JP2023130211A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】原動機および熱交換器を機関室に配置し外装カバーで囲んだ構成において、熱交換器の冷却効率を向上させるとともに、騒音を低減することが可能な建設機械を提供すること。【解決手段】 掘削作業機1は、旋回フレーム7と、旋回フレーム7に設けられエンジン53、熱交換ユニット60および冷却ファン70を含む機器が収容された機関室11と、機関室11を覆う外装カバーと、を備え、外装カバーのうち機関室11の側壁の一部を形成する右外装カバー14には、熱交換ユニット60を挟んで冷却ファン70の反対側に冷却ファン72のハブ72に対向するように配置される中央板部81と、中央板部81の縁部に設けられ機関室11の内部と外部とを連通する複数の通気口と、を有する通気部80が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、外装カバー内に原動機を配置する機関室が設けられた建設機械に関する。
従来、建設機械では、原動機を収容する機関室をボンネットおよび外装カバーで覆っている。また、機関室には、エンジン冷却水、作動油等の流体を冷却する熱交換器が配置され、外装カバーには、熱交換器を通過させる冷却風を外部から取り込むための通気口が設けられている。
特許文献1には、車両本体の外装カバーに設けた冷却風の通気口に、複数のルーバー板を設けた例が開示されている。このようなルーバー板は、枯葉などの物体が機関室に侵入するのを防止するためのものである。
特許第6738482号公報
特許文献1に開示された建設機械では、原動機を冷却する構成として、熱交換器と熱交換器を通過させる外気を機関室に引き込むための冷却ファンとが配置されている。原動機および冷却ファンの稼働音は、外装カバーにより遮音されるが、外装カバーに設けた複数のルーバー板間の間隔が大きいと機関室の音が外部に漏れ、建設機械の動作中の騒音が問題となる。一方で、外装カバーに設けた複数のルーバー板間の間隔が小さいと機関室への外気の取り込み量が不足し、熱交換器の冷却効率が低下するという問題が生じる。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、原動機および熱交換器を機関室に配置し外装カバーで囲んだ構成において、熱交換器の冷却効率を向上させるとともに、騒音を低減することが可能な建設機械を提供することを目的とする。
本発明に係る建設機械は、車体フレームと、前記車体フレーム上に設けられ原動機、熱交換器および前記熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンを含む機器が収容された機関室と、前記機関室を覆う外装カバーと、を備え、前記外装カバーのうち前記機関室の側壁を形成する側面カバーには、前記熱交換器を挟んで前記冷却ファンの反対側に前記冷却ファンの中央部に対向するように配置される遮蔽板部と、前記遮蔽板部に隣接して設けられ、前記機関室の内部と外部とを連通する複数の通気口と、を有する通気部が設けられている、ことを特徴とするものである。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記通気部において、前記複数の通気口のそれぞれは、前記遮蔽板部を囲むように設けられているものである。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記複数の通気口のうち少なくとも1つが前記側面カバーの外縁に沿って配置されている
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記複数の通気口のそれぞれは、上下方向に長尺な縦長開口および/または前後方向に長尺な横長開口である。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記通気部は、前記複数の通気口のうち少なくとも1つの通気口に該通気口から流入する外気の流れを調整する調整板が設けられているものである。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記複数の通気口は、前記遮蔽板部の上側に設けられた上側通気口を含み、前記調整板は、前記側面カバーの内壁側であって前記上側通気口の開口上縁部に設けられ、外気の流れる方向を調整して前記熱交換器に外気を導く導風板である。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記複数の通気口は、前記遮蔽板部の下側に設けられた下側通気口と、前記遮蔽板部の前側に設けられた前側通気口と、前記遮蔽板部の後側に設けられた後側通気口を含み、前記調整板は、前記側面カバーの内壁側であって前記下側通気口、前記前側通気口および前記後側通気口のうち少なくとも1つの通気口に対して設けられ、外気の流れる量を調整するために該通気口の開口面積を調整して気流を制限する規制板である。
