JPH0911926A - 全油圧式操舵装置 - Google Patents
全油圧式操舵装置Info
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- JPH0911926A JPH0911926A JP7167625A JP16762595A JPH0911926A JP H0911926 A JPH0911926 A JP H0911926A JP 7167625 A JP7167625 A JP 7167625A JP 16762595 A JP16762595 A JP 16762595A JP H0911926 A JPH0911926 A JP H0911926A
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- hydraulic
- steering wheel
- cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 油圧回路内の油漏れによるステアリングホイ
ールとパワーステアリングシリンダとのずれを簡単な構
成で補正する。 【構成】 ステアリングシャフト2のネジ部15にナッ
ト16を螺合し、下端位置のナット16をストッパ21
に当接し、ステアリングホイール1を最大操舵位置に規
制する。スイッチ22を下端位置のナット16で閉じ、
ステアリングホイール1の最大操舵位置を検出する。油
圧ポンプ4の吐出油を、油圧供給補助回路28のアキュ
ムレータ25に蓄積し、スイッチ22が閉じたときに、
電磁バルブ27がアキュムレータ25とパワーステアリ
ングシリンダ8との間の回路を開放し、アキュムレータ
25の圧油をパワーステアリングシリンダ8に補充す
る。
ールとパワーステアリングシリンダとのずれを簡単な構
成で補正する。 【構成】 ステアリングシャフト2のネジ部15にナッ
ト16を螺合し、下端位置のナット16をストッパ21
に当接し、ステアリングホイール1を最大操舵位置に規
制する。スイッチ22を下端位置のナット16で閉じ、
ステアリングホイール1の最大操舵位置を検出する。油
圧ポンプ4の吐出油を、油圧供給補助回路28のアキュ
ムレータ25に蓄積し、スイッチ22が閉じたときに、
電磁バルブ27がアキュムレータ25とパワーステアリ
ングシリンダ8との間の回路を開放し、アキュムレータ
25の圧油をパワーステアリングシリンダ8に補充す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業車輌に好適な
操舵装置、詳しくは、油圧ポンプに接続されたパワース
テアリングバルブをステアリングホイールで操作し、ス
テアリングホイールの操舵角度に応じた圧油量でパワー
ステアリングシリンダを駆動してタイヤを操向する全油
圧式操舵装置に関するものである。
操舵装置、詳しくは、油圧ポンプに接続されたパワース
テアリングバルブをステアリングホイールで操作し、ス
テアリングホイールの操舵角度に応じた圧油量でパワー
ステアリングシリンダを駆動してタイヤを操向する全油
圧式操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の全油圧式操舵装置においては、図
3に示すように、ステアリングホイール1がステアリン
グシャフト2を介してパワーステアリングバルブ3に連
結されている。ステアリングホイール1を操作しないと
きには、油圧ポンプ4の吐出油がパワーステアリングバ
ルブ3を通ってタンク5に戻る。ステアリングホイール
1を回転すると、ステアリングシャフト2によりパワー
ステアリングバルブ3が操作され、該バルブ3の周知の
計量機能によって、ステアリングホイール1の操舵角度
に応じた油量の圧油が管路6又は管路7を通ってパワー
ステアリングシリンダ8に供給され、ピストン9の移動
に伴いタイロッド10及びナックル11を介してタイヤ
12が右又は左へ操向される。
3に示すように、ステアリングホイール1がステアリン
グシャフト2を介してパワーステアリングバルブ3に連
結されている。ステアリングホイール1を操作しないと
きには、油圧ポンプ4の吐出油がパワーステアリングバ
ルブ3を通ってタンク5に戻る。ステアリングホイール
1を回転すると、ステアリングシャフト2によりパワー
ステアリングバルブ3が操作され、該バルブ3の周知の
