JP2023131725A - カートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な操作でテープロールをカートリッジケースに収納することができるカートリッジを提供する。【解決手段】カートリッジケース9は、第3ケース部と、第3ケース部との間でテープロールを収容可能であり、第3ケース部に対して着脱可能な第1ケース部101と、第1ケース部101とは別体である第2ケース部201と、第1ケース部とは別体である第4ケース部401と、を有し、第2ケース部201と第4ケース部401との間には、カートリッジケース9に収容されたテープロールから繰り出されたテープがカートリッジケース9外へ送り出されるテープ送出口17と、テープロールがカートリッジケース9に収容されるときに、テープ21の先端がテープ送出口17からカートリッジケース9外に出るようにテープロールから引き出されたテープを、テープの幅方向の一方の端部から第1方向に挿入可能なテープ挿入口33と、が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、テープ印刷装置に装着可能なカートリッジに関するものである。
従来、特許文献1が開示するように、互いに分解可能な第1ケースおよび第2ケースを備えたカートリッジケースに、印刷テープおよびインクリボンを収容したテープカートリッジが知られている。このテープカートリッジは、カートリッジ分解装置を用いてカートリッジケースを第1ケースと第2ケースとに分解することで、印刷テープおよびインクリボンの消耗後、印刷テープおよびインクリボンを詰替え可能としたものである。
また、特許文献2が開示するように、カートリッジ本体と蓋体とを備え、ラベルテープおよびインクリボンを収容したラベルテープカートリッジが知られている。このラベルテープカートリッジは、カートリッジ本体と蓋体とを固定ねじで固定することにより、蓋体をカートリッジ本体から容易に外すことができ、ラベルテープおよびインクリボンの消耗後、蓋体とカートリッジ本体とを分別回収して再利用または再使用可能としたものである。
特開2007-301872号公報 特開2001-114456号公報
従来のラベルテープカートリッジは、予め、ラベルテープおよびインクリボンを収容したものであるが、近年、ラベルテープについては、独自のものを後入れしたいという需要がある。このような需要に応えるために、インクリボンを収容すると共にラベルテープを後入れ可能としたラベルテープカートリッジを提供することが考えられる。しかしながら、ラベルテープの先端が送出口からカートリッジケース外に出た状態とするためには、テープロールを手で回転させてラベルテープをテープ送出口へ送るという、手間の掛かる作業を行う必要がある。
本発明のカートリッジは、テープ印刷装置に装着可能なカートリッジであって、テープが巻回されたテープロールを収容可能なカートリッジケース、を備え、カートリッジケースは、第3ケース部と、第3ケース部との間でテープロールを収容可能であり、第3ケース部に対して着脱可能な第1ケース部と、第1ケース部とは別体である第2ケース部と、第1ケース部とは別体である第4ケース部と、を有し、第2ケース部と第4ケース部との間には、カートリッジケースに収容されたテープロールから繰り出されたテープがカートリッジケース外へ送り出されるテープ送出口と、テープロールがカートリッジケースに収容されるときに、テープの先端がテープ送出口からカートリッジケース外に出るようにテープロールから引き出されたテープを、テープの幅方向の一方の端部から第1方向に挿入可能なテープ挿入口と、が設けられている。
カートリッジを+Z方向から見た図である。 カートリッジにテープロールが収容されたテープカートリッジを+Z方向から見た図である。 テープ印刷装置の斜視図である。 カートリッジの斜視図である。 第1ケース部が取り外されたカートリッジの斜視図である。 第3ケース部の斜視図である。 第3ケース部を+Z方向から見た図である。 第1ケース部の斜視図である。 図8とは別の角度から見た第1ケース部の斜視図である。 第2ケース部の斜視図である。 第2ケース部を-Z方向から見た図である。 第4ケース部の斜視図である。 第4ケース部を-Z方向から見た図である。 カートリッジを-X方向から見た図である。 プラテンローラー周りの構造を示すカートリッジの断面図である。 第1姿勢のプラテンローラーを示す図である。 第2姿勢のプラテンローラーを示す図である。 図5とは別の角度から見た、第1ケース部が取り外されたカートリッジの斜視図である。 図10とは別の角度から見た第2ケース部の斜視図である。 第2実施形態のカートリッジの斜視図である。
以下、添付の図面を参照して、カートリッジの一実施形態であるカートリッジ1について説明する。なお、以下では、各図に示したXYZ直交座標系による方向を用いて説明するが、これらの方向は説明の便宜上のものにすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。また、各構成要素の個数は、例示にすぎず、以下の実施形態を何ら限定するものではない。
[カートリッジおよびテープカートリッジの概略構成]
図1および図2に示すように、カートリッジ1は、プラテンローラー3と、リボンロール5と、巻取りコア7と、これらを収容したカートリッジケース9とを備えている。リボンロール5は、インクリボン11が繰出しコア13に巻回されたものである。繰出しコア13から繰り出されたインクリボン11は、巻取りコア7に巻き取られる。カートリッジケース9には、ヘッド挿通孔15が、Z方向に貫通して設けられている。また、カートリッジケース9の-X方向の面には、Z方向に延在するテープ送出口17が設けられている。
カートリッジ1は、テープロール19を収容可能である。そのため、カートリッジ1には、作業者が、独自のテープロール19を後入れすることができる。なお、作業者とは、テープロール19の後入れ等の作業を行う者を意味し、例えば、カートリッジ1の購入者である。テープロール19は、印刷媒体となるテープ21がテープコア23に巻回されたものである。テープロール19から繰り出されたテープ21は、テープ送出口17からカートリッジケース9外に送り出される。
なお、本実施形態では、テープロール19を収容していないカートリッジ1(図1参照)を、単に「カートリッジ1」といい、テープロール19を収容したカートリッジ1(図2参照)を、「テープカートリッジ1T」という。テープカートリッジ1Tは、テープ印刷装置501に装着され、装着されたテープカートリッジ1Tから送り出されたテープ21に印刷が行われる。
[テープ印刷装置]
図3に示すように、テープ印刷装置501は、装置ケース503と、装着部カバー505とを備えている。装置ケース503の+Z方向の面には、キーボード507と、ディスプレー509と、カートリッジ装着部511とが設けられている。
キーボード507は、ユーザーからの入力操作を受け付ける。ディスプレー509は、キーボード507からの入力結果のほか、各種情報を表示する。
カートリッジ装着部511は、+Z方向が開放された凹状に形成されており、テープカートリッジ1Tが着脱可能に装着される。なお、カートリッジ1は、テープロール19を収容していない点を除き、テープカートリッジ1Tと同様に構成されていることから、カートリッジ1についても、カートリッジ装着部511に装着可能である。もっとも、カートリッジ1は、印刷媒体となるテープロール19を収容していないため、通常は、テープカートリッジ1Tがカートリッジ装着部511に装着される。
装着部カバー505は、装置ケース503の+Y方向の端部に回動可能に取り付けられており、カートリッジ装着部511を開閉する。
カートリッジ装着部511の底面からは、プラテン軸513と巻取り軸515とが、+Z方向に突出している。カートリッジ装着部511にテープカートリッジ1Tが装着されると、プラテンローラー3にプラテン軸513が挿入され、プラテンローラー3とプラテン軸513とが係合する。これにより、モーター(図示省略)の回転がプラテン軸513を介してプラテンローラー3に伝達可能となる。同様に、カートリッジ装着部511にテープカートリッジ1Tが装着されると、巻取りコア7に巻取り軸515が挿入され、巻取りコア7と巻取り軸515とが係合する。これにより、モーターの回転が巻取り軸515を介して巻取りコア7に伝達可能となる。
