JP3236670U - ヘッドレスト付きソファ - Google Patents

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JP3236670U
JP3236670U JP2022000037U JP2022000037U JP3236670U JP 3236670 U JP3236670 U JP 3236670U JP 2022000037 U JP2022000037 U JP 2022000037U JP 2022000037 U JP2022000037 U JP 2022000037U JP 3236670 U JP3236670 U JP 3236670U
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庄典 鈴木
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Abstract

【課題】起立姿勢のヘッドレストの下方と背凭れの上方背面間に指や手が触れたり挟まれたりしにくく、怪我を防止することのできるヘッドレスト付きソファを提供する。【解決手段】本考案に係るヘッドレスト付きソファ1は、連結ヒンジ20のサイド固定片とヘッド固定片22間に近接規制領域が設けられているため、ヘッドレストを起立させると、ヘッドレスト2のヘッドレスト下端側先細り部2dの前面が、背凭れ3の背凭れ上端側先細り部3uの背面に当接して支持されてヘッドレストの起立状態が保持されると共に、ヘッドレストに被覆された背凭れフレーム13の背面と該ヘッド固定片との間に間隙領域が形成される。したがって、柔軟なヘッドレスト下端側先細り部の前面と背凭れの背凭れ上端側先細り部の背面に当接しても、硬質の背凭れフレームの背面とヘッド固定片間に間隙領域が形成されたことにより、指や手などが挟まれて怪我をすることを防ぐことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、ヘッドレスト付きソファに関する。
従来より、種々のヘッドレスト付きソファが開発されており、好みに応じてヘッドレストの位置を移動可能なタイプのソファも数多く公開されている(特許文献2、特許文献3参照)。例えば、図10に示すヘッドレスト付きソファ100は、紙面に向かって右側の座席のように起立したヘッドレスト2を、左側の座席のように背凭れ3の前面側に倒伏させることができる。
このようなタイプのヘッドレスト付きソファとして、特許文献1は、次のような発明を開示している。すなわち、特許文献1に係る発明は、
「背凭れの上方側にヘッドレストが設けられたヘッドレスト付き着座具において、前記背凭れと、当該背凭れと別体のヘッドレストと、当該背凭れ及びヘッドレストを連結する連結治具を備え、
前記背凭れは上端部側に設けられた背凭れ上端側先細り部と、当該背凭れ上端側先細り部の背面側に設けられたヘッドレスト支持部を備え、
前記ヘッドレストは、起立状態で下端側となる部分に設けられたヘッドレスト下端側先細り部と、当該ヘッドレストが起立した状態で当該ヘッドレスト下端側先細り部の前面側に位置する部分に設けられた当接支持部を備え、
前記連結治具は、ヘッド側当接面を有するヘッド側固定部と、背凭れ側当接面を有する背凭れ側固定部と、当該ヘッド側固定部と背凭れ側固定部とを連結する連結部を備え、 前記ヘッド側固定部は、前記連結部を介して倒伏位置と起立位置の間で回転可能であり、
前記背凭れとヘッドレストは、前記ヘッドレスト下端側先細り部が前記背凭れ上端側先細り部の背面側に回り込み、起立した状態で前面側を向く面の上端と下端の間の中間部が、当該背凭れとヘッドレストに内蔵された連結治具で当該背凭れの上端側に連結され、
前記ヘッドレストは前記連結治具の連結部を回転軸として前方側に回転させることで前記背凭れの前面側に倒伏可能であり、前記連結治具の連結部を回転軸として後方側に回転させることで前記背凭れの上方側に起立可能であり、
前記ヘッドレストを起立させると、前記ヘッド側当接面が前記背凭れ側当接面に当接して支持されることにより、前記ヘッドレストの当接支持部が前記背凭れのヘッドレスト支持部に当接して支持され、当該ヘッドレストの起立状態が保持される、ことを特徴とするヘッドレスト付き着座具」である。
このような特許文献1に係るヘッドレスト付き着座具100において、図11に示すように、背凭れは上端部側に設けられた背凭れ上端側先細り部の背面側にヘッドレスト支持部が設けられており、ヘッドレストは、起立状態で下端側となる部分に設けられたヘッドレスト下端側先細り部の前面側に位置する部分に当接支持部が設けられている。また、連結治具は、ヘッド側当接面を有するヘッド側固定部と、背凭れ側当接面を有する背凭れ側固定部とが連結部により連結されている。そして、ヘッドレストを起立させると、連結治具のヘッド側当接面が背凭れ側当接面に当接して支持されることにより、ヘッドレストの当接支持部が背凭れのヘッドレスト支持部に当接して支持され、当該ヘッドレストの起立状態が保持される。
しかし、ヘッドレストの当接支持部が背凭れのヘッドレスト支持部に当接して支持される際に、同時に連結治具のヘッド側当接面が背凭れ側当接面に当接して支持されるため、ヘッド側当接面と背凭れ側当接面の面間に指や手が挟まれる危険があった。
特許6892689号公報 特開2001-197956号公報 実開昭53-124107号公報 LUSCH Functions for upholstered furniture‘07/08、44頁
