JP2023132669A - ガスバリアフィルム - Google Patents

ガスバリアフィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2023132669A
JP2023132669A JP2022038130A JP2022038130A JP2023132669A JP 2023132669 A JP2023132669 A JP 2023132669A JP 2022038130 A JP2022038130 A JP 2022038130A JP 2022038130 A JP2022038130 A JP 2022038130A JP 2023132669 A JP2023132669 A JP 2023132669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas barrier
layer
barrier film
base material
polyethylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022038130A
Other languages
English (en)
Inventor
健司 松久
Kenji Matsuhisa
健太 大沢
Kenta Osawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2022038130A priority Critical patent/JP2023132669A/ja
Publication of JP2023132669A publication Critical patent/JP2023132669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】酸素バリア性能を有する接着剤を使用しなくても包装材料として優れたガスバリア性能を有するガスバリアフィルムを提供する。【解決手段】ガスバリアフィルム1は、ポリエチレンを主成分とする基材10と、基材10の一方の面である第一面10aに積層されたガスバリア層30と、を備えたガスバリアフィルムであって、基材10は、第一面10aを構成し、ポリエチレンを主とする第一樹脂層11と、第一樹脂層11よりも基材10の他方の面である第二面10b側に配置され、エチレン-ビニルアルコール共重合体を主とする第二樹脂層12と、を有し、基材10は、X線回折法の平行ビーム法を用いた2θ/θスキャン測定により回折角度10°から30°の範囲で測定し、全ピーク面積に対するPE(110)とPE(200)の結晶ピーク面積の比により算出される結晶化度が35%未満である。【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、ガスバリアフィルムに関する。本発明のガスバリアフィルムは、食品、医薬品、精密電子部品等の包装に適している。
食品や医薬品等の包装に用いられる包装材料において、内容物の変質を抑制し、それらの機能や性質を保持する観点から、包装材料を透過する酸素、水蒸気、その他内容物を変質させる気体を遮断するガスバリア性が求められている。ガスバリア性を有する包装材料として、温度、湿度等の影響が少ないアルミ等の金属箔をガスバリア層として用いたガスバリアフィルムが知られている。
ガスバリアフィルムの他の構成として、高分子材料で形成された基材層フィルム上に、酸化珪素、酸化アルミニウム等の無機酸化物膜を真空蒸着法やスパッタリング法等により形成したフィルムが知られている。これらのガスバリアフィルムは、透明性及び酸素、水蒸気等のガス遮断性を有する。また、基材層フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のものがよく用いられている。
また近年、海洋プラスチックごみ問題等に端を発する環境意識の高まりから、プラスチックごみの分別回収、再資源化に対して更なる高効率化が求められるようになってきている。このため、ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)製の基材層フィルムを使用したガスバリアフィルムの要請が高まっている。
下記の特許文献1には、ポリエチレンを使用したリサイクル性に優れたバリアフィルム(積層体)が提案されている。特許文献2には、基材層とバリア層との間に接着剤層が、酸素バリア性を有する材料で構成されたものが提案されている。
特開2020-055157号公報 特開2018-016012号公報
しかしながら、特許文献1のような、ポリエチレン製の基材フィルムに単に蒸着膜をバリア層として形成しただけのガスバリアフィルムでは、ガスバリア性能が十分でない可能性がある。特許文献2では、酸素バリア性能を有する接着剤を使用しなければ、酸素バリア性を高めることができないという問題点がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、酸素バリア性能を有する接着剤を使用しなくても包装材料として優れたガスバリア性能を有するガスバリアフィルムを提供する。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係るガスバリアフィルムは、ポリエチレンを主成分とする基材と、前記基材の一方の面である第一面に積層されたガスバリア層と、を備えたガスバリアフィルムであって、前記基材は、前記第一面を構成し、ポリエチレンを主とする第一樹脂層と、前記第一樹脂層よりも前記基材の他方の面である第二面側に配置され、エチレン-ビニルアルコール共重合体を主とする第二樹脂層と、を有し、前記基材は、X線回折法の平行ビーム法を用いた2θ/θスキャン測定により回折角度10°から30°の範囲で測定し、全ピーク面積に対するPE(110)とPE(200)の結晶ピーク面積の比により算出される結晶化度が35%未満である。