計量機能によって、ステアリングホイール1の操舵角度
に応じた油量の圧油が管路6又は管路7を通ってパワー
ステアリングシリンダ8に供給され、ピストン9の移動
に伴いタイロッド10及びナックル11を介してタイヤ
12が右又は左へ操向される。
【0003】しかしながら、この種の操舵装置は、ステ
アリングホイール1が機械的な連動機構を介さずに油圧
回路を介してタイヤ12を操向する構成であるから、油
圧回路内で油漏れが発生したときに、ステアリングホイ
ール1とパワーステアリングシリンダ8との相対位置が
ずれ、例えば、ステアリングホイール1を中立位置に操
作しても、タイヤ12が直進位置に正しく操向されない
という現象が起こる。特に、産業車輌の場合は、通常ス
テアリングホイール1にノブ13が設けられていて、オ
ペレータはノブ13の位置に基づいてタイヤ12の直進
状態又は任意の操向角度を知覚するため、ノブ13の位
置ずれはオペレータに操作上の違和感を与えるという不
具合がある。
アリングホイール1が機械的な連動機構を介さずに油圧
回路を介してタイヤ12を操向する構成であるから、油
圧回路内で油漏れが発生したときに、ステアリングホイ
ール1とパワーステアリングシリンダ8との相対位置が
ずれ、例えば、ステアリングホイール1を中立位置に操
作しても、タイヤ12が直進位置に正しく操向されない
という現象が起こる。特に、産業車輌の場合は、通常ス
テアリングホイール1にノブ13が設けられていて、オ
ペレータはノブ13の位置に基づいてタイヤ12の直進
状態又は任意の操向角度を知覚するため、ノブ13の位
置ずれはオペレータに操作上の違和感を与えるという不
具合がある。
【0004】そこで、例えば、実開平2−93184号
公報及び実開平5−056749号公報では、油圧回路
の油漏れに対処して、ステアリングホイールとパワース
テアリングシリンダとの位置ずれを補正する技術が提案
されている。前者の全油圧式操舵装置は、補正作業を開
始するための手動操作スイッチと、タイヤの直進位置検
出器とを備え、これらの信号に基づいて一対の電磁弁を
切換制御し、圧油をパワーステアリングシリンダに補充
して、ステアリングホイール及びパワーステアリングシ
リンダを中立位置において補正できるように構成されて
いる。また、後者の操舵装置は、ステアリングホイール
の操舵角センサと、パワーステアリングシリンダの実舵
角センサとを備え、これらの信号に基づいて補正バルブ
を制御することで、ステアリングホイール及びパワース
テアリングシリンダを中立位置で補正できるように構成
されている。
公報及び実開平5−056749号公報では、油圧回路
の油漏れに対処して、ステアリングホイールとパワース
テアリングシリンダとの位置ずれを補正する技術が提案
されている。前者の全油圧式操舵装置は、補正作業を開
始するための手動操作スイッチと、タイヤの直進位置検
出器とを備え、これらの信号に基づいて一対の電磁弁を
切換制御し、圧油をパワーステアリングシリンダに補充
して、ステアリングホイール及びパワーステアリングシ
リンダを中立位置において補正できるように構成されて
いる。また、後者の操舵装置は、ステアリングホイール
の操舵角センサと、パワーステアリングシリンダの実舵
角センサとを備え、これらの信号に基づいて補正バルブ
を制御することで、ステアリングホイール及びパワース
テアリングシリンダを中立位置で補正できるように構成
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、何れの操舵
装置も、ステアリングホイール及びパワーステアリング
シリンダを中立位置において補正しているため、手動操
作スイッチが必要になったり、検出器や電磁弁の数が増
えたりして、電気回路や油圧回路が複雑化し、コスト高
を招くばかりでなく、信頼性も低下するという問題点が
あった。
装置も、ステアリングホイール及びパワーステアリング
シリンダを中立位置において補正しているため、手動操
作スイッチが必要になったり、検出器や電磁弁の数が増
えたりして、電気回路や油圧回路が複雑化し、コスト高
を招くばかりでなく、信頼性も低下するという問題点が
あった。
【0006】そこで、本発明の課題は、ステアリングホ
イールとパワーステアリングシリンダとのずれを簡単な
構成によって補正できる全油圧式操舵装置を提供するこ
