JP2023134027A - 潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯面の潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能なプラネタリギヤ機構を提供すること。【解決手段】潤滑システム10は、ハス歯22bを含むサンギヤ22を有するプラネタリギヤ機構11の潤滑システム10であって、供給路61と、供給路62と、コントローラ15と、を備える。供給路61は、サンギヤ22の回転軸Oに沿った方向におけるサンギヤ22の両側のうち一方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。供給路62は、サンギヤ22の両側のうち他方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。コントローラ15は、サンギヤ22の回転方向に基づいて、サンギヤ22の歯面22aへの潤滑油の吐出を供給路61と供給路62の間で切り替える。【選択図】図3
Description
本発明は、潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構に関する。
近年、変速装置等に用いられているプラネタリギヤ機構に対して、電動化のニーズに伴い高速回転が求められている。高速回転によって生じる音の低減を図り、伝達トルクを向上する観点からプラネタリギヤ機構にハス歯ギヤが用いられる。
特許文献1に示すようなハス歯ギヤを用いたプラネタリギヤ機構では、歯面を潤滑する潤滑油は回転軸に沿って流動するため、流動方向の上流側から潤滑油が供給されている。
しかしながら、高速回転において、例えば建設機械のように正転と逆転の双方が多用される場合、ハス歯ギヤの一方向への回転に応じて潤滑油を供給すると、ハス歯ギヤを反対方向に回転させた場合に歯面の潤滑が不十分となる恐れがある。逆に、正転と逆転のどちらの方向に回転させた場合においても充分な潤滑となるよう潤滑油を供給するようにした場合には、潤滑油量が過多となって攪拌ロスが大きくなってしまう。
本開示は、正転と逆転の双方が多用されるハス歯ギヤを用いたプラネタリギヤ機構において、歯面の潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能な潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構を提供することを目的とする。
本開示にかかる第1の態様の潤滑システムは、ハス歯ギヤを有するプラネタリギヤ機構の潤滑システムであって、第1潤滑油供給路と、第2潤滑油供給路と、コントローラと、を備える。第1潤滑油供給路は、ハス歯ギヤの回転軸に沿った方向におけるハス歯ギヤの両側のうち一方側に配置され、ハス歯ギヤの歯面に向かって形成されている。第2潤滑油供給路は、ハス歯ギヤの両側のうち他方側に配置され、ハス歯ギヤの歯面に向かって形成されている。コントローラは、ハス歯ギヤの回転方向に基づいて、ハス歯ギヤの歯面への潤滑油の吐出を第1潤滑油供給路と第2潤滑油供給路の間で切り替える。
本開示にかかる第2の態様のプラネタリギヤ機構は、第1潤滑油供給路と、第2潤滑油供給路と、を備える。第1潤滑油供給路は、ハス歯ギヤの回転軸に沿った方向におけるハス歯ギヤの両側のうち一方側に配置され、ハス歯ギヤの歯面に向かって形成されている。第2潤滑油供給路は、ハス歯ギヤの両側のうち他方側に配置され、ハス歯ギヤの歯面に向かって形成されている。
本開示によれば、正転と逆転の双方が多用されるハス歯ギヤを用いたプラネタリギヤ機構において、歯面の潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能な潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構を提供することができる。
本開示にかかる実施形態のプラネタリギヤ機構およびプラネタリギヤ機構を有する潤滑システムについて図面を参照しながら説明する。本実施形態のプラネタリギヤ機構は、例えば、作業機械の駆動系に用いられる。
<構成>
(作業機械1の駆動系2の概要)
図1は、作業機械1の駆動系2を示す模式図である。作業機械1の駆動系2は、エンジン3と、トルクコンバータ4と、トランスミッション5と、トランスファ6と、アクスル7a、7bと、一対のフロントタイヤ8と、一対のリアタイヤ9とを有する。エンジン3は、例えば、ディーゼル式のエンジンである。エンジン3で発生した駆動力は、トルクコンバータ4に伝達される。トルクコンバータ4は、トランスミッション5にエンジン3で発生した駆動力を伝達する。
(作業機械1の駆動系2の概要)
図1は、作業機械1の駆動系2を示す模式図である。作業機械1の駆動系2は、エンジン3と、トルクコンバータ4と、トランスミッション5と、トランスファ6と、アクスル7a、7bと、一対のフロントタイヤ8と、一対のリアタイヤ9とを有する。エンジン3は、例えば、ディーゼル式のエンジンである。エンジン3で発生した駆動力は、トルクコンバータ4に伝達される。トルクコンバータ4は、トランスミッション5にエンジン3で発生した駆動力を伝達する。
トランスミッション5は、トルクコンバータ4を介して伝達されるエンジン3の駆動力を減速してトランスファ6に伝達する。本実施形態のプラネタリギヤ機構11(後述する)は、例えばトランスミッション5の減速機として用いられる。
トランスファ6は、トランスミッション5から伝達された駆動力を前後のアクスル7a、7bに分配する。前側のアクスル7aには、一対のフロントタイヤ8が接続されている。一対のフロントタイヤ8は、前側のアクスル7aに分配されたエンジン3からの動力によって回転する。後側のアクスル7bには、一対のリアタイヤ9が接続されている。一対のリアタイヤ9は、後側のアクスル7bに分配されたエンジン3からの動力によって回転する。
作業機械1は、プラネタリギヤ機構11のギヤを潤滑する潤滑システム10を有している。図2は、潤滑システム10の構成を示すブロック図である。潤滑システム10は、プラネタリギヤ機構11と、ポンプ12と、切り替えバルブ13と、回転センサ14と、コントローラ15と、を有する。
ポンプ12は、潤滑油を貯留するタンク16からプラネタリギヤ機構11に潤滑油を供給する。詳しくは後述するが、プラネタリギヤ機構11には、ギヤに潤滑油を供給する複数の供給路が設けられている。切り替えバルブ13は、複数の供給路の間で潤滑油の供給を切り替える。回転センサ14は、ギヤの回転方向を判断するための情報を検出する。コントローラ15は、ポンプ12および切り替えバルブ13を制御する。コントローラ15は、回転センサ14の検出情報に基づいて、切り替えバルブ13を制御する。
(プラネタリギヤ機構11)
図3は、本実施形態のプラネタリギヤ機構11を示す断面図である。
図3は、本実施形態のプラネタリギヤ機構11を示す断面図である。
プラネタリギヤ機構11は、入力シャフト21(第1シャフトの一例)と、サンギヤ22(ハス歯ギヤの一例)と、複数のプラネタリギヤ23と、ピニオンシャフト24と、プラネタリキャリア25と、リングギヤ26(ハス歯ギヤの一例)と、固定部材27と、出力シャフト28(第2シャフトの一例)と、ハウジング29と、を備える。
