JP2023117137A - 電圧変換装置の異常判定装置 - Google Patents

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暢 劉
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Abstract

Figure 2023117137000001
【課題】電圧変換装置のスイッチング素子のスイッチングを継続させてしまう異常の有無を適正に判定する。
【解決手段】本開示の異常判定装置は、少なくとも1つのスイッチング素子および当該スイッチング素子をスイッチング制御する制御回路を含むと共に、スイッチング素子のスイッチングにより入力電圧を変換してリレーを介して接続された負荷に供給する電圧変換装置に適用されるものであり、制御回路にスイッチング停止指令が与えられると共にリレーが開成された状態で、当該制御回路に予め定められた電圧指令値を与えると共に電圧変換装置の出力電圧を取得し、電圧指令値への出力電圧の追従の有無に基づいて電圧変換装置の異常の有無を判定する。
【選択図】図3

Description

本開示は、少なくとも1つのスイッチング素子を含む電圧変換装置の異常判定装置に関する。
従来、フィルタと、整流回路と、絶縁型のDC/DCコンバータと、平滑コンデンサと、出力コンデンサとを含み、交流電圧を整流および平滑化して得た一次側の入力電圧から二次側の出力電圧を生成するAC/DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかるAC/DCコンバータのDC/DCコンバータは、一次側巻線および二次側巻線を有するトランスと、当該トランスの一次側巻線に直列接続されるスイッチング素子のスイッチング制御を行うスイッチング制御回路とを含む。また、スイッチング制御回路は、制御信号に基づく駆動信号をスイッチング素子に供給して当該スイッチング素子をスイッチングさせる駆動信号供給部と、異常判定閾値を超える電流がスイッチング素子に流れている区間にて異常判定信号を出力する異常判定部とを含む。更に、スイッチング制御回路は、スイッチング素子において制御信号に基づくターンオンと異常判定信号に基づくターンオフとが繰り返されたときに、当該スイッチング素子のスイッチングを停止する。これにより、AC/DCコンバータの動作を安易に停止させることなく、スイッチング素子の破損を防止することができる。
特開2020-205660号公報
上記従来のAC/DCコンバータにおいて、DC/DCコンバータ(スイッチング素子)のスイッチングの停止が指示されたにも拘わらず、何らかの異常によりスイッチングが継続されてしまうと、スイッチングの停止中に本来電流を流すべきではない要素に電流が流れてしまい、部品を良好に保護し得なくなるおそれがある。しかしながら、上記従来のAC/DCコンバータでは、DC/DCコンバータのスイッチングが正常に停止しているか否かを判別することができず、DC/DCコンバータのスイッチングを継続させる異常が発生した場合、適切な対応を採って部品保護を図ることができなってしまう。
そこで、本開示は、電圧変換装置のスイッチング素子のスイッチングを継続させてしまう異常の有無を適正に判定することを主目的とする。
本開示の電圧変換装置の異常判定装置は、少なくとも1つのスイッチング素子および前記スイッチング素子をスイッチング制御する制御回路を含むと共に、前記スイッチング素子のスイッチングにより入力電圧を変換してリレーを介して接続された負荷に供給する電圧変換装置の異常判定装置であって、前記制御回路にスイッチング停止指令が与えられると共に前記リレーが開成された状態で、前記制御回路に予め定められた電圧指令値を与えると共に前記電圧変換装置の出力電圧を取得し、前記電圧指令値への前記出力電圧の追従の有無に基づいて前記電圧変換装置の異常の有無を判定するものである。
本開示の電圧変換装置の異常判定装置を含む車両の概略構成図である。 図1の電圧変換装置を含む電力系統を示す系統図である。 本開示の電圧変換装置の異常判定装置により実行される異常判定ルーチンを示すフローチャートである。 図3の異常判定ルーチンが実行される間の出力電圧の時間変化を例示するタイムチャートである。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の電圧変換装置の異常判定装置を含む車両1を示す概略構成図である。同図に示す車両1は、エンジン10と、エンジン10からの動力を駆動輪DWに伝達する動力伝達装置20と、モータジェネレータMGとを含むハイブリッド車両である。更に、車両1は、モータジェネレータMGを駆動するインバータ30と、インバータ30を介してモータジェネレータMGに接続される高電圧バッテリ40と、各種補機に供給される電力を蓄える低電圧バッテリ50と、インバータ30、高電圧バッテリ40および低電圧バッテリ50に接続される電圧変換装置としてのDC/DCコンバータ60と、エンジン10を制御するエンジン電子制御装置(以下、「エンジンECU」という。)70と、動力伝達装置20を制御する変速電子制御装置(以下、「変速ECU」という。)80と、インバータ30(モータジェネレータMG)およびDC/DCコンバータ60を制御するモータ電子制御装置(以下、「MGECU」という。)90とを含む。
