JP2023125111A - 廃棄物の処理システム、及び廃棄物の処理方法 - Google Patents

廃棄物の処理システム、及び廃棄物の処理方法 Download PDF

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【課題】廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを高い精度で選別することが可能な廃棄物の処理システムを提供すること。【解決手段】非磁性金属と灰分とを含む廃棄物20の水分情報を取得する水分情報取得部31と、廃棄物20を、少なくとも、非磁性金属を含む第1選別物41と、灰分を含む第2選別物42と、に選別する渦電流選別機11を含む選別部10と、を備え、水分情報に基づいて、選別部10における選別条件を調整可能に構成される、廃棄物の処理システム100を提供する。【選択図】図1

Description

本開示は、廃棄物の処理システム、及び廃棄物の処理方法に関する。
都市ごみ焼却灰等の廃棄物には、貴金属、アルミニウム、鉄、及び銅等、種々の金属が含まれている。このような金属は、灰分と分別して有価金属として回収し、リサイクルすることによって資源の有効活用が図られている。特許文献1では、有価金属を効率よく回収するとともに、軽産物の利用促進を図ることを目的として、金属含有廃棄物を軽産物と重産物に選別する風力選別機と、該風力選別機によって選別された重産物から有価金属を回収する手段とを備える金属含有廃棄物の処理装置が提案されている。
特開2020-69406号公報
焼却灰等の廃棄物を選別して得られる灰分は、例えば、燃料源又はセメントの原料として有効利用することができる。廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを選別する手段として渦電流選別機が用いられる。ここで、渦電流選別機における選別の精度が低下し、灰分に非磁性金属が混入すると、有価な非磁性金属の回収率が低下することのみならず、セメント製造装置等に備えられる、例えば、原料ミル、集塵器、ファン、及び煙道等の摩耗を助長する懸念がある。
そこで、本開示は、廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを高い精度で選別することが可能な廃棄物の処理システム、及び廃棄物の処理方法を提供する。
本開示は、一つの側面において、非磁性金属と灰分とを含む廃棄物の水分情報を取得する水分情報取得部と、廃棄物を、少なくとも、非磁性金属を含む第1選別物と、灰分を含む第2選別物と、に選別する渦電流選別機を含む選別部と、を備え、水分情報に基づいて、選別部における選別条件を調整可能に構成される、廃棄物の処理システムを提供する。
廃棄物は、排出元の水分調整のため、ある程度の水分を含んでいることが多い。また、焼却灰を含む場合には、安全性の観点から水を用いて冷却処理がなされる場合もある。本発明者らの検討によれば、廃棄物中の水分が、非磁性金属と灰分とを選別する渦電流選別の精度に影響を及ぼすことが分かった。上述の廃棄物の処理システムは、水分情報取得部で取得された水分情報に基づいて渦電流選別機を含む選別部における選別条件を調整することができる。したがって、廃棄物に含まれる水分が変動しても、渦電流選別の精度を高く維持することが可能となり、廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを高い精度で選別することができる。
上記廃棄物の処理システムは、第1選別物に含まれる灰分を検知する第1検知部、及び、第2選別物に含まれる金属を検知する第2検知部からなる群より選ばれる少なくとも一つの検知部を備え、当該検知部による検知結果に基づいて上記選別条件を調整可能に構成されていてもよい。このような処理システムであれば、例えば、第1選別物に灰分が混入した場合、及び/又は、第2選別物に非磁性金属が混入した場合に、検知部の検知結果に基づいて選別条件をフィードバック制御することができる。したがって、廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分の選別精度を一層高くすることができる。
本開示は、一つの側面において、非磁性金属と灰分とを含む廃棄物を、少なくとも、非磁性金属を含む第1選別物と、灰分を含む第2選別物と、に選別する渦電流選別機を含む選別部と、第1選別物に含まれる灰分を検知する第1検知部、及び、第2選別物に含まれる金属を検知する第2検知部からなる群より選ばれる少なくとも一つの検知部と、を備え、検知部における検知結果に基づいて、選別部における選別条件を調整可能に構成される、廃棄物の処理システムを提供する。
