JP2023121711A - フォークリフト、荷役システム、積載方法、及びフォークリフトの制御装置 - Google Patents

フォークリフト、荷役システム、積載方法、及びフォークリフトの制御装置 Download PDF

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智也 奥田
Tomoya Okuda
恵 鶴田
Megumi Tsuruta
龍也 佐藤
Tatsuya Sato
直人 川内
Naoto Kawauchi
満久 川部
Mitsuhisa Kawabe
雅之 石川
Masayuki Ishikawa
徳之 長谷川
Tokuyuki Hasegawa
恵太郎 釜田
Keitaro Kamata
雄介 大滝
Yusuke Otaki
優 柴田
Masaru Shibata
祥 小野寺
Sho Onodera
謙佑 西浦
Kensuke Nishiura
英 小野川
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【課題】重心をより安定させることができるフォークリフト、荷役システム、積載方法、及びフォークリフトの制御装置を提供する。【解決手段】路面を走行可能な車両と、車両に設けられた荷役装置と、を備え、荷役装置は、車両の前部で上下方向に延びるマストと、マストに昇降可能に設けられたリフトブラケットと、リフトブラケットから前方に向かって延びる爪部を有するとともに車幅方向に離間して一対が設けられたフォークと、を有し、車両は、車両本体と、車両本体の下部から前方に向かって延びるように、かつ、荷役装置を車幅方向から挟み込むように一対が設けられて、荷役装置が前進位置と後退位置との間で進退可能となるようにマストを支持するストラドルレッグと、を有し、荷役装置が後退位置に位置した際に、爪部の前端は、ストラドルレッグの前端よりも後方に位置しているフォークリフト。【選択図】図3

Description

本開示は、フォークリフト、荷役システム、積載方法、及びフォークリフトの制御装置に関する。
例えば特許文献1には、一対のストラドルレッグを有する車体と、一対のストラドルレッグ間に設けられた荷役装置とを備えるリーチ型フォークリフトが開示されている。この荷役装置は、ストラドルレッグに沿って前後方向に移動するキャリッジと、キャリッジに立設された一対のマストと、マストに昇降可能に取り付けられた一対のフォークとを含んでいる。
特開2021-191702号公報
ところで、リーチ型のフォークリフトでは、フォークに荷物を載せて搬送する際に荷物の形状によってはフォークリフト全体の重心が安定しない場合がある。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであって、重心をより安定させることができるフォークリフト、荷役システム、積載方法、及びフォークリフトの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示に係るフォークリフトは、路面を走行可能な車両と、前記車両に設けられた荷役装置と、を備え、前記荷役装置は、前記車両の前部で上下方向に延びるマストと、前記マストに昇降可能に設けられたリフトブラケットと、前記リフトブラケットから前方に向かって延びる爪部を有するとともに車幅方向に離間して一対が設けられたフォークと、を有し、前記車両は、車両本体と、前記車両本体の下部から前方に向かって延びるように、かつ、前記荷役装置を前記車幅方向から挟み込むように一対が設けられて、前記荷役装置が前進位置と後退位置との間で進退可能となるように前記マストを支持するストラドルレッグと、を有し、前記荷役装置が前記後退位置に位置した際に、前記爪部の前端は、前記ストラドルレッグの前端よりも後方に位置している。
また、本開示に係る荷役システムは、上記フォークリフトと、荷物が上方側から載置される載置面と、該載置面とは反対側を向く非載置面と、これら載置面及び非載置面の間に配置され、一対の前記フォークを挿入可能なフォークポケットとを有するパレットと、を備え、前記爪部は、下方側を向き、一対の前記フォークが前記フォークポケットに挿入された際に、前記フォークポケットの内面に対向する抑え面を有し、前記ストラドルレッグは、上方側を向く受け面を有し、前記受け面は、一対のフォークが前記パレットを支持し、かつ、前記荷役装置が前記後退位置に位置した際に、前記非載置面に最も近い位置で該非載置面に対向する。
また、本開示に係る積載方法は、上記荷役システムにおける前記フォークリフトに前記パレットを積載する積載方法であって、一対の前記フォークが前記フォークポケットに挿入されて前記一対のフォークが前記パレットを持ち上げた際に、前記パレットを後方に引き込むステップと、一対の前記フォークを下方側に移動させ、前記パレットを前記受け面上に載置させるステップと、前記パレットが前記受け面上に載置された際に、一対の前記フォークを更に下方側に移動させることで前記抑え面が前記パレットを前記受け面上に固定するステップと、を含む。
また、本開示に係るフォークリフトの制御装置は、上記荷役システムにおける前記フォークリフトに前記パレットを積載させるフォークリフトの制御装置であって、一対の前記フォークが前記フォークポケットに挿入されて一対の前記フォークが前記パレットを持ち上げた際に、一対の前記フォークに前記パレットを後方へ引き込ませるリーチイン指示部と、一対の前記フォークを下降させるリフトダウン指示部と、を備え、前記リフトダウン指示部は、前記パレットが後方に引き込まれた際に、一対の前記フォークを下降させる第一下降指示部と、前記パレットが前記受け面上に載置された際に、一対の前記フォークを更に下降させる第二下降指示部と、を含む。
本開示によれば、重心をより安定させることができるフォークリフト、荷役システム、積載方法、及びフォークリフトの制御装置を提供することができる。
本開示の第一実施形態に係る荷役システムの全体構成を示す斜視図である。 本開示の第一実施形態に係るパレットの構成を示す図である。 本開示の第一実施形態に係るフォークリフトの構成を示す第一斜視図である。 本開示の第一実施形態に係るフォークリフトの構成を示す第二斜視図である。 本開示の第一実施形態に係る荷役装置の昇降動作を説明する図である。 本開示の第一実施形態に係る荷役装置の進退動作を説明する図である。 本開示の第一実施形態に係る制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 本開示の第一実施形態に係るフォークリフトが物流施設内における目的位置で積み込み又は積み下ろしの荷役作業を行う様子を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る制御装置の動作を示すフローチャートである。 本開示の第一実施形態に係る積載方法を示すフローチャートである。 本開示の第一実施形態に係る積載方法の第三ステップで荷役装置がリフトアップした時の様子を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る積載方法の第五ステップで荷役装置がリフトダウンした時の様子を示す図である。 本開示の第一実施形態に係る積載方法の第六ステップで荷役装置がリフトダウンした時の様子を示す図である。 本開示の第二実施形態に係るガイド部の構成を示す図である。 本開示の第三実施形態に係るストッパ部の構成を示す図である。 本開示の第四実施形態に係るセンタリング機構を後方側から見た第一図である。 本開示の第四実施形態に係るセンタリング機構を後方側から見た第二図である。 本開示の第五実施形態に係るセンタリング機構を前方側から見た図である。 本開示の第六実施形態に係るセンタリング機構を後方側から見た図である。 本開示の第七実施形態に係る連動機構及びパレットガイドの構成を示す図である。 本開示の第七実施形態に係る連動機構及びパレットガイドの動作を説明するための図である。 本開示の第八実施形態に係る連動機構及びパレットガイドの構成を示す図である。 本開示の第八実施形態に係る連動機構及びパレットガイドの動作を説明するための図である。 本開示の第九実施形態に係る連動機構及びパレットガイドの構成を示す図である。 本開示の第九実施形態に係る連動機構及びパレットガイドの動作を説明するための図である。 本開示の実施形態に係るコンピュータの構成を示すハードウェア構成図である。 本開示のその他の実施形態に係るパレットにおけるフォークポケットを後方側から見た図である。 本開示のその他の実施形態に係るストラドルレッグの構成を示す図である。 本開示のその他の実施形態に係るフォークの爪部の構成を示す図である。
以下、本開示の実施形態に係る荷役システムを図面に基づき説明する。
<第一実施形態>
(荷役システム)
本実施形態における荷役システムは、物流センターや倉庫等の物流施設で、荷物の積み込みや積み下ろし、搬送等の荷役作業を行うためのシステムである。図1に示すように、荷役システム1は、フォークリフト10と、パレット70と、上位装置3と、を備えている。
(フォークリフト)
フォークリフト10は、物流施設Lf内でパレット70に載置された荷物2を移動させる産業車両である。本実施形態におけるフォークリフト10は、上位装置3から受信する指令に従って自立走行する車両であって、例えば、リーチ型の無人フォークリフトである。
図2に示すように、パレット70は、荷物2が載置される荷役台である。本実施形態におけるパレット70は、直方体形状を成すプラスチック等の材料で形成された平パレットである。
パレット70は、荷物2が上方から載置される載置面71と、該載置面71とは反対側を向く非載置面72と、これら載置面71及び非載置面72の間に配置される一対のフォークポケット73と、を有している。
載置面71及び非載置面72は、上下方向で互いに離間するとともに水平方向に広がる正方形状の面である。フォークポケット73は、フォークリフト10のフォークを挿入可能な差込口である。フォークポケット73は、載置面71及び非載置面72の間で水平方向に延びる孔である。
フォークポケット73の内面74は、下方側を向く上面73aと、上方側を向くとともにこの上面73aに対向する下面73bと、これら上面73a及び下面73bを接続する側面73cとで構成されている。
ここで、図1に示す上位装置3は、フォークリフト10に対し、走行や荷役等の指令を出力する。上位装置3は、逐次、フォークリフト10から各種情報を受信し、物流施設Lf内における荷物2の配置位置やフォークリフト10の位置を集約する。
図3及び図4に示すように、フォークリフト10は、車両11と、荷役装置20と、自己位置センサ40と、制御装置50と、バッテリ60と、を備えている。また、フォークリフト10は、図5及び図6に示す進退装置30を更に備えている。
(車両)
車両11は、フォークリフト10の本体部分であり、物流施設Lf内における路面Rを走行可能である。車両11は、車両本体12と、ストラドルレッグ13と、走行機構14と、油圧装置15と、を有している。
本実施形態では説明の便宜上、車両11が進行可能な方向のうち直進する方向(車両11が前進及び後退する方向)を単に「直進方向Ds」と称する。更に、この直進方向Dsの両側のうち、前進の側を「前方側Dsf」と称し、その反対側である後退の側を「後方側Dsb」と称する。
(車両本体)
車両本体12は、アウターマスト120と、梁部123と、カウンタウェイト124と、カバー125と、を有している。
アウターマスト120は、鉛直方向である上下方向を長手方向とした柱状を成す一対のアウターガイド121と、これら一対のアウターガイド121を上方側で車幅方向に接続する接続部122と、を有している。
本実施形態では説明の便宜上、上下方向を「上下方向Dv」と称する。更に、この上下方向Dvの両側のうち、上方側を単に「上方側Dvu」と称し、その反対側である下方側を単に「下方側Dvd」と称する。
一対のアウターガイド121は、水平方向で互いに離間している。接続部122は、一対のアウターガイド121の互いの位置を固定する板状の部材である。接続部122は、上方側Dvuから見て後方側Dsbに向かって凹むようなU字状を成している。これらアウターガイド121及び接続部122は、例えば金属等によって形成されている。
本実施形態では説明の便宜上、一対のアウターガイド121が隣り合う方向を「車幅方向Dw」と称する。更に、この車幅方向Dwの両側のうち、直進方向Dsの前方側Dsfを正面にした時の右側を「一方側Dwr」と称し、その反対側を「他方側Dwl」と称する。なお、本実施形態では、この車幅方向Dwと直進方向Dsとによって水平方向が定義される。
梁部123は、一対のアウターガイド121の互いの位置を固定するようにこれらアウターガイド121に設けられることで、アウターマスト120全体の外力に対する機械的な強度を高めている。梁部123は、板状の部材である。
梁部123は、一対のアウターガイド121同士を車幅方向Dwで接続するようにこれらアウターガイド121に複数設けられている。複数の梁部123は、上下方向Dvで互いに間隔をあけて配置されている。本実施形態では、四つの梁部123が上下方向Dvで互いに間隔をあけて配置されている。
梁部123は、例えば金属等によって形成されている。梁部123は、上方側Dvuから見て後方側Dsbに向かって凹むようなU字状を成している。本実施形態における梁部123は、接続部122と同一の形状を成している。
梁部123における一方側Dwrの端部は、溶接やボルト等の締結部材によって一対のアウターガイド121のうち一方側Dwrに位置するアウターガイド121に一体に固定されている。梁部123における他方側Dwlの端部は、溶接やボルト等の締結部材によって一対のアウターガイド121のうち他方側Dwlに位置するアウターガイド121に一体に固定されている。
カウンタウェイト124は、フォークリフト10全体における重心のバランスをとるためのつり合い重り(重石)である。本実施形態におけるカウンタウェイト124は、複数の梁部123のうち最も下方側Dvdに配置されている梁部123の上方側Dvuを向く面、及び下方側Dvdから数えて二番目に配置されている梁部123の上方側Dvuを向く面のそれぞれに複数載置されている。カウンタウェイト124は、例えば鉄等の金属によって形成されている。
カバー125は、梁部123及びカウンタウェイト124を後方側Dsbから覆い隠すように一対のアウターガイド121、各梁部123、及びカウンタウェイト124のそれぞれに後方側Dsbから当接する部材である。本実施形態におけるカバー125は、ボルト等の締結部材によってアウターマスト120に着脱可能に固定される。カバー125は、例えば金属等によって形成されている。
(ストラドルレッグ)
ストラドルレッグ13は、車両本体12を支持するとともに荷役装置20を直進方向Dsに進退可能に支持する。ストラドルレッグ13は、車両本体12のアウターマスト120のアウターガイド121における下方側Dvuの端部から前方側Dsfに向かって延びる本体部130と、該本体部130に車幅方向Dwから固定される案内レール131と、を有している。
したがって、一対のストラドルレッグ13が車幅方向Dwで互いに間隔をあけて配置されている。本体部130は、柱状を成している。一対の本体部130のうち、一方側Dwrの本体部130には他方側Dwlから案内レール131が固定されており、他方側Dwlの本体部130には一方側Dwrから案内レール131が固定されている。
本体部130は、上方側Dvuを向くとともに水平方向に広がる受け面130aを有している。受け面130aは、ストラドルレッグ13中で最も上方側Dvuに位置している。直進方向Dsにおける受け面130aの寸法は、直進方向Dsにおけるパレット70の寸法よりも大きい。
また、本実施形態では、車幅方向Dwで隣り合う一対の受け面130a間の離間距離は、車幅方向Dwにおけるパレット70の寸法と同一又は小さい。ここでいう離間距離とは、一方側Dwrの受け面130aにおける一方側Dwrの端縁から他方側Dwlの受け面130aにおける他方側Dwlの端縁までの距離を意味している。
なお、上記離間距離は、車幅方向Dwにおけるパレット70の寸法よりも大きくてもよい。この場合、一方側Dwrの受け面130aにおける他方側Dwlの端縁から他方側Dwlの受け面130aにおける一方側Dwrの端縁までの距離は、パレット70の寸法よりも小さい。
