JP2023130101A - 医療装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数のアクチュエータを適切に配置する。【解決手段】 医療装置は、第1伝達部材を基軸方向に駆動することで湾曲可能な第1湾曲部と、前記基軸方向において第1湾曲部より遠位側に位置し、第2伝達部材を前記基軸方向に駆動することで湾曲可能な第2湾曲部とを含むマニピュレータと、前記第1伝達部材を前記基軸方向に駆動する第1駆動部と、前記第2伝達部材を前記基軸方向に駆動する第2駆動部と、を備え、前記第1駆動部と前記第2駆動部は前記基軸方向にオフセットして配置される。【選択図】 図2

Description

本明細書及び図面の開示の実施形態は、医療装置に関する。
特許文献1には、複数のアクチュエータにより複数のワイヤを駆動させることで湾曲可能な医療装置が開示されている。
米国公開特許2021/0121051号
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、複数のアクチュエータを適切に配置することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る医療装置は、第1伝達部材を基軸方向に駆動することで湾曲可能な第1湾曲部と、前記基軸方向において第1湾曲部より遠位側に位置し、第2伝達部材を前記基軸方向に駆動することで湾曲可能な第2湾曲部とを含むマニピュレータと、前記第1伝達部材を前記基軸方向に駆動する第1駆動部と、前記第2伝達部材を前記基軸方向に駆動する第2駆動部と、を備え、前記第1駆動部と前記第2駆動部は前記基軸方向にオフセットして配置される。
連続体ロボット101の一例を示す概略図。 アクチュエータユニット7Aの一例を示す概略図。 駆動部24の一例を示す概略図。 駆動部25の一例を示す概略図。 アクチュエータユニット7Bの一例を示す概略図。 アクチュエータユニット7Cの一例を示す概略図。 アクチュエータユニット7D~7Kの一例を示す概略図。 連続体マニピュレータ11の一例を示す概略図。
以下、本実施形態について、添付図面及び符号を参照して詳細に説明し、共通する符号については、説明を省略する。なお、実施例中における各座標軸は共通のものである。また、本発明は、以下の実施例の構成のみに限定されず、説明される実施例の組み合わせから導かれる実施の形態についても包含するものである。
図1乃至図8を用いて本実施形態について説明する。図1は、本実施形態の連続体ロボット101の概略斜視図である。連続体ロボット101は、連続体マニピュレータ11と、連続体マニピュレータ11を駆動するためのアクチュエータユニット7とを含んで構成される。連続体マニピュレータ11は例えばカテーテルであり、この場合、連続体ロボット101は医療装置である。まず、連続体マニピュレータ11の構成について説明する。図1に示すように、連続体マニピュレータ11は、アクチュエータユニット7に取り付けるためのコネクタ5、基部19及び,3個の独立した湾曲部12,13,14を含んで構成される。なお、湾曲部の数は3に限定されるものではない。本実施形態において、z軸の正方向(連続体マニピュレータ側)を遠位側、z軸の負方向(アクチュエータユニット側)を基端側と表現する。
次に、連続体マニピュレータ11の基部19及び、湾曲部12~14の具体的な構成の一例について、図8を用いて説明する。図8は、以下に説明するチューブ状の構造をもつ湾曲構造体3の概略斜視図である。z軸に平行な基軸Oを中心軸とする湾曲構造体3は、基部19と、3つの湾曲部である遠位湾曲部12、中間湾曲部13、基端湾曲部14を含む。中間湾曲部13または基端湾曲部14は、第1湾曲部の一例であり、遠位湾曲部12または中間湾曲部13は第2湾曲部の一例である。図において、基端側から遠位側へ向かって、基軸(z軸)Oに沿って基部19、基端湾曲部14、中間湾曲部13、遠位湾曲部12の順に配置される。遠位湾曲部12は、先端部材120Aと複数のワイヤガイド120で構成され、先端部材120Aには、3本の線状部材(駆動ワイヤ)115の一端が固定され、3本の線状部材115は、後方のワイヤガイド120、130、140、基部19に対し、摺動可能に配置される。同様に、中間湾曲部13は、複数のワイヤガイド130で構成され、最も遠位側のワイヤガイド130に対し、3本の線状部材115の一端を固定することで、先端部材として利用し、3本の線状部材115は、後方のワイヤガイド130、140、基部19に対し、摺動可能に配置される。さらに同様に、基端湾曲部14は、複数のワイヤガイド140で構成され、最も遠位側のワイヤガイド140に対し、3本の線状部材115の一端を固定することで、先端部材として利用し、3本の線状部材115は、後方のワイヤガイド140、基部19に対し、摺動可能に配置される。以上の構成により、基部19の基端側から延びる合計9本の線状部材115に対し、z軸方向の推力(F1,F2・・・)を与えることで、各湾曲部12~14に対し、それぞれz軸方向の伸縮を除き、z軸に対する湾曲とz軸周りの旋回の2自由度を付与することができる。以上の構成によると、連続体マニピュレータ11は、z軸方向の伸縮を除き、合計6自由度の多関節を有する連続体マニピュレータである。ワイヤガイド130またはワイヤガイド140に接続された線状部材115は第1伝達部材の一例であり、先端部材120Aまたはワイヤガイド130に接続された線状部材115は、第2伝達部材の一例である。そして、連続体マニピュレータ11は、第1伝達部材を基軸方向に駆動することで湾曲可能な第1湾曲部と、基軸方向において第1湾曲部より遠位側に位置し、第2伝達部材を前記基軸方向に駆動することで湾曲可能な第2湾曲部とを含むマニピュレータの一例である。
