JP2023134558A - 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法 - Google Patents

近視制御のための装置、システム、及び/又は方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023134558A
JP2023134558A JP2023110103A JP2023110103A JP2023134558A JP 2023134558 A JP2023134558 A JP 2023134558A JP 2023110103 A JP2023110103 A JP 2023110103A JP 2023110103 A JP2023110103 A JP 2023110103A JP 2023134558 A JP2023134558 A JP 2023134558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
array
roe
microlenslet
lens
ophthalmic lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023110103A
Other languages
English (en)
Inventor
チャンドラ バカラジュ ラビ
Chandra Bakaraju Ravi
エフルマン クラウス
Ehrmann Klaus
フェドトケ キャスリーン
Fedtke Cathleen
サンカリドゥルグ パドマジャ
Sankaridurg Padmaja
ホ アーサー
Ho Arthur
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brien Holden Vision Institute Ltd
Original Assignee
Brien Holden Vision Institute Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brien Holden Vision Institute Ltd filed Critical Brien Holden Vision Institute Ltd
Publication of JP2023134558A publication Critical patent/JP2023134558A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/08Auxiliary lenses; Arrangements for varying focal length
    • G02C7/086Auxiliary lenses located directly on a main spectacle lens or in the immediate vicinity of main spectacles
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/022Ophthalmic lenses having special refractive features achieved by special materials or material structures
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/42Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect
    • G02B27/4205Diffraction optics, i.e. systems including a diffractive element being designed for providing a diffractive effect having a diffractive optical element [DOE] contributing to image formation, e.g. whereby modulation transfer function MTF or optical aberrations are relevant
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/06Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/10Filters, e.g. for facilitating adaptation of the eyes to the dark; Sunglasses
    • G02C7/104Filters, e.g. for facilitating adaptation of the eyes to the dark; Sunglasses having spectral characteristics for purposes other than sun-protection
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2202/00Generic optical aspects applicable to one or more of the subgroups of G02C7/00
    • G02C2202/16Laminated or compound lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2202/00Generic optical aspects applicable to one or more of the subgroups of G02C7/00
    • G02C2202/20Diffractive and Fresnel lenses or lens portions
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C2202/00Generic optical aspects applicable to one or more of the subgroups of G02C7/00
    • G02C2202/24Myopia progression prevention

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)

Abstract

【課題】マイクロレンズレットアレイと組み合わせて眼鏡レンズを使用して、眼球の成長に対する停止信号を導入する装置、方法、及び/又はシステムを提供する。また、近視の進行速度を減速させるために色キューを利用する眼鏡レンズを通る入射光を修正する装置、方法、及び/又はシステムを提供する。【解決手段】510nm~610nmの波長の対立する又は相反する光信号を供給する屈折光学素子及び/又は回折光学素子と組み合わせて眼鏡レンズを使用して、眼球の成長に対する停止信号を導入する。【選択図】図13A