とにある。
イールとパワーステアリングシリンダとのずれを簡単な
構成によって補正できる全油圧式操舵装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の操舵装置は、油圧ポンプに接続されたパ
ワーステアリングバルブをステアリングホイールで操作
し、ステアリングホイールの操舵角度に応じた圧油量で
パワーステアリングシリンダを駆動してタイヤを操向す
る全油圧式操舵装置において、ステアリングホイールの
最大操舵位置を検出する検出器と、パワーステアリング
シリンダに油圧を供給する油圧供給補助回路と、前記検
出器が動作したときに油圧供給補助回路を開く電磁バル
ブとを設けて構成される。また、前記油圧供給補助回路
には油圧ポンプの吐出油を蓄積するアキュムレータと、
検出器が動作したときにアキュムレータとパワーステア
リングシリンダとの間の回路を開く電磁バルブとを設け
て構成することができる。
めに、本発明の操舵装置は、油圧ポンプに接続されたパ
ワーステアリングバルブをステアリングホイールで操作
し、ステアリングホイールの操舵角度に応じた圧油量で
パワーステアリングシリンダを駆動してタイヤを操向す
る全油圧式操舵装置において、ステアリングホイールの
最大操舵位置を検出する検出器と、パワーステアリング
シリンダに油圧を供給する油圧供給補助回路と、前記検
出器が動作したときに油圧供給補助回路を開く電磁バル
ブとを設けて構成される。また、前記油圧供給補助回路
には油圧ポンプの吐出油を蓄積するアキュムレータと、
検出器が動作したときにアキュムレータとパワーステア
リングシリンダとの間の回路を開く電磁バルブとを設け
て構成することができる。
【0008】更に、本発明の操舵装置は、上記手段に加
え、ステアリングホイールを最大操舵位置に規制するス
トッパを備えて構成される。
え、ステアリングホイールを最大操舵位置に規制するス
トッパを備えて構成される。
【0009】
【作用】本発明の操舵装置においては、ステアリングホ
イールが最大操舵位置に操作されると、その位置が検出
器で検出され、電磁バルブによりパワーステアリングシ
リンダに油圧を供給する油圧供給補助回路が開放され
る。そして、圧油がパワーステアリングシリンダに補充
され、該シリンダがストロークエンドに位置決めされ、
この最大操舵位置においてステアリングホイールとパワ
ーステアリングシリンダとのずれが自動的に補正され
る。また、油圧供給補助回路に、油圧ポンプの吐出油を
蓄積するアキュムレータを設けた構成では、アキュムレ
ータとパワーステアリングシリンダとの間の回路が開放
されると、アキュムレータに蓄積された圧油がパワース
テアリングシリンダに補充され、前記と同様に害シリン
ダがストロークエンドに位置決めされ、この最大操舵位
置においてステアリングホイールとパワーステアリング
シリンダとのずれが自動的に補正される。
イールが最大操舵位置に操作されると、その位置が検出
器で検出され、電磁バルブによりパワーステアリングシ
リンダに油圧を供給する油圧供給補助回路が開放され
る。そして、圧油がパワーステアリングシリンダに補充
され、該シリンダがストロークエンドに位置決めされ、
この最大操舵位置においてステアリングホイールとパワ
ーステアリングシリンダとのずれが自動的に補正され
る。また、油圧供給補助回路に、油圧ポンプの吐出油を
蓄積するアキュムレータを設けた構成では、アキュムレ
ータとパワーステアリングシリンダとの間の回路が開放
されると、アキュムレータに蓄積された圧油がパワース
テアリングシリンダに補充され、前記と同様に害シリン
ダがストロークエンドに位置決めされ、この最大操舵位
置においてステアリングホイールとパワーステアリング
シリンダとのずれが自動的に補正される。
【0010】また、最大操舵位置においては、ステアリ
ングホイールがストッパによって規制され、ステアリン
グホイールのエンドスリップが防止される。
ングホイールがストッパによって規制され、ステアリン
グホイールのエンドスリップが防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1に
基づいて説明する。図1において、図3と同一の符号は
従来と同一の部材を示す。本実施例の全油圧式操舵装置
においては、ステアリングシャフト2にネジ部15が設
