JP2023127151A - 電線付きコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化可能で、かつ、パワー端子の温度が把握可能な電線付きコネクタを提供することを目的とする。【解決手段】電線付きコネクタ10は、パワー端子20Pと、電力線30Pと、電力線30Pに取り付けられるサーミスタ42と、ハウジング50と、パワー端子20P及び電力線30Pの一部を覆うリテーナ60と、を備える。また、電線付きコネクタ10は、電力線接続部22とサーミスタ42とを覆う止水部材36をさらに備える。【選択図】図4

Description

本開示は、電線付きコネクタに関する。
特許文献1は、端子金具を開示している。特許文献1に記載の端子金具は、湿度、振動および/または温度を検知するセンサを端子金具の外面上に取り付けている。センサは、端子金具の外面上へ、収縮チューブによって機械的に取り付けられる。このようにして、センサは、端子金具の外面と収縮チューブとの間に挟まれて固定される。
また、特許文献2は、車両に搭載される給電側のコネクタを開示している。特許文献2に記載のコネクタは、一対の端子と、端子それぞれに取り付けられる温度センサと、を有している。温度センサは、例えば熱収縮チューブ等によって、端子における電力線接続部の外面上に密着した状態に固定される。
特表2019-500733号公報 特開2021-125341号公報
しかし、特に車両に搭載されるコネクタにおいて、近年更なる小型化が要請されている。このため、コネクタに付属される部品は極力省略されてきた。一方で、端子金具の温度は、電力供給システムの状態との関係性が高い。そのため、端子金具の温度を把握することは必要とされていた。
そこで、小型化可能で、かつ、パワー端子の温度が把握可能な電線付きコネクタを提供することを目的とする。
本開示の電線付きコネクタは、車両に搭載され、車外の給電装置の外部充電コネクタと嵌合し、前記車両のバッテリの充電に用いられる電線付きコネクタであって、一端側から前記外部充電コネクタの端子が挿入される筒部と、前記筒部の他端側に設けられた電力線接続部とを有し、前記バッテリへの電力供給に用いられるパワー端子と、前記パワー端子の前記電力線接続部に接続された電力線と、前記電力線に取り付けられ、前記電力線の温度を検知するサーミスタと、前記外部充電コネクタの挿抜される開口部と、前記外部充電コネクタの挿抜方向から見た場合に前記開口部の内側に配置されており前記パワー端子を収容する端子収容部と、を有するハウジングと、前記挿抜方向に沿って前記ハウジングの内側に取り付けられ、前記ハウジングと共に前記パワー端子を保持し、前記パワー端子及び前記電力線の一部を覆うリテーナと、を備え、前記ハウジングにおける前記開口部から前記リテーナにおける前記電力線を覆う空間まで、前記端子収容部を介して液体が流通可能に連通し、前記電力線接続部と前記サーミスタとを覆う止水部材をさらに備える、電線付きコネクタである。
本開示によれば、小型化可能で、かつ、パワー端子の温度が把握可能な電線付きコネクタを提供することができる。
図1は実施形態1にかかる電線付きコネクタ及びその組付態様を示す平面図である。 図2は実施形態1にかかる電線付きコネクタを示す背面図である。 図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。 図4は図2のIV-IV線に沿った断面図である。 図5は図2のV-V線に沿った断面図である。 図6は電線付きコネクタの概略分解斜視図である。 図7はパワー端子と電力線とが一体化した端子付き電力線を示す平面図である。 図8は端子付き電力線を製造する様子を説明する斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電線付きコネクタは、次の通りである。
(1)車両に搭載され、車外の給電装置の外部充電コネクタと嵌合し、前記車両のバッテリの充電に用いられる電線付きコネクタであって、一端側から前記外部充電コネクタの端子が挿入される筒部と、前記筒部の他端側に設けられた電力線接続部とを有し、前記バッテリへの電力供給に用いられるパワー端子と、前記パワー端子の前記電力線接続部に接続された電力線と、前記電力線に取り付けられ、前記電力線の温度を検知するサーミスタと、前記外部充電コネクタの挿抜される開口部と、前記外部充電コネクタの挿抜方向から見た場合に前記開口部の内側に配置されており前記パワー端子を収容する端子収容部と、を有するハウジングと、前記挿抜方向に沿って前記ハウジングの内側に取り付けられ、前記ハウジングと共に前記パワー端子を保持し、前記パワー端子及び前記電力線の一部を覆うリテーナと、を備え、前記ハウジングにおける前記開口部から前記リテーナにおける前記電力線を覆う空間まで、前記端子収容部を介して液体が流通可能に連通し、前記電力線接続部と前記サーミスタとを覆う止水部材をさらに備える、電線付きコネクタである。このように、電力線に取り付けられるサーミスタと、電力線接続部とサーミスタとを覆う止水部材とを備えることにより、小型化可能で、かつ、パワー端子の温度が把握可能な電線付きコネクタを提供することができる。
(2)(1)の電線付きコネクタにおいて、前記サーミスタは、前記挿抜方向において、前記リテーナと重なる位置で配置され、前記止水部材の前記挿抜方向の内側端部が、前記リテーナの内部に位置し、前記電力線は、前記挿抜方向において、前記リテーナよりも内側方向で曲げ部を有してもよい。これにより、止水部材に曲げ等の負担がかからないので、止水部材の劣化が抑制される。
