以下、本開示の実施の形態に係るホームドアについて図面を参照して詳細に説明する。なお、図中、同一又は同等の部分には同一の符号を付す。図に示す直交座標系XYZにおいて、ホームドアをプラットホームの、軌道と反対側の正面側から視たときの、左右方向をX方向、上下方向をZ方向、Z軸とX軸とに直交する方向がY軸である。以下、適宜、この座標系を引用して説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係るホームドアは、戸袋と扉が筒状部材によって形成されたホームドアである。まず、図1−図9を参照して、ホームドアの構成について説明する。
図1−図4は、実施の形態1に係るホームドア1Aの正面図、上面図、左側面図、右側面図である。図5−図8は、図1に示すV−V断面線、VI−VI断面線、VII−VII断面線、VIII−VIII断面線の断面図である。図9は、図1に示すVI−VI断面線の拡大断面図である。
なお、図1−図9は、ホームドア1Aが備える右扉20R、左扉20Lが戸袋10から進み出た状態を示している。また、図2では、理解を容易にするため、ホームドア1A内部にある梁部材13F、13B、摺動部材24R、24L等を点線で示し、支柱11R、11Lを省略している。さらに、図6及び図9では、梁部材13F、13Bを一体的な部材として図示している。
図1に示すように、ホームドア1Aは、鉄道のプラットホーム100に設置される戸袋10と、戸袋から進退する右扉20R、左扉20Lと、を備える。
戸袋10は、風を通すため、柱状の部材と筒状の部材が組み合わされることにより形成されている。
詳細には、戸袋10は、図1及び図2に示すように、プラットホーム100に固定され、鉛直方向に延在する支柱11R、11Lと、支柱11R、11Lの上端側に配置されたカバー部材12と、支柱11R、11Lに固定され、水平方向に延在する複数の梁部材13F、13Bと、を有する。
なお、後述するが、梁部材13F、13Bは、右扉20R、左扉20Lの進退方向に等しい方向に延在する。また、鉛直方向とは、図面に示すZ方向のことである。水平方向とは、Z方向に垂直な方向、すなわち、XY平面に平行な方向のことである。
支柱11R、11Lは、図示しないが、四角筒状に形成されている。それら下端には、図1、図3及び図4に示すように、板状に形成された脚部110R、110Lが設けられている。
脚部110R、110Lは、図1に示すように、左右方向に離れて配置されている。そして、脚部110R、110Lがプラットホーム100に固定されている。これにより、支柱11R、11Lは、プラットホーム100に固定されている。
これに対して、支柱11R、11Lの上端には、図6、図8及び図9に示すように、上梁15が設けられ、その上梁15をカバー部材12が覆っている。
カバー部材12は、図1、図6及び図8に示すように、上側から覆う屋根カバー部121と、屋根カバー部121の下で、戸袋10の上部を覆う上カバー部122と、を有する。支柱11R、11Lの上端側には、図1に示すように、制御盤、操作盤等の制御機器14と後述する駆動部材30R、30Lが配置される。屋根カバー部121と上カバー部122は、それら制御機器14と駆動部材30R、30Lを覆って、制御機器14と駆動部材30R、30Lを保護する。
支柱11R、11Lには、図示しないが、左右方向に貫通する貫通孔が形成されている。この貫通孔は、支柱11R、11Lの上下方向に一定のピッチで合計2列、複数個開けられている。そして、支柱11R、11Lには、貫通孔それぞれと左右方向に重なる位置に、図6、図8及び図9に示す梁部材13F、13Bが接合されている。
なお、支柱11R、11Lの上記一定のピッチは、ピッチがある程度異なっていても良い。
梁部材13F、13Bは、図2に示すように、筒状に形成されている。詳細には、梁部材13F、13Bは、図6、図8及び図9に示すように、角が丸められた四角筒状に形成されている。これは、後述するように、その内部から、右扉20R、左扉20Lが備えるバー部材23R、23Lが進退するからである。そして、梁部材13Fと13Bは、図1及び図2に示すように、左右方向かつ水平方向へ、すなわち右扉20R、左扉20Lの進退方向に直線的に延在している。さらに、梁部材13F、13Bの両端は、図1に示す支柱11Rと11Lに接合されている。これにより、梁部材13F、13Bは、支柱11R、11Lによって支持される。
なお、梁部材13Fと13Bが延在する左右方向かつ水平方向は、本明細書でいうところの梁部材13F、13Bが延在する一方向の一例である。また、右扉20R、左扉20Lの進退方向のことである。