本発明に係るガスバリアフィルムによれば、酸素バリア性能を有する接着剤を使用しなくても包装材料として優れたガスバリア性能を有するガスバリアフィルムを提供する。
本発明の一実施形態に係るガスバリアフィルムを模式的に示す断面図である。 本発明の変形例1に係るガスバリアフィルムを模式的に示す断面図である。 本発明の変形例2に係るガスバリアフィルムを模式的に示す断面図である。
本発明の一実施形態に係るガスバリアフィルムについて説明する。
本発明の一実施形態に係るガスバリアフィルムを模式的に示す断面図である。図1に示すように、ガスバリアフィルム1は、基材10と、ガスバリア層30と、を備えている。
基材10は、ポリエチレンを主成分とする樹脂を有するフィルムである。基材10の一方の面を第一面10aとし、基材10の他方の面を第二面10bとする。ガスバリア層30は、基材10の第一面10a上に積層されている。
基材10は、第一樹脂層11と、第二樹脂層12と、を有している。第一樹脂層11は、第一面10aを構成している。第二樹脂層12は、第一樹脂層11よりも第二面10b側に配置されている。本実施形態では、第二樹脂層12は、第一樹脂層11に隣接して配置され、第二面10bを構成している。
第一樹脂層11は、ポリエチレンを主とする樹脂層である。例えば、第一樹脂層11は、樹脂成分としてポリエチレンのみを含むものが典型的である。第一樹脂層11の厚さは、2.4~160μmの範囲が好ましい。
第二樹脂層12は、エチレン-ビニルアルコール共重合体を主とする樹脂層である。例えば、第二樹脂層12は、樹脂成分としてエチレン-ビニルアルコール共重合体のみを含むものが典型的である。第二樹脂層12の厚さは、0.6~40μmの範囲が好ましい。
なお、第一樹脂層11を構成するポリエチレンの種類は特に限定されないが、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン及び超低密度ポリエチレンのいずれかであることが好ましい。
基材10では、少なくとも一の第一樹脂層11を第一面10a側に設ければよく、第一樹脂層11を第二樹脂層12の両面に設けてもよい。その場合には、第二樹脂層12を挟んで一方の第一樹脂層11と他方の第一樹脂層11とで、ポリエチレンの密度が異なっていてもよい。また、第一樹脂層11と第二樹脂層12との間に、異なる樹脂層を設けてもよい。第一樹脂層11と第二樹脂層12とは接着剤を用いられずに接合されていて、流体状の樹脂を用いた押出ラミネーションにより接合されていたり、インフレーション法等により接合されていたりする。
基材10の厚さに特に制限はない。ガスバリア層30や後述する被覆層60等を形成する場合の加工性を考慮すると、基材10の厚さは、実用的には3~200μmの範囲が好ましく、特に6~90μmが好ましい。また、基材10を構成する各層も厚さに特に制限はなく、各層の厚さの比率にも特に制限はないが、リサイクル性を考慮し、基材10の総厚を占めるポリエチレンを主とする第一樹脂層11の厚みの割合は80%以上であることが好ましい。
基材10は、樹脂成分でない添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、公知の各種の添加剤から適宜選定できる。添加剤の例としては、アンチブロッキング剤(AB剤)、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、スリップ剤、核剤、帯電防止剤、防曇剤、顔料、染料が挙げられる。AB剤は、有機、無機のいずれでもよいが、ガスバリア層の形成に悪影響を及ぼす可能性があることから、基材10の第一面10aには添加されていないことが好ましい。これらの添加剤はいずれか1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。上記のうち滑剤、スリップ剤は、加工適性の観点から好ましい。基材10における添加剤の含有量は、本実施形態の効果を妨げない範囲で適宜調整できる。
基材10は、無延伸フィルムであってもよく、一軸延伸又は二軸延伸等の延伸フィルムであってもよい。
基材10は、基材10の第一面10aにX線回折法(XRD)の平行ビーム法を用いた2θ/θスキャン測定により回折角度10°から30°の範囲で測定し、全ピーク面積に対するポリエチレン(110)とポリエチレン(200)の結晶ピーク面積の比により算出される結晶化度が35%未満であることが好ましい。基材10の結晶化度を35%未満とすることで、複数の樹脂フィルムを積層した際に、良好な密着性を得ることできる。
以下に結晶化度の測定方法の一例について説明する。
樹脂フィルムの結晶化度は、X線回折法のアウト・オブ・プレーン(Out-of-plane)測定で2θ/θスキャンさせて測定を行うことで、X線回折パターンが得られる。
樹脂フィルムを測定する場合、X線は特性X線CuKαを用い、多層膜ミラーによりX線を平行化してX線を樹脂フィルムへ入射させ、受光ユニットには平板コリメータを取り付けたシンチレーション検出器を用いる方法(平行ビーム法)を用いることが好ましい。
