JP2023117733A - 操舵操作入力装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ナットの組み付け向きにかかわらず、所定の中立位置を得られる操舵操作入力装置を提供する。
【解決手段】 実施形態1のメカストッパ機構18では、ステアリングホイール2が中立となった状態で、ナット21の軸方向における中央位置Cは、雄ねじ部20における山頂35の中央位置および谷底36の中央位置と一致し、ナット21の中央位置Cにおける回転軸線O1に対して垂直な断面において、回転軸線O1に対して垂直な方向に延び、かつ、山頂35および谷底36を通る第1仮想線L1と、第1仮想線L1と回転軸線O1の線上で直交する第2仮想線L2と、を設定したとき、ピン23は、第1仮想線L1に対して対称であり、かつ、第2仮想線L2に対して非対称である。
【選択図】 図3
【解決手段】 実施形態1のメカストッパ機構18では、ステアリングホイール2が中立となった状態で、ナット21の軸方向における中央位置Cは、雄ねじ部20における山頂35の中央位置および谷底36の中央位置と一致し、ナット21の中央位置Cにおける回転軸線O1に対して垂直な断面において、回転軸線O1に対して垂直な方向に延び、かつ、山頂35および谷底36を通る第1仮想線L1と、第1仮想線L1と回転軸線O1の線上で直交する第2仮想線L2と、を設定したとき、ピン23は、第1仮想線L1に対して対称であり、かつ、第2仮想線L2に対して非対称である。
【選択図】 図3
Description
本発明は、操舵操作入力装置に関する。
特許文献1には、操舵装置において、ステアリングホイールの操作回転量を規制するメカストッパ機構を備えた操舵操作入力装置が開示されている。メカストッパ機構は、ステアリングホイールの回転に連動して軸方向移動するナットを有する。ステアリングホイールの操作回転量が、予め設定された限界操作回転量に達したとき、ナットが上方または下方のストッパ部と当接することにより、ステアリングホイールの操作回転量が規制される。
左右の限界タイヤ切れ角を同じにするためには、限界操作回転量を左右で一致させる必要がある。これを実現するためには、メカストッパ機構において、ステアリングホイールの中立位置でナットが上下ストッパ部に対して中立位置となるように組み付けなければならない。しかしながら、ナットには表裏があるため、ナットの組み付け向きによっては、組み付け時に中立位置がずれるおそれがあった。
本発明の目的の一つは、ナットの組み付け向きにかかわらず、所定の中立位置を得られる操舵操作入力装置を提供することにある。
本発明の目的の一つは、ナットの組み付け向きにかかわらず、所定の中立位置を得られる操舵操作入力装置を提供することにある。
本発明の一実施形態における操舵操作入力装置では、操舵操作入力部材の回転位置が中立となった状態で、可動部材を軸方向に沿う断面で見たとき、可動部材の軸方向における中央位置が、凹凸部の最大径部および最小径部にオーバーラップし、中央位置の軸方向に対して垂直な断面において、軸方向に対して垂直な方向に延び、かつ、最大径部および最小径部を通る第1仮想線と、第1仮想線と回転軸線の線上で直交する第2仮想線と、を設定したとき、規制手段は、第1仮想線に対して対称であり、かつ、第2仮想線に対して非対称である。
よって、本発明の操舵操作入力装置にあっては、ナットの組み付け向きにかかわらず、所定の中立位置を得られる。
〔実施形態1〕
図1は、実施形態1の操舵装置1の概略図である。
操舵装置1は、操舵操作入力部材であるステアリングホイール2と、転舵輪である前輪3を転舵する転舵装置4とが機械的に切り離された、いわゆるステア・バイ・ワイヤ式の操舵装置であり、車両に取り付けられている。操舵装置1は、転舵装置4、操舵操作入力装置5、転舵制御装置6および操舵反力制御装置7を備える。
図1は、実施形態1の操舵装置1の概略図である。
操舵装置1は、操舵操作入力部材であるステアリングホイール2と、転舵輪である前輪3を転舵する転舵装置4とが機械的に切り離された、いわゆるステア・バイ・ワイヤ式の操舵装置であり、車両に取り付けられている。操舵装置1は、転舵装置4、操舵操作入力装置5、転舵制御装置6および操舵反力制御装置7を備える。
転舵装置4は、ラックバー8、タイロッド9、ラックバー位置センサ10、転舵用モータ11を有する。ラックバー8は、車幅方向に移動可能であり、移動量に応じてタイロッド9を介して前輪3を転舵する。ラックバー位置センサ10は、ラックバー8の位置を検出し、検出した位置に応じた信号を転舵制御装置6へ出力する。前輪3の転舵角は、ラックバー8の位置に応じて一意に決まるため、転舵制御装置6は、ラックバー8の位置に応じた信号から前輪3の転舵角がわかる。また、転舵制御装置6には、操舵反力制御装置7を介してステアリングホイール2の操舵量に関連する信号や、車速センサを含む外部センサ12から種々の検出信号が入力される。転舵制御装置6は、前輪3の転舵角がステアリングホイール2の操舵量に対応する転舵角となるような転舵指令を生成し、転舵用モータ11に出力する。転舵指令は、外部センサ12からの各種検出信号に応じて補正される。転舵用モータ11は、転舵制御装置6からの転舵指令に基づき、ラックバー8を介して前輪3を転舵させる力を発生させる。
