JP2023125334A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素を含むガス燃料を採用し、1つの燃焼サイクルにおける失火の発生による損傷を抑制することができる。【解決手段】内燃機関は、水素を含むガス燃料が供給される燃焼室と、燃焼室内のガス燃料に点火するように構成された点火装置と、点火装置の所定の点火タイミングにおける点火動作の実行を制御する制御装置と、を備え、所定の点火タイミングは、1燃焼サイクルのうち初めて点火動作を行う初点火タイミングと、1燃焼サイクルのうち初点火タイミングより後に点火動作を行う後点火タイミングと、を含む。【選択図】図2

Description

本開示は、内燃機関に関する。
ガスエンジンなどの内燃機関は、燃焼室内のガス燃料が燃焼しない現象(いわゆる失火)が発生すると、未燃のガス燃料が燃焼室から排出され、この未燃のガス燃料が排気系を流通する虞がある。特許文献1には、複数の燃焼サイクルの筒内圧力のばらつきから内燃機関の失火を判定する失火検出装置が開示されている。
特開2012-031766号公報
ところで、水素は従来からのガス燃料に含まれる成分(例えば、都市ガスに含まれるメタンやLPGに含まれるプロパン)と比較して燃焼速度が大きい。このため、ガス燃料に水素が含まれている場合、1つの燃焼サイクルにおける失火の発生によって燃焼室から排出された未燃のガス燃料であっても、排気系で引火する可能性がある。未燃のガス燃料が排気系で引火すると、急激な圧力上昇によって排気系が損傷したり、排気行程と吸気行程とが重複するオーバーラップ時期に火炎が吸気系に逆流し、吸気系が損傷したりする虞がある。
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、水素を含むガス燃料を採用する内燃機関であって、1つの燃焼サイクルにおける失火の発生による損傷を抑制可能な内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る内燃機関は、水素を含むガス燃料が供給される燃焼室と、前記燃焼室内の前記ガス燃料に点火するように構成された点火装置と、前記点火装置の所定の点火タイミングにおける点火動作の実行を制御する制御装置と、を備え、前記所定の点火タイミングは、1燃焼サイクルのうち初めて点火動作を行う初点火タイミングと、前記1燃焼サイクルのうち前記初点火タイミングより後に点火動作を行う後点火タイミングと、を含む。
本開示の内燃機関によれば、水素を含むガス燃料を採用し、1つの燃焼サイクルにおける失火の発生による損傷を抑制することができる。
第1実施形態に係る内燃機関の構成を概略的に示す図である。 第1実施形態に係る点火装置の所定の点火タイミングを説明するための図である。 第2実施形態に係る内燃機関の構成を概略的に示す図である。 圧力とクランク角との関係を示すグラフである。 第3実施形態に係る内燃機関の構成を概略的に示す図である。
以下、本開示の実施の形態による内燃機関について、図面に基づいて説明する。かかる実施の形態は、本開示の一態様を示すものであり、この開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。
<第1実施形態>
(構成)
図1は、第1実施形態に係る内燃機関1の構成を概略的に示す図である。図1に例示するように、内燃機関1は、水素を含むガス燃料Fが供給される燃焼室2と、燃焼室2内のガス燃料Fに点火するように構成された点火装置4と、点火装置4の所定の点火タイミングにおける点火動作の実行を制御する制御装置6と、を含む。
本開示において、「水素を含むガス燃料F」には、水素と水素以外の燃料を含むもの(混焼)と、水素のみ(専焼)とがあり、さらに、水素と水素以外の燃料を含むものでも、水素が主たる燃料(水素の体積割合が50%以上)、水素以外の燃料が主たる燃料(水素の体積割合が50%未満)に区分できる。「水素を含むガス燃料F」とは、これらの場合をすべて含む。
燃焼室2は、筒状のシリンダ8と、シリンダ8の内部に配置されるピストン10と、を含む。燃焼室2は、シリンダ8の内面とピストン10の上面とによって画定される主室12にガス燃料Fが供給されるようになっている。ピストン10は、コネクティングロッド13を介してクランクシャフト14に連結されており、ピストン10の往復動が回転に変換されるようになっている。このクランクシャフト14は、後述する1燃焼サイクルC中に2回転する。
第1実施形態では、図1に例示するように、内燃機関1は、燃焼室2に空気Aを送るための吸気流路16と、吸気流路16を流通する空気Aを圧縮する圧縮機18と、燃焼室2から排出される排気Gを内燃機関1の外部に排出するための排気流路22と、排気流路22を流通する排気Gによって回転駆動されるタービン24と、を含む。