入力シャフト21には、動力が入力される。図1では、エンジン3の動力がトルクコンバータ4を介して入力される。入力シャフト21は、円柱状の部材である。入力シャフト21は、ハウジング29に挿入されている。入力シャフト21は、ハウジング29に配置された軸受け51によって、ハウジング29に対して回転可能に支持されている。図3では、入力シャフト21の中心軸をOとして示す。入力シャフト21は、後述する出力シャフト28と同軸上に配置されている。中心軸Oと平行な方向のうち、入力シャフト21から出力シャフト28に向かう方向を第1方向A1とし、第1方向A1と反対方向であって、出力シャフト28から入力シャフト21に向かう方向を第2方向A2とする。入力シャフト21は、本体部111と、端部112と、を有する。本体部111の第1方向A1側の端に端部112が配置されている。図4は、サンギヤ22近傍を示す拡大図である。端部112は、本体部111の外径よりも小さく形成されている。本体部111と端部112で段差が形成されている。段差の部分に、本体部111は、中心軸Oに対して垂直な端面111aを有する。
サンギヤ22は、入力シャフト21の先端に固定されている。サンギヤ22は、入力シャフト21と同軸上に配置されている。サンギヤ22は、入力シャフト21のハウジング29内に配置された端部112の周囲に配置されている。サンギヤ22は、入力シャフト21とともに軸Oを中心として回転する。サンギヤ22は、ハス歯ギヤである。サンギヤ22は、ハス歯22bを含む歯面22aを有する。サンギヤ22のハス歯22bは、図3および図4において二点鎖線で示されている。ハス歯22bは、軸Oに対して傾斜している。
図3に示すように、複数のプラネタリギヤ23は、サンギヤ22の周囲に配置されている。本実施形態では、後述する図5(a)に示すように、3つのプラネタリギヤ23が設けられている。プラネタリギヤ23は、ハス歯ギヤである。図3に示すように、プラネタリギヤ23は、ハス歯23bを含む歯面23aを有する。プラネタリギヤ23のハス歯23bは、図3において二点鎖線で示されている。ハス歯23bは、軸Oに対して傾斜している。プラネタリギヤ23は、ピニオンシャフト24に回転可能に支持されている。プラネタリギヤ23は、軸Oと並行な方向を中心に回転する。
ピニオンシャフト24は、プラネタリギヤ23の中心に挿入されている。ピニオンシャフト24の周囲には軸受け52が配置されている。軸受け52の周囲にはプラネタリギヤ23が配置されている。軸受け52によって、プラネタリギヤ23はピニオンシャフト24に対して回転することができる。ピニオンシャフト24は、各々のプラネタリギヤ23に対して設けられている。本実施形態では、3つのプラネタリギヤ23に対応して、3つのピニオンシャフト24が設けられている。
プラネタリキャリア25は、複数のピニオンシャフト24を支持する。複数のピニオンシャフト24は、プラネタリキャリア25に固定されている。プラネタリキャリア25は、第1キャリアディスク31と、第2キャリアディスク32と、複数のキャリア柱33と、第1キャリアボス34と、第2キャリアボス35と、有している。
第1キャリアディスク31は、円盤状である。第1キャリアディスク31には、複数のピニオンシャフト24の第1端241(第2方向A2側の端)が固定されている。第1キャリアディスク31は、複数のプラネタリギヤ23の第2方向A2側に配置されている。第1キャリアディスク31には、中心軸Oに沿って貫通孔が形成され、貫通孔に入力シャフト21が挿入されている。
第2キャリアディスク32は、円盤状である。第2キャリアディスク32には、複数のピニオンシャフト24の第2端242(第1方向A1側の端)が固定されている。第2キャリアディスク32は、複数のプラネタリギヤ23の第1方向A1側に配置されている。第2キャリアディスク32には、中心軸Oに沿って貫通孔が形成され、貫通孔に出力シャフト28が挿入されている。
複数のプラネタリギヤ23は、第1キャリアディスク31と第2キャリアディスク32の間に配置されている。複数のキャリア柱33は、第1キャリアディスク31と第2キャリアディスク32の間を繋ぐ。キャリア柱33は、周方向においてプラネタリギヤ23の間に配置されている。
第1キャリアボス34は、第1キャリアディスク31から第2方向A2に向かって突出している。第1キャリアボス34の内側には、入力シャフト21が挿入されている。
第2キャリアボス35は、第2キャリアディスク32から第1方向A1に向かって突出している。第2キャリアボス35の内側には、出力シャフト28が挿入されている。
第1キャリアボス34は、軸受け53を介してハウジング29に回転可能に支持されている。第2キャリアボス35は、軸受け54を介してハウジング29に回転可能に支持さている。
リングギヤ26は、複数のプラネタリギヤ23の周囲に配置されている。リングギヤ26は円環状である。リングギヤ26の内周面には、プラネタリギヤ23のハス歯23bと噛み合うハス歯を有する歯面26aが形成されている。リングギヤ26は、固定部材27を介してハウジング29に固定されている。
固定部材27は、環状である。固定部材27は、リングギヤ26の外周側に配置されている。固定部材27は、ハウジング29に固定されている。固定部材27は、リングギヤ26の外周に配置された歯と噛み合っている。
出力シャフト28は、入力シャフト21と同軸上(中心軸O上)に配置されている。出力シャフト28は、プラネタリキャリア25にスプラインの歯で噛み合っている。
出力シャフト28は、ハウジング29に配置された複数の軸受け55によってハウジング29に対して回転可能に支持されている。プラネタリキャリア25および第2キャリアディスク32の各々には、軸Oに沿って貫通孔が形成されている。出力シャフト28は、これらの貫通孔に挿入されて、第2キャリアディスク32および第2キャリアボス35に固定されている。
出力シャフト28は、ハウジング29に配置された複数の軸受け55によってハウジング29に対して回転可能に支持されている。プラネタリキャリア25および第2キャリアディスク32の各々には、軸Oに沿って貫通孔が形成されている。出力シャフト28は、これらの貫通孔に挿入されて、第2キャリアディスク32および第2キャリアボス35に固定されている。
ハウジング29は、サンギヤ22と、複数のプラネタリギヤ23と、ピニオンシャフト24と、プラネタリキャリア25と、リングギヤ26と、固定部材27と、を収容する。
ハウジング29には、入力シャフト21と出力シャフト28が挿入されている。
ハウジング29には、入力シャフト21と出力シャフト28が挿入されている。
ハウジング29は、第1支持部41と、第2支持部42と、第3支持部43と、第4支持部44と、を有する。
第1支持部41は、第1キャリアディスク31の第2方向A2側に配置されている。第1支持部41は、壁部411と、突出部412と、を有する。壁部411は、第1キャリアディスク31と平行に配置されている。壁部411は、第1キャリアボス34の周囲に配置されている。突出部412は、壁部411から第2方向A2に向かって突出している。突出部412には、入力シャフト21が挿入される貫通孔が形成されている。突出部の貫通孔の内壁と入力シャフト21の間に軸受け51が配置されている。これにより、ハウジング29は、入力シャフト21を回転可能に支持する。壁部411は、軸Oに沿った貫通孔を有する。この貫通孔に第1キャリアボス34が挿入されている。壁部411の貫通孔の内壁と第1キャリアボス34の間に軸受け53が配置されている。これにより、第1支持部41は、第1キャリアボス34を回転可能に支持する。