Description

(関連出願)
本出願は、引用によりその全開示内容が本明細書中に組み込まれている、2016年10月25
日に出願された「近視制御のための装置、システム、及び/又は方法(Devices, Systems
and/or Methods for Myopia Control)」という名称の米国仮特許出願第62/412,507号の
優先権を主張し、これに関連する。
(分野)
本開示は、少なくとも部分的には、近視眼又は近視に進行し得る眼への停止信号として
の役割を果たす、着用者の眼の網膜レベルにおける対立する色キュー(chromatic cue)
の導入に関する。本開示はまた、少なくとも部分的には、近視眼又は近視に進行し得る眼
への停止信号としての役割を果たし得る、着用者の眼の網膜レベルのM錐体及び/又はL錐
体への対立する光信号の導入に関する。本開示はまた、少なくとも部分的には、隣接する
錐体光受容器間、特に正視化の成長制御メカニズムに関与し得るM錐体受容器間及び/又は
L錐体受容器間に対立する光信号、相反する光信号、又は一致しない光信号を導入するこ
とを目的とする、眼鏡レンズと組み合わせた屈折光学素子(ROE)及び/又は回折光学素子
(DOE)の使用に関する。本開示はまた、少なくとも部分的には以下のうちの1つ又は複数
に関する:正視化プロセスにおいて役割を果たし得る、L錐体受容器の約50%、75%、及
び100%のピーク感度に対応する波長について着用者の眼の軸上色収差を変更すること、
変化させること、及び/又は低減すること。本開示はまた、少なくとも部分的には以下の
うちの1つ又は複数に関する:眼球の成長方向のキューを保持し得るM錐体受容器の約75%
及び100%のピーク感度に対応する波長について着用者の眼の軸上色収差を変更すること
、変化させること、及び/又は低減すること。本開示はまた、少なくとも部分的には以下
のうちの1つ又は複数に関する:進行中の近視眼への停止信号としての役割を果たし得る
およそ510nm~およそ610nmの波長について着用者の眼の軸上色収差を変更すること、変化
させること、及び/又は低減すること。本開示はまた、少なくとも部分的には、進行中の
近視眼への停止信号としての役割を果たし得る焦点パターンを分光的及び/又は空間的に
変化させるように意図的に変更される、着用者の眼の網膜レベルにおける焦点パターンの
導入に関する。本開示はまた、少なくとも部分的には、近視眼又は近視に進行し得る眼の
進行速度を遅くする停止信号としての役割を果たし得る、着用者の眼のM錐体受容器及び/
又はL錐体受容器に対応する波長について眼の軸上色収差を意図的に変更する、変化させ
る、かつ/又は低減することを目的とする、眼科用レンズ、例えば眼鏡レンズと組み合わ
せたROE及び/又はDOEの使用に関する。本開示はまた、少なくとも部分的には、眼科用レ
ンズ、例えば眼鏡レンズと組み合わせた1つのマイクロレンズレット、少数のマイクロレ
ンズレット、叉はマイクロレンズレットアレイ光学素子の使用に関する。本開示はまた、
少なくとも部分的には、停止信号を導入することによって近視の進行速度を減速させるこ
とを目的とする、眼鏡レンズと組み合わせたマイクロレンズレットアレイ光学素子の使用
に関する。本開示はまた、少なくとも部分的には、進行中の近視眼への停止信号としての
役割を果たし得る、着用者の眼のM錐体受容器及び/又はL錐体受容器によって受容される
光信号を変更することを目的とする、眼鏡レンズと組み合わせた光学膜の使用に関する。
本開示では、光学膜の使用は、表面の変更及び/又は眼鏡レンズのマトリックス材料の変
更を広く含むであろう。本開示はまた、少なくとも部分的には、眼鏡レンズ系を介する着
用者の視野角とは独立又は実質的に独立の該眼鏡レンズ系を使用して網膜上のM錐体及び/
又はL錐体に対応する軸上色収差を変更及び/又は低減することによる進行中の近視眼への
停止信号の導入に関する。本開示はまた、着用者の眼のM錐体受容器及び/又はL錐体受容
器での色収差に時間的変化を導入する眼鏡レンズ療法を使用して眼を運動させて近視の進
行を抑制/制御するための方法及びシステムに関する。
(背景)
本開示の背景の説明は、開示される実施態様の文脈を説明するために含められる。これ
は、参照される資料が本開示で示される実施態様及び特許請求の範囲の優先日において公
開されていること、知られていること、又は誰でも知っている一般知識の一部であること
の承認として見なされるべきではない。
像を明確に知覚するためには、眼の光学系は、網膜、特に中心窩で像を結ぶべきである
。一般に近視(short-sightedness)として知られる近視(myopia)は、眼の視力障害で
あり、軸上の像は網膜の中心窩の前で焦点を結ぶ。一般に遠視(long-sightedness)とし
て知られる遠視(hyperopia)は、軸上の像が網膜の中心窩の後ろで焦点を結ぶ眼の視力
障害である。網膜の中心窩の前又は後で結像すると、焦点ぼけと呼ばれる低次収差が生じ
る。乱視は、別の種類の低次収差であり、光線が共通焦点で収束するのが妨げられるため
、眼の光学系が球面曲率から逸脱し、結果として歪んだ像となる。低次収差に加えて、眼
は、限定されるものではないが、球面収差、コマ収差、及び/又はトレフォイル収差を含
む高次光学収差を有することもある。
近視では、視覚的焦点不良は、遠くの物体の像が中心窩ではなく中心窩の前で結像する
ため、該物体(眼で見ている景色の中の項目)がぼけて見えるような焦点不良である。近
視は、米国の成人人口の約4分の1が罹患している一般的な視力障害であり、その罹患率は
増加している。いくつかの国々、特にアジア地域では、近視の罹患率は、現在、学齢期の
子供たちで80%を超えている。したがって、世界の人口の大部分は、はっきりと見るため
に何らかの形態の光学補正を必要とするレベルの近視である。特に、近視の屈折異常は、
若い患者では進行性である(すなわち、屈折異常が時間の経過とともに増大する)。また
、近視は、発症年齢にかかわらず進行することも知られており、近視は、必要とする徐々
に強くなる矯正の程度が増加する傾向にある。程度の強い近視は、ある種類の網膜の病状
につながる可能性があり;網膜剥離、白内障、及び緑内障のリスクが高い。さらに、この
視覚障害には、個人及び地域社会にとって個人的、社会的、及び経済的負担が伴う。これ
らには、視力矯正及び管理の直接費(年間数十億ドルに達する)、並びに生産性や生活の
質などの間接費が含まれる。近視の視覚的及び潜在的な病理学的影響並びにその結果生じ
る個人及び地域社会の不都合及び費用の点から、患者における近視の発症を防止若しくは
遅らせること、進行を停止若しくは遅くすること、又は近視の発生率を制限する効果的な
戦略を有することが望ましい。
視覚系は、視覚フィードバック機構を使用して眼の光学系に対する網膜の位置を調整す
ることによって、正視(眼の長さがその光学系の焦点距離に十分に一致している場合)を
達成し維持する。眼の軸長は、「成長」及び「停止」信号を含む恒常性成長制御メカニズ
ムによって制御される。視覚系は、恒常性フィードバック機構の効果的な機能のための主
要な入力としての視覚的経験に依存する。光学的焦点ぼけのサインを解読することができ
る誤差信号は、最小の屈折異常となるように眼球の成長速度の増減を助ける。そのような
補償機構は、動物の眼が眼球の成長速度を調節することによって眼鏡レンズによって導入
される光学的焦点ぼけを補償する多数の実験で繰り返し示されてきた。屈折異常は、その
ような能動的な正視化プロセスの失敗の場合に生じる。焦点ぼけ信号が正視化プロセスを
支配するという十分な証拠が文献に示されている。ヒトの眼の光学媒体(optical media
)の屈折率は、波長依存性が高く、かなりのレベルの色分散を示す。眼の軸上色収差(LC
A)は、可視白色光(およそ400nm~およそ700nm)で考えられる、波長の関数としての眼
の全屈折力の変化として定義されている。ヒトの眼のLCAは、およそ2ジオプトリ(D)(
およそ400nm~およそ700nm、図18B)であり、軸上色分散の程度に関連する。図18Bは、軸
上色収差の焦点移動をジオプトリ単位で示す。図18Bの表は、基準波長として扱われる540
nmに対する各参照波長の焦点移動を示す。S錐体のピーク錐体感度は、基準波長(540nm)
に対して-0.72Dの焦点移動に対応する443nmである。同様に、残りの参照面についての基
準波長(540nm)からの焦点移動は、図18Bの表から推定することができる。軸外照明に起
因して現れる色分散は、横色収差(TCA)と呼ばれる。
眼鏡レンズ設計の選択肢に関しては、これらの選択肢には、累進屈折力レンズ(調節ラ
グ又は軸上遠視を軽減することを目的とする)、同心二焦点、及びエグゼクティブ二焦点
(軸上及び軸外遠視を軽減することを目的とする)が含まれる。これらの選択肢のそれぞ
れは、子供の近視の進行速度を遅らせることに関して、それぞれ固有の長所と短所がある
眼科用レンズ又は眼科用レンズ系の中心に対する着用者の眼の視線方向にかかわらず、
眼球の成長の停止信号を供給する該眼科用レンズ又は眼科用レンズ系が当技術分野で必要
とされている。眼科用レンズは、例えば、眼鏡レンズであり得る。単独で、又はコンタク
トレンズ若しくは眼鏡などの別の眼科用レンズと組み合わせられる眼科用レンズ系として
使用することができる眼科用レンズもまた当技術分野で必要とされており、該レンズ又は
レンズ系は、該レンズ又はレンズ系の中心に対する着用者の眼の視線方向にかかわらず、
眼球の成長の停止信号を供給する。
子供及び/又は見る人が眼鏡レンズ系のどの部分を使用していても、進行中の眼に停止
信号を供給する眼鏡レンズ系が当技術分野で必要とされている。また、眼鏡レンズと組み
合わせることができる眼鏡レンズ系又は装置(すなわち、マイクロレンズレットアレイ)
も当技術分野で必要とされており、該レンズ(又は組み合わせ製品)は、個人によって使
用される眼鏡レンズ系の視野角の一部又はかなりの部分について、進行する眼球の成長の
停止信号を供給する。
本開示は、子供及び/又は見る人が眼鏡レンズ系のどの部分を使用していても、進行中
の眼に停止信号を供給する眼鏡レンズ系を提供することができる装置、方法、及び/又は
システムに関する。
本開示は、眼科用レンズ又は眼科用レンズ系の中心に対する着用者の眼の視線方向にか
かわらず、進行中の眼に停止信号を供給する眼科用レンズ又はレンズ系を提供することが
できる装置、方法、及び/又は系に関する。
本開示はまた、眼鏡レンズ系及び/又は眼鏡レンズと組み合わせることができる装置を
提供することができる装置、方法、及び/又はシステムに関し、該レンズ(又は組み合わ
せ)は、個人によって使用される眼鏡レンズ系の視野角の一部又はかなりの部分について
進行中の眼に停止信号を供給する。本開示はまた、眼鏡レンズの一部として及び/又は該
眼鏡レンズと組み合わせてマイクロレンズレットアレイを使用することによって、矯正さ
れた眼の網膜レベルにおいて対立する色信号を導入することができる装置、方法、及び/
又はシステムに関する。
本開示はまた、屈折光学素子(ROE)及び/又は回折光学素子(DOE)を眼鏡レンズの一
部として、かつ/又は眼鏡レンズと組み合わせて使用することによって、矯正された眼の
網膜レベルにおいて、隣接するM錐体受容器及び/又はL錐体受容器に相反する色信号を導
入することができる装置、方法、及び/又はシステムに関する、
本開示はまた、屈折光学素子(ROE)及び/又は回折光学素子(DOE)を眼鏡レンズの一
部として、かつ/又は眼鏡レンズと組み合わせて使用することによって、矯正された眼の
網膜レベル、特にM錐体受容器及び/又はL錐体受容器において、空間的及び/又はスペクト
ル的に変化する焦点パターンを導入することができる装置、方法、及び/又はシステムに
関する。
本開示はまた、屈折光学素子(ROE)及び/又は回折光学素子(DOE)を眼鏡レンズの一
部として、かつ/又は眼鏡レンズと組み合わせて使用することによって、特にM錐体受容器
及び/又はL錐体受容器を刺激する波長にわたって軸上色収差を変更することができる装置
、方法、及び/又はシステムに関する。
本開示はまた、眼科用レンズ又はレンズ系を提供することができる装置、方法、及び/
又はシステムに関し、該眼科用レンズ又はレンズ系は、個人によって使用される眼鏡レン
ズ系の視野角の一部又はかなりの部分について、眼球の成長の停止信号を供給することが
できる。本開示はまた、マイクロレンズレットアレイを眼鏡レンズの一部として、かつ/
又は眼鏡レンズと組み合わせて使用することによって、矯正された眼の網膜レベルにおい
て対立する色信号を導入することができる装置、方法、及び/又はシステムに関する。本
開示はまた、近視の進行速度の減速を促進する色キューを眼に提供する眼鏡レンズ系を介
して入射光を修正する装置、方法、及び/又はシステムに関する。これは、マイクロレン
ズレットアレイを眼鏡レンズの一部として、かつ/又は眼鏡レンズと組み合わせて使用す
ることによって達成される。
本開示はまた、眼鏡レンズ系を通る入射光を修正して、眼球の成長を遅くするための色
キューを供給する装置、方法、及び/又はシステムに関する。これは、マイクロレンズレ
ットアレイを眼鏡レンズの一部として、かつ/又は眼鏡レンズと組み合わせて使用するこ
とによって達成される。
本開示はまた、マイクロレンズレットアレイを眼鏡レンズの一部として、かつ/又は眼
鏡レンズと組み合わせて使用することによって、矯正された眼の網膜レベルにおいて、眼
球の成長を制御するための指向性信号を供給するように光の経路を実質的に変更すること
ができる装置、方法、及び/又はシステムに関する。
本開示はまた、眼鏡レンズの一部として、かつ/又は眼鏡レンズと組み合わせて、マイ
クロレンズレットアレイ、ROE及び/又はDOEが埋め込まれた光学膜を使用することによっ
て、光の経路を実質的に変更して眼球の成長を遅くする指向性信号を供給することができ
る装置、方法、及び/又はシステムに関する。
近視の進行速度を遅らせるための改善されたシステム、装置、及び/又は方法が、その
ように罹患している個人で必要とされている。本開示は、本明細書の議論から明らかにな
るように、先行技術の不都合な点のうちの少なくとも1つを克服及び/又は改善することに
関する。本開示はまた、本明細書で論じられるように他の利点及び/又は改善も提供する
詳細な説明で使用される主題の見出しは、読者の参照を容易にするために含められてお
り、本開示又は特許請求の範囲を通して見られる主題を限定するために使用されるべきで
はない。主題の見出しは、特許請求の範囲又は特許請求の範囲の限定の解釈に使用される
べきではない。
(定義)
用語は、本明細書では、以下に特段の記載がない限り、当技術分野で一般的に使用され
るように使用される。
「近視眼」という用語は、既に近視である眼、前近視(pre myopia)である眼、又は近
視に進行している屈折状態を有する眼を意味する。
「停止信号」という用語は、眼球の成長及び/又は眼の屈折状態を遅くすること、停止
させること、遅延させること、抑制すること、又は制御することを促進し得る光信号を意
味する。
「視野角」という用語は、第1眼位でまっすぐ前方を向いている眼に対する、眼科用レ
ンズ、眼鏡レンズ、眼鏡レンズ系、又はそれらの組み合わせを介した着用者の眼の視線方
向を意味する。
「フィルレシオ」という用語は、眼鏡レンズブランク又はベース眼科用レンズの全表面
積に対するマイクロレンズレットを含む面積の百分率として表される。個々のマイクロレ
ンズレットの直径は、マイクロレンズレットが存在しないアレイの面積に対するマイクロ
レンズレットが存在する2次元面積を計算するために使用することができる。
「瞳フィルレシオ(Pupil Fill Ratio)」という用語は、特定の視野角でマイクロレン
ズレットの平面に投影される瞳孔の総面積に対する、該マイクロレンズレットの平面に投
影される瞳孔領域内のマイクロレンズレットの累積面積の百分率として定義される。特定
の実施態様では、瞳フィルレシオが視野角とともに変化する場合、フィルレシオは、眼鏡
レンズブランク又はベース眼科用レンズの全表面積に対するマイクロレンズレットを含む
面積の平均百分率であると定義される。
マイクロレンズレットの「焦点距離」という用語又は(f)は、以下の式に従って計算
される距離を意味すると理解される:
Figure 2023134558000002
式中、n2は、約555nmでのn2層の屈折率であり、n3は、約555nmでのn3層の屈折率であり、
Rは、マイクロレンズレットの曲率半径である(例えば、図1を参照)。他の実施態様では
、n2及び/又はn3は、以下の範囲内での1つ又は複数の波長で定義してもよい:500nm~600
nm、400nm~700nm、又は380nm~800nm。
円環マイクロレンズレットでは、「焦点距離」という用語は、1つ又は2つの主経線(Fs
)及び(Ft)に関連し、それらは互いに実質的に異なることを理解されたい。円環焦点距
離は、以下の式によって計算される:
Figure 2023134558000003
式中、n2は、n2層の屈折率であり、n3は、n3層の屈折率であり、Rs及びRtは、2つの主経
線におけるマイクロレンズレットの曲率半径である。個々のマイクロレンズレットの主経
線は、互いに実質的に同じであってもよいし、又は実質的に異なっていてもよい。
「マイクロレンズレットアレイ」という用語は、一般に、同じ平面における同じ焦点距
離を有する複数のマイクロレンズレットからなる光学系として理解されている。しかしな
がら、本開示における「マイクロレンズレットアレイ」という用語は、そのように限定さ
れるものではない。「マイクロレンズレットアレイ」という用語は、一緒にアレイを形成
する複数のマイクロレンズレットを意味すると理解される。アレイを構成するマイクロレ
ンズレットは、同じ平面内にあってもなくてもよく、かつ/又は同じ焦点距離を有しても
有しなくてもよい。マイクロレンズレットアレイは、シートに、シートの一部として、複
数のシートに、又は眼鏡レンズ系の一部として形成することができる。アレイは、少なく
とも1層、2層、3層、又は4層から構成することができる。本明細書に開示される装置は、
少なくとも1つ、2つ、3つ、又は4つのマイクロレンズレットアレイを有し得る。1つ又は
複数のマイクロレンズレットは、およそ10μm、およそ20μm、およそ30μm、およそ50μm
、およそ75μm、およそ100μm、およそ150μm、およそ200μm、およそ400μm、およそ500
μm、およそ600μm、およそ750μmの直径を有し得る。マイクロレンズレットアレイを構
成するマイクロレンズレットの直径は異なってもよい。1つ又は複数のマイクロレンズレ
ットは、10μm~20μm、10μm~30μm、10μm~50μm、10μm~75μm、10μm~100μm、1
0μm~150μm、10μm~200μm、10μm~400μm、10μm~500μm、10μm~600μm、10μm
~750μm、20μm~30μm、20μm~50μm、20μm~75μm、20μm~100μm、20μm~150μm
、20μm~200μm、20μm~400μm、20μm~500μm、20μm~600μm、又は20μm~750μm
の直径を有し得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレンズレットは、150μ
m~400μm、150μm~300μm、200μm~400μm、又はそれらの組み合わせの直径を有し得
る。
「曲率半径」という用語又は(R)は、距離の単位(例えば、mm、mなど)を有する曲率
の逆数を意味すると理解される。この開示において、Rsは眼鏡レンズの曲率半径であり、
Rlはレンズレットの曲率半径である。
「眼鏡レンズ」という用語は、レンズブランク、完成眼鏡レンズ、又は実質的に完成し
た眼鏡レンズを意味すると理解される。
「眼鏡レンズ系」という用語は、1つ又は複数のマイクロレンズレットアレイを含むレ
ンズブランク、完成眼鏡レンズ、又は実質的に完成した眼鏡レンズを意味すると理解され
る。これらのマイクロレンズレットアレイは、眼鏡レンズの前面、眼鏡レンズの後面、眼
鏡レンズの本体内、又はそれらの組み合わせに位置してもよい。
(概要)
本開示は、本明細書に記載の問題のうちの1つ又は複数を克服することに関する。簡単
に要約すると、ヒトの網膜は、可視スペクトルの短波長、中波長、及び長波長に感受性の
ある3つの異なる錐体(S型、M型、及びL型)からなる。M錐体及びL錐体は、網膜上、特に
黄斑部では錐体の90%超を占め、L錐体のサンプリングは錐体のおよそ2~3倍である。屈
折異常の測定及び/又は矯正は、555nmの波長を中心とする傾向があり、この波長は、M錐
体のピーク感度とL錐体のピーク感度との間のおよその中間点に対応する。これらの状況
では、L錐体のかなりの部分に焦点ぼけ(遠視ぼけ)が生じ;これは、進行性の近視をも
たらす、矯正された眼球の成長刺激に関連している。したがって、M錐体及びL錐体に対す
る刺激は、眼球の成長パターンに対する刺激を制限し、したがって進行中の近視眼を制限
し得る。
特定の実施態様は、L錐体のおよそ(100%、75%、及び50%)のピーク感度に対応する
波長(それぞれ565nm、610nm、及び625nm)の、該L錐体によって受容される光信号を変化
させる、実質的に変化させる、変更する、又は実質的に変更する一方、540~560nm又はそ
の付近の中心波長で着用者の眼の屈折異常を矯正し続ける方法、装置、及び/又はシステ
ムに関する。
特定の実施態様は、L錐体のかなりの部分のおよそ100%、75%、及び50%のピーク感度
に対応する複数の波長の、着用者の眼のL錐体のかなりの部分によって受容される光信号
を変更する、又は実質的に変更して、540nm~560nmの中心波長で着用者の眼の屈折異常を
少なくとも部分的に矯正する方法、装置、及び/又はシステムに関する。
特定の実施態様は、およそ565nm、610nm、及び625nmの波長の、着用者の眼のL錐体のか
なりの部分によって受容される光信号を変更又は実質的に変更して、540nm~560nmの中心
波長で着用者の眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する方法、装置、及び/又はシス
テムに関する。
特定の実施態様は、M錐体のおよそ(75%及び100%)のピーク感度に対応する波長(そ
れぞれ510nm及び535nm)の、M錐体によって受容される光信号を変化させる、又は実質的
に変化させる、又は変更する、又は実質的に変更する一方、540nm~560nmの中心波長で着
用者の眼の屈折異常を矯正し続ける方法、装置、及び/又はシステムに関する。
特定の実施態様は、L錐体のかなりの部分の約75%及び100%のピーク感度に対応する複
数の波長の、着用者の眼のM錐体のかなりの部分によって受容される光信号を変更する、
又は実質的に変更して、540nm~560nmの中心波長で着用者の眼の屈折異常を少なくとも部
分的に矯正する方法、装置、及び/又はシステムに関する。
特定の実施態様は、およそ510nm及び535nmの波長の、着用者の眼のM錐体のかなりの部
分によって受容される光信号を変更する、又は実質的に変更して、540nm~560nmの中心波
長で着用者の眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する方法、装置、及び/又はシステ
ムに関する。
特定の他の実施態様では、L錐体によって受容される光信号の変化又は実質的な変化は
、L錐体が存在する網膜面で対立する光信号を生成することを含み、該対立する光信号は
、L錐体のいくつかが焦点が合った信号を受容し、残りが焦点外信号(近視性又は遠視性
のいずれか)を受容することを意味する。対立する信号を受容するL錐体の割合は、以下
の組み合わせのうちの1つ又は複数であり得る:およそ10%(焦点が合っている)と90%
(焦点がずれている)、およそ20%(焦点が合っている)と80%(焦点がずれている)、
およそ30%(焦点が合っている)と70%(焦点がずれている)、およそ40%(焦点が合っ
ている)と60%(焦点がずれている)、およそ50%(焦点が合っている)と50%(焦点が
ずれている)、およそ60%(焦点が合っている)と40%(焦点がずれている)、およそ70
%(焦点が合っている)と30%(焦点がずれている)、およそ80%(焦点が合っている)
と20%(焦点がずれている)、及びおよそ90%(焦点が合っている)と10%(焦点がずれ
ている)。他の実施態様では、着用者の眼のL錐体受容器面における対立する信号の導入
は、対立する色キューと呼ばれることがある。いくつかの他の実施態様では、L錐体受容
器面における対立する信号の導入は、停止信号の導入とも呼ばれることもある。
他の特定の実施態様では、L錐体によって受容される光信号の変化又は実質的な変化は
、網膜面において隣接するL錐体に対する相反する光信号を生成することを含み、該相反
する光信号は、L錐体のいくつかが近視信号を受容し、残りが遠視信号を受容することを
意味する。相反する光信号を受容するL錐体の割合は、以下の組み合わせのうちの1つ又は
複数であり得る:およそ10%(近視性)と90%(遠視性)、およそ20%(近視性)と80%
(遠視性)、およそ30%(近視性)と70%(遠視性)、およそ40%(近視性)と60%(遠
視性)、およそ50%(近視性)と50%(遠視性)、およそ60%(近視性)と40%(遠視性
)、およそ70%(近視性)と30%(遠視性)、およそ80%(近視性)と20%(遠視性)、
及びおよそ90%(近視性)と10%(遠視性)。他の実施態様では、着用者の眼のL錐体受
容器面への相反する信号の導入は、相反する色キューと呼ばれることがある。いくつかの
他の実施態様では、L錐体受容器面における相反する信号の導入はまた、停止信号の導入
と呼ばれることがある。
他の特定の実施態様では、M錐体によって受容される光信号の変化又は実質的な変化は
、M錐体が存在する網膜面において対立する光信号を生成することを含み、該対立する信
号は、M錐体のいくつかが焦点が合った信号を受容し、残りが焦点外信号(近視)を受容
することを意味する。対立する信号を受容するM錐体の割合は、以下の組み合わせのうち
の1つ又は複数であり得る:およそ10%(焦点が合っている)と90%(焦点がずれている
)、およそ20%(焦点が合っている)と80%(焦点がずれている)、およそ30%(焦点が
合っている)と70%(焦点がずれている)、およそ40%(焦点が合っている)と60%(焦
点がずれている)、およそ50%(焦点が合っている)と50%(焦点がずれている)、およ
そ60%(焦点が合っている)と40%(焦点がずれている)、およそ70%(焦点が合ってい
る)と30%(焦点がずれている)、およそ80%(焦点が合っている)と20%(焦点がずれ
ている)、およそ90%(焦点が合っている)と10%(焦点がずれている)。他の実施態様
では、着用者の眼のM錐体受容器面における対立する信号の導入という概念は、対立する
色キューと呼ばれることがある。いくつかの他の実施態様では、M錐体受容器面における
対立する信号の導入という概念はまた、停止信号の導入と呼ばれる。
他の特定の実施態様では、M錐体によって受容される光信号の変化又は実質的な変化は
、M錐体が存在する網膜面における相反する光信号を生成することを含み、該相反する光
信号により、M錐体のいくつかが近視信号を受容し、残りが遠視信号を受容することにな
る。相反する光信号を受容するM錐体の割合は、以下の組み合わせのうちの1つ又は複数で
あり得る:およそ10%(近視性)と90%(遠視性)、およそ20%(近視性)と80%(遠視
性)、およそ30%(近視性)と70%(近視性)、およそ40%(近視性)と60%(遠視性)
、およそ50%(近視性)と50%(遠視性)、およそ60%(近視性)と40%(遠視性)、お
よそ70%(近視性)と30%(遠視性)、およそ80%(近視性)と20%(遠視性)、及びお
よそ90%(近視性)と10%(遠視性)。他の実施態様では、着用者の眼のM錐体受容器面
における相反する信号の導入という概念は、相反する色キューと呼ばれることがある。い
くつかの他の実施態様では、M錐体受容器面における相反する信号の導入という概念はま
た、停止信号の導入と呼ばれる。
特定の実施態様は、空間的及び/又はスペクトル的に変化する焦点パターンを有する領
域を網膜上に形成することによって停止信号を供給する方法、装置、及び/又はシステム
に関する。
特定の実施態様は、マイクロレンズレットアレイが組み込まれた眼鏡レンズ、又は眼鏡
レンズとマイクロレンズレットアレイとの組み合わせに関し、眼鏡レンズ系は、個人によ
って使用される眼鏡レンズ系の視野角の一部又はかなりの部分について停止信号を供給す
ることができる。
特定の実施態様は、ROE、DOE、若しくはROEとDOEとの組み合わせが組み込まれた眼鏡レ
ンズ、又は眼鏡レンズとROE、DOE、若しくはROEとDOEとの組み合わせとの組み合わせに関
し、眼鏡レンズ系は、個人によって使用される眼鏡レンズ系の視野角の一部又はかなりの
部分について停止信号を供給することができる。
特定の実施態様は、眼鏡レンズの一部として及び/又は該眼鏡レンズと組み合わせてマ
イクロレンズレットアレイを使用することによって着用者の眼に停止信号を導入すること
ができる装置、方法、及び/又はシステムに関する。
特定の実施態様は、近視の進行速度を減速させるための色キューを提供する眼鏡レンズ
系を介して入射光を修正することができる装置、方法、及び/又はシステムに関する。こ
れは、眼鏡レンズの一部として及び/又は該眼鏡レンズと組み合わせてマイクロレンズレ
ットアレイを使用することによって達成される。他の特定の実施態様では、これは、ROE
、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせを使用することによって達成することができる。
特定の実施態様は、眼鏡レンズと組み合わせてマイクロレンズレットアレイを使用する
装置、方法、及び/又はシステムに関し、この組み合わせを使用して、網膜レベルに対立
する色キュー/信号を導入することによって近視の進行速度を低下させることができる。
他の特定の実施態様では、これは、ROE、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせを使用するこ
とによって達成することができる。
特定の実施態様は、停止信号を供給する装置に関する。
特定の実施態様は、眼科用レンズ、例えば、マイクロレンズレットアレイが組み込まれ
た眼鏡レンズ、又は眼鏡レンズとマイクロレンズレットアレイとの組み合わせを含む眼科
用レンズ系に関し、該眼科用レンズ又は眼科用レンズ系は、該眼科用レンズ又は眼科用レ
ンズ系の中心に対する着用者の眼の視線方向にかかわらず(又は実質的にかかわらず)、
停止信号を供給することができる。他の特定の実施態様では、これは、ROE、DOE、又はRO
EとDOEとの組み合わせを使用することによって達成することができる。
特定の実施態様は、眼鏡レンズの一部として及び/又は該眼鏡レンズと組み合わせてマ
イクロレンズレットアレイを使用することによって着用者の眼に停止信号を導入すること
ができる装置、方法、及び/又はシステムに関する。他の特定の実施態様では、これは、R
OE、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせを使用することによって達成することができる。
特定の実施態様は、眼球の成長を減速させるための色キューを提供するために、眼科用
レンズ又は眼科用レンズ系を通る入射光を修正することができる装置、方法、及び/又は
システムに関する。これは、眼科用レンズとしてのマイクロレンズレットアレイの使用、
又は眼科用レンズ系としての眼鏡レンズと組み合わせたマイクロレンズレットアレイの使
用によって達成することができる。他の特定の実施態様では、これは、ROE、DOE、又はRO
EとDOEとの組み合わせを使用することによって達成することができる。
特定の実施態様は、眼鏡レンズと組み合わせてマイクロレンズレットアレイを使用する
装置、方法、及び/又はシステムに関し、この組み合わせを使用して、網膜レベルに対立
する色キュー/信号を導入することによって眼球の成長速度を低下させることができる。
他の特定の実施態様では、これは、ROE、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせを使用するこ
とによって達成することができる。
特定の実施態様は、眼鏡レンズと組み合わせてROE、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせ
を使用する装置、方法、及び/又はシステムに関し、この組み合わせを使用して、網膜レ
ベルに対立する色キュー/信号を導入することによって眼球の成長速度を低下させること
ができる。
特定の実施態様は、眼鏡レンズと組み合わせてマイクロレンズレットアレイを使用する
装置、方法、及び/又はシステムに関し、この組み合わせを使用して、網膜のレベルに相
反する色キュー/信号を導入することによって眼球の成長速度を低下させることができる
特定の実施態様は、眼鏡レンズと組み合わせてROE、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせ
を使用する装置、方法、及び/又はシステムに関し、この組み合わせを使用して、網膜の
レベルに相反する色キュー/信号を導入することによって眼球の成長速度を低下させるこ
とができる。
特定の例示的な実施態様によると、M錐体受容器及び/又はL錐体受容器で生じる軸上色
収差及び/又は横色収差に時間的変化を導入することによって近視の進行を抑制及び/又は
制御する試みにおいて個人用の矯正眼鏡レンズを選択するための方法は以下の通りである
。例示的な方法は:屈折技術に基づいて個人の両眼の屈折状態を測定する工程;少なくと
も部分的には眼の測定値に基づいて、個人用の第1の対の眼鏡レンズの処方を特定する工
程であって、該第1の対のレンズが1組の単焦点レンズを含む、該工程;少なくとも部分的
には眼の測定値に基づいて、個人用の第2の対の眼鏡レンズの処方を特定する工程であっ
て、該第2の対のレンズが、ROE及び/又はDOEと組み合わせて使用される1組の単焦点レン
ズを含む、該工程;第1の期間にわたって該第1の対のレンズを特定して処方する工程;第
2の期間にわたって第2の対のレンズを特定して処方する工程を含み;該第2の対のレンズ
は、着用者の眼のM錐体受容器及び/又はL錐体受容器に対立する光信号及び/又は相反する
光信号を導入するように構成されている。
他の例示的な実施態様は、以下の通り、M錐体受容器及び/又はL錐体受容器で生じる軸
上色収差及び/又は横色収差に時間的変化を導入することによって進行中の眼に停止信号
を送信する試みにおいて個人用の矯正眼鏡レンズを選択するための別の例示的な方法に関
する。この方法は、少なくとも部分的には、眼の測定に基づいて個人の処方を選択する工
程;左眼用の第1のレンズ及び右眼用の第1のレンズを含む第1の対の眼鏡レンズの処方を
特定する工程;左眼用の第2のレンズ及び右眼用の第2のレンズを含む第2の対の眼鏡レン
ズの処方を特定する工程;該個人が該第1の対のレンズを着用するための第1の期間を決定
する工程;該個人が該第2の対のレンズを着用するための第2の期間を決定する工程を含み
;該第1のレンズ対又は第2のレンズ対は、該個人の左眼又は右眼のM錐体受容器及び/又は
L錐体受容器に対立する光信号又は相反する光信号を導入するように構成されている。
特定の実施態様は、眼球の成長を減速させる又は遅くするための装置、方法、及び/又
はシステムに関する。
特定の実施態様は、近視の進行速度を低下させるための装置、方法、及び/又はシステ
ムに関する。
要約で論じられた実施態様はもちろん、他の実施態様も、明細書、図面、及び特許請求
の範囲に開示される。概要は、本開示で企図されるありとあらゆる実施態様、組み合わせ
、又は変形形態を網羅するものではない。この概要は、本明細書に開示される実施態様に
限定されるものではない。さらに、一実施態様の制限を他の実施態様の制限と組み合わせ
て、追加の実施態様を形成することができる。
(図面の説明)
次に、例示的な実施態様を、添付の図面を参照して単なる例として説明する。
図1Aは、特定の実施態様による、屈折光学素子(ROE)を構成する3層レンズレットアレイの概略側面図である。図1Bは、特定の実施態様による、ROE及び回折光学素子(DOE)を構成する3層レンズレットアレイの概略側面図である。 図2は、特定の実施態様による、ROEを含む3層レンズレットアレイを描いている概略側面図である。 図3Aは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Bは、特定の実施態様による、DOEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Cは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Dは、特定の実施態様による、DOEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Eは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Fは、特定の実施態様による、DOEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Gは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図を示す。図3Hは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図を示す。図3Iは、特定の実施態様による、ROE及びDOEを用いて設計された薄膜でコーティングされた眼鏡レンズの概略正面図である。図3Jは、特定の実施態様による、ROE及びDOEを用いて設計された薄膜でコーティングされた眼鏡レンズ表面の概略断面図である。図3Kは、特定の実施態様による、ROE及びDOEで設計された眼鏡マトリックスに埋め込まれた薄膜及び別の光学膜でコーティングされた眼鏡レンズ表面の概略断面図である。図3Lは、特定の実施態様による光学薄膜の概略断面図である。図3Mは、特定の実施態様による、ROE及びDOEを含む光学薄膜の概略正面図である。 図4は、等しい又は実質的に等しい大きさの正又は負の焦点ぼけが導入された正視眼に入射する単色光を例示する。 図5は、等しい又は実質的に等しい大きさの正又は負の焦点ぼけが導入された正視眼に入射する多色光を例示する。 図6Aは、未矯正の2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射単色(555nm)光は0ジオプトリの両眼共同運動を有する。図6Bは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する入射単色(555nm)光が未矯正の2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図7は、-2ジオプトリの度数を有する単焦点眼鏡の色分けされた2次元サジタル度数プロファイルを示す。 図8Aは、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射単色(555nm)光は0ジオプトリの両眼共同運動を有する。入射ビームは、モデル眼に対して軸上(0度)又は同軸である。図8Bは、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射単色(555nm)光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。入射ビームは、モデル眼に対して軸外(5度)の非同軸ビームである。図8Cは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する入射単色(555nm)光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図9は、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射多色光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。しかしながら、描写のために、2つの波長(555nm及び610nm)のみが使用されている。図面の拡大は、2つの波長が、どのように異なる平面に集束するかを表している。 図10Aは、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射多色光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。図10Bは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Cは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Dは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Eは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Fは、単純近視眼(Rx=-2D)が単焦点レンズ(Rx=-2D)で矯正されている概略図を示す。この図面の一部の拡大は、S錐体、M錐体、及びL錐体に対応する波長の特定の焦点を示す。 図11Aは、特定の実施態様による、マイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図11Bは、特定の実施態様による、マイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズのサグプロファイル(sag profile)を例示する。この図のサグプロファイルは、25mmの眼鏡レンズブランクの直径にわたって示されている。 図12Aは、図11A及び図11Aに示されるマイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡で矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射多色光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。しかしながら、描写のために、2つの波長(555nm及び610nm)のみが使用されている。図12Bは、図12Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図11A及び図11Bに示されるマイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を示す。図12Cは、図12Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図11A及び図11Bに示されるマイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を示す。図12Dは、単純近視眼(Rx=-2D)が複数のDOEが埋め込まれた単焦点レンズ(Rx=-2D)で矯正されている概略図を示す。図面の一部の拡大は、S錐体、M錐体、及びL錐体に対応する3つの波長についての、2つの異なる網膜位置での特定の焦点を示す。 図13Aは、特定の実施態様による、ROEで構成されたマイクロレンズレットアレイを備える装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図13Bは、特定の実施態様による、DOEを用いて構成された装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEのアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図14Aは、特定の実施態様による、ROE 60を用いて構成されたマイクロレンズレットアレイを備える装置の正面図を例示し、レンズの中心部分にはレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、ROEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Bは、特定の実施態様による、装置の水平中心部分にはレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはROEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、ROEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Cは、特定の実施態様による、装置の垂直中心部分にはレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはROEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、ROEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Dは、特定の実施態様による、DOE 60を用いて構成されたマイクロレンズレットアレイを備える装置の正面図を例示し、レンズの中心部分にはレンズレットもDOEも存在しない又は実質的に存在しない。