。任意成分は、特に限定されず、一般的な医薬品添加物を特に制限なく使用することができる。任意成分として、第1の態様にかかる網膜血管拡張剤以外の活性成分を用いてもよい。前記活性成分としては、防腐剤、抗菌剤、ビタミン類及びその誘導体類、消炎剤、抗炎症剤、血行促進剤、刺激剤、ホルモン類、冷感剤、温感剤、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、植物・動物・微生物エキス、清涼剤、酵素、核酸、消炎鎮痛剤、抗真菌剤、抗ヒスタミン剤、催眠鎮静剤、精神安定剤、抗高血圧剤、降圧利尿剤、抗生物質、麻酔剤、抗菌性物質、抗てんかん剤、冠血管拡張剤、生薬、止痒剤、紫外線遮断剤、防腐殺菌剤、抗酸化物質等が挙げられるが、これらに限定されない。任意成分としては、上記の他に、例えば、香料、色素、着色剤、染料、顔料、pH調整剤、金属セッケン、矯味矯臭剤、甘味剤等が挙げられるが、これらに限定されない。任意成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本態様にかかる医薬組成物の剤型は、特に制限されず、医薬品製剤として通常用いられる剤型を適宜採用することができる。本態様にかかる医薬組成物の剤型としては、例えば、錠剤、被覆錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、液剤、懸濁剤、及び乳剤等の経口的に投与される剤型;並びに点眼剤、注射剤、及び皮膚外用剤等の非経口的に投与される剤型が挙げられる。これらの剤型の医薬組成物は、定法に従って、製剤化することができる。
本態様にかかる医薬組成物は、経口剤又は点眼剤が好ましい。
経口剤とする場合、添加物として、例えば、ブドウ糖、乳糖、D-マンニトール、デンプン、結晶セルロース等の賦形剤;カルボキシメチルセルロース、デンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤又は崩壊補助剤;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン等の結合剤;ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤;ヒドロキシプロピルメチルセルロース、白糖、ポリエチレングリコール、ゼラチン、カオリン、グリセリン、精製水、ハードファット等の基剤を用いることができる。
点眼剤とする場合、分散媒、増粘剤、保存剤、等張化剤、pH調整剤、緩衝剤等を適宜組み合わせて用いることができる。
点眼剤に用いる分散媒としては、水が好ましい。水は、精製水、滅菌精製水、注射用水、注射用蒸留水等の点眼剤に使用可能なグレードのものを用いることができる。
点眼剤に用いる増粘剤としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース系増粘剤;カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール(完全、又は部分ケン化物)、ポリビニルピロリドン等のビニル系増粘剤;アルギン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、マクロゴール等が挙げられるが、これらに限定されない。増粘剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
点眼剤に用いる保存剤としては、例えば、ベンザルコニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物およびグルコン酸クロルヘキシジン等の逆性石鹸類;メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンおよびブチルパラベン等のパラベン類;クロロブタノール、フェニルエチルアルコールおよびベンジルアルコール等のアルコール類が挙げられるが、これらに限定されない。保存剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
点眼剤に用いる等張化剤としては、例えば、ブドウ糖等の糖類;プロピレングリコール、グリセリン、マンニトール、ソルビトール、キシリトール等の多価アルコール類;塩化ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩類等が挙げられるが、これらに限定されない。保存剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
点眼剤に用いるpH調整剤としては、例えば、希塩酸、水酸化ナトリウム等が挙げられるが、これらに限定されない。pH調整剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
点眼剤に用いる緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム水和物、酢酸ナトリウム水和物、炭酸水素ナトリウム、トロメタモール、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素ナトリウム水和物、リン酸二水素ナトリウム等が挙げられるが、これらに限定されない。緩衝剤は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
本態様にかかる医薬組成物の投与方法は、特に制限されず、医薬品の投与方法として一般的に用いられる方法で投与することができる。投与経路は、経口投与であってもよく、
