JP2023123144A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の室内に外気を導入しないときであっても外気導入口を効果的に利用する。【解決手段】空調装置1は、内燃機関101が設けられたエンジンルーム102と連通する第1外気導入口21と、車両外と連通する第2外気導入口22と、第1外気導入口の開度を調整する第1開度調整装置と、第2外気導入口の開度を調整する第2開度調整装置と、第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を制御するECU61と、を有する。空調装置の作動モードが車両の室内の空気を再び室内へ導入する内気循環モード又は車両の室内への空気の導入を停止する停止モードである場合には、ECUは、内燃機関の状態に応じて、第1開度調整装置及び第2開度調整装置を、第1外気導入口及び第2外気導入口の両方が開かれた第1状態と、第1外気導入口及び第2外気導入口の少なくともいずれか一方が閉じられた第2状態との何れかの状態になるように、制御する。【選択図】図3

Description

本開示は、車両の空調装置に関する。
従来から、車両の室内に導入させる空気を内気と外気とで切り替える内外気切替ドアと、内外気切替ドアの上流に設けられた外気選択切替ドアとを有し、外気選択切替ドアがエンジンルーム内に連通する第1外気導入口と車両外に連通する第2外気導入口とを選択的に切り替える、車両の空調装置が知られている(特許文献1、2)。
また、エンジンフードに設けられた開口部を開閉可能なカバー体と、このカバー体を開閉する開閉機構とを有するエンジンルームの排熱装置が知られている(特許文献3)。
特開2003-285620号公報 特開2008-100578号公報 特開2006-168631号公報
特許文献1、2に記載の空調装置では、外気選択切替ドアは、第1外気導入口と第2外気導入口を選択的に閉じる。このため、例えば、車両の室内に内気を導入するように内外気切替ドアが切り替えられているときに、エンジンルーム内の空気を、第1外気導入口及び第2外気導入口を介してエンジンルーム外へ放出することはできない。したがって、特許文献1、2に記載の空調装置では、車両の室内に内気を導入するように内外気切替ドアが切り替えられているようなときに、必ずしも第1外気導入口と第2外気導入口とを効果的に利用することができていなかった。
上記課題に鑑みて、本開示の目的は、車両の室内に外気を導入しないときであっても、第1外気導入口と第2外気導入口とを効果的に利用することができる空調装置を提供することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1)車両の室内又は室外の空気を前記車両の室内に導入する空調装置であって、
前記車両の駆動機が設けられた駆動機ルームと連通する第1外気導入口と、
前記駆動機ルームを介さずに前記車両外と連通する第2外気導入口と、
前記第1外気導入口の開度を調整する第1開度調整装置と、
前記第2外気導入口の開度を調整する第2開度調整装置と、
前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を制御する制御装置と、を有し、
当該空調装置の作動モードが前記車両の室外の空気を前記車両の室内に導入する外気導入モードである場合には、前記制御装置は、当該空調装置への要求温度に応じて、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口の少なくともいずれか一方が開かれるように、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を制御し、
当該空調装置の作動モードが前記車両の室内の空気を再び室内へ導入する内気循環モード又は前記車両の室内への空気の導入を停止する停止モードである場合には、前記制御装置は、前記駆動機の状態が冷却の必要な状態であるか否かに応じて、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口の両方が開かれた第1状態と、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口の少なくともいずれか一方が閉じられた第2状態との何れかの状態になるように、制御する、空調装置。
(2)前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが前記内気循環モード又は前記停止モードである場合には、前記駆動機が冷却の必要な状態であるときに、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を前記第1状態にし、前記駆動機が冷却の不要な状態であるときに、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を前記第2状態にする、上記(1)に記載の空調装置。
(3)前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口と前記車両の室内とを連通させる連通路と、前記連通路を開閉する開閉装置と、を更に有し、
前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが前記内気循環モード又は前記停止モードである場合には、前記連通路を閉じるように前記開閉装置を制御する、上記(1)又は(2)に記載の空調装置。
(4)前記開閉装置は、前記車両の室内と連通する内気導入口が開かれると共に前記連通路が閉じられた内気連通状態と、前記内気導入口が閉じられると共に前記連通路が開かれた外気連通状態とを切り替え可能な内外気切替ドアを有し、
前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが前記内気循環モード又は前記停止モードである場合には、前記内外気切替ドアを前記内気連通状態に設定する、上記(3)に記載の空調装置。
(5)前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードである場合には、前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度であるときには、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口のいずれもが開かれるように、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を制御する、上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の空調装置。