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、DOEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Eは、装置の水平中心部分にはレンズレットもDOEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはDOEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、DOEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Fは、特定の実施態様による、装置の垂直中心部分にはレンズレットもDOEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはDOEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、DOEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図15Aは、特定の実施態様による、装置領域の中心部分のROEが該装置の周辺領域のROEよりも直径が小さい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図15Bは、特定の実施態様による、装置の中心領域のROEが該装置の周辺領域のROEよりも直径が大きい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図15Cは、特定の実施態様による、装置領域の中心部分のDOEが該装置の周辺領域のDOEよりも直径が小さい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図15Dは、特定の実施態様による、装置の中心領域のDOEが該装置の周辺領域のDOEよりも直径が大きい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図16Aは、特定の実施態様による、中心部分により小さい直径のROEが存在する、ROEアレイを備える装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図16Bは、特定の実施態様による、中心部分により小さい直径のDOEが存在する、DOEアレイを備える装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図17Aは、特定の実施態様による、ROE 61が水平経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはROEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Bは、特定の実施態様による、ROEが垂直経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはROEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Cは、特定の実施態様による、ROEが斜めの経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはROEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Dは、特定の実施態様による、DOE 61が水平経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Eは、特定の実施態様による、DOEが垂直経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Fは、特定の実施態様による、DOEが斜め経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図18Aは、ヒト網膜の短波長(S)感受性光受容器、中波長(M)感受性光受容器、及び長波長(L)感受性光受容器についての分光感度曲線を例示する。図18Bは、ヒトの眼の軸上色収差を例示する。軸上色収差が、可視波長の連続関数としてジオプトリ単位でプロットされている。この図はまた、ヒトの眼に関連する様々な基準点/波長についてのジオプトリ単位での焦点移動の表も示す。焦点移動は、540nmの波長の光に対して計算される。 図19Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図19Bは、特定の実施態様による、図19Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+1D)を強調するために、1mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図19Cは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図19Dは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図19Eは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図19Fは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図20Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図20Bは、特定の実施態様による、図20Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、1mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図20Cは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図20Dは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図20Eは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図20Fは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図21Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図21Bは、特定の実施態様による、図21Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+1D)を強調するために、1mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図21Cは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図21Dは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図21Eは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図21Fは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図22Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。個々の素子の度数は+2Dである。図22Cは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図22Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図22Dは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図22Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図22Eは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図22Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図22Fは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図22Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図23Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図23Bは、特定の実施態様による、図23Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図23Cは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図23Dは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図23Eは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図23Fは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図24Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図24Bは、特定の実施態様による、図24Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、3.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図24Cは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図24Dは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図24Eは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図24Fは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図25Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図25Bは、特定の実施態様による、図25Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図25Cは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図25Dは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図25Eは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図25Fは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図26Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。個々の素子の度数は+1Dである。図26Cは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図26Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図26Dは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図26Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図26Eは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図26Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図26Fは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図26Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図27Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図27Bは、特定の実施態様による、図27Aに示されているROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、1.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図27Cは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図27Dは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図27Eは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図27Fは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図28Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図28Bは、特定の実施態様による、図28Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2mm光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図28Cは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図28Dは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図28Eは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図28Fは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図29Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。個々の素子の度数は+1Dである。図29Cは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図29Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図29Dは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図29Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図29Eは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図29Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図29Fは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図29Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図30Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図30Bは、特定の実施態様による、図30Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を示す。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図30Cは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図30Dは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図30Eは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図30Fは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。
(詳細な説明)
以下の説明は、共通の特性及び特徴を共有し得るいくつかの実施態様に関して示される
。一実施態様の1つ又は複数の特徴を他の実施態様の1つ又は複数の特徴と組み合わせても
よいことを理解されたい。さらに、特定の実施態様における単一の特徴又は特徴の組み合
わせは、さらなる実施態様を構成し得る。本明細書に開示される特定の構造及び機能の詳
細は、限定として解釈されるべきではなく、開示される実施態様及びそれらの実施態様の
変形形態を様々に利用することを当業者に教示するための代表的な基礎として単に解釈さ
れるべきである。
詳細な説明で使用される主題の見出しは、読者の参照を容易にするためだけに含められ
ており、本開示又は特許請求の範囲を通して見られる主題を限定するために使用されるべ
きものではない。主題の見出しは、特許請求の範囲又は特許請求の範囲の限定を解釈する
上で使用されるべきものではない。
以下の利点のうちの1つ又は複数は、開示される装置、方法、及び/又はシステムのうち
の1つ又は複数に見られる:
A.眼鏡レンズ系は、眼鏡レンズ系を介した視野角の少なくとも一部又はかなりの部分
について、着用者の眼球の成長(又は屈折異常の状態)を低減又は停止させるための停止
信号を供給し、したがって、近視の進行速度を低下させる可能性を増大させる。
B.効果的な近視の制御のために、眼鏡レンズ系の着用者は、該眼鏡レンズ系の特定の
部分を介して見る必要がない。
C.眼鏡レンズ系は、見た目が典型的な眼鏡レンズのように見え、特定の着用者(例え
ば、エグゼクティブ二焦点眼鏡)によって示される潜在的に嫌われることがない。
D.マイクロレンズレットアレイのパターン、ROEアレイのパターン、DOEアレイのパタ
ーン、レンズレットの直径、個々のROEの直径、個々のDOEの直径、レンズレットの深さ、
個々のROEの表面のサジタル深さ、個々のDOEの表面のサジタル深さ、レンズレットの空間
的位置、ROEの空間的位置、DOEの空間的位置、レンズレットの焦点距離、個々のROEの焦
点距離、個々のDOEの焦点距離、レンズレット間の間隔、個々のROE間の間隔、個々のDOE
間の間隔、レンズレット材料の屈折率、個々のROEの屈折率、個々のDOEの屈折率、眼鏡レ
ンズ材料の屈折率、又はそれらの組み合わせを変更することが可能であること。
E.眼科用レンズ又は眼科用レンズ系は、該眼科用レンズ又は眼科用レンズ系の中心に
対する着用者の眼の視線方向にかかわらず(又は実質的にかかわらず)、眼球の成長(又
は屈折異常の状態)を低減又は停止させる停止信号を該着用者の眼に供給する。
F. 眼球の成長の効果的な減速のために、眼科用レンズ又は眼科用レンズ系の着用者は
、眼鏡レンズ系の特定の部分を介して見る必要がない。
本開示の特定の実施態様は、子供及び/又は見る人が眼鏡レンズ系のどの部分を使用し
ていても、進行中の眼に停止信号を供給する該眼鏡レンズ系を提供することができる装置
、方法、及び/又はシステムに関する。
本開示の特定の実施態様は、眼鏡レンズ系及び/又は眼鏡レンズと組み合わせることが
できる装置を提供することができる装置、方法、及び/又はシステムに関し、該レンズ(
又は組み合わせ製品)は、個人によって使用される眼鏡レンズ系の視野角の一部又はかな
りの部分について、進行中の眼に停止信号を供給する。特定の実施態様では、視野角のか
なりの部分は、眼鏡レンズ系又は装置の装着で利用可能な全視野角の少なくとも55%、60
%、70%、80%、90%、95%、又は99%を意味すると理解され得る。他の実施態様では、
視野角のかなりの部分は、レンズレットを含む装置のそれらの部分又は領域における装置
の全視野角の少なくとも55%、60%、70%、80%、90%、95%、又は99%を意味すると理
解され得る。
本開示の特定の実施態様は、眼科用レンズ又は眼科用レンズ系の中心に対する着用者の
眼の視線方向にかかわらず(又は実質的にかかわらず)、眼球の成長の停止信号を供給す
る眼科用レンズ系を提供することができる装置、方法、及び/又はシステムに関する。
本開示の特定の実施態様は、眼科用レンズ及び/又は眼鏡レンズと組み合わせることが
できる装置(レンズ系と呼ばれる)を提供することができる装置、方法、及び/又はシス
テムに関し、該レンズ(又は組み合わせ製品)は、眼球の成長の停止信号を供給し、該レ
ンズの少なくともかなりの部分のセクションが、個人によって使用される眼鏡レンズ系の
視野角の一部又はかなりの部分について眼球の成長の停止信号を供給する。特定の実施態
様では、視野角の少なくともかなりの部分は、眼鏡レンズ系又は装置の着用で利用可能な
全視野角の少なくとも55%、60%、70%、80%、90%、95%、又は99%を意味すると理解
され得る。他の実施態様では、視野角の少なくともかなりの部分は、レンズレットを含む
装置のそれらの部分又は領域における装置の全視野角の少なくとも55%、60%、70%、80
%、90%、95%、又は99%を意味すると理解され得る。
本明細書に開示されるマイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、そ
れらの特性が実質的に異なり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイ、
ROEアレイ、又はDOEアレイは、2層以上、例えば2層、3層、4層、又は5層から形成するこ
とができるシートに製造してもよい。特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイ
、ROEアレイ、又はDOEアレイは、少なくとも1層、2層、3層、4層、又は5層から形成する
ことができるシートに製造してもよい。次いで、シートを、眼鏡レンズブランクに適切に
適合するようにカットする又はこれと共に機能するように構成することができる。マイク
ロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイ、又はマイクロレンズレットアレイ、
ROEアレイ、若しくはDOEアレイを含むシートは、眼鏡レンズの前面、眼鏡レンズの後面に
位置してもよいし、眼鏡レンズマトリックス、眼鏡レンズの第1の層、眼鏡レンズの第2の
層、眼鏡レンズの第3の層、眼鏡レンズの第4の層、眼鏡レンズの第5の層の中に埋め込ん
でもよいし、又はそれらの組み合わせの中に埋め込んでもよい。マイクロレンズレットア
レイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、限定されるものではないが接着剤(熱又は化学)又
は機械式を含むいくつかの方法で、眼鏡レンズと共に機能するように眼鏡レンズに適用又
は接着することができる。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、眼
鏡レンズの一部として一体的に形成及び/又は成形してもよい。特定の実施態様では、マ
イクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイを含む眼鏡レンズは、多層、例え
ば1層、2層、3層、4層、又は5層に形成及び/又は成形することができる。特定の実施態様
では、マイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイを含む眼鏡レンズは、少
なくとも1層、2層、3層、4層、又は5層から形成及び/又は成形してもよい。マイクロレン
ズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、眼鏡レンズの前面、眼鏡レンズの後面、
眼鏡レンズの第1の層、眼鏡レンズの第2の層、眼鏡レンズの第3の層、眼鏡レンズの第4の
層、眼鏡レンズの第5の層、又はこれらの組み合わせの中に位置してもよい。
(マイクロレンズレット、ROE、又はDOE)
特定の実施態様では、マイクロレンズレットのフィルレシオは、マイクロレンズレット
アレイの全表面積の5%、10%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%
であり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットのフィルレシオは、マイクロレ
ンズレットアレイの全表面積の10%~20%、10%~30%、20%~40%、20%~50%、30%
~50%、40%~60%、20%~80%であり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレッ
トのフィルレシオは、マイクロレンズレットアレイの全表面積の少なくとも5%、10%、2
0%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では
、レンズレットのフィルレシオは、レンズレットアレイの全表面積の約10%、およそ10%
、5%~15%、8%~12%、又は少なくとも10%であり得る。
特定の実施態様では、ROEのフィルレシオは、ROEアレイの全表面積の5%、10%、20%
、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、RO
Eのフィルレシオは、ROEアレイの全表面積の10%~20%、10%~30%、20%~40%、20%
~50%、30%~50%、40%~60%、20%~80%であり得る。特定の実施態様では、ROEの
フィルレシオは、ROEアレイの全表面積の少なくとも5%、10%、20%、25%、30%、40%
、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、ROEのフィルレシオは
、ROEアレイの全表面積の約10%、およそ10%、5%~15%、8%~12%、又は少なくとも1
0%であり得る。
特定の実施態様では、DOEのフィルレシオは、DOEアレイの全表面積の5%、10%、20%
、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、DO
Eのフィルレシオは、DOEアレイの全表面積の10%~20%、10%~30%、20%~40%、20%
~50%、30%~50%、40%~60%、20%~80%であり得る。特定の実施態様では、DOEの
フィルレシオは、DOEアレイの全表面積の少なくとも5%、10%、20%、25%、30%、40%
、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、DOEのフィルレシオは
、DOEアレイの全表面積の約10%、およそ10%、5%~15%、8%~12%、又は少なくとも1
0%であり得る。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットの瞳フィルレシオは、マイクロレンズレッ
トアレイの全表面積の5%、10%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80
%であり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットの瞳フィルレシオは、マイク
ロレンズレットアレイの全表面積の10%~20%、10%~30%、20%~40%、20%~50%、
30%~50%、40%~60%、20%~80%であり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズ
レットの瞳フィルレシオは、マイクロレンズレットアレイの全表面積の少なくとも5%、1
0%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態
様では、レンズレットの瞳フィルレシオは、レンズレットアレイの全表面積の約10%、お
よそ10%、5%~15%、8%~12%、又は少なくとも10%であり得る。
特定の実施態様では、ROEの瞳フィルレシオは、ROEアレイの全表面積の5%、10%、20
%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、
ROEの瞳フィルレシオは、ROEアレイの全表面積の10%~20%、10%~30%、20%~40%、
20%~50%、30%~50%、40%~60%、20%~80%であり得る。特定の実施態様では、RO
Eの瞳フィルレシオは、ROEアレイの全表面積の少なくとも5%、10%、20%、25%、30%
、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、ROEの瞳フィル
レシオは、ROEアレイの全表面積の約10%、およそ10%、5%~15%、8%~12%、又は少
なくとも10%であり得る。
特定の実施態様では、DOEの瞳フィルレシオは、DOEアレイの全表面積の5%、10%、20
%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、
DOEの瞳フィルレシオは、DOEアレイの全表面積の10%~20%、10%~30%、20%~40%、
20%~50%、30%~50%、40%~60%、20%~80%であり得る。特定の実施態様では、DO
Eの瞳フィルレシオは、DOEアレイの全表面積の少なくとも5%、10%、20%、25%、30%
、40%、50%、60%、70%、又は80%であり得る。特定の実施態様では、DOEの瞳フィル
レシオは、DOEアレイの全表面積の約10%、およそ10%、5%~15%、8%~12%、又は少
なくとも10%であり得る。
特定の実施態様では、瞳フィルレシオは、視野角が変化しても一定又は実質的に一定で
あり得る。他の実施態様では、瞳フィルレシオは、視野角と共に変化し得る。さらに他の
実施態様では、瞳フィルレシオは、視野角と共に単調に増加する、視野角とともに単調に
減少する、又は視野角と共に非単調に変化し得る。さらに他の実施態様では、瞳フィルレ
シオは視野角と共に徐々に変化し得る。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイにおける1つ又は複数のマイクロレ
ンズレットの面積は、およそ314平方マイクロメートル(μm2)、1,963平方マイクロメー
トル、7,854平方マイクロメートル、31,416平方マイクロメートル、70,686平方マイクロ
メートル、196,350平方マイクロメートル、441,786平方マイクロメートルであり得る。特
定の実施態様では、ROEアレイにおける1つ又は複数のROEの面積は、およそ314平方マイク
ロメートル、1,963平方マイクロメートル、7,854平方マイクロメートル、31,416平方マイ
クロメートル、70,686平方マイクロメートル、196,350平方マイクロメートル、441,786平
方マイクロメートルであり得る。特定の実施態様では、DOEアレイにおける1つ又は複数の
DOEの面積は、およそ314平方マイクロメートル、1,963平方マイクロメートル、7,854平方
マイクロメートル、31,416平方マイクロメートル、70,686平方マイクロメートル、196,35
0平方マイクロメートル、441,786平方マイクロメートルであり得る。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイにおける1つ又は複数のマイクロレ
ンズレットの直径は、およそ0.01mm、0.05mm、0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.75mm、又はそれ
らの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイにおける
1つ又は複数のマイクロレンズレットの直径は、およそ0.01~0.75mm、0.01~0.2mm、0.05
~0.15mm、0.05~0.2mm、又はそれらの組み合わせであり得る。
特定の実施態様では、ROEアレイにおける1つ又は複数のROEの直径は、およそ0.01mm、0
.05mm、0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.75mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施
態様では、ROEアレイにおける1つ又は複数のROEの直径は、およそ0.01~0.75mm、0.01~0
.2mm、0.05~0.15mm、0.05~0.2mm、又はそれらの組み合わせであり得る。
特定の実施態様では、DOEアレイにおける1つ又は複数のDOEの直径は、およそ0.01mm、0
.05mm、0.2mm、0.3mm、0.5mm、0.75mm、0.8mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特
定の実施態様では、DOEアレイにおける1つ又は複数のDOEの直径は、およそ0.01~0.75mm
、0.01~0.2mm、0.05~0.15mm、0.05~0.2mm、又はそれらの組み合わせであり得る。
例示的な実施態様では、隣接するM錐体及び/又はL錐体に所望の対立する又は相反する
信号を導入して進行中の近視眼の停止信号を生成するためのマイクロレンズレット、屈折
光学素子、及び/又は回折光学素子の形状は、円形、半円形、非円形、楕円形、長方形、
六角形、正方形、又はそれらの組み合わせであり得る。
例示的な実施態様では、隣接するM錐体及び/又はL錐体に所望の対立する又は相反する
信号を導入して進行中の近視眼の停止信号を生成するためのマイクロレンズレット、屈折
光学素子アレイ、及び/又は回折光学素子アレイの素子の配置は、円形、半円形、非円形
、楕円形、長方形、六角形、又は正方形であり得る。
特定の実施態様では、アレイにおける2つ以上のマイクロレンズレット間の中心間距離
(S)は、0.05mm、0.1mm、0.5mm、0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mm
、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレ
イにおける2つ以上のマイクロレンズレット間の中心間距離(S)は、少なくとも0.05mm、
0.1mm、0.5mm、0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mm、又はそれらの組
み合わせであり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイにおける2つ以
上のマイクロレンズレット間の中心間距離(S)は、0.05~8mm、0.1~5mm、0.2~10mm、0
.2~0.4mm、1~3mm、2~5mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では
、レンズレットアレイにおける2つ以上のマイクロレンズレット間の中心間距離(S)は、
約0.2mm、およそ0.2mm、少なくとも0.2mm、0.2mm、約0.3mm、およそ0.3mm、少なくとも0.
3mm、0.3mm、約0.4mm、およそ0.4mm、少なくとも0.4mm、0.4mm、又はそれらの組み合わせ
であり得る。
特定の実施態様では、アレイにおける2つ以上のROE間又はDOE間の中心間距離(S)は、
0.05mm、0.1mm、0.5mm、0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mm、又はそ
れらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、ROE / DOEアレイにおける2つ以上の
ROE間又はDOE間の中心間距離(S)は、少なくとも0.05mm、0.1mm、0.5mm、0.5mm、1mm、2
mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実
施態様では、ROE / DOEアレイにおける2つ以上のROE間又はDOE間の中心間距離(S)は、0
.05~8mm、0.1~5mm、0.2~10mm、0.2~0.4mm、1~3mm、2~5mm、又はそれらの組み合わ
せであり得る。特定の実施態様では、ROE / DOEアレイにおける2つ以上のROE間又はDOE間
の中心間距離(S)は、約0.2mm、およそ0.2mm、少なくとも0.2mm、0.2mm、約0.3mm、およ
そ0.3mm、少なくとも0.3mm、0.3mm、約0.4mm、およそ0.4mm、少なくとも0.4mm、0.4mm、
又はそれらの組み合わせであり得る。
特定の実施態様では、アレイにおける2つ以上のマイクロレンズレットの間の境界間距
離(S)は、0mm、0.05mm、0.1mm、0.5mm、0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、
又は8mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレ
ットアレイにおける2つ以上のマイクロレンズレット間の境界間距離(S)は、少なくとも
0mm、0.05mm、0.1mm、0.5mm、0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mm、又
はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイに
おける2つ以上のマイクロレンズレット間の境界間距離(S)は、0~0.05mm、0.05~8mm、
0.1~0.5mm、0.2~10mm、0.2~0.4mm、1~3mm、2~5mm、又はそれらの組み合わせであり
得る。特定の実施態様では、レンズレットアレイにおける2つ以上のマイクロレンズレッ
ト間の境界間距離(S)は、約0.2mm、およそ0.2mm、少なくとも0.2mm、0.2mm、約0.3mm、
およそ0.3mm、少なくとも0.3mm、0.3mm、約0.4mm、およそ0.4mm、少なくとも0.4mm、0.4m
m、又はそれらの組み合わせであり得る。
特定の実施態様では、アレイにおける2つ以上のROE間又はDOE間の境界間距離(S)は、
0mm、0.05mm、0.1mm、0.5mm、0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mm、又
はその組み合わせであり得る。特定の実施態様では、ROE / DOEアレイにおける2つ以上の
ROE間又はDOE間の境界間距離(S)は、少なくとも0mm、0.05mm、0.1mm、0.5mm、0.5mm、1
mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、又は8mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特
定の実施態様では、ROE / DOEアレイにおける2つ以上のROE間又はDOE間の境界間距離(S
)は、0~0.05mm、0.05~8mm、0.1~0.5mm、0.2~10mm、0.2~0.4mm、1~3mm、2~5mm、
又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、ROE / DOEアレイにおける2つ
以上のROE間又はDOEの間の境界間距離(S)は、約0.2mm、およそ0.2mm、少なくとも0.2mm
、0.2mm、約0.3mm、およそ0.3mm、少なくとも0.3mm、0.3mm、約0.4mm、およそ0.4mm、少
なくとも0.4mm、0.4mm、又はそれらの組み合わせであり得る。
特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレンズレット又はROEの形状は、以下のう
ちの1つ又は複数によって表現することができる:球面、非球面、拡張奇数多項式面、拡
張偶数多項式面、円錐曲線、双円錐曲線、トーリック面(toric surface)、又はゼルニ
ケ多項式面。
他の特定の実施態様では、1つ又は複数のDOEの位相プロファイルは、以下のうちの1つ
又は複数によって表現することができる:球面、非球面、拡張奇数多項式面、拡張偶数多
項式面、円錐曲線、双円錐曲線、トーリック、又はゼルニケ多項式面。DOEの1つ又は複数
の表面は、2進数段階、2段階、4段階、8段階、キノフォーム、又はブレーズド回折格子と
して表現することができる。
他の特定の実施態様では、DOE、特に回折マイクロレンズレットアレイの製造は、レー
ザー直接書き込み技術を使用した屈折眼鏡レンズ上への連続表面レリーフ構造の構築によ
って行うことができる。フェルマーの原理を使用して、回折光学素子、例えば、従来の眼
鏡レンズと組み合わせて使用することができる薄膜上への平行レーザー直接書き込みを使
用した連続的な深表面レリーフ構造を有する回折マイクロレンズレットアレイを設計、製
造、及び/又は特徴付けることができる。他の特定の実施態様では、DOEは、DOEのアレイ
の代わりに眼鏡レンズ上のストリップの形状をとることができる。
特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレンズレットの焦点距離は、少なくとも5
0mm、100mm、200mm、300mm、400mm、500mm、600mm、700mm、800mm、900mm、1000mm、2000
mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロ
レンズレットの焦点距離は、50mm未満、100mm未満、200mm未満、300mm未満、400mm未満、
500mm未満、600mm未満、700mm未満、800mm未満、900mm未満、1000mm未満、2000mm未満、
又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレン
ズレットの焦点距離は、300~500mm、200~600mm、100~2000mm、250~600mm、200~1000
mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロ
レンズレットの焦点距離は300~500mmであり得る。
特定の実施態様では、1つ又は複数のROE及び/又はDOEの焦点距離は、少なくとも50mm、
100mm、200mm、300mm、400mm、500mm、600mm、700mm、800mm、900mm、1000mm、2000mm又
はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のROE及び/又はDOE
の焦点距離は、50mm未満、100mm未満、200mm未満、300mm未満、400mm未満、500mm未満、6
00mm未満、700mm未満、800mm未満、900mm未満、1000mm未満、2000mm未満、又はそれらの
組み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のROE及び/又はDOEの焦点距離
は、300~500mm、200~600mm、100~2000mm、250~600mm、200~1000mm、又はそれらの組
み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のROE及び/又はDOEの焦点距離は
、300~500mmであり得る。
特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレンズレット又はROEの曲率半径(R1)は
、約0.1mm、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約4mm、約5mm、約10mm
、約20mm、約30mm、約40mm、約50mm、約70mm、約80mm、約100mm、又はそれらの組み合わ
せであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレンズレット又はROEの曲率
半径(R1)は、1.5mm未満、2mm未満、2.5mm未満、3mm未満、4mm未満、5mm未満、10mm未満
、20mm未満、30mm未満、40mm未満、50mm未満、70mm未満、80mm未満、100mm未満、又はそ
れらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレンズレッ
ト又はROEの曲率半径(R1)は、0.1~1.5mm、0.5~50mm、0.5~3mm、1~10mm、0.5~4mm
、1~20mm、又はそれらの組み合わせであり得る。特定の実施態様では、1つ又は複数のマ
イクロレンズレット又はROEの曲率半径(R1)は、約1mm、およそ1mm、約0.5mm、およそ0.
5mm、約1.5mm、又はおよそ1.5mmであり得る。
特定の実施態様では、1つ又は複数のマイクロレンズレット又はROEの屈折率は、該マイ
クロレンズレット又はROEを実質的に取り囲む(又は取り囲む)材料の屈折率よりも高く
てもよい。これは、マイクロレンズレット又はROEに正の度数を提供するが、マイクロレ
ンズレット又はROEを実質的に取り囲む(又は取り囲む)材料の屈折率よりも低い該マイ
クロレンズレット又は該ROEの屈折率を選択することによって達成することができる負の
度数が好ましい例示的な実施態様も存在し得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレ
ット又はROEの屈折率の有用な範囲は、1.3~1.7、1~1.7、1~1.5である。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイが多層アレイである場合、1つ又は
複数のマイクロレンズレットを含む層の屈折率は、該1つ又は複数のマイクロレンズレッ
トを含む層の前にあるアレイの層の屈折率よりも高くてもよい。これは、マイクロレンズ
レットに正の度数を提供し得るが、1つ又は複数のマイクロレンズレットを含む層の前及
び/又は後の層の屈折率よりも低い該マイクロレンズレットの層の屈折率を選択すること
によって達成することができる負の度数が望ましい例示的な実施態様も存在し得る。特定
の実施態様では、マイクロレンズレットの層の屈折率の好ましい範囲は、1.3~1.7、1~2
、1~1.5である。
特定の実施態様では、ROEアレイが多層アレイである場合、1つ又は複数のROEを含む層
の屈折率は、該1つ又は複数のROEを含む層の前にあるアレイの層の屈折率よりも高くても
よい。これは、ROEに正の度数を提供し得るが、1つ又は複数のROEを含む層の前及び/又は
後の層の屈折率よりも低いROEの層の屈折率を選択することによって達成することができ
る負の度数が望ましい例示的な実施態様も存在し得る。特定の実施態様では、ROE層の屈
折率の有用な範囲は、1.3~1.7、1~2、1~1.5である。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットを実質的に取り囲む領域(又は1つ又は複
数のマイクロレンズレットを含む層の前及び/又は後の層の屈折率)と比較して、1つ又は
複数のマイクロレンズレット(又はマイクロレンズレットを含む層)の屈折率間の差が小
さければ小さいほど、同じ(又は実質的に同じ)焦点距離では、曲率半径が小さくてもよ
い。これは、製造可能性及び品質の一貫性に関して有利であり得る。特定の実施態様では
、約0.001、0.005、0.01、0.05、又は0.1の2つの屈折率間の差が企図される。
特定の実施態様では、ROEを実質的に取り囲む領域(又は1つ又は複数のROEを含む層の
前及び/又は後の層の屈折率)と比較して、1つ又は複数のROE(又はROEを含む層)の屈折