一対のストラドルレッグ13の案内レール131同士は、車幅方向Dwで互いに対向している。案内レール131は、車幅方向Dwに凹むとともに本体部130に沿って直進方向Dsに延びる案内溝131aを有している。
一対の案内レール131のうち、一方側Dwrの案内レール131に形成されている案内溝131aは、一方側Dwrに凹むとともに一方側Dwrの本体部130に沿って延びており、他方側Dwlの案内レール131に形成されている溝は、他方側Dwlに凹むとともに、他方側Dwlの本体部130に沿って延びている。これら本体部130及び案内レール131は、例えば金属等によって形成されている。
(走行機構)
走行機構14は、車両本体12及びストラドルレッグ13を下方側Dvdから支持するとともに、これらを路面R上で移動可能にする機構である。本実施形態における走行機構14は、第一駆動輪140と、第二駆動輪141と、キャスタ輪142と、を有している。
第一駆動輪140は、車両本体12の下方側Dvdで車両本体12に設けられている。詳細な説明は省略するが、第一駆動輪140は、例えば、路面Rに当接しながら回転可能な第一駆動輪本体140aと、この第一駆動輪本体140aを所定の範囲内で回動可能に車両本体12に対して保持する軸受等を有する第一車輪保持機構(図示省略)とによって構成されている。
第一駆動輪本体140aは、第一駆動輪140におけるタイヤ部分に相当する。第一車輪保持機構は、制御装置50から受信する信号が示す指示に基づいて第一駆動輪本体140aの操舵角等を調整可能である。なお、第一駆動輪140は、例えば第一駆動輪本体140aの内部にモータが内蔵されているインホイールモータ型の車輪である。
第二駆動輪141は、ストラドルレッグ13の本体部130の下方側Dvdでこの本体部130に設けられている。詳細な説明は省略するが、第二駆動輪141は、路面Rに当接しながら回転可能な第二駆動輪本体141aと、この第二駆動輪本体141aを所定の範囲内で回動可能にストラドルレッグ13に対して保持する軸受等を有する第二車輪保持機構(図示省略)とによって構成されている。
第二駆動輪本体141aは、第二駆動輪141におけるタイヤ部分に相当する。第二車輪保持機構は、制御装置50から受信する信号が示す指示に基づいて第二駆動輪本体141aの操舵角等を調整する。なお、第二駆動輪141は、第一駆動輪140と同様に、例えば第二駆動輪本体141aの内部にモータが内蔵されているインホイールモータ型の車輪である。
キャスタ輪142は、車両本体12の下方側Dvdで第一駆動輪140を車幅方向Dwで挟むように車両本体12に設けられている。本実施形態におけるキャスタ輪142は、第一駆動輪140及び第二駆動輪141に対する補助輪である。
詳細な説明は省略するが、キャスタ輪142は、路面Rに当接しながら回転可能なキャスタ輪本体142aと、このキャスタ輪本体142aを回動可能に車両本体12に対して保持する軸受等を有するキャスタ輪保持機構(図示省略)によって構成されている。
(油圧装置)
油圧装置15は、荷役装置20や進退装置30等の各種装置へ作動油を供給する装置である。油圧装置15は、オイルタンク150と、油圧ポンプ151と、油圧コントロールバルブ152と、を有している。
オイルタンク150は、作動油を内部に貯留する。オイルタンク150は、車両本体12に設けられている。本実施形態におけるオイルタンク150は、例えば、車両本体12における下方側Dvdから数えて二番目の梁部123の上方側Dvuを向く面に載置されている。
油圧ポンプ151は、オイルタンク150に貯留された作動油を圧縮する。油圧ポンプ151は、車両本体12に設けられている。本実施形態における油圧ポンプ151は、例えば、車両本体12における下方側Dvdから数えて二番目の梁部123に載置されたカウンタウェイト124に上方側Dvuから載置されている。油圧ポンプ151には、例えば油圧ポンプ151の駆動源としてのモータ(図示省略)が接続されている。
油圧コントロールバルブ152は、油圧ポンプ151が圧縮した作動油の油圧(吐出圧力)を調整するとともに、油圧が調整された作動油を油圧装置15外部の各種機器へ供給する。
油圧コントロールバルブ152は、車両本体12に設けられている。本実施形態における油圧コントロールバルブ152は、油圧ポンプ151に上方側Dvuから載置されている。これらオイルタンク150と油圧ポンプ151と油圧コントロールバルブ152とは、内部を作動油が流通可能な配管(図示省略)によって互いに接続されている。
油圧コントロールバルブ152は、油圧ポンプ151によって圧縮された作動油を外部に吐出する吐出口153と、制御装置50から受信する信号が示す指示に基づいて吐出口153を通過する作動油の流量を調整する弁制御部154と、を有している。
吐出口153から吐出される作動油の油圧は、弁制御部154によって制御されている。吐出口153は、荷役装置20へ作動油を吐出する第一吐出口153aと、進退装置30へ作動油を吐出する第二吐出口153bとによって構成されている。弁制御部154は、これら第一吐出口153a及び第二吐出口153bのそれぞれを独立して制御可能とされている。
(荷役装置)
荷役装置20は、車両11上で荷物2の積み込み及び積み下ろしを行う装置である。荷役装置20は、インナーマスト21(マスト)と、リフトブラケット22と、フォーク23と、バックレスト24と、リフトシリンダ25と、リフトチェーン26と、第一油圧ホース27と、を有している。
(インナーマスト)
インナーマスト21は、ストラドルレッグ13に支持及び案内されることによって直進方向Dsに進退可能な装置である。インナーマスト21は、車両11の前部から上下方向Dvに延びている。即ち、インナーマスト21は、車両11中で前方側Dsfに位置しているストラドルレッグ13から上方側Dvuに延びている。
インナーマスト21は、直進方向Dsから見てアウターマスト120の一対のアウターガイド121間に配置されている。インナーマスト21は、インナーガイド210と、チェーンサポート211と、チェーンホイール212と、プーリ213と、を有している。
インナーガイド210は、上下方向Dvを長手方向とした柱状を成している。インナーガイド210は、上下方向に伸縮可能である。インナーガイド210は、内側ガイド210aと、外側ガイド210bと、を有している。
これら内側ガイド210aと外側ガイド210bとは、車幅方向Dwで重なるように配置されている。詳細な構成は図示省略するが、内側ガイド210aが外側ガイド210bに対して上下方向Dvでスライド可能に設けられることで、内側ガイド210aのみが上下方向Dvに進退可能とされている。
外側ガイド210bは、車両本体12における一対のアウターマスト120のそれぞれに沿うようにストラドルレッグ13に支持された状態でこのストラドルレッグ13から上方側Dvuに延びている。即ち、一対のインナーガイド210は、車幅方向Dwで互いに離間して配置されている。
外側ガイドは、車幅方向Dwで互いに離間した状態でストラドルレッグ13上を直進方向Dsでスライド可能にストラドルレッグ13に一対設けられている。具体的には、例えば、外側ガイド210bが下方側Dvdに設けられた案内輪(図示省略)を更に有しており、この案内輪がストラドルレッグ13の案内レール131に形成された上記案内溝131a内に回転可能に設けられている。
チェーンサポート211は、このチェーンサポート211よりも下方側Dvdに位置するリフトシリンダ25から受ける上方側Dvuへ向かう動力を一対のインナーガイド210に伝達させる。
チェーンサポート211は、一対のインナーガイド210の内側ガイド210aにおける上方側Dvuの端部同士を接続する第一板211aと、第一板211aよりも下方側Dvdに位置している第二板211bと、これら第一板211a及び第二板211bを上下方向Dvに接続する一対の接続柱211cと、を有している。
第一板211a及び第二板211bは、水平方向に広がる板状を成している。一対の接続柱211cは、車幅方向Dwに間隔をあけて配置されている。これら第一板211a、第二板211b、及び接続柱211cは、例えば金属等によって形成されている。
チェーンホイール212は、金属等によって形成されたリフトチェーン26を支持及び案内可能な部材である。チェーンホイール212は、チェーンサポート211の第二板211bに下方側Dvdから一対設けられている。一対のチェーンホイール212は、車幅方向Dwで互いに間隔をあけて配置されている。
プーリ213は、第一油圧ホース27が掛け回される滑車である。プーリ213は、チェーンサポート211の第二板211bに下方側Dvdから設けられている。本実施形態におけるプーリ213は、一対のチェーンホイール212のうち、他方側Dwlに位置するチェーンホイール212に一方側Dwrから隣接して配置されている。
(リフトブラケット)
リフトブラケット22は、インナーマスト21に昇降可能に設けられている。リフトブラケット22は、金属等によって形成されている。リフトブラケット22は、フォーク固定部220と、フォークレール221と、を有している。
フォーク固定部220は、車幅方向Dwを長手方向とする板状を成す部材である。フォーク固定部220は、インナーマスト21の一対のインナーガイド210に前方側Dsfから当接している。フォーク固定部220には、一対のチェーンホイール212のそれぞれに掛け回された一対のリフトチェーン26の一端が固定されている。
フォークレール221は、車幅方向Dwに延びる柱状を成す部材である。フォークレール221は、ボルト等の締結部材によってリフトブラケット22に一体に下方側Dvdからこのリフトブラケット22に固定されている。
(フォーク)
フォーク23は、パレット70のフォークポケット73に挿入されることでこのパレット70上に載置された荷物2をパレット70ごと移動させるための部材である。フォーク23は、リフトブラケット22に一対設けられている。一対のフォーク23は、車幅方向Dwで互いに間隔をあけて配置されている。フォーク23は、例えば金属等によって形成されている。フォーク23は、基端部230と、爪部231と、を有している。
基端部230は、リフトブラケット22のフォークレール221に設けられている。具体的には、基端部230における上方側Dvuの端部がフォークレール221とフォーク固定部220との間に挟み込まれた状態で、上記締結部材によってこれらフォーク固定部220及びフォークレール221と一体に固定されている。基端部230は、フォークレール221よりも下方側Dvdに向かって延びている。
爪部231は、基端部230の下端から該基端部230と一体に前方側Dsfへ向かって延びている。直進方向Dsにおける爪部231の寸法は、上下方向Dvにおける基端部230の寸法よりも長い。爪部231は、下方側Dvdを向くとともに水平方向に広がる抑え面231aと、上方側Dvuを向くとともに水平方向に広がるパレット支持面231bと、これら抑え面231a及びパレット支持面231bを上下方向Dvに接続する爪部側面231cと、を有している。
(バックレスト)
バックレスト24は、荷物2が載置されたパレット70をフォーク23が持ち上げた際に、荷物2がインナーマスト21における一対のインナーガイド210間等へ落下することを防止する荷受け枠である。バックレスト24は、リフトブラケット22のフォークレール221に車幅方向Dwから固定される一対の固定部240と、固定部240と一体に形成されてリフトブラケット22の上方側Dvuに配置される柵状を成す柵部241と、を有している。
(リフトシリンダ)
リフトシリンダ25は、ストラドルレッグ13に設けられた油圧機構である。リフトシリンダ25は、第一シリンダ部250と、第一ロッド部251と、を有している。
第一シリンダ部250は、円筒状を成している。第一シリンダ部250は、アウターガイド121及びインナーガイド210に沿うように上下方向Dvに延びている。第一シリンダ部250の下端には、上記キャスタ輪142が設けられている。第一シリンダ部250には、リフトチェーン26の他端が固定されている。つまり、第一シリンダ部250とリフトブラケット22とは、リフトチェーン26によって接続されている。
第一シリンダ部250は、車幅方向Dwで互いに離間した状態でストラドルレッグ13上を直進方向Dsでスライド可能にストラドルレッグ13に一対設けられている。具体的には、例えば、リフトシリンダ25が第一シリンダ部250の下方側Dvdに設けられた案内輪(図示省略)を更に有しており、この案内輪がストラドルレッグ13の案内レール131に形成された案内溝131a内に回転可能に設けられている。
この案内輪が案内溝131a内で回転することでキャスタ輪142も路面Rに当接しながら回転し、リフトシリンダ25全体がインナーマスト21とともにストラドルレッグ13上を直進方向Dsで移動可能とされる。
第一ロッド部251は、外部から供給される作動油の油圧のかかり具合に応じて第一シリンダ部250の内部から上方側Dvuに進出可能である。第一ロッド部251は、上下方向Dvに延びる円筒状を成している。第一ロッド部251の外径は、第一シリンダ部250の内径よりも小さい。即ち、第一ロッド部251と第一シリンダ部250とは、入れ子の関係になっている。
第一ロッド部251における上方側Dvuの端部は、チェーンサポート211の第二板211bに下方側Dvdから固定されている。これによって、第一ロッド部251が上方側Dvuに向かって第一シリンダ部250から進出した際、チェーンサポート211に接続されたインナーマスト21の内側ガイド210aが上方側Dvuに向かって進出する(押し出される)。
第一油圧ホース27は、作動油をリフトシリンダ25内へ供給する。第一油圧ホース27の一端は、油圧装置15における油圧コントロールバルブ152の第一吐出口153aに接続されている。
第一油圧ホース27の他端は、リフトシリンダ25の第一シリンダ部250に接続されている。したがって、油圧コントロールバルブ152の第一吐出口153aから吐出された作動油は、この第一油圧ホース27を通じて第一シリンダ部250の内部へ供給される。
ここで、荷役装置20の昇降動作について、図5を参照して説明する。初期の状態では、リフトシリンダ25の第一ロッド部251の大部分は、第一シリンダ部250に収容されている。これにより、インナーマスト21は、最も下方側Dvdに位置した状態となる。
即ち、荷役装置20が車両11上で最も下方側Dvdに位置した状態となる。本実施形態では説明の便宜上、この状態における荷役装置20の上下方向Dvの位置を「下降位置Pd」と称する。
荷役装置20が下降位置Pdに位置した状態で、作動油が第一シリンダ部250に供給されると、第一ロッド部251が上方側Dvuに進出される。これに伴って、チェーンサポート211が持ち上げられ、チェーンサポート211に接続されたインナーマスト21の内側ガイド210aが上方側Dvuに進出する(上昇する)。
第一ロッドが作動油によって上方側Dvuへ押され切った際、荷役装置20が車両11上で最も上方側Dvuに位置した状態となる。本実施形態では説明の便宜上、この状態における荷役装置20の上下方向Dvの位置を「上昇位置Pu」と称し、荷役装置20の位置が上方側Dvuに向かって遷移する動作を「リフトアップ」と称する。本実施形態では、この上昇位置Puが、一対のフォーク23の爪部231をパレット70のフォークポケット73に挿入可能な位置とされている。
荷役装置20が上昇位置Puに位置した状態で、油圧コントロールバルブ152から供給される作動油の油圧が低下されると、第一ロッド部251は、下方側Dvdに移動して第一シリンダ部250内に埋没される。
即ち、荷役装置20が上昇位置Puから下降位置Pdに向かって遷移する(下降する)。本実施形態では説明の便宜上、荷役装置20の位置が下方側Dvdに向かって遷移する動作を「リフトダウン」と称する。
インナーマスト21が下降位置Pdから上昇位置Puへ移動した際、リフトチェーン26の一端から他端へ向かう向きは、上方側Dvuから下方側Dvdへ転じる。この際、リフトブラケット22と第一シリンダ部250とは、一定の長さのリフトチェーン26によって接続されている。