上述の廃棄物の処理システムは、第1選別物に灰分が混入したことを検知する第1検知部、及び/又は、第2選別物に非磁性金属が混入したことを検知する第2検知部を備える。このような、第1検知部及び/又は第2検知部における検知結果に基づいて渦電流選別機を含む選別部による選別条件を調整する。したがって、例えば廃棄物のサイズ又は材質が変動しても、渦電流選別機による選別精度を高く維持することが可能となり、廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを高い精度で選別することができる。
上述の選別条件の調整は、第1選別物と第2選別物の落下領域を区画する区画部材の少なくとも一部を、渦電流選別機に対して相対的に移動することを含んでよい。これによって、簡便に選別条件を調整できるとともに選別精度を十分に高くすることができる。
渦電流選別機は回転磁石式であり、上記選別条件の調整は、回転する磁石ドラム上に廃棄物を供給するベルトの移動速度を変更することを含んでよい。これによって、シンプルな装置構成で円滑に選別条件を調整して選別精度を十分に高くすることができる。
上述の廃棄物の処理システムは、選別部よりも上流に、磁性金属と非磁性金属と灰分とを含む第1廃棄物から磁性金属の少なくとも一部を選別して第1廃棄物よりも磁性金属が低減された第2廃棄物を得る磁力選別部を備え、第2廃棄物を上記廃棄物として用いてもよい。これによって、磁性金属と非磁性金属と灰分とを含む廃棄物を、円滑に分別して有効利用することができる。
本開示は、一つの側面において、非磁性金属と灰分とを含む廃棄物の水分情報を取得する水分情報取得工程と、廃棄物を、渦電流選別機を用いて、少なくとも非磁性金属を含む第1選別物と灰分を含む第2選別物とに選別する選別工程と、を有し、選別工程では、水分情報に基づいて選別条件を調整する、廃棄物の処理方法を提供する。
廃棄物中の水分は、非磁性金属と灰分とを選別する渦電流選別機の選別の精度に影響を及ぼす。しかしながら、上述の廃棄物の処理方法は、水分情報取得工程で取得された水分情報に基づいて渦電流選別機で選別する際の選別条件を調整する。したがって、廃棄物に含まれる水分が変動しても、渦電流選別機による選別精度を高く維持することが可能となり、廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを高い精度で選別することができる。
上述の廃棄物の処理方法は、第1選別物に含まれる灰分、及び、第2選別物に含まれる金属からなる群より選ばれる少なくとも一つを検知する検知工程を有し、検知工程における検知結果に基づいて選別条件を調整してもよい。このような処理方法であれば、例えば、第1選別物に灰分が混入した場合、及び/又は、第2選別物に非磁性金属が混入した場合に、検知工程の検知結果に基づいて選別条件をフィードバック制御することができる。したがって、廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分の選別精度を一層高くすることができる。
本開示は、一つの側面において、非磁性金属と灰分とを含む廃棄物を、渦電流選別機を用いて、少なくとも非磁性金属を含む第1選別物と灰分を含む第2選別物とに選別する選別工程と、第1選別物に含まれる灰分、及び、第2選別物に含まれる金属からなる群より選ばれる少なくとも一つを検知する検知工程と、を有し、選別工程では、検知工程における検知結果に基づいて選別条件を調整する、廃棄物の処理方法を提供する。
上述の廃棄物の処理方法は、第1選別物に灰分が含まれる場合、及び/又は、第2選別物に金属が含まれる場合に検知工程で検知する。そして、このような検知工程における検知結果に基づいて選別工程における選別条件を調整する。したがって、例えば廃棄物のサイズ又は材質が変動しても、選別の精度を高く維持することが可能となり、廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを高い精度で選別することができる。
上記選別工程における選別条件の調整は、第1選別物と第2選別物とを区画する区画部材の少なくとも一部を、渦電流選別機に対して相対的に移動することを含んでよい。これによって、簡便に選別条件を調整できるとともに選別精度を十分に高くすることができる。
上記選別工程では回転磁石式の渦電流選別機を用い、上記選別工程における選別条件の調整は、渦電流選別機の回転する磁石ドラム上に廃棄物を供給するベルトの移動速度を変更することを含んでよい。これによって、シンプルな装置構成で円滑に選別条件を調整して選別精度を十分に高くすることができる。
上述の廃棄物の処理方法は、磁性金属と非磁性金属と灰分とを含む第1廃棄物から磁性金属を選別して第1廃棄物よりも磁性金属が低減された第2廃棄物を得る磁力選別工程を有し、第2廃棄物を上述の廃棄物として用いてもよい。これによって、磁性金属、非磁性金属及び灰分を含む廃棄物を円滑に分別して有効利用することができる。
廃棄物に含まれる非磁性金属と灰分とを高い精度で選別することが可能な廃棄物の処理システム、及び廃棄物の処理方法を提供することができる。このような廃棄物の処理システム及び廃棄物の処理方法で得られる灰分は、非磁性金属の混入が十分に低減されている。このため、このような灰分を例えばセメントの製造に用いたときに、原料ミル、集塵器、ファン、及び煙道における摩耗を十分に抑制することができる。また、リサイクル資源として有用な非磁性金属を十分に回収することができる。
