JP2023128586A - 情報記録装置、情報記録システムおよび情報記録方法 - Google Patents

情報記録装置、情報記録システムおよび情報記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データの損失リスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップすること。【解決手段】実施形態に係る情報記録装置は、車両に搭載される情報記録装置であって、センサ部と、記憶部と、制御部と、を備える。制御部は、センサ部のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、前記記憶部へ記録されるデータの損失リスクを算出し、上記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、前記データを他の装置へ退避させる冗長化モードで動作する。【選択図】図2

Description

開示の実施形態は、情報記録装置、情報記録システムおよび情報記録方法に関する。
従来、車載型の情報記録装置の一種として、ドライブレコーダが知られている。ドライブレコーダは、車両および周囲の状況を映像データ、とりわけ事故発生時や事件発生時の映像データを確実に記録することが求められている。
しかしながら、ドライブレコーダは、事故発生時などの車両の破損により、本体の内部ストレージ領域や、SDメモリーカードといった取り出し可能な外部ストレージ領域が物理的に破損してしまい、記録された映像データを取り出すことができないケースがある。
このようなケースに備えて、通信網経由で映像データを常時データセンタへ送信することが可能なドライブレコーダが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2019-032725号公報
しかしながら、上述した従来技術には、データを損失するリスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップするうえで、さらなる改善の余地がある。
まず、上述した従来技術を用いた場合、通信費やデータセンタのストレージ領域の維持・管理などにかかるコストが膨大となるおそれがある。また、ドライブレコーダのデータは、ドライブレコーダからデータを取り出せなくなるリスクが高い、すなわちデータの損失リスクが高い場合にこそ、確実性高くバックアップされることが望ましい。
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、データの損失リスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップすることができる情報記録装置、情報記録システムおよび情報記録方法を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る情報記録装置は、車両に搭載される情報記録装置であって、センサ部と、記憶部と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記センサ部のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、前記記憶部へ記録されるデータの損失リスクを算出し、前記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、前記データを他の装置へ退避させる冗長化モードで動作する。
実施形態の一態様によれば、データの損失リスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップすることができる。
図1は、実施形態に係る情報記録方法の概要説明図である。 図2は、実施形態に係る情報記録システムの構成例を示すブロック図である。 図3は、ECU情報の説明図である。 図4は、損失リスクが高い場合の判定条件例を示す図である。 図5は、第1の選定例の説明図である。 図6は、第2の選定例の説明図である。 図7は、第3の選定例の説明図である。 図8は、実施形態に係るドライブレコーダが実行する処理手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する情報記録装置、情報記録システムおよび情報記録方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
まず、実施形態に係る情報記録方法の概要について、図1を用いて説明する。図1は、実施形態に係る情報記録方法の概要説明図である。
図1に示すように、実施形態に係る情報記録システム1は、ドライブレコーダ10と、1以上のECU(Electronic Control Unit)50と、センタサーバ100とを含む。