次に、本発明の連続体ロボット101の使用方法の概略について説明する。図1に示すように、コネクタ5の側面に設けられたアクセスポート55を利用して、基端側から遠位側の湾曲部に向かって様々なツールを挿入することが可能である。図8において、湾曲構造体3は先端部材120A及び、ワイヤガイド120,130,140、基部19の内壁で構成されるツールチャネル150を有することにより、内部に中空状の経路が貫くチューブ構造である。アクセスポート55は、例えば特許文献1に記載のアクセスポート55と同等の構成により、連続体マニピュレータ11の外部からアクセスポート55を介して、ツールチャネル150にアクセス可能となる。アクセスポート55からツールチャネル150に至るこの経路を利用し、特許文献1と同様に小型カメラや鉗子や生検ツールなどを挿入することで、遠位湾曲部12の先端付近における対象物の観察や処置が可能である。これに加えて、イリゲーションサクションチューブを挿入し、イリゲーションサクションチューブを通して湾曲部12の先端から液体を噴射させたり、吸い込んだりすることで、湾曲部12の先端付近の対象物の洗浄や薬剤の投与を行うことが可能である。
本実施形態では、9個の駆動部を用いる6自由度のマニピュレータを駆動する連続体ロボットの例について説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば、1つの湾曲部につき、少なくとも1個の駆動部をもつ1自由度以上の湾曲部(関節)を複数有する、あらゆる連続体マニピュレータの形態に対し、本発明は適用可能である。
次に、上述の連続体マニピュレータ11を駆動するためのアクチュエータユニット7の構成について、以下に説明するアクチュエータユニット7A~7Kの実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
実施例1について、図2~図4を用いて説明する。図2はアクチュエータユニット7Aに関する、(a)概略斜視図、(b)外装部材21を不図示とした概略斜視図、(c)駆動基板23を不図示とした概略斜視図、(d)概略正面図である。図2(b)、(d)において、アクチュエータユニット7Aの中心軸は、図8で図示した基軸と同じ基軸Oと同一直線上に配置される。なお、アクチュエータユニットは、以下の各実施例において外装部材21及び、駆動基板23の有無にかかわらずアクチュエータユニットとして扱う。図2(b)、(c)において、アクチュエータユニット7Aは、6軸駆動ユニット22A、3軸駆動ユニット22Bの2種類の駆動ユニットを含む。6軸駆動ユニット22Aは6個の駆動部24、3軸駆動ユニット22Bは3個の駆動部25を含む。また、3軸駆動ユニット22Bのまわりを取り囲むように、駆動基板23が設けられる。ここで、駆動基板23は、後述のDCモータとエンコーダの制御電子機器であり、例えばサーボアンプや位置制御のための制御コントローラなどを含む。図2(b)に示すように、数量の少ない駆動部のまわりに駆動基板23が備えられる。駆動基板23は、例えば、駆動部24および駆動部25の少なくとも一方の駆動制御を行う基板である。
ここで、アクチュエータユニット7Aに用いられる2種類の駆動部24,25について、それぞれ図3、4を用いて説明する。図3は、駆動部24の(a)概略斜視図、(b)駆動部24の中心を通るy-z平面で切断した概略断面図である。図において、駆動制御に用いるエンコーダ30を備えた回転型のDCモータ29は、ブラケット32に固定される。一方、リードスクリュー35は、ブラケット32に支持された組合せアンギュラ玉軸受38によってz軸周りに回転可能に支持される。DCモータ29のシャフトとリードスクリュー35はカップリング31に固定されることで、DCモータ29の回転動力をリードスクリュー35に伝達することが可能である。リードスクリュー35は、トラクタ33に固定されたナット37と互いにネジ面を介して噛みあい、リードスクリュー35の回転に応じてナット37は基軸(z軸)方向に移動可能である。また、リニアブッシュ36は、トラクタ33に固定され、ロッド34はリニアブッシュ36に対してz軸方向に摺動可能となるように支持される。さらにロッド34の一端がブラケット32に固定されることで、トラクタ33がz軸方向にスライド可能となるリニアガイドを形成している。リニアブッシュ36とロッド34の代わりに、軸周りの剛性の高いボールスプラインを利用することも可能である。また、リードスクリュー35とナット37の代わりにボールねじを利用することも可能である。以上の構成は、DCモータ29の回転方向の動力をトラクタ33のz軸方向の動力に変換する回転直動変換機構である。回転直動変換機構によってz軸方向にスライド可能なトラクタ33の端部には、機械的に係合可能な形状(図では穴)を有する出力端27が設けられている。出力端27は、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107など既知の構造を介して、線状部材115へz軸方向の推力(駆動力)を出力することが可能である。出力端27は線状部材115へ推力を伝達可能であればよく、図の形状に限定されるものではない。また、出力端27に直接線状部材115が接続されてもよいし、任意の構造を介して線状部材115が接続されてもよい。後述する出力端28についても同様である。
