JP2023125868A - 前室構造体及び保管庫とその制御システム - Google Patents

前室構造体及び保管庫とその制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は保管庫の扉開閉に伴う、当該保管庫の内部空間における湿度の急激な低下を抑制する。【解決手段】保管庫1に対して、第1扉14を介して連通している内部空間20に加湿装置23が設けられている前室構造体2及び扉14,24の開閉を制御する保管システムであって、前室構造体2の内部空間20の湿度を保管庫内絶対湿度以上に保つことで、第1扉14開放時の保管庫内湿度が急速に低下することを抑制することができる。【選択図】図1

Description

保管庫の湿度制御に関する技術に関する。
従来、温度管理が必要な温度管理対象物である、例えば、肉、魚および野菜等の食品を新鮮な状態で保管するために恒温高湿度保管庫(以下、「保管庫」という場合がある)が用いられている。保管物の出し入れの際に冷凍保管庫内温度が大きく上昇するのを防止するために、低温冷凍保管庫の出入り口扉付近に前室を設けて冷凍保管庫の扉を開いた時に保管庫内の冷気が直接大量に外部へ漏れ出さない様に前室と前室の入り口に扉を設けていた。前室の入り口扉を閉め、保管庫の扉を開けることで前室には保管庫の冷気が侵入し、前室の室温を保管庫と外気の中間に保つ事ができ、保管庫の庫内温度の大幅で急激な変化を抑制することができる。
特許文献1には、閉鎖空間で空気を水のシャワーで加湿して保管庫に送風する技術が開示されている。本文献は、保管庫とは別の閉鎖空間で水をシャワーしているため、保管庫の加湿手段として機能しており、外部と繋がる扉が無く保管庫の前室のように人と物の出し入れができる構造にはなっていない。
特開平11―94446号公報
保管庫内の加湿方式が水沸騰式(スチーム式)、超音波式及び水噴霧式のように急激な加湿方式ではなく、例えば水蒸発式の加湿方式では庫内の加湿が緩慢であるため乾燥地域では長時間保管庫の扉を外気に対して開放していると、保管庫内の水蒸気が外部に漏れ出して庫内湿度が急激に低下して、庫内の湿度回復に長時間を要し、魚介の生殖腺、花弁及び野菜等の保湿が必要な保管物の品質を低下させてしまう。
そこで、本発明は保管庫の扉開閉に伴う、当該保管庫の内部空間における湿度の急激な低下を抑制することを目的とする。
保管庫の内部空間に対して、保管庫の扉である第1扉が開かれている状態で連通し、かつ、外部空間に対して、前室構造体の扉である第2扉が開かれている状態で連通する内部空間に加湿装置が設けられていることを特徴とする。
第2扉が閉じられている状態で、前室構造体の内部空間が加湿されることで第1扉が開放され、当該内部空間に対して保管庫の内部空間が連通している場合でも、前室構造体の内部空間と保管庫の内部空間との、絶対湿度の差が小さく抑制されうる。従って、当該状態において、保管庫の内部空間における湿度の急激な低下が抑制される。通常前室構造体内部空間の温度は保管庫内温度と外気の中間の温度であることが多い。例えば両空間の絶対湿度が同じであれば、気温の高い前室構造体内の相対湿度は保管庫内の相対湿度よりも低くなるが、前室構造体内の空気が保管庫に侵入しても絶対湿度が同じであれば保管庫内の温度が元に戻れば相対湿度も元の相対湿度となる。
本発明は前室構造体内の第一加湿装置の他に保管庫の内部空間に第2加湿装置が設けられていることが好ましい。
第1扉が開放された状態であっても、保管庫の内部空間が加湿されることで、前室構造体の内部空間と保管庫の内部空間との、絶対湿度の差が小さく抑制されうる。従って、当該状態において、保管庫の内部空間における湿度の急激な低下が抑制される。
本発明の前室構造体は、前室構造体の内部空間の絶対湿度を、保管庫の目標絶対湿度範囲に含まれるように、前記第1加湿装置の動作を制御する加湿制御装置を備えていることが好ましい。
前室構造体の内部空間の絶対湿度が保管庫の目標絶対湿度範囲に含まれるように、前室構造体の内部空間の空気が加湿される。これにより、第1扉が開放され、当該内部空間に対して保管庫の内部空間が連通している状態でも、保管庫の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲に含まれる場合、前室構造体の内部空間と保管庫の内部空間との、絶対湿度の差が更に小さく抑制されうる。従って、当該状態において、保管庫の内部空間における湿度の急激な低下が更に小さく抑制される。
本発明の前室構造体は、前室構造体及び前記保管庫のうち少なくとも一方の内部空間の絶対湿度が前記目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、警報を出すように警報装置の動作を制御する警報制御装置と、前記保管庫の前記第1扉及び前記第2扉のうち少なくとも一方の閉状態が維持されるように扉駆動装置の動作を制御する安全制御装置と、のうち少なくとも一方を備えていることが好ましい。
