JP2023118675A - ドア - Google Patents

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JP2023118675A
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Abstract

【課題】強度があり、開口部の大きさや形状に左右されない扉体を設置でき、かつ開口部の傾き等に関係なく、正常な状態で取り付けることができるドアを提供する。【解決手段】ドア1は、長方形状を呈する扉体10と、扉体10を回動自在に支持するヒンジ20とを備えている。ドア1は、建造物の躯体(壁、柱)100に囲まれ人や物が通るように開口された開口部101の開閉を行うために設置される。扉体10は、開口部101よりも大きく形成され、開口部101の外側に開口部を覆うように設置される。ヒンジ20はグレビティヒンジであることが望ましく、ロック部30は磁石による吸引が好ましい。ヒンジ20が躯体100に固定されているため、枠体60などの取り付けるよりも固定が強固であるため、扉体10の寸法を自由に設定でき、大きくすることができる。また、開口部101を確実に覆うことができ、扉体10を閉めたとき外観上の見映えが良好である。【選択図】図1

Description

本発明は、アウトセット式のドアに関する。
ドアとして、開き戸と引き戸(吊り戸)が知られており、アウトセット式では、リフォーム等で引き戸が一般的に採用されている(特許文献1)。また、アウトセット式の開き戸の技術も知られている(特許文献2)。
具体的には、特許文献1には、箱体の外側に引き戸を取り付けるアウトセット型の引き戸取付構造であり、キャビネット本体を構成する前面開口の箱体の木口部に引き戸枠を取り付けると共に該引き戸枠に引き戸を取り付け、上レールと下レールを利用して開閉することで、特殊な箱体を使用することなく通常の箱体を使用して引き戸を取り付けることができることが開示されている。
また、特許文献2には、アウトセット式開き戸であり、左右の縦枠を備えるドア枠と、左右の縦枠に対して外部側に配置される左右の縦框および面材を備える扉とを備えるドアであり、扉の部品点数を削減することができ、縦枠を覆いつつ扉の外観をフラットな意匠に構成できることが開示されている。
特開2001-227249号公報 特開2017-180038号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示されている発明は、建造物の壁に開口された開口部(通路)に見合う大きさに、ドアの大きさが設定されているため、開口部の大きさに適合する各種の大きさのドアを用意する必要があるという問題点があった。
また、特許文献2に開示されている発明は、開口部の枠体にヒンジ等を取り付けるので、扉体を支えるための強度に限界があり、大きな扉体を設置することが困難であるという課題があった。加えて、特許文献2に開示されている発明は、開口部の枠体にヒンジ等を取り付けているので、その枠体が歪んでいたり、傾いていると、そこに取り付けられるドアも傾いて取り付けられることになる。その結果、開口部とドアとの間に隙間ができたり、ドアが意図せず閉まったり、ドアが床面に接触して、床やドアが傷ついてしまう可能性があるという問題があった。
本発明は上述した事情に鑑み、固定が強固であり、開口部の大きさや形状に左右されない扉体を設置でき、かつ開口部の傾き等に関係なく、正常な状態で取り付けることができるドアを提供することを目的とする。
本発明の発明者は、上述した問題点に関して鋭意、研究開発を続けた結果、以下のような画期的なドアを見出した。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様は、アウトセット式のドアであって、建造物の躯体に囲まれた開口部を開閉する扉体と、扉体を回動自在に支持するヒンジと、を備え、ヒンジは、扉体の上部を支持する上部金具と扉体の下部を支持する下部金具とを有し、上部金具と下部金具は、躯体にそれぞれ固定され、扉体を閉めたとき扉体により開口部が覆われている、ことを特徴とするドアにある。
ここで、「アウトセット式のドア」とは、建物の壁に形成された壁等の開口部内に配置されるものではなく、開口部の外側に扉体があり、そこで開閉するドアをいう。
