JP2023125599A - 箱状体 - Google Patents

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Toshiya Suzuki
大樹 永田
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Abstract

【課題】内側部材を強固に保持することが可能な箱状体を提供すること。【解決手段】箱状体1は、内側部材10と、内側部材10を挟むように配置されて内側部材10を収容する空間Sを内部に画成する第1外側部材20及び第2外側部材30と、内側部材10と第1外側部材20とを締結する第1締結部材40と、内側部材10と第2外側部材30とを締結する第2締結部材50と、を備える。第1外側部材20は、第1外側部材20から内側部材10に向けて締結方向に突出し且つ第1締結部材40を受け入れる第1突出部23を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、内側部材と、内側部材を収容するための第1外側部材及び第2外側部材と、第1外側部材及び第2外側部材の各々と内側部材とを締結する第1締結部材及び第2締結部材と、を備える箱状体に関する。
従来から、車両等に搭載される電子部品ユニットが提案されている。例えば、従来の電子部品ユニットの一つは、箱状の形状を有しており、内側部材として、各種の電子部品が実装された回路基板を備え、外側部材として、樹脂製のハウジング及びカバーを備えている。この電子部品ユニットは、ハウジングとカバーとを組み付けて画成される内部空間に、回路基板を収容するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2014-102931号公報
上述した従来の電子部品ユニットでは、ハウジング(外側部材)が有する窪み状の係止部に回路基板(内側部材)を圧入することで、内部空間の中の所定位置に回路基板を保持するようになっている。ところが、電子部品ユニットを実際に使用する際、電子部品ユニットに振動等の外力が及ぶと、上述した圧入に伴う保持力では回路基板を適正に保持することができず、回路基板の変位等が生じる可能性がある。特に、外部との入出力用の端子等が回路基板に接続されている場合、端子等と回路基板との接続箇所に上述した変位等に伴う応力が生じることになり、その接続箇所での電気的接続の信頼性が損なわれる可能性がある。このような理由から、回路基板は、ハウジング及びカバーが画成する内部空間の中で、設計通りの位置に強固に保持されることが望ましい。
更に、上記説明から理解されるように、電子部品ユニットに限らず、外側部材が画成する空間内に内側部材を収容するにあたり、内側部材が空間内の設計通りの位置に強固に保持されることが、一般に望ましい。
本発明の目的の一つは、内側部材を強固に保持することが可能な箱状体の提供である。
前述した目的を達成するために、本発明に係る箱状体は、以下を特徴としている。
内側部材と、
前記内側部材を挟むように配置されて前記内側部材を収容する空間を内部に画成する第1外側部材及び第2外側部材と、
前記内側部材と、前記第1外側部材と、を締結する第1締結部材と、
前記内側部材と、前記第2外側部材と、を締結する第2締結部材と、を備える箱状体であって、
前記第1外側部材は、
当該第1外側部材から前記内側部材に向けて締結方向に突出し且つ前記第1締結部材を受け入れる第1突出部を有する、
箱状体であること。
本発明によれば、内側部材(例えば、樹脂ケース)と第1外側部材(例えば、アルミケース)とが第1締結部材(例えば、ボルト)で締結され、且つ、内側部材と第2外側部材(例えば、アルミカバー)とが第2締結部材(例えば、ボルト)で締結された状態で、第1外側部材と第2外側部材とで画成される空間に、内側部材が収容される。これにより、内側部材が、第1外側部材に締結によって固定されるだけでなく、第2外側部材とも締結によって固定されるため、上述した従来の圧入による固定に比べ、内側部材を箱状体の内部の適正な配置に強固に保持することができる。その結果、例えば、外部との入出力用の端子を接続するための導体や各種の電子部品等を内側部材に取り付ける場合、振動等の外力が箱状体に及んでも、接続箇所における電気的接続の信頼性を保つことができる。