そこで、本考案は、連結治具の回転により倒伏位置のヘッドレストが回転し、その下方が背凭れの上方背面に回り込んで起立姿勢を保持できると共に、起立姿勢のヘッドレストの下方と背凭れの上方背面間に指や手が触れたり挟まれたりしにくく、怪我を防止することのできるヘッドレスト付きソファを提供する。
(ヘッドレスト付きソファ)
本考案に係るヘッドレスト付きソファは、背凭れの上方側にヘッドレストが設けられたヘッドレスト付きソファにおいて、その骨格が、
(a―1)座面フレーム及び座面フレーム後方から略鉛直に起立する背凭れフレームから成るベースフレームと、
(a―2)その前面を該背凭れフレームの前面と滑らかに接続して該背凭れフレームの少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレームと、
(a―3)鉛直部材とその下端から突出した連結部とが略L字形を形成し、該連結部を該サイドフレームと連結すると共にその上方に該鉛直部材を起立させるヘッドフレームと、
(a―4)サイド固定片とヘッド固定片とこの両者を接続する回転軸部とから成り、このサイド固定片を該サイドフレームと固定すると共に、そのヘッド固定片を該ヘッドフレームの連結部に固定する連結ヒンジと、
(a―5)から構成されており、
(b―1)前記背凭れフレーム及び前記サイドフレームを被覆する背凭れは、上端部側に背凭れ上端側先細り部が設けられており、
(b―2)前記ヘッドフレームを被覆するヘッドレストは、該ヘッドフレームの下端に配置した連結部辺りの下方にヘッドレスト下端側先細り部が設けられており、
(c)前記連結ヒンジの回転軸部を軸として、起立位置の該ヘッドフレームを前方側に回転させることにより、該サイドフレームを被覆する背凭れの前面側に該ヘッドフレームを被覆するヘッドレストの前面を重ねる倒伏位置に遷移可能なヘッドレスト付きソファであって、
(d)前記連結ヒンジは、
(d―1)そのサイド固定片又は回転軸部に設けられた規制手段により、該回転軸部を軸とした該サイド固定片に対する前記ヘッド固定片の回転角度が規制される近接規制領域Rが設けられており、
(d―2)該連結ヒンジのヘッド固定片は、その回転軸部を介して倒伏位置と起立位置の間で回転可能であり、
(e)前記背凭れ及び前記ヘッドレストは、
(e-1)起立位置において、該ヘッドレストのヘッドレスト下端側先細り部が、該背凭れの背凭れ上端側先細り部の背面側に回り込み、
(e-2)起立位置で、ヘッドレスト下端側先細り部の前面上部辺りが、該背凭れと該ヘッドレストに内蔵された前記連結ヒンジで当該背凭れの上端側に連結され、
(f)前記ヘッドレストは、
(f-1)前記連結ヒンジの回転軸部を軸として前方側に回転させることで前記背凭れの前面側に倒伏可能であり、
(f-2)該連結ヒンジの回転軸部を軸として後方側に回転させることで該背凭れの上方側に起立可能であり、
(g)前記ヘッドレストを起立させると、
(g-1)前記連結ヒンジのヘッド固定片がそのサイド固定片又は回転軸部に設けられた規制手段に当接して支持されることにより、該サイド固定片と該ヘッド固定片間に近接規制領域Rが設けられ、
(g-2)前記ヘッドレストのヘッドレスト下端側先細り部の前面が、該背凭れの背凭れ上端側先細り部の背面に当接して支持されることにより、
(g-3)該ヘッドレストの起立状態が保持されると共に、
(g-4)該ヘッドレストに被覆された背凭れフレームの背面と該ヘッド固定片との間に間隙領域Sが形成される
(h)ことを特徴とする。なお(c)において、「ヘッドレストの前面」とは、ヘッドレストが起立位置にある状態(起立状態)で前方(座面側)を向く面とする。
(連結ヒンジ)
本考案に係るヘッドレスト付きソファにおいて、前記連結ヒンジは、板状の前記ヘッド固定片の下端部面と板状の前記サイド固定片の上端部面に、略同径のボルト穴が夫々設けられており、これと略同径のボルト穴が中央に設けられたボルト受面とこれに略直角に湾曲された起立面とを有する側面視L字型のカバー部材が、その起立面を該サイド固定片の上方に立設させて固定され、そのボルト受面に設けたボルト穴が該サイド固定片のボルト穴の直上に位置するように、該ボルト受面が該サイド固定片の上端部面の上方を覆っており、該サイド固定片の上端部面と該カバー部材のボルト受面との間に、夫々の3つのボルト穴が一致するように該ヘッド固定片の下端部面を挿入し、該3つのボルト穴に、該カバー部材のボルト受面側から該サイド固定片の上端部面側へボルトを貫通させ、上端部面側でナットを該ボルトに螺合させて前記回転軸部を形成する。
(規制手段)
本考案に係るヘッドレスト付きソファは、前記連結ヒンジにおいて、
前記規制手段は、前記サイド固定片の上方に固定されて起立した前記カバー部材の起立面であり、該起立面の起立方向と直交する幅方向の両端部に、前記回転軸の周りを回転する前記ヘッド固定片が当接することにより、該ヘッド固定片の回転角度が規制され、該ヘッド固定片が該サイド固定片から少なくとも左右55度以内に接近することが規制される近接規制領域Rが設けられる。
(ストッパー片付き規制手段)
本考案に係るヘッドレスト付きソファは、前記連結ヒンジにおいて、
前記規制手段は、前記ヘッド固定片の下端部面に設けたボルト穴の近傍に、該下端部面からこれと垂直方向に突出させた突起と、前記サイド固定片の上端部面に設けたボルト穴の外周部に、該外周部から外側方向に突出させたストッパー片と、から構成され、前記ヘッド固定片が回転すると該突起が該ストッパー片に係止することにより、該ヘッド固定片の回転角度が規制される。
(間隙領域S)
本考案に係るヘッドレスト付きソファにおいて、前記連結ヒンジのサイド固定片は、前記サイドフレームの内面に略鉛直方向に固定され、前記連結ヒンジのヘッド固定片は、前記ヘッドフレームの連結部に沿ってこれに固定されており、前記ヘッドレストの起立位置で、側面視において、該ヘッドフレームの連結部と前記サイドフレームの背面との間に、該ヘッドフレームの連結部の該サイドフレームの背面への接近が規制される間隙領域Sが形成される。