(3)(1)または(2)の電線付きコネクタにおいて、前記パワー端子は、前記筒部と前記電力線接続部との間に抜け止め部を有し、前記止水部材の前記挿抜方向の外側端部は、前記挿抜方向において、前記抜け止め部よりも内側に配置されてもよい。これにより、パワー端子がハウジングとリテーナとの間で確実に固定される。
(4)(1)から(3)のいずれか一つの電線付きコネクタにおいて、前記止水部材は熱収縮チューブであってもよい。これにより、簡易で確実に電力線にサーミスタを取り付けられる。
(5)(4)の電線付きコネクタにおいて、前記熱収縮チューブは、前記電力線に仮止め部材で仮止めされた前記サーミスタを覆うように取り付けられてもよい。これにより、熱収縮チューブ内でサーミスタが一定位置に取付けられやすい。
(6)(1)から(5)のいずれか一つの電線付きコネクタにおいて、前記パワー端子は、一枚の金属板をプレス加工部品であってもよい。パワー端子が簡易に作られ、コストダウンが可能となる。
(7)(1)から(6)のいずれか一つの電線付きコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記端子収容部の上方に、シグナル端子を収容するシグナル端子収容部をさらに有し、前記サーミスタは、前記電力線の下方に取り付けられてもよい。シグナル端子側の部材との干渉を回避しつつ、サーミスタを電力線に取付けることができる。
(8)(1)から(7)のいずれか一つの電線付きコネクタにおいて、前記ハウジングのアース端子収容部に収容され、筒部と電線接続部とを有するアース端子と、前記アース端子の前記電線接続部に接続されたアース線と、前記電線接続部と前記アース線の一部とを覆うアース用止水部材と、をさらに備え、前記アース端子は、一対の前記パワー端子の間に配置されてもよい。これにより、一対のパワー端子の間で、電線接続部とアース線との接続部における水かかりが防止される。
(9)(1)から(8)のいずれか一つの電線付きコネクタにおいて、前記リテーナは、前記電力線を引き出す開口と、前記電力線の周りを囲う壁と、前記壁の一部に設けられている排水部とを有する。これにより、止水部材の周りに侵入した水が壁の一部に形成されている排水部から円滑に排出される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の電線付きコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態1]
以下、実施形態1にかかる電線付きコネクタについて説明する。
<車両について>
まず、電線付きコネクタが搭載される車両について説明する。
電線付きコネクタが搭載される車両は、バッテリ及びモータを備える電動車両である。車両は、バッテリの電力によってモータが駆動されることによって走行する。車両は、駆動源としてモータのみを備える電気自動車であってもよいし、モータとエンジンとを備えるハイブリッド自動車であってもよい。車両におけるバッテリは、外部の電源から供給される電力によって充電される。電線付きコネクタは、車両のバッテリの充電に用いられる。電線付きコネクタは、外部充電コネクタ200(図4参照)と嵌合可能である。これにより、電線付きコネクタと外部充電コネクタ200とが電気的に接続される。外部充電コネクタ200は、車外の給電装置から延びる充電ケーブルのコネクタである。なお、本明細書内において、内側とは、外部充電コネクタ200の挿抜方向において、車両の内側を示し、外側とは、外部充電コネクタ200の挿抜方向において、車両の外側を示す。
車両におけるバッテリの充電方式として、一般に、普通充電及び急速充電がある。急速充電は、普通充電よりも大きな電流を流すことによって、普通充電よりも短時間での充電を可能にする。普通充電は、家庭用電源又はそれと同等の外部電源が用いられることが想定される。急速充電では、例えば充電スタンドなどの専用の電源が用いられることが想定される。以下では、普通充電に対応した電線付きコネクタについて説明する。以下の電線付きコネクタについては、矛盾のない限り、急速充電に対応した電線付きコネクタについても適用可能である。
<車両における電線付きコネクタ>
図1を参照しつつ、車両における電線付きコネクタの組付態様について説明する。図1は実施形態1にかかる電線付きコネクタ10及びその組付態様を示す平面図である。
電線付きコネクタ10は、例えば、車両におけるボディの外面に設けられた取付部100に取付けられる。図1には、取付部100の一例が示されている。取付部100は、例えば、ボディをなすパネルの一部が車両の内側に凹む凹状に形成される。取付部100のうち底部のパネル102には貫通孔104が形成される。
電線付きコネクタ10の正面側には、外部充電コネクタ200との接続部分が設けられる。接続部分は、外部充電コネクタ200が挿し込まれて電気的に接続される部分を含む。電線付きコネクタ10における接続部分を含む一部は、貫通孔104を貫通してパネル102の外側に露出する。電線付きコネクタ10の他の一部は、パネル102よりも車両の内側に配置される。取付部100には、開閉可能な車体側カバーなどが設けられていていてもよい。車体側カバーが閉じた状態で、車体側カバーがパネル102の開口部を覆う。車体側カバーが開いた状態で、電線付きコネクタ10が露出し、外部から電線付きコネクタ10へのアクセスが可能となる。外部充電コネクタ200が本電線付きコネクタ10に嵌合接続されることによって、車両に備えられるバッテリ230に対する充電がなされる。
