JP2023132325A - 壁付け電気機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】機器本体と壁面との間に隙間が形成されにくい壁付け電気機器を提供する。
【解決手段】壁付け電気機器1は、壁面91に取り付けられる取付部材2と、取付部材2に取り付けられる機器本体3と、を備える。取付部材2は、壁面91に当たる後面202と反対側の前面201より前側に延びる前横片21と、前横片21から上側に延びる前縦片22と、を有する。機器本体3は、前後方向に延びる後横片33と、後横片33から下側に延びて前縦片22に引っ掛かる後縦片34と、を有する。機器本体3は、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分に、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される空所30を有する。
【選択図】図4
【解決手段】壁付け電気機器1は、壁面91に取り付けられる取付部材2と、取付部材2に取り付けられる機器本体3と、を備える。取付部材2は、壁面91に当たる後面202と反対側の前面201より前側に延びる前横片21と、前横片21から上側に延びる前縦片22と、を有する。機器本体3は、前後方向に延びる後横片33と、後横片33から下側に延びて前縦片22に引っ掛かる後縦片34と、を有する。機器本体3は、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分に、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される空所30を有する。
【選択図】図4
Description
本開示は、壁付け電気機器に関する。より詳細には、本開示は、壁面に取り付けられる取付部材と、取付部材に取り付けられる機器本体と、を備える壁付け電気機器に関する。
従来、特許文献1に示す表示器の取り付け構造が知られている。表示器は、壁面に埋め込んで取り付けられているスイッチボックスに収納して用いられる。表示器は、スイッチや基板等を搭載したベースと、ベースをスイッチボックスに固定するための取り付け板と、取り付け板の前面を被覆するカバーとで構成される。この表示器にあっては、枠状をした取り付け板に、螺子が通る固定穴が形成されている。このため、取り付け板の前面のうち固定穴が形成されて螺子が通る部分には、スイッチ等を配置しにくく、設計上、の有効面積が狭くなってしまうものであった。
そこで、取付部材への機器本体の取り付けをねじによらない構造が考えられた。図9Aに示すように、壁部9’の壁面91’に取り付けられる取付部材2’は、前側に延びる前横片21’と、前横片21’から上側に延びる前縦片22’とを有する。取付部材2’に取り付けられる機器本体3’は、前後方向に延びる後横片33’と、後横片33’から下側に延びて前縦片22’に引っ掛かる後縦片34’と、を有する。
機器本体3’を取付部材2’に取り付けるにあたり、壁面91’に取り付けられた取付部材2’の前縦片22’に後縦片34’を引っ掛ける際に、後横片33’の後側でかつ後縦片34’の上側の角部が壁面91’に当たる。この結果、図9Bに示すように、後縦片34’と壁面91’との間に隙間92’が形成されやすい、という問題があった。
本開示の目的は、機器本体と壁面との間に隙間が形成されにくい壁付け電気機器を提供することにある。
本開示の一態様の壁付け電気機器は、壁面に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に取り付けられる機器本体と、を備える。前記取付部材は、前記壁面に当たる後面と反対側の前面より前側に延びる前横片と、前記前横片から上側に延びる前縦片と、を有する。前記機器本体は、前後方向に延びる後横片と、前記後横片から下側に延びて前記前縦片に引っ掛かる後縦片と、を有する。前記機器本体は、前記後横片の後側の部分でかつ前記後縦片の上側の部分に、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される空所を有する。
本開示の壁付け電気機器にあっては、機器本体と壁面との間に隙間が形成されにくい。
(1)概要
本開示に係る壁付け電気機器について説明する。以下に説明する実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎないものであり、以下の実施形態において、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
