JP2023128475A - コイルモジュール、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化を図ることができるとともに、コイルと磁性体との絶縁性を保つことができるコイルモジュールを提供する。
【解決手段】導線が巻回されたコイルと、コイルを保持する第1面と、第1面と反対側の第2面と、第1面と第2面とを接続する第3面とを有するボビンと、第2面により保持される磁性体と、を備え、コイルは、コイルの最外周から引き出される第1引出線と、コイルの最内周から引き出される第2引出線とを有し、ボビンには、第1面が有する領域のうちコイルのコイル面の中心軸を含む領域を第1面から第2面に貫く貫通孔が形成されており、第2面には、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線の少なくとも一部が貫通孔から第3面まで通る第1凹部が形成されており、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線の少なくとも一部は、第3面に向かって第1凹部を通るように配置される、コイルモジュール。
【選択図】図6
【解決手段】導線が巻回されたコイルと、コイルを保持する第1面と、第1面と反対側の第2面と、第1面と第2面とを接続する第3面とを有するボビンと、第2面により保持される磁性体と、を備え、コイルは、コイルの最外周から引き出される第1引出線と、コイルの最内周から引き出される第2引出線とを有し、ボビンには、第1面が有する領域のうちコイルのコイル面の中心軸を含む領域を第1面から第2面に貫く貫通孔が形成されており、第2面には、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線の少なくとも一部が貫通孔から第3面まで通る第1凹部が形成されており、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線の少なくとも一部は、第3面に向かって第1凹部を通るように配置される、コイルモジュール。
【選択図】図6
Description
本開示は、コイルモジュール、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムに関する。
磁界を介したワイヤレス電力伝送において電力の送電又は受電を行うコイルを含むコイルモジュールに関する技術の研究、開発が行われている。なお、本明細書において、ワイヤレス電力伝送は、ワイヤレスによる電力の伝送のことである。
これに関し、電力の送電又は受電を行うコイルと、コイルを保持する磁性体とを備え、コイルは、2本の引出線を有し、磁性体には、これら2本の引出線のうちコイルの内側から引き出される引出線が通る溝が形成されたコイルモジュールが知られている(特許文献1参照)。
ここで、特許文献1に記載されたようなコイルモジュールは、コイルの内側から引き出される引出線を、磁性体に形成された溝に通すことにより、当該コイルモジュールの高さを当該引出線のぶん低くすることができ、その結果、小型化を図ることができる。しかしながら、当該コイルモジュールでは、コイル、及びコイルの引出線は、磁性体と接触している。このため、当該コイルモジュールでは、コイルにより送電又は受電される電力が大きくなるほど、コイルと磁性体との間の絶縁性を保つことが困難な場合があった。すなわち、当該コイルモジュールは、小型化を図ることと、コイルと磁性体との間の絶縁性を保つことと両立させることが困難な場合があった。
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、小型化を図ることができるとともに、コイルと磁性体との絶縁性を保つことができるコイルモジュール、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システムを提供することを課題とする。
本開示の一態様は、導線の一部が渦巻状に巻回されたコイルと、前記コイルを保持する第1面と、前記第1面と反対側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続する第3面とを有するボビンと、前記ボビンの前記第2面により保持される磁性体と、を備え、前記コイルは、前記コイルの最外周から引き出される第1引出線と、前記コイルの最内周から引き出される第2引出線とを有し、前記ボビンには、前記第1面が有する領域のうち前記コイルのコイル面の中心軸を含む領域を前記第1面から前記第2面に貫く貫通孔が形成されており、 前記第2面には、前記貫通孔を通って前記第1面側から前記第2面側に引き出された前記第2引出線の少なくとも一部が前記貫通孔から前記第3面まで通る第1凹部が形成されており、前記貫通孔を通って前記第1面側から前記第2面側に引き出された前記第2引出線の少なくとも一部は、前記第3面に向かって前記第1凹部を通るように配置される、コイルモジュールである。
本開示によれば、小型化を図ることができるとともに、コイルと磁性体との絶縁性を保つことができる。
<実施形態>
以下、本開示に係る技術の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、実施形態におけるコイルは、ある領域とある物体との少なくとも一方の周囲に巻回された導線のことを意味し、更に、これらの導線から他の回路へと接続される2本の引出線を含む。また、以下では、説明の便宜上、あるコイルとして巻回された導線が有する部分のうち、当該コイルが有する2本の引出線以外の部分を、コイル本体と称して説明する。
以下、本開示に係る技術の実施形態について、図面を参照して説明する。ここで、実施形態におけるコイルは、ある領域とある物体との少なくとも一方の周囲に巻回された導線のことを意味し、更に、これらの導線から他の回路へと接続される2本の引出線を含む。また、以下では、説明の便宜上、あるコイルとして巻回された導線が有する部分のうち、当該コイルが有する2本の引出線以外の部分を、コイル本体と称して説明する。
<ワイヤレス電力伝送システムの構成>
以下、図1を参照し、ワイヤレス電力伝送システム1の構成について説明する。図1は、ワイヤレス電力伝送システム1の構成の一例を示す図である。
以下、図1を参照し、ワイヤレス電力伝送システム1の構成について説明する。図1は、ワイヤレス電力伝送システム1の構成の一例を示す図である。
ワイヤレス電力伝送システム1は、ワイヤレス送電装置10と、ワイヤレス受電装置20を備える。
ワイヤレス送電装置10は、送電ユニット11と、送電コイルユニット12を備える。一方、ワイヤレス受電装置20は、受電コイルユニット21と、受電ユニット22を備える。そして、ワイヤレス受電装置20は、負荷と接続可能である。負荷は、電力の需要状態(貯蔵状態又は消費状態)に応じて、等価抵抗値が時間とともに変わる抵抗負荷である。図1に示した例では、ワイヤレス受電装置20は、このような負荷として、移動体に搭載されたバッテリーと接続されている。移動体は、例えば、AGV(Automated Guided vehicle;無人搬送車)である。なお、移動体は、AGVに代えて、電気により制御される他の装置であってもよい。また、ワイヤレス受電装置20は、当該バッテリーに代えて、移動体に搭載されたモーターに接続される構成であってもよく、他の負荷に接続される構成であってもよい。また、ワイヤレス受電装置20は、負荷を備える構成であってもよい。