本開示において、図1に示されるように、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向のうち、X方向が、電線付きコネクタ10がパネル102の貫通孔104を貫通する方向に平行な方向とされる。電線付きコネクタ10と外部充電コネクタ200とは、X方向に接続される。つまり、X方向は、外部充電コネクタ200の挿抜方向である。Y方向は後述する一対のパワー端子20P(図2から図6参照)が並ぶ方向である。Z方向は、X方向及びY方向の両方に直交する方向である。例えば、電線付きコネクタ10が車両の側面に設けられる場合、X方向は車両の幅方向であり、Y方向は車両の前後方向であり、Z方向は鉛直方向であることが考えられる。また、例えば、電線付きコネクタ10が車両の前面又は後面に設けられる場合、X方向は車両の前後方向であり、Y方向は車両の幅方向であり、Z方向は鉛直方向であることが考えられる。
<全体構成>
図1に加えて、図2から図6を参照しつつ、電線付きコネクタ10の全体構成について説明する。図2は実施形態1にかかる電線付きコネクタ10を示す背面図である。図3は図2のIII-III線に沿った断面図である。図4は図2のIV-IV線に沿った断面図である。図5は図2のV-V線に沿った断面図である。図6は電線付きコネクタ10の概略分解斜視図である。なお、図1及び図2において、外装部材であるグロメット80は仮想線で描かれている。また、図6において電線30は省略されている。
電線付きコネクタ10は、端子20と電線30とサーミスタユニット40とハウジング50とリテーナ60と蓋70とグロメット80とを備える。
<端子>
端子20は、ハウジング50に収容される。端子20は、外部充電コネクタ200の端子210と接続される。端子20の数、種類は、電線付きコネクタ10の規格などによって適宜設定される。本実施形態の例では、端子20として、2つのパワー端子20P、1つのアース端子20E及び2つのシグナル端子20Sが設けられている。パワー端子20Pは、バッテリ230への電力供給に用いられる。アース端子20Eは、接地に用いられる。シグナル端子20Sは、例えば、充電の制御に用いられる。アース端子20Eは、一対のパワー端子20Pの間に配置される。
各端子20は、図9、図10に示すように、筒部21と電線接続部22と抜け止め部としての突出部24とを有する。筒部21は、外部充電コネクタ200の端子210と電気的に接続される部分である。筒部21の一端側から外部充電コネクタ200の端子210が挿入される。電線接続部22は、筒部21の他端側に設けられている。各端子20に対応する電線30が電線接続部22に接続されている。ここでは、電線接続部22は、圧着片22aを有する圧着部である。各端子20において、圧着片22aが、それぞれ対応する電線30の端部に圧着される。突出部24は、各端子20の中間部に設けられる。突出部24は、筒部21と電線接続部22との間に位置する。突出部24は、リテーナ60によって押さえられる部分である。したがって、突出部24は、抜け止めとしての役割を果たす。突出部24は、筒部21と電線接続部22とを連結する連結部23から、当該連結部23の延在方向と交差する方向に突出する。突出部24は、連結部23からY方向に突出する第1突出片24aと、第1突出片24aの先端からZ方向に突出する第2突出片24bとを有する(図7および図8参照)。各端子20は、一枚の平板状の金属板がプレス加工(曲げ加工)されて形成された部品である。
図2および図6に示すように、複数の端子20として、互いに大きさが異なる複数種類の端子20が用いられている。本例では、パワー端子20Pは、シグナル端子20Sよりも径方向及び挿抜方向に大きい。パワー端子20Pの電線接続部22が電力線接続部である。アース端子20Eは、パワー端子20Pと同じ大きさである。
<電線>
各電線30の一端部は、端子20に接続される。各電線30の他端部は、グロメット80から外部に延び出る。電線付きコネクタ10が車両に搭載された状態で、各電線30の他端部は、車両に搭載された別の機器に接続される。かかる機器は、電線30の種類などに応じて適宜設定され、例えば、バッテリ230、電子制御ユニット(Electronic Control Unit(ECU))などが想定される。電線30の数及び種類は、端子20の数及び種類に対応する。本実施形態の例では、電線30として、2本の電力線30P、1本のアース線30E及び2本の信号線30Sが設けられている。電力線30Pの一端部は、パワー端子20Pに接続されている。電力線30Pの他端部は、例えば車両のバッテリ230等に接続される。車両のバッテリ230と車外の給電装置とが、パワー端子20P及び電力線30Pを介して接続される。アース線30Eの一端部は、アース端子20Eに接続されている。アース線30Eの他端部は、例えば車両のアース等に接続される。信号線30Sの一端部は、シグナル端子20Sに接続されている。信号線30Sの他端部は、例えば車両のECU等に接続される。例えば、車両のECUと車外の給電装置とが、シグナル端子20S及び信号線30Sを介して通信可能に接続される。