これによって、インナーマスト21の上昇に伴ってリフトチェーン26の一端は上方側Dvuに引っ張られる。リフトチェーン26が引っ張られることで、インナーマスト21が有するチェーンホイール212が回転する。即ち、チェーンホイール212は、動滑車として機能する。
(進退装置)
進退装置30は、荷役装置20のインナーマスト21をストラドルレッグ13上で直進方向Dsに進退させる装置である。進退装置30は、車両本体12に設けられている油圧機構である。本実施形態では紙面の都合上、図5及び図6にのみ進退装置30を破線で示すとともに、詳細な図示は省略する。
本実施形態における進退装置30は、直進方向Dsに伸縮することでインナーマスト21を直進方向Dsに進退させる一対のリーチシリンダ31と、これら一対のリーチシリンダ31に作動油を供給する第二油圧ホース(図示省略)と、を有している。
一対のリーチシリンダ31は、車幅方向Dwで互いに間隔をあけて配置されている。リーチシリンダ31は、最も下方側Dvdに位置する梁部123に設けられた第二シリンダ部310と、外部から供給される作動油の油圧のかかり具合に応じて第二シリンダ部310から前方側Dsfへ進出可能な第二ロッド部311と、を有している。
第二シリンダ部310及び第二ロッド部311は、直進方向Dsに延びる円筒状を成している。第二ロッド部311の外径は、第二シリンダ部310の内径よりも小さい。即ち、これら第二ロッド部311と第二シリンダ部310とは、入れ子の関係になっている。
第二ロッド部311における前方側Dsfの端部は、荷役装置20におけるリフトシリンダ25の第一シリンダ部250に後方側Dsbから接続されている。これによって、第二ロッド部311が前方側Dsfに向かって進出した際、第一シリンダ部250に第一ロッド部251を介して接続されたインナーマスト21も前方側Dsfに向かって進出する(前進する)。
第二油圧ホース(図示省略)は、作動油をリーチシリンダ31内へ供給するためのホースである。第二油圧ホースの一端は、油圧装置15における油圧コントロールバルブ152の第二吐出口153bに接続されている。第二油圧ホースの他端は、第二シリンダ部310に接続されている。
ここで、進退装置30による荷役装置20の進退動作について図6を用いて説明する。初期の状態では、リーチシリンダ31の第二ロッド部311は、第二シリンダ部310に収容されている。
これにより、インナーマスト21は、最も後方側Dsbに位置した状態となる。即ち、荷役装置20が車両11上で最も後方側Dsbに位置した状態となる。本実施形態では説明の便宜上、この状態における荷役装置20の直進方向Dsの位置を「後退位置Pb」と称する。
ここで、荷役装置20におけるフォーク23の爪部231の前端は、荷役装置20が最も後方側Dsbに位置した際、即ち、荷役装置20が後退位置Pbに位置した際に、車両11におけるストラドルレッグ13の前端よりも後方に位置している。
荷役装置20が後退位置Pbに位置した状態で、作動油が第二シリンダ部310に供給されると、第二ロッド部311が前方側Dsfに進出される。これに伴って、第一シリンダ部250が前方側Dsfに押されるため、第一シリンダ部250に第一ロッドを介して接続されたインナーマスト21が前方側Dsfに進出する(前進する)。
第二ロッドが作動油によって前方側Dsfへ押され切った際、荷役装置20は車両11上で最も前方側Dsfに位置した状態となる。本実施形態では説明の便宜上、この状態における荷役装置20の直進方向Dsの位置を「前進位置Pf」と称し、荷役装置20の位置が前方側Dsfへ遷移する動作を「リーチアウト」と称する。本実施形態では、この前進位置Pfが、一対のフォーク23の爪部231がパレット70のフォークポケット73内で支持可能に挿入された位置とされている。
荷役装置20が前進位置Pfに位置した状態で、油圧コントロールバルブ152から供給される作動油の油圧が低下されると、第二ロッド部311は、後方側Dsbに移動して第二シリンダ部310内に埋没される。
即ち、荷役装置20が前進位置Pfから後退位置Pbに向かって遷移する(後退する)。本実施形態では説明の便宜上、荷役装置20の位置が後方側Dsbへ遷移する動作を「リーチイン」と称する。
(自己位置センサ)
図3及び図4に示すように、自己位置センサ40は、フォークリフト10の自己位置を取得する計算の際に入力となるデータを取得する。自己位置センサ40には、例えば、2D-LiDAR等のレーザスキャナや、カメラ等を例示することができる。本実施形態における自己位置センサ40は、アウターマスト120における接続部122に上方側Dvuから設けられている。
(制御装置)
制御装置50は、車両11、荷役装置20、及び進退装置30を制御する装置である。図7に示すように、制御装置50は、走行指示部51と、リフトアップ指示部52と、リーチアウト指示部53と、リーチイン指示部54と、リフトダウン指示部55と、記憶部56と、を備えている。
(走行指示部)
走行指示部51は、車両11を所定の経路に沿って走行させることで目的位置に移動させる。例えば図8に示すように、目的位置Xとは、物流施設Lf内におけるフォークリフト10が積み込み又は積み下ろしの荷役作業を行える位置を意味している。
本実施形態における目的位置Xとは、フォークリフト10が向かうべき荷役作業を行える位置を意味している。つまり、目的位置Xとは、荷役機構がリフトアップ及びリーチアウトした際に、一対のフォーク23の爪部231をパレット70のフォークポケット73に挿入させることができる位置を意味している。
物流施設Lf内における目的位置Xの座標等は、記憶部56に予め記憶されており、走行指示部51が参照可能とされている。なお、目的位置Xは、例えば上位装置3に予め記憶されており、走行指示部51が上位装置3から目的位置Xを示すデータを無線通信によって取得してもよい。
走行指示部51は、車体本体が有する自己位置センサ40からセンサデータを取得するとともに当該センサデータに基づいて自己位置を取得する自己位置取得部51aと、取得した自己位置に基づいて走行機構14を目的位置Xまで走らせる操舵部51bと、を含んでいる。
自己位置センサ40が例えば上記レーザスキャナである場合、センサデータとしては点群データを例示することができる。また、自己位置センサ40が例えば上記カメラである場合、センサデータとしては画像データを例示することができる。
詳細な説明は省略するが、自己位置取得部51aは、取得したセンサデータに基づいて、所定の自己位置計算をして自己位置を取得する。操舵部51bは、自己位置取得部51aが取得した自己位置に基づいて、車体を所定の経路に沿って目的位置Xまで走行させる。操舵部51bは、走行機構14の第一駆動輪140及び第二駆動輪141に操舵の指示を示す信号を送信することで、車体を目的位置Xまで走らせる。
(リフトアップ指示部)
リフトアップ指示部52は、フォークリフト10が目的位置Xに移動した後に、上記リフトアップの動作を荷役装置20に行わせる。具体的には、リフトアップ指示部52は、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第一吐出口153aから吐出される作動油の油圧を上昇させる指示を示す信号を送信する。リフトアップ指示部52は、第一上昇指示部52aと、第二上昇指示部52bと、を含んでいる。
第一上昇指示部52aは、上記信号を油圧コントロールバルブ152に送信することによって荷役装置20にリフトアップさせる。つまり、第一上昇指示部52aは、パレット70のフォークポケット73に一対の爪部231を挿入することができる高さまで一対の爪部231を上昇させる。
第二上昇指示部52bは、一対の爪部231がフォークポケット73に挿入された際に、上記信号を油圧コントロールバルブ152に送信することによって荷役装置20にリフトアップさせる。つまり、第二上昇指示部52bは、爪部231のパレット支持面231bにパレット70を支持させる。
(リーチアウト指示部)
リーチアウト指示部53は、第一上昇指示部52aによって荷役装置20がリフトアップした後に、上記リーチアウトの動作を荷役装置20に行わせる。即ち、リーチアウト指示部53は、一対の爪部231がフォークポケット73に挿入可能な高さまで上昇した後に、リーチアウトの動作を荷役装置20に行わせる。
具体的には、リーチアウト指示部53は、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第二吐出口153bから吐出される作動油の油圧を上昇させる指示を示す信号を送信する。
(リーチイン指示部)
リーチイン指示部54は、第二上昇指示部52bによって荷役装置20がリフトアップした後に、上記リーチインの動作を荷役装置20に行わせる。即ち、リーチイン指示部54は、一対の爪部231がパレット70を持ち上げた後に、リーチインの動作を荷役装置20に行わせる。
具体的には、リーチイン指示部54は、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第二吐出口153bから吐出される作動油の油圧を低下させる指示を示す信号を送信する。
(リフトダウン指示部)
リフトダウン指示部55は、リーチイン指示部54によって荷役装置20にリーチインさせる。つまり、リフトダウン指示部55は、上記リフトダウンの動作を荷役装置20に行わせる。
具体的には、リフトダウン指示部55は、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第一吐出口153aから吐出される作動油の油圧を低下させる指示を示す信号を送信する。リフトダウン指示部55は、第一下降指示部55aと、第二下降指示部55bと、を含んでいる。
第一下降指示部55aは、上記信号を油圧コントロールバルブ152に送信することによって荷役装置20にリフトダウンさせる。つまり、第一下降指示部55aは、パレット70をストラドルレッグ13に載置させる。即ち、第一下降指示部55aは、パレット70の載置面71をストラドルレッグ13の本体部130の受け面130aに当接させる。
第二下降指示部55bは、第一下降指示部55aの動作に次いで、上記信号を油圧コントロールバルブ152に送信することによって荷役装置20に更にリフトダウンさせる。つまり、第二下降指示部55bは、パレット70をストラドルレッグ13に押し付けさせる。即ち、第一下降指示部55aは、一対の爪部231の抑え面231aをフォークポケット73の内面74に上方側Dvuから押し付けさせる。
(バッテリ)
図3及び図4に示すように、バッテリ60は、走行機構14の第一駆動輪140及び第二駆動輪141、油圧装置15の油圧ポンプ151に接続されたモータ(図示省略)、並びに制御装置50等に電力を供給する。本実施形態におけるバッテリ60は、ストラドルレッグ13の本体部130における後方側Dsbの端部に着脱可能に設けられている。
バッテリ60には、例えばリチウムイオンバッテリ等を例示することができる。これらバッテリ60、走行機構14の第一駆動輪140及び第二駆動輪141、上記モータ、並びに制御装置50は、ケーブル等(図示省略)で電気的に接続されている。
(制御装置の動作)
続いて、制御装置50の動作について図9を参照して説明する。図9に示す制御装置50のフローチャートは、フォークリフト10起動中における走行動作及び積み下ろし作業等を間に挟んで繰り返し実行される。
走行指示部51は、自己位置センサ40からセンサデータを取得するとともに当該センサデータに基づいて自己位置を取得し、取得したこの自己位置に基づいて車両11を目的位置Xまで移動させる(ステップS1)。
リフトアップ指示部52の第一上昇指示部52aは、フォークリフト10が目的位置Xに移動した後に、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第一吐出口153aから吐出される作動油の油圧を上昇させる指示を示す信号を送信する(ステップS2)。
リーチアウト指示部53は、一対の爪部231がフォークポケット73に挿入可能な高さまで上昇した後に、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第二吐出口153bから吐出される作動油の油圧を上昇させる指示を示す信号を送信する(ステップS3)。
リフトアップ指示部52の第二上昇指示部52bは、一対の爪部231がフォークポケット73に挿入された際に、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第一吐出口153aから吐出される作動油の油圧を上昇させる指示を示す信号を送信する(ステップS4)。
リーチイン指示部54は、一対の爪部231がパレット70を持ち上げた後に、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第二吐出口153bから吐出される作動油の油圧を低下させる指示を示す信号を送信する(ステップS5)。
リフトダウン指示部55の第一下降指示部55aは、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第一吐出口153aから吐出される作動油の油圧を低下させる指示を示す信号を送信する(ステップS6)。
リフトダウン指示部55の第二下降指示部55bは、パレット70がストラドルレッグ13に載置させた際、油圧コントロールバルブ152の弁制御部154に対して第一吐出口153aから吐出される作動油の油圧を更に低下させる指示を示す信号を送信する(ステップS7)。
(積載方法)
続いて、フォークリフト10へ荷物2を積載するための積載方法について図10から図13を参照して説明する。図10に示すように、当該積載方法は、第一ステップS11と、第二ステップS12と、第三ステップS13と、第四ステップS14と、第五ステップS15と、第六ステップS16と、を含んでいる。
(第一ステップ)
第一ステップS11は、荷役装置20がリフトアップするステップである。第一ステップS1では、荷役装置20が下降位置Pdから上昇位置Puへ遷移する(上昇する)。即ち、第一ステップS11では、荷役装置20における一対のフォーク23の爪部231がパレット70のフォークポケット73に挿入可能な高さまで上昇する。
(第二ステップ)
第二ステップS12は、第一ステップS11に次いで荷役装置20がリーチアウトするステップである。第二ステップS12では、荷役装置20が後退位置Pbから前進位置Pfへ遷移する(前進する)。即ち、第二ステップS12では、荷役装置20における一対のフォーク23の爪部231がパレット70のフォークポケット73内へこのパレット70を支持可能な深さまで挿入される。
(第三ステップ)
第三ステップS13は、第二ステップS12に次いで荷役装置20がリフトアップするステップである。第三ステップS13では、荷役装置20の位置が上方側Dvuへ遷移する(上昇する)。
即ち、図11に示すように、第三ステップS13では、荷役装置20における一対のフォーク23の爪部231のパレット支持面231bが、フォークポケット73の内面74における上面73aに当接した後、一対のフォーク23がパレット70をこのパレット70が載置されている場所(棚等)から上方側Dvuへ持ち上げる。
(第四ステップ)
第四ステップS14は、第三ステップS13に次いで荷役装置20がリーチインするステップである。第四ステップS14では、荷役装置20の前進位置Pfから後退位置Pbへ遷移する(後退する)。即ち、第四ステップS14では、荷役装置20における一対のフォーク23の爪部231がパレット70を支持した状態で後退位置Pbまで移動する。
(第五ステップ)
第五ステップS15は、第四ステップS14に次いで荷役装置20がリフトダウンするステップである。第五ステップS15では、荷役装置20が上昇位置Puから下降位置Pdへ遷移する(下降する)。
即ち、図12に示すように、第五ステップS15では、荷役装置20における一対のフォーク23の爪部231がパレット70を支持した状態でパレット70の載置面71をストラドルレッグ13の本体部130の受け面130aに当接させる。つまり、パレット70がストラドルレッグ13における受け面130aに載置される。
(第六ステップ)