かかる第1の態様によれば、ヒンジが躯体に固定されているので、枠体や筐体に取り付けるよりも固定が強固となる。その結果、扉体の寸法を自由に設定でき、開口部と比較して大きくすることができる。また、かかる第1の態様によれば、開口部を確実に覆うことができるので、扉体を閉めた場合において、ドアの外観上の意匠性を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、ヒンジは、固定部と支持部とを備え、固定部が躯体に固定され、支持部が扉体の上端部と下端部に取り付けられる、ことを特徴する第1の態様に記載のドアにある。
かかる第2の態様によれば、ヒンジが見え難くなるので、ドアの外観上の意匠性をより向上させることができる。
本発明の第3の態様は、ヒンジは、グレビティヒンジであることを特徴とする、第1または第2の態様に記載のドアにある。
かかる第3の態様によれば、他の種類のヒンジと比較して、扉体を開くときに必要となる力を少なくさせることができる。また、かかる第3の態様によれば、扉体が自重により自動的に閉まるので、扉体の開閉操作性を向上させることができる。また、グレビティヒンジを用いることにより、バネや油圧等を用いたヒンジと比較して経年劣化のリスクを低下させることができる。
本発明の第4の態様は、扉体を閉じた時に扉体をロックするロック部を備え、ロック部は、第1ロック部と第2ロック部とを有し、少なくとも一方のロック部に磁石が配置され、少なくとも他方のロック部が磁石に吸引される金属材からなることを特徴とする、第1の態様に記載のドアにある。
かかる第4の態様によれば、自然に扉体が閉じた状態に固定されるので、閉じるための余分な動作を必要としない。加えて、磁力を調整することで扉体の目的に合わせた仕様とすることができる。また、磁力によってロック部がロックされるので、風圧等の外的要因による扉体の開閉を防止することができる。
本発明の第5の態様は、ロック部に把手が配置されていることを特徴とする第4の態様に記載のドアにある。
かかる第5の態様によれば、ロック部に把手が配置されているので、ドアを構成する部品点数を削減させることができる。
また、扉体をアウトセット(開口部の外側)に配置させることにより把手を扉体の表面から突起することなく配置させることが可能になった。加えて、扉体の表面から突起する把手を設ける必要がないので、例えば子供の顔等が把手に当たることがなく、生活上の安全性を向上させることができる。
本発明の第6の態様は、把手は、扉体の側面に形成される凹部であることを特徴とする第5の態様に記載のドアにある。
かかる第6の態様によれば、扉体の外側から把手が見えず、外観の意匠性が向上する。また、把手を金属製とすることでロック部と一体成型することができるので、構造が簡単になり省エネ化に繋がる。
本発明の第7の態様は、ロック部に、扉体を開く際に手が触れる延出部が、扉体が閉じた状態の際に見えるように一体形成されていることを特徴とする第4の態様に記載のドアにある。
かかる第7の態様によれば、扉体への手の直接接触を避けることができるので、手垢等による扉体への汚れを防止することができる。
本発明の第8の態様は、ドアは、さらにソフトクローザを備えていることを特徴とする第1の態様に記載のドアにある。
かかる第8の態様によれば、扉体の閉まる動作がよりスローになり、ドアが閉まる際のバウンドや衝撃音を防止することができる。その結果、ドアの安全性と静音性を向上させることができる。
本発明の第9の態様は、開口部の側面には枠体が取り付けられており、扉体を閉めたときに扉体により開口部および枠体が覆われていることを特徴とする第1の態様に記載のドアにある。
かかる第9の態様によれば、見る者に、壁に起立する板であるように想起させ、一見扉体として見え難くすることができる。その結果、外観の意匠性が優れたドアを提供することができる。改修工事の際に、枠体を加工することなく、本態様のドアを容易に設置することができる。
本発明の第10の態様は、開口部の側面および上面には枠体が取り付けられており、枠体の扉体側表面には、扉体が開口部を閉じた際に、扉体と当接するパッキン材が取り付けられていることを特徴とする第1の態様に記載のドアにある。
かかる第10の態様によれば、気密性、断熱性および防音性が向上したドアと提供することができる。
本発明の第11の態様は、開口部を閉じた状態において扉体の下面に対向する床面には、扉体が開口部を閉じた際に、扉体と当接するパッキン材が取り付けられていることを特徴とする第10の態様に記載のドアにある。