(6)前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードであって前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度である場合には、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口と前記車両の室内とを連通させる連通路を通る空気の吸気温度が前記要求温度よりも高いときには、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が低い方と連通する外気導入口の開度を大きくすること及び前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が高い方と連通する外気導入口の開度を小さくすることのうちの少なくともいずれか一方を実行する、上記(1)~(5)のいずれか1つに記載の空調装置。
(7)前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードであって前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度である場合には、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口と前記車両の室内とを連通させる連通路を通る空気の吸気温度が前記要求温度よりも低いときには、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が低い方と連通する外気導入口の開度を小さくすること及び前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が高い方と連通する外気導入口の開度を大きくすることのうちの少なくともいずれか一方を実行する、上記(1)~(6)のいずれか1つに記載の空調装置。
(8)前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードであって前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度でない場合には、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が前記要求温度に近い方と連通する外気導入口を開くと共に、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が前記要求温度から離れている方と連通する外気導入口を閉じる、上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の空調装置。
本開示によれば、車両の室内に外気を導入しないときであっても、第1外気導入口と第2外気導入口とを効果的に利用することができる空調装置が提供される。
図1は、空調装置を有する車両の構成を概略的に示す構成図である。 図2は、空調装置のハードウェア構成を概略的に示す図である。 図3は、第1状態における空調装置1の作動状態を示す図である。 図4は、第2状態における空調装置1の作動状態を示す図である。 図5は、第3状態における空調装置1の作動状態を示す図である。 図6は、第4状態における空調装置1の作動状態を示す図である。 図7は、第5状態における空調装置1の作動状態を示す図である。 図8は、空調装置の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。 図9は、空調装置の制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<車両及び空調装置の構成>
まず、図1及び図2を参照して、一つの実施形態に係る空調装置1及び空調装置1を有する車両100の構成について説明する。空調装置1は、車両100の乗員が乗車する室(以下、「車室」)内又は車室外の空気を車室内に導入する。図1は、空調装置1を有する車両100の構成を概略的に示す構成図である。図1に示したように、車両100は、内燃機関101と、エンジンルーム102と、ボンネット103と、仕切り板104と、フロントウィンドウ105と、カウルトップパネル106と、を有する。
内燃機関101は、車両100の駆動力を発生させる機器である。本実施形態では、内燃機関101は、車室よりも前方に配置される。また、内燃機関101は、車両100の駆動力を発生させるために作動されると、熱を発生させる。なお、本実施形態では、車両100を駆動する駆動機として内燃機関101が用いられているが、内燃機関101の代わりに又は内燃機関101に加えて、電気モータ等、他の駆動機が用いられてもよい。ただし、何れの駆動機が用いられる場合であっても、駆動機は、車両100の駆動力を発生させるために作動させると、熱を発生させる。
エンジンルーム102は、車両100の駆動機が設けられた駆動機ルームの一例である。本実施形態では、エンジンルーム102は、内燃機関101を収容する部屋であり、車両100内に設けられた、車室とは別の部屋である。エンジンルーム102は、エンジンルーム102と車室との間に設けられた仕切り板104等によって画定されると共に、ボンネット103によって開閉される。なお、駆動機として電気モータが用いられる場合には、駆動機ルームには駆動モータが設けられる。
フロントウィンドウ105は、エンジンルーム102の後上方であって車室の前方に配置される。カウルトップパネル106は、フロントウィンドウ105の前下端とボンネット103の後端との間に設けられる。カウルトップパネル106は、例えば、フロントウィンドウ105の汚れを払拭するワイパーを収容する。
空調装置1は、車室外又は車室内から空気を導入すると共に導入した空気の温度を調整して車室内へ送出する空気通路10と、空気通路10に連通する第1外気導入口21、第2外気導入口22及び内気導入口23と、を有する。