本発明の他の態様に係る建設機械は、前記原動機と前記熱交換器との間であって、前記熱交換器と対面して設けられ前記複数の通気口から前記機関室に外気を引き込む冷却ファンをさらに備えるものである。
本発明によれば、原動機と熱交換器を配置した機関室を外装カバーで囲んだ構成において、熱交換器の冷却効率を向上させるとともに、騒音を低減することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る掘削作業機の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機の右側面図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機における機関室の構成を説明する正面上方視による概要図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機における機関室の構成の配置を説明する平面概要図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機における右外装カバーの正面図である。 本発明の一実施形態に係る掘削作業機における右外装カバーの背面図である。
本発明は、機関室を外装カバーで囲んだ構成において、機関室に配置した熱交換器の冷却効率の向上と遮音性の向上を図るものである。以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施の形態では、本発明に係る建設機械として、旋回作業車である掘削作業機(ショベル)を例にとって説明する。ただし、本発明に係る建設機械は、掘削作業機に限らず、例えば、ブルドーザ、クレーン作業機、コンパクトトラックローダ、スキッドステアローダ、ホイールローダ等の他の建設機械にも広く適用可能である。
本実施形態に係る掘削作業機1の全体構成について、図1および図2を用いて説明する。図1および図2に示すように、掘削作業機1は、自走可能な走行車体(機体)2と、走行車体2に取り付けられた作業機としての掘削装置3および排土装置4とを備える。
走行車体2は、左右一対のクローラ式の走行部5,5と、左右の走行部5,5間に介設された基台としての機体フレーム6を有する。
走行部5は、機体フレーム6に支持されたスプロケット、アイドラおよび複数のローラに履帯を巻回した構成を有する。走行部5は、その後端部に、駆動輪である駆動スプロケット5aを有する。
機体フレーム6の前側には、排土装置4が取り付けられている。排土装置4は、支持フレーム40と、支持フレーム40に支持された排土板であるブレード41とを備える。これらの構成を含む排土装置4は、全体として略左右対称に構成されている。
支持フレーム40は、走行車体2に対して上下回動可能に支持され、左右の走行部5,5間において前後方向に延伸した左右のアーム43を含む。左右のアーム43は、その基端部を機体フレーム6の前部に設けられた支持ブラケット42に対して左右方向を回動軸方向として支持されている。支持フレーム40は、ブレードシリンダ44の伸縮によって上下回動する。つまり、ブレードシリンダ44が伸縮することにより、支持フレーム40を介してブレード41が上下回動する。
走行車体2は、走行部5に対して旋回可能に搭載された旋回フレーム7を有する。旋回フレーム7は、旋回ベアリング8を介して機体フレーム6に接続され、旋回モータ(図示せず)の駆動により、機体フレーム6に対して上下方向の軸回りに左右いずれの方向にも旋回可能に設けられている。
旋回フレーム7の前側には、掘削装置3が取り付けられている。掘削装置3は、その基部側の部分を構成するブーム32と、ブーム32の先端側に連結されたアーム33と、アーム33の先端部に取り付けられたバケット34とを有する。また、掘削装置3は、ブーム32を回動動作させるブームシリンダ35と、アーム33を回動動作させるアームシリンダ36と、バケット34を回動動作させるバケットシリンダ37とを有する。