かかる第11の態様によれば、気密性、断熱性および防音性が、より向上したドアと提供することができる。
図1は実施形態1に係るドアを示す概略斜視図である。 図2は図1のドアの扉体を閉じた状態を示す概略斜視図である。 図3は実施形態1に係るヒンジの取り付けを示す説明図である。 図4は実施形態1に係るロック部の取り付けを示す説明図である。 図5は実施形態2に係るドアを示す概略斜視図である。 図6は図5の概略断面を示す説明図である。 図7は実施形態3に係るドアを示す概略斜視図である。 図8は図7の概略断面を示す説明図である。 図9はインセット式のドアの概略断面を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係るドアの実施形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るドアの一例を示す概略斜視図である。図2は、本実施形態に係るドアの扉体を閉じた状態を示す概略斜視図である。図1および図2に基づいて、本実施形態のドアを詳述する。
図1に示すように、本実施形態に係るドア1は、長方形状を呈する扉体10と、扉体10を回動自在に支持するヒンジ20と、扉体10を静止状態(閉止状態)にロックするロック部30とを備えている。
ドア1は、建造物の躯体(壁、柱等)100に囲まれ、人や物等が通れるように開口された開口部101の開閉を行うために設置される。
扉体10は、図2に示すように、開口部101よりも大きく形成され、開口部101の外側(手前側)に開口部101を覆うように設置される。本実施形態に係るドア1は、アウトセット式であり、ヒンジ20を中心として回動する開き戸である。
本実施形態のドア1は、上記構成の他に、後述する把手40と、ソフトクローザ50とを備えている。
扉体10は、合板、樹脂、ガラス、無垢板、突板、中密度繊維板(MDF)、金属、シート等から形成され、一般的には長方形状を呈しているが、形状は特に限定されない。
なお、説明のために、扉体10の位置関係を次のように定義する。図1および図2に示すように、開口部101に対して室内側を内側11、室外側を外側12とし、外側12から見て左側を左側13、右側を右側14とし、扉体10の上側を上部15、下側を下部16とし、さらに上部15の端部を上端部15a、下部16の端部を下端部16aとする。
次に、ヒンジ20について説明する。ヒンジ20は、扉体10が開くときは螺旋状の軸を中心にせり上がり、扉体の重さで閉まる蝶番である、いわゆるグレビティヒンジである。ここで、図3に基づいて、ヒンジ20について説明するが、グレビティヒンジであればその構造は特に限定されない。グレビティヒンジの一例としては、例えば、特開2003-269038号公報に開示されているものが挙げられる。なお、グレビティヒンジは、扉体を回動させると、扉体が上方に移動するので、開口部101の内部に、扉体が収まるように取り付けられる、いわゆるインセット式のドアには使用することはできない。例えば、インセット式のドアに使用する場合は、扉体と上枠体とのクリアランスを非常に多く必要とする。その結果、公共用トイレ等では利用されるが、住宅用としては意匠上不向きであり現実的に使用することはできない。
グレビティヒンジは、カムを備え、扉体10が開くときは螺旋状の軸を中心にせり上がり、扉体10の重さで閉まる蝶番であり、一般的に公共のトイレ等に利用されている。本実施形態では、ヒンジ20は、扉体10の上端部15aに取り付ける上部金具21と、下端部16aに取り付ける下部金具22とを有している。上部金具21と下部金具22は、それぞれ所定の位置に固定するための固定部23(L型金具:アングル材)と、扉体10を回動自在に支持する支持部24とを備えている。上部金具21では、上部固定部23aと上部支持部24aであり、下部金具22では、下部固定部23bと下部支持部24bである。
固定部23は、ネジ、ボルト(調整板等を挟んで取り付けられる場合を含む。)等で躯体100に固定されている。また、支持部24は、扉体10が回動自在に動くことができるように、扉体10の右側14の上端部15aと下端部16aにそれぞれ取り付けられている。このように支持部24を取り付けることによって、扉体10は、所定の位置に設置されヒンジ20を中心として、躯体100に対して回動自在に回動することができるようになる。