即ち、箱状体の振動等への耐久性能を向上することができる。このように、本構成の箱状体は、その内部に内側部材を強固に保持することが可能である。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る箱状体を示す斜視図である。 図2は、図1に示す箱状体の分解斜視図である。 図3は、図1に示す箱状体の上面図である(ただし、アルミカバーの図示を省略)。 図4は、図1に示す箱状体の図3のA-A線に沿う断面図である。 図5は、図3のB部の拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る箱状体1について説明する。箱状体1は、典型的には、リレーやヒューズ等の各種の電子部品を内部に収容し、且つ、車両に搭載されて使用される。箱状体1は、電子部品ユニット又は電気接続箱と称呼することもできる。以下、説明の便宜上、図1~図5に示すように、「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」を定義する。「前後方向」、「左右方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。
箱状体1は、図1及び図2に示すように、樹脂ケース10と、樹脂ケース10を上下に挟むように配置されて樹脂ケース10を収容する空間S(図4参照)を内部に画成するアルミケース20及びアルミカバー30と、を備える。以下、箱状体1を構成する各部品について順に説明する。
まず、樹脂ケース10について説明する。樹脂ケース10は、樹脂成形品であり、図2に示すように、前後方向及び左右方向に延びる略矩形平板状の平板部11と、平板部11の外縁部から上方に向けて突出し且つ平板部11の外周に沿って延びる周壁部12と、を一体に有し、上方に開口した略矩形箱状の形状を有している。周壁部12の前壁部の左端近傍部には、後述する一対の電線60を挿通するための切欠き部12a(図2及び図3参照)が形成されている。
平板部11の外縁部より内側の所定位置には、上方に向けて円筒状に突出する第1隔壁部13が一体に設けられている(図2~図5参照)。平板部11における第1隔壁部13の内部空間に面する部分には、金属製の円筒状のカラー14が、第1隔壁部13と同軸的に配置されるように、インサート成形により平板部11と一体化されている。カラー14には、後述するボルト40のネジ部42が挿通されることになる(図4参照)。カラー14は、本発明の「第1締結箇所」に対応する。
平板部11の外縁部より内側の第1隔壁部13から右側に離れた位置には、上方に向けて矩形筒状に突出する第2隔壁部15が一体に設けられている(図2~図5参照)。第2隔壁部15の上端部には、金属製のナット16が、第2隔壁部15の上端開口を塞ぐように、インサート成形により第2隔壁部15と一体化されている。ナット16には、後述するボルト50のネジ部52が挿通されることになる(図4参照)。ナット16は、本発明の「第2締結箇所」に対応する。図4に示すように、ナット16は、カラー14よりも上側に配置されている。
平板部11の外縁部より内側の領域には、上方に突出し且つ所定の形状を有して平板部11に沿って延びる隔壁部17が一体に設けられている。平板部11の外縁部より内側の複数箇所(本例では、3箇所)にはそれぞれ、上方に向けて突出する金属製のスタッドボルト18が、インサート成形により平板部11と一体化されている。更に、平板部11の外縁部より内側の領域には、複数のスタッドボルト18にそれぞれ挿通される複数の貫通孔19a(図3及び図5参照)を有し且つ所定の形状を有する平板状の金属製のバスバ19が、平板部11の上面に露出するように、インサート成形により平板部11と一体化されている。
平板部11の上面には、図2及び図3に示すように、一対の電線60が、それぞれの一端部が対応するスタッドボルト18(即ち、バスバ19)に電気的に接続され、且つ、切欠き部12aを介して平板部11(樹脂ケース10)の外部に向けて前方に延出するように、配索されている。平板部11の下面側には、リレー等の各種の電子部品(図示省略)が設けられている。これらの電子部品には、バスバ19(スタッドボルト18)及び一対の電線60を介して電力が供給されるようになっている。