本開示に係る壁付け電気機器について説明する。以下に説明する実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎないものであり、以下の実施形態において、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、以下の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
図3に示すように、本開示に係る壁付け電気機器1は、壁面91に取り付けられる取付部材2と、取付部材2に取り付けられる機器本体3と、を備える。取付部材2は、壁面91に当たる後面202と反対側の前面201より前側に延びる前横片21と、前横片21から上側に延びる前縦片22と、を有する。機器本体3は、前後方向に延びる後横片33と、後横片33から下側に延びて前縦片22に引っ掛かる後縦片34と、を有する。図4に示すように、機器本体3は、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分に、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される空所30を有する。
上記の壁付け電気機器にあっては、機器本体3と壁面91との間に隙間が形成されにくい。
(2)第1実施形態
以下、第1実施形態に係る壁付け電気機器1について、図1~図4に基づいて説明する。
以下、第1実施形態に係る壁付け電気機器1について、図1~図4に基づいて説明する。
(2.1)壁付け電気機器の概要
図1に示すように、壁付け電気機器1は、取付部材2と、機器本体3と、を備える。第1実施形態における壁付け電気機器1は、空調装置のコントローラである。空調装置としては、建物の空調を部屋毎ではなく建物の全ての部屋の空調を一手に行ういわゆる全館空調用の空調装置である。
図1に示すように、壁付け電気機器1は、取付部材2と、機器本体3と、を備える。第1実施形態における壁付け電気機器1は、空調装置のコントローラである。空調装置としては、建物の空調を部屋毎ではなく建物の全ての部屋の空調を一手に行ういわゆる全館空調用の空調装置である。
図2及び図3に示すように、壁付け電気機器1が取り付けられるのは、建物の壁部9である。壁部9は、建物の室内空間に臨む間仕切り壁を想定している。便宜上、壁部9の両側の面のうち、室内空間に臨む方の面を前面(以下、単に壁面91とする)とし、壁部9を挟んで室内空間と反対側の壁裏空間に臨む方の面を背面とする。便宜上、前後左右を規定する。壁部9を挟んで壁裏空間から室内空間に向かう方を前方とし、その反対を後方とする。本実施形態では、壁面91の法線ベクトルの向きを前方とする。また、前方より後方を見た時の左右をそれぞれ左方及び右方とする。前方、後方、左方及び右方は、水平方向であり、上方及び下方は、垂直方向(鉛直方向)である。
壁部9には、前後方向に貫通する開口90が形成されている。後述する壁付け電気機器1の本体後部32は、前方の室内空間側より開口90に挿入され、後方の壁裏空間に配置される。
壁付け電気機器1は、更に背面ケース7を備えている。背面ケース7は、ビス止め、引っ掛け、接着、壁面91側に配置される取付部材2とで壁部9を挟持する等、適宜の方法により壁部9の背面に固定される。
(2.2)取付部材
取付部材2は、壁面91に取り付けられる。取付部材2は、ビス止め、引っ掛け、接着、背面側に配置される背面ケース7とで壁部9を挟持する等、適宜の方法により壁面91に固定される。取付部材2は、前後方向に貫通する開口23を有する枠状に形成されている。開口23は、正面視において(前後方向に見て)、壁部9に形成される開口90と略同じ形状でかつ略同じ大きさに形成されている。図2に示すように、取付部材2が壁部9に固定されると、後面202が壁面91に当たる。
取付部材2は、壁面91に取り付けられる。取付部材2は、ビス止め、引っ掛け、接着、背面側に配置される背面ケース7とで壁部9を挟持する等、適宜の方法により壁面91に固定される。取付部材2は、前後方向に貫通する開口23を有する枠状に形成されている。開口23は、正面視において(前後方向に見て)、壁部9に形成される開口90と略同じ形状でかつ略同じ大きさに形成されている。図2に示すように、取付部材2が壁部9に固定されると、後面202が壁面91に当たる。
図2~図4に示すように、取付部材2は、前面201より前側に延びる前横片21と、前横片21から上側に延びる前縦片22と、を有する。本実施形態では、取付部材2の本体部(後面202が壁面91に当たる部分)の上端部から前側に前横片21が延びている。ここで、前横片21が「前側」に延びるとは、前横片21が取付部材2の本体部から延びる方向に沿うベクトルの向きが、少なくとも後方向きではなく前方向きの成分を含むことをいうものとする。また、「後側」「上側」及び「下側」についても、「前側」が規定されるのと同じ要領で規定されるものとする。本実施形態では、前横片21は、取付部材2の本体部から前方に向けて延びている。