(1)前室構造体の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度の下限値よりも低くなった場合、警報が出力される場合
前室構造体の内部空間の絶対湿度が保管庫の目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、警報を出力するように警報装置の動作が制御されることで、オペレータ又は庫内で作業している人は前室の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなったと認識することができる。これにより、第1扉が開いている場合、オペレータ又は庫内で作業している人が第1扉を閉じる。第1扉の閉状態が維持されることで、前室構造体の内部空間から保管庫の内部空間への空気の流入が防止され、保管庫の内部空間の湿度が更に低下することを防止することができる。また、第2扉が開いている場合、オペレータ又は庫内で作業している人が、第2扉を閉じる。第2扉の閉状態が維持されることで、外部空間から前室構造体の内部空間への空気の流入が防止され、前室構造体の内部空間の湿度が更に低下することを防止することができる。
第2扉の閉状態が維持される状態で、かつ、前室構造体の内部空間の第1加湿器が動作している場合、前室構造体の内部空間の絶対湿度は目標絶対湿度範囲に制御されうる。
第1扉の閉状態が維持されている状態で、かつ、保管庫の内部空間の第2加湿器が動作している場合、保管庫の内部空間の絶対湿度は保管庫の目標絶対湿度範囲に制御されうる。
(2)前室構造体の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度の下限値よりも低くなった場合、警報が出力される場合
前室構造体の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、警報を出力するように警報装置の動作が制御されることで、オペレータ又は庫内で作業している人は前室の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなったと認識することができる。これにより、第2扉が開いている場合、オペレータ又は庫内で作業している人が第2扉を閉じる。第2扉の閉状態が維持されることで、外部空間から保管庫の内部空間への空気の流入が防止され、前室構造体の内部空間の湿度が更に低下することを防止することができる。
前室構造体の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、第1安全制御装置は、第1扉の閉状態が維持されるように、第1扉駆動装置の動作が制御されることで、前室構造体の内部空間から保管庫の内部空間への空気の流入が防止され、保管庫の内部空間の湿度が更に低下することが防止される。
例えば、前室構造体の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、第2安全制御装置は、第2扉の閉状態が維持されるように、第2扉駆動装置の動作が制御することで、外部空間から前室構造体の内部空間への空気の流入が防止され、前室構造体の内部空間の湿度が更に低下することが防止される。
例えば、保管庫の内部空間の絶対湿度が保管庫の目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、警報を出す様に第2警報装置が制御されることで、オペレータ又は庫内で作業している人は前室の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなったと認識することができる。これにより第1扉が開いている、場合オペレータ又は庫内で作業している人が第1扉を閉じる。第1扉の閉状態が維持されることで、前室構造体の内部空間から保管庫の内部空間への空気の流入が防止され、保管庫の内部空間の湿度が更に低下することを防止することができる。また、第2扉が開いている場合、オペレータ又は庫内で作業している人が、第2扉を閉じる。第2扉の閉状態が維持されることで外部空間から前室構造体の内部空間への空気の流入が防止され、前室構造体の内部空間の湿度が更に低下することを防止することができる。
例えば、前室構造体の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、第3安全制御装置が第1扉の閉状態が維持されるように、第1扉駆動装置の動作が制御することで、前室構造体の内部空間から保管庫の内部空間への空気の流入が防止され、保管庫の内部空間の湿度が更に低下することが防止される。
例えば、前室構造体の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、第4安全制御装置が第2扉の閉状態が維持されるように、第2扉駆動装置の動作を制御することで、外部空間から前室構造体の内部空間への空気の流入が防止され、前室構造体の内部空間の湿度が更に低下することが防止される。
本発明の第2の態様は、前記保管庫と、前室構造体と、を備えている保管システムにおいて、前記保管庫の絶対湿度を計測するためのセンサが設けられている保管システムである。