率間の差が小さければ小さいほど、同じ(又は実質的に同じ)焦点距離では、曲率半径が
小さくてもよい。これは、製造可能性及び品質の一貫性に関して有利であり得る。特定の
実施態様では、約0.001、0.005、0.01、0.05、又は0.1の2つの屈折率間の差が企図される
特定の実施態様では、層を完全に又は部分的に省略し、マイクロレンズレットを屈折率
1の空気に露出させることも可能である。これは、製造を単純化するという利点を有し得
る。
特定の実施態様では、層を完全に又は部分的に省略し、ROEを屈折率1の空気にさらすこ
とも可能である。これは、製造を単純化するという利点を提供し得る。
特定の実施態様では、図2に示されるような光学的変形形態は、製造の容易さ及び一貫
した光学的品質を促進するための追加のパラメータを提供する。2つの曲率半径及び3つの
屈折率変数を有することによって、軸上色収差のような光学特性もまた最適化することが
できる。
特定の実施態様では、眼鏡レンズ全体にわたって均一なマイクロレンズレット、ROE、
又はDOEパターンを有するように製造及び実施することがより容易であり得るが、マイク
ロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイの不均一な配置では、有効性及び着用
性において有利であり得る。不均一性は、マイクロレンズレット、ROE、若しくはDOEのフ
ィルレシオ;マイクロレンズレット、ROE、若しくはDOEの直径;マイクロレンズレット、
ROE、若しくはDOEの半径又は焦点距離;マイクロレンズレット、ROE、若しくはDOEの屈折
率;又はマイクロレンズレット間、ROE間、若しくはDOE間の間隔;又はそれらの組み合わ
せに関連し得る。特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイ、DOEアレイ、又はR
OEアレイの均一な配置は、フィルレシオ、レンズレット/ ROE / DOEの直径、半径又は焦
点距離、屈折率、又は間隔、又はそれらの組み合わせに関連し得る。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイを構成するマイクロレンズレットの
かなりの部分は、該マイクロレンズレットの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、
70%、80%、90%、95%、又は98%を意味すると理解され得る。特定の実施態様では、マ
イクロレンズレットアレイを構成するマイクロレンズレットのかなりの部分は、該マイク
ロレンズレットの20~80%、20~60%、30~80%、40~90%、50~99%、60~70%、80%
~95%、85%~98%、又は60%~80%を意味すると理解され得る。
特定の実施態様では、ROEアレイ又はDOEアレイを構成するROE又はDOEのかなりの部分は
、該ROE又は該DOEの少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、95%
、又は98%を意味すると理解され得る。特定の実施態様では、ROEアレイ又はDOEアレイを
構成するROE又はDOEのかなりの部分は、該ROE及びDOEの20~80%、20~60%、30~80%、
40~90%、50~99%、60~70%、80%~95%、85%~98%、又は60%~80%を意味すると
理解され得る。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、前
面若しくは後面に位置する、形成される、配置される、又はそれらの組み合わせであるか
、又はレンズマトリックス中に埋め込まれる、又はそれらの組み合わせである。他の特定
の実施態様では、マイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、眼科用レ
ンズの2つの表面のうちの一方の表面に位置する、形成される、配置される、又はそれら
の組み合わせであり、他方の表面は、限定されるものではないが、末梢遠視焦点ぼけの低
減、近視焦点ぼけの誘発、調節ラグの軽減、又はそれらの組み合わせのうちの1つ又は複
数を含む、眼球の成長をさらに低減するための他の特徴を有し得る。他の特定の実施態様
では、マイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、眼科用レンズの2つ
の表面のうちの一方の表面に位置する、形成される、配置される、又はそれらの組み合わ
せであり、他方の表面は、眼球の成長をさらに低減するために表面プロファイルに組み込
まれた相対的遠視を有する。
特定の実施態様では、マイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、前
面若しくは後面に位置する、形成される、配置される、又はそれらの組み合わせであるか
、又はレンズマトリックス中に埋め込まれる、又はそれらの組み合わせである。他の実施
態様では、マイクロレンズレットアレイ、ROEアレイ、又はDOEアレイは、前面若しくは後
面の特定の領域に位置するか、又はレンズマトリックス中に埋め込まれ、かつ該前面又は
後面又はレンズマトリックスの他の領域は、近視焦点ぼけを発生させるための特徴に割り
当てられた。
(実施例)
(実施例1:3層マイクロレンズレットアレイ)
図1は、多層マイクロレンズレットアレイの例示的な実施態様を、縮尺通りではない側
面図で示す。L1層は、マイクロレンズレットアレイの基板として機能する透明箔である。
この箔は、プラスチックポリマーであるが、他の適切な材料を使用してもよい。この実施
例では、L2層は、該層L2の表面上の小さな表面隆起5として図1の側面図に示されているい
くつかのマイクロレンズレットを含む。この実施例では、各マイクロレンズレットの直径
(d)又は11はおよそ0.1mmである。マイクロレンズアレイに入射する光の焦点経路は、図
1に12で例示されている。L 2層に使用される材料は、別のプラスチックポリマーであるが
、他の適切な材料を使用してもよい。この実施例では、L2層におけるフィルレシオはおよ
そ10%である。L3層は、L2層を覆う保護層である。L3層に使用される材料は、プラスチッ
ク接着剤であるが、他の適切な材料を使用してもよい。図1のL4層は、マイクロレンズレ
ットアレイの上に位置する空気である。また、図1には、マイクロレンズレットアレイを
眼鏡レンズの表面などの別の表面に付着させるために使用することができる任意の透明接
着剤6が示されている。
この実施例では、レンズレット間の間隔(S)又は8は、およそ0.3mmであり、それぞれ
のレンズレットの中心から測定される個々のマイクロレンズレット間の距離である。焦点
距離f又は7は300~500mmである。曲率半径(R1)又は10は、この実施例ではそれぞれのマ
イクロレンズレットでおよそ1mmである。
この実施例では、L2の屈折率値はL3の屈折率値よりも高い。この実施例におけるL
屈折率値は1.3~1.7である。
(実施例2:3層マイクロレンズレットアレイ)
図2は、多層マイクロレンズレットアレイの例示的な実施態様を側面図で示す。この実
施例では、このマイクロレンズレットは、マイクロレンズレットアレイにおける2つの別
々の層の表面に見られる。L13層は、マイクロレンズレットアレイの基板として機能する
透明箔であり、この実施例では小さな表面隆起18として図2の側面図に示されているマイ
クロレンズレット18の一部も含む。この箔は、プラスチック接着剤である。この実施例で
は、L14層は、マイクロレンズレット18と同心のいくつかのマイクロレンズレット17を含
み、これらのマイクロレンズレットは、層L14の表面上の小さな突起17として図2の側面図
に示されている。この実施例では、各レンズレットの直径(d)又は19はおよそ0.1mmであ
る。マイクロレンズレットアレイに入射する光の焦点経路は、図2に20で例示されている
。L14層に使用される材料は、プラスチックポリマーであるが、他の適切な材料を使用し
てもよい。この実施例では、L14層のフィルレシオはおよそ10%である。L15層は、L14
を覆う保護層である。L15層に使用される材料は、別のプラスチック接着剤である。図2の
L16層は、マイクロレンズレットアレイの上に位置する空気である。また、図2には、マイ
クロレンズレットアレイを眼鏡レンズの表面などの別の表面に付着させるために使用する
ことができる任意の透明接着剤21が示されている。
この実施例では、間隔(S)又は22は、およそ0.3mmであり、それぞれのレンズレットの
中心から測定される個々のマイクロレンズレット間の距離である。焦点距離f又は22は300
~500mmである。このマイクロレンズレットアレイには、2つの曲率半径R1(R1)及びR2
R1)が存在する。R1又は23は、層L13の曲率半径であり、この実施例のこの層におけるそ
れぞれのマイクロレンズレットでおよそ1.1mmである。R2又は24は、層L14の曲率半径であ
り、この実施例のこの層におけるそれぞれのマイクロレンズレットでおよそ1mmである。
この実施例では、L13の屈折率値は、L14の屈折率値よりも高く、L14の屈折率値は、L15
屈折率値よりも高い。この構成は、屈折率又は曲率半径の小さな変動に対してそれほど敏
感ではなく、大幅に容易な製造を可能にし、それでもなおレンズレットの正確な焦点距離
を提供する。
(実施例3:2層マイクロレンズレットアレイ)
図3A~図3Eは、眼鏡レンズ系についてのマイクロレンズレットアレイの非限定的な例示
的な実施態様の側面図を例示する。図3A~図3Eには示されていない、当業者には明らかで
あろう眼鏡レンズへのマイクロレンズレットの使用の他の多くの適切な実施が存在する。
マイクロレンズレットのジオメトリは、限定されるものではないが:基板層の屈折率、直
径、曲率半径、個々のレンズレットの有効焦点距離、レンズレット間の間隔、又はそれら
の組み合わせを含む、いくつかの因子に依存し得る。
図3Aは、眼鏡レンズ系を例示し、凸状マイクロレンズレットが、前面又は後面のいずれ
かで眼鏡レンズに直接成形されている。図3Aは、眼鏡レンズ25の前部に成形されたマイク
ロレンズレット26を例示する。眼に近い領域は27であり、眼鏡レンズの外側の領域は28で
ある。眼鏡レンズの後面に成形されたマイクロレンズレットは、図3Aに示されていないが
、本開示ではそのような設計が企図される。
図3Bは、眼鏡レンズ系を例示し、凸状マイクロレンズレット31が、2つのレンズ半体(
又は部分)29と30との間に、マイクロレンズレット31を有するダブレットとして眼鏡レン
ズ32に直接成形されている。この実施例では、2つの半体(又は部分)29及び30は、異な
る屈折率を有する。図3Bは、眼鏡レンズ32のレンズ半体(又は部分)29の前部に成形され
たマイクロレンズレット31を例示する。
図3Cは、眼鏡レンズ系を側面図で例示し、マイクロレンズレットを形成する材料が追加
される前の眼鏡レンズ35は、該眼鏡レンズ35の前面に成形又は機械加工された凹状ディッ
プ(dip)34を有している。眼鏡レンズ32を製造する際に、凹状ディップに、マイクロレ
ンズレット33を形成するために眼鏡レンズの材料の屈折率とは異なる屈折率を有する材料
が充填される。本開示はまた、眼鏡レンズを企図し、凹状ディップが眼鏡レンズの後面に
成形又は機械加工され、これらの凹状ディップに、レンズレットを形成するために眼鏡レ
ンズの材料の屈折率とは異なる屈折率の材料が充填される。この実施態様は、図3Cには示
されていない。本開示はまた、眼鏡レンズを企図し、凹状ディップが眼鏡レンズの前面に
成形又は機械加工され、凸状ディップが、該眼鏡レンズの後面に成形又は機械加工される
。眼鏡レンズの両側のディップには、マイクロレンズレット及び眼鏡レンズを形成するた
めに材料が充填されている。ディップを充填するために使用される材料は、実質的に同じ
屈折率を有してもよいし、又は異なる屈折率を有してもよい。しかしながら、ディップを
充填するために使用される材料(又は複数の材料)の屈折率は、典型的には眼鏡レンズ材
料の屈折率とは異なるであろう。この実施態様は、図3Cには示されていない。ディップは
、いくつかの適切な技術、例えば、成形、光化学プロセス、エンボス加工、放電製造、又
はそれらの組み合わせを用いて形成することができる。
図3Dは、眼鏡レンズ系を例示し、凸状マイクロレンズレット36が、眼鏡レンズ38を形成
するために前面又は後面のいずれかの眼鏡レンズ37上にプリントされている。図3Dは、眼
鏡レンズ37の前部にプリントされたマイクロレンズレット36を例示する。眼鏡レンズの後
面にプリントされたマイクロレンズレットは、図3Dには示されていないが、本開示ではそ
のような設計が企図される。眼鏡レンズの後面と前面にプリントされたマイクロレンズレ
ットは、図3Dには示されていないが、本開示ではそのような設計が企図される。プリント
されたマイクロレンズレットは、眼鏡レンズ37とは異なる屈折率を有することになる。
図3Eは、眼鏡レンズ系を例示し、凹状マイクロレンズレット部分39が、熱プロセス及び
/又は化学プロセスを使用してブランク40内のマイクロレンズレット部分39の屈折率を局
所的に変更して前面又は後面のいずれかに眼鏡レンズ41を形成することによって眼鏡レン
ズ40に形成されている。このプロセスは、光を集束させる局所的屈折率分布型レンズを形
成するであろう。図3Eは、眼鏡レンズ40の前部における該眼鏡レンズ40の一部の屈折率を
変更して眼鏡レンズ41を形成することによって形成されたマイクロレンズレット39を例示
する。眼鏡レンズを形成するために眼鏡レンズの後部に形成された凸状マイクロレンズレ
ット部分は図3Eには示されていないが、本開示ではそのような設計が企図される。本開示
はまた、凹状マイクロレンズレット部分が眼鏡レンズの前部に形成され、凸状マイクロレ
ンズレット部分が該眼鏡レンズの後部に形成される該眼鏡レンズも企図する。実質的に同
じ屈折率又は異なる屈折率を有するように凹状及び凸状マイクロレンズレット部分が形成
されているが;マイクロレンズレット部分に形成された凹状及び凸状の屈折率は、典型的
には、熱プロセス及び/又は化学プロセスによる影響を受けていない眼鏡レンズの他の領
域の屈折率とは異なるようになる。この実施態様は図3Eには示されていない。
(実施例4:近視のモデル眼におけるマイクロレンズレットアレイの眼鏡での使用)
以下の例示的な実施態様は、矯正された眼の網膜面に対立する色キューを提供する眼鏡
レンズ系を通る入射光を修正する方法に関する。これは、近視の矯正に使用される眼鏡レ
ンズと組み合わせてマイクロレンズレットアレイ系を使用することによって達成すること
ができる。要するに、眼鏡レンズと組み合わせたマイクロレンズレットアレイの使用を用
いて、網膜レベルに対立する色キュー/信号を導入することによって近視の進行速度を低
下させることができる。特定の実施態様では、眼鏡レンズと組み合わせたマイクロレンズ
レットアレイの使用を用いて、(停止信号として機能する)スペクトル的及び/又は空間
的に変化する焦点パターンを着用者の眼の網膜に導入することによって近視の進行速度を
低下させることができる。
(序論:)
光受容器には、光に曝露されたときに反応する化学物質が含まれている。これにより、
電気信号が発生し、次いで視神経に沿って脳に送られる。様々な種類の光受容器により、
我々は非常に広範囲の強度の光:きらめく星から明るい日光、そしてもちろん虹の色を見
ることができる。ヒトの網膜には、2つの基本型の光受容器:桿体及び錐体が存在する。
桿体は、明暗の変化、形状/形態、及び動きに最も敏感であるため、視覚的検出に役立つ
。桿体は、1種類の感光色素のみを含む。ヒトの網膜には約1億2千万の桿体が存在する。
他方、錐体は、色覚及び視覚的解像度に役立つ。ヒトの網膜には約600万の錐体が存在す
る。ヒトの網膜の錐体は、入射光の波長に対する感度に少なくとも部分的に基づいて3種
類:すなわち、S錐体(短波長感受性)、M錐体(中波長感受性)、及びL錐体(長波長感
受性)にさらに分類することができる。図18に例示されるように、S錐体、M錐体、及びL
錐体はそれぞれ、およそ444nm、およそ535nm、及びおよそ565nmにピーク感度を有する。
ヒト網膜におけるS錐体の集団は、全錐体の約5~10%を構成する。錐体の残りの90~95%
は、M型又はL型である。L錐体は、M錐体よりもおよそ2~3倍多い。S錐体は、L錐体及びM
錐体とは異なる。S錐体の感度曲線(およそ430~435nmでピークになる)は、M錐体及びL
錐体の感度曲線とは異なる。M型錐体とL型錐体の感度曲線は、非常に似ており(つまり、
それらは広範囲の可視波長にわたって重なり合っている)、それらのピークは互いに近く
、それぞれおよそ530~535 nm及びおよそ555~560 nmである。555nmの波長は、L錐体の感
度曲線とM錐体の感度曲線との交点にあるため、しばしば該波長を使用して、モデル化目
的で眼の屈折状態を導き出す。網膜上の桿体及び錐体の地理的分布は既知である。桿体が
周辺網膜に集中しているのに対し、錐体は黄斑部に密集している。S錐体は、典型的には
中心窩領域には存在しない。周辺網膜には錐体が比較的少ない一方、黄斑領域には、典型
的には桿体が全く存在しない。
単色世界では(図4)、等しい(又は実質的に等しい)大きさの正負の焦点ぼけが導入
された正視眼はそれぞれ、網膜上に近視焦点ぼけ42及び遠視焦点ぼけ43が生じる。両方の
場合において、網膜44で生じるぼけの強度は、考慮される正視眼が他のより高次の摂動又
は収差を有さないのであれば、互いに実質的に区別がつかない。言い換えれば、網膜44上
のぼけが近視焦点ぼけ42(実線)又は遠視焦点ぼけ43(点線)に起因する場合、眼は解読
できない。しかしながら、現実世界は、本質的に多色であり、我々が日常的に感じる可視
光の波長は420 nm~700 nmの範囲である。
ヒトの正視眼は、任意の波長、例えば、可視スペクトル(420nm~700nm)のおよそ中間
である555nmで定義されるものとする。同じ眼は、長波長光(例えば610nm)では比較的遠
視性であり、中波長光(例えば510nm)ではより近視性である。中波長及び長波長を代表
する任意の波長の例(510 nm及び610 nm)は、中波長錐体及び長波長錐体のピーク感度の
75%においてである。最近の研究は、視覚系が、軸上色収差からの色信号を使用して焦点
ぼけのサインを解読し、これにより正視化プロセスを誘導するという議論を支持している
正視眼が、多色世界において等しい(又は実質的に等しい)大きさの正又は負の焦点ぼ
けが導入されると、異なる状況が生み出される。図5に示されるように、ここでは、入射
光信号が多色性であり、したがって出力パターンにより、2つの色コノイド(chromatic c
onoid)A(45)及びB(46)が生じる。この実施例におけるコノイドA(45)又はB(46)
のそれぞれにおいて、入射短波長、入射中波長、及び入射長波長の焦点はそれぞれ、Ab
45B)、Ag(45G)、及びAr(45R);並びにBb(46B)、Bg(46G)、及びBr(46R)を形成
する。これらの複数の焦点は、視覚系に対するさらなるキューとして機能する。ここで、
網膜C(47)上のぼけは、近視焦点ぼけ及び遠視焦点ぼけに起因するが、A(45G)及びB
(46G)は互いに異なっていない(又は実質的に異なっていない)。眼は、焦点A(45
B)及びBb(46B)と共にA(45R)及びB(46R)によって提供される色信号を考慮する
ことによって、焦点ぼけのサインを解読することができる(すなわち近視焦点ぼけと遠視
焦点ぼけとを区別することができる)。異なる波長に対して感受性を有する錐体の異形が
このプロセスを容易にする。
本開示の特定の実施態様は、色キューを検出して、対立する信号を網膜レベルで生成す
る装置、方法、及び/又はシステムを利用することに関し、該対立する信号は、進行性の
近視において眼球の成長の変化率の低下を促進するのに役立ち得る。本開示の特定の実施
態様は、網膜レベルにある隣接するM錐体受容器に相反する光信号を導入する装置、方法
、及び/又はシステムに関し、該相反する光信号は、近視眼の成長を制御する上で重要な
役割を果たす。本開示の他の特定の実施態様は、眼球の成長方向に対するキューを保持す
る、網膜レベルにある隣接するL錐体受容器に対立する光信号を導入する装置、方法、及
び/又はシステムに関する。本開示の他の特定の実施態様は、着用者の網膜のM錐体受容器
及びL錐体受容器のおよそのピーク感度に対応する波長にわたって軸上色収差を変更する
装置、方法、及び/又はシステムに関する。特定の実施態様は、スペクトル的及び/又は空
間的に変化する焦点パターン(進行する近視眼への停止信号として機能する)を着用者の
眼の網膜上に導入する装置及び/又はシステムを利用することに関する。
(シミュレーションに使用されるモデル眼の説明:)
この例示的な実施態様における結果のシミュレーションに使用されるモデル眼の処方パ
ラメータは、以下の表1に示される。これらのパラメータ値は、555nmの単色波長で定義さ
れた-2ジオプトリ(D)近視眼を提供する。
Figure 2023134558000004
表1:-2D近視モデル眼のパラメータ値
表1に記載されているパラメータ値は、記載されている効果を実証するために必ずしも
必要というわけではない。これは、シミュレーション目的で使用できる多数のモデルのう
ちの1つにすぎない。例えば、他の例示的な実施態様では、Liou-Brennan、Escudero-Nava
rro、Atchisonなどのようなモデル眼を上記のモデル眼の代わりに使用することができる
。シミュレーションを助けるために、角膜、水晶体、網膜、中間透光体のパラメータ、又
はそれらの組み合わせを変更することもできる。
モデル眼のシミュレーションの結果
図6Aは、未矯正の2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射単色(555nm)
光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。図6Bは、図6Aに示されているモデルの網膜
面における軸上の幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図6Bから分かるように
、未矯正の-2ジオプトリの近視モデル眼に対する軸上の幾何学的光線及びスポット解析
(48)は、網膜表面に近視ぼけが生じることを示す。この近視ぼけは、単焦点眼鏡レンズ
を使用することによって矯正することができる。シミュレーション目的のために、表2に
記載されたパラメータを有する眼鏡レンズを使用して、未矯正の-2ジオプトリの近視モ
デル眼を矯正した。図7は、単焦点眼鏡の2次元度数プロファイルを示し、該2次元度数プ
ロファイルは、正規化座標にわたる度数分布が均一(又は実質的に均一)であり、およそ
-2ジオプトリの度数を有することを示す。-2ジオプトリの近視モデル眼の眼鏡レンズで
の矯正(図8A)に続いて、幾何学的及びスポット解析を再計算した(図8B)。示されるよ
うに、単色光(555nm)では、幾何学的ぼけ(及び図8B)は、小さなスポット(49)に縮
小し、そのサイズはエアリーディスクに匹敵する。しかしながら、図9並びに図10A、図10
B及び図10Cから分かるように、近視モデル眼+単焦点眼鏡レンズ系に、別の波長(L錐体
のいくつかに対応する610nm)が入射すると、網膜に遠視ぼけが生じる。特定の理論に拘
束されることを望むものではないが、この実施例(及び特定の実施態様)の基礎となる仮
説では、矯正技術(この実施例では単焦点矯正)から生じる遠視ぼけを検出するL錐体が
成長信号をトリガすることができ、したがって近視の進行をもたらすと見なす。図10Fは
、単焦点レンズ(Rx=-2D)で矯正された単純な近視眼(Rx=-2D)を表す概略図である
。入射多色光は、網膜レベルで集束する。図10Fの一部を拡大は、S錐体、M錐体、及びL錐
体に対応する光の波長についての特定の焦点を示す。
例示的な-2ジオプトリの近視モデル眼の矯正の代替方法として。この例示的な実施態
様は、単焦点眼鏡レンズと組み合わせたマイクロレンズレットアレイ(図11A及び図11B)
の使用を説明する。図11Aは、マイクロレンズレットアレイが埋め込まれた-2ジオプトリ
の眼鏡レンズの度数プロファイルを例示する。図11Aに例示された度数プロファイルの視
野座標は正規化されており、該視野座標は、直径5mmのゾーンにわたる-2ジオプトリの度
数分布を表す。図11Bは、マイクロレンズレットアレイが埋め込まれた-2ジオプトリの眼
鏡レンズのサグプロファイル(sag profile)を例示する。図11Bに例示されたサグプロフ
ァイルの視野座標は、正規化されておらず、該視野座標は、直径20mmのゾーンにわたる2
次元サグ分布を表す。
シミュレーションに使用されたマイクロレンズレットアレイのパラメータが表2に示さ
れている。この表から分かるように、単焦点テストケースと同様に、単色波長555nmでは
、幾何学的ぼけはエアリーディスクに匹敵する。しかしながら、610nmのテストケースで
は、単焦点レンズテストケースとは異なり、マイクロレンズレットアレイの使用により、
2つの異なるタイプのぼけ(図12A、図12B、及び図12C)が生じるが、ぼけの大部分は依然
として遠視性であり、光が集束する領域が網膜上に存在する。この状況は、L錐体への対
立する信号を生成し、L錐体のいくつかが遠視焦点ぼけを検出するが、同じ網膜領域にお
ける他のL錐体では焦点画像となる。この例示は、網膜に対立する信号を供給するそのよ
うな補正が行われると、視覚系が、焦点画像を優先して選択することを示す。したがって
、眼球の成長速度及び/又は近視の進行速度を遅くする。
Figure 2023134558000005
表2:眼鏡レンズと組み合わせて使用されるマイクロレンズレットアレイのパラメータ値
2層:基板層及び眼鏡レンズ自体の前面から構成された模擬マイクロレンズレットアレ
イ。実際のマイクロレンズレットは、サジタル深さを変えて眼鏡レンズにわたって起伏を
生じさせることによって眼鏡レンズの前面に設計した。この実施例では、各マイクロレン
ズレットの曲率半径は160mmに維持したが、本開示では他の異なる値も企図される。この
例示では、全てのマイクロレンズレットは本質的に円形であり、直径はそれぞれ200μmに
なるように選択されたが、本開示では他の異なる値も企図される。20mmの眼鏡ブランク上
に設計されたマイクロレンズレットの総数は、100×100の格子アレイとしたが、本開示で
は他の異なる格子アレイも企図される。任意の2つのマイクロレンズレット間の間隔はお
よそ800μmとしたが、本開示では他の異なる値も企図される。図11Aに示される度数プロ
ファイルを達成するために、基板材料の屈折率は、眼鏡レンズ材料と同じアッベ数で1.52
であるように選択した。しかしながら、本開示では屈折率の他の異なる値も企図される。
(実施例4b:近視用の眼鏡レンズと組み合わせたDOEアレイの使用)
図12Dは、例示的な-2ジオプトリの近視モデル眼の矯正の代替方法である。この例示的
な実施態様は、例示的な-2ジオプトリの近視モデル眼の矯正用の単焦点眼鏡レンズ(-2
D)の前面に適用されたDOEアレイを構成する光学膜の使用を説明する。この例示は、入射
多色平行光線が集束する網膜の2つの隣接領域を明らかにしている。異なるが隣接してい
る2つの網膜点(21、22、及び23)と(31、32、及び33)におけるS錐体、M錐体、及びL錐
体に対応する波長の焦点が明らかにされている。隣接する網膜点における2つの拡大図か
ら分かるように、L錐体(33)のいくつかでは焦点画像がとなるが、隣接する網膜領域の
他のいくつかのL錐体(33)では遠視信号が生じる。この状況は、L錐体受容器レベルにお
ける対立する、相反する、及び/又は一致しない光信号と呼ばれる。特定の理論に拘束さ
れることを望むものではないが、この実施例(及び特定の実施態様)の基礎となる仮説で
は、隣接するL錐体の間の対立する、相反する、又は一致しない光信号が停止信号をトリ
ガする可能性があり、したがって近視の進行速度を低下させると見なす。
2層:コーティング層及び眼鏡レンズの前面に接着された基板(DOE)層から構成された
模擬DOEアレイ。しかしながら、本開示では、3層、4層、又は5層を含む他の変形形態も企
図される。この例示的な4bでは、すべてのDOEは本質的に円形であったが、本開示では他
の変形形態も企図される。他のいくつかの実施態様(図31~図35)では、対立する光信号
を網膜レベル、特にM錐体受容器及び/又はL錐体受容器に導入することを目的とするDOE及
びROEストリップが企図される。
(実施例5:完全な格子マイクロレンズレット又はROEアレイ)
図13Aは、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズ
に組み込まれて使用してもよい完全な格子マイクロレンズレット又はROEアレイ60を備え
る装置の正面図を例示する。アレイの格子には、マイクロレンズレット又はROE 61が実質
的に存在する。眼鏡の実施態様は、62及び63で例示されるように着用者の瞳孔の上に装着
される。マイクロレンズレット又はROEの物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示さ
れるように異なってもよい。この実施例では、各マイクロレンズレット又はROEは、本明
細書の他の箇所に開示されるように、50~500μmの範囲の直径及び250~4000mmの範囲の
焦点距離を有し得る。この実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又は該マイク
ロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)の直径は、同じか又は実質的に同じである
。この実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又は該マイクロレンズレット若し
くはROEのかなりの部分)の焦点距離は、同じか又は実質的に同じである。しかしながら
、本開示では、アレイ内のマイクロレンズレット又はROEの幅及び/又は焦点距離の変更も
企図される。この例示的な実施態様では、フィルレシオ(fill ration)は、以下の式に
よるマイクロレンズレット又はROEによって覆われる面積の割合を意味する:
Figure 2023134558000006
式中、d2は、個々のマイクロレンズレット又はROE 70の直径の二乗であり、sは、マイク
ロレンズレット又はROEのそれぞれの中心から測定される隣接する個々のマイクロレンズ
レット又はROE間の距離71及び72である。マイクロレンズレット又はROEの一般化フィルレ
シオは、以下の式を使用して計算することができる:
Figure 2023134558000007
(実施例5b:完全な格子DOEアレイ)
図13Bは、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズ
に組み込まれて使用してもよい完全な格子DOEアレイ60を備える装置の正面図を例示する
。アレイの格子には、DOE 61が実質的に存在する。眼鏡の実施態様は、63で例示するよう
に着用者の瞳孔の上に装着される。DOEの物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示さ
れるように異なってもよい。この実施例では、各DOEの直径は、同じか又は実質的に同じ
である。この実施例では、各DOEの焦点距離は、同じか又は実質的に同じである。しかし
ながら、本開示では、アレイ内のDOEの幅及び/又は焦点距離の変更も企図される。そのよ
うなDOEアレイのフィルレシオは、実施例5の式によって与えられる。DOEのうちの1つは、
回折溝の特徴の外観を分かりやすくするために拡大されている。
(実施例6:マイクロレンズレットもROEも存在しない領域として中心部分を有するマイク
ロレンズレット又はROEアレイ)
図14A、図14B、及び図14Cは、特定の実施態様による、マイクロレンズレット又はROEア
レイ60を備える装置の正面図を例示し、該装置の中心部分には、マイクロレンズレットも
ROEも存在しない又は実質的に存在しない。図14Aは、装置の円形の中心部分にはマイクロ
レンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。図14Aに示さ
れる中心の円形開口部(マイクロレンズレットもROEも存在しない領域)は、3~15mm、3
~10mm、5~12mm又は7~15mmの範囲の直径であり得る。特定の実施態様では、中心部分は
、62及び63で示される眼の瞳孔を中心とする又は実質的に中心とする装置の部分を意味す
ると理解され得る。特定の実施態様では、中心部分は、眼の視線を中心とする又は実質的
に中心とする装置の部分を意味すると理解され得る。
図14Bは、装置の水平中心部分にはマイクロレンズレットもROEも存在しない又は実質的
に存在しない該装置を例示する。この実施例における非円形開口部は、水平寸法がより大
きい、マイクロレンズレットもROEも存在しない領域を有する。図14Bに示される水平開口
部(レンズレット又はROEの存在しない領域)は、3~15mm、3~10mm、5~12mm又は7~15m
mの範囲の直径であり得る。
図14Cは、装置の垂直中心部分にはマイクロレンズレットもROEも存在しない又は実質的
に存在しない該該装置を例示する。この実施例における非円形開口部は、垂直寸法がより
大きい、マイクロレンズレットもROEも存在しない領域を有する。図14Cに示される垂直開
口部(マイクロレンズレットが存在しない領域)は、3~15mm、3~10mm、5~12mm、又は7
~15mmの範囲の直径であり得る。
この実施例におけるこれらのマイクロレンズレット又はROEアレイは、眼鏡レンズ上の
オーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい。アレイの実施例には
、マイクロレンズレット又はROE 61が存在する。マイクロレンズレット又はROEの物理的
寸法及び光学特性は、本明細書に開示されるように異なってもよい。これらの実施例では
、各マイクロレンズレット又はROE(又はマイクロレンズレット若しくはROEのかなりの部
分)は、本明細書に開示されるように、25~250μmの範囲の幅及び250~4000mmの範囲の
焦点距離を有し得る。これらの実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又はマイ
クロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)の直径は、同じか又は実質的に同じであ
る。この実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又はマイクロレンズレット若し
くはROEのかなりの部分)の焦点距離は、同じか又は実質的に同じである。しかしながら
、本開示では、アレイ内のマイクロレンズレット又はROEの幅及び/又は焦点距離の変更も
企図される。
(実施例6a:DOEが存在しない領域として中心部分を有するDOEアレイ)
図14D、図14E、及び図14Fは、特定の実施態様による、DOEアレイ60を備える装置の正面
図を例示し、該装置の中心部分には、DOEが存在しない又は実質的に存在しない。図14Dは
、装置の円形中心部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。
図14Dに示される中心円形開口部(DOEが存在しない領域)は、3~15mm、3~10mm、5~12m
m、又は7~15mmの範囲の直径であり得る。特定の実施態様では、中心部分は、62及び63で
示される眼の瞳孔を中心とする又は実質的に中心とする装置の部分を意味すると理解され
得る。特定の実施態様では、中心部分は、眼の視線を中心とする又は実質的に中心とする
装置の部分を意味すると理解され得る。
図14Eは、装置の水平中心部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない該装置を例
示する。この実施例における非円形の開口部は、水平寸法がより大きい、DOEが存在しな
い領域を有する。図14Eに示される水平開口部(DOEが存在しない領域)は、3~15mm、3~
10mm、5~12mm、又は7~15mmの範囲の直径であり得る。
図14Fは、装置の垂直中心部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない該装置を例
示する。この実施例における非円形開口部は、垂直寸法がより大きい、マイクロレンズレ
ットもDOEも存在しない領域を有する。図14Fに示される垂直開口部(DOEが存在しない領
域)は、3~15mm、3~10mm、5~12mm、又は7~15mmの範囲の直径であり得る。
この実施例におけるこれらのDOEアレイは、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼
鏡レンズに組み込まれて使用してもよい。アレイの実施例には、DOE 61が存在する。DOE
の物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示されるように異なってもよい。これらの実
施例では、各DOEは、本明細書に開示されるように、25~500μmの範囲の幅及び250~4000
mmの範囲の焦点距離を有し得る。これらの実施例では、各DOEの直径は、同じか又は実質
的に同じである。この実施例では、各DOEの焦点距離は、同じか又は実質的に同じである
。しかしながら、本開示では、アレイ内のDOEの幅及び/又は焦点距離の変更も企図される
(実施例7:不均一なマイクロレンズレット又はROEアレイ)
図15A及び図15Bは、特定の実施態様による、マイクロレンズレット又はROEアレイ60を
備える装置の正面図を例示し、該装置の中心部分及び周辺部分には、異なる直径を有する
マイクロレンズレット又はROEが存在する。図15Aは、装置の中心領域のマイクロレンズレ
ット又はROEが該装置の周辺領域のマイクロレンズレット又はROEよりも直径が小さい該装
置を例示する。図15Bは、装置の中心領域のマイクロレンズレット又はROEが該装置の周辺
領域のマイクロレンズレット又はROEよりも直径が大きい該装置レンズを例示する。直径
が小さい方のマイクロレンズレット又はROE 64の直径は、50μm、60μm、70μm、80μm、
90μm、又は100μmであり得る。直径が大きい方のマイクロレンズレット又はROE 61の直
径は、180μm、190μm、200μm、210μm、220μm、230μm、240μm、又は250μmであり得
る。直径が小さい方のマイクロレンズレット又はROEが存在してもよい装置の部分は、3mm
、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、若しくは10mmの正方形、又は3mm、4mm、5mm、6mm、7m
m、8mm、9mm、若しくは10mmの直径であり得る。直径が大きい方のマイクロレンズレット
又はROEが存在してもよい装置の部分は、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、若しくは18mm
の正方形、又は11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、若しくは18mmの直径であり得る。直径が
大きい方のマイクロレンズレット又はROEの直径が小さい方のマイクロレンズレットに対
する直径の比は、1.5、1.8、2.1、又は2.5の範囲であり得る。
この実施例におけるこれらのマイクロレンズレット又はROEアレイは、眼鏡レンズ上の
オーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい。アレイの実施例には
、第1の直径を有するマイクロレンズレット又はROE 61、及び第2の直径を有するマイクロ
レンズレット又はROE 64が存在する。この実施例の図には例示されていないが、本開示で
は、少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの異なる直径を有するマイクロレンズ
レット又はROEが存在するマイクロレンズレット又はROEアレイが企図される。マイクロレ
ンズレット又はROEの物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示されるように異なって
もよい。これらの実施例では、本明細書に開示されるように、各マイクロレンズレット又
はROE(又はマイクロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)は、50~250μmの範囲の
幅及び250~4000mmの範囲の焦点距離を有し得る。これらの実施例では、各マイクロレン
ズレット又はROE(又はマイクロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)の直径は、同
じか又は実質的に同じである。この実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又は
マイクロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)の焦点距離は、同じか又は実質的に
同じである。しかしながら、本開示では、アレイ内のマイクロレンズレット又はROEの幅
及び/又は焦点距離の変更も企図される。
(実施例7b:不均一なDOEアレイ)
図15C及び図15Dは、特定の実施態様による、DOEアレイ60を備える装置の正面図を例示
し、該装置の中心部分及び周辺部分には、異なる直径を有するDOEが存在する。図15Aは、
装置の中心領域のDOEが該装置の周辺領域のDOEよりも直径が小さい該装置を例示する。図
15Bは、装置の中心領域のDOEが該装置の周辺領域のDOEよりも直径が大きい該装置レンズ
を例示する。直径が小さい方のDOE 64の直径は、50μm、60μm、70μm、80μm、90μm、
又は100μmであり得る。直径が大きい方のDOE 61の直径は、180μm、190μm、200μm、21
0μm、220μm、230μm、240μm、又は250μmであり得る。直径が小さい方のDOEが存在し
てもよい装置の部分は、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、若しくは10mmの正方形、
又は3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、若しくは10mmの直径であり得る。直径が大き
い方のDOEが存在してもよい装置の部分は、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、若しくは18m
mの正方形又は、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、若しくは18mmの直径であり得る。直径
が大きい方のDOEの直径た小さい方のDOEに対する直径の比は、1.5、1.8、2.1、又は2.5の
範囲であり得る。
この実施例におけるこれらのDOEアレイは、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼
鏡レンズに組み込まれて使用してもよい。アレイの実施例には、第1の直径を有するDOE 6
1及び第2の直径を有するDOE 64が存在する。この実施例の図には例示されていないが、本
開示では、アレイに少なくとも1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの異なる直径を有する
DOEが存在するDOEが企図される。DOEの物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示され
るように異なってもよい。これらの実施例では、各DOEは、本明細書に開示されるように
、50~500μmの範囲の幅及び250~4000mmの範囲の焦点距離を有し得る。これらの実施例
では、各DOEの直径は、同じか又は実質的に同じである。この実施例では、各DOEの焦点距
離は、同じか又は実質的に同じである。しかしながら、本開示では、アレイ内のDOEの幅
及び/又は焦点距離の変更も企図される。
(実施例8:マイクロレンズレットもROEも存在しない領域として周辺部分を有するマイク
ロレンズレット又はROEアレイ)
図16Aは、特定の実施態様による、マイクロレンズレット又はROEアレイ60を備える装置
の正面図を例示し、該装置の周辺部分には、マイクロレンズレットもROEも存在しない又
は実質的に存在しない。マイクロレンズレット又はROEアレイが中心領域63に存在し、該
中心領域は、円形の場合、3~15mm、3~10mm、5~12mm、又は7~15mmの範囲の直径を有し
得る。同様の大きさの他の非円形領域も想定される。特定の実施態様では、中心部分は、
眼62及び63の瞳孔を中心とする又は実質的に中心とする装置の部分を意味すると理解され
得る。特定の実施態様では、中心部分は、眼62及び63の視線を中心とする又は実質的に中
心とする装置の部分を意味すると理解され得る。
この実施例におけるこれらのマイクロレンズレット又はROEアレイは、眼鏡レンズ上の
オーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい。アレイの実施例には
、マイクロレンズレット又はROE 68が存在する。マイクロレンズレット又はROEの物理的
寸法及び光学特性は、本明細書に開示されるように異なってもよい。これらの実施例では
、各マイクロレンズレット又はROE(又はマイクロレンズレット若しくはROEのかなりの部
分)は、本明細書に開示されるように25~500μmの範囲の幅及び250~4000mmの範囲の焦
点距離を有し得る。これらの実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又はマイク
ロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)の直径は、同じか又は実質的に同じである
。この実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又はマイクロレンズレット若しく
はROEのかなりの部分)の焦点距離は、同じか又は実質的に同じである。しかしながら、