操舵操作入力装置5は、ステアリングホイール2、コラム13、舵角センサ14、反力用モータ(反力アクチュエータ)16、モータ回転センサ17およびメカストッパ機構18を有する。ステアリングホイール2は、コラム軸(シャフト)19と接続され、ドライバの操作入力に応じてコラム軸19を回転させる。コラム13は、コラム軸19を回転可能に支持する。舵角センサ14は、コラム13内に設けられ、コラム軸19の回転量を検出し、操舵反力制御装置7へ出力する。操舵反力制御装置7には、転舵制御装置6を介して前輪3の転舵角や外部センサ12から種々の検出信号が入力される。操舵反力制御装置7は、反力用モータ16の電流値から推定されるドライバの操舵トルクが、前輪3の転舵角に応じた値となるような操舵反力指令を生成し、反力用モータ16に出力する。操舵反力指令は、外部センサ12からの各種検出信号に応じて補正される。反力用モータ16は、操舵反力制御装置7からの操舵反力指令に基づき、コラム軸19に操舵反力を付与する。
メカストッパ機構18は、コラム13内に設けられ、コラム軸19の回転量を所定回転量(左右2回転程度)に規制する。図2は、実施形態1のメカストッパ機構18を示すコラム13の軸方向断面図である。
メカストッパ機構18は、コラム軸19、雄ねじ部(凹凸部)20、ナット(可動部材)21、ストッパ部22、ピン(規制手段)23および収容室24を有する。コラム軸19は、上述したように、ステアリングホイール2から回転力が伝達される。コラム軸19は、回転軸線O1周りの方向を周方向としたとき、周方向に回転する。雄ねじ部20は、コラム軸19の外周面に形成されている。ナット21は、回転軸線O1に沿う方向を軸方向としたとき、軸方向から見て環状に形成され、コラム軸19の外周側に位置する。ナット21には表裏がない。すなわち、両端部31,32の形状は同一であり、角部に面取りやRは設けられていない。ナット21の内周面には、雄ねじ部20と係合する(噛み合う)雌ねじ部(加工部)25が形成されている。ナット21には、軸方向に貫通する貫通穴(規制手段であり、ピン逃げ部)26が形成されている。ストッパ部22は、軸方向に対向して配置された1対の壁面(第1ストッパ部、第2ストッパ部)27,28を有する。第1壁面27および第2壁面28は、軸方向に対向して配置された1対の壁面である。第1壁面27は、ナット21の軸方向一方側(図2の紙面上方側)に位置し、第2壁面28は、ナット21の軸方向他方側(図2の紙面下方側)に位置する。
メカストッパ機構18は、コラム軸19、雄ねじ部(凹凸部)20、ナット(可動部材)21、ストッパ部22、ピン(規制手段)23および収容室24を有する。コラム軸19は、上述したように、ステアリングホイール2から回転力が伝達される。コラム軸19は、回転軸線O1周りの方向を周方向としたとき、周方向に回転する。雄ねじ部20は、コラム軸19の外周面に形成されている。ナット21は、回転軸線O1に沿う方向を軸方向としたとき、軸方向から見て環状に形成され、コラム軸19の外周側に位置する。ナット21には表裏がない。すなわち、両端部31,32の形状は同一であり、角部に面取りやRは設けられていない。ナット21の内周面には、雄ねじ部20と係合する(噛み合う)雌ねじ部(加工部)25が形成されている。ナット21には、軸方向に貫通する貫通穴(規制手段であり、ピン逃げ部)26が形成されている。ストッパ部22は、軸方向に対向して配置された1対の壁面(第1ストッパ部、第2ストッパ部)27,28を有する。第1壁面27および第2壁面28は、軸方向に対向して配置された1対の壁面である。第1壁面27は、ナット21の軸方向一方側(図2の紙面上方側)に位置し、第2壁面28は、ナット21の軸方向他方側(図2の紙面下方側)に位置する。
ピン23は、軸方向に延び、貫通穴26を貫通する。ピン23の軸線O2は、回転軸線O1と平行である。収容室24は、コラムハウジング29内に設けられ、第1壁面27、第2壁面28および側壁30に囲まれた略円柱状の空間である。コラムハウジング29は、例えばアルミ鋳造品である。収容室24は、コラム軸19の一部、ナット21、ストッパ部22およびピン23を収容する。ピン23の軸方向両端部は、コラムハウジング29に支持されている。ピン23は、貫通穴26の内周面と当接することにより、ナット21の周方向の回転を規制し、かつ、ナット21の軸方向の移動を許容する。ナット21は、軸方向において、第1壁面27と第2壁面28との間の範囲を移動可能である。
図2は、ナット21の第1端部31が第1壁面27と当接した状態を示している。このとき、ステアリングホイール2は、時計回りの方向の限界操作回転量(中立位置から時計回りの方向に2回転)に達した状態である。この状態からステアリングホイール2が反時計回りの方向に回転すると、ナット21は、第2端部32が第2壁面28と当接するまで軸方向他方側へ移動し、第2端部32が第2壁面28と当接したとき、ステアリングホイール2が反時計回りの方向の限界操作回転量(中立位置から反時計回りの方向に2回転)となる。
