JP5953244B2 - 画像形成装置、方法、プログラム及び画像形成物 - Google Patents

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Description

この発明は、複数のドットサイズが混在する各ドットからなる画像を形成する画像形成装置、方法、プログラム及び画像形成物に関する。
近時、インクジェット技術の飛躍的進歩に伴い、インクジェット方式の画像形成装置による高速・高画質を両立したカラー大判印刷が可能になりつつある。この装置は、特にサイン・ディスプレイ用途において幅広い分野で用いられ、例えば、店頭POP(Point Of Purchase)や壁面ポスター、屋外広告・看板等の印刷にも適用可能である。
このインクジェット方式では、記録媒体上に複数種のインク(例えばCMYKインク)の液滴を吐出して多数のドットを形成することで、印刷物を得ることができる。例えば、サイズが異なるドットを用いて画像を形成する場合、演算処理量の低減及び高画質化を両立し得るハーフトーン技術が種々提案されている。
特許文献1では、閾値マトリクスを用いた2値化処理の結果、オン状態である画素に関して、その対応位置での閾値の大きさに応じてドットサイズを決定する方法が提案されている。より詳細には、大、中、小ドットの個数がそれぞれ指定された場合、閾値(順序値)が小さい順に、大きい方のドットサイズを順次割り付ける手法が記載されている。
特許第4375050号公報(請求項1、[0152]〜[0155]、図26等)
従来から、この種の画像形成装置において、ドットの分散性・不規則性を高めることで視認性の向上を図ろうとするハーフトーン設計が行われてきた。この設計思想は、記録媒体の幅方向に沿って配列された複数のノズルを備える記録ヘッド(以下、ラインヘッド)を使用するシングルパス方式にも適用され得る。
ところで、本発明者の鋭意検討によれば、上記の設計思想とは対照的に、例えば低〜中濃度階調域にてドットを積極的に凝集させることで、シングルパス方式に特有の筋むらに対する頑健性が高くなることを見出した。この「特有の筋むら」は、何らかの変動要因により、各ノズルからの液滴の着弾位置が目標位置から記録媒体の幅方向にずれる結果、その搬送方向に延在する濃い又は淡い筋むらである。
そこで、一例として、特許文献1記載の手法にいわゆる凝集型の閾値マトリクスを適用する場合、ドットサイズ毎に各ドットが凝集されたドット画像2(図20A参照)あるいはドット画像4(図20B参照)が得られる。しかし、ドットサイズ毎のドットクラスタの規模が大きくなるため、それらの形状は観察者によって知覚され易くなり、その結果、画像のノイズ・粒状感が悪化するという問題があった。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、複数のドットサイズを有する各ドットを凝集的に配置させた場合であっても、画像のノイズ・粒状感を抑制可能な画像形成装置、方法、プログラム及び画像形成物を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、複数のドットサイズが混在する各ドットからなる画像を形成する画像形成装置であって、上記画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことで上記各ドットの状態を示すドット画像信号を生成するハーフトーン処理部を備え、上記連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合、2つ以上の上記ドットサイズを有する上記各ドットの凝集的な配置により、上記ドット画像信号が表すドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、各上記ドット凝集部位は、少なくとも1つの上記ドットサイズを有する上記各ドットの非凝集的な配置によって形成されていることを特徴とする。
このように、2つ以上のドットサイズを有する各ドットの凝集的な配置により、ドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、各上記ドット凝集部位は、少なくとも1つの上記ドットサイズを有する上記各ドットの非凝集的な配置によって形成されるようにしたので、少なくとも1つのドットサイズにおけるドットクラスタの規模が小さくなり、それぞれの形状は観察者によって知覚されにくくなる。これにより、複数のドットサイズを有する各ドットを凝集的に配置させた場合であっても、画像のノイズ・粒状感を抑制できる。
また、上記凝集的な配置は、それぞれの最近接位置で隣接して上記各ドットが寄り集まっている配置であり、上記非凝集的な配置は、上記最近接位置の次に近い次近接位置で隣接して上記各ドットが寄り集まっている半凝集的な配置、及び/又は、上記次近接位置よりも遠い位置に上記各ドットがそれぞれ存在する分散的な配置であることが好ましい。
また、各上記ドット凝集部位は、上記ドットサイズが最も大きい上記各ドットの上記分散的な配置によって形成されていることが好ましい。
また、各上記ドット凝集部位は、上記ドットサイズが最も小さい上記各ドットの上記凝集的な配置によって形成されていることが好ましい。
また、各上記ドット凝集部位の中で、上記ドットサイズが小さいほど凝集性が高くなり、且つ、上記ドットサイズが大きいほど上記凝集性が低くなるように上記各ドットが配置されていることが好ましい。
また、上記凝集性は、上記ドット画像にて特定の上記ドットサイズを有する上記各ドットの有無に関して、2値で表現する2値画像に対するパワースペクトルに基づいて定義され、上記ドット画像の中で、上記ドットサイズが小さいほど上記パワースペクトルの最大値に相当する空間周波数が低くなり、且つ、上記ドットサイズが大きいほど上記空間周波数が高くなるように上記各ドットが配置されていることが好ましい。
また、上記凝集性は、上記ドット画像にて特定の上記ドットサイズを有する上記各ドットの有無に関して、2値で表現する2値画像に対するパワースペクトルに基づいて定義され、上記ドット画像の中で、上記ドットサイズが小さいほど上記パワースペクトルの重心に相当する空間周波数が低くなり、且つ、上記ドットサイズが大きいほど上記空間周波数が高くなるように上記各ドットが配置されていることが好ましい。
また、複数の上記ドットサイズを有する上記各ドットを記録媒体上に形成する記録ヘッドと、上記記録ヘッドに対して上記記録媒体を相対移動させた状態下、上記ハーフトーン処理部により生成された上記ドット画像信号に基づいて、上記各ドットを順次形成させるように上記記録ヘッドを制御するヘッド駆動回路とを更に備えることが好ましい。
本発明に係る画像形成方法は、複数のドットサイズが混在する各ドットからなる画像を形成するための装置を用いた方法であって、上記画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことで上記各ドットの状態を示すドット画像信号を生成する処理ステップを備え、上記連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合、2つ以上の上記ドットサイズを有する上記各ドットの凝集的な配置により、上記ドット画像信号が表すドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、各上記ドット凝集部位は、少なくとも1つの上記ドットサイズを有する各ドットの非凝集的な配置によって形成されていることを特徴とする。
