JP2023127295A - 昇降式ホーム柵 - Google Patents

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育雄 櫻井
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Abstract

【課題】最下部のロープとホームとの隙間を減らし、子供の通り抜け防止や盲人からの認識が容易で、ロープの昇降動作も滑らかで車掌からの視認性も良い昇降式ホーム柵を実現する技術を提供すること。【解決手段】昇降式ホーム柵2の間隔調整機構部50は、1)複数のリンク64が折れ線状に連結され、2)1個おきのジョイント部65が遮断部6を1本ずつ支持しつつガイド部63で上下方向への移動が案内され、3)最上端のジョイント部65が所定位置で固定され、4)最下端のジョイント部65が駆動ベルト33に連結されている。駆動ベルト33は、駆動プーリ31と、昇降部20内の上部従動プーリ42,43並びに下部従動プーリ44,45と、に掛け回されている。【選択図】図4

Description

本発明は、昇降式ホーム柵に関する。
鉄道の駅のプラットホームから線路への旅客の転落を防止するホーム柵として、棒やロープなどの遮断部を昇降することで開閉する昇降式ホーム柵がある。
昇降式ホーム柵としては、例えば特許文献1の図2にて開示される形態が知られている。昇降式ホーム柵は、ロープを収納しないため、引き戸式のホーム柵のような戸袋部が不要となり、乗降客が通行する開口部(支柱間の間隔)を広く取ることができる。その為、列車のプラットホームに対する列車の停止位置が規定位置よりも多少ずれても乗降に支障が起き難い。また、プラットホームに支柱を設置する間隔もプラットホームの長さに合わせて変更し易い。
特開2015-217773号公報
特許文献1には2つの実施形態が記載されており、図2等に記載された第1の実施形態の方式では、昇降部が上昇するときには下のロープから順番にロープ間隔が狭くなって上昇してゆき、昇降部が降下するときに上のロープから順番にロープ間隔が広くなって降下してゆく動きをする。特許文献1の第1の実施形態の方式では、ロープ数を増やすほど、大型の昇降部が必要となるため、ホーム柵の全開状態において車掌がホーム柵近傍の乗降客の有無を確認し難くなる。
一方、特許文献1の図5等に記載された第2の実施形態の方式は、第1の実施形態の方式に比べて複雑な機構である。そのため、第1の実施形態の方式に比べて大型の昇降部が必要となることから、ホーム柵の全開状態における車掌によるホーム柵近傍の乗降客の有無の確認は、第1の実施形態の方式よりも難しくなる。
また、特許文献1に記載された2つの実施形態の方式は、何れも、比較的大きな単独の下部ローラを昇降部内に設置する構造のため、最下段のロープ位置をある程度高くせざるを得ない。その為、ホーム柵が全閉状態にあっても、プラットホームと最下段のロープとの隙間が大きくなる。この結果、例えば白杖を使用する視覚障害のある乗降客が白杖の先でロープの位置を確認することが難しいという欠点があった。また、下部ローラが必要な構造のため、最下部のロープ位置を子供の通り抜け防止のために更に低くするのは難しい。
本発明が解決しようとする課題は、最下部のロープとホームとの隙間を減らし、子供の通り抜け防止や盲人からの認識が容易で、ロープの昇降動作も滑らかで車掌からの視認性も良い昇降式ホーム柵を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明は、駆動部および当該駆動部により回転される駆動プーリを有する支柱と、上部従動プーリおよび下部従動プーリを有し、複数の遮断部を支持する昇降部と、前記駆動プーリ、前記上部従動プーリ、および前記下部従動プーリに張られた駆動ベルトと、を備え、前記駆動プーリの回転によって前記駆動ベルトが駆動し、前記支柱に対して前記昇降部が昇降することで、前記複数の遮断部を上下させる昇降式ホーム柵であって、前記昇降部は、前記複数の遮断部の上下間隔を、当該昇降部の昇降に連動させて広狭変更する間隔調整機構部、を有し、前記間隔調整機構部は、複数のリンクを線状に連結した伸縮リンク機構部であって、N個(Nは奇数)おきのジョイント部が前記遮断部を1本ずつ支持する伸縮リンク機構部と、前記伸縮リンク機構部の最上端のジョイント部を前記昇降部内の所定位置で固定するジョイント固定部と、前記伸縮リンク機構部の最下端のジョイント部を前記駆動ベルトに連結するジョイント連結部と、M個(Mは奇数)おきのジョイント部の上下方向への移動を案内するガイド部と、を有する、昇降式ホーム柵である。