保管庫の絶対湿度を計測するためのセンサにより、保管庫の内部空間の湿度は恒常的に管理されうる。
また、例えば、前記センサから第1扉駆動装置の動作及び/又は第2扉駆動装置の動作を制御する第1安全制御装置と第2安全制御装置に出力し、第1扉及び/又は第2扉を閉じることで保管庫の内部空間及び前室構造体の内部空間の湿度を恒常的に制御することができる。なお、第1安全制御装置と第2安全制御装置とは統合される場合もある。本実施形態の制御装置は、第1安全制御装置と第2安全制御装置を統合されたものである。
前室の絶対湿度を庫内目標湿度以上に保つことで保管庫内の湿度を常に目標湿度付近に保持することが可能となる。
本発明の実施形態の一例における保管庫の概略構成を示す上面平面断面図 本発明の実施形態の一例における保管庫の概略構成を示す側面平面断面図 本発明の実施形態の一例における制御駆動を示す概略図 本発明の実施形態の一例における保管庫の概略構成を示す上面平面断面図 本発明の実施形態の他の一例における保管庫の概略構成を示す上面平面断面図 本発明の実施形態の他の一例における保管庫の概略構成を示す側面平面断面図 本発明の実施形態の他の一例における制御駆動を示す概略図 本発明の実施形態の他の一例における保管庫の概略構成を示す上面平面断面図 本発明の実施形態の他の一例における保管庫の概略構成を示す側面平面断面図 本発明の実施形態の他の一例における制御駆動を示す概略図
保管庫に加湿手段を設けた前室が必要な事例を説明する。日本の本州以南の高湿度環境では庫内温度調節器の伝熱フィンに着いた霜の除霜分を補うだけで容易に庫内を高湿度環境に保つことが可能になる。例えば表2において冬季外気温10℃で相対湿度50%の場合は4.7g/m3で0℃まで温度が低下しても相対湿度が96%となる。しかし、乾燥地域で相対湿度が10℃で35%以下になるような地域では10℃の外気が0℃の庫内に侵入した場合侵入空気の相対湿度は70%以下になってしまい扉の開閉毎に水蒸気が逃げてしまう。表1は、世界の主要都市の中で冬季低湿度都市の過去月平均気温と月平均相対湿度で最も気温が低い月の気温と相対湿度を示す。また、「0℃変換湿度」は、その温度の相対湿度を絶対湿度(g/m3)に変換し、更に温度を0℃にした時の相対湿度の値である。0℃変換湿度で見ると東京は70%、札幌で48%、ソウルで53%、オスロで60%、北京では約36%になる。食品の乾燥は食品表面の表面水の活性度を示す水分活性が問題となるが、個別の食品によって実際の温度で実測する以外に水分活性は判らないが、一般的に生鮮食品の水分活性は0.97~0.99と言われているため、庫内の相対湿度を97%RH以上にしないと食品の乾燥は防止できない。しかし、乾燥は、食品の自由水から抜けていくため、適度に自由水が抜けた状態の方が味や食感が良くなる場合が多い。相対湿度と水分活性の差が大きいと食品表面から急激に水分が蒸発するため食品内部からの水分の補給が間に合わず、食品の水分バランスが崩れて食品の価値を低下させる。そのため裸で食品を保存する場合は庫内湿度を理想的には97~100%RH付近にすべきだが、最低でも80%RH以上にする必要がある。
以下、図1~10を参照して、本発明に係る前室構造体とその制御システムの実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
図1、2は、前述の如く北海道の様な寒冷乾燥地域に於ける生の丸のクロマグロ(以下「マグロ」と言う。)の保管庫である。
図1において、保管庫の内部空間10の一端部に冷却器11に設置され、その対角線状の他端部に蒸発器12が設置されている。冷却器11は、保管庫の内部空間10の庫内温度が-0.5~+1℃になるように調節する。蒸発器12は貯水槽水面を送風し庫内に湿潤空気を送る送風機からなる蒸発器であり、保管庫の内部空間10の絶対湿度が各温度における相対湿度80~100%RHに相当する保管庫の目標値である第1目標絶対湿度範囲(例えば、0℃の場合には3.9~4.9g/m3)に含まれるように保管庫を加湿する。第1目標絶対湿度範囲は、保管物の保管期間や包装の有無により様々に変更されてもよい。例えば、第1目標絶対湿度範囲の上限値を各温度における相対湿度100%RH未満(例えば97%RHなど)に相当する絶対湿度にしてもよい。また、食品が包装されている場合では、例えば、第1目標絶対湿度範囲の下限値を各温度における相対湿度80%RHとは異なる相対湿度(例えば70%RHなど)に相当する絶対湿度にしてもよい。
図1において、保管庫の内部空間10に第1温度湿度センサモジュール13が設置されている。具体的には、図2で示すように、保管庫の内部空間10の、後述する第1扉14の近傍の、天井に設置されている。第1温度湿度センサモジュール13は後述する制御装置50に、保管庫の内部空間10の温湿度環境の情報を提供する。
図1に示すように、保管庫の内部空間10及び前室の内部空間20が連通するように第1扉14が設置されている。
