JP2023124154A - 閾値マトリクス生成方法、画像データ生成方法、プログラム、閾値マトリクスおよび画像データ生成装置 - Google Patents

閾値マトリクス生成方法、画像データ生成方法、プログラム、閾値マトリクスおよび画像データ生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷画像においてシャドウ部の再現性を損なうことなくハイライト領域における粒状性を改善するとともに、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させる。【解決手段】閾値マトリクス生成方法では、マトリクス空間80において複数の周期性領域83を設定し、各周期性領域において行方向および列方向に1つ置きに存在する要素81を対象要素81aとして設定した後、複数の周期性領域の対象要素に対して、最もハイライト側の閾値から所定の切替閾値までの閾値を順に割り当てる工程が行われる。閾値が割り当てられた要素を決定済み要素82として、当該工程では、複数の周期性領域における決定済み要素の個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各決定済み要素がいずれかの決定済み要素の近傍に位置する条件の下で、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる対象要素が複数の周期性領域内において特定されて閾値が割り当てられる。【選択図】図12

Description

本発明は、閾値マトリクスを生成する技術、および、閾値マトリクスを利用して画像データを生成する技術に関する。
従来、多階調の元画像を網点化し、紙等の基材に網点画像を印刷する(すなわち、印刷画像を形成する)ことが行われている。元画像の網点化では、AM(Amplitude Modulated)スクリーンやFM(Frequency Modulated)スクリーン等が用いられる。
なお、特許文献1では、N倍速用の閾値マトリクスを生成する手法が開示されている。当該手法では、マトリクス空間において、N倍速描画時における描画位置に対応する描画要素が(N-1)個置きに設定される。また、マトリクス空間においておよそ均一に分布するとともにそれぞれが複数の描画要素を含む複数の第1部分エリアが設定される。各第1部分エリアの2つ以上の描画要素に出現番号が割り当てられ、続いて、残りの描画要素に出現番号が割り当てられる。その後、出現番号に従って、各描画要素の閾値を決定することにより、N倍速用の閾値マトリクスが得られる。特許文献2では、低~中濃度階調域にてドットを積極的に凝集させることで、シングルパス方式に特有の筋むらに対する頑健性が高くなることが記載されている。
特開2015-12370号公報 特開2014-150510号公報
ところで、FMスクリーンは、印刷画像のハイライト領域における粒状性をAMスクリーンに比べて悪化させてしまう。一方、AMスクリーンでは、印刷画像のハイライト領域においてドット同士が重なる領域が、FMスクリーンよりも大きくなるため、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させる(すなわち、ドットゲインの効率化を図る)ことができない。また、AMスクリーンはその周期が一定であるため、細部再現性において線切れが発生するなど、FMスクリーンに対して劣る部分がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、印刷画像においてシャドウ部の再現性を損なうことなく、ハイライト領域における粒状性を改善するとともに、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させることを目的としている。
請求項1に記載の発明は、多階調の元画像を網点化する際に前記元画像と比較される閾値マトリクスを生成する閾値マトリクス生成方法であって、a)行方向および列方向に配列された要素の集合であるマトリクス空間を準備する工程と、b)前記マトリクス空間において、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の要素を含む複数の周期性領域を設定する工程と、c)少なくとも各周期性領域において、前記行方向および前記列方向に1つ置きに存在する要素を対象要素として設定する工程と、d)前記複数の周期性領域に含まれる対象要素に対して、最もハイライト側の閾値から所定の切替閾値までの閾値を順に割り当てる工程と、e)前記d)工程の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素に対して、残りの閾値を順に割り当てる工程とを備え、閾値が割り当てられた要素を決定済み要素として、前記d)工程において各閾値を割り当てる際に、前記複数の周期性領域における決定済み要素の個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各決定済み要素がいずれかの決定済み要素の近傍に位置する条件の下で、前記元画像の網点化時の前記閾値マトリクスの反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる対象要素が前記複数の周期性領域内において特定されて前記各閾値が割り当てられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の閾値マトリクス生成方法であって、前記d)工程において、いずれかの決定済み要素に隣接する対象要素が特定され、閾値が割り当てられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の閾値マトリクス生成方法であって、前記e)工程において各閾値を割り当てる際に、前記元画像の網点化時の前記閾値マトリクスの反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる要素が特定されて前記各閾値が割り当てられる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の閾値マトリクス生成方法であって、前記c)工程において、前記マトリクス空間にて前記行方向および前記列方向に1つ置きに存在する要素が対象要素として設定され、前記e)工程が、e1)前記残りの要素のうち対象要素に対して前記切替閾値の次の閾値から他の切替閾値までの閾値を順に割り当てる工程と、e2)前記e1)工程の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素に対して、前記他の切替閾値の次の閾値から最もシャドウ側の閾値までの閾値を順に割り当てる工程とを備える。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の閾値マトリクス生成方法であって、前記a)ないしe)工程を繰り返すことにより、第1色成分の閾値マトリクスおよび第2色成分の閾値マトリクスが生成され、前記第1色成分の閾値マトリクスの生成時における前記d)工程において前記最もハイライト側の閾値が最初に割り当てられる対象要素の位置が、前記第2色成分の閾値マトリクスの生成時と相違する。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の閾値マトリクス生成方法であって、前記a)ないしe)工程を繰り返すことにより、第1色成分の閾値マトリクスおよび第2色成分の閾値マトリクスが生成され、前記第1色成分の閾値マトリクスの生成時における前記複数の周期性領域の配置、形状または大きさが、前記第2色成分の閾値マトリクスの生成時と相違する。
請求項7に記載の発明は、画像データを生成する画像データ生成方法であって、請求項1ないし6のいずれか1つに記載の閾値マトリクス生成方法にて生成された閾値マトリクスを準備する工程と、多階調の元画像と前記閾値マトリクスとを比較することにより、前記元画像を網点化した網点画像データを生成する工程とを備える。
請求項8に記載の発明は、多階調の元画像を網点化する際に前記元画像と比較される閾値マトリクスを、コンピュータに生成させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、a)行方向および列方向に配列された要素の集合であるマトリクス空間を準備する工程と、b)前記マトリクス空間において、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の要素を含む複数の周期性領域を設定する工程と、c)少なくとも各周期性領域において、前記行方向および前記列方向に1つ置きに存在する要素を対象要素として設定する工程と、d)前記複数の周期性領域に含まれる対象要素に対して、最もハイライト側の閾値から所定の切替閾値までの閾値を順に割り当てる工程と、e)前記d)工程の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素に対して、残りの閾値を順に割り当てる工程とを実行させ、閾値が割り当てられた要素を決定済み要素として、前記d)工程において各閾値を割り当てる際に、前記複数の周期性領域における決定済み要素の個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各決定済み要素がいずれかの決定済み要素の近傍に位置する条件の下で、前記元画像の網点化時の前記閾値マトリクスの反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる対象要素が前記複数の周期性領域内において特定されて前記各閾値が割り当てられる。
