JP2023133958A - 基板研磨装置および基板研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板研磨装置による効率のよい処理により精度の高い基板を提供する。【解決手段】基板研磨装置は、基板の処理面に研磨処理を行う基板研磨装置であって、第1研削部材、および、前記第1研削部材よりも最大径が大きい第2研削部材が配置される研削モジュールと、研磨部材を含む研磨モジュールと、前記研削モジュールおよび前記研磨モジュールを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1研削部材による、前記処理面の一部に対する第1研削、および、前記第2研削部材による、前記処理面に対する第2研削を行うように前記研削モジュールを制御し、前記第1研削および前記第2研削が行われた前記処理面に、研磨を行うように前記研磨モジュールを制御する。【選択図】図13

Description

本発明は、基板研磨装置および基板研磨方法に関する。
ウェハ等の基板を研磨する基板研磨装置が知られている。このような基板研磨装置では、精度を向上するため、CMP(Chemical Mechanical Polishing)等による研磨を含む、複数の処理が行われている。
特許文献1の基板の研磨方法では、処理対象物よりも小さな寸法の研磨パッドを処理対象物に接触させながら相対運動させて研磨処理を行った後、処理対象物よりも大きな寸法の研磨パッドを処理対象物に接触させながら相対運動させて研磨処理を行っている。特許文献2の基板処理装置では、同一の基板を2つの研磨ユニットで2段研磨している。
特開2017-163047号公報 特開2020-19115号公報
上述した基板の研磨方法または基板処理装置では、研磨処理の前に、十分な研磨条件を整えることができなかったり、十分な研磨条件を整えるために長い時間の処理が必要な場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、効率のよい処理により精度の高い基板を提供することを目的の1つとする。
本発明の一実施形態によれば、基板研磨装置は、基板の処理面に研磨処理を行う基板研磨装置であって、第1研削部材、および、前記第1研削部材よりも最大径が大きい第2研削部材が配置された研削モジュールと、研磨部材を含む研磨モジュールと、前記研削モジュールおよび前記研磨モジュールを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1研削部材による、前記処理面の一部に対する第1研削、および、前記第2研削部材による、前記処理面に対する第2研削を行うように前記研削モジュールを制御し、前記第1研削および前記第2研削が行われた前記処理面に、研磨を行うように前記研磨モジュールを制御する。
本発明の別の一実施形態によれば、基板研磨方法は、基板の処理面に研磨処理を行う基板研磨方法であって、前記処理面の一部に対し、第1研削部材による第1研削を行うことと、前記処理面に、第1研削部材よりも最大径が大きい第2研削部材により第2研削を行うことと、前記第1研削および前記第2研削が行われた前記処理面に、研磨部材により研磨を行うこととを備える。
図1は、第1実施形態の基板研磨装置を示す概念図である。 図2は、第1実施形態に係るロードユニットを模式的に示す断面図である。 図3は、第1実施形態に係る研削モジュールを示す概念図である。 図4Aは、第1実施形態に係る第1研削部材を示す概念図である。 図4Bは、第1実施形態に係る第1研削部材を示す概念図である。 図5Aは、第1実施形態に係る第2研削部材を示す概念図である。 図5Bは、第1実施形態に係る第2研削部材を示す概念図である。 図6は、第1研削、第2研削および基板の最大径を説明するための概念図である。 図7は、第1実施形態に係る検出器を示す概念図である。 図8は、第1研削の範囲の設定を説明するための概念図である。 図9は、第2搬送ユニットを示す概念図である。 図10は、研磨モジュールを模式的に示す斜視図である。 図11は、トップリングを示す概念図である。 図12は、制御装置の構成を示す概念図である。 図13は、第1実施形態に係る基板研磨方法の流れを示すフローチャートである。 図14は、変形例1-1に係る基板研磨方法の流れを示すフローチャートである。 図15は、変形例1-2に係る基板研磨方法の流れを示すフローチャートである。 図16は、変形例1-3に係る検出器を示す概念図である。 図17Aは、変形例1-4に係る第1研削部材を示す概念図である。 図17Bは、変形例1-4に係る第1研削部材を示す概念図である。 図18は、第2実施形態の基板研磨装置を説明するための概念図である。 図19は、第2実施形態に係る研削モジュールを説明するための概念図である。 図20は、第2実施形態に係る基板研磨方法の流れを示すフローチャートである。 図21Aは、研削の際の変形例2-1に係るトップリングを示す概念図である。 図21Bは、研磨の際の変形例2-1に係るトップリングを示す概念図である。 図22は、変形例2-2に係る基板研磨方法を説明するための概念図である。 図23は、変形例2-2に係る基板研磨方法を説明するための概念図である。 図24Aは、変形例2-2に係る基板研磨方法における、固定砥粒定盤上での研削を説明するための概念図である。 図24Bは、変形例2-2に係る基板研磨方法を説明するための概念図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
第1実施形態
図1は、第1実施形態による基板研磨装置1000の全体構成を模式的に示す平面図である。図1に示される基板研磨装置1000は、ロードユニット100、第1搬送ユニット200A、第2搬送ユニット200B、研削モジュール300、研磨モジュール400、乾燥モジュール500、アンロードユニット600、反転機800および制御装置900を有する。基板研磨装置1000の各構成要素は制御装置900により制御される。
<ロードユニット>
ロードユニット100は、研削および研磨等の処理が行われる前の基板WFを基板研磨装置1000内へ導入する。
基板WFの種類、大きさおよび形状は特に限定されない。基板WFは、半導体基板、特に、円板形状の基板または角型基板とすることができる。基板WFは、角型基板であることが好ましい。円形の半導体基板はSEMI規格等の規格により寸法が定まっているが、CCL基板(Copper Clad Laminate基板)、PCB(Printed Circuit Board)基板、フォトマスク基板およびディスプレイパネル等の四角形の角型基板は、規格などにより寸法が決まっていないので、様々な寸法の基板が存在し得る。これらの角型基板は大きなそりまたは厚さのばらつきを有する場合もあり、研削または研磨の量も多くなる。一方、これらの角型基板に対する平坦度の要求も高まっている。したがって、角型基板は、効率のよい処理により精度の高い基板を提供する必要が高く、本実施形態に好ましく適用される。以下では、基板WFが角型基板の場合を例に説明する。
図2は、本実施形態に係るロードユニット100を模式的に示す断面図である。ロードユニット100は筐体102を備える。筐体102は基板WFを受け入れる側に入口開口104を備える。図2に示される実施形態においては、右側が入口側である。ロードユニット100は、入口開口104から処理対象である基板WFを受け入れる。ロードユニット100の上流(図2では右側)には、基板研磨装置1000による基板WFの処理より前の処理工程が実施される基板処理装置が配置される。ロードユニット100は、IDリーダー106を備える。IDリーダー106は、入口開口104から受け入れられた基板WFのIDを読み取る。基板研磨装置1000は、読み取ったIDに応じて、基板WFに対して各種処理を行う。IDリーダー106はなくてもよい。ロードユニット100は、SMEMA(Surface Mount Equipment Manufacturers Association)の機械装置インターフェース規格(IPC-SMEMA-9851)に準拠するように構成されることが好ましい。
ロードユニット100は、基板WFを搬送するための複数の搬送ローラ202を備える。搬送ローラ202は、ローラシャフト204(図1)に取り付けられており、不図示のギアを介して、不図示のモータの駆動により回転される。搬送ローラ202を回転させることで、搬送ローラ202上の基板WFを所定の方向(図2においては左方向)に搬送することができる。ロードユニット100の筐体102は、基板WFの出口開口108を有する。ロードユニット100は、搬送ローラ202上の所定の位置における基板WFの存在の有無を検知するためのセンサ112を有する。センサ112は任意の形式のセンサとすることができ、たとえば光学式のセンサとすることができる。図2に示される実施形態においては、センサ112は筐体102内に3つ設けられており、1つは入口開口104付近に設けられるセンサ112aであり、1つはロードユニット100の中央付近に設けられるセンサ112bであり、もう1つは出口開口108付近に設けられるセンサ112cである。これらのセンサ112による基板WFの検知に応じて、ロードユニット100の動作を制御することができる。たとえば、入口開口104付近のセンサ112aが基板WFの存在を検知したら、ロードユニット100内の搬送ローラ202の回転を始動するようにしてもよいし、また、搬送ローラ202の回転速度を変更してもよい。また、出口開口108付近のセンサ112cが基板WFの存在を検知したら、後続のユニットである第1搬送ユニット200Aの入口シャッタ218を開くようにしてもよい。
ロードユニット100の搬送機構は、複数の搬送ローラ202と、搬送ローラ202が取り付けられる複数のローラシャフト204とを有する。図1の例では、各ローラシャフト204には3つの搬送ローラ202が取り付けられているが、特にこれに限定されない。ローラシャフト204上の搬送ローラ202の取り付け位置は、基板WFを安定的に搬送することができる位置であれば任意とすることができる。ただし、搬送ローラ202は
基板WFに接触するので、処理対象である基板WFに接触しても問題の無い領域に搬送ローラ202が接触するように配置すべきである。ロードユニット100の搬送ローラ202は、導電性ポリマーから構成することができる。搬送ローラ202は、ローラシャフト204などを介して電気的に接地される。これは、基板WFが帯電して基板WFを損傷することを防止するためである。また、ロードユニット100に、基板WFの帯電を防止するためにイオナイザー(図示せず)を設けてもよい。
ロードユニット100は、入口開口104および出口開口108の付近に、補助ローラ214が設けられている。補助ローラ214は、搬送ローラ202と同程度の高さに配置される。補助ローラ214は、ユニットと他のユニットとの間に搬送中の基板WFが落ちないように基板WFを支持する。補助ローラ214は、動力源に接続されておらず、自由に回転可能に構成される。なお、後述する第1研削、第2研削および研磨モジュール400による研磨を行うことが可能であれば、ロードユニット100の構成は特に限定されない。
<第1搬送ユニット>
第1搬送ユニット200Aは、ロードユニット100から搬出された基板WFの研削モジュール300への搬送を行い、研削モジュール300で研削された基板WFの反転機800への搬送を行う。これらの搬送を行うことができれば第1搬送ユニット200Aの構成は特に限定されない。図1の例では、第1搬送ユニット200Aは、ローラシャフト204と、ローラシャフト204に取り付けられた搬送ローラ202と、洗浄ノズル284とを備える。搬送ローラ202は、不図示のギアを介し、不図示のモータの駆動により回転される。搬送ローラ202の回転により、搬送ローラ上の基板WFが搬送される。洗浄ノズル284は、研削モジュール300で研削された基板WFを洗浄するための洗浄液を基板WFに供給する。第1搬送ユニット200Aは、不図示のストッパまたはアームを備えることができ、例えば、ストッパによって停止している基板WFをアームにより研削モジュール300のテーブル73(図3)上に移動させることができる。また、アームにより研削モジュール300で研削された基板WFを第1搬送ユニット200Aの搬送ローラ202上に移動させることができる。
