JP2023124703A - シールド装置 - Google Patents

シールド装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023124703A
JP2023124703A JP2022028639A JP2022028639A JP2023124703A JP 2023124703 A JP2023124703 A JP 2023124703A JP 2022028639 A JP2022028639 A JP 2022028639A JP 2022028639 A JP2022028639 A JP 2022028639A JP 2023124703 A JP2023124703 A JP 2023124703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
shield
panels
holding
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022028639A
Other languages
English (en)
Inventor
正佳 小林
Masayoshi Kobayashi
学 磯貝
Manabu Isogai
草 稲垣
So Inagaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKURIKI SEIKO KK
Original Assignee
TOKURIKI SEIKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKURIKI SEIKO KK filed Critical TOKURIKI SEIKO KK
Priority to JP2022028639A priority Critical patent/JP2023124703A/ja
Publication of JP2023124703A publication Critical patent/JP2023124703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Passenger Equipment (AREA)
  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

【課題】扇状に開閉可能であっても遮蔽性が高いシールド装置10を提供する。【解決手段】複数枚積層したパネル11の一端側を回動中心15で連結しパネル11の他端側を扇状に展開可能に構成したシールド本体12と、シールド本体12を支持部に取り付けるための取付部13と、を備えたシールド装置10であり、各パネル11の一端側において、弧状長孔16が回動中心15から所定半径で貫通形成されると共に、パネル11の弧状長孔16にパネル11の裏面から挿入して弧状長孔16内でスライド可能な突起17が各パネル11の表面に突出形成され、さらに各パネル11には、隣接したパネル11の弧状長孔16を閉塞する閉塞部18が形成され、シールド本体12を扇状に展開したとき、弧状長孔16を隣接したパネル11の閉塞部18にて閉塞するようにしている。【選択図】図1

Description

本発明は複数枚積層したパネルを扇状に展開可能に連結したシールド装置に関する。
従来、複数枚積層したパネルを扇状に展開可能に連結したシールド装置として、例えば下記特許文献が知られている。特許文献1は、回転可能に連結された複数の長手状の骨部に、2枚のシートが縫合された遮蔽部材が着脱自在に装着されたもので、乗物用座席の側部などに装着されて使用され、遮蔽部材の交換が容易な遮蔽装置である。
特許文献2は、座席スペースの隣り合うシートの境界部分に配置されて背凭れ同士の間を区画する透明または半透明の素材からなるパネル本体を用いたもので、乗物の座席スペースにおけるウイルスの飛沫感染や接触感染を積極的に防止・抑制することが可能な仕切りパネルである。
特許第6564584号公報 実用新案登録第3228466号公報
上述のような従来のシールド装置では、パネルやシートなどが開閉可能に構成されているが、開いた状態でシールド装置の両面側間に隙間や開口等が形成されやすく、これらを通して反対側が視認されるおそれがあるなど、遮蔽性の改善が望まれていた。
そこで本発明では、開閉可能であっても遮蔽性が高いシールド装置を提供することを目的としている。
本発明は、複数枚積層したパネルの一端側を回動中心で連結しパネルの他端側を扇状に展開可能に構成したシールド本体と、シールド本体を支持部に取り付けるための取付部と、を備えたシールド装置であって、各パネルの一端側において、弧状長孔が回動中心から所定半径で貫通形成されると共に、パネルの弧状長孔にパネルの裏面から挿入して弧状長孔内でスライド可能な突起が各パネルの表面に突出形成され、さらに各パネルには、隣接したパネルの弧状長孔を閉塞する閉塞部が形成され、シールド本体を扇状に展開したとき、弧状長孔を隣接したパネルの閉塞部にて閉塞するようにしたものである。