請求項9に記載の発明は、多階調の元画像を網点化する際に前記元画像と比較される閾値マトリクスであって、最もハイライト側の階調値から所定の切替階調値までの複数の平網画像を生成した場合に、前記複数の平網画像において、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の画素を含む複数の周期性領域における、行方向および列方向に1つ置きに存在する対象画素にのみドットが形成され、前記複数の平網画像における一の階調値の平網画像から次の階調値の平網画像においてドットが追加される位置が、各平網画像において、前記複数の周期性領域におけるドットの個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各ドットがいずれかのドットの近傍に位置する条件の下で、全ての既存のドットに対する距離が最大となる対象画素である。
請求項10に記載の発明は、画像データを生成する画像データ生成装置であって、請求項9に記載の閾値マトリクスを記憶するマトリクス記憶部と、多階調の元画像と前記閾値マトリクスとを比較することにより、前記元画像を網点化した網点画像データを生成する画像データ生成部とを備える。
本発明によれば、印刷画像においてシャドウ部の再現性を損なうことなく、ハイライト領域における粒状性を改善するとともに、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させることができる。
印刷装置の構成を示す図である。 コンピュータの構成を示す図である。 印刷装置の機能構成を示すブロック図である。 画像を印刷する処理の流れを示す図である。 閾値マトリクスおよび元画像を示す図である。 閾値マトリクスを生成する処理の流れを示す図である。 ハイライト側閾値割当処理の流れを示す図である。 マトリクス空間を示す図である。 マトリクス空間を示す図である。 決定済み要素が増加する様子を示す図である。 複数の周期性領域における決定済み要素の塊を示す図である。 マトリクス空間を示す図である。 中間閾値割当処理の流れを示す図である。 マトリクス空間を示す図である。 平網画像を示す図である。 シャドウ側閾値割当処理の流れを示す図である。 平網画像を示す図である。 平網画像を示す図である。 周期性領域を示す図である。 周期性領域を示す図である。 複数の色成分の平網画像を示す図である。 複数の色成分の平網画像を示す図である。 印刷画像のハイライト領域およびシャドウ領域を示す写真である。 比較例の印刷画像のハイライト領域およびシャドウ領域を示す写真である。 印刷画像を示す写真である。 比較例の印刷画像を示す写真である。 周期性領域の他の例を示す図である。 周期性領域の他の例を示す図である。 周期性領域の他の例を示す図である。 周期性領域の他の例を示す図である。 周期性領域の他の例を示す図である。 周期性領域の他の例を示す図である。 マトリクス空間を示す図である。 マトリクス空間を示す図である。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る印刷装置1の構成を示す図である。印刷装置1は、長尺の印刷用紙やフィルムである基材上に、インクジェット方式にてカラー印刷を行う装置である。基材は紙には限定されないが、以下、「印刷用紙9」と呼ぶ。印刷装置1では、例えば、複数のページに対応する印刷用紙9上の複数の領域に画像が印刷される。印刷装置1により、モノクロ印刷が行われてもよい。
図1に示す印刷装置1は、本体10と、本体10に接続されるコンピュータ5とを備える。本体10は、インクの微小液滴を印刷用紙9に向けて吐出する吐出部2と、吐出部2の下方にて図1中の(-Y)方向へと印刷用紙9を移動する移動機構3と、吐出部2および移動機構3に接続される本体制御部4とを備える。
移動機構3では、それぞれがX方向(印刷用紙9の幅に対応するため、以下、「幅方向」という。)に長い複数のローラ311がY方向に配列される。複数のローラ311の(+Y)側には、印刷前の印刷用紙9のロールを保持するとともに当該ロールから印刷用紙9を(-Y)方向に送り出す供給部313が設けられる。複数のローラ311の(-Y)側には、印刷が行われた印刷用紙9の部位をロール状に巻き取って保持する巻取部312が設けられる。移動機構3では、供給部313と巻取部312との間において印刷用紙9の各部位がY方向に連続的に移動する。移動機構3は側壁部20に支持される。以下の説明では、Y方向を「移動方向」ともいう。また、印刷装置1の説明において、単に印刷用紙9という場合は移動途上の印刷用紙9の部位(すなわち、複数のローラ311上の印刷用紙9の部位)を意味するものとする。
吐出部2は、印刷用紙9を幅方向に跨ぐフレーム301に取り付けられる。吐出部2は、複数(本実施の形態では4個)のヘッド部を含む。複数のヘッド部はそれぞれK(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の色のインクを吐出し、Y方向に配列される。各ヘッド部では、幅方向に関して複数の吐出口が配列される。例えば、一列に並ぶ複数の吐出口を吐出口列として、Y方向に複数の吐出口列が配列される。幅方向に注目した場合に、一の吐出口列において互いに隣接する2つの吐出口の間に、他の各吐出口列の1つの吐出口が配置される。これにより、印刷用紙9上において各吐出口列における吐出口のピッチ以下のピッチにて、幅方向に一列に並ぶ複数のドットの形成が可能となる。吐出部2は、他の色のインクを吐出するヘッド部を含んでもよい。
ヘッド部では、各吐出口に対して、例えば圧電方式の液体吐出素子が設けられており、液体吐出素子を駆動することにより各吐出口からインクの微小液滴が印刷用紙9に向けて吐出される。実際には、複数の吐出口は幅方向に関して印刷用紙9上の印刷領域の幅全体に亘って並んでおり、印刷用紙9がヘッド部の下方を1回だけ通過することにより、印刷用紙9に対する画像の印刷が完了する。換言すれば、印刷装置1ではシングルパス方式にて高速な画像印刷が可能である。印刷装置1は、シングルパス以外の方式であってもよい。液体吐出素子は圧電方式に限定されず、例えば加熱により圧力室の内部に気泡を発生させるサーマル方式等の方式が採用されてもよい。
図2は、コンピュータ5の構成を示す図である。コンピュータ5は、各種演算処理を行うCPU501と、基本プログラムを記憶するROM502と、各種情報を記憶するRAM503とを含む一般的なコンピュータシステムの構成となっている。コンピュータ5は、カラーの元画像のデータを記憶する画像メモリ504と、情報記憶を行う固定ディスク505と、各種情報の表示を行うディスプレイ506と、操作者からの入力を受け付けるキーボード507aおよびマウス507bと、光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体90から情報の読み取りを行ったり記録媒体90に情報の書き込みを行う読取/書込装置508と、本体制御部4と通信を行う通信部509とをさらに含む。
コンピュータ5では、事前に読取/書込装置508を介して記録媒体90からプログラム900が読み出され、固定ディスク505に記憶されている。プログラム900はネットワークを介して固定ディスク505に記憶されてもよい。CPU501がRAM503および固定ディスク505を利用しつつプログラム900に従って演算処理を実行することにより(すなわち、コンピュータ5がプログラムを実行することにより)、コンピュータ5が、元画像の網点化に用いられる閾値マトリクス(SPD(Screen Pattern Data)とも呼ばれる。)を生成する演算部としての処理を行う。生成された閾値マトリクスは、通信部509を介して本体制御部4に転送される。
図3は、印刷装置1の機能構成を示すブロック図である。図3中の演算部50のハイライト処理部51、中間処理部52およびシャドウ処理部53がコンピュータ5により実現される機能である。ハイライト処理部51、中間処理部52およびシャドウ処理部53の機能の詳細については後述する。演算部50の機能は専用の電気的回路により実現されてもよく、部分的に専用の電気的回路が用いられてもよい。また、演算部50は、複数のコンピュータが協働して実現されてもよく、この場合に、当該複数のコンピュータが互いに離れた位置に設けられてもよい。
本体制御部4は、画像メモリ41と、複数のマトリクス記憶部42と、比較器43と、移動制御部45と、吐出制御部44とを備える。画像メモリ41は、カラーの元画像のデータを記憶する。複数のマトリクス記憶部42は、メモリであり、複数の色成分の閾値マトリクスをそれぞれ記憶する。比較器43は、元画像と閾値マトリクスとを色成分毎に比較する網点化回路である。移動制御部45は、印刷用紙9を移動する移動機構3を制御する。吐出制御部44は、印刷用紙9の移動に同期して吐出部2の複数の吐出口からのインクの吐出を制御する。
次に、印刷装置1が画像を印刷する処理について図4を参照しつつ説明する。まず、印刷に用いられる閾値マトリクスがコンピュータ5(演算部50)から本体制御部4に出力され(予め出力されていてもよい。)、図3のマトリクス記憶部42に記憶されて準備される(ステップS11)。閾値マトリクスを生成する処理については後述する。また、コンピュータ5、または、外部のコンピュータから本体制御部4にカラーの元画像が入力され、画像メモリ41にて記憶される。
図5は、閾値マトリクス8および元画像70を抽象的に示す図である。図5では、一の色成分の閾値マトリクス8のみを示しているが、他の色成分についても同様である。閾値マトリクス8では、幅方向に対応する行方向(図5中にてx方向として示す。)、および、移動方向に対応する列方向(図5中にてy方向として示す。)に複数の要素が配列されている。元画像70においても、幅方向に対応する方向(以下、閾値マトリクス8と同様に「行方向」と呼ぶ。)および移動方向に対応する方向(以下、閾値マトリクス8と同様に「列方向」と呼ぶ。)に複数の画素が配列されている(後述の網点画像において同様)。以下の説明では、元画像は0~255までの階調値(整数値)にて表現されるものとする。もちろん、元画像の階調数は4096等であってよく、任意に決定されてよい。