これら梁部材13Fと13Bは、図2に示すように、正面から背面に向かう方向に、すなわち、前後方向、具体的にはY軸方向に互いに重なり合っている。詳細には、梁部材13F、13Bは、図6、図8及び図9に示すように、プラットホーム100から同じ高さに配置されている。そして、梁部材13F、13Bは、上述したように左右方向かつ水平方向へ、すなわち右扉20R、左扉20Lの進退方向に直線的に延在している。このため、梁部材13F、13Bは、互いに平行である。その結果、梁部材13F、13Bは、前後方向に互いに重なり合っている。これは、前後方向に吹く風の障害物となることを防ぐためである。
また、戸袋10では、この前後方向に重なり合う梁部材13F、13Bを一つの組の梁部材13F、13Bとする場合に、それら複数の組の梁部材13F、13Bが鉛直方向に等ピッチに配列されている。これにより、鉛直方向に隣り合う一組の梁部材13F、13Bとの間に、図1に示す間隔S1が形成されている。この間隔S1は、人の頭、例えば、幼児、子供の頭の直径よりも小さい。これにより、梁部材13F、13Bは、人の通過を阻止する。また、これにより、梁部材13F、13Bは、風が前後方向に吹き抜けることを可能にしている。その結果、梁部材13F、13Bには、風圧がかかりにくい。
なお、梁部材13F、13Bは一体であることが望ましい。梁部材13F、13Bが別部材である場合と比較して、戸袋10の部品点数を少なくして戸袋10を組み立てやすくできるからである。
また、梁部材13F、13Bの鉛直方向でのピッチは、一定のピッチのほか、一部の梁部材13F、13Bの鉛直方向でのピッチが他の梁部材13F、13Bの鉛直方向でのピッチが異なっていても良い。
一方、図示しないが、梁部材13Fの右端は、開放され、その右端から右扉20Rのバー部材23Rが差し込まれている。また、梁部材13Bの左端が開放されている。そして、梁部材13Bの左端から左扉20Lのバー部材23Lが差し込まれている。
右扉20R、左扉20Lは、上述したバー部材23R、23Lを備える。そして、右扉20R、左扉20Lは、風を通すため、これらバー部材23R、23Lが組み合わされることにより形成されている。
詳細には、右扉20R、左扉20Lは、図1及び図2に示すように、梁部材13F、13Bと同数のバー部材23R、23Lと、バー部材23R、23Lそれぞれの端部に設けられた摺動部材24R、24Lと、バー部材23R、23Lと接続され、駆動部材30R、30Lによって左右方向にスライドするスライドバー25UR、25LR、25UL、25LLと、を有する。
なお、上記の、バー部材23R、23Lそれぞれの端部は、本明細書でいうところの末端部の一例である。
バー部材23R、23Lは、図5−図8に示すように、断面視楕円状かつ筒状に形成されている。そして、バー部材23R、23Lは、その断面形状のまま直線的に延在している。
ここで、断面視とは、バー部材23R、23Lが延在する左右方向に垂直な平面、すなわちYZ平面でバー部材23R、23Lを切断したときの断面で視たときのことをいう。なお、梁部材13F、13B、摺動部材24R、24Lについても同様である。以下、単に断面視という。
バー部材23R、23Lは、断面視で長軸が梁部材13F、13Bの内径よりも小さい。これにより、バー部材23R、23Lは、梁部材13F、13Bの内部へ進退可能である。そして、図2に示すように、バー部材23Rの左端側が、梁部材13Fに入れられている。また、バー部材23Lの右端側が梁部材13Bに入れられている。それら梁部材13F、13Bの内部には、バー部材23Rの左端とバー部材23Lの右端に接続された摺動部材24R、24Lが配置されている。
摺動部材24Rと24Lは、図9に示すように、断面視で梁部材13Fと13Bの内壁面と同形の板面外形を有する板の形状に形成されている。そして、その板の外周コーナー部が丸められている。これにより、摺動部材24Rと24Lは、梁部材13Fと13Bの内壁に嵌合している。その結果、摺動部材24Rと24Lは、梁部材13Fと13Bに保持されている。そして、摺動部材24Rと24Lは、梁部材13Fと13Bに保持され、かつバー部材23Rとバー部材23Lが固定されることにより、図2に示すように、バー部材23Rと23Lの軸を同じ左右方向に向けさせている。そして、これにより、摺動部材24Rと24Lは、上述した一組の梁部材13F、13B内において、バー部材23R、23Lを同じ高さに位置させて、水平方向に配列する。
なお、水平方向に配列するには、バー部材23R、23Lの高さが等しく、かつバー部材23Lがバー部材23Rの軌道側に並ぶ状態に配置すると良い。例えば、Y軸方向の位置が同じ、かつX軸方向に並んだ、いわゆる左右一体型のホームドアのバー部材23R、23Lの場合、高さが等しく、かつ軌道側に並ぶことにより、水平方向に配列すると良い。
摺動部材24Rと24Lは、図9に示すように、梁部材13F、13Bそれぞれに嵌め込まれている。そして、摺動部材24Rと24Lは、上述したように、バー部材23Rと23Lそれぞれ右方向と左方向に延在させている。その結果、バー部材23R、23Lは、図1に示すように、鉛直方向に等ピッチに配列されている。そして、バー部材23R同士の間とバー部材23L同士の間には、鉛直方向に向かって間隔S2が設けられている。この間隔S2は、梁部材13F、13Bそれぞれの間隔S1よりも大きく、人の頭よりも小さい。これにより、バー部材23R、23Lは、梁部材13F、13Bと同様に、人の通過を阻止すると共に、風の吹き抜けを可能にしている。
