JP2023117904A - バスバー用温度センサ及びバスバーモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 応答性に優れていると共にバスバーの温度を高精度に測定できるバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールを提供すること。【解決手段】 バスバー2に取り付けて使用される温度センサ1であって、感熱素子と、内部に感熱素子が収納されているケース部4とを備え、バスバーが、第1延在部2aと、第1延在部に平行に延在する第2延在部2bと、第1延在部と第2延在部の先端部とを連結する連結部2cとを備えていると共に互いに対向している第1延在部と第2延在部との間に取付空間Sを有し、ケース部が、取付空間に圧入状態で嵌め込み可能な嵌め込み部5を有し、嵌め込み部が、取付空間に面した第1延在部及び第2延在部の一方に接触する表面に、複数の凸部5aが形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、モータステータやバッテリー等の配線部材として用いられるバスバーに取り付けられるバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールに関する。
モータステータやバッテリー等の配線部材として用いられるバスバーには、バスバーの温度を検出するために温度センサが取り付けられているものが知られている。例えば、モータステータは高温になるため、温度センサによる制御が必須である。
従来、例えば特許文献1には、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットを用いた温度検知装置が記載されている。
また、特許文献2には、ステータコイルに接続してU字状に折り曲げられたU字部を有する中性線と、中性線に当接した温度センサとを備えた回転電機のステータが記載されている。
従来、例えば特許文献1には、温度センサをコイルに取り付ける金属製のブラケットを用いた温度検知装置が記載されている。
また、特許文献2には、ステータコイルに接続してU字状に折り曲げられたU字部を有する中性線と、中性線に当接した温度センサとを備えた回転電機のステータが記載されている。
上記従来の技術には、以下の課題が残されている。
すなわち、上記従来の技術では、ブラケット等の取付ホルダーや中性線等の平角線に交差があるため、温度センサ取付時にガタツキが生じ、温度センサの受熱面が確実に密着されておらず、温度測定の精度が低下してしまう問題があった。また、固定方法として、絶縁ワニス等を用いた場合、取付ホルダーや平角線と温度センサの受熱面との間への絶縁ワニスの回り込みにバラツキが発生すると、やはり受熱性に影響が出てしまう不都合があった。
すなわち、上記従来の技術では、ブラケット等の取付ホルダーや中性線等の平角線に交差があるため、温度センサ取付時にガタツキが生じ、温度センサの受熱面が確実に密着されておらず、温度測定の精度が低下してしまう問題があった。また、固定方法として、絶縁ワニス等を用いた場合、取付ホルダーや平角線と温度センサの受熱面との間への絶縁ワニスの回り込みにバラツキが発生すると、やはり受熱性に影響が出てしまう不都合があった。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、受熱面を確実に密着させてバスバーの高精度な温度測定が可能なバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係るバスバー用温度センサは、バスバーに取り付けて使用される温度センサであって、感熱素子と、内部に前記感熱素子が収納されているケース部とを備え、前記バスバーが、第1延在部と、前記第1延在部に平行に延在する第2延在部と、前記第1延在部と前記第2延在部の先端部とを連結する連結部とを備えていると共に互いに対向している前記第1延在部と前記第2延在部との間に取付空間を有し、前記ケース部が、前記取付空間に圧入状態で嵌め込み可能な嵌め込み部を有し、前記嵌め込み部が、前記取付空間に面した前記第1延在部及び前記第2延在部の一方に接触する表面に、複数の凸部が形成されていることを特徴とする。
このバスバー用温度センサでは、嵌め込み部が、取付空間に面した第1延在部及び第2延在部の一方に接触する表面に、複数の凸部が形成されているので、取付空間に嵌め込まれた状態で複数の凸部が押し潰されて付勢力が生じることで圧入状態が安定して保持される。これにより、嵌め込み部の第1延在部及び第2延在部の他方に接触する表面(受熱面)が、少なくとも確実に第1延在部及び第2延在部の他方に密着し、受熱性が担保されて高精度な温度測定が可能になる。