ドライブレコーダ10とECU50とは、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークVNを介して通信可能に接続される。また、ドライブレコーダ10と少なくとも1つのECU50とは、専用線LLを介して通信可能に接続される。専用線LLは、シリアル回線やUSB(Universal Serial Bus)線である。また、ドライブレコーダ10とセンタサーバ100とは、携帯電話回線網等を介した無線通信により通信可能に設けられる。
また、ドライブレコーダ10は、カメラ5aをはじめとする各種のセンサを含むセンサ部5を有する。ドライブレコーダ10は、カメラ5aによって撮像された映像情報、および、センサ部5に含まれるカメラ5a以外の他のセンサのセンサデータが示す車両情報を、記憶部14に記録する。記憶部14は、ドライブレコーダ10本体の内部ストレージ領域、および、SDメモリーカードといった取り出し可能な外部ストレージ領域を含む。
そして、図1に示すように、ドライブレコーダ10は、通常モードと、冗長化モードとを有する。ドライブレコーダ10は、センサ部5の各種のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、ドライブレコーダ10の破損等によりドライブレコーダ10が記録したデータを損失してしまうリスクを示す損失リスクを算出可能に設けられている。
ドライブレコーダ10は、かかる損失リスクが低いと判定される場合、通常モードで動作する。通常モードでは、ドライブレコーダ10は、映像情報および車両情報をドライブレコーダ10の記憶部14のみへ記録する。
一方、ドライブレコーダ10は、損失リスクが高いと判定される場合、冗長化モードへ移行する。冗長化モードでは、ドライブレコーダ10は、映像情報および車両情報をドライブレコーダ10の記憶部14へ記録するとともに、専用線LLまたは車載ネットワークVNを介し、同じデータをECU50へ退避させる(図中の矢印a1,a2参照)。
このとき、ドライブレコーダ10は、ECU50が有する記憶部54へデータを退避させる。記憶部54は、ECU50の専用領域および冗長化モードにおいてドライブレコーダ10との共用が可能な共用領域が確保されており、ドライブレコーダ10は、かかる共用領域にデータを退避させる。なお、共用領域においては、空き領域がない場合、最も古いデータから上書きされる。
あわせて、ドライブレコーダ10は、携帯電話回線網等を介し、センタサーバ100に対しても同じデータを退避させる(図中の矢印a3参照)。
損失リスクが高い場合とは、一例として、センサ部5に含まれる加速度センサにより強いG値を検知した場合や位置情報により事故多発地点を通過した場合である。これは、衝突、横転等による事故が想定されるシチュエーションである。損失リスクが高い場合の他の判定条件例は、図4を用いた説明で後述する。
このように、損失リスクが高い場合に、ドライブレコーダ10が自動的に周辺のECU50へデータを退避させる冗長化モードへ移行することで、ドライブレコーダ10の破損時における記録データの損失を回避することができる。また、冗長化モードへ移行した場合に限り、センタサーバ100へ通信網経由で記録データをアップロードすることで、通信データの容量を必要以上に増やさずに済むので、通信コストの低減に資することができる。
また、実施形態に係る情報記録方法に対応する情報記録処理は、ドライブレコーダ10が有する制御部15(図2参照)が実行する。制御部15が実行する情報記録処理の詳細については、図2以降を用いて後述する。
上述したように、実施形態に係る情報記録方法では、ドライブレコーダ10の制御部15が、センサ部5のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、記憶部14へ記録されるデータの損失リスクを算出し、上記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、上記データを他の装置へ退避させる冗長化モードで動作することとした。
したがって、実施形態に係る情報記録方法によれば、データの損失リスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップすることができる。以下、上述した実施形態に係る情報記録方法を適用した情報記録システム1の構成例について、より具体的に説明する。
図2は、実施形態に係る情報記録システム1の構成例を示すブロック図である。なお、図2では、本実施形態の特徴を説明するために必要な構成要素のみを表しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。
換言すれば、図2に図示される各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、各ブロックの分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することが可能である。
また、図2を用いた説明では、既に説明済みの構成要素については、説明を簡略するか、説明を省略する場合がある。