<研削モジュール>
図3は、研削モジュール300の構成を模式的に示す斜視図である。研削モジュール300は、第1アーム71と、第2アーム72と、テーブル73と、テーブル駆動機構730と、第1アーム71に取り付けられた第1ヘッド710と、第2アーム72に取り付けられた第2ヘッド720と、処理液供給系統74と、を備える。図示の例では第1ヘッド710および第2ヘッド720は模式的に直方体の形状で示しているが、これに限定されない。
第1アーム71および第2アーム72は、それぞれ第1ヘッド710および第2ヘッド720を基板WFの処理面に沿って揺動可能に支持する。第1アーム71および第2アーム72の動作は、それぞれ後述する第1研削制御部953(図12)および第2研削制御部954により制御される。第1アーム71および第2アーム72は、お互いの移動を妨げないように、処理面の上方以外の位置に第1ヘッド71または第2ヘッド72が位置する退避位置に旋回可能に構成される。図示の例では、第2アーム72は第2ヘッド720が処理面から離れた退避位置に退避している。第1ヘッド710および第2ヘッド720を処理面上の所望の位置および退避位置に移動させることができれば、第1ヘッド710および第2ヘッド720を移動させる機構は特に限定されず、XYステージ等を用いてもよい。第1ヘッド710および第2ヘッド720は、それぞれ後述の第1パッド面712および第2パッド面722の中心軸を回転軸として回転してもよい。第1ヘッド710は、より狭い範囲を選択的に研削する観点から、中心軸から傾斜した軸を回転軸として回転
してもよい。
テーブル73は、基板WFを支持する基板支持部として機能する。テーブル73には、処理面が鉛直方向上側に向くように、基板WFが配置される。言い換えれば、研削モジュール300ではフェースアップ方式で研削が行われる。フェースアップ方式では、部分研削が容易であるほか、基板WFよりも小さい研削部材によりコンパクトな研削モジュールを構成できる。テーブル73の表面は、空気を吸い込むように多孔質材を備え、基板WFを吸着して固定することが好ましい。テーブル73は、テーブル駆動機構730によって回転軸Ax1の周りに回転できるようになっている。テーブル73は、テーブル駆動機構730によって、基板WFに角度回転運動、または、スクロール運動をさせるようになっていてもよく、テーブル73の任意の位置に回転後停止させてもよい。本運動と第1アーム71および第2アーム72の揺動運動とを組み合わせることにより、第1ヘッド710および第2ヘッド720は基板WF上の任意の位置に移動可能とすることができる。
処理液供給系統74は、基板WFの処理面に純水(DIW)を供給するための純水配管741を備える。純水配管741は、その第1端が不図示の純水供給源に接続され、その第2端が基板WFの上方に配置されている。制御装置900は、純水配管741に設置された不図示の開閉弁の開閉を制御することにより、純水の供給を制御する。
処理液供給系統74は、基板WFの処理面に純水または薬液等の研削液(GF)を供給するための研削液配管742を備える。研削液配管742は、その第1端が不図示の研削液供給源に接続され、その第2端が基板WFの上方に配置されている。制御装置900は、研削液配管742に設置された不図示の開閉弁の開閉を制御することにより、研削液の供給を制御する。
なお、代替的または追加的に、純水配管741および研削液配管742の少なくとも一つは、第1アーム71および第2アーム72の内部またはこれらの表面に沿って配置され、第1ヘッド710および第2ヘッド720から処理面に純水または研削液を供給する構成としてもよい。処理面に供給される液体の供給方法は特に限定されない。
図4Aは、第1ヘッド710に配置される第1研削部材G1を説明するための概念図である。第1ヘッド710は、第1押圧機構711および第1押圧パッド712を備える。第1押圧パッド712では、第1パッド面712Sに沿って研磨テープT1Aが摺動可能に配置されている(矢印Ar11)。研磨テープT1Aは、後述する第1研削において処理面と接触して研削する第1研削部材G1である。第1押圧機構711は第1押圧パッド712を押圧すればその態様は特に限定されない。第1押圧パッド712からの押圧により、研磨テープT1Aは基板WFに押し付けられる。
研磨テープT1Aは、第1テープ送り機構7100によりテープ送りされ、第1押圧パッド712上を摺動する。第1テープ送り機構7100は、巻出しリール7110Aと、支持棒7120A、7130A、7130B、7120Bと、巻取りリール7110Bとを備える。巻出しリール7110Aおよび巻取りリール7110Bは、円柱状であり、研磨テープT1Aが円柱面に巻かれる構成となっている。巻出しリール7110Aおよび巻取りリール7110Bは、円柱軸の周りに回転し、研磨テープT1Aをそれぞれ巻き出しおよび巻取り可能に構成されている。支持棒7120A、7130A、7130Bおよび7120Bは、第1ヘッド710または第1アーム71に固定されながら研磨テープT1Aを支持し、研磨テープT1Aの移動経路を画定する。
図4Bは、第1研削部材G1の最大径L1を説明するための概念図である。図4Bは、第1押圧パッド712の第1パッド面712Sを模式的に示す平面図となっている。本実
施形態の第1ヘッド710には、第1パッド面712Sに第1研削部材G1として研磨テープT1AおよびT1Bが配置されている。図示の例では、研磨テープT1Bの第1パッド面上での摺動を矢印Ar12で模式的に示した。研磨テープT1Bは、研磨テープT1Aと同様のテープ送り機構によりテープ送りされ得る。
第1研削部材G1の最大径L1は、第1ヘッド710の第1パッド面712S上に配置された第1研削部材(研磨テープT1AおよびT1B)上の最も長い2点間の距離とする。図示の例では、平行にならんだ研磨テープT1AおよびT1Bを囲む長方形の対角線の距離となる。言い換えれば、第1研削部材G1の最大径L1は、第1パッド面712S上に配置された研磨テープの外接円C1の直径に相当する。
図5Aは、第2ヘッド720に配置される第2研削部材G2を説明するための概念図である。第2ヘッド720は、第2押圧機構721および第2押圧パッド722を備える。第2押圧パッド722では、第2パッド面722Sに沿って研磨テープT2Aが摺動可能に配置されている(矢印Ar21)。研磨テープT2Aは、後述する第2研削において処理面と接触して研削する第2研削部材G2である。第2押圧機構721は第2押圧パッド722を押圧すればその態様は特に限定されない。第2押圧パッド722からの押圧により、研磨テープT2Aは基板WFに押し付けられる。
研磨テープT2Aは、第2テープ送り機構7200によりテープ送りされ、第2押圧パッド722上を摺動する。第2テープ送り機構7200は、巻出しリール7210Aと、支持棒7220A、7230A、7230B、7220Bと、巻取りリール7210Bとを備える。巻出しリール7210Aおよび巻取りリール7210Bは、円柱状であり、研磨テープT2Aが円柱面に巻かれる構成となっている。巻出しリール7210Aおよび巻取りリール7210Bは、円柱軸の周りに回転し、研磨テープT2Aをそれぞれ巻き出しおよび巻取り可能に構成されている。支持棒7220A、7230A、7230Bおよび7220Bは、第2ヘッド720または第2アーム72に固定されながら研磨テープT2Aを支持し、研磨テープT2Aの移動経路を画定する。
図5Bは、第2研削部材G2の最大径L2を説明するための概念図である。図5Bは、第2押圧パッド722の第2パッド面722Sを模式的に示す平面図となっている。本実施形態の第2ヘッド720には、第2パッド面722Sに第2研削部材G2として研磨テープT2AおよびT2Bが配置されている。図示の例では、研磨テープT2Bの第2パッド面上での摺動を矢印Ar22で模式的に示した。研磨テープT2Bは、研磨テープT2Aと同様のテープ送り機構によりテープ送りされ得る。
第2研削部材G2の最大径L2は、第2ヘッド720の第2パッド面722S上に配置された第2研削部材(研磨テープT2AおよびT2B)上の最も長い2点間の距離とする。図示の例では、平行にならんだ研磨テープT2AおよびT2Bを囲む長方形の対角線の距離となる。言い換えれば、第2研削部材G2の最大径L2は、第2パッド面722S上に配置された研磨テープの外接円C2の直径に相当する。
第1研削部材G1および第2研削部材G2の材質は特に限定されない。後述の研磨モジュール400による研磨よりも効率よく高速で加工を行う観点、あるいは高速で粗削りを行う観点から、第1研削部材G1および第2研削部材G2は、研磨モジュール400の研磨部材よりも剛性が高いか、弾性率が高い物質を含むことが好ましい。例えば、上記のように、第1研削部材G1および第2研削部材G2は、上記物質からなる砥粒、例えばダイヤモンド砥粒をベース部材に配置させた研磨テープとすることができる。この場合、砥粒の脱落防止のために砥粒表面に樹脂コーティングを施したり、砥粒自身を電着によりベース部材に取り付けたりしても良い。なお、ベース部材の材質としては、例えば、ポリイミ
ド、ゴム、PETや樹脂材料や、これらの材料に繊維を含浸させた複合材料、更には金属箔の少なくとも1つもしくはこれらの組合せが挙げられる。
なお、第1研削部材G1または第2研削部材G2として第1パッド面712または第2722に配置される研磨テープの数は特に限定されず、1枚でも3枚以上でもよい。研磨テープの幅が広くなりすぎると、研磨テープの摺動および研磨テープの入手が難しくなる場合があるため、図示の例のように研磨テープを1つのパッド面に複数枚配置することが好ましい。
図6は、第1研削および第2研削を説明するための概念図である。以下では、第1研削部材G1が基板WFと接触して行う研削を第1研削、第2研削部材G2が基板WFと接触して行う研削を第2研削と呼ぶ。基板WFの処理面PSの最大径L3を、処理面PSにおける、処理面PSに沿ったもっとも長い2点間の距離とする。図示の角型基板の場合、最大径L3は、四角形の処理面PSの対角線の長さに相当する。
図6では、矩形R1(破線)が、第1研削部材G1である研磨テープの、基板WFと接触する部分である第1研削面を示す。第1研削部材G1の最大径L1は、矩形R1の外接円C1(一点鎖線)の直径となる。矩形R2(破線)が、第2研削部材G2である研磨テープの、基板WFと接触する部分である第2研削面を示す。第2研削部材G2の最大径L2は、矩形R2の外接円C2(一点鎖線)の直径となる。
第2研削部材G2の最大径L2は、第1研削部材G1の最大径L1よりも大きい。これにより、第1研削では、第2研削よりも局所的な研削を行うことができる。また、第2研削部材G2の最大径L2は、処理面PSの最大径L3の半分よりも大きいことが好ましい。これにより、回転するテーブル73を利用して、第2研削により容易に全面研削を行うことができる。第1研削部材G1の最大径L1は、処理面PSの最大径L3の半分よりも小さいことが好ましい。これにより、部分研削を容易に行うことができる。第2研削部材G2の最大径L2は、処理面PSの最大径L3よりも小さい。これにより、研削モジュール300を基板WFよりやや大きい程度の大きさまで、コンパクトに構成することができる。
以下の実施形態において、研削とは、処理面PSに対し、研削部材の運動により切り込みを与えて、基板WFの表面にある部分を除去することを指す。研磨とは、処理面PSに対し、押圧された研磨部材が摺動することにより、基板WFの表面にある部分を除去することを指す。研削および研磨には、研削液または研磨液による化学反応により直接的に、または化学反応を利用して、基板WFの表面にある部分を除去することも含まれる。処理面PSを削る部分研削とは、処理面PSの一部のみを研削するように研削を行うことを指し、全面研削とは、処理面PSの全体を研削するように研削を行うことを指す。また、部分研磨とは、処理面PSの一部のみを研磨するように研磨を行うことを指し、全面研磨とは、処理面PSの全体を研磨するように研磨を行うことを指す。
本実施形態では、第1研削を行った後に第2研削が行われる。第1研削で凸部等を研削した後、第2研削で基板WFのより広い範囲を研削することで、研磨モジュール400の研磨前に研磨条件を整え、効率よく精度の高い研磨を行うことができる。