第2の発明は、前記上部従動プーリが、前記伸縮リンク機構部のリンク揺動方向に離して配置された複数のプーリを有し、前記下部従動プーリは、前記伸縮リンク機構部のリンク揺動方向に離して配置された複数のプーリを有する、第1の発明の昇降式ホーム柵である。
第3の発明は、前記駆動ベルトが、前記駆動プーリ、前記上部従動プーリ、および前記下部従動プーリに掛け回された環状ベルトである、第1又は第2の発明の昇降式ホーム柵である。
第4の発明は、前記ガイド部が、上下方向に沿って前記昇降部の筐体に開口する直線ガイド孔と、前記直線ガイド孔に沿ってスライドするスライダー部であって、前記M個おきのジョイント部が回転可能に接続される複数のスライダー部と、を有する、第1から第3の何れかの発明の昇降式ホーム柵である。
第5の発明は、Nは1であり、Mは1である、第1から第4の何れかの発明の昇降式ホーム柵である。
本発明の形態によれば、昇降式ホーム柵は、昇降部が昇降すると遮断部が昇降するのに合わせて、伸縮リンク機構部を上下に伸び縮みさせることができる。昇降部が上昇するとリンク端の間隔(すなわち遮断部の間隔)が縮小し、昇降部が降下するとリンク端の間隔が拡大する。特許文献1に比べると、昇降部内に占めるリンクの大きさが小さくて済むので昇降部の大型化を抑制できる。
また、上部従動プーリを複数のプーリとし、下部従動プーリを複数のプーリとしたことで、各プーリの径を小さくすることができる。これにより、最下段の遮断部の位置をより低くすることができるため、プラットホームと最下段の遮断部との隙間を小さくすることが可能となる。
よって、最下部のロープとホームとの隙間を減らし、子供の通り抜け防止や盲人からの認識が容易で、ロープの昇降動作も滑らかで車掌からの視認性も良い昇降式ホーム柵を実現できる。
また、本発明の形態によれば、リンクを線状に連結した伸縮リンク機構部を用いて、複数の遮断部の上下方向の間隔を拡縮できる。単純な構造であるが故に軽量でありながらも信頼性が高い。伸縮リンク機構部が全ての遮断部を連結していることになるので、一部の遮断部のみを動かすことは困難であり、全閉状態において一部の遮断部を動かしてホーム柵を通り抜けるのは困難である。つまり、防護柵として安全性が高い。
昇降式ホーム柵の全閉状態を示すホーム側から見た正面図。 昇降式ホーム柵の全開状態を示すホーム側から見た正面図。 支柱の構成例を示す図であって、全閉状態において遮断部の長手方向から見た側面視内部構造図。 全閉状態の昇降ユニットをホーム側から見た、図3のIV-IV断面図。 昇降部の構造例を示す図であって、全閉状態の昇降部をX軸プラス側から見たZY断面図。 全開状態の昇降ユニットをホーム側から見た、図3のIV-IV断面図。 第1の変形例である昇降式ホーム柵の構成例を示すXZ断面図。 第1の変形例である昇降式ホーム柵の構成例を示すYZ断面図。 第2の変形例である昇降式ホーム柵の構成例を示すYZ断面図。
以下、本発明の実施形態の一例を説明するが、本発明を適用可能な形態が以下の実施形態に限られないことは勿論である。なお、各図には共通する右手系の直交3軸を記している。X軸はプラットホーム3の長手方向に沿った水平軸である。Y軸は、ホーム側から軌道側を向く方向に沿った水平軸である。Z軸は、上下の高さ方向に沿った垂直軸である。X軸プラス方向を「右」、X軸マイナス方向を「左」、Z軸プラス方向を「上」、Z軸マイナス方向を「下」と呼称する。
図1は、昇降式ホーム柵2の全閉状態を示すホーム側から見た正面図である。図2は、昇降式ホーム柵2の全開状態を示す正面図である。全開状態は、昇降式ホーム柵2の開口部が全開口している状態である。
昇降式ホーム柵2は、プラットホーム3の上面に立設された隣り合う昇降ユニット4(4a、4b)の間に複数の遮断部6を渡し、それらを上下動させて開閉するホーム柵である。図1と図2では、昇降ユニット4を2本だけ示しているが、実際の運用ではプラットホーム3の軌道側端部にプラットホーム3の長手方向に沿って2本以上の昇降ユニット4が立設される。また、図1と図2では、図示の関係で左側の昇降ユニット4aと右側の昇降ユニット5bとの間隔を短く示したが、より広い間隔に設定することが可能である。