続いて、画像データ生成部である比較器43では、各色成分に関して画像メモリ41にて記憶される元画像70と、マトリクス記憶部42にて記憶される閾値マトリクス8とが比較される。これにより、元画像70が網点化され(すなわち、網掛け処理が行われ)、印刷装置1における印刷にて用いられる網点画像データ(以下、単に「網点画像」とも呼ぶ。)が生成される(ステップS12)。
ここで、元画像70の網点化について説明する。元画像70の網点化の際には、図5に示すように元画像70を同一の大きさの多数の領域に分割して網点化の単位となる繰り返し領域71が設定される。各マトリクス記憶部42は1つの繰り返し領域71に相当する記憶領域を有し、この記憶領域の各アドレス(座標)に閾値が設定されることにより閾値マトリクス8を記憶している。そして、概念的には元画像70の各繰り返し領域71と各色成分の閾値マトリクス8とを重ね合わせ、繰り返し領域71の各画素の当該色成分の階調値と閾値マトリクス8の対応する閾値とが比較されることにより、印刷用紙9上のその画素の位置に描画(当該色のドットの形成)を行うか否かが決定される。
実際には、図3の比較器43が有するアドレス発生器からのアドレス信号に基づいて画像メモリ41から元画像70の1つの画素の階調値が色成分毎に読み出される。一方、アドレス発生器では元画像70中の当該画素に相当する繰り返し領域71中の位置を示すアドレス信号も生成され、各色成分の閾値マトリクス8における1つの閾値が特定されてマトリクス記憶部42から読み出される。そして、画像メモリ41からの階調値とマトリクス記憶部42からの閾値とが比較器43にて色成分毎に比較されることにより、各色成分の2値の網点画像(出力画像)におけるその画素の位置(アドレス)の階調値が決定される。
したがって、一の色成分に着目した場合に、図5に示す多階調(連続階調)の元画像70において、階調値が閾値マトリクス8の対応する閾値よりも大きい位置には、例えば、階調値「1」が付与され(すなわち、ドットが置かれ)、残りの画素には階調値「0」が付与される(すなわち、ドットは置かれない)。このようにして、画像データ生成装置である本体制御部4では、元画像70が閾値マトリクス8を用いて網点化され、複数の吐出口からのインクの吐出のON/OFFを示す網点画像データが生成される。
図1の印刷装置1では、上記網点化処理(網点画像データの生成処理)に並行して、印刷用紙9に画像が印刷される。すなわち、移動制御部45が、移動機構3を駆動することにより印刷用紙9の移動方向への移動が開始され(ステップS13)、印刷用紙9の移動に同期しつつ吐出部2の各ヘッド部に含まれる複数の吐出口からのインクの吐出が吐出制御部44により制御される(ステップS14)。
ここで、網点画像は印刷用紙9上に印刷される画像であるため、網点画像の複数の画素は印刷用紙9上に配列して設定されていると捉えることができる。また、網点画像における行方向の複数の画素位置は、各ヘッド部の複数の吐出口にそれぞれ対応付けられる。吐出制御部44では吐出部2の印刷用紙9に対する相対移動に並行して、各吐出口の印刷用紙9上の吐出位置に対応する網点画像の階調値が「1」である場合には当該吐出位置にドットが形成され、当該階調値が「0」である場合には当該吐出位置にはドットは形成されない。このようにして、K、C、M、Yのそれぞれに関して、複数の吐出口の印刷用紙9上の吐出位置に対応する網点画像の階調値に従って、当該複数の吐出口からのインクの吐出が制御される。
印刷装置1では、K、C、M、Yに関して、網点画像を生成しつつ当該網点画像を印刷用紙9上に印刷する動作が並行して行われ、印刷用紙9上にカラーの元画像を表現するカラーの網点画像が印刷される。印刷用紙9上に網点画像の全体が印刷されると、印刷用紙9の移動が停止し、印刷装置1における印刷動作が終了する(ステップS15)。以下の説明では、印刷用紙9上に印刷された網点画像を「印刷画像」という。
次に、印刷装置1において用いられる閾値マトリクス8を生成する処理について図6を参照しつつ説明する。既述のように、閾値マトリクス8は、多階調の元画像70を網点化する際に当該元画像70と比較されるものである。閾値マトリクス8の生成の説明では、K、C、M、Yの色成分のうち一の色成分のみに着目しているが、他の色成分についても同様である。もちろん、K、C、M、Y以外の色成分の閾値マトリクス8が生成されてもよい。
図3の演算部50では、上述の繰り返し領域71に対応する記憶領域がマトリクス空間として準備される(ステップS21)。マトリクス空間は、行方向および列方向に配列された要素(マトリクス要素)の集合である。各要素には、1つの閾値が記憶可能である。以下の処理では、マトリクス空間の各要素に閾値を設定することにより、閾値マトリクス8が生成される。
続いて、演算部50のハイライト処理部51により、マトリクス空間の要素にハイライト側の閾値を割り当てる処理(以下、「ハイライト側閾値割当処理」という。)が行われる(ステップS22)。図7は、ハイライト側閾値割当処理の流れを示す図である。ハイライト処理部51では、まず、図8に示すように、マトリクス空間80の全体において行方向および列方向に1つ置きに存在する要素81が対象要素81aとして設定される(ステップS221)。図8では、マトリクス空間80の一部を示すとともに、対象要素81aに平行斜線を付している(後述の図9、図12および図14において同様)。対象要素81a以外の要素81を「非対象要素」と呼ぶと、行方向において対象要素81aと非対象要素とが交互に配置され、列方向においても対象要素81aと非対象要素とが交互に配置される。このように、対象要素81aおよび非対象要素は、チェッカーボード(市松模様)状に配置される。
また、図9に示すように、マトリクス空間80において複数の周期性領域83が設定される(ステップS222)。図9では、各周期性領域83を太線にて囲んでいる。各周期性領域83は、複数の要素81を含む。典型的には、各周期性領域83は、M行L列(M,Lは2以上の整数)の要素81の領域であり、複数の周期性領域83は、互いに同じ大きさ、かつ、同じ形状である。図9の例では、各周期性領域83は、5行5列の要素81からなる正方形の領域であり、13個の対象要素81aおよび12個の非対象要素を含む。複数の周期性領域83は、マトリクス空間80において周期的(規則的)に配置されるとともに均一に分布する。好ましくは、複数の周期性領域83は、行方向および列方向のそれぞれに一定の間隔で配置される。図9の例では、行方向に互いに隣接する2つの周期性領域83間の隙間の幅が、周期性領域83の行方向の幅と同じである。同様に、列方向に互いに隣接する2つの周期性領域83間の隙間の幅が、周期性領域83の列方向の幅と同じである。
マトリクス空間80において対象要素81aおよび周期性領域83が設定されると、ハイライト処理部51では、複数の周期性領域83に含まれる対象要素81aに対して、最もハイライト側の閾値から所定の第1切替閾値までの閾値が順に割り当てられる。詳細には、まず、最もハイライト側の閾値(初期値)を現在の閾値として、現在の閾値の割り当てにおいて対象とすべき周期性領域83が、対象周期性領域83として決定される(ステップS223)。ここで、閾値が割り当てられた要素を「決定済み要素」と呼ぶと、対象周期性領域83は、他の周期性領域83に比べて決定済み要素の個数が少ない周期性領域83である。最初の閾値の割り当てでは、いずれの周期性領域83も決定済み要素を含まないため、全ての周期性領域83が対象周期性領域83となる。
続いて、複数の対象周期性領域83において現在の閾値を割り当てるべき対象要素81aが決定される。ここでは、各対象周期性領域83における決定済み要素の個数が0であり(ステップS224)、いずれの周期性領域83も決定済み要素を含まないため、閾値を割り当てるべき対象要素81aは、ランダムに決定される。そして、当該対象要素81aに、現在の閾値、すなわち、最もハイライト側の閾値が割り当てられる(ステップS225)。なお、要素81に対する閾値の割り当ては、当該要素81に対するドットの配置と捉えることも可能である。
本実施の形態では、元画像は0~255までの階調値にて表現されており、この場合、最もハイライト側の閾値は0であり、最もシャドウ側の閾値は254である。また、0~254までの各整数値が、ほぼ同数(すなわち、マトリクス空間80の要素数を255で除して得た値の整数部の個数、または、当該整数部に1を足した個数)の要素81に対して、閾値として割り当てられる。なお、0~254までの各値が割り当てられる要素81の個数は、必ずしもほぼ同数である必要はなく、印刷装置1において利用されるインクの特性等によっては、異なっていてもよい。例えば、ハイライト側の閾値が割り当てられる要素81の個数が、シャドウ側の閾値よりも少なくてもよい。以下の説明では、閾値の全範囲(ここでは、0~254)における各値が割り当てられる要素81の個数を、「設定数」という。
ここでは、現在の閾値が未だ設定数の要素81に割り当てられていないため、現在の閾値がそのまま次の閾値(すなわち、次の現在の閾値)として決定される(ステップS226)。続いて、現在の閾値が既述の第1切替閾値と比較される。第1切替閾値は、最もハイライト側の閾値を0%とし、最もシャドウ側の閾値を100%とした場合に、25%以下の値(本処理例では、0~63のいずれかであり、以下、「全閾値範囲の25%以下の値」と表現する。以下同様。)である。第1切替閾値は、好ましくは、全閾値範囲の15%以上の値であり、より好ましくは、全閾値範囲の18%以上の値である(理由は後述する。)。
現在の閾値が第1切替閾値以下であるため(ステップS227)、ステップS223に戻って、対象周期性領域83が決定される。既述のように、対象周期性領域83は、他の周期性領域83に比べて決定済み要素の個数が少ない周期性領域83であるため、上記ステップS225において閾値が割り当てられた対象要素81aを含む周期性領域83以外の周期性領域83が、対象周期性領域83とされる。