次いで、アルミケース20について説明する。アルミケース20は、樹脂ケース10の下側に配置される部品である(図2参照)。アルミケース20は、アルミニウム又はアルミニウム合金を鋳造して製造されたアルミダイカスト品であり、図2に示すように、樹脂ケース10の平板部11に対応して前後方向及び左右方向に延びる略矩形平板状の底板部21と、底板部21の外縁部から上方に向けて突出し且つ底板部21の外周に沿って延びる周壁部22と、を一体に有し、上方に開口した略矩形箱状の形状を有している。上方からみて、アルミケース20の輪郭形状は、樹脂ケース10の輪郭形状に対して僅かに大きい相似形状となっており、アルミケース20は、周壁部22が周壁部12の外周を覆うように、樹脂ケース10を内部に収容可能となっている。
周壁部22の前壁部の左端近傍部には、樹脂ケース10の切欠き部12aに対応して、各電線60の外周にそれぞれ設けられた一対の円筒状の外装部材61を保持するための一対の切欠き部22a(図2及び図3参照)が形成されている。
底板部21には、樹脂ケース10のカラー14(第1隔壁部13)に対応する位置に、上方に向けて円柱状に突出する突出部23が一体に設けられている(図2及び図4参照)。突出部23には、突出部23の上端面にて開口するように下方に窪んだネジ孔24が、切削等により形成されている。
次いで、アルミカバー30について説明する。アルミカバー30は、樹脂ケース10の上側に配置される部品である(図2参照)。アルミカバー30は、アルミニウム又はアルミニウム合金を鋳造して製造されたアルミダイカスト品であり、図2に示すように、樹脂ケース10の平板部11に対応して前後方向及び左右方向に延びる略矩形平板状の天板部31と、天板部31の外縁部から下方に向けて突出し且つ天板部31の外周に沿って延びる周壁部32と、を一体に有し、下方に開口した略矩形箱状の形状を有している。上方からみて、アルミカバー30の輪郭形状は、アルミケース20の輪郭形状に対して僅かに大きい相似形状となっており、アルミカバー30は、周壁部32が周壁部22の外周を覆うように、且つ、アルミケース20の上端開口を塞ぐように、アルミケース20に対して配置可能となっている。
周壁部32の前壁部の左端近傍部には、樹脂ケース10の切欠き部12aに対応して、一対の電線60を挿通するための切欠き部32a(図1及び図2参照)が形成されている。
天板部31には、樹脂ケース10のナット16(第2隔壁部15)に対応する位置に、上面が下方に向けて窪み且つ下面が下方に向けて突出するように下方に向けて陥没した陥没部33が一体に設けられている(図2及び図4参照)。陥没部33の底壁部には、貫通孔34が形成されている(図4参照)。以上、箱状体1を構成する各部品について説明した。
次いで、箱状体1の組み付け手順について説明する。まず、一対の電線60が配索されている樹脂ケース10が、上方から、アルミケース20の内部に収容される(図3参照)。樹脂ケース10がアルミケース20の内部に収容された状態では、樹脂ケース10に一体化されたカラー14が、アルミケース20の突出部23の上面に載置されている(図4参照)。また、一対の電線60に設けられた一対の外装部材61の外周面にそれぞれ形成された一対の環状溝62に、アルミケース20の一対の切欠き部22aが嵌め合わされている(図3参照)。これにより、一対の電線60における外装部材61が設けられている箇所(即ち、樹脂ケース10から延出する箇所)が、アルミケース20に対して固定される。
外装部材61は、柔軟に弾性変形可能な材料(例えば、樹脂製のスポンジ状の多孔質体など)で構成されている。外装部材61は、アルミケース20の切欠き部22aと電線60との間の隙間、及び、アルミカバー30の切欠き部32aと電線60との間の隙間を水密的に封止することで、箱状体1の防水性を向上する機能を発揮する。更に、外装部材61の環状溝62に切欠き部22aに嵌め合わされることで、外装部材61の位置ズレが抑制されることになる。