吸気流路16は、一端が大気に開放され、他端が主室12に開放されている。吸気流路16の一端から流入した空気Aは、吸気流路16を主室12に向かって流通する。つまり、吸気流路16は、一端に空気Aが流入する入口が形成され、他端に空気Aが流出する出口が形成されている。以下、吸気流路16の出口を吸気ポート19とする。吸気流路16には、吸気ポート19を開閉する吸気弁17が設けられている。
排気流路22は、一端が主室12に開放され、他端が大気に開放されている。排気流路22の一端から流入した排気Gは、排気流路22を排気流路22の他端(大気)に向かって流通する。つまり、排気流路22は、一端に排気Gが流入する入口が形成され、他端に排気Gが流出する出口が形成されている。以下、排気流路22の入口を排気ポート25とする。排気流路22には、排気ポート25を開閉する排気弁23が設けられている。
図1に例示する形態では、圧縮機18は吸気流路16に設けられ、タービン24は排気流路22に設けられている。圧縮機18とタービン24とは同軸に構成されおり、タービン24が回転駆動することで圧縮機18が吸気流路16を流通する空気Aを圧縮する。
図1に例示する形態では、内燃機関1は、吸気流路16に設けられ、吸気流路16にガス燃料Fを供給するガス燃料供給装置20を含んでいる。ガス燃料供給装置20は、吸気流路16において圧縮機18よりも燃焼室2側に位置している。つまり、ガス燃料供給装置20は、圧縮機18によって圧縮された空気Aにガス燃料Fを混合させる。このように第1実施形態に係る内燃機関1は、空気Aとガス燃料Fとを混合させた混合気を燃焼する予混合燃焼を採用している。尚、幾つかの実施形態では、内燃機関1は、非圧縮の空気A(大気圧の空気)とガス燃料Fとを混合させる混合気を燃焼するように構成されている。
図1に例示する形態では、ガス燃料供給装置20は、吸気流路16において吸気弁17よりも圧縮機18側に位置している。不図示であるが、幾つかの実施形態では、内燃機関1は、圧縮機18より吸気流路16の燃焼室2側に設けられ、圧縮機18が圧縮した空気Aを冷却するエアクーラを含む。この場合、ガス燃料供給装置20は、エアクーラより吸気流路16の燃焼室2側に位置する。
点火装置4は、主室12に配置される点火プラグ21を含んでおり、点火プラグ21から火花放電することで主室12内のガス燃料F(混合気)を着火燃焼させ、火炎を発生させる。
制御装置6は、電子制御装置などのコンピュータであって、図示しないCPUやGPUといったプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、及びI/Oインターフェイスなどを備える。制御装置6は、メモリにロードされたプログラムの命令に従ってプロセッサが動作(演算等)することで、制御装置6が備える各機能部を実現する。
図1に例示する形態では、制御装置6は、点火装置4と電気的に接続されている点火部50を含んでいる。点火部50は、点火装置4に点火信号S1を送信する。点火装置4は、点火信号S1を受信すると、点火プラグ21から火花放電させて、主室12内のガス燃料Fを着火燃焼させる。このように、制御装置6は、点火信号S1を送信することで点火装置4の所定の点火タイミングにおける点火動作の実行を制御可能となっている。
図1に例示する形態では、内燃機関1は、クランクシャフト14の回転角度S2を検出する角度センサ26を含んでいる。制御装置6は、角度センサ26と電気的に接続されているクランク角検知部52を含んでいる。クランク角検知部52は、角度センサ26から回転角度S2を取得してクランク角θ(0度≦θ≦720度)に変換する。点火部50は、クランク角検知部52が所定のクランク角θを取得したタイミングで、点火装置4に点火信号S1を送信する。そして、点火装置4は、点火信号S1の受信と同時に、又は点火信号S1を受信して即座に、点火動作を実行する。
点火装置4の所定の点火タイミングについて説明する。図2は、第1実施形態に係る点火装置4の所定の点火タイミングを説明するための図であって、1燃焼サイクルCが図示されている。図2に例示するように、1燃焼サイクルCは、吸気行程P1と、圧縮行程P2と、燃焼行程P3と、排気行程P4と、を含む。
図2に例示する形態では、1燃焼サイクルCは、吸気行程P1の開始から排気行程P4の終了までであり、吸気行程P1、圧縮行程P2、燃焼行程P3、排気行程P4の順に実行される。図2には、1燃焼サイクルCにおいて、ピストン10が上死点(TDC)に到達するタイミングと下死点(BDC)に到達するタイミングとが図示されている。本開示では、吸気行程P1においてピストン10が上死点(TDC)に到達しているときのクランク角θを0度とする。クランク角θは、吸気行程P1から排気行程P4に進むにつて増加し、排気行程P4においてピストン10が上死点(TDC)にと到達しているときのクランク角θを720度とする。