本発明では、弧状長孔及び突起の両方が、回動中心からの距離を異ならせて複数枚のパネルのそれぞれに設けられ、弧状長孔の回転中心からの距離と突起の回動中心からの距離とがパネルの積層順に交互に入れ替わるように複数枚のパネルが積層されるのが好適である。その場合、弧状長孔の両端部において、突起を係止可能な係止部が設けられているのがよい。突起の突出量は、隣接するパネルの厚みか又はそれ以下とする。
また本発明は好ましくは、互いに隣接するパネルの他端側において、外周縁部間が連結ブロックにより展開可能に連結される。その場合、互いに隣接するパネルの一方には連結ブロックが固定して突出するように設けられ、他方のパネルには段差状の薄肉部が外周縁部に沿って設けられ、連結ブロックは、薄肉部内に突出して配置されると共に、一方のパネルとの間に薄肉部を挟んで連結するように構成される。
本発明において、取付部は、支持部に固定される固定部と、固定部と一体に設けられてシールド本体を保持する保持部と、を有する。保持部は、シールド本体の回動中心を同軸に保持する中心保持孔と中心保持孔から所定半径で長孔形状に設けられた弧状保持孔とを有し、弧状保持孔によりシールド本体の回動中心回りの傾きを調整して保持可能である。
本発明のシールド装置は、取付部を椅子や机などシールドすべき物品の支持部に取り付けることで、隣り合う椅子同士が分割されて独立したタイプの座席であっても、図書館のように複数の座席が連続して座席同士が一体に形成されたベンチ式シートであっても、或いは会議用机や食卓テーブルのような机であっても、物品の種類や大きさを問わず広く適用できでる。
本発明のシールド装置を、例えば劇場や観光バスのシートのように独立式の隣接するシートに設置する場合は、前記固定部を座席のヘッドレストや背もたれ背面の後席用取っ手を利用して配設してもよい。この場合シールド装置は、隣接する座席間でシールド本体を展開することで、隣接する人同士が隠蔽されてプライバシー保護や、ウイルス感染等が防止される。
本発明のシールド装置を、物品として例えば図書館や会議用机或いは食卓テーブル等の様々な机上に設置する場合は、机の天板を支持部として利用し、この支持部にシールド装置の取付部を固定部を介して取り付ける。この場合シールド装置は、向かい合って着座する利用者に対向するように配置し又は隣接して着座する利用者の間を区画するように配置して机上でシールド本体を展開することで、動揺に隣接又は対向する人同士が隠蔽されてプライバシー保護や、ウイルス感染等が防止される。
本発明によれば、各パネルの一端側に弧状長孔が回動中心から所定半径で貫通形成されると共に、その弧状長孔に当該パネルの裏面から挿入して弧状長孔内でスライド可能な突起が各パネルの表面に突出形成されている。そのため隣接するパネルが展開する際、突起が弧状長孔の範囲内で移動できると共に、弧状長孔の両端に当接する位置で移動が制限されてパネルの開閉位置を規制できる。
この場合、本発明では、各パネルには隣接したパネルの弧状長孔を閉塞する閉塞部が形成されていて、シールド本体を扇状に展開したときに、弧状長孔が隣接したパネルの閉塞部にて覆われて閉塞されるようにしているので、各パネルの弧状長孔を閉塞部により常に閉塞しておくことができる。
そのためシールド本体に両面側間を貫通するような開口や隙間などが形成されることがなく、両面側間を確実に遮蔽することが可能である。従って、本発明では開閉可能であっても遮蔽性が高いシールド装置を提供することができる。
本発明において、弧状長孔及び突起の両方が、複数枚のパネルのそれぞれに回動中心からの距離を異ならせて設けられ、弧状長孔の回転中心からの距離と突起の回動中心からの距離とがパネルの積層順に交互に入れ替わるように積層されていれば、交互にパネルを積層することでパネルの積層枚数を容易に増減でき、パネルを多数積層したシールド本体を簡便に形成することができる。
本発明において、弧状長孔の両端部に突起を係止可能な係止部を設ければ、突起を各係止部に係止することで、各パネルを全開状態又は全閉状態を保つことができる。そのためシールド装置を移動体等の振動や加速度などが負荷されるような環境下に設置しても、シールド本体を展開状態又は畳んだ状態で安定に保つことができる。
突起の突出量が隣接するパネルの厚みとほぼ同じ高さ又はこれより低く設定されれば、突起がパネルの一方面側(裏面側)から弧状長孔に挿入された状態で他面側(表面側)に突出しない。そのため突起が挿入されたパネルの表面に他のパネルを接して重ねても、突起が挿入されている部位を他のパネルがスライドして開閉できる。これにより複数のパネル間に隙間を形成する必要がなく、シールド本体の表裏間の遮蔽性を確保できる。