送電ユニット11は、送電コイルユニット12に接続されている。また、送電ユニット11は、送電ユニット11と別体の電源と接続される。送電ユニット11は、当該電源から入力される交流電圧を所望の電圧値の直流電圧に変換する。送電ユニット11は、変換した直流電圧を駆動周波数の交流電圧に変換する。そして、送電ユニット11は、駆動周波数の交流電圧を送電コイルユニット12に供給する。ここで、当該電源は、例えば、外部の商用電源等である。
送電ユニット11は、例えば、AC(Alternating Current)/DC(Direct Current)コンバータ、インバータ等を備える。ここで、当該インバータは、複数のスイッチング素子がブリッジ接続されたスイッチング回路等により構成される。なお、送電ユニット11は、AC/DCコンバータに代えて、交流電圧を所望の電圧値の直流電圧に変換する他の回路を備える構成であってもよい。当該他の回路は、整流平滑回路とPFC(Power Factor Correction)回路とを組み合わせた回路であってもよく、当該整流平滑回路とスイッチング回路とを組み合わせた回路であってもよい。当該整流平滑回路は、交流電圧を整流して直流電圧に変換する回路である。当該PFC回路は、力率改善を行う回路である。当該スイッチング回路は、スイッチングコンバータ等である。また、送電ユニット11は、当該インバータに代えて、直流電圧を交流電圧に変換する他の回路を備える構成であってもよい。
送電コイルユニット12は、送電コイルL1を備える。送電コイルL1は、ワイヤレス電力伝送用のアンテナとして機能するコイルである。すなわち、送電コイルL1は、送電ユニット11から供給される交流電圧に応じて交流磁界を発生させる。これにより、送電コイルユニット12は、送電コイルL1を介したワイヤレス電力伝送によって電力をワイヤレス受電装置20に送電する。なお、図1では、図を簡略化するため、送電コイルL1が直方体形状の物体として描かれている。
また、送電コイルユニット12は、図示しないコンデンサを備える。当該コンデンサは、送電コイルユニット12において、送電コイルL1とともに送電側共振回路を構成する。
また、送電コイルユニット12は、図示しない磁性体を備える。当該磁性体は、送電コイルL1と、後述する受電コイルL2との間の磁気的結合を高める物体である。また、当該磁性体には、絶縁体製のボビンを介して送電コイルL1が設けられる。
なお、送電コイルユニット12は、このような磁性体に加えて、送電コイルL1と受電コイルL2との間の磁気的結合を高める他の物体を備える構成であってもよい。
また、送電コイルユニット12は、電磁気遮蔽体を備える構成であってもよく、当該電磁気遮蔽体を備えない構成であってもよい。ここで、当該電磁気遮蔽体は、送電コイルL1が発生させる磁界の外部への漏洩を抑制する物体である。当該電磁気遮蔽体は、例えば、金属板等である。
ここで、送電コイルL1として巻回される導線は、例えば、リッツ線である。リッツ線は、銅、アルミニウム等からなる導線である。なお、送電コイルL1として巻回される導線は、リッツ線に代えて、他の素材により構成された導線であってもよい。
送電コイルL1は、ワイヤレス電力伝送によって受電コイルユニット21に電力を送電する場合において、受電コイルユニット21と向き合うように設置される。図1に示した例では、送電コイルL1は、当該場合において、移動体が有する面のうち受電コイルユニット21が搭載された面と向かい合うように、地面Gの上に設置されている。また、当該例では、送電コイルL1を備えた送電コイルユニット12は、送電ユニット11とともに地面Gの上に設置されている。ただし、当該例では、送電ユニット11と送電コイルユニット12とは、別体である。なお、送電ユニット11と送電コイルユニット12とは、一体に構成されてもよい。
なお、実施形態では、ワイヤレス送電装置10を制御する制御回路は、ワイヤレス送電装置10とワイヤレス受電装置20との間で行われるワイヤレス電力伝送を制御する。当該制御回路は、当該ワイヤレス電力伝送を制御可能な回路であれば、如何なる回路であってもよい。このため、実施形態では、ワイヤレス送電装置10を制御する制御回路についての説明を省略する。
受電コイルユニット21は、受電コイルL2を備える。受電コイルL2は、ワイヤレス電力伝送用のアンテナとして機能するコイルである。すなわち、受電コイルユニット21は、受電コイルL2を介したワイヤレス電力伝送によって電力をワイヤレス送電装置10から受電する。なお、図1では、図を簡略化するため、受電コイルL2が直方体形状の物体として描かれている。
また、受電コイルユニット21は、図示しないコンデンサを備える。当該コンデンサは、受電コイルユニット21において、受電コイルL2とともに受電側共振回路を構成する。
また、受電コイルユニット21は、図示しない磁性体を備える。当該磁性体は、受電コイルL2と送電コイルL1との間の磁気的結合を高める物体である。また、当該磁性体には、絶縁体製のボビンを介して受電コイルL2が設けられる。
なお、受電コイルユニット21は、このような磁性体に加えて、受電コイルL2と送電コイルL1との間の磁気的結合を高める他の物体を備える構成であってもよい。
また、受電コイルユニット21は、電磁気遮蔽体を備える構成であってもよく、当該電磁気遮蔽体を備えない構成であってもよい。当該電磁気遮蔽体は、受電コイルL2が発生させる磁界の外部への漏洩を抑制する物体である。当該電磁気遮蔽体は、例えば、金属板等である。
受電コイルL2として巻回される導線は、例えば、リッツ線である。なお、受電コイルL2として巻回される導線は、リッツ線に代えて、他の素材により構成された導線であってもよい。
受電コイルL2は、ワイヤレス電力伝送によって送電コイルユニット12から電力を受電する場合において、送電コイルユニット12と向き合うように設置される。図1に示した例では、受電コイルL2は、当該場合において、地面Gの上に設置された送電コイルユニット12の送電コイルL1と向かい合うように、移動体の側面に設置されている。また、当該例では、受電コイルL2を備えた受電コイルユニット21は、受電ユニット22とともに移動体の側面に設置されている。ただし、当該例では、受電コイルユニット21と受電ユニット22とは、別体である。なお、受電コイルユニット21と受電ユニット22とは、一体に構成されてもよい。また、受電コイルユニット21は、移動体の底面に設置される構成であってもよい。
受電ユニット22は、受電コイルユニット21に接続される。また、実施形態では、受電ユニット22は、負荷(図1に示した例では、移動体)と接続される。また、受電ユニット22は、受電コイルL2から供給される交流電圧を整流して直流電圧に変換する。受電ユニット22は、負荷と接続されている場合、変換した直流電圧を負荷に供給する。なお、ワイヤレス受電装置20では、受電ユニット22は、充電回路を介して負荷と接続される構成であってもよい。
受電ユニット22は、例えば、整流回路、平滑化回路等を備える。ここで、当該整流回路は、交流電圧を整流する回路である。また、当該平滑化回路は、当該整流回路により整流された電圧を平滑化して直流電圧に変換する回路である。なお、受電ユニット22は、当該整流回路、当該平滑化回路に加えて、他の回路を備える構成であってもよい。
なお、実施形態では、ワイヤレス受電装置20を制御する制御回路は、ワイヤレス送電装置10とワイヤレス受電装置20との間で行われるワイヤレス電力伝送を制御する。当該制御回路は、当該ワイヤレス電力伝送を制御可能な回路であれば、如何なる回路であってもよい。このため、実施形態では、ワイヤレス受電装置20を制御する制御回路についての説明を省略する。
ここで、実施形態では、送電コイルユニット12の構成は、受電コイルユニット21の構成と同じ構成であってもよく、受電コイルユニット21の構成と異なる構成であってもよい。以下では、一例として、送電コイルユニット12の構成が、受電コイルユニット21の構成と同じ構成である場合について説明する。