第六ステップS16では、第五ステップS15に次いで荷役装置20が更にリフトダウンするステップである。第六ステップS16では、荷役装置20の位置が下方側Dvdへ遷移する(下降する)。
即ち、図13に示すように、第六ステップS16では、荷役装置20における一対のフォーク23の爪部231の抑え面231aがフォークポケット73の内面74に上方側Dvuから押し付けられることで、パレット70がストラドルレッグ13の本体部130に押し付けられる。これによって、パレット70がストラドルレッグ13における受け面130aに固定される。
上記一連のステップを経ることで、フォークリフト10へ荷物2が積載される。
(作用効果)
上記実施形態に係るフォークリフト10によれば、荷役装置20が後退位置Pbに位置した際に、爪部231の前端がストラドルレッグ13の前端よりも後方側Dsbに位置している。これにより、荷役装置20が後退位置Pbに位置した際、爪部231の前端がストラドルレッグ13の前端よりも前方側Dsfに位置する構成と比較して、フォークリフト10全体の重心がより後方側Dsbに位置する。したがって、フォーク23がパレット70を支持した状態で荷役装置20が後退位置Pbに位置した際、フォークリフト10全体の重心をより安定させることができる。
また、上記実施形態に係る荷役システム1によれば、ストラドルレッグ13の受け面130aが上方側Dvuを向く。更に、一対のフォーク23がパレット70を支持した状態で荷役装置20が後退位置Pbに位置した際、受け面130aが非載置面72に最も近い位置でこの非載置面72に対向する。これにより、一対のフォーク23がパレット70を下降させて、パレット70をストラドルレッグ13の受け面130a上に載置させることができる。つまり、パレット70をストラドルレッグ13に載置させないフォークリフト10の構成と比較して、フォークリフト10全体の重心をより下方側Dvdに位置させることができる。
また、一対のフォーク23が更に下降した際、フォーク23がパレット70を上方側Dvuから受け面130aに抑えつけることができる。これにより、パレット70を受け面130a上に固定することができる。つまり、受け面130aに載置されたパレット70、及びパレット70に載置された荷物2の重心を安定させることができる。その結果、フォークリフト10全体の重心をより安定させることができる。
<第二実施形態>
以下、本開示の第二実施形態に係るフォークリフト10について図14を参照して説明する。第二実施形態で説明するフォークリフト10は、第一実施形態のフォークリフト10が備えていないガイド部80を更に備えている。第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(ガイド部)
ガイド部80は、パレット70がストラドルレッグ13における受け面130aに対して車幅方向Dwにずれた状態で上方側Dvuから受け面130aに向かって下降した場合に、当該ずれを正してパレット70を受け面130aに載置させる部材である。
ガイド部80は、直進方向Dsに延びる三角柱状を成している。ガイド部80は、ストラドルレッグ13の本体部130に固定されている。本実施形態におけるガイド部80は、直進方向Dsから見て直角二等辺三角形状を成しており、直進方向Dsから見てこの直角二等辺三角形の斜辺部分に相当する面が長方形状を成している。この斜辺部分に相当する面は、斜め上方を向いている。ガイド部80は、例えば金属や木材等によって形成されている。
長方形状の上記面は、パレット70を案内する案内面80aとされている。したがって、ガイド部80は、案内面80aを有している。案内面80aは、受け面130aよりも上方側Dvuでこの受け面130aに交差する方向に広がっている。
一対のストラドルレッグ13のうち、一方側Dwrに設けられたガイド部80の案内面80aと、他方側Dwlに設けられたガイド部80の案内面80aとは、車幅方向Dwで互いに対向するように水平面に対して傾斜している。
(作用効果)
フォークリフト10における一対のフォーク23がパレット70をストラドルレッグ13の受け面130aに向かって下降させる際、パレット70が受け面130aに対して適正な位置から車幅方向Dwにずれる場合がある。
上記実施形態に係る荷役システム1によれば、パレット70が受け面130aに対して車幅方向Dwにずれたとしても、案内面80aが当該ずれを正してパレット70を受け面130aに載置させる。これにより、受け面130aに載置されたパレット70、及びパレット70に載置された荷物2の重心を安定させることができる。その結果、フォークリフト10全体の重心をより安定させることができる。
<第三実施形態>
以下、本開示の第三実施形態に係るフォークリフト10について図15を参照して説明する。第三実施形態で説明するフォークリフト10は、第一実施形態のフォークリフト10が備えていないストッパ部90を更に備えている。第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(ストッパ部)
ストッパ部90は、パレット70がストラドルレッグ13における受け面130aに載置された状態で、パレット70が受け面130a上で直進方向Ds及び車幅方向Dwにずれる(変位する)ことを防止する部材である。
ストッパ部90は、平板状を成している。本実施形態におけるストッパ部90は、ストラドルレッグ13の本体部130に複数固定されている。一対のストラドルレッグ13のうち一方側Dwrに位置するストラドルレッグ13の本体部130には、一方側Dwrから一つのストッパ部90が固定されており、この本体部130の前端に前方側Dsfから一つのストッパ部90が固定されている。
一対のストラドルレッグ13のうち他方側Dwlに位置するストラドルレッグ13の本体部130には、他方側Dwlから一つのストッパ部90が固定されており、この本体部130の前端に前方側Dsfから一つのストッパ部90が固定されている。
各ストッパ部90は、受け面130aよりも上方側Dvuで該受け面130aに対して垂直な方向に広がる規制面90aを有している。規制面90aは、パレット70が受け面130a上に載置された際に、このパレット70に外側から当接することで、該パレット70が前方側Dsf及び車幅方向Dwに変位することを規制している。ストッパ部90は、例えば、金属や木材等によって形成されている。
(作用効果)
フォークリフト10の運転中では、受け面130aに載置されたパレット70がこの受け面130aに対して適正な位置から直進方向Ds及び車幅方向Dwにずれる(変位する)場合がある。
上記実施形態に係る荷役システム1によれば、受け面130a上に載置されたパレット70がストッパ部90の規制面90aに当接するため、パレット70がストッパ部90よりも外側にずれてしまうことを抑制することができる。これにより、受け面130aに載置されたパレット70、及びパレット70に載置された荷物2の重心を安定させることができる。その結果、フォークリフト10全体の重心をより安定させることができる。
<第四実施形態>
以下、本開示の第四実施形態に係るフォークリフト10について図16及び図17を参照して説明する。第四実施形態で説明するフォークリフト10は、第一実施形態のフォークリフト10が備えていないセンタリング機構100を更に備えている。また、フォーク23の爪部の構成が第一実施形態の爪部231の構成に対して一部異なっている。第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(フォーク)
フォーク23は、基端部230と、爪部231ivと、を有している。基端部230は、上記実施形態と同様の構成を成している。爪部231ivは、爪本体232と、案内孔233と、を有している。
本実施形態における爪本体232は、下方側Dvdを向くとともに水平方向に広がる抑え面231aivと、上方側Dvuを向くとともに水平方向に広がるパレット支持面231bivと、これら抑え面231aivとパレット支持面231bivとを上下方向Dvに接続するとともに車幅方向Dwを向く爪側面231civと、を有している。
案内孔233は、爪本体232に形成された孔である。案内孔233は、爪本体232における爪側面231civから抑え面231aivにかけて延びるとともに、これら爪側面231civ及び抑え面231aiv上で開口している。
案内孔233は、爪側面231civに開口する上部開口233aと、抑え面231aivに開口する下部開口233bと、これら上部開口233a及び下部開口233bを接続する孔内面233cと、を有している。
以下、説明の便宜上、一対のフォーク23の爪部231ivのうち一方側Dwrの爪部231iv(図16及び図17における右側)について説明する。
上部開口233aは、一方側Dwrから見て矩形状を成している。下部開口233bは、下方側Dvdから見て矩形状を成している。孔内面233cは、第一案内面233dと、第二案内面233eと、を有している。
第一案内面233dは、上部開口233aにおける上方側Dvuに位置する辺と下部開口233bにおける他方側Dwlに位置する辺とを接続するとともに、水平面に対して傾斜した状態で広がっている。
第二案内面233eは、上部開口233aにおける下方側Dvdに位置する辺と下部開口233bにおける一方側Dwrに位置する辺とを接続するとともに、水平面に対して傾斜した状態で広がっている。これら第一案内面233dと第二案内面233eとは、互いに対向するとともに平行の関係にある。
(センタリング機構)
センタリング機構100は、フォークポケット73内で爪部231ivを位置決めする。センタリング機構100は、爪本体232に設けられている。センタリング機構100は、フォーク挿通部101と、下面抑え部102と、側面抑え部103と、を有している。
フォーク挿通部101は、爪本体232に形成された案内孔233内に挿通された板状を成す部材である。フォーク挿通部101は、第一案内面233dに対向する第一面101aと、第二案内面233eに対向する第二面101bと、を有している。
下面抑え部102は、フォーク挿通部101における下方側Dvdの端部にフォーク挿通部101と一体に固定されている。下面抑え部102は、爪本体232の抑え面231aivに沿って広がる板状を成している。
車幅方向Dwにおける下面抑え部102の寸法は、車幅方向Dwにおける下部開口233bの寸法よりも大きい。下面抑え部102は、下方側Dvdを向くとともにパレット70の内面74の下面73bと対向する下面抑え面102aと、上方側Dvuを向くとともにフォーク挿通部101の第二面101bに一方側Dwrから接続された下部係止面102bを有している。
側面抑え部103は、フォーク挿通部101における上方側Dvuの端部にフォーク挿通部101と一体に固定されている。側面抑え部103は、爪本体232の爪側面231civに沿って広がる板状を成している。
上下方向Dvにおける側面抑え部103の寸法は、上下方向Dvにおける上部開口233aの寸法よりも大きい。側面抑え部103は、一方側Dwrを向くとともにフォークポケット73の内面74における側面73cと対向する側面抑え面103aと、上方側Dvuを向くとともにフォーク挿通部101の第二面101bに下方側Dvdから接続された上部係止面103bを有している。
爪本体232のパレット支持面231bivがフォークポケット73の内面74における上面73aに当接した状態では、フォーク挿通部101は、爪本体232よりも下方側Dvdへ突き出ている。この際、第二面101bは、第二案内面233eに当接している。
また、側面抑え部103の上端は、爪本体232のパレット支持面231bivよりも下方側Dvdに位置している。これによって、パレット支持面231bivが上面73aに当接する際に側面抑え部103が干渉することがない。
ここで、爪部231ivがフォークポケット73の内面74における下面73bに向かって下降した際のセンタリング機構100が示す態様について説明する。爪部231ivが下面73bに向かって下降すると、はじめに下面抑え部102の下面抑え面102aが下面73bに当接する。
爪部231ivが更に下降すると、下面抑え面102aが下面73bに当接した状態で下面抑え部102に接続されたフォーク挿通部101の第一面101aが第一案内面233dに当接する。
爪部231ivが更に下降すると、第一面101aが第一案内面233dによって下方側Dvdに押される。この際、第一面101aは第一案内面233dに当接した状態で車幅方向Dwにスライドする。
即ち、センタリング機構100全体が車幅方向Dwにスライドする。爪本体232の抑え面231aivが下面抑え部102の下部係止面102bに当接するまで爪部231ivが降下すると、側面抑え部103の側面抑え面103aが側面73cに当接するとともに側面73cを押圧する。
つまり、爪部231ivが下降することでセンタリング機構100の側面抑え部103が側面73cを押圧し、パレット70を車幅方向Dwに変位させる。言い換えれば、一対の爪本体232に設けられたセンタリング機構100によって爪部231ivがフォークポケット73内で位置決めされる。
以上、一対のフォーク23の爪部231ivにおける一方側Dwrの爪本体232及びこの爪本体232に設けられているセンタリング機構100について説明した。一対のフォーク23の爪部231ivにおける他方側Dwlの爪本体232(図16及び図17における左側)及びこの爪本体232に設けられているセンタリング機構100については、一方側Dwrの爪本体232及びこの爪本体232設けられているセンタリング機構100に対して車幅方向Dwで左右対称の構成を成しているため、説明は省略する。
(作用効果)
上記実施形態に係る荷役システム1によれば、フォークポケット73内で爪部231ivが下降した際に、一対の爪本体232に設けられたセンタリング機構100がフォークポケット73内で各爪部231ivを移動不能に位置決めする。つまり、一対の爪部231ivが下降することで、センタリング機構100がパレット70を爪部231ivに対して決まった位置に位置決めする。
これにより、受け面130aに載置されたパレット70、及びパレット70に載置された荷物2の重心をより安定させることができる。その結果、フォークリフト10全体の重心をより安定させることができる。
<第五実施形態>
以下、本開示の第五実施形態に係るフォークリフト10について図18を参照して説明する。第五実施形態で説明するフォークリフト10は、第一実施形態のフォークリフト10が備えていないセンタリング機構100vを更に備えている。
このセンタリング機構100vは、第四実施形態のセンタリング機構100に対して構成が一部異なっている。また、フォーク23の爪部231vの構成が第一実施形態の爪部231の構成に対して一部異なっている。第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(フォーク)
爪部231vは、爪本体232vと、軸支持部234と、を有している。本実施形態における爪本体232vは、下方側Dvdを向くとともに水平方向に広がる抑え面231avと、上方側Dvuを向くとともに水平方向に広がるパレット支持面231bvと、これら抑え面231avとパレット支持面231bvとを上下方向Dvに接続するとともに車幅方向Dwを向く爪側面231cvと、を有している。
軸支持部234は、爪本体232vにおける抑え面231avと爪側面231cvとが交差する交差部232iから突出するように爪本体232vに一体に設けられている。軸支持部234は直進方向Dsに延びる円筒状を成している。軸支持部234には、直進方向Dsに延びる軸受孔234aが形成されている。
本実施形態における軸支持部234は、爪本体232vに複数設けられている。本実施形態では、詳細な図示は省略する。本実施形態では、軸支持部234が爪本体232vに四つ設けられている場合を一例として説明する。
具体的には、爪本体232vにおける二つの上記交差部232iのうち、一方側Dwrの交差部232iに二つの軸受部が直進方向Dsで互いに間隔をあけて配置されており、他方側Dwlの交差部232iに二つの軸受部が直進方向Dsで互いに間隔をあけて配置されている。
(センタリング機構)
センタリング機構100vは、爪本体232vに一対設けられている。センタリング機構100vは、軸部104と、下面抑え部102vと、側面抑え部103vと、を有している。