また、上述した従来技術とは異なり、開口部101に取り付けられる枠体(左右の縦枠および上枠等で構成される枠体)等よりも高い強度を有する躯体100に、固定部23を固定することができるので、開口部101の筐体等に取り付ける場合と比較して、より大きな(重い)扉体10であっても安心して取り付けることができる。その結果、従来技術に用いられる扉体10よりも大きな扉体10で開口部101を完全に覆うことができる。また、躯体100にヒンジを介して扉体10が取り付けられるので、例え開口部101が歪んでいたり、傾いていたとしても、開口部101の傾き等に関係なく、正常な状態(傾いておらず、直立した状態)で扉体10を取り付けることができる。
なお、ヒンジ20として、グレビティヒンジを用いることにより、油圧やバネ式のヒンジと比較して不具合が少なく、メンテナンスも容易になる。
さらに、図4に基づいて、ロック部30について説明する。図4は、ロック部30の取り付けを示す説明図である。ロック部30は、扉体10により開口部101を閉じた時、扉体10が開くことを防止する装置であり、躯体100側に取り付けられる第1ロック部31と、扉体10に取り付けられる第2ロック部32とを備えている。そして、第1ロック部31と第2ロック部32との作用で扉体10がロックされる。ロック手段としては、嵌合、鍵等を選択することができるが、本実施形態では磁力を利用している。したがって、本実施形態に係るドア1は、グレビティヒンジによる自重および磁力の相乗効果により、扉体10は開口部101に、強固にロックされることになる。
第1ロック部31は平板状の形状のものであり、躯体100の表面に取り付けられる。第1ロック部31は、磁力を有する平板状の板であればその構造は特に限定されず、例えば、磁化された板(磁石)でもよいし、磁石が取り付けられた板でもよい。
一方、第2ロック部32は、扉体10の内側11の左側13中央近傍に取り付けられる。第2ロック部32は、第1ロック部31に吸引されるものであれば特に限定されず、例えば、鉄等の金属材で成形されものでもよいし、第1ロック部31と反対の極性を有する磁石であってもよい。なお、第1ロック部31が金属板で第2ロック部32が磁力を有する平板状の金具でもよく、磁力を利用することで、簡単な構造で突出部の少ないロック部30を構成することができる。また、上述した構造と反対で、ロック部30は、第1ロック部31が鉄等の金属材で成形されたもので、第2ロック部32が磁性を有するもので構成されていてもよい。
なお、第1ロック部31または第2ロック部32の周囲の少なくとも一部(例えば、第2ロック部32の上部および下部)に、ゴム等で構成された消音部(図示しない)を設けてもよい。消音部を設けることにより、扉体10が開口部101を閉じた時に発生する音の音量を低下させることができる。また、消音部が設けられることにより、扉体10が開口部101を閉じた状態で、扉体10と開口部101との間に空間が形成される。その結果、扉体10と開口部101との通気性を向上させることができる。なお、消音部の形状および材料は、扉体10が閉まる時に発生する音の音量を低減させることができるものであれば特に限定されない。消音部の材料としては、例えば天然ゴムや合成ゴム等が挙げられる。
また、扉体10が閉じた際に開口部101の扉体10と接触するすべての部分、または扉体10が閉じた際に扉体10の開口部101の接触するすべての部分に、ゴム等で構成された消音部(図示しない)を設けてもよい。このような消音部を設けることにより、扉体10が開口部101を閉じた時に発生する音の音量を低下させることができると共に、扉体10が開口部101を閉じた際に、扉体10と開口部101とが接する部分のすべてに消音部が設けられているので、内側11から外側12に漏れる光や、外側12から内側11に漏れる光を遮光することができる。
第2ロック部32は、扉体10の左側13の側面に凹部33を形成し、金具をはめ込むことで、扉体10に簡単に取り付けることができる。同時に、凹部33を扉体10の把手40として利用することが可能となる。把手40を扉体10の左側13の側面に設けることで、扉体10の外側12から、ロック部を構成する金物等が見え難くなるので、外観の意匠性が向上する。
また、ロック部30を磁石式とすることで、自然に扉体10が閉じた状態に固定されるので、閉じるための余分な動作を必要としない。加えて、扉体10が閉じた状態における第1ロック部31と第2ロック部32との距離を調整できる機構等を設けて磁力を調整することにより扉体10の目的に合わせた仕様とすることができる。また、把手40を金属製とすることでロック部30と一体化され、構造が簡単になり省エネ化に繋がる。なお、扉体10が閉じた状態における第1ロック部31と第2ロック部32との距離を調整できる機構としては、例えば、扉体10の表面に対する第2ロック部32の位置をバネで調節できるもの等が挙げられる。