また同様に、図4は、駆動部25の(a)概略斜視図、(b)駆動部25の中心を通るy-z平面で切断した概略断面図である。図において、駆動制御に用いるエンコーダ30を備えた回転型のDCモータ39は、ブラケット32に固定される。ここで、DCモータ39は、駆動部24で用いたDCモータ29よりも大型で出力の大きなものである。DCモータ39の回転方向の動力をトラクタ43のz軸方向の動力に変換する回転直動変換機構については、駆動部24の場合と同様のため、説明を省略する。駆動部24の場合と同様に、z軸方向にスライド可能なトラクタ43の端部には、機械的に係合可能な形状を有する出力端28が設けられている。出力端28は、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107など既知の構造を介して、線状部材(115へz方向の推力(駆動力)を出力することが可能である。
上述の駆動部24、25のブラケット33,43は、図2における支柱26に固定される。支柱26は、6軸駆動ユニット22Aの配置される領域で6つの平らな固定可能な面を有し、3軸駆動ユニット22Bの配置される領域で3つの平らな固定可能な面を持つ形状である。従って、図2(d)に図示するように、6軸駆動ユニット22Aを構成する6個の駆動部24は、z軸の周りに60度おきに等間隔で配置され、3軸駆動ユニット22Bを構成する3個の駆動部25は、z軸の周りに120度おきに等間隔で配置される。図2(d)に示すように、基軸方向の垂直投影面内において、駆動部24と駆動部25の少なくとも一部が重なるようになっている。
また、駆動部25の出力端28が、駆動部24の間からz方向に露出し、駆動部24の出力端27と併せて、9個の全ての出力端27,28がz軸方向に露出する。また、9個の出力端27,28が基軸(z軸)Oに対して、同じ距離に配置される。
上述の構成を有するアクチュエータユニット7Aを用いて、9個の入力軸を有する連続体マニピュレータ11を駆動するための各出力端への負荷接続方法について説明する。本実施例では、6軸駆動ユニット22Aを用いて遠位湾曲部12及び、中間湾曲部13を駆動し、3軸駆動ユニット22Bで基端湾曲部14を駆動する場合を考える。遠位湾曲部12及び、中間湾曲部(13から延びる合計6本の線状部材115は、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107など既知の構造を介して、出力端27に係合される。同様に、基端湾曲部14から延びる合計3本の線状部材115は、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107など既知の構造 を介して、出力端28に係合される。3軸駆動ユニット22Bに含まれる駆動部25は第1伝達部材を基軸方向に駆動する第1駆動部の一例であり、6軸駆動ユニット22Aに含まれる駆動部24は、第2伝達部材を基軸方向に駆動する第2駆動部の一例である。出力端28は第1出力端の一例であり、出力端27は第2出力端の一例である。この第1出力端は、図2(d)に示すように、基軸方向の垂直投影面内において複数の第2駆動部の間に配される。
本実施例によると、9個の駆動部24,25を基軸方向(z軸方向)にオフセットさせ、分割して配置することにより、次のような様々な効果を得ることができる。第1の効果として、9個の駆動部24,25を基軸方向の同一位置において基軸(z軸)のまわりに周方向に配置する場合と比較して、アクチュエータユニット7Aの外径寸法を小さくすることが可能となる。アクチュエータユニット7Aの外径を可能な限り小さくすることで、外装部材21も小径化することができ、人の手による把持や設置、運搬等が容易となる。
第2の効果として、回転直動変換機構に用いたリニアブッシュやナット、トラクタなどの部品を配置するスペースを確保しやすくなり、部品同士が干渉するリスクを低減することができる。
第3の効果として、3軸駆動ユニット22Bのまわりのスペースを利用して駆動基板23を配置できることである。駆動基板23を配置しても、3軸駆動ユニット22Bの外径寸法が6軸駆動ユニット22Aの外径寸法よりも大幅に大きくなることを防ぎ、円筒形状の外装部材21を装着することができる。