第2支持部42は、第2キャリアディスク32の第1方向A1側と、リングギヤ26の径方向外側を覆うように配置されている。第2支持部42は、壁部421と、外縁部422と、を有する。壁部421は、第2キャリアディスク32の第1方向A1側に配置されている。壁部421は、軸Oに沿った貫通孔を有する。この貫通孔に第2キャリアボス35が挿入されている。第2支持部42は、第2キャリアボス35を回転可能に支持する。壁部421の貫通孔の内壁と第2キャリアボス35の間に軸受け54が配置されている。
外縁部422は、壁部421の外周側の端から第2方向A2に向かって延びる。外縁部422の第2方向A2側の端は、壁部411の外周部分と接続されている。
第1支持部41が第1キャリアボス34を回転可能に支持し、第2支持部42が第2キャリアボス35を回転可能に支持することによって、プラネタリキャリア25はハウジング29に回転可能に支持される。
第3支持部43は、第2支持部42の第1方向A1側に配置されている。第3支持部43は、第2支持部42に固定されている。第3支持部43は、軸Oに沿った貫通孔を有する。貫通孔には、出力シャフト28が挿入されている。貫通孔の内壁と出力シャフト28の間には、複数の軸受け55が配置されている。これにより、第3支持部43は、出力シャフト28を回転可能に支持する。
第4支持部44は、第3支持部43の第1方向A1側に配置されている。第4支持部44は、第3支持部43に固定されている。第4支持部44は、軸Oに沿った貫通孔を有する。貫通孔には、出力シャフト28が挿入されている。
(供給路61~64)
次に、サンギヤ22、プラネタリギヤ23およびリングギヤ26に潤滑油を供給する供給路61~64について説明する。プラネタリギヤ機構11は、供給路61~64を更に有する。
次に、サンギヤ22、プラネタリギヤ23およびリングギヤ26に潤滑油を供給する供給路61~64について説明する。プラネタリギヤ機構11は、供給路61~64を更に有する。
供給路61は、サンギヤ22の第2方向A2側に配置されている。供給路61は、サンギヤ22の歯面22aに向かって潤滑油を吐出するように形成されている。供給路61は、入力シャフト21に配置されている。供給路61は、図4に示すように、第1部分611と、複数の第2部分612と、複数の第3部分613と、を含む。
第1部分611は、入力シャフト21の本体部111の中心軸に沿って配置されている。複数の第2部分612は、第1部分611の第1方向A1側の端から径方向外側に向かって形成されている。第3部分613は、各々の第2部分612の径方向外側の端から第1方向A1に形成され、本体部111の端面111aに開口61aを有する。開口61aは、図4に示すように、軸Oに沿った方向において、サンギヤ22のハス歯22bと対向するように配置されている。開口61aは、第1方向A1に沿って視た場合に歯面22aと重なるように配置されている。
図5(a)は、第1方向A1に沿ってプラネタリギヤ機構11を見た場合における潤滑油を吐出する開口とギヤとの位置関係を示す模式図である。図5(a)および後述の図5(b)では、分かり易くするために開口を大きく示している。図5(a)に示すように、複数の第3部分613の開口61aは、軸Oを中心として周方向に沿って配置されている。開口61aは、軸Oを中心として、等間隔に配置されている。開口61aの数は、プラネタリギヤ23の数と同じ数に設定されている。第1部分611から第1方向A1に供給された潤滑油は、複数の第2部分612に分かれて第3部分613を通って複数の開口61aから歯面22aに向かって吐出される。供給路61は、第1潤滑油供給路の一例に対応する。開口61aは、第1吐出口の一例に対応する。
供給路62は、サンギヤ22の第1方向A1側に配置されている。供給路62は、サンギヤ22の歯面22aに向かって潤滑油を吐出するように形成されている。供給路62は、図3に示すように、出力シャフト28およびハウジング29に配置されている。供給路62は、第1部分621と、第2部分622と、第3部分623と、第4部分624と、第5部分625と、第6部分626と、を有する。
第1部分621は、第4支持部44に配置されている。第1部分621は、第4支持部44の外面から出力シャフト28まで形成されている。第2部分622は、出力シャフト28の外周面に周方向に沿って形成された溝である。第1部分621は、溝である第2部分622に繋がっている。第3部分623は、第2部分622から出力シャフト28の中心軸に向かって形成されている。第4部分624は、第3部分623の中心側の端から、図4に示すように、出力シャフト28の第2方向A2側の端面28a近傍まで形成されている。第5部分625は、第4部分624の第2方向A2側の端から径方向外側に向かって形成されている。第6部分626は、第5部分625の径方向外側の端から第2方向A2に形成されている。第6部分626は、出力シャフト28の第2方向A2側の端面28aに開口62aを有する。開口62aは、図4に示すように、軸Oに沿った方向においてサンギヤ22のハス歯22bと対向するように配置されている。開口62aは、第2方向A2に沿って視た場合に歯面22aと重なるように配置されている。図5(b)は、第2方向A2に沿ってプラネタリギヤ機構11を見た場合における潤滑油を吐出する開口とギヤとの位置関係を示す模式図である。図5(b)に示すように、開口62aは、出力シャフト28の端面28aの1か所に配置されている。
第1部分621は、第4支持部44に配置されている。第1部分621は、第4支持部44の外面から出力シャフト28まで形成されている。第2部分622は、出力シャフト28の外周面に周方向に沿って形成された溝である。第1部分621は、溝である第2部分622に繋がっている。第3部分623は、第2部分622から出力シャフト28の中心軸に向かって形成されている。第4部分624は、第3部分623の中心側の端から、図4に示すように、出力シャフト28の第2方向A2側の端面28a近傍まで形成されている。第5部分625は、第4部分624の第2方向A2側の端から径方向外側に向かって形成されている。第6部分626は、第5部分625の径方向外側の端から第2方向A2に形成されている。第6部分626は、出力シャフト28の第2方向A2側の端面28aに開口62aを有する。開口62aは、図4に示すように、軸Oに沿った方向においてサンギヤ22のハス歯22bと対向するように配置されている。開口62aは、第2方向A2に沿って視た場合に歯面22aと重なるように配置されている。図5(b)は、第2方向A2に沿ってプラネタリギヤ機構11を見た場合における潤滑油を吐出する開口とギヤとの位置関係を示す模式図である。図5(b)に示すように、開口62aは、出力シャフト28の端面28aの1か所に配置されている。
潤滑油は、第1部分621、第2部分622、第3部分623、第4部分624、第5部分625および第6部分626を通って開口62aから歯面22aに向かって吐出される。供給路62は、第2潤滑油供給路の一例に対応する。開口62aは、第2吐出口の一例に対応する。
供給路63は、リングギヤ26の第2方向A2側に配置されている。供給路63は、リングギヤ26の歯面26aに向かって潤滑油を吐出するように形成されている。供給路63は、ハウジング29に配置されている。供給路63は、第1支持部41の壁部411に配置されている。供給路63は、壁部411の外面から内面まで形成されている。供給路63は、軸Oと平行に配置されている。供給路63は、壁部411の内面に開口63aを有する。開口63aは、軸Oに沿った方向においてリングギヤ26の内側のハス歯と対向するように配置されている。開口63aは、第1方向A1に沿って視て、歯面26aと重なるように配置されている。図5(a)に示すように、開口63aは、例えば、リングギヤ26の歯面26aの最上部に1か所設けられている。供給路63は、第1潤滑油供給路または第3潤滑油供給路の一例に対応する。開口63aは、第1吐出口の一例に対応する。