さらに、本実施形態では、第2ロック部32は、扉体10の右側14に延出した延出部34を有しており、扉体10が閉じた状態でも、内側11から延出部34が見えるようになっている。この延出部34を設けることにより、内側11から扉体10を押す際に、この延出部34を押すことになる。その結果、扉体10への手の直接接触を避けることができるので、手垢等による扉体10への汚れを防止することができる。すなわち、本実施形態の第2ロック部32は、内側11から外側12へ扉体10を押す場所を示す機能、磁力による吸着機能および把手機能の3つの機能を兼ね備えている。
ソフトクローザ50は、バネ等の弾性を利用して扉体10が閉まりきる手前からゆっくり引き寄せる装置であり、その構造は特に限定されない。ソフトクローザ50としては、例えば図1に示すように、開口部101の上部側面に取り付けられるアーム部51と、扉体10の内側11の上部15に取り付けられる受座52とで構成されたものが挙げられる。このようなソフトクローザ50を設けることによって、扉体10のバウンドや衝撃音を防止して、扉体10をゆっくりと静かに閉めることができる。
なお、このようなソフトクローザ50を設けることにより、グレビティヒンジの特徴である閉まるときに勢いが良く、閉じる位置に近づくとスローになる利点を活かして、さらに静かに扉体10が自然と閉まる動作を実現することができる。
次に、本実施形態に係るドア1の動作について説明する。ドア1は、扉体10の内側11から押すまたは外側12から把手40を引くことでヒンジ20を回動中心として開くことができる。特にヒンジ20として、グレビティヒンジを用いると、開く力が少なく、荷物等を持っていても簡単に扉体10を開くことができ、開いた後は、自動的に扉体10が閉まるため開閉操作が容易となる。また、ソフトクローザ50によって、扉体10は閉まる位置に近づくとスピードがゆっくりとなり、静かに閉まる。
加えて、開けるときも閉める時も、扉体10の大きさに左右されず簡単で操作性が良く、音も静かであるため室内に設置しても快適な空間を楽しむことができる。
以上説明したように、このようにドア1を構成することによって、扉体10の形状を大きく(背を高く)することができるので、扉体10として、上部15が天井に接近できるサイズを選択することができる。その結果、意匠性の高い魅力的なドア1を提供することができる。また、所定の高さの扉体10を1種類用意するだけで、様々な高さの開口部に扉体10を取り付けることができる。
さらに、アウトセット式の利点を活用して、開口部101の大きさに左右されない寸法の扉体10を提供することができる。また、例えばリフォーム等で外側12の部屋等の状態に合わせた扉体10のデザインを選択することが可能となり空間の一体感を提供できる。
そして、ヒンジ20が躯体100に固定されているので、筐体や枠体等に取り付けられるよりも固定が強固になるので、従来技術と比較して、扉体10の寸法を自由に設定でき、大きくすることができる。また、開口部101を確実に覆うことができ、扉体10を閉めた時の外観上の意匠性が向上する。
さらに、インセット式のドアの場合には、扉体と枠体のクリアランスが所定の規格(寸法)を満たす必要がある。しかし、扉体および枠体の何れかがその規格を満たさない場合には、扉体または枠体に反りが生じてしまうことがある。その結果、反りによるハンドルのラッチング不具合、例えばラッチがかからない、扉が閉まらない、扉体と枠体が干渉してしまうという問題が生ずる。一方、本実施形態に係るドアは、アウトセット式であることから、そのような問題が発生することはない。
(実施形態2)
上述した実施形態1では、開口部に何も取り付けられていなかったが本発明はこれに限定されない。例えば、開口部に枠体が設けられていてもよい。
図5は本実施形態に係るドア概略斜視図であり、図6は図5の概略断面を示す説明図である。図5および図6に基づいて、本実施形態に係るドアを詳述する。
図5および図6に示すように、本実施形態の開口部には、開口部101を取り囲むように(側面および下面に)、枠体60が設けられている。そして、扉体10は、扉体10を閉めたときに開口部101および枠体60が扉体10に覆われるように設置されている。なお、その他の構成要素は、実施形態1と同様である。