そこで、以下では、説明の便宜上、送電コイルユニット12と受電コイルユニット21とを区別する必要がない限り、まとめてコイルユニットCUと称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、送電コイルL1と受電コイルL2とを区別する必要がない限り、まとめてコイルLと称して説明する。
ワイヤレス送電装置10及びワイヤレス受電装置20のそれぞれは、コイルユニットCUの構成により、小型化を図ることができるとともに、コイルLと、コイルLが備える磁性体との絶縁性を保つことができる。そこで、以下では、コイルユニットCUの構成について説明する。
<コイルユニットの構成>
以下、図2~図4を参照し、コイルユニットCUの構成について説明する。
以下、図2~図4を参照し、コイルユニットCUの構成について説明する。
図2は、コイルユニットCUの構成の一例を示す斜視図である。図3は、図2に示したコイルユニットCUの分解斜視図である。
ここで、三次元座標系TCは、三次元座標系TCが描かれた図における方向を示す三次元直交座標系である。以下では、説明の便宜上、三次元座標系TCにおけるX軸を、単にX軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、三次元座標系TCにおけるY軸を、単にY軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、三次元座標系TCにおけるZ軸を、単にZ軸と称して説明する。また、以下では、説明の便宜上、Z軸の正方向を上又は上方向と称し、Z軸の負方向を下又は下方向と称して説明する。
コイルユニットCUは、コイルモジュールCMと、1つ以上の基板SSと、筐体CAを備える。なお、コイルユニットCUは、コイルモジュールCMと、1つ以上の基板SSと、筐体CAとに加えて、他の部材、他の装置等を備える構成であってもよい。また、コイルユニットCUは、1つ以上の基板SSを備えない構成であってもよい。
コイルモジュールCMは、コイルL、コイルモジュールCMが備える磁性体等を含む部材である。コイルモジュールCMについては、後述する。
1つ以上の基板SSは、共振回路(すなわち、前述の送電側共振回路、受電側共振回路のこと)を構成するコンデンサを含む1つ以上の電子部品が搭載された基板である。これら1つ以上の基板SSのうちの一部又は全部は、互いに同じ電子部品を搭載している構成であってもよく、互いに異なる電子部品を搭載している構成であってもよい。以下では、一例として、図2及び図3に示したように、コイルモジュールCMが、これら1つ以上の基板SSとして、2つの基板SSを備えている場合について説明する。これら2つの基板SSは、コイルモジュールCMと並列又は直列に接続される。
筐体CAは、コイルモジュールCMと、2つの基板SSとを収容する容器である。筐体CAは、カバーCCと、収容器CSとにより構成される。なお、図2には、筐体CAの内部が見えるように、カバーCCが収容器CSから取り外された状態のコイルユニットCUが示されている。
カバーCCは、筐体CAの蓋として機能する部材であり、例えば、平板矩形状の部材である。また、カバーCCは、樹脂製の部材であり、例えば、ポリカーボネート製の部材である。カバーCCは、ねじ等の締結部材により、収容器CSに取り付けられ、収容器CSが有する凹部を上から閉じる部材である。なお、カバーCCは、矩形状の部材に代えて、円形状、楕円形状等の他の形状の部材であってもよい。また、カバーCCは、平板状の部材に代えて、他の形状の部材であってもよい。また、カバーCCの材質は、ポリカーボネートに代えて、他の種類の樹脂であってもよい。また、カバーCCの材質は、樹脂に代えて、セラミック、ガラス、石膏等の磁束を透過する他の材質であってもよい。
収容器CSは、コイルモジュールCMと、2つの基板SSとを収容する凹部を有する容器である。図2に示した例では、収容器CSは、全体として略直方体形状の容器である。
収容器CSは、底板部材BPと、枠体FPを備える。
底板部材BPは、コイルユニットCUのベースプレートとして機能する矩形平板状の部材である。また、底板部材BPは、金属製の部材であり、例えば、アルミニウム製の部材である。なお、底板部材BPは、矩形状の部材に代えて、円形状、楕円形状等の他の形状の部材であってもよい。また、底板部材BPは、平板状の部材に代えて、他の形状の部材であってもよい。また、底板部材BPの材質は、アルミニウムに代えて、銅、ステンレス等の他の種類の金属であってもよい。
枠体FPは、直方体から上面及び底面を除去した形状の部材である。すなわち、枠体FPは、四角形状の枠を成す部材である。枠体FPは、金属製の部材であり、例えば、アルミニウム製の部材である。枠体FPは、底板部材BPの上面に取り付けられることにより、枠体FPと底板部材BPとによって囲まれる凹部を、収容器CSの凹部として底板部材BPとともに構成する。枠体FPの外周面のうちの一部又は全部には、放熱のための貫通孔が1つ以上形成されていてもよく、このような貫通孔が形成されていなくてもよい。また、枠体FPは、ねじ等の締結部材により、底板部材BPに取り付けられる。また、枠体FPは、ねじ等の締結部材により、カバーCCが取り付けられる。なお、枠体FPは、接着剤により底板部材BPに取り付けられていてもよい。また、枠体FPは、接着剤によりカバーCCが取り付けられていてもよい。
ここで、図2及び図3に示した例では、このような構成の筐体CAが有する凹部には、コイルモジュールCMと、2つの基板SSとに加えて、絶縁体IPと、電磁気遮蔽体SPとが収容されている。
絶縁体IPは、コイルユニットCUが備える絶縁体の一例である。図2及び図3に示した例では、絶縁体IPは、シート状の絶縁体である。なお、絶縁体IPの形状は、シート状に代えて、他の形状であってもよい。また、絶縁体IPは、底板部材BPの上面において枠体FPにより囲まれた領域のうち、少なくとも、コイルモジュールCMと、2つの基板SSとが配置される領域を覆うように、底板部材BPの上面に配置される。図2に示した例では、絶縁体IPは、底板部材BPの上面において枠体FPにより囲まれた領域の略全てを覆うように、底板部材BPの上面に配置されている。
電磁気遮蔽体SPは、コイルユニットCUが備える電磁気遮蔽体の一例である。電磁気遮蔽体SPは、絶縁体IPの上面に配置される。また、電磁気遮蔽体SPは、枠体FPの内側に配置される枠体FPよりも小さな部材である。電磁気遮蔽体SPは、枠体FPと底板部材BPとによって囲まれた凹部の内側の空間を、コイルモジュールCMが配置される第1空間と、2つの基板SSが配置される第2空間とに区分する部材である。ここで、第1空間は、電磁気遮蔽体SPを側面とし、絶縁体IPを底面とする空間である。換言すると、第1空間は、カバーCCが収容器CSに取り付けられた場合において、電磁気遮蔽体SPと、絶縁体IPと、カバーCCとによって囲まれる空間である。一方、第2空間は、電磁気遮蔽体SPの一部と枠体FPの一部とを側面とし、絶縁体IPを底面とする空間である。換言すると、第2空間は、カバーCCが収容器CSに取り付けられた場合において、電磁気遮蔽体SPの一部と、枠体FPの一部と、絶縁体IPと、カバーCCとによって囲まれる空間である。
このような構成のコイルユニットCUは、第1空間にコイルモジュールCMが配置されることにより、第2空間にコイルモジュールCMが配置される場合と比較して、コイルモジュールCMのコイルLが発生させる磁界の外部への漏洩を抑制することができる。その結果、コイルユニットCUは、コイルLが発生させる磁界によって、第2空間に配置された2つの基板SSのそれぞれに搭載された電子部品に不具合が発生してしまうことを抑制することができる。