本発明に係るプログラムは、複数のドットサイズが混在する各ドットからなる画像を形成する画像形成装置に、上記画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことで上記各ドットの状態を示すドット画像信号を生成する処理ステップを実行させ、上記連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合、2つ以上の上記ドットサイズを有する上記各ドットの凝集的な配置により、上記ドット画像信号が表すドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、各上記ドット凝集部位は、少なくとも1つの上記ドットサイズを有する各ドットの非凝集的な配置によって形成されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成物は、上記したいずれかの画像形成装置を用いて、上記記録媒体上に上記画像が形成されたことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置、方法、プログラム及び画像形成物によれば、2つ以上のドットサイズを有する各ドットの凝集的な配置により、ドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、各上記ドット凝集部位は、少なくとも1つの上記ドットサイズを有する上記各ドットの非凝集的な配置によって形成されるようにしたので、少なくとも1つのドットサイズにおけるドットクラスタの規模が小さくなり、それぞれの形状は観察者によって知覚されにくくなる。これにより、複数のドットサイズを有する各ドットを凝集的に配置させた場合であっても、画像のノイズ・粒状感を抑制できる。
図1A及び図1Bは、この実施形態に係る画像形成方法を用いてそれぞれ形成された、ドット画像の概略平面図である。 図1Aに示すドット画像の部分拡大図である。 この実施形態に係る画像形成方法を実現するための主要な構成を示す概略ブロック図である。 図3に示すハーフトーン処理部の機能ブロック図である。 図5Aは、閾値マトリクスの各閾値を示す模式図である。図5Bは、組織的ディザ法によるハーフトーン処理の第1説明図である。 組織的ディザ法によるハーフトーン処理の第2説明図である。 異なる種類の閾値マトリクスを用いて生成された、階調レベル毎のドットパターンを可視化した模式図である。 図8Aは、図2のドット画像におけるドットの配置位置を示す模式図である。図8Bは、図2のドット画像における「小サイズ」のドットの配置位置を示す模式図である。図8Cは、図2のドット画像における「大サイズ」のドットの配置位置を示す模式図である。 別の一例のドット画像の概略平面図である。 図10Aは、比較例に係るドット画像の概略平面図である。図10Bは、この実施形態に係るドット画像の概略平面図である。 図11Aは、図1A及び図20Aの各ドット画像に共通するドットの配置位置を示すドットパターンである。図11Bは、図1Aのドット画像における「小サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。図11Cは、図1Aのドット画像における「大サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。 図12Aは、図20Aのドット画像における「小サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。図12Bは、図20Aのドット画像における「大サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。 図13Aは、図11A〜図11Cの各ドットパターンに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。図13Bは、図11A、図12A及び図12Bの各ドットパターンに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。 図14Aは、図1B及び図20Bの各ドット画像に共通するドットの配置位置を示すドットパターンである。図14Bは、図1Bのドット画像における「小サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。図14Cは、図1Bのドット画像における「大サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。 図15Aは、図20Bのドット画像における「小サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。図15Bは、図20Bのドット画像における「大サイズ」のドットの配置位置を示すドットパターンである。 図16Aは、図14A〜図14Cの各ドットパターンに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。図16Bは、図14A、図15A及び図15Bの各ドットパターンに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。 図17Aは、各パワースペクトルのピーク周波数を表すグラフである。図17Bは、各パワースペクトルの重心周波数を表すグラフである。 画像形成装置の構成を表す断面側面図である。 図18に示す画像形成装置のシステム構成を表す電気的なブロック図である。 図20A及び図20Bは、従来技術に係る画像形成方法を用いてそれぞれ形成された、ドット画像の概略平面図である。
以下、本発明に係る画像形成方法について、それを実施する画像形成装置、プログラム及び画像形成物との関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。本明細書において、画像を形成することを「印刷」又は「印字」という場合がある。
[ドット画像10、12の形状的特徴]
図1A及び図1Bは、この実施形態に係る画像形成方法を用いてそれぞれ形成された、ドット画像10、12の概略平面図である。ドット画像10、12はいずれも、2種類のサイズ(以下、ドットサイズともいう)を有する同色の各ドット14(図2)で構成されている。なお、図示の便宜上、ドット14の有無及びドットサイズの種類の違いを濃淡パターンで表記している。
図1Aに示すドット画像10は、隣接するAM(Amplitude Modulation)網点が相互に連結された形状を有している。図1Bのドット画像12は、隣接するFM(Frequency Modulation)網点が相互に連結された形状を有している。なお、ドット画像10、12はいずれも、微視的に異なる濃度を有する一方、巨視的に略均一の濃度を有する平網画像(ハーフトーンべた画像)である。
図2は、図1Aに示すドット画像10の部分拡大図である。ドット画像10は、概略正方形状であるドット凝集部位16が市松状(チェック柄)に配されてなる。各ドット凝集部位16は、凝集的に配置された各ドット14で構成されている。