空気通路10は、第1外気導入口21及び第2外気導入口22に連通する外気導入ダクト11と、外気導入ダクト11及び内気導入口23に連通する内外気導入ダクト12と、後述するブロワ34を介して内外気導入ダクト12に連通すると共に車室内に連通する室内連通ダクト13とを有する。空気通路10内において、空気は、外気導入ダクト11、内外気導入ダクト12及び室内連通ダクト13の順に流れる。また、本実施形態では、外気導入ダクト11が、第1外気導入口21及び第2外気導入口22と車室内とを連通させる連通路として機能する。
第1外気導入口21は、エンジンルーム102と連通すると共に、外気導入ダクト11に、すなわち空気通路10に連通する。第1外気導入口21は、エンジンルーム102内の空気を、外気導入ダクト11に、すなわち空気通路10に導入するのに用いられる。
第2外気導入口22は、エンジンルーム102を介さずに車両外と連通すると共に、外気導入ダクト11に、すなわち空気通路10に連通する。第2外気導入口22は、エンジンルーム102内ではなく、車両外の空気を、外気導入ダクト11に、すなわち空気通路10に導入するのに用いられる。
内気導入口23は、車室内と連通すると共に、内外気導入ダクト12に連通する。したがって、内気導入口23は、第1外気導入口21及び第2外気導入口22よりも下流側において、すなわち外気導入ダクト11よりも下流側において、空気通路10に連通する。内気導入口23は、車室内の空気を、内外気導入ダクト12に、すなわち空気通路10に導入するのに用いられる。
このように空気通路10は、第1外気導入口21、第2外気導入口22及び内気導入口23(以下、これらをまとめて「空気導入口」という)に連通すると共に、車室に連通する。また、空気通路10には、第1外気導入口21及び第2外気導入口22において外気が導入されると共に、内気導入口23において内気が導入され、空気通路10に導入された外気及び内気は、車室内へ送出される。
また、図1に示したように、空気通路10には、空気の流れ方向において、順に、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32と、内外気切替ドア33と、ブロワ34と、エバポレータ35と、ヒータコア36、エアミックスドア37とが設けられる。
第1外気調整ドア31は、第1外気導入口21の開度を調整する第1開度調整装置の一部を構成する。第1外気調整ドア31は、第1外気導入口21に設けられて、第1外気導入口21の開度を変更する。第1外気調整ドア31は、第1外気導入口21を開閉する開閉切替ドアであってもよい。
第2外気調整ドア32は、第2外気導入口22の開度を調整する第2開度調整装置の一部を構成する。第2外気調整ドア32は、第2外気導入口22に設けられて、第2外気導入口22の開度を変更する。第2外気調整ドア32は、第2外気導入口22を開閉する開閉切替ドアであってもよい。
内外気切替ドア33は、内気導入口23が開かれると共に外気導入ダクト11(連通路)が閉じられた内気連通状態と、内気導入口23が閉じられると共に外気導入ダクト11が開かれた外気連通状態とを切り替え可能である。したがって、内外気切替ドア33は、内気連通状態と外気連通状態とを切り替える内外気切替装置の一部を構成すると共に、第1外気導入口21及び第2外気導入口22と車室内とを連通させる連通路を開閉する開閉装置の一部を構成する。
なお、外気導入ダクト11及び内気導入口23の開度を調整することができれば、内外気切替ドア33の代わりに他の開度調整装置が用いられてもよい。例えば、内外気導入ダクト12にその開度を調整する開度調整装置が設けられ、内気導入口23にその開度を調整する別体の開度調整装置が設けられてもよい。
ブロワ34は、空気にエネルギを与えてその圧力を上昇させて送り出す機器である。ブロワ34は、ブロワモータ34aとブロワファン34bとを備える。本実施形態では、ブロワ34は、ブロワモータ34aによってブロワファン34bが駆動されると、空気を、第1外気導入口21、第2外気導入口22又は内気導入口23から吸引して空気通路10を通って流して車室内へ送出する。
エバポレータ35は、室内連通ダクト13内を通って流れる空気、すなわち空気通路10内を通って流れる空気を冷却するための冷却装置の一例である。エバポレータ35は、コンプレッサ、コンデンサ、膨張弁等を有する冷凍回路(図示せず)の一部を構成する。冷凍回路では、コンプレッサが駆動されて冷媒が循環すると、エバポレータ35で冷媒への吸熱が行われてエバポレータ35の周りの空気が冷却されると共に、コンデンサで冷媒からの放熱が行われる。なお、室内連通ダクト13内を通って流れる空気、すなわち空気通路10を通って流れる空気を冷却することができれば、エバポレータ35の代わりに他の冷却装置が設けられてもよい。
ヒータコア36は、室内連通ダクト13内を通って流れる空気、すなわち空気通路10内を通って流れる空気を加熱するための加熱装置の一例である。ヒータコア36には、内燃機関や電気モータによって暖められた冷却水、又は冷凍回路のコンデンサによって暖められた冷却水が流れ、これによってヒータコア36の周りの空気が暖められる。なお、室内連通ダクト13内を通って流れる空気、すなわち空気通路10を通って流れる空気を暖めることができれば、ヒータコア36の代わりに他の加熱装置が設けられてもよい。
エアミックスドア37は、空気通路10の室内連通ダクト13を通って流れる空気のうち、ヒータコア36を通って流れる空気の流量を調整する。エアミックスドア37は、室内連通ダクト13を流れる全ての空気がヒータコア36を流れる状態と、室内連通ダクト13を流れる全ての空気がヒータコア36を流れない状態と、その間の状態との間で調整できるように構成される。なお、空気通路10には、エアミックスドア37の下流側に、車室内の異なる複数の部位へ送出される空気の流量を調整する複数のドアが設けられてもよい。
図2は、空調装置1のハードウェア構成を概略的に示す図である。図2に示したように、空調装置1は、センサとして、第1外気温度センサ41、第2外気温度センサ42、吸気温度センサ43、及び水温センサ44を有する。加えて、空調装置1は、アクチュエータとして、第1外気アクチュエータ51、第2外気アクチュエータ52、内外気アクチュエータ53、及びミックスアクチュエータ54を有する。更に、空調装置1は、検出器による検出結果に基づいて、アクチュエータを制御する電子制御ユニット(ECU)61、及びヒューマンマシンインタフェース(HMI)62を有する。これらセンサ、アクチュエータ、ECU61及びHMI62は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワーク63により、互いに接続されている。