なお、本実施形態では、第1研削部材G1と、第2研削部材G2とは、同種の研削部材である研磨テープとした。しかし、第1研削部材G1と、第2研削部材G2とは、異なる研削部材であってもよい。また、第1研削および第2研削は、同一または異なる複数の研削モジュールにおいて行われてもよい。例えば、フェースアップ方式の研削モジュールをさらに設け、当該研削モジュールで固定砥粒定盤を研削部材として第1研削または第2研
削を行ってもよい。第1研削および第2研削の両方を固定砥粒定盤で行ってもよい。
図7は、本実施形態に係る測定装置750を模式的に示す概念図である。研削モジュール300は、第3アーム75と、第3アーム75に取り付けられた測定装置750を備える。図7では、第2アーム72および処理液供給系統74は図示を省略した。
測定装置750は、基板WFの処理面PSの形状を測定する。以下において、形状測定とは、処理面PSの形状の測定を指す。測定装置750で測定された処理面PSの形状を示す形状データは、制御装置900に出力される。あるいは、測定装置750で検出された測定信号を、制御装置900が処理して形状データを作成してもよい。測定装置750は、一例としてWet-ITM(In-line Thickness Monitor)とすることができる。Wet-ITMは、検出ヘッドが基板上に非接触状態にて存在し、基板全面を移動することで、基板WF上に形成された膜の膜厚分布(又は膜厚に関連する情報の分布)を検出(測定)することができる。例えば、検出ヘッドが基板WFの中心を通過するような軌跡を移動しながら、回転する基板WF上の膜厚分布を検出する。処理面PSの所望の範囲の膜厚分布の検出ができれば、測定装置750は第3アーム75に取り付けられていなくともよい。例えば、測定装置750は、第1アーム71若しくは第2アーム72に取り付けられていてもよく、または、XYステージにより測定装置750を移動させてもよい。なお、処理面PSの形状についての情報があらかじめ得られていれば、基板研磨装置1000は測定装置750を含まなくてもよく、基板研磨方法は形状測定を含まなくてもよい。
本実施形態では、後述するように、第2研削を行う間に形状測定が行われ得る。この場合、第2アーム72と第3アーム75が互いに接触しないように移動し、第2研削を行いながら連続的または断続的に形状測定を行ってもよい。後述の変形例において、第1研削を行う間に形状測定を行う場合も同様である。
なお、測定装置750としてWet-ITM以外にも任意の検出方式の測定装置を用いることができる。たとえば、利用可能な検出方式としては、公知の渦電流式や光学式のような非接触式の検出方式を採用することができ、また、接触式の検出方式を採用しても良い。接触式の検出方式としては、例えば通電可能なプローブを備えた検出ヘッドを用意し、基板WFにプローブを接触させて通電させた状態で基板WF面内を走査させることで、膜抵抗の分布を検出する電気抵抗式の検出を採用することができる。また、他の接触式の検出方式として、基板WF表面にプローブを接触させた状態で基板WF面内を走査させ、プローブの上下動をモニタリングすることで表面の凹凸の分布を検出する段差検出方式を採用することもできる。接触式および非接触式のいずれの検出方式においても、膜厚もしくは膜厚に相当する信号が得られる。光学式の検出においては、投光した光の反射光量の他に、基板WF表面の色調の差異より膜厚差異を認識しても良い。このように、測定装置750が処理面PSに光を照射し、処理面PSからの反射光または赤外線など、照射した光に基づく基板WFからの光を受光して得られた測定データの解析に基づいて、制御装置900は、基板WFに形成された膜の厚み分布のデータを取得することができる。これにより、非接触で効率よく処理面PSの形状についての情報を得ることができ、これに基づいて効率よく研削処理を行うことができる。
図8は、第1研削の範囲の設定を説明するための概念図である。例えば、測定装置750により基板WFにおける凸部WF1およびWF2が検出された場合、第1アーム71の揺動による第1ヘッド710の移動範囲に凸部WF1およびWF2が含まれるように、第1アーム71およびテーブル駆動機構730が制御される。
<反転機>
図1に戻って、反転機800は、基板WFの表裏を反転させる。第1搬送ユニット200Aでは、基板WFの処理面PSが鉛直方向上側に向いている。反転機800は、基板WFを反転させて、基板WFの処理面PSが鉛直方向下側に向くようにする。反転機800の種類は、基板WFを反転させることができれば特に限定されない。反転機800で反転された基板WFは、第2搬送ユニット200Bに搬出される。
<第2搬送ユニット>
図9は、第2搬送ユニット200Bの構成を模式的に示す断面図である。第2搬送ユニット200Bは、反転機800で反転された基板WFを研磨モジュール400に搬出する。第2搬送ユニット200Bは、筐体201内に配置されており、基板WFを搬送するための複数の搬送ローラ202を備える。搬送ローラ202を回転させることで、搬送ローラ202上の基板WFを所定の方向に搬送することができる。第2搬送ユニット200Bの搬送ローラ202は、導電性ポリマーから形成されても、導電性のないポリマーから形成されてもよい。搬送ローラ202は、ローラシャフト204に取り付けられており、ギア206を介して、モータ208により駆動される。モータ208は、サーボモータとすることができる。サーボモータを使用することで、ローラシャフト204および搬送ローラ202の回転速度、つまり基板WFの搬送速度を制御することができる。ギア206は、マグネットギアとすることができる。マグネットギアは非接触式の動力伝達機構なので、接触式のギアのように摩耗による微粒子の発生が生じず、また、給油などのメンテナンスも不要になる。図示の例では、第2搬送ユニット200Bは、搬送ローラ202上の所定の位置における基板WFの存在の有無を検知するためのセンサ216を有する。センサ216は任意の形式のセンサとすることができ、たとえば光学式のセンサとすることができる。図示の例では、センサ216は搬送ユニット200に7個(216a~216g)設けられている。制御装置900(図1)は、これらのセンサ216a~216gによる基板WFの検知に応じて、第2搬送ユニット200の動作を制御することができる。第2搬送ユニット200Bは、第2搬送ユニット200B内に基板WFを受け入れるために開閉可能な入口シャッタ218を有する。第2搬送ユニット200Bは、第2搬送ユニット200Bから基板WFを搬出するために開閉可能な出口シャッタ286を有する。
第2搬送ユニット200Bは、ストッパ220を有する。ストッパ220は、ストッパ移動機構222に接続されており、ストッパ220は搬送ローラ202上を移動する基板WFの搬送経路内に進入可能である。ストッパ220が基板WFの搬送経路内に位置しているときは、搬送ローラ202上を移動する基板WFの側面がストッパ220に接触し、移動中の基板WFをストッパ220の位置で停止させることができる。また、ストッパ220が基板WFの搬送経路から退避した位置にあるときは、基板WFは、搬送ローラ202上を移動することができる。ストッパ220による基板WFの停止位置は、後述のプッシャ230が搬送ローラ202上の基板WFを受け取ることができる位置(基板受け渡し位置)である。
第2搬送ユニット200Bはプッシャ230を有する。プッシャ230は、複数の搬送ローラ202の上にある基板WFを、複数の搬送ローラ202から離れるように持ち上げることができるように構成される。またプッシャ230は、保持している基板WFを研磨モジュール400のトップリング302に受け渡すことができるように構成される。
プッシャ230は、第1ステージ232および第2ステージ270を備える。第1ステージ232は、基板WFをプッシャ230からトップリング302に受け渡す時に、トップリング302のリテーナ部材3(図11)を支持するためのステージである。第1ステージ232は、トップリング302のリテーナ部材3を支持するための複数の支持柱234を備える。第2ステージ270は、搬送ローラ202上の基板WFを受け取るためのステージである。第2ステージ270は、搬送ローラ202上の基板WFを受け取るための
複数の支持柱272を備える。第1ステージ232および第2ステージ270は、第1昇降機構により高さ方向に移動可能である。第2ステージ270はさらに第2昇降機構により、第1ステージ232に対して高さ方向に移動可能である。第1昇降機構および第2昇降機構により、第1ステージ232および第2ステージ270が上昇すると、第1ステージ232の支持柱234および第2ステージ270の支持柱272の一部が搬送ローラ202およびローラシャフト204の間を通って、搬送ローラ202よりも高い位置にくる。搬送ローラ202上を搬送された基板WFは、ストッパ220により基板受け渡し位置で停止される。その後、第1昇降機構により第1ステージ232および第2ステージ270を上昇させて、搬送ローラ202上の基板WFを第2ステージ270の支持柱272により持ち上げる。その後、トップリング302のリテーナ部材3を第1ステージ232の支持柱234で支持しながら、第2昇降機構で基板WFを保持した第2ステージ270を上昇させる。真空吸着により第2ステージ270上の基板WFをトップリング302で受け取り保持する。
第2搬送ユニット200Bは洗浄部を有する。この洗浄部は洗浄ノズル284を有する。洗浄ノズル284は、搬送ローラ202の上側に配置される上洗浄ノズル284aと、下側に配置される下洗浄ノズル284bとを有する。上洗浄ノズル284aおよび下洗浄ノズル284bは、図示しない洗浄液の供給源に接続される。上洗浄ノズル284aは、搬送ローラ202上を搬送される基板WFの上面に洗浄液を供給するように構成される。下洗浄ノズル284bは、搬送ローラ202上を搬送される基板WFの下面に洗浄液を供給するように構成される。上洗浄ノズル284aおよび下洗浄ノズル284bは、搬送ローラ202上を搬送される基板WFの幅と同程度、またはそれ以上の幅を備え、基板WFが搬送ローラ202上を搬送されることで、基板WFの全面が洗浄されるように構成される。洗浄部は、プッシャ230の基板受け渡し場所よりも下流側に位置している。
第2搬送ユニット200Bは、研磨モジュール400で研磨された基板WFをトップリング302から受け取り、適宜洗浄した後、乾燥モジュール500に搬出する。第2搬送ユニット200Bが、基板WFの研磨モジュール400への搬出および研磨モジュール400からの搬入ができ、乾燥モジュール500への搬出ができれば、第2搬送ユニット200Bの構成は特に限定されない。
<研磨モジュール>
図10は、研磨モジュール400の構成を模式的に示す斜視図である。研磨モジュール400は、基板WFの研磨を行う。この研磨の態様は特に限定されないが、CMP研磨が好ましく、また、基板WFの全体を精度よく加工する観点または仕上げを行う観点からは、全面研磨を行うことが好ましい。本実施形態に係る基板研磨方法では、上述のように第1研削部材G1および第2研削部材G2を組み合わせて研削して基板WFの全体の厚さのばらつき(後述の裏面基準面からの距離の最大値と最小値の差であるTTV(Total Thickness Variation)等が指標となる)を高速で解消しえる。これに加え、さらに研磨部材による低速な仕上げ研磨を行えるので、加工に長時間要する研磨部材のみによる全面研磨に比べても処理能力(スループット)も高く精度の高い加工も可能となる。
研磨モジュール400は、研磨テーブル350と、研磨対象物である基板WFを保持して研磨テーブル350上の研磨面352aに押圧する研磨ヘッドを構成するトップリング302とを備えている。研磨テーブル350は、テーブル軸351を介してその下方に配置される研磨テーブル回転モータ(図示せず)に連結されており、そのテーブル軸351周りに回転可能になっている。研磨テーブル350の上面には研磨パッド352が貼付されており、研磨パッド352の表面が基板を研磨する研磨面352aを構成している。研磨パッド352は、処理面PSに接触し研磨する研磨部材PMとして機能する。研磨部材PMの加工速度は、研磨部材PMの剛性が低く砥粒粒度も小さい場合、研削部材の加工速