廃棄物の処理システムの一例を示す図である。 選別条件を調整するための制御部と、制御部における情報の入出力の例を示す図である。 廃棄物の処理システムの別の例を示す図である。 廃棄物の処理システムにおけるロールスクリーンの一例を示す図である。
以下、場合により図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。
本実施形態に係る廃棄物の処理システム(処理設備)は、非磁性金属と灰分とを含む廃棄物の水分情報を取得する水分情報取得部と、廃棄物を、少なくとも、非磁性金属を含む第1選別物と、灰分を含む第2選別物と、に選別する渦電流選別機を含む選別部(渦電流選別部)と、第1選別物に含まれる灰分を検知する第1検知部、及び、第2選別物に含まれる金属を検知する第2検知部からなる群より選ばれる少なくとも一つの検知部と、を備える。渦電流選別部による選別条件の調整は、廃棄物の水分情報、第1検知部による検知結果、及び第2検知部による検知結果からなる群より選ばれる少なくとも一つに基づいて行われる。第2検知部で検知される金属は磁性金属であってよく非磁性金属であってもよい。選別条件の調整は、例えば制御部によって行ってもよい。
廃棄物に含まれる非磁性金属としてはアルミニウム、銅、亜鉛、銀、金、レアメタル等が挙げられる。非磁性金属とは、磁性金属以外の金属をいう。これらは、灰分と分別することで高い付加価値を有するリサイクル原料となる。このようなリサイクル原料の回収量を増やして、廃棄物の処理コストを十分に低減することができる。
廃棄物に含まれる灰分としては、石炭灰、プラスチック及びゴム等の焼却灰等が含まれる。灰分は、金属と分別することで、燃料及びセメント製造用の原料として好適に用いることができる。このような用途に用いられる灰分の金属含有量を低減することによって、原料ミルの煙道等における摩耗を抑制することができる。
図1は、本実施形態の廃棄物の処理システムの一例を示す図である。図1の廃棄物の処理システム100は、非磁性金属21と灰分22とを含む廃棄物20を搬送する搬送部60と、搬送部60によって搬送された廃棄物20に振動を与えて粉状又は塊状の廃棄物20を均し、廃棄物20を渦電流選別部10(選別部10)に供給する振動フィーダ62とを備える。渦電流選別部10は、回転磁石式の渦電流選別機11と、渦電流選別機11で選別された第1選別物と第2選別物との落下領域を区画する区画部材50と、を有する。
搬送部60は例えばコンベアである。搬送部60の上流には、破砕装置及び磁力選別装置等が設けられていてよい。振動フィーダ62で廃棄物20を均すことによって、渦電流選別部10における選別の精度を向上することができる。なお、振動フィーダ62の代わりに、或いは振動フィーダ62とともに、騒動コンベア及び振動スクリーン等を設けてもよい。
渦電流選別機11には、円周方向に沿って磁極が交互に並ぶように複数の磁石15が配置された磁石ドラム14が設けられている。磁石ドラム14の外周には、磁石ドラム14と同心となるように中空状の回転ドラム17が設けられている。さらに、回転ドラム17と対をなすように、回転ドラム17と同じ方向に回転駆動するローラ13が設けられている。なお、変形例では、磁石ドラム14は、ローラ13及び回転ドラム17とは逆方向に回転してもよい。回転ドラム17とローラ13との間に、廃棄物20を搬送するベルト12(フィードベルト)が掛け渡されている。磁石ドラム14は回転ドラム17の内側において、回転ドラム17よりも高速で回転可能に保持される。磁石ドラム14の回転速度は例えば3000~3600rpmであってよい。
ベルト12で搬送され磁石ドラム14の上に到達した廃棄物20は、磁界の変化の作用を受ける。廃棄物20に含まれる導電性の非磁性金属21には渦電流が生じる。これによって交互に変化する磁界との間に反発力が生じ、遠方に跳ね飛ばされて落下する。このような作用によって、非磁性金属21は区画部材50の上端を越えて、磁石ドラム14から離れた領域を落下する。このようにして、非磁性金属21を含む第1選別物41が得られる。
一方、灰分22は磁石ドラム14の上に到達しても磁気作用を受けず、ベルト12の搬送による慣性力が作用しながらも重力の作用によって下方に落下する。このため、灰分22は区画部材50の上端を越えず、非磁性金属21よりも渦電流選別機11寄りの領域を落下する。このようにして、灰分22を含む第2選別物42が得られる。
区画部材50は、上端に揺動部51と、基端に支持部55と、揺動部51と支持部55との間に揺動軸53と、を有する。揺動部51は揺動軸53を支点として揺動可能に設けられている。揺動部51が揺動して移動することによって、揺動部51と支持部55とのなす角度θが変わる。このようにして、第1選別物と前記第2選別物の落下領域の区画位置が変わり、廃棄物20の選別条件が調整されるようになっている。