エンジン10は、ガソリンや軽油、LPGといった炭化水素系の燃料等と空気との混合気の爆発燃焼により動力を発生する内燃機関であり、図示しない複数の気筒(燃焼室)や、各気筒内に配置されるピストン(図示省略)に連結されたクランクシャフト(出力軸)11、図示しない電子制御式のスロットルバルブ、それぞれ複数の燃料噴射弁および点火プラグ、クランクシャフト11の回転位置(クランク角)を検出するクランク角センサ12等を含む。更に、エンジン10は、クランクシャフト11にクランキングトルクを出力して当該エンジン10を始動させるスタータ15を含む。スタータ15は、クランクシャフト11と一体に回転するリングギヤと噛合可能なピニオンギヤ、当該ピニオンギヤを回転駆動する直流モータ、ピニオンギヤをリングギヤとの噛合位置と退避位置との間で進退移動させるアクチュエータ等を含み、エンジンECU70により制御される。
動力伝達装置20は、エンジン10のクランクシャフト11に連結される発進装置や、当該発進装置に連結された変速機構(自動変速機)、変速ECU80により制御されて発進装置や変速機構に油圧を供給する油圧制御装置等(何れも図示省略)を含む。発進装置は、クランクシャフト11に連結されるフロントカバー、ポンプインペラ、タービンランナおよびステータ等を有するトルクコンバータ(流体伝動装置)や、エンジン10からの振動を減衰するダンパ機構、ダンパ機構を介してフロントカバーと変速機構とを連結可能なクラッチ(ロックアップクラッチ)等を含む。変速機構は、例えば4段~10段変速式の自動変速機構であり、入力軸、出力軸、少なくとも1つの遊星歯車機構、それぞれ複数のクラッチおよびブレーキ(油圧係合要素)等を含む。変速機構は、発進装置(ダンパ機構)から入力軸に伝達された動力を複数段階に変速して出力軸に出力する。変速機構の出力軸に出力された動力は、デファレンシャルギヤDFおよびドライブシャフトDSを介して駆動輪DWに伝達される。なお、変速機構は、例えばベルト式の無段変速機構(CVT)やデュアルクラッチトランスミッション等であってもよい。
モータジェネレータMGは、図示しないステータおよびロータを含む同期発電電動機(三相交流電動機)である。モータジェネレータMGのロータは、伝動機構17を介してエンジン10のクランクシャフト11の動力伝達装置20側とは反対側の端部に連結される。本実施形態において、伝動機構17は、クランクシャフト11に固定されるプーリと、モータジェネレータMGのロータに固定されるプーリと、両プーリに巻き掛けられるベルトとを含む巻掛け伝動機構である。なお、伝動機構17は、ギヤ機構やチェーン機構であってもよい。また、モータジェネレータMGは、直流電動機であってもよく、エンジン10と動力伝達装置20との間に配置されてもよい。
インバータ30は、例えば、6つのトランジスタと、各トランジスタに逆向きに並列接続された6つのダイオードとを含むものであり、MGECU90により制御される。高電圧バッテリ40は、例えば40-50Vの定格出力電圧を有するリチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池等である。低電圧バッテリ50は、例えば12Vの定格出力電圧を有する鉛蓄電池等の二次電池である。図2に示すように、高電圧バッテリ40には、システムメインリレーSMRを介して高圧電力ラインLHが接続されており、インバータ30は、当該高圧電力ラインLHに接続される。また、本実施形態において、システムメインリレーSMRは、MGECU90により開閉制御される半導体リレーである。これにより、システムメインリレーSMRを小型化すると共に、長寿命化することが可能となる。
DC/DCコンバータ60は、図2に示すように、高圧電力ラインLH(システムメインリレーSMR)に接続されると共に、低圧電力ラインLLおよび出力側リレーRoを介して負荷としての低電圧バッテリ50や上述のスタータ15等を含む各種補機に接続される。本実施形態において、出力側リレーRoは、MGECU90により開閉制御される半導体リレーである。また、図示するように、DC/DCコンバータ60は、第1および第2スイッチング素子61,62と、コイル(リアクトル)63と、第1および第2スイッチング素子61,62をスイッチング制御する制御IC(制御回路)64とを含む。