コラムハウジング29において、収容室24の軸方向他方側には、舵角センサ14が配置されている。また、コラムハウジング29において、収容室24の軸方向一方側および舵角センサ14の軸方向他方側には、コラム軸19を回転可能に支持する軸受33,34が配置されている。なお、コラムハウジング29において、軸受34の軸方向他方側には、図外の反力用モータ16が配置されている。
コラムハウジング29において、収容室24の軸方向他方側には、舵角センサ14が配置されている。また、コラムハウジング29において、収容室24の軸方向一方側および舵角センサ14の軸方向他方側には、コラム軸19を回転可能に支持する軸受33,34が配置されている。なお、コラムハウジング29において、軸受34の軸方向他方側には、図外の反力用モータ16が配置されている。
図3は実施形態1のメカストッパ機構18を回転軸線O1に対して垂直な方向から見た模式図、図4は実施形態1のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
図3は、ステアリングホイール2が中立位置のときのナット21の位置を示している。図3において、ナット21の第1端部31から第1壁面27までの距離、すなわち、ステアリングホイール2が中立位置から時計回り方向の限界操作回転量に達するまでのナット21のストローク量st1は、ナット21の第2端部32から第2壁面28までの距離、すなわち、ステアリングホイール2が中立位置から反時計回り方向の限界操作回転量に達するまでのナット21のストローク量st2に等しい(st1=st2)。
ナット21は、ステアリングホイール2が中立となった状態で、ナット21の軸方向における中央位置Cが、雄ねじ部20における山頂(最大径部)35および谷底(最小径部)36にオーバーラップする。さらに言えば、中央位置Cは、山頂35の回転軸線O1の方向における中央位置と、谷底36の回転軸線O1の方向における中央位置と、に一致する。
図3は、ステアリングホイール2が中立位置のときのナット21の位置を示している。図3において、ナット21の第1端部31から第1壁面27までの距離、すなわち、ステアリングホイール2が中立位置から時計回り方向の限界操作回転量に達するまでのナット21のストローク量st1は、ナット21の第2端部32から第2壁面28までの距離、すなわち、ステアリングホイール2が中立位置から反時計回り方向の限界操作回転量に達するまでのナット21のストローク量st2に等しい(st1=st2)。
ナット21は、ステアリングホイール2が中立となった状態で、ナット21の軸方向における中央位置Cが、雄ねじ部20における山頂(最大径部)35および谷底(最小径部)36にオーバーラップする。さらに言えば、中央位置Cは、山頂35の回転軸線O1の方向における中央位置と、谷底36の回転軸線O1の方向における中央位置と、に一致する。
ナット21の中央位置Cにおける回転軸線O1に対して垂直な断面において、回転軸線O1に対して垂直な方向に延び、かつ、山頂35および谷底36を通る第1仮想線L1と、第1仮想線L1と回転軸線O1の線上で直交する第2仮想線L2と、を設定する。このとき、ピン23は、図4に示すように、第1仮想線L1に対して対称であり、かつ、第2仮想線L2に対して非対称である。第1仮想線L1は、ピン23の中心位置、すなわち、ピン23の軸線O2上を通る。
ナット21は、雌ねじ部25の開始位置であるねじ切り開始位置(加工開始位置)が、ピン23に対して常に一定の位置となるように、タッピング加工が施されている。例えば、図4において、ねじ切り開始位置は、点Sの位置、すなわち、第1仮想線L1上であって、第2仮想線L2よりもピン23に近い側の位置から開始される。
収容室24内において、雄ねじ部20の表面、雌ねじ部25の表面、ナット21の第1端部31および第2端部32、第1壁面27および第2壁面28には、図示しないグリス(潤滑剤)が保持されている。
ナット21は、雌ねじ部25の開始位置であるねじ切り開始位置(加工開始位置)が、ピン23に対して常に一定の位置となるように、タッピング加工が施されている。例えば、図4において、ねじ切り開始位置は、点Sの位置、すなわち、第1仮想線L1上であって、第2仮想線L2よりもピン23に近い側の位置から開始される。
収容室24内において、雄ねじ部20の表面、雌ねじ部25の表面、ナット21の第1端部31および第2端部32、第1壁面27および第2壁面28には、図示しないグリス(潤滑剤)が保持されている。
次に、実施形態1の作用効果を説明する。
図5は、従来のメカストッパ機構018をコラム軸019の回転軸線O01に対して垂直な方向から見た模式図である。
ナット021には表裏があり、表面031が第1壁面027側、裏面032が第2壁面028側を向いた状態(表組)で、第1壁面027と表面031との距離st01と、第2壁面028と裏面032との距離st02とが等しくなるように設計されている。
図6に、従来のメカストッパ機構018において、ナット021を裏組した状態を示す。ナット021に表裏がある場合、作業者が裏組、すなわちナット021の裏面032が第1壁面027側、表面031が第2壁面028側を向いた状態で組み付けると、雌ねじ部025の回転位相は、表組とは異なる位相となる。このため、貫通穴026の位置をピン023の位置に合わせてナット021をコラム軸019に組み付けると、ナット021の中央位置Cは、第1壁面27および第2壁面28間の中間位置とはならず、ナット021の左右ストローク量st01,st02に差が生じる(st01≠st02)。この結果、左右で異なる限界タイヤ切れ角となってしまう。