遮断部6は、全閉状態において、軌道側とホーム側との間を遮断して、隣り合う昇降ユニット4の間の人の通行を阻止する阻止部材である。例えば、遮断部6は、ロープ、鎖、棒、などの線状部材により実現される。
昇降ユニット4は、プラットホーム3の上面に立設される支柱10と、支柱10に対して上下動する昇降部20と、を有する。支柱10に対する昇降部20のスライド機構および昇降機構は従来技術を適用することができるため、図示を省略している。
スライド機構は、昇降部20を支柱10に対して上下方向に移動自在に支持する。スライド機構は、例えば支柱10に固定されたガイドレールと、昇降部20に固定されたスライダーと、によって実現できる。
昇降機構は、昇降部20を支柱10に対して上下動させる。昇降機構は、例えば、昇降部20が、支柱10との対向面に上下に張られた直状の歯付ベルトを有し、支柱10が当該歯付ベルトと噛み合う歯付プーリと、歯付プーリを駆動させるモータとを有する。そして、モータを駆動させることで、歯付ベルトを引き上げる方向へ歯付プーリを回転させることで昇降部20を上昇させ、歯付ベルトを引き下げる方向へ歯付プーリを回転させることで昇降部20を降下させることができる。
なお、歯付ベルトと歯付プーリとの組み合わせに代えて、ラックと平歯車との組み合わせにより昇降機構を実現してもよい。また、スライド機構と昇降機構部を、ボールベアリング式直動機構などにより置き換えて実現してもよい。
図3は、昇降ユニット4の構造例を示す図であって、昇降ユニット4の上端をXY面でカットして、昇降ユニット4を真上から見下ろした図である。図3の上側が軌道側、図3の下側がホーム側である。
支柱10は、縦長の筐体内部に、駆動部12と、駆動部12を駆動制御するための電気・電子部品を有する制御装置17と、を有する。
駆動部12は、モータと、減速ギアボックスとを有する。
モータは、例えば回転位置/角度を精確に制御可能なサーボモータによって構成され、回転を停止状態で維持するブレーキ機能を有しており、制御装置17により駆動制御される。減速ギアボックスは、モータの回転力を減速して出力軸を回転させる。減速ギアボックスの出力軸はY軸方向に沿った方向で支持されており、減速ギアボックスの出力軸には駆動プーリ31が固定されている。つまり、モータの駆動力は、減速ギアボックスを介して駆動プーリ31を回転させる。
図4は、全閉状態の昇降ユニット4をホーム側から見た、図3のIV-IV断面図である。
駆動プーリ31には、駆動ベルト33が掛けられている。駆動ベルト33は、歯付の環状ベルトであって、支柱10の内部と昇降部20の内部とに跨がるようにして、XZ面に沿って掛け回されている。
具体的には、駆動ベルト33は、駆動プーリ31から時計回りに、上方従動プーリ41、左上部従動プーリ42、右上部従動プーリ43、右下部従動プーリ44、左下部従動プーリ45、下方従動プーリ46、に順に架け渡されて駆動プーリ31に戻る。
上方従動プーリ41は、駆動プーリ31よりも上方の支柱10内にて、Y軸方向を向いた軸で支持されている。下方従動プーリ46は、駆動プーリ31よりも下方の支柱10内にて、Y軸方向を向いた軸で支持されている。これらのプーリの何れかをテンションプーリとすると好適である。
左上部従動プーリ42と右上部従動プーリ43とは、歯付の小径プーリであって上部従動プーリを構成し、昇降部20の上方内部空間にて、Y軸方向を向いた軸で支持されている。左上部従動プーリ42と右上部従動プーリ43とは、昇降部20の左右方向(X軸方向)に離して配置されている。
右下部従動プーリ44と左下部従動プーリ45とは、歯付の小径プーリであって下部従動プーリを構成し、昇降部20の下方内部空間にて、Y軸方向を向いた軸で支持されている。右下部従動プーリ44と左下部従動プーリ45とは、昇降部20の左右方向(X軸方向)に離して配置されている。
図5は、昇降部20の構造例を示す図であって、全閉状態の昇降部20をX軸プラス側から見たYZ断面図である。
