JP2023119895A - 飲料容器用可剥離性蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明では、内容物を含む容器にヒートシールした状態での落下に対する十分な耐性を有し、かつ飲み口を容易に形成できる、新規な飲料容器用可剥離性蓋材を提供する。【解決手段】図1に示すように、本発明の飲料容器用可剥離性蓋材100は、積層体100aで構成されており、外層102の易剥離性層104側の面及び内層106の易剥離性層104側の面が、それぞれ易剥離性層104に直接積層されており、本体部110及び開封タブ部120を有し、1つの飲み口形成用内層ハーフカットライン112を有し、それにより、開封タブ部120において、積層体100aを摘まんで、外層102を内層106から剥離したときに、本体部110の一部において内層106が外層102と共に除去されて、可剥離性蓋材100の外周側に開放されている飲み口が形成されるようにされている、可剥離性蓋材である。【選択図】図1

Description

本発明は、飲料容器用可剥離性蓋材に関する。
コンビニエンスストア等で販売されている飲料の蓋付容器として、蓋材の一部を剥離することにより飲み口を形成できるものが知られている。このような蓋付容器として、種々の態様が提案されている。
特許文献1では、開口を有する容器本体と、前記開口を覆うように前記容器本体をシールする蓋と、を備えた飲料用容器が開示されている。この蓋は、基材層とバリア層と緩衝層と多層シーラント層とを含む積層フィルムからなっており、前記多層シーラント層が、内部での凝集剥離又は層間剥離が可能なイージーピール性の積層構造を有している。前記凝集剥離又は層間剥離によって前記蓋に飲み口が形成されるように、前記多層シーラント層から前記緩衝層の少なくとも途中まで切り込みがハーフカット状態に形成されている。
特開2021-59373号公報
特許文献1でのように、多層シーラント層内での凝集剥離又は層間剥離により剥離させた場合、意図した剥離ができないことがあった。また、このような場合には、十分な破袋強度が得られず、内容物を含む状態で蓋付容器が落下したときに、蓋付容器が破袋することがあった。
そこで、本発明では、内容物を含む容器にヒートシールした状態での落下に対する十分な耐性を有し、かつ飲み口を容易に形成できる、新規な飲料容器用可剥離性蓋材を提供する。
本発明者らは、鋭意検討したところ、以下の手段により上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、下記のとおりである:
〈態様1〉飲料容器用可剥離性蓋材であって、
外層、易剥離性層、内層及びヒートシール層をこの順で有する積層体で構成されており、前記外層の前記易剥離性層側の面及び前記内層の前記易剥離性層側の面が、それぞれ前記易剥離性層に直接積層されており、
本体部及び開封タブ部を有し、
前記内層側から前記易剥離性層に達する深さで、1つの飲み口形成用内層ハーフカットラインを有し、それにより、前記開封タブ部において、前記外層、前記易剥離性層、前記内層及び前記ヒートシール層を有する前記積層体を摘まんで、前記外層を前記内層から剥離したときに、前記本体部の一部において前記内層が前記外層と共に除去されて、前記可剥離性蓋材の外周側に開放されている飲み口が形成されるようにされている、
可剥離性蓋材。
〈態様2〉前記外層を前記内層から剥離したときに、前記外層及び前記易剥離性層が、前記内層と前記易剥離性層との界面で、前記内層から剥離するように構成されている、態様1に記載の蓋材。
〈態様3〉前記内層の、前記易剥離性層に接している面が、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂のフィルムの表面処理されていない面で構成されている、態様2に記載の蓋材。
〈態様4〉前記外層の、前記易剥離性層に接している面が、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂のフィルムの表面処理されている面で構成されている、態様3に記載の蓋材。
〈態様5〉前記飲み口が前記可剥離性蓋材の本体部の中央部を含むようにして、前記飲み口形成用内層ハーフカットラインが存在している、態様1~4のいずれか一項に記載の蓋材。
〈態様6〉前記可剥離性蓋材の外周縁における前記飲み口の幅が、前記可剥離性蓋材の前記本体部の重心側における前記飲み口の幅よりも狭くなるように、前記飲み口形成用内層ハーフカットラインが存在している、態様5に記載の蓋材。
〈態様7〉前記開封タブ部が、前記可剥離性蓋材の外周縁のうち、前記飲み口に相当する部分を含まない側に位置しており、かつ前記開封タブ部と前記本体部との間に、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを更に有し、
それによって、前記開封タブ部において、前記外層、前記易剥離性層、前記内層及び前記ヒートシール層を有する前記積層体を摘まんで、前記外層を前記内層から剥離したときに、前記開封タブ部の内層と前記飲み口を形成する内層とが別個な部分として除去される、
態様1~6のいずれか一項に記載の蓋材。