図5は、従来のメカストッパ機構018をコラム軸019の回転軸線O01に対して垂直な方向から見た模式図である。
ナット021には表裏があり、表面031が第1壁面027側、裏面032が第2壁面028側を向いた状態(表組)で、第1壁面027と表面031との距離st01と、第2壁面028と裏面032との距離st02とが等しくなるように設計されている。
図6に、従来のメカストッパ機構018において、ナット021を裏組した状態を示す。ナット021に表裏がある場合、作業者が裏組、すなわちナット021の裏面032が第1壁面027側、表面031が第2壁面028側を向いた状態で組み付けると、雌ねじ部025の回転位相は、表組とは異なる位相となる。このため、貫通穴026の位置をピン023の位置に合わせてナット021をコラム軸019に組み付けると、ナット021の中央位置Cは、第1壁面27および第2壁面28間の中間位置とはならず、ナット021の左右ストローク量st01,st02に差が生じる(st01≠st02)。この結果、左右で異なる限界タイヤ切れ角となってしまう。
これに対し、実施形態1のメカストッパ機構18では、ステアリングホイール2が中立となった状態で、ナット21の軸方向における中央位置Cは、雄ねじ部20における山頂35の中央位置および谷底36の中央位置と一致し、ナット21の中央位置Cにおける回転軸線O1に対して垂直な断面において、回転軸線O1に対して垂直な方向に延び、かつ、山頂35および谷底36を通る第1仮想線L1と、第1仮想線L1と回転軸線O1の線上で直交する第2仮想線L2と、を設定したとき、ピン23は、第1仮想線L1に対して対称であり、かつ、第2仮想線L2に対して非対称である。
よって、作業者がナット21を裏返して、すなわち、回転軸線O1に沿う方向において、第1端部31を第2壁面28側、第2端部32を第1壁面27側に向けてナット21をコラム軸019に組み付けた場合であっても、ナット21の軸方向における中央位置Cは、山頂35の中央位置および谷底36の中央位置と一致し、ピン23は、第1仮想線L1に対して対称、かつ、第2仮想線L2に対して非対称となる。つまり、ナット21を裏組した場合であっても、雌ねじ部25の回転位相は表組した場合と同じ位相である。よって、ナット21の表組、裏組に依らず、ナット21の中央位置Cは、第1壁面27および第2壁面28間の中間位置となり、ナット21の左右ストローク量st1,st2が一致する(st1=st2)。この結果、実施形態1のメカストッパ機構18では、ナット21の組み付け向きにかかわらず、所定の中立位置となり、左右で同一の限界タイヤ切れ角が得られる。
また、ナット21をコラム軸19に組み付ける際、作業者はナット21の表裏を気にする必要がないため、従来の表裏があるナットを用いた場合と比べて、組み付け性を向上できる。
また、ナット21をコラム軸19に組み付ける際、作業者はナット21の表裏を気にする必要がないため、従来の表裏があるナットを用いた場合と比べて、組み付け性を向上できる。
ナット21は、雌ねじ部25のねじ切り開始位置が、ピン23に対して常に一定の位置である。これにより、雌ねじ部25のねじ切り開始位置が異なるナット、すなわち、裏返して組み付けたとき雌ねじ部の位相がずれて左右ストローク量st1,st2に差が生じるナットを、不良品として取り除けるため、誤組み付け防止を図れる。
収容室24には、グリスが保持されている。第1壁面27および第2壁面28にグリスが保持されることにより、ナット21が第1壁面27または第2壁面28に当接する前に、グリスによってダンピング効果が得られる。なお、メカストッパ機構18は、ステアリングホイール2の操作回転量が通常使用範囲を超えて操作された過回転時、エアバッグハーネスの切断を防止する等の機能安全性の目的で搭載されている。このため、通常使用でナット21が第1壁面27または第2壁面28に当接することは稀である。よって、ダンピング効果は一度しか機能しなくても十分に足りる。
収容室24には、グリスが保持されている。第1壁面27および第2壁面28にグリスが保持されることにより、ナット21が第1壁面27または第2壁面28に当接する前に、グリスによってダンピング効果が得られる。なお、メカストッパ機構18は、ステアリングホイール2の操作回転量が通常使用範囲を超えて操作された過回転時、エアバッグハーネスの切断を防止する等の機能安全性の目的で搭載されている。このため、通常使用でナット21が第1壁面27または第2壁面28に当接することは稀である。よって、ダンピング効果は一度しか機能しなくても十分に足りる。
ナット21の周方向の回転を規制し、かつ、軸方向の移動を許容する規制手段は、軸方向に延びるピン23と、ナット21に形成された貫通穴26と、を有し、第1仮想線L1は、ピン23の軸線O2を通る。規制手段をピン23および貫通穴26とすることにより、高い部品精度が得られる。よって、操舵時におけるピン23の外周面と貫通穴26の内周面との摺動抵抗を抑制できる。この摺動抵抗は、ドライバに反力として伝達されるため、摺動抵抗が小さくなることにより、操舵反力制御装置7による反力制御の制御性を向上できる。