各電線30は、被覆電線である。被覆電線は、芯線31と芯線31を覆う被覆32とを有する。芯線31は、例えば、金属製の複数の素線が撚られて形成される。芯線31は、単芯線であってもよい。被覆32は、例えば、絶縁性を有する樹脂が芯線31の周りに押出成形されて形成される。複数の電線30として、互いに太さが異なる複数種類の電線30が用いられている。本例では、電力線30Pは、信号線30Sよりも太い。アース線30Eは、電力線30Pと同じ太さである。
電線30の一端部は、リテーナ60内に挿入される。電線30の他端部は、図1に示すように、リテーナ60から延び出て、グロメット80内で曲げられて、グロメット80の電線引出口84に向かう。複数の電線30は、1つの電線引出口84からまとめてグロメット80の外部に延び出る。
<サーミスタユニット>
サーミスタユニット40は、電力回路の温度を測定する。サーミスタユニット40を用いて電力回路の温度が監視されることによって、電力回路の温度が高くなりすぎることを抑制することができる。サーミスタユニット40は、サーミスタ42とサーミスタ用電線44とを有する(図3、図4参照)。本例では、一対の電力線30Pのそれぞれにサーミスタ42が取付けられて、一対の電力線30Pそれぞれの温度が測定される。
後に説明するパワー端子収容部53Pは、ハウジング50の全体的な小型化要請により、パワー端子20Pがちょうど収容できる程度の大きさに形成されることが好ましい。したがって、パワー端子収容部53Pには、パワー端子20Pの他にサーミスタ42等を収納するスペースを確保することが難しいことが考えられる。一方で、パワー端子20Pには大容量の電流が流れるため、温度管理が重要である。このため、サーミスタ42は、パワー端子20Pに直接取り付けられないが、パワー端子20Pに近い位置の電力線30Pに取り付けられている。このようにパワー端子20Pに近い位置の電力線30Pの温度が検知されるので、パワー端子20Pの発熱状態が把握され得る。なお、上記の「近い位置」とは、図3、図4、および図7に示すように、挿抜方向において、リテーナ60内に配置される電力線30Pのうちの一部分を意味する。つまり、サーミスタ42は、挿抜方向において、リテーナ60と重なる位置に配置されている。また、好ましくは、サーミスタ42、挿抜方向において、リテーナ60内に配置される電力線30Pのうち中央よりも前方の部分に配置される。
また、サーミスタ42がパワー端子20Pに取り付けられる場合には、開口部51Aから流入した水は、サーミスタ42を避けて排水されることを要する。これに対し、サーミスタ42がパワー端子20Pに直接取り付けられないことにより、サーミスタ42の面積の分だけ、開口部51Aから流入した水の排水面積が拡大する。このため、サーミスタ42がパワー端子20Pに直接取り付けられない場合には、ハウジング50の小型化と排水性の向上とが同時に実現可能である。
サーミスタ用電線44の一端部は、サーミスタ42に接続される。サーミスタ用電線44の他端部は、電線30の他端部と同様にグロメット80から外部に延び出る。電線付きコネクタ10が車両に搭載された状態で、サーミスタ用電線44の他端部は、例えば、ECUなどに接続される。サーミスタ用電線44は、電力線30Pよりも細い。
サーミスタ42は、X方向において、リテーナ60と重なる位置で配置される。つまり、図4に示すように、側面視において、サーミスタ42は、リテーナ60に覆われるように位置する。
<ハウジング>
ハウジング50は、端子20を所定の位置(外部充電コネクタ200の端子210と接続可能な位置)に保持する。ハウジング50は、ハウジング本体51と、車両取付部58とを含む。
ハウジング本体51に端子20が収容される。ハウジング本体51は、外枠部52と複数の端子収容部53とを有する。複数の端子収容部53のそれぞれは、対応する端子20を収容可能な筒状に形成される。外枠部52は、複数の端子収容部53の周りを囲う筒状に形成される。端子収容部53の中間部において、複数の端子収容部53及び外枠部52が平板状の連結部によってつながっている。外枠部52のうち連結部よりも車両外側を向く部分に、外部充電コネクタ200が挿抜される開口部51Aが形成される(図3参照)。上記端子収容部53は、外部充電コネクタ200の挿抜方向に沿って見た場合に、開口部51Aの内側に位置する。ハウジング本体51の前方に蓋70が取付けられる。ハウジング本体51の後方にリテーナ60が取付けられる。
端子収容部53は、パワー端子収容部53P、アース端子収容部53E及びシグナル端子収容部53Sを有する。パワー端子収容部53Pおよびアース端子収容部53Eの上方に、シグナル端子収容部53Sが配置される。パワー端子収容部53Pにパワー端子20Pが収容される。アース端子収容部53Eにアース端子20Eが収容される。シグナル端子収容部53Sにシグナル端子20Sが収容される。
車両取付部58は、電線付きコネクタ10を取付部100に取付けるための部分である。車両取付部58は、ハウジング本体51の中間部において、外枠部52の周囲に突出する板状に形成されている。車両取付部58は、取付部100に対して、例えばねじなどによって取付けられる。
<リテーナ>
リテーナ60は、X方向に沿ってハウジング50の内側(開口部51Aとは反対側)に取り付けられる。リテーナ60は、ハウジング50からの端子20の抜けを抑制する。リテーナ60は、ハウジング50と共に端子20を保持する。リテーナ60は、端子20及び電線30の一部を覆う。リテーナ60は、端子押え部61を有する。