各ドット14は、2種類のドットサイズ、具体的には「大サイズ」のドット14L、又は「小サイズ」のドット14Sのうちのいずれかに分類される。ドット凝集部位16毎、ドットサイズ毎に注目すると、「小サイズ」のドット14Sは凝集的に配置されていると共に、「大サイズ」のドット14Lは非凝集的(換言すれば、後述する「半凝集的」)に配置されている。
ここで、本明細書中における「凝集的(な配置)」とは、それぞれの最近接位置で隣接して各ドット14が寄り集まっている配置を意味する。第1及び第2の方向に沿って配列された矩形格子の例において、「凝集的」とは、上記した第1の方向及び/又は第2の方向に沿って、各ドット14が連結した配置形態に相当する。
一方、本明細書における「非凝集的」とは「凝集的」でないことを意味し、「半凝集的」及び/又は「分散的」を含む概念である。ここで、「半凝集的(な配置)」とは、最近接位置の次に近い位置(すなわち次近接位置)で隣接して各ドット14が寄り集まっている配置を意味する。二次元的に配列された矩形格子の例において、「半凝集的」とは、図2例に示すように、各ドット14Lが市松状に連結した配置形態に相当する。また、「分散的(な配置)」とは、次近接位置よりも遠い位置に各ドット14が存在する配置を意味する。
本図では、各ドット凝集部位16は、ドット画像10の全領域のうちの一部の領域に形成されている。以下、ドット14が存在しない残余の部位を「無印字部位17」と称する。このように、ドットサイズの存在比率のみならず、無印字部位17の面積比率を種々変化させることで、ドット画像10上での巨視的な濃度階調を表現できる。なお、各ドット凝集部位16(図1A参照)は略同じサイズであって規則的に形成されてもよいし、各ドット凝集部位18(図1B参照)は異なったサイズであって不規則的に形成されてもよい。
[画像処理部20の構成及び動作]
図3は、この実施形態に係る画像形成方法を実現するための主要な構成を示す概略ブロック図である。
本発明の中核をなす画像処理部20は、複数のドット14(図2参照)からなるカラー画像又はモノクロ画像を用紙22(記録媒体)上に形成するための制御信号を生成すると共に、当該制御信号をヘッドドライバ24(ヘッド駆動回路)側に供給する。この制御信号は、少なくとも1つ(本図例では4つ)の記録ヘッド26に液滴28を吐出させる信号に相当する。
各記録ヘッド26は、例えば、X方向に沿って配列された複数のノズルを有するラインヘッドである。各記録ヘッド26は、複数のドットサイズを有する各ドット14を用紙22上に形成可能である。ドットサイズを制御する手法として、液滴28の吐出量を制御する手法と、液滴28の吐出速度を制御する手法が挙げられる。例えば、液滴28の吐出速度を一定にしつつその吐出量を増加することで、ドットサイズの大径化が実現できる。以下、この実施形態では、各記録ヘッド26は、2種類のドットサイズ、「大サイズ」のドット14L及び「小サイズ」のドット14Sをそれぞれ形成可能であると想定する。
画像処理部20は、解像度変換部30、分版処理部32、及びハーフトーン処理部34を基本的に備える。以下、画像処理部20の動作の概略について説明する。ここで、画像処理部20に入力される画像信号(以下、入力画像信号)は、複数のカラーチャンネルからなる連続調データである。例えば、8ビット(1画素当り256階調)RGBのTIFF形式データであってもよい。
<1.解像度変換部30の動作説明>
解像度変換部30は、画像サイズを拡大又は縮小する画像拡縮処理を用いて、入力画像信号の解像度を、画像形成装置100(図18及び図19)に応じた解像度に変換する。ここで得られる第1中間画像信号は、入力画像信号とデータ定義は同一であるが、データサイズが異なっている。この画像拡縮処理には、補間演算を含む公知のアルゴリズムを種々適用してもよい。
<2.分版処理部32の動作説明>
分版処理部32は、解像度変換部30から取得した第1中間画像信号を、画像形成装置100で取り扱うデバイス色信号に変換する。具体的には、分版処理部32は、記憶された複数の分版テーブルのうち1つを読み出し参照することで、RGB色信号からCMYK色信号に変換する。濃色及び淡色を分版する濃淡テーブルが分版テーブルに含まれる場合、分版処理部32は更に、特定のカラーチャンネル(例えば、シアン・マゼンタ)のデバイス色信号を、その同系色のカラーチャンネル毎の信号に分解(分版)する。
ここで得られる第2中間画像信号は、連続調のデバイス色信号(連続調画像信号;図4参照)に相当する。例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び黒(K)の4つのカラーチャンネル毎のデバイス色信号にそれぞれ分版される。
<3.ハーフトーン処理部34の動作説明>
ハーフトーン処理部34は、分版処理部32から取得した第2中間画像信号に対してハーフトーン処理を施すことでドット14(図2)の状態を示す画像信号(以下、ドット画像信号)に変換する。このドット画像信号は、吐出動作の有無(オン・オフ)又は液滴28の吐出量を時系列的に制御する色毎の多値データである。例えば、多値レベル「0」はオフ状態を表し、多値レベル「1」はオン状態(小サイズ)を表し、多値レベル「2」はオン状態(大サイズ)を表す。
その後、画像処理部20は、所望の画像処理をすべて完了し制御信号を生成した後、ヘッドドライバ24側に供給する。そして、各記録ヘッド26は、ヘッドドライバ24を介した吐出制御に従って液滴28を吐出する。この吐出動作に合わせて用紙22を矢印Y方向に順次搬送することで、用紙22上に所望の画像(すなわち、ドット画像10等)が形成され、画像形成物Pを得る。
[ハーフトーン処理部34の構成及び動作]
図4は、図3に示すハーフトーン処理部34の機能ブロック図である。このハーフトーン処理部34は、部分領域抽出部36、組み合わせ選択部38、データ格納部40、ドットサイズ決定部46、及び画像統合部52から構成される。本図例では、データ格納部40には、複数種類の閾値マトリクス42、及び少なくとも1種類の区分情報44がそれぞれ格納されている。また、ドットサイズ決定部46は、2値化処理部48及びコード変換部50を備えている。
図5Aは、閾値マトリクス42の各閾値を示す模式図である。閾値マトリクス42は、行方向、列方向にそれぞれ5個の計25個の行列要素54から構成される。各行列要素54での閾値は、「1から25まで」の範囲内にある整数のいずれかであり、互いに重複しない値を取っている。すなわち、連続調画像信号に対して、閾値マトリクス42を用いた組織的ディザ法を施すことで、26個の階調レベルを表現可能である。
図5Bは、組織的ディザ法によるハーフトーン処理の第1説明図である。矩形状の画像領域56内には、複数の画素58が二次元的に配置されている。この実施形態では、画像領域56を有する連続調画像信号に対して、閾値マトリクス42を順次作用することでハーフトーン処理を実行する。
<1.部分領域抽出部36の動作説明>
部分領域抽出部36は、連続調画像信号が表す画像領域56(図5B)の一部である部分領域60(同図)を順次抽出する。そして、部分領域抽出部36は、部分領域60を表す部分画像を、組み合わせ選択部38及びドットサイズ決定部46にそれぞれ供給する。
<2.組み合わせ選択部38の動作説明>