ここで、本実施形態において、枠体60は開口部101側面に取り付けられているが、開口部101の外側の躯体100に取り付けられていてもよい。枠体60は開口部101から外側に突出し、枠体60の表面と扉体10の内側11とが接することで、扉体10と開口部101との隙間が形成されることを防止している。なお、枠体60を設けた場合には、第1ロック部31は枠体60に取り付けられることが望ましい。
ヒンジ20が躯体100に固定されていることで、上述したように、高い強度の固定となり、ドア1Aの扉体10が躯体100に設けられた開口部101の形状、寸法に影響されず、自由な大きさを設定でき、開口部101、更には枠体60を覆うことで、一見、ドア1Aと感じさせず、意匠性に優れたものとなる。また、ヒンジ20は、扉体10の右側14の上端部15aと下端部16aに取り付けられるので、外側(手前側)から見ると目立ちにくくなり、より意匠性が高まる。本実施形態に係るドア1Aの動作も実施形態1のドアの動作と同様である。
以上説明したように、このようにドア1Aを構成することによって、実施形態1に係るドアの効果に加えて、ドア1Aは、開口部101および開口部101周辺の枠体60などを覆い隠すことが容易であり、デザイン性に優れている。
また、開口部101および枠体60が確実に扉体10に覆われるため、枠体60の幅を狭くする等の調整をする必要が低減され、開口部の強度を向上させるという枠体60の本来の機能を発揮できる。同時に、巾木102も、特別な構成を必要とせず、一般的な使用・納まりで済ませることができる。
(実施形態3)
上述した実施形態2では、枠体にはロック部しか取り付けないようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、枠体や床面にパッキン材が取り付けられていてもよい。
図7は本実施形態に係るドア概略斜視図であり、図8は図7の概略断面を示す説明図である。図8および図9に基づいて、本実施形態に係るドアを詳述する。
図7および図8に示すように、本実施形態の開口部101には、実施形態2と同様に、開口部101を取り囲むように(両側面および上面に)、枠体60が設けられている。そして、枠体60の扉体側表面には、枠体60の側面形状に合わせて略コ字状にパッキン材61が取り付けられている。また、扉体10の下面に対向する床面180にも、扉体10が開口部101を閉じた状態において、扉体10と当接するパッキン材61が取り付けられている。すなわち、扉体10が開口部101を閉じた状態において、開口部101と扉体10との間(ロック部を除く)に隙間ができないように、パッキン材61が取り付けられている。なお、ロック部30上にもパッキン材を取り付けてもよい。また、その他の構成要素は、実施形態2と同様である。
ここで、パッキン材61は、扉体10が開口部101を閉じた状態において、開口部101と扉体10との間(ロック部を除く)に隙間ができないような材料、形状および厚みで構成されていれば特に限定されない。パッキン材の材料としては、例えば、ニトリルゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、水素化ニトリルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、エピクロルヒドリンゴムおよび天然ゴム等が挙げられ、断熱性の面からエチレンプロピレンゴムが好ましい。
このように、パッキン材61を、枠体60の扉体10側表面と、扉体10が開口部101を閉じた状態において扉体10の下面に対向する床面180とにそれぞれ取り付けることによって、音漏れや空気の流出入を防止することができるので、気密性、断熱性および防音性を向上させることができる。
一方、インセット式のドアであっても、本実施形態と同様に、開口部の枠体や床面にパッキン材を取り付けることはできる。しかし、扉体が枠体内に収まるような構造となっていることから、本実施形態のドアと比較して、パッキン材を取り付けることができる場所が限定されてしまう。
例えば、図9に示すように、扉体110がドア用ヒンジ120(グレビティヒンジを除く)を介して枠体160に取り付けられるインセット式のドアの場合には、枠体160の側面(開口部101側表面)に設けられた戸当り170にパッキン材161を取り付ける必要がある。具体的には、戸当り170の扉体110と当接する側の表面171にパッキン材161を取り付ける必要がある。