平行ビーム法以外のX線回折法として集中法が知られているが、集中法では、樹脂フィルム等の表面に凹凸を有する試料の場合、測定面の位置ずれによるピークの広がり等の測定結果への影響が生じやすい。これに対し、平行ビーム法では、表面に凹凸を有する試料の場合であっても、測定面の位置ずれが測定結果へ及ぼす影響が小さい。
樹脂フィルムがポリエチレンフィルムの場合、回折角度10°~30°の範囲でスキャンを行うことが好ましい。この範囲でスキャンを行うと、PE(110)面とPE(200)面に対応する2つシャープな結晶ピークとブロードな非晶質ピーク(ハローピーク)が観測される。この3つのピークを分離解析し、結晶ピークと非晶質ピークの面積を算出し、式(1)より結晶化度が求められる。
結晶化度=結晶ピーク面積/(結晶ピーク面積+非晶質ピーク面積)・・・(1)
樹脂フィルムの表面は平坦ではなく、測定面にずれが生じる可能性があることから、平行ビーム法を用いることが好ましい。
結晶化度は、樹脂フィルムの配向度と一定の相関を示し、未延伸フィルムで値が小さくなる傾向を示すが、ごく一部の延伸フィルムの結晶化度も上記数値範囲内である場合がある。すなわち、結晶化度は、樹脂フィルムの一般的な延伸、未延伸の区別とは独立したパラメータである。
ガスバリア層30は、基材10の第一面10aに積層されている。なお、ガスバリア層30は、基材10の第一面10aに積層されていれば、ガスバリア層30と基材10との間に他の層が介在していてもよい。
ガスバリア層30は、無機酸化物層である。ガスバリア層30は、酸化珪素、炭素を含む酸化珪素、窒化珪素、金属アルミニウム及び酸化アルミニウムのいずれかを含有する層である。ガスバリア層30は、酸素、水蒸気等の、所定の気体に対してバリア性を発揮する層である。ガスバリア層30は、透明でも、不透明でもよい。
ガスバリア層30の厚さは、用いられる成分の種類・構成・成膜方法により異なるが、一般的には3~300nmの範囲内で適宜設定できる。ガスバリア層30の厚さが3nm未満であると、均一な膜が得られないことや膜厚が十分ではないことがあり、ガスバリア層としての機能を十分に発揮しない場合がある。ガスバリア層30の厚さが300nmを越えると、成膜後に折り曲げ、引っ張り等の外的要因により、ガスバリア層30に亀裂を生じてバリア性を失う可能性がある。ガスバリア層30の厚さは、6~150nmの範囲内がより好ましい。
ガスバリア層30の形成方法に制限はなく、例えば真空蒸着法、プラズマ活性化蒸着法、イオンビーム蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法、プラズマ化学気相成長法(PECVD)等を使用できる。プラズマアシスト法やイオンビームアシスト法等を組み合わせると、ガスバリア層30を緻密に形成してバリア性を向上できる。
本実施形態のガスバリアフィルム1によれば、基材10は、第一面10aを構成し、ポリエチレンを主とする第一樹脂層11と、第一樹脂層11よりも基材10の第二面10b側に配置され、エチレン-ビニルアルコール共重合体を主とする第二樹脂層と、を有する。基材10は、X線回折法の平行ビーム法により回折角度10°から30°の範囲で測定し、全ピーク面積に対するPE(110)とPE(200)の結晶ピーク面積の比により算出される結晶化度が35%未満である。したがって、酸素バリア性能を有する接着剤を使用しなくても包装材料として優れたガスバリア性能を有する。
本実施形態のガスバリアフィルムの構成は、上述した構成に限られない。
(変形例1)
図2に示すように、変形例1のガスバリアフィルム1Aは、基材10とガスバリア層30との間に設けられた前処理層20を備えている。基材10の第一面10aにガスバリア層30を形成する前に、前処理層20を設けてもよい。前処理層20を設けることで、ガスバリア層30の成膜性や密着強度を向上させることができる。前処理層20の成分や形成方法に制限はなく、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂またはプラズマ処理等から選択できる。
前処理層20に樹脂層を用いる場合、前処理層20における有機高分子の含有量は、例えば70質量%以上であってもよく、80質量%以上であってもよい。有機高分子としては、ポリアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリイミド樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。前処理層20とガスバリア層30との密着強度を考慮すると、有機高分子は、ポリアクリル系樹脂、ポリオール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、またはこれら有機高分子の反応生成物の少なくとも1つを含むことが好ましい。また、前処理層20は、シランカップリング剤や有機チタネートまたは変性シリコーンオイルを含んでいてもよい。
前処理層20に用いられる有機高分子としてさらに好ましくは、高分子末端に2つ以上のヒドロキシル基を有するポリオール類とイソシアネート化合物との反応により生成したウレタン結合を有する有機高分子、および/または高分子末端に2つ以上のヒドロキシル基を有するポリオール類とシランカップリング剤またはその加水分解物のような有機シラン化合物との反応生成物を含む有機高分子が挙げられる。