また、ピン23を1つとしたことにより、部品点数が抑えられ、廉価性を高められる。
さらに、ピン逃げ部を、ピン23が貫通する貫通穴26としたことにより、部品精度をより高められ、操舵反力制御装置7による反力制御の制御性をさらに向上できる。
また、ピン23を1つとしたことにより、部品点数が抑えられ、廉価性を高められる。
さらに、ピン逃げ部を、ピン23が貫通する貫通穴26としたことにより、部品精度をより高められ、操舵反力制御装置7による反力制御の制御性をさらに向上できる。
〔実施形態2〕
実施形態2の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図7は実施形態2のメカストッパ機構37を回転軸線01に対して垂直な方向から見た模式図、図8は実施形態2のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態2のメカストッパ機構37は、規制手段として、2つのピン38a,38bおよび2つの貫通穴39a,39bを有する。第1ピン38aは第1貫通穴39aを貫通し、第2ピン38bは第2貫通穴39bを貫通する。第1ピン38aは、第2貫通穴39bよりも大径である。第1ピン38aの軸線O2と第2ピン38bの軸線O3は、共に第1仮想線L1上に位置し、第2仮想線L2に対して線対称である。
実施形態2の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図7は実施形態2のメカストッパ機構37を回転軸線01に対して垂直な方向から見た模式図、図8は実施形態2のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態2のメカストッパ機構37は、規制手段として、2つのピン38a,38bおよび2つの貫通穴39a,39bを有する。第1ピン38aは第1貫通穴39aを貫通し、第2ピン38bは第2貫通穴39bを貫通する。第1ピン38aは、第2貫通穴39bよりも大径である。第1ピン38aの軸線O2と第2ピン38bの軸線O3は、共に第1仮想線L1上に位置し、第2仮想線L2に対して線対称である。
実施形態1では、1つのピン23を用いてナット21の回転を規制しているため、ねじのガタ許容を行っていた。これに対し、実施形態2では、複数のピン38a,38bを用いてナット21の回転を規制するため、ピンが1つの場合と比べて、ナット21の傾きを抑制でき、ねじ加工の容易化を図れる。
また、実施形態2では、2つのピン38a,38bを互いに異径にすると共に、対応する2つの貫通穴39a,39bを互いに異径にした。第1ピン38aは第2貫通穴39bに挿入できないため、雌ねじ部25の回転位相が180度ずれた状態でナット21がコラム軸19に誤組み付けされるのを確実に防止できる。
また、実施形態2では、2つのピン38a,38bを互いに異径にすると共に、対応する2つの貫通穴39a,39bを互いに異径にした。第1ピン38aは第2貫通穴39bに挿入できないため、雌ねじ部25の回転位相が180度ずれた状態でナット21がコラム軸19に誤組み付けされるのを確実に防止できる。
〔実施形態3〕
実施形態3の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図9は実施形態3のメカストッパ機構40を回転軸線01に対して垂直な方向から見た模式図、図10は実施形態3のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態3のメカストッパ機構40は、規制手段として、2つのピン41a,41bおよび2つの貫通穴42a,42bを有する。第1ピン41aは第1貫通穴42aを貫通し、第2ピン41bは第2貫通穴42bを貫通する。第1ピン41aと第2ピン41bは同径である。また、第1貫通穴42aと第2貫通穴42bも同径である。第1ピン41aの軸線O2と第2ピン41bの軸線O3は、共に第1仮想線L1上に位置する。回転軸線O1の放射方向を径方向としたとき、径方向において、第1ピン41aの軸線O2は、第2ピン41bの軸線O3よりも外側に位置する。
実施形態3では、2つのピン41a,41bを同一形状としたため、部品の共通化による製造コストの低減が図れる。
また、実施形態3では、第1貫通穴42aと第2貫通穴42bの径方向位置を互いに異なる位置としたため、雌ねじ部25の回転位相が180度ずれた状態でナット21がコラム軸19に誤組み付けされるのを確実に防止できる。
実施形態3の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図9は実施形態3のメカストッパ機構40を回転軸線01に対して垂直な方向から見た模式図、図10は実施形態3のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態3のメカストッパ機構40は、規制手段として、2つのピン41a,41bおよび2つの貫通穴42a,42bを有する。第1ピン41aは第1貫通穴42aを貫通し、第2ピン41bは第2貫通穴42bを貫通する。第1ピン41aと第2ピン41bは同径である。また、第1貫通穴42aと第2貫通穴42bも同径である。第1ピン41aの軸線O2と第2ピン41bの軸線O3は、共に第1仮想線L1上に位置する。回転軸線O1の放射方向を径方向としたとき、径方向において、第1ピン41aの軸線O2は、第2ピン41bの軸線O3よりも外側に位置する。