カートリッジ装着部511には、サーマルヘッド517と、ヘッドカバー519とが設けられている。サーマルヘッド517は、発熱素子(図示省略)を備え、テープ21に印刷を行う。ヘッドカバー519は、サーマルヘッド517を部分的に覆っている。
カートリッジ装着部511にテープカートリッジ1Tが装着されると、サーマルヘッド517およびヘッドカバー519がヘッド挿通孔15に挿通される。続いて、装着部カバー505が閉められると、図示省略したヘッド移動機構により、サーマルヘッド517がプラテンローラー3に向かって移動する。これにより、サーマルヘッド517とプラテンローラー3との間に、テープ21およびインクリボン11が挟持される。この状態でプラテンローラー3が回転すると、テープ21およびインクリボン11が送られる。このとき、サーマルヘッド517が発熱することで、インクリボン11のインクがテープ21に転写され、キーボード507からの入力結果に基づく印刷画像がテープ21に印刷される。
装置ケース503の-X方向の面には、テープ排出口521が設けられている。テープ排出口521からは、印刷済みのテープ21が排出される。カートリッジ装着部511とテープ排出口521との間には、カッター523が設けられている。カッター523は、テープ21を切断する。これにより、テープ21の印刷済み部分が切り離される。

[カートリッジケース]
図1、図2および図4に示すように、カートリッジケース9は、第1ケース部101と、第2ケース部201と、第3ケース部301と、第4ケース部401とを備えている。第1ケース部101、第2ケース部201および第4ケース部401は、カートリッジケース9において+Z方向に位置し、第3ケース部301は、カートリッジケース9において-Z方向に位置している。テープカートリッジ1Tは、カートリッジ装着部511に対し、第3ケース部301がカートリッジ装着部511の底面と対向するようにして、装着される。なお、テープカートリッジ1Tは、カートリッジ装着部511に対し、第1ケース部101、第2ケース部201および第4ケース部401が、カートリッジ装着部511の底面と対向するようにして、装着される構成でもよい。
第1ケース部101、第2ケース部201、第3ケース部301および第4ケース部401は、互いに別体である。第1ケース部101、第2ケース部201および第4ケース部401は、透光性を有する樹脂の成形品であり、第3ケース部301は、透光性を有しない樹脂の成形品であるが、第1ケース部101、第2ケース部201、第3ケース部301および第4ケース部401の材質や製法は、これに限定されるものではない。
第1ケース部101は、第3ケース部301との間で、テープロール19を収容可能である。すなわち、第1ケース部101および第3ケース部301は、テープロール収容部25の外殻を構成している。テープロール収容部25には、テープロール19が収容可能である。第1ケース部101を第3ケース部301に取り付けることにより、テープロール収容部25を閉塞することができ、第1ケース部101を第3ケース部301から取り外すことにより、テープロール収容部25を開放することができる。
第2ケース部201は、第1ケース部101に対して、-Y方向に設けられている。第2ケース部201は、第3ケース部301との間で、インクリボン11を収容している。すなわち、第2ケース部201および第3ケース部301は、インクリボン収容部27の外殻を構成している。インクリボン収容部27には、リボンロール5および巻取りコア7が収容されている。
第4ケース部401は、カートリッジケース9の-X方向の端部において、第1ケース部101と第2ケース部201との間に設けられている。第4ケース部401は、第3ケース部301との間で、プラテンローラー3を収容している。すなわち、第3ケース部301および第4ケース部401は、プラテンローラー収容部29の外殻を構成している。プラテンローラー収容部29には、プラテンローラー3が収容されている。
第2ケース部201は、後述する第2係合ピン219(図10参照)が第3A係合穴335(図6参照)に圧入されることにより、第3ケース部301と組み合わされているため、第2ケース部201を第3ケース部301から手で取り外すことは困難である。なお、所定のカートリッジ分解装置を用いて、第2ケース部201を第3ケース部301から取り外すことは可能である。同様に、第4ケース部401は、第3ケース部301に対して、後述する第4係合ピン411(図12参照)が第3B係合穴337(図6参照)に圧入されることにより、組み合わされているため、第4ケース部401を第3ケース部301から手で取り外すことは困難である。なお、所定のカートリッジ分解装置を用いて、第4ケース部401を第3ケース部301から取り外すことは可能である。
これらに対し、後述するように、第1ケース部101は、第1ケース部101に設けられた第1A係合凸部117a、第1B係合凸部117bおよび第1C係合凸部117c(図8参照)が、それぞれ、第3ケース部301に設けられた第3A係合受け部333a、第3B係合受け部333bおよび第3C係合受け部333cと係合することにより、装着されている。このため、第1ケース部101を第3ケース部301から手で取り外すことは容易である(図5参照)。したがって、作業者は、第1ケース部101を第3ケース部301から手で取り外し、第1ケース部101が取り外されたカートリッジケース9(図5参照)に独自のテープロール19を収容した後、再び第1ケース部101を第3ケース部301に装着することで、独自のテープロール19が収容されたテープカートリッジ1Tを作成することができる。
[第3ケース部]
図6および図7に示すように、第3ケース部301は、第3ベース壁部303と、第3ベース壁部303の周縁部から+Z方向に突出した第3側壁部305とを備えている。
第3ベース壁部303は、カートリッジケース9において、-Z方向に位置している。第3ベース壁部303からは、第3コア突起307と、Aリボンガイド309と、Bリボンガイド311と、挿入ガイド313とが、+Z方向に突出している。また、第3ベース壁部303には、第3ヘッド開口315と、プラテン開口317と、繰出し開口319と、第3巻取り開口321と、テープガイド係合穴323とが、設けられている。
第3コア突起307は、略円筒状に形成されている。第3コア突起307は、テープロール19のテープコア23に-Z方向から挿入される。すなわち、第3コア突起307は、後述する第1コア突起107と共に、テープロール19の回転軸となる。
Aリボンガイド309は、繰出し開口319に対して、-X方向に設けられている。Aリボンガイド309は、繰出しコア13とBリボンガイド311との間で、インクリボン11の送りをガイドする。なお、Aリボンガイド309の+Z方向の端部には、リボンガイド係合凸部325が設けられている。リボンガイド係合凸部325は、第2ケース部201の第2ベース壁部203に設けられたリボンガイド係合穴215(図10参照)と係合している。このため、Aリボンガイド309は、第3ベース壁部303および第2ベース壁部203により、両持ちで支持される。
Bリボンガイド311は、第3ヘッド開口315の周縁部において略角筒状に形成されている。Bリボンガイド311は、ヘッド挿通孔15の周壁を構成している。Bリボンガイド311は、Aリボンガイド309と巻取りコア7との間で、インクリボン11がヘッド挿通孔15を周回するように、インクリボン11の送りをガイドする。Bリボンガイド311は、+Y方向の面の一部が開放されており、その開放部をガイド開放部327という。テープカートリッジ1Tがカートリッジ装着部511に装着された状態では、ガイド開放部327を介して、サーマルヘッド517がプラテンローラー3との間でテープ21およびインクリボン11を挟持する。
挿入ガイド313は、第3コア突起307とプラテン開口317との間に位置して、プラテン開口317の近傍に設けられている。挿入ガイド313は、カートリッジケース9にテープロール19が収容されるときに、テープロール19から引き出されたテープ21が、後述するテープ挿入口33(図1参照)から挿入されるときに、テープ21の挿入をガイドする。挿入ガイド313の+Z方向の端部には、挿入ガイド面取り部329が設けられている。これにより、テープロール19から引き出されたテープ21が、テープ挿入口33から挿入されるときに、テープ21が挿入ガイド313に引っ掛かることを抑制することができる。
第3ヘッド開口315は、略長方形に形成されており、第3ベース壁部303の-X方向且つ-Y方向の隅部に設けられている。第3ヘッド開口315は、ヘッド挿通孔15の-Z方向の端部を構成している。