前縦片22は、前横片21の前端部から上方に延びている。
前横片21及び前縦片22は、取付部材2の本体部の左右方向全長のうちの一部に形成されている。本実施形態では、前横片21及び前縦片22は、取付部材2の本体部の左右方向の両端部付近の計二か所に形成されている。
図1に示すように、取付部材2は、取付片24を有している。取付片24は、取付部材2の本体部の下端部から前側に延びている。更に詳しくは、取付片24の本体部から延びる向き240は、前方よりも上側に傾いた向きである。取付片24には、ねじ孔からなる取付孔25が形成されている。取付片24及び取付孔25は、取付部材2の本体部の左右方向全長のうちの一部に形成されている。本実施形態では、取付片24及び取付孔25は、取付部材2の本体部の左右方向の両端部付近の計二か所に形成されている。
(2.3)機器本体
機器本体3は、取付部材2に取り付けられる。機器本体3は、筐体を含むもので、筐体にはカバー6が含まれる。また、機器本体3には、操作部41(図1参照)、表示部42及び、操作部41と表示部42とを支持する支持基板5が含まれる。
機器本体3は、取付部材2に取り付けられる。機器本体3は、筐体を含むもので、筐体にはカバー6が含まれる。また、機器本体3には、操作部41(図1参照)、表示部42及び、操作部41と表示部42とを支持する支持基板5が含まれる。
機器本体3は、本体前部31と、本体後部32と、を有する。本体前部31は、取付部材2の前面201側に位置する。本体前部31は、筐体(カバー6を含む)、操作部41、表示部42及び支持基板5を含む。
本体後部32は、本体前部31から後側に延びる部分である。本体後部32は、上述したように、取付部材2の開口23に挿入される。本体後部32は、筐体及びこの内部に収容される各種の機器を含む。
図4に示すように、機器本体3は、後横片33と、後縦片34と、を有する。後横片33は、前後方向に延びる。後縦片34は、後横片33から下側に延びる。機器本体3が取付部材2に取り付けられた状態で、後縦片34は前縦片22に引っ掛かる。後横片33及び後縦片34は、本体前部31に設けられている。本体前部31が有する筐体は、本体前部31の前壁を構成する前片311と、前片311の端縁部から後方に突出する壁片と、を有し、この壁片のうち上壁を構成する壁片が後横片33を構成している。本実施形態では、後横片33は、カバー6の一部からなる外片331と、カバー6内に収容される筐体の一部からなる内片332と、を有している。後横片33は、本体前部31の前片311から後方に延びている。後縦片34は、後横片33の前端部から下方に延びている。
後横片33及び後縦片34は、機器本体3の左右方向全長のうちの前横片21及び22に対応する部分に形成されている。本実施形態では、後横片33及び後縦片34は、前横片21及び前縦片22と同様に、取付部材2の本体部の左右方向の両端部付近の計二か所に形成されている。また、本体前部31の筐体の後壁の前横片21及び前縦片22に対応する部分には、筐体の後壁の本体部から前側に延びる下横片312と、下横片312の前端部から上側に延びる下縦片313と、が形成されている。これにより、後横片33、後縦片34、下横片312及び下縦片313に囲まれる、前横片21及び前縦片22が挿入される凹所314が形成される。
図2及び図3に示すように、機器本体3は、取付部材2の取付片24に対応する位置に、下横片36を有している。下横片36は、機器本体3の筐体の前壁の下端部から後側に延びている。下横片36が機器本体3の筐体の前壁の下端部から延びる向きは、取付部材2の取付片24の本体部から延びる向き240と反対の向きである。すなわち、下横片36と取付片24とは、平行となるように互いに逆向きに延びている。下横片36には、固着具26(図3参照)が通る固着具通し孔37が形成されている。本実施形態では、下横片36及び固着具通し孔37は、取付片24及び取付孔25に対応するように、取付部材2の本体部の左右方向の両端部付近の計二か所に形成されている。
図4に示すように、機器本体3は、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分に、空所30を有する。空所30は、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される。本実施形態では、外片331の後方の部分で、かつ、後縦片34の上方の部分に、側面視において(左右方向に見て)矩形状をした空所30が形成されている。
(2.4)壁付け電気機器の壁部への取り付け
図2に示すように、まず、壁部9の背面に背面ケース7を取り付け、壁部9の壁面91に取付部材2を取り付ける。