実施形態3では、2つのピン41a,41bを同一形状としたため、部品の共通化による製造コストの低減が図れる。
また、実施形態3では、第1貫通穴42aと第2貫通穴42bの径方向位置を互いに異なる位置としたため、雌ねじ部25の回転位相が180度ずれた状態でナット21がコラム軸19に誤組み付けされるのを確実に防止できる。
〔実施形態4〕
実施形態4の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図11は、実施形態4のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態4では、規制手段として、ピン43および切り欠き(ピン逃げ部)44を有する。ピン43は、軸方向に延び、回転軸線O1と平行である。切り欠き44は、ナット21の周縁に形成された凹部であり、その端面は、軸方向から見て略円弧状に形成されている。円弧の半径は、ピン43の半径よりも大きい。ピン43は、切り欠き44の周縁と当接することにより、ナット21の周方向の回転を規制する。
実施形態4では、ピン逃げ部を切り欠き44としたため、切り欠き44は、ナット21の加工時に鍛造化が可能となる。また、ナット21の加工後に別途切り欠き44を形成する工程が不要であるため、ピン逃げ部を貫通穴とした場合と比べて、加工費を抑制できる。
実施形態4の基本的な構成は実施形態1と同じであるため、実施形態1と相違する部分のみ説明する。
図11は、実施形態4のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態4では、規制手段として、ピン43および切り欠き(ピン逃げ部)44を有する。ピン43は、軸方向に延び、回転軸線O1と平行である。切り欠き44は、ナット21の周縁に形成された凹部であり、その端面は、軸方向から見て略円弧状に形成されている。円弧の半径は、ピン43の半径よりも大きい。ピン43は、切り欠き44の周縁と当接することにより、ナット21の周方向の回転を規制する。
実施形態4では、ピン逃げ部を切り欠き44としたため、切り欠き44は、ナット21の加工時に鍛造化が可能となる。また、ナット21の加工後に別途切り欠き44を形成する工程が不要であるため、ピン逃げ部を貫通穴とした場合と比べて、加工費を抑制できる。
〔実施形態5〕
実施形態5の基本的な構成は実施形態4と同様であるため、実施形態4と相違する部分のみ説明する。
図12は、実施形態5のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態5では、規制手段として、2つの突条45a,45bおよび2つの切り欠き46a,46bを有する。2つの突条45a,45bは、コラムハウジング29の内周面から回転軸線O1に向けて突出し、軸方向に延びる。2つの突条45a,45bの先端は、軸方向から見て略円弧状に形成されている。2つの突条45a,45bは、第2仮想線L2を挟んで対向する位置に配置されている。2つの切り欠き46a,46bは、ナット21の周縁に形成された凹部であり、第1切り欠き46aは第1突条45aに対応し、第2切り欠き46bは第2突条45bに対応する。
実施形態5では、規制手段の一部をコラムハウジング29に形成したため、別途ピン等の部品を追加する場合と比べて、部品点数を削減できる。また、2つの突条45a,45bは、コラムハウジング29を鋳造する際に形成できるため、ピンを用いた場合と比べて、加工費を抑制できる。
実施形態5の基本的な構成は実施形態4と同様であるため、実施形態4と相違する部分のみ説明する。
図12は、実施形態5のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態5では、規制手段として、2つの突条45a,45bおよび2つの切り欠き46a,46bを有する。2つの突条45a,45bは、コラムハウジング29の内周面から回転軸線O1に向けて突出し、軸方向に延びる。2つの突条45a,45bの先端は、軸方向から見て略円弧状に形成されている。2つの突条45a,45bは、第2仮想線L2を挟んで対向する位置に配置されている。2つの切り欠き46a,46bは、ナット21の周縁に形成された凹部であり、第1切り欠き46aは第1突条45aに対応し、第2切り欠き46bは第2突条45bに対応する。
実施形態5では、規制手段の一部をコラムハウジング29に形成したため、別途ピン等の部品を追加する場合と比べて、部品点数を削減できる。また、2つの突条45a,45bは、コラムハウジング29を鋳造する際に形成できるため、ピンを用いた場合と比べて、加工費を抑制できる。
〔実施形態6〕
実施形態6の基本的な構成は実施形態4と同じであるため、実施形態4と相違する部分のみ説明する。