ポリオール類としては、例えば、アクリルポリオール、ポリビニルアセタール、ポリスチルポリオール、及びポリウレタンポリオール等から選択される少なくとも一種が挙げられる。アクリルポリオールは、アクリル酸誘導体モノマーを重合させて得られるものであってもよく、アクリル酸誘導体モノマーとその他のモノマーとを共重合させて得られるものであってもよい。アクリル酸誘導体モノマーとしては、エチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、及びヒドロキシブチルメタクリレート等が挙げられる。アクリル酸誘導体モノマーと共重合させるモノマーとしては、スチレン等が挙げられる。
イソシアネート化合物は、ポリオールと反応して生じるウレタン結合により前処理層20とガスバリア層30との密着性を高める作用を有する。すなわち、イソシアネート化合物は、架橋剤又は硬化剤として機能する。イソシアネート化合物としては、例えば、芳香族系のトリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、脂肪族系のキシレンジイソシアネート(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、及びイソホロンジイソシアネート(IPDI)等のモノマー類、これらの重合体、及びこれらの誘導体が挙げられる。上述のイソシアネート化合物は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、γ-クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ-クロロプロピルトリメトキシシラン、グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、γ-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、及びγ-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。有機シラン化合物は、これらのシランカップリング剤の加水分解物であってもよい。有機シラン化合物は、上述のシランカップリング剤及びその加水分解物の1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて含んでいてもよい。
前処理層20として設ける樹脂層は、有機溶媒中に上述の成分を任意の割合で配合して混合液を調製し、基材10の第一面10a上に調製した混合液を用いて形成することができる。混合液は、例えば、3級アミン、イミダゾール誘導体、カルボン酸の金属塩化合物、4級アンモニウム塩、4級ホスホニウム塩等の硬化促進剤;フェノール系、硫黄系、ホスファイト系等の酸化防止剤;レベリング剤;流動調整剤;触媒;架橋反応促進剤;充填剤等を含有してもよい。
混合液は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、又はシルクスクリーン印刷法等の周知の印刷方式、或いは、ロールコート、ナイフエッジコート、又はグラビアコート等の周知の塗布方式を用いて基材10の第一面10a上にコーティングすることができる。コーティング後、例えば50~200℃に加熱し、乾燥及び/又は硬化することによって、前処理層20を形成することができる。
前処理層20として樹脂層を形成する場合の厚さは、用途又は求められる特性に応じて調整してもよいが、0.01~1μmが好ましく、0.01~0.5μmがより好ましい。前処理層20の厚みが0.01μm以上であれば、前処理層20とガスバリア層30との十分な密着強度が得られ、ガスバリア性も良好となる。前処理層20の厚みが1μm以下であれば、均一な塗工面を形成することが容易であり、また、乾燥負荷や製造コストを抑制できる。
前処理層20をプラズマ処理により形成する場合には、生産性の観点からインラインで行うことが可能なプラズマ処理が好ましい。プラズマ処理の方法としてはグロー放電等特に限定されず、プラズマ密度を高めるために磁石を用いても良い。またプラズマ処理を行う際に使用するガスは酸素、窒素、アルゴンのいずれかもしくは複数から選択することができる。
(変形例2)
図3に示すように、変形例2のガスバリアフィルム1Bは、ガスバリア層30における基材10と反対側を向く面に設けられた被覆層を備えている。被覆層60は、ガスバリア層30を保護するとともに、ガスバリアフィルム1のバリア性をさらに高める。
被覆層60は、被覆層60は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線硬化樹脂、金属アルコキシド、水溶性高分子、ポリカルボン酸系重合体、多価金属化合物、ポリカルボン酸系重合体と多価金属化合物との反応生成物であるカルボン酸の多価金属塩等のコーティング層を用いることができる。特に酸素バリア性に優れる金属アルコキシドと水溶性高分子が好ましい。これは水溶性高分子と1種以上の金属アルコキシドまたはその加水分解物を含む水溶液或いは水/アルコール混合溶液を主剤とするコーティング剤を用いて形成される。例えば、水溶性高分子を水系(水或いは水/アルコール混合)溶媒で溶解させたものに金属アルコキシドを直接、或いは予め加水分解させる等処理を行ったものを混合してコーティング剤を調製する。このコーティング剤をガスバリア層30上に塗布した後、乾燥することで、被覆層60を形成できる。
被覆層60のコート法としては、例えばキャスト法、ディッピング法、ロールコート法、グラビアコート法、スクリーン印刷法、リバースコート法、スプレーコート法、キットコート法、ダイコート法、メタリングバーコート法、チャンバードクター併用コート法、カーテンコート法等が挙げられる。