図2に示すように、まず、壁部9の背面に背面ケース7を取り付け、壁部9の壁面91に取付部材2を取り付ける。
次に、機器本体3の本体後部32の先端部を、前方より取付部材2の開口23及び壁部9の開口90に挿入する。
次に、本体前部31の後縦片34を、上側より前縦片22と壁面91との間に挿入する。この時、機器本体3は、上端部が後方に位置すると共に下端部が前方に位置するように傾いている。このため、後縦片34の延びる向きは、下方ではなく下方より前側となり、壁面91には、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分が最も近接する。壁付け電気機器1においては、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分に空所30が形成されているため、空所30が形成されていない場合と比較して、機器本体3をより後方へ位置させることができる。
更に説明すると、空所30が形成されていない場合、図9Aに示すように、後縦片34’が下方より前側を向くように機器本体3’が傾いた状態では、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分が壁面91’に当たり、機器本体3’は後方へ位置させにくい。機器本体3’が後方に位置しなくても後縦片34’が前縦片22’に引っ掛かるようにするには、前縦片22’の前方への出代を大きくする必要がある。その結果、図9Bに示すように、後縦片34’と壁面91’との間に大きな隙間92’が形成されやすくなる。
これに対して、空所30が形成された壁付け電気機器1は、後縦片34が下方より前側を向くように傾いた状態で、図9Aに示す従来例よりも機器本体3を後方へ位置させることができるため、前縦片22の前方への出代を従来例よりも小さくすることができ、その結果、図9Bに示すような隙間92’が形成されにくくなる。本実施形態では、図3に示すように、本体前部31の後面は、取付部材2の前面201に接触している。これにより、機器本体3が壁面91から離れた状態から壁面91に当たってがたつくことが抑制される。
最後に、ねじからなる固着具26を、機器本体3の固着具通し孔37に通して、取付部材2の取付孔25にねじ込んで、機器本体3の取付部材2への取り付けが終了する。取付片24の延びる向き240は前方よりも上側に傾いた向きであり、下横片36が延びる向きは延びる向き240と反対の向きである。このため、施工者は、ドライバー等の工具を壁面91から前方に離れた位置より固着具通し孔37に向けて挿し入れやすく、作業がしやすくなる。
(3)第2実施形態
以下、第2実施形態に係る壁付け電気機器1について、図5を参照して説明する。なお、第2実施形態に係る壁付け電気機器1は、第1実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
以下、第2実施形態に係る壁付け電気機器1について、図5を参照して説明する。なお、第2実施形態に係る壁付け電気機器1は、第1実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
第1実施形態においては、側面視において矩形状をした空所30が形成されていたのに対し、第2実施形態においては、側面視において三角形状をした空所30が形成されている。後横片33及び後縦片34の空所30に臨む面35は、傾斜した平面となっている。面35の法線350は、後方よりも上側を向いている。
第2実施形態では、図2に示すように、本体前部31の後縦片34を、上側より前縦片22と壁面91との間に挿入するにあたり、後縦片34の延びる向きが下方より前側となるように機器本体3が傾けた場合、面35と壁面91とが対向又は接触して、後縦片34の挿入のガイドがなされる。
(4)第3実施形態
以下、第3実施形態に係る壁付け電気機器1について、図6を参照して説明する。なお、第3実施形態に係る壁付け電気機器1は、第1実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
以下、第3実施形態に係る壁付け電気機器1について、図6を参照して説明する。なお、第3実施形態に係る壁付け電気機器1は、第1実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
第1実施形態においては、前縦片22は上方に延びていたのに対して、第3実施形態においては、前縦片22の延びる向き220が後方に対して上側においてなす角度は、90度より大きく180度より小さい。すなわち、前縦片22の延びる向き220は、上方と前方との間(前斜め上方を含む側)となる。