図4および図5に示すように、昇降部20は、間隔調整機構部50を有する。間隔調整機構部50は、複数の遮断部6の上下間隔を、昇降部20の昇降に連動させて広狭変更する。具体的には、間隔調整機構部50は、伸縮リンク機構部60と、ジョイント固定部61と、ジョイント連結部62と、ガイド部63と、を有する。
伸縮リンク機構部60は、8本のロッド状のリンク64(64a,64b,…)を、ジョイント部65(65a,65b,…)で折れ線状に連結したオープン型のリンク機構部である。N個(Nは奇数。図4から図6の例では「1」)おきのジョイント部65が、遮断部6を結束する結束具66(図5参照)を有し、遮断部6を1本ずつ支持する。
ジョイント固定部61は、伸縮リンク機構部60の最上端のジョイント部65(65a)を昇降部20の筐体内の所定位置で固定する。
ジョイント連結部62は、伸縮リンク機構部60の最下端のジョイント部65(65j)を駆動ベルト33に連結する。
ガイド部63は、遮断部6を支持するジョイント部65の上下方向への移動を案内する。具体的には、ガイド部63は、上下方向に沿って昇降部20の筐体に開口する直線ガイド孔67と、直線ガイド孔67に沿ってスライドするスライダー部68と、を有する。
スライダー部68は、図5に示すように、9個あるジョイント部65(65a,65b,…)のうち、上から1個目のジョイント部65a、3個目のジョイント部65c、5個目のジョイント部65e、7個目のジョイント部65g、9個目のジョイント部65j、つまり1個おきのジョイント部65それぞれに対応して用意されている。スライダー部68は、Y軸マイナス側(ホーム側)がジョイント部65に接続され、Y軸プラス側(軌道側)が遮断部6を固定するための結束具66に接続されている。
次に、昇降式ホーム柵2の動作について説明する。
全閉状態(図1、図4参照)から全開状態(図2参照)に移行する場合、昇降式ホーム柵2は、昇降機構による昇降部20の上昇動作時に駆動部12のモータのブレーキを解除してモータを回転駆動させて駆動プーリ31を図4に向かって反時計回りに回転駆動させる。すると、駆動ベルト33も図4に向かって反時計回りを始め、ジョイント連結部62は上方へ引き上げられるようにして上昇する。
ジョイント連結部62が上昇すると、伸縮リンク機構部60は伸びた状態から折りたたまれ始める。
具体的には、ジョイント連結部62に連結された最下端のジョイント部65jが直線ガイド孔67に沿って上昇し、最下端のリンク64hが上昇する。下から3つ目のジョイント部65gも直線ガイド孔67にガイドされるので、下から2つ目のジョイント部65hがX軸マイナス方向へずれるようにしてリンク64hが揺動する。下から2つ目のジョイント部65hがX軸マイナス方向へずれることで、下から2本目のリンク64gが連動してX軸方向へ揺動する。
よって、昇降式ホーム柵2が全閉状態から全開状態に移行する際の、ガイド部63によりガイドされるジョイント部65を起点として見たリンク64の揺動方向Dは、X軸に沿った方向(左右方向)と言える。
ジョイント連結部62の上昇が更に続くと、やがてリンク64hとリンク64gとによるジョイント部65hでの屈曲が限界に至り、最下端のリンク64hが下から3本目のリンク64fに突き当たる。この突き当たりが生じると、ジョイント連結部62の上昇は下から3本目のリンク64fおよびこれに接続する下から3つ目のジョイント部65gを押し上げ始める。
つまり、最下端のジョイント部65jから順に上昇を開始し、上昇を開始したジョイント部65jの直上に連接された2つのリンク64が折りたたまれるように揺動しつつ上昇し、折りたたみによる屈曲の限界に至ると、次のジョイント部65が上昇を開始する。こうした「上昇の伝播」が下から順に繰り返されて伸縮リンク機構部60は縮まる。伸縮リンク機構部60が縮まることで、遮断部6は下から順番に上昇してゆく。
そして、昇降式ホーム柵2は、全開状態の所定位置まで昇降部20を上昇させると、上昇動作を停止する。昇降式ホーム柵2は、昇降部20の上昇停止と同時に(又は相前後して)駆動部12のモータの駆動を停止してブレーキを作動させ、伸縮リンク機構部60を停止させる。駆動部12のモータの駆動を停止すると、伸縮リンク機構部60は、図6に示すように昇降部20内の上方で最も縮んだ状態となる。