既に述べたが、図2に示すように、実施形態に係る情報記録システム1は、ドライブレコーダ10と、1以上のECU50と、センタサーバ100とを含む。ドライブレコーダ10は、センサ部5と、専用通信部11と、車内通信部12と、車外通信部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
センサ部5は、カメラ5aと、加速度センサ5bと、GPS(Global Positioning System)センサ5cとを含む。なお、センサ部5は、ドライブレコーダ10と一体に構成されてもよい。
専用通信部11は、前述の専用線LLの接続インターフェイスである。専用通信部11は、少なくとも1つのECU50と専用線LLを介して接続され、接続されたECU50との間で情報の送受信を行う。
車内通信部12は、ネットワークアダプタ等によって実現される。車内通信部12は、前述の車載ネットワークVNと有線接続され、各ECU50との間で情報の送受信を行う。なお、車内通信部12は、Wi-Fi(登録商標)や、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)等を用いた無線通信により、各ECU50との間で情報の送受信を行ってもよい。
車外通信部13は、ネットワークアダプタ等によって実現される。車外通信部13は、前述の携帯電話回線網等であるネットワークNと無線接続され、センタサーバ100との間で情報の送受信を行う。
記憶部14は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ディスクドライブ等の内蔵記憶デバイス、および、SDメモリーカード等の外部記憶デバイスなどによって実現される。図2の例では、記憶部14は、ECU情報14aと、記録情報14bとを記憶する。
ECU情報14aは、冗長化モードにおいてデータの退避先の候補となる周辺のECU50に関する情報である。ここで、図3は、ECU情報14aの説明図である。図3に示すように、ECU情報14aは、データの退避先の候補となる周辺のECU50ごとのレコードを含む。
各レコードには、各ECU50の上書き優先度、ECU名、所属ドメイン、アドレス等が定義されている。上書き優先度は、ドライブレコーダ10から見たデータの退避先として上書き可能な優先順位を示す。図3の例では、上書き優先度の数字が小さいほど上書き可能な優先順位が高いものとする。
ECU名は、各ECU50の識別情報である。ここでは、説明の便宜上、名称としている。所属ドメインは、車載ネットワークVNにおける所属ドメインを指す。なお、同図に示すように、ドメインAはドライブレコーダ10と同一ドメインであるものとする。
したがって、図3の例では、マルチメディアECUは、バックアップECUに比べて、ドライブレコーダ10に対しネットワーク的に近い関係にあることを示している。アドレスは、車載ネットワークVNにおける各ECU50のアドレス情報である。所属ドメインは、かかるアドレスに含まれてもよい。
図2の説明に戻る。記録情報14bは、カメラ5aによって撮像された映像情報に対し、かかる映像情報に同期して、カメラ5a以外の各種のセンサのセンサデータが示す車両情報が記録された記録データ群を含む情報である。
制御部15は、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部14に記憶されている図示略の各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現することができる。
制御部15は、取得部15aと、算出部15bと、判定部15cと、動作モード切り替え部15dと、記録部15eと、送信部15fとを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
取得部15aは、映像情報および車両情報を含む、センサ部5からの各種のセンサデータを取得する。また、取得部15aは、専用通信部11または車内通信部12を介し、ECU50から送信される情報を取得する。また、取得部15aは、車外通信部13を介し、センタサーバ100から送信される情報を取得する。
算出部15bは、取得部15aによって取得されたセンサ部5からのセンサデータに基づいて、前述の損失リスクを算出する。判定部15cは、算出部15bによって算出された損失リスクが高いか否かを判定する。
ここで、図4は、損失リスクが高い場合の判定条件例を示す図である。判定部15cは、図4に例として示す各種の判定条件が成立した場合に、損失リスクが高いと判定する。
図4のNo.1の判定条件例については既に述べたため、ここではNo.2から説明する。No.2の判定条件例は、ABS(Anti-lock Braking System)作動情報、エアバッグ展開情報、プリクラッシュセーフティ等の安全運転支援システム作動情報を受信した場合である。これは、衝突、横転等による事故が想定されるシチュエーションである。