吸気行程P1では、ガス燃料F(混合気)を主室12内に吸入する。図2に例示する形態では、吸気行程P1は、吸気ポート19が開くタイミングt1で開始し、吸気ポート19が閉じるタイミングt2で終了している。ピストン10が吸気行程P1の間に上死点(TDC)から下死点(BDC)に向けて移動することで、混合気が主室12内に吸入される。吸気行程P1では、排気ポート25が閉じられるが、排気ポート25は吸気ポート19が開くと同時に閉じられてもよいし、吸気ポート19が開いた後に閉じられてもよい。
圧縮行程P2では、主室12内の混合気を圧縮する。図2に例示する形態では、圧縮行程P2は、上述したタイミングt2で開始し、ピストン10が上死点(いわゆる圧縮上死点)に到達したタイミングt3で終了している。ピストン10が下死点(BDC)から上死点(BDC)に向けて移動することで、主室12内の混合気が圧縮されている。
燃焼行程P3では、圧縮行程P2で圧縮した混合気を燃焼する。図2に例示する形態では、燃焼行程P3は、上述したタイミングt3で開始する。このタイミングt3は、1燃焼サイクルCのうち初めて点火装置4が点火動作を行う初点火タイミングt3である。つまり、1燃焼サイクルCにおいて、制御装置6の点火部50は、クランク角検知部52が360度のクランク角θを取得したタイミングで、点火装置4に点火信号S1を初めて送信している。燃焼行程P3では、圧縮した混合気に点火プラグ21の火花で着火させ、混合気の燃焼(膨張)によってピストン10を下死点(BDC)に向かって押し下げている。燃焼行程P3は、排気ポート25が開くタイミングt4で終了する。排気ポート25は、ピストン10が下死点に到達するよりも前に開けられている。つまり、タイミングt4は、ピストン10が下死点に到達するよりも前である。
排気行程P4では、混合気の燃焼によって生成された生成ガスを排気Gとして主室12から排出する。図2に例示する形態では、排気行程P4は、上述したタイミングt4で開始し、排気ポート25が閉じるタイミングt5で終了している。ピストン10が下死点(BDC)から上死点(BDC)に向けて移動することで、主室12内の生成ガスが主室12外に排気Gとして排出されている。第1実施形態では、図2に例示するように、排気行程P4の一部と1燃焼サイクルCの次の燃焼サイクルにおける吸気行程P11の一部とが互いに重なりあっている。
点火装置4の所定の点火タイミングは、上述した初点火タイミングt3に加え、後点火タイミングtaを含む。後点火タイミングtaは、1燃焼サイクルCのうち初点火タイミングt3より後である。第1実施形態では、図2に例示するように、後点火タイミングtaは、第1後点火タイミングta1(ta)と、第2後点火タイミングta2(ta)と、を含んでいる。
第1後点火タイミングta1は、1燃焼サイクルCの燃焼行程P3に含まれる。第1実施形態では、第1後点火タイミングta1は、15°ATDCから25°ATDCまでの第1範囲R1内に含まれる。言い換えると、第1後点火タイミングta1は、1燃焼サイクルCにおいてピストン10が2回目の上死点(圧縮上死点)に到達してからクランクシャフト14が15度から25度(クランク角θが375度から385度)まで回転する期間に含まれている。制御装置6の点火部50は、クランク角検知部52が、例えば、380度のクランク角θを取得したタイミング(第1後点火タイミングta1)で、点火装置4に点火信号S1を送信している。そして、点火装置4は、第1後点火タイミングta1で点火動作を実行している。以下では、クランク角θが380度であるタイミングは、第1後点火タイミングta1と同一のタイミングでるあるとして説明する。
第2後点火タイミングta2は、1燃焼サイクルCの排気行程P4に含まれる。第1実施形態では、図2に例示するように、第2後点火タイミングta2は、排気行程P4が開始した直後であり、例えば、タイミングt4から1燃焼サイクルCにおいてピストン10が2回目の下死点(クランク角θが540度)に到達するまでの期間に含まれている。制御装置6の点火部50は、クランク角検知部52が、例えば、535度のクランク角θを取得したタイミング(第2後点火タイミングta2)で、点火装置4に点火信号S1を送信している。そして、点火装置4は、第2後点火タイミングta2で点火動作を実行している。以下では、クランク角θが535度であるタイミングは、第2後点火タイミングta2と同一のタイミングであるとして説明する。
(作用・効果)