搬送部60の近傍には水分計31(水分情報取得部)が設けられている。水分計31としては、非接触のオンライン分析計を用いることができる。例えば、近赤外領域(NIR)の吸収を利用したもの等を利用することができる。このような水分計で測定された水分濃度(水分情報)に基づいて、渦電流選別部10における選別条件を調整する。具体的には、区画部材50における揺動部51を揺動させて角度θを変更する。このようにして、水分濃度に基づいて、廃棄物20の選別条件が調整される。揺動部51の動作は、制御部によって制御してもよい。廃棄物20の水分は、例えば10~30質量%であってよい。
廃棄物20の水分濃度が高くなると、渦電流選別部10における廃棄物20の落下領域が変化する。この要因としては、水分濃度が高くなると非磁性金属21の金属片に焼却灰等の灰分22が付着しやすくなることが考えられる。例えば、水分濃度が高くなると、灰分22が付着した非磁性金属21(非磁性金属片)が磁石ドラム14によって遠方に跳ね飛ばされ難くなり、第2選別物42に混入し易くなる。このような場合に、区画部材50における揺動部51が渦電流選別機11側に移動するように揺動させる(角度θを小さくする)。これによって、第2選別物42に混入する非磁性金属21を低減することができる。したがって、第1選別物41の回収量を十分に多くするとともに、第2選別物42をセメント製造装置等に用いたときに回転ミル及び原料ミルの煙道の摩耗を十分に抑制することができる。
図1の例では、区画部材50の上端に揺動部51を有しているが、このような構造に限定されない。変形例では、区画部材50を仕切り板で構成し、区画部材50の全体が渦電流選別機11に対して相対的に移動して、渦電流選別機11と区画部材50の間隔が変わるようになっていてもよい。この場合、区画部材50の全体、渦電流選別機11又はこれらの両方を移動することによって廃棄物20の選別条件が調整される。
別の変形例では、ベルト12の移動速度を変えることによって、廃棄物20の選別条件を調整してもよい。ベルト12の移動速度を上げると、ベルト12から落下する際にベルト12による移動に伴う廃棄物20の慣性力が大きくなり、廃棄物20の落下位置が渦電流選別機11(磁石ドラム14)から離れることとなる。廃棄物20の水分濃度が高くなった場合に、ベルト12の移動速度を上げることによって、第2選別物42への非磁性金属21の混入量を低減することができる。この場合、区画部材50は移動せず固定されていてもよいし、ベルト12の移動速度の変更とともに区画部材50が移動してもよい。
廃棄物の処理システム100は、渦電流選別部10で選別された第1選別物41に含まれる灰分22を検知する第1検知部34と、渦電流選別部10で選別された第2選別物42に含まれる非磁性金属21を検知する第2検知部32とを備える。第1検知部34としては例えば第1選別物の画像を解析・診断して、灰分22の混入の有無を判定可能なものを用いることができる。第2検知部32としてはX線を用いて、金属(非磁性金属21)の混入の有無を判定可能なものを用いることができる。第2検知部32によって金属の混入が検知された場合、及び/又は、第1検知部34によって灰分22の混入が検知された場合に、渦電流選別部10における選別条件を調整する。選別条件の調整は、上述のとおり、区画部材50の揺動部51の移動(揺動)、区画部材50全体の移動等、渦電流選別機11の移動、又はベルト12の移動速度の変更することによって行うことができる。或いは、磁石ドラム14の回転速度(回転数)を変えることによって行ってもよい。
例えば、第1検知部34によって第1選別物に灰分22の混入が検知された場合、その検知結果に基づいて、揺動部51が渦電流選別機11から離れるように揺動部51を揺動させて角度θを大きくする。これによって、第1選別物41への灰分22の混入量を低減することができる。また、揺動部51を揺動させることに代えて、又は揺動させるとともに、ベルト12の移動速度を下げてもよい。
第1選別物への灰分22の混入量に目標値(上限)を設定し、第1検知部34、第2検知部32の検知結果に基づく選別条件の調整を、制御部を用いてフィードバック制御によって行ってもよい。これによって、廃棄物20の選別精度を十分に高くすることができる。
渦電流選別部10における選別条件の調整は、図2に示すような制御部30を用いて行ってもよい。制御部30は、通常のコンピュータシステムとして構成することができる。例えば、制御部30は、プロセッサ、メモリ、ストレージ、及び入出力ポートを有する回路を備えていてもよい。水分計31で測定された水分濃度、第1検知部34の検知結果、及び第2検知部32の検知結果が制御部30に入力される。