けられ、このネジ部15にナット16が螺合されてい
る。ナット16のピン17はガイド18のスリット19
に嵌合され、ステアリングホイール1の回転に伴い、ナ
ット16がガイド18で回り止めされた状態で上下に移
動される。
基づいて説明する。図1において、図3と同一の符号は
従来と同一の部材を示す。本実施例の全油圧式操舵装置
においては、ステアリングシャフト2にネジ部15が設
けられ、このネジ部15にナット16が螺合されてい
る。ナット16のピン17はガイド18のスリット19
に嵌合され、ステアリングホイール1の回転に伴い、ナ
ット16がガイド18で回り止めされた状態で上下に移
動される。
【0012】パワーステアリングバルブ3にはコ字形の
ストッパ21が固定され、上端位置のナット16がスト
ッパ21に当接したときに、ステアリングホイール1が
右旋回時の最大操舵位置に規制されるとともに、下端位
置のナット16がストッパ21に当接したときには、ス
テアリングホイール1が左旋回時の最大操舵位置に規制
される。また、ネジ部15の近傍には検出器としてのス
イッチ22がバッテリ23に接続して設けられ、下端位
置のナット16により閉成されて、ステアリングホイー
ル1の左旋回時の最大操舵位置を検出するようになって
いる。
ストッパ21が固定され、上端位置のナット16がスト
ッパ21に当接したときに、ステアリングホイール1が
右旋回時の最大操舵位置に規制されるとともに、下端位
置のナット16がストッパ21に当接したときには、ス
テアリングホイール1が左旋回時の最大操舵位置に規制
される。また、ネジ部15の近傍には検出器としてのス
イッチ22がバッテリ23に接続して設けられ、下端位
置のナット16により閉成されて、ステアリングホイー
ル1の左旋回時の最大操舵位置を検出するようになって
いる。
【0013】パワーステアリグバルブ3と油圧ポンプ4
との間の管路24には、油圧ポンプ4の吐出油を蓄積す
るアキュムレータ25がチェックバルブ26を介して接
続され、そのアキュムレータ25の吐出口を常閉型の電
磁バルブ27及びチェックバルブ26´を介して管路7
に接続した油圧供給補助回路28が設けられている。そ
して、スイッチ22が閉成されたときには、電磁バルブ
27が通電され、前記油圧供給補助回路28におけるア
キュムレータ25とパワーステアリングシリンダ8との
間の回路が開放される。なお、アキュムレータ25の吐
出油がパワーステアリングバルブ3側へ逃げないよう
に、管路7上にパイロットチェックバルブ29が設けら
れている。
との間の管路24には、油圧ポンプ4の吐出油を蓄積す
るアキュムレータ25がチェックバルブ26を介して接
続され、そのアキュムレータ25の吐出口を常閉型の電
磁バルブ27及びチェックバルブ26´を介して管路7
に接続した油圧供給補助回路28が設けられている。そ
して、スイッチ22が閉成されたときには、電磁バルブ
27が通電され、前記油圧供給補助回路28におけるア
キュムレータ25とパワーステアリングシリンダ8との
間の回路が開放される。なお、アキュムレータ25の吐
出油がパワーステアリングバルブ3側へ逃げないよう
に、管路7上にパイロットチェックバルブ29が設けら
れている。
【0014】次に、上記のように構成された本実施例の
全油圧式操舵装置の作用について説明する。ステアリン
グホイール1はナット16がストッパ21に当接する左
右の最大操舵位置の間で回転される。油圧回路が正常で
あれば、ステアリングホイール1の最大操舵位置におい
ては、パワーステアリングシリンダ8のピストン9がス
トロークエンドで正しく停止される。このときは、パワ
ーステアリングシリンダ8の圧力とアキュムレータ25
の圧力とが等しいため、電磁バルブ27が通電されて
も、アキュムレータ25は圧油を蓄積した状態に保持さ
れる。
全油圧式操舵装置の作用について説明する。ステアリン
グホイール1はナット16がストッパ21に当接する左
右の最大操舵位置の間で回転される。油圧回路が正常で
あれば、ステアリングホイール1の最大操舵位置におい
ては、パワーステアリングシリンダ8のピストン9がス
トロークエンドで正しく停止される。このときは、パワ
ーステアリングシリンダ8の圧力とアキュムレータ25
の圧力とが等しいため、電磁バルブ27が通電されて
も、アキュムレータ25は圧油を蓄積した状態に保持さ