被覆層60の厚さは、使用するコーティング剤の組成や塗工条件等によって異なり、特に制限はない。ただし、被覆層60の乾燥後膜厚が0.01μm未満の場合は、均一な塗膜にならず十分なガスバリア性を得られない場合がある。乾燥後膜厚が50μmを超える場合は被覆層60にクラックが生じ易くなる。したがって、被覆層60の好適な厚さは、例えば0.01~50μmの範囲であり、被覆層60の最適な厚さは、例えば0.1~10μmの範囲である。
上記の構成を有する本実施形態のガスバリアフィルム1は、高いガスバリア性を発揮する一方、主な樹脂成分がポリエチレンであり、ガスバリアフィルム1に占める主な樹脂成分の比率を90質量%以上とすることも容易である。すなわち、ガスバリアフィルム1は、リサイクル性の高いモノマテリアルとして構成できる。
ガスバリアフィルム1を用いて包装袋等の包装材料を作製する場合は、ガスバリア層30上に熱融着可能なヒートシール層50をさらに設けると、ヒートシール層同士を熱融着することにより、包装材料を簡便に作製できる。この場合もヒートシール層50の主な樹脂成分にポリエチレンを用いることにより、包装材料をモノマテリアルとすることができる。被覆層60を設ける場合は、被覆層60における基材10と反対側を向く面上にヒートシール層50を設ければよい。なお、ヒートシール層50とガスバリア層30または被覆層60との間には、適宜他の層を設けてもよい。
ヒートシール層50の材質としては基材10の第一樹脂層11と同じポリエチレンを使用することでリサイクルが可能となる。ヒートシール層50に用いるポリエチレン樹脂としては、熱融着が容易であることから、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンを使用することが好ましい。ヒートシール層50の厚さは目的に応じて決められるが、例えば50~200μm程度とできる。ヒートシール層50は、接着剤からなる接着剤層40を介してガスバリア層30または被覆層60上に積層される。
接着剤層40には、公知のドライラミネート用接着剤を使用することができる。ドライラミネート用接着剤としては、特に限定されるものではないが、具体的には、2液硬化型のエステル系接着剤やエーテル系接着剤、ウレタン系接着剤等が挙げられる。また、ヒートシール層50は、流体状の樹脂を用いた押出ラミネーションにより積層されてもよい。
接着剤層40には、ガスバリア接着剤を用いてもよい。ガスバリア性接着剤を接着剤層40に適用することで、ガスバリア性をより向上させることができる。ガスバリア性接着剤の酸素透過度は、150cc/m・day・atm以下であることが好ましく、100cc/m・day・atm以下であることがより好ましく、80cc/m・day・atm以下であることが更に好ましく、50cc/m・day・atm以下であることが特に好ましい。酸素透過度が上記範囲内であることで、ガスバリアフィルムのガスバリア性を十分に向上させることができると共に、仮にガスバリア層30に軽微な割れが生じた場合であっても、その隙間にガスバリア性接着剤が入り込んで補完することができ、ガスバリア性の低下を抑制することができる。
ガスバリア性接着剤は、硬化後にガスバリア性を発現し得る接着剤であればよく、例えば、エポキシ系接着剤、ポリエステル・ポリウレタン系接着剤等が挙げられる。具体例としては、三菱ガス化学社製の「マクシーブ」、DIC社製の「Paslim」等を用いることができる。
接着剤層40の厚さは、0.1~20μmであることが好ましく、0.5~10μmであることがより好ましく、1~5μmであることが更に好ましい。接着剤層40の厚さが上記下限値以上であることで、外部からの衝撃を緩和するクッション性を得ることができ、衝撃によりガスバリア層30が割れることを防ぐことができる。一方、接着剤層40の厚さが上記上限値以下であることで、ガスバリア積層体の柔軟性を十分に保持できる傾向がある。
上記の条件に加えて、特に、接着剤層40の厚さは、ガスバリア層30の厚さの50倍以上であることが好ましい。接着剤層40の厚さが上記条件を満たすことで、ガスバリア層30の割れをより十分に抑制することができ、かつ、接着剤層40にガスバリア性接着剤を用いる場合はガスバリアフィルム1のガスバリア性をより向上させることができる。また、接着剤層40の厚さが上記条件を満たすことで、外部からの衝撃を緩和するクッション性をさらに高めることができ、衝撃によりガスバリア層30が割れることを防ぐことができる。一方、ガスバリアフィルム1の柔軟性の保持、加工適性、及びコストの観点から、接着剤層40の厚さは、ガスバリア層30の厚さの300倍以下であることが好ましい。
接着剤層40を形成するための接着剤は、例えば、バーコート法、ディッピング法、ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート法、エアナイフコート法、コンマコート法、ダイコート法、スクリーン印刷法、スプレーコート法、グラビアオフセット法等により塗布することができる。この接着剤を塗布してなる塗膜を乾燥させる際の温度は、例えば、30~200℃とすることができ、50~180℃とすることが好ましい。また、上記塗膜を硬化させる際の温度は、例えば、室温(27℃)~70℃とすることができ、30~60℃とすることが好ましい。乾燥及び硬化時の温度を上記範囲内とすることで、ガスバリア層30や接着剤層40にクラックが発生することをより一層抑制でき、優れたガスバリア性を発現することができる。
接着剤層40とガスバリア層30とは、ガスバリア層30の割れ防止の観点から、直接接していることがより好ましい。そのため、接着剤は、上記接着剤をガスバリア層30上に塗布し、乾燥及び硬化させて形成することが好ましい。