ここで、図4は、図2に示したコイルユニットCUが備えるコイルモジュールCMの分解斜視図である。
コイルモジュールCMは、コイルLと、ボビンBBと、磁性体MBと、放熱部材HPを備える。
コイルLは、2つ以上のコイルが積層された積層コイルであってもよく、積層コイルではない単一のコイルであってもよい。以下では、一例として、コイルLが、積層コイルではない単一のコイルである場合について説明する。
コイルLは、中心付近に開口が形成されるように、導線の一部が渦巻状に巻回されたコイルである。この場合、コイルLは、コイルLの最外周から引き出される第1引出線DL1と、コイルLの最内周から引き出される第2引出線DL2とを有する。また、この場合、コイルLは、コイル面を有すると見做すことができる。コイルLが有するコイル面は、コイルLとして巻回された導線のうちのコイル本体と、コイルLが有する開口とを含む厚みを持った仮想的な平面のことである。なお、図4では、図を簡略化するため、第1引出線DL1と第2引出線DL2とのそれぞれを省略している。
ボビンBBは、コイルLが巻回され、コイルLを保持するボビンである。ここで、図5は、ボビンBBの上面の構成の一例を示す斜視図である。図6は、ボビンBBの下面の構成の一例を示す斜視図である。ただし、図5では、コイルLとボビンBBとのそれぞれの形状を明確に示すため、コイルLと、コイルLを保持していないボビンBBとを別々に示している。また、図6では、コイルLを保持しているボビンBBの様子を明確に示すため、第1面M1によりコイルLを保持している状態のボビンBBを示している。
ボビンBBは、例えば、略矩形平板状の部材である。ボビンBBは、コイルLを保持する第1面M1と、第1面M1と反対側の第2面M2と、第1面M1と第2面M2とを接続する第3面M3とを有する。なお、ボビンBBは、第1面M1と第2面M2と第3面M3とを有する形状であれば、矩形状の部材に代えて、他の形状の部材であってもよい。また、ボビンBBは、第1面M1と第2面M2と第3面M3とを有する形状であれば、平板状の部材に代えて、他の形状の部材であってもよい。ここで、図5及び図6に示した例では、第1面M1と底板部材BPの上面とは、平行である。しかしながら、第1面M1と底板部材BPの上面とは、非平行であってもよい。また、当該例では、第1面M1と第2面M2とは、平行である。しかしながら、第1面M1と第2面M2とは、非平行であってもよい。また、当該例では、第3面M3は、第1面M1及び第2面M2のそれぞれと直交するように接続する面であり、ボビンBBの側面を構成する面である。しかしながら、第3面M3は、第1面M1と第2面M2との少なくとも一方と直交しないように接続する面であってもよい。
ボビンBBには、第1面M1が有する領域のうちコイルLのコイル面の中心軸を含む領域を第1面M1から第2面M2に貫く貫通孔Hが形成されている。換言すると、コイルLがボビンBBに保持されている場合において、第1面M1上の領域のうち、コイルLの中心付近に形成されている開口と重なる領域には、第1面M1から第2面M2へ貫通する貫通孔Hが形成されている。ここで、コイルLのコイル面の中心軸は、コイルLのコイル面の中心(又は、図心、重心等)をコイル面に対して直交する方向に貫く仮想的な軸のことである。また、貫通孔Hは、第1面M1上の領域のうち、当該開口と重なる領域を、第1面M1と直交する方向に向かって第1面M1から第2面M2へ貫く孔であるが、これに代えて、第1面M1上の領域のうち、当該開口と重なる領域を、第1面M1と交差する方向に向かって第1面M1から第2面M2へ貫く孔であってもよい。
また、ボビンBBの第2面M2には、貫通孔Hを通って第1面M1側から第2面M2側に引き出された第2引出線DL2の少なくとも一部が貫通孔Hから第3面M3まで通る第1凹部PTが形成されている。換言すると、ボビンBBの第2面M2には、貫通孔Hを通って第1面M1側から第2面M2側に引き出された第2引出線DL2の少なくとも一部が貫通孔HからボビンBBの側面まで通る第1凹部PTが形成されている。図5及び図6に示した例では、第1凹部PTは、第2面M2において、貫通孔Hから、X軸の正方向側の第3面M3まで形成されている。第1凹部PTは、第2引出線DL2の少なくとも一部が貫通孔Hから第3面M3まで通ることが可能な凹部であれば、如何なる凹部であってもよい。図5及び図6に示した例では、第1凹部PTは、直線状の経路に沿って貫通孔Hから第3面M3まで第2引出線DL2が通る溝である。換言すると、当該例では、第1凹部PTは、第2面M2から第1面M1に向かう凹みが、貫通孔HからX軸の正方向側の第3面M3まで続く直線状の溝であり、且つ、この溝によって直線状の経路に沿って第2引出線DL2を当該第3面M3までガイドする。ここで、直線状の経路は、予め決められた経路の一例である。このため、第1凹部PTは、曲線を含む経路に沿って貫通孔Hから第3面M3まで第2引出線DL2が通る溝であってもよい。また、第1凹部PTは、直線状の経路に沿って貫通孔Hから第3面M3まで第2引出線DL2が通る溝に代えて、直線状の経路に沿って貫通孔Hから第3面M3まで第2引出線DL2が通るように第2引出線DL2をガイドするガイド部が設けられる構成であってもよい。この場合、ガイド部は、第1凹部PT内において直線状の経路に沿って第2引出線DL2をガイド可能な構成であれば、如何なる構成であってもよい。
ここで、貫通孔Hを通って第1面M1側から第2面M2側に引き出された第2引出線DL2の少なくとも一部は、第3面M3に向かって第1凹部PTを通るように配置される。このため、第1面M1と平行な方向に向かってボビンBBを見た場合、貫通孔Hを通って第1面M1側から第2面M2側に引き出された第2引出線DL2が有する部分のうち、第1面M1と第2面M2との間の領域と重なっていない部分の第1方向における長さは、当該導線の太さ未満である。そして、第1方向は、第1面M1と直交する方向のうち第1面M1から第2面M2に向かう方向のことである。これにより、コイルモジュールCMは、第2引出線DL2が第1凹部PTを通らない場合と比較して、第1方向におけるコイルモジュールCMの長さを短くすることができ(すなわち、コイルモジュールCMの高さを低くすることができ)、その結果、小型化を図ることができる。図5及び図6に示した例では、第1面M1と平行な方向に向かってボビンBBを見た場合、貫通孔Hを通って第1面M1側から第2面M2側に引き出された第2引出線DL2は全て、第1面M1と第2面M2との間の領域と重なっている。この場合、コイルモジュールCMは、第2引出線DL2が第1凹部PTを通らない場合と比較して、第1方向におけるコイルモジュールCMの長さを、当該導線の太さぶん短くすることができ(すなわち、コイルモジュールCMの高さを低くすることができ)、その結果、より確実に小型化を図ることができる。