れる。
【0015】これに対し、油圧回路内で油漏れが発生す
ると、ステアリングホイール1とパワーステアリングシ
リンダ8との相対位置にずれが生じる。このとき、ステ
アリングホイール1を左旋回して最大操舵位置まで操作
すると、下端位置のナット16によりスイッチ22が閉
成され、電磁バルブ27が通電されて、油圧供給補助回
路28におけるアキュムレータ25とパワーステアリン
グシリンダ8との間の回路が開放される。そして、アキ
ュムレータ25に蓄積された圧油がパワーステアリング
シリンダ8に補充され、ピストン9が左側のストローク
エンドに位置決めされ、この最大操舵位置においてステ
アリングホイール1とパワーステアリングシリンダ8と
のずれが自動的に補正される。
ると、ステアリングホイール1とパワーステアリングシ
リンダ8との相対位置にずれが生じる。このとき、ステ
アリングホイール1を左旋回して最大操舵位置まで操作
すると、下端位置のナット16によりスイッチ22が閉
成され、電磁バルブ27が通電されて、油圧供給補助回
路28におけるアキュムレータ25とパワーステアリン
グシリンダ8との間の回路が開放される。そして、アキ
ュムレータ25に蓄積された圧油がパワーステアリング
シリンダ8に補充され、ピストン9が左側のストローク
エンドに位置決めされ、この最大操舵位置においてステ
アリングホイール1とパワーステアリングシリンダ8と
のずれが自動的に補正される。
【0016】本実施例の操舵装置によれば、ステアリン
グホイール1とパワーステアリングシリンダ8との相対
位置を最大操舵位置で自動補正しているため、補正作業
を開始するための手動操作スイッチが不要で、検出器及
び電磁バルブの数も一つで済み、電気回路や油圧回路を
簡単に構成して、コストを削減しかつ信頼性を向上でき
る利点がある。また、最大操舵位置においては、ステア
リングホイール1がナット16を介してストッパ21に
より規制され、ステアリングホイール1のエンドスリッ
プが防止される。従って、常時不変の最大操舵位置でス
テアリングホイール1とパワーステアリングシリンダ8
とのずれを正確に補正でき、ノブ13による操舵感覚を
安定させて、操縦性能を向上することができる。本実施
例のように、油圧供給補助回路に、油圧ポンプの吐出油
を蓄積するアキュムレータを設けて構成される装置は、
稼動時間を長くするため必要時のみにポンプを駆動して
エネルギロスを少なくしているバッテリ駆動式の産業車
輛に好適であるが、常時ポンプを駆動させているエンジ
ン駆動式産業車輛の場合は、アキュムレータを省略して
ポンプから直接パワーステアリングシリンダに油圧を供
給させることも可能であり、又、油圧供給補助回路に
は、その油圧供給補助回路専用の補正用油圧ポンプを別
途設けることもできる。
グホイール1とパワーステアリングシリンダ8との相対
位置を最大操舵位置で自動補正しているため、補正作業
を開始するための手動操作スイッチが不要で、検出器及
び電磁バルブの数も一つで済み、電気回路や油圧回路を
簡単に構成して、コストを削減しかつ信頼性を向上でき
る利点がある。また、最大操舵位置においては、ステア
リングホイール1がナット16を介してストッパ21に
より規制され、ステアリングホイール1のエンドスリッ
プが防止される。従って、常時不変の最大操舵位置でス
テアリングホイール1とパワーステアリングシリンダ8
とのずれを正確に補正でき、ノブ13による操舵感覚を
安定させて、操縦性能を向上することができる。本実施
例のように、油圧供給補助回路に、油圧ポンプの吐出油
を蓄積するアキュムレータを設けて構成される装置は、
稼動時間を長くするため必要時のみにポンプを駆動して
エネルギロスを少なくしているバッテリ駆動式の産業車
輛に好適であるが、常時ポンプを駆動させているエンジ
ン駆動式産業車輛の場合は、アキュムレータを省略して
ポンプから直接パワーステアリングシリンダに油圧を供
給させることも可能であり、又、油圧供給補助回路に
は、その油圧供給補助回路専用の補正用油圧ポンプを別
途設けることもできる。
【0017】なお、上記実施例では補正を左旋回時の最
大操舵位置で行っているが、スイッチ22を上端位置の
ナット16により閉成される位置に配置して、右旋回時
の最大操舵位置で補正するように構成したり、左右両旋
回時の最大操舵位置で夫々補正するようにしてもよく、