第3実施形態においては、前縦片22の上端部の前方への出代を大きくし、かつ、前縦片22の下端部の前方への出代を上端部の出代より小さくすることができる。これにより、後縦片34を前縦片22と壁面91との間に入れやすく、かつ、機器本体3を取付部材2に取り付けた状態では、後縦片34の下端部の前方への移動が、前縦片22の上端部よりも後方に位置する下側の部分により規制されるため、機器本体3(後縦片34)と壁面91との間に隙間が形成されにくくなる。
(5)第4実施形態
以下、第4実施形態に係る壁付け電気機器1について、図7を参照して説明する。なお、第4実施形態に係る壁付け電気機器1は、第3実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
以下、第4実施形態に係る壁付け電気機器1について、図7を参照して説明する。なお、第4実施形態に係る壁付け電気機器1は、第3実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
第3実施形態においては、後縦片34の厚みは、上下方向において一様であったのに対して、第4実施形態においては、後縦片34は、下側へ行く程、前後方向の厚みが小さくなる。後縦片34の前面340の法線341は、前方より下側を向いており、前面340は前縦片22の後面に沿う状態となる。
これにより、より一層、後縦片34を前縦片22と壁面91との間に入れやすくなる。
(6)第5実施形態
以下、第5実施形態に係る壁付け電気機器1について、図8を参照して説明する。なお、第5実施形態に係る壁付け電気機器1は、第4実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
以下、第5実施形態に係る壁付け電気機器1について、図8を参照して説明する。なお、第5実施形態に係る壁付け電気機器1は、第4実施形態に係る壁付け電気機器1と大部分において同じであるため、重複する説明については省略する。
第4実施形態においては、すなわち、前縦片22の延びる向き220は、上方と前方との間(前斜め上方を含む側)であったのに対し、第5実施形態においては、前縦片22の延びる向き220は、上方となっている。後縦片34は、下側へ行く程、前後方向の厚みが小さく、後縦片34の前面340の法線341は、第4実施形態と同様に、前方より下側を向いている。
第5実施形態では、後縦片34は、下側へ行く程、前後方向の厚みが小さくなっているため、機器本体3を取付部材2に取り付けた状態では、前縦片22には後縦片34の上端部しか当たらない。このため、前縦片22の上端部が前方に位置していると機器本体3と壁面91との間に隙間が形成されやすくなるため、前縦片22の上端部をできるだけ後方に位置させて、機器本体3と壁面91との間に隙間が形成されるのを抑制している。
(7)変形例
壁付け電気機器1は、全館空調用の空調装置のコントローラでなく、部屋毎の空調を行う空調装置のコントローラであってもよい。また、壁付け電気機器1は、空調装置ではなく、照明装置をはじめとする各種の機器及び装置のコントローラであってもよい。また、壁付け電気機器1は、コントローラに限定されない。
壁付け電気機器1は、全館空調用の空調装置のコントローラでなく、部屋毎の空調を行う空調装置のコントローラであってもよい。また、壁付け電気機器1は、空調装置ではなく、照明装置をはじめとする各種の機器及び装置のコントローラであってもよい。また、壁付け電気機器1は、コントローラに限定されない。
壁付け電気機器1が取り付けられる壁部9は、建物の室内空間に面する間仕切り壁に限定されない。壁付け電気機器1が取り付けられる壁部9は、建物の壁部に限定されず、何らかの構造物の壁部であってもよい。壁付け電気機器1が取り付けられる壁面91の法線ベクトルは、厳密に水平を向いていなくてもよい。本体後部32が挿入されるのは壁部9の開口90ではなく、壁部9に形成された切欠であってもよい。
背面ケース7は、本開示の壁付け電気機器1において任意の構成であり、壁付け電気機器1に設けられなくてもよい。
取付部材2は、開口23を有する枠状に形成されなくてもよい。取付部材2は、環状ではない例えばC字状等に形成されてもよい。開口23は、正面視において、開口90と同じ形状でかつ同じ大きさに形成されてもよい。開口23は、開口90と異なる形状でかつ異なる大きさに形成されてもよい。開口23は、開口90より大きく形成されてもよいし、開口90より小さく形成されてもよい。
前横片21が取付部材2の本体部から延びる向きは、前側ではあるものの前方より上側又は前方より下側であってもよい。前縦片22が前横片21から延びる向きは、上側ではあるものの上方より前側又は上方より後側であってもよい。また、前縦片22が前横片21から上側に延びる基端部は、前横片21の前端部でなくてもよく、前横片21の途中から前縦片22が上側に延びてもよい。