また、貫通孔Hの内縁の少なくとも一部は、第1方向と反対の第2方向に向かって鍔部BMとして隆起している。そして、鍔部BMは、第1凹部PTに対応付けられた位置に第1切り欠きEGを有する。図5及び図6に示した例では、貫通孔Hの内縁は、第1切り欠きEGの位置を除いて、すべて第2方向に向かって鍔部BMとして隆起している。また、当該例では、第1切り欠きEGは、鍔部BMは、第1方向に向かってボビンBBを見た場合において鍔部BMと第1凹部PTと重なる位置に、第1切り欠きEGを有している。このように鍔部BM及び第1切り欠きEGがボビンBBに形成されていることにより、コイルLとして導線をボビンBBに巻回する作業者は、第1引出線DL1を第1切り欠きEGに引っ掛けながら、第1引出線DL1から第2引出線DL2へと伸びる導線を、鍔部BMの周りに渦巻状にコイルLとして容易に巻回することができる。すなわち、これにより、コイルモジュールCMは、コイルLの巻回に要する作業の手間を軽減することができる。なお、第1切り欠きEGの位置は、鍔部BMのうちの第1凹部PTに対応付けられた位置であれば、他の位置であってもよい。また、鍔部BMは、第2方向に代えて、第1面M1と交差する方向のうち第2面M2から第1面M1に向かう方向に隆起している構成であってもよい。
また、第2面M2には、磁性体MBを保持する保持部HDが形成されている。図6には、保持部HDに磁性体MBが保持されている様子が示されている。図6に示した例では、保持部HDは、第1凹部PTとボビンBBの外縁との間に形成され、且つ、磁性体MBを保持する第2凹部である。そして、第2面M2における第2凹部の凹み、すなわち、第2面M2における保持部HDの凹みは、第2面M2における第1凹部PTの凹みと繋がっていない。換言すると、第2面M2において、第1凹部PTと保持部HDとの間には、隔壁が形成されている。このため、コイルモジュールCMにおいて、保持部HDにより保持される磁性体MBは、第2引出線DL2と接触することがない。すなわち、コイルモジュールCMは、第1凹部PTに第2引出線DL2を通し、且つ、保持部HDによって磁性体MBを保持しながら、コイルLと磁性体MBとの絶縁性を保つことができる。なお、第2面M2には、保持部HDが形成されていない構成であってもよい。
磁性体MBは、前述のコイルユニットCUが備える磁性体の一例である。磁性体MBは、単一の磁性体片により構成されてもよく、複数の磁性体片を含んで構成されてもよい。磁性体MBは、第2面M2により保持される。第2面M2に保持部HDが形成されている場合、磁性体MBの形状は、保持部HDに収まる形状であることが望ましい。磁性体MBの形状が保持部HDに収まる形状であることは、第2方向に向かって第2面M2を見た場合において、保持部HDの輪郭の内側に、磁性体MBの輪郭が全て含まれることを意味する。また、磁性体MBの形状が保持部HDに収まる形状であることは、第2面M2と平行な方向に向かってボビンBBを見た場合において、ボビンBBの輪郭の内側に磁性体MBの輪郭の一部又は全部が含まれることを意味する。この場合、コイルモジュールCMは、コイルモジュールCMの高さを、第1方向における保持部HDの深さのぶん、低くすることができる。その結果、コイルモジュールCMは、より確実に小型化を図ることができる。図6に示した例では、第1方向に向かって第2面M2を見た場合において、保持部HDと、磁性体MBとが略重なっており、且つ、保持部HDの高さと、磁性体MBの高さとが略同じである。この場合、磁性体MBの形状は、保持部HDに収まる形状である。
放熱部材HPは、磁性体MBと接触し、磁性体MBから熱を放散させることにより、コイルモジュールCMを冷却する放熱シートである。放熱部材HPの材質は、樹脂等であるが、これに限られるわけではない。図4に示した例では、第2方向に向かってボビンBBを見た場合における放熱部材HPの形状は、磁性体MBの形状と同じ形状である。なお、放熱部材HPの形状は、磁性体MBの形状と異なる形状であってもよい。
以上のような構成により、コイルモジュールCMにおいて、コイルLが磁性体MBと直接接触せず、第2引出線DL2が第1凹部PTを通る。このため、コイルモジュールCMは、小型化を図ることができるとともに、コイルLと磁性体MBとの間の絶縁性を保つことができる。これは、大電力のワイヤレス電力伝送と、ワイヤレス電力伝送システム1の小型化とを両立させることに繋がり、ワイヤレス電力伝送を利用する技術分野において、有用である。
なお、上記において説明したボビンBBの第2面M2には、1つの第1凹部PTが形成されていた。しかしながら、第2面M2には、複数の第1凹部PTが形成される構成であってもよい。図7は、ボビンBBの第2面M2に複数の第1凹部PTが形成されている様子の一例を示す図である。図7に示した例では、第2面M2には、2つの第1凹部PTが形成されている。これら2つの第1凹部PTのうちの一方が、貫通孔HからX軸の正方向側の第3面M3まで続く第1凹部PTである。そして、これら2つの第1凹部PTのうちの他方が、貫通孔HからX軸の負方向側の第3面M3まで続く第1凹部PTである。このように、第2面M2に複数の第1凹部PTが形成されている場合、コイルモジュールCMは、例えば、コイルモジュールCMの試作段階において2つの基板SSの設置位置が変更されたとしても、ボビンBBの設置位置を変更することなく、コイルLから第2引出線DL2を引き出す方向を変更することができる。すなわち、コイルモジュールCMは、汎用性を向上させることができる。なお、コイルモジュールCMでは、第2面M2に3つ以上の第1凹部PTが形成される構成であってもよい。
また、上記において説明したコイルLは、図8に示すように、複数の渦巻状のコイルが積層された積層コイルであってもよい。図8は、複数の渦巻状のコイルが積層された積層コイルとしてコイルLが構成されている様子の一例を示す図である。図8に示した例では、コイルLは、2つの渦巻状のコイルが、スペーサSCを介して積層された積層コイルである。
図8に示したコイルLは、コイルLとして巻回される導線のうちの第1部分により構成される第1コイルLDと、当該導線のうちの第1部分と異なる第2部分により構成され、且つ、第2方向に向かって第1コイルLDに積層される第2コイルLUとを有する。なお、第2コイルLUは、第2方向に代えて、第1面M1と交差する方向のうち第2面M2から第1面M1に向かう方向に向かって第1コイルLDと積層される構成であってもよい。
ここで、図9は、図8に示したコイルLの構成の一例を示す上面図である。図10は、図9に示したコイルLのA-A断面を示す断面図である。
図9及び図10に示した例では、第1コイルLD及び第2コイルLUのそれぞれにおける導線が巻回された領域の内側には、開口が1つずつ形成されている。そして、当該例では、コイルLは、第1コイルLD及び第2コイルLUが積層されており、2層のスパイラルコイルとして機能する。このため、第1コイルLD及び第2コイルLUは、コイル面を有すると見做すことができる。第1コイルLDが有するコイル面は、第1コイルLDとして巻回された導線のうちのコイル本体と、第1コイルLDが有する開口とを含む厚みを持った仮想的な平面のことである。また、第2コイルLUが有するコイル面は、第2コイルLUとして巻回された導線のうちのコイル本体と、第2コイルLUが有する開口とを含む厚みを持った仮想的な平面のことである。そこで、以下では、説明の便宜上、第1コイルLDが有するコイル面を、第1コイルLDの平面と称し、第2コイルLUが有するコイル面を、第2コイルLUの平面と称して説明する。この場合、コイルLのコイル面は、第1コイルLDのコイル面と、第2コイルLUのコイル面との両方のコイル面を含む厚みを持った仮想的な平面のことである。
また、図9及び図10に示した例では、第1コイルLD及び第2コイルLUは、1本の導線が所定の巻回方法により巻回されたコイルである。そして、コイルLからは、第1引出線DL1と第2引出線DL2との2本の引出線が引き出されている。以下では、説明の便宜上、第1コイルLD及び第2コイルLUとして巻回されている1本の導線のことを、導線CBと称して説明する。なお、導線CBは、単一の導線により構成されていてもよく、複数の導線を繋ぎ合わせて構成されていてもよい。