本発明において、互いに隣接するパネルの他端側(すなわち、先端側)において、外周縁部が連結ブロックにより展開可能に連結されていれば、複数のパネルが一端側の回動中心で互いに連結された状態で各パネルの他端側が連結ブロックで連結されるため、開いた状態であっても閉じた状態であっても各パネルが両端側で他のパネルに保持される。そのため各パネルの剛性や強度等を向上でき、シールド装置を移動体等の振動や加速度などが負荷されるような環境下に設置しても、振動による各パネルの撓みなどを防止でき、シールド本体の各パネルを安定に保つことができる。
その場合、互いに隣接するパネルの一方に連結ブロックが固定して突出するように設けられると共に、他方のパネルには段差状の薄肉部が外周縁部に沿って設けられ、連結ブロックが一方のパネルとの間に薄肉部を挟んで連結するように構成されていれば、連結ブロックと一方のパネルとの間に他方のパネルの薄肉部を差し込むことで連結でき、複数のパネルの他端側を確実に連結できる。
しかもこの連結ブロックが薄肉部内に突出して配置されていれば、他方のパネルの表面から突出することがない。そのため他方のパネルの表面に他のパネルが接して重ねられていても、連結部ロックが配置されている部位を他のパネルがスライドして開閉できる。これにより複数のパネル間に隙間を形成する必要がなく、シールド本体の表裏間の遮蔽性を確保し易い。
本発明において、シールド装置の取付部が、椅子や机などシールドすべき物品の支持部に固定される固定部と、固定部と一体に設けられてシールド本体を保持する保持部と、を有し、保持部がシールド本体の回動中心を同軸に保持する中心保持孔と、中心保持孔から所定半径で長孔形状に設けられた弧状保持孔と、を有していれば、中心保持部によりシールド本体の回動中心を保持した状態で、弧状保持孔によりシールド本体の回動中心回りの傾きを調整して保持することができる。よって支持部の傾斜に応じて適切な向きでシールド本体の開閉位置を設定でき、使い勝手がよい。
本発明の実施形態に係るシールド装置を示す正面図で、複数のパネルを開いた状態を示す。 本発明の実施形態に係るシールド装置を示す正面図で、複数のパネルを閉じた状態を示す。 (a)~(e)は上記実施形態に係るシールド装置の各パネルの正面図である。 上記実施形態に係るシールド装置のパネルの一端側を示し、(a)及び(c)は部分拡大図、(b)は(a)のA-A断面図、(d)は(c)のC-C断面図である。 上記実施形態に係るシールド装置のパネルにおける他端側を示す部分拡大図で、(a)は連結部ブロックの側面、(b)は薄肉部の断面を示す。 本発明の実施形態に係るシールド装置の取付部を示し、(a)は背面図、(b)は平面図である。 本発明の実施形態に係るシールド装置の取付部における保持部の側面図である。 本発明の実施形態に係るシールド装置のシールド本体の取付角度を調整した状態を説明する図である。 本発明の変形例を示す斜視図であり、乗用車のシートにシールド装置を装着した例を示す。 本発明の変形例を示す斜視図であり、机の天板にシールド装置を装着した例を示す。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。この実施形態では、車両の座席、具体的にはバスの座席に装着して隣り合う座席間を仕切るシールド装置10の例を用いて説明する。図1及び図2に示すように、この実施形態のシールド装置10は、複数枚積層されたパネル11が一端側で連結されて他端側が扇状に展開可能なシールド本体12と、シールド本体12を支持部としての座席に取り付けるための取付部13とを備えている。ここで、支持部は、例えば椅子や机などシールドすべき物品に固定支持するための、当該物品の部分を言う。
各パネル11a~11eは、図3(a)~(e)に示すように、正面視で略三角形形状の板状部材であり、扇状に展開したときパネル間に隙間が生じない形状と大きさになるよう一端側が幅狭に、他端側が幅広に形成されている。各パネル11a~11eは、遮蔽性を確保するために不透明な板材により形成されているのが好ましく、例えば各種の樹脂、金属等の板材を用いることができる。本実施形態では、複数積層されたパネル11a~11eのうち、取付部13に直接固定される第1パネル11aがアルミニウム板からなり、残りのパネル11b~11eが着色された不透明のアクリル板からなる。
各パネル11a~11eの一端側には、パネル11a~11eを扇状に展開する際の中心となる回動中心15と、回動中心15から所定半径及び所定長さで貫通形成された弧状長孔16a~16eと、各パネル11b~11dの表面における回動中心15から所定半径の位置に突出形成され、隣接するパネル11a~11eの弧状長孔16a~16eに挿入される突起17a~17dと、隣接するパネル11a~11eの弧状長孔16を閉塞するための閉塞部18と、を備えている。
このうち回動中心15は、全パネル11に共通に同軸に設けられているが、弧状長孔16、突起17、及び閉塞部18は、製造上などの理由により適宜選択されたパネル11に設けられている。