対象周期性領域83における決定済み要素の個数が0であることを確認後(ステップS224)、現在の閾値を割り当てるべき対象要素81aが決定される。具体的には、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる、閾値未決定の対象要素81aが、複数の対象周期性領域83内において特定される。このとき、マトリクス空間80の8近傍にも同じマトリクス空間80が配置されているものとして、中央のマトリクス空間80において、全ての決定済み要素に対する距離が最大の(対象周期性領域83内の)対象要素81aが特定される。このようにして、対象要素81aの特定では、元画像70の網点化時の閾値マトリクス8の反復適用が考慮される。全ての決定済み要素に対する距離が最大となる対象要素81aの特定では、例えば、特開2015-12370号公報(上記特許文献1)の数1と同様の式が利用可能である(後述のステップS232,S242において同様)。そして、特定された対象要素81aに現在の閾値が割り当てられる(ステップS225)。
上記ステップS223~S225は、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられるまで繰り返される(ステップS226,S227)。現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられると、現在の閾値に1を足した値が、次の閾値(すなわち、次の現在の閾値)として決定される(ステップS226)。そして、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられるまで、上記ステップS223~S225が繰り返される(ステップS226,S227)。
上記ステップS223~S225の繰返しにおけるステップS223では、全ての周期性領域83において1つの対象要素81aが決定済み要素となると、他の周期性領域83に比べて決定済み要素の個数が少ない周期性領域83がないため、全ての周期性領域83が対象周期性領域83となる。また、対象周期性領域83における決定済み要素の個数が0ではないため(ステップS224)、決定済み要素に隣接する(閾値未決定の)対象要素81a、すなわち、決定済み要素に対して斜め方向に接する対象要素81aのみが、現在の閾値を割り当てるべき対象要素81aの候補となる。そして、対象周期性領域83内においていずれかの決定済み要素に隣接する対象要素81aのうち、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる対象要素81aが特定され、当該対象要素81aに現在の閾値が割り当てられる(ステップS228)。このように、対象周期性領域83における決定済み要素の個数が1以上となると、ステップS225に代えてステップS228の処理が行われる。
これ以降の処理では、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられた場合に、現在の閾値に1を足した値を次の閾値に決定しつつ、上記ステップS223,S224、S228が繰り返される(ステップS226,S227)。上記ステップS223,S224、S228の繰返しにおけるステップS223では、既述のように、他の周期性領域83に比べて決定済み要素の個数が少ない周期性領域83が対象周期性領域83として決定される。ステップS228では、いずれかの決定済み要素に隣接する対象周期性領域83内の対象要素81aのうち全ての決定済み要素に対する距離が最大の対象要素81aに現在の閾値が割り当てられる。
図10は、1つの周期性領域83において決定済み要素82が増加する様子の一例を示す図である。図10では、決定済み要素82(閾値が割り当てられた要素81)を黒く塗っている、すなわち、決定済み要素82にドットを配置している(マトリクス空間80を示す他の図において同様)。また、最も左側の1つの決定済み要素82から、最も右側の決定済み要素82の塊(ドットの塊)に向かって、ステップS223,S224、S228の繰返し回数が増加している。図10のように、ステップS223,S224、S228の繰返し回数の増加に従って、ドットの塊が大きくなる(成長する)。既述のように、ステップS228では、いずれかの決定済み要素82に隣接する対象要素81aから、閾値を割り当てるべき対象要素81aが特定されるため、各周期性領域83において各決定済み要素82がいずれかの決定済み要素82に隣接する。
図11は、複数の周期性領域83における決定済み要素82の塊を並べて示す図であり、ハイライト側閾値割当処理における、ある段階での決定済み要素82の塊を示す。図11に示すように、複数の周期性領域83では、決定済み要素82の配置が様々に異なる。また、既述のように、他の周期性領域83に比べて決定済み要素82の個数が少ない周期性領域83が対象周期性領域83として決定されるため、同じ段階の各周期性領域83に含まれる決定済み要素82の個数の最大値と最小値との差は、1または0となる。すなわち、ハイライト側閾値割当処理において各閾値を割り当てる際に、複数の周期性領域83における決定済み要素82の個数が略同じとなる。
ところで、図11における決定済み要素82の各集合は、上記段階での閾値よりも1だけ大きい階調値にて一様な画像を閾値マトリクス8を用いて網点化した場合に(すなわち、閾値マトリクス8を用いて当該階調値の平網画像を生成した場合に)、各周期性領域83に対応する網点画像の領域(以下、同様に「周期性領域」という。)におけるドットの配置を示す。当該網点画像(平網画像)においても、複数の周期性領域におけるドットの配置が様々に異なり、揺らぎが与えられる。
上記ステップS223,S224、S228の繰り返しにおいて、現在の閾値が第1切替閾値よりも大きくなると(ステップS227でYes)、ハイライト側閾値割当処理が終了する。図12は、ハイライト側閾値割当処理の終了時におけるマトリクス空間80の一部を示す図である。図12に示すように、ハイライト側閾値割当処理の終了時では、周期性領域83に含まれる対象要素81aのみが決定済み要素82となり、周期性領域83以外の領域には決定済み要素82は存在しない。また、全ての周期性領域83は、略同じ個数の決定済み要素82を含み、各周期性領域83における決定済み要素82はある程度の塊を形成する。
したがって、第1切替閾値よりも1だけ大きい階調値の平網画像では、周期性領域内に集合したドットの塊が、行方向および列方向に周期性領域83と同じ間隔で配置される(図12中の決定済み要素82の塊参照)。第1切替閾値以下の階調値の平網画像についても同様の特徴を有する。このように、閾値マトリクス8は、網点ドットが周期的に配置されたAMスクリーンと同様の特徴を有する。これにより、元画像70において第1切替閾値よりも1だけ大きい階調値以下の階調値の画素により構成される領域をハイライト領域として、当該ハイライト領域に対応する印刷画像の領域(以下、同様に「ハイライト領域」という。)では、FMスクリーンに比べて視覚的な粒状性が改善される。
また、上記平網画像の周期性領域内において、ドットが上下左右(4近傍)に隣接することが避けられており、ドットが斜め方向に隣接するため、ドット間の距離が大きくなる。その結果、印刷画像のハイライト領域において、互いに隣接するドットを形成するインク同士がビーズ状に凝集するビーディングが生じることが抑制される。また、印刷用紙9では、インクのにじみによるドットの広がりが生じるが、互いに隣接するドット間の距離が大きいため、ハイライト領域においてドット同士が重なる領域が低減される。その結果、ハイライト側の階調変化(すなわち、上記階調値以下の階調値の変化)において、濃度を効率よく変化させる、いわゆる、ドットゲインの効率化を図ることが可能となる。
ところで、平網画像の生成において、AMスクリーンのように、一様な外形のドットの塊が周期的に配置される場合に、吐出部2のヘッド部において、複数の吐出口におけるインクの吐出方向または吐出量等にばらつき(印字誤差等とも呼ばれる。以下、「ドット位置等のばらつき」という。)が生じているときには、印刷画像において筋状の濃度ムラ等が目立ちやすくなる。これに対し、閾値マトリクス8では、ハイライト側閾値割当処理において閾値が割り当てられる対象要素81aの特定が、FMスクリーンと同様のランダム性を含み、各周期性領域83における決定済み要素82の配置(決定済み要素82の塊の外形)が一様ではないため(図11参照)、ドット位置等のばらつきによる濃度ムラ等の発生を抑制することが可能となる。また、複数の色成分の印刷画像において、モアレの発生も抑制可能である。
ここで、第1切替閾値について説明する。マトリクス空間80における周期性領域83内の対象要素81aの個数は、全要素数の約25%であるため、ハイライト側閾値割当処理において設定される第1切替閾値は、全閾値範囲の25%以下の値とされる。ハイライト領域における粒状性を改善するには、網点画像の各周期性領域において、ある程度の大きさのドットの塊が形成されることが好ましい。このような観点では、第1切替閾値は、好ましくは、全閾値範囲の15%以上の値であり、より好ましくは、全閾値範囲の18%以上の値である。
一方、ハイライト側閾値割当処理において各周期性領域83内の全ての対象要素81aが決定済み要素82となる第1切替閾値が設定されると、第1切替閾値よりも1だけ大きい階調値の平網画像において全ての周期性領域に同じ外形のドットの塊が形成される。この場合、ドット位置等のばらつきにより、印刷画像において濃度ムラ等が目立ちやすくなる。また、複数の色成分の印刷画像においてモアレが発生することもある。印刷画像における濃度ムラやモアレ等の発生を抑制するには、各周期性領域83内の全ての対象要素81aが決定済み要素82となる前に、ハイライト側閾値割当処理を終了することが好ましい。このような観点では、第1切替閾値は、好ましくは、全閾値範囲の25%未満の値であり、より好ましくは、全閾値範囲の23%以下の値である。後述するように、ハイライト側閾値割当処理の後には、周期性領域83以外の領域の要素81が優先的に決定済み要素82とされ、決定済み要素82の配置に揺らぎが与えられる。なお、印刷装置1の用途等によっては、第2切替閾値が全閾値範囲の25%の値であってもよい。