〈態様8〉前記可剥離性蓋材の前記本体部の重心を基準として、前記開封タブ部が、前記飲み口の反対側に位置している、態様7に記載の蓋材。
〈態様9〉前記可剥離性蓋材の前記本体部の重心を基準として、前記開封タブ部が、前記飲み口の同じ側に位置しており、かつ前記開封タブ部と前記本体部との間に、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを有さず、
それによって、前記開封タブ部において、前記外層、前記易剥離性層、前記内層及び前記ヒートシール層を有する前記積層体を摘まんで、前記外層を前記内層から剥離したときに、前記開封タブ部の内層と前記飲み口を形成する内層とが連続な部分として除去される、
態様1~6のいずれか一項に記載の蓋材。
〈態様10〉態様1~9のいずれか一項に記載の蓋材、並びに
収納部及びフランジ部を有する容器
を有し、
前記蓋材の前記本体部が、前記容器のフランジ部にヒートシールされている、
蓋付容器。
〈態様11〉前記容器の前記収納部に収納されている内容物を更に有する、態様10に記載の蓋付容器。
本発明によれば、内容物を含む容器にヒートシールした状態での落下に対する十分な耐性を有し、かつ飲み口を容易に形成できる、新規な飲料容器用可剥離性蓋材を提供することができる。
図1(a)は、本発明の第一の態様の蓋付容器の上面図である。図1(b)は、図1(a)の線Ib-Ibにおける本発明の第一の態様の蓋付容器の側面断面図である。 図2(a)は、外層を内層から剥離させる前の本発明の第一の態様の蓋付容器の側面断面図である。図2(b)は、外層を内層から剥離させた後の本発明の第一の態様の蓋付容器の側面断面図である。 図3(a)は、本発明の第二の態様の蓋付容器の上面図である。図3(b)は、図3(a)の線IIIb-IIIbにおける本発明の第二の態様の蓋付容器の側面断面図である。 図4(a)は、外層を内層から剥離させる前の本発明の第二の態様の蓋付容器の側面断面図である。図4(b)は、外層を内層から剥離させた後の本発明の第二の態様の蓋付容器の側面断面図である。 図5は、本発明の蓋材の本体部の中央部及び飲み口の幅についての説明図である。
《飲料容器用可剥離性蓋材》
図1(b)に示すように、本発明の飲料容器用可剥離性蓋材100は、
外層102、易剥離性層104、内層106及びヒートシール層108をこの順で有する積層体100aで構成されており、前記外層102の前記易剥離性層104側の面及び前記内層106の前記易剥離性層104側の面が、それぞれ前記易剥離性層104に直接積層されており、
本体部110及び開封タブ部120を有し、
前記内層106側から前記易剥離性層104に達する深さで、1つの飲み口形成用内層ハーフカットライン112を有し、それにより、前記開封タブ部120において、前記外層102、前記易剥離性層104、前記内層106及び前記ヒートシール層108を有する前記積層体100aを摘まんで、前記外層102を前記内層106から剥離したときに、前記本体部110の一部において前記内層106が前記外層102と共に除去されて、前記可剥離性蓋材100の外周側に開放されている飲み口が形成されるようにされている、
可剥離性蓋材である。
特に、上記の蓋材100を容器200のフランジ部220にヒートシールした状態で、積層体100aを摘まんで、前記外層102を前記内層106から剥離したときに、飲み口以外の領域においては、前記内層106及び前記ヒートシール層108が残存するようにされている。
上記の層構成を有する積層体で構成されている蓋材は、内容物を含む容器にヒートシールした状態での落下に対する十分な耐性、すなわち蓋付容器の破袋強度を有し、かつ外層を内層から容易に剥離でき、それによって、飲み口を容易に形成できる。
上記の作用は、ヒートシール層として何を用いるかにかかわらず実現することができるため、上記の構成を有する本発明の蓋材では、組み合わせることを意図する容器の表面の材質に合わせ、最適なヒートシール層を選択することができる。
本発明の蓋材は、飲料容器のための蓋材として有用である。ここで、本発明において、「飲料容器」とは、需要者が飲料を飲む際に内容物として飲料を含む容器を意味するものである。取引時においては、容器の内容物は必ずしも飲料そのものである必要はない。例えば、取引時においては、容器の内容物は、飲料の構成物品であってよい。
本発明の蓋材は、外層を内層から剥離したときに、前記外層及び前記易剥離性層が、前記内層と前記易剥離性層との界面で、内層から剥離するように構成されていることが、応力を感じない良好な剥離感を得る観点から好ましい。
飲み口は、飲み口そのものとしてのみならず、飲料を構成する液体の注ぎ口としても機能させることができること、すなわち、需要者が飲料を飲むのに十分な領域を有することが好ましい。飲料を構成する液体は、例えば氷が容器の内容物である場合には、冷やすことを意図するコーヒー等の飲料であってよく、またインスタント飲料が容器の内容物である場合には、水であってよい。