第4の効果として、湾曲部12~14のうち同一の湾曲部を駆動する駆動部を駆動部24または25のいずれかとし、基軸方向(z方向)の位置を揃えることで、同一の湾曲部において駆動源であるDCモータから湾曲部の先端までの力の伝達経路を同一とすることができる。これにより、同一の湾曲部を駆動する伝達経路の伝達特性差を低減し、各湾曲部の制御性能を向上させることができる。また、本実施形態では9個全ての出力端27,28の基軸を法線とする平面への投影位置を、基軸を中心とする同一円周上に配置することで、図8に示すような、同一外径形状を有するワイヤガイド120,130,140を用いて、異なる湾曲部12~14を構成する連続体マニピュレータの駆動に適用し易くなる利点がある。何故ならば、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107に相当する出力端から駆動ワイヤへの接続機構について、基軸方向への投影断面において回転対称に配置できるためである。従って、連続体マニピュレータ11の小径化に寄与することが可能である。
第5の効果として、各々の湾曲部12~14において、駆動部出力端27または28の基軸(z軸)からの距離を等しくし、各湾曲部におけるモーメントアーム長を揃えることで、同様に各軸の制御性能を向上させることができる。
第6の効果として、遠位湾曲部12及び、中間湾曲部13を駆動する6軸駆動ユニット22Aを、基端湾曲部14を駆動する3軸駆動ユニット22Bよりも遠位側(z軸正方向側)に配置することで、遠位側の湾曲部12,13を駆動するための力の伝達経路を短くすることができ、遠位側の湾曲部に器用さや高い応答性が要求される多関節マニピュレータに好適である。
第7の効果として、湾曲部毎に、駆動部の駆動源の出力を変えることができる。基軸(z軸)方向に分割配置し、必要な駆動部に対してのみ駆動源のDCモータの出力を上げることができるため、駆動源の大型化に伴うアクチュエータユニットの大幅な大型化を防ぐことができる。本実施例では、基端湾曲部14を駆動する3軸駆動ユニット22Bに用いる駆動源の出力を大きく設定している。すなわち、駆動ユニットの中で数量の少ない方の駆動部の出力が大きい。これは、基端湾曲部14を駆動する伝達経路の近傍には、遠位湾曲部12及び、中間湾曲部13の伝達経路が並行して走っているため、遠位湾曲部12及び、中間湾曲部13に負荷が掛かった状態で、基端湾曲部14を駆動する際、より駆動源の出力を必要とする場合に有効である。
本実施例では、アクチュエータユニットに用いる駆動部について、駆動源として回転型のDCモータと回転直動変換機構を用いる例について説明したが、本発明の範疇はこれに限定されるものではない。例えば、駆動部として印加パルスで駆動を行うステッピングモータを用いた回転直動変換機構を用いる場合や、駆動部そのものにリニアモータを用いる場合についても本発明の範疇である。駆動源にはあらゆる形態の既知のモータを適用することができ、異なる駆動源を用いた駆動部の組み合わせでアクチュエータユニットを構成することも可能である。また、本実施例における駆動部について、回転直動変換機構のリードスクリュー35を一対の組み合わせアンギュラ玉軸受けを用いた片持ち支持の例を図示したが、一端を組み合わせアンギュラ玉軸受けで支持し、他端を深溝玉軸受け支持する両端支持の構成にすることで剛性を向上させることも可能である。高剛性化を図ることで、トラクタの位置決め性能を高めることができる。回転直動変換機構について、リニアブッシュとロッドによる基軸(z軸)方向の案内機構の例を示したが、レールに対してブロックがスライド可能な既知のリニアガイドの適用が可能である。
また、本実施例では湾曲部毎に駆動部の基軸方向(z方向)位置と、基軸(z軸)からの各駆動部の出力端の距離を揃える例を用いて、その効果について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。各駆動部の基軸方向(z方向)位置と、基軸(z軸)からの各駆動部の出力端の距離が異なっている場合においても、本実施例によってアクチュエータユニットの小型化(小径化)が実現できる。
図2(d)において、アクチュエータユニットを基軸(z軸)方向へ投影した面内において、駆動部24、25は互いに重なり合う領域を有するが、各駆動部が必ずしも重なりを有する必要はない。例えば、駆動部24、25が重ならないように、駆動部25を基軸(z軸)から離れるように外側に配置し、基軸(z軸)付近の空間を広げ、駆動基板23に相当する電子部品を配置することも可能である。
本実施例では、トラクタ33、43の端部の設けられる出力端27,28は、機械的に係合可能な形状として、穴を有する出力端を例に図示したが、本発明はこれに限定されるものではない。出力端には、特許文献1に記載のconnection unit 107に相当するものに機械的に係合可能な任意の形状や構成が含まれる。例えば、出力端として、バネで付勢されたクリップで挟み込む構成や、スナップフィット機構やプランジャなどを用いた、ある閾値以下で基軸(z軸)方向に係合可能な構成や、磁石を用いた磁力で引き合うことによって物理的に係合させる構成が考えられる。また、出力端27,28の位置についても、ロッド34とリードスクリュー35との間に限定されるものではなく、線状部材115に直接または間接的に接続可能な位置であれば他の位置に備えられることとしてもよい。