度と比べて低速となるときもある。しかし、研磨部材PMによる研磨は、被研磨対象物の表面粗さを低減し、被研磨対象物にスクラッチが入りにくく仕上げ加工に好適である。研磨パッド352は、研磨テーブル350からの剥離を容易にするための層を介して貼り付けられてもよい。そのような層は、たとえばシリコーン層やフッ素系樹脂層などがあり、例えば日本国特開2014-176950号公報などに記載されているものを使用してもよい。
研磨パッド352の種類は特に限定されず、例えば以下を用いることができる。市場で入手できる研磨パッドとしては種々のものがあり、例えば、ニッタ・ハース株式会社製のSUBA800(「SUBA」は登録商標)、IC-1000、IC-1000/SUBA400(二層クロス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx-5、Surfin 000等(「surfin」は登録商標)がある。SUBA800、Surfin xxx-5、Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC-1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみまたは孔を有している。
研磨テーブル350の上方には研磨液供給ノズル354が設置されており、この研磨液供給ノズル354によって研磨テーブル350上の研磨パッド352上に研磨液が供給されるようになっている。また、研磨テーブル350およびテーブル軸351には、研磨液を供給するための通路353が設けられている。通路353は、研磨テーブル350の表面の開口部355に連通している。研磨テーブル350の開口部355に対応する位置において研磨パッド352は貫通孔357が形成されており、通路353を通る研磨液は、研磨テーブル350の開口部355および研磨パッド352の貫通孔357から研磨パッド352の表面に供給される。研磨液は、被研磨対象物、特に基板WFの被研磨堆積膜の種類に応じて、砥粒と、砥粒同士を離間させる分散剤、所定の薬液または酸化剤などの一以上の化学成分とを所定の割合で組み合わせて構成されるスラリーである。ここで、砥粒は、適宜所定の材質、所定の粒度および所定の粒径分布を有するものが選択され得る。薬液は、酸、アルカリ、または界面活性剤等が適宜選択される。なお、研磨テーブル350の開口部355および研磨パッド352の貫通孔357は、1つであっても複数でもよい。また、研磨テーブル350の開口部355および研磨パッド352の貫通孔357の位置は任意であり、例えば研磨テーブル350の中心付近に配置することができる。
図1の例のように、研磨モジュール400は、液体、又は、液体と気体との混合流体、を研磨パッド352に向けて噴射するためのアトマイザ358を備えてもよい。アトマイザ358から噴射される液体は、例えば、純水であり、気体は、例えば、窒素ガスである。
トップリング302は、トップリングシャフト18に接続されており、このトップリングシャフト18は、上下動機構319により揺動アーム360に対して上下動するようになっている。このトップリングシャフト18の上下動により、揺動アーム360に対してトップリング302の全体を上下動させ位置決めするようになっている。トップリングシャフト18は、図示しないトップリング回転モータの駆動により回転するようになっている。トップリングシャフト18の回転により、トップリング302がトップリングシャフト18を中心にして回転するようになっている。なお、トップリングシャフト18の上端にはロータリージョイント323が取り付けられている。
トップリング302は、その下面に四角形の基板WFを保持できるようになっている。揺動アーム360は支軸362を中心として旋回可能に構成されている。トップリング302は、揺動アーム360の旋回により、上述の第2搬送ユニット200Bの基板受け渡
し位置と研磨テーブル350の上方との間で移動可能である。トップリングシャフト18を下降させることで、トップリング302を下降させて基板を研磨パッド352の表面(研磨面352a)に押圧することができる。このとき、トップリング302および研磨テーブル350をそれぞれ回転させ、研磨テーブル350の上方に設けられた研磨液の供給ノズル354から、および/または、研磨テーブル350に設けられた開口部355から研磨パッド352上に研磨液を供給する。このように、基板WFを研磨パッド352の研磨面352aに押圧して基板WFの処理面PSを研磨することができる。基板WFの研磨中に、トップリング302が研磨パッド352の中心を通過するように(研磨パッド352の貫通孔357を覆うように)、揺動アーム360を固定あるいは揺動させてもよい。
トップリングシャフト18およびトップリング302を上下動させる上下動機構319は、軸受321を介してトップリングシャフト18を回転可能に支持するブリッジ28と、ブリッジ28に取り付けられたボールねじ32と、支柱130により支持された支持台29と、支持台29上に設けられたACサーボモータ38とを備えている。サーボモータ38を支持する支持台29は、支柱130を介して揺動アーム360に固定されている。
ボールねじ32は、サーボモータ38に連結されたねじ軸32aと、このねじ軸32aが螺合するナット32bとを備えている。トップリングシャフト18は、ブリッジ28と一体となって上下動するようになっている。したがって、サーボモータ38を駆動すると、ボールねじ32を介してブリッジ28が上下動し、これによりトップリングシャフト18およびトップリング302が上下動する。研磨モジュール400は、ブリッジ28の下面までの距離、すなわちブリッジ28の位置を検出する位置検出部としての測距センサ70を備えている。この測距センサ70によりブリッジ28の位置を検出することで、トップリング302の位置を検出することができるようになっている。測距センサ70は、ボールねじ32,サーボモータ38とともに上下動機構319を構成している。なお、測距センサ70は、レーザ式センサ、超音波センサ、過電流式センサ、もしくはリニアスケール式センサであってもよい。また、測距センサ70、サーボモータ38をはじめとする研磨モジュール内の各機器は、制御装置900により制御されるように構成される。
図示の例では、研磨モジュール400は、研磨パッド352の研磨面352aをドレッシングするドレッシングユニット356を備えている。このドレッシングユニット356は、研磨面352aに摺接されるドレッサ50と、ドレッサ50が連結されるドレッサシャフト51と、ドレッサシャフト51の上端に設けられたエアシリンダ53と、ドレッサシャフト51を回転自在に支持する揺動アーム55とを備えている。ドレッサ50の下部はドレッシング部材50aにより構成され、このドレッシング部材50aの下面には針状のダイヤモンド粒子が付着している。エアシリンダ53は、支柱56により支持された支持台57上に配置されており、これらの支柱56は揺動アーム55に固定されている。
揺動アーム55は図示しないモータに駆動されて、支軸58を中心として旋回するように構成されている。ドレッサシャフト51は、図示しないモータの駆動により回転し、このドレッサシャフト51の回転により、ドレッサ50がドレッサシャフト51周りに回転するようになっている。エアシリンダ53は、ドレッサシャフト51を介してドレッサ50を上下動させ、ドレッサ50を所定の押圧力で研磨パッド352の研磨面352aに押圧する。
研磨パッド352の研磨面352aのドレッシングは次のようにして行われる。ドレッサ50はエアシリンダ53により研磨面352aに押圧され、これと同時に図示しない純水供給ノズルから純水が研磨面352aに供給される。この状態で、ドレッサ50がドレッサシャフト51周りに回転し、ドレッシング部材50aの下面(ダイヤモンド粒子)を研磨面352aに摺接させる。このようにして、ドレッサ50により研磨パッド352が
削り取られ、研磨面352aがドレッシングされる。
本実施形態の基板研磨装置1000では、このドレッサ50を利用して研磨パッド352の摩耗量を測定する。すなわち、ドレッシングユニット356はドレッサ50の変位を測定する変位センサ60を備えている。この変位センサ60は、研磨パッド352の摩耗量を検知する摩耗量検知手段を構成し、揺動アーム55の上面に設けられている。ドレッサシャフト51にはターゲットプレート61が固定されており、ドレッサ50の上下動にともなって、ターゲットプレート61が上下動するようになっている。変位センサ60はこのターゲットプレート61を挿通するように配置されており、ターゲットプレート61の変位を測定することによりドレッサ50の変位を測定する。なお、変位センサ60としては、リニアスケール、レーザ式センサ、超音波センサ、もしくは渦電流式センサなどのあらゆるタイプのセンサが用いられる。
次のようにして研磨パッド352の摩耗量が測定される。まず、エアシリンダ53を駆動させてドレッサ50を、初期目立て済の研磨パッド352の研磨面352aに当接させる。この状態で、変位センサ60はドレッサ50の初期位置(高さ初期値)を検知し、その初期位置(高さ初期値)を制御装置900に記憶する。そして、1つの、または複数の基板の研磨処理が終了した後、再びドレッサ50を研磨面352aに当接させ、この状態でドレッサ50の位置を測定する。ドレッサ50の位置は研磨パッド352の摩耗量に応じて下方に変位するため、制御装置900は、上記初期位置と研磨後のドレッサ50の位置との差を求めることで、研磨パッド352の摩耗量を求めることができる。このようにして、ドレッサ50の位置に基づいて研磨パッド352の摩耗量が求められる。
図11は、トップリング302を模式的に示す断面図(図10の9-9断面)である。トップリング302は、基板WFを研磨面352aに対して押圧するトップリング本体2と、研磨面352aを直接押圧するリテーナ部材3とを有する。トップリング本体2は概略四角形の平板状の部材からなり、リテーナ部材3はトップリング本体2の外周部に取り付けられている。リテーナ部材3は、板状の部材とすることができる。トップリング本体2は、エンジニアリングプラスティック(例えば、PEEK)などの樹脂により形成されている。トップリング本体2の下面には、基板の裏面に接触する弾性膜(メンブレン)4が取り付けられている。弾性膜4は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、ポリウレタンゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成され得る。弾性膜4は、金型を使用してゴム材から形成することができる。
トップリング本体2と弾性膜4との間には、ガス導入室6が形成されている。ガス導入室6には、流路12が連通している。流路12は、不図示のバルブおよび圧力レギュレータを介して圧力調整部に接続される。圧力調整部によりガス導入室6の内部の圧力を調整可能に構成されている。また、流路12は、不図示のバルブを介して真空源に接続されるとともに、不図示のバルブを介して大気に連通可能になっている。トップリング302は複数のガス導入室6を備え、基板WFの異なる部分を異なる圧力で研磨してもよい。弾性膜4の基板WFが配置される下面には、不図示の真空源と空気が移動可能に接続された不図示の真空吸着孔が形成されており、基板WFが真空吸着される。
トップリング302において、基板WFが弾性膜4に吸着保持されることにより、基板WFの反りが矯正され、基板WFの表面(処理面PS)を基準とした表面基準研磨が可能となる。トップリング302としては、例えば、上述の日本国特開2020-19115号公報に記載のトップリングを使用することができる。なお、トップリング302が剛体の吸着板を備え、この吸着板に基板WFを真空吸着させて研磨を行ってもよい。この場合、トップリング302は基板WFの裏面を平坦として保持するため、基板WFの裏面を基準とした裏面基準研磨が可能となる。
<乾燥モジュール>
図1に戻って、乾燥モジュール500は、基板WFを乾燥させるための装置である。図示の基板研磨装置1000においては、乾燥モジュール500は、研磨モジュール400で研磨された後に、第2搬送ユニット200Bの洗浄部で洗浄された基板WFを乾燥させる。乾燥モジュール500は、第2搬送ユニット200Bの下流に配置される。