第2の発明に係るバスバー用温度センサは、第1の発明において、前記嵌め込み部が、前記取付空間よりも拡径された上部フランジ部及び下部フランジ部を有し、前記上部フランジ部が、前記取付空間周囲の前記第1延在部及び前記第2延在部の上面に係止可能であると共に、前記下部フランジ部が、前記取付空間周囲の前記第1延在部及び前記第2延在部の下面に係止可能であることを特徴とする。
すなわち、このバスバー用温度センサでは、上部フランジ部が、取付空間周囲の第1延在部及び第2延在部の上面に係止可能であると共に、下部フランジ部が、取付空間周囲の第1延在部及び第2延在部の下面に係止可能であるので、上下のフランジ構造によって、取付空間からの上下への抜け止め及び温度センサの傾き防止になると共に、取付空間に嵌め込む際のガイドにもなる。
すなわち、このバスバー用温度センサでは、上部フランジ部が、取付空間周囲の第1延在部及び第2延在部の上面に係止可能であると共に、下部フランジ部が、取付空間周囲の第1延在部及び第2延在部の下面に係止可能であるので、上下のフランジ構造によって、取付空間からの上下への抜け止め及び温度センサの傾き防止になると共に、取付空間に嵌め込む際のガイドにもなる。
第3の発明に係るバスバー用温度センサは、第1又は第2の発明において、前記凸部が、前記取付空間への嵌め込み方向に対して直交する方向に延在した突条部であることを特徴とする。
すなわち、このバスバー用温度センサでは、凸部が、取付空間への嵌め込み方向に対して直交する方向に延在した突条部であるので、リブ構造である突条部の凸部によって、嵌め込み方向とは逆方向に引き抜こうとする力に対して圧入による高い抵抗力を得ることができ、前記逆方向の引き抜きに対する高い抜け止め効果が得られる。
すなわち、このバスバー用温度センサでは、凸部が、取付空間への嵌め込み方向に対して直交する方向に延在した突条部であるので、リブ構造である突条部の凸部によって、嵌め込み方向とは逆方向に引き抜こうとする力に対して圧入による高い抵抗力を得ることができ、前記逆方向の引き抜きに対する高い抜け止め効果が得られる。
第4の発明に係るバスバー用温度センサは、第1から第3の発明のいずれかにおいて、前記嵌め込み部の表面に、前記取付空間への嵌め込み方向を示す方向印が表示されていることを特徴とする。
すなわち、このバスバー用温度センサでは、嵌め込み部の表面に、取付空間への嵌め込み方向を示す方向印が表示されているので、嵌め込み方向を間違えずにバスバーに取り付けることができる。
すなわち、このバスバー用温度センサでは、嵌め込み部の表面に、取付空間への嵌め込み方向を示す方向印が表示されているので、嵌め込み方向を間違えずにバスバーに取り付けることができる。
第5の発明に係るバスバーモジュールは、バスバーと、前記バスバーに取り付けられた第1から第4の発明のいずれかのバスバー用温度センサと、前記バスバーの一部と共に前記嵌め込み部を封止する樹脂成形部とを備えていることを特徴とする。
すなわち、このバスバーモジュールでは、バスバーの一部と共に嵌め込み部を封止する樹脂成形部を備えているので、複数の凸部によって圧入状態が安定して保持された嵌め込み部がさらに射出成形等により樹脂成形部で封止されることで、温度センサのさらに高い固定性や耐湿性,耐衝撃性等を得ることができる。また、バスバーの一部からの熱を樹脂成形部を介して嵌め込み部に伝えることができ、より高い精度で温度を測定することができる。
すなわち、このバスバーモジュールでは、バスバーの一部と共に嵌め込み部を封止する樹脂成形部を備えているので、複数の凸部によって圧入状態が安定して保持された嵌め込み部がさらに射出成形等により樹脂成形部で封止されることで、温度センサのさらに高い固定性や耐湿性,耐衝撃性等を得ることができる。また、バスバーの一部からの熱を樹脂成形部を介して嵌め込み部に伝えることができ、より高い精度で温度を測定することができる。
第6の発明に係るバスバーモジュールは、第5の発明において、前記樹脂成形部が、前記第2延在部及び前記連結部も封止していることを特徴とする。
すなわち、このバスバーモジュールでは、樹脂成形部が、第2延在部及び連結部も封止しているので、嵌め込み部を周囲の第2延在部及び連結部と共に強固に封止することができると共に樹脂成形部を介して第2延在部及び連結部からの熱を嵌め込み部に伝えることができ、より高い精度で温度を測定することができる。