第1実施形態に係る内燃機関1の作用・効果について説明する。水素は従来からのガス燃料に含まれる成分(例えば、都市ガスに含まれるメタンやLPGに含まれるプロパン)と比較して燃焼速度が大きい。このため、1燃焼サイクルCにおける失火の発生によって主室12から排出された未燃のガス燃料Fであっても、この1燃焼サイクルCの次の燃焼サイクルから排出される排気Gと接触することによって、排気流路22内で引火する可能性がある。引火が発生すると、急激な圧力上昇によって排気流路22やタービン24が損傷する虞がある。また、排気行程P4の一部と吸気行程P11の一部とが重複するオーバーラップ時期に火炎が吸気流路16に逆流し、吸気流路16が損傷する虞がある。
これに対して、第1実施形態によれば、点火装置4は、失火の有無に関係なく、1燃焼サイクルCのうち初点火タイミングt3より後の第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2のそれぞれで点火動作を行う。このため、1燃焼サイクルCにおける失火の発生に関わらず、主室12内の混合気(水素)が燃焼されるので、1燃焼サイクルCにおける失火の発生(水素の引火)による吸気流路16の損傷や排気流路22の損傷を抑制することができる。
第1実施形態によれば、点火装置4が第1後点火タイミングta1で点火動作を実行するので、初点火タイミングt3における点火動作では燃焼しきらなかった未燃のガス燃料Fを、同一の1燃焼サイクルCにおける燃焼行程P3で燃焼させ、主室12から排出される未燃のガス燃料Fの量を抑制することができる。
第1後点火タイミングta1が15°ATDC(クランクシャフト14が圧縮上死点から15度回転する)よりも前であると、シリンダ8内の圧力Prが十分に高くないため、失火の有無を評価しにくい。一方で、第1後点火タイミングta1が25°ATDC(クランクシャフト14が圧縮上死点から25度回転する)よりも後であると、排気ポート25が開くタイミングt4までの時間が短いため、未燃のガス燃料Fの燃焼が不十分となる可能性がある。第1実施形態によれば、第1後点火タイミングを15°ATDCから25°ATDCまでの範囲とすることで、失火の有無の評価を容易にしつつ、未燃のガス燃料Fの発生を抑制することができる。
第1実施形態によれば、点火装置4が第2後点火タイミングta2で点火動作を実行するので、初点火タイミングt3における点火動作や第1後点火タイミングにおける点火動作では燃焼しきらなかった未燃のガス燃料Fを、同一の1燃焼サイクルCにおける排気行程P4で燃焼させ、主室12から排出される未燃のガス燃料Fの量を抑制することができる。
尚、第1実施形態では、後点火タイミングtaは、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2の両方を含んでいたが、本開示はこの形態に限定されない。幾つかの実施形態では、後点火タイミングtaは、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2のうちの何れか一方を含む。
尚、第1実施形態では、後点火タイミングtaは、1つの第1後点火タイミングta1及び1つの第2後点火タイミングta2を含んでいたが、本開示はこの形態に限定されない。幾つかの実施形態では、後点火タイミングtaは、複数の第1後点火タイミングta1を含む。幾つかの実施形態では、後点火タイミングtaは、複数の第2後点火タイミングta2を含む。
<第2実施形態>
本開示の第2実施形態に係る内燃機関1について説明する。第2実施形態に係る内燃機関1は、第1実施形態に係る内燃機関1に失火検知装置28を加えたものである。第2実施形態において、第1実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(構成)
図3は、第2実施形態に係る内燃機関1の構成を概略的に示す図である。図3に例示するように、内燃機関1は、1燃焼サイクルCにおける燃焼室2内の失火を検知する失火検知装置28をさらに含む。制御装置6は、失火検知装置28が燃焼室2内の失火を検知した場合、点火装置4の後点火タイミングtaにおける点火動作を実行するように構成される。また、制御装置6は、失火検知装置28が燃焼室2内の失火を非検知である場合、点火装置4の後点火タイミングtaにおける点火動作を停止するように構成される。
第2実施形態では、制御装置6が失火検知装置28を含んでいる。制御装置6と失火検知装置28とは一体に構成されている。幾つかの実施形態では、制御装置6と失火検知装置28とは別体に構成されている。失火検知装置28(制御装置6)は、シリンダ8内の圧力Prを検出可能な圧力センサ29と電気的に接続されている失火判定部54をさらに含んでいる。失火判定部54は、圧力センサ29から取得した圧力Prに基づいて、主室12内に失火が発生しているか否かを判定する。
