JP2023127892A - エレベータシステム及び乗りかご内への乗車可能数報知方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023127892000001
【課題】かご内の混雑状況を数値化して、乗車可能な利用者人数、車いすやベビーカー台数をエレベータの到着を待つ利用者へ報知することで利便性を向上させる。
【解決手段】エレベータの乗りかご内に設けられ、乗りかご内の混雑状況を検知するかご内カメラと、前記かご内カメラからの検知情報に基づき、乗りかご内への乗車可能数を算出する混雑状況判断部と、算出された乗車可能数をかご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する報知部と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータシステム及び乗りかご内への乗車可能数報知方法に関する。
エレベータ乗場が混雑している場合、利用者は乗りかご内に乗り込むことができるか不安になる。また、乗場が空いていても到着した乗りかごが混んでいる場合には、乗りかご内に乗り込むことができない。特に、ベビーカー利用者や車いす利用者にとっては不便を感じることがある。
従来、利用者が乗りかごに乗り込むことができるか否かという不安を解消するための種々の提案がある。例えば、乗場に車椅子専用呼びを設置し、かご内混雑度はかご荷重の検出又はかご内カメラの撮像データで測定し、乗りかご内の混雑度から乗り込み可否を判断するものが知られている。
特開平7-69553号公報 特開2003-267637号公報
しかし、従来例では、利用者、車いすやベビーカーを使用する利用者は、乗場でエレベータの到着を待つ間に、事前に乗り込めるかご内のスペース状況を把握することができない。このため、乗り込み可否の判断が難しく、お互いの利用者が気を使う雰囲気となり、不快に感じることがある。
本発明は上記事情に鑑み、かご内の混雑状況を数値化して、乗車可能な利用者人数、車いすやベビーカー台数をエレベータの到着を待つ利用者へ報知することで利便性を向上させるエレベータシステム及び乗りかご内への乗車可能数報知方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための実施形態は、エレベータの乗りかご内に設けられ、乗りかご内の混雑状況を検知するかご内混雑検知センサと、前記かご内混雑検知センサからの検知情報に基づき、乗りかご内への乗車可能数を算出する混雑状況判断部と、算出された乗車可能数をかご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する報知部と、を備えるエレベータシステムである。
また、エレベータの乗りかご内に設けられたかご内混雑検知センサにより、乗りかご内の混雑状況を検知し、
エレベータの乗場に設けられた乗場混雑検知センサにより、乗場の混雑状況を検知し、前記かご内混雑検知センサからの検知情報に基づき、乗りかご内への乗車可能数を算出し、
乗場混雑検知センサで検知された検知情報に基づき、乗場に待機する利用者の乗車可能数を乗車の優先順位とともに算出し、算出された乗車可能数として、利用者数、ベビーカーの台数及び車いすの台数と、乗車の優先順位とを、かご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する、乗りかご内への乗車可能数報知方法である。
第1実施形態のエレベータシステムの構成を示す説明図。 第1実施形態のエレベータ制御装置の構成を示す説明図。 第1実施形態の動作を示すフローチャート。 表示の一例を示す説明図。 第2実施形態のエレベータシステムの構成を示す説明図。 第2実施形態のエレベータ制御装置の構成を示す説明図。 第2実施形態の動作を示すフローチャート。 優先度を加味した表示の一例を示す説明図。
<第1実施形態>
《第1実施形態の構成説明》
図1は、第1実施形態のエレベータシステムの構成を示す説明図、図2は、第1実施形態のエレベータシステムを構成するエレベータ制御装置のブロック図である。
図1に示すように、エレベータシステム100は、乗りかご10と、乗場20と、エレベータ制御装置30とを備える。
乗りかご10内には、かご内利用者11が操作するかご操作盤12と、かご内表示装置13と、かご内音声案内装置14と、かご内混雑検知センサとしてのかご内カメラ15とが設置されている。乗りかご10はテールコード16によりエレベータ制御装置30と接続されている。
また、乗場20には、乗場ドア21の横に乗場操作盤22と、乗場表示装置23と、乗場音声案内装置24とが設置されている。乗場20には、利用者25と、ベビーカーの利用者26とが乗りかご10の到着を待機している。
図2に示すように、第1実施形態のエレベータ制御装置30は、かご内画像入力部31と、混雑状況判断部32と、混雑状況出力部33とを備える。
かご内画像入力部31は、かご内カメラ15で撮像された乗りかご10内の画像データを入力する。
混雑状況判断部32は、入力された乗りかご10内の画像データを画像処理して、乗りかご10内の利用者数、ベビーカーの利用者数、車いす利用者数を認識して数値化し、かご内混雑度を算出する。また、算出された混雑度(数値化データ)と、かご内面積とを比較して乗りかご10内に乗車できる乗車可能数を算出する。この場合、乗車可能数としては、一般の利用者なら何人、ベビーカーの利用者なら何人、車いす利用者なら何人というように利用者の種別毎に算出する。