すなわち、このバスバーモジュールでは、樹脂成形部が、第2延在部及び連結部も封止しているので、嵌め込み部を周囲の第2延在部及び連結部と共に強固に封止することができると共に樹脂成形部を介して第2延在部及び連結部からの熱を嵌め込み部に伝えることができ、より高い精度で温度を測定することができる。
第7の発明に係るバスバーモジュールは、前記バスバー用温度センサが、第2の発明のバスバー用温度センサであり、前記下部フランジ部及び前記上部フランジ部が、前記凸部が形成されていない表面側にだけ拡径されていることを特徴とする。
すなわち、このバスバーモジュールでは、下部フランジ部及び上部フランジ部が、凸部が形成されていない表面側にだけ拡径されているので、凸部が形成されている表面側には拡径されておらず、樹脂成形部による樹脂封止の際に下部フランジ部及び上部フランジ部が邪魔にならず、凸部間に樹脂が充填されやすくなる。
このように樹脂成形部の樹脂が、複数の凸部の隙間にも充填されると、複数の凸部間の空間が樹脂で埋められて接触面積が増大し、凸部を有する接触面において高い熱伝導性を得ることができる。
すなわち、このバスバーモジュールでは、下部フランジ部及び上部フランジ部が、凸部が形成されていない表面側にだけ拡径されているので、凸部が形成されている表面側には拡径されておらず、樹脂成形部による樹脂封止の際に下部フランジ部及び上部フランジ部が邪魔にならず、凸部間に樹脂が充填されやすくなる。
このように樹脂成形部の樹脂が、複数の凸部の隙間にも充填されると、複数の凸部間の空間が樹脂で埋められて接触面積が増大し、凸部を有する接触面において高い熱伝導性を得ることができる。
第8の発明に係るバスバーモジュールは、第5から第7の発明のいずれかのバスバーモジュールにおいて、前記バスバー用温度センサが、第3の発明のバスバー用温度センサであり、前記突条部が、途中で切断されていることを特徴とする。
すなわち、このバスバーモジュールでは、突条部が、途中で切断されているので、樹脂成形部による樹脂封止の際に突条部間に切断部を介して樹脂が充填されやすくなる。
すなわち、このバスバーモジュールでは、突条部が、途中で切断されているので、樹脂成形部による樹脂封止の際に突条部間に切断部を介して樹脂が充填されやすくなる。
第9の発明に係るバスバーモジュールは、第5から8の発明のいずれかにおいて、前記バスバーが、モータステータに用いられるものであることを特徴とする。
すなわち、このバスバーモジュールでは、バスバーが、モータステータに用いられるものであるので、受熱面が確実に密着している温度センサの嵌め込み部によりモータステータの温度を高精度かつ安定して測定することができる。
すなわち、このバスバーモジュールでは、バスバーが、モータステータに用いられるものであるので、受熱面が確実に密着している温度センサの嵌め込み部によりモータステータの温度を高精度かつ安定して測定することができる。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明に係るバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールによれば、嵌め込み部が、取付空間に面した第1延在部及び第2延在部の一方に接触する表面に、複数の凸部が形成されているので、圧入状態が安定して保持され、第1延在部及び第2延在部に接触する表面(受熱面)が確実に密着し、高精度な温度測定が可能になる。
このように本発明のバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールは、受熱面が確実に密着されてモータステータ等のバスバーの高精度な温度測定に好適である。
すなわち、本発明に係るバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールによれば、嵌め込み部が、取付空間に面した第1延在部及び第2延在部の一方に接触する表面に、複数の凸部が形成されているので、圧入状態が安定して保持され、第1延在部及び第2延在部に接触する表面(受熱面)が確実に密着し、高精度な温度測定が可能になる。
このように本発明のバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールは、受熱面が確実に密着されてモータステータ等のバスバーの高精度な温度測定に好適である。
以下、本発明に係るバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールにおける第1実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる図面の一部では、各部を認識可能又は認識容易な大きさとするために必要に応じて縮尺を適宜変更している。