本実施形態では、第1パネル11aには弧状長孔16が設けられ、第2パネル11bには両面にそれぞれ突起17a,17b及び閉塞部18が設けられ、第3パネル11c及び第4パネル11dには弧状長孔16c、16d及び閉塞部18が設けられるとともに一方の面に突起17c,17dが設けられ、第5パネル11eには弧状長孔16e及び閉塞部18が設けられている。
例えば図4(a)~(d)に一端側を拡大して示した第3パネル11c及び第4パネル11dには、貫通孔からなる回動中心15が設けられ、回動中心15から一定半径の位置に、該一定半径で貫通形成された弧状長孔16c,16dが設けられている。各パネル11c,11dの弧状長孔16c,16dは、回動中心15からの距離が互いに隣接するパネル11c,11d間で異なるように設定されている。隣接するパネル11c,11dの弧状長孔16c,16d同士が重なることで、複数枚のパネル11c,11dを貫通する開口が形成されることを防止し、弧状長孔16c,16dを、隣接するパネルで覆って閉塞することができる。
本実施形態では、図4(a)(b)のように、パネル11cの弧状長孔16cの回動中心15からの半径がR1であり、図4(c)(d)のように、パネル11dの弧状長孔16dの回動中心15からの半径がR2である。シールド本体12のパネル11の積層数を増加する場合には、図4(a)(b)のようなパネル11cと、図4(c)(d)のようなパネル11dとを交互に積層することで、弧状長孔16c,16dの回動中心15からの距離が積層順に交互に入れ替わるように配置すればよい。
弧状長孔16c,16dの短径は、挿入される突起17b,17cの直径に対応していて、突起17b,17cがスライド可能な径である。弧状長孔16c,16dの弧状の長径は、突起17b,17cがスライド可能な範囲に対応する長さであり、各パネル11c,11dが展開及び収縮可能な範囲となっている。
一方、各パネル11c,11dの突起17b,17cは円柱形状を有し、隣接するパネル11c,11dの弧状長孔16c,16dに挿入できるように、弧状長孔16c,16dの回動中心15からの半径に対応した位置に設けられている。突起17b,17cは各パネル11b,11cと一体に接合されている。突起17b,17cの突出量は、突起17b,17cが挿入される弧状長孔16c,16dが設けられたパネル11c,11dの厚み以下となっている。
突起17c,17dの回動中心15からの距離は、互いに隣接するパネル11c,11d間で異なるように設定されている。これは隣接するパネル11d,11eの弧状長孔16に挿入するためである。本実施形態では、図4(a)(b)のように、パネル11cの突起17cの回動中心15からの距離がR2であり、図4(c)(d)のように、パネル11dの突起17dの回動中心15からの距離がR1である。パネル11の積層数を増加する場合には、パネル11cとパネル11dと積層順に交互に入れ替わるように積層すればよい。
同一のパネル11c,11dに設けられた弧状長孔16c,16dと突起17c,17dとは、回動中心15から見て内外に重なる位置、即ち、回動中心15から突起17c,17dの中心側に延びる仮想線が弧状長孔と交差する位置関係に配置されている。
各パネル11c,11dの弧状長孔16c,16dの長径方向の両端部には、それぞれ隣接するパネル11b,11cの突起17b,17cと係止可能な係止部16xが設けられている。係止部16xは弧状長孔16c,16dの内面を弧状に内側に突出させた凸曲面からなり、弧状長孔16c,16dの両端部の対向面に対となるように設けられている。係止部16x間の間隔は、突起17b,17cが接触して弾性的に係止可能であるとともに、使用者がパネル11を展開又は畳み込みすることで弾性的に係止状態を解除できる程度の間隔に設定されている。
各パネル11の弧状長孔16を閉塞する閉塞部18は、各パネル11の一端側の一部から構成されている。詳細には、各パネル11の弧状長孔16を閉塞する閉塞部18はそれぞれ隣接するパネル11の一部から構成される。隣接するパネル11の一部が各パネル11の弧状長孔16の位置に常に接触した状態で配置されることで、各パネル11の弧状長孔16が閉塞される。各パネル11を閉じた状態から全開状態までの間で、全てのパネル11において閉塞部18により弧状長孔16を常に閉塞するために、各パネル11の弧状長孔16の位置及び大きさと、それぞれ隣接するパネル11の閉塞部18の位置及び大きさとが適宜設定されている。
シールド本体12を構成する各パネル11の他端側では、図3(a)~(e)及び図5(a)(b)に示すように、互いに隣接するパネル11の他端側の外周縁部間が連結ブロック21により展開可能に連結されている。具体的には、互いに隣接するパネル11の一方には、連結ブロック21が固定して突出するように設けられ、他方のパネル11には段差状の薄肉部22が外周縁部に沿って設けられていて、この薄肉部22に連結ブロック21が連結している。
本実施形態の連結ブロック21は、図5(a)に示すように、各パネル11の外周縁部における幅方向端部に突出して設けられている。連結ブロック21はパネル11に一体に接合され、隣接するパネル11を摺動可能に挟み込む挟持片21aが下向きに突出し、パネル11表面との間に隙間が設けられている。