供給路64は、リングギヤ26の第1方向A1側に配置されている。供給路64は、リングギヤ26の歯面26aに向かって潤滑油を吐出するように形成されている。供給路64は、ハウジング29に配置されている。供給路64は、第2支持部42の壁部421に配置されている。供給路64は、第2支持部42の外面から内面まで形成されている。供給路64は、第1部分641と、第2部分642と、を有する。第1部分641は、壁部421の外周面から内側(軸Oの方向)に向かって、軸Oに対して垂直に配置されている。第2部分642は、第1部分641の内側の端から第2方向A2に向かって配置されている。第2部分642は、壁部421の内周面に開口64aを有する。開口64aは、軸Oに沿った方向においてリングギヤ26の内側のハス歯と対向するように配置されている。開口64aは、軸Oに沿った方向において開口63aと対向する。開口64aは、第2方向A2に沿って視て、歯面26aと重なるように配置されている。図5(b)に示すように、開口64aは、例えば、リングギヤ26の歯面26aの最上部に1か所設けられている。供給路64は、第2潤滑油供給路または第4潤滑油供給路の一例に対応する。開口64aは、第2吐出口の一例に対応する。
(切り替えバルブ13)
切り替えバルブ13は、ポンプ12から送られる潤滑油をギヤに供給する供給路を切り替える。ポンプ12とタンク16の間は、第1管路71によって接続されている。切り替えバルブ13とポンプ12との間は第2管路72によって接続されている。切り替えバルブ13には、第3管路73と第4管路74が接続されている。第3管路73は、プラネタリギヤ機構11の供給路61と供給路63に接続されている。第4管路74は、プラネタリギヤ機構11の供給路62と供給路64に接続されている。
切り替えバルブ13は、ポンプ12から送られる潤滑油をギヤに供給する供給路を切り替える。ポンプ12とタンク16の間は、第1管路71によって接続されている。切り替えバルブ13とポンプ12との間は第2管路72によって接続されている。切り替えバルブ13には、第3管路73と第4管路74が接続されている。第3管路73は、プラネタリギヤ機構11の供給路61と供給路63に接続されている。第4管路74は、プラネタリギヤ機構11の供給路62と供給路64に接続されている。
切り替えバルブ13は、第2管路72の接続先を、第3管路73と第4管路74の間で切り替える。切り替えバルブ13によって第2管路72と第3管路73が接続された場合、潤滑油はプラネタリギヤ機構11の供給路61と供給路63に供給される。また、切り替えバルブ13によって第2管路72と第4管路74が接続された場合、潤滑油はプラネタリギヤ機構11の供給路62と供給路64に供給される。
プラネタリギヤ機構11とタンク16の間は、第5管路75によって接続されている。図2および図3に示すように、プラネタリギヤ機構11から排出された潤滑油がタンク16に戻される。
(回転センサ14)
回転センサ14は、サンギヤ22の回転方向を判断するための情報を検出する。回転センサ14は、検出情報をコントローラ15に送信する。回転センサ14としては、例えばロータリーエンコーダを用いることができる。
回転センサ14は、サンギヤ22の回転方向を判断するための情報を検出する。回転センサ14は、検出情報をコントローラ15に送信する。回転センサ14としては、例えばロータリーエンコーダを用いることができる。
サンギヤ22の回転方向を判断するための情報としては、他に、入力シャフト21または出力シャフト28の回転方向の情報であってもよいし、作業機械1の前後進切り替えレバーの位置の情報であってもよい。前後進切り替えレバーが前進の位置にあるときは、サンギヤ22が所定方向に回転し、後進位置にあるときは、サンギヤ22が所定方向とは反対方向に回転していると判断できる。
(コントローラ15)
コントローラ15は、CPUなどのプロセッサを含む。プロセッサは、ポンプ12および切り替えバルブ13の制御のための処理を行う。コントローラ15は、記憶装置を含む。記憶装置は、RAM或いはROMなどのメモリ、及び、HDD(Hard Disk Drive)或いはSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を含む。記憶装置は、ポンプ12および切り替えバルブ13の制御のためのデータ及びプログラムを記憶している。
コントローラ15は、CPUなどのプロセッサを含む。プロセッサは、ポンプ12および切り替えバルブ13の制御のための処理を行う。コントローラ15は、記憶装置を含む。記憶装置は、RAM或いはROMなどのメモリ、及び、HDD(Hard Disk Drive)或いはSSD(Solid State Drive)などの補助記憶装置を含む。記憶装置は、ポンプ12および切り替えバルブ13の制御のためのデータ及びプログラムを記憶している。
コントローラ15は、回転センサ14の検出情報に基づいて切り替えバルブ13を制御する。コントローラ15は、回転センサ14の検出情報を受信すると、サンギヤ22の回転方向を判断し、判断した回転方向に応じて切り替えバルブ13を切り替えて、供給路61と供給路63、または供給路62と供給路64から潤滑油を吐出する。
ハス歯ギヤの回転と潤滑油の流れについて説明する。図6(a)は、サンギヤ22とプラネタリギヤ23が噛み合っている状態を示す側面模式図である。説明を分かり易くするためにプラネタリギヤ23の大きさおよび形状は図3と異なっている。図6(b)は、サンギヤ22およびプラネタリギヤ23を第1方向A1に沿って視た場合の模式図である。
図6(b)に示す左回転である矢印L方向にサンギヤ22が回転した場合、サンギヤ22のハス歯22bの形状およびプラネタリギヤ23のハス歯23bの形状によって、潤滑油は、歯面22aと歯面23a上を図6(a)に示す第1方向A1に向かって流動する。一方、図6(b)に示す右回転である矢印R方向にサンギヤ22が回転した場合、潤滑油は歯面22aと歯面23a上を第2方向A2に向かって流動する。
このため、サンギヤ22が左回転方向Lに回転した場合は、流動する方向の上流側であるサンギヤ22の第2方向A2側から第1方向A1に向かうように潤滑油を供給することによって、歯面22a、23a上に常時潤滑油を供給することができる。また、サンギヤ22が右回転方向Rに回転した場合は、流動する方向の上流側であるサンギヤ22の第1方向A1側から第2方向A2に向かうように潤滑油を供給することによって、歯面22a、23a上に常時潤滑油を供給することができる。
なお、リングギヤ26とプラネタリギヤ23の間においても、サンギヤ22が左回転方向Lに回転した場合、潤滑油が第1方向A1に流動し、サンギヤ22が右回転方向Rに回転した場合、潤滑油が第2方向A2に流動する。
このため、コントローラ15は、回転センサ14の検出情報に基づいてサンギヤ22の回転方向が左回転方向Lであると判断した場合、切り替えバルブ13を駆動して、第2管路72と第3管路73を接続する。これによりポンプ12によってタンク16から供給された潤滑油は、サンギヤ22の第2方向A2側に位置する供給路61の開口61aからサンギヤ22の歯面22aに向かって吐出される。また、ポンプ12によってタンク16から供給された潤滑油は、リングギヤ26の第2方向A2側に位置する供給路63の開口63aからリングギヤ26の歯面26aに向かって吐出される。