本実施形態のバスバー用温度センサ1は、図1から図4に示すように、バスバー2に取り付けて使用される温度センサであって、感熱素子3と、内部に感熱素子3が収納されているケース部4とを備えている。
上記バスバー2は、第1延在部2aと、第1延在部2aに平行に延在する第2延在部2bと、第1延在部2aと第2延在部2bの先端部とを連結する連結部2cとを備えていると共に、互いに対向している第1延在部2aと第2延在部2bとの間に取付空間Sを有している。
なお、上記バスバー2は、モータステータに用いられるものである。すなわち、本実施形態のバスバー用温度センサ1は、モータステータのコイル導線の温度を検出するものである。
上記バスバー2は、第1延在部2aと、第1延在部2aに平行に延在する第2延在部2bと、第1延在部2aと第2延在部2bの先端部とを連結する連結部2cとを備えていると共に、互いに対向している第1延在部2aと第2延在部2bとの間に取付空間Sを有している。
なお、上記バスバー2は、モータステータに用いられるものである。すなわち、本実施形態のバスバー用温度センサ1は、モータステータのコイル導線の温度を検出するものである。
上記ケース部4は、取付空間Sに圧入状態で嵌め込み可能な嵌め込み部5を有している。
上記嵌め込み部5は、取付空間Sに面した第1延在部2a及び第2延在部2bの一方に接触する表面に、複数の凸部5aが形成されている。
上記嵌め込み部5は、取付空間Sに面した第1延在部2a及び第2延在部2bの一方に接触する表面に、複数の凸部5aが形成されている。
上記凸部5aは、取付空間Sへの嵌め込み方向に対して直交する方向に延在した突条部である。すなわち、凸部5aは、バスバー2の厚さ方向(上下方向)に延在している突条部である。
なお、本実施形態の嵌め込み部5では、取付空間Sに面した第2延在部2bに接触する表面に、複数の凸部5aが形成されている。
また、本実施形態では、突条部である凸部5aが3本形成されている。
なお、本実施形態の嵌め込み部5では、取付空間Sに面した第2延在部2bに接触する表面に、複数の凸部5aが形成されている。
また、本実施形態では、突条部である凸部5aが3本形成されている。
また、嵌め込み部5は、取付空間Sよりも拡径された上部フランジ部5b及び下部フランジ部5cを有している。
上記上部フランジ部5bは、取付空間S周囲の第1延在部2a及び第2延在部2bの上面に係止可能であると共に、下部フランジ部5cは、取付空間S周囲の第1延在部2a及び第2延在部2bの下面に係止可能である。
上記上部フランジ部5bは、取付空間S周囲の第1延在部2a及び第2延在部2bの上面に係止可能であると共に、下部フランジ部5cは、取付空間S周囲の第1延在部2a及び第2延在部2bの下面に係止可能である。
上記嵌め込み部5の表面には、取付空間Sへの嵌め込み方向を示す方向印5dが表示されている。
なお、本実施形態では、嵌め込み部5の上面に、方向印5dが矢印形状のV字状突条部で複数形成されている。
上記感熱素子3は、図4に示すように、例えば基板(図示略)に実装されたチップサーミスタ(図示略)をガラスで覆っている封止ガラス部3aと、封止ガラス部3aを樹脂で覆っている樹脂コート部3bとを備えている。
また、感熱素子3には、一対のリード線3cが接続され、一対のリード線3cには一対の電線3dが接続されている。
上記樹脂コート部3bは、一対のリード線3cも覆って形成されている。
なお、本実施形態では、嵌め込み部5の上面に、方向印5dが矢印形状のV字状突条部で複数形成されている。
上記感熱素子3は、図4に示すように、例えば基板(図示略)に実装されたチップサーミスタ(図示略)をガラスで覆っている封止ガラス部3aと、封止ガラス部3aを樹脂で覆っている樹脂コート部3bとを備えている。
また、感熱素子3には、一対のリード線3cが接続され、一対のリード線3cには一対の電線3dが接続されている。
上記樹脂コート部3bは、一対のリード線3cも覆って形成されている。
上記感熱素子3とケース部4との間には、絶縁性の接着用樹脂7が充填されている。
上記ケース部4は、嵌め込み部5の下部に電線3dの途中までを覆った角筒状のケース下部4aを有している。
また、上記接着用樹脂7は、ケース下部4a内にも充填されている。
なお、接着用樹脂7は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂が採用可能であり、特に熱伝導性の良い樹脂が好ましい。