第1外気温度センサ41は、第1外気導入口21と連通するエンジンルーム102内の空気の温度、すなわち第1外気導入口21を介して空気通路10に流入する空気の温度を検出する。第1外気温度センサ41は、例えば、エンジンルーム102内に設けられる。第2外気温度センサ42は、第2外気導入口22と連通する車両外の空気の温度、すなわち第2外気導入口22を介して空気通路10に流入する空気の温度を検出する。第2外気温度センサ42は、例えば、車両100の前面(例えば、フロントバンパー内等)に設けられる。
吸気温度センサ43は、外気導入ダクト11内を通って流れる空気の温度、すなわち第1外気導入口21及び第2外気導入口22を通って空気通路10内に流入した空気の温度を検出する。したがって、吸気温度センサ43は、二つの外気導入口21、22のうち第1外気導入口21のみから空気が流入するときには、第1外気導入口21を通って空気通路10に流入した空気の温度を検出する。また、吸気温度センサ43は、二つの外気導入口21、22のうち第2外気導入口22のみから空気が流入するときには、第2外気導入口22を通って空気通路10に流入した空気の温度を検出する。さらに、吸気温度センサ43は、二つの外気導入口21、22の両方から空気が流入するときには、両外気導入口21、22を通って空気通路10で合流した空気の温度を検出する。
水温センサ44は、内燃機関101内を流れる冷却水の温度、すなわち駆動機の温度を検出する。なお、駆動機の温度を検出することができれば、水温センサ44の代わりに、他の温度センサが用いられてもよい。これらセンサ41~44は、車内ネットワーク63を介して、検出結果をECU61に送信する。
第1外気アクチュエータ51は、第1外気調整ドア31に連結されると共に、第1外気調整ドア31の開度を調整する。第1外気アクチュエータ51は、第1外気導入口21の開度を調整する第1開度調整装置の一部を構成する。第2外気アクチュエータ52は、第2外気調整ドア32に連結されると共に、第2外気調整ドア32の開度を調整する。第2外気アクチュエータ52は、第2外気導入口22の開度を調整する第2開度調整装置の一部を構成する。
内外気アクチュエータ53は、内外気切替ドア33に連結されると共に、内外気切替ドア33の状態を内気連通状態と外気連通状態との間で切り替える。内外気アクチュエータ53は、内気連通状態と外気連通状態とを切り替える内外気切替装置の一部を構成すると共に、第1外気導入口21及び第2外気導入口22と車室内とを連通させる連通路を開閉する開閉装置の一部を構成する。ミックスアクチュエータ54は、エアミックスドア37に連結されると共に、エアミックスドア37の状態を調整する。
これらアクチュエータ51~54は、車内ネットワーク63を介して、ECU61から制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいて作動する。したがって、ECU61は、第1外気調整ドア31及び第1外気アクチュエータ51を含む第1開度調整装置、第2外気調整ドア32及び第2外気アクチュエータ52を含む第2開度調整装置、並びに内外気切替ドア33及び内外気アクチュエータ53を含む内外気調整装置を制御する制御装置として機能する。
HMI62は、ユーザが、空調装置1の作動モードや、空調装置1への車室内要求温度等を入力するための入力装置として機能する。なお、ユーザがこれら入力を行うことができれば、ボタンやスイッチ等、他の入力装置が設けられてもよい。
<空調装置の作動態様>
次に、図3~図7を参照して、空調装置1の作動態様について、特に第1外気調整ドア31、第2外気調整ドア32及び内外気切替ドア33の作動態様について説明する。
本実施形態では、空調装置1は、空調装置1の作動モード、空調装置1への車室内の要求温度、内燃機関101の冷却要求の有無に基づいて、作動態様を設定する。
空調装置1の作動モードは、車室外の空気を車室内に導入する外気導入モードと、車室内の空気を再び車室内へ導入する内気循環モードと、車室内への空気の導入を停止する停止モードとを含む。空調装置1の作動モードは、例えば、ユーザによりHMI62を介して直接設定されてもよいし、ユーザによって設定された空調装置1への車室内の要求温度(第1外気導入口21及び第2外気導入口22を通って室内に導入される空気へ要求される温度)等に基づいてECU61によって設定されてもよい。
また、車室内の要求温度は、例えば、ユーザによりHMI62によって直接設定されてもよいし、ECU61によって自動的に設定されてもよい。
内燃機関101の冷却要求は、水温センサ44の出力に基づいてECU61によって出力される。例えば、水温センサ44によって検出された内燃機関101の冷却水の温度が基準温度未満である場合には、内燃機関101の暖機が必要であるため、ECU61は冷却要求を出力しない。一方、水温センサ44によって検出された内燃機関101の冷却水の温度が基準温度以上である場合には、内燃機関101の冷却が必要であるため、ECU61は冷却要求を出力する。なお、内燃機関101の代わりに電気モータ等の他の駆動機が用いられる場合には、空調装置1は、駆動機の冷却要求に基づいて作動態様を設定する。
図3は、空調装置1の作動モードが内気循環モードであって内燃機関101の冷却要求がある場合における、空調装置1の作動状態(以下、斯かる作動状態を「第1状態」という)を示す図である。図3に示したように、この場合、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32が開かれると共に、内外気切替ドア33が内気連通状態に設定される。特に、本実施形態では、この場合、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32は全開とされる。
また、図3に示した例では、ブロワ34が駆動される。このため、車室内の空気が内気導入口23を介して空気通路10に流入すると共に、空気通路10内においてブロワ34、エバポレータ35及びエアミックスドア37を通って流れる。空気通路10内を流れる空気は、要求温度に応じて、エバポレータ35によって冷却されるか、又はヒータコア36によって加熱される。