また、コントローラ15は、回転センサ14の検出情報に基づいてサンギヤ22の回転方向が右回転方向Rであると判断した場合、切り替えバルブ13を駆動して、第2管路72と第4管路74を接続する。これによりポンプ12によってタンク16から供給された潤滑油は、サンギヤ22の第1方向A1側に位置する供給路62の開口62aからサンギヤ22の歯面22aに向かって吐出される。ポンプ12によってタンク16から供給された潤滑油は、リングギヤ26の第1方向A1側に位置する供給路64の開口64aからリングギヤ26の歯面26aに向かって吐出される。
<動作>
次に、本実施形態の潤滑システム10の制御動作について説明する。図7は、本実施形態の潤滑システム10の制御動作を示すフロー図である。
次に、本実施形態の潤滑システム10の制御動作について説明する。図7は、本実施形態の潤滑システム10の制御動作を示すフロー図である。
はじめに、ステップS101において、コントローラ15は、ポンプ12を駆動する。次に、ステップS102において、コントローラ15は、回転センサ14の検出情報を受信する。
次に、ステップS103において、コントローラ15は、受信した検出情報に基づいて、サンギヤ22の回転方向を判断する。例えば、コントローラ15は、検出情報からサンギヤ22の回転方向が左回転方向Lであるか否かを判断する。
ステップS103において、回転方向が左回転方向Lであると判断した場合、制御はステップS104に進む。
ステップS104において、コントローラ15は、切り替えバルブ13を駆動して、第2管路72と第3管路73を接続し、制御が終了する。これによりポンプ12の駆動によってタンク16から供給された潤滑油は、サンギヤ22の第2方向A2側に位置する供給路61の開口61aからサンギヤ22の歯面22aに向かって吐出される。また、ポンプ12の駆動によってタンク16から供給された潤滑油は、リングギヤ26の第2方向A2側に位置する供給路63の開口63aからリングギヤ26の歯面26aに向かって吐出される。
一方、ステップS103において、回転方向が左回転方向Lでないと判断した場合、回転方向が右回転方向Rであると判断でき、制御はステップS105に進む。
ステップS105において、コントローラ15は、切り替えバルブ13を駆動して、第2管路72と第4管路74を接続し、制御が終了する。これによりポンプ12の駆動によってタンク16から供給された潤滑油は、サンギヤ22の第1方向A1側に位置する供給路62の開口62aからサンギヤ22の歯面22aに向かって吐出される。ポンプ12の駆動によってタンク16から供給された潤滑油は、リングギヤ26の第1方向A1側に位置する供給路64の開口64aからリングギヤ26の歯面26aに向かって吐出される。
なお、回転センサ14は、サンギヤ22の回転方向に関する情報を常時検出してコントローラ15に送信している。このため、検出情報を受信する毎に回転方向を判断する。例えば、前回受信した検出情報に基づいて判断したサンギヤ22の回転方向と、今回受信した検出情報に基づいて判断したサンギヤ22の回転方向が一致する場合、コントローラ15は切り替えバルブ13を駆動せず、同じ状態を維持すればよい。
(特徴等)
(1)
本実施形態の潤滑システム10は、ハス歯22bを含むサンギヤ22(ハス歯ギヤの一例)を有するプラネタリギヤ機構11の潤滑システム10であって、供給路61(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路62(第2潤滑油供給路の一例)と、コントローラ15と、を備える。供給路61は、サンギヤ22の回転軸Oに沿った方向におけるサンギヤ22の両側のうち一方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。供給路62は、サンギヤ22の両側のうち他方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。コントローラ15は、サンギヤ22の回転方向に基づいて、サンギヤ22の歯面22aへの潤滑油の吐出を供給路61と供給路62の間で切り替える。
(1)
本実施形態の潤滑システム10は、ハス歯22bを含むサンギヤ22(ハス歯ギヤの一例)を有するプラネタリギヤ機構11の潤滑システム10であって、供給路61(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路62(第2潤滑油供給路の一例)と、コントローラ15と、を備える。供給路61は、サンギヤ22の回転軸Oに沿った方向におけるサンギヤ22の両側のうち一方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。供給路62は、サンギヤ22の両側のうち他方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。コントローラ15は、サンギヤ22の回転方向に基づいて、サンギヤ22の歯面22aへの潤滑油の吐出を供給路61と供給路62の間で切り替える。
サンギヤ22の回転に応じて供給路61と供給路62の間で切り替えることによって、サンギヤ22がいずれの方向に回転した場合であっても、サンギヤ22によって潤滑油が流動する方向の上流側から適切な量の潤滑油を供給することができる。このため、サンギヤ22の歯面22aの潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能となる。
(2)
実施形態の潤滑システム10では、供給路61は、開口61a(第1吐出口の一例)を有する。開口61aは、回転軸Oに沿った方向から視てサンギヤ22の歯面22aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される。供給路62は、開口62a(第2吐出口の一例)を有する。開口62aは、回転軸Oに沿った方向から視てサンギヤ22の歯面22aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される。
実施形態の潤滑システム10では、供給路61は、開口61a(第1吐出口の一例)を有する。開口61aは、回転軸Oに沿った方向から視てサンギヤ22の歯面22aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される。供給路62は、開口62a(第2吐出口の一例)を有する。開口62aは、回転軸Oに沿った方向から視てサンギヤ22の歯面22aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される。
これにより、サンギヤ22の歯面22aを開口61aまたは開口62aから吐出された潤滑油によって潤滑することができる。
(3)
実施形態の潤滑システム10は、入力シャフト21(第1シャフトの一例)と、複数のプラネタリギヤ23と、を更に備える。入力シャフト21には、サンギヤ22が固定されている。複数のプラネタリギヤ23は、サンギヤ22の周囲に配置され、サンギヤ22と噛み合う。供給路61は、潤滑油が吐出される複数の開口61aを有する。複数の開口61aは、入力シャフト21に配置されている。