プラテン開口317は、略円形に形成されている。プラテン開口317の-Y方向の端部は、第3ヘッド開口315と連なっている。プラテン開口317は、プラテンローラー3の-Z方向の端部と係合している。プラテン開口317の周縁部には、第3ケース側ローラー係合部331が+Z方向に突出して設けられている。第3ケース側ローラー係合部331は、略円弧状に形成されており、プラテンローラー3の-Z方向の端部と係合している。
繰出し開口319は、略円形に形成されており、第3ヘッド開口315に対して+X方向に設けられている。繰出し開口319は、繰出しコア13の-Z方向の端部と係合している。第3巻取り開口321は、略円形に形成されており、第3ヘッド開口315と繰出しコア13との間に設けられている。第3巻取り開口321は、巻取りコア7の-Z方向の端部と係合している。
テープガイド係合穴323は、第3ヘッド開口315に対して+Y方向に設けられている。テープガイド係合穴323は、テープガイド209に設けられたテープガイド係合凸部217と係合している。
第3側壁部305は、第3ベース壁部303の周縁部から+Z方向に突出している。第3側壁部305のうち、-X方向の側壁部を第3A側壁部305aといい、+X方向の側壁部を第3B側壁部305bといい、+Y方向の側壁部を第3C側壁部305cといい、-Y方向の側壁部を第3D側壁部305dという。すなわち、第3ケース部301において、第3A側壁部305aと第3B側壁部305bとは、互いに反対側に位置し、第3C側壁部305cと第3D側壁部305dとは、互いに反対側に位置する。
第3ケース部301には、3つの第3係合受け部333と、5つの第3A係合穴335と、4つの第3B係合穴337とが設けられている。
3つの第3係合受け部333、すなわち、第3A係合受け部333a、第3B係合受け部333bおよび第3C係合受け部333cは、第1ケース部101に設けられた3つの第1係合凸部117、すなわち第1A係合凸部117a、第1B係合凸部117bおよび第1C係合凸部117c(図9参照)と、それぞれ係合している。これにより、第1ケース部101が第3ケース部301に対して着脱可能に装着されている。
5つの第3A係合穴335は、第2ケース部201が第3ケース部301に装着される位置に対応して、設けられている。5つの第3A係合穴335のうち、4つの第3A係合穴335は、第3側壁部305の+Z方向の端面から-Z方向に延び、1つの第3A係合穴335は、Bリボンガイド311の+Z方向の端面から-Z方向に延びている。5つの第3A係合穴335には、第2ケース部201に設けられた5つの第2係合ピン219が、+Z方向から圧入されている。これにより、第2ケース部201が第3ケース部301と組み合わされている。
4つの第3B係合穴337は、第4ケース部401が第3ケース部301に装着される位置に対応して、設けられている。4つの第3B係合穴337のうち、3つの第3B係合穴337は、第3側壁部305に設けられ、1つの第3B係合穴337は、挿入ガイド313に設けられている。4つの第3B係合穴337は、Z方向に延在している。4つの第3B係合穴337には、第4ケース部401に設けられた4つの第4係合ピン411が、+Z方向から圧入されている。これにより、第4ケース部401が第3ケース部301と組み合わされている。
[第1ケース部]
図8および図9に示すように、第1ケース部101は、第1ベース壁部103と、第1ベース壁部103の周縁部から-Z方向に突出した第1側壁部105とを備えている。
第1ベース壁部103は、カートリッジケース9において、+Z方向に位置している。第1ベース壁部103からは、第1コア突起107が-Z方向に突出している。第1コア突起107は、略円筒状に形成されている。第1コア突起107は、テープロール19のテープコア23に+Z方向から挿入される。すなわち、第1コア突起107は、上記の第3コア突起307と共に、テープロール19の回転軸となる。
第1コア突起107の基端部すなわち+Z方向の端部には、テープ弾性部31が設けられている。テープ弾性部31としては、例えば、皿バネ、圧縮コイルバネなどを用いることができる。テープ弾性部31は、カートリッジケース9に収容されたテープロール19のテープコア23に対し、テープ21の幅方向すなわち-Z方向の荷重を掛ける。これにより、テープ21が送られるときに、テープコア23ががたつくことが抑制され、テープ21の送りを安定させることができる。
第1コア突起107の基端部には、4つの固定部109が設けられている。4つの固定部109は、第1コア突起107の周方向において略等間隔に設けられ、第1コア突起107の外周面から径方向に突出している。テープ弾性部31は、4つの固定部109により、第1コア突起107の基端部に固定されている。これにより、第1ケース部101が第3ケース部301から取り外されたときに、テープ弾性部31が第1コア突起107から外れることを抑制することができ、テープ弾性部31を第1コア突起107に再び取り付ける手間を省くことができる。なお、固定部109は、4つに限定されず、3つ以下でもよいし、5つ以上でもよい。また、テープ弾性部31を、第1コア突起107の基端部に固定する手段は、固定部109を設けることに限定されない。例えば、皿バネ状のテープ弾性部31の内周部に雌ねじを設け、第1コア突起107の外周部に雄ねじを設け、螺合により、テープ弾性部31を、第1コア突起107の基端部に取り付けてもよい。また、テープ弾性部31を、第1コア突起107の基端部に嵌め込む、すなわち、嵌合してもよい。また、接着剤を用いて、テープ弾性部31を、第1コア突起107の基端部に取り付けてもよい。
第1ベース壁部103の-Y方向の縁部には、オーバーラップ部111が設けられている。オーバーラップ部111は、第1ケース部101が第3ケース部301に装着された状態で、第2ケース部201の第2ベース壁部203の外側すなわち+Z方向に重なる部位である(図1参照)。第1ベース壁部103にオーバーラップ部111が設けられていることで、第1ベース壁部103に対して外側から力が加わった場合にも、第1ベース壁部103が内側すなわち-Z方向に撓むことが抑制され、テープロール19が内側に撓んだ第1ベース壁部103に押されてテープ21の幅方向すなわちZ方向に潰れることを抑制することができる。
第1側壁部105は、第1ベース壁部103の周縁部から-Z方向に突出している。第1側壁部105のうち、-X方向の側壁部を第1A側壁部105aといい、+X方向の側壁部を第1B側壁部105bといい、+Y方向の側壁部を第1C側壁部105cという。すなわち、第1ケース部101において、第1A側壁部105aと第1B側壁部105bとは、反対側に位置する。
なお、第1ケース部101において、第1ベース壁部103とは反対側の面、すなわち第1ケース部101の-Z方向の面、が開放されている。すなわち、第1ケース部101において、第1ケース部101から第3ケース部301に向かう方向に、すなわち-Z方向に、第1開放部113が設けられている。第1ケース部101に第1開放部113が設けられていることで、カートリッジケース9にテープロール19が収容された後、第1ケース部101が第3ケース部301に装着されるときに、第1ケース部101とテープロール19とが干渉することを抑制することができる。
また、第1ケース部101において、第1C側壁部105cとは反対側の面、すなわち第1ケース部101の-Y方向の面、が開放されている。すなわち、第1ケース部101において、第1ケース部101から第2ケース部201に向かう方向に、すなわち-Y方向に、第2開放部115が設けられている。第1ケース部101に第2開放部115が設けられていることで、テープロール19からテープ送出口17へ送られるテープ21が第1ケース部101と干渉することを抑制することができる。
第1ケース部101には、3つの第1係合凸部117、すなわち、第1A係合凸部117a、第1B係合凸部117bおよび第1C係合凸部117cが設けられている。第1A係合凸部117a、第1B係合凸部117bおよび第1C係合凸部117cは、それぞれ、第3ケース部301に設けられた第3A係合受け部333a、第3B係合受け部333bおよび第3C係合受け部333cと係合している。これにより、第1ケース部101が第3ケース部301に対して着脱可能に装着されている。
[第2ケース部]
図10および図11に示すように、第2ケース部201は、第2ベース壁部203と、第2ベース壁部203の周縁部から-Z方向に突出した第2側壁部205とを備えている。