ここで、所定の巻回方法は、如何なる方法であってもよい。図9及び図10に示した例では、導線CBは、最初と最後の1周りの巻回を除き、導線CBを2周り巻回する毎に、第1コイルLDとしての巻回と、第2コイルLUとしての巻回とを交互に入れ替えながら巻回する方法によって、コイルLとして巻回されている。より具体的には、例えば、導線CBは、図9に示した基点BD1から第2コイルLUの1巻目の導線として1周巻回され、その後、第2コイルLU側から第1コイルLD側へと引き出されてから第1コイルLDの1巻目及び2巻目の導線として2周巻回される。次に、導線CBは、第1コイルLD側から第2コイルLU側へと引き出されてから、既に第2コイルLUの1巻目の導線として巻回されている導線CBの外周側を囲むように、第2コイルLUの2巻目及び3巻目の導線として2周巻回される。次に、導線CBは、第2コイルLU側から第1コイルLD側へと引き出されてから、既に第1コイルLDの2巻目の導線として巻回されている導線CBの外周側を囲むように、第1コイルLDの3巻目及び4巻目の導線として2周巻回される。所定の巻回方法では、第1コイルLD及び第2コイルLUのそれぞれにおいて導線CBが巻回された巻数が所定の巻数となるまで、このような巻き方が繰り返される。そして、導線CBは、最後に第1コイルLDの導線として1周巻回された後、第2引出線DL2として第1凹部PTを通ってコイルモジュールCMの外部へ引き出される。これにより、スパイラルコイルとして機能する複数の層を含むコイルLは、各コイル(すなわち、この一例において、第1コイルLD及び第2コイルLUのそれぞれ)の一端から他端までの導線と電磁気遮蔽体との間の浮遊容量のバランスを維持することができる。ここで、基点BD1は、コイルLを巻き始める位置を示す点であり、第1引出線DL1と第1コイルLDのコイル本体との境界の位置を示す点である。また、以下では、説明の便宜上、コイルLが有する部位のうち、第1コイルLDとして巻回された導線CBと、第2コイルLUとして巻回された導線CBとが交差する部位を、交差部位ISと称して説明する。図9及び図10では、交差部位ISは、コイルLが有する部位のうち、二点鎖線によって囲まれた領域内の部位として示している。
なお、所定の巻回方法は、第1コイルLDとして渦巻状に所定の巻数となるまで導線CBを巻回してから第2コイルLUとして渦巻状に所定の巻数となるまで導線CBを巻回する方法であってもよい。また、所定の巻回方法は、第1コイルLDとして導線CBを渦巻状に巻回してから、第2コイルLUとして導線CBと異なる導線を渦巻状に巻回する方法等の他の方法であってもよい。
また、図8~図10に示した例では、第1コイルLDと第2コイルLUとの間には、平板状のスペーサSCが配置されている。スペーサSCの材質は、非導電性、且つ、非磁性の材質であれば、如何なる材質であってもよい。例えば、スペーサSCは、プラスチック等の樹脂(すなわち、絶縁体)であるが、木材等であってもよい。コイルモジュールCMがスペーサSCを備えることにより、コイルLは、第1コイルLD及び第2コイルLUのそれぞれに巻回されている導線CBの形が振動等によって崩れてしまうことを抑制することができる。その結果、コイルLは、ワイヤレス電力伝送による電力の伝送効率が低下してしまうことを抑制することができる。なお、コイルモジュールCMは、スペーサSCを備えない構成であってもよい。
図8~図10に示した例では、スペーサSCには、交差部位ISにおいて第1コイルLDと第2コイルLUとの間を導線CBが通る切り欠きが形成されている。図11は、コイルモジュールCMの構成の他の例を示す分解斜視図である。図11に示したコイルモジュールCMは、コイルLとして、図8~図10に示したコイルLを備えている。ただし、図11では、図が煩雑になるのを防ぐため、第1コイルLDと、第2コイルLUとの間を繋ぐ導線CBと、磁性体MBと、放熱部材HPとのそれぞれについては、省略している。図11に示した第2切り欠きEG2は、交差部位ISにおいて第1コイルLDと第2コイルLUとの間を導線CBが通るようにスペーサSCに形成された切り欠きの一例である。図11に示した例では、第2切り欠きEG2は、第1方向に向かってコイルLを見た場合において、スペーサSCが有する部分のうち交差部位ISと重なる部分に形成されている。
ここで、図12は、スペーサSCに形成された第2切り欠きEG2の構成の一例を示す側面図である。図12に示したように、スペーサSCは、第1コイルLDと接する第4面M4と、第2コイルLUと接する第5面M5とを有する。そして、スペーサSCの第2切り欠きEG2は、第4面M4と第5面M5とのそれぞれを接続し、第4面M4と第5面M5のそれぞれと直交しない第6面M6を有する。ここで、スペーサSCの内側における第6面M6と第4面M4との間の角度は、鈍角である。また、スペーサSCの内側における第6面M6と第5面M5との間の角度は、鈍角である。これにより、スペーサSCは、交差部位ISを通る導線CBが、振動等による第2切り欠きEG2との接触によって生じる不具合を抑制することができる。なお、第6面M6は、複数の平面により構成されてもよく、又は、単一の曲面により構成されてもよい。図12に示した例では、第6面M6は、2つの平面により構成されている。そして、これら2つの平面は、スペーサSCの内側においてこれら2つの平面の交差する角度が鈍角となるように構成されている。
なお、スペーサSCには、第2切り欠きEG2が形成される構成に代えて、交差部位ISにおいて第1コイルLDと第2コイルLUとの間を導線CBが通る開口が形成される構成であってもよい。また、コイルLにおいて導線CBの巻回方法が、前述の所定の巻回方法と異なる方法である場合、スペーサSCには、図13に示したように、第2切り欠きEG2及び当該開口が形成されない構成であってもよい。図13は、第2切り欠きEG2が形成されていないスペーサSCとともに、2つのコイルが積層された積層コイルをコイルLとして備えるコイルモジュールCMの構成の一例を示す分解斜視図である。
また、スペーサSCは、第1コイルLD又は第2コイルLUの平面と平行な方向に向かってコイルLを見た場合において、第1コイルLD及び第2コイルLUと重なる部分を有さない。これにより、コイルLは、第1コイルLD及び第2コイルLUのそれぞれに巻回されている導線CBの形が振動等によって崩れてしまうことを抑制しつつ、大きさが大きくなってしまうことを抑制することができる。
また、スペーサSCの厚みは、第1コイルLD又は第2コイルLUの平面と平行な方向に向かってコイルLを見た場合において、導線CBの厚み(すなわち、導線CBの線径)よりも薄くてもよい。この場合、コイルLは、スペーサSCの厚みを薄くすることができるぶん、製造コストの増大を抑制することができる。
また、上記において説明した保持部HDは、隔壁によって分割された複数の凹部に分けられてもよい。この場合、保持部HDにより保持される磁性体MBは、これら複数の凹部のそれぞれに収まる磁性体片により構成される。また、この場合、放熱部材HPは、これら複数の凹部のそれぞれに収まる磁性体片のそれぞれに接触する複数の放熱シート片により構成されてもよい。