端子押え部61は、ハウジング50に収容された端子20の後方を押さえる。図3に示すように端子押え部61Eはアース端子20Eの後方を押さえ、図4に示すように端子押え部61Pはパワー端子20Pの後方を押さえる。これにより、端子20がハウジング50から後方に抜けることを抑制する。端子押え部61は、後方カバー部62と、複数の突出筒部63とを含む。
図4に示すように、後方カバー部62は、外枠部52の後方の開口部を塞ぐ。後方カバー部62には、複数の貫通孔が形成されている。複数の貫通孔は、各端子収容部53に対応する位置に形成されている。各電線30が各貫通孔を貫通している。
複数の突出筒部63は、後方カバー部62から前方(ハウジング50側)に向けて突出する。複数の突出筒部63は、各端子収容部53に対応する位置に形成されている。各突出筒部63は、各貫通孔と連通する。各突出筒部63の先端が、対応する端子収容部53に挿入されて、対応する突出部24を後方から押える。また、突出筒部63の周面が、各電線30の周りを囲う壁とされる。
パワー端子20Pに対応する突出筒部63、及び、アース端子20Eに対応する突出筒部63は、後方カバー部62からX方向に沿って後方に向けて突出する。これらの突出筒部63を介して、電力線30Pの先端及びアース線30Eの先端の位置が規制される。パワー端子20Pに対応する突出筒部63の後方の開口64aから電力線30Pが引出される。
パワー端子に対応する突出筒部63の壁には排水部65が設けられている。排水部65は、開口と交差する方向に開口する。ここでは排水部65は、パワー端子20Pの中心よりも下側寄りの位置に側方に開口するように形成されている。排水部65は、電力線30Pの径と同じかそれより大きい。
排水部65として、二つのパワー端子20P用の排水部65がそれぞれ設けられている。二つの排水部65は、互いに離れる方向、かつ、一対のパワー端子20Pの並びに沿った方向に形成されている。
<蓋>
蓋70は、ハウジング50に開閉可能に取り付けられる。蓋70が開いた状態で、開口部51Aが露出する。これにより、開口部51Aに外部充電コネクタ200を挿し込み可能となる。蓋70が閉じた状態で、開口部51Aが塞がれる。
<グロメット>
グロメット80は、ハウジング50に対して開口部51Aとは反対側から、リテーナ60、端子20を一括して覆う。グロメット80は、ハウジング本体51の後端部とリテーナ60とを覆う。グロメット80は、弾性を有する部材である。グロメット80は、例えば、EPDMなどのエラストマ製である。グロメット80は、例えば、金型で成形される形品である。グロメット80は、リテーナ60、端子20を一括して覆う外装部材としてのグロメット80の一例である。外装部材は、弾性を有する部材である必要は無く、硬質樹脂、金属等によって形成されていてもよい。つまり、外装部材は、プロテクタであってもよいし、グロメットであってもよい。
グロメット80には、ハウジング引出口81、排水口83及び電線引出口84が形成されている。ハウジング引出口81は、X方向に延在する筒状に形成されている。ハウジング引出口81は、ハウジング50の後端部に被さる。ハウジング引出口81を通じてハウジング本体51の前端部がグロメット80の外部に延び出る。排水口83は、電線付きコネクタ10の内部に浸入する水を外部に排水するための開口部である。かかる水は、例えば、蓋70が開いたときに、ハウジング本体51の前端部から浸入することなどが想定される。排水口83は、Z方向に延在する筒状に形成されている。電線引出口84を通じて電線30の他端部がグロメット80の外部に延び出る。ここでは電線引出口84は1つであり、電力線30P、信号線30S、アース線30E、及びサーミスタ用電線44がまとめて通されている。電線引出口84が複数設けられて、複数の電線30が複数の電線引出口84に分かれて通されていてもよい。
ここでは、挿抜方向、電線引出口84が開口する方向及び排水口83が開口する方向は、互いに交差する方向である。ここでは、挿抜方向がX方向である。電線引出口84が開口する方向がY方向である。排水口83が開口する方向がZ方向である。挿抜方向、電線引出口84が開口する方向及び排水口83が開口する方向は、互いに直交しているが、直交以外の角度で交差していてもよい。
<端子付き電線>
端子20と電線30とは、電線付きコネクタ10を製造する途中の段階で、圧着などによって互いに電気的に接続されつつ固定されて一体化される。このように電線30と端子20とが一体化したものは、端子付き電線と呼ばれることがある。本例では、電力線30Pとパワー端子20Pとが一体化した端子付き電線(端子付き電力線)、信号線30Sとシグナル端子20Sとが一体化した端子付き電線、アース線30Eとアース端子20Eとが一体化した端子付き電線とが設けられる。
端子付き電線の一例について、図7及び図8を参照しつつ、より具体的に説明する。図7はパワー端子20Pと電力線30Pとが一体化した端子付き電力線34Pを示す平面図である。図8は端子付き電力線34Pを製造する様子を説明する斜視図である。
図7に示すように、端子付き電力線34Pには、止水部材36が設けられていてもよい。止水部材36はパワー端子20Pと電力線30Pとの接続部を覆う。止水部材36は、例えば、パワー端子20Pのうち電力線30Pが接続される部分よりも前方の部分から、電力線30Pのうち被覆32がある部分までを覆う。より詳細には、止水部材36は、電力線30Pに取り付けられるサーミスタ42の上から電力線30Pの端部の芯線31を覆う。これにより、電力線30Pとパワー端子20Pとの接続部である芯線31およびサーミスタ42に水がかかることが防止される。また、芯線31に水がかからないことから、被覆32内に水が浸入することなどが抑制される。ここでは止水部材36は、収縮チューブである。なお、止水部材36は、弾性を有するゴム製のチューブでもよく、接着剤などの樹脂であってもよい。