非経口投与であってもよい。非経口投与の場合、静脈内投与、筋肉内投与、皮内投与、皮下投与、経皮投与、眼投与等が挙げられるが、点眼剤として眼投与されることが好ましい。
本態様にかかる医薬組成物は、第1の態様にかかる網膜血管拡張剤を治療的有効量含有することができる。「治療的有効量」とは、対象疾患の治療又は予防のために有効な薬剤の量を意味する。治療的有効量は、投与対象の疾患の状態、年齢、性別、及び体重等によって変動し得る。本態様にかかる医薬組成物において、網膜血管拡張剤の治療的有効量は、ノビレチンが網膜血管拡張作用を発現し得る量である。本態様にかかる医薬組成物は、単位投与形態あたり、治療的有効量のノビレチンを含有してもよい。例えば、第1の態様にかかる血管拡張剤の治療的有効量は、ノビレチンの医薬組成物中の含有量として、例えば、0.01~50質量%、0.1~40質量%、0.1~30質量%、0.1~20質量%、0.1~10質量%、0.1~5質量%、又は0.1~3質量%が挙げられる。
本態様にかかる医薬組成物は、第1の態様にかかる網膜血管拡張剤の治療的有効量を投与することができる。本態様にかかる網膜血管拡張剤は、例えば、ノビレチンの1回の投与量として、投与対象の体重1kgあたり、0.01~1000mgとすることができる。前記投与量は、0.15~800mg/kg、0.5~500mg/kg、1~400mg/kg、又は1~300mg/kgであってもよい。投与量は、投与対象の疾患の状態、年齢、性別、及び体重等に応じて適宜決定することができる。
本態様にかかる医薬組成物の投与間隔は、患者の症状、体重、年齢、及び性別等、並びに医薬組成物の剤型、及び投与方法等によって適宜決定すればよい。投与間隔は、例えば、数時間毎、1日1回、2~3日に1回、1週間に1回等とすることができる。
本態様にかかる医薬組成物は、強い網膜血管拡張作用を有するノビレチンを有効成分として含むため、効果的に網膜血管障害を改善又は予防することができる。そのため、網膜血管障害に関連する疾患を早期段階で治療又は予防することができる。
本態様にかかる医薬組成物が有効成分として含有するノビレチンは、フラボノイドの1種であり、柑橘類に多く含まれる成分である。そのため、副作用のリスクが少なく、経口投与及び点眼投与に適している。網膜循環障害の改善又は予防に必要な有効量を、副作用なく網膜に到達させることができる。
[他の実施形態]
一実施形態において、本発明は、ノビレチンを対象に投与することを含む網膜循環障害を治療又は予防する方法を提供する。
一実施形態において、本発明は、ノビレチンを対象に投与することを含む網膜血管の拡張方法を提供する。
一実施形態において、本発明は、ノビレチンを対象に投与することを含む網膜血管の狭窄又は閉塞を治療又は予防する方法を提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜循環障害の治療又は予防するための医薬組成物の製造における、ノビレチンの使用を提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜血管拡張剤の製造における、ノビレチンの使用を提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜血管の狭窄又は閉塞を治療又は予防するための医薬組成物の製造における、ノビレチンの使用を提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜循環障害の治療又は予防するための、ノビレチンを提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜血管を拡張するための、ノビレチンを提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜血管の狭窄又は閉塞を治療又は予防するための、ノビレチンの使用を提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜循環障害の治療又は予防するための、ノビレチンの使用を提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜血管を拡張するための、ノビレチンの使用を提供する。
一実施形態において、本発明は、網膜血管の狭窄又は閉塞を治療又は予防するための、ノビレチンの使用を提供する。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[ブタ網膜摘出動脈を用いた網膜血管拡張試験]
生後8~12週のブタを屠殺した。屠殺後直ぐに、眼球を摘出した。摘出した眼球から、網膜動脈を分離した(Nagaoka et al., Invest Ophthalmol Vis Sci. 2007 Feb;48(2):825-32.)。前眼部と硝子体は、解剖用顕微鏡で慎重に取り出した。後眼部は、1%アルブミンを添加した生理的塩類溶液(PSS:NaCl 145.0mM,KCl 4.7mM,CaCl 2.0mM,MgSO 1.17mM,NaHPO 1.2mM,グルコース 5.0mM,ピルビン酸 2.0mM,EDTA 0.02mM,MOPS[3-(N-morpholino)propanesulfonic acid] 3.0mM)を含む氷冷解剖チャンバに置いた。単一の2次網膜動脈(in situでの内径が90~130μm、長さが0.6~1.0mmの範囲)を、実体顕微鏡(model SZX12;Olympus,Melville,NY)の観察下で、Dumontマイクロダイセクション鉗子(Fine Science Tools,Foster City,CA)を用いて注意深く解剖した。