次いで、樹脂ケース10とアルミケース20とが、ボルト40を用いて締結固定される。金属製のボルト40は、ヘッド部41と、ヘッド部41から延びるネジ部42とを有する。ボルト40は、上方から、第1隔壁部13の内部空間に挿入され、カラー14の貫通孔を挿通したネジ部42が、アルミケース20のネジ孔24に捻じ込まれる(図4参照)。これにより、ボルト40のヘッド部41と突出部23とでカラー14が上下に挟まれるように、樹脂ケース10とアルミケース20とが、ボルト40を用いて締結固定される。
ここで、ボルト40のヘッド部41と、バスバ19とが、第1隔壁部13により隔離されている(図4及び図5参照)。これにより、バスバ19とボルト40の間での短絡を抑制することができる。
次いで、アルミカバー30が、上方から、樹脂ケース10が収容され且つ締結固定されたアルミケース20の上端開口を塞ぐように、アルミケース20に対して配置される。この状態では、アルミカバー30の陥没部33の底壁部が樹脂ケース10に一体化されたナット16の上面に載置されている(図4参照)。
次いで、樹脂ケース10とアルミカバー30とが、ボルト50を用いて締結固定される。金属製のボルト50は、ヘッド部51と、ヘッド部51から延びるネジ部52とを有する。ボルト50は、上方から、陥没部33の内部空間に挿入され、貫通孔34を挿通したネジ部52が、樹脂ケース10に一体化されたナット16に捻じ込まれる(図4参照)。これにより、ボルト50のヘッド部51とナット16とで陥没部33の底壁部が上下に挟まれるように、樹脂ケース10とアルミカバー30とが、ボルト50を用いて締結固定される。
なお、アルミケース20とアルミカバー30とは互いに締結固定されない。ここで、ボルト50のヘッド部51と、バスバ19とが、第2隔壁部15により隔離されている(図4及び図5参照)。これにより、バスバ19とボルト50の間での短絡を抑制することができる。
図2~図5に示すように、ボルト40のヘッド部41と、ボルト50のヘッド部51と、が締結方向(上下方向)における同じ上側に配置されている。これにより、両ヘッド部41,51が締結方向(上下方向)における逆側に配置される場合に比べ、ボルト40及びボルト50の締結作業が容易になる。以上により、箱状体1の組み付けが完了し、図1に示す箱状体1が得られる。
組み付けが完了した箱状体1では、図4に示すように、アルミケース20とアルミカバー30とが、樹脂ケース10を上下に挟むように配置されて、樹脂ケース10を収容する空間Sを内部に画成している。突出部23は、アルミケース20から樹脂ケース10までの突出高さしか有していないため、突出部23がアルミカバー30に届くまで突出する場合に比べ、突出部23の突出高さを低減させることができる。ここで、一般に、突出部23の突出高さが高くなるにつれて、アルミケース20の製造時に生じる突出部23の寸法バラツキ(即ち、不可避的に生じる製造公差)が大きくなる傾向がある。特に、射出成形等で樹脂ケースを製造する場合に比べ、鋳造で金属ケースを製造する場合(即ち、本例のようにアルミケース20がダイカスト品である場合)、突出部23の突出高さが突出部23の寸法バラツキに及ぼす影響が大きい。この点、突出部23の突出高さが低減されることで、突出部23の寸法バラツキが低減されることになる。更に、製造時に突出部23の内部に気泡(いわゆる、鋳巣)が生じることも低減され、突出部23にネジ孔24を設ける際、ネジ孔24の孔内面に鋳巣が露出する等の不具合を抑制できる。
同様に、アルミカバー30の陥没部33は、アルミカバー30から樹脂ケース10までの窪み深さしか有していないため、陥没部33がアルミケース20に届くまで延びる場合に比べ、陥没部33の窪み深さを低減させることができる。このため、陥没部33の寸法バラツキが低減されることになる。
更に、カラー14が、ナット16よりもアルミケース20に近い位置に配置されることで、突出部23の突出高さが更に小さくなっている。同様に、ナット16が、カラー14よりもアルミカバー30に近い位置に配置されることで、アルミカバー30の陥没部33の陥没深さが更に小さくなっている。
<作用・効果>