ブーム32の基端部は、ブーム支持ブラケット31により支持されている。ブーム支持ブラケット31は、旋回フレーム7に突設されたブラケット取付部28に、上下方向を回動軸方向とするスイング軸を介して支持されている。
ブーム支持ブラケット31は、左右方向を回動軸方向としてブーム32の基端を回動可能に支持するブーム支持部22と、ブームシリンダ35の下端を支持するブームシリンダ支持部23と、スイングシリンダ38のロッドの先端を連結するスイングシリンダ連結部25と、を有する。スイングシリンダ38の動作によりスイング軸回りにブーム支持ブラケット31が回動することにより、掘削装置3が左右に回動する。
ブームシリンダ35、アームシリンダ36、バケットシリンダ37およびスイングシリンダ38は、いずれも油圧ポンプ(図示せず)が吐出する圧油によって動作する油圧シリンダである。なお、掘削装置3において、バケット34は、作業用アタッチメントとして着脱可能に装着されており、作業内容に応じてバケット34に替えて挟み機(フォーク)または破砕機(ブレーカ)等の他のアタッチメントが装着される。
旋回フレーム7には、オペレータが走行部5および作業機を運転・操作する運転部を収容したキャビン10と、エンジン53、バッテリ54、エンジン用の燃料タンク51および油圧シリンダ用の作動油タンク52を収容する機関室11が設けられている。
機関室11は、キャビン10の右側から後方にかけて旋回フレーム7上に設けられている。旋回フレーム7上の左側前方に配置されたキャビン10と機関室11は、旋回フレーム7の後方において、前低後高状に傾斜したキャビン10の後部壁19(図3参照)により区画されている。機関室11は外装カバーにより覆われている。
外装カバーは、旋回フレーム7の形状および旋回フレーム7上の構成の配置に応じて、形状および大きさの異なる複数の部材により構成されている。旋回フレーム7の右側となる機関室11の上方は、開閉可能に構成されたボンネット12により覆われている。機関室11の後方は、リアカバー13および掘削装置3との重量バランスをとるためのカウンタウエイト9により覆われている。旋回フレーム7の機関室11の右側面は右外装カバー14により覆われている。機関室11の右側下部は右下カバー15により覆われている。機関室11の右側前方は、右前外装カバー16により覆われている。キャビン10の左側下部は左下外装カバー17により覆われている。キャビン10の前側下部はフロントカバー18により覆われている。
キャビン10内には、運転席が設けられており、運転席の周辺には、走行部5を走行させるための走行レバー、旋回フレーム7の旋回、作業機の操作を行うための複数の操作ペダル、作業操作レバー、および、操作パネル部等が設けられている。
以上のような構成を備えた掘削作業機1においては、キャビン10に搭乗したオペレータにより走行レバーおよび/または作業操作レバー等が適宜操作されることで、所望の動作・作業が行われる。例えば、走行レバーの操作により、走行部5の前後直進走行または左右旋回走行が行われ、作業操作レバーの操作により、掘削装置3による掘削作業、あるいは、排土装置4による排土作業および/または整地作業が行われる。
本実施形態に係る掘削作業機1において、旋回フレーム7上における機関室11内の特に冷却機構に関する構成の配置について、図3および図4を参照しつつ説明する。なお、図3においては、キャビン10、掘削装置3、旋回フレーム7への掘削装置3の取付構造、燃料タンク、作動油タンク、油圧ホースおよび配線等の図示を省略している。図4に示す平面視においては旋回フレーム7上に配置された主要な構成を簡略化して示している。
機関室11は、旋回フレーム7の底板を床として、右側面が旋回フレーム7の側面カバーである右外装カバー14により覆われ、上部をボンネット12、後部をリアカバー13により覆われた空間として形成されている。機関室11には、燃料タンク51、作動油タンク52、エンジン53、バッテリ54、熱交換ユニット60および冷却ファン70が配置されている。燃料タンク51および作動油タンク52は、旋回フレーム7の右側前方に配置されている。
エンジン53は、燃料タンク51から燃料の供給を受けるディーゼルエンジンであり、旋回フレーム7の後方側に横置きに配置されている。エンジン53の燃焼室で発生した燃焼ガスは排気装置55およびマフラー56を介して機関室11外に排出される。