図1において、前室構造体の内部空間20にスチーム式加湿器21が設置されている。スチーム式加湿器21は蒸発器12と比較すると急速に加湿が可能なスチーム式加湿器であり、前室構造体の内部空間20の絶対湿度が各温度における相対湿度70~100%RHに相当する前室構造体の目標値である第2目標絶対湿度範囲(例えば、0℃の場合には3.4~4.9g/m3)に含まれるように加湿する。第2目標絶対湿度範囲は、外気の絶対湿度と庫内の絶対湿度の中間値以上であれば様々に変更されてもよい。例えば、第2目標絶対湿度範囲の上限値を各温度における相対湿度100%RH未満(例えば95%RH、又は98%RHなど)に相当する絶対湿度にしてもよい。また、例えば外気の絶対湿度と庫内の絶対湿度の中間値以上であれば、第2目標絶対湿度範囲の下限値を各温度における相対湿度70%RHとは異なる相対湿度(例えば60%RH、又は80%RHなど)に相当する絶対湿度にしてもよい。第1目標絶対湿度範囲の上限値及び/又は下限値と第2目標絶対湿度範囲の上限値及び/又は下限値とは同一であってもよく、相違していてもよい。
以後、第1目標絶対湿度範囲の下限値を以後第1目標湿度とし、第2目標絶対湿度範囲の下限値を第2目標湿度とする。
図1において、前室構造体の内部空間20に第2温度湿度センサモジュール22が設置されている。具体的には図2で示すように、後述する第2扉23の近傍の前室構造体の内部空間20の天井に設置されている。
図1において、外部空間と前室構造体の内部空間20が連通するように第2扉23が設置されている。
マグロは乾燥に鋭敏で、乾燥状態では急速に品質が劣化する。食品の乾燥と吸湿は食品表面の水分活性によるが、水分活性は皮付きか皮無しか、部位や保管温度によって変わるため実測以外に正確な水分活性値を求めることはできない。実験では、保管庫内を0℃付近の相対湿度97%RH付近に保つことでマグロが適度に表面が適度に乾燥して理想的な状態で保管できることが判明した。
保管庫の内部空間10には水噴霧式の加湿器を用いると商品への水滴付着による汚染があるため蒸発式の加湿器12が設置され、保管庫の内部空間が飽和湿度付近になるまで加湿される。温度一定の場合は飽和湿度になると蒸発できなくなるため、過飽和になることが抑制される。温度が緩慢に低下して過飽和になる場合は、庫内気流により貯水面で水蒸気が凝縮するため過飽和になることが抑制される。
しかし、蒸発式加湿器12は蒸発速度が遅い為、保管庫内の内部空間10の湿度が急激且つ大幅に低下した場合は、回復までに長時間を要する。保管庫の内部空間10の大幅な湿度低下と温度上昇の原因である第1扉14及び第2扉23の開放による乾燥を防止する必要がある。
図示しないが、本実施形態の前室構造体は、第1扉駆動装置31と、第2扉駆動装置32とを備えている。後述する第2実施形態、第3実施形態についても同様である。
また、図示しないが、本実施形態の前室構造体は、第1扉開閉検知装置41と第2扉開閉検知装置42とを備えている。後述する第2実施形態、第3実施形態についても同様である。
更に、マイクロコンピューター等により構成される電子ユニットである制御装置50(発明の保管システムに相当する;図示せず。)により、第1扉駆動装置31と第2扉駆動装置32とが制御される。後述する第2実施形態、第3実施形態についても同様である。
図3のフローチャートを用いて第1実施形態の保管システムについて、具体的に説明する。
すなわち、第1温度湿度センサモジュール13は、保管庫の内部空間の湿度が第1目標湿度以上であるか否かについて、判定する(図3/STEP101)。
STEP101の判定において、保管庫の内部空間の湿度が第1目標湿度以上ではないと判定された場合(図3/STEP101‥NO)、第1温度湿度センサモジュール13は制御装置50に第1湿度信号を送る。
STEP101の判定において、保管庫の内部空間の湿度が第1目標湿度以上ではないと判定した場合(図3/STEP101‥NO)、第1扉開閉検知装置41は第1扉14が閉じているか否かの判定を行う(図3/STEP103)。
STEP103の判定において、第1扉14が閉じていないと判定した場合(図3/STEP103‥NO)、第1扉開閉検知装置41は制御装置50に第1扉開放信号を送る。
第1湿度信号と第1扉開放信号を受信した制御装置50は第1扉駆動装置31に対して第1駆動信号を送り、第1扉駆動装置31が駆動する(図3/STEP105)。第1扉駆動装置31が駆動すると第1扉14は保管庫の入口を閉じるように移動する。
第1扉開閉検知装置41は第1扉14に対して光照射する第1光学式センサモジュール60を使用している。第1光学式センサモジュール60は第1扉14と光学式センサモジュール60との距離を測定して所定距離に以下になった場合に第1扉14が閉じたと判定する。また、光学式センサモジュール以外にも電流センサモジュール、カメラセンサモジュール、及び近接センサモジュールなど第1扉14の開閉が検知できるような公知のセンサモジュールを使用することができる。後述する第2扉開閉検知装置42についても同様である。
STEP101‥NO、STEP103‥NO、STEP105の処理が繰り返されると、第1光学式センサモジュール60と第1扉14との距離が所定の距離以下になるので、第1扉開閉検知装置41は第1扉14が閉まっていると判定する。