具体的には、伸縮リンク機構部60が図6のように最も縮んだ状態となるのに必要な駆動ベルト33の回動長と、当該回動長を実現するモータの所要回転角度と、を予め求めておく。そして、モータの反時計回りの回転開始からの回転角度が、この所要回転角度に達するとモータを停止させる。
全開状態(図2、図6参照)から全閉状態(図1、図4参照)に移行するには、昇降式ホーム柵2は、昇降機構による昇降部20の降下動作時に駆動部12のモータのブレーキを解除してモータを回転駆動させて駆動プーリ31を図6に向かって時計回りに回転駆動させる。すると、駆動ベルト33も時計回りを始め、ジョイント連結部62は直線ガイド孔67に案内されながら降下する。
伸縮リンク機構部60のリンク64およびジョイント部65は、全閉状態から全開状態への動作とは逆に、図4の状態に戻る。具体的には、最下端のジョイント部65jが降下し始めると、最上端のジョイント部65aがジョイント固定部61に固定されている伸縮リンク機構部60全体の自重により、連接された最上端のリンク64aとその直下のリンク64bとが伸長し始める。そして伸長の限界に至ると、その下のリンク64が伸長するという「降下の伝播」が上から順に繰り返されて伸縮リンク機構部60が伸長する。すなわち、伸縮リンク機構部60の各リンク64は、図6に示すX軸方向に沿った寝た状態から、図4に示すY軸方向に沿った立った状態に変化する。よって、昇降式ホーム柵2が全開状態から全閉状態に移行する際の、ガイド部63によりガイドされるジョイント部65を起点として見たリンク64の揺動方向Dも、X軸に沿った方向(左右方向)と言える。
以上、本実施形態の昇降式ホーム柵2は、リンク64を直線的に連結した伸縮リンク機構部60を採用し、最下端のジョイント部65jを駆動ベルト33で昇降するだけで伸縮させることができる。従って、遮断部6の数を増やしても、リンク64およびジョイント部65が増えるだけで、昇降部20のX軸方向の幅が大きくなることがないため、昇降部20の大型化を抑制することができる。
また、昇降部20を上昇させた際に、折りたたまれるリンク64が昇降部20内を占有する大きさ(特にX軸方向の幅)は小さくて済む。そのため昇降部20の大型化を抑制することができる。
よって、昇降式ホーム柵2の開口部を全開にした全開状態において、車掌がホーム柵近傍の乗降客の有無を確認し易くなる。
また、昇降式ホーム柵2では、駆動ベルト33の昇降部20内の上部の折り返しを左上部従動プーリ42および右上部従動プーリ43の2つのプーリでなる上部従動プーリで実現し、駆動ベルト33の昇降部20内の下部の折り返しを右下部従動プーリ44および左下部従動プーリ45の2つのプーリでなる下部従動プーリで実現している。単独の従動プーリのみで駆動ベルト33を折り返すよりも、折り返すX軸方向の間隔を自在に設定することができる。また、最下段の遮断部6の位置をより低くすることができるため、プラットホーム3と最下段の遮断部6との隙間を小さくすることができる。本構造により、子供の通り抜け防止を図ることができること、盲人からの認識が容易となること、ロープの昇降動作が滑らかになること、車掌からの視認性が良いこと、を実現できる。
また、リンクを線状に連結した伸縮リンク機構部を用いて、複数の遮断部6の上下方向の間隔を拡縮できる。単純な構造であるが故に軽量でありながらも信頼性が高い。伸縮リンク機構部が全ての遮断部6を連結していることになるので、一部の遮断部6のみを動かすことは困難であり、全閉状態において一部の遮断部6を動かして昇降式ホーム柵2を通り抜けるのは困難である。つまり、防護柵として安全性が高い。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な形態は、上記実施形態に限らず、適宜構成要素の追加・省略・変更を施すことができる。
上記実施形態では、間隔調整機構部50が、N個(N=1)おきのジョイント部65で遮断部6を1本ずつ支持し、M個(M=1)おきのジョイント部65をガイド部63で上下方向への移動を案内する構成を例示したが、N値およびM値の設定はこれに限らない。但し、N値およびM値は奇数が好適である。