基材10またはヒートシール層50には印刷層を設けることができる。一般に、印刷層は内容物に関する情報の表示、内容物の識別、あるいは包装袋の意匠性向上を目的として、ガスバリアフィルムの外側から見える位置に設けられる。印刷方法及び印刷インキは特に制限されず、既知の印刷方法及び印刷インキの中からフィルムへの印刷適性、色調等の意匠性、密着性、食品容器としての安全性等を考慮して適宜選択される。印刷方法としては、例えば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、インクジェット印刷法等を用いることができる。中でもグラビア印刷法は生産性や絵柄の高精細度の観点から、好ましく用いることができる。なお、印刷層は、使用用途に応じて適宜設けても良いし、設けなくても良い。
印刷層の密着性を高めるため、印刷層を形成する層の表面には、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理等の各種前処理や、易接着層等のコート層を設けても構わない。
基材10の第一面10aと反対側の面である第二面10b側に、第二の基材70として印刷基材を貼り合わせても良い。第二の基材70の材質としては基材10の第一樹脂層11と同じポリエチレンを使用することでリサイクルが可能となる。基材の第二面10bには、第二の基材70との密着性を高めるため、コロナ処理、プラズマ処理、フレーム処理等の各種前処理や、易接着層等のコート層を設けても構わない。公知のドライラミネート用接着剤を使用したドライラミネーションや押出ラミネーションが使用できる。具体的には、基材10と第二の基材70とは、前述の接着剤層40を介して接着することができる。
ガスバリアフィルム1の酸素透過率は3.0cc/(m・day・atm)以下であり、水蒸気透過率は3.0g/(m・day)以下である。
本実施形態のガスバリアフィルムについて、実施例および比較例を用いてさらに説明する。本発明は実施例および比較例の具体的内容により、何ら限定されない。
(実施例1)
基材10としてエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)を主とする樹脂層の両面にポリエチレンを主とする樹脂層が積層され、結晶化度が12.5%のフィルム(厚み30μm)を用いた。
真空装置内においてSiOを昇華させ、基材10の第一面10a上に電子ビーム蒸着法により酸化珪素(SiOx)からなるガスバリア層30(膜厚30nm)を形成し、実施例1のガスバリアフィルム1を作成した。
(実施例2)
ガスバリア層30上に、二液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いてグラビアコート法で塗工及び乾燥させ、接着剤層40を形成した。接着剤層40を介して、結晶化度が16.5%のポリエチレンフィルム(厚み60μm)を用いたヒートシール層50と貼り合わせた。その他は実施例1と同様にして、実施例2のガスバリアフィルム1を作製した。
(実施例3)
基材10の第一面10a上に前処理層20として、熱硬化性樹脂層を設けた。熱硬化性樹脂層は、アクリルポリオールとトリレンジイソシアネートとを、アクリルポリオールのOH基の数に対してトリレンジイソシアネートのNCO基の数が等量となるように混合し、全固形分(アクリルポリオール及びトリレンジイソシアネートの合計量)が5質量%になるよう酢酸エチルで希釈した。希釈後の混合液に、さらにβ-(3,4エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシランを、アクリルポリオール及びトリレンジイソシアネートの合計量100質量部に対して5質量部となるように添加し、これらを混合することで調製した。第一面10aに、上記熱硬化性樹脂をグラビアコート法により塗布して乾燥及び硬化させ、熱硬化性樹脂層を形成した。
また、前処理層20上に酸化珪素(SiOx)からなるガスバリア層30(膜厚:10nm)を形成した。その他は実施例2と同様にして、実施例3のガスバリアフィルム1を作製した。
(実施例4)
基材10としてエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)を主とする樹脂層の片面にポリエチレンを主とする樹脂層が積層され、結晶化度が14.2%のフィルム(厚み30μm)を用いた。
基材10のポリエチレンを主とする樹脂層が積層された第一面10aに前処理層20として、Arガスによるプラズマ処理を100W・sec/mの処理強度で実施した。また、前処理層20上に酸化珪素(SiOx)からなるガスバリア層30(膜厚:40nm)を形成した。その他は実施例3と同様にして、実施例4のガスバリアフィルム1を作製した。プラズマ処理の処理強度の算出は以下の通りである。
電力密度[W/m]=投入電力[W]/カソード面積[m
処理時間[sec]=電極MD幅[m]/処理速度[m/sec]
処理強度=電力密度[W/m]・処理時間[sec]
(実施例5)
ガスバリア層30上に、下記(1)液と(2)液とを重量比6:4で混合したコーティング剤をグラビアコート法により塗布、乾燥し、厚さ0.4μmの被覆層60を形成し、接着剤層40として二液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いて、ドライラミネートにより、ヒートシール層50を貼り合わせた点と、酸化珪素(SiOx)からなるガスバリア層30の膜厚を25nmとした点を除き、実施例2と同様にして実施例5のガスバリアフィルム1を作製した。