以上のように、実施形態に係るコイルモジュール(上記において説明した例では、コイルモジュールCM)は、導線(上記において説明した例では、コイルLとして巻回された導線、導線CB等)の一部が渦巻状に巻回されたコイル(上記において説明した例では、コイルL)と、コイルを保持する第1面(上記において説明した例では、第1面M1)と、第1面と反対側の第2面(上記において説明した例では、第2面M2)と、第1面と第2面とを接続する第3面(上記において説明した例では、第3面M3)とを有するボビン(上記において説明した例では、ボビンBB)と、ボビンの第2面により保持される磁性体(上記において説明した例では、磁性体MB)と、を備え、コイルは、コイルの最外周から引き出される第1引出線(上記において説明した例では、第1引出線DL1)と、コイルの最内周から引き出される第2引出線(上記において説明した例では、第2引出線DL2)とを有し、ボビンには、第1面が有する領域のうちコイルのコイル面の中心軸を含む領域を第1面から第2面に貫く貫通孔(上記において説明した例では、貫通孔H)が形成されており、第2面には、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線の少なくとも一部が貫通孔から第3面まで通る第1凹部(上記において説明した例では、第1凹部PT)が形成されており、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線の少なくとも一部は、第3面に向かって第1凹部を通るように配置される。これにより、コイルモジュールは、小型化を図ることができるとともに、コイルと磁性体との絶縁性を保つことができる。
また、コイルモジュールでは、第1面と平行な方向に向かってボビンを見た場合、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線が有する部分のうち、第1面と第2面との間の領域と重なっていない部分の第1方向における長さは、導線の太さ未満であり、第1方向は、第1面と直交 する方向のうち第1面から第2面に向かう方向である、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、第1凹部は、予め決められた経路(上記において説明した例では、直線状の経路等)に沿って貫通孔から第3面まで第2引出線が通る溝である、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、第1凹部には、予め決められた経路に沿って貫通孔から第3面まで第2引出線が通るように第2引出線をガイドするガイド部が設けられる、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、第1面と平行な方向に向かってボビンを見た場合、貫通孔を通って第1面側から第2面側に引き出された第2引出線は全て、第1面と第2面との間の領域と重なっている、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、貫通孔の内縁の少なくとも一部は、第1面と交差する方向のうち第2面から第1面に向かう方向に向かって鍔部(上記において説明した例では、鍔部BM)として隆起しており、鍔部は、第1凹部に対応付けられた位置に第1切り欠き(上記において説明した例では、第1切り欠きEG)を有する、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、ボビンには、複数の第1凹部が形成されている、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、第2面には、磁性体を保持する保持部(上記において説明した例では、保持部HD)が形成されている、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、保持部は、第1凹部とボビンの外縁との間に形成され、且つ、磁性体を保持する第2凹部であり、第2面における第2凹部の凹みは、第2面における第1凹部の凹みと繋がっていない、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、磁性体は、複数の磁性体片を含む、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、コイルは、導線のうちの第1部分により構成される第1コイル(上記において説明した例では、第1コイルLD)と、導線のうちの第1部分と異なる第2部分により構成され、且つ、第1面と交差する方向のうち第2面から第1面に向かう方向(上記において説明した例では、第2方向)に向かって第1コイルに積層される第2コイル(上記において説明した例では、第2コイルLU)とを有し、第1コイルは、第1面により保持され、コイルモジュールは、第1コイルと第2コイルとの間に配置される絶縁体製のスペーサ(上記において説明した例では、スペーサSC)を備える、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、スペーサは、第1コイルと第2コイルとのそれぞれを接続する導線が通る第2切り欠き(上記において説明した例では、第2切り欠きEG2)を有し、第2切り欠きは、スペーサが有する面のうち第1コイルと接する第4面(上記において説明した例では、第4面M4)と、スペーサが有する面のうち第2コイルと接する第5面(上記において説明した例では、第5面M5)とのそれぞれと接続し、第4面と第5面との間の面であり、且つ、第4面及び第5面のそれぞれと直交しない第6面(上記において説明した例では、第6面M6)を有する、構成が用いられてもよい。
また、コイルモジュールでは、第6面は、複数の平面、又は、単一の曲面により構成される、構成が用いられてもよい。
また、実施形態に係るワイヤレス送電装置(上記において説明した例では、ワイヤレス送電装置10)は、上記に記載のコイルモジュールと、コイルモジュールと電気的に接続される送電用の共振コンデンサを含む電子部品(上記において説明した例では、基板SSに搭載された電子部品)と、コイルモジュールと電子部品とを収容する筐体(上記において説明した例では、筐体CA)と、筐体内において、コイルモジュールを囲む電磁気遮蔽体(上記において説明した例では、電磁気遮蔽体SP)と、を備える。これにより、ワイヤレス送電装置は、小型化を図ることができるとともに、コイルと磁性体との絶縁性を保つことができる。
また、実施形態に係るワイヤレス受電装置(上記において説明した例では、ワイヤレス受電装置20)は、上記に記載のコイルモジュールと、コイルモジュールと電気的に接続される受電用の共振コンデンサを含む電子部品と、コイルモジュールと電子部品とを収容する筐体と、筐体内において、コイルモジュールを囲む電磁気遮蔽体と、を備える。これにより、ワイヤレス受電装置は、小型化を図ることができるとともに、コイルと磁性体との絶縁性を保つことができる。
また、実施形態に係るワイヤレス電力伝送システム(上記において説明した例では、ワイヤレス電力伝送システム1)は、ワイヤレス送電装置と、ワイヤレス送電装置から電力を受電するワイヤレス受電装置と、を備え、ワイヤレス送電装置とワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、上記に記載のコイルモジュールを備える。これにより、ワイヤレス電力伝送システムは、小型化を図ることができるとともに、コイルと磁性体との絶縁性を保つことができる。
以上、本開示の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この開示の要旨を逸脱しない限り、変更、置換、削除等されてもよい。
1…ワイヤレス電力伝送システム、10…ワイヤレス送電装置、11…送電ユニット、12…送電コイルユニット、20…ワイヤレス受電装置、21…受電コイルユニット、22…受電ユニット、BB…ボビン、BM…鍔部、BP…底板部材、CA…筐体、CB…導線、CC…カバー、CM…コイルモジュール、CS…収容器、CU…コイルユニット、DL1…第1引出線、DL2…第2引出線、FP…枠体、G…地面、H…貫通孔、HD…保持部、HP…放熱部材、IP…絶縁体、IS…交差部位、L…コイル、L1…送電コイル、L2…受電コイル、LD…第1コイル、LU…第2コイル、M1…第1面、M2…第2面、M3…第3面、M4…第4面、M5…第5面、M6…第6面、MB…磁性体、PT…第1凹部、SC…スペーサ、SP…電磁気遮蔽体、SS…基板、TC…三次元座標系