失火判定部54による失火の判定方法の一例について説明する。図4は、圧力Prとクランク角θとの関係を示すグラフである。図4に示すグラフは、横軸がクランク角θであり、縦軸が圧力Prである。図4には、3つの燃焼サイクルのそれぞれの圧力Prが図示されている。第1の燃焼サイクルC1は実線で図示され、第2の燃焼サイクルC2は一点鎖線で図示され、第3の燃焼サイクルC3は点線で図示されている。
図4に例示するように、クランク角θが360度以上375度以下の範囲を第2範囲R2とする。言い換えると、第2範囲R2は、1燃焼サイクルCにおける2回目の上死点(圧縮上死点)からクランクシャフト14が15度回転するまでの期間である。幾つかの実施形態では、第2範囲R2は、1燃焼サイクルCの初点火タイミングt3より後、且つ第1後点火タイミングta1より前である。
失火判定部54は、第2範囲R2における最大圧力Pmaxが予め設定されている閾値Pt以下であると失火が発生していると判定し、最大圧力Pmaxが閾値Ptを超えている場合には失火が発生していないと判定する。図4に例示する場合には、失火判定部54は、第1の燃焼サイクルC1及び第2の燃焼サイクルC2に対しては失火が発生していないと判定し、第3の燃焼サイクルC3に対しては失火が発生していると判定する。
第2実施形態では、制御装置6の点火部50は、失火判定部54が失火を判定すると、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2(クランク角θが380度であるタイミングと535度であるタイミング)の両方で、点火装置4に点火信号S1を送信する。そして、点火装置4は、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2の両方で点火動作を実行する。図4に例示する場合には、第3の燃焼サイクルC3において、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2のそれぞれにおける点火装置4の点火動作が実行される。
第2実施形態では、制御装置6の点火部50は、失火判定部54が失火を判定していない場合には、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2(クランク角θが380度であるタイミングと535度であるタイミング)の両方で、点火装置4に点火信号S1を送信しない。このため、点火装置4は、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2の両方で点火動作を実行しない。図4に例示する場合には、第1の燃焼サイクルC1及び第2の燃焼サイクルC2の両方において、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2のそれぞれにおける点火装置4の点火動作が停止される。
(作用・効果)
第2実施形態に係る内燃機関1の作用・効果について説明する。第2実施形態によれば、第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2のそれぞれにおける点火装置4の点火動作は、失火検知装置28が主室12内の失火を非検知である場合には行われない。このため、失火の有無に関係なく第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2のそれぞれにおける点火装置4の点火動作が行われる場合と比較して、点火装置4の製品寿命を長くすることができる。
上述したように、水素は燃焼速度が大きいので、1燃焼サイクルCにおける未燃のガス燃料Fであっても、主室12から排気流路22に排出される量が抑制されていることが望ましい。第2実施形態によれば、1燃焼サイクルCのうちに失火判定が行われ、失火と判定された場合には、この1燃焼サイクルにおける第1後点火タイミングta1及び第2後点火タイミングta2のそれぞれで点火装置4の点火動作が行われる。このため、1燃焼サイクルCにおける未燃のガス燃料Fが排気流路22に排出される量を抑制することができる。
尚、第2実施形態では、失火検知装置28は、最大圧力Pmaxが閾値Ptを超えているか否かによって失火を検知していたが、本開示はこの形態に限定されない。幾つかの実施形態では、失火検知装置28は、ピストン10の位置が互いに共通である2つのタイミングの圧力差が予め設定されている閾値以下であると、失火と判定するように構成されている。例えば、失火検知装置は、-20°ATDCのときの圧力Prと20°ATDCのときの圧力Prとの差が閾値以下であると、失火と判定するように構成されている。