前記第2ベース壁部203は、カートリッジケース9において、+Z方向に位置している。第2ベース壁部203からは、第2コア突起207と、テープガイド209とが、-Z方向に突出している。また、第2ベース壁部203には、第2ヘッド開口211と、第2巻取り開口213と、リボンガイド係合穴215とが、設けられている。
第2コア突起207は、略円筒状に形成されている。第2コア突起207は、繰出しコア13に+Z方向から挿入される。すなわち、第2コア突起207は、繰出しコア13の回転軸となる。第2コア突起207には、図示省略したリボン弾性部が設けられている。リボン弾性部としては、例えば、皿バネ、圧縮コイルバネなどを用いることができる。リボン弾性部は、繰出しコア13に対し、インクリボン11の幅方向すなわち-Z方向の荷重を掛ける。これにより、インクリボン11が送られるときに、繰出しコア13がガタつくことが抑制され、インクリボン11の送りを安定させることができる。なお、第2ケース部201は、第1ケース部101とは異なり、通常、テープ21およびインクリボン11の消耗後を除き、第3ケース部301から取り外されるものではないため、第2コア突起207には、リボン弾性部を固定するための固定部が設けられてはいない。
テープガイド209は、テープロール19とプラテンローラー3との間で、テープ21の送りをガイドする。テープガイド209は、挿入ガイド313に対向するように設けられており(図1参照)、テープ挿入口33から挿入されたテープ21は、テープガイド209と挿入ガイド313との間に挿入される。すなわち、テープガイド209は、テープ挿入口33に対して、-Z方向に位置している。なお、テープガイド209の-Z方向の端部には、テープガイド係合凸部217が設けられている。テープガイド係合凸部217は、第3ケース部301の第3ベース壁部303に設けられたテープガイド係合穴323(図7参照)と係合している。このため、テープガイド209は、第2ベース壁部203および第3ベース壁部303により、両持ちで支持される。
第2ヘッド開口211は、略長方形に形成されており、第2ベース壁部203の-X方向且つ-Y方向の隅部に設けられている。第3ヘッド開口315は、ヘッド挿通孔15の+Z方向の端部を構成している。
第2巻取り開口213は、略円形に形成されており、第3ヘッド開口315に対して+X方向に設けられている。第2巻取り開口213は、巻取りコア7の+Z方向の端部と係合している。
リボンガイド係合穴215は、第2コア突起207に対して-X方向に設けられている。リボンガイド係合穴215は、Aリボンガイド309に設けられたリボンガイド係合凸部325と係合している。
第2ケース部201には、5つの第2係合ピン219が設けられている。5つの第2係合ピン219のうち、4つの第2係合ピン219は、第2側壁部205の-Z方向の端面から-Z方向に突出し、1つの第2係合ピン219は、第2ヘッド開口211の近傍に位置して、第2ベース壁部203から-Z方向に突出している。5つの第2係合ピン219は、第3ケース部301に設けられた5つの第3A係合穴335に対し、+Z方向から圧入されている。これにより、第2ケース部201が第3ケース部301と組み合わされている。
[第4ケース部]
図12および図13に示すように、第4ケース部401は、第4ベース壁部403と、第4ベース壁部403の-X方向の縁部から-Z方向に突出した第4側壁部405とを備えている。
第4ベース壁部403は、カートリッジケース9において、+Z方向に位置している。第4ベース壁部403には、第4ケース側ローラー係合部407が設けられている。第4ケース側ローラー係合部407は、第4ベース壁部403の内面すなわち-Z方向の面が+Z方向に凹んだ凹部であり、Y方向に長い長円形状に形成されている。第4ケース側ローラー係合部407は、プラテンローラー3の+Z方向の端部と係合している。第4ケース側ローラー係合部407には、プラテン軸挿通穴409が設けられている。プラテン軸挿通穴409には、テープカートリッジ1Tがカートリッジ装着部511に装着されたときに、プラテン軸513が挿通する。
第4ベース壁部403からは、4つの第4係合ピン411が-Z方向に突出している。4つの第4係合ピン411のうち、3つの第4係合ピン411は、第4側壁部405の-Z方向の端面から-Z方向に突出し、1つの第4係合ピン411は、第4ベース壁部403から-Z方向に突出している。4つの第4係合ピン411は、第3ケース部301に設けられた4つの第3B係合穴337に対し、+Z方向から圧入されている。これにより、第4ケース部401が第3ケース部301と組み合わされている。
[第1係合凸部および第3係合受け部]
図6ないし図9に示すように、第1ケース部101には、上述したように、第1A係合凸部117a、第1B係合凸部117bおよび第1C係合凸部117cが設けられている。第1A係合凸部117aは、第1A側壁部105aから-Z方向に突出している。第1B係合凸部117bは、第1B側壁部105bから-Z方向に突出している。第1C係合凸部117cは、第1C側壁部105cから-Z方向に突出している。
第1A係合凸部117aは、先端部がフック状に形成されており、第3ケース部301の第3A係合受け部333aに対し、第3ケース部301の内側から、すなわち+X方向から-X方向へ、係合する。第1B係合凸部117bは、先端部がフック状に形成されており、第3ケース部301の第3B係合受け部333bに対し、第3ケース部301の内側から、すなわち-X方向から+X方向へ、係合する。第1C係合凸部117cは、先端部がフック状に形成されており、第3ケース部301の第3C係合受け部333cに対し、第3ケース部301の内側から、すなわち-Y方向から+Y方向へ、係合する。
第1A係合凸部117a、第1B係合凸部117bおよび第1C係合凸部117cが、それぞれ、第3A係合受け部333a、第3B係合受け部333bおよび第3C係合受け部333cと係合することで、第1ケース部101が第3ケース部301に対して着脱可能に装着される。
作業者は、第1ケース部101を第3ケース部301から取り外すときに、第1ケース部101を手でX方向に挟むようにして、第1A側壁部105aおよび第1B側壁部105bを内側に撓ませる。これにより、第1A側壁部105aに設けられた第1A係合凸部117aが、第3ケース部301に設けられた第3A係合受け部333aから外れ、第1B側壁部105bに設けられた第1B係合凸部117bが、第3ケース部301に設けられた第3B係合受け部333bから外れる。この状態で、作業者は、例えば、第1C側壁部105cの-Z方向の端部を支点として第1ケース部101を+Z方向に回転させる。これにより、第1C側壁部105cに設けられた第1C係合凸部117cが、第3ケース部301に設けられた第3C係合受け部333cから外れる。
このように、作業者は、第1ケース部101および第2ケース部201のうち、第1ケース部101のみを第3ケース部301から取り外すことができる。すなわち、第1ケース部101が第3ケース部301から取り外されても、第2ケース部201は第3ケース部301に取り付けられているため、リボンロール5は第2ケース部201と第3ケース部301との間に収容されたままである。したがって、作業者は、リボンロール5がばらけることなく、テープロール19をカートリッジケース9に後入れすることができる。
また、第1A側壁部105aと第1B側壁部105bとが、第1ケース部101において互いに反対側に設けられていることで、作業者は、第1A側壁部105aおよび第1B側壁部105bを内側に撓ませる操作を、容易に行うことができる。したがって、作業者は、第1A側壁部105aに設けられた第1A係合凸部117aおよび第1B側壁部105bに設けられた第1B係合凸部117bを、それぞれ第3A係合受け部333aおよび第3B係合受け部333bから容易に外すことができる。
また、作業者は、第1ケース部101を第3ケース部301に装着するときには、第1ケース部101を手でX方向に挟むようにして、第1A側壁部105aおよび第1B側壁部105bを内側に撓ませる。この状態で、作業者は、第1ケース部101の第1側壁部105と第3ケース部301の第3側壁部305とを突き合わせ、第1C係合凸部117cを第3ケース部301の内側から第3C係合受け部333cに係合させた後、第1ケース部101を挟んでいた力を緩める。これにより、第1A側壁部105aに設けられた第1A係合凸部117aが、第3ケース部301の内側から第3A係合受け部333aに係合し、第1B側壁部105bに設けられた第1B係合凸部117bが、第3ケース部301の内側から第3B係合受け部333bに係合する。