上記ケース部4は、嵌め込み部5の下部に電線3dの途中までを覆った角筒状のケース下部4aを有している。
また、上記接着用樹脂7は、ケース下部4a内にも充填されている。
なお、接着用樹脂7は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂が採用可能であり、特に熱伝導性の良い樹脂が好ましい。
嵌め込み部5は、横断面四角形状とされ、図2に示すように、取付空間Sに嵌め込んだ際に第1延在部2a,第2延在部2b及び連結部2cの各内側面に外周面が接触状態となる。
特に、嵌め込み部5の外周面と第2延在部2b及び連結部2cの内側面とは、面接触した密着状態となる。
特に、嵌め込み部5の外周面と第2延在部2b及び連結部2cの内側面とは、面接触した密着状態となる。
また、本実施形態のバスバーモジュール10は、図3及び図4に示すように、バスバー2と、バスバー2に取り付けられた上記バスバー用温度センサ1と、バスバー2の一部と共に嵌め込み部5を封止する樹脂成形部11とを備えている。
上記樹脂成形部11は、インサート成形で嵌め込み部5を封止すると共に第2延在部2b及び連結部2cも封止している。
なお、樹脂成形部11の樹脂を、複数の凸部5aの隙間にも充填することが好ましい。この場合、複数の凸部5a間の空間が樹脂で埋められて接触面積が増大し、凸部5aを有する接触面において高い熱伝導性を得ることができる。
上記樹脂成形部11は、インサート成形で嵌め込み部5を封止すると共に第2延在部2b及び連結部2cも封止している。
なお、樹脂成形部11の樹脂を、複数の凸部5aの隙間にも充填することが好ましい。この場合、複数の凸部5a間の空間が樹脂で埋められて接触面積が増大し、凸部5aを有する接触面において高い熱伝導性を得ることができる。
上記バスバー2は、上述したように、第1延在部2aと第2延在部2bと連結部2cとを備え、部分的なコ字状部を有し、第1延在部2aと連結部2cと第2延在部2bとで取付空間S内壁の3面が構成されている。
また、バスバー2は、例えばCu等の金属で形成されている。
本実施形態のバスバーモジュール1は、モーターのコイル部分に溶接等により取り付けられる。
また、バスバー2は、例えばCu等の金属で形成されている。
本実施形態のバスバーモジュール1は、モーターのコイル部分に溶接等により取り付けられる。
このように本実施形態のバスバー用温度センサ1では、嵌め込み部5が、取付空間Sに面した第1延在部2a及び第2延在部2bの一方に接触する表面に、複数の凸部5aが形成されているので、取付空間Sに嵌め込まれた状態で複数の凸部5aが押し潰されて付勢力が生じることで圧入状態が安定して保持される。これにより、嵌め込み部5の第1延在部2a及び第2延在部2bの他方に接触する表面(受熱面)が、少なくとも確実に第1延在部2a及び第2延在部2bの他方に密着し、受熱性が担保されて高精度な温度測定が可能になる。
また、上部フランジ部5bが、取付空間S周囲の第1延在部2a及び第2延在部2bの上面に係止可能であると共に、下部フランジ部5cが、取付空間S周囲の第1延在部2a及び第2延在部2bの下面に係止可能であるので、上下のフランジ構造によって、取付空間Sからの上下への抜け止め及び温度センサ1の傾き防止になると共に、取付空間Sに嵌め込む際のガイドにもなる。
さらに、凸部5aが、取付空間Sへの嵌め込み方向に対して直交する方向に延在した突条部であるので、リブ構造である突条部の凸部5aによって、嵌め込み方向とは逆方向に引き抜こうとする力に対して圧入による高い抵抗力を得ることができ、前記逆方向の引き抜きに対する高い抜け止め効果が得られる。
また、嵌め込み部5の表面に、取付空間Sへの嵌め込み方向を示す方向印5dが表示されているので、嵌め込み方向を間違えずにバスバー2に取り付けることができる。
また、嵌め込み部5の表面に、取付空間Sへの嵌め込み方向を示す方向印5dが表示されているので、嵌め込み方向を間違えずにバスバー2に取り付けることができる。
また、本実施形態のバスバーモジュール10では、バスバー2の一部と共に嵌め込み部5を封止する樹脂成形部11を備えているので、複数の凸部5aによって圧入状態が安定して保持された嵌め込み部5がさらに射出成形(インサート成形)等により樹脂成形部11で封止されることで、温度センサ1のさらに高い固定性や耐湿性,耐衝撃性等を得ることができる。また、バスバー2の一部からの熱を樹脂成形部11を介して嵌め込み部5に伝えることができ、より高い精度で温度を測定することができる。
特に、本実施形態のバスバーモジュール10では、バスバー2が、モータステータに用いられるものであるので、受熱面が確実に密着している温度センサ1の嵌め込み部5によりモータステータの温度を高精度かつ安定して測定することができる。