以上、本実施形態に係る箱状体1によれば、樹脂ケース10とアルミケース20とがボルト40で締結され、且つ、樹脂ケース10とアルミカバー30とがボルト50で締結された状態で、アルミケース20とアルミカバー30とで画成される空間Sに、樹脂ケース10が収容される。樹脂ケース10が、アルミケース20に締結によって固定されるだけでなく、アルミカバー30とも締結によって固定されるため、樹脂ケース10を箱状体1の内部の適正な位置に強固に保持することができる。その結果、例えば、箱状体1の振動等への耐性を向上することができる。
更に、突出部23がアルミケース20から樹脂ケース10までの突出高さしか有していないため、突出部23がアルミカバー30に届くまで突出する場合に比べ、突出部23の突出高さを低減させることができる。突出部23の寸法バラツキが低減されることで、樹脂ケース10を適正な位置に保持する機能が更に向上する。アルミカバー30の陥没部33についても、上記同様、寸法バラツキが低減されることで、樹脂ケース10を適正な位置に保持する機能が更に向上する。
更に、ボルト40及びボルト50をそれぞれ受け入れるカラー14及びナット16が、樹脂ケース10に設けられる。カラー14がアルミケース20に近い位置に配置されることで、突出部23の突出高さを更に小さくすることができる。同様に、ナット16がアルミカバー30に近い位置に配置されることで、アルミカバー30においても同様の効果が得られる。これにより、樹脂ケース10を適正な位置に更に強固に保持することができる。
更に、ボルト40のヘッド部41と、ボルト50のヘッド部51と、が締結方向(上下方向)における同じ上側に配置されることになる。これにより、各々のヘッド部41,51が締結方向(上下方向)における逆側に配置される場合に比べ、ボルト40及びボルト50の締結作業が容易になる。よって、箱状体1の生産性を向上できる。
更に、樹脂ケース10が有するカラー14とナット16とが締結方向に交差する方向(樹脂ケース10の平板部11が延びる平面方向)において異なる位置に配置される。これにより、その交差する方向においてカラー14とナット16とが同じ位置に配置される場合に比べ、箱状体1に振動等の外力が及んだ場合であっても、樹脂ケース10の傾きや振動等をより確実に抑制することができる。
更に、アルミケース20が、アルミダイカスト品である。樹脂の射出成形等に比べて寸法バラツキが大きくなる傾向がある鋳造でアルミケース20を製造しても、アルミケース20から突出する突出部23の突出高さが上述したように制限されることで、突出部23の寸法バラツキが低減される。アルミカバー30の陥没部33についても同様である。これにより、樹脂ケース10を適正な位置に更に強固に保持することができる。加えて、突出部23の突出高さが低減されることで、鋳造時に突出部23の内部に鋳巣が生じることが低減され、突出部23にネジ孔24を設ける際の不具合を抑制できる。
更に、樹脂ケース10が、バスバ19と、バスバ19とボルト40とを隔離する第1隔壁部13と、バスバ19とボルト50とを隔離する第2隔壁部15と、を有する。これにより、バスバ19と、ボルト40,50との間での短絡を抑制することができる。即ち、樹脂ケース10に設けるバスバ19の本来の機能を損なうことなく、箱状体1の内部に樹脂ケース10を強固に保持することができる。
更に、アルミケース20にアルミカバー30を組み付けた状態(即ち、箱状体1を閉じた状態)であっても、ボルト50の締結作業を行う際にボルト50が樹脂ケース10のナット16に適正に噛み合うか、又は、樹脂ケース10の格納忘れによってボルト50が空回りするかの相違により、箱状体1の内部の空間Sに樹脂ケース10が格納されているか否かを判定することができる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、箱状体1が、樹脂製の内側部材(樹脂ケース10)と、内側部材を上下に挟むように配置された金属製(アルミ製)の第1外側部材及び第2外側部材(アルミケース20及びアルミカバー30)とで構成されている。これに対し、内側部材が金属製であってもよいし、第1外側部材及び第2外側部材の何れか一方又は双方が樹脂製であってもよい。
ここで、上述した本発明に係る箱状体1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
内側部材(10)と、