(1)液:テトラエトキシシラン10.4gに塩酸(0.1N)89.6gを加え、30分間撹拌し加水分解させた固形分3wt%(SiO換算)の加水分解溶液
(2)液:ポリビニルアルコールの3wt%水/イソプロピルアルコール溶液(水:イソプロピルアルコール重量比 90:10)
(実施例6)
ガスバリア層30上にガスバリア性の下記接着剤Aをグラビアコート法で塗工及び乾燥させることで接着剤層40を形成し、ヒートシール層50と貼り合わせた点と酸化珪素(SiOx)からなるガスバリア層30の膜厚を35nmとした点を除き、実施例2と同様にして実施例6のガスバリアフィルム1を作製した。
酢酸エチルとメタノールとを質量比1:1で混合した溶媒23質量部に、三菱ガス化学社製のマクシーブC93Tを16質量部と、三菱ガス化学社製のマクシーブM-100を5質量部とを混合して、エポキシ系接着剤である接着剤Aを調製した。
(実施例7)
ガスバリア層30として、酸化アルミニウム(AlOx)からなるガスバリア層(膜厚9nm)を電子ビーム蒸着法により形成した点を除き、実施例2と同様にして実施例7のガスバリアフィルム1を作製した。
(実施例8)
ガスバリア層30として、酸化アルミニウム(AlOx)からなるガスバリア層(膜厚20nm)を電子ビーム蒸着法により形成した点を除き、実施例3と同様にして実施例8のガスバリアフィルム1を作製した。
(実施例9)
ガスバリア層30として、酸化アルミニウム(AlOx)からなるガスバリア層(膜厚3nm)を電子ビーム蒸着法により形成した点を除き、実施例6と同様にして実施例9のガスバリアフィルム1を作製した。
(実施例10)
ガスバリア層30として、金属アルミニウム(Al)からなるガスバリア層(膜厚10nm)を電子ビーム蒸着法により形成した点を除き、実施例2と同様にして実施例10のガスバリアフィルム1を作製した。
(実施例11)
ガスバリア層30として、真空装置内にヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)を導入し、プラズマCVD法により炭素を含む酸化珪素(SiOxCy)からなるガスバリア層(膜厚30nm)を形成した点を除き、実施例2と同様にして実施例11のガスバリアフィルムを作製した。
(実施例12)
ガスバリア層30として、真空装置内にモノシラン(SiH)、アンモニア(NH)、および窒素(N)を導入し、プラズマCVD法により窒化珪素(SiNx)からなるガスバリア層(膜厚30nm)を形成した点を除き、実施例2と同様にして実施例12のガスバリアフィルム1を作製した。
(比較例1)
基材10としてエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)を主とする樹脂層を含まず、ポリエチレンを主とする樹脂層のみで構成され、結晶化度が23.0%のフィルム(厚み35μm)を使用した点を除き、実施例2と同様にして比較例1のガスバリアフィルムを作製した。
(比較例2)
基材10としてエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)を主とする樹脂層を含まず、ポリエチレンを主とする樹脂層のみで構成され、結晶化度が14.9%のフィルム(厚み32μm)を使用し、ガスバリア層30の膜厚を30nmとした点を除き、実施例3と同様にして比較例2のガスバリアフィルムを作製した。
各実施例、比較例における評価項目および測定方法に関して、以下に示す。
(PEフィルムおよび積層体の結晶化度測定)
PEフィルムおよび積層体の結晶化度測定は、リガク製のX線回折装置(ATX-G)を使用し、Out-of-plane法によりX線回折パターンを得た。得られたX線回折パターンを非晶質PE、PE(110)、PE(200)の3つのピークに分離し、各ピークの面積強度を解析し、前述の結晶化度を算出した。
(積層体のガスバリア性評価)
(酸素透過率:OTR)
モコン法により、30°、70%RH(相対湿度)の条件下で積層体の酸素透過率を測定した。
(水蒸気透過率:WVTR)
モコン法により、40°、90%RHの条件下で積層体の水蒸気透過率を測定した。
積層体の構成、評価結果を表1に示す。
Figure 2023132669000002
実施例1から12において、基材10はエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)を主とする樹脂層の少なくとも一方の面にポリエチレンを主とする樹脂を積層されており、結晶化度が35%未満であったため、良好なガスバリア性が確認できた。
比較例1および比較例2において、基材10はエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)を主とする樹脂層を含まないポリエチレンフィルムであったため、実施例1から12に比べ、ガスバリア性が劣っていた。
以上、本発明の一実施形態、および実施例について説明したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。
本発明のガスバリアフィルムは、ポリエチレン材料としてリサイクル適性が高く、優れたガスバリア性を示し、良好な引裂き性を示すため、主に包装用材料として好適に利用可能である。
1 ガスバリアフィルム
10 基材
10a 第一面
10b 第二面
11 第一樹脂層
12 第二樹脂層
20 前処理層
30 ガスバリア層
40 接着剤層
50 ヒートシール層
60 被覆層

Claims (9)

  1. ポリエチレンを主成分とする基材と、