図9に戻って、摺動部材24Rと24Lは、バー部材23Rと23Lの断面視楕円の長軸方向を特定の方向に向けた状態で、バー部材23Rと23Lと結合されている。
詳細には、摺動部材24Rと24Lには、断面視の長手方向を軌道と反対側へ傾斜させた状態でバー部材23Rと23Lが結合されている。これにより、バー部材23Rと23Lは、軌道側、すなわち−Y側が低く、軌道側と反対側、すなわち+Y側が高い。その結果、摺動部材24Rと24Lは、−Y側から吹き上げる風がバー部材23Rの間を通過しやすくしている。これにより、バー部材23R、23Lにかかる風圧が小さい。
なお、断面視の長軸方向は、本明細書でいうところの断面での長手方向の一例である。
さらに、摺動部材24Rと24Lの外径は、梁部材13Fと13Bの内壁に沿って摺動可能な程度に梁部材13Fと13Bの内径よりも小さい。そして、摺動部材24R、24Lは、後述するスライドバー25UR、25LR、25UL、25LLがスライドすることにより、梁部材13F、13Bの内壁に沿って摺動する。その結果、摺動部材24R、24Lは、バー部材23R、23Lを左右方向に移動させる。これにより、摺動部材24R、24Lは、バー部材23R、23Lを梁部材13F、13Bから進退させる。
一方、バー部材23Rの右端とバー部材23Lの左端は、図1に示すように、連結バー26Rと26Lに接続されている。
詳細には、連結バー26R、26Lは、図3及び図4に示すように、細長い四角筒状に形成され、鉛直方向に延在している。そして、連結バー26Rは、図1に示すように、バー部材23Rそれぞれに接続されている。これにより、連結バー26Rは、バー部材23R同士を連結している。同様に、連結バー26Lは、バー部材23Lそれぞれに接続され、バー部材23L同士を連結している。
また、連結バー26Rは、バー部材23Rよりも上に配置されたスライドバー25URと、バー部材23Rよりも下に配置されたスライドバー25LRと、に接続されている。これにより、連結バー26Rは、バー部材23R同士に加え、スライドバー25URとスライドバー25LRを連結している。
同様に、連結バー26Lは、バー部材23Lよりも上に配置されたスライドバー25ULと、バー部材23Lよりも下に配置されたスライドバー25LLと、に接続されている。これにより、連結バー26Lは、バー部材23L同士、スライドバー25UL及び、スライドバー25LLを連結している。
なお、連結バー26R、26Lは、本明細書でいうところの連結部材の一例である。
スライドバー25UR、25LR、25UL、25LLは、図5−図9に示すように、断面視四角形状に形成されている。そして、図1に示すように、左右方向にその断面形状のまま延在している。
また、スライドバー25UR、25ULは、リニアガイド機構によって左右方向かつ水平方向にスライド可能に保持されている。
詳細には、戸袋10は、図6、図8及び図9に示すように、支柱11R、11Lによって支持された上梁15を備える。そして、上梁15には、図9に示すように、リニアガイドレール27UR、27ULが設けられている。それらリニアガイドレール27UR、27ULは、図示しないが、左右方向かつ水平方向に延在している。そして、スライドバー25UR、25ULは、リニアガイドレール27UR、27ULを転動するベアリングブロック28UR、28ULを有する。なお、ベアリングブロック28UR、28ULは、スライドブロックともいう。
上述したスライドバー25UR、25ULは、駆動部材30R、30Lによって左右方向に移動することにより、リニアガイドレール27UR、27ULに沿って、左右方向かつ水平方向にスライドする。上述したように、スライドバー25LR、25LLは、連結バー26R、26Lによってスライドバー25UR、25ULと連結されている。このため、スライドバー25LR、25LLは、スライドバー25UR、25ULが左右方向にスライドすることにより、左右方向にスライドする。
ここで、戸袋10は、戸袋10内の下部に配置された梁部材16LF、16LBを備える。そして、その梁部材16LF、16LBには、振れ止め機構232R、232Lが設けられている。ここで、振れ止め機構232R、232Lとは、摩擦係数の小さい材料、例えば、樹脂材料で形成され、スライドバー25LR、25LLの前後に隙間を設けて配置される機構のことである。また、振れ止め機構232R、232Lとは、右扉20R、左扉20Lの前後方向への振れを抑制する機構のことである。これにより、スライドバー25LR、25LLは、左右方向にスライドするときに、振れ止め機構232R、232Lによってガイドされて前後方向に振れないでスライドする。