本開示では、アレイ内のマイクロレンズレット若しくはROEの幅及び/又は焦点距離の変更
も企図される。
(実施例8b:DOEが存在しない領域として周辺部分を有するDOEアレイ)
図16Bは、特定の実施態様による、DOEアレイ60を備える装置の正面図を例示し、該装置
の周辺部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない。DOEアレイは、中心領域63に存
在し、該中心領域は、円形の場合、3~15mm、3~10mm、5~12mm、又は7~15mmの範囲の直
径を有し得る。同様の大きさの他の非円形領域も想定される。特定の実施態様では、中心
部分は、眼62及び63の瞳孔を中心とする又は実質的に中心とする装置の部分を意味すると
理解され得る。特定の実施態様では、中心部分は、眼62及び63の視線を中心とする又は実
質的に中心とする装置の部分を意味すると理解され得る。
この実施例におけるこれらのDOEアレイは、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼
鏡レンズに組み込まれて使用してもよい。アレイの実施例には、DOE 68が存在する。DOE
の物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示されるように異なってもよい。これらの実
施例では、各DOEは、本明細書に開示されるように、25~500μmの範囲の幅及び250~4000
mmの範囲の焦点距離を有し得る。これらの実施例では、各DOEの直径は、同じか又は実質
的に同じである。この実施例では、各DOEの焦点距離は、同じか又は実質的に同じである
。しかしながら、本開示では、アレイ内のDOEの幅及び/又は焦点距離の変更も企図される
。DOEのうちの1つは、回折溝の特徴の外観を分かりやすくするために拡大されている。
(実施例9:異なる経線に沿って存在するマイクロレンズレット又はROEを有するマイクロ
レンズレット又はROEアレイ)
図17A、図17B、及び図17Cは、特定の実施態様による、マイクロレンズレット又はROEア
レイ60を備える装置の正面図を例示し、該マイクロレンズレット又はROEは、特定の経線
ゾーンに沿って存在するか又は配置され、該アレイの他の部分には、マイクロレンズレッ
トもROEも存在しない又は実質的に存在しない。図17Aは、マイクロレンズレット又はROE
61が水平経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはマイクロレンズレットもROEも存
在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。マイクロレンズレット又はROEが位置
する水平経線ゾーンは、アレイの全表面積の少なくとも10%を占め得る。マイクロレンズ
レットもROEも存在しない又は実質的に存在しない全表面積に対する経線ゾーンの全表面
積の比は、0.1、0.2、0.3、0.4、又は0.5の範囲であり得る。
図17Bは、マイクロレンズレット又はROE 61が垂直経線ゾーンに配置され、アレイの他
の部分には、マイクロレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない装置を例
示する。マイクロレンズレット又はROEが配置されている垂直経線ゾーンは、アレイの全
表面積の少なくとも10%を占め得る。マイクロレンズレットもROEも存在しない又は実質
的に存在しない全表面積に対する経線ゾーンの全表面積の比は、0.1、0.2、0.3、0.4、又
は0.5の範囲であり得る。
図17Cは、マイクロレンズレット又はROE 61が斜めの経線ゾーンに配置され、アレイの
他の部分には、マイクロレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない装置を
例示する。マイクロレンズレット又はROEが位置する斜めの経線ゾーンは、アレイの全表
面積の少なくとも10%を占め得る。マイクロレンズレットもROEも存在しない又は実質的
に存在しない全表面積に対する経線ゾーンの全表面積の比は、0.1、0.2、0.3、0.4、又は
0.5の範囲であり得る。図17Cには他の斜めの経線が示されていないが、他の斜めの経線も
本開示によって企図される。この実施例におけるこれらのマイクロレンズレット又はROE
アレイは、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用しても
よい。アレイの実施例には、マイクロレンズレット又はROE 61が存在する。マイクロレン
ズレット又はROEの物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示されるように異なっても
よい。これらの実施例では、本明細書に開示されるように、各マイクロレンズレット又は
ROE(又はマイクロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)は、50~250μmの範囲の幅
及び250~4000mmの範囲の焦点距離を有し得る。これらの実施例では、各マイクロレンズ
レット又はROE(又はマイクロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)の直径は、同じ
か又は実質的に同じである。この実施例では、各マイクロレンズレット又はROE(又はマ
イクロレンズレット若しくはROEのかなりの部分)の焦点距離は、同じか又は実質的に同
じである。しかしながら、本開示では、アレイ内のマイクロレンズレット若しくはROEの
幅及び/又は焦点距離の変更も企図される。
(実施例9A:異なる経線に沿って存在するDOEを含むDOEアレイ)
図17D~図17Fは、特定の実施態様による、DOE 60を備える装置の正面図を例示し、該DO
Eが特定の経線ゾーンに沿って存在するか又は配置され、該アレイの他の部分には、DOEが
存在しない又は実質的に存在しない。図17Dは、DOE 61が水平経線ゾーンに配置され、ア
レイの他の部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。DOEが位置
している水平経線ゾーンは、アレイの全表面積の少なくとも10%を占め得る。DOEが存在
しない又は実質的に存在しない全表面積に対する経線ゾーンの全表面積の比は、0.1、0.2
、0.3、0.4、又は0.5の範囲であり得る。
図17Eは、DOE 61が垂直経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しない
又は実質的に存在しない装置を例示する。DOEが位置する垂直経線ゾーンは、アレイの全
表面積の少なくとも10%を占め得る。DOEが存在しない又は実質的に存在しない全表面積
に対する経線ゾーンの全表面積の比は、0.1、0.2、0.3、0.4又は0.5の範囲であり得る。
図17Fは、DOE 61が斜めの経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しな
い又は実質的に存在しない装置を例示する。DOEが位置する斜めの経線ゾーンは、アレイ
の全表面積の少なくとも10%を占め得る。DOEが存在しない又は実質的に存在しない全表
面積に対する経線ゾーンの全表面積の比は、0.1、0.2、0.3、0.4、又は0.5の範囲であり
得る。図17Fには他の斜めの経線が示されていないが、本開示では、他の斜めの経線も企
図される。この実施例におけるこれらのDOEアレイは、眼鏡レンズ上のオーバーレイとし
て又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい。アレイの実施例は、DOE 61が存在する
。DOEの物理的寸法及び光学特性は、本明細書に開示されるように異なってもよい。これ
らの実施例では、本明細書に開示されるように、各DOEは、50~500μmの範囲の幅及び250
~4000mmの範囲の焦点距離を有し得る。これらの実施例では、各DOEの直径は、同じか又
は実質的に同じである。この実施例では、各DOEの焦点距離は、同じか又は実質的に同じ
である。しかしながら、本開示では、アレイ内のDOEの幅及び/又は焦点距離の変更も企図
される。DOEのうちの1つは、回折溝の特徴の外観を分かりやすくするために拡大されてい
る。
(実施例10:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例5に記載))
この例示的な実施態様は、単焦点眼鏡レンズと組み合わせて使用されるROEアレイ(実
施例5と同様)の使用を説明する。図19Aは、ROEアレイが組み込まれた-2ジオプトリの眼
鏡レンズの2次元度数プロファイルマップを例示する。図19Bは、ROEの外観を分かりやす
くした、2次元度数分布の拡大図を例示する。図19A及び図19Bに例示された度数プロファ
イルの視野座標は、正規化されており、それらの度数プロファイルはそれぞれ、5mm及び1
mmのゾーン直径にわたる球面度数分布を表す。この実施例では、各個別のROEの度数は+1
.00D(すなわち、1000mmの焦点距離)である。幾何学的ぼけを比較するために、一次波長
を555nm(このテストケースでは中波長錐体を表す)に設定し、二次波長を610nmに設定し
、これは、長波長錐体のピーク感度のおよそ75%に対応する。シミュレーションに使用し
たROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズのパラメータを表3に示す。
Figure 2023134558000008
表3:眼鏡レンズと組み合わせて使用されるROEアレイのパラメータ値
図19C及び図19Dは、555nmの動作波長における軸上及び軸外(5度の視野角)光学性能シ
ミュレーションでの幾何学的ぼやけ円を示す。図19E及び図19Fは、610nmの動作波長にお
ける軸上及び軸外光学性能シミュレーション(5度の視野角)での幾何学的ぼやけ円を示
す。図19C及び図19Dから分かるように、単焦点テストケース(図10B及び図10C)と同様に
、555nmの波長を有する単色光では、幾何学的ぼけは、エアリーディスクに匹敵し、エア
リーディスク内に十分に含まれている焦点光を示し、したがって優れた外見を提供するこ
とが期待される。しかしながら、610 nmの動作波長のテストケースでは、単焦点レンズの
テストケースとは異なり、単焦点眼鏡レンズと組み合わせてROEアレイを使用すると、2つ
の異なる種類のぼけが生じるが(図19E及び図19Fに見られる);ぼけの大部分は依然とし
て遠視であり;網膜上には、入射光が焦点が合うか又は網膜の前で集束する領域(白いポ
ケット11及び12)が存在する。この状況は、網膜のL錐体への対立する光信号を生成し、L
錐体のいくつかが遠視焦点ぼけを検出するが、同じ網膜領域における他のL錐体では焦点
画像又は近視画像が生じる。この例示は、対立する光信号を網膜に供給するような補正が
行われると、視覚系が、焦点画像又は網膜の前の画像を優先して選択することを示してい
る。したがって、眼球の成長速度及び/又は近視の進行速度を遅くする。この例示は、網
膜で空間的に変化する焦点パターンを提供するような補正が行われると、視覚系が、焦点
画像又は網膜の前の画像を優先して選択することを示している。
図19A及び図19Bに示され、議論された模擬ROEアレイは、2層:基板層及び眼鏡レンズ自
体の前面から構成されていた。実際のROEは、サジタル深さを変更して眼鏡レンズにわた
って起伏を生じさせることによって該眼鏡レンズの前面に設計した。この実施例では、各
ROEの曲率半径は40mmに維持したが、本開示では、他の異なる値も企図される。この例示
では、全てのROEは本質的に円形であり、その直径はそれぞれ100μmになるように選択さ
れたが、本開示では他の異なる値も企図される。5mmの瞳孔にわたって設計されたマイク
ロレンズレットの総数は21×21の格子アレイとし、マイクロレンズレットの瞳フィルレシ
オはおよそ14%であったが、本開示では他の異なる値も企図される。この実施例では、任
意の2つのマイクロレンズレット間の間隔はおよそ138μmとしたが、本開示では他の異な
る値も企図される。図19A及び図19Bに示される度数プロファイルを達成するために、基板
材料の屈折率は、眼鏡レンズ材料と同じアッベ数で1.52になるように選択された。しかし
ながら、本開示では、屈折率及びアッベ数の他の異なる値も企図される。他の実施態様で
は、図19A及び図19Bに示される性能と同様の性能を有する装置もまた、ROEの代わりにDOE
を使用することによって得ることができる。他の実施態様では、L錐体(又はL錐体のかな
りの部分)に対立する光信号を送達して、M錐体(又はM錐体のかなりの部分)の眼を矯正
し続けるように設計された装置は、ROEとDOEとの組み合わせ使用することによって達成す
ることができる。
(実施例11:単焦点眼鏡レンズと組み合わせて使用されるROEアレイ)
この実施例では、例示的な実施態様によるROEアレイ(図20A~図20Fを参照)は、実施
例10に見られるROEアレイと同じであるが、この場合の各ROEの度数は+2.00D(すなわち
、焦点距離が500mm)であり、実施例10と比較すると、網膜上の目的の領域にわたって軸
上色収差に関してより大きなシフトを提供する。各ROEの曲率半径は20mmに維持した。図2
0Bは、眼鏡とROEアレイとの組み合わせの中心1mmの領域を示すために拡大した。ROEのフ
ィルレシオ:およそ14%。
(実施例12:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例5に記載))
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図21A~図21Fを参照)は
、実施例10と同じであるが、各ROEの度数は+2.00D(すなわち、焦点距離が500mm)であ
る。各ROEの曲率半径は20mmに維持した。5mmの瞳孔にわたって設計されたROEの総数は41
×41の格子アレイとした。任意の2つのROE間の間隔は22μmとした。図21Bは、眼鏡とROE
との組み合わせの中心1mmを明らかにするために拡大した。マイクロレンズレットのフィ
ルレシオ:およそ50%。実施例10及び11と比較してより大きいROEのフィルレシオにより
、網膜上のより多くの領域が、網膜上のL錐体受容器レベルで、すなわち610nmの長波長光
の対立する光信号を受け取る(図21E及び図21F)。しかしながら、555nmの動作波長での
幾何学的ぼやけ円(図21C及び図21D)のサイズは、実施例10の幾何学的ぼやけ円(図19C
及び図19D)と同様であり、かつ単焦点レンズ(図10B及び図10C)と同様であり、同様の
外見を示す。
実施例10、11、及び12に関連する他の例示的な実施態様では、以下のうちの1つ又は複
数が変化してもよい:ROEのサイズは、アレイ/瞳孔にわたってより小さくてもよいし、か
つ/又はより大きくてもよく、かつROEのサイズは、アレイ及び/又は瞳孔にわたってサイ
ズが変化してもよく、かつ各ROEの半径、ROEのかなりの部分、及び/又はROEの一部は、よ
り小さくてもよいし、かつ/又はより大きくてもよく、かつROEの半径は、アレイ及び/又
は瞳孔にわたって変化してもよく、かつマイクロレンズレット間の間隔は、より小さくて
もよいし、かつ/又はより大きくてもよく、かつROEの間隔は、アレイ及び/又は瞳孔にわ
たって変化してもよく、かつROEの配置は、示される「正方」格子アレイ配置とは異なっ
てもよく、例えば六角形の配置でもよい。瞳孔サイズは、より小さくてもよいし、又はよ
り大きくてもよい。実施例10、11、及び12に関連する他の例示的な実施態様では、ROEは
、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせで置き換えてもよい。
(実施例13:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例6に記載))
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図22A~図22Eを参照)は
、実施例10と同じであるが、各ROEの度数は+2.00Dである。各ROEの曲率半径は20mmに維
持した。5mmの瞳孔にわたって設計されたROEの総数は、9×9の格子アレイとしたが、中心
には幅0.5mmである、ROEが存在しない水平ゾーンがあった。ROEが存在しないゾーンの上
下のROE間の距離は0であった。5mmの瞳孔にわたるROEの瞳フィルレシオはおよそ64%であ
り、50mmの眼鏡レンズブランクにわたるROEのフィルレシオはおよそ78%である。
全体として、ROEのフィルレシオは、実施例10と比較するとより一層大きく、したがっ
て網膜上のより多くの領域が、網膜上のL錐体受容器レベルで、すなわち610nmの長波長光
の対立する光信号を受け取る(図22E及び図22Fを参照)。対立する光信号は、眼鏡レンズ
系のROEが存在しないゾーンに対応する網膜の領域にわたって提供される。より大きいROE
のフィルレシオ及び個々のROEの増大した直径は、実施例11、12、及び13におけるぼやけ
円と比較して増大したこの実施例におけるぼやけ円(図22B及び図22C)のサイズに対応し
、かつ単焦点レンズと同様であり、外見の低下を示している。特定の例示的な実施態様で
は、予想される外見の低下が許容できない場合、マイクロレンズレットアレイと眼鏡レン
ズとの組み合わせの着用性を改善するために、以下のパラメータのうちの1つ又は複数を
様々に変更してもよい:レンズレットのサイズ、レンズレットの形状、レンズレット間の
間隔、及びマイクロレンズレットの度数。
他の実施例では、クリアな水平線のサイズは、より小さくてもよいし、かつ/又はより
大きくてもよく、ROEのサイズは、アレイ及び/又は瞳孔にわたってより小さくてもよいし
、かつ/又はより大きくてもよく、ROEのサイズは、アレイ/瞳孔にわたってサイズが異な
ってもよく、かつ各ROEの半径、ROEのかなりの部分、及び/又はROEの一部は、より小さく
てもよいし、かつ/又はより大きくてもよく、かつROEの半径は、アレイ及び/又は瞳孔に
わたって異なってもよく、かつROE間の間隔は、より大きくてもよく、かつROEの間隔は、
アレイ及び/又は瞳孔にわたって異なってもよく、かつROEの配置は、実施例16に示される
ように「正方」格子アレイ配置とは異なってもよく、例えば六角形の配置でもよい。瞳孔
サイズは、より小さくてもよいし、かつ/又はより大きくてもよい。クリアな(ROEが存在
しない)線の方向は、垂直方向でもよいし、又は斜め方向でもよい。実施例11、12、及び
13に関連する他の例示的な実施態様では、ROEは、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせで置
き換えてもよい。
(実施例14:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例6に記載))
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROE(図23A~図23Fを参照)は、実施
例10と同じであるが、各ROEの度数は+2.00Dである。各ROEの曲率半径は20mmに維持した
。さらに、ROEアレイは、2つの円形ゾーン、すなわち内円と外円から構成されている。内
円の直径は、2mmであり、格子アレイにおける3×3のROEから構成され、各ROEは、0.080mm
の直径を有する。外円の直径は5mmであり、ROEの解像度は、格子アレイにおける29×29で
ある。ROEの外円の直径は0.100mmであり、ROEの境界間の間隔は0.080mmである。図23Bは
、眼鏡とROEアレイとの組み合わせの中心2.5mmの領域を例示するために拡大した。5mmの
瞳孔にわたるROEの瞳フィルレシオはおよそ21%であり、50mmの眼鏡レンズブランクにわ
たるROEのフィルレシオはおよそ25%である。ROEの外円のフィルレシオは、内円のレシオ
よりも大きいため、網膜へのより多くの対立する光信号が周辺に供給される。この実施例
におけるぼやけ円(図23C及び図23D)のサイズは、実施例12及び13におけるぼやけ円より
も良好であり、かつ単焦点レンズに匹敵し、許容可能な外見を示している。
(実施例15:単焦点眼鏡レンズと組み合わせて使用されるROEアレイ)
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図24A~図24Fを参照)は
、実施例14と同じであるが、各マイクロレンズレットの度数は+2.00Dである。各ROEの曲
率半径は20mmに維持した。ROEアレイは、2つの円形ゾーン、すなわち内円と外円から構成
されている。内円の直径は3mmであり、格子アレイにおける11×11のROEから構成され、各
ROEは0.150mmの直径を有し、ROEの境界間の間隔は0.150mmである。外円の直径は5mmであ
り、ROEの解像度は、格子アレイにおける15×15である。ROEの外円の直径は0.300mmであ
り、ROEの境界間の間隔は0.02mmである。
図24Bは、眼鏡とROEアレイとの組み合わせの中心3.5mmの領域を例示するために拡大し
た。5mmの瞳孔にわたるROEの瞳フィルレシオはおよそ64%であり、50mmの眼鏡レンズブラ
ンクにわたるROEのフィルレシオはおよそ78%である。二次波長を590nmに設定し、これは
、長波長錐体のピーク感度に対応する。外円及び内円のROEのフィルレシオは、実施例14
の円のレシオよりも大きいため、網膜へのより多くの対立する光信号が中心及び周辺に供
給される(図24E及び図24F)。この実施例におけるぼやけ円(図24C及び図24D)のサイズ
は、実施例14におけるぼやけ円と比較してより大きく、外見の低下を示している。
(実施例16:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例6に記載):)
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROE(図25A~図25Fを参照)は、実施
例14と同じであるが、各ROEの度数は+2.00Dである。各ROEの曲率半径は20mmに維持した
。ROEアレイは、2つの円形ゾーン、すなわち内円と外円から構成されている。内円の直径
は2mmであり、格子アレイにおける5×5のROEから構成され、各ROEは0.110mmの直径を有し
、ROEの境界間の間隔は0.100mmである。外円の直径は5mmであり、ROEの解像度は、格子ア
レイにおける13×13である。ROEの外円の直径は0.400mmであり、ROEの境界間の間隔は0.0
20mmである。図25Bは、眼鏡レンズ系の中心2.5mmのゾーンを示すために拡大した。5mmの
瞳孔にわたるROEの瞳フィルレシオはおよそ65%であり、50mmの眼鏡レンズブランクにわ
たるROEのフィルレシオはおよそ69%である。二次波長を590nmに設定し、これは、長波長
錐体のピーク感度に対応する。外円及び内円のROEのフィルレシオは、実施例15の円のレ
シオよりもさらに大きいため、網膜へのより多くの対立する光信号が中心及び周辺に供給
される。しかしながら、この実施例におけるぼやけ円(図25C及び図25D)のサイズは、実
施例14におけるぼやけ円と比較して大きく、軸外ぼやけ円(図25E及び図25F)は、エアリ
ーディスクから離れる方向にシフトし、さらに低い外見を示している。
(実施例17:単焦点眼鏡レンズと組み合わせたROEアレイ)
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図26A~図26Eを参照)は
実施例14と同じである。ROEアレイは、2つの円形ゾーン、すなわち内円と外円から構成さ
れている。内円の直径は3mmであり、ROEは存在しない。外円の直径は5mmであり、ROEの解
像度は、格子アレイにおける7×7である。ROEの外円の直径は0.400mmであり、ROEの境界
間の間隔は0.31mmである。5mmの瞳孔にわたるROEの瞳フィルレシオはおよそ19%であり、
50mmの眼鏡レンズブランクにわたるROEのフィルレシオはおよそ25%である。この実施例
では、全体のROEのフィルレシオは、実施例14と比較して大きく、したがって網膜上のよ
り多くの領域が対立する光信号を導入する。図26E及び図26Fから分かるように、網膜上の
かなりの数のL錐体受容器で近視焦点ぼけが生じる一方、残りのL錐体では遠視焦点ぼけが
生じる。ROEが外円にのみ位置しているため、この実施例におけるぼやけ円(図26C及び図
26D)のサイズは、実施例12及び13におけるぼやけ円と同様であるが、エアリーディスク
の外側で散乱がより多く、外見の僅かな低下を示している。
(実施例18:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例6に記載))
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図27A~図27Fを参照)は
、実施例14と同じであるが、各ROEの度数は+2.00Dである。各ROEの曲率半径は20mmに維
持した。ROEアレイは、2つの円形ゾーン、すなわち内円と外円から構成されている。内円
の直径は1.5mmであり、ROEは存在しない。外円の直径は5mmであり、ROEの解像度は、格子
アレイにおける25×25である。ROEの外円の直径は0.100mmであり、ROEの境界間の間隔は0
.100mmである。図27Bは、眼鏡レンズ系の中心2mmを示すために拡大した。5mmの瞳孔にわ
たるROEの瞳フィルレシオはおよそ18%であり、50mmの眼鏡レンズブランクにわたるROEの
フィルレシオはおよそ19%である。二次波長は590nmに設定し、これは、長波長錐体のピ
ーク感度に対応する。この実施例では、全体的なマイクロレンズレットのフィルレシオは
実施例14と比較して低く、したがって長波長光に焦点が合っている網膜上の領域が少なく
、したがって網膜への対立する信号の供給が少ない。マイクロレンズレットが外円内にの
み位置しているため、この実施例におけるぼやけ円(図27C及び図27D)のサイズは、実施
例14におけるぼやけ円と同程度又はそれよりも小さく、より良好な外見を示している。
他の例示的な実施態様では、2つのゾーン(円)のサイズは、より小さくてもよいし、
かつ/又はより大きくてもよく、2つのゾーンのサイズは、2つより多いゾーンであっても
よく、ROEのサイズは、アレイ及び/又は瞳孔及び/又はゾーンにわたってより小さくても
よいし、かつ/又はより大きくてもよく、かつROEのサイズは、アレイ及び/又は瞳孔及び/
又はゾーンにわたってサイズが異なってもよく、かつ各ROEの半径、ROEのかなりの部分、
及び/又はROEの一部は、より小さくてもよいし、かつ/又はより大きくてもよく、かつROE
の半径は、アレイ及び/又は瞳孔及び/又はゾーンにわたって異なってもよく、かつROE間
の間隔はより大きくてもよく、かつROEの間隔は、アレイ及び/又は瞳孔及び/又はゾーン
にわたって異なってもよく、かつROEの配置は、示される「正方」格子アレイ配置とは異
なってもよく、例えば六角形の配置でもよい。瞳孔サイズは、より小さくてもよいし、又
はより大きくてもよい。内円は、クリアであり得、ROEが存在しなくてもよい。3つ以上の
ゾーンの場合、いくつかのゾーンがクリアであり得、他のゾーンはROEを含み得る。1つ又
は複数の内側ゾーンは、長軸が水平経線又は垂直経線又は斜めの経線に沿っている楕円形
又は同様の形状であり得る。実施例14、15、16、17、及び18に関連する他の例示的な実施
態様では、ROEは、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせで置き換えてもよい。
(実施例19:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例5に記載))
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図28A~図28Fを参照)は
、実施例13と同じであるが、各ROEの度数は+2.00Dである。各ROEの曲率半径は20mmに維
持した。ROEアレイは、2つのゾーン、すなわちROEが存在しない内側の長方形ゾーン、及
び5mmの瞳孔サイズに対応する外円を含む。長方形の長さは3mmであり、高さは1mmである
。外円のROEの解像度は、格子アレイにおいて25×25である。外円のマイクロレンズレッ
トの直径は0.100mmであり、ROEの境界間の間隔は0.100mmである。図28Bは、2mmを示すた
めに拡大した。5mmの瞳孔にわたるROEの瞳フィルレシオはおよそ18%であり、50mmの眼鏡
レンズブランクにわたるROEのフィルレシオはおよそ19%である。
この実施例では、全体のROEのフィルレシオは、実施例3と比較して低く、したがって長
波長光に焦点が合っている網膜上の領域が少なく、したがって網膜への対立する光信号の
供給が少ない(図28E及び図28F)。マイクロレンズレットが外円内にのみ位置しているた
め、この実施例におけるぼやけ円(図28C及び図28D)のサイズは、実施例13におけるぼや
け円と同程度又はそれよりも小さく、より良好な外見を示している。
(実施例20:単焦点眼鏡レンズと組み合わせたROEアレイ)
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図29A~図29Eを参照)は
、実施例19と同じであるが、各マイクロレンズレットの度数は+2.00Dである。各ROEの曲
率半径は20mmに維持した。ROEアレイは、2つのゾーン、すなわちROEが存在しない内側の
長方形ゾーン、及び5mmの瞳孔サイズに対応する外円を含む。長方形の長さは3.5mmであり
、高さは1.5mmである。外円のROEの解像度は、格子アレイにおいて13×13である。外円の
ROEの直径は0.200mmであり、ROEの境界間の間隔は0.180mmである。5mmの瞳孔にわたるROE
の瞳フィルレシオはおよそ16%であり、50mmの眼鏡レンズブランクにわたるROEのフィル
レシオはおよそ22%である。二次波長は590nmに設定し、これは、長波長錐体のピーク感
度に対応する。この実施例では、全体のROEのフィルレシオは、実施例19と比較して大き
く、したがって網膜上のより多くの領域が、長波長感受性の対立する光信号を受け取る(
図29E及び図29F)。マイクロレンズレットが外円にのみ位置しているため、この実施例に
おける一次ぼやけ円(図29C及び図29D)のサイズは、実施例19におけるぼやけ円と同様で
あるが、より大きいマイクロレンズレットのフィルレシオにより、周辺により多くの散乱
があり、特に軸外の外見の低下を示している。
(実施例21:単焦点眼鏡レンズ上のROEアレイ(実施例5に記載))
この実施例では、特定の例示的な実施態様によるROEアレイ(図30A~図30Fを参照)は
、実施例19と同じであるが、各ROEの度数は+0.50Dである。各ROEの曲率半径は70mmに設
定した。ROEアレイは、2つのゾーン、すなわちROEが存在しない内側の長方形ゾーン、及
び5mmの瞳孔サイズに対応する外円を含む。長方形の長さは1.5mmであり、高さは3mmであ
る。外円のROEの解像度は、格子アレイにおいて25×25である。外円のROEの直径は0.100m
mであり、ROEの境界間の間隔は0.100mmである。図20Bは、眼鏡レンズ系の中心2mmの光学
素子を示すために拡大した。5mmの瞳孔にわたるROEの瞳フィルレシオはおよそ17%であり
、50mmの眼鏡レンズブランクにわたるROEのフィルレシオはおよそ19%である。この実施
例では、全体のROEのフィルレシオは、実施例19と比較して低く、したがって網膜、特にL
錐体上のより少ない領域が、対立する光信号を受け取る(図30E及び図30F)。ROEが外円
にのみ位置しているため、この実施例におけるぼやけ円(図30B及び図30C)のサイズは、
実施例19におけるぼやけ円と同程度又はそれより小さく、より良好な外見を示している。
他の例示的な実施態様では、クリアなゾーンの形状は、正方形及び/又は他の適切な形
状であってもよく、クリアなゾーン(複数可)は、外側ゾーンとは異なる寸法のROEを有
してもよく、アレイ及び/又は瞳孔にわたる特定の形状の2つ以上のゾーンが存在してもよ
く、ゾーンの寸法は、より小さくてもよいし、かつ/又はより大きくてもよく、ROEのサイ
ズは、アレイ及び/又は瞳孔及び/又はゾーンにわたってより小さくてもよいし、かつ/又
はより大きくてもよく、かつマイクロレンズレットのサイズは、アレイ及び/又は瞳孔及
び/又はゾーンにわたってサイズが異なってもよく、かつそれぞれの半径、ROEのかなりの
部分、及び/又はROEの一部は、より小さくてもよいし、かつ/又はより大きくてもよく、
かつROEの半径は、アレイ及び/又は瞳孔及び/又はゾーンにわたって異なってもよく、か
つROE間の間隔は、より小さくてもよいし、かつ/又はより大きくてもよく、かつROEの間
隔は、アレイ及び/又は瞳孔及び/又はゾーンにわたって異なってもよく、かつROEの配置
は、示される「正方」格子アレイ配置とは異なってもよく、例えば六角形の配置でもよい
。瞳孔サイズは、より小さくてもよいし、又はより大きくてもよい。ゾーン(ROEアレイ
もROEアレイも寸法は異ならない)の方向は、斜め方向であってもよい。実施例19、20、
及び21に関連する他の例示的な実施態様では、ROEは、DOE、又はROEとDOEとの組み合わせ
によって置き換えてもよい。
(実施例22:薄膜上のROEストリップ及び/又はDOEストリップを含む他の様々な例示)
図31~図35は、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レ
ンズに組み込まれて使用してもよい様々な種類の光学パターンが埋め込まれた装置の正面
図を例示する。いくつかの実施態様では、これらの光学パターンは、ROE、DOE、又はROE
とDOEとの組み合わせとして含めてもよい。
(実施例23:単焦点眼鏡レンズと組み合わせて使用するDOEアレイ)
この実施例では、例示的な-2D近視モデル眼の代替の矯正方法を、様々なDOE装置及び/
又はROE装置を用いて議論する。図31~図35は、単焦点眼鏡レンズと組み合わせて使用す
ることができる様々な例示的なROEストリップ又はDOEストリップの実施例を示す。図37は
、例示的な-2D近視モデル眼の矯正のための単焦点眼鏡レンズ(-2D)の前面に適用され
る1つのそのような変形形態である。この例示は、入射多色平行光線が集束する網膜の拡
大領域を明らかにしている。510nm(M錐体のピーク感度のおよそ75%)、555nm(屈折異
常の矯正のための中心基準波長)、及び610nm(L錐体受容器のピーク感度のおよそ75%)
に対応する波長の焦点面が示されている。拡大図から分かるように、M平面及びL平面にお
ける光受容器は、対立する光信号を受け取る。このテストケースとは異なり、例示的な-
2Dモデル眼を矯正するために単焦点眼鏡レンズ(-2D)を考慮した例示(図36)はクリー
ンな光信号を生成する。この状況は、M錐体受容器及び/又はL錐体受容器のレベルにおけ
る対立する光信号、相反する光信号、及び/又は不一致の光信号と呼ばれる。特定の理論
に拘束されることを望むものではないが、この実施例(及び特定の実施態様)の基礎とな
る仮説は、隣接するL錐体間の対立する光信号、相反する光信号、又は不一致の光信号が
停止信号をトリガすることができ、したがって近視の進行速度を低下させると見なす。
(実施例24:時間的変化を導入するためのレンズの組み合わせの例示的な説明)
この実施例では、2対の眼鏡レンズを使用する、例示的な-2D近視モデル眼の代替の矯
正方法が提供される(図36及び図37)。規定の時間にわたってこれらの眼鏡レンズの対を
交互することによって、この処方は、M錐体受容器及び/又はL錐体受容器で生じる軸上色
収差及び/又は横色収差に時間的変化を導入し、これが、近視の進行を抑制/制御し得る、
網膜レベルにおける相反する光信号に寄与する。他の例示的な実施態様では、規定の時間
は、1時間、6時間、12時間、24時間、又は48時間であり得る。
他の例示的な実施態様を以下の実施例で説明する。
一連の「A」実施例:
A1. 眼鏡レンズ;及び複数のマイクロレンズレットを含むマイクロレンズレットアレイ
を含む、個人の近視の進行を軽減するための眼鏡レンズ系。
A2. マイクロレンズレットアレイが、レンズブランクの前面、該レンズブランクの後面
、又はそれらの両面に適用することができるオーバーレイである、実施例A1の眼鏡レンズ
系。
A3. マイクロレンズレットアレイが眼鏡レンズと一体的に形成される、実施例A1又はA2
の眼鏡レンズ系。
A4. マイクロレンズレットアレイが、眼鏡レンズの前面、該眼鏡レンズの後面、又はそ
れらの両面に少なくとも実質的に位置している、実施例A1又はA3の眼鏡レンズ系。
A5. マイクロレンズレットアレイが、眼鏡レンズの内部に少なくとも実質的に位置して
いる、実施例A1~A4の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A6. マイクロレンズレットアレイが、眼鏡レンズの表面積の少なくとも5%、8%、10%
、12%、15%、18%、20%、25%、30%、40%、又は50%である、実施例A1~A5の1つ又
は複数の眼鏡レンズ系。
A7. マイクロレンズレットアレイゾーンが、眼鏡レンズの表面積の少なくとも10%、15
%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は95%である、実施例
A1~A6の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A8. マイクロレンズレットアレイが、着用者が利用可能な視野角の10%、15%、20%、
25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は95%にわたって該着用者に焦点
ぼけを提供することができる、実施例A1~A7の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A9. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例A1~A8の1つ又は複数の眼鏡
レンズ系。
A10. 複数のマイクロレンズレットのうちの少なくとも1つのマイクロレンズレットを形
成するために使用される材料の屈折率が、眼鏡レンズを形成するために使用される材料の
屈折率とは異なる、実施例A1~A9の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A11. 複数のマイクロレンズレットのうちの少なくとも50%、60%、70%、80%、又は9
0%のマイクロレンズレットを形成するために使用される材料の屈折率が、眼鏡レンズを
形成するために使用される材料の屈折率とは異なる、実施例A1~A10の1つ又は複数の眼鏡
レンズ系。
A12. 複数のマイクロレンズレットのうちのマイクロレンズレットが1つ、2つ、3つ、4
つ、又は5つの異なる直径を有する、実施例A1~A11の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A13. 複数のマイクロレンズレットのうちのマイクロレンズレットが1つ、2つ、3つ、4
つ、又は5つの異なる焦点距離を有する、実施例A1~A12の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A14. 眼鏡レンズを通る入射光を修正することができ、かつ近視の進行速度を減速させ
るために色キューを利用する、実施例A1~A13の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A15. 眼鏡レンズ系の視野角のかなりの部分について、進行中の眼に停止信号を供給す
ることができる、実施例A1~A14の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A16. 眼鏡レンズ系の全視野角の少なくとも95%について、進行中の眼に停止信号を供
給することができる、実施例A1~A15の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A17. マイクロレンズレットアレイを含む眼鏡レンズ系の領域の視野角のかなりの部分
について、進行中の眼に停止信号を供給することができる、実施例A1~A16の1つ又は複数
の眼鏡レンズ系。
A18. マイクロレンズレットアレイを含む眼鏡レンズ系の領域の全視野角の少なくとも9
5%について、進行中の眼に停止信号を供給することができる、実施例A1~A17の1つ又は
複数の眼鏡レンズ系。
A19. 市販の単焦点眼鏡レンズと外見上、実質的に区別がつかない又は区別がつかない
、実施例A1~A18の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A20. 着用者の顔に通常に掛けられて、他の人から見ると、市販の単焦点眼鏡レンズと
外見上、実質的に区別がつかない又は区別がつかない、実施例A1~A19の1つ又は複数の眼
鏡レンズ系。
A21. 市販の単焦点眼鏡レンズと実質的に区別がつかない又は区別がつかない外見を着
用者に提供することができる、実施例A1~A20の1つ又は複数の眼鏡レンズ系。
A22. 着用者の顔に通常掛けられると、市販の単焦点眼鏡レンズと実質的に区別がつか
ない又は区別がつかない外見を着用者に提供することができる、実施例A1~A21の1つ又は
複数の眼鏡レンズ系。
A23. 個人の近視の進行を軽減する方法であって、実施例A1~A22の1つ又は複数に記載
されているような少なくとも1つの眼鏡レンズ系を提供する工程を含む、方法。
A24. 屈折異常を矯正し、かつ眼球の成長を制御するための眼鏡レンズ系であって:該
眼の屈折異常を矯正するように選択された屈折力を有する眼鏡レンズ;所定のパターンに
配置された所定の形状及びサイズの複数のマイクロレンズレットを含むマイクロレンズレ
ットアレイを含み、該マイクロレンズレットのかなりの部分が実質的に透明であり、かつ
光を集束させるように構成された成形表面を有し;該マイクロレンズレットアレイが、該
眼鏡レンズに対して配置されると、光路を実質的に変更して、眼球の成長を制御する指向
性信号を供給する、眼鏡レンズ系。
一連の「B」実施例:
B1. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つのマイクロレンズレットを
含む少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイを含み;該少なくとも1つのマイクロレ
ンズレットアレイが、510nm~610nmの波長の対立する光信号を導入する、眼科用レンズ。
B2. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つのマイクロレンズレットを
含む少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイを含み;該少なくとも1つのマイクロレ
ンズレットアレイが、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器のピーク感度に対応する波
長の対立する光信号を導入する、眼科用レンズ。
B3. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つのマイクロレンズレットを
含む少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイを含み;該少なくとも1つのマイクロレ
ンズレットアレイが、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器の75%以上の感度の範囲内
の波長の対立する光信号を導入する、眼科用レンズ。
B4. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つのマイクロレンズレットを
含む少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイを含み;該少なくとも1つのマイクロレ
ンズレットアレイが、該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受容器のピーク感度に対応する波
長の対立する光信号を導入する、眼科用レンズ。
B5. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つのマイクロレンズレットを
含む少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイを含み;該少なくとも1つのマイクロレ
ンズレットアレイが、該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受容器の75%以上の感度の範囲内
の波長の対立する光信号を導入する、眼科用レンズ。
B6. 少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの少なくとも1つのマイクロレンズレ
ットが450,000μm2以下の面積を有する、実施例B1~B5の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B7. 少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの少なくとも1つのマイクロレンズレ
ットが750μm以下の直径を有する、実施例B1~B6の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B8. 少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの少なくとも1つのマイクロレンズレ
ットが20%以下のフィルレシオを有する、実施例B1~B7の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B9. 少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの少なくとも1つのマイクロレンズレ
ットが20%以下の瞳フィルレシオを有する、実施例B1~B8の1つ又は複数の眼科用レンズ