熱交換ユニット60および冷却ファン70は、エンジン53の右側であって旋回フレーム7の右側後方に配置されている。図4に示すように、旋回フレーム7には、エンジン53、冷却ファン70、熱交換ユニット60が、この順に機関室11の内側から右側に向かって配置されている。すなわち、冷却ファン70の風の吸い込み側に熱交換ユニット60が配置され、冷却ファン70の風の吐き出し側にエンジン53が配置されている。なお、掘削作業機1に搭載された電装品に供給する電力を蓄えるバッテリ54は、熱交換ユニット60よりも右側であって旋回フレーム7の右側後方の底板に固定されている。
熱交換ユニット60は、ラジエータ61と、オイルクーラ62と、コンデンサ63とから構成されている。
ラジエータ61は、エンジン冷却水を冷却するための熱交換器であり、冷却水が流通する流通路と放熱部を備える。ラジエータ61は、ラジエータ61内の流通路から一時的に溢れた冷却水を貯留するリザーブタンク64と接続されている。オイルクーラ62は、油圧シリンダ等を動作させる作動油を冷却するための熱交換器であり、作動油が流通する流通路と放熱部を備える。オイルクーラ62は、各油圧シリンダからの戻り油の熱を放熱部で放熱することにより作動油タンク52に戻る作動油を冷却する。また、コンデンサ63は、キャビン10内の空気を調和する空調装置(図示せず)の高圧冷媒を冷却するための熱交換器であり、図示しないコンプレッサーに接続されている。
ラジエータ61とオイルクーラ62とは、略前後方向に列設されている。コンデンサ63は、ラジエータ61およびオイルクーラ62よりも右側であって、ラジエータ61およびオイルクーラ62に対向する位置に配置されている。
冷却ファン70は、熱交換ユニット60に対面して配置され、熱交換ユニット60を構成する熱交換器に冷却風を供給するものである。冷却ファン70は、円筒形のハブ72に複数の羽部71が取り付けられた軸流式ファンであり、ハブ72の中央部に電動機の回転軸にはめ込まれるボス部を有する。ハブ72は、冷却ファン70の中心部を形成している。冷却ファン70は、例えば、エンジン53のクランクシャフトの一端側に冷却ファン70のボス部を嵌め込み、ハブ72を回り止め金具を介して取り付けることにより、クランクシャフトの回転に伴って回転する。冷却ファン70を回転させることより、右外装カバー14に形成された各通気口82,83,84,85から冷却用の外気を機関室11内に取り込み、外気を熱交換ユニット60に流している。
また、冷却ファン70と熱交換ユニット60との間には、ファンシュラウド73が設けられている。ファンシュラウド73は、熱交換ユニット60のラジエータ61およびオイルクーラ62から左側に突出し冷却ファン70を外周側から囲む箱状に形成されている。
右外装カバー14について、図5および図6を参照してさらに説明する。図5は、右外装カバー14の正面図であり、図6はその背面図である。なお、図5においては、冷却ファン70を仮想線で示している。
右外装カバー14は、機関室11を覆う外装カバーのうち右側面を覆う側面カバーであり、機関室11の側壁を形成する。また、右外装カバー14は、機体右側面視において上端部が後ろ側から前側に向けて傾斜する四角形状を有する。さらに、右外装カバー14は、旋回フレーム7の略円形の外形に沿う円弧状面を有する(図3参照)。右外装カバー14の円弧状面には、機関室11内に外気を通すための複数の通気口を有する通気部80が設けられている。
通気部80は、右外装カバー14において後方側の大凡2分の1から3分の2の面積を占める領域であり、機関室11に配置された熱交換ユニット60と略対向する位置に設けられている。通気部80には、熱交換ユニット60を挟んで冷却ファン70の反対側に設けられ冷却ファン70の中央部であるハブ72に対向するように配置された遮蔽板部としての中央板部81が設けられている。さらに、通気部80には、略方形の中央板部81を取り囲むように設けられた前側通気口82、後側通気口83、上側通気口84、下側通気口85および中間通気口86と、中央板部81に連設され各通気口を区画する仕切部89とが設けられている。仕切部89は、図5に示すように中央板部81の縁部から外方向に向かって略放射状に延設されている。また、各通気口の外側縁部は、枠部88と接し、仕切部89が中央板部81と枠部88とを接続している。