また、上述したように、バー部材23R、23Lは、連結バー26R、26Lによってスライドバー25UR、25ULと連結されている。このため、バー部材23R、23Lは、スライドバー25UR、25ULが左右方向にスライドすることにより、左右方向にスライドする。その結果、右扉20R、左扉20L全体が、戸袋10から進退する。
このように、右扉20R、左扉20Lが戸袋10から進退する。そして、右扉20R、左扉20Lは、戸袋10から乗客の通路へ進み出た場合に、プラットホーム100にいる鉄道の乗客が戸袋10の右側と左側を通行することを規制する。また、右扉20R、左扉20Lは、乗客の通路から戸袋10内へ退いた場合に、乗客が戸袋10の右側と左側を通行することを許可する。
しかし、右扉20R、左扉20Lでは、その製造時又は組み立て時に、複数のバー部材23R、23Lの延在する方向が揃わないことがある。詳細には、連結バー26R、26Lに固定するときに、或いは、摺動部材24Rと24Lに固定するときに、一部のバー部材23R、23Lを他のバー部材23R、23Lと異なる方向に延在させてしまうことがある。すなわち、一部のバー部材23R、23Lを他のバー部材23R、23Lと平行でない状態にしてしまうことがある。その結果、右扉20R、左扉20Lが戸袋10から進退するときに、梁部材13F、13Bの内壁に摺動部材24R、24Lが引っ掛かってしまうことがある。
そこで、ホームドア1Aでは、摺動部材24R、24Lが梁部材13F、13Bの内壁に引っ掛かりにくくするため、上述した摺動部材24Rと24Lが、右扉20Rのバー部材23Rと左扉20Lのバー部材23Lを、摺動部材24Rと24Lを中心に回動可能にしている。また、連結バー26Rと26Lが、バー部材23Rと23Lを回動可能に保持している。
続いて、摺動部材24R、24Lと連結バー26R、26Lの詳細な構成について説明する。まず、図10−図12を参照して、摺動部材24Lと連結バー26Lについて説明する。
図10は、左扉20Lが戸袋10から進み出たときの、摺動部材24L、連結バー26Lの概略図である。図11は、左扉20Lが戸袋10へ退くときの、摺動部材24L、連結バー26Lの概略図である。図12は、左扉20Lが途中まで戸袋10へ退いたときの摺動部材24L、連結バー26Lの概略図である。
なお、図10−図12は、鉛直断面で切断して、その断面を上から視たときの摺動部材24L、連結バー26Lを示している。
図10−図12に示すように、摺動部材24Lは、板状に形成され、その板の外周コーナー部、すなわち、角が丸められている。この角の丸めは、水平方向で切断した場合と鉛直方向で切断した場合のいずれの切断面にも施されている。これにより、摺動部材24Lは、梁部材13Bの円筒軸Aに対して傾斜可能である。換言すると、摺動部材24Lに支持されたバー部材23Lは、その右端を中心に水平方向と鉛直方向に回動可能である。これにより、バー部材23Lは、梁部材13Bの円筒軸Aに対して傾斜可能である。
なお、バー部材23Lは、梁部材13Bの内部空間で規定される範囲内で傾斜する。そして、バー部材23Lは、摺動部材24Lの上述した角が丸まられているほど、最大傾斜角度が大きい。
これに対して、連結バー26Lには、連結バー26Lの外壁面262から垂直に延在して内壁まで貫通する貫通孔261が形成されている。貫通孔261には、バー部材23Lの左端部が緩挿されている。
詳細には、バー部材23Lの左端部には、他の部分よりも外径が小さい連結部231が形成されている。その連結部231の外径は、貫通孔261の内径よりも小さい。また、連結部231の、バー部材23Lの延在方向への長さは、貫通孔261の、貫通方向の長さよりも大きい。これにより、連結部231は、貫通孔261に緩挿されている。その結果、バー部材23Lは、連結部231を中心にして回動可能である。換言すると、バー部材23Lは、連結バー26Lに対して傾斜可能である。
なお、連結部231の、戸袋10と反対側に、バー部材23Lの抜けを防止するための抜け止めを設けても良い。また、バー部材23Lの左端部とバー部材23Rの右端部は、本明細書でいうところの先端部の一例である。
このように、バー部材23Lは、梁部材13Bの円筒軸Aに対して傾斜可能であり、連結バー26Lに対して傾斜可能である。このため、連結バー26Lがスライドバー25ULによってスライドするときに、一部のバー部材23Lが他のバー部材23Lと異なる方向に向いていた場合でも、その一部のバー部材23Lに接続された摺動部材24Lは、梁部材13Bの円筒軸Aの方向に向いたままである。これにより、摺動部材24Lは、梁部材13Bの内壁に引っ掛かりにくい。その結果、バー部材23Lと梁部材13Bに過度な負荷がかかりにくい。これにより、バー部材23Lが破損しにくい。