本実施例では、一つの湾曲部を駆動する駆動部の配置位置や駆動源の出力を揃えることで、制御性能を向上させることが可能であることについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。異なる駆動部の組み合わせや、基軸に対して異なる距離や位置に配置される複数の駆動部によって、共通の湾曲部を駆動する場合も本発明の範疇に包含される。
(実施例2)
他の実施形態について、図5を用いて説明する。図5はアクチュエータユニット7Bに関する、(a)概略斜視図、(b)概略正面図である。実施例1と同様、アクチュエータユニット7Bの中心軸は、連続体マニピュレータ11の基軸Oと同一直線上に配置され、図5において基軸Oの図示を省略する。図において、アクチュエータユニット7Bは、実施例1と同様に6軸駆動ユニット22A、3軸駆動ユニット22Bの2種類の駆動ユニットから成り、z軸の正方向側(遠位側)に3軸駆動ユニット22Bが、z軸の負方向側(基端側)に6軸駆動ユニット22Aが配置される。実施例1と同様に、6軸駆動ユニット22A、3軸駆動ユニット22Bに用いられる2種類の駆動部24,25は、各々のブラケット33,43を介して、適切に設けられた支柱に支持固定されるものである。また、図5(b)に示すように、各駆動部24,25の9個の出力端27,28は、アクチュエータユニット7Bの中心軸(基軸、z軸)に対し、等距離に配置され、x-y投影面内(基軸方向の垂直投影面内)において、基軸を中心とした同一円周上にある。
次に、本実施例のアクチュエータユニット7Bを用いて、連続体マニピュレータ11を駆動するための各出力端への負荷接続方法について説明する。本実施例では、3軸駆動ユニット22Bで遠位湾曲部12を駆動し、6軸駆動ユニット22Aを用いて中間湾曲部13及び、基端湾曲部14を駆動する場合を考える。遠位湾曲部12から延びる合計3本の線状部材115は、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107など既知の構造を介して、出力端28に係合される。同様に、中間湾曲部13及び、基端湾曲部14から延びる合計6本の線状部材115は、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107など既知の構造を介して、出力端27に係合される。6軸駆動ユニット22Aに含まれる駆動部24は、第1伝達部材を基軸方向に駆動する第1駆動部の一例であり、3軸駆動ユニット22Bに含まれる駆動部25は第2伝達部材を基軸方向に駆動する第2駆動部の一例である。
6軸駆動ユニット22Aに含まれる駆動部24は、第1伝達部材を基軸方向に駆動する第1駆動部の一例であり、3軸駆動ユニット22Bに含まれる駆動部25は第2伝達部材を基軸方向に駆動する第2駆動部の一例である。出力端27は第1出力端の一例であり、出力端28は第2出力端の一例である。この第2出力端は、図5(b)に示すように、基軸方向の垂直投影面内において複数の第1駆動部の間に配される。
本実施例によると、9個の駆動部24,25を基軸方向(z軸方向)にオフセットし、且つ分割して配置することにより、実施例1と同様、様々な効果を得ることができる。実施例1で述べた第1~5の効果については、本実施例においても同様の効果が得られるため、説明を省略する。
第6の効果として、遠位湾曲部(12を駆動する3軸駆動ユニット22Bを、中間湾曲部13及び、基端湾曲部14を駆動する6軸駆動ユニット22Aよりも遠位側(z軸正方向側)に配置することで、遠位側の湾曲部12を駆動するための力の伝達経路を短くすることができ、遠位側の湾曲部12に対して、器用さや高い応答性が要求される多関節マニピュレータに好適である。
第7の効果については、実施例1と同様に湾曲部毎に、アクチュエータユニットのサイズ大幅に大径化することなく、駆動部の駆動源の出力を変えることができる。本実施例では、遠位湾曲部12を駆動する3軸駆動ユニット22Bに用いる駆動源の出力を大きく設定している。これは、遠位湾曲部12の湾曲角度について、他の2つの湾曲部の湾曲角度よりも大きく設定する際に有効である。例えば、連続体マニピュレータ11を気管支鏡として利用し、先端の湾曲部を曲げながら気管支の内部に侵入する連続体ロボットの場合を考える。気管支の内部は複数の分岐を繰り返す複雑な経路であり、例えば、曲率の大きな分岐を含む経路を進んだ先の奥側に位置する右肺上葉などの、容易にアクセスすることのできない部位をターゲットとする場合を想定する。本実施例によると、曲率の大きな分岐においても、遠位湾曲部12の湾曲角度を大きく(曲率半径を小さく)設定しながら気管支中を進むことが可能となる。本実施例は、このように遠位側の湾曲部12に対して、大きな駆動力を必要とする多関節マニピュレータに好適である。
(実施例3)