制御部30のストレージには、廃棄物20の水分情報と揺動部51の角度θとの関係、又は廃棄物20の水分情報と揺動部51の角度θとの関係を示すテーブルデータ又は関数が記憶されていてもよい。また、第1検知部34及び第2検知部32における検知結果とベルト12の移動速度との関係を示すテーブルデータ又は関数が記憶されていてもよい。ストレージには、制御部30に入力されるデータに基づいて出力情報を算出するコンピュータソフトウェアが記録されていてもよい。
制御部30は、プロセッサ及びメモリ等のハードウェア上に、このようなコンピュータソフトウェアを読み込ませることによって、プロセッサの制御の下で制御部30に入力される情報(水分情報、及び検知結果)に基づいて制御信号を算出する。ストレージは、ハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の、コンピュータが読み取り可能な記録媒体であってよい。制御部30はストレージからロードされたプログラム及びデータ、並びにプロセッサの演算結果等を一時的に記憶するメモリを有していてよく、プロセッサは、メモリと協働して上記制御信号を導出してもよい。
制御部30から出力される制御信号は、渦電流選別機11のローラ13を駆動する駆動部13A、磁石ドラム14を回転させる駆動部14A、及び、揺動部51を揺動させる駆動部50Aの1つ又は複数に入力される。駆動部13A,14A,50Aは、アクチュエータであってよく、具体的にはモータであってもよい。制御部30は、入力される情報(水分情報、及び検知結果)に応じて、駆動部13A,駆動部14A,及び駆動部50Aのいずれか一つ又は複数に制御信号を出力することを選択する機能を有していてもよい。このようにして、渦電流選別部10における選別条件を調整してよい。なお、廃棄物の処理システム100はこのような制御部30を有していなくてもよい。例えば、水分情報又は第1検知部34及び第2検知部32における検知結果に基づいて、オペレータがマニュアルで揺動部51と支持部55とのなす角度θを変更したり、ベルト12の移動速度を変更したりしてもよい。
図1及び図2の例では、水分計31、第1検知部34、第2検知部32を有していたが、これに限定されない。例えば、変形例では、水分計31、第1検知部34及び第2検知部32から選ばれる一つ又は二つのみを有していてもよい。また、制御部30は、駆動部13A及び駆動部50Aのどちらか一方のみを制御するように構成されていてもよい。別の変形例では、駆動部50Aは、区画部材の全体の位置を移動させるように構成されていてもよいし、渦電流選別機11を移動するように構成されていてもよい。
廃棄物は、非磁性金属及び灰分以外の成分を含んでいてもよい。したがって、例えば、汚泥、埋め立て土、石炭灰、コンクリートがら、シュレッダーダスト、ASR及び廃ガラス等を含んでいてもよい。このような成分の含有量が多い場合には、例えば、渦電流選別機11の上流側に別の選別機等を設けて、廃棄物から鉄等の磁性金属及びその他の非金属を取り除いてよい。これによって、渦電流選別部の運転を安定的に継続することができる。
図3は、本実施形態の廃棄物の処理システムの別の例を示す図である。図3の廃棄物の処理システム200は、磁性金属、非磁性金属及び灰分等を含む第1廃棄物を受け入れる受入ホッパー71と、受入ホッパー71からの第1廃棄物を、磁着物と非磁着物とに選別する第1磁力選別装置72と、磁着物に含まれる磁性金属に付着する付着物の少なくとも一部を振動で除去して、金属含有物を得る分離装置73と、非磁着物を篩上物と篩下物と篩上物よりも大きいサイズを有する粗大物とに分けるロールスクリーン74と、ロールスクリーン74で得られた篩上物を破砕して破砕物を得る破砕装置75と、破砕装置75及び分離装置73で得られた金属含有物を合流させた後、金属含有物を磁性金属と、非磁性金属及び灰分を含有する第2廃棄物とに選別する第2磁力選別装置76と、を備える。第2廃棄物は第1廃棄物よりも磁性金属が十分に低減されていることから、渦電流選別部10に供給される廃棄物として好適である。磁性金属とは、強磁性を示す金属であり、鉄、コバルト、ニッケル等が挙げられる。
図3の廃棄物の処理システム200における渦電流選別部10は、図1の渦電流選別部10と同様の構成を有していてよい。第2磁力選別装置76と渦電流選別部10との間には、図1に示される搬送部60及び振動フィーダ62を配置してもよい。
受入ホッパー71は、第1廃棄物が供給される上部の供給口にグリズリーを有していてよい。これによって、第1廃棄物に含まれる大型の金属片を取り除くことができる。したがって、受入ホッパー71よりも下流側の装置の負荷を低減することができる。大型の金属片は、リサイクル資源として活用してもよい。
第1磁力選別装置72は、受入ホッパー71から導入される第1廃棄物を、磁性金属を含む磁着物と非磁性金属を含む非磁着物とに選別する。第1磁力選別装置72は、例えば、磁界センサを備える金属類選別装置であってよい。第1磁力選別装置72としては、吊下げ式磁力選別機、及びドラム式磁力選別機等の乾式磁力選別機、並びに、湿式磁力選別機が挙げられる。これらのうち、第1廃棄物の脱水及び乾燥が不要になることから、乾式磁力選別機を用いることが好ましい。非磁着物は、第1廃棄物及び磁着物よりも、磁性金属の含有量が低い。一方、磁着物は、第1廃棄物及び非磁着物よりも磁性金属の含有量が高い。このような磁着物に含まれる磁性金属には灰分等が付着している場合がある。