尚、第2実施形態では、失火検知装置28は、シリンダ8内の圧力Prに基づいて失火を検知していたが、本開示はこの形態に限定されない。失火検知装置28は、シリンダ8内の圧力Pr以外の検出値(例えば、エンジンの振動、クランク軸の回転速度やトルク、排気ガス成分等)に基づいて失火を検知してもよい。
<第3実施形態>
本開示の第3実施形態に係る内燃機関1について説明する。第3実施形態に係る内燃機関1は、第2実施形態に係る内燃機関1に水素燃焼装置30を加えたものである。第3実施形態において、第2実施形態の構成要件と同じものは同じ参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。幾つかの実施形態に係る内燃機関1は、第1実施形態に係る内燃機関1に水素燃焼装置30を加えたものである。
(構成)
図5は、第3実施形態に係る内燃機関1の構成を概略的に示す図である。図5に例示するように、内燃機関1は、排気流路22に配置され、ガス燃料Fに含まれる水素を燃焼させるための水素燃焼装置30をさらに含む。
第3実施形態では、水素燃焼装置30は、セラミックを含むセラミック体である。水素燃焼装置30は、排気流路22の出口よりも入口に近い側(排気ポート25側)に配置されている。水素燃焼装置30は、排気流路22においてタービン24よりも燃焼室2側に配置されている。さらに具体的には、図5に例示するように、水素燃焼装置30は、排気流路22のうち1燃焼サイクルCの排気行程P4において主室12から排出される排気Gが届く領域X内に配置されている。幾つかの実施形態では、水素燃焼装置30は、失火時の排気Gが届く領域X内に配置されており、1燃焼サイクルCにおける失火時の排気Gに含まれる水素を燃焼することができるようになっている。
(作用・効果)
第3実施形態によれば、主室12から未燃のガス燃料Fが排気流路22に排出されたとしても、この未燃のガス燃料Fに含まれる水素は水素燃焼装置30によって燃焼される。このため、排気流路22における水素の滞留を抑制し、滞留した水素の引火による不具合の発生を防止できる。
水素燃焼装置30が排気流路22の領域X外に配置されていると、1燃焼サイクルCにおける排気行程P4から排出される未燃のガス燃料Fに含まれる水素を燃焼することができず、排気流路22内に滞留する水素の濃度が高くなり、引火する可能性が高くなる。しかしながら、第3実施形態によれば、水素燃焼装置30が排気流路22の領域X内に配置されているので、1燃焼サイクルCにおける排気行程P4から排出される未燃のガス燃料Fに含まれる水素を燃焼することができる。
第3実施形態によれば、水素燃焼装置30はセラミック体であるので、セラミック体を排気流路22に配置しておくことで、主室12から排出される排気Gによってセラミック体の温度が上昇し、セラミック体を水素の燃焼が可能な状態にすることができる。このように、内燃機関1に簡易な構成の水素燃焼装置30を設けることができる。尚、第3実施形態では、水素燃焼装置30はセラミック体であったが、本開示はこの形態に限定されない。水素燃焼装置30は、グロープラグやバーナであってもよい。
尚、第1~第3実施形態では、内燃機関1は、制御装置6によって点火装置4の所定の点火タイミングにおける点火動作の実行を制御することで、排気流路22に排出される未燃のガス燃料Fの量を抑制し、1燃焼サイクルにおける失火の発生による損傷を抑制していたが、本開示はこの形態に限定されない。
幾つかの実施形態では、内燃機関1は、水素を含むガス燃料Fが供給される燃焼室2と、燃焼室2から排出される排気Gが流通する排気流路22と、排気流路22に配置され、ガス燃料Fに含まれる水素を燃焼させるための水素燃焼装置30と、を備える。このような構成によれば、排気流路22に水素燃焼装置30が配置されているので、失火が発生し未燃のガス燃料Fが排気流路22に排出されたとしても、この未燃のガス燃料Fに含まれる水素を燃焼することができる。よって、水素を含むガス燃料Fを採用する内燃機関1の1燃焼サイクルにおける失火の発生による損傷を抑制することができる。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
[1]本開示に係る内燃機関(1)は、
水素を含むガス燃料(F)が供給される燃焼室(2)と、
前記燃焼室内の前記ガス燃料に点火するように構成された点火装置(4)と、
前記点火装置の所定の点火タイミングにおける点火動作の実行を制御する制御装置(6)と、を備え、
前記所定の点火タイミングは、1燃焼サイクル(C)のうち初めて点火動作を行う初点火タイミング(t3)と、前記1燃焼サイクルのうち前記初点火タイミングより後に点火動作を行う後点火タイミング(ta)と、を含む。