(L字型背面の間隙領域S)
本考案に係るヘッドレスト付きソファにおいて、前記背凭れフレームの少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレームは、その前面が、該背凭れフレームの前面と滑らかに接続するとともに、その背面が、該背凭れフレームの上端部に沿った水平方向を短辺とし、鉛直方向を長辺とした側面視L字型を形成しており、該サイドフレームの内面に、前記連結ヒンジのサイド固定片が側面視L字型の長辺に沿って略鉛直方向に固定され、前記ヘッドレストの起立位置で、前記ヘッドフレームの連結部と前記背凭れフレームの背面との間に55度以上の間隙領域Sが形成される。
本考案に係るヘッドレスト付きソファは、その骨格が、背凭れフレームの少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレームと、その連結部をサイドフレームと連結すると共にその上方に鉛直部材を起立させるヘッドフレームとを含み、この両者を連結する連結ヒンジにより、ヘッドフレームがサイドフレームに対して回転することができる。
この連結ヒンジは、サイドフレームに固定するサイド固定片と、ヘッドフレームに固定するヘッド固定片とが、回転軸部により接続されており、ヘッド固定片は回転軸部を介してヘッドフレームの倒伏位置と起立位置の間で回転可能である。ただし、本考案に係る連結ヒンジは、そのサイド固定片又は回転軸部に規制手段が設けられ、回転軸部を軸としたサイド固定片に対するヘッド固定片の回転角度が規制される近接規制領域Rが設けられている。
本考案に係るヘッドレスト付きソファにおいて、背凭れフレーム及びサイドフレームを被覆する背凭れは、上端部側に背凭れ上端側先細り部が設けられ、ヘッドフレームを被覆するヘッドレストは、ヘッドフレームの下端に配置した連結部辺りの下方にヘッドレスト下端側先細り部が設けられており、サイドフレームの起立位置において、ヘッドレスト下端側先細り部が、背凭れの背凭れ上端側先細り部の背面側に回り込むことができる。そして、連結ヒンジの回転軸部を軸として、起立位置のヘッドフレームを前方側に回転させることにより、サイドフレームを被覆する背凭れの前面側にヘッドフレームを被覆するヘッドレストを倒伏位置にすることができる。すなわち、本考案のヘッドレスト付きソファは、ヘッドレストの起立位置で、ヘッドレスト下端側先細り部の前面上部辺りが、背凭れとヘッドレストに内蔵された連結ヒンジで当該背凭れの上端側に連結され、ヘッドレストは、連結ヒンジの回転軸部を軸として前方側に回転させることで背凭れの前面側に倒伏可能であり、連結ヒンジの回転軸部を軸として後方側に回転させることで背凭れの上方側に起立可能である。
そして、本考案に係るヘッドレスト付きソファは、連結ヒンジのサイド固定片とヘッド固定片間に近接規制領域Rが設けられているため、ヘッドレストを起立させると、ヘッドレストのヘッドレスト下端側先細り部の前面が背凭れの背凭れ上端側先細り部の背面に当接して支持されてヘッドレストの起立状態が保持されると共に、サイドフレームの背面と連結ヒンジのサイド固定片(又はヘッドフレームの連結部)との間に間隙領域Sが形成される。したがって、柔軟なヘッドレスト下端側先細り部の前面と背凭れ上端側先細り部の背面に当接しても、硬い背凭れフレームの背面と連結ヒンジのサイド固定片(又はヘッドフレームの連結部)間に間隙領域Sが形成されたことより、指や手などが挟まれて怪我をすることを防ぐことができる。
本考案に係る連結ヒンジは、規制手段を、サイド固定片の上方に固定されて起立したカバー部材の起立面とすることにより、ヘッド固定片がサイド固定片から例えば左右55度以内に接近することが規制される近接規制領域Rを設けることができる。あるいは、規制手段を、ヘッド固定片の下端部面に設けたボルト穴の近傍に垂直方向に突出させた突起と、連結ヒンジのサイド固定片(又はヘッドフレームの連結部)の上端部面に設けたボルト穴の外周部から外側方向に突出させたストッパー片とから構成することにより、さらに近接規制領域Rを広げることもできる。
また、本考案に係るヘッドレスト付きソファにおいて、連結ヒンジのサイド固定片は、サイドフレームの内面に略鉛直方向に固定し、連結ヒンジのヘッド固定片は、ヘッドフレームの連結部に沿ってこれに固定することができる。そのため、ヘッドレストの起立位置で、連結ヒンジのヘッド固定片(又はヘッドフレームの連結部)とサイドフレームの背面との間に、連結ヒンジのヘッド固定片(又はヘッドフレームの連結部)のサイドフレームの背面への接近が規制される間隙領域Sを設けることができる。
(L字型背面の間隙領域S)
さらに、本考案に係るヘッドレスト付きソファは、背凭れフレームの少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレームは、その前面を背凭れフレームの前面と滑らかに接続するとともに、その背面を背凭れフレームの上端部に沿った水平方向を短辺とし、鉛直方向を長辺とした側面視L字型を形成することもできる。サイドフレームの内面に、連結ヒンジのサイド固定片をこの側面視L字型の長辺に沿って略鉛直方向に固定することにより、ヘッドレストの起立位置で、連結ヒンジのヘッド固定片(又はヘッドフレームの連結部)と背凭れフレームの背面との間に形成される間隙領域Sを拡張することができる。