前横片21及び前縦片22は、取付部材2の本体部の左右方向全長のうちの両端部付近の二か所と中央部の計三か所に形成されてもよい。前横片21及び前縦片22が形成される位置、前横片21及び前縦片22の個数は、特に限定されない。
取付片24の延びる向き240は、前方よりも上側に傾いた向きでなくてもよく、前方又は前方よりも下側に傾いた向きであってもよい。取付片24及び取付孔25が形成される位置、取付片24及び取付孔25の個数は、特に限定されない。
壁付け電気機器1は、操作部41を備えてかつ表示部42を備えなくてもよい。この場合には、壁付け電気機器1は操作器である。また、壁付け電気機器1は、表示部42を備えて操作部41を備えなくてもよい。この場合には、壁付け電気機器1は表示器(表示装置)である。また、壁付け電気機器1は、コントローラではなく、操作部41及び表示部42を備えた端末装置(操作表示装置)であってもよい。
後横片33及び後縦片34が形成される位置、後横片33及び後縦片34の個数は、特に限定されない。
下横片36の延びる向きは限定されない。下横片36及び固着具通し孔37が形成される位置、下横片36及び固着具通し孔37の個数は、特に限定されない。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様の壁付け電気機器1は、壁面91に取り付けられる取付部材2と、取付部材2に取り付けられる機器本体3と、を備える。取付部材2は、壁面91に当たる後面202と反対側の前面201より前側に延びる前横片21と、前横片21から上側に延びる前縦片22と、を有する。機器本体3は、前後方向に延びる後横片33と、後横片33から下側に延びて前縦片22に引っ掛かる後縦片34と、を有する。機器本体3は、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分に、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される空所30を有する。
以上説明したように、第1の態様の壁付け電気機器1は、壁面91に取り付けられる取付部材2と、取付部材2に取り付けられる機器本体3と、を備える。取付部材2は、壁面91に当たる後面202と反対側の前面201より前側に延びる前横片21と、前横片21から上側に延びる前縦片22と、を有する。機器本体3は、前後方向に延びる後横片33と、後横片33から下側に延びて前縦片22に引っ掛かる後縦片34と、を有する。機器本体3は、後横片33の後側の部分でかつ後縦片34の上側の部分に、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される空所30を有する。
第1の態様では、後縦片34が下方より前側を向くように傾いた状態で、機器本体3をより後方へ位置させることができるため、前縦片22の前方への出代をより小さくすることができ、機器本体3と壁面91との間に隙間が形成されにくくなる。
第2の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、取付部材2は、前後方向に貫通する開口23を有する枠状に形成されている。機器本体3は、取付部材2の前面201側に位置して操作部41と表示部42のうちの少なくとも一方を有する本体前部31と、本体前部31から後側に延びて取付部材2の開口23に挿入される本体後部32と、を有する。後横片33及び後縦片34は、本体前部31に設けられている。
第2の態様では、機器本体3を取付部材2へ取り付けるにあたり、後縦片34が下方より前側を向くように傾いた状態に必ずなるため、機器本体3と壁面91との間に隙間が形成されにくくなるという効果をより顕著に得られる。
第3の態様は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、本体前部31の後面は、取付部材2の前面201に接触する。
第3の態様では、機器本体3が壁面91から離れた状態から壁面91に当たってがたつくことが抑制される。
第4の態様は、第1~第3のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、後横片33及び後縦片34の空所30に臨む面35の法線350は、後方よりも上側を向いている。
第4の態様では、後縦片34の挿入のガイドがなされる。
第5の態様は、第1~第4のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、左右方向に見て、前縦片22の延びる向き220が後方に対して上側においてなす角度は90度より大きく180度より小さい。