組み合わせ選択部38は、部分画像が表す階調レベルに応じて、データ格納部40に格納されたデータ群の中から2つ以上の組み合わせを選択する。この階調レベルは、部分領域60内に存在する1つの画素58の画素値、及び/又は複数の画素58の画素値の統計量から特定される。ここで、選択された組み合わせの中には、少なくとも2種類の閾値マトリクス42が含まれる。
図7は、異なる種類の閾値マトリクス42を用いて生成された、階調レベル毎のドットパターンを可視化した模式図である。各ドットパターンの階調レベル(網%)は、左側から順に4%、8%、16%、32%、50%である。
本図の上段は、ドット凝集型(典型的なAM網)である閾値マトリクス42を用いた処理結果に相当する。本図の下段は、局所的なドット分散型(グリーンノイズ型)である閾値マトリクス42を用いた処理結果に相当する。なお、これらの閾値マトリクス42は、網%が50〜100%の範囲において閾値の配置が一致するので、生成されるドットパターンも一致する。
<3.ドットサイズ決定部46の動作説明>
ドットサイズ決定部46は、抽出された部分領域60内に存在する画素58毎に、ドット14の状態(有無及びドットサイズ)を決定する。
[1]先ず、2値化処理部48は、部分領域抽出部36から供給された部分画像に対して、閾値マトリクス42を用いた2値化処理を施す。
図6は、組織的ディザ法によるハーフトーン処理の第2説明図である。一例として、ベイヤー型の閾値マトリクス42(マスクパターン)を用いた2値化の概念を示す。連続調画像信号における各アドレスと、閾値マトリクス42の各行列要素54とを対応付ける。そして、着目する画素58での画素値と、着目する行列要素54での閾値との大小関係をそれぞれ比較し、画素値の方が小さい場合には「0(オフ状態)」を割り当て、それ以外の場合には「1(オン状態)」を割り当てる。このようにして、画像信号の階調数は、多値から2値に変換される。
[2]次いで、コード変換部50は、オン状態である画素58の位置に対応する閾値についての、複数の区分の属否を判別する。ここで、区分情報44は、閾値マトリクス42にて網羅される閾値の全範囲を複数の区分に分類するための情報である。例えば、区分情報44として、境界値のセット「9」及び「21」が与えられた場合、閾値の全範囲は、「1から9まで」の区分、「10から21まで」の区分、及び「22から25まで」の区分にそれぞれ分類される。
[3]次いで、コード変換部50は、組み合わせ選択部38により選択された組み合わせ毎に、上記した区分の属否を判別する。その後、コード変換部50は、2つ以上の区分の属否の組み合わせに応じて、各画素58におけるドットサイズを決定する。特に、複数種類の閾値マトリクス42を種々組み合わせることで、2つ以上の異なるディザリング特性を折衷させたドット14の分布特性を実現できる。
[4]ハーフトーン処理部34は、上記した[1]〜[3]の各工程を順次繰り返し、画像領域56からすべての部分領域60を抽出することで、部分領域60内に存在するすべての画素58に対してドットサイズを決定する。
<4.画像統合部52の動作説明>
画像統合部52は、逐次得られた部分画像を統合することで、ドット画像信号を生成する。具体的には、図5Bに示す画像領域56及び部分領域60の間の位置関係を保つように、ドット14の状態に対応付けられた多値データ(例えば、3値データ)をそれぞれ配置する。
[処理結果の一例]
このように、ハーフトーン処理部34は、画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことで、ドット14の状態を示すドット画像信号を生成する。以下、連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合のドット画像信号の特徴について、図8A〜図8Cを参照しながら説明する。
ドット画像信号が表す画像領域62は、画像領域56(図5B)と同一の画像サイズを有する。説明の便宜のため、図8A〜図8Cでは、画像領域62の一部を図示している。
図8Aに示すように、ハッチングを付した箇所は、画素値が「0」でない画素64の位置を表している。すなわち、凝集的に配置された各画素64は、図2に示すドット凝集部位16の存在を示す。
図8Bに示すように、ハッチングを付した箇所は、画素値が「1」である画素64の位置を表している。すなわち、凝集的に配置された各画素64は、図2に示す「小サイズ」のドット14Sの存在を示す。
図8Cに示すように、ハッチングを付した箇所は、画素値が「2」である画素64の位置を表している。すなわち、分散的に配置された各画素64は、図2に示す「大サイズ」のドット14Lの存在を示す。
その後、画像処理部20は、所望の画像処理をすべて完了し制御信号を生成した後、ヘッドドライバ24側に供給する。そして、各記録ヘッド26は、ヘッドドライバ24を介した吐出制御に従って液滴28を吐出する。この吐出動作に合わせて用紙22を矢印Y方向に順次搬送することで、用紙22上に所望の画像(図1Aのドット画像10)が形成される。
なお、ハーフトーン処理部34での処理内容を適宜変更することで、図1Bのドット画像12を含む種々の形態のドット画像を、用紙22上に形成可能であることは言うまでもない。
[処理結果の別例]
続いて、この画像処理結果の別例について、図9〜図10Bを参照しながら説明する。
図9は、別の一例のドット画像66の概略平面図である。本図では、図1A及び図1Bと同様に、ドット14の有無及びドットサイズの種類の違いを濃淡パターンで表記している。より詳細には、濃色の部位は「大サイズ」、淡色の部位は「小サイズ」、残余の部位は「オフ状態(ドット無)」をそれぞれ表す。
図9に示すドット画像66は、概略正方形状であるドット凝集部位68が市松状(チェック柄)に配されてなる。ドット凝集部位68毎に着目すると、「小サイズ」のドット14S(図2)は半凝集的に配置されていると共に、「大サイズ」のドット14L(図2)は半凝集的に配置されている。このように、ドット凝集部位68の中で、複数のドットサイズを有する各ドット14が非凝集的に配置されていてもよい。
次いで、3種類のドットサイズ、「大サイズ」、「中サイズ」及び「小サイズ」の各ドット14を形成する場合を例に挙げて、図10A及び図10Bを参照しながら説明する。
ドット画像6(図10A)及びドット画像70(図10B)はいずれも、正方形状の網点が規則的に配置されてなる。また、ドット画像6、70の中で4段階の濃淡で表現した部位は、濃い順に、「大サイズ」、「中サイズ」、「小サイズ」及び「オフ状態」にそれぞれ対応する。
図10Aは、比較例に係るドット画像6の概略平面図である。このドット画像6は、特許第4375050号公報に記載された手法に、図5Aに示す閾値マトリクス42を適用することで得られた画像である。本図から理解されるように、ドット凝集部位8の中で、「大サイズ」、「中サイズ」及び「小サイズ」がいずれも凝集的に配置されている。この場合、ドットサイズ毎のドットクラスタの規模が大きくなるため、それらの形状は観察者によって知覚され易くなり、その結果、画像のノイズ・粒状感が悪化する。
図10Bは、この実施形態に係るドット画像70の概略平面図である。本図から理解されるように、ドット凝集部位72の中で、「中サイズ」及び「小サイズ」がいずれも凝集的に配置される一方、「大サイズ」が分散的に配置されている。換言すれば、ドット凝集部位72は、ドットサイズが最も大きい「大サイズ」の各ドット14の分散的な配置によって形成されると共に、ドットサイズが最も小さい「小サイズ」の各ドット14の凝集的な配置によって形成されている。