No.3の判定条件例は、取得した映像情報に対し、画像認識で信号機や一時停止や一方通行の標識を検知して、交通違反と判定した場合である。これは、取得した映像情報に対し、画像認識で信号機や一時停止や一方通行の標識を検知して、交通違反と判定した場合が想定されるシチュエーションである。
No.4の判定条件例は、内部ストレージ領域や外部ストレージ領域の書き込み上限回数を超えた場合である。これは、メモリ破損が想定されるシチュエーションである。
No.5の判定条件例は、車両ホーン作動情報を受信した場合である。これは、車両や人の急な飛び出し等から急ブレーキ、急ハンドルによる事故が想定されるシチュエーションである。
No.6の判定条件例は、カーセキュリティ発報を受信した場合である。これは、車両や車室内のモノ盗難、不審者による破壊が想定されるシチュエーションである。
No.7の判定条件例は、ウェアラブル機器等からドライバーが危険な状態であることを受信した場合である。これは、ドライバーの居眠り、脇見、または、バイタル異常が想定されるシチュエーションである。
No.8の判定条件例は、ドライバーが乗客などから危害を受けた際の緊急通報スイッチの押下を検知した場合であり、たとえば外部からは、タクシーであれば社名表示灯(いわゆる「行灯」)の点滅として観測される。これは、タクシーやバスなどのジャック時が想定されるシチュエーションである。なお、図4は、あくまで例を示すものであり、損失リスクが高いと判定するための判定条件を限定するものではない。
また、図4の各例についてまとめると、算出部15bは、センサデータに含まれる、車両の挙動に関する車両情報、車両内外を撮像した映像情報、車両の乗員に関する人的情報のうちの少なくともいずれかに基づいて損失リスクを算出する、と言うことができる。
また、算出部15bは、事故に関しての損失リスクを算出する、と言うことができる(図中のNo.1,2,3,5参照)。
また、算出部15bは、記憶部14の破損に関しての損失リスクを算出する、と言うことができる(図中のNo.4参照)。
また、算出部15bは、破壊または盗難を含む人為的原因に関しての損失リスクを算出する、と言うことができる(図中のNo.6,8参照)。
また、算出部15bは、乗員のバイタル異常に関しての損失リスクを算出する、と言うことができる(図中のNo.7参照)。
図2の説明に戻る。動作モード切り替え部15dは、判定部15cによって損失リスクが高いと判定された場合に、ドライブレコーダ10の動作モードを冗長化モードへ切り替える。また、動作モード切り替え部15dは、判定部15cによって損失リスクが低いと判定された場合に、ドライブレコーダ10の動作モードを通常モードへ切り替える。
なお、判定部15cは、取得部15aによって新たに映像情報および車両情報が取得されるごとに損失リスクを判定し、動作モード切り替え部15dは、その判定部15cの判定結果に応じて随時動作モードを切り替える。
記録部15eは、カメラ5aによって撮像された映像情報に対し、車両情報を同期させた記録データを生成し、記録情報14bへ記録する。送信部15fは、ドライブレコーダ10が冗長化モードへ移行した場合に、記録部15eによって生成された記録データをECU情報14aに基づいて退避先となるECU50へ送信する。あわせて、送信部15fは、同じ記録データをセンタサーバ100へ向けて送信する。
次に、ドライブレコーダ10が冗長化モードへ移行した場合における、データの退避先となるECU50およびその退避領域の選定例について、図5~図7を用いて説明する。図5は、第1の選定例の説明図である。また、図6は、第2の選定例の説明図である。また、図7は、第3の選定例の説明図である。
図5~図7を用いた説明の前提として、図3に示したECU情報14aの例に従い、退避先の候補であるECU50は、マルチメディアECU50-1と、エアバッグECU50-2であるものとする。
マルチメディアECU50-1は、所属ドメインがドライブレコーダ10と同一の車載ネットワークVN-Aに接続されているものとする。また、マルチメディアECU50-1は、ドライブレコーダ10と専用線LLでも接続されているものとする。
エアバッグECU50-2は、所属ドメインがドライブレコーダ10とは異なる車載ネットワークVN-Bに接続されているものとする。また、前述の上書き優先度は、図3に示したように、マルチメディアECU50-1の方が、エアバッグECU50-2よりも高いものとする。なお、以下では、車載ネットワークVN-A,VN-Bを区別する必要がない場合、車載ネットワークVNと総称する。
以上を前提として、図5に示すように、第1の選定例では、ドライブレコーダ10の制御部15は、冗長化モードへ移行した場合に(ステップS11)、マルチメディアECU50-1およびエアバッグECU50-2に対し、車載ネットワークVNを介してかかるモード移行を通知する(ステップS12)。
そして、制御部15は、退避するデータを、各ECU50の返答を待たずに、最も上書き優先度の高いECU50(ここでは、マルチメディアECU50-1)へ上書き保存する(ステップS13)。