実施形態の潤滑システム10は、入力シャフト21(第1シャフトの一例)と、複数のプラネタリギヤ23と、を更に備える。入力シャフト21には、サンギヤ22が固定されている。複数のプラネタリギヤ23は、サンギヤ22の周囲に配置され、サンギヤ22と噛み合う。供給路61は、潤滑油が吐出される複数の開口61aを有する。複数の開口61aは、入力シャフト21に配置されている。
これにより、サンギヤ22が左回転方向Lに回転した場合に、サンギヤ22とプラネタリギヤ23の間を潤滑油によって潤滑することができる。
(4)
実施形態の潤滑システム10では、複数の開口61aは、周方向において等間隔で配置されている。開口61aの数は、プラネタリギヤ23の数以上である。
実施形態の潤滑システム10では、複数の開口61aは、周方向において等間隔で配置されている。開口61aの数は、プラネタリギヤ23の数以上である。
これにより、サンギヤ22と複数のプラネタリギヤ23の間に対して潤滑油を十分に供給することができる。
(5)
実施形態の潤滑システム10は、プラネタリキャリア25と、ハウジング29と、出力シャフト28(第2シャフトの一例)と、を更に備える。プラネタリキャリア25は、複数のプラネタリギヤ23を回転可能に支持する。ハウジング29は、プラネタリキャリア25を回転可能に支持する。出力シャフト28は、プラネタリキャリア25に固定され、入力シャフト21と同軸上に配置されている。供給路62は、潤滑油が吐出される開口62aを有する。開口62aは、出力シャフト28に配置されている。
実施形態の潤滑システム10は、プラネタリキャリア25と、ハウジング29と、出力シャフト28(第2シャフトの一例)と、を更に備える。プラネタリキャリア25は、複数のプラネタリギヤ23を回転可能に支持する。ハウジング29は、プラネタリキャリア25を回転可能に支持する。出力シャフト28は、プラネタリキャリア25に固定され、入力シャフト21と同軸上に配置されている。供給路62は、潤滑油が吐出される開口62aを有する。開口62aは、出力シャフト28に配置されている。
これにより、サンギヤ22が右回転方向Rに回転した場合に、サンギヤ22とプラネタリギヤ23の間に潤滑油を供給することができる。
(6)
実施形態の潤滑システム10は、複数のプラネタリギヤ23と、リングギヤ26と、供給路63(第3潤滑油供給路の一例)と、供給路64(第4潤滑油供給路の一例)と、を更に備える。複数のプラネタリギヤ23は、サンギヤ22の周囲に配置され、サンギヤ22の歯面22aと噛み合う。リングギヤ26は、複数のプラネタリギヤ23の周囲に配置され、複数のプラネタリギヤ23と噛み合う。供給路63は、回転軸Oに沿った方向におけるリングギヤ26の両側のうち一方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。供給路64は、リングギヤ26の両側のうち他方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。
実施形態の潤滑システム10は、複数のプラネタリギヤ23と、リングギヤ26と、供給路63(第3潤滑油供給路の一例)と、供給路64(第4潤滑油供給路の一例)と、を更に備える。複数のプラネタリギヤ23は、サンギヤ22の周囲に配置され、サンギヤ22の歯面22aと噛み合う。リングギヤ26は、複数のプラネタリギヤ23の周囲に配置され、複数のプラネタリギヤ23と噛み合う。供給路63は、回転軸Oに沿った方向におけるリングギヤ26の両側のうち一方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。供給路64は、リングギヤ26の両側のうち他方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。
これにより、サンギヤ22が左回転方向Lと右回転方向Rのいずれに回転した場合であっても、サンギヤ22と複数のプラネタリギヤ23の間と、複数のプラネタリギヤ23とリングギヤ26の間に、適切な量の潤滑油を供給することができる。
(7)
本実施形態の潤滑システム10は、ハス歯を含むリングギヤ26(ハス歯ギヤの一例)を有するプラネタリギヤ機構11の潤滑システム10であって、供給路63(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路64(第2潤滑油供給路の一例)と、コントローラ15と、を備える。供給路63は、リングギヤ26の回転軸Oに沿った方向におけるリングギヤ26の両側のうち一方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。供給路64は、リングギヤ26の両側のうち他方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。コントローラ15は、リングギヤ26の回転方向に基づいて、リングギヤ26の歯面26aへの潤滑油の吐出を供給路63と供給路64の間で切り替える。
本実施形態の潤滑システム10は、ハス歯を含むリングギヤ26(ハス歯ギヤの一例)を有するプラネタリギヤ機構11の潤滑システム10であって、供給路63(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路64(第2潤滑油供給路の一例)と、コントローラ15と、を備える。供給路63は、リングギヤ26の回転軸Oに沿った方向におけるリングギヤ26の両側のうち一方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。供給路64は、リングギヤ26の両側のうち他方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。コントローラ15は、リングギヤ26の回転方向に基づいて、リングギヤ26の歯面26aへの潤滑油の吐出を供給路63と供給路64の間で切り替える。
リングギヤ26の回転に応じて供給路63と供給路64の間で切り替えることによって、リングギヤ26がいずれの方向に回転した場合であっても、リングギヤ26によって潤滑油が流動する方向の上流側から潤滑油を供給することができる。このため、リングギヤ26の歯面26aの潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能となる。
(8)
実施形態の潤滑システム10では、供給路63は、回転軸Oに沿った方向から視てリングギヤ26の歯面26aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される開口63a(第1吐出口の一例)を有する。供給路64は、回転軸Oに沿った方向から視てリングギヤ26の歯面26aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される開口64a(第2吐出口の一例)を有する。
実施形態の潤滑システム10では、供給路63は、回転軸Oに沿った方向から視てリングギヤ26の歯面26aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される開口63a(第1吐出口の一例)を有する。供給路64は、回転軸Oに沿った方向から視てリングギヤ26の歯面26aと重なるように配置され、潤滑油が吐出される開口64a(第2吐出口の一例)を有する。
これにより、リングギヤ26の歯面26aを開口63aまたは開口64aから吐出された潤滑油によって潤滑することができる。
(9)