ハイライト側閾値割当処理が終了すると、演算部50の中間処理部52により、ハイライト側の閾値とシャドウ側の閾値との間の閾値をマトリクス空間80の要素81に割り当てる処理(以下、「中間閾値割当処理」という。)が行われる(図6:ステップS23)。図13は、中間閾値割当処理の流れを示す図である。中間処理部52では、まず、マトリクス空間80において周期性領域83の設定が解除される(ステップS231)。
続いて、閾値が割り当てられていない残りの要素81のうち対象要素81aに対して、第1切替閾値の次の閾値(第1切替閾値に1を足した値)から所定の第2切替閾値までの閾値が順に割り当てられる。具体的には、元画像70の網点化時の閾値マトリクス8の反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる、閾値未決定の対象要素81aが、マトリクス空間80の全体から特定される。そして、第1切替閾値の次の閾値を現在の閾値として、当該対象要素81aに現在の閾値が割り当てられる(ステップS232)。
ここでは、現在の閾値が未だ設定数の要素81に割り当てられていないため、現在の閾値がそのまま次の閾値として決定される(ステップS233)。続いて、現在の閾値が既述の第2切替閾値と比較される。第2切替閾値は、第1切替閾値よりも大きく、全閾値範囲の50%以下(本処理例では、127以下)の値である。第2切替閾値は、好ましくは、全閾値範囲の35%以上の値であり、より好ましくは、全閾値範囲の40%以上の値である(理由は後述する。)。現在の閾値が第2切替閾値以下であるため(ステップS234)、ステップS232に戻って、全ての決定済み要素82に対する距離が最大の対象要素81aに現在の閾値が割り当てられる。
上記ステップS232は、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられるまで繰り返される(ステップS233,S234)。現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられると、現在の閾値に1を足した値が、次の閾値(すなわち、次の現在の閾値)として決定される(ステップS233)。そして、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられるまで、上記ステップS232が繰り返される(ステップS233,S234)。以上のように、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられた場合に、現在の閾値に1を足した値を次の閾値に決定しつつ、全ての決定済み要素82に対する距離が最大の対象要素81aに現在の閾値を割り当てる処理が繰り返される(ステップS232~S234)。
図14は、中間閾値割当処理の途中のマトリクス空間80の一部を示す図である。図14では、理解の補助のため、既に設定が解除されている周期性領域83を太い破線にて示してる。既述のように、ハイライト側閾値割当処理では、決定済み要素82が周期性領域83のみに存在する。したがって、中間閾値割当処理では、周期性領域83以外の領域に存在する対象要素81aに閾値が割り当てられやすくなる、すなわち、周期性領域83以外の領域の対象要素81aが優先的に決定済み要素82とされる。
上記ステップS232の繰り返しにおいて、現在の閾値が第2切替閾値よりも大きくなると(ステップS234でYes)、中間閾値割当処理が終了する。中間閾値割当処理の終了時では、周期性領域83以外の領域に多数の決定済み要素82が離散的に配置されている。したがって、第2切替閾値よりも1だけ大きい階調値の平網画像では、第1切替閾値よりも1だけ大きい階調値の平網画像における、ドットの塊の周期的な配置の特徴(図12中の決定済み要素82の塊参照)が薄れる。
ここで、第2切替閾値について説明する。マトリクス空間80における対象要素81aの個数は、全要素数の50%であるため、中間閾値割当処理において設定される第2切替閾値は、全閾値範囲の50%以下の値とされる。網点画像においてハイライト領域以外の領域では、周期性領域に配置されるドットの塊の影響を低減する(すなわち、AMスクリーンの特徴をキャンセルする)ために、周期性領域以外の領域にも多数のドットが形成されることが好ましい(図14参照)。このような観点では、第2切替閾値は、好ましくは、全閾値範囲の35%以上の値であり、より好ましくは、全閾値範囲の40%以上の値である。
一方、図15のように、閾値マトリクス8を用いて得られる平網画像60においてドット62がチェッカーボード(市松模様)状に配置される場合に、ドット位置等のばらつきが生じているときには、印刷画像において筋状の濃度ムラ等が目立ちやすくなる。したがって、ドット位置等のばらつきによる印刷画像への影響を抑制するには、全ての対象要素81aが決定済み要素82となる前に、中間閾値割当処理を終了することが好ましい。このような観点では、第2切替閾値は、好ましくは、全閾値範囲の50%未満の値であり、より好ましくは、全閾値範囲の48%以下の値である。後述するように、中間閾値割当処理の後には、対象要素81a以外の要素81も決定済み要素82とされ、決定済み要素82の配置に更なる揺らぎが与えられる。なお、印刷装置1の用途等によっては、第2切替閾値が全閾値範囲の50%の値であってもよい。
中間閾値割当処理が終了すると、演算部50のシャドウ処理部53により、シャドウ側の閾値をマトリクス空間80の要素81に割り当てる処理(以下、「シャドウ側閾値割当処理」という。)が行われる(図6:ステップS24)。図16は、シャドウ側閾値割当処理の流れを示す図である。シャドウ処理部53では、まず、マトリクス空間80において対象要素81aの設定が解除される(ステップS241)。
続いて、閾値が割り当てられていない残りの要素81に対して、第2切替閾値の次の閾値(第2切替閾値に1を足した値)から最もシャドウ側の閾値までの閾値が順に割り当てられる。具体的には、元画像70の網点化時の閾値マトリクス8の反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる、閾値未決定の要素81が、マトリクス空間80の全体から特定される。そして、第2切替閾値の次の閾値を現在の閾値として、当該要素81に現在の閾値が割り当てられる(ステップS242)。
ここでは、現在の閾値が未だ設定数の要素81に割り当てられていないため、現在の閾値がそのまま次の閾値として決定される(ステップS243)。続いて、現在の閾値が既述の最もシャドウ側の閾値と比較される。最もシャドウ側の閾値は、全閾値範囲の100%の値であり、第2切替閾値よりも十分に大きい。現在の閾値が最もシャドウ側の閾値以下であるため(ステップS244)、ステップS242に戻って、全ての決定済み要素82に対する距離が最大の要素81に現在の閾値が割り当てられる。
上記ステップS242は、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられるまで繰り返される(ステップS244でYes)。現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられると、現在の閾値に1を足した値が、次の閾値(すなわち、次の現在の閾値)として決定される(ステップS243)。そして、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられるまで、上記ステップS232が繰り返される(ステップS243,S244)。以上のように、現在の閾値が設定数の要素81に割り当てられた場合に、現在の閾値に1を足した値を次の閾値に決定しつつ、全ての決定済み要素82に対する距離が最大の要素81に現在の閾値を割り当てる処理が繰り返される(ステップS242~S244)。
図17および図18は、閾値マトリクス8を用いて得られる平網画像60の一部を示す図である。図17は、階調値128の平網画像60であり、シャドウ側閾値割当処理において現在の閾値が127である段階での決定済み要素82の配置と同じである。図18は、階調値217の平網画像60であり、シャドウ側閾値割当処理において現在の閾値が216である段階での決定済み要素82の配置と同じである。
図17の平網画像60の作成に用いられる閾値マトリクス8の生成では、第2切替閾値が114とされている。したがって、現在の閾値が127である段階では、対象要素81a以外の多くの要素81が決定済み要素82となっており、FMスクリーンのランダム性が付加されている。その結果、図17の平網画像60では、図15の平網画像60のようにドット62がチェッカーボード状に配置されることなく、ドット62の配置に揺らぎが与えられている。これにより、ドット位置等のばらつきが生じている場合であっても、印刷画像において筋状の濃度ムラ等が目立ちにくくなる。実際には、シャドウ側閾値割当処理では、第2切替閾値の次の閾値から最もシャドウ側の閾値まで、FMスクリーンの生成と同様の処理が行われるため、FMスクリーンの特徴である細部再現性を確保することが可能となる。
上記ステップS242の繰り返しにおいて、現在の閾値が最もシャドウ側の閾値よりも大きくなると(ステップS243,S244)、シャドウ側閾値割当処理が終了する。これにより、全ての要素81に閾値が割り当てられた閾値マトリクス8が得られる。閾値マトリクス8は、図3の本体制御部4に出力され、マトリクス記憶部42に記憶される。