DC/DCコンバータ60の上アームである第1スイッチング素子61は、トランジスタおよび当該トランジスタに逆向きに並列接続されたダイオードを含む。第1スイッチング素子61のトランジスタのドレインは、高圧電力ラインLHに接続される。また、DC/DCコンバータ60の下アームである第2スイッチング素子62は、トランジスタおよび当該トランジスタに逆向きに並列接続されたダイオードを含む。第2スイッチング素子62のトランジスタのドレインは、第1スイッチング素子61のトランジスタのソースに接続され、第2スイッチング素子62のトランジスタのソースは、接地される。更に、コイル63の一端は、第1スイッチング素子61のトランジスタのソースおよび第2スイッチング素子62のトランジスタのドレインに接続され、コイル63の他端は、低圧電力ラインLLに接続される。
また、低圧電力ラインLL(コイル63と出力側リレーRoとの間)には、平滑コンデンサ65と、電圧検出回路66とが接続されている。電圧検出回路66は、低圧電力ラインLLにおける電圧(平滑コンデンサ65の端子間電圧)すなわちDC/DCコンバータ60の出力電圧Voを検知してMGECU90に出力(送信)する。MGECU90は、電圧検出回路66により検出される出力電圧Voを要求値にするための電圧指令値をDC/DCコンバータ60の制御IC64に与える。そして、制御IC64は、MGECU90からの電圧指令値に基づいて第1および第2スイッチング素子61,62をスイッチング制御する。
エンジンECU70は、図示しないCPU,ROM,RAM、入出力装置等を有するマイクロコンピュータを含み、共用および専用通信線を介して変速ECU80やMGECU90と相互に情報をやり取りする。また、エンジンECU70は、車両1のシステム起動を指示するためのスタートスイッチや、シフトレバーのシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ、アクセルペダルの踏み込み量(操作量)を検出するアクセルペダルポジションセンサ、車速センサ、スロットルバルブのスロットル開度を検出するスロットル開度センサ、吸入空気量を検出するエアフローメータ、可変バルブタイミング機構のカムポジションセンサ(何れも図示省略)、上記クランク角センサ12等からの信号を取得する。エンジンECU70は、これらのセンサや変速ECU80、MGECU90等から信号等に基づいてエンジン10やスタータ15等の関連する補機を制御する。
MGECU90は、図示しないCPU,ROM,RAM、入出力装置等を有するマイクロコンピュータを含み、共用および専用通信線を介してエンジンECU70や変速ECU80と相互に情報をやり取りする。また、MGECU90は、モータジェネレータMGのロータの回転位置を検出する図示しない回転位置センサや、モータジェネレータMGに印加される相電流を検出する電流センサ、高圧電力ラインLHの電圧を検出する図示しない電圧検出回路、低圧電力ラインLLの出力電圧Voを検出する電圧検出回路66等からの信号を取得する。MGECU90は、専用通信線等を介してインバータ30の駆動回路やDC/DCコンバータ60の制御IC64と接続されており、エンジンECU70からの指令信号や各種センサからの信号等に基づいてインバータ30およびDC/DCコンバータ60を制御する。なお、エンジンECU70、変速ECU80およびMGECU90の機能は、単一の電子制御装置に集約されてもよく、エンジンECU70および変速ECU80の機能、あるいはエンジンECU70およびMGECU90の機能が単一の電子制御装置に集約されてもよい。
上述のように構成される車両1では、運転者によりスタートスイッチがオンされた時点ではエンジン10が始動されず、エンジンECU70は、運転者の発進要求(例えば図示しないブレーキペダルの踏み込み解除等)に応じてモータジェネレータMGからのクランキングトルクによりエンジン10を始動させるようにMGECU90に指令信号を送信する。エンジンECU70からの指令信号を受信したMGECU90は、モータジェネレータMGがクランクシャフト11にクランキングトルクを出力するようにインバータ30をスイッチング制御する。これにより、伝動機構17を介してモータジェネレータMGからクランクシャフト11にクランキングトルクが出力され、エンジン10がクランキングされて始動させられる。