上記の作用を実現する観点から、図5に示すように、飲み口形成用内層ハーフカットライン112は、蓋材100の本体部110の中央部110aを含むように形成されていることが好ましく、蓋材100の本体部の重心を含むように形成されていることが更に好ましい。ここで、「本体部の中央部」とは、本体部の重心と同じ重心及び本体部と相似の形状を有し、かつ周の長さが、本体部の周の長さの10%以上、15%以上、20%以上、又は25%以上、であり、かつ50%以下、45%以下、40%以下、又は35%以下となる領域を意味している。
また、同様の観点から、図5に示すように、飲み口形成用内層ハーフカットライン112は、可剥離性蓋材の外周縁における飲み口の幅112outが、可剥離性蓋材の中央側における飲み口の幅112inと同じ(図示せず)、又はこれよりも狭くなる(図5)ように構成することが、飲料の飲みやすさ及び液体の注ぎ口としての使いやすさの観点から好ましい。
以下では、本発明の蓋材の第一及び第二の態様に関し、図面を参照しながら説明する。
《第一の態様》
本発明の第一の態様の飲料容器用可剥離性蓋材100では、前記開封タブ部120が、前記可剥離性蓋材100の外周縁のうち、前記飲み口に相当する部分を含まない側に位置しており、かつ前記開封タブ部と前記本体部との間に、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを更に有し、
それによって、前記開封タブ部120において、前記外層102、前記易剥離性層104、前記内層106及び前記ヒートシール層108を有する前記積層体100aを摘まんで、前記外層102を前記内層106から剥離したときに、前記開封タブ部120の内層106と前記飲み口を形成する内層とが別個な部分として除去される。
ここで、本発明において、開封タブ部が、「前記可剥離性蓋材の外周縁のうち、前記飲み口に相当する部分を含まない側」に位置しているとは、可剥離性蓋材の外周縁のうち、飲み口に相当する部分と、開封タブ部とが重なっている領域が存在しないことを意味している。
中でも、図1(a)に示すように、可剥離性蓋材100の本体部110の重心を基準として、開封タブ部120が、飲み口の反対側に位置していることが、飲み口の蓋材の本体部の重心側の位置に大きな力をかけることなく、開封タブ部からの外層の剥離を容易に行う観点から好ましい。
《第二の態様》
本発明の第二の態様の飲料容器用可剥離性蓋材100は、
前記可剥離性蓋材100の本体部110の重心を基準として、前記開封タブ部120が、前記飲み口と同じ側に位置しており、かつ前記開封タブ部120と前記本体部110との間に、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを有さず、
それによって、前記開封タブ部120において、前記外層102、前記易剥離性層104、前記内層106及び前記ヒートシール層108を有する前記積層体100aを摘まんで、前記外層102を前記内層106から剥離したときに、前記開封タブ部120の内層106と前記飲み口を形成する内層とが連続な部分として除去される。
以下では、本発明の面方向の構成要素について説明する。
〈本体部〉
本体部は、本発明の蓋材における開封用タブを除いた部分である。特に、本体部は、容器に接合させたときに容器のフランジ部の外周以内を占める部分、すなわち密封すべき容器のフランジ部の外周の形状に対応する形状を有する部分であることができる。
本体部の形状は、例えば正方形、長方形等の多角形、角丸正方形、角丸長方形等の角丸多角形、円形、楕円形等であってよい。すなわち、本体部の重心は、本体部のこれらの形状の重心を意味するものである。
本体部の中央部とは、本体部の重心と同じ重心及び本体部と相似の形状を有し、かつ周の長さが、本体部周の長さの10%以上、15%以上、20%以上、又は25%以上、であり、かつ50%以下、45%以下、40%以下、又は35%以下となる領域を意味している。
〈開封タブ部〉
開封用タブは、容器に接合されている内層を容器から剥離するために、蓋材の少なくとも一部分を摘み易くするための要素であり、蓋材の本体部分の周縁から突出している。開封用タブは、少なくとも内層、又は内層及び外層の積層体で構成されていてよく、蓋材の本体部を構成する積層体と同一の積層体で構成されていることが、製造を容易にする観点から好ましい。
〈ハーフカットライン〉
ハーフカットラインは、蓋材の表面から蓋材の厚さ未満の深さで形成された切り込みである。
ハーフカットラインの刻設は、例えば、ロータリーダイカッター、レーザー光照射等により行うことができる。また、ハーフカットラインは、蓋材の内層側及び/又は外層側に形成されることができる。
内層ハーフカットラインは、蓋材の内層の表面から、内層を貫通し、かつ剥離を意図する界面に達する深さで刻設されている。例えば、蓋材の外層と内層の間に易剥離性層を配置し、内層と易剥離性層との界面で外層を剥離させるときには、内層ハーフカットラインは、内層の表面から易剥離性層に達する深さで形成することができる。また、外層と易剥離性層との界面で外層を剥離させるときには、内層ハーフカットラインは、内層の表面から易剥離性層を貫通する深さで形成することができる。
また、例えば、蓋材の外層と内層の間に剥離ニス層を部分的に配置するときには、内層ハーフカットラインは、内層の表面から剥離ニス層に達する深さまで形成されることができる。