上記[1]に記載の構成によれば、燃焼室には水素を含むガス燃料が供給される。そして、点火装置は、失火の有無に関係なく、1燃焼サイクルのうち初めて点火動作を行う初点火タイミングより後の後点火タイミングでも点火動作を行う。このため、1燃焼サイクルにおける失火の発生に関わらず、燃焼室内のガス燃料に含まれる水素が燃焼されるので、1燃焼サイクルCにおける失火の発生(水素の引火)による損傷を抑制することができる。
[2]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の構成において、前記後点火タイミングは、前記1燃焼サイクルの燃焼行程(P3)に点火動作が行われる第1後点火タイミング(ta1)を含む。
上記[2]に記載の構成によれば、点火装置の初点火タイミングにおける点火動作では燃焼しきらなかった未燃のガス燃料を同一の1燃焼サイクルの燃焼行程で燃焼させ、燃焼室から排出される未燃のガス燃料の量を抑制することができる。
[3]幾つかの実施形態では、上記[2]に記載の構成において、前記第1後点火タイミングは、15°ATDCから25°ATDCまでの範囲(R1)内にある。
第1後点火タイミングが15°ATDCよりも前であると、燃焼室内の圧力が十分に高くないため、失火の有無を評価しにくい。一方で、第1後点火タイミングが25°ATDCよりも後であると、排気行程が始まるまでの時間が短いため、未燃燃料の燃焼が不十分となる可能性がある。上記[3]に記載の構成によれば、第1後点火タイミングを15°ATDCから25°ATDCまでの範囲とすることで、失火の有無の評価を容易にしつつ、未燃燃料の発生を抑制することができる。
[4]幾つかの実施形態では、上記[1]から[3]の何れか1つに記載の構成において、
前記後点火タイミングは、前記1燃焼サイクルの排気行程(P4)に点火動作が行われる第2後点火タイミング(ta2)を含む。
上記[4]に記載の構成によれば、点火装置の初点火タイミングにおける点火動作では燃焼しきらなかった未燃のガス燃料を同一の1燃焼サイクルの排気行程で燃焼させ、燃焼室から排出される未燃のガス燃料の量を抑制することができる。
[5]幾つかの実施形態では、上記[1]から[4]の何れか1つに記載の構成において、
前記1燃焼サイクルにおける前記燃焼室内の失火を検知する失火検知装置(28)をさらに備え、
前記制御装置は、
前記失火検知装置が前記燃焼室内の失火を検知した場合、前記点火装置の前記後点火タイミングにおける点火動作を実行するように構成され、
前記失火検知装置が前記燃焼室内の失火を非検知である場合、前記点火装置の前記後点火タイミングにおける点火動作を停止するように構成される。
上記[5]に記載の構成によれば、点火装置の後点火タイミングにおける点火動作は、失火検知装置が燃焼室内の失火を非検知である場合には行われないので、失火の有無に関係なく後点火タイミングにおけう点火動作が行われる場合と比較して、点火装置の製品寿命を長くすることができる。
[6]幾つかの実施形態では、上記[5]に記載の構成において、
前記失火検知装置は、前記1燃焼サイクルの前記初点火タイミングより後、且つ前記後点火タイミングより前における前記燃焼室内の最大圧力(Pmax)が所定の圧力(Pt)以下であると失火と判定するように構成されている。
水素は燃焼速度が大きいので、1つの燃焼サイクルにおける未燃のガス燃料であっても、燃焼室から排出される量が抑制されていることが望ましい。上記[6]に記載の構成によれば、1燃焼サイクルのうちに失火判定が行われ、失火と判定された場合には、この1燃焼サイクルの後点火タイミングで点火動作が行われる。このため、1つの燃焼サイクルにおける未燃のガス燃料が燃焼室から排出される量を抑制することができる。
[7]幾つかの実施形態では、上記[1]から[6]の何れか1つに記載の構成において、
前記ガス燃料に含まれる水素を燃焼させるための水素燃焼装置(30)をさらに備え、
前記水素燃焼装置は、前記燃焼室から排出される排気が流通する排気流路(22)に配置される。
上記[7]に記載の構成によれば、燃焼室から未燃のガス燃料が排気流路に排出されたとしても、この未燃のガス燃料に含まれる水素は水素燃焼装置によって燃焼される。このため、排気流路における水素の滞留を抑制し、滞留した水素の引火による不具合の発生を防止できる。
[8]幾つかの実施形態では、上記[7]に記載の構成において、
前記水素燃焼装置は、前記排気流路のうち前記1燃焼サイクルの排気行程において前記燃焼室から排出される排気(G)が届く領域(X)に配置される。
上記[8]に記載の構成によれば、1燃焼サイクルにおける未燃のガス燃料に含まれる水素を燃焼することができる。
[9]幾つかの実施形態では、上記[7]又は[8]に記載の構成において、
前記水素燃焼装置は、セラミックを含むセラミック体である。