ここで、戸口29には、バー部材23Lを挿通させる貫通孔が形成された戸口カバー291が設けられている。この戸口カバー291は、板、或いはローラの形状を有し、ゴム、樹脂等の可撓性を有する材料で形成されている。これにより、戸口29の隙間を覆って、戸口29に乗客の指、手、所持物等が挟まれることを防いでいる。その結果、ホームドア1Aの安全性が高められている。
また、梁部材13Bには、メンテナンスをするため、図示しない開口部が形成されている。そして、その開口部は、取り外し可能なメンテナンスカバー131によって覆われている。
なお、左扉20Lの摺動部材24L、連結バー26Lは、右扉20Rの摺動部材24R、連結バー26Rと左右対称であることを除いて同じ構成である。このため、右扉20Rの連結バー26R、連結バー26Rの説明を省略する。
次に、図1及び図13を参照して、ホームドア1Aの動作について説明する。以下の説明では、制御機器14の指令により、右扉20R、左扉20Lが開閉するものとする。また、通常時、右扉20R、左扉20Lが戸袋10から進み出て、ホームドア1Aが閉じているものとする。
図13は、右扉20R、左扉20Lが戸袋10に収容されたときの、ホームドア1Aの正面図である。
上述したように、通常時には、右扉20R、左扉20Lが戸袋10から進み出て、ホームドア1Aが閉じている。この状態では、図1に示すように、バー部材23R、23Lは、間隔S2で鉛直方向に配列している。このため、風が吹いても、その風は、間隔S2によって形成された空間を通過する。その結果、右扉20R、左扉20Lには、風圧がかかりにくい。
また、バー部材23R、23Lは、上述したように、断面視で楕円に形成され、その楕円の長軸が軌道と反対側へ傾斜している。その傾斜は、軌道側に向かって低くなる傾斜である。このため、風が軌道からプラットホーム100に吹き上げる風の場合に、或いは、風がプラットホーム100から軌道へ吹き下ろす場合に、それら風の圧力を受けにくい。その結果、ホームドア1Aが風圧による力によって破損しにくい。
この状態のときに、制御機器14が右扉20R、左扉20Lを開く旨の指令を出力すると、スライドバー25UR、25ULがスライドする。これにより、図13に示すように、右扉20R、左扉20Lが戸袋10に退いて、ホームドア1Aが開く。
このとき、バー部材23R、23Lは、上述したように、梁部材13F、13Bの円筒軸Aに対して傾斜可能である。また、バー部材23R、23Lは、連結バー26R、26Lに対しても傾斜可能である。このため、梁部材13F、13Bから進み出るときに、バー部材23R、23Lは、梁部材13Bの内壁に引っ掛かりにくい。その結果、バー部材23Lと梁部材13Bに過度な負荷がかかりにくい。
右扉20Rと左扉20Lは、図13に示すように、戸袋10から距離Lだけ飛び出た位置まで退く。その結果、連結バー26R、26Lと支柱11R、11Lとの間に隙間S3が設けられる。これにより、ホームドア1Aは、乗客の身体の一部が連結バー26R、26Lと支柱11R、11Lとの間に挟まれてしまうことを防いでいる。例えば、隙間S3を人の腕、指の直径よりも大きくすることにより、連結バー26R、26Lと支柱11R、11Lとの間に乗客の腕、指が挟まれることを防ぐ。
ホームドア1Aが開くと、バー部材23R、23Lそれぞれが梁部材13F、13Bそれぞれに収容されている。そして、梁部材13F、13Bは、上述したように、間隔S1で鉛直方向に配列している。このため、右扉20R、左扉20Lが戸袋10に収容されときに、風が吹いても、その風は、間隔S1を通過する。その結果、戸袋10には、風圧がかかりにくい。これにより、ホームドア1Aが風圧による力によって破損しにくい。
ホームドア1Aは、制御機器14が右扉20R、制御機器14が左扉20Lを閉じる旨の指令を出力するまで、開いたままである。そして、ホームドア1Aは、制御機器14が右扉20R、左扉20Lを閉じる旨の指令を出力すると、スライドバー25UR、25ULをスライドさせて、右扉20R、左扉20Lを戸袋10から進み出させる。これにより、ホームドア1Aは、図1に示す閉じた状態に戻る。
このときも、ホームドア1Aが開くときと同様に、バー部材23R、23Lが、梁部材13Bの内壁に引っ掛かりにくく、バー部材23Lと梁部材13Bに過度な負荷がかかりにくい。
なお、梁部材13F、13Bそれぞれの間隔S1とバー部材23R、23Lそれぞれの間隔S2が人の頭よりも小さい間隔であると説明したが、間隔S1と間隔S2は、人の腕が差し込み可能である場合がある。
この場合、バー部材23R、23Lは、断面視楕円の長軸が軌道と反対側へ傾斜しているので、その傾斜が急であれば、乗客がバー部材23R、23L同士の間に腕を差し込んだとしても、その腕を軌道側に向かうほど下に向かう方向にだけしか伸ばせない。これにより、バー部材23R、23Lの間に腕を通しにくい。また、梁部材13F、13Bについても同様に、梁部材13F、13B同士の間に腕を差し込みにくい。なお、当然ながら、間隔S1、S2は、人の腕が差し込み不能な間隔であることが望ましい。