乾燥モジュール500は、基板WFに向けてガスを噴射するためのノズル530を備える。このガスは、圧縮された空気または窒素とすることができる。乾燥モジュール500では、ローラシャフト204に取り付けられた搬送ローラ202により基板WFが搬送される。この搬送の間に、基板WFに向けてノズル530からガスが噴射されて基板WFが乾燥に供される。乾燥モジュール500から搬出された基板WFは、アンロードユニット600に搬入される。なお、乾燥モジュール500は、所望の程度に基板WFを乾燥させることができれば、その構成は特に限定されない。
<アンロードユニット>
アンロードユニット600は、研磨および洗浄などの処理が行われた後の基板WFを基板研磨装置1000の外へ搬出するためのユニットである。アンロードユニット600では、ローラシャフト204に取り付けられた搬送ローラ202により基板WFが搬送される。アンロードユニット600は、不図示のセンサを備え、当該センサにより基板WFを検知すると、基板研磨装置1000の外部に搬出する構成とすることができる。なお、アンロードユニット600は、基板WFを基板研磨装置1000の外部へと搬出することができれば、その態様は特に限定されない。
<制御装置>
図12は、制御装置900の構成を模式的に示す概念図である。制御装置900は、通信部910と、入力部920と、記憶部930と、表示部940と、処理部950とを備える。処理部950は、搬送制御部951と、測定制御部952と、第1研削制御部953と、第2研削制御部954と、研磨制御部955と、表示制御部956と、メモリ959とを備える。
制御装置900は、一般的なコンピュータまたは専用コンピュータ等の情報処理装置を備え、適宜ユーザとのインターフェースとなるほか、様々なデータに関する通信、記憶および演算等の処理を行う。なお、制御装置900は、各部を物理的に異なる装置に配置してもよい。また、制御装置900で処理するデータの少なくとも一部は、遠隔のサーバ等に保存してもよい。
通信部910は、無線または有線の接続により少なくとも測定装置750と通信可能な通信装置を備える。通信部910は、測定装置750から形状データを取得するデータ取得部として機能する。
入力部920は、マウス、キーボード、各種ボタンまたはタッチパネル等の入力装置を備える。入力部920は、基板研磨装置1000の動作に必要な入力をユーザから受け付ける。
記憶部930は、不揮発性または揮発性の記憶媒体を備える。記憶部930は、形状データ、後述する第1目標データおよび第2目標データ、ならびに処理部950が処理を実行するためのプログラム等を記憶する。
表示部940は、液晶モニタ等の表示装置を備える。表示部940には、処理部950
の処理により得られた情報等が表示される。
処理部950は、CPU等のプロセッサを含む処理装置を備える。処理部950は、基板研磨装置1000を制御する動作の主体として機能する。処理部950は、記憶部930等に記憶されたプログラムをメモリ959に読み込んで実行することにより各種処理を行う。このプログラムには、以下に記述する処理部950が行う処理が含まれる。このプログラムは、DVD-ROM等の記録媒体に記録されたものを取得するか、またはネットワークを介して取得されてもよい。なお、処理部950による処理が可能であれば、処理部950の物理的な構成等は特に限定されない。
搬送制御部951は、ロードユニット100およびアンロードユニット600を制御して、基板WFの、基板研磨装置1000への搬入および基板研磨装置1000からの搬出を行う。また、第1搬送ユニット200Aおよび第2搬送ユニット200B等を制御し、基板WFの搬送を制御する。搬送制御部951は、第1搬送ユニット200Aを制御し、基板WFを研削モジュール300へ移動させ、第1研削及び第2研削が終わった基板WFを反転機800へと移動させる。搬送制御部951は、反転機800を制御して基板WFを反転させる。搬送制御部951は、第2搬送ユニット200Bを制御し、反転機で反転された基板WFをトップリング302の受け渡し位置へと移動させ、研磨モジュール400で研磨された基板WFを乾燥モジュール500へと移動させる。
測定制御部952は、測定装置750を制御し、処理面PSの形状を測定する。測定制御部952は、基板研磨装置1000のユーザ(以下、単にユーザと呼ぶ)の入力またはあらかじめ定められた条件に基づいて、測定装置750に形状測定を開始させる信号を送信する。測定制御部952は、例えば、基板WFがテーブル73に配置されたら、第1研削を行う前に、形状測定を行うように測定装置750を制御する。
なお、測定制御部952は、第1研削、第2研削および研磨それぞれの前後、または、第1研削または第2研削が行われている間に形状測定を行うことができる。測定制御部952は、例えば、これらの各工程または全工程の前後に形状測定を行い、処理面PSが所望の形状に加工されているか否かを判定することができる。また、形状測定の結果またはこの判定の結果は、表示部940に表示することができる。表示部940への表示では、わかりやすくするため、基板WFにおける基準面からの高さに基づき色相、彩度および明度の少なくとも一つを異ならせて示すことができる。この際、連続的に、若しくは適宜閾値に基づいて段階的に色相、彩度または明度を変化させることができる。
第1研削制御部953は、研削モジュール300を制御し、第1研削を行う。以下では、第1研削で目標とする形状を示すデータを第1目標データと呼ぶ。第1研削を行う前、または、第1研削を連続的または断続的に行っている間に行われる形状測定を第1測定と呼ぶ。また、第1測定で得られた形状データを第1形状データと呼ぶ。
第1研削制御部953は、第1測定に基づいて、第1研削が行われる処理面PSの範囲を設定する。第1研削制御部953は、第1形状データと第1目標データとから、第1研削で目標とする形状の処理面PSが実現するために必要な研削量が相対的に多い処理面PSの部分を導出する。以下では、処理面PSの当該部分を第1部分と呼ぶ。第1部分は、例えば、図8の凸部WF1およびWF2である。例えば、第1形状データおよび第1目標データでは、基準面の各位置からの処理面PSの高さが三次元座標で記述される。第1研削制御部953は、基準面の各位置における、第1形状データにおける高さと第1目標データにおける高さの差により、必要な研削量を算出することができる。第1研削制御部953は、この差が、所定の閾値よりも大きい点を、第1部分に含めることができる。第1研削制御部953は、第1部分を含むように、第1研削が行われる処理面PSの範囲を設
定する。第1研削制御部953は、当該範囲が研削されるように、研削モジュール300を制御し、第1研削を行う。例えば、第1研削制御部953は、第1アーム71が揺動する際に第1研削部材G1が当該範囲を通過するように、第1アーム71およびテーブル駆動機構730を制御する。なお、第1研削の対象とする部分を設定することができれば、そのアルゴリズムおよび用いるデータの形式等は特に限定されない。
第2研削制御部954は、研削モジュール300を制御し、第2研削を行う。第2研削制御部954は、第1研削で研削されなかった部分を効率よく加工する観点から、処理面PSの全面研削を行うように研削モジュール300を制御することが好ましいが、これに限定されない。以下では、第2研削で目標とする形状を示すデータを第2目標データと呼ぶ。第2研削を連続的または断続的に行っている間に行われる形状測定を第2測定と呼ぶ。また、第2測定で得られた形状データを第2形状データと呼ぶ。
第2研削制御部954は、第2測定に基づいて、第2研削を終了するか否かの判定を行う判定部として機能する。第2研削制御部954は、第2形状データと第2目標データとから、処理面PSの形状と第2研削で目標とする形状との類似度を算出する。第2研削制御部954は、類似度が所定の閾値以下の場合は第2研削を終了する判定を行い、それ以外の場合は第2研削を終了しない判定を行う。類似度の算出方法は特に限定されない。例えば、第2形状データおよび第2目標データでは、基準面の各位置からの処理面PSの高さが三次元座標で記述される。第2研削制御部954は、基準面の各位置における、第2形状データにおける高さと第2目標データにおける高さの差の最小値により、類似度を算出することができる。なお、基板WFに求められる基準に応じて第2研削を終了するか否かの判定を行うことができれば、そのアルゴリズムおよび用いるデータの形式等は特に限定されない。
研磨制御部955は、研磨モジュール400を制御して、研磨を行う。研磨制御部955は、基板WFの全面研磨を行うことが好ましい。
表示制御部956は、表示部940を制御して、表示装置に基板研磨装置1000についての情報を表示する。表示制御部956は、基板研磨装置1000による研磨の進行状況または形状測定の結果を示す情報等を表示することができる。
図13は、本実施形態に係る基板研磨方法の流れを示すフローチャートである。この基板研磨方法は、制御装置900により行われる。搬送制御部951が、ロードユニット100を制御して基板WFを基板研磨装置1000の内部に搬入し、第1搬送ユニット200Aを制御して基板WFを研削モジュール300のテーブル73の上に配置した後、ステップS101が行われる。
ステップS101において、測定制御部952は、測定装置750を制御して、形状測定(第1測定)を行う。ステップS101の後は、ステップS102が行われる。ステップS102において、第1研削制御部953は、第1研削が行われる処理面PSの範囲を設定する。第1研削制御部953は、ステップS101で得られた第1形状データに基づいて、この設定を行う。ステップS102の後は、ステップS103が行われる。
ステップS103において、第1研削制御部953は、研削モジュール300を制御して、第1研削を行う。ステップS103が行われたら、ステップS104が行われる。ステップS104において、第2研削制御部954は、研削モジュール300を制御して、第2研削を行う。ステップS104の後は、ステップS105が行われる。
ステップS105において、測定制御部952は、測定装置750を制御して、形状測
定(第2測定)を行う。ステップS105の形状測定は、ステップS104の第2研削を停止して行ってもよいし、ステップS104の第2研削と同時並行して行ってもよい。ステップS105の後は、ステップS106が行われる。ステップS106において、第2研削制御部954は、第2研削をさらに行うか否かの判定を行う。第2研削をさらに行う場合、ステップS106を肯定判定してステップS104に戻る。第2研削を行わない場合、ステップS106を否定判定してステップS107が行われる。
ステップS107において、搬送制御部951は、反転機800を制御して基板WFを反転させる。ステップS107の後は、ステップS108が行われる。ステップS108において、研磨制御部955は、研磨モジュール400を制御して、研磨を行う。研磨の後は、適宜基板WFの洗浄および乾燥が行われ、搬送制御部951により基板WFが基板研磨装置1000の外部に搬出される。ステップS108の後は処理が終了される。