すなわち、制御部15は、図5に示すようにマルチメディアECU50-1の方には共用領域に空きがなく、エアバッグECU50-2の方には空きがある場合であっても、強制的にデータをマルチメディアECU50-1の共用領域へ上書き保存する(図中のM1部参照)。このような第1の選定例は、緊急時等でスピードを最優先する場合に有効である。
また、このとき、制御部15は、専用線LLを介して、退避するデータをマルチメディアECU50-1の共用領域へ上書き保存する。これにより、緊急時のデータ衝突を回避し、堅牢性を高めることができる。
また、図6に示すように、第2の選定例では、ドライブレコーダ10の制御部15は、冗長化モードへ移行した場合に(ステップS21)、マルチメディアECU50-1およびエアバッグECU50-2に対し、車載ネットワークVNを介してかかるモード移行を通知する(ステップS22)。
そして、マルチメディアECU50-1およびエアバッグECU50-2は、かかる通知に応じ、車載ネットワークVNを介して、それぞれの記憶部54の共用領域における空き領域をドライブレコーダ10に対し返答する(ステップS23)。
すると、制御部15は、空き領域が最大(図中のM2部参照)のECU50(ここでは、エアバッグECU50-2)へデータを退避させる(ステップS24)。このような第2の選定例は、ドライブレコーダ10から見た各ECU50を通じた論理的な共用領域全体を、効率的に利用したい場合に有効である。
なお、図6の例で、エアバッグECU50-2の共用領域に空きがなくなった場合は、上書き優先度の高いECU50の共用領域から上書き保存していけばよい。これと同様の例が第3の選定例である。
図7に示すように、第3の選定例では、ドライブレコーダ10の制御部15は、冗長化モードへ移行した場合に(ステップS31)、マルチメディアECU50-1およびエアバッグECU50-2に対し、車載ネットワークVNを介してかかるモード移行を通知する(ステップS32)。
そして、マルチメディアECU50-1およびエアバッグECU50-2は、かかる通知に応じ、車載ネットワークVNを介して、それぞれの記憶部54の共用領域における空き領域をドライブレコーダ10に対し返答する(ステップS33)。
そして、制御部15は、全ECU50が空き領域なしである場合(図中のM3部参照)、退避するデータを、最も上書き優先度の高いECU50(ここでは、マルチメディアECU50-1)へ上書き保存する(ステップS34)。このような第3の選定例は、ドライブレコーダ10から見た各ECU50を通じた論理的な共用領域全体に空き領域がない場合であっても、確実にデータを退避したい場合に有効である。
次に、ドライブレコーダ10が実行する処理手順について、図8を用いて説明する。図8は、実施形態に係るドライブレコーダ10が実行する処理手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、制御部15の取得部15aは、センサ部5から映像情報および車両情報を取得する(ステップS101)。そして、制御部15の算出部15bが、取得部15aによって取得された映像情報および車両情報に基づいて損失リスクを算出する(ステップS102)。
そして、制御部15の判定部15cが、算出部15bによって算出された損失リスクが高いか否かを判定する(ステップS103)。ここで、損失リスクが高い場合(ステップS103,Yes)、制御部15の動作モード切り替え部15dが、ドライブレコーダ10を冗長化モードで動作させる(ステップS104)。
一方、損失リスクが低い場合(ステップS103,No)、動作モード切り替え部15dは、ドライブレコーダ10を通常モードで動作させる(ステップS105)。
そして、制御部15は、終了イベントの有無を判定する(ステップS106)。終了イベントは、ドライブレコーダ10の電源がオフされた場合などである。かかる電源がオフされた場合は、通常通り車両の電源がオフされた場合のほか、事故等によりバックアップ電源を含むすべての電源からの電源供給が完全に絶たれた場合を含む。逆に言えば、電源供給が完全に絶たれていない場合は、終了イベントなしとなる。
終了イベントがない場合(ステップS106,No)、制御部15は、ステップS101からの処理を繰り返す。終了イベントがあった場合(ステップS106,Yes)、制御部15は、処理を終了する。
上述してきたように、実施形態に係るドライブレコーダ10は、車両に搭載される情報記録装置であって、センサ部5と、記憶部14と、制御部15と、を備える。制御部15は、センサ部5のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、記憶部14へ記録されるデータの損失リスクを算出し、上記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、上記データを他の装置へ退避させる冗長化モードで動作する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、データの損失リスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップすることができる。