ここで、戸当り170は、ヒトが通り抜ける開口部101内に設けられるものであるので、開口部101の断面積(幅や高さ)を大幅に小さくする大きさ(形状)の戸当り170を枠体160に設けることはできない。したがって、戸当り170に取り付けられるパッキン材161の面積もその厚みも制限されることになる。また、ドア用ヒンジ120が取り付けられている枠体160側のパッキン材161は、ねじれやゆがみが発生し易いことから、扉体10とパッキン材との間に空間が生じ易くなる。その結果、パッキン材161を用いたインセット式のドアは、本実施形態のドアと比較して、気密性、断熱性および防音性が低いものとなる。
一方、本実施形態のドア1Bは、上述したようなインセット式のドアの場合と比較すると、パッキン材61の面積もその厚みも制限されず、高い気密性、断熱性および防音性を有するものとなる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
1、1A、1B ドア
10、110 扉体
11 内側
12 外側
13 左側
14 右側
15 上部
15a 上端部
16 下部
16a 下端部
20 ヒンジ
21 上部金具
22 下部金具
23 固定部
23a 上部固定部
23b 下部固定部
24 支持部
24a 上部支持部
24b 下部支持部
30 ロック部
31 第1ロック部
32 第2ロック部
33 凹部
34 延出部
40 把手
50 ソフトクローザ
51 アーム部
52 受座
60、160 枠体
61、161 パッキン材
100 躯体
101 開口部
102 巾木
120 ドア用ヒンジ
170 戸当り
171 パッキン材が取り付けられる戸当り表面
180 床面

Claims (11)

  1. アウトセット式のドアであって、
    建造物の躯体に囲まれた開口部を開閉する扉体と、
    前記扉体を回動自在に支持するヒンジと、を備え、
    前記ヒンジは、前記扉体の上部を支持する上部金具と前記扉体の下部を支持する下部金具とを有し、
    前記上部金具と前記下部金具は、前記躯体にそれぞれ固定され、
    前記扉体を閉めたとき前記扉体により前記開口部が覆われている、
    ことを特徴とするドア。
  2. 前記ヒンジは、固定部と支持部とを備え、
    前記固定部が前記躯体に固定され、
    前記支持部が前記扉体の上端部と下端部に取り付けられる、
    ことを特徴する請求項1に記載のドア。
  3. 前記ヒンジは、グレビティヒンジであることを特徴とする、
    請求項1または2に記載のドア。
  4. 前記扉体を閉じた時に前記扉体をロックするロック部を備え、
    前記ロック部は、第1ロック部と第2ロック部とを有し、
    少なくとも一方の前記ロック部に磁石が配置され、
    少なくとも他方の前記ロック部が磁石に吸引される金属材からなることを特徴とする、
    請求項1に記載のドア。
  5. 前記ロック部に把手が配置されていることを特徴とする請求項4に記載のドア。
  6. 前記把手は、前記扉体の側面に形成される凹部であることを特徴とする請求項5に記載のドア。
  7. 前記ロック部に、前記扉体を開く際に手が触れる延出部が、前記扉体が閉じた状態の際に見えるように一体形成されていることを特徴とする請求項4に記載のドア。
  8. 前記ドアは、さらにソフトクローザを備えていることを特徴とする請求項1に記載のドア。
  9. 前記開口部の側面には枠体が取り付けられており、
    前記扉体を閉めたときに前記扉体により前記開口部および前記枠体が覆われていることを特徴とする請求項1に記載のドア。
  10. 前記開口部の側面および上面には枠体が取り付けられており、
    前記枠体の扉体側表面には、前記扉体が前記開口部を閉じた際に、前記扉体と当接するパッキン材が取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のドア。
  11. 前記開口部を閉じた状態において前記扉体の下面に対向する床面には、前記扉体が前記開口部を閉じた際に、前記扉体と当接するパッキン材が取り付けられていることを特徴とする請求項10に記載のドア。

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