本実施形態に係る基板研磨方法は、処理面PSの一部に対し、第1研削部材G1による第1研削を行うことと、処理面PSに、第1研削部材G1よりも最大径が大きい第2研削部材G2により第2研削を行うことと、第1研削および第2研削が行われた処理面PSに、研磨部材PMにより研磨を行うこととを備える。これにより、局所的な第1研削および第1研削より広い範囲の第2研削を行うことで、基板の厚さのばらつきを抑えつつ、より短い時間で高速に処理面PSを削ることができ、その後、研磨により精度の高い処理面PSを形成することができる。したがって、効率のよい処理により精度の高い基板WFを提供することができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、第2研削制御部954は、第2研削を、第1研削の後に行う。これにより、局所的な第1研削により凸部を削った後に、より広い範囲の第2研削を行うことで、処理面PSの広い範囲に対して、効率的に研削を行いつつ、精度の良い研磨が可能な研磨条件を整えることができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000は、処理面PSの形状についての測定を行う測定装置750を備える。これにより、処理面PSの形状の情報を利用して処理を行うことで、さらに確実に、効率のよい処理で精度の高い基板WFを提供することができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、測定制御部952は、第1研削の前に、処理面PSの形状についての第1測定を行う。これにより、予め第1研削の対象とする部分を適切に設定しておくことで、さらに効率のよい処理を行うことができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、第1研削制御部953は、第1測定に基づいて、処理面PSの、第1研削が行われる一部を設定する。これにより、局所的に研削する対象を適切に設定し、さらに効率よく、より精度の高い基板WFを提供することができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、測定制御部952は、第2研削において、処理面PSの形状についての第2測定を行い、第2研削制御部954は、第2測定に基づいて、第2研削を終了するか否かについての判定を行う。これにより、研磨条件が整っているかを確認しつつ、第2研削を行うことができ、さらに効率よく、より精度の高い基板を提供することができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、第2研削制御部954は、第2測定で得られた処理面PSの形状を示す第2形状データと、第2研削で目標とする形状を示す第2目標データとから、第2研削を行うか否かを判定する。これにより、第2研削を行うか否かをより正確に判定することができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、第2研削では、処理面PSが全面研削される。これにより、部分研削の後に全面研削が行われることで、処理面PSの全面に対して、効率的に研削を行いつつ、精度の良い研磨が可能な研磨条件を整えることができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、第2研削部材G2の最大径L2は、処理面PSの最大径L3よりも小さい。これにより、研削モジュール300をコンパクトに構成することができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、第1研削部材G1および第2研削部材G2は、同種の研削部材である。これにより、適宜研削モジュール300の構成の複雑化を防いだり、搬送の手間を省いて効率的に処理をすることができる。
本実施形態に係る基板研磨装置1000において、第1研削部材G1および第2研削部材G2は、研磨テープである。これにより、精度よく部分研削を行うことができ、研削モジュール300をさらにコンパクトに構成することができる。
次のような変形も本発明の範囲内であり、上述の実施形態若しくは他の変形と組み合わせることが可能である。以下の変形例において、上述の実施形態と同様の構造、機能を示す部位等に関しては、同一の符号で参照し、適宜説明を省略する。
(変形例1-1)
上述の実施形態において、第1研削を連続的または断続的に行う間に、第1測定を行ってもよい。測定制御部952は、測定装置750を制御し、第1研削が行われている間に、処理面PSの形状測定を行う。これにより、形状測定で得られた情報に基づき、第1研削をさらに効率よく行い、第2研削を良い条件で行うことができる。
第1研削制御部953は、第1測定に基づいて、第1研削を終了するか否かの判定を行う判定部として機能する。第1研削制御部953は、第1形状データと第1目標データとから、処理面PSの形状と第1研削で目標とする形状との類似度を算出する。第1研削制御部953は、類似度が所定の閾値以下の場合は第1研削を終了する判定を行い、それ以外の場合は第1研削を終了しない判定を行う。類似度の算出方法は特に限定されない。例えば、上述のように、第1形状データおよび第1目標データでは、基準面の各位置からの処理面PSの高さが三次元座標で記述され得る。第1研削制御部953は、第1研削の対象となる処理面PSの部分における、第1形状データにおける高さと第1目標データにおける高さの差の最小値により、類似度を算出することができる。なお、基板WFに求められる基準に応じて第1研削を終了するか否かの判定を行うことができれば、そのアルゴリズムおよび用いるデータの形式等は特に限定されない。
本変形例の基板研磨装置1000において、第1研削制御部953は、第1測定で得られた処理面PSの形状を示す第1形状データと、第1研削で目標とする形状を示す第1目標データとから、第1研削を行うか否かを判定する。これにより、第1研削を行うか否かをより正確に判定することができる。
図14は、本変形例に係る基板研磨方法の流れを示すフローチャートである。この基板研磨方法は、制御装置900により行われる。ステップS201~S203は、図13のフローチャートのステップS101~103と同様なため、説明を省略する。ステップS203の後は、ステップS204が行われる。
ステップS204において、測定制御部952は、測定装置750を制御して、形状測定(第1測定)を行う。ステップS204の形状測定は、ステップS203の第1研削を停止して行ってもよいし、ステップS203の第1研削と同時並行して行ってもよい。ステップS204の後は、ステップS205が行われる。ステップS205において、第1研削制御部953は、第1研削をさらに行うか否かの判定を行う。第1研削をさらに行う場合、ステップS205を肯定判定してステップS203に戻る。第1研削を行わない場合、ステップS205を否定判定してステップS206が行われる。
ステップS206~S210は、図13のフローチャートのステップS104~S108と同様なため、説明を省略する。ステップS210の後は、処理が終了される。
(変形例1-2)
上述の実施形態において、制御装置900は、第1研削および第2研削を同時並行して行ったり、交互に繰り返して行ってもよい。第1研削および第2研削を同時並行して行う場合、第1研削制御部953および第2研削制御部954は、第1アーム71または第1ヘッド710と、第2アーム72または第2ヘッド720とが接触しないようにこれらを制御する。
測定制御部952は、測定装置750を制御して形状測定を行った後、第1研削および第2研削のいずれを行うかを設定することができる。測定制御部952は、形状測定で得られた、処理面の形状を示す形状データと、研削または研磨によって目標とする処理面PSの形状を示す目標データとから、上記設定を行うことができる。形状データおよび目標データでは、基準面の各位置からの処理面PSの高さが三次元座標で記述され得る。例えば、測定制御部952は、形状データと目標データとで、処理面PSの高さの差から凸部を決定し、凸部の広がる面積が所定の閾値以上であれば第2研削を行い、閾値未満であれば第1研削を行うことができる。このように、制御装置900が、第1測定に基づいて、第1研削および第2研削のいずれかを行うことで、第1研削および第2研削のうち、処理面PSの形状に応じて効率の良い方法で研削を行うことができるため、さらに効率よく研磨された基板WFを提供することができる。
測定制御部952は、第1研削および第2研削を同時に行うか否かを設定することもできる。例えば、形状データにおいて第1研削が必要な部分が基板WFの中央にあるときは、第1研削と第2研削とを同時に行おうとすると接触しやすいため、測定制御部952は同時に行わないと設定することができる。このように、効率的に研削を行う観点から、測定制御部952は、形状測定に基づいて、第1研削および第2研削を同時に行うか否かを設定することができる。
図15は、本変形例の基板研磨方法を示すフローチャートである。この基板研磨方法は、制御装置900により行われる。ステップS301およびS302は、図13のフローチャートのステップS101およびS102とそれぞれ同様なため、説明を省略する。ステップS302の後は、ステップS303が行われる。
ステップS303において、第1研削制御部953および第2研削制御部954は、第1研削および第2研削を行う。第1研削および第2研削は、任意の順番で、任意の回数繰り返して行うことができ、同時に行ってもよい。ステップS303の後は、ステップS304が行われる。ステップS304において、測定制御部952は、測定装置750を制御して、処理面PSの形状測定を行う。測定制御部952は、任意のタイミングで形状測定を行うことができる。ステップS304の後は、ステップS305が行われる。
ステップS305において、測定制御部952は、第1研削および第2研削をさらに行
うかを判定する。第1研削および第2研削を行う場合、ステップS305を肯定判定し、ステップS303に戻る。第1研削および第2研削を行わない場合、ステップS305を否定判定し、ステップS306が行われる。なお、再度の研削を行う場合、測定制御部952は、第1研削若しくは第2研削のいずれを行うか、または両方を同時に行うかを設定してもよい。当該設定に基づき、第1研削および第2研削の少なくとも一つが行われ得る。
ステップS306およびS307は、それぞれステップS107およびS108と同様なため、説明を省略する。ステップS307の後は、処理が終了される。
(変形例1-3)
上述の実施形態において、測定装置により処理面PSの各位置における板厚を測定し、板厚により処理面PSの形状を表現したり、板厚に基づいて処理面PSの形状を解析してもよい。
図16は、本変形例に係る測定装置751を説明するための概念図である。測定装置751は、複数の第1検出ヘッド751Aと、第2検出ヘッド751Bとを備える。第1検出ヘッド751Aおよび第2検出ヘッド751Bは、テーブル73の回転軸Ax1の回転の径方向に延在する第3アーム75に設置されている。複数の第1検出ヘッド751Aは、当該径方向に並んで配置され、各第1検出ヘッド751Aが、テーブル73の回転により、円周上の任意の位置で検出を行うことができるように構成されている。
第1検出ヘッド751Aは、処理面PSの、第1検出ヘッド751に対応する検出位置に光を照射し(矢印Ar111)、処理面PSからの反射光を受光する(矢印Ar112)。第2検出ヘッド751Bは、テーブル73に光を照射し(矢印Ar121)、テーブル73からの反射光を受光する(矢印Ar122)。測定装置751または測定制御部952は、第1検出ヘッド751Aの受光により得られたデータと、第2検出ヘッド751Bの受光により得られたデータを解析することで、各検出位置における板厚を算出する。例えば、第1検出ヘッド751Aおよび第2検出ヘッド751Bは、レーザ変位センサであり、第2検出ヘッド751Bとテーブル73との間の距離から、各第1検出ヘッド751Aと各検出位置との間の距離を引くことにより各検出位置における板厚を算出してもよい。あるいは、第1検出ヘッド751Aおよび第2検出ヘッド751BはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)イメージセンサであり、撮像を利用して測距を行ってもよい。
本変形例に係る基板研磨装置1000では、測定装置751が処理面PSに光を照射し、測定装置751または測定制御部952は、当該光に基づく基板WFからの光を受光して得られた測定データの解析に基づいて、基板WFの厚みの分布を算出する。これにより、板厚を基準に正確に処理面PSの形状を測定することができる。
(変形例1-4)
上述の実施形態では、第1ヘッド710において、2つのテープ送り機構により研磨テープT1AおよびT1Bがそれぞれテープ送りされる構成とした。しかし、1つのテープ送り機構により1つの研磨テープをテープ送りし、パッド面上の複数個所に研磨テープを供給してもよい。
図17Aは、本変形例の第1ヘッド710Aを模式的に示す側面図であり、図17Bは、第1ヘッド710Aの第1パッド面712S上の研磨テープT1Cの配置を模式的に示す底面図である。第1ヘッド710Aは、第1押圧機構711Aおよび711B、ならびに、第1押圧機構711Aおよび711Bのそれぞれにより押圧される第1押圧パッド712Aおよび712Bを備える。第1押圧パッド712Aおよび712Bでは、第1パッド面712Sに沿って研磨テープT1Cが摺動可能に配置されている(矢印Ar17)。研磨テープT1Cは、第1研削において処理面と接触して研削する第1研削部材G1である。