中央板部81、枠部88および仕切部89とは、一体的に形成されている。前側通気口82および後側通気口83は、中央板部81の前後方向の両側にそれぞれ開口として設けられている。上側通気口84および下側通気口85は、中央板部81の上下方向の両側にそれぞれ開口として設けられている。すなわち、中央板部81の上縁部、下縁部、右縁部、左縁部にそれぞれ通気口が設けられている。前側通気口82と下側通気口85の間は仕切部89aにより区画されている。下側通気口85と後側通気口83との間は仕切部89bにより区画されている。後側通気口83と上側通気口84との間は仕切部89cにより区画されている。
中央板部81は、右外装カバー14において機関室11に配置された熱交換ユニット60と略対向するように配置され、機関室11内の構成(例えば、熱交換ユニット60および冷却ファン70)を外部から目隠しするとともに機関室11内の騒音を遮蔽する遮蔽板部である。中央板部81は、少なくとも冷却ファン70の羽部71が取り付けられた円筒形のハブ72を覆う面積を有する(図5参照)。また、中央板部81と冷却ファン70との位置関係に関し、中央板部81の板面に対して冷却ファン70の回転軸が略直交するように設けられている。言い換えると、冷却ファン70の中央部であるハブ72および羽部71の一部が、遮蔽板部である中央板部81に対向するように配置されている。なお、軸流式ファンである冷却ファン70では、ファンの回転中心付近よりも外周側の方が効率的に外気を吸い込むことができる。図5に示すように、冷却ファン70は、その多くの部分が中央板部81で隠れるように配置されている。このため、中央板部81は、冷却ファン70との関係において、中央板部81を囲む各通気口から吸い込まれる外気の風速を加速させる整流板としても機能する。
前側通気口82は、中央板部81の前方側に設けられた上下方向に長尺な縦長開口であり、上下方向が長手方向となる略矩形状の形状を有する。上側通気口84は、中央板部81の上方側に設けられた前後方向に長尺な横長開口であり、前後方向が長手方向となる略矩形状の形状を有する。前側通気口82と上側通気口84とは、短手側の一端が中間通気口86を挟んで連設されている。前側通気口82と中間通気口86との間には、右外装カバー14の構造補強のため補強部87aが設けられている。また、上側通気口84と中間通気口86との間には、同様に補強部87bが設けられている。前側通気口82と中間通気口86とは補強部87aにより互いに分離され、上側通気口84と中間通気口86とは、補強部87bにより互いに分離されている。このように、前側通気口82、中間通気口86および上側通気口84は、右側面視において全体として略逆L字状に連続して設けられた開口が補強部87a,87bにより区画された構成を有する。補強部87a,87bは、仕切部89と同様に、隣り合う2つの通気口を区画する仕切部であり、中央板部81と枠部88とを架け渡すように接続している。
下側通気口85は、中央板部81の下方側に設けられた上下方向に長尺な縦長開口であり、前後方向が長手方向となる略矩形状の形状を有する。また、後側通気口83は、中央板部81の後方側に設けられた上下方向に長尺な縦長開口であり、上下方向が長手方向となる略矩形状の形状を有する。後側通気口83は、補強部87cにより第1後側通気口83aと第2後側通気口83bとに分離されている。下側通気口85と後側通気口83は、右側面視において全体として略L字状に連続して設けられた開口が、右外装カバー14において中央板部81と枠部88を接続する仕切部89により区画された構成を有する。
各通気口82,83,84,85,86は、それぞれ異なる開口形状となっており、各通気口82,83,84,85,86の略矩形状の形状には、斜方形および/または台形を含む。すなわち、各通気口82,83,84,85,86の開口面積がそれぞれ同じ面積である必要はない。開口面積が他の通気口よりも広い通気口に対しては、後述する調整板により開口面積を調整する。
このように、右外装カバー14には、複数の通気口82,83,84,85,86を形成した通気部80が設けられている。そして、通気部80は、右外装カバー14の本体部であるカバー本体部14aに対して複数の通気口82,83,84,85,86を介して設けられた中央板部81と、中央板部81とカバー本体部14aとの間に架設され、中央板部81およびカバー本体部14aとともに複数の通気口82,83,84,85,86を形成する複数の仕切部89とを有する。ここで、カバー本体部14aは、枠部88を含む右外装カバー14の本体部分である。