ステアリングホイール1とパワーステアリングシリンダ
8とのずれ補正は、少なくとも左右いずれか一方に対す
る旋回時の最大操舵位置で行えば良い。また、検出器と
しては、接触式のスイッチ22に限定されるものではな
く、例えば、図2に示すように、非接触式の回転検出器
31を使用し、ステアリングシャフト2上の円盤32の
回転数をカウントして、ステアリングホイール1の左右
夫々の方向に対する最大操舵位置を検出するように構成
してもよい。さらに、ストッパとしては、前掲の実開平
5−056749号公報に開示された機構も採用可能
で、ステアリングシャフトの回転によりギヤを介してア
ームを揺動し、このアームの揺動範囲を一対のストッパ
で規制するように構成してもよい。その他、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱し
ない範囲で各部の構成を任意に変更して具体化すること
も可能である。
大操舵位置で行っているが、スイッチ22を上端位置の
ナット16により閉成される位置に配置して、右旋回時
の最大操舵位置で補正するように構成したり、左右両旋
回時の最大操舵位置で夫々補正するようにしてもよく、
ステアリングホイール1とパワーステアリングシリンダ
8とのずれ補正は、少なくとも左右いずれか一方に対す
る旋回時の最大操舵位置で行えば良い。また、検出器と
しては、接触式のスイッチ22に限定されるものではな
く、例えば、図2に示すように、非接触式の回転検出器
31を使用し、ステアリングシャフト2上の円盤32の
回転数をカウントして、ステアリングホイール1の左右
夫々の方向に対する最大操舵位置を検出するように構成
してもよい。さらに、ストッパとしては、前掲の実開平
5−056749号公報に開示された機構も採用可能
で、ステアリングシャフトの回転によりギヤを介してア
ームを揺動し、このアームの揺動範囲を一対のストッパ
で規制するように構成してもよい。その他、本発明は上
記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱し
ない範囲で各部の構成を任意に変更して具体化すること
も可能である。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、最大操舵位置で油圧をパワーステアリングシリ
ンダに補充するので、ステアリングホイールとパワース
テアリングシリンダとのずれを簡単な構成によって補正
できるという効果がある。
よれば、最大操舵位置で油圧をパワーステアリングシリ
ンダに補充するので、ステアリングホイールとパワース
テアリングシリンダとのずれを簡単な構成によって補正
できるという効果がある。
【0019】請求項2の発明によれば、アキュムレータ
に蓄積された圧油を利用するので、補正のためにポンプ
を駆動させる必要がない。
に蓄積された圧油を利用するので、補正のためにポンプ
を駆動させる必要がない。
【0020】請求項3の発明によれば、ステアリングホ
イールをストッパで最大操舵位置に規制するので、ステ
アリングホイールのエンドスリップを防止して、操縦性
能を向上できるという効果がある。
イールをストッパで最大操舵位置に規制するので、ステ
アリングホイールのエンドスリップを防止して、操縦性
能を向上できるという効果がある。
【図1】 本発明の一実施例を示す全油圧式操舵装置の
油圧回路図である。
油圧回路図である。
【図2】 同操舵装置における検出器の変更例を示す油
圧回路図である。
圧回路図である。
【図3】 従来の全油圧式操舵装置を示す油圧回路図で
ある。
ある。
1・・ステアリングホイール、2・・ステアリングシャ
フト、3・・パワーステアリングバルブ、4・・油圧ポ
ンプ、8・・パワーステアリングシリンダ、12・・タ
イヤ、21・・ストッパ、22・・スイッチ、25・・
アキュムレータ、27・・電磁バルブ、28・・油圧供
給補助回路、31・・回転検出器。
フト、3・・パワーステアリングバルブ、4・・油圧ポ
ンプ、8・・パワーステアリングシリンダ、12・・タ
イヤ、21・・ストッパ、22・・スイッチ、25・・
アキュムレータ、27・・電磁バルブ、28・・油圧供
給補助回路、31・・回転検出器。
Claims (3)
- 【請求項1】 油圧ポンプに接続されたパワーステアリ
ングバルブをステアリングホイールで操作し、ステアリ