このように空調装置1の作動状態が第1状態にあるときには、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32が開かれると共に、内外気切替ドア33が内気連通状態に設定されて、外気導入ダクト11が閉じられる。この結果、空調装置1の作動状態が第1状態にあるときには、エンジンルーム102に流入した空気が、第1外気導入口21を介して外気導入ダクト11に流入すると共に、第2外気導入口22を介して車両外へ流出される。この結果、エンジンルーム102内には冷えた外気が流入すると共に、内燃機関101によって暖められた空気が第1外気導入口21および第2外気導入口22を介して客室外へ流出する。したがって、エンジンルーム102内の内燃機関101を冷却することができる。
なお、図3に示した例では、空調装置1の作動モードが内気循環モードである場合を示したが、空調装置1の作動モードが停止モードである場合にも、空調装置1の作動状態(特に、第1外気調整ドア31、第2外気調整ドア32、内外気切替ドア33の作動状態)は同様な状態(第1状態)に設定される。この場合、ブロワ34が停止され、よって空気通路10内は空気が流れない。
図4は、空調装置1の作動モードが内気循環モードであって、内燃機関101の冷却要求がない場合における、空調装置1の作動状態(以下、斯かる作動状態を「第2状態」という)を示す図である。図4に示したように、この場合、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32が閉じられると共に、内外気切替ドア33が内気連通状態に設定される。
また、図4に示した例では、ブロワ34が駆動される。このため、車室内の空気が内気導入口23を介して空気通路10に流入すると共に、空気通路10内においてブロワ34、エバポレータ35及びエアミックスドア37を通って流れる。空気通路10内を流れる空気は、要求温度に応じて、エバポレータ35によって冷却されるか、又はヒータコア36によって加熱される。
このように空調装置1の作動状態が第2状態にあるときには、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32が閉じられると共に、内外気切替ドア33が内気連通状態に設定されて、外気導入ダクト11が閉じられる。この結果、空調装置1の作動状態が第2状態にあるときには、エンジンルーム102に流入した空気は、第1外気導入口21を通って流出せずに、エンジンルーム102内に滞留する。したがって、エンジンルーム102内の内燃機関101は冷却されず、よって内燃機関101の暖気を促進することができる。
なお、図4に示した例では、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32の両方が閉じられている。しかしながら、エンジンルーム102内の空気が第1外気導入口21及び第2外気導入口22を通って流出するのを防止するためには、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32の少なくともいずれか一方が閉じられていればよい。したがって、空調装置1の作動状態が第2状態にあるときには、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32の少なくともいずれか一方が閉じられる。
また、図4に示した例では、空調装置1の作動モードが内気循環モードである場合を示したが、空調装置1の作動モードが停止モードである場合にも、空調装置1の作動状態は同様な状態(第2状態)に設定される。この場合、ブロワ34が停止され、よって空気通路10内は空気が流れない。
以上より、本実施形態では、空調装置1の作動モードが内気循環モード又は停止モードである場合には、ECU61は、内燃機関101(すなわち、駆動機)の状態が冷却の必要な状態であるか否かに応じて、第1開度調整装置及び第2開度調整装置を、第1外気導入口21及び第2外気導入口22の両方が開かれた第1状態と、第1外気導入口21及び第2外気導入口22の少なくともいずれか一方が閉じられた第2状態との何れかの状態になるように、制御する。特に、本実施形態では、空調装置1の作動モードが内気循環モード又は停止モードである場合には、ECU61は、内燃機関101が冷却の必要な状態であるときに、第1開度調整装置及び第2開度調整装置を第1状態にし、内燃機関101が冷却の不要な状態であるときに、第1開度調整装置及び第2開度調整装置を第2状態にする。この結果、本実施形態によれば、車室内に外気を導入しないときであっても、第1外気導入口21及び第2外気導入口22を効果的に利用することができる。
また、本実施形態では、空調装置1の作動モードが内気循環モード又は停止モードである場合には、ECU61は、内外気切替ドア33を内気連通状態に設定する。すなわち、斯かる場合には、ECU61は、第1外気導入口21及び第2外気導入口22と車室内とを連通させる連通路を閉じるように開閉装置を制御する。これにより、不必要に外気が車室内に導入されることが抑制される。
図5は、空調装置1の作動モードが外気導入モードであって、車室内の要求温度がエンジンルーム102内の空気の温度と車両外の空気の温度との間の温度である場合における、空調装置1の作動状態(以下、斯かる作動状態を「第3状態」という)を示す図である。図5に示したように、この場合、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32がいずれも開かれると共に、内外気切替ドア33が外気連通状態に設定される。
また、空調装置1の作動状態が第3状態にあるときには、ブロワ34が駆動される。このため、エンジンルーム102内及び車外の空気が外気導入口21、22を介して空気通路10に流入すると共に、空気通路10内においてブロワ34、エバポレータ35及びエアミックスドア37を通って流れる。空気通路10内を流れる空気は、基本的には、エバポレータ35によって冷却されず、且つヒータコア36によって加熱されない。
特に、本実施形態では、外気導入ダクト11を通って流れる空気の温度、すなわち連通路を通って流れる空気の温度(以下、「吸気温度」という)に基づいて、第1外気調整ドア31の開度(すなわち、第1外気導入口21の開度)及び第2外気調整ドア32の開度(すなわち、第2外気導入口22の開度)が制御される。すなわち、吸気温度センサ43によって検出された空気の温度に基づいて、第1外気調整ドア31の開度及び第2外気調整ドア32の開度が制御される。