B10. 少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの少なくとも1つのマイクロレンズ
レットが500mm~2000mmの焦点距離を有する、実施例B1~B8の1つ又は複数の眼科用レンズ

B11. マイクロレンズレットアレイが、中心間距離が1mm未満のマイクロレンズレットを
含む、実施例B1~B9の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B12. 少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの少なくとも1つのマイクロレンズ
レットが1000mmを超える焦点距離を有する、実施例B1~B11の1つ又は複数の眼科用レンズ

B13. マイクロレンズレットアレイが眼鏡レンズの前面にある、実施例B1~B12の1つ又
は複数の眼科用レンズ。
B14. マイクロレンズレットアレイが眼鏡レンズの後面にある、実施例B1~B12の1つ又
は複数の眼科用レンズ。
B15. マイクロレンズレットアレイが、ベース眼鏡レンズのマトリックス中に埋め込ま
れている、実施例B1の眼科用レンズ。
B16. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例B1~B15の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
B17. ベースレンズが1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例B1~B16の1
つ又は複数の眼科用レンズ。
B18. 少なくとも1つのDOEアレイが、着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に
対立する光信号を導入するように構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさらに含む
、実施例B1~B17の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B19. 着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するよう
に構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさらに含む、実施例B1~B18の1つ又は複数
の眼科用レンズ。
B20. 少なくとも1つの屈折光学素子(ROE)が、少なくとも1つのROEアレイである、実
施例B1~B19の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B21. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、1つ又は複数の屈折光学素子アレイゾー
ンを形成するように構成されている、実施例B1~B20の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B22. 実施例B1~B22の眼科用レンズを使用することによって近視の進行を軽減するため
の方法。
B23. 眼鏡レンズである、実施例B1~B22の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B24. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、以下の形状:円形、非円形、楕円形、
長方形、六角形、及び正方形の1つ又は複数を有する、実施例B1~B23の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
B25. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、0.2mm2未満、0.3mm2未満、0.4mm2未満
、又は0.44mm2未満の面積を有する、実施例B1~B24の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B26. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、400μm未満、500μm未満、600μm未満
、700μm未満、又は750μm未満の直径を有する、実施例B1~B25の1つ又は複数の眼科用レ
ンズ。
B27. レンズの周辺領域の少なくとも一部に焦点ぼけを提供するように構成されている
、実施例B1~B26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B28. レンズの周辺領域の少なくともかなりの部分に焦点ぼけを提供するように構成さ
れている、実施例B1~B26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
B29. レンズの周辺領域に焦点ぼけを提供するように構成されている、実施例B1~B26の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
一連の「C」実施例:
C1. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を含む少な
くとも1つの回折光学素子アレイを含み;該少なくとも1つの回折光学素子アレイが、510n
m~610nmの波長の対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用レンズ。
C2. 近視眼用の眼科用レンズであって:焦点屈折力を有するベースレンズ及び少なくと
も1つの回折光学素子を含み;該ベースレンズが、およそ555nmの波長の光で着用者の眼の
屈折異常を少なくとも部分的に矯正するように構成されており;かつ該少なくとも1つの
回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するよ
うに構成されている、眼科用レンズ。
C3. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に
矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を
含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器のピ
ーク感度に対応する波長の対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用レン
ズ。
C4. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に
矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を
含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器の75
%以上の感度の範囲内の波長の対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用
レンズ。
C5. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に
矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を
含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、510nm~610nmの波長の対立する光信号を導入
するように構成されている、眼科用レンズ。
C6. 近視眼の成長を遅くするための眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくと
も部分的に矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折
光学素子を含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、510nm~610nmの波長の対立する光
信号を導入するように構成されている、眼科用レンズ。
C7. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に
矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を
含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器のピ
ーク感度に対応する波長の相反する光信号を導入するように構成されている、眼科用レン
ズ。
C8. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に
矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を
含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器の75
%以上の感度の範囲内の波長の相反する光信号を導入するように構成されている、眼科用
レンズ。
C9. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に
矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を
含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、510nm~610nmの波長の相反する光信号を導入
するように構成されている、眼科用レンズ。
C10. 近視眼の成長を遅くするための眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なく
とも部分的に矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回
折光学素子を含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、510nm~610nmの波長の相反する
光信号を導入するように構成されている、眼科用レンズ。
C11. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的
に矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子
を含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受容器の
ピーク感度に対応する波長の対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用レ
ンズ。
C12. 着用者の眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯
正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子を含
み;該少なくとも1つの回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器の75%
のピーク感度に対応する波長の対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用
レンズ。
C13. 着用者の近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的
に矯正するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの回折光学素子
を含み;該少なくとも1つの回折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受容器の
ピーク感度に対応する波長の相反する光信号を導入するように構成されている、眼科用レ
ンズ。
C14. 近視眼用の眼科用レンズであって:焦点屈折力を有するベースレンズ及び少なく
とも1つの回折光学素子を含み:該ベースレンズが、該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受
容器のピーク感度と1つ又は複数のL錐体受容器のピーク感度との間で該眼の屈折異常を少
なくとも部分的に矯正するように構成され;かつ該少なくとも1つのDOEが、該眼の網膜の
1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用レ
ンズ。
C15. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受容器ピー
ク感度と1つ又は複数のL錐体受容器のピーク感度との間で該眼の屈折異常を少なくとも部
分的に矯正するように構成された、焦点屈折力を有するベースレンズ;及び該眼の網膜の
1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するように構成された少なくとも1つ
の回折光学素子を含む、眼科用レンズ。
C16. 近視眼用の眼科用レンズであって:およそ555nmの波長の光で該眼の屈折異常を少
なくとも部分的に矯正するように構成された、焦点屈折力を有するベースレンズ;及び該
眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するように構成された少な
くとも1つの回折光学素子を含む、眼科用レンズ。
C17. 少なくとも1つの回折光学素子アレイの少なくとも1つの回折光学素子が450,000μ
m2以下の面積を有する、実施例C1~C16の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C18. 少なくとも1つの回折光学素子アレイの少なくとも1つの回折光学素子が750μm以
下の直径を有する、実施例C1~C17の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C19. 少なくとも1つの回折光学素子アレイの少なくとも1つの回折光学素子が20%以下
のフィルレシオを有する、実施例C1~C18の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C20. 少なくとも1つの回折光学素子アレイの少なくとも1つの回折光学素子が20%以下
の瞳フィルレシオを有する、実施例C1~C19の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C21. 少なくとも1つの回折光学素子アレイの少なくとも1つの回折光学素子が500mm~20
00mmの焦点距離を有する、実施例C1~C20の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C22. 回折光学素子アレイが、中心間距離が1mm未満の回折光学素子から構成されている
、実施例C1~C21の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C23. 少なくとも1つの回折光学素子アレイの少なくとも1つの回折光学素子が1000mmを
超える焦点距離を有する、実施例C1~C22の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C24. 回折光学素子アレイが眼鏡レンズの前面にある、実施例C1~C23の1つ又は複数の
眼科用レンズ。
C25. 回折光学素子アレイが眼鏡レンズの後面にある、実施例C1~C24の1つ又は複数の
眼科用レンズ。
C26. 回折光学素子アレイが、ベース眼鏡レンズのマトリックス中に埋め込まれている
、実施例C1~C16の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C27. 少なくとも1つの回折光学素子が、ベースレンズの前面、該ベースレンズの後面、
又はそれらの両面に適用されている、実施例C1~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C28. 少なくとも1つの回折光学素子が、ベースレンズのマトリックス中に少なくとも部
分的に形成されている、実施例C1~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C29. 少なくとも1つの回折光学素子が、ベースレンズのマトリックス中に形成されてい
る、実施例C1~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C30. 少なくとも1つの回折光学素子が、少なくとも1つの回折光学素子アレイである、
実施例C1~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C31. 少なくとも1つの回折光学素子アレイが、ベースレンズの前面、該ベースレンズの
後面、及びそれらの両面のうちの1つ又は複数に少なくとも実質的に位置している、実施
例C1~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C32. 少なくとも1つの回折光学素子アレイが、ベースレンズの表面積の少なくとも5%
、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、30%、40%、又は50%である、実施例C1
~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C33. 少なくとも1つの回折光学素子アレイが、1つ又は複数の回折光学素子アレイゾー
ンを形成するように構成されている、実施例C1~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C34. 1つ又は複数の回折光学素子アレイゾーンが、ベースレンズの表面積の少なくとも
10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は95%である
、実施例C1~C26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C35. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例C1~C34の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
C36. ベースレンズが、1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例C1~C35の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
C37. 少なくとも1つの回折光学素子アレイが、着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体
受容器に対立する光信号を導入するように構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさ
らに含む、実施例C1~C36の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C38. 着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するよう
に構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさらに含む、実施例C1~C37の1つ又は複数
の眼科用レンズ。
C39. 少なくとも1つの屈折光学素子が、少なくとも1つの屈折光学素子アレイである、
実施例C1~C38の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C40. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、1つ又は複数の屈折光学素子アレイゾー
ンを形成するように構成されている、実施例C1~C39の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C41. 実施例C1~C48の眼科用レンズを使用することによって近視の進行を軽減するため
の方法。
C42. 眼科用レンズが眼鏡レンズである、実施例C1~C48の1つ又は複数の眼科用レンズ