図13は、実施形態6のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態6では、規制手段として、3つの突条47a,47b,47cおよび3つの切り欠き48a,48b,48cを有する。周方向において、第1突条47aの中心は、第1仮想線L1上に位置する。周方向において、第2突条47bは、第1突条47aから反時計回りに120度の位置に配置され、第3突条47cは、第1突条47aから時計回りに120度の位置に配置されている。第2突条47bおよび第3突条47cは、第2仮想線L2に対して線対称である。3つの切り欠き48a~48cは、ナット21の周縁に形成された凹部であり、第1切り欠き48aは第1突条47aに対応し、第2切り欠き48bは第2突条47bに対応し、第3切り欠き48cは第3突条47cに対応する。
実施形態6では、3つの突条47a~47cを用いてナット21の回転を規制しているため、突条が1つまたは2つの場合と比べて、ナット21の傾きを抑制でき、ねじ加工の容易化を図れる。
実施形態6の基本的な構成は実施形態4と同じであるため、実施形態4と相違する部分のみ説明する。
図13は、実施形態6のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態6では、規制手段として、3つの突条47a,47b,47cおよび3つの切り欠き48a,48b,48cを有する。周方向において、第1突条47aの中心は、第1仮想線L1上に位置する。周方向において、第2突条47bは、第1突条47aから反時計回りに120度の位置に配置され、第3突条47cは、第1突条47aから時計回りに120度の位置に配置されている。第2突条47bおよび第3突条47cは、第2仮想線L2に対して線対称である。3つの切り欠き48a~48cは、ナット21の周縁に形成された凹部であり、第1切り欠き48aは第1突条47aに対応し、第2切り欠き48bは第2突条47bに対応し、第3切り欠き48cは第3突条47cに対応する。
実施形態6では、3つの突条47a~47cを用いてナット21の回転を規制しているため、突条が1つまたは2つの場合と比べて、ナット21の傾きを抑制でき、ねじ加工の容易化を図れる。
〔実施形態7〕
実施形態7の基本的な構成は実施形態4と同じであるため、実施形態4と相違する部分のみ説明する。
図14は、実施形態7のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態7では、規制手段として、2つの規制面49a,49bおよび2つの平面部50a,50bを有する。2つの規制面49a,49bは、コラムハウジング29の内周面に形成され、回転軸線O1から当接面49a,49bまでの最短距離d1,d2(d1=d2)は、ナット21の最外径d3よりも短い。2つの規制面49a,49bは、第1仮想線L1に対して線対称である。2つの平面部50a,50bは、ナット21の周縁に形成されている。第1平面部50aが第1規制面49aと当接する、または第2平面部50bが第2規制面49bと当接することにより、ナット21の周方向の回転が規制される。
実施形態7では、コラムハウジング29に形成された2つの規制面49a,49bを用いてナット21の回転を規制しているため、ピンや突条を用いた場合と比べて、耐久性の観点から有利である。
実施形態7の基本的な構成は実施形態4と同じであるため、実施形態4と相違する部分のみ説明する。
図14は、実施形態7のナット21を、回転軸線O1に沿う方向であって、第1壁面27の側から見た図である。
実施形態7では、規制手段として、2つの規制面49a,49bおよび2つの平面部50a,50bを有する。2つの規制面49a,49bは、コラムハウジング29の内周面に形成され、回転軸線O1から当接面49a,49bまでの最短距離d1,d2(d1=d2)は、ナット21の最外径d3よりも短い。2つの規制面49a,49bは、第1仮想線L1に対して線対称である。2つの平面部50a,50bは、ナット21の周縁に形成されている。第1平面部50aが第1規制面49aと当接する、または第2平面部50bが第2規制面49bと当接することにより、ナット21の周方向の回転が規制される。
実施形態7では、コラムハウジング29に形成された2つの規制面49a,49bを用いてナット21の回転を規制しているため、ピンや突条を用いた場合と比べて、耐久性の観点から有利である。
〔他の実施形態〕
以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
シャフトの外周面に形成される螺旋状の凹凸部は、ボールねじでもよい。
実施形態では、軸方向において、可動部材の中央位置が、最大径部の中央位置と、最小径部の中央位置と、に一致する例を示したが、可動部材の中央位置は、最大径部および最小径部にオーバーラップしていれば、可動部材の組み付け向きにかかわらず、所定の中央位置を得られる。オーバーラップ範囲は許容値であり、例えば、実施形態1の場合は、ピン23の直径範囲内とする。
以上、本発明を実施するための実施形態を説明したが、本発明の具体的な構成は実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