混雑状況出力部33は、乗車可能な利用者人数、ベビーカー台数と車いす台数を乗場表示装置23に表示し、乗場20の利用者へ報知する。また、乗場音声案内装置24に音声出力する。また、かご内利用者11に対して、かご内表示装置13に表示し、かご内音声案内装置14で音声案内する。
《第1実施形態の動作説明》
次に、本発明に係る第1実施形態のエレベータシステム100の動作を図3に示すフローチャートを参照して説明する。
図3に示すように、エレベータの運行中において、乗りかご10のかご内画像がかご内カメラ15によって撮像される。撮像されたかご内カメラ15からのかご内画像はかご内画像入力部31に入力される(ステップS1)。
混雑状況判断部32は、入力されたかご内画像から乗りかご10内の混雑度を算出する。すなわち、かご内画像を画像認識して乗りかご10内の利用者数、ベビーカーの利用者数(台数)、車いす利用者数(台数)を認識して数値化し、かご内混雑度を算出する(ステップS2)。
そして、算出された混雑度と、かご内面積とを比較して乗りかご10内に乗車できる数を算出する。この場合、一般の利用者なら何人、ベビーカーの利用者なら何人、車いす利用者なら何人というように利用者の種別毎に算出する(ステップS3)。
算出された乗車可能な利用者数に基づく画像データ、音声データを出力する(ステップS4)。すなわち、乗車可能の利用者人数、ベビーカーと車いす台数を乗場表示装置23に表示し、乗場の利用者へ報知する。また、乗場音声案内装置24に音声案内する。さらに、乗りかご10内ではかご内表示装置13に表示し、また、かご内音声案内装置14でかご内利用者11へ報知する。
図4は表示の一例を示している。図4に示すように、乗車可能数として、一般の利用者ならば6人、ベビーカーならば2台、車いすならば2台、乗車できることを模式的なアイコンとその数値とを表示している。この場合、「車いすやベビーカーをご利用のお客様を優先してくださいますよう、ご協力をお願いします。」というようなメッセージを表示する。
このように、第1実施形態によれば、乗りかご10内の混雑状況を「見える化」することができ、乗場の利用者25,26が事前に乗りかご10内の混雑状況を容易に把握することができる。また、ベビーカーや車いすの乗車可能数が表示されることにより、ベビーカーや車いすの利用者に対して優先的に利用を譲り、エスカレータや階段を使おうという判断の一助になる。
さらに、乗りかご10内では、乗客可能数をかご内表示装置13に表示し、また、かご内音声案内装置14でかご内利用者11へ報知することで、事前に乗車可能数を把握させることができる。このため、乗り込んでくる利用者のためにスペースを空けようとする判断の助けとなる。また、ベビーカーや車いすの利用者にとっては遠慮することがないという雰囲気を作ることができるので、乗場20でエレベータの到着を待つ利用者25,26の利用効率が向上する。
<第2実施形態>
《第2実施形態の構成説明》
図5は、第2実施形態のエレベータシステム200の構成を示す説明図、図6は、第2実施形態のエレベータ制御装置の構成を示す説明図である。
図5に示すように、第2実施形態では、乗場20に乗場混雑検知センサとしての乗場カメラ27を設置して乗場20を撮像して混雑度を把握できるようにしている。
また、図6に示すように、エレベータ制御装置40は、かご内画像入力部41と、乗場画像入力部42と、混雑状況判断部43と、混雑状況出力部44とを備える。
かご内画像入力部41は、かご内カメラ15で撮像された乗りかご10内の画像データを入力する。乗場画像入力部42は、乗場カメラ27で撮像された乗場20の画像データを入力する。
混雑状況判断部43は、入力された乗りかご10内の画像データを画像処理して、乗りかご10内の利用者数、ベビーカーの利用者数、車いす利用者数を認識して数値化し、かご内混雑度を算出する。また、算出された混雑度と、かご内面積とを比較して乗りかご10内に乗車できる乗車可能数を算出する。この場合、乗車可能数としては、一般の利用者25ならば何人、ベビーカーの利用者26ならば何人、車いすの利用者28ならば何人というように利用者の種別毎に算出する。また、混雑状況判断部43は、入力された乗場20の画像データを画像処理して、乗場20の利用者数、ベビーカーの利用者数、車いす利用者数を認識し、乗場20の混雑度を算出する。
混雑状況出力部33は、乗車可能な利用者人数、ベビーカー台数と車いす台数を乗場表示装置23に表示し、乗場20の利用者へ報知する。また、乗場音声案内装置24に音声出力する。また、また、かご内利用者11に対して、かご内表示装置13に表示し、かご内音声案内装置14で音声案内する。
《第2実施形態の動作説明》
次に、本発明に係る第2実施形態のエレベータシステム200の動作を図7に示すフローチャートを参照して説明する。
エレベータの運行中、図3に示すように、乗りかご10のかご内画像がかご内カメラ15によって撮像される。撮像されたかご内カメラ15からのかご内画像はかご内画像入力部41に入力される(ステップS11)。
また、乗場20の混雑状況が乗場カメラ27によって撮像される。撮像された乗場カメラ27からの乗場画像は乗場画像入力部42に入力される(ステップS12)。
混雑状況判断部43は、入力されたかご内画像から乗りかご10内の混雑度を算出する。すなわち、かご内画像を画像認識して乗りかご10内の利用者数、ベビーカーの利用者数、車いす利用者数を認識し、かご内混雑度を算出する(ステップS13)。