通気部80は、機関室11に流入させる外気の風量または方向を調整する複数の調整板を有する。調整板としては、上側通気口84に対して第1調整板91、後側通気口83に対して第2調整板92、および、下側通気口85に対して第3調整板93がそれぞれ設けられている。
第1調整板91は、板部94と、板部94を傾斜させて支持するとともに上側通気口84の外縁となる位置にネジ締結により固定される固定部95とを有する。第1調整板91は、右外装カバー14の内壁側であって、上側通気口84の上側縁部に固定部95を介して固定することにより、上側通気口84に対して設けられる。板部94は、上側通気口84だけでなく中間通気口86も覆うことが可能な面積を有し、上側通気口84および中間通気口86の開口に対して板部94が庇状に設けられる。また、第1調整板91は、固定部95に対する板部94の支持傾斜角を調整することにより、主に上側通気口84および中間通気口86から流入する外気の風向きを調整する。すなわち、第1調整板91は、外気の流れを熱交換ユニット60に導く導風板として機能する。このような風向調整により、熱交換ユニット60に効率的に外気が送り込まれる。また、固定部95に対する板部94の傾斜角をより鈍角にすることにより、上側通気口84および/または中間通気口86の開口面積も規制されることになることから、第1調整板91は、外気の流れる量を調整するために上側通気口84の開口面積を調整して気流を制限する規制板としても機能する。
第2調整板92は、長尺な略矩形の板材であり、上下方向を長尺方向として後側通気口83の前側を覆うように右外装カバー14の内側の中央板部81側にネジ締結により固定されている。第2調整板92は、後側通気口83の開口面積を約半分に調整している。すなわち、第2調整板92は、後側通気口83から取り込まれる外気の風量を調整するために後側通気口83の開口面積を調整して気流を制限する規制板として機能する。
第3調整板93は、長尺な略矩形の板材であり、前後方向を長尺方向として下側通気口83の上側を覆うように右外装カバー14の内側の中央板部81側にネジ締結により固定されている。第3調整板93は、下側通気口83の開口面積を約半分に規制している。すなわち、第3調整板93は、下側通気口83から取り込まれる外気の風量を調整するために、下側通気口83の開口面積を調整して気流を制限する規制板として機能する。
第2調整板92および第3調整板93の大きさおよび配置は、中央板部81の上下前後のいずれの方向からも外気が取り込めるように、前側通気口82、下側通気口85、後側通気口83のそれぞれの開口面積が等しくなるように調整される。
また、中央板部81を囲むように前側通気口82、後側通気口83、上側通気口84、下側通気口85および中間通気口86を設けたことにより、調整板により調整された開口が、外気を引き込む気流を発生させる冷却ファン70の外周側に対応する位置に大凡均等に設けられていることになる。冷却ファン70の駆動により冷却ファン70の上下前後方向から各通気口を介して効率的に外気を取り込むことが可能となっている。
第1調整板91、第2調整板92および第3調整板93は、機関室11内においてエンジン53および冷却ファン70の駆動により生じる騒音を遮断する遮音板としても機能する。すなわち、各通気口に各調整板91,92,93を設けて開口面積を小さくすることにより、機関室11から機体外部に漏れる音を低減している。
第1調整板91、第2調整板92および第3調整板93は、右外装カバー14の内側壁に取り付けられることから、従来の建設機械の外装カバーに取り付けられていたルーバー板のように車体の外側に突出することがない。したがって、外力により第1調整板91、第2調整板92および第3調整板93が破損することもない。
以上のような構成を備えた本実施形態の掘削作業機1は、次のような構成を備えていると言える。すなわち、掘削作業機1は、車体フレーム(旋回フレーム7)と、車体フレーム(旋回フレーム7)に設けられ原動機(エンジン53)、熱交換器(熱交換ユニット60)および熱交換器に冷却風を供給する冷却ファン70を含む機器が収容された機関室11と、機関室11を覆う外装カバーと、を備え、外装カバーのうち機関室11の側壁を形成する側面カバー(右外装カバー14)には、熱交換ユニット60を挟んで冷却ファン70の反対側に冷却ファン70の中央部(ハブ72)に対向するように配置される遮蔽板部(中央板部81)と、遮蔽板部(中央板部81)に隣接して設けられ機関室11の内部と外部とを連通する複数の通気口(通気口82,83,84,85)と、を有する通気部80が設けられている。