このように、第1A係合凸部117aが設けられた第1A側壁部105aと、第1B係合凸部117bが設けられた第1B側壁部105bとが、第1ケース部101において互いに反対側に設けられている。これにより、作業者は、第1A係合凸部117aおよび第1B係合凸部117bをそれぞれ第3A係合受け部333aおよび第3B係合受け部333bから外すために、第1A側壁部105aおよび第1B側壁部105bを内側に撓ませる操作を、容易に行うことができる。
[テープ挿入口]
図1に示すように、カートリッジケース9の+Z方向の面には、テープ挿入口33が設けられている。テープ挿入口33は、第2ケース部201と第4ケース部401との間に設けられている。テープ挿入口33の-X方向の端部は、後述するテープ導入路35(図14参照)を介して、テープ送出口17と連なっている。
作業者は、カートリッジケース9に独自のテープロール19を後入れするときには、例えば、テープロール19を一方の手で持つと共に、テープ21の先端がテープ送出口17からカートリッジケース9外に出るように他方の手でテープロール19からテープ21を引き出す。続いて、作業者は、テープロール19のテープコア23に第3コア突起307が挿入されるようにテープロール19を第3ベース壁部303上に載置すると共に、テープロール19から引き出されたテープ21を、テープ挿入口33に対し、テープ21の幅方向の一方の端部すなわち-Z方向の端部から-Z方向に挿入する。テープ挿入口33から挿入されたテープ21は、インクリボン11とプラテンローラー3との間に挿入される。
このようにして、作業者は、テープロール19を手で回転させてテープ21をテープ送出口17へ送るという手間の掛かる作業を行うことなく、テープ21の先端がテープ送出口17からカートリッジケース9外に出た状態で、テープロール19をカートリッジケース9に収容することができる。
テープ挿入口33の-Y方向の縁部を、第2挿入縁部221といい、テープ挿入口33の+Y方向の縁部を、第4挿入縁部413という。第2挿入縁部221は、第2ケース部201の第2ベース壁部203により構成されている。第4挿入縁部413は、第4ケース部401の第4ベース壁部403により構成されている。
第2挿入縁部221は、第2挿入縁部221に対してプラテンローラー3とは反対側に凸となる円弧状、すなわち-Y方向に凸となる円弧状、に形成されている。このため、テープ挿入口33から挿入されるテープ21の形状を、-Y方向に凸となったプラテンローラー3の外周面に合わせて湾曲した形状にすることができる。これにより、テープ21がテープ挿入口33から挿入されるときに、テープ21がプラテンローラー3に引っ掛かることを抑制することができる。
[テープ送出口およびテープ導入路]
図14に示すように、カートリッジケース9の-X方向の面には、テープ送出口17と、テープ導入路35とが設けられている。
テープ送出口17からは、テープロール19から繰り出されたテープ21がカートリッジケース9外へ送り出される。テープ送出口17は、Z方向に長い略長方形状に形成されている。テープ送出口17の+Z方向の略半部は、第2ケース部201と第4ケース部401との間に設けられ、テープ送出口17の-Z方向の略半部は、第2ケース部201と第3ケース部301との間に設けられている。
テープ送出口17の-Y方向の縁部を、第2送出縁部223という。第2送出縁部223は、第2ケース部201の第2側壁部205により構成されている。第2送出縁部223は、Z方向に延在している。第2送出縁部223の+Z方向の端部には、送出凸部225が設けられている。
送出凸部225は、第2送出縁部223から、後述する対向縁部417に向かって、すなわち+Y方向に、突出している。送出凸部225は、テープ送出口17の+Z方向を塞ぐように設けられている。この送出凸部225により、テープ21がテープ送出口17から+Z方向に抜け出ることを抑制することができる。また、テープ21が送られるときには、送出凸部225により、テープ21が+Z方向に蛇行或いは斜行することを抑制することができる。
テープ送出口17の+Y方向の縁部のうち、第3ケース部301の第3側壁部305により構成された部分を、第3送出縁部339といい、第4ケース部401の第4側壁部405により構成された部分を、第4送出縁部415という。第3送出縁部339は、Z方向に延在している。第4送出縁部415は、第3送出縁部339に対して、+Z方向に設けられている。第4送出縁部415は、Z方向に延在している。
テープ導入路35は、テープ挿入口33から挿入されたテープ21を、テープ送出口17へ導入する。テープ導入路35は、テープ挿入口33の-X方向の端部と、テープ送出口17の+Z方向の端部の+Y方向側とを接続している。すなわち、テープ導入路35の+Z方向の端部は、テープ挿入口33の-X方向の端部と連なり、テープ導入路35の-Y方向の端部は、テープ送出口17の+Z方向の端部の+Y方向側と連なっている。
テープ導入路35の+Y方向の縁部には、対向縁部417と、傾斜縁部419とが設けられている。対向縁部417および傾斜縁部419は、第4ケース部401の第4側壁部405により構成されている。対向縁部417は、Z方向に延在しており、送出凸部225と対向している。テープ21がテープ挿入口33から挿入されるとき、テープ導入路35においては、送出凸部225と対向縁部417との間からテープ21が挿入される。
傾斜縁部419は、対向縁部417と第4送出縁部415との間に設けられている。傾斜縁部419は、送出凸部225と対向縁部417との間から挿入されたテープ21を、テープ送出口17へ導入するように、対向縁部417に対して傾斜している。すなわち、傾斜縁部419の-Z方向の端部は、傾斜縁部419の+Z方向の端部に対して、-Y方向に位置している。テープ21が送出凸部225と対向縁部417との間から挿入されると、テープ21の-Z方向の端部が傾斜縁部419に当たる。傾斜縁部419に当たったテープ21は、対向縁部417に対して傾斜した傾斜縁部419により、テープ導入路35からテープ送出口17へ導入される。このため、作業者は、テープロール19から引き出されたテープ21を、テープ挿入口33からテープ送出口17へ容易に差し込むことができる。
なお、テープ導入路35の幅、すなわち送出凸部225と対向縁部417との間隔は、テープ送出口17の幅、すなわち第2送出縁部223と第4送出縁部415との間隔よりも広い。このため、テープ21がテープ挿入口33から挿入されるときに、通常のテープ21よりも厚いテープ21であっても、送出凸部225と対向縁部417との間にテープ21を容易に差し込むことができる。
また、テープロール19の交換等のために、カートリッジケース9内に収容されたテープロール19から引き出されたテープ21がテープ挿入口33から取り出されるときには、テープ21の幅方向の一方の端部である+Z方向の端部を、送出凸部225と対向縁部417との間に通すことになる。本実施形態では、傾斜縁部419が対向縁部417に対して傾斜していることから、テープ21の+Z方向の端部を軽く曲げることで、テープ21の+Z方向の端部を、送出凸部225と対向縁部417との間に通すことができる。このため、作業者は、カートリッジケース9内に収容されたテープロール19から引き出されたテープ21をテープ挿入口33から容易に取り出すことができる。
[プラテンローラーおよび第3ケース側ローラー係合部]
図15に示すように、プラテンローラー3は、ローラー本体37と、ローラー軸39とを備えている。ローラー本体37は、例えばゴム等の弾性体で構成されており、略円筒状に形成されている。ローラー本体37は、ローラー軸39の外周面に装着されている。
ローラー軸39は、例えば樹脂製であり、略円筒状に形成されている。ローラー軸39には、第1ローラー側係合部41と、第2ローラー側係合部43とが設けられている。第1ローラー側係合部41は、ローラー軸39の-Z方向の端部近傍に設けられており、第2ローラー側係合部43は、ローラー軸39の+Z方向の端部に設けられている。ローラー軸39のうち、第1ローラー側係合部41と第2ローラー側係合部43との間の部分を、ローラー装着部45という。ローラー装着部45の外周面には、ローラー本体37が装着されている。また、ローラー軸39のうち、第1ローラー側係合部41に対して-Z方向に位置する部分を、開口挿入部47という。開口挿入部47は、プラテン開口317に挿入されている。