〈飲み口形成用内層ハーフカットライン及び飲み口〉
飲み口形成用内層ハーフカットラインは、外層を内層から剥離したときに、蓋材の本体部の一部において内層を外層と共に除去して、蓋材の外周側に解放されている飲み口が形成されるようにするための内層ハーフカットラインである。すなわち、飲み口は、飲み口形成用内層ハーフカットライン及び蓋材の外周で閉じられた領域に形成される。
飲み口が蓋材の外周側に解放されていることにより、飲み口に蓋材による庇部が形成されず、容器に含まれる飲料を容易に飲み切ることができる。
飲み口は、飲み口としてのみならず、飲料を構成する液体の注ぎ口としても機能させることができること、すなわち、需要者が飲料を飲むのに十分な領域を有することが好ましい。飲料を構成する液体は、例えば氷が容器の内容物である場合には、冷やすことを意図するコーヒー等の飲料であってよく、またインスタント飲料が容器の内容物である場合には、水であってよい。
上記の作用を実現する観点から、図5に示すように、飲み口形成用内層ハーフカットライン112は、蓋材100の本体部110の中央部110aを含むように形成されていることが好ましく、蓋材100の本体部の重心を含むように形成されていることが更に好ましい。
また、同様の観点から、飲み口形成用内層ハーフカットライン112は、可剥離性蓋材の外周縁における飲み口の幅112outが、可剥離性蓋材の中央側における飲み口の幅112inと同じ(図示せず)、又はこれよりも狭くなる(図5)ように構成することが、飲料の飲みやすさ及び液体の注ぎ口としての使いやすさを両立させる観点から好ましい。
〈剥離きっかけ用内層ハーフカットライン〉
剥離きっかけ用内層ハーフカットラインは、内層から外層を剥離するきっかけとなる随意の内層ハーフカットラインである。
図1(a)に示すように、剥離きっかけ用内層ハーフカットライン130は、蓋材を容器に接着させたときに、容器のフランジ部220の外周に接するように形成されていることが、蓋材の開封の容易さの観点から好ましい。また、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインは、略平行に複数本形成されていることが、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインの形成位置のずれの許容範囲を大きくする観点から好ましい。
一方、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインは、略平行に複数本形成されている場合には、蓋材の内層及びヒートシール層の一部が脱落することがある。この場合には、この脱落し得る一部が容器に混入することを抑制する観点から、本発明の蓋材は、第一の態様、すなわち前記可剥離性蓋材の本体部の重心を基準として、前記開封タブ部が、前記飲み口の反対側に位置している態様であることが好ましい。
次に、本発明の蓋材を構成する積層体について説明する。
〈積層体〉
本発明の蓋材を構成する積層体は、外層、易剥離性層、内層及びヒートシール層を有する積層体で構成されている。
積層体は、外層と易剥離性層との接着強度が、内層と易剥離性層との接着強度よりも大きくなるように構成されていることが、外層を内層から剥離したときに、外層及び易剥離性層が、内層と易剥離性層との界面で、内層から剥離するように構成する観点から好ましい。
(外層)
蓋材の外層は、蓋材が容器に接合されたときに、蓋付容器の最外層となる層であってよい。また、外層は、蓋材の内層に積層され、その後に内層から剥離されることができる。
例えば、外層は、内層に積層されることにより、蓋付容器としたときに最外層となる。また、例えば剥離用タブを摘み、そして剥離用タブを引き上げることにより、外層を内層から剥離させることができる。
外層は、単層構造、又は複数の層が積層されている多層構造を有していてよい。
外層としては、紙層、樹脂層、金属箔層の単層又はこれらの積層体等を用いることができる。外層としてこれらの積層体を用いる場合には、積層体の易剥離性層側の面は、樹脂層で構成されていることが、易剥離性層との接着性の観点から好ましい。また、外層は、印刷層を更に有していてもよい。
紙層としては、コート紙、アート紙などを使用してよい。また、紙層には、グラビア印刷、フレキソ印刷などで印刷がなされていてもよい。
樹脂層としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ビニル系ポリマー、ポリエステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂を単独で、又は2種類以上組み合わせて複層で使用することができる。かかる熱可塑性樹脂を、フィルム又は押出し樹脂の態様で用いることができる。また、フィルムは、延伸フィルムであっても、無延伸フィルムであってもよい。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂を用いることができる。