例えば、図5を参照して示した上記実施形態をベースにして、ジョイント部65cおよびジョイント部65gから結束具66を省略してもよい。すなわち、間隔調整機構部50が、N個(N=3)おきのジョイント部65で遮断部6を1本ずつ支持し、M個(M=1)おきのジョイント部65をガイド部63が上下方向への移動を案内する構成としてもよい。
また例えば、図7および図8に示す昇降式ホーム柵2Bの構成とすることもできる。
図7は、昇降式ホーム柵2Bの変形例の構成例を示すXZ断面図(図3のIV-IV断面図相当)である。図8は、昇降式ホーム柵2Bの変形例の構成例を示すYZ断面図である。昇降式ホーム柵2Bの間隔調整機構部50Bは、16本のリンク64を用いて、N個(N=3)おきのジョイント部65で遮断部6を1本ずつ支持し、M個おき(M=3)のジョイント部65をガイド部63が上下方向への移動を案内する。リンク64を増やすと、リンク64が短くなり、全開状態における伸縮リンク機構部60BのX軸方向の大きさを縮小し、昇降部20のX軸方向の大きさを更に小さくすることができる。
また例えば、図9に示す昇降式ホーム柵2Cの間隔調整機構部50Cのように、様々な奇数のN値および奇数のM値を混在させる構成としてもよい。
また、伸縮リンク機構部60が有するリンク64およびジョイント部65の数も、上記実施形態および変形例の数に限らず適宜設定可能であり、その数に応じてN値およびM値は上記実施形態および変形例で示した値よりも大きな値としてもよい。
2…昇降式ホーム柵
4…昇降ユニット
6…遮断部
10…支柱
12…駆動部
17…制御装置
20…昇降部
31…駆動プーリ
33…駆動ベルト
41…上方従動プーリ
42…左上部従動プーリ
43…右上部従動プーリ
44…右下部従動プーリ
45…左下部従動プーリ
46…下方従動プーリ
50…間隔調整機構部
60…伸縮リンク機構部
61…ジョイント固定部
62…ジョイント連結部
63…ガイド部
64…リンク
65…ジョイント部
66…結束具
67…直線ガイド孔
68…スライダー部
D…リンク揺動方向

Claims (5)

  1. 駆動部および当該駆動部により回転される駆動プーリを有する支柱と、
    上部従動プーリおよび下部従動プーリを有し、複数の遮断部を支持する昇降部と、
    前記駆動プーリ、前記上部従動プーリ、および前記下部従動プーリに張られた駆動ベルトと、
    を備え、前記駆動プーリの回転によって前記駆動ベルトが駆動し、前記支柱に対して前記昇降部が昇降することで、前記複数の遮断部を上下させる昇降式ホーム柵であって、
    前記昇降部は、
    前記複数の遮断部の上下間隔を、当該昇降部の昇降に連動させて広狭変更する間隔調整機構部、
    を有し、
    前記間隔調整機構部は、
    複数のリンクを線状に連結した伸縮リンク機構部であって、N個(Nは奇数)おきのジョイント部が前記遮断部を1本ずつ支持する伸縮リンク機構部と、
    前記伸縮リンク機構部の最上端のジョイント部を前記昇降部内の所定位置で固定するジョイント固定部と、
    前記伸縮リンク機構部の最下端のジョイント部を前記駆動ベルトに連結するジョイント連結部と、
    M個(Mは奇数)おきのジョイント部の上下方向への移動を案内するガイド部と、
    を有する、
    昇降式ホーム柵。
  2. 前記上部従動プーリは、前記伸縮リンク機構部のリンク揺動方向に離して配置された複数のプーリを有し、
    前記下部従動プーリは、前記伸縮リンク機構部のリンク揺動方向に離して配置された複数のプーリを有する、
    請求項1に記載の昇降式ホーム柵。
  3. 前記駆動ベルトは、前記駆動プーリ、前記上部従動プーリ、および前記下部従動プーリに掛け回された環状ベルトである、
    請求項1又は2に記載の昇降式ホーム柵。
  4. 前記ガイド部は、
    上下方向に沿って前記昇降部の筐体に開口する直線ガイド孔と、
    前記直線ガイド孔に沿ってスライドするスライダー部であって、前記M個おきのジョイント部が回転可能に接続される複数のスライダー部と、
    を有する、
    請求項1から3の何れか一項に記載の昇降式ホーム柵。
  5. Nは1であり、
    Mは1である、
    請求項1から4の何れか一項に記載の昇降式ホーム柵。
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