他の実施形態について、図6を用いて説明する。図6はアクチュエータユニット7Cに関する、(a)概略斜視図、(b)概略正面図である。実施例1と同様、アクチュエータユニット7Cの中心軸は、連続体マニピュレータ11の基軸Oと同一直線上に配置され、図6において基軸Oの図示を省略する。図において、アクチュエータユニット7Cは、3つの3軸駆動ユニット22Cから成り、これらが基軸(z軸)に沿って直列に配列される。3軸駆動ユニット22Cは、基軸(z軸)まわりに等間隔で配列された3つの駆動部45から成り、駆動部45は駆動部25の駆動源であるDCモータ39を、DCモータ29へ変更したもので、その他の構成は共通である。各3軸駆動ユニット22Cにおいても同様に、基軸(z軸)から出力端28までの距離が等しくなるように3個の駆動部45が配置される。各々の駆動部45は各々のブラケット43を介して、実施例1と同様に適切に設けられた支柱に支持固定されるものである。図において、3軸駆動ユニット22Cは、駆動部45の回転直動変換機構の一部と駆動源であるDCモータ29の一部とが、基軸(z軸)方向において、オーバーラップするように配置される。このとき、トラクタ43の可動域において、トラクタ43とDCモータ29との干渉を回避するように、駆動部45の配置位置を決定することが好ましい。
また、図6(b)に示すように、各駆動部45の9個の出力端28は、アクチュエータユニット7Cの中心軸(基軸、z軸)から等距離の位置に配置され、x-y投影面内において、基軸を中心とした同一円周上にある。さらに、9個の出力端28はx-y投影面内において、基軸まわりに40度刻みの等間隔で配置される。
次に、本実施例のアクチュエータユニット7Cを用いて、連続体マニピュレータ11を駆動するための各出力端への負荷接続方法について説明する。本実施例では、一つの3軸駆動ユニット22Cが一つの湾曲部を駆動する構成である。3個の3軸駆動ユニット22Cはそれぞれ、z軸正方向側(遠位側)から、遠位湾曲部(12、中間湾曲部13、基端湾曲部14を駆動するものである。上述の実施例同様に、各湾曲部12~14から延びる合計9本の線状部材115は、例えば特許文献1に記載のconnection unit 107など既知の構成を介して、出力端28に係合される。
本実施例によると、9個の駆動部45を基軸方向(z軸方向)にオフセットし、且つ分割して配置することにより、実施例1と同様、様々な効果を得ることができる。実施例1で述べた第2~6の効果については、本実施例においても同様の効果が得られるため、説明を省略する。第1の効果について、アクチュエータユニット7Cでは、3つの駆動部45から成る3軸駆動ユニットで構成されるため、アクチュエータユニット7A,7Bと比較してより高い小径化の効果を得ることができる。加えて、駆動部45の回転直動変換機構とDCモータ29とを干渉しないようにz軸方向にオーバーラップさせて配置させることで、アクチュエータユニット7Cの基軸(z軸)方向の寸法を最小限に留めることができる。
また、実施例1、2における第7の効果についても同様に、3軸駆動ユニット毎にDCモータの出力を適切に選定することで、同様の効果を得ることが可能である。
本実施例では、3つの3軸駆動ユニット22Cに全て同じ駆動源29を用いる例について説明したが、本発明は全て同じ駆動源29を用いる場合に限定されるものではない。上述の実施例と同様に、各湾曲部の負荷を駆動するのに必要な駆動源を適切に選定することが好ましい。
また、実施例1から3において、出力端の中心軸(基軸)からの距離を同一としたが、同一の湾曲部を駆動する駆動部の出力端について中心軸からの距離を同一とするのみでもよく、効果の一部がえられる。
(実施例4)
他の実施形態について、図7を用いて説明する。図7(a)~(g)は、それぞれ、アクチュエータユニット7D~7Kの概略正面図であり、各図において座標軸は共通である。実施例1と同様、アクチュエータユニット7D~7Kの中心軸は、連続体マニピュレータ11の基軸Oと同一直線上に配置され、図7(a)~(g)において基軸Oの図示を省略する。本実施例では、基軸(z軸)方向投影面内における、外装部材21内部の9個の駆動部のレイアウトの例について説明する。本実施例でレイアウトの例として全て駆動部24を用いた例について図示するが、各々の駆動部の位置を区別するために、新たな符号51A~73Cを付する。駆動部51A~73Cは、上述の実施例と同様にブラケット32を介して、適切な支柱に支持固定される。また、各々の駆動部が有する回転直動変換機構は、その可動域において互いに干渉することのないように、適切な隙間が確保されているものとする。
また、本実施例は上述の実施形態とは異なり、9個の駆動部の出力端が同一円周上にない場合の実施形態である。従って本実施例中に記載のアクチュエータユニット7D~7Kを用いて駆動する連続体マニピュレータについては、出力端の配置に合わせて、特許文献1に記載のconnection unit 107や線状部材(driving wires)115の形状や配置を適宜変更することが好ましい。本実施例の記載のアクチュエータユニットの駆動部は、番号とアルファベット一文字を組み合わせた符号を付しているが、3個の同一番号の駆動部を一組として、一つの湾曲部を駆動することが好ましい。