薄肉部22は、図5(b)に示すように、第2パネル11b~第5パネル11eの一方の面における外周縁部に沿って一定幅で段差状に設けられている。この薄肉部22が、隣接するパネル11の一方の面に設けられた連結ブロック21の挟持片21aにより挟み込まれることで、隣接するパネル11と連結されている。薄肉部22の下端及び両端には段差22aが設けられている。連結ブロック21の挟持片21aが段差22aの内側に配置され、連結ブロック21全体の突出量が各パネル11の一方の面以下となっている。
なお、パネル11eの薄肉部22に隣接する位置には、シールド本体12の開閉の際に便利なように摘み部11fが設けられている。この摘み部11fは、パネル11eの一方の縁と薄肉部22との間に設けられる。摘み部11fは、周囲の表面より凹ませた凹部や貫通孔等で形成してもよく、或いは、図9及び図10に示すように、周囲の表面から横方向に膨出させた凸部に形成してもよい。
一方、シールド本体12を支持部としての座席に取り付けるための取付部13は、図6(a)(b)に示すように、座席に固定される固定部24と、固定部24と一体に設けられてシールド本体12を保持する保持部25と、を備え、保持強度を確保できる樹脂や金属などにより各種の形状に形成されている。本実施形態では、ディッピングした金属の板金により固定部24と保持部25とが略L字状に一体に設けられている。
固定部24は、座席の背もたれ部26に設けられた取っ手27の取付手段により固定可能に構成されている。具体的には背もたれ部26の背面と取っ手27の取付面との間に配置して共締めすることで固定されている。本実施形態では、取付幅等が異なる取っ手27でも固定できるように、複数の長孔24aが設けられている。
保持部25は、図7に示すように、シールド本体12の回動中心15を同軸に保持する中心保持孔25aと、シールド本体12の最外側のパネルを固定するために、中心保持孔25aから所定半径で長孔形状に設けられた弧状保持孔25bと、を有している。本実施形態では、第1パネル11aが他のパネル11b~11eより幅広似形成されていて、幅広部分に弧状保持孔25bの位置に固定される固定孔25cが設けられている。
シールド装置10を座席の背もたれ部26に取り付けるには、まずシールド本体12を構成する全てのパネル11a~11eを取付部13の保持部25に保持させる。具体的には、互いに隣接するパネル11,11間で弧状長孔16に突起17を挿入するとともに、連結ブロック21の挟持片21aにより薄肉部22を挟んだ状態で、シールド本体12を構成する全パネル11a~11eの回動中心15と、取付部13の保持部25の中心保持孔25aとを図示しない軸体やビス等により同軸に保持する。その後、取付部13に対するシールド本体12の角度を適宜調整し、第1パネル11aの固定孔25cを保持部25の弧状保持孔25bの対応する位置に固定する。
この状態でシールド本体12を座席の背もたれ部26の側面側に、各パネル11b~11eを前後方向に回動して展開可能に配置し、取付部13の固定部24を座席の背もたれ部26の取っ手27に共締めして固定する。
シールド装置10を座席に取り付ける際、背もたれ部26の背面の角度が車種等により異なるため、取付部13に対するシールド本体12の角度を調整する必要が生じる。その場合、全パネル11a~11eの回動中心15と保持部25の中心保持孔25aとを同軸に保持した状態で、保持部25の弧状保持孔25bに対する第1パネル11aの固定孔25cの取付角度を調整することで、例えば図8のように、取付部13に対するシールド本体12の傾きを調整することができる。
このようなシールド装置10を取り付けた座席では、通常は図2のようにシールド本体12が閉じた状態で配置される。このとき各パネル11a~11eの一端側では、各弧状長孔16a~16eの一方の係止部16xにそれぞれ隣接するパネル11の突起17が係止されている。また各パネル11の他端側では、連結ブロック21がそれぞれ隣接するパネル11の薄肉部22に連結している。この状態でバスが走行すると、走行中の振動や前後左右方向の加速度などがシールド装置10に作用するが、本実施形態のシールド装置10では、安定に閉じた状態を保つことができ、例えば各パネル11の撓みや各パネル11間の接触等による異音等も生じない。
隣り合う乗客が互いの座席間を遮蔽する場合には、まず第5パネル11eに設けられた摘み部11fを使用者が把持して前方側へ引き出す。すると回動中心15を中心として第5パネル11eが前方側へ回動して開く。第5パネル11eが完全に開いたとき、第5パネル11eの弧状長孔16の後端部又は係止部16xに第4パネル11dの突起17が当接又は接触する。すると第4パネル11dが第5パネル11eにより前方側へ引き出されて、回動中心15を中心として第4パネル11dが前方側へ回動して開く。