上述のように、ハイライト側閾値割当処理におけるステップS223~S228では、複数の周期性領域83に含まれる対象要素81aに対して、最もハイライト側の閾値から第1切替閾値までの閾値が順に割り当てられる。したがって、最もハイライト側の階調値から、第1切替閾値よりも1だけ大きい切替階調値までの複数の平網画像を閾値マトリクス8を用いて生成した場合に、当該複数の平網画像では、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の画素を含む複数の周期性領域における、行方向および列方向に1つ置きに存在する対象画素にのみドットが形成される。
また、上記処理では、複数の周期性領域83における決定済み要素82の個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域83において各決定済み要素82がいずれかの決定済み要素82の近傍に位置する(上記の例では、いずれかの決定済み要素82に隣接する)条件の下で、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる対象要素81aが複数の周期性領域83内において特定される。したがって、上記複数の平網画像における一の階調値の平網画像から次の階調値の平網画像においてドットが追加される位置が、各平網画像において、複数の周期性領域におけるドットの個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各ドットがいずれかのドットの近傍に位置する条件の下で、全ての既存のドットに対する距離が最大となる対象画素となる。
中間閾値割当処理におけるステップS232~S234では、閾値が割り当てられていない残りの要素81のうち対象要素81aに対して、第1切替閾値の次の閾値から第2切替閾値までの閾値が順に割り当てられる。したがって、上記切替階調値の次の階調値から第2切替閾値よりも1だけ大きい他の切替階調値までの複数の平網画像を閾値マトリクス8を用いて生成した場合に、当該複数の平網画像において、行方向および列方向に1つ置きに存在する対象画素にのみドットが形成される。また、上記処理では、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる対象要素81aが特定される。したがって、上記複数の平網画像における一の階調値の平網画像から次の階調値の平網画像においてドットが追加される位置が、全ての既存のドットに対する距離が最大となる対象画素となる。
シャドウ側閾値割当処理におけるステップS242~S244では、閾値が割り当てられていない残りの要素81に対して、第2切替閾値の次の閾値から最もシャドウ側の閾値までの閾値が順に割り当てられる。また、当該処理では、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる要素81が特定される。したがって、上記他の切替階調値の次の階調値から最もシャドウ側の階調値までの複数の平網画像を閾値マトリクス8を用いて生成した場合に、一の階調値の平網画像から次の階調値の平網画像においてドットが追加される位置が、全ての既存のドットに対する距離が最大となる画素となる。
既述のように、K、C、M、Yの色成分の閾値マトリクス8が、図6の処理により生成されるが、これらの色成分の閾値マトリクス8は、互いに相違することが好ましい。ここでは、複数の色成分のうち2つの色成分に注目し、それぞれ「第1色成分」および「第2色成分」と呼ぶ。複数の色成分の閾値マトリクス8を互いに相違させる第1の手法では、図7のステップS222において、第1色成分の周期性領域83の配置と、第2色成分の周期性領域83の配置とが相違するように、複数の周期性領域83がマトリクス空間80に設定される。
図19Aおよび図19Bは、マトリクス空間80に設定される複数の周期性領域83を示す図である。図19Aおよび図19Bでは、第1色成分の閾値マトリクス8の生成時における複数の周期性領域83を実線にて示し、第2色成分の閾値マトリクス8の生成時における複数の周期性領域83を破線にて示す。図19Aの例では、第1色成分の周期性領域83と、第2色成分の周期性領域83とが重ならないように、両色成分の周期性領域83が配置される。図19Bの例では、第1色成分の周期性領域83と、第2色成分の周期性領域83とが部分的に重なるように、両色成分の周期性領域83が配置される。このように、周期性領域83の配置を色成分毎にずらすことにより、複数の色成分の閾値マトリクス8を、互いに相違させることが可能となる。その結果、複数の色成分の閾値マトリクス8が同じである場合に比べて、ドット位置等のばらつきによる濃度ムラ等の発生を抑制することが可能となる。
複数の色成分の閾値マトリクス8を互いに相違させる第2の手法では、第2色成分の閾値マトリクス8を生成する際に、図7の最初のステップS225において閾値を割り当てる対象要素81aの位置が、第1色成分の閾値マトリクス8の生成時の位置と相違するように決定される。その結果、ステップS223,S224、S228(S225)の繰返しにおいて各閾値が順次割り当てられる対象要素81aの配置が、第1色成分のマトリクス空間80と第2色成分のマトリクス空間80とで互いに相違する。
図20および図21は、複数の色成分の閾値マトリクス8を用いて得られる平網画像60の一部を示す図であり、左側から右側に向かって順にK、C、M、Yの平網画像60を示す。図20は、第1切替閾値よりも大きく、第2切替閾値よりも小さい階調値の平網画像60であり、中間閾値割当処理における、ある段階における決定済み要素82の配置と同じである。図21は、第2切替閾値よりも大きい階調値の平網画像60であり、シャドウ側閾値割当処理における、ある段階における決定済み要素82の配置と同じである。図20および図21の平網画像60の作成に用いた複数の色成分の閾値マトリクス8は、上記第1および第2の手法を採用することにより互いに相違している。
図20および図21に示すK、C、M、Yの網点画像(平網画像60)では、周期性領域にドットが形成されるハイライト側の階調範囲、周期性領域以外の領域に優先的にドットが形成される中間階調範囲、および、FMスクリーンと同様の処理が行われるシャドウ側の階調範囲のいずれにおいても、ドットの配置が相違する。K、C、M、Yの網点画像では、ドットの配置におけるランダム性が高いことにより、外乱やドット位置等のばらつきにより濃度ムラ等が発生することを抑制することが可能となる。なお、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる要素81の特定に利用される数式に含まれる重み係数等を変更する、または、当該数式自体を変更することにより、複数の色成分の閾値マトリクス8を互いに相違させてもよい。
次に、閾値マトリクス8を用いて印刷用紙9上に印刷される印刷画像と、一般的なFMスクリーン用の閾値マトリクスを用いて印刷用紙9上に印刷される印刷画像とを比較する。図22は、閾値マトリクス8を用いて印刷される印刷画像のハイライト領域およびシャドウ領域を示す写真である。図23は、一般的なFMスクリーン用の閾値マトリクスを用いて印刷される、比較例の印刷画像のハイライト領域およびシャドウ領域を示す写真である。図22および図23では、左側がハイライト領域を示し、右側がシャドウ領域を示す。既述のように、ハイライト領域は、元画像70においてハイライト側の階調値の画素により構成される領域に対応する領域である。また、シャドウ領域は、元画像70においてシャドウ側の階調値の画素により構成される領域に対応する領域である。
図23の左側のハイライト領域では、多数のドットが不規則に配置されるため、視覚的にざらつき感が生じやすく、粒状性が悪化する。これに対し、図22の左側のハイライト領域では、ドットの塊が周期的に配置されるため、ざらつき感が生じにくく、粒状性が改善している。図22の右側のシャドウ領域、および、図23の右側のシャドウ領域は、ほぼ同等である。
図24は、閾値マトリクス8を用いて印刷される印刷画像の一部を示す写真である。図25は、一般的なFMスクリーン用の閾値マトリクスを用いて印刷される、比較例の印刷画像の一部を示す写真である。図24および図25は、文字の領域を示す。図24および図25では、いずれも線切れ等は生じておらず、同等の細部再現性が実現されている。
以上に説明したように、閾値マトリクス8の生成方法は、マトリクス空間80を準備する工程(ステップS21)と、マトリクス空間80において複数の周期性領域83を設定する工程(ステップS222)と、各周期性領域83において行方向および列方向に1つ置きに存在する要素81を対象要素81aとして設定する工程(ステップS221)と、複数の周期性領域83に含まれる対象要素81aに対して、最もハイライト側の閾値から所定の切替閾値(第1切替閾値)までの閾値を順に割り当てる工程(ステップS223~S228)と、ステップS223~S228の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素81に対して、残りの閾値を順に割り当てる工程(ステップS23,S24)とを含む。また、閾値が割り当てられた要素81を決定済み要素82として、ステップS223~S228において各閾値を割り当てる際に、複数の周期性領域83における決定済み要素82の個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域83において各決定済み要素82がいずれかの決定済み要素82の近傍に位置する条件の下で、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる対象要素81aが複数の周期性領域83内において特定されて当該閾値が割り当てられる。