第1ローラー側係合部41は、ローラー装着部45や開口挿入部47よりも、大径に形成されている。第1ローラー側係合部41は、第3ケース側ローラー係合部331と係合している。第1ローラー側係合部41の-Z方向の面を、第1ローラー側接触面49という。第1ローラー側接触面49は、第3ケース側ローラー係合部331の+Z方向の面と接触している。
第2ローラー側係合部43は、ローラー装着部45よりも、大径に形成されている。第2ローラー側係合部43は、第4ケース側ローラー係合部407と係合している。第4ケース側ローラー係合部407は、上述したように、Y方向に長い長円形状に形成されている。このため、プラテンローラー3は、直立した第1姿勢(図16参照)と、プラテンローラー3の+Z方向の端部がプラテンローラー3の-Z方向の端部に比べてインクリボン11から+Y方向に離れるように、第1姿勢に対して傾斜した第2姿勢(図17参照)と、を取ることができる。なお、プラテンローラー3が直立した第1姿勢とは、プラテンローラー3の軸方向がインクリボン11の幅方向すなわちZ方向と略平行となる姿勢を意味する。
プラテンローラー3が直立して第1姿勢となっているときには、+Z方向からカートリッジ1を見ると、テープ挿入口33を介して、ローラー本体37の+Z方向の端面37aが見える(図16参照)。一方、プラテンローラー3が傾斜して第2姿勢となっているときには、+Z方向からカートリッジ1を見ると、テープ挿入口33を介して、ローラー本体37の+Z方向の端面37aのみならずローラー本体37の外周面37bが見え、また、プラテン軸挿通穴409を介して、第2ローラー側係合部43が見える(図17参照)。
第3ケース側ローラー係合部331の+Z方向の面には、第1接触面341と、第2接触面343とが設けられている。第1接触面341は、+Z方向から見て半円よりも中心角の大きい円弧状に形成されている(図7参照)。第1接触面341は、XY平面に対して傾斜している。すなわち、第1接触面341の+Y方向の端部は、第1接触面341の-Y方向の端部よりも、-Z方向に位置している。第2接触面343は、第1接触面341に対して-Y方向に設けられており、+Z方向から見て第1接触面341よりも中心角の小さい2つの円弧状に形成されている(図7参照)。第2接触面343は、XY平面に対して平行である。
カートリッジ1が、カートリッジ1の-Z方向の面を下に向けた姿勢で、すなわち第1ローラー側係合部41および第2ローラー側係合部43のうち第1ローラー側係合部41が下となる姿勢で、机上等の略水平な面に載置されると、第1ローラー側係合部41が第3ケース側ローラー係合部331により支持される。このとき、第1接触面341が第2接触面343よりも大きいことから、第1ローラー側接触面49が第1接触面341および第2接触面343のうち第1接触面341と接触するようにプラテンローラー3が傾斜し、プラテンローラー3が第2姿勢となる。
プラテンローラー3が第2姿勢になると、上述したように、プラテンローラー3の+Z方向の端部がプラテンローラー3の-Z方向の端部に比べてインクリボン11から+Y方向に離れる(図17参照)。すなわち、プラテンローラー3が第1姿勢のときには、プラテンローラー3がインクリボン11とほとんど接しているが(図16参照)、プラテンローラー3が第2姿勢のときには、プラテンローラー3とインクリボン11との間に隙間が生じる(図17参照)。このため、テープ21がテープ挿入口33からインクリボン11とプラテンローラー3との間に挿入されるときに、テープ21がプラテンローラー3に引っ掛かることを抑制することができる。
テープカートリッジ1Tがカートリッジ装着部511に装着されると、カートリッジ装着部511においてZ方向に延在するプラテン軸513がプラテンローラー3のローラー軸39に挿通されることで、プラテンローラー3は、第1姿勢となる(図16参照)。このとき、第1ローラー側接触面49は、第3ケース側ローラー係合部331の+Z方向の面のうち、第2接触面343と接触した状態となり(図15参照)、プラテンローラー3が第2接触面343によって支持される。このため、プラテンローラー3が回転したときに、プラテンローラー3がプラテン軸513に対して傾くことを抑制することができ、プラテンローラー3によりテープ21およびインクリボン11を適切に送ることができる。なお、プラテンローラー3が第1姿勢となることで、テープ21がプラテンローラー3により-Y方向に押され、テープ21の+Z方向の端部が、テープ導入路35から-Y方向に離れて送出凸部225により押さえられるため、テープ21がテープ導入路35から+Z方向へ抜けることを抑制することができる。
[第2テープガイド]
図18および図19に示すように、テープガイド209は、ガイドベース部227と、9つの突出部229とを備えている。テープガイド209は、複数の突出部229を備えたことで、テープ21の幅方向の全般に渡ってテープ21を適切にガイドすることができる。
ガイドベース部227は、Z方向に長い略長方形の板状に形成されている。突出部229は、ガイドベース部227から+Y方向に突出している。突出部229は、略半円形の板状に形成されており、その周面においてテープ21と接触する。すなわち、突出部229の接触面は、円弧状に形成されており、テープ送出口17へ送られるテープ21の印刷面と接触する。突出部229が板状に形成されていることで、突出部229とテープ21との接触面積を小さくすることができる。また、突出部229は、テープ21と接触する接触面が円弧状に形成されていることで、突出部229とテープ21との接触面積を小さくすることができる。
9つの突出部229は、テープ21の幅方向すなわち-Z方向に分散して設けられている。9つの突出部229は、3つの突出群231を構成している。突出群231同士の間隔は、同じ突出群231に含まれる突出部229同士の間隔よりも広い。このため、突出群231と突出群231との間では、テープ21において突出部229と接触しない非接触領域の幅が、9つの突出部229が等間隔に設けられている構成に比べて、広くなる。このため、テープガイド209との摩擦によるテープ21の送り負荷を小さくすることができる。
なお、突出群231同士の間隔とは、+Z方向から数えてn番目の突出群231と(n+1)番目の突出群231との間隔、すなわち、n番目の突出群231のなかで最も-Z方向に位置する突出部229と、(n+1)番目の突出群231のなかで最も+Z方向に位置する突出部229との間隔を意味する。nは、1以上の整数である。また、同じ突出群231に含まれる突出部229同士の間隔とは、任意の突出群231において、+Z方向から数えてm番目の突出部229と(m+1)番目の突出部229との間隔を意味する。mは、1以上の整数である。
各突出部229の+Z方向の端部に、テープガイド面取り部233が設けられている。本実施形態とは異なり、各突出部229の+Z方向の端部にテープガイド面取り部233が設けられていない構成では、テープ21がテープ挿入口33から挿入されるときに、挿入されたテープ21がテープガイド209に設けられた突出部229に引っ掛かるおそれがある。これに対し、本実施形態では、各突出部229の+Z方向の端部に、テープガイド面取り部233が設けられていることで、テープ21がテープ挿入口33から挿入されるときに、テープ21が突出部229に引っ掛かることを抑制することができる。
以上のように、本実施形態のカートリッジ1は、テープ印刷装置501に装着可能なカートリッジ1であって、リボンロール5と、カートリッジケース9とを備えている。カートリッジケース9は、テープロール19を収容可能であり、リボンロール5を収容している。カートリッジケース9は、第3ケース部301と、第1ケース部101と、第2ケース部201とを備えている。第1ケース部101は、第3ケース部301との間でテープロール19を収容可能である。第2ケース部201は、第1ケース部101とは別体であり、第3ケース部301との間でリボンロール5を収容している。第1ケース部101は、第3ケース部301に対して、着脱可能である。
この構成によれば、作業者は、第1ケース部101および第2ケース部201のうち、第1ケース部101のみを第3ケース部301から取り外すことができる。これにより、作業者は、リボンロール5がばらけることなく、テープロール19をカートリッジケース9に後入れすることができる。