軸部104は、円柱状を成す部材である。軸部104は、直進方向Dsで隣り合う二つの軸支持部234の各軸受孔234aに挿通されて、これら軸受孔234aによって回動可能に支持されている。
軸部104は、これら軸受孔234aに回動可能に支持されることによって直進方向Dsに延びる回動軸線O回りに回動する。なお、回動軸線Oは、直進方向Dsで隣り合う軸受孔234aの中心を直進方向Dsに貫く仮想軸線である。
下面抑え部102vは、軸部104の外周面における軸受孔234aに挿通されていない外周面に設けられている板状の部材である。一対の下面抑え部102vは、車幅方向Dwで互いに近づくように各軸部104に一体に設けられている。
下面抑え部102vは、爪部231vがフォークポケット73に挿入された状態、かつ、パレット支持面231bvがフォークポケット73の内面74における上面73aに当接した状態で、水平面に対して傾斜した状態で爪本体232vの抑え面231av側を向く第一当接面102cと、第一当接面102cとは反対側を向く第二当接面102dと、を有している。
側面抑え部103vは、軸部104の外周面における軸受孔234aに挿通されていない外周面に設けられている板状の部材である。側面抑え部103vは、軸部104に一体に設けられている。
側面抑え部103vは、爪部231vがフォークポケット73に挿入された状態、かつ、パレット支持面231bvがフォークポケット73の内面74における上面73aに当接した状態で、爪側面231cvに当接する爪当接面103cと、この爪当接面103cとは反対側を向くとともにフォークポケット73の内面74における側面73cに対向する対向面103dと、を有している。
この際、側面抑え部103vにおける上方側Dvuを向く端面は、爪本体232vのパレット支持面231bvよりも下方側Dvdに位置している。これによって、パレット支持面231bvが上面73aに当接する際に側面抑え部103vが干渉することがない。
ここで、爪部231vがフォークポケット73の内面74における下面73bに向かって下降した際のセンタリング機構100vが示す態様について説明する。爪部231vが下面73bに向かって下降すると、はじめに下面抑え部102vの第二当接面102dにおける最も下方側Dvdに位置する端縁が下面73bに当接する。爪部231vが更に下降すると、下面抑え部102vが回動軸線O回りに回動するとともに側面抑え部103vも回動軸線O回りに回動する。
この回動により、下面抑え部102vの第二当接面102dが下面73bに当接するとともに対向し、側面抑え部103vの対向面103dにおける端縁がフォークポケット73の内面74における側面73cに当接するとともにこの側面73cを車幅方向Dwに押圧する。
つまり、爪部231vが下降することでセンタリング機構100vの側面抑え部103vが側面73cを押圧し、パレット70を車幅方向Dwに変位させる。言い換えれば、一対の爪本体232vに設けられたセンタリング機構100vによって爪部231vがフォークポケット73内で位置決めされる。
(作用効果)
上記実施形態に係る荷役システム1の構成によっても、第四実施形態で説明した作用効果を奏することができる。
<第六実施形態>
以下、本開示の第六実施形態に係るフォークリフト10について図19を参照して説明する。第六実施形態で説明するフォークリフト10は、第一実施形態のフォークリフト10が備えていないセンタリング機構100viを更に備えている。
このセンタリング機構100viは、第四実施形態のセンタリング機構100に対して構成が一部異なっている。また、フォーク23の爪部231viの構成が第一実施形態の爪部231の構成に対して一部異なっている。第一実施形態と同様の構成要素については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(フォーク)
爪部231viは、爪本体232viと、皿穴部235と、を有している。本実施形態における爪本体232viは、下方側Dvdを向くとともに水平方向に広がる抑え面231aviと、上方側Dvuを向くとともに水平方向に広がるパレット支持面231bviと、これら抑え面231aviとパレット支持面231bviとを上下方向Dvに接続するとともに車幅方向Dwを向く爪側面231cviと、を有している。
皿穴部235は、爪本体232viを上下方向Dvに貫通している孔である。即ち、皿穴部235は、爪本体232viにおけるパレット支持面231bvi及び抑え面231aviの両者に開口している。皿穴部235は、皿もみ部235aと、孔部235bとによって構成されている。
皿もみ部235aは、パレット支持面231bviに開口するとともに、開口から下方側Dvdに向かうに従って径が小さくなっている。孔部235bは、皿もみ部235aに下方側Dvdから接続されている。孔部235bは、抑え面231aviに開口している。
(センタリング機構)
センタリング機構100viは、皿穴挿通部105と、下面抑え部102viと、側面抑え部103viと、リンク部108と、第一回動軸109と、第二回動軸110と、第三回動軸111と、を有している。
皿穴挿通部105は、皿穴部235に挿通された部材である。皿穴挿通部105は、皿穴部235に収容可能な頭部106と、頭部106に下方側Dvdから一体に接続され、上下方向Dvに延びる支持柱107と、を有している。
頭部106は、円錐台状に形成されている。頭部106は、上方側Dvuを向く上端面106aを有している。頭部106は、爪部231viがフォークポケット73に挿入され、かつ、パレット支持面231bviがフォークポケット73の内面74における上面73aに当接した際、皿穴部235に収容されている。上端面106aは、頭部106が皿穴部235に収容された際、パレット支持面231bviと面一を成している。
支持柱107は、柱状を成している。支持柱107は、孔部235bを挿通している。支持柱107は、爪部231viがフォークポケット73に挿入され、かつ、パレット支持面231bviがフォークポケット73の内面74における上面73aに当接した際、爪本体232viよりも下方側Dvdに突出している。
下面抑え部102viは、水平方向に広がる平板状を成す部材である。下面抑え部102viは、支持柱107に下方側Dvdから一体に接続されるとともに、支持柱107に上方側Dvuから支持されている。
下面抑え部102viは、上方側Dvuを向くとともに抑え面231aviに対向する第一対向面102eと、第一対向面102eとは反対側を向くとともにフォークポケット73の内面74における下面73bに対向する第二対向面102fと、を有している。支持柱107は、この第一対向面102eの中央に固定されている。
側面抑え部103viは、平板状を成す部材である。側面抑え部103viは、車幅方向Dwにおける下面抑え部102viの両端に車幅方向Dwから第一回動軸109を介して一対接続されている。ここで、第一回動軸109は、直進方向Dsに延びる円柱状を成しており、車幅方向Dwにおける下面抑え部102viの両端に回動可能に設けられている。
第一回動軸109は、直進方向Dsに延びる第一回動軸線O1を中心に回動可能である。側面抑え部103viは、この第一回動軸109に一体に接続されている。側面抑え部103viは、第一回動軸109に接続された状態で、爪本体232viと側面73cとの間に配置されている。
したがって、側面抑え部103viは、第一回動軸109の回動に伴って、下面抑え部102viに対して第一回動軸109の中心を通る第一回動軸線O1回りに回動可能とされている。なお、第一回動軸線O1は、第一回動軸109の中心を直進方向Dsに貫く仮想軸線である。
側面抑え部103viは、爪部231viがフォークポケット73に挿入された状態、かつ、パレット支持面231bviがフォークポケット73の内面74における上面73aに当接した状態で、爪部231vi側を向く爪対向面103eと、この爪対向面103eとは反対側を向くとともにフォークポケット73の内面74における側面73cに対向するポケット対向面103fと、を有している。
この際、側面抑え部103viにおける上方側Dvuを向く端面は、爪本体232viのパレット支持面231bviよりも下方側Dvdに位置している。これによって、パレット支持面231bviが上面73aに当接する際に側面抑え部103viが干渉することがない。
リンク部108は、平板状を成す部材である。リンク部108は、側面抑え部103viに第二回動軸110を介して接続されている。ここで、第二回動軸110は、直進方向Dsに延びる円柱状を成しており、側面抑え部103viに回動可能に設けられている。
第二回動軸110は、直進方向Dsに延びる第二回動軸線O2を中心に回動可能である。リンク部108は、この第二回動軸110に一体に接続されている。リンク部108は、第二回動軸110に接続された状態で、爪部231viと側面抑え部103viとの間に配置されている。
したがって、リンク部108は、第二回動軸110の回動に伴って、側面抑え部103viに対して第二回動軸110の中心を通る第二回動軸線O2回りに回動可能とされている。なお、第二回動軸線O2は、第二回転軸の中心を直進方向Dsに貫く仮想軸線である。
また、リンク部108は、爪本体232viに第三回動軸111を介して接続されている。ここで、第三回動軸111は、直進方向Dsに延びる円柱状を成しており、爪本体232viにおける抑え面231aviと爪側面231cviとが交差する交差部232iに回動可能に設けられている。
第三回動軸111は、直進方向Dsに延びる第三回動軸線O3を中心に回動可能とされている。リンク部108は、この第三回動軸111に一体に接続されている。したがって、リンク部108は、第三回動軸111の回動に伴って、爪本体232viに対して第三回動軸111の中心を通る第三回動軸線O3回りに回動可能とされている。なお、第三回動軸線O3は、第三回動軸111の中心を直進方向Dsに貫く仮想軸線である。
ここで、爪部231viがフォークポケット73の内面74における下面73bに向かって下降した際のセンタリング機構100viが示す態様について説明する。爪部231viが下面73bに向かって下降すると、下面抑え部102viの第二対向面102fが下面73bに当接する。
爪部231viが更に下降すると、皿穴挿通部105の頭部106、支持柱107の順番でこれら頭部106及び支持柱107が爪本体232viのパレット支持面231bviから上方側Dvuに突出する。
それと同時に、下面抑え部102viに接続された側面抑え部103viが、爪本体232viに接続されたリンク部108に押されることで、これら側面抑え部103vi及びリンク部108が各回動軸線(第一回動軸線O1、第二回動軸線O2、及び第三回動軸線O3)回りに回動する。
これらの回動により、側面抑え部103viのポケット対向面103fにおける端縁がフォークポケット73の内面74における側面73cに当接するとともにこの側面73cを車幅方向Dwに押圧する。
つまり、爪部231viが下降することでセンタリング機構100viの側面抑え部103viが側面73cを押圧し、パレット70を車幅方向Dwに変位させる。言い換えれば、一対の爪本体232viに設けられたセンタリング機構100viによって爪部231viがフォークポケット73内で位置決めされる。
(作用効果)
上記実施形態に係る荷役システム1の構成によっても、第四実施形態で説明した作用効果を奏することができる。
<第七実施形態>
以下、本開示の第七実施形態に係るフォークリフト10について図20及び図21を参照して説明する。第七実施形態で説明するフォークリフト10は、連動機構300と、パレットガイド400と、を備えている。
(連動機構)
連動機構300は、一対のストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、パレット70を支持した一対のフォーク23の下降動作に連動する。
図20に示すように、本実施形態における連動機構300は、ピニオン301と、ラック302と、回動軸303と、を有している。
ピニオン301は、ストラドルレッグ13の本体部130に収容され、本体部130によって回動可能に保持された歯車である。具体的には、ピニオン301は、直進方向Dsに延びる軸線Ar回りに回動可能に保持されている。
ラック302は、ピニオン301に噛み合った状態で、上下方向に延びている。一方側Dwrに配置された本体部130に収容されたピニオン301には、他方側Dwlからラック302が噛み合っている。一方、他方側Dwlに配置された本体部130に収容されたピニオン301には、一方側Dwrからラック302が噛み合っている。ラック302の一部は、本体部130の受け面130aよりも上方側Dvuに突出している。ラック302の上方側Dvuの端縁302aは、上方側Dvuを向いている。
回動軸303は、軸線Arを中心に延びる柱状の部材である。回動軸303は、ピニオン301と一体にこのピニオン301から直進方向Dsに延びている。本実施形態における回動軸303は、例えば、前方側Dsfに向かってピニオン301から延びている。回動軸303は、本体部130に収容されている。
(パレットガイド)
本実施形態におけるパレットガイド400は、連動機構300によって軸線Ar回りに回動可能に保持された板部材である。パレットガイド400は、回動軸303に設けられ、本体部130に収容されている。パレットガイド400は、前方側Dsfから見た場合に、回動軸303の側面から下方側Dvdに向かって延びている。以下、パレットガイド400が本体部130に収容されている位置をパレットガイド400の「退避位置」と称する。パレットガイド400は、パレット案内面400aを有している。パレット案内面400aは、パレットガイド400が退避位置に位置した際、車幅方向Dwを向いている。具体的には、パレットガイド400が退避位置に位置した際、一方側Dwrに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、一方側Dwrを向いており、他方側Dwlに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、他方側Dwlを向いている。
ここで、連動機構300の動作について説明する。図21に示すように、パレット70を支持した一対のフォーク23が下降した際(リフトダウン)、パレット70の非載置面72が下方側Dvdに移動され、ラック302の端縁302aに当接する。一対のフォーク23が更に下降することで、パレット70の非載置面72は、ラック302の端縁302aを下方側Dvdに押圧してラック302を下方側Dvdに押し下げる。ラック302の下方側Dvdへの移動に伴って、ラック302に噛み合うピニオン301が軸線Ar回りに回動し、ピニオン301と一体の回動軸303が軸線Ar回りに回動する。これに伴い、パレットガイド400が回動軸303と共に軸線Ar回りに回動する。パレットガイド400は、連動機構300によって回動されることで、本体部130の受け面130aよりも上方側Dvuでパレット70を車幅方向Dwに挟み込む位置に移動する。以下、パレットガイド400が受け面130aよりも上方側Dvuでパレット70を車幅方向Dwに挟み込む位置をパレットガイド400の「案内位置」と称する。
パレットガイド400が案内位置に位置した際、パレットガイド400のパレット案内面400aは、本体部130の受け面130aに対して傾斜した状態でパレット70に車幅方向Dwから当接するとともに、車幅方向Dwに押圧する。具体的には、一方側Dwrに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、パレット70を他方側Dwlに押圧する。一方、他方側Dwlに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、パレット70を一方側Dwrに押圧する。つまり、車幅方向Dwにおけるパレット70の位置は、パレット70が下方側Dvdに移動する過程で、パレットガイド400のパレット案内面400aによって調節される。パレットガイド400によって車幅方向Dwにおけるパレット70の位置が調節された後、パレット70の非載置面72が本体部130の受け面130aに当接することで、ラック302の端縁302aが受け面130aと面一の状態となり、連動機構300の連動が停止する。この際、パレットガイド400のパレット案内面400aは、受け面130aに対して傾斜した状態で回動軸303に保持される。