具体的には、吸気温度が要求温度よりも高いときには、エンジンルーム102内と車両外のうち空気の温度が低い方と連通する外気導入口の開度が大きくなるように変更され、且つ/又はエンジンルーム102と車両外のうち空気の温度が高い方と連通する外気導入口の開度が小さくなるように変更される。例えば、エンジンルーム102内の空気の温度が外気の温度よりも高い場合には、吸気温度が要求温度よりも高いときには、車両外と連通する第2外気導入口22に設けられた第2外気調整ドア32の開度が大きくなるように変更され、且つ/又はエンジンルーム102と連通する第1外気導入口21に設けられた第1外気調整ドア31の開度が小さくなるように変更される。
一方、吸気温度が要求温度よりも低いときには、エンジンルーム102内と車両外のうち空気の温度が低い方と連通する外気導入口の開度が小さくなるように変更され、且つ/又はエンジンルーム102と車両外のうち空気の温度が高い方と連通する外気導入口の開度が大きくなるように変更される。例えば、エンジンルーム102内の空気の温度が外気の温度よりも高い場合には、吸気温度が要求温度よりも低いときには、車両外と連通する第2外気導入口22に設けられた第2外気調整ドア32の開度が小さくなるように変更され、且つ/又はエンジンルーム102と連通する第1外気導入口21に設けられた第1外気調整ドア31の開度が大きくなるように変更される。
以上より、図5に示したように、空調装置1の作動モードが外気導入モードであって要求温度がエンジンルーム102内の空気の温度と車両外の空気の温度との間の温度である場合には、吸気温度が要求温度になるように、第1外気調整ドア31及び第2外気調整ドア32の開度が制御される。この結果、斯かる場合に、エバポレータ35やヒータコア36を用いずに車室内に流入する空気の温度を調整することができるようになり、エネルギの消費を最小限に抑えることができる。
図6は、空調装置1の作動モードが外気導入モードであって、要求温度がエンジンルーム102内の空気の温度と車両外の空気の温度とのいずれの温度よりも高い場合における、空調装置1の作動状態(以下、斯かる作動状態を「第4状態」という)を示す図である。特に、図6は、エンジンルーム102内の空気の温度が車両外の空気の温度よりも高い場合を示している。したがって、要求温度は、エンジンルーム102内の空気の温度よりも高い。
この場合、エンジンルーム102内と車両外とのうち温度が高い方の空気が流入する外気導入口が開かれ、温度が低い方の空気が流入する外気導入口が閉じられる。したがって、図6に示した例では、第1外気調整ドア31が開かれると共に、第2外気調整ドア32が閉じられる。また、内外気切替ドア33は、外気連通状態に設定される。
また、空調装置1の作動状態が第4状態にあるときには、ブロワ34が駆動される。したがって、図6に示した例では、エンジンルーム102内の空気が第1外気導入口21を介して空気通路10に流入すると共に、空気通路10内においてブロワ34、エバポレータ35及びエアミックスドア37を通って流れる。空気通路10内を流れる空気は、要求温度になるように、ヒータコア36によって加熱される。
このように空調装置1の作動状態が第4状態にあるときには、エンジンルーム102内の空気が第1外気導入口21を介して空気通路10に流入する。したがって、空気通路10には可能な限り高い温度の空気が流入し、よって車室内に流入する空気の温度をヒータコア36等によって要求温度にまで加熱するのに必要なエネルギを最小限に抑えることができる。
図7は、空調装置1の作動モードが外気導入モードであって、要求温度がエンジンルーム102内の空気の温度と車両外の空気の温度とのいずれの温度よりも低い場合における、空調装置1の作動状態(以下、斯かる作動状態を「第5状態」という)を示す図である。特に、図7は、エンジンルーム102内の空気の温度が車両外の空気の温度よりも高い場合を示している。したがって、要求温度は、車両外の空気の温度よりも低い。
この場合、エンジンルーム102内と車両外とのうち温度が低い方の空気が流入する外気導入口が開かれ、温度が高い方の空気が流入する外気導入口が閉じられる。したがって、図7に示した例では、第1外気調整ドア31が閉じられると共に、第2外気調整ドア32が開かれる。また、内外気切替ドア33は、外気連通状態に設定される。
また、空調装置1の作動状態が第5状態にあるときには、ブロワ34が駆動される。したがって、図7に示した例では、車両外の空気が第2外気導入口22を介して空気通路10に流入すると共に、空気通路10内においてブロワ34、エバポレータ35及びエアミックスドア37を通って流れる。空気通路10内を流れる空気は、要求温度になるように、エバポレータ35によって冷却される。
このように空調装置1の作動状態が第5状態にあるときには、車両外の空気が第2外気導入口22を介して空気通路10に流入する。したがって、空気通路10には可能な限り低い温度の空気が流入し、よって車室内に流入する空気の温度をエバポレータ35等によって要求温度にまで冷却するのに必要なエネルギを最小限に抑えることができる。
以上より、図6及び図7に示したように、空調装置1の作動モードが外気導入モードであって要求温度がエンジンルーム102内の空気の温度と車両外の空気の温度との間の温度でない場合には、エンジンルーム102と車両外のうち空気の温度が要求温度に近い方と連通する外気導入口が開かれると共に、エンジンルーム102と車両外のうち空気の温度が要求温度から離れている方と連通する外気導入口が閉じられる。これによって、車室内の空気の温度を要求温度にまで変化させるのに必要なエネルギを最小限に抑えることができる。
また、本実施形態では、図5~図7を参照して説明に示したように、空調装置1の作動モードが外気導入モードである場合には、要求温度に応じて、第1外気導入口21及び第2外気導入口22の少なくともいずれか一方が開かれるように、第1開度調整装置及び第2開度調整装置が制御される。よって、第1開度調整装置及び第2開度調整装置を適切に制御することにより、車室内の空気の温度を要求温度にまで変化させるのに必要なエネルギを最小限に抑えることができる。
図8及び図9は、空調装置1の制御ルーチンを示すフローチャートである。図示した制御ルーチンは、一定の時間間隔毎に、ECU61において実行される。