ラインヘッドである記録ヘッド26(図3)を使用するシングルパス方式において、例えば、低〜中濃度階調域にて各ドット14(図2)を積極的に凝集させることで、シングルパス方式に特有の筋むらに対する頑健性が高くなる。これに対して、図10B例のように、ドットサイズが小さいほど凝集性が高くなり、且つ、ドットサイズが大きいほど凝集性が低くなるように各ドット14が配置されていることで、大規模化が起こり易い方のドットクラスタをダウンサイジング可能であり、画像の粒状・ノイズ感を一層抑制できる。
[ドット画像10、12の数理的特徴]
続いて、ドット画像10、12(図1A及び図1B参照)の数理的特徴について、図11A〜図17Bを参照しながら説明する。ここで、ドット画像10、12等は、画像の形成に供されるドット画像信号であってもよいし、実際に形成された画像をスキャナ装置等で読み取って得た画像信号であってもよい。
<AM型の網点画像の例>
図11A〜図12Bは、いわゆるAM型の網点画像を形成する各ドット14(図2参照)の配置位置を模式的に示している。
図11Aは、図1A及び図20Aの各ドット画像10、2に共通するドット14(図2)の配置位置を示すドットパターン80である。このドットパターン80は、図8Aに示す画像領域62のうち、ハッチングを付した画素64を黒色(オン)で表現する2値画像に相当する。
図11Bは、図1Aのドット画像10における「小サイズ」のドット14S(図2)の配置位置を示すドットパターン10aである。このドットパターン10aは、図8Bに示す画像領域62のうち、ハッチングを付した画素64を黒色(オン)で表現する2値画像に相当する。ドットパターン10aの形態から理解されるように、「小サイズ」の各ドット14Sは凝集的に(又は、部分的に半凝集的に)配置されている。
図11Cは、図1Aのドット画像10における「大サイズ」のドット14L(図2)の配置位置を示すドットパターン10bである。このドットパターン10bは、図8Cに示す画像領域62のうち、ハッチングを付した画素64を黒色(オン)で表現する2値画像に相当する。ドットパターン10bの形態から理解されるように、「大サイズ」の各ドット14Lは半凝集的に配置されている。
図12Aは、図20Aのドット画像2における「小サイズ」のドット14S(図2)の配置位置を示すドットパターン2aである。ドットパターン2aの形態から理解されるように、「小サイズ」の各ドット14Sは凝集的に配置されている。
図12Bは、図20Aのドット画像2における「大サイズ」のドット14L(図2)の配置位置を示すドットパターン2bである。ドットパターン2bの形態から理解されるように、「大サイズ」の各ドット14Lは凝集的に配置されている。
続いて、ドット画像10、12のパワースペクトル(以下、単にスペクトルともいう)の特徴について説明する。ここでは、ドット画像10等にて特定のドットサイズを有する各ドット14の有無に関して、2値で表現する2値画像に対するパワースペクトルに基づいて、ドット14の凝集性を定義する。
図13Aは、図11A〜図11Cの各ドットパターン80、10a、10bに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。グラフの横軸は正規化された空間周波数であり、グラフの縦軸は正規化されたスペクトル強度である。
横軸の各値は、ゼロ周波数が「0」に、ナイキスト周波数が「1」にそれぞれ対応するように線形的に正規化されている。縦軸の各値は、空間周波数にわたるパワースペクトルの積分値が1になるように線形的に正規化されている。この横軸及び縦軸の定義は、後述する図13B、図16A及び図16Bについても同様である。
太い実線のグラフ(「凝集部位」に相当する)は、ドットパターン80(図11A)のスペクトル強度を示している。このグラフは、空間周波数が0.21及び0.48の周辺にて2つの大きなピークを有する。
破線のグラフ(「小サイズ」に相当する)は、ドットパターン10a(図11B)のスペクトル強度を示している。このグラフは、「凝集部位」と略同じ空間周波数(0.21及び0.48の周辺)にて、「凝集部位」よりも値が若干小さい2つのピークを有している。また、このグラフは、空間周波数が0.80の周辺にて1つのピークを更に有する。
細い実線のグラフ(「大サイズ」に相当する)は、ドットパターン10b(図11C)のスペクトル強度を示している。このグラフは、空間周波数が0.80の周辺にて1つの大きなピークを有する。なお、このグラフは、空間周波数が0.21及び0.48の周辺にて2つのピークを有するが、「凝集部位」と比べてその値は遥かに小さい。
図13Bは、図11A、図12A及び図12Bの各ドットパターン80、2a、2bに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。本図から理解されるように、「凝集部位」、「小サイズ」及び「大サイズ」のいずれのグラフも、空間周波数が0.21及び0.48の周辺にて2つの大きなピークを有する。
<FM型の網点画像の例>
図14A〜図15Bは、いわゆるFM型の網点画像を形成する各ドット14(図2参照)の配置位置を模式的に示している。
図14Aは、図1B及び図20Bの各ドット画像12、4に共通するドット14(図2)の配置位置を示すドットパターン82である。
図14Bは、図1Bのドット画像12における「小サイズ」のドット14S(図2)の配置位置を示すドットパターン12aである。ドットパターン12aの形態から理解されるように、「小サイズ」の各ドット14Sは凝集的に(又は、部分的に半凝集的に)配置されている。
図14Cは、図1Bのドット画像12における「大サイズ」のドット14L(図2)の配置位置を示すドットパターン12bである。ドットパターン12bの形態から理解されるように、「大サイズ」の各ドット14Lは半凝集的に配置されている。
図15Aは、図20Bのドット画像4における「小サイズ」のドット14S(図2)の配置位置を示すドットパターン4aである。ドットパターン4aの形態から理解されるように、「小サイズ」の各ドット14Sは凝集的に配置されている。
図15Bは、図20Bのドット画像4における「大サイズ」のドット14L(図2)の配置位置を示すドットパターン4bである。ドットパターン4bの形態から理解されるように、「大サイズ」の各ドット14Lは凝集的に配置されている。
図16Aは、図14A〜図14Cの各ドットパターン82、12a、12bに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。
太い実線のグラフ(「凝集部位」に相当する)は、ドットパターン82(図14A)のスペクトル強度を示している。このグラフは、空間周波数が0.17の周辺にて1つの大きなピークを有する。
破線のグラフ(「小サイズ」に相当する)は、ドットパターン12a(図14B)のスペクトル強度を示している。このグラフは、「凝集部位」と略同じ空間周波数にて、「凝集部位」よりも値が若干小さい1群のピークを有している。また、このグラフは、空間周波数が0.86の周辺にて幅広のスペクトル成分を更に有する。
細い実線のグラフ(「大サイズ」に相当する)は、ドットパターン12b(図14C)のスペクトル強度を示している。このグラフは、空間周波数が0.86の周辺にて1群の大きなピークを有する。なお、このグラフは、空間周波数が0.17の周辺にて1群のピークを有するが、「凝集部位」と比べてその値は遥かに小さい。