第1光学式センサモジュール61は第1扉14が閉まっていると判定すると、保管庫の内部空間10の蒸発器12が常時運転しているので、蒸発器より生じた水蒸気が保管庫の内部空間10に留まるため、保管庫の内部空間10の湿度は第1目標値以上になる。
上記STEP101において、第1温度湿度センサモジュール13が第1目標湿度以上であると判定した場合(図3/STEP101‥YES)、第2温度湿度センサモジュール22は第2目標湿度以上かを判定する(図3/STEP107)。
第2温度湿度センサモジュール22は第2目標湿度以上ではないと判定すると(図3/STEP107‥NO)、第2温度湿度センサモジュール22は制御装置50に第2湿度信号を送る。
また、第2扉23が開いている場合、第2扉開閉検知装置42は、制御装置50に第2開放信号が送信する(図3/STEP109‥NO)。第2湿度信号と第2開放信号を受信した制御装置50は第2扉駆動装置32に対して第2駆動信号を送信し、第2扉駆動装置32が駆動する(図3/STEP111)。第2扉駆動装置32が駆動すると第2扉23は前室構造体の内部空間20を閉じるように移動する。
STEP101‥YES、STEP107‥NO、STEP109‥NO、STEP111が繰り返されると、第2光学センサモジュール62と第2扉23との距離が所定の距離以下になるので、第2光学式センサモジュール62は第2扉23が閉まっていると判定する。
第2扉23が閉まっていると判定されると、スチーム式加湿器21が稼働しているので、スチーム加湿器21より生じた水蒸気が前室構造体の内部空間20に留まるため、前室構造体の内部空間20の湿度が第2目標値以上になる。
図4は図1のマグロの保管庫の前室構造体の内部空間20に警報装置70を備えた保管庫である。
図3のフローチャートを用いて、警報装置70を備えた場合の保管システムについて説明する。
上述したSTEP101の判定において、保管庫の内部空間10の湿度が第1目標湿度以上ではないと判定された場合(図3/STEP101‥NO参照)、第1温度湿度センサモジュール13は制御装置50に、第1湿度信号を送る。第1湿度信号を受信した制御装置50は警報装置70に第1警報信号を送る。第1警報信号を受信した警報装置70は、オペレータ、又は、保管庫の内部空間10もしくは、前室構造体の内部空間20で作業している人が保管庫の内部空間10の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなったと認識できるように第1警報を出力する。
上記STEP101において、第1温度湿度センサモジュール13が第1目標湿度以上であると検出された場合(図3/STEP101‥YES参照)、第2温度湿度センサモジュール22は第2目標湿度以上かを判定する(図3/STEP107参照)。第2温度湿度センサモジュール22は第2目標湿度以上ではないと判定すると(図3/STEP107‥NO参照)、第2温度湿度センサモジュール22は制御装置50に第2湿度信号を送る。第2湿度信号を受信した制御装置50は警報装置70に第2警報信号を送る。
第2警報信号を受信した警報装置70は、オペレータ、又は、保管庫の内部空間10もしくは、前室構造体の内部空間20で作業している人が、前室構造体の内部空間20の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなったと認識できるように第2警報を出力する。
〔第2実施形態〕
図5,6は北海道の様な寒冷乾燥地域に於けるコメの保管庫である。
図5に示すように、保管庫の内部空間10の端部に第1温調機11を備えている。第1温調機11は保管庫の内部空間の気温が-0.5℃~+1℃になるように調節する。
図5において、保管庫の内部空間10に第1温度湿度センサモジュール13が設置されている。具体的には、図4で示すように、保管庫の内部空間10の、後述する第1扉14の近傍の、天井に設置されている。第1温度湿度センサモジュール13は後述する制御装置50に、保管庫の内部空間10の温湿度環境の情報を提供している。
図5に示すように、保管庫の内部空間10および内部空間20が連通するように第1扉14が設置されている。
図5に示すように、前室構造体の内部空間20にスチーム式加湿器21が設置されている。スチーム式加湿器21は蒸発器12と比較すると急速に加湿が可能なスチーム式加湿器であり常に空気中の水蒸気量が3.4~4.9g/m(第2目標絶対湿度範囲)となるように加湿している。
図5に示すように、前室構造体の内部空間20に第2温度湿度センサモジュール22が設置されている。具体的には図4で示すように、前室構造体の内部空間20には後述する第2扉24の近傍の天井に設置されている。
図5に示すように、第2扉24は外部空間および前室構造体の内部空間20を連通するように設置されている。