本考案に係るヘッドレスト付きソファの図であって、(a)ヘッドレストの倒伏状態及び起立状態における側面断面図、(b)連結ヒンジによる接続部分の正面拡大図、(c)連結ヒンジによる接続部分の背面斜視拡大図。 本考案に係るヘッドレスト付きソファのヘッドレストの状態遷移を表す斜視図であって、(a)倒伏状態の斜視図、(b)起ち上がり状態の斜視図、および、(c)起立状態の斜視図。 実施例に係るヘッドレスト付きソファのヘッドレストが倒伏状態の斜視図。 ヘッドレストの起立状態におけるサイドフレーム背面とヘッド固定片(又はヘッドフレームの連結部)とが形成する間隙領域Sを示す側面図であって、(a)本考案に係るヘッドレスト付きソファの間隙領域Sの側面拡大図、および、(b)L字型サイドフレームを用いた本考案に係るヘッドレスト付きソファの間隙領域Sの側面拡大図。 ヘッドレストの起立状態におけるサイドフレーム背面とヘッド固定片(又はヘッドフレームの連結部)とが形成する間隙領域Sを示す側面図であって、(a)本考案に係るヘッドレスト付きソファの間隙領域Sの側面拡大図、および、(b)ストッパー付きヘッド固定片を用いた本考案に係るヘッドレスト付きソファの間隙領域Sの側面拡大図。 本考案に係る連結ヒンジの、(a)伸長状態の斜視図、(b)可動範囲を示す平面図。 実施例に係る連結ヒンジの、(a)折れ曲がり状態の斜視図、(b)折れ曲がり状態の側面図、および、(c)可動範囲を示す側面図。 他の実施例に係る連結ヒンジの、(a)伸長状態の斜視図、(b)伸長状態の側面図、および、(c)可動範囲を示す側面図。 (a)本考案に係るヘッドレスト付きソファのヘッドレストの倒伏及び起立状態を表す側面図、(b)実施例に係るヘッドレスト付きソファのヘッドレストの倒伏及び起立状態を表す側面図、および、(c)他の実施例に係るヘッドレスト付きソファのヘッドレストの倒伏及び起立状態を表す側面図。 ヘッドレスト付きソファの斜視図。 特許文献1に係るヘッドレスト付き着座具の倒伏状態における側面断面図。
以下、図面を参照しながら本考案に係るテーブル装置の実施形態及び実施例について説明する。なお、以下各図面を通して同一の構成要素には同一の符号を使用するものとする。

(1)ヘッドレスト付きソファの実施形態
(ヘッドレスト付きソファ)
本考案に係るヘッドレスト付きソファ1は、図1(a)に示すように、背凭れ3の上方側にヘッドレスト2が設けられたヘッドレスト付きソファ1であり、その骨格(フレーム)10は、以下のような構成部材から構成される。
(骨格)
図1(a)及び図2に示すように、本考案に係るヘッドレスト付きソファ1の骨格10は、
(A)座面フレーム14及び座面フレーム14後方から略鉛直に起立する背凭れフレーム13から成るベースフレーム15と、
(B)前面を背凭れフレーム13の前面と滑らかに接続して背凭れフレーム13の少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレーム13sと、
(C)鉛直部材12vとその下端から突出した連結部12cとが略L字形を形成し、連結部12cをサイドフレーム13sと連結すると共にその上方に鉛直部材12vを起立させるヘッドフレーム12と、
(D)サイド固定片26とヘッド固定片22とこの両者を接続する回転軸部24とから成り、このサイド固定片26をサイドフレーム13sと固定すると共に、そのヘッド固定片22をヘッドフレーム12の連結部12sに固定する連結ヒンジ20と、
から構成されている。
図2(a)~(c)に示すように、ヘッドフレーム12は、サイドフレーム13sの左右両端部から鉛直上方に突出する2本の鉛直部材12vと、2本の鉛直部材12vの上端及び下端を夫々接続する上底部材12u及び底辺部材12bから成る矩形枠体である。上底部材12uと底辺部材12b間で2本の鉛直部材12vを接続する横連結部12hにより補強してもよいが、横連結部12hの本数は特に限定されず、その本数はゼロであってもよい。
ベースフレーム15を成す2つの座面フレーム14は、図2(a)~(c)に示すように、同じくベースフレーム15を構成する前面フレーム15fにより前方が接続されており、前面フレーム15fと2つの座面フレーム14上端に座面板が固定されて座面が形成される。また、ベースフレーム15を成す2つの背凭れフレーム13間には背凭れ板が固定されて背凭れが形成される。座面板と背凭れ板は略同幅であるが、ヘッドレスト付きソファ1が一人掛け又は2人以上の複数人掛け用としてもよいため、ヘッドレスト付きソファ1のサイズに応じて幅を変えることができ、その幅に応じて背凭れフレーム13とサイドフレーム13sを、左右端部の背凭れフレーム13間に配置することもできる。
なお、座面フレーム14、背凭れフレーム13、前面フレーム15f等から成るベースフレーム15及びサイドフレーム13s等のフレーム及び座面板、背凭れ板等は木製が好ましく、ヘッドフレーム12及びこれをサイドフレーム13s(ベースフレーム15)と接続する連結ヒンジ20は金属製が好ましいが、何れの構成部材もその材料は限定されない。
(クッション)
このようなヘッドレスト付きソファ1の骨格10は、ウレタンなどの素材から成るクッション(ヘッドレスト2、背凭れ3、座面4等)で被覆される(図1(a)参照)。本考案のヘッドレスト付きソファ1において、背凭れフレーム13及びサイドフレーム13sを被覆する背凭れ3は、上端部側に背凭れ上端側先細り部3uが設けられており、また、ヘッドフレーム12を被覆するヘッドレスト2は、その起立位置で、ヘッドフレーム12の下端に配置した連結部辺りの下方にヘッドレスト下端側先細り部2dが設けられている。
(状態遷移)