C43. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、以下の形状:円形、非円形、楕円形、
長方形、六角形、及び正方形の1つ又は複数を有する、実施例C1~C42の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
C44. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、0.2mm2未満、0.3mm2未満、0.4mm2未満
、又は0.44mm2未満の面積を有する、実施例C1~C43の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C45. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、400μm未満、500μm未満、600μm未満
、700μm未満、又は750μm未満の直径を有する、実施例C1~C44の1つ又は複数の眼科用レ
ンズ。
C46. レンズの周辺領域の少なくとも一部に焦点ぼけを提供するように構成されている
、実施例C1~C45の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C47. レンズの周辺領域の少なくともかなりの部分に焦点ぼけを提供するように構成さ
れている、実施例C1~C46の1つ又は複数の眼科用レンズ。
C48. レンズの周辺領域に焦点ぼけを提供するように構成されている、実施例C1~C47の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
一連の「D」実施例:
D1. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの屈折光学素子を含む少な
くとも1つの屈折光学素子アレイを含み;該少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、該近
視眼の着用者によって着用されたときに510nm~610nmの波長の対立する光信号を導入する
ように構成されている、眼科用レンズ。
D2. 着用者の眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正
するための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの屈折光学素子を含み
;該少なくとも1つの屈折光学素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器のピーク
感度に対応する波長の対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用レンズ。
D3. 着用者の眼用の眼科用レンズであって:焦点屈折力を有するベースレンズ及び少な
くとも1つの屈折光学素子を含み;該ベースレンズが、およそ555nmの波長の光で該眼の屈
折異常を少なくとも部分的に矯正するように構成され;かつ該少なくとも1つの屈折光学
素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するように構成
されている、眼科用レンズ。
D4. 着用者の眼用の眼科用レンズであって:焦点屈折力を有するベースレンズ及び少な
くとも1つの屈折光学素子を含み;該ベースレンズが、該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体
受容器のピーク感度と1つ又は複数のL錐体受容器のピーク感度との間で該着用者の眼の屈
折異常を少なくとも部分的に矯正するように構成され;かつ該少なくとも1つの屈折光学
素子が、該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するように構成
されている、眼科用レンズ。
D5. 着用者の眼用の眼科用レンズであって:該眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受容器の
ピーク感度と1つ又は複数のL錐体受容器のピーク感度との間で該眼の屈折異常を少なくと
も部分的に矯正するように構成された、焦点屈折力を有するベースレンズ;及び該眼の網
膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するように構成された少なくとも
1つの屈折光学素子を含む、眼科用レンズ。
D6. 着用者の眼用の眼科用レンズであって:およそ約555nmの波長の光で該眼の屈折異
常を少なくとも部分的に補正するように構成された、焦点屈折力を有するベースレンズ;
及び該眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するように構成され
た少なくとも1つの屈折光学素子を含む、眼科用レンズ。
D7. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイの少なくとも1つの屈折光学素子が450,000μm
2以下の面積を有する、実施例D1~D6の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D8. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイの少なくとも1つの屈折光学素子が750μm以下
の直径を有する、実施例D1~D7の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D9. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイの少なくとも1つの屈折光学素子が20%以下の
フィルレシオを有する、実施例D1~D8の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D10. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイの少なくとも1つの屈折光学素子が20%以下
の瞳フィルレシオを有する、実施例D1~D9の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D11. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイの少なくとも1つの屈折光学素子が500mm~20
00mmの焦点距離を有する、実施例D1~D10の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D12. 屈折光学素子アレイが、中心間距離が1mm未満の屈折光学素子から構成されている
、実施例D1~D11の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D13. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイの少なくとも1つの屈折光学素子が1000mmを
超える焦点距離を有する、実施例D1~D12の眼科用レンズ。
D14. 屈折光学素子アレイが眼鏡レンズの前面にある、実施例D1~D13の1つ又は複数の
眼科用レンズ。
D15. 屈折光学素子アレイが眼鏡レンズの後面にある、実施例D1~D14の1つ又は複数の
眼科用レンズ。
D16. 屈折光学素子アレイが、ベース眼鏡レンズのマトリックス中に埋め込まれている
、実施例D1~D15の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D17. 着用者の眼の近視の進行速度を低下させるためのものである、実施例D1~D16の1
つ又は複数の眼科用レンズ。
D18. ベースレンズが、着用者の眼の屈折異常を実質的に矯正するように構成されてい
る、実施例D1~D17の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D19. ベースレンズが、着用者の眼の屈折異常を実質的に矯正するように構成されてい
る、実施例D1~D18の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D20. ベースレンズが、着用者の眼の屈折異常を矯正するように構成されている、実施
例D1~D19の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D21. 1つ又は複数のL錐体受容器が、該L錐体受容器の一部及び該L錐体受容器のかなり
の部分のうちの1つ又は複数である、実施例D1~D20の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D22. 1つ又は複数のL錐体受容器が、該L錐体受容器の少なくとも30%、40%、50%、60
%、70%、80%、90%、又は95%である、実施例D1~D21の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D23. 1つ又は複数のM錐体受容器が、該M錐体受容器の一部及び該M錐体受容器のかなり
の部分のうちの1つ又は複数である、例D1~D22の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D24. 1つ又は複数のM錐体受容器が、該M錐体受容器の少なくとも30%、40%、50%、60
%、70%、80%、90%、又は95%である、実施例D1~D23の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D25. 少なくとも1つの屈折光学素子が、ベースレンズの前面、該ベースレンズの後面、
又はそれらの両面に適用される、実施例D1~D24の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D26. 少なくとも1つの屈折光学素子が、ベースレンズのマトリックス中に少なくとも部
分的に形成されている、実施例D1~D25の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D27. 少なくとも1つの屈折光学素子が、ベースレンズのマトリックス中に形成されてい
る、実施例D1~D26の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D28. 少なくとも1つの屈折光学素子が屈折光学素子アレイである、実施例D1~D27の1つ
又は複数の眼科用レンズ。
D29. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、ベースレンズの前面、該ベースレンズの
後面、及びそれらの両面のうちの1つ又は複数に少なくとも実質的に位置している、実施
例D1~D28の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D30. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、ベースレンズの表面積の少なくとも5%
、8%、10%、12%、15%、18%、20%、25%、30%、40%、又は50%である、実施例D1
~D29の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D31. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、1つ又は複数の屈折光学素子アレイゾー
ンを形成するように構成されている、実施例D1~D30の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D32. 1つ又は複数の屈折光学素子アレイゾーンが、ベースレンズの表面積の少なくとも
10%、15%、20%、25%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、又は95%である
、例D1~D31の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D33. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例D11~D32の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
D34. ベースレンズが、1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例D1~D33の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
D35. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例D1~D34の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
D36. ベースレンズが1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例D1~D35の1
つ又は複数の眼科用レンズ。
D37. 少なくとも1つの回折光学素子アレイが、着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体
受容器に対立する光信号を導入するように構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさ
らに含む、実施例D1~D36の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D38. 着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するよう
に構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさらに含む、実施例D1~D37の1つ又は複数
の眼科用レンズ。
D39. 少なくとも1つの屈折光学素子が、少なくとも1つの屈折光学素子アレイである、
実施例D1~D38の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D40. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、1つ又は複数の屈折光学素子アレイゾーン
を形成するように構成されている、実施例D1~D39の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D41. 実施例D1~D48の眼科用レンズを使用することによって近視の進行を軽減するため
の方法。
D42. 眼鏡レンズである、実施例D1~D48の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D43. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、以下の形状:円形、非円形、楕円形、
長方形、六角形及び正方形の1つ又は複数を有する、実施例D1~D42の1つ又は複数の眼科
用レンズ。
D44. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、0.2mm2未満、0.3mm2未満、0.4mm2未満
、又は0.44mm2未満の面積を有する、実施例D1~D43の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D45. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、400μm未満、500μm未満、600μm未満
、700μm未満、又は750μm未満の直径を有する、実施例D1~D44の1つ又は複数の眼科用レ
ンズ。
D46. レンズの周辺領域の少なくとも一部に焦点ぼけを提供するように構成されている
、実施例D1~D45の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D47. レンズの周辺領域の少なくともかなりの部分に焦点ぼけを提供するように構成さ
れている、実施例D1~D46の1つ又は複数の眼科用レンズ。
D48. レンズの周辺領域に焦点ぼけを提供するように構成されている、実施例D1~D47の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
一連の「E」実施例:
E1. 近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正する
ための焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの屈折光学素子及び少なく
とも1つの回折光学素子を含む少なくとも1つのアレイを含み;該少なくとも1つのアレイ
が、510nm~610nmの波長の対立する光信号を導入する、眼科用レンズ。
E2. 少なくとも1つの屈折光学素子及び少なくとも1つの回折光学素子の少なくとも1つ
が450,000μm2以下の面積を有する、実施例E1の眼科用レンズ。
E3. 少なくとも1つの屈折光学素子及び少なくとも1つの回折光学素子の少なくとも1つ
が750μm以下の直径を有する、実施例E1~E2の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E4. 少なくとも1つの屈折光学素子及び少なくとも1つの回折光学素子の少なくとも1つ
が20%以下のフィルレシオを有する、実施例E1~E3の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E5. 少なくとも1つの屈折光学素子及び少なくとも1つの回折光学素子の少なくとも1つ
が20%以下の瞳フィルレシオを有する、実施例E1~E4の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E6. 少なくとも1つの屈折光学素子及び少なくとも1つの回折光学素子の少なくとも1つ
が500mm~2000mmの焦点距離を有する、実施例E1~E5の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E7. マイクロレンズレットアレイが、中心間距離が1mm未満のマイクロレンズレットか
ら構成されている、実施例E1~E6の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E8. 少なくとも1つの屈折光学素子及び少なくとも1つの回折光学素子の少なくとも1つ
が1000mmを超える焦点距離を有する、実施例E1~E7の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E9. マイクロレンズレットアレイが眼鏡レンズの前面にある、実施例E1~E8の眼科用レ
ンズ。
E10. マイクロレンズレットアレイが眼鏡レンズの後面にある、実施例E1~E9の1つ又は
複数の眼科用レンズ。
E11. マイクロレンズレットアレイが、ベース眼鏡レンズのマトリックス中に埋め込ま
れている、実施例E1~E10の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E12. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例E1~E11の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
E13. ベースレンズが1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例E1~E12の1
つ又は複数の眼科用レンズ。
E14. 少なくとも1つの回折光学素子アレイが、着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体
受容器に対立する光信号を導入するように構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさ
らに含む、実施例E1~E13の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E15. 着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するよう
に構成された少なくとも1つの屈折光学素子をさらに含む、実施例E1~E14の1つ又は複数
の眼科用レンズ。
E16. 少なくとも1つの屈折光学素子が、少なくとも1つの屈折光学素子アレイである、
実施例E1~E15の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E17. 少なくとも1つの屈折光学素子アレイが、1つ又は複数の屈折光学素子アレイゾー
ンを形成するように構成されている、実施例E1~E16の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E18. 実施例E1~E25の眼科用レンズを使用することによって近視の進行を軽減するため
の方法。
E19. 眼鏡レンズである、実施例E1~E25の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E20. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、以下の形状:円形、非円形、楕円形、
長方形、六角形、及び正方形の1つ又は複数を有する、実施例E1~E25の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
E21. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、0.2mm2未満、0.3mm2未満、0.4mm2未満
、又は0.44mm2未満の面積を有する、実施例E1~E20の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E22. 少なくとも1つのマイクロレンズレットが、400μm未満、500μm未満、600μm未満
、700μm未満、又は750μm未満の直径を有する、実施例E1~E21の1つ又は複数の眼科用レ
ンズ。
E23. レンズの周辺領域の少なくとも一部に焦点ぼけを提供するように構成されている
、実施例E1~E22の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E24. レンズの周辺領域の少なくともかなりの部分に焦点ぼけを提供するように構成さ
れている、実施例E1~E23の1つ又は複数の眼科用レンズ。
E25. レンズの周辺領域に焦点ぼけを提供するように構成されている、実施例E1~E24の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
一連の「F」実施例:
F1. 第1の焦点屈折力を有する第1の屈折光学素子;該第1の焦点屈折力とは異なる第2の
焦点屈折力を有する第2の屈折光学素子を含む眼科用レンズであって:該第1の屈折光学素
子が、着用者の眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正するように構成され;かつ該第2
の屈折光学素子が、該着用者の眼の網膜の1つ又は複数のM錐体受容器間に少なくとも0.25
Dの対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用レンズ。
F2. 第1の焦点屈折力を有する第1の屈折光学素子;該第1の焦点屈折力とは異なる第2の
焦点屈折力を有する第2の屈折光学素子を含む眼科用レンズであって:該第1の屈折光学素
子が、着用者の眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正するように構成され;かつ該第2
の屈折光学素子が、該着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器間に少なくとも0.25
Dの対立する光信号を導入するように構成されている、眼科用レンズ。
F3. 第1の焦点屈折力を有する第1の屈折光学素子;該第1の焦点屈折力とは異なる第2の
焦点屈折力を有する第2の屈折光学素子を含む近視眼用の眼科用レンズであって:該第1の
屈折光学素子が、該近視眼を少なくとも部分的に矯正するように構成され;かつ該第2の
屈折光学素子が、510nm~610nmの波長間の少なくとも0.25Dの対立する光信号を導入する
ように構成されている、眼科用レンズ。
F4. 第2の屈折光学素子が450,000μm2以下の面積を有する、実施例F1~F3の1つ又は複
数の眼科用レンズ。
F5. 第2の屈折光学素子が750μm以下の直径を有する、実施例F1~F4の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
F6. 第2の屈折光学素子が、20%以下のフィルレシオを有する、実施例F1~F5の1つ又は
複数の眼科用レンズ。
F7. 第2の屈折光学素子が、20%以下の瞳フィルレシオを有する、実施例F1~F6の1つ又
は複数の眼科用レンズ。
F8. 第2の屈折光学素子が、500mm~2000mmの焦点距離を有する、実施例F1~F7の1つ又
は複数の眼科用レンズ。
F9. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例F1~F8の1つ又は複数の眼科
用レンズ。
F10. 第2の屈折光学素子が少なくとも1つのアレイの一部であり、該少なくとも1つのア
レイが、着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入するよう
に構成されている、実施例F1~F9の1つ又は複数の眼科用レンズ。
F11. 実施例F1~F18の眼科用レンズを使用することによって近視の進行を軽減するため
の方法。
F12. 眼鏡レンズである、実施例F1~F18の1つ又は複数の眼科用レンズ。
F13. 第2の屈折光学素子が、以下の形状:円形、非円形、楕円形、長方形、六角形、及
び正方形の1つ又は複数を有する、実施例F1~F12の1つ又は複数の眼科用レンズ。
F14. 第2の屈折光学素子が、0.2mm2未満、0.3mm2未満、0.4mm2未満、又は0.44mm2未満
の面積を有する、実施例F1~F13の1つ又は複数の眼科用レンズ。
F15. 第2屈折光学素子が、400μm未満、500μm未満、600μm未満、700μm未満、又は75
0μm未満の直径を有する、実施例F1~F14の1つ又は複数の眼科用レンズ。
F16. レンズの周辺領域の少なくとも一部に焦点ぼけを提供するように構成されている
、実施例F1~F15の1つ又は複数の眼科用レンズ。
F17. レンズの周辺領域の少なくともかなりの部分に焦点ぼけを提供するように構成さ
れている、実施例F1~F16の1つ又は複数の眼科用レンズ。
F18. レンズの周辺領域に焦点ぼけを提供するように構成されている、実施例F1~F17の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
一連の「G」実施例:
G1. 第1の焦点屈折力を有する第1の屈折光学素子;該第1の焦点屈折力とは異なる第2の
焦点屈折力を有する第2の屈折光学素子を含む眼科用レンズであって:該第1の屈折光学素
子が、着用者の眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正するように構成され;かつ第2の
屈折光学素子が、スペクトル的及び空間的に異なる焦点パターンを該着用者の眼の網膜レ
ベルに導入するように構成されている、眼科用レンズ。
G2. 第2の屈折光学素子が450,000μm2以下の面積を有する、実施例G1の眼科用レンズ。
G3. 第2の屈折光学素子が750μm以下の直径を有する、実施例G1~G2の1つ又は複数の眼
科用レンズ。
G4. 第2の屈折光学素子が20%以下のフィルレシオを有する、実施例G1~G3の1つ又は複
数の眼科用レンズ。
G5. 第2の屈折光学素子が20%以下の瞳フィルレシオを有する、実施例G1~G4の1つ又は
複数の眼科用レンズ。
G6. 第2屈折光学素子が500mm~2000mmの焦点距離を有する、実施例G1~G5の1つ又は複
数の眼科用レンズ。
G7. 着用者の眼の近視の進行速度を低下させるためのものである、実施例G1~G6の1つ
又は複数の眼科用レンズ。
G8. ベースレンズが、着用者の眼の屈折異常を実質的に矯正するように構成されている
、実施例G1~G7の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G9. ベースレンズが、着用者の眼の屈折異常を実質的に矯正するように構成されている
、実施例G1~G8の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G10. ベースレンズが、着用者の眼の屈折異常を矯正するように構成されている、実施
例G1~G9の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G11. 1つ又は複数のL錐体受容器が、該L錐体受容器の一部及び該L錐体受容器のかなり
の部分の1つ又は複数である、実施例G1~G10の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G12. 1つ又は複数のL錐体受容器が、該L錐体受容器の少なくとも30%、40%、50%、60
%、70%、80%、90%、又は95%である、実施例G1~G11の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G13. 1つ又は複数のM錐体受容器が、該M錐体受容器の一部及び該M錐体受容器のかなり
の部分の1つ又は複数である、実施例G1~G12の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G14. 1つ又は複数のM錐体受容器が、該M錐体受容器の少なくとも30%、40%、50%、60
%、70%、80%、90%、又は95%である、実施例G1~G13の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G15. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、実施例G1~G8の1つ又は複数の眼科
用レンズ。
G16. 第2の屈折光学素子が、少なくとも1つのアレイの一部であり、かつ該少なくとも1
つのアレイが、着用者の眼の網膜の1つ又は複数のL錐体受容器に対立する光信号を導入す
るように構成されている、実施例G1~G9の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G17. 実施例G1~G24の眼科用レンズを使用することによって近視の進行を軽減するため
の方法。
G18. 眼鏡レンズである、実施例G1~G24の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G19. 第2の屈折光学素子が、以下の形状:円形、非円形、楕円形、長方形、六角形、及
び正方形の1つ又は複数を有する、実施例G1~G18の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G20. 第2の屈折光学素子が、0.2mm2未満、0.3mm2未満、0.4mm2未満、又は0.44mm2未満
の面積を有する、実施例G1~G19の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G21. 第2の屈折光学素子が、400μm未満、500μm未満、600μm未満、700μm未満、又は
750μm未満の直径を有する、実施例G1~G20の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G22. レンズの周辺領域の少なくとも一部に焦点ぼけを提供するように構成されている
、実施例G1~G21の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G23. レンズの周辺領域の少なくともかなりの部分に焦点ぼけを提供するように構成さ
れている、実施例G1~G22の1つ又は複数の眼科用レンズ。
G24. レンズの周辺領域に焦点ぼけを提供するように構成されている、実施例G1~G23の
1つ又は複数の眼科用レンズ。
本明細書では特定の実施態様を示し説明してきたが、そのような実施態様が例としての
み提供されていることは当業者には明らかであろう。以下の特許請求の範囲が本発明の範
囲を規定し、かつこれらの特許請求の範囲内の方法及び構造並びにそれらの等価物が本発
明に包含されるものとする。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正するため
の焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つのマイクロレンズレットを含む
少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイを含み;該少なくとも1つのマイクロレンズ
レットアレイが、510nm~610nmの波長の対立する光信号を導入する、眼科用レンズ。
(態様2)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
ズレットが450,000μm2以下の面積を有する、態様1記載の眼科用レンズ。
(態様3)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットが、0.2mm2未満、0.25mm2未満、又は0.3mm2
未満の面積を有する、態様1又は2記載の眼科用レンズ。
(態様4)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
ズレットが750μm以下の直径を有する、態様1~3のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様5)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットが、400μm未満、500μm未満、又は600μm
未満の直径を有する、態様1~4のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様6)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
ズレットが20%以下のフィルレシオを有する、態様1~5のいずれか1項記載の眼科用レン
ズ。
(態様7)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
ズレットが20%以下の瞳フィルレシオを有する、態様1~6のいずれか1項記載の眼科用レ
ンズ。
(態様8)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
ズレットが500mm~2000mmの焦点距離を有する、態様1~7のいずれか1項記載の眼科用レン
ズ。
(態様9)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
ズレットが1000mmを超える焦点距離を有する、態様1~7のいずれか1項記載の眼科用レン
ズ。
(態様10)
前記マイクロレンズレットアレイが、中心間距離が1mm未満のマイクロレンズレットを
含む、態様1~9のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様11)
前記マイクロレンズレットアレイが眼鏡レンズの前面にある、態様1~10のいずれか1項
記載の眼科用レンズ。
(態様12)
前記マイクロレンズレットアレイが眼鏡レンズの後面にある、態様1~10のいずれか1項
記載の眼科用レンズ。
(態様13)
前記マイクロレンズレットアレイが、ベース眼鏡レンズのマトリックス中に埋め込まれ
ている、態様1~10のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様14)
1層、2層、3層、又は4層から構成されている、態様1~13のいずれか1項記載の眼科用レ
ンズ。
(態様15)
前記ベースレンズが、1層、2層、3層、又は4層から構成されている、態様1~14のいず
れか1項記載の眼科用レンズ。
(態様16)
前記少なくとも1つのマイクロレンズレットが、以下の形状:円形、半円形、非円形、
楕円形、三角形、長方形、五角形、六角形、及び正方形の1つ又は複数を有する、態様1~
15のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様17)
近視眼用の眼科用レンズであって:該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正するため
の焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つの屈折光学素子を含み;該少な
くとも1つの屈折光学素子が、510nm~610nmの波長の対立する光信号を導入する、眼科用
レンズ。
(態様18)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が450,000μm2以下の面積を有する、態様17記載の眼
科用レンズ。
(態様19)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が、0.2mm2未満、0.25mm2未満、又は0.3mm2未満の面
積を有する、態様17又は18記載の眼科用レンズ。
(態様20)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が750μm以下の直径を有する、態様17~19のいずれ
か1項記載の眼科用レンズ。
(態様21)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が、400μm未満、500μm未満、又は600μm未満の直
径を有する、態様17~20のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様22)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が20%以下のフィルレシオを有する、態様17~21の
いずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様23)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が20%以下の瞳フィルレシオを有する、態様17~22
のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様24)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が500mm~2000mmの焦点距離を有する、態様17~23の
いずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様25)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が1000mmを超える焦点距離を有する、態様17~23の
いずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様26)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が眼鏡レンズの前面にある、態様17~25のいずれか1
項記載の眼科用レンズ。
(態様27)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が眼鏡レンズの後面にある、態様17~25のいずれか1
項記載の眼科用レンズ。
(態様28)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が、ベース眼鏡レンズのマトリックス中に埋め込ま
れている、態様17~25のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様29)
1層、2層、3層、又は4層から構成されている、態様17~28のいずれか1項記載の眼科用
レンズ。
(態様30)
前記ベースレンズが、1層、2層、3層、又は4層から構成されている、態様17~29のいず
れか1項記載の眼科用レンズ。
(態様31)
前記少なくとも1つの屈折光学素子が、以下の形状:円形、半円形、非円形、楕円形、
三角形、長方形、五角形、六角形、及び正方形の1つ又は複数を有する、態様17~30のい
ずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様32)
前記レンズの周辺領域の少なくとも一部に焦点ぼけを提供するように構成されている、
態様1~31のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様33)
前記レンズの周辺領域の少なくともかなりの部分に焦点ぼけを提供するように構成され
ている、態様1~31のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
(態様34)
前記レンズの周辺領域に焦点ぼけを提供するように構成されている、態様1~31のいず
れか1項記載の眼科用レンズ。
(態様35)
眼鏡レンズである、態様1~34のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
図1Aは、特定の実施態様による、屈折光学素子(ROE)を構成する3層レンズレットアレイの概略側面図である。図1Bは、特定の実施態様による、ROE及び回折光学素子(DOE)を構成する3層レンズレットアレイの概略側面図である。 図2は、特定の実施態様による、ROEを含む3層レンズレットアレイを描いている概略側面図である。 図3Aは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Bは、特定の実施態様による、DOEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Cは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Dは、特定の実施態様による、DOEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Eは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Fは、特定の実施態様による、DOEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図である。図3Gは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図を示す。図3Hは、特定の実施態様による、ROEから形成されたレンズレットを有する眼鏡レンズの概略側面図を示す。図3Iは、特定の実施態様による、ROE及びDOEを用いて設計された薄膜でコーティングされた眼鏡レンズの概略正面図である。図3Jは、特定の実施態様による、ROE及びDOEを用いて設計された薄膜でコーティングされた眼鏡レンズ表面の概略断面図である。図3Kは、特定の実施態様による、ROE及びDOEで設計された眼鏡マトリックスに埋め込まれた薄膜及び別の光学膜でコーティングされた眼鏡レンズ表面の概略断面図である。図3Lは、特定の実施態様による光学薄膜の概略断面図である。図3Mは、特定の実施態様による、ROE及びDOEを含む光学薄膜の概略正面図である。 図4は、等しい又は実質的に等しい大きさの正又は負の焦点ぼけが導入された正視眼に入射する単色光を例示する。 図5は、等しい又は実質的に等しい大きさの正又は負の焦点ぼけが導入された正視眼に入射する多色光を例示する。 図6Aは、未矯正の2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射単色(555nm)光は0ジオプトリの両眼共同運動を有する。図6Bは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する入射単色(555nm)光が未矯正の2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図7は、-2ジオプトリの度数を有する単焦点眼鏡の色分けされた2次元サジタル度数プロファイルを示す。 図8Aは、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射単色(555nm)光は0ジオプトリの両眼共同運動を有する。入射ビームは、モデル眼に対して軸上(0度)又は同軸である。図8Bは、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射単色(555nm)光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。入射ビームは、モデル眼に対して軸外(5度)の非同軸ビームである。図8Cは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する入射単色(555nm)光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図9は、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射多色光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。しかしながら、描写のために、2つの波長(555nm及び610nm)のみが使用されている。図面の拡大は、2つの波長が、どのように異なる平面に集束するかを表している。 図10Aは、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射多色光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。図10Bは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Cは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Dは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Eは、図10Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図7に示される眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図10Fは、単純近視眼(Rx=-2D)が単焦点レンズ(Rx=-2D)で矯正されている概略図を示す。この図面の一部の拡大は、S錐体、M錐体、及びL錐体に対応する波長の特定の焦点を示す。 図11Aは、特定の実施態様による、マイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図11Bは、特定の実施態様による、マイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズのサグプロファイル(sag profile)を例示する。この図のサグプロファイルは、25mmの眼鏡レンズブランクの直径にわたって示されている。 図12Aは、図11A及び図11Aに示されるマイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡で矯正された2ジオプトリの近視モデル眼を表す概略図である。入射多色光は、0ジオプトリの両眼共同運動を有する。しかしながら、描写のために、2つの波長(555nm及び610nm)のみが使用されている。図12Bは、図12Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図11A及び図11Bに示されるマイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を示す。図12Cは、図12Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図11A及び図11Bに示されるマイクロレンズレットアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を示す。図12Dは、単純近視眼(Rx=-2D)が複数のDOEが埋め込まれた単焦点レンズ(Rx=-2D)で矯正されている概略図を示す。図面の一部の拡大は、S錐体、M錐体、及びL錐体に対応する3つの波長についての、2つの異なる網膜位置での特定の焦点を示す。 図13Aは、特定の実施態様による、ROEで構成されたマイクロレンズレットアレイを備える装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図13Bは、特定の実施態様による、DOEを用いて構成された装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEのアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図14Aは、特定の実施態様による、ROE 60を用いて構成されたマイクロレンズレットアレイを備える装置の正面図を例示し、レンズの中心部分にはレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、ROEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Bは、特定の実施態様による、装置の水平中心部分にはレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはROEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、ROEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Cは、特定の実施態様による、装置の垂直中心部分にはレンズレットもROEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはROEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、ROEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Dは、特定の実施態様による、DOE 60を用いて構成されたマイクロレンズレットアレイを備える装置の正面図を例示し、レンズの中心部分にはレンズレットもDOEも存在しない又は実質的に存在しない。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、DOEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Eは、装置の水平中心部分にはレンズレットもDOEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはDOEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、DOEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図14Fは、特定の実施態様による、装置の垂直中心部分にはレンズレットもDOEも存在しない又は実質的に存在しない該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたレンズレットアレイ若しくはDOEアレイ、レンズレットアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、DOEアレイ、又はレンズレットシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図15Aは、特定の実施態様による、装置領域の中心部分のROEが該装置の周辺領域のROEよりも直径が小さい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図15Bは、特定の実施態様による、装置の中心領域のROEが該装置の周辺領域のROEよりも直径が大きい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図15Cは、特定の実施態様による、装置領域の中心部分のDOEが該装置の周辺領域のDOEよりも直径が小さい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図15Dは、特定の実施態様による、装置の中心領域のDOEが該装置の周辺領域のDOEよりも直径が大きい該装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図16Aは、特定の実施態様による、中心部分により小さい直径のROEが存在する、ROEアレイを備える装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図16Bは、特定の実施態様による、中心部分により小さい直径のDOEが存在する、DOEアレイを備える装置の正面図を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図17Aは、特定の実施態様による、ROE 61が水平経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはROEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Bは、特定の実施態様による、ROEが垂直経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはROEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Cは、特定の実施態様による、ROEが斜めの経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはROEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたROEアレイ、ROEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はROEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Dは、特定の実施態様による、DOE 61が水平経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Eは、特定の実施態様による、DOEが垂直経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。図17Fは、特定の実施態様による、DOEが斜め経線ゾーンに配置され、アレイの他の部分にはDOEが存在しない又は実質的に存在しない装置を例示する。これは、シートに(又はその一部として)形成されたDOEアレイ、DOEアレイを組み込んだ眼鏡レンズ、又はDOEシートと眼鏡レンズとの組み合わせであり得る。 図18Aは、ヒト網膜の短波長(S)感受性光受容器、中波長(M)感受性光受容器、及び長波長(L)感受性光受容器についての分光感度曲線を例示する。図18Bは、ヒトの眼の軸上色収差を例示する。軸上色収差が、可視波長の連続関数としてジオプトリ単位でプロットされている。この図はまた、ヒトの眼に関連する様々な基準点/波長についてのジオプトリ単位での焦点移動の表も示す。焦点移動は、540nmの波長の光に対して計算される。 図19Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図19Bは、特定の実施態様による、図19Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+1D)を強調するために、1mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図19Cは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図19Dは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図19Eは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図19Fは、図19Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図19A及び図19Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図20Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図20Bは、特定の実施態様による、図20Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、1mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図20Cは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図20Dは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図20Eは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図20Fは、図20Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図20A及び図20Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図21Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図21Bは、特定の実施態様による、図21Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+1D)を強調するために、1mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図21Cは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図21Dは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図21Eは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図21Fは、図21Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図21A及び図21Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図22Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。個々の素子の度数は+2Dである。図22Cは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図22Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図22Dは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図22Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図22Eは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図22Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図22Fは、図22Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図22Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図23Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図23Bは、特定の実施態様による、図23Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図23Cは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図23Dは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図23Eは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図23Fは、図23Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図23A及び図23Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図24Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図24Bは、特定の実施態様による、図24Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、3.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図24Cは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図24Dは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図24Eは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図24Fは、図24Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図24A及び図24Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図25Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図25Bは、特定の実施態様による、図25Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図25Cは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図25Dは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図25Eは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図25Fは、図25Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図25A及び図25Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図26Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。個々の素子の度数は+1Dである。図26Cは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図26Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図26Dは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図26Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図26Eは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図26Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図26Fは、図26Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図26Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図27Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図27Bは、特定の実施態様による、図27Aに示されているROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、1.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図27Cは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図27Dは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図27Eは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図27Fは、図27Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図27A及び図27Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図28Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図28Bは、特定の実施態様による、図28Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を例示する。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2mm光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図28Cは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図28Dは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図28Eは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図28Fは、図28Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図28A及び図28Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図29Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。個々の素子の度数は+1Dである。図29Cは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図29Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図29Dは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図29Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図29Eは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図29Aに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図29Fは、図29Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図29Aに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図30Aは、特定の実施態様による、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルを例示する。この図の度数プロファイルは、5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図30Bは、特定の実施態様による、図30Aに示されるROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズの2次元度数プロファイルの拡大版を示す。この図の度数プロファイルは、ROE素子の実際の度数(+2D)を強調するために、2.5mmの光学ゾーンの直径にわたって正規化座標上に示されている。図30Cは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図30Dは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(555nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図30Eは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、ROEアレイが埋め込まれた眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における軸上幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。図30Fは、図30Aに関連する追加データを示す。このデータは、0ジオプトリの両眼共同運動を有する、多色光源の2つの波長のうちの1つの波長(610nm)の入射光が、図30A及び図30Bに示される、眼鏡レンズで矯正された2ジオプトリの近視モデル眼に入射したときの、網膜面における5度軸外幾何学的スポットダイアグラム解析を例示する。 図31は、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい特定の種類の光学パターンが埋め込まれた装置の正面図を例示する。 図32は、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい特定の種類の光学パターンが埋め込まれた装置の正面図を例示する。 図33は、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい特定の種類の光学パターンが埋め込まれた装置の正面図を例示する。 図34は、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい特定の種類の光学パターンが埋め込まれた装置の正面図を例示する。 図35は、特定の実施態様による、眼鏡レンズ上のオーバーレイとして又は眼鏡レンズに組み込まれて使用してもよい特定の種類の光学パターンが埋め込まれた装置の正面図を例示する。 図36は、特定の実施態様による、2対の眼鏡レンズを使用する、例示的な-2D近視モデル眼の代替の矯正方法を例示する。 図37は、特定の実施態様による、2対の眼鏡レンズを使用する、例示的な-2D近視モデル眼の代替の矯正方法を例示する。