止水部材36としての収縮チューブ36は、例えば、加熱によって収縮する熱収縮チューブである。収縮チューブ36は、加熱される前の大径の状態で端子付き電力線34Pに被せられる。その後、収縮チューブ36は、加熱されて収縮する際、接続部分の形状に応じた形状になることによって、接続部分に密着することができる。例えば、加熱前の収縮チューブ36の先端は、突出部24の第1突出片24aに形成された凹部に嵌って、第1突出片24aに突き当てられて位置決めされてもよい。収縮後の収縮チューブ36の先端が、突出部24の第1突出片24aに形成された凹部に嵌ったままであってもよい。収縮後の収縮チューブ36の先端が凹部よりも後方に抜けてもよい。止水部材36として熱収縮チューブ36が採用されることにより、他の止水構造を採用するよりも部品点数を削減できると考えられる。また、止水部材36として熱収収縮チューブ36が採用されることにより、サーミスタ42の電力線30Pへの取り付けも容易になる。
例えば、収縮チューブ36の内面に、ホットメルト接着剤が設けられていてもよい。これにより、ホットメルト接着剤が、収縮チューブ36と端子20との隙間、及び、収縮チューブ36と電力線30Pとの隙間を埋めることができ、収縮チューブ36による防水性が高まる。収縮チューブ36の内面に、ホットメルト接着剤が設けられていなくてもよい。端子付き電力線34Pにおいて、電力線30Pとパワー端子20Pとの接続部分に収縮チューブ36が設けられずに、露出していてもよい。
サーミスタ42は、電力線30Pとパワー端子20Pとの接続部から離れた位置(例えば、わずかに離れた位置)において、被覆32の外周側に位置する。サーミスタ42も電力線30Pと共に収縮チューブ36の内部に位置する。サーミスタ用電線44のうちサーミスタ42に接続される一端部は、収縮チューブ36の内部に位置する。サーミスタ用電線44のうち他端部は、収縮チューブ36の端部から外に延び出る。サーミスタ用電線44の他端部は、電力線30P、アース線30E及び信号線30Sと共にグロメット80の外に延び出る。なお、パワー端子20Pの電線接続部22およびサーミスタ42は、後に説明する排水経路A3上に位置する。
サーミスタ42は、収縮チューブ36の取付前に、粘着テープ46などの仮止め部材によって被覆32に位置決めされてもよい。これにより、端子付き電力線34Pに対するサーミスタ42の位置関係の精度が高まる。この場合、粘着テープ46などの仮止め部材も収縮チューブ36の内部に位置する。言い換えると、粘着テープ46などの仮止め部材で被覆32に仮止めされたサーミスタ42を覆うように収縮チューブ36が取り付けられる。例えば、サーミスタ42が電力線30Pの外周面に接触するように配置された状態で、粘着テープ56が、電力線30P及びサーミスタ42に巻付けられる。粘着テープ56は、電力線30Pに対してサーミスタ42を一定位置に保持できる程度に巻付けられればよく、サーミスタ42の周り全体を覆っている必要は無い。収縮チューブ36は、粘着テープ56の全体を覆っていることが好ましい。
収縮チューブ36は、アース端子20Eとアース線30Eとが一体化した端子付き電線34E、及び、シグナル端子20Sと信号線30Sとが一体化した端子付き電線34Sにも設けられてもよい。この場合、収縮チューブ36が、アース端子20Eの電線接続部22とアース線30Eの一部(芯線31E部分)とを覆う。また、収縮チューブ36が、シグナル端子20Sの電線接続部22と信号線30Sの一部(芯線31S部分)とを覆う。これにより、電線接続部22とアース線30Eまたは信号線30Sとの接続部分への水かかりが防止される。図3及び図5において、アース端子20Eの電線接続部22とアース線30Eの一部(芯線31E部分及び被覆の端部)とを覆う熱収縮チューブが2点鎖線で示されており、この熱収縮チューブがアース用止水部材38である。
また、図5に示すように、電力線30Pは、X方向において、リテーナ60よりも(車両の)内側方向で曲げ部33を有する。このため、止水部材36に曲げ等の負担がかからず、止水部材36の劣化の抑制が期待できる。他の観点から述べると、図7に示すように、収縮チューブ36のX方向の内側端部36Iが、リテーナ60の内部に位置する。そうすることにより、電力線30Pの曲げ部33を止水部材36で覆うことがなくなり、止水部材36に曲げ等の負担がかからない。
<排水経路>
電線付きコネクタ10において、ハウジング50における開口部51Aからグロメット80の内部空間まで、水等の液体(以下、水と称する)が流通可能に連通している。開口部51Aから浸入した水は、電線付きコネクタ10における排水経路に沿ってグロメット80の外に向けて流れる。電線付きコネクタ10における排水経路についてより具体的に説明する。図3から図5における矢符A1、A2、A3、A4は、電線付きコネクタ10における一部の排水経路を示す。
図3に示す排水経路A1は、ハウジング50の開口部51Aにおける下方に形成された水抜き孔51hを通じた排水経路である。排水経路A1は、端子収容部53を通らない排水経路である。ハウジング50の水抜き孔51hから浸入した水は、端子収容部53の下部通路、リテーナ60の水抜き孔62hを通じて、グロメット80の排水口83から排出される。