同様にして第3パネル11c及び第2パネル11bが順番に引き出されることで、図1に示すように、全てのパネル11を全開状態に展開することができる。全開状態では各パネル11の弧状長孔16の係止部16xにそれぞれ隣接する突起17が係止される。また各パネル11の他端側では、連結ブロック21がそれぞれ隣接するパネル11の薄肉部22に連結した状態で保たれ、薄肉部22の前方側の端部に連結ブロック21が当接する。この状態でも、バスの走行中に振動や前後左右の加速度などがシールド装置10に作用しても安定して開いた状態を保つことができ、異音等も生じない。
一方、隣り合う乗客が座席間の遮蔽を解除して開放したい場合には、第5パネル11を手で押し上げれば、各パネル11a~11eの弧状長孔16a~16eの係止部16xと突起17a~17dとの係止状態が解除され、各パネル11a~11eを閉じることができる。
この実施形態のシールド装置10によれば、シールド本体12を構成するパネル11に弧状長孔16が回動中心15から所定半径で貫通形成されるとともに、隣接するパネル11の弧状長孔16にスライド可能に挿入される突起17が突設形成されているので、隣接するパネル11が扇状に展開する際、突起17が弧状長孔16の範囲内でスライドできる。そのため突起17が弧状長孔16の両端に当接する位置により開閉が制限されてパネル11の展開位置を設定できるので、各パネル11を最大に展開した位置と最小に閉じた位置を適切に設定できる。
各パネル11には、隣接するパネル11の弧状長孔16を常に閉塞できる閉塞部18が設けられているので、各パネル11を閉じた状態から全開状態までの間で、全てのパネル11の弧状長孔16が隣接したパネルに覆われて常に閉塞される。そのためシールド本体12の両面側間を貫通するような開口や隙間などが形成されることがない。これにより展開状態でシールド本体12の両側間を確実に遮蔽することができ、開閉可能なシールド本体12であっても、隣り合う座席に座った乗員同士のプライバシーを保護でき高い遮蔽性を実現できる。
この実施形態のシールド装置10では、重ねられた複数のパネル11のそれぞれに弧状長孔16及び突起17の両方が回動中心15からの距離を異ならせて設けられ、弧状長孔16の回動中心15からの距離と突起17との回動中心15からの距離とが、パネル11の積層順に交互に入れ替わるようにして複数のパネル11が重ねられている。そのため重ねるパネル11の枚数を容易に増減でき、パネルの枚数を多く重ねたシールド本体12を容易に形成できる。しかも各パネル11において、回動中心15から見て突起17と弧状長孔16とが内外に重なる位置に設けられているので、各パネル1の横幅をできるだけ狭く抑えることができ、シールド本体12のコンパクト化を図り易い。
弧状長孔16の両端部には突起17と係止可能な係止部16xが設けられているため、突起17を各係止部16xに係止することで、各パネル11を全開状態又は全閉状態等の展開状態を容易に保つことができる。従って、シールド装置10を移動体等の振動や前後左右の加速度などが負荷されるような環境下に設置していてもシールド本体12の展開状態を保つことができる。
各パネル11の突起17の突出量を隣接するパネル11の厚みと同等かそれより低く設定しているので、突起17がパネル11の裏面から弧状長孔16に挿入された状態で表面側に突出することがない。そのため突起17が挿入されたパネル11に他のパネル11が接して積層されていても、複数のパネル11間に隙間が形成されず、シールド本体12の表裏間の遮蔽性を確保し易い。
さらにこの実施形態のシールド装置10では、互いに隣接するパネル11の他端側において、外周縁部間が連結ブロック21により展開可能に連結されている。そのため複数のパネル11が一端側の回動中心15で互いに連結された状態で各パネル11の他端側が連結ブロック21で連結されることで、開いた状態であっても閉じた状態であっても各パネル11が両端側で他のパネル11に保持されることになる。これにより各パネル11の剛性や強度等を向上でき、シールド装置10を移動体等の振動や加速度などの負荷環境下に設置しても、振動により各パネル11の撓みや振動を防止でき、シールド本体12の各パネル11を安定に保つことができる。
各パネル11には連結ブロック21が突出するように設けられ、隣接するパネル11には段差状の薄肉部22が外周縁部に沿って設けられ、連結ブロック21が薄肉部22を挟んで連結する構成であるので、連結ブロック21と一方のパネル11との間に他方のパネル11の薄肉部22を差し込むことで複数のパネル11の他端側を容易に連結できる。しかも連結ブロック21が薄肉部22内に突出して配置されているので、隣接するパネル11の表面から突出しない。そのため隣接するパネル11の表面に他のパネル11が接して重ねられていても、連結ブロックにより各パネル11間に隙間が形成されることがなく、シールド本体12の表裏間の遮蔽性を確保し易い。