図16Bは、図14A、図15A及び図15Bの各ドットパターン82、4a、4bに対してフーリエ変換を施して得られる、パワースペクトルを表すグラフである。本図から理解されるように、「凝集部位」、「小サイズ」及び「大サイズ」のいずれのグラフも、空間周波数が0.17の周辺にて1つの大きなピークを有する。
<パワースペクトルの特徴>
図17Aは、各パワースペクトルのピーク周波数を表すグラフである。この「ピーク周波数」とは、パワースペクトルの最大値に相当する空間周波数を意味する。
本図及び後述する図17Bにおける「実施例(AM)」及び「実施例(FM)」は、図1Aのドット画像10、図1Bのドット画像12に関する特性をそれぞれ示す。また、本図及び図17Bにおける「比較例(AM)」及び「比較例(FM)」は、図20Aのドット画像2、図20Bのドット画像4に関する特性をそれぞれ示す。
「実施例(AM)」のピーク周波数では、概ね「凝集部位」<「小サイズ」<「大サイズ」の関係を有している。「実施例(FM)」のピーク周波数では、概ね「凝集部位」=「小サイズ」<「大サイズ」の関係を有している。「比較例(AM)」のピーク周波数では、概ね「凝集部位」=「大サイズ」<「小サイズ」の関係を有している。「比較例(FM)」のピーク周波数では、概ね「凝集部位」=「小サイズ」=「大サイズ」の関係を有している。
このように、ドット画像10、12の中で、ドットサイズが小さいほどパワースペクトルの最大値に相当する空間周波数(ピーク周波数)が低くなり、且つ、ドットサイズが大きいほど当該空間周波数が高くなるように各ドット14が配置されている、という特徴を有する。
図17Bは、各パワースペクトルの重心周波数を表すグラフである。この「重心周波数」とは、パワースペクトルの重心(1次モーメントの平均値)に相当する空間周波数を意味する。
「実施例(AM)」及び「実施例(FM)」の重心周波数では、概ね「凝集部位」<「小サイズ」<「大サイズ」の関係を有している。一方、「比較例(AM)」及び「比較例(FM)」の重心周波数では、概ね「凝集部位」=「大サイズ」<「小サイズ」の関係を有している。
このように、ドット画像10、12の中で、ドットサイズが小さいほどパワースペクトルの重心に相当する空間周波数(重心周波数)が低くなり、且つ、ドットサイズが大きいほど当該空間周波数が高くなるように各ドット14が配置されている、という特徴を有する。
<近傍位置のドット属性の特徴>
続いて、ドット画像10、12の近傍位置のドット属性の特徴について説明する。ここでは、ドット画像10等にて、ドット14の近傍位置にそのドットサイズと同じか又はこれよりも大きい別のドット14が存在しない割合に基づいて、ドット14の凝集性を定量化する。上記の近傍位置は4箇所の最近接位置であるとして計算した結果、次の表1に示す結果が得られた。
Figure 0005953244
[この画像形成方法による効果]
この画像形成方法によれば、画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことでドット14の状態を示すドット画像信号を生成するハーフトーン処理部34を備え、連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合、2つ以上のドットサイズを有する各ドット14(ドット14L、14S)の凝集的な配置により、ドット画像信号が表すドット画像10、12、66、70の一部にドット凝集部位16、18、68、72が少なくとも1つ形成される。そして、ドット凝集部位16、18、68、72は、少なくとも1つのドットサイズを有する各ドット14(ドット14L)の非凝集的な配置によって形成されている。
このように、2つ以上のドットサイズを有する各ドット14L、14Sの凝集的な配置により、ドット画像10等の一部にドット凝集部位16等が少なくとも1つ形成され、各ドット凝集部位16等は、少なくとも1つのドットサイズを有する各ドット14Lの非凝集的な配置によって形成されるようにしたので、少なくとも1つのドットサイズにおけるドットクラスタの規模が小さくなり、それぞれの形状は観察者によって知覚されにくくなる。これにより、複数のドットサイズを有する各ドット14を凝集的に配置させた場合であっても、画像のノイズ・粒状感を抑制できる。
[変形例]
(1)上記した実施形態では、ドットサイズは2種類又は3種類であるが、これに限定されることなく4種類以上であってもよい。
(2)上記した実施形態では、CMYK等の色版について特に触れていないが、この差異を考慮してもよい。例えば、閾値マトリクス42及び区分情報44の種類及び組み合わせを、色版によらず同一に選択してもよいし、色版毎に異ならせて選択してもよい。
(3)上記した実施形態では、ハーフトーン処理部34は、組織的ディザ法を用いてドット画像信号を生成しているが、これに限定されることはない。例えば、組織的ディザ法の他、誤差拡散法、濃度パターン法、ランダムドット法等を含む公知のハーフトーン技術を適用することができる。
[画像形成装置100の構成]
続いて、上記した実施形態に係る画像形成方法を実現可能な画像形成装置100について説明する。図18は、画像形成装置100の構成を表す断面側面図である。
画像形成装置100には、用紙22(本図例では、枚葉紙)の搬送方向上流側に、用紙22を給紙搬送する給紙搬送部114が設けられている。この給紙搬送部114の下流側には、用紙22の搬送方向に沿って、用紙22の記録面(以下、画像形成面という。)に処理液を塗布する処理液塗布部116と、前記画像形成面にインクの液滴28(図3)を付着することで画像を形成する画像形成部118と、用紙22上に形成された処理液層のインクを乾燥させるインク乾燥部120と、処理液層の画像を用紙22に定着させる画像定着部122と、画像が定着した用紙22を排出する排出部124とが設けられている。
給紙搬送部114は、用紙22を積載可能に設けられた積載部126と、該積載部126に積載された用紙22を一枚ずつ給紙する給紙部128と、該給紙部128により給紙された用紙22を処理液塗布部116に搬送する搬送部130とを備える。
処理液塗布部116は、回転可能に設けられた処理液塗布ドラム132と、用紙22の画像形成面に処理液を塗布する処理液塗布装置134と、前記処理液を乾燥する処理液乾燥装置136とを備える。これにより、用紙22の画像形成面上に薄膜の処理液層が塗布される。
処理液塗布部116と画像形成部118との間には、回転可能に設けられた第1中間搬送ドラム138が配置されている。第1中間搬送ドラム138の表面に用紙22を保持した状態で該第1中間搬送ドラム138を回転させることにより、処理液塗布部116側から供給された用紙22は、画像形成部118側へ搬送される。
画像形成部118は、回転可能に設けられた画像形成ドラム140(搬送部)と、該画像形成ドラム140により搬送される用紙22に液滴28を吐出するヘッドユニット142とを備えている。ヘッドユニット142は、少なくとも基本色であるY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の記録ヘッド26を備えている。各記録ヘッド26は、画像形成ドラム140の周方向に沿って配列されたラインヘッドである。これにより、用紙22の画像形成面上に塗布された処理液層上に、各色の画像を順次形成させる。なお、この処理液には、インクの溶媒中に分散した色材(顔料)及びラテックス粒子を凝集させる効果を持たせているので、用紙22上での色材流れ等を防止可能である。