図3及び図5に示す排水経路A2は、アース端子収容部53Eを介した排水経路である。排水経路A2では、アース端子収容部53Eの後方に接続されるリテーナ60の開口から下方に水が流れる。その後、グロメット80の排水口83から排出される。
図4及び図5に示す排水経路A3は、パワー端子収容部53Pを介した排水経路である。排水経路A3では、排水経路A2と同様に、パワー端子収容部53Pの後方に接続されるリテーナ60の開口から下方に水が流れる。その後、グロメット80の円筒部の内面を通じて、グロメット80の排水口83から排出される。
図5に示す排水経路A4は、パワー端子収容部53Pを介した排水経路であり、排水経路A3とは別の排水経路である。排水経路A4では、パワー端子押え部61Pにおける排水部65から側方に水が流れ、グロメット80の排水口83から排出される。
パワー端子収容部53Pを介した排水経路では、排水経路A3と排水経路A4との間で水が任意の経路を流れることができる。電線付きコネクタ10において、ハウジング50における開口部51Aからリテーナ60における電力線30Pを覆う空間まで、端子収容部53を介して水が流通可能に連通している。開口部51Aから浸入した水は、排水経路A3、排水経路A4又はその間の排水経路に沿ってグロメット80の外側に向けて流れる。
シグナル端子収容部53Sを介した排水経路は、図示省略するが、基本的には、排水経路A2、A3と同様である。つまり、シグナル端子押え部61Sにおける後方の開口から下方に水が流れる。そして、グロメット80の円筒部の内面を通じて、グロメット80の排水口83から排出される。
<効果等>
以上のように構成された電線付きコネクタ10によると、電力線30Pに取り付けられるサーミスタ42と、電線接続部22とサーミスタ42とを覆う止水部材36とを備えることにより、小型化可能で、かつ、パワー端子20Pの温度が把握可能な電線付きコネクタ10を提供することができる。つまり、パワー端子収容部53Pにサーミスタ42を収容するための空間を確保しなくてもよいので、電線付きコネクタ10の小型化、特に、正面視方向からの小型化が可能となる。また、ハウジング50とパワー端子20Pとの間をゴム栓等によって止水しなくてもよいので、設計自由度が向上する。
サーミスタ42は、X方向において、リテーナ60と重なる位置で配置され、止水部材36のX方向の内側端部36Iが、リテーナ60の内部に位置する。また、電力線30Pは、X方向において、リテーナ60よりも内側方向で曲げ部33を有してもよい。これにより、止水部材36に曲げ等の負担がかからないので、止水部材36の劣化が抑制される。
パワー端子20Pは、筒部21と電線接続部22との間に抜け止め部としての突出部24を有する。これにより、パワー端子20Pがハウジング50とリテーナ60との間で確実に固定される。
止水部材36は熱収縮チューブであってもよい。これにより、簡易で確実に電力線30Pにサーミスタ42を取り付けられる。
止水部材36としての熱収縮チューブは、電力線30Pに粘着テープ46などの仮止め部材で仮止めされたサーミスタ42を覆うように取り付けられてもよい。これにより、熱収縮チューブ内でサーミスタ42が一定位置に取付けられやすい。
パワー端子20Pは、一枚の金属板をプレス加工部品でもよい。これにより、切削加工品や鋳造加工品(ダイキャスト)である場合と比べ、パワー端子20Pが簡易に作られ、コストダウンが可能となる。パワー端子20Pがプレス加工部品である場合において、上記電線接続部22とサーミスタ42とを止水部材36によって覆う構成は、次の理由により特に有効である。すなわち、パワー端子20Pがプレス加工部品である場合、ゴムリング等によって、ハウジング50の内外を止水する構成を実現することは難しいことが考えられる。そこで、電線接続部22とサーミスタ42とを止水部材36によって覆うことによって、水がハウジング50の内部に達しても止水部材36の外側を通るようにしている。これにより、パワー端子20Pがプレス加工部品である場合でも、電線接続部22及びサーミスタ42に対する止水対策を施すことができる。パワー端子20Pがプレス加工部品であることは必須ではなく、例えば、金属棒材に対する切削加工によって形成されてもよい。
ハウジング50は、端子収容部53の上方に、シグナル端子20Sを収容するシグナル端子収容部53Sをさらに有する。また、サーミスタ42は、電力線30Pの下方に取り付けられてもよい。シグナル端子20Sから延びる信号線30Sとの干渉を回避しつつ、電線30Oに取付けられたサーミスタ42の配置空間を確保できる。
ハウジング50の端子収容部53に収容され、筒部21と電線接続部22とを有するアース端子20Eと、電線接続部22とアース線30Eの一部とを覆うアース用止水部材38と、をさらに備える。また、アース端子20Eは、一対のパワー端子20Pの間に配置されてもよい。これにより、電線接続部22とアース線30Eとの接続部における水かかりが防止される。
リテーナ60において、電力線30Pの周りを囲う壁の一部に排水部65が設けられていることによって、端子収容部53に浸入した水の排水性がより高くなる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
10 電線付きコネクタ