シャフトの外周面に形成される螺旋状の凹凸部は、ボールねじでもよい。
実施形態では、軸方向において、可動部材の中央位置が、最大径部の中央位置と、最小径部の中央位置と、に一致する例を示したが、可動部材の中央位置は、最大径部および最小径部にオーバーラップしていれば、可動部材の組み付け向きにかかわらず、所定の中央位置を得られる。オーバーラップ範囲は許容値であり、例えば、実施形態1の場合は、ピン23の直径範囲内とする。
C 中央位置、 01 回転軸線、 L1 第1仮想線、 L2 第2仮想線、 1 操舵装置、 2 ステアリングホイール(操舵操作入力部材)、 16 反力用モータ(反力アクチュエータ)、 18 メカストッパ機構、 19 コラム軸(シャフト)、 20 雄ねじ部(凹凸部)、 21 ナット(可動部材)、 22 ストッパ部、 23 ピン(規制手段)、 26 貫通穴(規制手段、ピン逃げ部)、 27 第1壁面(第1ストッパ部)、 28 第2壁面(第2ストッパ部)、 35 山頂(最大径部)、 36 谷底(最小径部)
Claims (12)
- 車両に取り付けられる操舵操作入力部材と、前記操舵操作入力部材に操舵反力を付与する反力アクチュエータと、前記操舵操作入力部材の操作回転量を規制するメカストッパ機構と、を備えた操舵操作入力装置であって、
前記メカストッパ機構は、
前記操舵操作入力部材から回転力が伝達され、回転軸線周りの方向を周方向としたとき、前記周方向に回転するシャフトと、
前記シャフトの外周面に形成された螺旋状の凹凸部と、
前記凹凸部と係合し、前記回転軸線に沿う方向を軸方向としたとき、前記操舵操作入力部材の回転操作に応じて、前記軸方向に移動可能な可動部材と、
前記可動部材が前記軸方向に移動した際、前記可動部材の前記軸方向における両端部である第1端部および第2端部のうち、前記第1端部が当接する第1ストッパ部と、前記第2端部が当接する第2ストッパ部と、を有するストッパ部と、
前記可動部材の前記周方向の回転を規制し、かつ、前記軸方向の移動を許容する規制手段と、
を有し、
前記凹凸部は、前記シャフトを前記軸方向に対して垂直な断面で見たとき、前記可動部材と係合する最大径部および最小径部を有し、
前記操舵操作入力部材の回転位置が中立となった状態で、前記可動部材を前記軸方向に沿う断面で見たとき、前記可動部材の前記軸方向における中央位置が、前記凹凸部の前記最大径部および前記最小径部にオーバーラップし、
前記中央位置の前記軸方向に対して垂直な断面において、前記軸方向に対して垂直な方向に延び、かつ、前記最大径部および前記最小径部を通る第1仮想線と、前記第1仮想線と前記回転軸線の線上で直交する第2仮想線と、を設定したとき、
前記規制手段は、前記第1仮想線に対して対称であり、かつ、前記第2仮想線に対して非対称である、
操舵操作入力装置。 - 請求項1に記載の操舵操作入力装置であって、
前記中央位置は、前記最大径部の前記軸方向における中央位置と、前記最小径部の前記軸方向における中央位置と、に一致する、
操舵操作入力装置。 - 請求項2に記載の操舵操作入力装置であって、
前記可動部材を前記軸方向から見たとき、前記可動部材には、前記凹凸部と係合するために加工された加工部の加工開始位置が、前記規制手段に対して一定の位置から開始される、
操舵操作入力装置。 - 請求項3に記載の操舵操作入力装置であって、
前記メカストッパ機構は、前記シャフトの一部と、前記可動部材と、前記ストッパ部と、前記規制手段と、を収容する収容室を有し、
前記収容室内には、潤滑剤が保持される、
操舵操作入力装置。 - 請求項1に記載の操舵操作入力装置であって、
前記規制手段は、前記軸方向に延びるピンと、前記可動部材に形成されたピン逃げ部と、を有し、
前記第1仮想線は、前記ピンの軸線を通る、
操舵操作入力装置。 - 請求項5に記載の操舵操作入力装置であって、
前記ピンは1つである、
操舵操作入力装置。 - 請求項6に記載の操舵操作入力装置であって、
前記ピン逃げ部は、前記ピンが貫通する貫通穴である、
操舵操作入力装置。 - 請求項6に記載の操舵操作入力装置であって、
前記ピン逃げ部は、切り欠きである、
操舵操作入力装置。 - 請求項5に記載の操舵操作入力装置であって、
前記ピンは複数である、
操舵操作入力装置。 - 請求項9に記載の操舵操作入力装置であって、
前記複数のピンは、同一形状である、
操舵操作入力装置。 - 請求項9に記載の操舵操作入力装置であって、
前記複数のピンは、形状が異なる、
操舵操作入力装置。 - 請求項1に記載の操舵操作入力装置であって、
前記メカストッパ機構は、前記シャフトの一部と、前記可動部材と、前記ストッパ部と、前記規制手段と、を収容する収容室を有し、
前記規制手段は、前記収容室内の壁部に設けられ、前記シャフトに向けて突出し、前記軸方向に沿って延びる突条である第1規制手段と、前記可動部材に形成された前記第1規制手段を逃げる第2規制手段と、を有し、
前記第1仮想線は、前記シャフトを前記軸方向から見たとき、前記第1規制手段の中心位置を通る、
操舵操作入力装置。
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