また、制御部15は、上記センサデータに含まれる、車両の挙動に関する車両情報、車両内外を撮像した映像情報、車両の乗員に関する人的情報のうちの少なくともいずれかに基づいて上記損失リスクを算出する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、車両情報、映像情報、人的情報の少なくともいずれかに基づいて上記損失リスクを算出し、かかる損失リスクに応じてバックアップを行うことができる。
また、制御部15は、事故に関しての上記損失リスクを算出する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、車両の事故から想定されるシチュエーションにおける上記損失リスクに対応したバックアップを行うことができる。
また、制御部15は、記憶部14の破損に関しての上記損失リスクを算出する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、記憶部14の破損から想定されるシチュエーションにおける上記損失リスクに対応したバックアップを行うことができる。
また、制御部15は、破壊または盗難を含む人為的原因に関しての上記損失リスクを算出する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、破壊または盗難を含む人為的原因から想定されるシチュエーションにおける上記損失リスクに対応したバックアップを行うことができる。
また、制御部15は、乗員のバイタル異常に関しての上記損失リスクを算出する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、乗員のバイタル異常から想定されるシチュエーションにおける上記損失リスクに対応したバックアップを行うことができる。
また、上記他の装置は、ドライブレコーダ10と通信可能に設けられた当該ドライブレコーダ10以外のECU50(「他の車載装置」の一例に相当)と、ドライブレコーダ10と無線通信可能に設けられたセンタサーバ100(「サーバ装置」の一例に相当)である。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、冗長化モードへ移行した場合に、ECU50およびセンタサーバ100を退避先としたバックアップを行うことができる。
また、制御部15は、上記冗長化モードにおける予め決められた上書き優先度に応じて、退避先となるECU50を選定する。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、所属ドメインなどに応じた上書き優先度で最適なECU50を選定することができる。
また、ECU50のうちの少なくとも1つは、ドライブレコーダ10と専用線LLで通信可能に設けられる。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、緊急時のデータ衝突を回避し、堅牢性を高めたバックアップを行うことが可能となる。
また、制御部15は、上記冗長化モードに移行した場合に、上記上書き優先度が高いECU50に対して強制的に、専用線LLを介して上記データを退避させる。
したがって、実施形態に係るドライブレコーダ10によれば、緊急時等でスピードを最優先する場合に有効なバックアップを行うことができる。
また、実施形態に係る情報記録システム1は、車両に搭載されるドライブレコーダ10と、ドライブレコーダ10以外のECU50(「他の車載装置」の一例に相当)と、センタサーバ100(「サーバ装置」の一例に相当)と、を備える。ECU50は、ドライブレコーダ10と通信可能に設けられる。センタサーバ100は、ドライブレコーダ10と無線通信可能に設けられる。ドライブレコーダ10は、センサ部5と、記憶部14と、制御部15と、を有する。制御部15は、センサ部5のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、記憶部14へ記録されるデータの損失リスクを算出し、上記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、上記データをECU50およびセンタサーバ100へ退避させる冗長化モードで動作する。
したがって、実施形態に係る情報記録システム1によれば、データの損失リスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップすることができる。