20 端子
20E アース端子
20P パワー端子
20S シグナル端子
21 筒部
22 電線接続部
22a 圧着片
23 連結部
24 突出部
24a 第1突出片
24b 第2突出片
30 電線
30E アース線
30O 電線
30P 電力線
30S 信号線
31 芯線
32 被覆
33 曲げ部
34E 端子付き電線
34P 端子付き電力線
34S 端子付き電線
36 収縮チューブ,止水部材
36I 内側端部
38 アース用止水部材
40 サーミスタユニット
42 サーミスタ
44 サーミスタ用電線
46 粘着テープ
50 ハウジング
51 ハウジング本体
51A 開口部
51h 水抜き孔
52 外枠部
53 端子収容部
53E アース端子収容部
53P パワー端子収容部
53S シグナル端子収容部
56 粘着テープ
58 車両取付部
60 リテーナ
61 端子押え部
61P パワー端子押え部
61S シグナル端子押え部
62 後方カバー部
62h 水抜き孔
63 突出筒部
64a 開口
65 排水部
70 蓋
80 グロメット
81 ハウジング引出口
83 排水口
84 電線引出口
100 取付部
102 パネル
104 貫通孔
200 外部充電コネクタ
210 端子
230 バッテリ
A1,A2,A3,A4 排水経路

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、車外の給電装置の外部充電コネクタと嵌合し、前記車両のバッテリの充電に用いられる電線付きコネクタであって、
    一端側から前記外部充電コネクタの端子が挿入される筒部と、前記筒部の他端側に設けられた電力線接続部とを有し、前記バッテリへの電力供給に用いられるパワー端子と、
    前記パワー端子の前記電力線接続部に接続された電力線と、
    前記電力線に取り付けられ、前記電力線の温度を検知するサーミスタと、
    前記外部充電コネクタの挿抜される開口部と、前記外部充電コネクタの挿抜方向から見た場合に前記開口部の内側に配置されており前記パワー端子を収容する端子収容部と、を有するハウジングと、
    前記挿抜方向に沿って前記ハウジングの内側に取り付けられ、前記ハウジングと共に前記パワー端子を保持し、前記パワー端子及び前記電力線の一部を覆うリテーナと、
    を備え、
    前記ハウジングにおける前記開口部から前記リテーナにおける前記電力線を覆う空間まで、前記端子収容部を介して液体が流通可能に連通し、
    前記電力線接続部と前記サーミスタとを覆う止水部材をさらに備える、電線付きコネクタ。
  2. 請求項1に記載の電線付きコネクタであって、
    前記サーミスタは、前記挿抜方向において、前記リテーナと重なる位置で配置され、
    前記止水部材の前記挿抜方向の内側端部が、前記リテーナの内部に位置し、
    前記電力線は、前記挿抜方向において、前記リテーナよりも内側方向で曲げ部を有する、電線付きコネクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電線付きコネクタであって、
    前記パワー端子は、前記筒部と前記電力線接続部との間に抜け止め部を有し、
    前記止水部材の前記挿抜方向の外側端部は、前記挿抜方向において、前記抜け止め部よりも内側に配置される、電線付きコネクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の電線付きコネクタであって、
    前記止水部材は熱収縮チューブである、電線付きコネクタ。
  5. 請求項4に記載の電線付きコネクタであって、
    前記熱収縮チューブは、前記電力線に仮止め部材で仮止めされた前記サーミスタを覆うように取り付けられる、電線付きコネクタ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の電線付きコネクタであって、
    前記パワー端子は、一枚の金属板をプレス加工部品である、電線付きコネクタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の電線付きコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記端子収容部の上方に、シグナル端子を収容するシグナル端子収容部をさらに有し、
    前記サーミスタは、前記電力線の下方に取り付けられる、電線付きコネクタ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか一つに記載の電線付きコネクタであって、
    前記ハウジングのアース端子収容部に収容され、筒部と電線接続部とを有するアース端子と、
    前記アース端子の前記電線接続部に接続されたアース線と、
    前記電線接続部と前記アース線の一部とを覆うアース用止水部材と、をさらに備え、
    前記アース端子は、一対の前記パワー端子の間に配置される、電線付きコネクタ。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか一つに記載の電線付きコネクタであって、
    前記リテーナは、前記電力線を引き出す開口と、前記電力線の周りを囲う壁と、前記壁の一部に設けられている排水部とを有する、電線付きコネクタ。
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