(作用効果)
上記構成では、パレット70を支持したフォーク23の下降動作に連動機構300が連動し、この連動に伴ってパレットガイド400がパレット70を案内することで、車幅方向Dwにおけるパレット70の位置が調節される。つまり、パレット70は、下降した際にパレットガイド400のパレット案内面403aによって中央に寄せられる。これにより、例えば、一対のフォーク23に支持されたパレット70が車幅方向Dwにずれた状態で下降した場合であっても、パレット70が上方側Dvuから受け面130aに向かう過程でこのパレット70がパレットガイド400によって中央に寄せられる。その結果、荷物2が載置されたパレット70の重心がより中央に配置される。したがって、フォークリフト10全体の重心をより安定させることができる。
また、連動機構300は、パレット70が受け面130a上に載置される際に、パレットガイド400を案内位置に位置させ、それ以外の場合に、パレットガイド400を退避位置に位置させる。つまり、フォークリフト10がパレット70を支持していない時には、パレットガイド400がストラドルレッグ13に収容される。このため、フォークリフト10がパレット70を支持していない時のフォークリフト10全体の車幅方向Dwにおける寸法の増大を抑制することができる。したがって、物流施設Lf内に配置された壁(ラック)などにフォークリフト10が干渉することを抑制することができる。
また、連動機構300は、荷物2が載置されたパレット70の重さによってパレットガイド400を回動させる。このため、パレット70のフォークポケット73内で、内面74の上面73aと、フォーク23の爪部231におけるパレット支持面231bとの間に生じる摩擦力が減少する。その結果、例えば、連動機構300の連動にパレット70の重さが利用されない場合と比較して、パレット70をより円滑に中央に寄せることができる。
<第八実施形態>
以下、本開示の第八実施形態に係るフォークリフト10について図22及び図23を参照して説明する。第八実施形態で説明するフォークリフト10は、連動機構300と、パレットガイド400と、を備えている。
(連動機構)
図22に示すように、本実施形態における連動機構300は、ピストン部304と、油圧モータ305と、出力軸306と、を有している。
ピストン部304は、ストラドルレッグ13の本体部130に設けられている。ピストン部304は、シリンダ304aと、ロッド304bと、を有している。シリンダ304aは、上下方向Dvに延びた状態で本体部130に収容され、本体部130に固定されている。ロッド304bは、シリンダ304aに設けられている。ロッド304bは、外部からシリンダ304a内に供給される作動油の油圧によってシリンダ304aの内側から上方側Dvuに突出している。ロッド304bは、上下方向Dvに延びる柱状を成している。ロッド304bの外径は、シリンダ304aの内径よりも小さい。ロッド304bとシリンダ304aとは、入れ子の関係になっている。ロッド304bの上方側Dvuの端面304eは、上方側Dvuを向いている。
油圧モータ305は、ストラドルレッグ13の本体部130に設けられている。油圧モータ305は、本体部130に収容されている。油圧モータ305は、油圧ホースなどによってピストン部304のシリンダ304aに接続されており、この油圧ホースを通じてピストン部304との間で上記の作動油をやり取り可能である。本実施形態における油圧モータ305は、ピストン部304におけるシリンダ304aとロッド304bとの間から押し出された作動油を受け入れるとともに、受け入れた作動油の量に応じた回動量で出力軸306を回動させる。出力軸306は、油圧モータ305に回動可能に設けられている。出力軸306は、軸線Arを中心に延びる柱状の部材である。出力軸306は、油圧モータ305から直進方向Dsに延びている。本実施形態における回動軸303は、例えば、前方側Dsfに向かって油圧モータ305から延びている。
(パレットガイド)
パレットガイド400は、連動機構300によって軸線Ar回りに回動可能に保持された板部材である。パレットガイド400は、出力軸306に設けられ、本体部130に収容されている。パレットガイド400は、前方側Dsfから見た場合に、出力軸306の側面から下方側Dvdに向かって延びている。以下、パレットガイド400が本体部130に収容されている位置をパレットガイド400の「退避位置」と称する。パレットガイド400は、パレット案内面400aを有している。パレット案内面400aは、パレットガイド400が退避位置に位置した際、車幅方向Dwを向いている。具体的には、パレットガイド400が退避位置に位置した際、一方側Dwrに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、一方側Dwrを向いており、他方側Dwlに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、他方側Dwlを向いている。
ここで、連動機構300の動作について説明する。図23に示すように、パレット70を支持した一対のフォーク23が下降した際(リフトダウン)、パレット70の非載置面72が下方側Dvdに移動され、ロッド304bの端面304eに当接する。一対のフォーク23が更に下降することで、パレット70の非載置面72は、ロッド304bの端面304eを下方側Dvdに押圧してロッド304bを下方側Dvdに押し下げる。ロッド304bの下方側Dvdへの移動に伴って、シリンダ304a内の作動油が油圧モータ305に送られる。これによって、油圧モータ305によって出力軸306が軸線Ar回りに回動され、パレットガイド400が出力軸306と共に軸線Ar回りに回動する。パレットガイド400は、連動機構300によって回動されることで、本体部130の受け面130aよりも上方側Dvuでパレット70を車幅方向Dwに挟み込む位置に移動する。以下、パレットガイド400がパレット70を車幅方向Dwに挟み込む位置を「案内位置」と称する。
パレットガイド400が案内位置に位置した際、パレットガイド400のパレット案内面400aは、本体部130の受け面130aに対して傾斜した状態でパレット70に車幅方向Dwから当接するとともに、車幅方向Dwに押圧する。具体的には、一方側Dwrに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、他方側Dwlにパレット70を押圧する。一方、他方側Dwlに配置されたパレットガイド400のパレット案内面400aは、一方側Dwrにパレット70を押圧する。つまり、車幅方向Dwにおけるパレット70の位置は、下方側Dvdに移動する過程で、パレットガイド400のパレット案内面400aによって調節される。パレットガイド400によって車幅方向Dwにおけるパレット70の位置が調節された後、パレット70の非載置面72が本体部130の受け面130aに当接することで、ロッド304bの端面304eが受け面130aと面一の状態となり、連動機構300の連動が停止する。この際、パレットガイド400のパレット案内面400aは、受け面130aに対して傾斜した状態で出力軸306に保持される。
上記構成によっても、第七実施形態で説明した作用効果と同様の作用効果を奏することができる。
<第九実施形態>
以下、本開示の第九実施形態に係るフォークリフト10について図24及び図25を参照して説明する。第九実施形態で説明するフォークリフト10は、連動機構300と、パレットガイド400と、を備えている。
(連動機構)
連動機構300は、一対のストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、荷役装置20の後退動作に連動する。
以下、一対のストラドルレッグ13のうち他方側Dwlに配置されたストラドルレッグ13に設けられた連動機構300、及びパレットガイド400について説明する。一対のストラドルレッグ13のうち一方側Dwrに配置されたストラドルレッグ13に設けられた連動機構300、及びパレットガイド400は、他方側Dwlに配置されたストラドルレッグ13に設けられた連動機構300、及びパレットガイド400と車幅方向Dwで対称に配置されているため、その説明を省略する。
図24に示すように、本実施形態における連動機構300は、レバー部307と、カムプレート308と、を有している。
レバー部307は、ストラドルレッグ13の本体部130に設けられている。レバー部307は、荷役装置20のインナーマスト21が後退した際に、このインナーマスト21によって後方側Dsbに押されることで回動する。レバー部307は、レバー基部307aと、第一部分307bと、第二部分307cと、ローラ部307dと、を有している。
レバー基部307aは、上下方向Dvに延びる柱状を成しており、本体部130に設けられている。レバー基部307aは、本体部130によって回動可能に保持されている。レバー基部307aは、本体部130の受け面130aよりも上方側Dvuに突出している。第一部分307bは、レバー基部307aに一体に接続されている棒状の部材である。第一部分307bは、レバー基部307aの側面から車幅方向Dwに延び、端部がストラドルレッグ13よりも一方側Dwrに配置されている。第二部分307cは、レバー基部307aに一体に接続されている棒状の部材である。第二部分307cは、レバー基部307aの側面から第一部分307bとは反対側に向かって延びている。ローラ部307dは、第二部分307cの端部に設けられている。ローラ部307dは、上下方向Dvに延びる柱状を成している。ローラ部307dは、第二部分307cによって回動可能に保持されている。
カムプレート308は、平板状を成した部材であり、本体部130の受け面130aに固定されている。カムプレート308は、上方側Dvuを向く主面308aと、主面308aとは反対側(下方側Dvd)を向き、受け面130aに固定された裏面308bと、を有している。カムプレート308には、主面308aから裏面308bに向かって貫通したプレート案内孔308hが複数形成されている。本実施形態におけるカムプレート308には、三つのプレート案内孔308hが直進方向Dsに等間隔に配置されている。より詳しくは、各プレート案内孔308hの内面は、直進方向Dsに延びる第一案内部308h1と、この第一案内部308h1に接続されて車幅方向Dwに延びる第二案内部308h2とによって構成されている。具体的には、第二案内部308h2は、第一案内部308h1における前方側Dsfの端部から他方側Dwlに延びている。したがって、これら第一案内部308h1及び第二案内部308h2によって構成されるプレート案内孔308hは、上方側Dvuから見た場合にL字状を成している。また、第一案内部308h1と第二案内部308h2との接続部分は、曲面状を成している。
(パレットガイド)
本実施形態におけるパレットガイド400は、プレート部401と、ガイドローラ402と、案内部403と、を有している。
プレート部401は、平板状を成した部材であり、カムプレート308の主面308a上に配置されている。本実施形態におけるプレート部401は、本体部130の直上に配置されている。以下、プレート部401が本体部130の直上に配置された際のパレットガイド400の位置を「退避位置」と称する。プレート部401は、下方側Dvdを向き、カムプレート308の主面308aに上下方向Dvに対向した状態で当接する当接面401aと、当接面401aとは反対側(上方側Dvu)を向くパレット載置面401bと、これら当接面401aとパレット載置面401bとを上下方向Dvに接続する四つのプレート部側面401cと、を有している。ここで、レバー部307のローラ部307dの側面は、プレート部401における四つのプレート部側面401cのうち後方側Dsbを向くプレート部側面401cに後方側Dsbから当接している。
ガイドローラ402は、プレート部401に設けられている。ガイドローラ402は、プレート部401の対向面から下方側Dvdに突出しており、プレート部401によって回動可能に保持されている。本実施形態におけるガイドローラ402は、カムプレート308に形成された複数のプレート案内孔308hの数と同数がプレート部401に設けられている。複数のガイドローラ402のそれぞれは、各プレート案内孔308hに1つずつ対応するように配置されている。複数のガイドローラ402は、直進方向Dsに等間隔に配置されている。各ガイドローラ402は、プレート部401がカムプレート308の主面308a上に配置された際、プレート案内孔308hに収容されている。ガイドローラ402は、プレート案内孔308hの内面に当接しながら回動可能とされている。
案内部403は、三角柱状を成した部材であり、プレート部401のパレット載置面401b上に一体に固定されている。本実施形態における案内部403は、直進方向Dsから見た場合に、直角三角形状を成している。案内部403を直進方向Dsから見た場合の斜辺部分に相当する面は、プレート部401のパレット載置面401bに対して傾斜している。以下、案内部403が有するこの面を「パレット案内面403a」と称する。パレット案内面403aは、一方側Dwrを向くようにパレット載置面401bに対して傾斜している。案内部403のパレット案内面403aとは反対側に配置された2つの面のうちの一方は、パレット載置面401bに固定されている。案内部403のパレット案内面403aとは反対側に配置された2つの面のうちの他方は、他方側Dwlを向くプレート部側面401cと面一を成している。
ここで、連動機構300の動作について説明する。図25に示すように、荷役装置20が後退した際(リーチイン)、荷役装置20のインナーマスト21が後方側Dsbに移動され、レバー部307の第一部分307bに当接する。インナーマスト21が更に後退することで、第一部分307bが後方側Dsbに押された結果、レバー部307のレバー基部307aを基点に第二部分307cが回動し、第二部分307cの端部に設けられたローラ部307dが回動しながらプレート部側面401cを前方側Dsfに押し込む。これによって、プレート部401に設けられたガイドローラ402がプレート案内孔308hの延びる方向にしたがって移動するため、プレート部401が移動する。つまり、パレットガイド400の全体がプレート案内孔308hに沿って移動する。具体的には、第一案内部308h1内でガイドローラ402が回動することでパレットガイド400の全体が前方側Dsfに移動し、第二案内部308h2内でガイドローラ402が回動することでパレットガイド400の全体が他方側Dwlに移動する。以下、一対のパレットガイド400が、退避位置から車幅方向Dwに互いに離間した際のパレットガイド400の位置を「案内位置」と称する。
なお、連動機構300は、例えばカムプレート308に設けられ、パレットガイド400が移動(変位)した際に、このパレットガイド400の位置を戻すための付勢力をガイドローラ402に付与するバネ機構(図示省略)を有してもよい。これにより、インナーマスト21が前方側Dsfに移動し、レバー部307に当接していない状態となった場合に、パレットガイド400が元の位置に戻される。
(作用効果)
上記構成では、荷役装置20の後退動作に連動機構300が連動することで、一対のパレットガイド400が車幅方向Dwに互いに離間した案内位置に移動される。これにより、パレットガイド400のパレット案内面403aが車幅方向Dwにおけるパレット70の位置を調節することができる。つまり、パレット70は、下降した際にパレットガイド400によって中央に寄せられる。したがって、例えば、荷役装置20が後退した状態で一対のフォーク23に支持されたパレット70が車幅方向Dwにずれた状態で下降した場合、パレット70が上方側Dvuから受け面130aに向かう過程でこのパレット70がパレットガイド400によって中央に寄せられる。その結果、荷物2が載置されたパレット70の重心がより中央に配置される。したがって、フォークリフト10全体の重心をより安定させることができる。