画像形成部118とインク乾燥部120との間には、回転可能に設けられた第2中間搬送ドラム146が配置されている。第2中間搬送ドラム146の表面に用紙22を保持した状態で該第2中間搬送ドラム146を回転させることにより、画像形成部118側から供給された用紙22は、インク乾燥部120側へ搬送される。
インク乾燥部120は、回転可能に設けられたインク乾燥ドラム148と、用紙22の処理液層を乾燥する複数の熱風ノズル150と、複数の赤外線ヒータ(ヒータ152)とを備える。これにより、用紙22の処理液層に滞留するインクの溶媒を乾燥させる。
インク乾燥部120と画像定着部122との間には、回転可能に設けられた第3中間搬送ドラム154が配置されている。第3中間搬送ドラム154の表面に用紙22を保持した状態で該第3中間搬送ドラム154を回転させることにより、インク乾燥部120側から供給された用紙22は、画像定着部122側へ搬送される。
画像定着部122には、回転可能に設けられた画像定着ドラム156と、画像定着ドラム156の表面に近接して配置された加熱ローラ158と、該画像定着ドラム156の表面に圧接した状態で配置された定着ローラ160とを備える。これにより、処理液層で凝集するラテックス粒子が加熱・加圧されて溶融し、用紙22上に画像として固定・定着される。
上記した各工程を経て、画像形成面の画像が定着した用紙22は、画像定着ドラム156の回転により、画像定着部122の下流側に設けられた排出部124側へ搬送される。
[画像形成装置100の制御系の説明]
図19は、図18に示す画像形成装置100のシステム構成を表す電気的なブロック図である。画像形成装置100は、ヘッドドライバ24(図3参照)、ヘッドユニット142、ヒータ152(いずれも図18参照)の他、通信インターフェース162と、システムコントローラ164と、画像メモリ166と、ROM168と、モータドライバ170と、モータ172と、ヒータドライバ174と、プリント制御部176(図3の画像処理部20を含む)と、画像バッファメモリ180と、ROM182とを備える。
通信インターフェース162は、ユーザが画像形成装置100に対して画像形成の指示等を行うため等に用いられるホスト装置190とのインターフェース部である。通信インターフェース162にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワーク等のシリアルインターフェース、又はセントロニクス等のパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するための図示しないバッファメモリを搭載してもよい。
ホスト装置190から送出された画像信号は、通信インターフェース162を介して画像形成装置100に取り込まれ、一旦画像メモリ166に記憶される。画像メモリ166は、通信インターフェース162を介して入力された画像信号を記憶する記憶手段であり、システムコントローラ164を通じて情報の読み書きが行われる。画像メモリ166は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスク等の磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ164は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従って画像形成装置100の全体を制御する制御装置として機能すると共に、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ164は、通信インターフェース162、画像メモリ166、モータドライバ170、ヒータドライバ174等の各部を制御する。また、システムコントローラ164は、ホスト装置190との間の通信制御、画像メモリ166及びROM168の読み書き制御等を行う。更に、システムコントローラ164は、用紙搬送系のモータ172、ヒータ152を制御する制御信号を生成する。なお、プリント制御部176に対しては、制御信号の他に、画像メモリ166に記憶された画像信号を送信する。
ROM168には、システムコントローラ164のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されている。画像メモリ166は、画像信号の一時記憶領域として利用されると共に、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ170は、システムコントローラ164からの指示に従って用紙搬送系のモータ172を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ174は、システムコントローラ164からの指示に従ってヒータ152を駆動するドライバである。
一方、プリント制御部176は、CPU及びその周辺回路等から構成され、システムコントローラ164の制御に従い、画像メモリ166内の画像信号から吐出制御用の信号を生成するための各種加工、補正等の処理を行う。画像処理部20は、入力画像信号に対して、ハーフトーン処理を含む画像処理を施すことで、ドット14の形成位置(インクの吐出タイミング)を示すドット画像信号を色版毎に生成する。
プリント制御部176は、画像処理部20で生成されたドット画像信号に基づいてインクの吐出データ(ヘッドユニット142のノズルに対応するアクチュエータの制御信号)を生成するインク吐出データ生成機能と、ヘッドユニット142の各ノズルに対応したアクチュエータを駆動するための駆動信号波形を生成する駆動波形生成機能とを有している。
プリント制御部176にて生成された信号(駆動波形)は、ヘッドドライバ24に供給され、ヘッドユニット142のインク吐出動作が制御される。つまり、ヘッドドライバ24は、ヘッドユニット142に対して用紙22を相対移動させた状態下、各ドット14を順次形成させるようにヘッドユニット142を制御する。
プリント制御部176には画像バッファメモリ180が備えられており、プリント制御部176における画像信号の処理時に画像信号やパラメータ等のデータが画像バッファメモリ180に一時的に格納される。
プリント制御部176には、プリント制御部176のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されているROM182が接続されている。ROM182は、書き換え不能な記憶手段であってもよいが、各種のデータを必要に応じて更新する場合は、EEPROMのような書き換え可能な記憶手段を用いることが好ましい。
なお、図19例では、画像処理部20はプリント制御部176に含まれている。例えば、画像処理部20は、プリント制御部176或いはシステムコントローラ164とは別個の装置(例えば、コンピュータ)として構成されてもよい。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、記録ヘッド26による液滴28の吐出機構として種々の方式を採ってもよい。一例として、ピエゾ素子(圧電素子)等で構成されるアクチュエータの変形によってインクの液滴を吐出する方式を適用してもよい。また、ヒータ等の発熱体を介してインクを加熱することで気泡を発生させ、その圧力で液滴を吐出するサーマルジェット方式を適用してもよい。また、記録ヘッド26は、ラインヘッドに限定されることなく、用紙22の幅方向(図3のX方向)に往復走査しながら画像を形成させるマルチパス方式であってもよい。