これにより、印刷画像のハイライト領域において、AMスクリーンと同様に、ドットの塊が周期的に配置されるため、ざらつき感が生じにくく、粒状性を改善することができる。また、印刷画像のハイライト領域において、(同色の)ドットが上下左右に隣接することが避けられるため、ビーディングが生じることが抑制される。さらに、ハイライト領域においてドット同士が重なる領域が低減され、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させることができる。印刷画像における複数の周期性領域において、ドットの塊の外形が相違しやすくなるため、ドット位置等のばらつきによる濃度ムラ等の発生を抑制することも実現される。
好ましくは、ステップS223~S228において、いずれかの決定済み要素82に隣接する対象要素81aが特定され、閾値が割り当てられる。これにより、ドットの塊を形成するドット間の距離が過度に大きくなり、1つのドットの塊と認識されなくなることを抑制することができ、印刷画像のハイライト領域において粒状性をより確実に改善することができる。
好ましくは、ステップS23,S24において各閾値を割り当てる際に、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる要素81が特定されて当該閾値が割り当てられる。これにより、AMスクリーンと同様に、印刷画像のハイライト領域における粒状性を改善しつつ、AMスクリーンにおいて低下する細部再現性を向上することが可能となる。
好ましくは、ステップS221では、マトリクス空間80において行方向および列方向に1つ置きに存在する要素81が、対象要素81aとして設定される。また、上記ステップS23,S24が、残りの要素81のうち対象要素81aに対して上記切替閾値の次の閾値から他の切替閾値(第2切替閾値)までの閾値を順に割り当てる工程(ステップS232~S234)と、ステップS232~S234の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素81に対して、当該他の切替閾値の次の閾値から最もシャドウ側の閾値までの閾値を順に割り当てる工程(ステップS242~S244)とを含む。これにより、広い階調範囲において、ドットが上下左右に隣接することが防止され、ビーディングの抑制、および、ドットゲインの効率化を図ることが可能となる。
好ましくは、上記閾値マトリクス8の生成方法を繰り返すことにより、第1色成分の閾値マトリクス8および第2色成分の閾値マトリクス8が生成される。また、第1色成分の閾値マトリクス8の生成時におけるステップS223~S228において、最もハイライト側の閾値が最初に割り当てられる対象要素81aの位置が、第2色成分の閾値マトリクス8の生成時と相違する。これにより、第1色成分の閾値マトリクス8と第2色成分の閾値マトリクス8とを相違させることができ、ドット位置等のばらつきにより印刷画像において濃度ムラ等が発生することを抑制することが可能となる。
また、第1色成分の閾値マトリクス8の生成時における複数の周期性領域83の配置が、第2色成分の閾値マトリクス8の生成時と相違してもよい。この場合も、第1色成分の閾値マトリクス8と第2色成分の閾値マトリクス8とを相違させることができ、ドット位置等のばらつきにより濃度ムラ等が発生することを抑制することが可能となる。
画像データ生成方法は、上記生成方法にて生成された閾値マトリクス8を準備する工程(ステップS11)と、多階調の元画像70と閾値マトリクス8とを比較することにより、元画像70を網点化した網点画像データを生成する工程(ステップS12)とを含む。これにより、ハイライト領域において粒状性を改善した網点画像を生成することができる。
閾値マトリクス8では、最もハイライト側の階調値から所定の切替階調値までの複数の平網画像を生成した場合に、当該複数の平網画像において、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の画素を含む複数の周期性領域における、行方向および列方向に1つ置きに存在する対象画素にのみドットが形成される。また、当該複数の平網画像における一の階調値の平網画像から次の階調値の平網画像においてドットが追加される位置が、各平網画像において、複数の周期性領域におけるドットの個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各ドットがいずれかのドットの近傍に位置する条件の下で、全ての既存のドットに対する距離が最大となる対象画素である。これにより、印刷画像においてハイライト領域における粒状性を改善するとともに、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させることができる。
画像データ生成装置(上記の例では、本体制御部4)は、上記閾値マトリクス8を記憶するマトリクス記憶部42と、多階調の元画像70と閾値マトリクス8とを比較することにより、元画像70を網点化した網点画像データを生成する画像データ生成部(上記の例では、比較器43)とを備える。これにより、ハイライト領域において粒状性を改善した網点画像を生成することができる。
図26Aないし図26Fは、周期性領域83の他の例を示す図である。図26Aないし図26Fでは、周期性領域83に平行斜線を付している。上述の例では、周期性領域83が、5行5列の要素81からなる正方形の領域であるが(図26A参照)、図26Bに示すように、周期性領域83が、より小さい領域であってもよい。例えば、滲みやすいインクや、インクが滲みやすい基材を用いる場合等には、印刷画像において互いに隣接する周期性領域間でドット同士が連結することを抑制するため、大きい周期性領域83が採用されることが好ましい。
また、印刷装置1において幅方向および移動方向における解像度(dpi)が異なる場合等に、図26Cおよび図26Dに示すように、各周期性領域83における行方向の要素81の個数と列方向の要素81の個数とが相違してもよい。図26Cの例では、列方向に対応する移動方向の解像度が、行方向に対応する幅方向の解像度の略半分であるため、各周期性領域83における列方向の要素81の個数が行方向の要素81の個数の略半分である。図26Dの例では、幅方向の解像度が移動方向の解像度の略半分であるため、各周期性領域83における行方向の要素81の個数が列方向の要素81の個数の略半分である。このように、幅方向および移動方向における解像度に合わせて周期性領域83の縦横比を調整することにより、印刷画像においてハイライト領域におけるドットの塊の外形が扁平形状となることを抑制することが可能となる。なお、周期性領域83における各方向の要素81の個数は、特に限定されないが、例えば3個以上かつ8個以下である。
周期性領域83は、周期的に配置されるとともに均一に分布するのであるならば、図26Eに示すように、斜め方向に隣接する周期性領域83の間に隙間(要素81)が設けられてもよい。また、図26Fに示すように、行方向に対して傾斜した方向に並ぶ複数の周期性領域83を周期性領域群として、複数の周期性領域群が列方向に配列されてもよい。このように、複数の周期性領域83は、互いに交差する2つの方向のそれぞれにおいて、一定の間隔で配列される。周期性領域83の形状は、矩形には限定されず、菱形等、任意の形状であってもよい。
図27は、他の処理例におけるマトリクス空間80を示す図である。本処理例では、周期性領域83のみに対象要素81aが設定される(図7:ステップS221,S222)。このとき、斜め方向に互いに隣接する2つの周期性領域83では、対象要素81a同士が連続しないように、対象要素81aの配列がずらされる。すなわち、当該2つの周期性領域83において、斜め方向に互いに隣接する2つの要素81のうち少なくとも1つが非対象要素である。これにより、印刷画像のハイライト領域において、ドットの塊同士が互いに接続することがより確実に抑制される。複数の周期性領域83に含まれる対象要素81aに対して閾値を割り当てるステップS223~S228の処理は、上述の処理例と同様である。
以上のように、閾値マトリクス8の生成では、少なくとも各周期性領域83において、行方向および列方向に1つ置きに存在する要素81を対象要素81aとして設定すればよい。これにより、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させることができる。
周期性領域83以外の領域に対象要素81aが設定されていない本処理例では、ハイライト側閾値割当処理の終了後、閾値が割り当てられていない残りの要素81に対して、残りの閾値が順に割り当てられる。具体的には、既述のシャドウ側閾値割当処理と同様に、各閾値を割り当てる際に、元画像70の網点化時の閾値マトリクス8の反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる要素81が特定されて当該閾値が割り当てられる。
上記閾値マトリクス8の生成、および、閾値マトリクス8を利用した画像データの生成では様々な変形が可能である。
上記実施の形態では、ステップS223~S228において各閾値を割り当てる際に、各周期性領域83において各決定済み要素82がいずれかの決定済み要素82に隣接する条件が設定されるが、各決定済み要素82はいずれかの決定済み要素82の近傍に位置すればよい。図28の例では、中央の決定済み要素82の8近傍の要素81に隣接する対象要素81a(図28中にて破線にて囲む対象要素81a)も、ステップS228において、現在の閾値を割り当てるべき対象要素81aの候補に含められる。すなわち、決定済み要素82の8近傍の要素81に隣接する対象要素81aも、閾値が割り当てられた場合に、当該決定済み要素82の近傍に位置する決定済み要素82となる。これらの決定済み要素82に対応する印刷画像のドットも、1つのドットの塊を形成するといえる。