また、実施形態に係る情報記録方法は、車両に搭載され、センサ部5と、記憶部14と、を有するドライブレコーダ10が実行する情報記録方法であって、センサ部5のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、記憶部14へ記録されるデータの損失リスクを算出することと、上記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、上記データを他の装置へ退避させる冗長化モードで動作することと、を含む。
したがって、実施形態に係る情報記録方法によれば、データの損失リスクが高い場合にこそ確実性高く、かつ、低コストにデータをバックアップすることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 情報記録システム
5 センサ部
5a カメラ
5b 加速度センサ
10 ドライブレコーダ
11 専用通信部
12 車内通信部
13 車外通信部
14 記憶部
14a ECU情報
14b 記録情報
15 制御部
15a 取得部
15b 算出部
15c 判定部
15d 動作モード切り替え部
15e 記録部
15f 送信部
50 ECU
50-1 マルチメディアECU
50-2 エアバッグECU
54 記憶部
100 センタサーバ
LL 専用線

Claims (12)

  1. 車両に搭載される情報記録装置であって、センサ部と、記憶部と、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記センサ部のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、前記記憶部へ記録されるデータの損失リスクを算出し、
    前記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、前記データを他の装置へ退避させる冗長化モードで動作する、
    情報記録装置。
  2. 前記制御部は、
    前記センサデータに含まれる、車両の挙動に関する車両情報、車両内外を撮像した映像情報、車両の乗員に関する人的情報のうちの少なくともいずれかに基づいて前記損失リスクを算出する、
    請求項1に記載の情報記録装置。
  3. 前記制御部は、事故に関しての前記損失リスクを算出する、
    請求項2に記載の情報記録装置。
  4. 前記制御部は、前記記憶部の破損に関しての前記損失リスクを算出する、
    請求項2または3に記載の情報記録装置。
  5. 前記制御部は、
    破壊または盗難を含む人為的原因に関しての前記損失リスクを算出する、
    請求項2、3または4に記載の情報記録装置。
  6. 前記制御部は、
    乗員のバイタル異常に関しての前記損失リスクを算出する、
    請求項2~5のいずれか一つに記載の情報記録装置。
  7. 前記他の装置は、
    前記情報記録装置と通信可能に設けられた当該情報記録装置以外の他の車載装置と、前記情報記録装置と無線通信可能に設けられたサーバ装置である、
    請求項1~6のいずれか一つに記載の情報記録装置。
  8. 前記制御部は、
    前記冗長化モードにおける予め決められた上書き優先度に応じて、退避先となる前記他の車載装置を選定する、
    請求項7に記載の情報記録装置。
  9. 前記他の車載装置のうちの少なくとも1つは、
    前記情報記録装置と専用線で通信可能に設けられる、
    請求項8に記載の情報記録装置。
  10. 前記制御部は、
    前記冗長化モードに移行した場合に、前記上書き優先度が高い前記他の車載装置に対して強制的に、前記専用線を介して前記データを退避させる、
    請求項9に記載の情報記録装置。
  11. 車両に搭載される情報記録装置と、前記情報記録装置以外の他の車載装置と、サーバ装置と、を備え、
    前記他の車載装置は、前記情報記録装置と通信可能に設けられ、
    前記サーバ装置は、前記情報記録装置と無線通信可能に設けられ、
    前記情報記録装置は、センサ部と、記憶部と、制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記センサ部のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、前記記憶部へ記録されるデータの損失リスクを算出し、
    前記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、前記データを前記他の車載装置および前記サーバ装置へ退避させる冗長化モードで動作する、
    情報記録システム。
  12. 車両に搭載され、センサ部と、記憶部と、を有する情報記録装置が実行する情報記録方法であって、
    前記センサ部のセンサデータが示す周囲状況に基づいて、前記記憶部へ記録されるデータの損失リスクを算出することと、
    前記損失リスクによって当該損失リスクが高いことを示す判定条件を満たす場合に、前記データを他の装置へ退避させる冗長化モードで動作することと、
    を含む、情報記録方法。
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