また、上述の実施形態ではインクジェット方式の画像形成装置を例示したが、これに限定されず、記録媒体上にドット14を形成する方式(例えば、電子写真方式)であれば、本発明を適用できる。
また、上述の実施形態では、ワイドフォーマット印刷装置を例示したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。ワイドフォーマット以外の画像形成装置への適用も可能である。また、本発明は、グラフィックアート(印刷)用途に限らず、電子回路基板の配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、微細構造物形成装置等、画像パターンを形成し得る画像形成装置に種々適用できる。
10、12、66、70…ドット画像 14、14L、14S…ドット
16、18、68、72…ドット凝集部位 17…無印字部位
20…画像処理部 22…用紙
24…ヘッドドライバ 26…記録ヘッド
28…液滴 34…ハーフトーン処理部
42…閾値マトリクス 46…ドットサイズ決定部
54…行列要素 56、62…画像領域
58、64…画素 60…部分領域
100…画像形成装置 P…画像形成物

Claims (11)

  1. 複数のドットサイズが混在する各ドットからなる画像を形成する画像形成装置であって、
    前記画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことで前記各ドットの状態を示すドット画像信号を生成するハーフトーン処理部を備え、
    前記連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合、
    2つ以上の前記ドットサイズを有する前記各ドットの凝集的な配置により、前記ドット画像信号が表すドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、
    各前記ドット凝集部位は、少なくとも1つの前記ドットサイズを有する前記各ドットの非凝集的な配置によって形成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記凝集的な配置は、それぞれの最近接位置で隣接して前記各ドットが寄り集まっている配置であり、
    前記非凝集的な配置は、前記最近接位置の次に近い次近接位置で隣接して前記各ドットが寄り集まっている半凝集的な配置、及び/又は、前記次近接位置よりも遠い位置に前記各ドットがそれぞれ存在する分散的な配置である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置において、
    各前記ドット凝集部位は、前記ドットサイズが最も大きい前記各ドットの前記分散的な配置によって形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成装置において、
    各前記ドット凝集部位は、前記ドットサイズが最も小さい前記各ドットの前記凝集的な配置によって形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    各前記ドット凝集部位の中で、前記ドットサイズが小さいほど凝集性が高くなり、且つ、前記ドットサイズが大きいほど前記凝集性が低くなるように前記各ドットが配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記凝集性は、前記ドット画像にて特定の前記ドットサイズを有する前記各ドットの有無に関して、2値で表現する2値画像に対するパワースペクトルに基づいて定義され、
    前記ドット画像の中で、前記ドットサイズが小さいほど前記パワースペクトルの最大値に相当する空間周波数が低くなり、且つ、前記ドットサイズが大きいほど前記空間周波数が高くなるように前記各ドットが配置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5記載の画像形成装置において、
    前記凝集性は、前記ドット画像にて特定の前記ドットサイズを有する前記各ドットの有無に関して、2値で表現する2値画像に対するパワースペクトルに基づいて定義され、
    前記ドット画像の中で、前記ドットサイズが小さいほど前記パワースペクトルの重心に相当する空間周波数が低くなり、且つ、前記ドットサイズが大きいほど前記空間周波数が高くなるように前記各ドットが配置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    複数の前記ドットサイズを有する前記各ドットを記録媒体上に形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を相対移動させた状態下、前記ハーフトーン処理部により生成された前記ドット画像信号に基づいて、前記各ドットを順次形成させるように前記記録ヘッドを制御するヘッド駆動回路と
    を更に備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 複数のドットサイズが混在する各ドットからなる画像を形成するための装置を用いた方法であって、
    前記画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことで前記各ドットの状態を示すドット画像信号を生成する処理ステップを備え、
    前記連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合、
    2つ以上の前記ドットサイズを有する前記各ドットの凝集的な配置により、前記ドット画像信号が表すドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、
    各前記ドット凝集部位は、少なくとも1つの前記ドットサイズを有する各ドットの非凝集的な配置によって形成されている
    ことを特徴とする画像形成方法。
  10. 複数のドットサイズが混在する各ドットからなる画像を形成する画像形成装置に、
    前記画像を表す連続調画像信号に対してハーフトーン処理を施すことで前記各ドットの状態を示すドット画像信号を生成する処理ステップを実行させ、
    前記連続調画像信号が平網画像を表す信号である場合、
    2つ以上の前記ドットサイズを有する前記各ドットの凝集的な配置により、前記ドット画像信号が表すドット画像の一部にドット凝集部位が少なくとも1つ形成され、
    各前記ドット凝集部位は、少なくとも1つの前記ドットサイズを有する各ドットの非凝集的な配置によって形成されている
    ことを特徴とするプログラム。
  11. 請求項8記載の画像形成装置を用いて、前記記録媒体上に前記画像が形成されたことを特徴とする画像形成物。
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