分離装置73では、磁着物に含まれる磁性金属に付着する付着物の少なくとも一部を振動で分離する。分離装置73は、付着物を分離することによって、磁着物よりも磁性金属の含有量が高い金属含有物を得る。分離装置は、振動フィーダであってよく、振動による処理、水洗処理、及び風力による処理を同時に又は順次行って付着物を分離してもよい。分離された付着物は、例えば灰分等である。このように磁性金属から除去された付着物は、渦電流選別部10に供給される廃棄物(第2廃棄物)の一部としてもよいし、渦電流選別部10で選別された第2選別物と合流させてもよい。また、燃料又はセメントの製造原料としてもよい。
ロールスクリーン74は、非磁着物を篩い分けして、非磁着物を篩上物と篩下物と篩上物よりも大きいサイズを有する粗大物とに分別する。粗大物には、非磁性金属を含むサイズの大きな金属片が含まれる。粗大物は、非磁性金属の含有量が高いためリサイクルが容易であり、リサイクル資源としての付加価値が高い。
篩上物は、非磁性金属及び灰分を含有しており、粗大物よりも小さいサイズを有する。このため、下流の破砕装置75において円滑に粉砕することができる。篩下物は、灰分又は可燃物等を含み得ることから、燃料又はセメント製造用の原料として用いてもよい。また、渦電流選別部10に供給される廃棄物(第2廃棄物)の一部としてもよい。
図4は、廃棄物の処理システム200におけるロールスクリーン74の一例を側面からみたときの図である。ロールスクリーン74は、水平面に対して一端が他端よりも高くなるように傾斜した枠体82と、枠体82に沿って所定の間隔で並ぶ複数のローラ81を備える。ローラ81は、回転軸85と、回転軸85に取り付けられ、軸方向に沿って並ぶ複数の回転板84とを有している。回転板84は、回転軸85の軸方向に沿って所定の間隔で複数設けられる。ローラ81は、回転軸85を中心にして時計回りに回転する。ロールスクリーン74は、ローラ81上に供給される非磁着物の進行方向に向かって高くなるように傾斜している。
ロールスクリーン74の上方から、回転しているローラ81の上に非磁着物が供給されると、非磁着物に含まれる灰等の細粒物は、隣り合うローラ81の隙間、及び隣り合う回転板84の隙間からローラ81の下方に落下する。落下した細粒物は、ホッパー83で集められ篩下物として回収される。非磁着物に含まれるサイズの大きな金属片等は、ローラ81の回転方向に反して重力によって左下方向に落下し、粗大物として回収される。一方、粗大物よりも小さいサイズを有する金属片はローラ81の回転によって右上方向に移動し篩上物として回収される。図4のロールスクリーン74は、粗大物及び篩上物を回収するためのホッパーを備えていてもよい。粗大物と篩上物の分別割合は、枠体82の傾斜角度及びローラ81の回転速度で調整することができる。枠体82の水平面に対する傾斜角度は、例えば30~60°であってよい。篩上物と篩下物の分別割合は、隣り合うローラ81の間隔及び隣り合う回転板84の間隔を変えることで調節することができる。
図3に戻り、破砕装置75では、ロールスクリーン74で得られた篩上物を破砕して金属含有物を得る。篩上物は、廃棄物に比べて大型の金属片が十分に低減されているため、破砕装置75の負荷を十分に低減することができる。例えば、破砕装置75の処理速度が、廃棄物の処理システム200における処理速度の律速となっている場合に、処理能力を向上できる点で好ましい。破砕装置75としては、例えば、通常の一軸破砕機、二軸破砕機、粉砕機、ハンマークラッシャー及びチェーンクラッシャー等が挙げられる。破砕装置75は、これらの一種を単独で又は二種以上を組み合わせて備えていてもよい。破砕装置75では金属片を破砕して小さくすることができる。このようにして得られる破砕物はサイズのばらつきが十分に小さいため、渦電流選別部10によって高精度に選別することができる。
第2磁力選別装置76では、破砕装置75及び分離装置73で得られた金属含有物を、磁性金属と、非磁性金属及び灰分を含む第2廃棄物とに選別する。廃棄物の処理システム200は、廃棄物の処理システム100と同様に水分計100を有しており、第2廃棄物の水分を測定する。廃棄物の処理システム200も、第2廃棄物の水分濃度に応じて、渦電流選別部10の選別条件を調整することができるように構成される。