なお、本明細書において、ポリエチレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にエチレン基の繰返し単位を、50mol%超、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン-メチルアクリレート共重合体(EMA)、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群より選択される。
本明細書において、ポリプロピレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にプロピレン基の繰返し単位を、50mol%超、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー、ランダムポリプロピレン(ランダムPP)、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)、塩素化ポリプロピレン、酸変性ポリプロピレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
ビニル系ポリマーとしては、例えばポリ塩化ビニル(PVC)等が挙げられる。
ポリエステルとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等が挙げられる。
ポリアミドとしては、例えばナイロン(登録商標)6、ナイロンMXD6等のナイロン等が挙げられる。
金属箔層としては、例えばアルミニウム箔、銅箔、チタン箔等の単体金属箔、アルミニウム合金箔、ステンレス箔等の合金箔を用いることができる。
更に、外層は、無機物蒸着層、バリアコート層、並びに接着剤層などの他の層を具備していてもよい。無機物蒸着層としては、例えばシリカ蒸着膜、アルミニウム蒸着膜、アルミナ蒸着膜、シリカ・アルミナ蒸着膜等を用いることができる。バリアコート層としては、例えば塩化ビニリデンコート層、ポリフッ化ビニリデンコート層等を用いることができる。
中でも、内層の易剥離性層に接している面が、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂のフィルムの表面処理されていない面で構成されている場合には、外層と易剥離性層とを接着層で積層させるか、又は外層の易剥離性層に接している面が、ポリエステル系樹脂若しくはポリアミド系樹脂のフィルム、特に内層と同じ種類の樹脂フィルムの表面処理されている面で構成されていることが、上記の接着強度の関係を容易に実現する観点から好ましい。表面処理としては、例えばコロナ処理が挙げられ、これによれば、これらのフィルムの表面を変性し又は表面を粗面化することによって接着性を向上させることができる。
外層の厚さは、例えば150μm以下、100μm以下、80μm以下、又は60μm以下とすることができ、また20μm以上、30μm、又は40μm以上とすることができる。
(易剥離性層)
易剥離性層は、外層と内層とを互いに剥離可能とするため、外層と内層との間に設けられる層である。
易剥離性層は、易剥離性樹脂で構成されている層であってもよく、外層と内層とを剥離する部分に剥離ニス等を塗布することで形成した層でもよく、これらを組み合わせた層でもよい。
易剥離性層に用いる易剥離性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂に、環状オレフィンコポリマー(COC)を所定の比率で混合した樹脂であることが好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、外層に関して記載したものを用いることができる。
ポリオレフィン系樹脂の中でも、ポリエチレン系樹脂、特に低密度ポリエチレン(LDPE)を用いることが好ましい。
ポリオレフィン系樹脂のMFR(Melt Flow Rate)は、JIS K7210に準拠し、温度190℃/荷重2.16kgの条件の下で測定した場合、0.01g/10分以上、0.1g/10分以上、又は1.0g/10分以上であってよく、また60g/10分以下、20g/10分以下、又は10g/10分以下であってよい。
ポリオレフィン系樹脂の密度は、0.89g/cm以上であってよく、また、この密度は、0.94g/cm以下であってよい。
環状オレフィンコポリマー(COC)とは、α-オレフィンと環状オレフィンとを、へキサン、へプタン、オクタン、シクロへキサン、べンゼン、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒中で、いわゆるチーグラー触媒、メタロセン触媒などの触媒を調合することにより得ることができる共重合体をいう。
COCのMFRは、JIS K7210に準拠し、温度190℃/荷重2.16kgの条件の下で測定した場合、0.1g/10分以上、1.0g/10分以上、又は2.0g/10分以上であってよく、また、このMFRは、温度190℃のとき、40g/10分以下、20g/10分以下、又は10g/10分以下であってよい。