図7(a)は、駆動部51A~51Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上G、駆動部52A~52C及び、駆動部53A~53Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Hに来るように配置したアクチュエータユニット7Dの概略正面図である。駆動部51A~51Cが基端湾曲部14を湾曲させるための駆動力を出力する場合、駆動部51A~51Cの出力端27は第1出力端の一例である。また、駆動部53A~53Cの遠位湾曲部12を湾曲させるための駆動力を出力する場合、駆動部53A~53Cの出力端27は第2出力端の一例である。そして、図7(a)に示すように、複数の第1出力端は基軸から第1距離に配置され、複数の第2出力端は基軸から第1距離とは異なる第2距離に配置されている。
図7(b)は、駆動部56A~56C及び、駆動部57A~57Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上I、駆動部58A~58Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Jに来るように配置したアクチュエータユニット7Eの概略正面図である。
図7(c)は、駆動部61A~61Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上K、駆動部59A~59C及び、駆動部60A~60Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Lに来るように配置したアクチュエータユニット7Fの概略正面図である。
図7(d)は、駆動部64A~64Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上M、駆動部62A~62Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上N、駆動部63A~63Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Pに来るように配置したアクチュエータユニット7Gの概略正面図である。
図7(e)は、駆動部65A~65C及び、駆動部67A~67Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Q、駆動部66A~66Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Rに来るように配置したアクチュエータユニット7Hの概略正面図である。
図7(f)は、駆動部68A~68Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上S、駆動部69A~69Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上T、駆動部70A~70Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Uに来るように配置したアクチュエータユニット7Jの概略正面図である。
図7(g)は、駆動部71A~71C及び、駆動部72A~72Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上V、駆動部73A~73Cの出力端27が基軸を中心とした同一円周上Wに来るように配置したアクチュエータユニット7Kの概略正面図である。
上述のアクチュエータユニット7D~7Kには、概略次のような特徴がある。例えば、アクチュエータユニット7D、7F、7Hについては、アクチュエータユニットの中心付近に広い空間が設けられるレイアウトである。この空間を利用して支柱や、上述の駆動基板のような制御電子機器をここに配置したり、連続体マニピュレータ11のツールチャネル150にアクセス可能な、アクセスポート55とは別形状の経路を作成したりすることが可能である。一方、アクチュエータユニット7E、7G、7J、7Kについては、外周側(58A~58Cの外側、62A~62Cの外側、69A~69Cの外側、73A~73Cの外側)において、比較的広い空きスペースが設けられるレイアウトであり、同様の利用が可能である。ここで、外側とはアクチュエータユニットの中心部から半径方向にすすむ方向を指す。
以上、異なる湾曲部を駆動する駆動部を基軸(z軸)方向にオフセットさせて配置させた実施例1~3とは異なり、駆動部同士をオフセットさせることなく駆動部を配置する方法について説明した。従って、本実施例によると、アクチュエータユニットの基軸(z軸)方向の寸法を大きくすることなく、駆動部を密接にレイアウトした構造を実現、すなわち小径化を図ることができる。
また、本実施例によると各アクチュエータユニット7D~7Kでは、駆動部の中心からの半径位置や向きが様々であるが、図のように3個の同一番号の駆動部を一組として、一つの湾曲部を駆動することによって、駆動源であるDCモータから各湾曲部の先端までの力の伝達経路を同一とすることができるため、伝達特性差を低減し、各軸の制御性能を向上させることができる。
なお、本実施例におけるアクチュエータユニット7D~7Kでは、すべての駆動部の基軸(z軸)方向投影面内において重ならないように配置される例について説明したが、実施例1~3のように、駆動部を基軸(z軸)方向にオフセットさせ、重なりを設けることで更なる小径化を図ってもよい。