コメは短時間の低湿度環境では品質劣化が問題になりにくい。保管庫の内部空間10に設けられた第1温調機11が冷却時の除湿で外部へ排出した水の分だけ水蒸気を補う必要がある。第1温調機11の冷却が作動するのは周囲の保温パネルからの熱の侵入及び保管物からの放熱によって保管庫の内部空間10の気温が上昇した場合と、保管庫への保管物の出し入れで第1扉14を解放した場合である。前室の噴霧式加湿器21は前室の内部空間20を飽和湿度に加湿しているので、第1扉14を解放した時に前室の内部空間20から水蒸気が補給される。業務用冷蔵庫の第1扉14は頻繁に解放されるので、前室の内部空間20から保管庫内の内部空間10に水蒸気が頻繁に供給され、保管庫内の内部空間10が長時間低湿度状態であることを防止されうる。
保管庫には、加湿手段を設ける必要が無いため保管スペースを最大限取ることができる。また、前室構造体の内部空間の噴霧式加湿器21は直接保管庫に噴霧しない為保管物への水滴による汚染を防止することができる。
図7のフローチャートを用いて、第2実施形態の保管システムについて、具体的に説明する。
すなわち、保管庫の内部空間10の第1温度湿度センサモジュール13は、保管庫の内部空間の湿度が第1目標湿度以上であるか否かについて、判定する(図7/STEP201)。
STEP201の判定において、保管庫の内部空間10の湿度が第1目標湿度以上ではないと判定した場合(図7/STEP201‥NO)、第1温度湿度センサモジュール13は制御装置50に第1湿度信号を送る。
STEP201の判定において、保管庫の内部空間の湿度が第1目標湿度以上ではないと判定した場合(図7/STEP201‥NO)、第1扉開閉検知装置41は第1扉14が開いているか否かの判定を行う(図7/STEP203)。
STEP203の判定において、第1扉14が開いていないと判定した場合(図7/STEP203‥NO)、第1扉開閉検知装置41は制御装置50に第1扉閉鎖信号を送る。
第1湿度信号と第1扉閉鎖信号を受信した制御装置50は第1扉駆動装置31に対して第1駆動信号を送り、第1扉駆動装置31が駆動する(図7/STEP205)。第1扉駆動装置31が駆動すると第1扉14は保管庫の入口が閉じるように移動する。
STEP201‥NO、STEP203‥NO、STEP205が繰り返されると、第1光学式センサモジュール61と第1扉14との距離が所定の距離以下になるので、第1扉開閉検知装置41は第1扉14が開いていると判定する。
第1扉開閉検知装置41は第1扉14が開いていると判定すると、前室構造体の内部空間20の蒸発器21が常時運転しているので、蒸発器21より生じた水蒸気が保管庫の内部空間へ移動し、保管庫の内部空間10の湿度が第1目標値以上になり、後述するSTEP201‥YESに移行する。
上記STEP201において、第1温度湿度センサモジュール13が第1目標湿度以上であると検出された場合(図7/STEP201‥YES)、第2温度湿度センサモジュール23は第2目標湿度以上かを判定する(図7/STEP207)。
第2温度湿度センサモジュール22は第2目標湿度以上ではないと判定されると(図7/STEP207‥NO)、第2温度湿度センサモジュール22は制御装置50に第2湿度信号を送る。
また、第2扉23が開いている場合、第2扉開閉検知装置42は、制御装置50に第2開放信号が送信する(図7/STEP209‥NO)。第2湿度信号と第2開放信号を受信した制御装置50は第2扉駆動装置32に対して第2駆動信号を送信し、第2扉駆動装置32が駆動する(図7/STEP211)。第2扉駆動装置32が駆動すると第2扉は前室構造体の内部空間20を閉じるように移動する。
STEP201‥YES、STEP207‥NO、STEP209‥NO、STEP211が繰り返されると、第2光学センサモジュール61と第2扉23との距離が所定の距離以下になるので、第2扉開閉検知装置42は第2扉23が閉まっていると判定する。
第2扉23が閉まっていると判定されると、スチーム式加湿器21が稼働しているので、スチーム加湿器21より生じた水蒸気が前室構造体の内部空間20に留まるため、前室構造体の内部空間20の湿度が第2目標値以上になる。
〔第3実施形態〕
図8において、10は保管庫の内部空間、20は第1実施形態の前室構造体の内部空間20を示している。
図8において、保管庫の内部空間10の一端部に冷却機11が設置され、その対角線状の他端部に蒸発器15が設置されている。冷却機11は、保管庫の内部空間10の庫内温度が-0.5℃~+1℃になるように調節している。蒸発器15は貯水槽水面を送風し庫内に湿潤空気を送る送風機からなる蒸発器であり、保管庫の内部空間10の空気中の水蒸気量が3.9~5.5g/m(第1目標絶対湿度範囲)となるように加湿している。
図8において、保管庫の内部空間10に第1温度湿度センサモジュール13が設置されている。具体的には、図2で示すように、保管庫の内部空間10の後述する第1扉14の近傍の天井に設置されている。第1温度湿度センサモジュール13は後述する制御装置50に、保管庫の内部空間10の温湿度環境の情報を提供している。
図8において、保管庫の内部空間10の下辺中央に第1扉14が設置されていて、前室の内部空間と連通している。