Claims (16)
- 導線の一部が渦巻状に巻回されたコイルと、
前記コイルを保持する第1面と、前記第1面と反対側の第2面と、前記第1面と前記第2面とを接続する第3面とを有するボビンと、
前記ボビンの前記第2面により保持される磁性体と、
を備え、
前記コイルは、前記コイルの最外周から引き出される第1引出線と、前記コイルの最内周から引き出される第2引出線とを有し、
前記ボビンには、前記第1面が有する領域のうち前記コイルのコイル面の中心軸を含む領域を前記第1面から前記第2面に貫く貫通孔が形成されており、
前記第2面には、前記貫通孔を通って前記第1面側から前記第2面側に引き出された前記第2引出線の少なくとも一部が前記貫通孔から前記第3面まで通る第1凹部が形成されており、
前記貫通孔を通って前記第1面側から前記第2面側に引き出された前記第2引出線の少なくとも一部は、前記第3面に向かって前記第1凹部を通るように配置される、
コイルモジュール。 - 前記第1面と平行な方向に向かって前記ボビンを見た場合、前記貫通孔を通って前記第1面側から前記第2面側に引き出された前記第2引出線が有する部分のうち、前記第1面と前記第2面との間の領域と重なっていない部分の第1方向における長さは、前記導線の太さ未満であり、
前記第1方向は、前記第1面と直交する方向のうち前記第1面から前記第2面に向かう方向である、
請求項1に記載のコイルモジュール。 - 前記第1凹部は、予め決められた経路に沿って前記貫通孔から前記第3面まで前記第2引出線が通る溝である、
請求項1又は2に記載のコイルモジュール。 - 前記第1凹部には、予め決められた経路に沿って前記貫通孔から前記第3面まで前記第2引出線が通るように前記第2引出線をガイドするガイド部が設けられる、
請求項3に記載のコイルモジュール。 - 前記第1面と平行な方向に向かって前記ボビンを見た場合、前記貫通孔を通って前記第1面側から前記第2面側に引き出された前記第2引出線は全て、前記第1面と前記第2面との間の領域と重なっている、
請求項1から4のうちいずれか一項に記載のコイルモジュール。 - 前記貫通孔の内縁の少なくとも一部は、前記第1面と交差する方向のうち前記第2面から前記第1面に向かう方向に向かって鍔部として隆起しており、
前記鍔部は、前記第1凹部に対応付けられた位置に第1切り欠きを有する、
請求項1から5のうちいずれか一項に記載のコイルモジュール。 - 前記ボビンには、複数の前記第1凹部が形成されている、
請求項1から6のうちいずれか一項に記載のコイルモジュール。 - 前記第2面には、前記磁性体を保持する保持部が形成されている、
請求項1から7のうちいずれか一項に記載のコイルモジュール。 - 前記保持部は、前記第1凹部と前記ボビンの外縁との間に形成され、且つ、前記磁性体を保持する第2凹部であり、
前記第2面における前記第2凹部の凹みは、前記第2面における前記第1凹部の凹みと繋がっていない、
請求項8に記載のコイルモジュール。 - 前記磁性体は、複数の磁性体片を含む、
請求項1から9のうちいずれか一項に記載のコイルモジュール。 - 前記コイルは、前記導線のうちの第1部分により構成される第1コイルと、前記導線のうちの前記第1部分と異なる第2部分により構成され、且つ、前記第1面と交差する方向のうち前記第2面から前記第1面に向かう方向に向かって前記第1コイルに積層される第2コイルとを有し、
前記第1コイルは、前記第1面により保持され、
前記コイルモジュールは、前記第1コイルと前記第2コイルとの間に配置される絶縁体製のスペーサを備える、
請求項1から10のうちいずれか一項に記載のコイルモジュール。 - 前記スペーサは、前記第1コイルと前記第2コイルとのそれぞれを接続する前記導線が通る第2切り欠きを有し、
前記第2切り欠きは、前記スペーサが有する面のうち前記第1コイルと接する第4面と、前記スペーサが有する面のうち前記第2コイルと接する第5面とのそれぞれと接続し、前記第4面と前記第5面との間の面であり、且つ、前記第4面及び前記第5面のそれぞれと直交しない第6面を有する、
請求項11に記載のコイルモジュール。 - 前記第6面は、複数の平面、又は、単一の曲面により構成される、
請求項12に記載のコイルモジュール。 - 請求項1から13のうちいずれか一項に記載のコイルモジュールと、
前記コイルモジュールと電気的に接続される送電用の共振コンデンサを含む電子部品と、
前記コイルモジュールと前記電子部品とを収容する筐体と、
前記筐体内において、前記コイルモジュールを囲む電磁気遮蔽体と、
を備えるワイヤレス送電装置。 - 請求項1から13のうちいずれか一項に記載のコイルモジュールと、
前記コイルモジュールと電気的に接続される受電用の共振コンデンサを含む電子部品と、
前記コイルモジュールと前記電子部品とを収容する筐体と、
前記筐体内において、前記コイルモジュールを囲む電磁気遮蔽体と、
を備えるワイヤレス受電装置。 - ワイヤレス送電装置と、
前記ワイヤレス送電装置から電力を受電するワイヤレス受電装置と、
を備え、
前記ワイヤレス送電装置と前記ワイヤレス受電装置の少なくとも一方は、請求項1から12のうちいずれか一項に記載のコイルモジュールを備える、
ワイヤレス電力伝送システム。
Priority Applications (1)
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JP2022032839A JP2023128475A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | コイルモジュール、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022032839A JP2023128475A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | コイルモジュール、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム |
Publications (1)
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JP2023128475A true JP2023128475A (ja) | 2023-09-14 |
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ID=87972958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022032839A Pending JP2023128475A (ja) | 2022-03-03 | 2022-03-03 | コイルモジュール、ワイヤレス送電装置、ワイヤレス受電装置、及びワイヤレス電力伝送システム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023128475A (ja) |
-
2022
- 2022-03-03 JP JP2022032839A patent/JP2023128475A/ja active Pending
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