易剥離性層は、LDPEとCOCとの混合比率を変えることにより、界面剥離強度を調整することができる。易剥離性樹脂中のCOCの含有量は、1質量%以上、又は3質量%以上であってよく、また、この含有量は、24質量%以下、20質量%以下、15質量%以下、12質量%以下、又は10質量%以下であってよい。COCの含有量がこのような範囲である場合、内層又は外層と易剥離性層との界面剥離が容易となり、かつ両者の剥離強度の制御が容易となる。
易剥離性層の厚さは、剥離する層との接着性及び剥離性を両立させるために、例えば10μm以上、又は15μm以上であってよく、また40μm以下、30μm以下、又は25μm以下であってよい。
また、易剥離性層は、ニトロセルロース樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、若しくはこれらの混合物、又は水性ニス、油性ニス、紫外線硬化型ニス等であってもよい。
剥離ニスは、易剥離性樹脂とワックスの混合物であることがより好ましい。混合物中のワックスの含有率は、混合物の質量を基準として、20質量%以上であってよく、また85質量%以下であってよい。ワックスの含有率がこのような範囲である場合、剥離ニス層と隣接している他の層のピッキングを防ぐことができ、かつ剥離ニス層の層間剥離を防ぐことができるので好ましい。
(内層)
蓋材の内層は、易剥離性層を介して外層と積層されている層である。
また、内層は、蓋材の外層と積層され、その後に外層を剥離させることができる。さらに、ハーフカットラインが、外層及び内層の積層方向において、内層全体を貫通するようにして、内層はハーフカットラインを形成するための刃を受け入れることができる。
内層は、単層構造、又は複数の層が積層されている多層構造を有してよい。内層としては、紙層、樹脂層、金属箔層の単層又はこれらの積層体等を用いることができる。
また、内層は、上記以外の樹脂層、接着剤層、無機物蒸着フィルム層等を含んでもよい。更に、内層は、印刷層を含んでもよい。
中でも、内層の易剥離性層に接している面は、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂のフィルムを用いることが、蓋材としての物理的強度、特に容器にヒートシールした後における落下耐性を良好にする観点から好ましい。また、特に、このようなフィルムのうち、一方の面が表面処理されているものを用いる場合、内層の易剥離性層に接している面は、このようなフィルムの表面処理されていない面で構成されていることが、外層の剥離後において易剥離性層の残存を抑制し、それによって、応力を感じない良好な剥離感を得る観点、及び飲み口の形成を容易にする観点から好ましい。
内層の厚さは、例えば150μm以下、100μm以下、80μm以下、又は60μm以下とすることができ、また10μm以上、20μm以上、30μm、又は40μm以上とすることができる。
(ヒートシール層)
ヒートシール層は、蓋材を容器にヒートシールさせるための層であり、かつ蓋材が容器にヒートシールされたときに、最内層となることができる層である。
ヒートシール層の材料としては、封止すべき容器の材質に応じて選択することができ、例えばポリオレフィン系樹脂を用いることができる。これらの樹脂は、例えば、延伸又は無延伸フィルム、押出積層用の溶融樹脂、ホットメルト用の塗料等の形態で与えることができる。
また、ヒートシール層としては、「イージーピールシーラント」を示すものとして商業的に入手可能なシーラントを用いることができ、例えば界面剥離タイプのシーラント、凝集剥離タイプのシーラント、及び層間剥離タイプのシーラント等を用いることができる。
ヒートシール層の厚さは、例えば150μm以下、100μm以下、80μm以下、又は60μm以下とすることができ、また10μm以上、20μm以上、又は30μm以上とすることができる。
〈層の積層〉
層の積層は、例えば、サンドラミネートやバックラミネートなどの押出しラミネート、ドライラミネートなどにより行うことができる。
《蓋付容器》
本発明の蓋付容器は、上記の蓋材、並びに収納部及びフランジ部を有する容器を有し、蓋材の本体部が、容器のフランジ部にヒートシールされている。
本発明の蓋付容器は、容器の収納部に収納されている内容物を更に有していてよい。
〈容器〉
容器は、収納部及びフランジ部を有する容器である。
(収納部)
収納部は、内容物が収納されている部分である。この部分の形状は、例えば略円錐台形、多角錐台形、直方体形、立方体形等であることができる。
(フランジ部)
フランジ部は、容器の収納部の周縁の部分であり、鍔状の部分であってよい。フランジ部の外周の形状は、蓋材の形状に応じて選択することができる。
〈内容物〉
内容物は、収納部に収容されている内容物である。かかる内容物としては、飲料そのものであってもよく、又は飲料材料であってもよい。飲料材料としては、例えば氷、インスタント飲料粉末等であってよい。
実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらに限定されるものではない。
《蓋材を構成する積層体の作製》
〈実施例1〉
蓋材用の積層体として、外層側から内層側に向かって下記の構成を有する積層体を製造した:
Ny1(15μm)/AC剤(0.5g/m)/PE(15μm)/PET1(12μm)/易剥離性樹脂(20μm)/PET2(12μm)/AC剤(0.5g/m)/PE(15μm)/ヒートシール(HS)層1(30μm)。