セラミック体を排気流路に配置しておくことで、燃焼室から排出され排気流路を流通する排気によってセラミック体の温度が上昇し、セラミック体を水素の燃焼が可能な状態にすることができる。上記[9]に記載の構成によれば、簡易な構成の水素燃焼装置を設けることができる。
[10]本開示に係る内燃機関は、
水素を含むガス燃料が供給される燃焼室と、
前記燃焼室から排出される排気が流通する排気流路と、
前記排気流路に配置され、前記ガス燃料に含まれる水素を燃焼させるための水素燃焼装置と、を備える。
上記[10]に記載の構成によれば、排気流路に水素燃焼装置が配置されているので、失火が発生し未燃のガス燃料が排気流路に排出されたとしても、この未燃のガス燃料に含まれる水素を燃焼することができる。よって、水素を含むガス燃料を採用する内燃機関の1燃焼サイクルにおける失火による損傷を抑制することができる。
1 内燃機関
2 燃焼室
4 点火装置
6 制御装置
8 シリンダ
10 ピストン
12 主室
13 コネクティングロッド
14 クランクシャフト
16 吸気流路
17 吸気弁
18 圧縮機
19 吸気ポート
20 ガス燃料供給装置
21 点火プラグ
22 排気流路
23 排気弁
24 タービン
25 排気ポート
26 角度センサ
28 失火検知装置
29 圧力センサ
30 水素燃焼装置
50 点火部
52 クランク角検知部
54 失火判定部

A 空気
C 1燃焼サイクル
F ガス燃料
G 排気
P1 吸気行程
P2 圧縮行程
P3 燃焼行程
P4 排気行程
Pr 圧力
Pmax 最大圧力
Pt 閾値
R1 第1範囲
R2 第2範囲
S1 点火信号
S2 回転角度
X 領域
t3 初点火タイミング
ta 後点火タイミング
ta1 第1後点火タイミング
ta2 第2後点火タイミング

Claims (10)

  1. 水素を含むガス燃料が供給される燃焼室と、
    前記燃焼室内の前記ガス燃料に点火するように構成された点火装置と、
    前記点火装置の所定の点火タイミングにおける点火動作の実行を制御する制御装置と、を備え、
    前記所定の点火タイミングは、1燃焼サイクルのうち初めて点火動作を行う初点火タイミングと、前記1燃焼サイクルのうち前記初点火タイミングより後に点火動作を行う後点火タイミングと、を含む、
    内燃機関。
  2. 前記後点火タイミングは、前記1燃焼サイクルの燃焼行程に点火動作が行われる第1後点火タイミングを含む、
    請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記第1後点火タイミングは、15°ATDCから25°ATDCまでの範囲内にある、
    請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記後点火タイミングは、前記1燃焼サイクルの排気行程に点火動作が行われる第2後点火タイミングを含む、
    請求項1から3の何れか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記1燃焼サイクルにおける前記燃焼室内の失火を検知する失火検知装置をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記失火検知装置が前記燃焼室内の失火を検知した場合、前記点火装置の前記後点火タイミングにおける点火動作を実行するように構成され、
    前記失火検知装置が前記燃焼室内の失火を非検知である場合、前記点火装置の前記後点火タイミングにおける点火動作を停止するように構成される、
    請求項1から4の何れか一項に記載の内燃機関。
  6. 前記失火検知装置は、前記1燃焼サイクルの前記初点火タイミングより後、且つ前記後点火タイミングより前における前記燃焼室内の最大圧力が所定の圧力以下であると失火と判定するように構成されている、
    請求項5に記載の内燃機関。
  7. 前記ガス燃料に含まれる水素を燃焼させるための水素燃焼装置をさらに備え、
    前記水素燃焼装置は、前記燃焼室から排出される排気が流通する排気流路に配置される、
    請求項1から6の何れか一項に記載の内燃機関。
  8. 前記水素燃焼装置は、前記排気流路のうち前記1燃焼サイクルの排気行程において前記燃焼室から排出される排気が届く領域に配置される、
    請求項7に記載の内燃機関。
  9. 前記水素燃焼装置は、セラミックを含むセラミック体である、
    請求項7又は8に記載の内燃機関。
  10. 水素を含むガス燃料が供給される燃焼室と、
    前記燃焼室から排出される排気が流通する排気流路と、
    前記排気流路に配置され、前記ガス燃料に含まれる水素を燃焼させるための水素燃焼装置と、を備える、
    内燃機関。
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