また、本実施形態のカートリッジ1は、テープ印刷装置501に装着可能なカートリッジ1であって、テープロール19を収容可能なカートリッジケース9を備えている。カートリッジケース9は、第3ケース部301と、第1ケース部101と、第2ケース部201と、第4ケース部401とを備えている。第1ケース部101は、第3ケース部301との間でテープロール19を収容可能であり、第3ケース部301に対して着脱可能である。第2ケース部201は、第1ケース部101とは別体である。第4ケース部401は、第1ケース部101とは別体である。第2ケース部201と第4ケース部401との間には、テープ送出口17と、テープ挿入口33とが設けられている。テープ送出口17からは、テープロール19から繰り出されたテープ21がカートリッジケース9外へ送り出される。テープ挿入口33には、テープロール19がカートリッジケース9に収容されるときに、テープ21の先端がテープ送出口17からカートリッジケース9外に出るようにテープロール19から引き出されたテープ21が、テープ21の幅方向の一方である-Z方向の端部から-Z方向に挿入可能である。
この構成によれば、作業者は、テープロール19を手で回転させてテープ21をテープ送出口17へ送るという手間の掛かる作業を行うことなく、テープ21の先端がテープ送出口17からカートリッジケース9外に出た状態で、テープロール19をカートリッジケース9に収容することができる。
また、本実施形態のカートリッジ1は、テープ印刷装置501に装着可能なカートリッジ1であって、テープロール19を収容可能なカートリッジケース9を備えている。カートリッジケース9には、テープ送出口17と、テープ挿入口33と、テープガイド209とが設けられている。テープ送出口17からは、テープロール19から繰り出されたテープ21がカートリッジケース9外へ送り出される。テープ挿入口33には、テープロール19がカートリッジケース9に収容されるときに、テープ21の先端がテープ送出口17からカートリッジケース9外に出るようにテープロール19から引き出されたテープ21を、テープ21の幅方向の一方である-Z方向の端部から-Z方向に挿入可能である。テープガイド209は、テープ挿入口33に対して-Z方向に位置し、テープ印刷装置501によるテープ21の送りをガイドする。テープガイド209には、テープ21と接触する突出部229が設けられている。突出部229の+Z方向の端部には、テープガイド面取り部233が設けられている。
この構成によれば、突出部229の+Z方向の端部に、テープガイド面取り部233が設けられていることで、テープ21がテープ挿入口33から挿入されるときに、テープ21が突出部229に引っ掛かることを抑制することができる。
[第2実施形態]
図20に基づいて、カートリッジの第2実施形態であるカートリッジ1Aについて説明する。第2実施形態のカートリッジ1Aは、第1実施形態のカートリッジ1と略同様に構成されているが、第1ケース部101と第2ケース部201とが係合し、第1ケース部101と第4ケース部401とが係合している点で相違している。
第1ケース部101には、第1A係合部119と、第1B係合部121とが設けられている。第1A係合部119および第1B係合部121は、第1ベース壁部103から-Z方向に突出している。第1A係合部119は、オーバーラップ部111に設けられているが、その位置は特に限定されるものではない。第1A係合部119は、第2ケース部201の第2ベース壁部203に設けられた第2係合凹部235と係合している。第1B係合部121は、第4ケース部401の第4ベース壁部403に設けられた第4係合凹部421と係合している。
なお、第1A係合部119は、上記した第2係合ピン219が第3A係合穴335に圧入されているのとは異なり、第2係合凹部235に圧入されているわけではない。このため、第1A係合部119と第2係合凹部235とが係合している状態でも、第1ケース部101を第3ケース部301から手で容易に取り外すことができる。第1B係合部121についても同様である。
第1A係合部119と第2係合凹部235とが係合していることで、第1ケース部101および第2ケース部201がX方向或いはY方向に揺動することを、抑制することができる。したがって、カートリッジケース9全体の剛性を向上させることができる。同様に、第1B係合部121と第4係合凹部421とが係合していることで、第1ケース部101および第4ケース部401がX方向或いはY方向に揺動することを、抑制することができる。したがって、カートリッジケース9全体の剛性を向上させることができる。
なお、第1ケース部101に第1A係合部119が設けられ、第2ケース部201に第2係合凹部235が設けられた構成に限定されず、第1ケース部101に係合凹部が設けられ、第2ケース部201に係合部が設けられた構成でもよい。さらに、第1ケース部101に係合部と係合凹部が設けられ、第2ケース部201に、第1ケース部101に設けられた係合部と係合する係合凹部と、第1ケース部101に設けられた係合凹部と係合する係合部と、が設けられた構成でもよい。第1ケース部101と第4ケース部401とについても同様である。
また、係合部は、第1A係合部119や第1B係合部121のように、第1ベース壁部103から突出したものに限定されず、例えば、オーバーラップ部111全体を、第1A係合部119として機能させてもよい。すなわち、第2ケース部201に、オーバーラップ部111と係合する係合凹部を設けた構成でもよい。
[その他の変形例]
上記の実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採用可能であることは言うまでもない。例えば、上記の実施形態は、上述したほか、以下のような形態に変更することができる。また、実施形態や変形例を、それぞれ組み合わせた構成でもよい。
第1ケース部101、第2ケース部201、第3ケース部301および第4ケース部401は、互いに別体である構成に限定されず、第1ケース部101が、第2ケース部201、第3ケース部301および第4ケース部401のいずれとも別体であれば、他の構成でもよい。例えば、第2ケース部201と第3ケース部301とが互いに一体でもよく、第2ケース部201と第4ケース部401とが互いに一体にでもよく、第3ケース部301と第4ケース部401とが互いに一体でもよい。さらに、第2ケース部201と第3ケース部301と第4ケース部401とが互いに一体化された構成でもよい。
第2ケース部201に送出凸部225が設けられ、第4ケース部401に対向縁部417および傾斜縁部419が設けられた構成に限定されず、第2ケース部201に対向縁部および傾斜縁部が設けられ、第4ケース部401に送出凸部が設けられた構成でもよい。
カートリッジ1は、テープ挿入口33において第2挿入縁部221と第4挿入縁部413との間を渡すようにカートリッジケース9に着脱可能な接続部材を備えた構成でもよい。接続部材をカートリッジケース9に取り付けることで、第2ケース部201と第4ケース部401とが接続されるため、カートリッジケース9全体の剛性を向上させることができる。また、テープ挿入口33からテープ21を挿入するときには、接続部材をカートリッジケース9から外せばよい。なお、接続部材は、送出凸部225と同様に機能するため、カートリッジ1が接続部材を備えた構成では、第2ケース部201に送出凸部225を設ける必要はない。
[付記]
以下、カートリッジについて付記する。
テープ印刷装置に装着可能なカートリッジであって、テープが巻回されたテープロールを収容可能なカートリッジケース、を備え、カートリッジケースは、第3ケース部と、第3ケース部との間でテープロールを収容可能であり、第3ケース部に対して着脱可能な第1ケース部と、第1ケース部とは別体である第2ケース部と、第1ケース部とは別体である第4ケース部と、を有し、第2ケース部と第4ケース部との間には、カートリッジケースに収容されたテープロールから繰り出されたテープがカートリッジケース外へ送り出されるテープ送出口と、テープロールがカートリッジケースに収容されるときに、テープの先端がテープ送出口からカートリッジケース外に出るようにテープロールから引き出されたテープを、テープの幅方向の一方の端部から第1方向に挿入可能なテープ挿入口と、が設けられている。
この構成によれば、作業者は、テープロールを手で回転させてテープをテープ送出口へ送るという手間の掛かる作業を行うことなく、テープの先端がテープ送出口からカートリッジケース外に出た状態で、テープロールをカートリッジケースに収容することができる。