(その他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は実施形態の構成に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内での構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。
なお、図26は、本実施形態に係るコンピュータ1100の構成を示すハードウェア構成図である。
コンピュータ1100は、プロセッサ1110、メインメモリ1120、ストレージ1130、インタフェース1140を備える。
上述の制御装置50は、コンピュータ1100に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ1130に記憶されている。プロセッサ1110は、プログラムをストレージ1130から読み出してメインメモリ1120に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、プロセッサ1110は、プログラムに従って、上述した各記憶部56に対応する記憶領域をメインメモリ1120に確保する。
プログラムは、コンピュータ1100に発揮させる機能の一部を実現するためのものであってもよい。例えば、プログラムは、ストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせ、又は他の装置に実装された他のプログラムとの組み合わせによって機能を発揮させるものであってもよい。
また、コンピュータ1100は、上記構成に加えて、又は上記構成に代えてPLD(Programmable Logic Device)などのカスタムLSI(Large Scale Integrated Circuit)を備えてもよい。PLDの例としては、PAL(Programmable Array Logic)、GAL(Generic Array Logic)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)が挙げられる。この場合、プロセッサ1110によって実現される機能の一部又は全部が当該集積回路によって実現されてよい。
ストレージ1130の例としては、磁気ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ1130は、コンピュータ1100のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース1140又は通信回線を介してコンピュータ1100に接続される外部メディアであってもよい。
また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ1100に配信される場合、配信を受けたコンピュータ1100が当該プログラムをメインメモリ1120に展開し、上記処理を実行してもよい。上記実施形態では、ストレージ1130は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、当該プログラムは、前述した機能をストレージ1130に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、図27に示すように、パレット70におけるフォークポケット73の内面74における側面73cは、上面73aに接続され、水平面に対して垂直な方向に広がるとともにフォーク23の爪部231によってパレット70が支持された際に車幅方向Dwを向く一対の第一側面73dと、第一側面73dに下方側Dvdから接続され、水平面に対して傾斜した状態で下面73bに接続される一対の第二側面73eと、を有してもよい。
この際、一対の第一側面73dは、車幅方向Dwで互いに対向している。一対の第二側面73eは、互いに近づくように水平面に対して傾斜している。車幅方向Dwにおける内面74の下面73bの寸法は、爪部231の抑え面231aの寸法よりも小さい。
上記構成によれば、爪部231がフォークポケット73の内面74における下面73bに向かって下降した際、爪部側面231cと抑え面231aとが交差する部分である交差部232iが第二側面73eに当接する。これにより、交差部232iが第二側面73eに当接するとともにこの第二側面73eを車幅方向Dwに押圧する。
つまり、爪部231が下降することで爪部231における交差部232iが第二側面73eを押圧し、パレット70を車幅方向Dwに変位させる。即ち、パレット70は、一対の爪部231によって位置決めされる。したがって、この構成によっても第四実施形態で説明した作用効果を奏することができる。
また、図28に示すように、ストラドルレッグ13の本体部130は、支持部132と、該支持部132に上方側Dvuから固定され、受け面130aを有する第一防振部133とを有している構成であってもよい。第一防振部133は、例えば、ゴムやシリコン、ウレタン等の材料によって形成されている防振部材である。
上記構成によれば、パレット70が受け面130aに固定された状態でフォークリフト10が路面Rを走行した際、ストラドルレッグ13からパレット70へ振動が伝わることを抑制することができる。
したがって、振動によってパレット70が受け面130aに対してずれてしまうことを抑制することができる。その結果、受け面130aに載置されたパレット70、及びパレット70に載置された荷物2の重心を安定させることができる。
また、図29に示すように、一対のフォーク23の爪部231は、基部236と、該基部236に下方側Dvdから固定され、抑え面231aを有する第二防振部237とを有している構成であってもよい。第二防振部237は、例えば、ゴムやシリコン、ウレタン等の材料によって形成されている防振部材である。
上記構成によれば、パレット70が受け面130aに固定された状態でフォークリフト10が路面Rを走行した際、フォーク23の爪部231からパレット70へ振動が伝わることを抑制することができる。
したがって、振動によってパレット70が爪部231の抑え面231aに対してずれてしまうことを抑制することができる。その結果、受け面130aに載置されたパレット70、及びパレット70に載置された荷物2の重心を安定させることができる。
また、実施形態では、荷役装置20が車両11上で最も上方側Dvuに位置した状態における荷役装置20の位置を「上昇位置Pu」と称しているが、上昇位置Puは、パレット70のフォークポケット73の位置(高さ)に応じて適宜の位置に設定されてよい。
また、上記の各実施形態で説明される荷役システム1の構成は、それぞれ独立した構成に留まることはなく、各実施形態に記載の構成要素を適宜組み合わせて荷役システム1を構成してもよい。
<付記>
実施形態に記載のフォークリフト、荷役システム、積載方法、及びフォークリフトの制御装置は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係るフォークリフト10は、路面Rを走行可能な車両11と、前記車両11に設けられた荷役装置20と、を備え、前記荷役装置20は、前記車両11の前部で上下方向Dvに延びるマストと、前記マストに昇降可能に設けられたリフトブラケット22と、前記リフトブラケット22から前方に向かって延びる爪部231,231iv,231v,231viを有するとともに車幅方向Dwに離間して一対が設けられたフォーク23と、を有し、前記車両11は、車両本体12と、前記車両本体12の下部から前方に向かって延びるように、かつ、前記荷役装置20を前記車幅方向Dwから挟み込むように一対が設けられて、前記荷役装置20が前進位置Pfと後退位置Pbとの間で進退可能となるように前記マストを支持するストラドルレッグ13と、を有し、前記荷役装置20が前記後退位置Pbに位置した際に、前記爪部231,231iv,231v,231viの前端は、前記ストラドルレッグ13の前端よりも後方に位置している。
これにより、荷役装置20が後退位置Pbに位置した際、爪部231,231iv,231v,231viの前端がストラドルレッグ13の前端よりも前方側Dsfに位置する構成と比較して、フォークリフト10全体の重心がより後方側Dsbに位置する。
(2)第2の態様に係る荷役システム1は、(1)のフォークリフト10と、荷物2が上方側Dvuから載置される載置面71と、該載置面71とは反対側を向く非載置面72と、これら載置面71及び非載置面72の間に配置され、一対の前記フォーク23を挿入可能なフォークポケット73とを有するパレット70と、を備え、前記爪部231,231iv,231v,231viは、下方側Dvdを向き、一対の前記フォーク23が前記フォークポケット73に挿入された際に、前記フォークポケット73の内面74に対向する抑え面231a,231aiv,231av,231aviを有し、前記ストラドルレッグ13は、上方側Dvuを向く受け面130aを有し、前記受け面130aは、一対のフォーク23が前記パレット70を支持し、かつ、前記荷役装置20が前記後退位置Pbに位置した際に、前記非載置面72に最も近い位置で該非載置面72に対向する。
これにより、フォーク23がパレット70を下降させて、パレット70をストラドルレッグ13の受け面130a上に載置させることができる。つまり、フォークリフト10全体の重心をより下方側Dvdに位置させることができる。また、フォーク23が更に下降した際、フォーク23がパレット70を上方側Dvuから受け面130aに抑えつけることができる。
(3)第3の態様に荷役システム1は、(2)の荷役システム1であって、前記フォークリフト10は、前記ストラドルレッグ13に設けられたガイド部80を更に備え、前記ガイド部80は、前記受け面130aよりも上方側Dvuで該受け面130aに交差する方向に広がる案内面80aを有し、一対の前記ストラドルレッグ13のうち一方に設けられた前記ガイド部80の前記案内面80aと、他方に設けられた前記ガイド部80の前記案内面80aとは、前記車幅方向Dwで互いに対向するように傾斜していてもよい。
これにより、パレット70が受け面130aに対して車幅方向Dwにずれたとしても、案内面80aがずれを正してパレット70を受け面130aに載置させることができる。
(4)第4の態様に係る荷役システム1は、(2)の荷役システム1であって、前記フォークリフト10は、前記ストラドルレッグ13に設けられたストッパ部90を更に備え、前記ストッパ部90は、前記受け面130aよりも上方側Dvuで該受け面130aに対して垂直な方向に広がる規制面90aを有し、前記パレット70が前記受け面130a上に載置された際に、前記規制面90aは、前記パレット70に当接することで該パレット70が前方及び前記車幅方向Dwに変位することを規制してもよい。
これにより、受け面130aに載置されたパレット70がストッパ部90の規制面90aに当接するため、パレット70がストッパ部90よりも外側へずれることを抑制することができる。
(5)第5の態様に係る荷役システム1は、(2)から(4)のいずれかの荷役システム1であって、前記フォークポケット73の前記内面74は、下方側Dvdを向く上面73aと、上方側Dvuを向くとともに前記上面73aに対向する下面73bと、これら上面73a及び下面73bを接続する側面73cとで構成され、前記フォークリフト10は、前記爪部231,231iv,231v,231viに設けられ、前記フォークポケット73内で前記爪部231,231iv,231v,231viが前記下面73bに向かって押し付けられた際に、前記側面73cを押圧することで前記爪部231,231iv,231v,231viを前記フォークポケット73内で位置決めするセンタリング機構100,100v,100viを更に備えてもよい。
これにより、フォークポケット73内で爪部231,231iv,231v,231viが下降した際、センタリング機構100,100v,100viがフォークポケット73内で爪部231,231v,231viを位置決めすることができる。つまり、爪部231,231iv,231v,231viが下降することで、センタリング機構100,100v,100viがパレット70を爪部231,231iv,231v,231viに対して決まった位置に位置決めすることができる。
(6)第6の態様に係る荷役システム1は、(2)から(5)のいずれかの荷役システム1であって、前記フォークリフト10は、一対の前記ストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、前記パレット70を支持した一対の前記フォーク23の下降動作に連動する連動機構300と、前記連動機構300によって回動可能に保持されたパレットガイド400と、を更に備え、前記連動機構300は、前記下降動作に連動することで、前記パレットガイド400が前記ストラドルレッグ13に収容された退避位置から、前記ストラドルレッグ13よりも上方側Dvuで一対の前記パレットガイド400が前記パレット70を前記車幅方向Dwに挟み込む案内位置に一対の前記パレットガイド400を回動させてもよい。
これにより、一対のフォーク23に支持されたパレット70が車幅方向Dwにずれた状態で下降した場合であっても、パレット70が上方側Dvuから受け面130aに向かう過程で、このパレット70がパレットガイド400によって中央に寄せられる。
(7)第7の態様に係る荷役システム1は、(2)から(5)のいずれかの荷役システム1であって、前記フォークリフト10は、一対の前記ストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、前記荷役装置20の後退動作に連動する連動機構300と、一対の前記ストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、前記連動機構300によって前記車幅方向Dwに移動可能に保持されたパレットガイド400と、を更に備え、前記連動機構300は、前記後退動作に連動することで、前記パレットガイド400が前記ストラドルレッグ13の直上に位置する退避位置から、一対の前記パレットガイド400が前記退避位置よりも前記車幅方向Dwに互いに離間した案内位置に一対の前記パレットガイド400を移動させてもよい。
これにより、荷役装置20が後退し、一対のフォーク23に支持されたパレット70が車幅方向Dwにずれた状態で下降した場合であっても、パレット70が上方側Dvuから受け面130aに向かう過程で、このパレット70がパレットガイド400によって中央に寄せられる。
(8)第8の態様に係るフォークリフト10は、路面Rを走行可能な車両11と、前記車両11に設けられた荷役装置20と、を備え、前記荷役装置20は、前記車両11の前部で上下方向Dvに延びるマストと、前記マストに昇降可能に設けられたリフトブラケット22と、前記リフトブラケット22から前方に向かって延びる爪部231,231iv,231v,231viを有するとともに車幅方向Dwに離間して一対が設けられたフォーク23と、を有し、前記車両11は、車両本体12と、前記車両本体12の下部から前方に向かって延びるように、かつ、前記荷役装置20を前記車幅方向Dwから挟み込むように一対が設けられて、前記荷役装置20が前進位置Pfと後退位置Pbとの間で進退可能となるように前記マストを支持するストラドルレッグ13と、を有し、一対の前記ストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、パレット70を支持した一対の前記フォーク23の下降動作に連動する連動機構300と、前記連動機構300によって回動可能に保持されたパレットガイド400と、を更に備え、前記連動機構300は、前記下降動作に連動することで、前記パレットガイド400が前記ストラドルレッグ13に収容された退避位置から、前記ストラドルレッグ13よりも上方側Dvuで一対の前記パレットガイド400が前記パレット70を前記車幅方向Dwに挟み込む案内位置に一対の前記パレットガイド400を回動させる。