第2磁力選別装置76は、第1磁力選別装置72と同様に、例えば、磁界センサを備える金属類選別装置であってよい。第2磁力選別装置76としては、吊下げ式磁力選別機、及びドラム式磁力選別機等の乾式磁力選別機、並びに、湿式磁力選別機が挙げられる。これらのうち、廃棄物の脱水及び乾燥が不要になることから、乾式磁力選別機を用いることが好ましい。第2磁力選別装置76には、灰分の付着が低減された金属含有物が供給されるため、第1磁力選別装置72よりも高い精度で磁性金属片を選別することができる。このようにして選別される磁性金属片は、灰分の含有量が低く且つ磁性金属の含有量が高い。このため、リサイクル資源としての付加価値が高い。選別された第2廃棄物は、大型の金属片及び磁性金属の含有量が十分に低減されているため、このような第2廃棄物を原料として用いることによって渦電流選別部10において非磁性金属と灰分とを円滑に選別することができる。
渦電流選別部10では、第2廃棄物を第1選別物及び第2選別物に選別する。廃棄物の処理システム200も、廃棄物の処理システム100と同様に、第1検知部34及び第2検知部32を備えており、これらの検知結果に基づいて渦電流選別部10の選別条件を調整することができるように構成される。廃棄物の処理システム200は、磁力選別部として第1磁力選別装置72及び第2磁力選別装置76を有していたが、これに限定されない。
一実施形態に係る廃棄物の処理方法は、非磁性金属と灰分とを含む廃棄物の水分情報を取得する水分情報取得工程と、廃棄物を、渦電流選別機を用いて、少なくとも非磁性金属を含む第1選別物と灰分を含む第2選別物とに選別する選別工程と、第1選別物に含まれる灰分、及び、第2選別物に含まれる非磁性金属からなる群より選ばれる少なくとも一つを検知する検知工程と、を有する。選別工程では、水分情報に基づいて、第1選別物と第2選別物とを選別する選別条件を調整してもよいし、検知工程における検知結果に基づいて選別条件を調整してもよい。選別条件の調整は、第1選別物と第2選別物とを区画する区画部材の少なくとも一部を、渦電流選別機に対して相対的に移動すること、磁石ドラムの回転速度(回転数)を変化させること、及び、回転する磁石ドラム上に廃棄物を供給するベルトの移動速度を変更すること、からなる群より選ばれる少なくとも一つを含む。
例えば、廃棄物の処理システム100を用いる場合、区画部材50の少なくとも一部を渦電流選別機11に対して相対的に移動することは、揺動部51が揺動すること、渦電流選別機11に対して区画部材50全体を移動すること、又は区画部材50に対して渦電流選別機11を移動することによって行ってもよい。
上述の処理方法は、廃棄物の処理システム100又は廃棄物の処理システム200を用いて行ってもよいし、これらの変形例を用いて行ってもよい。したがって、上述の廃棄物の処理システムの説明内容は、本実施形態の廃棄物の処理方法にも適用される。例えば、選別工程では、図2に示すような制御部30を用いて選別条件を調整してもよい。ただし、廃棄物の処理方法は、上述の廃棄物の処理システムとは異なる処理システムを用いて行ってもよい。
廃棄物の処理方法の一例は、磁性金属、非磁性金属及び灰分等を含む第1廃棄物を、磁性金属を含む磁着物と非磁性金属を含む非磁着物とに選別する第1磁力選別工程と、磁着物に含まれる磁性金属に付着する、灰分等を含む付着物の少なくとも一部を振動で分離して、磁着物よりも磁性金属の含有量が高い第1金属含有物を得る分離工程と、非磁着物を篩い分けする篩い分け工程と、篩い分け工程で得られた篩上物を破砕して破砕物からなる第2金属含有物を得る破砕工程と、第1金属含有物及び第2金属含有物に含まれる磁性金属の少なくとも一部を選別して、第1廃棄物よりも磁性金属が低減された第2廃棄物を得る第2磁力選別工程と、を有してよい。このようにして得られる第2廃棄物を、非磁性金属と灰分とを含む廃棄物として用い、上述の水分取得工程、選別工程及び検知工程を行ってよい。これによって、大型の金属片又は磁性金属を含む廃棄物(第1廃棄物)を、円滑に処理して、磁性金属、非磁性金属及び灰分に分別し、リサイクル資源及びセメント製造用の原料として有効利用することができる。
この例の処理方法は、図3の廃棄物の処理システム200を用いて行うことができる。第1磁力選別工程は第1磁力選別装置72、分離工程は分離装置73、篩い分け工程はロールスクリーン74、破砕工程は破砕装置75、第2磁力選別工程は第2磁力選別装置76、水分取得工程は水分計31、選別工程は渦電流選別部10、検知工程は第1検知部34及び第2検知部32を、それぞれ用いて行うことができる。
上述の各工程は、廃棄物の処理システム100,200及びその変形例における説明内容に基づいて行うことができる。したがって、廃棄物の処理システム100,200における説明内容は、廃棄物の処理方法にも適用することができる。また、廃棄物の処理方法における説明内容も、廃棄物の処理システムに適用することができる。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に何ら限定されるものではない。例えば、廃棄物の処理システムは、水分情報取得部、第1検知部及び第2検知部の全てを備えることは必須ではなく、いずれか一つを備えていればよい。廃棄物の処理方法は、水分情報取得工程と検知工程の両方を有することは必須ではなく、どちらか一つを備えていればよい。