また、通気部80には、遮蔽板部(中央板部81)の縁部に連設され複数の通気口の間を区画する複数の仕切部89が設けられている。
また、右外装カバー14は、次のような構成を備えていると言える。すなわち、右外装カバー14は、通気部80において、複数の通気口のそれぞれが遮蔽板部(中央板部81)を囲むように設けられている。
また、複数の通気口のうち少なくとも1つ(後側通気口83)が側面カバー(右外装カバー14)の外縁に沿って配置されている。
また、複数の通気口のそれぞれは、上下方向に長尺な縦長開口および/または前後方向に長尺な横長開口である。すなわち、複数の通気口のうち、上側通気口84と下側通気口85は前後方向に長尺な横長開口であり、前側通気口82と後側通気口83は上下方向に長尺な縦長開口である。なお、通気口の数は4つに限定されるものではなく、少なくとも2つあればよい。通気口を2つ設ける場合は、上側通気口84と下側通気口85、前側通気口82と後側通気口83、上側通気口84と前側通気口82、上側通気口84と後側通気口83、後側通気口83と下側通気口85等、縦長開口同士を組み合わせた形態、横長開口同士を組み合わせた形態、縦長開口と横長開口を組み合わせ形態のいずれかを取ることができる。
上述の構成によれば、中央板部81により機関室11内の騒音を遮音しつつ、複数の通気口から効率的に外気を機関室11内に取入れ、熱交換器を十分に冷却することができる。
また、通気部80は、前記複数の通気口のうち少なくとも1つの通気口に該通気口から流入する外気の取り込み状態を調整する調整板(第1調整板91、第2調整板92、第3調整板93)が設けられている。第1調整板91、第2調整板92および第3調整板93により調整される外気の流れには、少なくとも外気の流れる向き(風向)、外気の流れる量(風量)が含まれる。中央板部81の上側に設けられた上側通気口84には、主に外気の風向を調整し外気を所定の方向に導く導風板としての第1調整板91が設けられる。また、中央板部81の下側に設けられた下側通気口85には、主に各通気口の開口面積を規制するための規制板としての第2調整板92が設けられ、後側通気口83には、同様に規制板としての第3調整板93が設けられている。
このような複数の通気口と第1調整板91、第2調整板92および第3調整板93の配置により、機関室11に配置した熱交換ユニット60に効率的に外気を送りこむことが可能となるとともに、エンジン53からの騒音が機体外に漏れることを防ぎ、掘削作業機1の低騒音化を実現することができる。
また、本実施形態の掘削作業機1は、冷却ファン70が、複数の通気口から機関室11に外気を引き込む軸流ファンであり、原動機(エンジン53)と熱交換器(熱交換ユニット60)との間であって、熱交換器(熱交換ユニット60)と対面して設けられている。
通気部80は、右外装カバー14の熱交換ユニット60と対面する領域に設けられており、熱交換ユニット60とエンジン53との間には、冷却ファン70が熱交換ユニット60と対面して設けられている。したがって、冷却ファン70が通気部80に対して熱交換ユニット60を挟んで対面配置されていることになる。さらに、通気部80の遮蔽板部(中央板部81)は、冷却ファン70の中心部(ハブ72)に対向するように配置されている。このため、冷却ファン70の駆動により各通気口から機関室11に配置した熱交換ユニット60に効率的に外気を送りこむとともに、冷却ファン70の駆動音を中央板部81により遮ることができる。従って、掘削作業機1の低騒音化を実現することができる。
上述した実施形態の説明は本発明の一例であり、本発明に係る建設機械は上述の実施形態に限定されることはない。このため、上述した実施形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。また、本開示に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