第5の態様では、前縦片22の上端部の前方への出代を大きくし、かつ、前縦片22の下端部の前方への出代を上端部の出代より小さくすることができ、機器本体3と壁面91との間に隙間が形成されにくくなる。
第6の態様は、第5の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、後縦片34は、下側へ行く程、前後方向の厚みが小さくなる。
第6の態様では、後縦片34を前縦片22と壁面91との間に入れやすくなる。
第7の態様は、第1~第6のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第7の態様では、後縦片34の前面340の法線341は、前方よりも下側を向いている。
第7の態様では、機器本体3と壁面91との間に隙間が形成されるのを抑制している。
1 壁付け電気機器
2 取付部材
201 前面
202 後面
21 前横片
22 前縦片
220 延びる向き
23 開口
3 機器本体
30 空所
31 本体前部
32 本体後部
33 後横片
34 後縦片
340 前面
341 法線
35 面
350 法線
41 操作部
42 表示部
9 壁部
2 取付部材
201 前面
202 後面
21 前横片
22 前縦片
220 延びる向き
23 開口
3 機器本体
30 空所
31 本体前部
32 本体後部
33 後横片
34 後縦片
340 前面
341 法線
35 面
350 法線
41 操作部
42 表示部
9 壁部
Claims (7)
- 壁面に取り付けられる取付部材と、前記取付部材に取り付けられる機器本体と、を備え、
前記取付部材は、前記壁面に当たる後面と反対側の前面より前側に延びる前横片と、前記前横片から上側に延びる前縦片と、を有し、
前記機器本体は、前後方向に延びる後横片と、前記後横片から下側に延びて前記前縦片に引っ掛かる後縦片と、を有し、
前記機器本体は、前記後横片の後側の部分でかつ前記後縦片の上側の部分に、後方と、上方と、前後方向及び上下方向に直交する左右方向と、に開放される空所を有する、
壁付け電気機器。 - 前記取付部材は、前後方向に貫通する開口を有する枠状に形成されており、
前記機器本体は、前記取付部材の前記前面側に位置して操作部と表示部のうちの少なくとも一方を有する本体前部と、前記本体前部から後側に延びて前記取付部材の前記開口に挿入される本体後部と、を有し、
前記後横片及び前記後縦片は、前記本体前部に設けられている、
請求項1に記載の壁付け電気機器。 - 前記本体前部の後面は、前記取付部材の前記前面に接触する、
請求項2に記載の壁付け電気機器。 - 前記後横片及び前記後縦片の前記空所に臨む面の法線は、後方よりも上側を向いている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の壁付け電気機器。 - 左右方向に見て、前記前縦片の延びる向きが後方に対して上側においてなす角度は90度より大きく180度より小さい、
請求項1~4のいずれか一項に記載の壁付け電気機器。 - 前記後縦片は、下側へ行く程、前後方向の厚みが小さくなる、
請求項5に記載の壁付け電気機器。 - 前記後縦片の前面の法線は、前方よりも下側を向いている、
請求項1~6のいずれか一項に記載の壁付け電気機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022037572A JP2023132325A (ja) | 2022-03-10 | 2022-03-10 | 壁付け電気機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022037572A JP2023132325A (ja) | 2022-03-10 | 2022-03-10 | 壁付け電気機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023132325A true JP2023132325A (ja) | 2023-09-22 |
Family
ID=88064986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022037572A Pending JP2023132325A (ja) | 2022-03-10 | 2022-03-10 | 壁付け電気機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023132325A (ja) |
-
2022
- 2022-03-10 JP JP2022037572A patent/JP2023132325A/ja active Pending
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