前記内側部材(10)を挟むように配置されて前記内側部材(10)を収容する空間(S)を内部に画成する第1外側部材(20)及び第2外側部材(30)と、
前記内側部材(10)と、前記第1外側部材(20)と、を締結する第1締結部材(40)と、
前記内側部材(10)と、前記第2外側部材(30)と、を締結する第2締結部材(50)と、を備える、
箱状体(1)。
上記[1]の構成の箱状体によれば、内側部材(例えば、樹脂ケース)と第1外側部材(例えば、アルミケース)とが第1締結部材(例えば、ボルト)で締結され、且つ、内側部材と第2外側部材(例えば、アルミカバー)とが第2締結部材(例えば、ボルト)で締結された状態で、第1外側部材と第2外側部材とで画成される空間に、内側部材が収容される。これにより、内側部材が、第1外側部材に締結によって固定されるだけでなく、第2外側部材とも締結によって固定されるため、内側部材を箱状体の内部の適正な配置に強固に保持することができる。その結果、例えば、箱状体の振動等への耐性を向上することができる。このように、本構成の箱状体は、その内部に内側部材を強固に保持することが可能である。
[2]
上記[1]に記載の箱状体(1)において、
前記内側部材(10)は、
前記第1締結部材(40)を所定の締結方向において受け入れる第1締結箇所(14)と、前記第2締結部材(50)を所定の締結方向において受け入れる第2締結箇所(16)と、を有し、
前記第1締結箇所(14)は、
前記第2締結箇所(16)よりも前記第1外側部材(20)に近い位置に配置され、
前記第2締結箇所(16)は、
前記第1締結箇所(14)よりも前記第2外側部材(30)に近い位置に配置される、
箱状体(1)。
上記[2]の構成の箱状体によれば、第1締結部材及び第2締結部材を受け入れる第1締結箇所及び第2締結箇所が、内側部材に設けられる。第1締結箇所が第1外側部材に近い位置に配置されることで、第1外側部材に設ける締結相手箇所(例えば、図4に示す突出部23)を過度に第1外側部材から延出させる必要がないため、この締結相手箇所の寸法バラツキを低減できる。同様に、第2締結箇所が第2外側部材に近い位置に配置されることで、第2外側部材においても同様の効果が得られる。これにより、箱状体の内部の適正な位置に、内側部材を強固に保持することができる。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の箱状体(1)において、
前記第1締結部材(40)が有するヘッド部(41)は、
当該第1締結部材(40)のネジ部(42)よりも所定の締結方向における一方側に配置され、
前記第2締結部材(50)が有するヘッド部(51)は、
当該第2締結部材(50)のネジ部(52)よりも前記一方側に配置される、
箱状体(1)。
上記[3]の構成の箱状体によれば、第1締結部材のヘッド部(例えば、図4に示すボルト40の頭部)と、第2締結部材のヘッド部(例えば、図4に示すボルト50の頭部)と、が締結方向における同じ側に配置されることになる。これにより、各々のヘッド部が締結方向における逆側に配置される場合に比べ、第1締結部材及び第2締結部材の締結作業が容易になる。よって、箱状体の生産性を向上できる。
[4]
上記[2]に記載の箱状体(1)において、
前記内側部材(10)の前記第1締結箇所(14)と前記第2締結箇所(16)とは、
所定の締結方向に交差する方向において異なる位置に配置される、
箱状体(1)。
上記[4]の構成の箱状体によれば、内側部材が有する第1締結箇所と第2締結箇所とが締結方向に交差する方向(例えば、内側部材が板状の形状を有する場合、その板面方向)において異なる位置に配置される。これにより、その交差する方向において第1締結箇所と第2締結箇所とが同じ位置に配置される場合に比べ、箱状体に振動等の外力が及んだ場合であっても、内側部材の傾きや振動等をより確実に抑制することができる。
[5]
上記[1]~上記[4]の何れか一つに記載の箱状体(1)において、
前記第1外側部材(20)は、
金属材料を鋳造して製造されたダイカスト品であり、当該第1外側部材(20)から前記内側部材(10)に向けて所定の締結方向に突出し且つ前記第1締結部材(40)を受け入れる第1突出部(23)を有する、