そして、本考案に係るヘッドレスト付きソファ1は、図1(a)及び図2(a)~(c)に示すように、連結ヒンジ20の回転軸部24を軸として、起立位置のヘッドフレーム12(図2(c)参照)を図2(b)のように前方側に回転させることにより、サイドフレーム13sを被覆する背凭れ3の前面側に、ヘッドフレーム12を被覆するヘッドレスト2の前面を重ねる倒伏位置に遷移させることができる(図2(a)参照)。なお、上記のように、ヘッドレスト2の前面とは、ヘッドレスト2が起立位置にある状態(起立状態)で前方(座面4側)を向く面である(図1(a)参照)。
(連結ヒンジ)
このように、ヘッドレスト2を倒伏位置と起立位置間で状態(又は姿勢)遷移可能な本考案のヘッドレスト付きソファ1は、連結ヒンジ20が、例えば図6(a)、(b)のように、そのサイド固定片26又は回転軸部24に設けられた規制手段30により、回転軸部24を軸としたサイド固定片26に対するヘッド固定片22の回転角度が規制される。すなわち、連結ヒンジ20のヘッド固定片22は、その回転軸部24を介して、少なくともヘッドレスト2の倒伏位置と起立位置の間で回転可能である。
(ヘッドレスト)
上記のようなヘッド固定片22の回転に伴い、サイド固定片26を被覆する背凭れ3及びヘッド固定片22を被覆するヘッドレスト2は、起立位置において、ヘッドレスト2のヘッドレスト下端側先細り部2dが、背凭れ3の背凭れ上端側先細り部3uの背面側に回り込む(図1(a)参照)。この起立位置で、ヘッドレスト下端側先細り部2dの前面上部辺り2dfが、背凭れ3とヘッドレスト2に内蔵された連結ヒンジ20で背凭れ3の上端側に連結される。そして、ヘッドレスト2は、図1(a)のように、連結ヒンジ20の回転軸部24を軸として前方側に回転させることで背凭れ3の前面側にその前面を重ねて倒伏可能である。また、この倒伏位置から、ヘッドレスト2は、連結ヒンジ20の回転軸部24を軸として後方側に回転させることで背凭れ3の上方側に起立可能である。
(起立状態保持)
すなわち、本考案に係るヘッドレスト付きソファ1は、ヘッドレスト2を起立させると、連結ヒンジ20のヘッド固定片22がそのサイド固定片26又は回転軸部24に設けられた規制手段30に回転が規制されることにより(近接規制領域Rの形成)、ヘッドレスト2のヘッドレスト下端側先細り部2dの前面が、背凭れ3の背凭れ上端側先細り部3uの背面に当接して支持され、ヘッドレスト2の起立状態が保持される。
上記した図10に示すように、このような本考案に係るヘッドレスト付きソファ1は、外観は公知のヘッドレスト付きソファ100と同様であるが(例えば特許文献1参照)、ヘッドフレーム12が起立位置にあっても、上記のように連結ヒンジ20のヘッド固定片22が規制手段30に回転が規制される近接規制領域Rが形成されるため、ヘッドフレーム12の連結部12c(又はヘッド固定片22)とサイドフレーム13の背面13s間に間隙領域Sが形成される(図4(a)、(b)又は図5(a)、(b)参照)。そのため特許文献1に開示されるようなヘッドレスト付き着座具のように硬質のフレームや金具の面同士が当接することがなく、小さな子供などが手や指を挟まれる虞がなく、安心して用いることができる。
以下、(2)節で本考案に係るヘッドレスト付きソファ1において用いる連結ヒンジ20について説明し、連結ヒンジ20の規制手段30が近接規制領域Rを形成するために、上記間隙領域Sが形成されることを(3)節で説明する。

(2)規制手段
本考案に係るヘッドレスト付きソファ1において、連結ヒンジ20は、上述のように規制手段30が設けられており、この規制手段30がヘッドレスト2の起立位置における間隙領域Sの形成に寄与する。
(連結ヒンジ)
本考案に係る連結ヒンジ20の基本構成は、上記(D)のように、サイド固定片26とヘッド固定片22とこの両者を接続する回転軸部24とから成る。サイド固定片26はサイドフレーム13sに固定され、ヘッド固定片22はヘッドフレーム12の連結部12cに固定される(図1(a)~(c)参照)。
図6(a)、(b)に示すように、板状のヘッド固定片22の下端部面と板状のサイド固定片26の上端部面に、略同径のボルト穴が夫々設けられている。また、これと略同径のボルト穴が中央に設けられたボルト受面32rとこれに略直角に湾曲された起立面32eとを有する側面視L字型のカバー部材32が、その起立面32eをサイド固定片26の上方に立設させて固定されている。そして、そのボルト受面32rに設けたボルト穴がサイド固定片26のボルト穴の直上に位置するように、ボルト受面32rがサイド固定片26の上端部面の上方を覆っている。
連結ヒンジ20は、サイド固定片26の上端部面とカバー部材32のボルト受面32rとの間に、夫々の3つのボルト穴が一致するようにヘッド固定片22の下端部面を挿入し、この3つのボルト穴に、カバー部材32のボルト受面32r側からサイド固定片26の上端部面側へボルト26bを貫通させ、この上端部面の裏側でナットをボルト26bに螺合させて回転軸部24を形成する。また、板状のヘッド固定片22の上方には、板と垂直になるようにネジ穴が穿設された連結片22fが設けられている。
(取り付け)
図1(b)は、連結ヒンジ20による、サイドフレーム13sとヘッドフレーム12の接続部分の正面拡大図であり、図1(c)は当該接続部分の背面方向からの斜視拡大図である。本実施形態に係るヘッドレスト付きソファ1において、サイドフレーム13sは、背凭れフレーム13の上端部に直接接続される外側部材と、これと同形の内側部材が連結された構成である。また、図1(b)において、板状金属のヘッドフレーム12は、その鉛直部材12vの下端から連結部12cが紙面に向かって逆方向に突出しており、この連結部12cを上面に固定した連結ヒンジ20の連結片22fの裏面が描かれている(図1(c)参照)。