上述した実施形態では、下側通気口85と後側通気口83に開口面積を規制する規制板としての第2調整板92および第3調整板93を設けたが、これに限定されない。掘削作業機1のような建設機械は、作業の内容に応じた出力を実現するために定格出力が異なるエンジンが搭載可能となっている。したがって、エンジン53の定格出力に応じて、各通気口の開口面積の合計(全開口面積)を小さくしたい場合には、第2調整板92および第3調整板93をさらに大きくして、下側通気口85および後側通気口83のそれぞれ開口面積を小さくするとともに、第4調整板を前側通気口82にも設けてもよい。また、エンジン53の定格出力に応じて、各通気口の開口面積の合計(全開口面積)を大きくしたい場合には、第3調整板93を取り払い、かつ、第2調整板92をより小さいものに取り換えることで下側通気口および後側通気口のそれぞれの開口面積を大きくすすればよい。すなわち、規制板の大きさと配置は、エンジン53の定格出力等により適宜変更される。
上述した実施形態では、中央板部81を囲むように複数の通気口を設けたが、例えば、前側通気口82を塞いでもよい。機関室11の内外で空気の流れを作りだすことができる位置関係で複数の通気口を配置していればよい。機関室11への通風効率の観点と防音性の観点から、通気口の数と配置は適宜変更可能である。
上述した実施形態では、原動機としてディーゼルエンジンを採用しているが、これに限定されない。原動機としては、商用電源または車体フレームに搭載した蓄電池から電力の供給を受けて駆動する電動モータを採用することも可能である。
1 掘削作業機(建設機械)
2 走行車体
5 走行部
7 旋回フレーム(車体フレーム)
10 キャビン
11 機関室
12 ボンネット
14 右外装カバー(側面カバー)
53 エンジン(原動機)
60 熱交換ユニット(熱交換器)
61 ラジエータ(熱交換器)
62 オイルクーラ(熱交換器)
70 冷却ファン
72 ハブ(中央部)
80 通気部
81 中央板部(遮蔽板部)
82 前側通気口
83 後側通気口
84 上側通気口
85 下側通気口
87 補強部
88 枠部
89 仕切部
91 第1調整板(導風板)
92 第2調整板(規制板)
93 第3調整板(規制板)

Claims (7)

  1. 車体フレームと、
    前記車体フレーム上に設けられ原動機、熱交換器および前記熱交換器に冷却風を供給する冷却ファンを含む機器が収容された機関室と、
    前記機関室を覆う外装カバーと、
    を備え、
    前記外装カバーのうち前記機関室の側壁の一部を形成する側面カバーには、
    前記熱交換器を挟んで前記冷却ファンと反対側に前記冷却ファンの中心部に対向するように配置される遮蔽板部と、
    前記遮蔽板部に隣接して設けられ、前記機関室の内部と外部とを連通する複数の通気口と、
    を有する通気部が設けられている、
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 前記通気部において、前記複数の通気口のそれぞれは、前記遮蔽板部を囲むように設けられている、
    請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記複数の通気口のうち少なくとも1つが前記側面カバーの外縁に沿って配置されている、
    請求項1または請求項2に記載の建設機械。
  4. 前記複数の通気口のそれぞれは、上下方向に長尺な縦長開口および/または前後方向に長尺な横長開口である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の建設機械。
  5. 前記通気部は、前記複数の通気口のうち少なくとも1つの通気口に該通気口から流入する外気の流れを調整する調整板が設けられている、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の建設機械。
  6. 前記複数の通気口は、前記遮蔽板部の上側に設けられた上側通気口を含み、
    前記調整板は、前記側面カバーの内壁側であって前記上側通気口の開口上縁部に設けられ、外気の流れる方向を調整して前記熱交換器に外気を導く導風板である、
    請求項5に記載の建設機械。
  7. 前記複数の通気口は、前記遮蔽板部の下側に設けられた下側通気口と、前記遮蔽板部の前側に設けられた前側通気口と、前記遮蔽板部の後側に設けられた後側通気口を含み、
    前記調整板は、前記側面カバーの内壁側であって前記下側通気口、前記前側通気口および前記後側通気口のうち少なくとも1つの通気口に対して設けられ、該通気口の開口面積を調整して気流を制限する規制板である、
    請求項5または請求項6に記載の建設機械。
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