Claims (21)

  1. 近視眼用の眼科用レンズであって、該眼の屈折異常を少なくとも部分的に矯正するため
    の焦点屈折力を有するベースレンズ;及び少なくとも1つのマイクロレンズレットを含む
    少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイを含み;該ベースレンズ及び該少なくとも1
    つのマイクロレンズレットアレイの組合わせが、該ベースレンズが網膜の黄斑領域内に第
    1の波長の焦点が合った信号を提供するように、かつ該少なくとも1つのマイクロレンズレ
    ットアレイが該第1の波長の焦点外信号及び網膜の該黄斑領域内への該第1の波長とは異な
    る第2の波長の焦点が合った信号を提供するように構成される、前記眼科用レンズ。
  2. 前記眼科用レンズが眼鏡レンズである、請求項1記載の眼科用レンズ。
  3. 前記第1の波長が590 nmであり、かつ前記第2の波長が510 nmである、請求項1又は2記載
    の眼科用レンズ。
  4. 前記第1の波長が510 nmであり、かつ前記第2の波長が590 nmである、請求項1又は2記載
    の眼科用レンズ。
  5. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイが510 nm~550 nmの領域の第1の波長
    の焦点外信号及び555 nm~610 nmの領域の第2の波長の焦点が合った信号を提供する、請
    求項1又は2記載の眼科用レンズ。
  6. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイが555 nm~610 nmの領域の第1の波長
    の焦点外信号及び510 nm~550 nmの領域の第2の波長の焦点が合った信号を提供する、請
    求項1又は2記載の眼科用レンズ。
  7. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットが450,000μm2以下の面積を有する、請求項
    1~6のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  8. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットが、0.2mm2未満、0.25mm2未満、又は0.3mm2
    未満の面積を有する、請求項1~7のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  9. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
    ズレットが750μm以下の直径を有する、請求項1~8のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  10. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットが、400μm未満、500μm未満、又は600μm
    未満の直径を有する、請求項1~9のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  11. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイが20%以下のフィルレシオを有する
    、請求項1~10のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  12. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイが20%以下の瞳フィルレシオを有す
    る、請求項1~11のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  13. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
    ズレットが500mm~2000mmの焦点距離を有する、請求項1~12のいずれか1項記載の眼科用
    レンズ。
  14. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットアレイの前記少なくとも1つのマイクロレン
    ズレットが1000mmを超える焦点距離を有する、請求項13記載の眼科用レンズ。
  15. 前記マイクロレンズレットアレイが、中心間距離が1mm未満の複数のマイクロレンズレ
    ットを含む、請求項1~14のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  16. 前記マイクロレンズレットアレイが前記眼科用レンズの前面にある、請求項1~15のい
    ずれか1項記載の眼科用レンズ。
  17. 前記マイクロレンズレットアレイが前記眼科用レンズの後面にある、請求項1~16のい
    ずれか1項記載の眼科用レンズ。
  18. 前記マイクロレンズレットアレイが、前記ベースレンズのマトリックス中に埋め込まれ
    ている、請求項1~17のいずれか1項記載の眼科用レンズ。
  19. 1層、2層、3層、又は4層から構成されている、請求項1~18のいずれか1項記載の眼科用
    レンズ。
  20. 前記ベースレンズが、1層、2層、3層、又は4層から構成されている、請求項1~19のい
    ずれか1項記載の眼科用レンズ。
  21. 前記少なくとも1つのマイクロレンズレットが、円形、半円形、非円形、楕円形、三角
    形、長方形、五角形、六角形、及び正方形の1つ又は複数の形状を有する、請求項1~20の
    いずれか1項記載の眼科用レンズ。
JP2023110103A 2016-10-25 2023-07-04 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法 Pending JP2023134558A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201662412507P 2016-10-25 2016-10-25
US62/412,507 2016-10-25
JP2019522321A JP7308749B2 (ja) 2016-10-25 2017-10-25 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法
PCT/AU2017/051173 WO2018076057A1 (en) 2016-10-25 2017-10-25 Devices, systems and/or methods for myopia control

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019522321A Division JP7308749B2 (ja) 2016-10-25 2017-10-25 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023134558A true JP2023134558A (ja) 2023-09-27

Family

ID=62022919

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019522321A Active JP7308749B2 (ja) 2016-10-25 2017-10-25 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法
JP2023110103A Pending JP2023134558A (ja) 2016-10-25 2023-07-04 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019522321A Active JP7308749B2 (ja) 2016-10-25 2017-10-25 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法

Country Status (8)

Country Link
US (3) US11226497B2 (ja)
EP (1) EP3532891A4 (ja)
JP (2) JP7308749B2 (ja)
KR (1) KR102619407B1 (ja)
CN (2) CN114637129A (ja)
AU (2) AU2017351635C1 (ja)
SG (2) SG11201903710QA (ja)
WO (1) WO2018076057A1 (ja)

Families Citing this family (76)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11061255B2 (en) * 2015-06-23 2021-07-13 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Ophthalmic lens comprising lenslets for preventing and/or slowing myopia progression
US10877294B2 (en) 2015-06-23 2020-12-29 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Contact lens comprising non-coaxial lenslets for preventing and/or slowing myopia progression
CA3032668A1 (en) 2016-08-01 2018-02-08 University Of Washington Ophthalmic lenses for treating myopia
EP3625620A4 (en) 2017-05-08 2021-07-21 SIGHTGLASS VISION, Inc. CONTACT LENSES FOR THE REDUCTION OF MYOPIA AND THEIR MANUFACTURING PROCESSES
EP3730997A4 (en) * 2017-12-19 2022-01-26 Hoya Lens Thailand Ltd. PROCESS FOR MANUFACTURING SPECTACLE GLASS AND SPECTACLE GLASS
WO2019124354A1 (ja) 2017-12-19 2019-06-27 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ成形型の製造方法及び眼鏡レンズの製造方法
US10884264B2 (en) 2018-01-30 2021-01-05 Sightglass Vision, Inc. Ophthalmic lenses with light scattering for treating myopia
US20210048689A1 (en) * 2018-03-01 2021-02-18 Essilor International Lens element
US20210048690A1 (en) * 2018-03-01 2021-02-18 Essilor International Lens element
US10921612B2 (en) * 2018-03-29 2021-02-16 Reopia Optics, Llc. Spectacles and associated methods for presbyopia treatment and myopia progression control
US11681161B2 (en) 2018-03-29 2023-06-20 Reopia Optics, Inc. Anti-myopia-progression spectacles and associated methods
EP3783421A4 (en) * 2018-06-29 2022-01-12 Hoya Lens Thailand Ltd. GLASSES
KR102501015B1 (ko) * 2018-06-29 2023-02-21 호야 렌즈 타일랜드 리미티드 안경 렌즈
KR102501016B1 (ko) * 2018-06-29 2023-02-21 호야 렌즈 타일랜드 리미티드 안경 렌즈
GB2592488A (en) * 2018-07-12 2021-09-01 Sightglass Vision Inc Methods and devices for reducing myopia in children
CN109031696B (zh) * 2018-08-20 2020-06-05 赵佩韬 基于周边微透镜的视力控制镜片及眼镜
JPWO2020045567A1 (ja) * 2018-08-31 2021-05-13 ホヤ レンズ タイランド リミテッドHOYA Lens Thailand Ltd 眼鏡レンズ、眼鏡レンズの製造方法および眼鏡レンズ用被膜
WO2020069232A1 (en) * 2018-09-27 2020-04-02 Reopia Optics, LLC Anti-myopia-progression spectacles and associated methods
US11131867B2 (en) * 2018-10-16 2021-09-28 Essilor International Optical lens
EP3640714A1 (en) 2018-10-17 2020-04-22 Essilor International Optical articles comprising encapsulated microlenses and methods of making the same
EP3640713A1 (en) * 2018-10-17 2020-04-22 Essilor International Optical articles having embossed films defining encapsulated microlenses and methods of making the same
JP7213090B2 (ja) * 2018-12-28 2023-01-26 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズの評価方法
WO2020141375A1 (en) * 2019-01-01 2020-07-09 Shamir Optical Industry Ltd. Visual receptive field enhancement
CN113661434A (zh) * 2019-03-01 2021-11-16 视窗视觉公司 用于降低近视加深的眼科镜片及制造该眼科镜片的方法
JP2021005081A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 ホヤ レンズ タイランド リミテッドHOYA Lens Thailand Ltd 眼鏡レンズおよびその設計方法
JP7217676B2 (ja) * 2019-06-25 2023-02-03 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズおよびその設計方法
JP2021005080A (ja) * 2019-06-26 2021-01-14 ホヤ レンズ タイランド リミテッドHOYA Lens Thailand Ltd 眼科用レンズ
CN114286963A (zh) * 2019-06-28 2022-04-05 华柏恩视觉研究中心有限公司 矫正、减缓、减少和/或控制近视进展的眼科镜片和方法
EP3761104A1 (en) * 2019-07-04 2021-01-06 Essilor International Optical system
CN110507521A (zh) * 2019-07-19 2019-11-29 浙江工业大学 一种活动式抗疲劳眼镜夹片的制作方法
CN110515219A (zh) * 2019-07-19 2019-11-29 浙江工业大学 一种抗疲劳眼镜的制作方法
US20220342233A1 (en) * 2019-09-19 2022-10-27 The Uab Research Foundation Multi-spectral and multi-focal control of myopia
EP4036634A4 (en) * 2019-09-25 2023-10-18 Hoya Lens Thailand Ltd. SPECTACLE LENS AND ASSOCIATED MANUFACTURING METHOD
US20220326547A1 (en) * 2019-09-25 2022-10-13 Nthalmic Holding Pty Ltd Apparatus and methods of spectacle solutions for myopia
JP7256100B2 (ja) * 2019-09-26 2023-04-11 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼科用レンズ
EP3812142A1 (de) 2019-10-23 2021-04-28 Carl Zeiss Vision International GmbH Verfahren zur herstellung eines brillenglases sowie ein erzeugnis umfassend ein brillenglas
EP4066046A1 (en) * 2019-11-28 2022-10-05 Shamir Optical Industry Ltd. Retinal stimulation device for mitigation of myopia progression
CN115243643A (zh) * 2019-12-20 2022-10-25 Z光学股份有限公司 高清晰度和扩展景深人工晶状体
JP7402675B2 (ja) * 2019-12-23 2023-12-21 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ
AU2021220750B2 (en) * 2020-02-12 2023-06-01 Nthalmic Holding Pty Ltd Spectacle lenses with auxiliary optical elements
WO2021159168A1 (en) * 2020-02-14 2021-08-19 Nthalmic Holding Pty Ltd Apparatus and methods of ancillary spectacle kit solution for myopia management
CN115244452A (zh) * 2020-03-01 2022-10-25 恩塔米克控股有限公司 可将单光眼镜镜片转换为具有非屈光不透明特征光学膜的近视管理眼镜镜片
WO2021181304A1 (en) * 2020-03-11 2021-09-16 Brien Holden Vision Institute Limited Ophthalmic lenses and methods for correcting, slowing, reducing, and/or controlling the progression of myopia in conjunction with use of atropine or related compounds
JP7358619B2 (ja) * 2020-03-17 2023-10-10 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ
EP3896513A1 (en) * 2020-04-14 2021-10-20 Essilor International Optical microstructure-containing laminate for ophthalmic lens incorporation
EP3896512A1 (en) * 2020-04-14 2021-10-20 Essilor International Optical microstructure-containing laminate for ophthalmic lens incorporation
JP2021173984A (ja) * 2020-04-30 2021-11-01 省一 小野 視力支援装置
TW202142927A (zh) * 2020-05-14 2021-11-16 泰國商豪雅鏡片泰國有限公司 眼鏡鏡片
EP3923061A1 (en) * 2020-06-12 2021-12-15 Essilor International Lens element
EP3923062A1 (en) * 2020-06-12 2021-12-15 Essilor International Lens element
JP2022050867A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 ホヤ レンズ タイランド リミテッド 眼鏡レンズ及びその設計方法
EP3982191A1 (en) * 2020-10-09 2022-04-13 Essilor International Soft optical patch with light filtration and vision correction for ophthalmic applications
EP4006626A1 (en) * 2020-11-26 2022-06-01 Carl Zeiss Vision International GmbH Spectacle lens design, spectacle lens kit and method of manufacturing a spectacle lens
EP4095592A1 (en) 2020-11-26 2022-11-30 Carl Zeiss Vision International GmbH Spectacle lens design, spectacle lens kit and method of manufacturing a spectacle lens
KR102246912B1 (ko) 2020-12-15 2021-04-29 최태환 히팅시트
EP4268011A1 (en) * 2020-12-23 2023-11-01 Essilor International An optical lens
CN113703191B (zh) * 2021-02-19 2023-04-07 艾普偏光科技(厦门)有限公司 一种倾斜光栅防止或减缓近视的眼镜镜片及其制备方法
EP4057052A1 (en) * 2021-03-08 2022-09-14 Essilor International Ophthalmic set for myopia progression control
EP4063942A1 (en) * 2021-03-25 2022-09-28 Essilor International Eyewear
EP4089473A1 (en) 2021-05-10 2022-11-16 Carl Zeiss Vision International GmbH Spectacle lens design, spectacle lens kit, method of manufacturing a spectacle lens and method of providing a spectacle lens design
EP4091805A1 (en) 2021-05-18 2022-11-23 Essilor International A method for improved coating of an optical article comprising optical elements
CN113189790B (zh) * 2021-05-20 2023-07-18 维哲视光科技有限公司 球棒结构环型多点微透镜离焦镜片以及其设计方法
GB2621754A (en) * 2021-05-28 2024-02-21 Sightglass Vision Inc Ophthalmic lenses for reducing myopia progression and laser based methods for forming the same
US20230036893A1 (en) * 2021-07-30 2023-02-02 Coopervision International Limited Ophthalmic lenses having a photopolymer layer with grin elements
US11860453B2 (en) * 2021-07-30 2024-01-02 Coopervision International Limited Methods of manufacturing an ophthalmic lens
US20230031798A1 (en) * 2021-07-30 2023-02-02 Coopervision International Limited Films having grin elements for application to spectacles or other ophthalmic lenses
DE102021132187B3 (de) 2021-12-07 2023-03-30 Rodenstock Gmbh Adhäsionsfolie zur Reduzierung der Progression von Myopie sowie Verfahren zur Anbringung derselben
US20230185111A1 (en) * 2021-12-15 2023-06-15 Essilor International Lens element and corresponding computer-implemented determining method
US20230236439A1 (en) * 2022-01-21 2023-07-27 Coopervision International Limited Myopia-control contact lenses and methods relating thereto
WO2023155984A1 (en) * 2022-02-16 2023-08-24 Carl Zeiss Vision International Gmbh Spectacle lens to reduce the progression of myopia
WO2023180403A1 (en) * 2022-03-25 2023-09-28 Essilor International Lens element
JP2023177794A (ja) * 2022-06-03 2023-12-14 東海光学株式会社 眼鏡用レンズ
EP4292798A1 (en) 2022-06-14 2023-12-20 Carl Zeiss Vision International GmbH Method of providing refractive microstructures on a surface of a spectacle lens and spectacle lens design
EP4318094A1 (en) * 2022-08-05 2024-02-07 Essilor International Lens element
WO2024089399A1 (en) * 2022-10-28 2024-05-02 Coopervision International Limited Films having asymmetric grin optical elements for application to spectacles or other ophthalmic lenses
WO2024089402A1 (en) * 2022-10-28 2024-05-02 Coopervision International Limited Ophthalmic lenses including asymmetric gradient index optical elements

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5166712A (en) * 1987-06-01 1992-11-24 Valdemar Portney Multifocal ophthalmic lens
JPH01243016A (ja) * 1988-03-24 1989-09-27 Takahiro Okamoto 眼鏡用レンズおよびこれを使用する眼鏡
US4960326A (en) * 1989-03-06 1990-10-02 Dauvergne Hector A Lenticular eyewear and method of fabrication
AU2004219674A1 (en) * 2003-03-06 2004-09-23 Powervision, Inc. Adaptive optic lens and method of making
FR2888947B1 (fr) 2005-07-20 2007-10-12 Essilor Int Composant optique a cellules
US20080137030A1 (en) * 2006-11-03 2008-06-12 Hoffman William C Optical devices with reduced chromatic aberration
EP3973931A1 (en) 2008-12-22 2022-03-30 Medical College of Wisconsin, Inc. Method and apparatus for limiting growth of eye length
CN102038596B (zh) 2011-01-28 2013-01-09 中山大学中山眼科中心 一种可调控刺激光源的视觉训练仪
US20140327875A1 (en) * 2011-03-08 2014-11-06 Ronald Blum Advanced electro-active optic device
WO2013015743A1 (en) * 2011-07-27 2013-01-31 National University Of Singapore Optical lens for slowing myopia progression
CN104678572B (zh) * 2013-11-29 2018-04-27 豪雅镜片泰国有限公司 眼镜片
SG10201400920RA (en) * 2014-03-24 2015-10-29 Menicon Singapore Pte Ltd Apparatus and methods for controlling axial growth with an ocular lens
US10278864B2 (en) * 2014-10-22 2019-05-07 Elwha Llc Systems and methods for chromatic aberration correction
CN107407823B (zh) 2015-02-03 2019-11-01 睛姿控股公司 焦点调节辅助透镜
EP3070101A1 (en) 2015-03-16 2016-09-21 Universität Heidelberg Agents for use in the therapeutic or prophylactic treatment of myopia or hyperopia
BR122020016722B1 (pt) * 2015-04-15 2023-04-11 Vision Ease, Lp Lente oftálmica
US10877294B2 (en) 2015-06-23 2020-12-29 Johnson & Johnson Vision Care, Inc. Contact lens comprising non-coaxial lenslets for preventing and/or slowing myopia progression

Also Published As

Publication number Publication date
EP3532891A4 (en) 2020-04-29
SG11201903710QA (en) 2019-05-30
CN110226118B (zh) 2022-02-11
AU2017351635A1 (en) 2019-05-23
US20200073147A1 (en) 2020-03-05
EP3532891A1 (en) 2019-09-04
US20230039493A1 (en) 2023-02-09
WO2018076057A1 (en) 2018-05-03
KR20190076005A (ko) 2019-07-01
US20230034749A1 (en) 2023-02-02
JP7308749B2 (ja) 2023-07-14
US11874532B2 (en) 2024-01-16
JP2020500328A (ja) 2020-01-09
SG10202107685YA (en) 2021-08-30
AU2022283726A1 (en) 2023-02-02
AU2017351635C1 (en) 2023-08-03
CN110226118A (zh) 2019-09-10
AU2017351635B2 (en) 2022-09-08
US11226497B2 (en) 2022-01-18
CN114637129A (zh) 2022-06-17
KR102619407B1 (ko) 2024-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2023134558A (ja) 近視制御のための装置、システム、及び/又は方法
CN112673302B (zh) 抗近视发展眼镜及相关联方法
US11187921B2 (en) Anti-myopia-progression spectacles and associated methods
JP2022539018A (ja) 近視の進行を矯正、減速、軽減、および/または抑制するための眼用レンズおよび方法
KR20220049606A (ko) 렌즈 요소
US11681161B2 (en) Anti-myopia-progression spectacles and associated methods
TW201841024A (zh) 使用繞射光學元件之用於控制及/或翻轉人眼縱向色差之眼鏡片系統
CN107847314B (zh) 高清和景深扩展人工晶状体
WO2016125808A1 (ja) 焦点調節補助レンズ
CN216434562U (zh) 眼镜片及光学眼镜
CN116745688A (zh) 眼镜镜片设计、制造眼镜镜片的方法和提供用于至少延缓近视进展的眼镜镜片的方法
TW202138877A (zh) 具有輔助光學元件之眼鏡鏡片
JP7358619B2 (ja) 眼鏡レンズ
CN115728961A (zh) 眼镜片及光学眼镜
CN115053171A (zh) 眼镜镜片
JP2022531469A (ja) エッジトゥエッジのフォトクロミックソフトコンタクトレンズを設計する方法
EP4123364A1 (en) Spectacle lens
CN117642653A (zh) 用于施加到眼镜或其它眼科镜片的具有grin元件的膜

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230801

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230817