なお、-Z方向は、「第1方向」の一例である。
この場合、カートリッジがテープ印刷装置に装着されたときに、テープ印刷装置が備えるサーマルヘッドとの間でテープを送るプラテンローラー、を備え、第4ケース部は、第3ケース部との間でプラテンローラーを収容していることが好ましい。
この構成によれば、作業者は、第1ケース部および第4ケース部のうち、第1ケース部のみを第3ケース部から取り外すことができる。これにより、作業者は、プラテンローラーがカートリッジケースから外れることなく、テープロールをカートリッジケースに後入れすることができる。
この場合、第2ケース部は、インクリボンが巻回されたリボンロールを、第3ケース部との間で収容し、プラテンローラーは、カートリッジがテープ印刷装置に装着されたときに、サーマルヘッドとの間でテープおよびインクリボンを送り、プラテンローラーは、直立した第1姿勢と、プラテンローラーにおける第1方向とは反対の第2方向の端部がプラテンローラーにおける第1方向の端部よりもインクリボンから離れるように、第1姿勢に対して傾斜した第2姿勢と、を取ることができ、第3ケース部には、プラテンローラーと係合した第3ケース側ローラー係合部が設けられ、第3ケース側ローラー係合部には、プラテンローラーを第2姿勢とする第1接触面が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、テープがテープ挿入口からインクリボンとプラテンローラーとの間に挿入されるときに、プラテンローラーが第2姿勢となることで、テープがプラテンローラーに引っ掛かることを抑制することができる。
この場合、カートリッジがテープ印刷装置に装着されたときに、テープ印刷装置に設けられたプラテン軸がプラテンローラーに挿通されることで、プラテンローラーは、第1姿勢となり、第3ケース側ローラー係合部には、プラテンローラーが第1姿勢となったときに、プラテンローラーと接触する第2接触面が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、プラテンローラーが第2接触面によって支持されるため、プラテンローラーが回転したときに、プラテンローラーがプラテン軸に対して傾くことを抑制することができる。したがって、プラテンローラーによりテープおよびインクリボンを適切に送ることができる。
この場合、第2ケース部には、テープ挿入口の縁部である第2挿入縁部が設けられ、第2挿入縁部は、第2挿入縁部に対してプラテンローラーとは反対側に凸となる円弧状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、テープ挿入口から挿入されるテープの形状を、プラテンローラーの外周面に合わせて湾曲した形状にすることができる。これにより、テープがテープ挿入口から挿入されるときに、テープがプラテンローラーに引っ掛かることを抑制することができる。
この場合、第2ケース部と第4ケース部との間には、テープ挿入口から挿入されたテープを、テープ送出口へ導入するテープ導入路が設けられ、テープ送出口の縁部には、テープ送出口における第1方向とは反対の第2方向を塞ぐように、送出凸部が設けられ、テープ導入路の縁部には、送出凸部と対向する対向縁部と、テープ挿入口から挿入されたテープを、テープ送出口へ導入するように、対向縁部に対して傾斜した傾斜縁部と、が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、送出凸部が設けられていることで、、テープがテープ送出口から第2方向に抜け出ることを抑制することができる。また、傾斜縁部が設けられていることで、テープロールから引き出されたテープを、テープ挿入口からテープ送出口へ容易に差し込むことができる。
なお、+Z方向は、「第2方向」の一例である。
1…カートリッジ、3…プラテンローラー、5…リボンロール、9…カートリッジケース、11…インクリボン、17…テープ送出口、19…テープロール、21…テープ、33…テープ挿入口、35…テープ導入路、101…第1ケース部、201…第2ケース部、221…第2挿入縁部、225…送出凸部、301…第3ケース部、331…第3ケース側ローラー係合部、341…第1接触面、343…第2接触面、401…第4ケース部、417…対向縁部、419…傾斜縁部、501…テープ印刷装置、513…プラテン軸、517…サーマルヘッド。

Claims (6)

  1. テープ印刷装置に装着可能なカートリッジであって、
    テープが巻回されたテープロールを収容可能なカートリッジケース、を備え、
    前記カートリッジケースは、
    第3ケース部と、
    前記第3ケース部との間で前記テープロールを収容可能であり、前記第3ケース部に対して着脱可能な第1ケース部と、
    前記第1ケース部とは別体である第2ケース部と、
    前記第1ケース部とは別体である第4ケース部と、を有し、
    前記第2ケース部と前記第4ケース部との間には、
    前記カートリッジケースに収容された前記テープロールから繰り出された前記テープが前記カートリッジケース外へ送り出されるテープ送出口と、
    前記テープロールが前記カートリッジケースに収容されるときに、前記テープの先端が前記テープ送出口から前記カートリッジケース外に出るように前記テープロールから引き出された前記テープを、前記テープの幅方向の一方の端部から第1方向に挿入可能なテープ挿入口と、
    が設けられていることを特徴とするカートリッジ。
  2. 前記カートリッジが前記テープ印刷装置に装着されたときに、前記テープ印刷装置が備えるサーマルヘッドとの間で前記テープを送るプラテンローラー、を備え、
    前記第4ケース部は、前記第3ケース部との間で前記プラテンローラーを収容していることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ。
  3. 前記第2ケース部は、インクリボンが巻回されたリボンロールを、前記第3ケース部との間で収容し、
    前記プラテンローラーは、前記カートリッジが前記テープ印刷装置に装着されたときに、前記サーマルヘッドとの間で前記テープおよび前記インクリボンを送り、
    前記プラテンローラーは、直立した第1姿勢と、前記プラテンローラーにおける前記第1方向とは反対の第2方向の端部が前記プラテンローラーにおける前記第1方向の端部よりも前記インクリボンから離れるように、前記第1姿勢に対して傾斜した第2姿勢と、を取ることができ、
    前記第3ケース部には、前記プラテンローラーと係合した第3ケース側ローラー係合部が設けられ、
    前記第3ケース側ローラー係合部には、前記プラテンローラーを前記第2姿勢とする第1接触面が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のカートリッジ。
  4. 前記カートリッジが前記テープ印刷装置に装着されたときに、前記テープ印刷装置に設けられたプラテン軸が前記プラテンローラーに挿通されることで、前記プラテンローラーは、前記第1姿勢となり、
    前記第3ケース側ローラー係合部には、前記プラテンローラーが前記第1姿勢となったときに、前記プラテンローラーと接触する第2接触面が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のカートリッジ。
  5. 前記第2ケース部には、前記テープ挿入口の縁部である第2挿入縁部が設けられ、
    前記第2挿入縁部は、前記第2挿入縁部に対して前記プラテンローラーとは反対側に凸となる円弧状に形成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一項に記載のカートリッジ。
  6. 前記第2ケース部と前記第4ケース部との間には、前記テープ挿入口から挿入された前記テープを、前記テープ送出口へ導入するテープ導入路が設けられ、
    前記テープ送出口の縁部には、前記テープ送出口における前記第1方向とは反対の第2方向を塞ぐように、送出凸部が設けられ、
    前記テープ導入路の縁部には、前記送出凸部と対向する対向縁部と、前記テープ挿入口から挿入された前記テープを、前記テープ送出口へ導入するように、前記対向縁部に対して傾斜した傾斜縁部と、が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のカートリッジ。
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