図8において、前室構造体の内部空間20に後述する第2扉の近傍の第1温調機15が設置されている。
図8において、前室構造体の内部空間20にスチーム式加湿器21が第1温調機15の近傍に併設されている。スチーム式加湿器21は蒸発器12と比較すると急速に加湿が可能なスチーム式加湿器であり、前室構造体の内部空間20が空気中の水蒸気量が3.4~4.9g/m以上(第2目標絶対湿度範囲)となるように加湿している。
図8において、前室構造体の内部空間20に第2温度湿度センサモジュール22が設置されている。具体的には図8で示すように、前室構造体の内部空間20の後述する第2扉23の近傍の天井に設置されている。
図8において、前室構造体の内部空間20の左辺の下部に第2扉23が設置されている。第2扉23は外部空間と連通している。
図8、9は、第1実施形態の前室の内部空間を外部空間と保管庫の内部空間の中間的な温度と湿度に制御された保管庫である。保管庫の内部空間10にはマグロを保管し、前室の内部空間20は、ワインを保管するワインセラーとして使用される。
異なる温度及び湿度の保管空間を互いに隣接させ、より外気との差が大きい保管空間を保管庫の内部空間10として奥に配置し、より差が小さい保管空間を前室の内部空間20とすることで、前室の内部空間20のスペースを無駄にすること無く活用することができる。前室構造体の内部空間20は、比較的急速に加湿が可能なスチーム式加湿器21と温調器25が設けられ、保管庫の内部空間10に蒸発式加湿器12と温調器15が設けられていることで、第2扉23の開放で温度と湿度が急激に変化する前室構造体の内部空間20の湿度が安定し、保管庫の内部空間10で保管されるマグロが水滴及び結露による汚染されることを防止できる。
図10のフローチャートを用いて、第2実施形態の保管システムについて、具体的に説明する。
すなわち、第1温度湿度センサモジュール13は、保管庫の内部空間が第1目標湿度以上か否かについて判定する(図10/STEP301)。
STEP301において、第1温度湿度センサモジュール13は、保管庫の内部空間が第1目標湿度以上ではないと判定すると(図10/STEP301‥NO)は、制御装置50に第1湿度信号を送る。
STEP301の判定において、保管庫の内部空間の湿度が第1目標湿度以上ではないと判定した場合(図10/STEP301‥NO)、第1扉開閉検知装置41は第1扉14が閉じているか否かの判定を行う(図10/STEP303)。
STEP303の判定において、第1扉14が閉じていると判定された場合(図10/STEP303‥NO)、第1扉開閉検知装置41は第1扉開放信号を制御装置50に送る。
第1湿度信号と第1扉開放信号を受信した制御装置50は第1扉駆動装置31に対して第1駆動信号を送り、第1扉駆動装置31が駆動する(図10/STEP305)。第1扉駆動装置31が駆動すると第1扉14は保管庫の入口が閉じるように移動する。
STEP301‥NOとSTEP303‥NOとSTEP305を繰り返すと第1光学式センサモジュールと第1扉14との距離が所定の距離以下になるので、第1扉開閉検知装置41は第1扉14が開いていると判定する。
第1扉開閉検知装置41は第1扉14が開いていると判定すると、前室構造体の内部空間20の蒸発器21が常時運転しているので、蒸発器21より生じた水蒸気が保管庫の内部空間へ移動し、保管庫の内部空間の湿度が第1目標値以上になり、後述するSTEP301‥YESに移行する。
STEP301のYESに移行した場合、第1温度湿度センサモジュール13は第1目標温度以上かについて判定を行う(図10/STEP307)。
STEP307で第1目標温度以上ではないと判定された場合(図10/STEP307‥NO)、第1温度湿度センサモジュール13は制御装置50に対して第1温度信号を送る。
冷却機11は起動している際に、制御装置50に冷却機駆動信号を送付する。
第1温度信号を受信し、冷却機駆動信号を受信していない制御装置50は冷却機11が起動していないと判定し(図10/STEP309)冷却機11に冷却機起動信号を送る。
冷却機起動信号を受信した冷却機11は起動する。(図10/STEP311)冷却機11が起動すると保管庫内の温度は下がるため、STEP307‥YESに移行する。
上記STEP307において、保管庫の内部空間の温度が第1目標湿度以上であると判定されると(図10/STEP307‥YES)、第2温度湿度センサモジュール22は、第2目標湿度以下かの判定をする(図10/STEP313)。
第2温度湿度センサモジュール22は第2目標湿度以上ではないと判定されると(図10/STEP313‥NO)、第2温度湿度センサモジュール22は制御装置50に第2湿度信号を送る。
また、第2扉24が開いている場合、第2扉開閉検知装置42は、制御装置50に第2開放信号が送信する(図10/STEP315‥NO)。第2湿度信号と第2開放信号を受信した制御装置50は第2扉駆動装置32に対して第2駆動信号を送信し、第2扉駆動装置32が駆動する(図10/STEP317)。第2扉駆動装置32が駆動すると第2扉23は前室構造体の内部空間20を閉じるように移動する。