この補強部12sは、鉛直部材12vと連結部12c間を支持して補強する役割を果たすが、必ずしも補強部12sは必須の構成要素ではない。例えば図9(a)は、図1(b)と同様に鉛直部材12vと連結部12c間を補強部12sにより支持したヘッドフレーム12の例であるが、図9(b)、(c)のように補強部12sを用いないヘッドフレーム12を使用してもよい。
図1(b)、(c)において、連結ヒンジ20のサイド固定片26の板面はサイドフレーム13sの内側部材にボルトやピンなどで固定され、ヘッド固定片22の連結片22fが、ヘッドフレーム12の連結部12cの上面又は下面側(図1(b)、(c)においては下面側)に固定される。そして、連結ヒンジ20の回転軸部24を軸として鉛直部材12vを前方側(紙面に向かって逆方向側)に回転させることにより、ヘッドレスト2を背凭れ3の前面側に倒伏可能であり、連結ヒンジ20の回転軸部24を軸として後方側(紙面方向側)に回転させることにより、ヘッドレスト2を背凭れ3の上方側に起立可能である。
(規制手段)
以上のような本実施形態の連結ヒンジ20において、規制手段30は、サイド固定片26の上方に固定されて起立したカバー部材32の起立面32eである(図6参照)。起立面32eの起立方向と直交する幅方向の両端部に、回転軸24の周りを回転するヘッド固定片22が当接することにより、ヘッド固定片22の回転角度が規制される。このように本考案の連結ヒンジ20は、例えば図6(b)のように、ヘッド固定片22がサイド固定片26から少なくとも左右55度以内に接近することが規制される近接規制領域Rが設けられる。
このような近接規制領域Rは、ヘッド固定片22のサイド固定片26からの接近規制角度は特に55度である必要はなく、ヘッド固定片22に対して対称である必要もなく、任意に設定できる。また、規制手段30として他の機構を用いてもよい。以下に実施例を用いて更に説明する。
(ストッパー片付き規制手段)
本実施例の連結ヒンジ20を図7(a)~(c)に示す。規制手段30は、ヘッド固定片22の下端部面に設けたボルト穴の近傍に、下端部面からこれと垂直方向に突出させた突起22p(図7(b)、(c)参照)と、サイド固定片26の上端部面に設けたボルト穴の外周部に、外周部から外側方向に突出させたストッパー片34とから構成されるストッパー片付き規制手段30である。本実施例の連結ヒンジ20は、ヘッド固定片22が回転すると突起22pがストッパー片34に係止することにより、ヘッド固定片22の回転角度が規制される。
本実施例の連結ヒンジ20は、規制手段30を構成する突起22p及びストッパー片34以外は、上記の連結ヒンジ20と同様で、カバー部材32を併用することができる。従って、図7(c)において、ヘッド固定片22は反時計回りでカバー部材32に回転が規制され、時計回りでは、突起22p及びストッパー片34から成る規制手段30に回転が規制される。従って、本実施例の規制手段30(突起22p及びストッパー片34)により、時計回り方向において、上記実施形態の近接規制領域Rを拡張することができる。
本実施例の連結ヒンジ20を図8(a)~(c)に示す(非特許文献1参照)。図8(b)の側面図のように、正面視板状のヘッド固定片22(図8(a)参照)の下端部が2つに分岐した面の夫々にボルト穴が設けられ、正面視板状のサイド固定片26(図8(a)参照)の上端部が3つに分岐した面の夫々にボルト穴が設けられている。そして、ヘッド固定片22の2つの分岐面の内側にサイド固定片26の3つの分岐面の中央の分岐面を挿入し、ヘッド固定片22の2つの分岐面の外側にサイド固定片26の3つの分岐面の外側2枚の分岐面を被せ、重ねた5つのボルト穴にボルト26bを貫通させて、回転軸部24を形成している。
本実施例の連結ヒンジ20において、ヘッド固定片22の2つの分岐面は、その回転が、サイド固定片26の外側2枚の分岐面の分岐部分26brにより規制される。あるいは、図8(c)のように、特殊なボルト26bを用いることにより、近接規制領域Rを拡張してもよい。

(3)間隙領域S
本考案に係るヘッドレスト付きソファ1において、連結ヒンジ20のサイド固定片26は、サイドフレーム13sの内面に略鉛直方向に固定され、連結ヒンジ20のヘッド固定片22は、ヘッドフレーム12の連結部12cに沿ってこれに固定される(図1(a)~(c)参照)。(2)節で上述したように、ヘッド固定片22の回転が、サイド固定片26から例えば55度以内の近接規制領域Rでは規制されるため、ヘッド固定片22に固定されるヘッドレスト2の可動範囲もサイド固定片26の近接規制領域Rでは規制される。
(間隙領域S)
すなわち、図4(a)の側面図を参照すると、ヘッドレスト2の起立位置で、ヘッド固定片22(あるいはヘッドフレーム12の連結部12c)とサイドフレーム13sの背面13sbとの間に、ヘッド固定片22(あるいはヘッドフレーム12の連結部12c)のサイドフレーム13sの背面13sbへの接近が規制される間隙領域Sが形成される。間隙領域Sが、ヘッド固定片22とサイドフレーム13sの背面13sbとの間に形成されるか、ヘッドフレーム12の連結部12cとサイドフレーム13sの背面13sbとの間に形成されるかは、ヘッド固定片22とヘッドフレーム12の連結部12c間の固定方法に依存する。
図4(a)と図5(a)は同一の図であるが、例えば図6の連結ヒンジ20を用いた場合の間隙領域Sを表示している。この連結ヒンジ20の規制手段30は、サイド固定片26の上方に固定されて起立したカバー部材32の起立面32eである(図6参照)。この連結ヒンジ20では、サイド固定片26から55度以内の近接規制領域Rが設けられており、ヘッド固定片22の回転は、サイドフレーム13sの内面に略鉛直方向に固定されたサイド固定片26から55度以内では制限される。