実施形態の潤滑システム10は、サンギヤ22と、複数のプラネタリギヤ23と、プラネタリキャリア25と、ハウジング29と、を更に備える。複数のプラネタリギヤ23は、サンギヤ22の周囲に配置され、サンギヤ22と噛み合う。プラネタリキャリア25は、複数のプラネタリギヤ23を回転可能に支持する。リングギヤ26(ハス歯ギヤの一例)は、複数のプラネタリギヤ23の周囲に配置され、複数のプラネタリギヤ23と噛み合う。供給路63および供給路64の各々は、ハウジング29に配置されている。
実施形態の潤滑システム10は、サンギヤ22と、複数のプラネタリギヤ23と、プラネタリキャリア25と、ハウジング29と、を更に備える。複数のプラネタリギヤ23は、サンギヤ22の周囲に配置され、サンギヤ22と噛み合う。プラネタリキャリア25は、複数のプラネタリギヤ23を回転可能に支持する。リングギヤ26(ハス歯ギヤの一例)は、複数のプラネタリギヤ23の周囲に配置され、複数のプラネタリギヤ23と噛み合う。供給路63および供給路64の各々は、ハウジング29に配置されている。
これにより、リングギヤ26とプラネタリギヤ23の間の潤滑を十分に行うことができる。
(10)
本実施形態のプラネタリギヤ機構11は、供給路61(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路62(第2潤滑油供給路の一例)と、を備える。供給路61は、サンギヤ22(ハス歯ギヤの一例)の回転軸Oに沿った方向におけるサンギヤ22の両側のうち一方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。供給路62は、サンギヤ22の両側のうち他方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。
本実施形態のプラネタリギヤ機構11は、供給路61(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路62(第2潤滑油供給路の一例)と、を備える。供給路61は、サンギヤ22(ハス歯ギヤの一例)の回転軸Oに沿った方向におけるサンギヤ22の両側のうち一方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。供給路62は、サンギヤ22の両側のうち他方側に配置され、サンギヤ22の歯面22aに向かって形成されている。
サンギヤ22の回転に応じて供給路61と供給路62のいずれかから潤滑油を吐出することによって、サンギヤ22がいずれの方向に回転した場合であっても、サンギヤ22によって潤滑油が流動する方向の上流側から潤滑油を供給することができる。このため、サンギヤ22の歯面22aの潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能となる。
(11)
本実施形態のプラネタリギヤ機構11は、供給路63(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路64(第2潤滑油供給路の一例)と、を備える。供給路63は、リングギヤ26(ハス歯ギヤの一例)の回転軸Oに沿った方向におけるリングギヤ26の両側のうち一方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。供給路64は、リングギヤ26の両側のうち他方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。
本実施形態のプラネタリギヤ機構11は、供給路63(第1潤滑油供給路の一例)と、供給路64(第2潤滑油供給路の一例)と、を備える。供給路63は、リングギヤ26(ハス歯ギヤの一例)の回転軸Oに沿った方向におけるリングギヤ26の両側のうち一方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。供給路64は、リングギヤ26の両側のうち他方側に配置され、リングギヤ26の歯面26aに向かって形成されている。
リングギヤ26の回転に応じて供給路63と供給路64のいずれかから潤滑油を吐出することによって、リングギヤ26がいずれの方向に回転した場合であっても、リングギヤ26によって潤滑油が流動する方向の上流側から潤滑油を供給することができる。このため、リングギヤ26の歯面26aの潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能となる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(A)
上記実施形態では、供給路61は3つの開口61aを有しているが、これに限らなくてもよく、4つ以上であってもよいし、2つ以下であってもよい。
上記実施形態では、供給路61は3つの開口61aを有しているが、これに限らなくてもよく、4つ以上であってもよいし、2つ以下であってもよい。
供給路62は開口62aを1つだけ有しているが、これに限らず、複数の開口62aを有していてもよい。
(B)
上記実施形態では、リングギヤ26の歯面26aには、第1方向A1側において1か所の開口63aから潤滑油が吐出されているが、複数の開口から潤滑油が吐出されてもよい。また、リングギヤ26の歯面26aには、第2方向A2側において1か所の開口64aから潤滑油が吐出されているが、複数の開口から潤滑油が吐出されてもよい。
上記実施形態では、リングギヤ26の歯面26aには、第1方向A1側において1か所の開口63aから潤滑油が吐出されているが、複数の開口から潤滑油が吐出されてもよい。また、リングギヤ26の歯面26aには、第2方向A2側において1か所の開口64aから潤滑油が吐出されているが、複数の開口から潤滑油が吐出されてもよい。
(C)
上記実施形態では、開口61aと開口62aは、軸Oに沿って視た場合に、サンギヤ22の歯面22aと重なるように配置されているが、これに限らなくてもよい。開口61aおよび開口62aから吐出された潤滑油が歯面22aに供給されればよい。
上記実施形態では、開口61aと開口62aは、軸Oに沿って視た場合に、サンギヤ22の歯面22aと重なるように配置されているが、これに限らなくてもよい。開口61aおよび開口62aから吐出された潤滑油が歯面22aに供給されればよい。
また、開口63aと開口64aは、軸Oに沿って視た場合に、リングギヤ26の歯面26aと重なるように配置されているが、これに限らなくてもよい。開口63aおよび開口64aから吐出された潤滑油が歯面26aに供給されればよい。
(D)
上記実施形態では、リングギヤ26がハウジング29に固定されており、サンギヤ22とプラネタリギヤ23がハウジング29に対して回転し、動力がサンギヤ22に入力されてプラネタリキャリア25から出力されているが、これに限らなくてもよい。例えば、ハウジング29に対してプラネタリキャリア25を固定し、サンギヤ22とリングギヤ26を回転させ、リングギヤから動力が出力されてもよい。
上記実施形態では、リングギヤ26がハウジング29に固定されており、サンギヤ22とプラネタリギヤ23がハウジング29に対して回転し、動力がサンギヤ22に入力されてプラネタリキャリア25から出力されているが、これに限らなくてもよい。例えば、ハウジング29に対してプラネタリキャリア25を固定し、サンギヤ22とリングギヤ26を回転させ、リングギヤから動力が出力されてもよい。
(E)
上記実施形態のプラネタリギヤ機構11では、プラネタリギヤ23は3つ配置されているが、これに限られるものではなく、4つ以上であってもよい。