特に、本実施形態のバスバーモジュール10では、バスバー2が、モータステータに用いられるものであるので、受熱面が確実に密着している温度センサ1の嵌め込み部5によりモータステータの温度を高精度かつ安定して測定することができる。
また、樹脂成形部11が、第2延在部2b及び連結部2cも封止しているので、嵌め込み部5を周囲の第2延在部2b及び連結部2cと共に強固に封止することができると共に樹脂成形部11を介して第2延在部2b及び連結部2cからの熱を嵌め込み部5に伝えることができ、より高い精度で温度を測定することができる。
次に、本発明に係るバスバー用温度センサ及びバスバーモジュールの第2実施形態について、図5から図7を参照して以下に説明する。なお、以下の実施形態の説明において、上記実施形態において説明した同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、取付空間Sへの嵌め込み方向に対して直交する方向かつ第1延在部2a及び第2延在部2bの延在方向に対して直交する方向(バスバー2の厚さ方向)に角筒状のケース下部4aの軸線が配されているのに対し、第2実施形態のバスバー用温度センサ21及びバスバーモジュール20は、図5から図7に示すように、取付空間Sへの嵌め込み方向に沿った方向に角筒状のケース下部24aの軸線が配されている点である。
すなわち、第2実施形態では、ケース部24がバスバー2の第1延在部2aの延在方向に沿って延在している。
なお、図6では、見やすくするため、バスバー2にハッチングを施している。
このように第2実施形態のバスバー用温度センサ21及びバスバーモジュール20では、ケース部24がバスバー2の第1延在部2aの延在方向に沿って延在しているので、全体の厚さを薄くでき、狭い箇所に設置することが可能になる。
なお、図6では、見やすくするため、バスバー2にハッチングを施している。
このように第2実施形態のバスバー用温度センサ21及びバスバーモジュール20では、ケース部24がバスバー2の第1延在部2aの延在方向に沿って延在しているので、全体の厚さを薄くでき、狭い箇所に設置することが可能になる。
次に、第3実施形態と第1実施形態との異なる点は、第1実施形態では、上部フランジ部5b及び下部フランジ部5cが、全周にわたって拡径されているのに対し、第3実施形態のバスバー用温度センサ31及びバスバーモジュールは、図8及び図9に示すように、上部フランジ部5b及び下部フランジ部5cが、凸部35aが形成されていない表面側にだけ拡径されている点である。
すなわち、第3実施形態では、上部フランジ部5b及び下部フランジ部5cが、凸部35aが形成されている表面側には拡径されていない。
また、第3実施形態では、突条部である凸部35aが、途中で切断されている点で第1実施形態と異なっている。
すなわち、第3実施形態では、軸線方向に沿って延在している突条部の凸部35aが、中間部で切断されて途中に凹部を形成している。
また、第3実施形態では、突条部である凸部35aが、途中で切断されている点で第1実施形態と異なっている。
すなわち、第3実施形態では、軸線方向に沿って延在している突条部の凸部35aが、中間部で切断されて途中に凹部を形成している。
このように第3実施形態のバスバー用温度センサ31では、上部フランジ部5b及び下部フランジ部5cが、凸部35aが形成されていない表面側にだけ拡径されているので、凸部35aが形成されている表面側には拡径されておらず、樹脂成形部による樹脂封止の際に上部フランジ部5b及び下部フランジ部5cが邪魔にならず、凸部35a間に樹脂が充填されやすくなる。
したがって、樹脂成形部の樹脂が、複数の凸部35aの隙間にも充填されると、複数の凸部35a間の空間が樹脂で埋められて接触面積が増大し、凸部35aを有する接触面において高い熱伝導性を得ることができる。
さらに、突条部である凸部35aが、途中で切断されているので、樹脂成形部による樹脂封止の際に突条部(凸部35a)間に切断部(凹部)を介して樹脂がより充填されやすくなる。
さらに、突条部である凸部35aが、途中で切断されているので、樹脂成形部による樹脂封止の際に突条部(凸部35a)間に切断部(凹部)を介して樹脂がより充填されやすくなる。
なお、本発明の技術範囲は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態では、チップサーミスタを採用しているが、薄膜サーミスタや焦電素子などを採用しても構わない。