そのためヘッド固定片22とサイドフレーム13sの背面13sb間に、図4(a)、図5(a)のような間隙領域Sが形成され、手や指が硬質の金属具や木に挟まれるリスクを防止することができる。なお、このようなヘッドフレーム12の起立姿勢においても、サイドフレーム13sを覆う背凭れ3とヘッドフレーム12を覆うヘッドレスト2とは、図1(a)のようにサイドフレーム13sの背面13sbの後方で当接するが、これらのクッションは十分柔らかいので、手や指が挟まれても怪我をするリスクは十分に抑制される。
上記実施例1で説明したストッパー片付き規制手段30を用いれば、図4(a)、図5(a)に示す間隙領域Sを拡大することができる。このストッパー片付き規制手段30は、上記図7(a)~(c)に示すように、ヘッド固定片22の下端部面に設けたボルト穴の近傍に突出させた突起22pと、サイド固定片26の上端部面に設けたボルト穴の外周部に外側方向へ突出させたストッパー片34とから構成される。このようなストッパー片付き規制手段30に係る連結ヒンジ20は、ヘッド固定片22が回転すると突起22pがストッパー片34に係止することにより、ヘッド固定片22の回転角度が規制される(図7(c)参照)。
図7(c)のように、ヘッド固定片22は、時計回りでは、突起22p及びストッパー片34から成るストッパー片付き規制手段30により回転が規制され、上記近接規制領域Rを拡張することができる。この近接規制領域Rは、ストッパー片34を設ける位置により調整することができ、図5(b)のように、間隙領域Sを拡大することができる。
(L字型背面の間隙領域S)
本実施例に係るヘッドレスト付きソファ1は、上記実施形態において説明した図6~図8の連結ヒンジ20を用いることができるが、サイドフレーム13sの形状を変えて間隙領域Sを拡大したヘッドレスト付きソファ1である。
本実施例のヘッドレスト付きソファ1において、背凭れフレーム13の少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレーム13sは、その前面が、上記実施形態と同様に、背凭れフレーム13の前面と滑らかに接続する。上記実施形態との相違点は、図3のように、本実施例のヘッドレスト付きソファ1の背面13sbが、背凭れフレーム13の上端部に沿った水平方向を短辺とし、鉛直方向を長辺とした側面視L字型を形成している点である。
連結ヒンジ20のサイド固定片26は、図4(b)のように、サイドフレーム13sの内面に側面視L字型の長辺に沿って略鉛直方向に固定される。また、連結ヒンジ20のヘッド固定片22(連結片22f)は、ヘッドフレーム12の連結部12cから直角に突出した連結部12cに、連結部12cに沿って固定される(図3参照)。
このような構成の本実施例のヘッドレスト付きソファ1においては、図4(b)に示すように、ヘッドレスト2の起立位置で、連結ヒンジ20のヘッド固定片22(ヘッドフレーム12の連結部12c)と背凭れフレーム13の背面13sbとの間に形成される間隙領域Sは、図4(a)に示す上記実施形態の間隙領域Sより拡大され、手や指が挟まれるリスクが更に抑制される。また、サイドフレーム13sを覆う背凭れ3とヘッドフレーム12を覆うヘッドレスト2間の当接も緩和され、これらのクッションの皴や減耗を減少させることができる。
以上、ヘッドレスト付きソファ、および、相対移動可能な天板を備えるヘッドレスト付きソファについて説明したが、本考案は上記実施形態や実施例に限定されるものではない。本考案に係る骨格を形成するフレーム、および、座面及び背凭れやヘッドレスト等のクッションを構成する材料、材質、種類等は特に限定されず、その形状、寸法、厚さも適宜変更可能である。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。
本考案に係るヘッドレスト付きソファは、応接室や会議室などに設置するソファ等に利用することができる。
1:ヘッドレスト付きソファ
2:ヘッドレスト
2d:ヘッドレスト下端側先細り部
2df:前面上部辺り
3:背凭れ
3u:背凭れ上端側先細り部
4:座面
5:ベース
10:骨格(フレーム)
12:ヘッドフレーム
12v:鉛直部材
12c:連結部
12s:補強部
12h:横連結部
12u:上底部材
12b:底辺部材
13:背凭れフレーム
13s:サイドフレーム
13sb:サイドフレーム背面
14:座面フレーム
15:ベースフレーム
15f:前面フレーム
20:連結ヒンジ
22:ヘッド固定片
22f:連結片
22p:突起
24:回転軸部
26:サイド固定片
26b:ボルト
26br:分岐部分
30:規制手段
32:カバー部材
32r:ボルト受面
32e:起立面
34:ストッパー片
100:ヘッドレスト付きソファ
R:近接規制領域
S:間隙領域

Claims (6)

  1. 背凭れの上方側にヘッドレストが設けられたヘッドレスト付きソファにおいて、その骨格が、
    座面フレーム及び座面フレーム後方から略鉛直に起立する背凭れフレームから成るベースフレームと、
    その前面を該背凭れフレームの前面と滑らかに接続して該背凭れフレームの少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレームと、
    鉛直部材とその下端から突出した連結部とが略L字形を形成し、該連結部を該サイドフレームと連結すると共にその上方に該鉛直部材を起立させるヘッドフレームと、