以上のように、実施の形態1に係るホームドア1Aでは、バー部材23R、23Lが、その延在方向に対して垂直な断面で、楕円状に形成され、その楕円の長軸が軌道と反対側に傾斜している。また、その楕円の長軸が水平方向に対して傾斜している。このため、軌道側からプラットホーム100に風が吹き上げたり、プラットホーム100から軌道へ風が吹き下ろしたりした場合に、その風の圧力がかかりにくい。その結果、ホームドア1Aが風によって破損されにくい。
また、摺動部材24R、24Lが、バー部材23R、23Lを梁部材13Bの円筒軸Aに対して傾斜可能である。換言すると、摺動部材24R、24Lは、バー部材23Rの左端又はバー部材23Lの右端を中心に、バー部材23R、23Lを回動可能に形成されている。その結果、バー部材23R、23Lが傾斜しても、そのバー部材23R、23Lに接続された摺動部材24R、24Lの向きにほとんど影響がない。これにより、摺動部材24R、24Lは、梁部材13Bの内壁に引っ掛かりにくい。そして、バー部材23Lと梁部材13Bに過度な負荷がかかりにくい。その結果、ホームドア1Aでは、バー部材23R、23Lの動きが滑らかである。
さらに、連結バー26R、26Lは、バー部材23R、23Lの左端部が緩挿された貫通孔261を有するので、バー部材23R、23Lが連結バー26R、26Lに対して傾斜可能である。これにより、バー部材23R、23Lが連結バー26R、26Lに対して傾斜しても、連結バー26R、26Lに過度な負荷がかかりにくい。その結果、ホームドア1Aでは、バー部材23R、23Lの動きが滑らかである。
(実施の形態2)
実施の形態1に係るホームドア1Aでは、バー部材23R、23Lが断面視楕円状である。しかし、ホームドア1Aはこれに限定されない。実施の形態2に係るホームドア1Bでは、バー部材23R、23Lが断面視円形である。
以下、図14を参照して、実施の形態2に係るホームドア1Bについて説明する。実施の形態2では、実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。
図14は、実施の形態2に係るホームドア1Bの左側面図である。なお、図14は、図1に示すV−V切断線と同じ箇所を切断したときの断面を示している。
図14に示すように、バー部材23Lは、円筒状に形成されている。これにより、バー部材23L同士の間に空気が流れやすくしている。また、図示しないが、バー部材23Rも、円筒状に形成され、空気を流れやすくしている。
図示しないが、梁部材13F、13Bは、実施の形態1と同じ構成である。これにより、梁部材13F、13Bには、風圧がかかりにくい。また、摺動部材24R、24Lと連結バー26R、26Lも、実施の形態1と同じ構成である。これにより、摺動部材24Lは、梁部材13Bの内壁に引っ掛かりにくく、かつ過度な負荷がかかりにくい。
なお、ホームドア1Bの他の構成も、実施の形態1と同じである。このため、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態2に係るホームドア1Bでは、バー部材23R、23Lが円筒状に形成されているので、バー部材23R、23L同士の間に空気が流れやすく、風圧がかかりにくい。
(実施の形態3)
実施の形態1及び2に係るホームドア1A、1Bでは、支柱11R、11Lが鉛直方向に延在している。しかし、ホームドア1A、1Bはこれに限定されない。ホームドア1A、1Bでは、支柱11R、11Lがプラットホーム100に対して傾斜して、その結果、戸袋10がプラットホーム100に対して傾斜しても良い。実施の形態3に係るホームドア1Cでは、戸袋10が軌道側と反対側に傾斜している。
以下、図15を参照して、実施の形態3に係るホームドア1Cについて説明する。実施の形態3では、実施の形態1及び2と異なる構成を中心に説明する。
図15は、実施の形態3に係るホームドア1Cの左側面図である。
図15に示すように、戸袋10それ自体が軌道と反対側へ傾斜している。詳細には、支柱11Lは、軌道と反対側へ傾斜している。また、図示しないが、支柱11Rも軌道と反対側へ傾斜している。そして、支柱11R、11Lには、上述した梁部材13F、13Bが固定されている。これにより、戸袋10全体が軌道と反対側へ傾斜している。その結果、軌道側から風が吹くときに風圧がかかりにくい。また、戸袋10全体が軌道と反対側、すなわち、プラットホーム100の中央側へ傾斜することにより、プラットホーム100にいる乗客が戸袋10によじ登りにくい。その結果、戸袋10は、乗客がホームドア1Cを乗り越えて軌道側へ入ることを防いでいる。
また、上述した梁部材13F、13Bは、図示しないが、鉛直方向に間隔S1で、支柱11R、11Lに固定されている。これにより、実施の形態1と同様に、梁部材13F同士の間と梁部材13B同士の間を風が通る。そして、梁部材13F、13Bそれぞれは、傾斜した支柱11R、11Lに固定されている。このため、上に位置する梁部材13F、13Bほどプラットホーム100の中央側へ位置する。これにより、梁部材13F、13Bは、戸袋10と同様に、乗客がよじ登りにくく、乗客が軌道側へ進入しにくい。