図8に示したように、ECU61は、HMI62の出力等に基づいて、空調装置1の作動モードが内気循環モード又は停止モードであるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において空調装置1の作動モードが内気循環モード又は停止モードであると判定された場合には、ECU61は、水温センサ44の出力等に基づいて、内燃機関101の冷却要求があるか否かを判定する(ステップS12)。ステップS12において内燃機関101の冷却要求があると判定された場合には、ECU61は、空調装置1の作動状態を第1状態に設定する。したがって、ECU61は、第1外気調整ドア31が開かれ、第2外気調整ドア32が開かれ、且つ内外気切替ドア33が内気連通状態になるように、アクチュエータ51~53を制御する(ステップS13~S15)。
一方、ステップS12において内燃機関101の冷却要求がないと判定された場合には、ECU61は、空調装置1の作動状態を第2状態に設定する。したがって、ECU61は、第1外気調整ドア31が閉じられ、第2外気調整ドア32が閉じられ、且つ内外気切替ドア33が内気連通状態になるように、アクチュエータ51~53を制御する(ステップS16~S18)。
ステップS11において空調装置1の作動モードが外気導入モードであると判定された場合には、ECU61は、HMI62の出力等に基づいて設定された要求温度Tsetがエンジンルーム102内の空気の温度Teと車両外の空気の温度Taとの間の温度であるか否かを判定する(ステップS19)。エンジンルーム102内の空気の温度は、第1外気温度センサ41によって検出され、車両外の空気の温度は、第2外気温度センサ42によって検出される。
ステップS19において要求温度Tsetがエンジンルーム102内の空気の温度Teと車両外の空気の温度Taとの間の温度であると判定された場合には、ECU61は、要求温度Tsetと吸気温度Tinとの差が予め設定された閾値ΔTref以下であるか否かを判定する(ステップS20)。閾値ΔTrefは、誤差と判断できる程度の小さい値であり、例えば1℃である。吸気温度Tinは、吸気温度センサ43によって検出される。ステップS20において要求温度Tsetと吸気温度Tinとの差が予め設定された閾値ΔTref以下であると判定された場合には、外気調整ドア31、32の開度は変更されずにそのまま維持され、内外気切替ドア33が外気連通状態になるように、アクチュエータ51~53を制御する(ステップS21)
ステップS20において要求温度Tsetと吸気温度Tinとの差が予め設定された閾値ΔTrefよりも大きいと判定された場合には、ECU61は、吸気温度が要求温度よりも大きいか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21においてエンジンルーム102内の空気の温度Teが車両外の空気の温度Taよりも低く且つ要求温度Tsetが吸気温度Tinよりも低いと判定された場合、又はエンジンルーム102内の空気の温度Teが車両外の空気の温度Taよりも高く且つ要求温度Tsetが吸気温度Tinよりも高いと判定された場合、ECU61は、第1外気調整ドア31が全開になっているか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22において第1外気調整ドア31が全開になっていると判定された場合には、ECU61は、第2外気調整ドア32の開度が減少されるように第2外気アクチュエータ52を制御する(ステップS23)。一方、ステップS22において第1外気調整ドア31が全開になっていないと判定された場合には、ECU61は、第1外気調整ドア31の開度が増大されるように第1外気アクチュエータ51を制御する(ステップS24)。そして、ECU61は、内外気切替ドア33が外気連通状態になるように、内外気アクチュエータ53を制御する(ステップS28)。
一方、ステップS21においてエンジンルーム102内の空気の温度Teが車両外の空気の温度Taよりも低く且つ要求温度Tsetが吸気温度Tinよりも高いと判定された場合、又はエンジンルーム102内の空気の温度Teが車両外の空気の温度Taよりも高く且つ要求温度Tsetが吸気温度Tinよりも低いと判定された場合、ECU61は、第2外気調整ドア32が全開になっているか否かを判定する(ステップS25)。ステップS25において第2外気調整ドア32が全開になっていると判定された場合には、ECU61は、第1外気調整ドア31の開度が減少されるように第1外気アクチュエータ51を制御する(ステップS26)。一方、ステップS25において第2外気調整ドア32が全開になっていないと判定された場合には、ECU61は、第2外気調整ドア32の開度が増大されるように第2外気アクチュエータ52を制御する(ステップS27)。そして、ECU61は、内外気切替ドア33が外気連通状態になるように、内外気アクチュエータ53を制御する(ステップS28)。
ステップS19において要求温度Tsetがエンジンルーム102内の空気の温度Teと車両外の空気の温度Taとの間の温度であると判定された場合には、ECU61は、要求温度Tsetとエンジンルーム102内の空気の温度Teとの差が、要求温度Tsetと車両外の空気の温度Taとの差よりも小さいか否かを判定する(ステップS28)。
ステップS28において要求温度Tsetとエンジンルーム102内の空気の温度Teとの差が、要求温度Tsetと車両外の空気の温度Taとの差よりも小さいと判定された場合には、空調装置1の作動状態を第4状態に設定する。したがって、ECU61は、第1外気調整ドア31が開かれ、第2外気調整ドア32が閉じられ、且つ内外気切替ドア33が外気連通状態になるように、アクチュエータ51~53を制御する(ステップS29~S31)。
一方、ステップS28において要求温度Tsetとエンジンルーム102内の空気の温度Teとの差が、要求温度Tsetと車両外の空気の温度Taとの差よりも大きいと判定された場合には、空調装置1の作動状態を第5状態に設定する。したがって、ECU61は、第1外気調整ドア31が閉じられ、第2外気調整ドア32が開かれ、且つ内外気切替ドア33が外気連通状態になるように、アクチュエータ51~53を制御する(ステップS32~S33)。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
1 空調装置
10 空気通路
21 第1外気導入口
22 第2外気導入口
23 内気導入口
31 第1外気調整ドア
32 第2外気調整ドア
33 内外気調整ドア
34 ブロワ
35 エバポレータ
36 ヒータコア
100 車両
101 内燃機関
102 エンジンルーム

Claims (8)