シールド装置10の取付部13が、支持部である座席の背もたれ部26に固定される固定部24と、固定部24と一体に設けられてシールド本体12を保持する保持部25と、を有し、保持部25がシールド本体12の回動中心15を同軸に保持する中心保持孔25aと、中心保持孔25aから所定半径で設けられた弧状保持孔25bと、を有していると、中心保持孔25aによりシールド本体12の回動中心15を保持した状態で、弧状保持孔25bによりシールド本体12の回動中心15回りの傾きを調整して保持することができる。これにより背もたれ部26の傾斜に応じて適切な向きでシールド本体12の開閉位置を設定することができ、使い勝手がよい。
なお上記実施形態は本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記では、バスの隣り合う座席間を仕切るシールド装置10の例を説明したが、用途は特に限定されず、電車、航空機等、バス以外の各種移動体のシートを仕切るために用いるものであってもよい。その場合、シールド装置10を装着する対象に応じて適切な構造の取付部13を設けることが好ましい。例えば乗用車のシート間を仕切るシールド装置10では、図9に示すように、各シート30のヘッドレスト31にシールド装置10を装着してもよい。その場合、取付部13の固定部24をヘッドレスト31のステー32に固定し、固定部24にヘッドレスト31のステー32を貫通させて図示しない固定ネジ等により固定してもよい。
また屋内又は屋外に配置される各種の座席や長いす等の区画を仕切るために用いるものであってもよく、さらに机等の他の部材であってもよい。例えば複数人が同時に使用する机上を仕切るシールド装置10では、図10に示すように、取付部13の固定部24として、机34の天板35に固定する固定部24を設け、固定部24から上方に突出した位置に保持部25を設けてもよい。その場合、固定部24として天板35の縁を挟んで固定するように構成でき、さらに天板35に固定せずに天板35上に安定して載置できる板やブロック等により設置することも可能である。さらに屋内又は屋外に配置される座席や長いす等の区画を仕切るために用いるものであってもよい。また上記実施形態では、各パネル11が正面視で略三角形形状の板状部材の例を説明したが、扇形であってもよく、さらに円形、楕円形、四角形など他の任意の形状であってもよい。さらに上記実施形態では、積層されたパネル11a~11eのうち、最外側又は最内側に配置されて取付部13に固定されないパネル11eに、シールド本体12を開閉操作するための摘み部11fをパネル11eの一方の縁と薄肉部22との間に設けたが、図9及び図10に示すように、摘み部11fをパネル11eの一方の縁から側方に突出するように設けることもできる。
10 シールド装置
11,11a,11b,11c,11d,11e パネル
11f 摘み部
12 シールド本体
13 取付部
15 回動中心
16,16a,16c,16d,16e 弧状長孔
16x 係止部
17,17a,17b,17c,17d 突起
18 閉塞部
21 連結ブロック
21a 挟持片
22 薄肉部
22a 段差
24 固定部
24a 長孔
25 保持部
25a 中心保持孔
25b 弧状保持孔
25c 固定孔
26 背もたれ部
27 取っ手
30 シート
31 ヘッドレスト
32 ステー
34 机
35 天板

Claims (9)

  1. 複数枚積層したパネルの一端側を回動中心で連結し該パネルの他端側を扇状に展開可能に構成したシールド本体と、前記シールド本体を椅子や机などシールドすべき物品の支持部に取り付けるための取付部と、を備えたシールド装置であって、
    前記各パネルの前記一端側において、弧状長孔が前記回動中心から所定半径で貫通形成されると共に、該パネルの弧状長孔に当該パネルの裏面から挿入して該弧状長孔内でスライド可能な突起が各パネルの表面に突出形成され、
    さらに前記各パネルには、隣接したパネルの前記弧状長孔を閉塞する閉塞部が形成され、
    前記シールド本体を扇状に展開したとき、該弧状長孔を隣接したパネルの閉塞部にて閉塞するようにした、シールド装置。
  2. 前記弧状長孔及び前記突起の両方が、前記回転中心からの距離を異ならせて前記複数枚のパネルのそれぞれに設けられ、
    前記弧状長孔の回転中心からの距離と前記突起の回動中心からの距離とが前記パネルの積層順に交互に入れ替わるように複数枚のパネルが積層されている、請求項1に記載のシールド装置。
  3. 前記弧状長孔の両端部において、前記突起を係止可能な係止部が設けられている、請求項1又は2に記載のシールド装置。
  4. 前記突起の突出量が、隣接する前記パネルの厚みと同じかそれ以下である、請求項1乃至3の何れかに記載のシールド装置。
  5. 互いに隣接する前記パネルの前記他端側において、外周縁部間が連結ブロックにより展開可能に連結されている、請求項1乃至4の何れかに記載のシールド装置。
  6. 前記パネルの他端側において、一方のパネルに前記連結ブロックが突出して形成され、他方のパネルに段差状の薄肉部が前記外周縁部に沿って形成され、