更に、エンジンECU70は、車両1の走行に際し、運転者により要求されたトルクと、車両1の状態に応じてモータジェネレータMGにより生成または消費される電力とに応じたパワーがエンジン10から出力されるように、各種センサ等からの信号に基づいて、当該エンジン10の吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御等を実行する。この際、MGECU90は、要求される電力をモータジェネレータMGが生成または消費するようにインバータ30およびDC/DCコンバータ60をスイッチング制御する。本実施形態において、車両1の走行中、モータジェネレータMGは、主に、負荷運転されるエンジン10からの動力の一部を用いて電力を生成する発電機として動作すると共に、高電圧バッテリ40からの電力により適宜駆動されて駆動トルク(アシストトルク)をエンジン10のクランクシャフト11に出力する。更に、車両1の制動に際して、モータジェネレータMGは、回生制動トルクをエンジン10のクランクシャフト11に出力する。
また、MGECU90は、車両1がシステム起動されている間、制御IC64との協働により高電圧バッテリ40あるいはモータジェネレータMG(インバータ30)からの電力すなわち入力電圧Viを予め定められた目標電圧V*(例えば、13-14V)まで降圧するようにDC/DCコンバータ60の第1および第2スイッチング素子61,62をスイッチング制御する。これにより、DC/DCコンバータ60により降圧された電力を低圧電力ラインLLおよび出力側リレーRoを介して低電圧バッテリ50や各種補機に供給し、低電圧バッテリ50を充電したり、各種補機を作動させたりすることが可能となる。更に、MGECU90は、システム起動直後およびシステム停止直後の動作チェック時や、システム起動後のシステムメインリレーSMRの閉成時に、当該システムメインリレーSMRに過大な電流が流れないように、スイッチング停止指令(ディスエーブル信号)を制御IC64に与え、DC/DCコンバータ60をスイッチング停止モードへと移行させる。
ここで、MGECU90からスイッチング停止指令が発せられてDC/DCコンバータ60(第1および第2スイッチング素子61,62)のスイッチングの停止が指示されたにも拘わらず、例えばMGECU90と制御IC64との間の信号伝送系統(入力端子や通信線、入出力回路等)の異常等により制御IC64によるスイッチング制御が継続されてしまうこともあり得る。このような場合、スイッチングの停止中に本来電流を流すべきではないシステムメインリレーSMR等に電流が流れたり、低電圧バッテリ50や補機に高電圧が印加されたりして、部品を良好に保護し得なくなるおそれがある。これを踏まえて、車両1では、DC/DCコンバータ60の異常判定装置としてのMGECU90が、システムメインリレーSMRの閉成直後や開成直前の所定のタイミングでスイッチング停止指令を制御IC64に送信した後、当該スイッチング停止指令に応じてDC/DCコンバータ60がスイッチング停止モードに正常に移行しているか否かを判定する。
図3は、DC/DCコンバータ60がスイッチング停止モードに正常に移行しているか否かを判定するためにMGECU90により実行される異常判定ルーチンを示すフローチャートである。また、図4は、図3の異常判定ルーチンが実行される間のDC/DCコンバータ60の出力電圧Voの時間変化を例示するタイムチャートである。MGECU90は、スイッチング停止指令を制御IC64に送信すると(図4における時刻t1)、出力側リレーRoを開成してDC/DCコンバータ60と低電圧バッテリ50といった負荷との接続を遮断する(ステップS100、図4における時刻t2)。更に、MGECU90は、DC/DCコンバータ60の制御IC64に第1電圧指令値V1を示す信号を送信する(ステップS110、図4における時刻t3)。第1電圧指令値V1は、上述の目標電圧V*(例えば13-14V)よりも低い値(例えば、12V)である。
続いて、MGECU90は、電圧検出回路66により検出されたDC/DCコンバータ60の出力電圧Voを取得し(ステップS120)、当該出力電圧Voが予め定められた第1電圧閾値Vref1未満であるか否かを判定する(ステップS130)。ステップS130にて用いられる第1電圧閾値Vref1は、第1電圧指令値V1よりも若干高い値(例えば、12.5V)に定められる。MGECU90は、出力電圧Voが第1電圧閾値Vref1以上であると判定した場合(ステップS130:NO)、制御IC64に第1電圧指令値V1を示す信号を送信してから所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS135)、第1電圧指令値V1を示す信号の送信から当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS135:NO)、ステップS120およびステップS130の処理を再度実行する。