また、バー部材23R、23Lも、図示しないが、実施の形態1と同様の形状に形成されている。そして、バー部材23R、23Lは、駆動部材30R、30Lによって、上記の梁部材13F、13Bから進退する。バー部材23R、23Lは、梁部材13F、13Bから進み出た場合に、実施の形態1と同様に、鉛直方向に間隔S2で配列される。その結果、バー部材23R同士の間とバー部材23L同士の間を風が通る。また、バー部材23R、23Lでは、梁部材13F、13Bと同様に、上に位置するバー部材23R、23Lほどプラットホーム100の中央側へ位置する。これにより、バー部材23R、23Lは、梁部材13F、13Bと同様に、乗客がよじ登りにくく、乗客が軌道側へ進入しにくい。
さらに、実施の形態1と同様に、バー部材23R、23Lは、断面視楕円状で、その長軸が軌道と反対側へ傾斜している。このため、バー部材23R、23Lには、実施の形態1と同様に、風圧がかかりにくい。
なお、図示しないが、摺動部材24R、24Lは、実施の形態1と同じ構成である。また、連結バー26R、26Lは、軌道と反対側へ傾斜していることを除いて、実施の形態1と同じ構成である。これにより、摺動部材24Lは、梁部材13Bの内壁に引っ掛かりにくく、かつ過度な負荷がかかりにくい。
以上のように、実施の形態3に係るホームドア1Cでは、戸袋10それ自体が軌道と反対側へ傾斜している。このため、風圧がかかりにくい。その結果、ホームドア1Cが破損しにくい。
また、戸袋10は、軌道側に傾斜しているので、軌道側から吹く風によってホームドア1Cが破損しにくい。
以上、本開示の実施の形態1−3に係るホームドア1A−1Cについて説明したが、ホームドア1A−1Cはこれに限定されない。例えば、実施の形態1−3では、ホームドア1Aが右扉20Rと左扉20Lを備えるが、ホームドア1A−1Cは、これに限定されない。ホームドア1A−1Cは、右扉20Rと左扉20Lの何れか一方を備えていれば良い。換言すると、ホームドア1A−1Cは、1つ以上の扉を備えていれば良い。
実施の形態1−1Cでは、バー部材23R、23Lが、バー部材23R、23Lの軸方向に垂直な断面で楕円状に形成され、その長軸が、軌道側に傾斜している。しかし、ホームドア1A−1Cは、これに限定されない。ホームドア1A−1Cでは、梁部材13F、13Bは、一方向に延在し、かつ鉛直方向に配列された状態で、プラットホームに設置される支柱に固定されていれば良い。ここで、一方向とは、右扉20R、左扉20Lの進退方向のことである。また、バー部材23R、23Lは、梁部材13F、13Bの内部から進退すれば良い。従って、梁部材13F、13Bとバー部材23R、23Lは、これら条件を満たす限りにおいて、その形状は任意である。
例えば、ホームドア1A−1Cでは、風圧がかかりにくくするため、バー部材23R、23Lと梁部材13F、13Bの少なくとも一方が、その少なくとも一方の部材の延在方向に垂直な断面において、長手方向が軌道側に傾斜した外形を有していても良い。
図16は、実施の形態1に係るホームドア1Aが備えるバー部材23R、23Lの変形例の断面図である。図17は、バー部材23R、23Lと梁部材13F、13Bの変形例の断面図である。図18は、バー部材23R、23Lと梁部材13F、13Bの他の変形例の断面図である。図19は、実施の形態1に係るホームドア1Aの参考例の正面図である。なお、図16−図18は、図1に示すVI−VI切断線と同じ箇所を切断したときの断面図を示している。
図16に示すように、バー部材23R、23Lは、断面視平行四辺形状であっても良い。この場合、バー部材23R、23Lの断面での上辺と下辺が軌道側に向かうに従い低くなる状態に傾いていると良い。このような形態であれば、軌道側から吹き上げる風による風圧がバー部材23R、23Lに加わりにくい。或いは、軌道側へ吹き下ろす風による風圧がバー部材23R、23Lに加わりにくい。
なお、バー部材23R、23Lの断面視平行四辺形の角は、丸められていても良い。
また、図17に示すように、バー部材23R、23Lが上述した断面視平行四辺形状である場合に、梁部材13F、13Bも、断面視平行四辺形状であると良い。この場合、梁部材13F、13Bの断面での上辺と下辺が軌道側に向かうに従い低くなる状態に傾いていると良い。この場合も、図16に示す変形例と同様の風の圧力が梁部材13F、13Bに加わりにくい。
なお、梁部材13F、13Bでも、断面視平行四辺形の角が丸められていても良い。
図18に示すように、バー部材23R、23Lが断面視楕円形であり、その断面での長軸が軌道側に向かうに従い低くなる状態に傾いている場合に、梁部材13F、13Bが、断面視平行四辺形状であっても良い。この場合も、梁部材13F、13Bの断面での上辺と下辺が軌道側に向かうに従い低くなる状態に傾いていると良い。