また、混雑状況判断部43は、入力された乗場画像から乗場の利用者数を算出する(ステップS14)。
そして、算出された乗りかご10内の混雑度と、かご内面積とを比較するとともに、乗場20で待機している利用者数を考慮して、乗りかご10内に乗車できる数を算出する。この場合、一般の利用者なら何人、ベビーカーの利用者なら何人、車いす利用者なら何人というように利用者の種別毎に算出する(ステップS15)。
算出された乗車可能な利用者数に基づく画像データ、音声データを出力する。すなわち、乗車可能の利用者人数、ベビーカーと車いす台数を乗場表示装置23に表示し、乗場の利用者へ報知する。また、乗場音声案内装置24に音声案内する。さらに、乗りかご10内には、乗場20で待機している利用者の数をベビーカーの利用者なら何人、車いす利用者なら何人というように利用者の種別毎に、かご内表示装置13に表示し、また、かご内音声案内装置14でかご内利用者11へ報知する(ステップS16)。その際、乗場20に待機している利用者の種別が判別できるので、図8の表示例に示すように、乗車可能数を優先順位を付して報知する。
このように、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。また、乗場カメラ27の画像データから乗場20で待機している利用者の種別、その数を把握することができるので、乗車の優先順位を付すことができ、乗場20の利用者は安心して待機することができる。さらに、乗りかご10内の利用者11に対して、例えば、「車いす利用者が2名乗車する予定ですので、スペースを空けるよう、ご協力ください。」等の事前案内を報知することができ、エレベータ利用の利便性がより一層、向上する。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…乗りかご、11…かご内の利用者、12…かご操作盤、13…かご内表示装置、14…かご内音声案内装置、15…かご内カメラ(かご内混雑検知センサ)、16…テールコード、20…乗場、21…乗場ドア、22…乗場操作盤、23…乗場表示装置、24…乗場音声案内装置、25…乗場の利用者、26…ベビーカーの利用者、27…乗場カメラ(乗場混雑検知センサ)、28…車いすの利用者、30,40…エレベータ制御装置、31,41…かご内画像入力部、32,43…混雑状況判断部、33,44…混雑状況出力部、42…乗場画像入力部、100,200…エレベータシステム

Claims (5)

  1. エレベータの乗りかご内に設けられ、乗りかご内の混雑状況を検知するかご内混雑検知センサと、
    前記かご内混雑検知センサからの検知情報に基づき、乗りかご内への乗車可能数を算出する混雑状況判断部と、
    算出された乗車可能数をかご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する報知部と、を備えるエレベータシステム。
  2. 前記混雑状況判断部は、前記かご内混雑検知センサで検知された検知情報に基づき、乗りかご内の利用者数、ベビーカーの台数、及び車いすの台数を数値化し、これらの数値化データとかご内面積とを比較して乗りかご内の乗車可能数を算出し、
    前記報知部は、乗車可能数として、利用者数、ベビーカーの台数、車いすの台数をかご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する報知する、請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. エレベータの乗場に設けられ、乗場の混雑状況を検知する乗場混雑検知センサとを更に備え、
    前記混雑状況判断部は、乗りかご内の乗車可能数を算出するとともに、乗場混雑検知センサで検知された検知情報に基づき、乗場に待機する利用者の乗車可能数を乗車の優先順位とともに算出し、
    前記報知部は、乗車可能数として、利用者数、ベビーカーの台数及び車いすの台数と、乗車の優先順位とを、かご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する、請求項1又は2に記載のエレベータシステム。
  4. エレベータの乗りかご内に設けられたかご内混雑検知センサにより、乗りかご内の混雑状況を検知し、
    前記かご内混雑検知センサからの検知情報に基づき、乗りかご内への乗車可能数を算出し、
    算出された乗車可能数をかご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する、乗りかご内への乗車可能数報知方法。
  5. エレベータの乗りかご内に設けられたかご内混雑検知センサにより、乗りかご内の混雑状況を検知し、
    エレベータの乗場に設けられた乗場混雑検知センサにより、乗場の混雑状況を検知し、
    前記かご内混雑検知センサからの検知情報に基づき、乗りかご内への乗車可能数を算出し、
    乗場混雑検知センサで検知された検知情報に基づき、乗場に待機する利用者の乗車可能数を乗車の優先順位とともに算出し、
    算出された乗車可能数として、利用者数、ベビーカーの台数及び車いすの台数と、乗車の優先順位とを、かご内表示装置、乗場表示装置に表示又は音声にて報知する、乗りかご内への乗車可能数報知方法。
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