残った神経組織及び結合組織を慎重に除去した後、カニューレ挿管のために、室温で空気と平衡させたPSS-albumin溶液を入れたルーサイト製血管チャンバに、動脈を移した。PSS-albumin溶液を満たしたガラス製マイクロピペット(先端外径30~40μm)を用いて、動脈の一端にカニューレ挿管し、動脈の外側を11-0眼科用縫合糸(Alcon, Fort Worth,TX)でピペットにしっかりと結び付けた。血管のもう一方の端は、2本目のマイクロピペットでカニューレ挿管し、縫合糸で固定した。カニューレ挿管後,血管及びピペットを倒立顕微鏡(model CKX41,Olympus)のステージに移し、ビデオカメラ(Sony DXC-190,Labtek,Campbell,CA),ビデオマイクロメーター(Cardiovascular Research Institute,Texas A&M System Health Science Center,College Station,TX)及びデータ収集システム(PowerLab,ADInstruments,Colorado Springs,CO)を接続し、実験中、内径を連続的に測定及び記録した。マイクロピペットは、独立した圧力リザーバー(30mLのガラス製シリンジ)に接続した。リザーバーの高さを調整することで、血管を、55cm HO(40mmHg)の管腔内圧まで加圧した。
カニューレ挿管された細動脈は、36~37℃のPSSに浸して、basal toneを発生させた。血管が安定したbasal toneを獲得した後(約30~40分)、ノビレチンによる血管拡張作用を評価した。コントロール反応が終了した後、血管をPSSで洗浄し、basal toneが再発生するようにした。次いで、血管の直径が安定するまで、各濃度のノビレチンを3~5分間血管に作用させた。
EDTA(1mM)-カルシウムフリーのPSSで血管を弛緩させ、55cmHOの管腔内圧で最大径を得た。ノビレチンに応答した血管径の変化は、この最大血管拡張で標準化し、最大血管拡張に対するパーセンテージで表した。
<実施例1>
上記方法に従って、ブタ網膜摘出動脈を用いた網膜血管拡張試験を行い、ノビレチンの網膜血管拡張作用を評価した。
ポジティブコントロール用化合物として、sodium nitropruddide(SNP)を用いた。
ノビレチンによる血管拡張に対するグアニル酸シンターゼの役割を評価するために、グアニル酸シンターゼ阻害剤である1H-[1,2,4]oxadiazolo[4,3,-a]quinoxalin-1-one(ODQ,0.1μM)で、血管を30分間処理した。この血管を用いて、ノビレチンによる血管拡張作用を評価した。
(結果)
結果を図1に示す。ノビレチンは、用量依存的に、強い網膜血管拡張効果を示した。ノビレチンによる網膜血管拡張効果は、標準的な網膜血管拡張物質であるSNPよりも高かった。また、グアニル酸シクラーゼ阻害剤であるODQで血管を処理することにより、ノビレチンによる網膜血管拡張効果が抑制された(Nobiletin+ODQ)。この結果から、ノビレチンによる網膜血管拡張効果には、グアニル酸シクラーゼを介する血管平滑筋の弛緩が関与することが示唆された。
<実施例2>
上記方法に従って、ブタ網膜摘出動脈を用いた網膜血管拡張試験(n=5)を2回行い、ノビレチンの網膜血管拡張作用を評価した。
結果を図2に示す。2回の試験とも、ノビレチンは、同様の用量依存的な網膜血管拡張効果を示した。
<実施例3>
ノビレチンの網膜血管拡張作用が血管内皮依存的であるかを確認するために、界面活性剤CHAPSの溶液を血管内に灌流させることで血管内皮を除去(denudation)したブタ網膜摘出動脈を用いて、網膜血管拡張試験(n=11)を行った。
結果を図3に示す。血管内皮を除去したブタ網膜摘出動脈(denudation)を用いた場合、血管内皮を除去していないブタ網膜摘出動脈(Nobiretin)を用いた場合と比較して、血管拡張効果が抑制された。この結果から、ノビレチンによる網膜血管拡張効果には、血管内皮が関与することが示唆された。
<実施例4>
実施例1と同様に、ODQでブタ網膜摘出動脈を処理し、ノビレチンの網膜血管拡張効果に対するグアニル酸シクラーゼの役割を評価した(n=7)。
結果を図4に示す。実施例1と同様に、グアニル酸シクラーゼ阻害剤であるODQの添加により、ノビレチンによる網膜血管拡張効果が抑制された(Nobiletin+ODQ)。この結果から、ノビレチンによる網膜血管拡張効果には、グアニル酸シクラーゼを介する血管平滑筋の弛緩が関与することが強く示唆された。
(ノビレチンと既知薬剤との比較)
表1に、既報薬剤による網膜血管の最大血管拡張率との比較を示す。被験物質の溶解に使用した溶媒の濃度は、血管拡張効果に影響を及ぼさない範囲で使用した。溶媒の影響を排除した既知薬剤との比較において、ノビレチンは、最も強力な血管拡張作用を示すことが示唆された。
Figure 2023135557000002
本発明によれば、新規網膜血管拡張剤、及び前記網膜血管拡張剤を含有する医薬組成物が提供される。

Claims (2)

  1. ノビレチンを含む、網膜血管拡張剤。
  2. 請求項1に記載の網膜血管拡張剤と、薬学的に許容される担体とを含有する、網膜循環障害を治療又は予防するための医薬組成物。
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