このように、バー部材23R、23Lは、断面視で平行四辺形状又は、楕円形状であっても良い。また、図示しないが、バー部材23R、23Lは、断面視で長円状であっても良い。さらに、バー部材23R、23Lは、断面視で矩形状、三角形状等の多角形状であっても良い。また、梁部材13F、13Bは、断面視平行四辺形状であっても良い。この場合も、図示しないが、梁部材13F、13Bは、断面視で、楕円形状、長円状、多角形状等の形状であっても良い。なお、断面視多角形は、角が丸められていても良い。
バー部材23R、23Lと梁部材13F、13Bの少なくとも一方が、上記形状であっても良いので、バー部材23R、23Lと梁部材13F、13Bのいずれか一方が、上記形状である場合、バー部材23R、23Lと梁部材13F、13Bのいずれか他方が断面視円形状であっても良い。
なお、風圧を小さくする趣旨では、図19に示すように、右扉20R、左扉20Lの側面が網50で覆われていても良い。また、戸袋10の側面が網51で覆われていても良い。また、網50、51は、多数の貫通孔が形成された板に置き換えられても良い。
実施の形態1−3では、バー部材23R、23Lが筒状に形成されている。換言すると、バー部材23R、23Lは、中空である。しかし、バー部材23R、23Lは、これに限定されない。バー部材23R、23Lは、上述したように、梁部材13F、13Bの内部から進退すれば良く、その限りにおいて、その形状は任意である。従って、バー部材23R、23Lは、上記条件を満たす限りに置いて、中空と中実のいずれであっても良い。例えば、実施の形態2で説明したように、中空の円筒であっても良いし、中実の円柱であっても良い。バー部材23R、23Lが中空であるか中実であるかは、求められる強度、重量等に応じて決められていれば良い。
実施の形態1−1Cでは、梁部材13F、13Bが四角筒状に形成されている。しかし、上述したように、梁部材13F、13Bは、一方向に延在し、鉛直方向に配列された状態で、プラットホームに設置される支柱に固定されていれば良いので、梁部材13F、13Bは、例えば、円筒状であっても良いし、四角筒以外の角筒、例えば、六角筒、八角筒等であっても良い。
実施の形態1−3では、摺動部材24R、24Lは、外周コーナー部が丸められた板の形状に形成されている。これにより、摺動部材24R、24Lは、梁部材13F、13B内で、その板面を梁部材13F、13Bの円筒軸Aに対して傾斜して、その結果、バー部材23R、23Lを円筒軸Aに対して傾斜させることが可能である。しかし、摺動部材24R、24Lは、これに限定されない。摺動部材24R、24Lは、梁部材13F、13Bの内壁に摺動可能な外径を有する球の形状であっても良い。そして、摺動部材24R、24Lが、梁部材13F、13Bの内部で回動することにより、バー部材23R、23Lを円筒軸Aに対して傾斜させても良い。
また、梁部材13F、13Bの内壁と摺動部材24R、24Lとの間に隙間を設け、これにより、梁部材13F、13B内で、バー部材23R、23Lを円筒軸Aに対して傾斜可能にしても良い。
また、摺動部材24R、24Lは、バー部材23R、23Lと自在継手、換言するとユニバーサルジョイント、球軸受又は、球状軸受と呼ばれる部品によって接続されていても良い。この場合、摺動部材24R、24Lは、断面視で梁部材13Fと13Bの内壁面と同形の柱の形状であっても良い。上記部品によってバー部材23R、23Lの摺動部材24R、24Lに対する角度を自由に変化させることができる。
実施の形態1及び2では、支柱11R、11Lが四角筒状であるが、支柱11R、11Lはこれに限定されない。支柱11R、11Lは、プラットホーム100に設置されるものであれば良い。従って、この限りに置いて、その形状は任意である。例えば、支柱11R、11Lは、板状であっても良い。また、支柱11R、11Lは、四角柱であっても良い。
なお、上述した実施の形態1−3は、本開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。つまり、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。このため、実施の形態1−3では、支柱11R、11Lに脚部110R、110Lが設けられているが、脚部110R、110Lが任意の構成であることは明らかである。従って、脚部110R、110Lの形状も任意であり、例えば、脚部110R、110Lは、一つの板であっても良い。
また、実施の形態1−3では、連結バー26R、26Lが鉛直方向に延在しているが、連結バー26R、26Lの延在方向が鉛直方向以外であっても良いことは言うまでもない。連結バー26R、26Lは、例えば、鉛直方向に対して斜め方向に延在しても良い。支柱11R、11Lの延在方向も同様である。