    前記基材の一方の面である第一面に積層されたガスバリア層と、を備えたガスバリアフィルムであって、
    前記基材は、
    前記第一面を構成し、ポリエチレンを主とする第一樹脂層と、
    前記第一樹脂層よりも前記基材の他方の面である第二面側に配置され、エチレン-ビニルアルコール共重合体を主とする第二樹脂層と、を有し、
    前記基材は、X線回折法の平行ビーム法を用いた2θ/θスキャン測定により回折角度10°から30°の範囲で測定し、全ピーク面積に対するPE(110)とPE(200)の結晶ピーク面積の比により算出される結晶化度が35%未満である、
    ガスバリアフィルム。
  2. 前記基材の前記第一面には、アンチブロッキング剤が添加されていない、
    請求項1に記載のガスバリアフィルム。
  3. 前記ガスバリア層は、無機酸化物層である、
    請求項1または2に記載のガスバリアフィルム。
  4. 前記無機酸化物層は、酸化珪素、炭素を含む酸化珪素、窒化珪素、金属アルミニウム及び酸化アルミニウムのいずれかを含有する、
    請求項3に記載のガスバリアフィルム。
  5. 前記基材と前記ガスバリア層との間に設けられた前処理層を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
  6. 前記ガスバリア層における前記基材と反対側を向く面に接着剤を介してヒートシール層が積層されている、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
  7. 前記ヒートシール層は、低密度ポリエチレンまたは直鎖状低密度ポリエチレンである、
    請求項6に記載のガスバリアフィルム。
  8. 前記ガスバリアフィルムに占めるポリエチレンの割合は90質量%以上である、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
  9. 前記ガスバリアフィルムの酸素透過率は3.0cc/(m・day・atm)以下であり、水蒸気透過率は3.0g/(m・day)以下である、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のガスバリアフィルム。
JP2022038130A 2022-03-11 2022-03-11 ガスバリアフィルム Pending JP2023132669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022038130A JP2023132669A (ja) 2022-03-11 2022-03-11 ガスバリアフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022038130A JP2023132669A (ja) 2022-03-11 2022-03-11 ガスバリアフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023132669A true JP2023132669A (ja) 2023-09-22

Family

ID=88065048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022038130A Pending JP2023132669A (ja) 2022-03-11 2022-03-11 ガスバリアフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023132669A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10336044B2 (en) Laminated film and packaging bag
WO2021020400A1 (ja) 積層体及び包装袋
CN107531381B (zh) 层叠膜及包装袋
WO2017209107A1 (ja) 積層シート、包装材料、および成形品
JP2022034746A (ja) ガスバリア積層体
JP7231095B2 (ja) 積層体及び包装袋
JP2023132669A (ja) ガスバリアフィルム
JP2013202822A (ja) ガスバリア性積層フィルム
WO2023062963A1 (ja) 積層体、包装体及び包装物品
JP2012061651A (ja) ガスバリア性積層フィルム
JP2007098679A (ja) ガスバリアフィルムおよびその製造方法
JP2011051277A (ja) ガスバリア性積層フィルム
WO2022071248A1 (ja) 包装材、包装袋及び包装体
JP2023132672A (ja) ガスバリアフィルム
JP2013071339A (ja) ガスバリア性積層フィルム
JP7036265B1 (ja) ガスバリアフィルム、積層体、および包装材料
CN114728512A (zh) 阻气膜
JP7036266B1 (ja) ガスバリアフィルム、積層体、および包装材料
WO2022270490A1 (ja) ガスバリアフィルム、積層体、および包装材料
WO2023181852A1 (ja) 包装用積層体及び包装袋
JP2023132666A (ja) 積層体、包装材料、および包装体
JP7473036B2 (ja) 積層体及び包装袋
WO2024024780A1 (ja) 積層体、包装材料、および包装体
JP2023132662A (ja) 積層体、包装材料、および包装体
JP2023132663A (ja) 積層体、包装材料、および包装体