図7中のステップS221における対象要素81aの設定、および、ステップS222における複数の周期性領域83の設定は、どちらが先に行われてもよい。また、対象要素81aおよび周期性領域83の設定は必ずしも明示的に行われる必要はなく、閾値を割り当てるべき要素81を特定する演算において、対象要素81aおよび周期性領域83が考慮されるのみであってもよい。この場合も、対象要素81aの設定、および、複数の周期性領域83の設定が実質的に行われているといえる。
ハイライト側閾値割当処理の後、閾値が割り当てられていない残りの要素81に対して、残りの閾値を割り当てる処理では、必ずしも全ての決定済み要素82に対する距離が最大となる要素81が特定される必要はなく、他の手法により、閾値が割り当てられる要素81が特定されてもよい。
複数の色成分の閾値マトリクス8を生成する際に、第1色成分の閾値マトリクス8の生成時における複数の周期性領域83の形状または大きさが、第2色成分の閾値マトリクス8の生成時と相違してもよい。この場合も、第1色成分の閾値マトリクス8と第2色成分の閾値マトリクス8とを相違させ、印刷画像において濃度ムラ等が発生することを抑制することができる。
複数の色成分(例えば、K、C、M、Y)の閾値マトリクスにおいて、一部の色成分の閾値マトリクスが、FMスクリーン用の閾値マトリクス等、他の種類の閾値マトリクスであってもよい。
上記閾値マトリクス8は、電子写真方式の印刷装置や、オフセット印刷等に用いられるCTP(Computer To Plate)用の製版装置等、印刷画像の形成に係る他の装置にて用いられてもよい。当該他の装置においても、閾値マトリクス8を用いることにより、印刷画像のハイライト領域におけるドット同士の重なりを緩和して粒状性を改善するとともに、ハイライト側の階調変化において濃度を効率よく変化させることができる。
上記実施の形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わされてよい。
4 本体制御部
5 コンピュータ
8 閾値マトリクス
42 マトリクス記憶部
43 比較器
60 平網画像
62 ドット
70 元画像
80 マトリクス空間
81 要素
81a 対象要素
82 決定済み要素
83 周期性領域
900 プログラム
S11~S15,S21~S24,S221~S228,S231~S234,S241~S244 ステップ

Claims (10)

  1. 多階調の元画像を網点化する際に前記元画像と比較される閾値マトリクスを生成する閾値マトリクス生成方法であって、
    a)行方向および列方向に配列された要素の集合であるマトリクス空間を準備する工程と、
    b)前記マトリクス空間において、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の要素を含む複数の周期性領域を設定する工程と、
    c)少なくとも各周期性領域において、前記行方向および前記列方向に1つ置きに存在する要素を対象要素として設定する工程と、
    d)前記複数の周期性領域に含まれる対象要素に対して、最もハイライト側の閾値から所定の切替閾値までの閾値を順に割り当てる工程と、
    e)前記d)工程の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素に対して、残りの閾値を順に割り当てる工程と、
    を備え、
    閾値が割り当てられた要素を決定済み要素として、前記d)工程において各閾値を割り当てる際に、前記複数の周期性領域における決定済み要素の個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各決定済み要素がいずれかの決定済み要素の近傍に位置する条件の下で、前記元画像の網点化時の前記閾値マトリクスの反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる対象要素が前記複数の周期性領域内において特定されて前記各閾値が割り当てられることを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
  2. 請求項1に記載の閾値マトリクス生成方法であって、
    前記d)工程において、いずれかの決定済み要素に隣接する対象要素が特定され、閾値が割り当てられることを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
  3. 請求項1または2に記載の閾値マトリクス生成方法であって、
    前記e)工程において各閾値を割り当てる際に、前記元画像の網点化時の前記閾値マトリクスの反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる要素が特定されて前記各閾値が割り当てられることを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
  4. 請求項3に記載の閾値マトリクス生成方法であって、
    前記c)工程において、前記マトリクス空間にて前記行方向および前記列方向に1つ置きに存在する要素が対象要素として設定され、
    前記e)工程が、
    e1)前記残りの要素のうち対象要素に対して前記切替閾値の次の閾値から他の切替閾値までの閾値を順に割り当てる工程と、
    e2)前記e1)工程の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素に対して、前記他の切替閾値の次の閾値から最もシャドウ側の閾値までの閾値を順に割り当てる工程と、
    を備えることを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の閾値マトリクス生成方法であって、
    前記a)ないしe)工程を繰り返すことにより、第1色成分の閾値マトリクスおよび第2色成分の閾値マトリクスが生成され、
    前記第1色成分の閾値マトリクスの生成時における前記d)工程において前記最もハイライト側の閾値が最初に割り当てられる対象要素の位置が、前記第2色成分の閾値マトリクスの生成時と相違することを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1つに記載の閾値マトリクス生成方法であって、
    前記a)ないしe)工程を繰り返すことにより、第1色成分の閾値マトリクスおよび第2色成分の閾値マトリクスが生成され、
    前記第1色成分の閾値マトリクスの生成時における前記複数の周期性領域の配置、形状または大きさが、前記第2色成分の閾値マトリクスの生成時と相違することを特徴とする閾値マトリクス生成方法。
  7. 画像データを生成する画像データ生成方法であって、
    請求項1ないし6のいずれか1つに記載の閾値マトリクス生成方法にて生成された閾値マトリクスを準備する工程と、
    多階調の元画像と前記閾値マトリクスとを比較することにより、前記元画像を網点化した網点画像データを生成する工程と、
    を備えることを特徴とする画像データ生成方法。
  8. 多階調の元画像を網点化する際に前記元画像と比較される閾値マトリクスを、コンピュータに生成させるプログラムであって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、
    a)行方向および列方向に配列された要素の集合であるマトリクス空間を準備する工程と、
    b)前記マトリクス空間において、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の要素を含む複数の周期性領域を設定する工程と、
    c)少なくとも各周期性領域において、前記行方向および前記列方向に1つ置きに存在する要素を対象要素として設定する工程と、
    d)前記複数の周期性領域に含まれる対象要素に対して、最もハイライト側の閾値から所定の切替閾値までの閾値を順に割り当てる工程と、
    e)前記d)工程の後に、閾値が割り当てられていない残りの要素に対して、残りの閾値を順に割り当てる工程と、
    を実行させ、
    閾値が割り当てられた要素を決定済み要素として、前記d)工程において各閾値を割り当てる際に、前記複数の周期性領域における決定済み要素の個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各決定済み要素がいずれかの決定済み要素の近傍に位置する条件の下で、前記元画像の網点化時の前記閾値マトリクスの反復適用を考慮しつつ、全ての決定済み要素に対する距離が最大となる対象要素が前記複数の周期性領域内において特定されて前記各閾値が割り当てられることを特徴とするプログラム。
  9. 多階調の元画像を網点化する際に前記元画像と比較される閾値マトリクスであって、
    最もハイライト側の階調値から所定の切替階調値までの複数の平網画像を生成した場合に、前記複数の平網画像において、周期的に配置されるとともに均一に分布し、それぞれが複数の画素を含む複数の周期性領域における、行方向および列方向に1つ置きに存在する対象画素にのみドットが形成され、
    前記複数の平網画像における一の階調値の平網画像から次の階調値の平網画像においてドットが追加される位置が、各平網画像において、前記複数の周期性領域におけるドットの個数が略同じとなり、かつ、各周期性領域において各ドットがいずれかのドットの近傍に位置する条件の下で、全ての既存のドットに対する距離が最大となる対象画素であることを特徴とする閾値マトリクス。
  10. 画像データを生成する画像データ生成装置であって、
    請求項9に記載の閾値マトリクスを記憶するマトリクス記憶部と、
    多階調の元画像と前記閾値マトリクスとを比較することにより、前記元画像を網点化した網点画像データを生成する画像データ生成部と、
    を備えることを特徴とする画像データ生成装置。
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