上記の積層構成における各層としては、それぞれ下記の材料を用いた:
Ny1(15μm):コロナ処理されていないナイロンフィルム
AC剤(0.5g/m):脂肪族エステル系アンカーコート剤
PE(15μm):ポリエチレン
PET1(12μm):ポリエチレンテレフタレートフィルム
易剥離性樹脂(20μm):環状オレフィンコポリマー(COC)5質量%とポリエチレン(PE)95質量%との混合物
PET2(12μm):コロナ処理されていないポリエチレンテレフタレートフィルム
ヒートシール層1(30μm):イージーピールシーラント
具体的には、以下のようにして、蓋材用の積層体を作製した。なお、以降の記載において、「PET1」及び「PET2」等における数字は、入手先及び/又は型番が相違する材料を識別するためのものである:
1.Ny1(15μm)の一方の面にコロナ処理を施し、この面にAC剤を塗工しながら、Ny(15μm)とPET1(12μm)とをPE(15μm)でサンドラミネートして、外層としての部材a(Ny(15μm)/AC(アンカーコート)剤(0.5g/m)/PE(15μm)/PET1(12μm))を得た。
2.内層としてのPET2(12μm)の一方の面にAC剤を塗工しながら、PET2(12μm)とヒートシール層(30μm)とをPE(15μm)でサンドラミネートして、内層とヒートシール層との組合せである部材b(PET2(12μm)/AC剤(0.5g/m)/PE(15μm)/ヒートシール層1(30μm))を得た。
3.部材aのPET1側にコロナ処理を施し、次いで押出しラミネーターを使用し、約320℃~約340℃の温度で、部材aのPET1側と部材bのPET2側との間に、易剥離性樹脂を押し出し、サンドラミネートして、実施例1の蓋材を構成する積層体としての部材c(Ny(15μm)/AC(アンカーコート)剤(0.5g/m)/PE(15μm)/PET1(12μm)/易剥離性樹脂(20μm)/PET2(12μm)/AC剤(0.5g/m)/PE(15μm)/ヒートシール層1(30μm))を作製した。
〈実施例2〉
部材aのNy(15μm)とPET1(12μm)とを、ドライラミネート接着剤を用いたドライラミネートで接着させたことを除き、実施例1と同様にして、実施例2の蓋材を構成する積層体を得た。実施例2の部材aの層構成は、Ny(15μm)//PET1(12μm)であった(以下では、「//」はドライラミネート接着剤を表す)。
〈実施例3及び4〉
部材bのPET2(12μm)とヒートシール層1(30μm)とを、二液型ドライラミネート接着剤を用いたドライラミネートで接着させたことを除き、実施例1及び2と同様にして、それぞれ実施例3及び4の蓋材を構成する積層体を得た。実施例3及び4の部材bの層構成は、PET2(12μm)//ヒートシール層1(30μm)であった。
〈実施例5〉
部材bのPET2(12μm)の代わりに、Ny2(15μm、両面にコロナ処理が施されているナイロンフィルム)を用いたことを除き、実施例1と同様にして、実施例5の蓋材を構成する積層体を作製した。実施例5の部材bの層構成は、Ny2(15μm)/AC剤(0.5g/m)/PE(15μm)/ヒートシール層1(30μm)であった。
〈実施例6〉
部材bのPET2(12μm)の代わりに、片面にNy3(15μm、片面にコロナ処理が施されているナイロンフィルム)を用いたことを除き、実施例1と同様にして、実施例5の蓋材を構成する積層体を作製した。実施例5の部材bの層構成は、Ny3(15μm)/AC剤(0.5g/m)/PE(15μm)/ヒートシール層1(30μm)であった。
〈比較例〉
部材aとして、紙(80g/m)と、PET1(15μm)とを、ドライラミネート接着剤を用いたドライラミネートでこれらを接着させて、部材a得た。
部材bとして、ヒートシール層2(30μm、凝集剥離タイプのイージーピールシーラント)を用いた。部材aのPET2側と部材bとを、ドライラミネート接着剤を用いたドライラミネートで接着させて、比較例の蓋材を構成する積層体を作製した。比較例の層構成は、紙(80g/m)//PET1(15μm)//ヒートシール層2(30μm)であった。
《評価》
〈落下耐性〉
ピナクル(登録商標)型を用い、得られた積層体をそれぞれφ92の円形に切り抜き、中央にφ85の円形のハーフカットラインを入れて、評価用蓋材を作製した。次いで、φ92、フランジ幅4mmの容器に氷190gを入れ、温度180℃、時間1秒、圧力3kgf/cmの条件で評価用蓋材を容器にヒートシールさせて、評価用蓋付容器を作製した。
容器の側面が落下面となるようにして、作成した評価用蓋付容器を50cmの高さから落下させた。評価基準は以下のとおりである:
A:落下後に蓋材の外観に変化がなかった。
B:落下後に蓋材の外観の変化はあったものの、蓋材の破断は見られなかった。
C:落下後に蓋材の破断が生じていた。
〈剥離性〉
得られた積層体をそれぞれ15mm幅、長さ15mmの短冊状に切り出して、評価用積層体を作製した。