箱状体(1)。
上記[5]の構成の箱状体によれば、第1外側部材が、ダイカスト品である。更に、第1締結部材の締結相手箇所である第1突出部の突出高さが、第1外側部材から内側部材までの突出高さに制限されることで、第1突出部の寸法バラツキが低減される。よって、内側部材を適正な位置に保持することができる。更に、第1突出部の突出高さが低減されることで、鋳造時に第1突出部の内部に気泡(いわゆる、鋳巣)が生じることが低減され、第1突出部にネジ孔等を設ける際の不具合を抑制できる。
[6]
上記[1]~上記[5]の何れか一つに記載の箱状体(1)において、
前記内側部材(10)は、
当該内側部材(10)に保持される導体(19)と、前記導体(19)と前記第1締結部材(40)とを隔離する第1隔壁(13)と、前記導体(19)と前記第2締結部材(50)とを隔離する第2隔壁(15)と、を有する、
箱状体(1)。
上記[6]の構成の箱状体によれば、内側部材が、導体(例えば、図3に示すバスバ19)と、導体と第1締結部材とを隔離する第1隔壁と、導体と第2締結部材とを隔離する第2隔壁と、を有する。これにより、第1外側部材及び第2外側部材に内側部材を金属製の締結部材(例えば、図3に示すボルト40,50等)で締結して固定する場合であっても、導体と締結部材との間での短絡を抑制することができる。即ち、内側部材に設ける導体の本来の機能を損なうことなく、箱状体の内部に内側部材を強固に保持することができる。
1 箱状体
10 樹脂ケース(内側部材)
13 第1隔壁部(第1隔壁)
14 カラー(第1締結箇所)
15 第2隔壁部(第2隔壁)
16 ナット(第2締結箇所)
19 バスバ(導体)
20 アルミケース(第1外側部材)
23 突出部(第1突出部)
30 アルミカバー(第2外側部材)
40 ボルト(第1締結部材)
41 ヘッド部
42 ネジ部
50 ボルト(第2締結部材)
51 ヘッド部
52 ネジ部
S 空間

Claims (6)

  1. 内側部材と、
    前記内側部材を挟むように配置されて前記内側部材を収容する空間を内部に画成する第1外側部材及び第2外側部材と、
    前記内側部材と、前記第1外側部材と、を締結する第1締結部材と、
    前記内側部材と、前記第2外側部材と、を締結する第2締結部材と、を備える、
    箱状体。
  2. 請求項1に記載の箱状体において、
    前記内側部材は、
    前記第1締結部材を所定の締結方向において受け入れる第1締結箇所と、前記第2締結部材を所定の締結方向において受け入れる第2締結箇所と、を有し、
    前記第1締結箇所は、
    前記第2締結箇所よりも前記第1外側部材に近い位置に配置され、
    前記第2締結箇所は、
    前記第1締結箇所よりも前記第2外側部材に近い位置に配置される、
    箱状体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の箱状体において、
    前記第1締結部材が有するヘッド部は、
    当該第1締結部材のネジ部よりも所定の締結方向における一方側に配置され、
    前記第2締結部材が有するヘッド部は、
    当該第2締結部材のネジ部よりも前記一方側に配置される、
    箱状体。
  4. 請求項2に記載の箱状体において、
    前記内側部材の前記第1締結箇所と前記第2締結箇所とは、
    所定の締結方向に交差する方向において異なる位置に配置される、
    箱状体。
  5. 請求項1~請求項4の何れか一項に記載の箱状体において、
    前記第1外側部材は、
    金属材料を鋳造して製造されたダイカスト品であり、当該第1外側部材から前記内側部材に向けて所定の締結方向に突出し且つ前記第1締結部材を受け入れる第1突出部を有する、
    箱状体。
  6. 請求項1~請求項5の何れか一項に記載の箱状体において、
    前記内側部材は、
    当該内側部材に保持される導体と、前記導体と前記第1締結部材とを隔離する第1隔壁と、前記導体と前記第2締結部材とを隔離する第2隔壁と、を有する、
    箱状体。
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