(9)第9の態様に係るフォークリフト10は、路面Rを走行可能な車両11と、前記車両11に設けられた荷役装置20と、を備え、前記荷役装置20は、前記車両11の前部で上下方向Dvに延びるマストと、前記マストに昇降可能に設けられたリフトブラケット22と、前記リフトブラケット22から前方に向かって延びる爪部231,231iv,231v,231viを有するとともに車幅方向Dwに離間して一対が設けられたフォーク23と、を有し、前記車両11は、車両本体12と、前記車両本体12の下部から前方に向かって延びるように、かつ、前記荷役装置20を前記車幅方向Dwから挟み込むように一対が設けられて、前記荷役装置20が前進位置Pfと後退位置Pbとの間で進退可能となるように前記マストを支持するストラドルレッグ13と、を有し、一対の前記ストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、前記荷役装置20の後退動作に連動する連動機構300と、一対の前記ストラドルレッグ13のそれぞれに設けられ、前記連動機構300によって前記車幅方向Dwに移動可能に保持されたパレットガイド400と、を更に備え、前記連動機構300は、前記後退動作に連動することで、前記パレットガイド400が前記ストラドルレッグ13の直上に位置する退避位置から、一対の前記パレットガイド400が前記退避位置よりも前記車幅方向Dwに互いに離間した案内位置に一対の前記パレットガイド400を移動させる。
(10)第10の態様に係る積載方法は、(2)から(7)のいずれかの荷役システム1における前記フォークリフト10に前記パレット70を積載する積載方法であって、一対の前記フォーク23が前記フォークポケット73に挿入されて前記一対のフォーク23が前記パレット70を持ち上げた際に、前記パレット70を後方に引き込むステップと、一対の前記フォーク23を下方側Dvdに移動させ、前記パレット70を前記受け面130a上に載置させるステップと、前記パレット70が前記受け面130a上に載置された際に、一対の前記フォーク23を更に下方側Dvdに移動させることで前記抑え面231a,231aiv,231av,231aviが前記パレット70を前記受け面130a上に固定するステップと、を含む。
(11)第11の態様に係るフォークリフト10の制御装置50は、(2)から(7)のいずれかの荷役システム1における前記フォークリフト10に前記パレット70を積載させるフォークリフト10の制御装置50であって、一対の前記フォーク23が前記フォークポケット73に挿入されて一対の前記フォーク23が前記パレット70を持ち上げた際に、一対の前記フォーク23に前記パレット70を後方へ引き込ませるリーチイン指示部54と、一対の前記フォーク23を下降させるリフトダウン指示部55と、を備え、前記リフトダウン指示部55は、前記パレット70が後方に引き込まれた際に、一対の前記フォーク23を下降させる第一下降指示部55aと、前記パレット70が前記受け面130a上に載置された際に、一対の前記フォーク23を更に下降させる第二下降指示部55bと、を含む。
1…荷役システム 2…荷物 3…上位装置 10…フォークリフト 11…車両 12…車両本体 13…ストラドルレッグ 14…走行機構 15…油圧装置 20…荷役装置 21…インナーマスト 22…リフトブラケット 23…フォーク 24…バックレスト 25…リフトシリンダ 26…リフトチェーン 27…第一油圧ホース 30…進退装置 31…リーチシリンダ 32…第二油圧ホース 40…自己位置センサ 50…制御装置 51…走行指示部 51a…自己位置取得部 51b…操舵部 52…リフトアップ指示部 52a…第一上昇指示部 52b…第二上昇指示部 53…リーチアウト指示部 54…リーチイン指示部 55…リフトダウン指示部 55a…第一下降指示部 55b…第二下降指示部 56…記憶部 60…バッテリ 70…パレット 71…載置面 72…非載置面 73…フォークポケット 73a…上面 73b…下面 73c…側面 73d…第一側面 73e…第二側面 74…内面 80…ガイド部 80a…案内面 90…ストッパ部 90a…規制面 100,100v…センタリング機構 101…フォーク挿通部 101a…第一面 101b…第二面 102,102v,102vi…下面抑え部 102a…下面抑え面 102b…下部係止面 102c…第一当接面 102d…第二当接面 102e…第一対向面 102f…第二対向面 103,103v,103vi…側面抑え部 103a…側面抑え面 103b…上部係止面 103c…爪当接面 103d…対向面 103e…爪対向面 103f…ポケット対向面 104…軸部 105…皿穴挿通部 106…頭部 106a…上端面 107…支持柱 108…リンク部 109…第一回動軸 110…第二回動軸 111…第三回動軸 120…アウターマスト 121…アウターガイド 122…接続部 123…梁部 124…カウンタウェイト 125…カバー 130…本体部 130a…受け面 131…案内レール 131a…案内溝 132…支持部 133…第一防振部 140…第一駆動輪 140a…第一駆動輪本体 141…第二駆動輪 141a…第二駆動輪本体 142…キャスタ輪 142a…キャスタ輪本体 150…オイルタンク 151…油圧ポンプ 152…油圧コントロールバルブ 153…吐出口 153a…第一吐出口 153b…第二吐出口 154…弁制御部 210…インナーガイド 210a…内側ガイド 210b…外側ガイド 211…チェーンサポート 211a…第一板 211b…第二板 211c…接続柱 212…チェーンホイール 213…プーリ 220…フォーク固定部 221…フォークレール 230…基端部 231,231iv,231v,231vi…爪部 231a,231aiv,231av,231avi…抑え面 231b,231biv,231bv,231bvi…パレット支持面 231c…爪部側面 231civ,231cv,231cvi…爪側面 232,232iv,232v,232vi…爪本体 232i…交差部 233…案内孔 233a…上部開口 233b…下部開口 233c…孔内面 233d…第一案内面 233e…第二案内面 234…軸支持部 234a…軸受孔 235…皿穴部 235a…皿もみ部 235b…孔部 236…基部 237…第二防振部 240…固定部 241…柵部 250…第一シリンダ部 251…第一ロッド部 300…連動機構 301…ピニオン 302…ラック 302a…端縁 303…回動軸 304…ピストン部 304a…シリンダ 304b…ロッド 304e…端面 305…油圧モータ 306…出力軸 307…レバー部 307a…レバー基部 307b…第一部分 307c…第二部分 307d…ローラ部 308…カムプレート 308a…主面 308b…裏面 308h…プレート案内孔 308h1…第一案内部 308h2…第二案内部 310…第二シリンダ部 311…第二ロッド部 400…パレットガイド 400a,403a…パレット案内面 401…プレート部 401a…当接面 401b…パレット載置面 401c…プレート部側面 402…ガイドローラ 403…案内部 1100…コンピュータ 1110…プロセッサ 1120…メインメモリ 1130…ストレージ 1140…インタフェース Ar…軸線 Ds…直進方向 Dsb…後方側 Dsf…前方側 Dv…上下方向 Dvd…下方側 Dvu…上方側 Dw…車幅方向 Dwr…一方側 Dwl…他方側 Lf…物流施設 O…回動軸線 O1…第一回動軸線 O2…第二回動軸線 O3…第三回動軸線 Pb…後退位置 Pd…下降位置 Pf…前進位置 Pu…上昇位置 R…路面 S11…第一ステップ S12…第二ステップ S13…第三ステップ S14…第四ステップ S15…第五ステップ S16…第六ステップ X…目的位置

Claims (11)

  1. 路面を走行可能な車両と、
    前記車両に設けられた荷役装置と、
    を備え、
    前記荷役装置は、
    前記車両の前部で上下方向に延びるマストと、
    前記マストに昇降可能に設けられたリフトブラケットと、
    前記リフトブラケットから前方に向かって延びる爪部を有するとともに車幅方向に離間して一対が設けられたフォークと、
    を有し、
    前記車両は、
    車両本体と、
    前記車両本体の下部から前方に向かって延びるように、かつ、前記荷役装置を前記車幅方向から挟み込むように一対が設けられて、前記荷役装置が前進位置と後退位置との間で進退可能となるように前記マストを支持するストラドルレッグと、
    を有し、
    前記荷役装置が前記後退位置に位置した際に、前記爪部の前端は、前記ストラドルレッグの前端よりも後方に位置している
    フォークリフト。
  2. 請求項1に記載のフォークリフトと、
    荷物が上方側から載置される載置面と、該載置面とは反対側を向く非載置面と、これら載置面及び非載置面の間に配置され、一対の前記フォークを挿入可能なフォークポケットとを有するパレットと、
    を備え、
    前記爪部は、
    下方側を向き、一対の前記フォークが前記フォークポケットに挿入された際に、前記フォークポケットの内面に対向する抑え面を有し、
    前記ストラドルレッグは、上方側を向く受け面を有し、
    前記受け面は、一対のフォークが前記パレットを支持し、かつ、前記荷役装置が前記後退位置に位置した際に、前記非載置面に最も近い位置で該非載置面に対向する
    荷役システム。
  3. 前記フォークリフトは、前記ストラドルレッグに設けられたガイド部を更に備え、
    前記ガイド部は、前記受け面よりも上方側で該受け面に交差する方向に広がる案内面を有し、
    一対の前記ストラドルレッグのうち一方に設けられた前記ガイド部の前記案内面と、他方に設けられた前記ガイド部の前記案内面とは、前記車幅方向で互いに対向するように傾斜している
    請求項2に記載の荷役システム。
  4. 前記フォークリフトは、前記ストラドルレッグに設けられたストッパ部を更に備え、
    前記ストッパ部は、前記受け面よりも上方側で該受け面に対して垂直な方向に広がる規制面を有し、
    前記パレットが前記受け面上に載置された際に、前記規制面は、前記パレットに当接することで該パレットが前方及び前記車幅方向に変位することを規制する
    請求項2に記載の荷役システム。
  5. 前記フォークポケットの前記内面は、下方側を向く上面と、上方側を向くとともに前記上面に対向する下面と、これら上面及び下面を接続する側面とで構成され、
    前記フォークリフトは、前記爪部に設けられ、前記フォークポケット内で前記爪部が前記下面に向かって押し付けられた際に、前記側面を押圧することで前記爪部を前記フォークポケット内で位置決めするセンタリング機構を更に備える
    請求項2から4のいずれか一項に記載の荷役システム。
  6. 前記フォークリフトは、
    一対の前記ストラドルレッグのそれぞれに設けられ、前記パレットを支持した一対の前記フォークの下降動作に連動する連動機構と、
    前記連動機構によって回動可能に保持されたパレットガイドと、
    を更に備え、
    前記連動機構は、前記下降動作に連動することで、前記パレットガイドが前記ストラドルレッグに収容された退避位置から、前記ストラドルレッグよりも上方側で一対の前記パレットガイドが前記パレットを前記車幅方向に挟み込む案内位置に一対の前記パレットガイドを回動させる
    請求項2から4のいずれか一項に記載の荷役システム。
  7. 前記フォークリフトは、
    一対の前記ストラドルレッグのそれぞれに設けられ、前記荷役装置の後退動作に連動する連動機構と、
    一対の前記ストラドルレッグのそれぞれに設けられ、前記連動機構によって前記車幅方向に移動可能に保持されたパレットガイドと、
    を更に備え、
    前記連動機構は、前記後退動作に連動することで、前記パレットガイドが前記ストラドルレッグの直上に位置する退避位置から、一対の前記パレットガイドが前記退避位置よりも前記車幅方向に互いに離間した案内位置に一対の前記パレットガイドを移動させる
    請求項2から4のいずれか一項に記載の荷役システム。
  8. 路面を走行可能な車両と、
    前記車両に設けられた荷役装置と、
    を備え、
    前記荷役装置は、
    前記車両の前部で上下方向に延びるマストと、
    前記マストに昇降可能に設けられたリフトブラケットと、
    前記リフトブラケットから前方に向かって延びる爪部を有するとともに車幅方向に離間して一対が設けられたフォークと、
    を有し、
    前記車両は、
    車両本体と、
    前記車両本体の下部から前方に向かって延びるように、かつ、前記荷役装置を前記車幅方向から挟み込むように一対が設けられて、前記荷役装置が前進位置と後退位置との間で進退可能となるように前記マストを支持するストラドルレッグと、
    を有し、
    一対の前記ストラドルレッグのそれぞれに設けられ、パレットを支持した一対の前記フォークの下降動作に連動する連動機構と、
    前記連動機構によって回動可能に保持されたパレットガイドと、
    を更に備え、
    前記連動機構は、前記下降動作に連動することで、前記パレットガイドが前記ストラドルレッグに収容された退避位置から、前記ストラドルレッグよりも上方側で一対の前記パレットガイドが前記パレットを前記車幅方向に挟み込む案内位置に一対の前記パレットガイドを回動させる
    フォークリフト。
  9. 路面を走行可能な車両と、
    前記車両に設けられた荷役装置と、
    を備え、
    前記荷役装置は、
    前記車両の前部で上下方向に延びるマストと、
    前記マストに昇降可能に設けられたリフトブラケットと、
    前記リフトブラケットから前方に向かって延びる爪部を有するとともに車幅方向に離間して一対が設けられたフォークと、
    を有し、
    前記車両は、
    車両本体と、
    前記車両本体の下部から前方に向かって延びるように、かつ、前記荷役装置を前記車幅方向から挟み込むように一対が設けられて、前記荷役装置が前進位置と後退位置との間で進退可能となるように前記マストを支持するストラドルレッグと、
    を有し、
    一対の前記ストラドルレッグのそれぞれに設けられ、前記荷役装置の後退動作に連動する連動機構と、
    一対の前記ストラドルレッグのそれぞれに設けられ、前記連動機構によって前記車幅方向に移動可能に保持されたパレットガイドと、
    を更に備え、
    前記連動機構は、前記後退動作に連動することで、前記パレットガイドが前記ストラドルレッグの直上に位置する退避位置から、一対の前記パレットガイドが前記退避位置よりも前記車幅方向に互いに離間した案内位置に一対の前記パレットガイドを移動させる
    フォークリフト。
  10. 請求項2から4のいずれか一項に記載の荷役システムにおける前記フォークリフトに前記パレットを積載する積載方法であって、
    一対の前記フォークが前記フォークポケットに挿入されて前記一対のフォークが前記パレットを持ち上げた際に、前記パレットを後方に引き込むステップと、
    一対の前記フォークを下方側に移動させ、前記パレットを前記受け面上に載置させるステップと、
    前記パレットが前記受け面上に載置された際に、一対の前記フォークを更に下方側に移動させることで前記抑え面が前記パレットを前記受け面上に固定するステップと、
    を含む積載方法。
  11. 請求項2から4のいずれか一項に記載の荷役システムにおける前記フォークリフトに前記パレットを積載させるフォークリフトの制御装置であって、
    一対の前記フォークが前記フォークポケットに挿入されて一対の前記フォークが前記パレットを持ち上げた際に、一対の前記フォークに前記パレットを後方へ引き込ませるリーチイン指示部と、
    一対の前記フォークを下降させるリフトダウン指示部と、
    を備え、
    前記リフトダウン指示部は、
    前記パレットが後方に引き込まれた際に、一対の前記フォークを下降させる第一下降指示部と、
    前記パレットが前記受け面上に載置された際に、一対の前記フォークを更に下降させる第二下降指示部と、
    を含むフォークリフトの制御装置。
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