10…渦電流選別部(選別部)、11…渦電流選別機、12…ベルト、13…ローラ、13A,50A…駆動部、14…磁石ドラム、15…磁石、17…回転ドラム、20…廃棄物、21…非磁性金属、22…灰分、30…制御部、31…水分計、32…第2検知部、34…第1検知部、41…第1選別物、42…第2選別物、50…区画部材、51…揺動部、53…揺動軸、55…支持部、60…搬送部、62…振動フィーダ、71…受入ホッパー、72…第1磁力選別装置、73…分離装置、74…ロールスクリーン、75…破砕装置、76…第2磁力選別装置、81…ローラ、82…枠体、83…ホッパー、84…回転板、85…回転軸、100,200…廃棄物の処理システム。

Claims (12)

  1. 非磁性金属と灰分とを含む廃棄物の水分情報を取得する水分情報取得部と、
    前記廃棄物を、少なくとも、前記非磁性金属を含む第1選別物と、前記灰分を含む第2選別物と、に選別する渦電流選別機を含む選別部と、を備え、
    前記水分情報に基づいて、前記選別部における選別条件を調整可能に構成される、廃棄物の処理システム。
  2. 前記第1選別物に含まれる灰分を検知する第1検知部、及び、前記第2選別物に含まれる金属を検知する第2検知部からなる群より選ばれる少なくとも一つの検知部を備え、
    前記検知部による検知結果に基づいて前記選別条件を調整可能に構成される、請求項1に記載の廃棄物の処理システム。
  3. 非磁性金属と灰分とを含む廃棄物を、少なくとも、非磁性金属を含む第1選別物と、灰分を含む第2選別物と、に選別する渦電流選別機を含む選別部と、
    前記第1選別物に含まれる灰分を検知する第1検知部、及び、前記第2選別物に含まれる金属を検知する第2検知部からなる群より選ばれる少なくとも一つの検知部と、を備え、
    前記検知部における検知結果に基づいて、前記選別部における選別条件を調整可能に構成される、廃棄物の処理システム。
  4. 前記選別条件の調整は、前記第1選別物と前記第2選別物の落下領域を区画する区画部材の少なくとも一部を、前記渦電流選別機に対して相対的に移動することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の廃棄物の処理システム。
  5. 前記渦電流選別機は回転磁石式であり、
    前記選別条件の調整は、回転する磁石ドラム上に前記廃棄物を供給するベルトの移動速度を変更することを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の廃棄物の処理システム。
  6. 前記選別部よりも上流に、
    磁性金属と非磁性金属と灰分とを含む第1廃棄物から前記磁性金属の少なくとも一部を選別して前記第1廃棄物よりも磁性金属が低減された第2廃棄物を得る磁力選別部を備え、
    前記第2廃棄物を前記廃棄物として用いる、請求項1~5のいずれか一項に記載の廃棄物の処理システム。
  7. 非磁性金属と灰分とを含む廃棄物の水分情報を取得する水分情報取得工程と、
    前記廃棄物を、渦電流選別機を用いて、少なくとも前記非磁性金属を含む第1選別物と前記灰分を含む第2選別物とに選別する選別工程と、を有し、
    前記選別工程では、前記水分情報に基づいて選別条件を調整する、廃棄物の処理方法。
  8. 前記第1選別物に含まれる灰分、及び、前記第2選別物に含まれる金属からなる群より選ばれる少なくとも一つを検知する検知工程を有し、
    前記検知工程における検知結果に基づいて前記選別条件を調整する、請求項7に記載の廃棄物の処理方法。
  9. 非磁性金属と灰分とを含む廃棄物を、渦電流選別機を用いて、少なくとも前記非磁性金属を含む第1選別物と前記灰分を含む第2選別物とに選別する選別工程と、
    前記第1選別物に含まれる前記灰分、及び、前記第2選別物に含まれる金属からなる群より選ばれる少なくとも一つを検知する検知工程と、を有し、
    前記選別工程では、前記検知工程における検知結果に基づいて選別条件を調整する、廃棄物の処理方法。
  10. 前記選別工程における前記選別条件の調整は、前記第1選別物と前記第2選別物とを区画する区画部材の少なくとも一部を、前記渦電流選別機に対して相対的に移動することを含む、請求項7~9のいずれか一項に記載の廃棄物の処理方法。
  11. 前記選別工程では回転磁石式の前記渦電流選別機を用い、
    前記選別工程における前記選別条件の調整は、前記渦電流選別機の回転する磁石ドラム上に前記廃棄物を供給するベルトの移動速度を変更することを含む、請求項7~10のいずれか一項に記載の廃棄物の処理方法。
  12. 磁性金属と非磁性金属と灰分とを含む第1廃棄物から前記磁性金属の少なくとも一部を選別して前記第1廃棄物よりも磁性金属が低減された第2廃棄物を得る磁力選別工程を有し、
    前記第2廃棄物を前記廃棄物として用いる、請求項7~11のいずれか一項に記載の廃棄物の処理方法。
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