カッターナイフを用い、評価用積層体の端部に、剥離きっかけとしてのハーフカットラインを幅方向に入れた。実施例1~6では、ハーフカットラインは、部材bを貫通させて易剥離性樹脂の層に達するように入れ、比較例1では、シーラント層の中央部に達する深さで入れた。
評価基準は以下のとおりである:
A:破断を生じることなく剥離できた。
B:破断を生じることなく剥離できなかった。
実施例及び比較例の構成及び評価結果を表1に示す。
Figure 2023119895000002
表1から、実施例1~6の蓋材は、内容物を含む容器にヒートシールした状態での落下に対する十分な耐性を有することが確認できよう。また、表1から、実施例1~6の蓋材は、剥離性が良好であったことから、ハーフカットラインに沿った飲み口を容易に形成できることが理解できよう。
100 可剥離性蓋材
102 外層
104 易剥離性層
106 内層
108 ヒートシール層
100a 積層体
112 飲み口形成用内層ハーフカットライン
112a 飲み口
110 本体部
120 開封タブ部
130 剥離きっかけ用内層ハーフカットライン
200 容器
210 収納部
220 フランジ部
300 蓋付容器

Claims (11)

  1. 飲料容器用可剥離性蓋材であって、
    外層、易剥離性層、内層及びヒートシール層をこの順で有する積層体で構成されており、前記外層の前記易剥離性層側の面及び前記内層の前記易剥離性層側の面が、それぞれ前記易剥離性層に直接積層されており、
    本体部及び開封タブ部を有し、
    前記内層側から前記易剥離性層に達する深さで、1つの飲み口形成用内層ハーフカットラインを有し、それにより、前記開封タブ部において、前記外層、前記易剥離性層、前記内層及び前記ヒートシール層を有する前記積層体を摘まんで、前記外層を前記内層から剥離したときに、前記本体部の一部において前記内層が前記外層と共に除去されて、前記可剥離性蓋材の外周側に開放されている飲み口が形成されるようにされている、
    可剥離性蓋材。
  2. 前記外層を前記内層から剥離したときに、前記外層及び前記易剥離性層が、前記内層と前記易剥離性層との界面で、前記内層から剥離するように構成されている、請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記内層の、前記易剥離性層に接している面が、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂のフィルムの表面処理されていない面で構成されている、請求項2に記載の蓋材。
  4. 前記外層の、前記易剥離性層に接している面が、ポリエステル系樹脂又はポリアミド系樹脂のフィルムの表面処理されている面で構成されている、請求項3に記載の蓋材。
  5. 前記飲み口が前記可剥離性蓋材の本体部の中央部を含むようにして、前記飲み口形成用内層ハーフカットラインが存在している、請求項1~4のいずれか一項に記載の蓋材。
  6. 前記可剥離性蓋材の外周縁における前記飲み口の幅が、前記可剥離性蓋材の前記本体部の重心側における前記飲み口の幅よりも狭くなるように、前記飲み口形成用内層ハーフカットラインが存在している、請求項5に記載の蓋材。
  7. 前記開封タブ部が、前記可剥離性蓋材の外周縁のうち、前記飲み口に相当する部分を含まない側に位置しており、かつ前記開封タブ部と前記本体部との間に、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを更に有し、
    それによって、前記開封タブ部において、前記外層、前記易剥離性層、前記内層及び前記ヒートシール層を有する前記積層体を摘まんで、前記外層を前記内層から剥離したときに、前記開封タブ部の内層と前記飲み口を形成する内層とが別個な部分として除去される、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の蓋材。
  8. 前記可剥離性蓋材の前記本体部の重心を基準として、前記開封タブ部が、前記飲み口の反対側に位置している、請求項7に記載の蓋材。
  9. 前記可剥離性蓋材の前記本体部の重心を基準として、前記開封タブ部が、前記飲み口の同じ側に位置しており、かつ前記開封タブ部と前記本体部との間に、剥離きっかけ用内層ハーフカットラインを有さず、
    それによって、前記開封タブ部において、前記外層、前記易剥離性層、前記内層及び前記ヒートシール層を有する前記積層体を摘まんで、前記外層を前記内層から剥離したときに、前記開封タブ部の内層と前記飲み口を形成する内層とが連続な部分として除去される、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の蓋材。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載の蓋材、並びに
    収納部及びフランジ部を有する容器
    を有し、
    前記蓋材の前記本体部が、前記容器のフランジ部にヒートシールされている、
    蓋付容器。
  11. 前記容器の前記収納部に収納されている内容物を更に有する、請求項10に記載の蓋付容器。
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