STEP201‥YES、STEP207‥NO、STEP209‥NO、STEP211が繰り返されると、第2光学センサモジュール61と第2扉23との距離が所定の距離以下になるので、第2扉開閉検知装置42は第2扉23が閉まっていると判定する。
第2扉24が閉まっていると判定されると、スチーム式加湿器21が稼働しているので、スチーム加湿器21より生じた水蒸気が前室構造体の内部空間20に留まるため、前室構造体の内部空間20の湿度が第2目標値以上になる(図10/STEP313‥YES)。
上記、STEP313で、前室構造体の内部空間20の湿度が第2目標値以上になる(図10/STEP313‥YES)と、第2温度湿度センサモジュール22は、第2目標温度範囲内かの判定をする(図10/STEP317)。
STEP317において、第2目標温度の範囲内でないと判定した場合(図10/STEP317‥NO)、第2温度湿度センサモジュール22は、第2温度信号を制御装置50に送る。
第2温調機25は起動している際に、制御装置50に温調機駆動信号を送付する。
第1温度信号を受信し、冷却機駆動信号を受信していない制御装置50は冷却機11が起動していないと判定し(図10/STEP319‥NO)第2温調機25に温調機起動信号を送る。
温調機起動信号を受信した第2温調機25は起動する。(図10/STEP321)第2温調機25が起動すると前室構造体の内部空間20の温度は第2目標温度範囲内に調整される。
前室構造体の内部空間20において、高価な木製楽器、絵画、布及び紙製の文化財等を保管することができる。
本発明の前室構造体の内部空間20に警報装置70のみを設置してもよいし、第1扉駆動装置40及び/又は第2扉駆動装置41を併せて備えていてもよい。また、本発明の前室構造体は第1扉駆動装置40のみを備えてもよいし、第2扉駆動装置41を併せて備えてもよい。また、本発明の前室構造体は第2扉駆動装置41のみを備えてもよい。
警報装置70は、オペレータ又は庫内で作業している人に保管庫内の状況が五感で認識できるように、警報を出力する。警報出力は、例えば、リレーをON/OFFするもの、ブザーにより音で通知するもの、及び、通信で遠隔に通報するもの、ランプで通報するもの、振動やにおいで通知するもの、など公知のものを使用すればよい。なお、本実施形態の警報装置70は第1警報及び第2警報を出力するが、それに代えて、第1警報を出力する第1警報装置と、第2警報を出力する第2警報装置と、を備えてもよい。
前述した第1~3実施形態では、第一温度湿度センサモジュール13が保管庫の内部空間10の温度湿度を判定し、判定結果に応じて制御装置50に各種信号を送付しているが、これに限定するものではない。例えば、保管庫の内部空間に設けられた温度湿度センサが、保管庫の温度湿度を測定し、当該測定結果を制御部に送付する。当該測定結果を受信した制御部が保管庫の内部空間の温度湿度が目標温度範囲及び/又は目標絶対湿度範囲内にあるかを判定してもよい。また、これに限らず、前室構造体の内部空間の温度湿度センサモジュールなど、他のセンサモジュールについても同様の構成であってもよい。
前述した第1~3実施形態では、第1目標絶対湿度範囲及び第2目標絶対湿度範囲は空気中の水蒸気量の3.4~4.9g/mであるが、本発明の制御システムにおける目標絶対湿度範囲これに限定するものではない。保管庫の庫内温度に応じて目標絶対湿度範囲を定めればよい。
1 保管庫
2 前室構造体
10 保管庫の内部空間
11 冷却機
12 蒸発加湿器
13 第1温度湿度センサモジュール
14 第1扉
15 第1温調機
20 前室構造体の内部空間
21 スチーム加湿器
22 第2温度湿度センサモジュール
23 第2扉
25 第2温調機
31 第1扉駆動装置
32 第2扉駆動装置
41 第1扉開閉検知装置
42 第2扉開閉検知装置
50 制御装置
60 第1光学式センサモジュール
70 警報装置

Claims (4)

  1. 保管庫の内部空間に対して、第1扉を介して連通している内部空間に第1加湿装置が設けられている、前室構造体。
  2. 前記保管庫の内部空間に第2加湿装置が設けられている、請求項1に記載の前室構造体及び保管庫。
  3. 前記前室構造体及び前記保管庫のうち少なくとも一方の内部空間の絶対湿度が目標絶対湿度範囲の下限値よりも低くなった場合、
    警報を出すように警報装置の動作を制御する警報制御装置と、
    前記保管庫の前記第1扉及び前記第2扉のうち少なくとも一方の閉状態が維持されるように扉駆動装置の動作を制御する安全制御装置と、
    のうち少なくとも一方を備えている
    請求項1又は2記載の前室構造体及び保管庫。
  4. 前記保管庫と、
    請求項1~3に記載の前室構造体と、
    を備えている保管システムにおいて、
    前記保管庫の絶対湿度を計測するためのセンサが設けられている
    保管システム。
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