上記実施形態のプラネタリギヤ機構11では、プラネタリギヤ23は3つ配置されているが、これに限られるものではなく、4つ以上であってもよい。
(F)
上記実施形態の作業機械1は、フロントタイヤおよびリアタイヤが設けられたホイールローダ、およびフォークリフト等を例として挙げることができるが、これに限らず、履帯を有するショベルおよびブルドーザ等も挙げることができる。
上記実施形態の作業機械1は、フロントタイヤおよびリアタイヤが設けられたホイールローダ、およびフォークリフト等を例として挙げることができるが、これに限らず、履帯を有するショベルおよびブルドーザ等も挙げることができる。
本開示の潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構は、歯面の潤滑を十分に行い、攪拌ロスを低減することが可能な効果を発揮できる。
10 :潤滑システム
15 :コントローラ
22 :サンギヤ
22a :歯面
61 :供給路
62 :供給路
15 :コントローラ
22 :サンギヤ
22a :歯面
61 :供給路
62 :供給路
Claims (8)
- ハス歯ギヤを有するプラネタリギヤ機構の潤滑システムであって、
前記ハス歯ギヤの回転軸に沿った方向における前記ハス歯ギヤの両側のうち一方側に配置され、前記ハス歯ギヤの歯面に向かって形成された第1潤滑油供給路と、
前記ハス歯ギヤの前記両側のうち他方側に配置され、前記ハス歯ギヤの前記歯面に向かって形成された第2潤滑油供給路と、
前記ハス歯ギヤの回転方向に基づいて、前記ハス歯ギヤの前記歯面への潤滑油の吐出を前記第1潤滑油供給路と前記第2潤滑油供給路の間で切り替えるコントローラと、を備えた、潤滑システム。 - 前記第1潤滑油供給路は、潤滑油が吐出される第1吐出口を有し、
前記第1吐出口は、前記回転軸に沿った方向から視て前記ハス歯ギヤの前記歯面と重なるように配置され、
前記第2潤滑油供給路は、潤滑油が吐出される第2吐出口を有し、
前記第2吐出口は、前記回転軸に沿った方向において前記ハス歯ギヤの前記歯面と重なるように配置される、
請求項1に記載の潤滑システム。 - サンギヤとして前記ハス歯ギヤが固定された第1シャフトと、
前記ハス歯ギヤの周囲に配置され、前記ハス歯ギヤの前記歯面と噛み合う複数のプラネタリギヤと、を更に備え、
前記第1潤滑油供給路は、潤滑油が吐出される複数の第1吐出口を有し、
前記複数の第1吐出口は、前記第1シャフトに配置されている、
請求項1に記載の潤滑システム。 - 複数の前記第1吐出口は、周方向において等間隔で配置され、
前記第1吐出口の数は、前記プラネタリギヤの数以上である、
請求項3に記載の潤滑システム。 - 前記複数のプラネタリギヤを回転可能に支持するプラネタリキャリアと、
前記プラネタリキャリアを回転可能に支持するハウジングと、
前記プラネタリキャリアに固定され、前記第1シャフトと同軸上に配置された第2シャフトと、を更に備え、
前記第2潤滑油供給路は、潤滑油が吐出される第2吐出口を有し、
前記第2吐出口は、前記第2シャフトに配置されている、
請求項3に記載の潤滑システム。 - サンギヤとしての前記ハス歯ギヤの周囲に配置され、前記ハス歯ギヤの前記歯面と噛み合う複数のプラネタリギヤと、
前記複数のプラネタリギヤの周囲に配置され、前記複数のプラネタリギヤと噛み合うリングギヤと、
前記回転軸に沿った方向における前記リングギヤの両側のうち一方側に配置され、前記リングギヤの歯面に向かって形成された第3潤滑油供給路と、
前記リングギヤの前記両側のうち他方側に配置され、前記リングギヤの前記歯面に向かって形成された第4潤滑油供給路と、を更に備え、
前記コントローラは、前記ハス歯ギヤの前記回転方向に基づいて、前記ハス歯ギヤの前記歯面への潤滑油の吐出を前記第3潤滑油供給路と前記第4潤滑油供給路の間で切り替える、
請求項1に記載の潤滑システム。 - サンギヤと、
前記サンギヤの周囲に配置され、前記サンギヤと噛み合う複数のプラネタリギヤと、
前記複数のプラネタリギヤを回転可能に支持するプラネタリキャリアと、
前記プラネタリキャリアを回転可能に支持するハウジングと、を更に備え、
前記ハス歯ギヤは、前記複数のプラネタリギヤの周囲に配置され、前記複数のプラネタリギヤと噛み合い、
前記第1潤滑油供給路および前記第2潤滑油供給路の各々は、前記ハウジングに配置されている、
請求項1に記載の潤滑システム。 - ハス歯ギヤを有するプラネタリギヤ機構であって、
前記ハス歯ギヤの回転軸に沿った方向における前記ハス歯ギヤの両側のうち一方側に配置され、前記ハス歯ギヤの歯面に向かって形成された第1潤滑油供給路と、
前記ハス歯ギヤの前記両側のうち他方側に配置され、前記ハス歯ギヤの前記歯面に向かって形成された第2潤滑油供給路と、を備える、プラネタリギヤ機構。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022039345A JP2023134027A (ja) | 2022-03-14 | 2022-03-14 | 潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構 |
PCT/JP2023/003267 WO2023176179A1 (ja) | 2022-03-14 | 2023-02-01 | 潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022039345A JP2023134027A (ja) | 2022-03-14 | 2022-03-14 | 潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023134027A true JP2023134027A (ja) | 2023-09-27 |
Family
ID=88022787
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022039345A Pending JP2023134027A (ja) | 2022-03-14 | 2022-03-14 | 潤滑システムおよびプラネタリギヤ機構 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023134027A (ja) |
WO (1) | WO2023176179A1 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070039815A (ko) * | 2005-10-10 | 2007-04-13 | 현대자동차주식회사 | 피니언 기어의 급유용 와셔 |
JP5152162B2 (ja) * | 2009-11-25 | 2013-02-27 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 変速機構の潤滑構造 |
-
2022
- 2022-03-14 JP JP2022039345A patent/JP2023134027A/ja active Pending
-
2023
- 2023-02-01 WO PCT/JP2023/003267 patent/WO2023176179A1/ja unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2023176179A1 (ja) | 2023-09-21 |
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