また、上記各実施形態のように、バスバー用温度センサを樹脂成形部で封止してバスバーに本固定することが好ましいが、絶縁ワニス等でバスバー用温度センサをバスバーに本固定しても構わない。
また、上記各実施形態のように、バスバー用温度センサを樹脂成形部で封止してバスバーに本固定することが好ましいが、絶縁ワニス等でバスバー用温度センサをバスバーに本固定しても構わない。
1,21,31…バスバー用温度センサ、2…バスバー、2a…第1延在部、2b…第2延在部、2c…連結部、3…感熱素子、4,24…ケース部、5…嵌め込み部、5a,35a…凸部、5b,35b…上部フランジ部、5c,35c…下部フランジ部、5d…方向印、10,20…バスバーモジュール、11…樹脂成形部、S…取付空間
Claims (9)
- バスバーに取り付けて使用される温度センサであって、
感熱素子と、
内部に前記感熱素子が収納されているケース部とを備え、
前記バスバーが、第1延在部と、前記第1延在部に平行に延在する第2延在部と、前記第1延在部と前記第2延在部の先端部とを連結する連結部とを備えていると共に互いに対向している前記第1延在部と前記第2延在部との間に取付空間を有し、
前記ケース部が、前記取付空間に圧入状態で嵌め込み可能な嵌め込み部を有し、
前記嵌め込み部が、前記取付空間に面した前記第1延在部及び前記第2延在部の一方に接触する表面に、複数の凸部が形成されていることを特徴とするバスバー用温度センサ。 - 請求項1に記載のバスバー用温度センサにおいて、
前記嵌め込み部が、前記取付空間よりも拡径された上部フランジ部及び下部フランジ部を有し、
前記上部フランジ部が、前記取付空間周囲の前記第1延在部及び前記第2延在部の上面に係止可能であると共に、前記下部フランジ部が、前記取付空間周囲の前記第1延在部及び前記第2延在部の下面に係止可能であることを特徴とするバスバー用温度センサ。 - 請求項1又は2に記載のバスバー用温度センサにおいて、
前記凸部が、前記取付空間への嵌め込み方向に対して直交する方向に延在した突条部であることを特徴とするバスバー用温度センサ。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載のバスバー用温度センサにおいて、
前記嵌め込み部の表面に、前記取付空間への嵌め込み方向を示す方向印が表示されていることを特徴とするバスバー用温度センサ。 - バスバーと、
前記バスバーに取り付けられた請求項1から4のいずれか一項に記載のバスバー用温度センサと、
前記バスバーの一部と共に前記嵌め込み部を封止する樹脂成形部とを備えていることを特徴とするバスバーモジュール。 - 請求項5に記載のバスバーモジュールにおいて、
前記樹脂成形部が、前記第2延在部及び前記連結部も封止していることを特徴とするバスバーモジュール。 - 請求項5又は6に記載のバスバーモジュールにおいて、
前記バスバー用温度センサが、請求項2に記載のバスバー用温度センサであり、
前記下部フランジ部及び前記上部フランジ部が、前記凸部が形成されていない表面側にだけ拡径されていることを特徴とするバスバーモジュール。 - 請求項5から7のいずれか一項に記載のバスバーモジュールにおいて、
前記バスバー用温度センサが、請求項3に記載のバスバー用温度センサであり、
前記突条部が、途中で切断されていることを特徴とするバスバーモジュール。 - 請求項5から8のいずれか一項に記載のバスバーモジュールにおいて、
前記バスバーが、モータステータに用いられるものであることを特徴とするバスバーモジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022020714A JP2023117904A (ja) | 2022-02-14 | 2022-02-14 | バスバー用温度センサ及びバスバーモジュール |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2022020714A Pending JP2023117904A (ja) | 2022-02-14 | 2022-02-14 | バスバー用温度センサ及びバスバーモジュール |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2023117904A (ja) |
-
2022
- 2022-02-14 JP JP2022020714A patent/JP2023117904A/ja active Pending
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