本実施例では、9個の駆動部24を用いてアクチュエータユニットを形成する例について説明したが、全ての駆動部が同一である必要はなく、大きさや駆動源の出力が異なる駆動部を組み合わせて、駆動部による最密充填化を図っても良い。
本実施例では、各アクチュエータユニットの実装状態を比較しやすくするために、全て円筒形状の外装部材21の内側に駆動部をレイアウトする実施形態について説明したが、外装部材は任意の形状にすることが可能である。例えば、駆動部の外形に対する包絡面で囲む多角形状の外装部材が利用できる。多角形状の外装部材を採用することで、小型化につながるだけでなく、アクチュエータユニットを机上に置いた際の、アクチュエータユニット本体の転がりによる落下を防止することが可能となる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
3 湾曲構造体
5 コネクタ
7,7A~7K アクチュエータユニット
11 連続体マニピュレータ
12 遠位湾曲部
13 中間湾曲部
14 基端湾曲部
19 基部
21 外装部材
22A 6軸駆動ユニット
22B、22C 3軸駆動ユニット
23 駆動基板
24,25,45,51A~73C 駆動部
26 支柱
27,28 出力端
29,39 DCモータ
30 エンコーダ
31 カップリング
32 ブラケット
33,43 トラクタ
34 ロッド
35 リードスクリュー
36 リニアブッシュ
37 ナット
38 アンギュラ玉軸受
55 アクセスポート
101 連続体ロボット
115 線状部材
120A 先端部材
120,130,140 ワイヤガイド
150 ツールチャネル

Claims (11)

  1. 第1伝達部材を基軸方向に駆動することで湾曲可能な第1湾曲部と、前記基軸方向において第1湾曲部より遠位側に位置し、第2伝達部材を前記基軸方向に駆動することで湾曲可能な第2湾曲部とを含むマニピュレータと、
    前記第1伝達部材を前記基軸方向に駆動する第1駆動部と、
    前記第2伝達部材を前記基軸方向に駆動する第2駆動部と、
    を備え、
    前記第1駆動部と前記第2駆動部は前記基軸方向にオフセットして配置される医療装置。
  2. 前記マニピュレータは、
    複数の前記第1伝達部材を前記基軸の方向に駆動する複数の前記第1駆動部と、
    複数の前記第2伝達部材を前記基軸の方向に駆動する複数の前記第2駆動部と、を備え
    前記複数の第1駆動部それぞれは駆動力を前記第1伝達部材に出力する第1出力端を、備え、
    前記複数の第2駆動部それぞれは駆動力を前記第2伝達部材に出力する第2出力端を、備え、
    複数の前記第1出力端または複数の前記第2出力端の少なくとも一方は前記基軸に対し等距離に配されることを特徴とする医療装置。
  3. 前記第1出力端と前記第2出力端が、前記基軸に対し等距離に配される請求項1または2に記載の医療装置。
  4. 前記複数の第1駆動部と前記複数の第2駆動部のうち、数量の少ない方の駆動部の出力が大きい請求項1~3のいずれか1項に記載の医療装置。
  5. 前記複数の第1駆動部または前記複数の第2駆動部が、前記基軸を法線とする平面から等距離にある請求項1~4のいずれか1項に記載の医療装置。
  6. 前記第2駆動部は、前記第1駆動部より前記遠位側に配置される請求項1~5のいずれか1項に記載の医療装置。
  7. 前記基軸方向の垂直投影面内において、前記第1駆動部と前記第2駆動部の少なくとも一部が重なる請求項1~6のいずれか1項に記載の医療装置。
  8. 前記基軸方向の垂直投影面内において、
    前記第1出力端が前記複数の第2駆動部の間に配される請求項1~7のいずれか1項に記載の医療装置。
  9. 前記基軸方向の垂直投影面内において、
    前記第2出力端が前記複数の第1駆動部の間に配される請求項1~8のいずれか1項に記載の医療装置。
  10. 前記第1駆動部と前記第2駆動部のうち、数量の少ない方の駆動部のまわりに前記第1駆動部または前記第2駆動部の少なくとも一方の駆動制御を行う駆動基板を備える請求項1~9のいずれか1項に記載の医療装置。
  11. 複数の第1伝達部材を基軸方向に駆動することで湾曲可能な第1湾曲部と、前記基軸方向において第1湾曲部より遠位側に位置し、複数の第2伝達部材を前記基軸方向に駆動することで湾曲可能な第2湾曲部とを含むマニピュレータと、
    前記複数の第1伝達部材を前記基軸方向に駆動する複数の第1駆動部と、
    前記複数の第2伝達部材を前記基軸方向に駆動する複数第2駆動部と、
    を備え、
    前記複数の第1駆動部それぞれは駆動力を前記第1伝達部材に出力する第1出力端を備え、
    前記複数の第2駆動部それぞれは駆動力を前記第2伝達部材に出力する第2出力端を備え、
    複数の前記第1出力端は前記基軸から第1距離に配置され、
    複数の前記第2出力端は前記基軸から前記第1距離とは異なる第2距離に配置される、医療装置。
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