  1. 車両の室内又は室外の空気を前記車両の室内に導入する空調装置であって、
    前記車両の駆動機が設けられた駆動機ルームと連通する第1外気導入口と、
    前記駆動機ルームを介さずに前記車両外と連通する第2外気導入口と、
    前記第1外気導入口の開度を調整する第1開度調整装置と、
    前記第2外気導入口の開度を調整する第2開度調整装置と、
    前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を制御する制御装置と、を有し、
    当該空調装置の作動モードが前記車両の室外の空気を前記車両の室内に導入する外気導入モードである場合には、前記制御装置は、当該空調装置への要求温度に応じて、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口の少なくともいずれか一方が開かれるように、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を制御し、
    当該空調装置の作動モードが前記車両の室内の空気を再び室内へ導入する内気循環モード又は前記車両の室内への空気の導入を停止する停止モードである場合には、前記制御装置は、前記駆動機の状態が冷却の必要な状態であるか否かに応じて、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口の両方が開かれた第1状態と、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口の少なくともいずれか一方が閉じられた第2状態との何れかの状態になるように、制御する、空調装置。
  2. 前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが前記内気循環モード又は前記停止モードである場合には、前記駆動機が冷却の必要な状態であるときに、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を前記第1状態にし、前記駆動機が冷却の不要な状態であるときに、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を前記第2状態にする、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口と前記車両の室内とを連通させる連通路と、前記連通路を開閉する開閉装置と、を更に有し、
    前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが前記内気循環モード又は前記停止モードである場合には、前記連通路を閉じるように前記開閉装置を制御する、請求項1又は2に記載の空調装置。
  4. 前記開閉装置は、前記車両の室内と連通する内気導入口が開かれると共に前記連通路が閉じられた内気連通状態と、前記内気導入口が閉じられると共に前記連通路が開かれた外気連通状態とを切り替え可能な内外気切替ドアを有し、
    前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが前記内気循環モード又は前記停止モードである場合には、前記内外気切替ドアを前記内気連通状態に設定する、請求項3に記載の空調装置。
  5. 前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードである場合には、前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度であるときには、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口のいずれもが開かれるように、前記第1開度調整装置及び前記第2開度調整装置を制御する、請求項1~4のいずれか1項に記載の空調装置。
  6. 前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードであって前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度である場合には、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口と前記車両の室内とを連通させる連通路を通る空気の吸気温度が前記要求温度よりも高いときには、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が低い方と連通する外気導入口の開度を大きくすること及び前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が高い方と連通する外気導入口の開度を小さくすることのうちの少なくともいずれか一方を実行する、請求項1~5のいずれか1項に記載の空調装置。
  7. 前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードであって前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度である場合には、前記第1外気導入口及び前記第2外気導入口と前記車両の室内とを連通させる連通路を通る空気の吸気温度が前記要求温度よりも低いときには、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が低い方と連通する外気導入口の開度を小さくすること及び前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が高い方と連通する外気導入口の開度を大きくすることのうちの少なくともいずれか一方を実行する、請求項1~6のいずれか1項に記載の空調装置。
  8. 前記制御装置は、当該空調装置の作動モードが外気導入モードであって前記要求温度が前記駆動機ルーム内の空気の温度と前記車両外の空気の温度との間の温度でない場合には、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が前記要求温度に近い方と連通する外気導入口を開くと共に、前記駆動機ルーム内と前記車両外のうち空気の温度が前記要求温度から離れている方と連通する外気導入口を閉じる、請求項1~7のいずれか1項に記載の空調装置。
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