研磨テープT1Cは、第1テープ送り機構7300によりテープ送りされ、第1押圧パッド712Aおよび712B上を摺動する。第1テープ送り機構7300は、巻出しリール7310Aと、支持棒7320A、7330A、7340A、7350A、7350B、7340B、7330B、7320Bと、巻取りリール7310Bとを備える。巻出しリール7310Aおよび巻取りリール7310Bは、円柱状であり、研磨テープT1Cが円柱面に巻かれる構成となっている。巻出しリール7310Aおよび巻取りリール7310Bは、円柱軸の周りに回転し、研磨テープT1Cをそれぞれ巻き出しおよび巻取り可能に構成されている。支持棒7320A、7330A、7340A、7350A、7350B、7340B、7330Bおよび7320Bは、第1ヘッド710Aまたは第1アーム71に固定されながら研磨テープT1Cを支持し、研磨テープT1Cの移動経路を画定する。
本変形例では、第1パッド面712Sから、第1パッド面712Sに垂直で基板WFから離れる方向に支持棒7350Aおよび7350Bが配置されている。このため、研磨テープT1Cは第1押圧パッド712Aに対向する第1パッド面712Sを摺動した後、第1パッド面712Sから一時的に離間し、その後、第1押圧パッド712Bに対向する第1パッド面712Sを摺動する。図17Bに示されるように、第1押圧機構711Aと第1押圧機構711Bとの間、および、第1押圧パッド712Aと第1押圧パッド712Bとの間には、間隙C3が形成されている。本変形例では間隙C3を研磨テープT1Cが通過する構成となっている。
本変形例に係るテープ送り機構7300では、テープ送り機構の数を増やす必要なく、第1パッド面712Sの所望の複数の位置に研磨テープを配置することができる。これにより、より柔軟に研磨の態様を調整することができる。なお、第2ヘッドについても、本変形例に係るテープ送り機構を適用してもよい。
第2実施形態
第2実施形態の基板研磨装置1001は、上述の第1実施形態における研削モジュール300の代わりに研削モジュール300Aを備える点等が、第1実施形態の基板研磨装置1000とは異なっている。基板研磨装置1001では反転機は必要ではない。
図18は、第2実施形態の基板研磨装置1001の構成を模式的に示す概念図である。基板研磨装置1001は、ロードユニット100と、2つの第2搬送ユニット200Bと、研削モジュール300Aと、研磨モジュール400と、乾燥モジュール500と、アンロードユニット600と、制御装置901とを備える。ロードユニット100、第2搬送ユニット200B、研磨モジュール400、乾燥モジュール500およびアンロードユニット600は、上述の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図19は、研削モジュール300Aの構成を模式的に示す概念図である。研削モジュール300Aは、トップリング1302と、テーブル1073とを備える。テーブル1073は、不図示のテーブル駆動機構により駆動され、回転軸Ax3の周りに回転可能に構成されている。テーブル1073の上面には、研削部材である研磨テープT3が配置されている。研磨テープT3は、不図示のテープ送り機構により移動可能になっている。トップリング1302は、リテーナ部材1003と、剛性を有する吸着板1005とを備える。吸着板1005の下面には、不図示の真空源に空気が移動可能に接続された流路1012と連通する不図示の真空吸着孔を有し、基板WFが真空吸着可能に構成されている。トップリング1302は中心軸である回転軸Ax4の周りに回転可能となっている。トップリング1302により、基板WFの処理面PSが鉛直方向下側に向くフェースダウン方式の研削が行われる。
研削部材である研磨テープの材質は特に限定されない。研磨モジュール400による研磨よりも効率よく高速で加工を行う観点、あるいは高速で粗削りを行う観点から、研削モジュール300Aの研削部材は、研磨モジュール400の研磨部材よりも剛性が高いか、弾性率が高い物質を含むことが好ましい。例えば、この研削部材は、上記物質からなる砥粒をベース部材に配置させた研磨テープでも良い。この場合、砥粒の脱落防止のために砥粒表面に樹脂コーティングを施したり、砥粒自身を電着によりベース部材に取り付けたりしても良い。なお、ベース部材の材質としては、例えば、ポリイミド、ゴム、PETや樹脂材料や、これらの材料に繊維を含浸させた複合材料、更には金属箔の少なくとも1つもしくはこれらの組合せが挙げられる。なお、研磨テープではなく、固定砥粒を研削部材としてもよく、この場合、テーブル1073の代わりに固定砥粒定盤を研削モジュール300Aに設置することができる。
制御装置901は、入出力装置、演算装置、記憶装置などを備える一般的なコンピュータまたは専用コンピュータとすることができる。制御装置901は、基板研磨装置1001の各部の動作を制御する。制御装置901は、研削モジュール300Aを制御し、上流側の第2搬送ユニット200Bにおいて基板WFをトップリング1302に吸着させた後、トップリング1302をテーブル1073の上方に移動させる。制御装置901は、研削モジュール300Aを制御し、テーブル1073およびトップリング1302を回転させながら、トップリング1302の下面に吸着された基板WFの処理面PSを研磨テープT3の表面と接触させ、基板WFを研削する。
図20は、本実施形態の基板研磨方法の流れを示すフローチャートである。制御装置901の制御により、ロードユニット100に基板WFが搬入され、上流側の第2搬送ユニット200Bの基板受け渡し位置まで搬送される。その後、ステップS401において、制御装置901は、研削モジュール300Aを制御し、研削部材(研磨テープ)を用いて研削を行う。ステップS401の後は、ステップS402が行われる。ステップS402において、下流側の第2搬送ユニットの基板受け渡し位置まで基板WFが搬送された後、制御装置901は、研磨モジュール400を制御し、基板WFを研磨する。研磨後、適宜乾燥および洗浄が行われ、基板WFは基板研磨装置1001から搬出される。ステップS402の後は、処理が終了される。なお、研磨モジュール400では、剛体の吸着板に基板WFを真空吸着させて裏面基準研磨を行ってもよい。
次のような変形も本発明の範囲内であり、上述の実施形態若しくは他の変形と組み合わせることが可能である。以下の変形例において、上述の実施形態と同様の構造、機能を示す部位等に関しては、同一の符号で参照し、適宜説明を省略する。
(変形例2-1)
上述の実施形態において、1つのトップリングを研削モジュール300Aおよび研磨モジュール400で共有してもよい。
図21Aは、研削モジュール300Aで研削を行う場合の本変形例に係るトップリング2302を模式的に示す概念図である。トップリング2302は、トップリング本体2002と、リテーナ部材2003と、弾性膜(メンブレン)2004と、剛体板2007とを備える。弾性膜2004の下面には、真空源と連通する不図示の真空吸着孔が形成されており、基板WFを真空吸着可能となっている。トップリング本体2002と弾性膜2004との間には、圧力調整部と接続された流路2012が連通するガス導入室2006が形成されている。研削モジュール300Aで研削を行う場合、ガス導入室2006の圧力は十分に低く制御され、剛体板2007が弾性膜2004を押圧する状態とする。したがって、基板WFを裏面から押圧する剛体板2007の形状による裏面基準研磨が可能となる。この状態のトップリング2302を2302Aの符号で適宜参照する。
図21Bは、研磨モジュール400で研磨を行う場合の本変形例に係るトップリング2302を模式的に示す概念図である。この場合、ガス導入室2006にガスが導入され、ガスの圧力により剛体板2007は弾性膜2004を十分に押圧しない状態とする。したがって、基板WFが弾性膜2004に吸着保持されることにより、基板WFの反りが矯正され、基板WFの表面(処理面PS)を基準とした表面基準研磨が可能となる。この状態のトップリング2302を2302Bの符号で適宜参照する。
本変形例に係る基板研磨装置1001および基板研磨方法では、制御装置901は、トップリング2302からの基板WFの脱離の必要なく、研削モジュール300Aでの裏面基準での研削および研磨モジュール400での表面基準の研磨を行う。これにより、基板の厚さのばらつき(TTV)を抑える裏面基準の研削を行った後に、CMP等の表面基準が好適な研磨を行うことができる。したがって、さらに効率よい処理を行いながら、精度の高い基板WFを提供することができる。
(変形例2-2)
上述の変形例2-1において、研削および研磨を1つのテーブル上で行ってもよい。
図22は、本変形例の研削/研磨モジュール3000を模式的に示す斜視図である。研削/研磨モジュール3000は、テーブル3073と、テーブル駆動機構3730と、研削部材Gである固定砥粒定盤3351と、研磨部材PMである研磨パッド3352と、上述のトップリング2302と、を備える。
図23は、固定砥粒定盤3351および研磨パッド3352の配置を模式的に示す上面図である。テーブル3073上に、テーブル3073の回転軸Ax5を中心として、円形状の固定砥粒定盤3351が配置されており、研削部材3351の周りに円環状の研磨部材3352が配置されている。固定砥粒定盤3351の代わりに研磨テープを研削部材として用いてもよい。なお、円形状の研磨部材PMの周りに円環状の研削部材Gを配置してもよい。矩形R10は、研削の際の基板WFの位置を示し、矩形R20は、研磨の際の基板WFの位置を示す。制御装置901は、トップリング2302をテーブル3073に沿って移動させて(矢印Ar5)、固定砥粒定盤3351での研削および研磨パッド3352での研磨を行う。
図24Aは、固定砥粒定盤3351上での研削を模式的に示す図である。制御装置901は、トップリング2302のガス導入室2006(図21A)の圧力を十分に低くして裏面基準研磨ができる状態(トップリング2302A)とし、トップリング2302に吸着保持された基板WFを固定砥粒定盤3351に接触させ研削を行う。研削中、トップリング2302は適宜揺動される。
図24Bは、研磨パッド3352上での研磨を模式的に示す図である。制御装置901は、トップリング2302のガス導入室2006にガスを導入して表面基準研磨ができる状態(トップリング2302B)とし、トップリング2302に吸着保持された基板WFを研磨パッド3352に接触させ研磨を行う。研磨中、トップリング2302は適宜揺動される。
本変形例の基板研磨装置1001では、制御装置901は、トップリング2302からの基板WFの脱離の必要なく、かつ、テーブル3073の上方から移動する必要なく、研削部材Gを用いた裏面基準での研削および研磨部材PMを用いた表面基準の研磨を行う。これにより、裏面基準の研削を行った後に、CMP等の表面基準が好適な研磨を行うことができるコンパクトな基板研磨装置を提供することができる。
以上説明した本実施形態は、以下の形態としても記載することができる。[形態1]形態1によれば、基板の処理面に研磨処理を行う基板研磨装置が提案され、前記基板研磨装置は、第1研削部材、および、前記第1研削部材よりも最大径が大きい第2研削部材が配置される研削モジュールと、研磨部材を含む研磨モジュールと、前記研削モジュールおよび前記研磨モジュールを制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記第1研削部材による、前記処理面の一部に対する第1研削、および、前記第2研削部材による、前記処理面に対する第2研削を行うように前記研削モジュールを制御し、前記第1研削および前記第2研削が行われた前記処理面に、研磨を行うように前記研磨モジュールを制御する。形態1によれば、効率のよい処理により精度の高い基板を提供することができる。
[形態2]形態2によれば、形態1において、前記制御装置は、前記第2研削を、前記第1研削と同時か、または、前記第1研削の後に行う。形態2によれば、局所的な第1研削により凸部を削り、かつ、より広い範囲の第2研削を行うことで、処理面の広い範囲に対して、効率的に研削を行いつつ、精度の良い研磨が可能な研磨条件を整えることができる。
[形態3]形態3によれば、形態1または形態2において、前記基板研磨装置は、前記処理面の形状についての測定を行う測定装置をさらに備える。形態3によれば、処理面の形状の情報を利用して処理を行うことで、さらに確実に、効率のよい処理で精度の高い基板を提供することができる。