ングホイールの操舵角度に応じた圧油量でパワーステア
リングシリンダを駆動してタイヤを操向する全油圧式操
舵装置において、ステアリングホイールの最大操舵位置
を検出する検出器と、パワーステアリングシリンダに油
圧を供給する油圧供給補助回路と、前記検出器が動作し
たときに油圧供給補助回路を開く電磁バルブとを設けて
なる全油圧式操舵装置。 - 【請求項2】 油圧ポンプに接続されたパワーステアリ
ングバルブをステアリングホイールで操作し、ステアリ
ングホイールの操舵角度に応じた圧油量でパワーステア
リングシリンダを駆動してタイヤを操向する全油圧式操
舵装置において、ステアリングホイールの最大操舵位置
を検出する検出器と、前記油圧ポンプの吐出油を蓄積す
るアキュムレータと、検出器が動作したときにアキュム
レータとパワーステアリングシリンダとの間の油圧供給
補助回路を開く電磁バルブとを設けてなる全油圧式操舵
装置。 - 【請求項3】 ステアリングホイールを最大操舵位置に
規制するストッパを備えた請求項1又は2に記載の全油
圧式操舵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7167625A JPH0911926A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 全油圧式操舵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7167625A JPH0911926A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 全油圧式操舵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0911926A true JPH0911926A (ja) | 1997-01-14 |
Family
ID=15853266
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7167625A Pending JPH0911926A (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 全油圧式操舵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0911926A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2551766A (en) * | 2016-06-30 | 2018-01-03 | Arrival Ltd | Electro-hydraulic power steering system |
KR20180097327A (ko) * | 2017-02-23 | 2018-08-31 | 주식회사 만도 | 조향휠 회전제한장치 |
WO2023153178A1 (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-17 | 日立Astemo株式会社 | 操舵操作入力装置 |
-
1995
- 1995-07-03 JP JP7167625A patent/JPH0911926A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2551766A (en) * | 2016-06-30 | 2018-01-03 | Arrival Ltd | Electro-hydraulic power steering system |
GB2551766B (en) * | 2016-06-30 | 2021-07-21 | Arrival Ltd | Electro-hydraulic power steering system |
KR20180097327A (ko) * | 2017-02-23 | 2018-08-31 | 주식회사 만도 | 조향휠 회전제한장치 |
WO2023153178A1 (ja) * | 2022-02-14 | 2023-08-17 | 日立Astemo株式会社 | 操舵操作入力装置 |
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