また、出力電圧Voが第1電圧閾値Vref1未満であると判定した場合(ステップS130:YES)、MGECU90は、カウンタC1をインクリメントした上で(ステップS140)、当該カウンタC1が予め定められた閾値Cref1(2以上の整数)以上であるか否かを判定する(ステップS150)。カウンタC1が閾値Cref1未満であると判定した場合(ステップS150:NO)、MGECU90は、第1電圧指令値V1を示す信号の送信から上記所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS135)、第1電圧指令値V1を示す信号の送信から当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS135:NO)、ステップS120以降の処理を再度実行する。
ステップS130またはS150にて否定判断がなされた後、第1電圧指令値V1を示す信号の送信から上記所定時間が経過したと判定された場合(ステップS135:YES)、スイッチング停止指令が発せられた後に第1電圧指令値V1を示す信号が送信されてから所定時間が経過しても、DC/DCコンバータ60の出力電圧Voが第1電圧指令値V1まで低下していないことになる。この場合、MGECU90は、出力側リレーRoのオン故障や電圧検出回路66の異常といったDC/DCコンバータ60を含む電力系統に異常が発生しているとみなし、DC/DCコンバータ60(スイッチング)に異常が発生していることを示す異常フラグをオンする(ステップS210)。更に、MGECU90は、車両1の図示しないインストルメントパネル等に設けられた所定の警告灯を点灯させ(ステップS220)、図3のルーチンを終了させる。
一方、カウンタC1が閾値Cref1以上であると判定した場合(ステップS150:YES)、MGECU90は、第1電圧指令値V1を示す信号の送信から所定時間が経過するまで(経過する前)に出力電圧Voが第1電圧指令値V1付近まで低下したとみなし、DC/DCコンバータ60の制御IC64に第2電圧指令値V2を示す信号を送信する(ステップS110、図4における時刻t4)。第2電圧指令値V2は、高電圧バッテリ40等からの入力電圧Viよりも低く、かつ目標電圧V*よりも高い値(例えば、15V)である。ステップS160の処理の後、MGECU90は、電圧検出回路66により検出されたDC/DCコンバータ60の出力電圧Voを取得し(ステップS170)、当該出力電圧Voが予め定められた第2電圧閾値Vref2を上回っているか否かを判定する(ステップS180)。ステップS180にて用いられる第2電圧閾値Vref2は、目標電圧V*よりも高く、かつ第2電圧指令値V2よりも若干低い値(例えば、14.5V)に定められる。
MGECU90は、出力電圧Voが第2電圧閾値Vref2以下であると判定した場合(ステップS180:NO)、制御IC64に第2電圧指令値V2を示す信号を送信してから所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS185)、第2電圧指令値V2を示す信号の送信から当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS185:NO)、ステップS170およびステップS180の処理を再度実行する。また、出力電圧Voが第2電圧閾値Vref2を上回っていると判定した場合(ステップS180:YES)、MGECU90は、カウンタC2をインクリメントした上で(ステップS190)、当該カウンタC2が予め定められた閾値Cref2(2以上の整数)以上であるか否かを判定する(ステップS200)。カウンタC2が閾値Cref2未満であると判定した場合(ステップS200:NO)、MGECU90は、第2電圧指令値V2を示す信号の送信から上記所定時間が経過したか否かを判定し(ステップS185)、第2電圧指令値V2を示す信号の送信から当該所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS185:NO)、ステップS170以降の処理を再度実行する。
ステップS180またはS200にて否定判断がなされた後、第2電圧指令値V2を示す信号の送信から上記所定時間が経過したと判定された場合(ステップS185:YES)、第2電圧指令値V2を示す信号の送信(図4における時刻t4)から所定時間が経過しても、DC/DCコンバータ60の出力電圧Voがスイッチング停止指令に応じて低下し、第2電圧指令値V2付近まで高まっていない(追従していない)ことになる(図4における実線参照)。この場合、MGECU90は、第1および第2スイッチング素子61,62のスイッチングが正常に停止されてDC/DCコンバータ60がスイッチング停止モードに移行しているとみなして上記異常フラグをオフ(オフに維持)し(ステップS230)、図3のルーチンを終了させる。