[形態4]形態4によれば、形態3において、前記測定装置は、前記第1研削の前に、または、前記第1研削が行われている間に、前記処理面の形状についての第1測定を行う。形態4によれば、第1研削の対象とする部分を適切に設定しておくことで、さらに効率のよい処理を行うことができる。
[形態5]形態5によれば、形態4において、前記第1測定では、前記測定装置が前記処理面に光を照射し、前記光に基づく前記基板からの光を受光して得られた測定データの解析に基づいて、前記基板の厚み分布および、前記処理面に形成された膜の厚みの分布の少なくとも一つが得られる。形態5によれば、非接触で効率よく処理面の形状についての情報を得ることができ、この情報に基づいて効率よく研削処理を行うことができる。
[形態6]形態6によれば、形態4または5において、前記制御装置は、前記第1測定に基づいて、前記第1研削が行われる前記処理面の前記一部を設定する。形態6によれば、局所的に研削する対象を適切に設定し、さらに効率よく、より精度の高い基板を提供することができる。
[形態7]形態7によれば、形態4から6において、前記制御装置は、前記第1測定で得られた前記処理面の形状を示す第1形状データと、前記第1研削で目標とする形状を示す第1目標データとから、前記第1研削を行うか否かを判定する。形態7によれば、第1研削を行うか否かをより正確に判定することができる。
[形態8]形態8によれば、形態4から7において、前記制御装置は、前記第1測定に基
づいて、前記第1研削および前記第2研削のいずれを行うかを設定する。形態8によれば、第1研削および第2研削のうち、処理面の形状に応じて効率の良い方法で研削を行うことができるため、さらに効率よく研磨された基板を提供することができる。
[形態9]形態9によれば、形態3から8において、前記測定装置は、前記第2研削において、前記処理面の形状についての第2測定を行い、前記制御装置は、前記第2測定に基づいて、前記第2研削を終了するか否かについての判定を行う。形態9によれば、研磨条件が整っているかを確認しつつ、第2研削を行うことができ、さらに効率よく、より精度の高い基板を提供することができる。
[形態10]形態10によれば、形態9において、前記制御装置は、前記第2測定で得られた前記処理面の形状を示す第2形状データと、前記第2研削で目標とする形状を示す第2目標データとから、前記第2研削を終了するか否かを判定する。形態10によれば、第2研削を行うか否かをより正確に判定することができる。
[形態11]形態11によれば、形態1から10において、前記第2研削では、前記処理面が全面研削される。形態11によれば、部分研削の後に全面研削が行われることで、処理面の全面に対して、効率的に研削を行いつつ、精度の良い研磨が可能な研磨条件を整えることができる。
[形態12]形態12によれば、形態1から11において、前記第2研削部材の最大径は、前記処理面の最大径よりも小さい。形態12によれば、研削モジュールをコンパクトに構成することができる。
[形態13]形態13によれば、形態1から12において、前記第1研削部材および前記第2研削部材は、同種の研削部材である。形態13によれば、研削モジュールをコンパクトに構成したり、搬送の手間を省いて効率的に処理をすることができる。
[形態14]形態14によれば、形態13において、前記第1研削部材および前記第2研削部材は、研磨テープである。形態14によれば、精度よく部分研削を行うことができ、研削モジュールをさらにコンパクトに構成することができる。
[形態15]形態15によれば、形態1から14において、前記研磨部材は、研磨パッドであり、前記研磨は、CMP研磨である。形態15によれば、精度の高い研磨を行うことができる。
[形態16]形態16によれば、形態1から15において、前記研削モジュールは、前記第1研削および前記第2研削において前記基板を支持し、前記処理面が鉛直方向上側を向くように前記基板が配置される基板支持部を備える。形態16によれば、部分研削を行いやすく、また、コンパクトに研削モジュールを構成することができる。
[形態17]形態17によれば、形態1から16において、前記基板研磨装置は、反転機をさらに備え、前記制御装置は、前記第1研削または前記第2研削が終了した後、前記研磨の前に、前記基板を反転するように前記反転機を制御する。形態17によれば、効率よく基板を反転させることができる。
[形態18]形態18によれば、形態1から17において、前記基板は、角型基板である。角型基板は大きなそりまたは厚さのばらつきを有する場合もあり、研削または研磨の量も多くなる。一方、これらの角型基板に対する平坦度の要求も高まっている。したがって、角型基板は、効率のよい処理により精度の高い基板を提供する必要が高く、本発明に好ましく適用される。
[形態19]形態19によれば、基板の処理面に研磨処理を行う基板研磨方法が提案され、前記処理面の一部に対し、第1研削部材による第1研削を行うことと、前記処理面に、第1研削部材よりも最大径が大きい第2研削部材により第2研削を行うことと、前記第1研削および前記第2研削が行われた前記処理面に、研磨部材により研磨を行うこととを備える。形態19によれば、効率のよい処理により精度の高い基板を提供することができる。
以上、いくつかの本発明の実施形態について説明してきたが、上記した発明の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、または、省略が可能である。
2,2002…トップリング本体
3,1003,2003…リテーナ部材
4,2004…弾性膜
6,2006…ガス導入室
12,1012,2012…流路
71…第1アーム
72…第2アーム
73,1073,3073…テーブル
75…第3アーム
100…ロードユニット
200A…第1搬送ユニット
200B…第2搬送ユニット
202…搬送ローラ
204…ローラシャフト
220…ストッパ
230…プッシャ
300,300A…研削モジュール
302,1302,2302,2302A,2302B…トップリング
352a…研磨面
400…研磨モジュール
500…乾燥モジュール
600…アンロードユニット
710…第1ヘッド
712…第1押圧パッド
712S…第1パッド面
720…第2ヘッド
722…第2押圧パッド
722S…第2パッド面
750,751…測定装置
751A…第1検出ヘッド
751B…第2検出ヘッド
800…反転機
900,901…制御装置
950…処理部
951…搬送制御部
952…測定制御部
953…第1研削制御部
954…第2研削制御部
955…研磨制御部
959…メモリ
1000,1001…基板研磨装置
1005…吸着板
2007…剛体板
3000…研削/研磨モジュール
Ax1,Ax3,Ax4,Ax5…回転軸
G…研削部材
G1…第1研削部材
G2…第2研削部材
L1…第1研削部材の最大径
L2…第2研削部材の最大径
L3…処理面の最大径
PM…研磨部材
PS…処理面
T1A,T1B,T2A,T2B,T3…研磨テープ
WF…基板
WF1,WF2…凸部

Claims (19)

  1. 基板の処理面に研磨処理を行う基板研磨装置であって、
    第1研削部材、および、前記第1研削部材よりも最大径が大きい第2研削部材が配置される研削モジュールと、
    研磨部材を含む研磨モジュールと、
    前記研削モジュールおよび前記研磨モジュールを制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記第1研削部材による、前記処理面の一部に対する第1研削、および、前記第2研削部材による、前記処理面に対する第2研削を行うように前記研削モジュールを制御し、
    前記第1研削および前記第2研削が行われた前記処理面に、研磨を行うように前記研磨モジュールを制御する、基板研磨装置。
  2. 前記制御装置は、前記第2研削を、前記第1研削と同時か、または、前記第1研削の後に行う、請求項1に記載の基板研磨装置。
  3. 前記基板研磨装置は、前記処理面の形状についての測定を行う測定装置をさらに備える、請求項1または2に記載の基板研磨装置。
  4. 前記測定装置は、前記第1研削の前に、または、前記第1研削が行われている間に、前記処理面の形状についての第1測定を行う、請求項3に記載の基板研磨装置。
  5. 前記第1測定では、前記測定装置が前記処理面に光を照射し、前記光に基づく前記基板からの光を受光して得られた測定データの解析に基づいて、前記基板の厚み分布および、前記処理面に形成された膜の厚みの分布の少なくとも一つが得られる、請求項4に記載の基板研磨装置。
  6. 前記制御装置は、前記第1測定に基づいて、前記第1研削が行われる前記処理面の前記一部を設定する、請求項4または5に記載の基板研磨装置。
  7. 前記制御装置は、前記第1測定で得られた前記処理面の形状を示す第1形状データと、前記第1研削で目標とする形状を示す第1目標データとから、前記第1研削を行うか否かを判定する、請求項4から6のいずれか一項の基板研磨装置。
  8. 前記制御装置は、前記第1測定に基づいて、前記第1研削および前記第2研削のいずれを行うかを設定する、請求項4から7のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  9. 前記測定装置は、前記第2研削において、前記処理面の形状についての第2測定を行い、
    前記制御装置は、前記第2測定に基づいて、前記第2研削を終了するか否かについての判定を行う、請求項3から8のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  10. 前記制御装置は、前記第2測定で得られた前記処理面の形状を示す第2形状データと、前記第2研削で目標とする形状を示す第2目標データとから、前記第2研削を終了するか否かを判定する、請求項9に記載の基板研磨装置。
  11. 前記第2研削では、前記処理面が全面研削される、請求項1から10のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  12. 前記第2研削部材の最大径は、前記処理面の最大径よりも小さい、請求項1から11の
    いずれか一項に記載の基板研磨装置。
  13. 前記第1研削部材および前記第2研削部材は、同種の研削部材である、請求項1から12のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  14. 前記第1研削部材および前記第2研削部材は、研磨テープである、請求項13に記載の基板研磨装置。
  15. 前記研磨部材は、研磨パッドであり、前記研磨は、CMP研磨である、請求項1から14のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  16. 前記研削モジュールは、前記第1研削および前記第2研削において前記基板を支持し、前記処理面が鉛直方向上側を向くように前記基板が配置される基板支持部を備える、請求項1から15のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  17. 前記基板研磨装置は、反転機をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第1研削または前記第2研削が終了した後、前記研磨の前に、前記基板を反転するように前記反転機を制御する、請求項1から16のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  18. 前記基板は、角型基板である、請求項1から17のいずれか一項に記載の基板研磨装置。
  19. 基板の処理面に研磨処理を行う基板研磨方法であって、
    前記処理面の一部に対し、第1研削部材による第1研削を行うことと、
    前記処理面に、第1研削部材よりも最大径が大きい第2研削部材により第2研削を行うことと、
    前記第1研削および前記第2研削が行われた前記処理面に、研磨部材により研磨を行うことと
    を備える基板研磨方法。
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