    前記連結ブロックは、前記他方の薄肉部内に突出して配置されると共に、前記一方のパネルとの間に前記薄肉部を挟んで連結するように構成されている、請求項5に記載のシールド装置。
  7. 前記取付部は、前記支持部に固定する固定部と前記シールド本体を保持する保持部とを有し、
    前記保持部は、前記シールド本体の前記回動中心を同軸に保持する中心保持孔と、該中心保持孔から所定半径で長孔形状に設けられた弧状保持孔と、を有し、該弧状保持孔により前記シールド本体の前記回動中心回りの傾きを調整して保持可能である、請求項1乃至6の何れかに記載のシールド装置。
  8. 前記固定部は前記支持部としての座席のヘッドレストに固定され、前記保持部は前記ヘッドレストの側方に配置され、該保持部に前記シールド本体が展開可能に保持される、請求項7に記載のシールド装置。
  9. 前記固定部は前記支持部としての机の天板に固定され、前記保持部は前記天板の上方に配置され、該保持部に前記シールド本体が前記天板上で展開可能に保持される、請求項7に記載のシールド装置。
JP2022028639A 2022-02-25 2022-02-25 シールド装置 Pending JP2023124703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022028639A JP2023124703A (ja) 2022-02-25 2022-02-25 シールド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022028639A JP2023124703A (ja) 2022-02-25 2022-02-25 シールド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023124703A true JP2023124703A (ja) 2023-09-06

Family

ID=87886094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022028639A Pending JP2023124703A (ja) 2022-02-25 2022-02-25 シールド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023124703A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7159938B1 (en) Acoustic structure of seat back
JP6389900B2 (ja) 航空機用シート構造体
US9049933B2 (en) Seat divider extension
JP2023124703A (ja) シールド装置
US20220125207A1 (en) Retrofitting apparatus for a chair that extends around sides of an upper body portion of a user seated in the chair
JP2016199068A (ja) 回動部材
GB2586043A (en) Aircraft passenger seat unit with movable panel
JP6062347B2 (ja) 乗物用シート
US20240138574A1 (en) Retrofitting apparatus for a chair that extends around sides of an upper body portion of a user seated in the chair
KR970036676A (ko) 회의탁자 겸용의 자동차용 암레스트
JP2020121602A (ja) 乗物用内装材のポケット構造
JP6855199B2 (ja) ヘッドレスト装置
US12017589B2 (en) Vehicle interior assembly with foldable device holder
JP6889385B2 (ja) 回転シート装置
JP7469690B2 (ja) 回転シート装置
US20240101259A1 (en) Non-intrusive and extendable armrest
JP2023064560A (ja) パネル家具及びブース家具
JP6866955B1 (ja) パーテーション
JP3236670U (ja) ヘッドレスト付きソファ
JP3083636B2 (ja) 車両のシート装置
JPS5867525A (ja) 斜めスライド座席
JP2023105234A (ja) 椅子
JP2023064559A (ja) ブース家具
TWI677305B (zh) 配合椅具之配件使用的位移輔助裝置
JP2022154682A (ja) 作業用ブース