    サイド固定片とヘッド固定片とこの両者を接続する回転軸部とから成り、このサイド固定片を該サイドフレームと固定すると共に、そのヘッド固定片を該ヘッドフレームの連結部に固定する連結ヒンジと、
    から構成されており、
    前記背凭れフレーム及び前記サイドフレームを被覆する背凭れは、上端部側に背凭れ上端側先細り部が設けられており、
    前記ヘッドフレームを被覆するヘッドレストは、該ヘッドフレームの下端に配置した連結部辺りの下方にヘッドレスト下端側先細り部が設けられており、
    前記連結ヒンジの回転軸部を軸として、起立位置の該ヘッドフレームを前方側に回転させることにより、該サイドフレームを被覆する背凭れの前面側に該ヘッドフレームを被覆するヘッドレストの前面を重ねる倒伏位置に遷移可能なヘッドレスト付きソファであって、
    前記連結ヒンジは、
    そのサイド固定片又は回転軸部に設けられた規制手段により、該回転軸部を軸とした該サイド固定片に対する前記ヘッド固定片の回転角度が規制される近接規制領域Rが設けられており、
    該連結ヒンジのヘッド固定片は、その回転軸部を介して倒伏位置と起立位置の間で回転可能であり、
    前記背凭れ及び前記ヘッドレストは、
    起立位置において、該ヘッドレストのヘッドレスト下端側先細り部が、該背凭れの背凭れ上端側先細り部の背面側に回り込み、
    起立位置で、ヘッドレスト下端側先細り部の前面上部辺りが、該背凭れと該ヘッドレストに内蔵された前記連結ヒンジで当該背凭れの上端側に連結され、
    前記ヘッドレストは、
    前記連結ヒンジの回転軸部を軸として前方側に回転させることで前記背凭れの前面側に倒伏可能であり、
    該連結ヒンジの回転軸部を軸として後方側に回転させることで該背凭れの上方側に起立可能であり、
    前記ヘッドレストを起立させると、
    前記連結ヒンジのヘッド固定片がそのサイド固定片又は回転軸部に設けられた規制手段に当接して支持されることにより、該サイド固定片と該ヘッド固定片間に近接規制領域Rが設けられ、
    前記ヘッドレストのヘッドレスト下端側先細り部の前面が、該背凭れの背凭れ上端側先細り部の背面に当接して支持されることにより、
    該ヘッドレストの起立状態が保持されると共に、
    該ヘッドレストに被覆された背凭れフレームの背面と該ヘッド固定片との間に間隙領域Sが形成される
    ことを特徴とするヘッドレスト付きソファ。
  2. 前記連結ヒンジは、
    板状の前記ヘッド固定片の下端部面と板状の前記サイド固定片の上端部面に、略同径のボルト穴が夫々設けられており、
    これと略同径のボルト穴が中央に設けられたボルト受面とこれに略直角に湾曲された起立面とを有する側面視L字型のカバー部材が、その起立面を該サイド固定片の上方に立設させて固定され、そのボルト受面に設けたボルト穴が該サイド固定片のボルト穴の直上に位置するように、該ボルト受面が該サイド固定片の上端部面の上方を覆っており、
    該サイド固定片の上端部面と該カバー部材のボルト受面との間に、夫々の3つのボルト穴が一致するように該ヘッド固定片の下端部面を挿入し、
    該3つのボルト穴に、該カバー部材のボルト受面側から該サイド固定片の上端部面側へボルトを貫通させ、上端部面側でナットを該ボルトに螺合させて前記回転軸部を形成する、請求項1に記載のヘッドレスト付きソファ。
  3. 前記連結ヒンジにおいて、
    前記規制手段は、前記サイド固定片の上方に固定されて起立した前記カバー部材の起立面であり、
    該起立面の起立方向と直交する幅方向の両端部に、前記回転軸の周りを回転する前記ヘッド固定片が当接することにより、該ヘッド固定片の回転角度が規制され、
    該ヘッド固定片が該サイド固定片から少なくとも左右55度以内に接近することが規制される近接規制領域Rが設けられた、請求項2に記載のヘッドレスト付きソファ。
  4. 前記連結ヒンジにおいて、
    前記規制手段は、
    前記ヘッド固定片の下端部面に設けたボルト穴の近傍に、該下端部面からこれと垂直方向に突出させた突起と、
    前記サイド固定片の上端部面に設けたボルト穴の外周部に、該外周部から外側方向に突出させたストッパー片と、から構成され、
    前記ヘッド固定片が回転すると該突起が該ストッパー片に係止することにより、該ヘッド固定片の回転角度が規制される、請求項3に記載のヘッドレスト付きソファ。
  5. 前記連結ヒンジのサイド固定片は、前記サイドフレームの内面に略鉛直方向に固定され、
    前記連結ヒンジのヘッド固定片は、前記ヘッドフレームの連結部に沿ってこれに固定されており、
    前記ヘッドレストの起立位置で、側面視において、該ヘッドフレームの連結部と前記サイドフレームの背面との間に、該ヘッドフレームの連結部の該サイドフレームの背面への接近が規制される間隙領域Sが形成された、請求項3又は請求項4に記載のヘッドレスト付きソファ。
  6. 前記背凭れフレームの少なくとも左右両端部から鉛直上方に突出させたサイドフレームは、
    その前面が、該背凭れフレームの前面と滑らかに接続するとともに、
    その背面が、該背凭れフレームの上端部に沿った水平方向を短辺とし、鉛直方向を長辺とした側面視L字型を形成しており、
    該サイドフレームの内面に、前記連結ヒンジのサイド固定片が側面視L字型の長辺に沿って略鉛直方向に固定され、
    前記ヘッドレストの起立位置で、前記ヘッドフレームの連結部と前記背凭れフレームの背面との間に55度以上の間隙領域Sが形成された、請求項5に記載のヘッドレスト付きソファ。

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