これに対して、カウンタC2が閾値Cref2以上であると判定された場合(ステップS150:YES)、第2電圧指令値V2を示す信号の送信(図4における時刻t4)から所定時間が経過するまで(経過する前)に第1および第2スイッチング素子61,62のスイッチングが継続され、出力電圧Voが第2電圧指令値V2に追従して高まっていることになる(図4における破線参照)。この場合、MGECU90は、スイッチング停止指令が発せられたにも拘わらず、制御IC64等の異常によりスイッチング制御が継続されているとみなし、上記異常フラグをオンすると共に(ステップS210)、上記警告灯を点灯させ(ステップS220)、図3のルーチンを終了させる。本実施形態において、図3のステップS210にて異常フラグがオンされると、次にスタートスイッチがオンされた際にシステムメインリレーSMRを先に閉成させてから出力側リレーRoを閉成させるといったようなフェールセーフ処理が実行される。これにより、システムメインリレーSMRの閉成が完了するまでに、スイッチング制御が実行されたとしても、当該システムメインリレーSM等に要素に電流が流れてしまうのを良好に抑制することができる。
上述のように、DC/DCコンバータ60の異常判定装置としてのMGECU90は、当該DC/DCコンバータ60の制御IC64にスイッチング停止指令を与えると共にDC/DCコンバータ60と負荷としての低電圧バッテリ50等との間の出力側リレーRoが開成させた状態で、制御IC64に予め定められた第1および第2電圧指令値V1,V2を示す信号を与えると共にDC/DCコンバータ60の出力電圧Voを取得する(図3のステップS100-S200)。より詳細には、MGECU90は、制御IC64にスイッチング停止指令を与えると共に出力側リレーRoを開成させた状態で、DC/DCコンバータ60の目標電圧V*よりも低い第1電圧指令値V1を制御IC64に与え、出力電圧Voが第1電圧指令値V1に近づいていく場合、DC/DCコンバータ60の入力電圧Viよりも低く、かつ目標電圧V*よりも高い第2電圧指令値V2を制御IC64に与える。かかる処理の実行により制御IC64にスイッチング停止指令が与えられたにも拘わらず別途与えられた第2電圧指令値V2に出力電圧Voが追従した場合(図3のステップS200:YES)、DC/DCコンバータ60の第1および第2スイッチング素子61,62のスイッチングを継続させてしまう異常が発生していることになる。従って、第2電圧指令値V2への出力電圧Voの追従の有無を確認することで、DC/DCコンバータ60の第1および第2スイッチング素子61,62のスイッチングを継続させてしまう異常の有無を極めて適正に判定することが可能となる。
更に、異常判定装置としてのMGECU90は、出力電圧Voが第1電圧指令値V1に近づいていかない場合(図3のステップS135:YES)、DC/DCコンバータ60を含む電力系統(図2参照)に異常が発生していると判定する(ステップS210,S220)。これにより、ステップS210およびS220の処理の後に適宜フェールセーフ処理を行うことで、DC/DCコンバータ60の作動に伴うトラブルの発生を良好に抑制することが可能となる。
また、上記実施形態において、DC/DCコンバータ60は、半導体リレーであるシステムメインリレーSMR(入力側リレー)を介して車両1に搭載される高電圧バッテリ40等に接続されると共に、出力側リレーRoを介して車両1の低電圧バッテリ50および各種補機に並列に接続される。かかる電力系統に対して上述のような異常判定ルーチンを適用することで、DC/DCコンバータ60の第1および第2スイッチング素子61,62のスイッチングを継続させてしまう異常が発生しても、システムメインリレーSMRを良好に保護することが可能となる。
なお、上記異常判定ルーチンは、高電圧バッテリ40等からの電圧である入力電圧Viを目標電圧V*になるように降圧して出力電圧Voを低電圧バッテリ50および補機に供給するDC/DCコンバータ60に適用されるが、これに限られるものではない。すなわち、上記異常判定ルーチンは、出力電圧が目標電圧になるように入力電圧を昇圧する昇圧コンバータを含む電力系統に適用されてもよい。更に、上記異常判定ルーチンが適用される電圧変換装置は、DC/DCコンバータ60における第2スイッチング素子62の代わりにダイオードを含む非同期整流型のDC/DCコンバータであってもよい。また、システムメインリレーSMRおよび出力側リレーRoの少なくとも何れか一方は、有接点リレー(メカニカルリレー)であってもよい。
以上説明したように、本開示の異常判定装置は、電圧変換装置の制御回路にスイッチング停止指令が与えられると共に当該電圧変換装置と負荷との間のリレーが開成された状態で、制御回路に予め定められた電圧指令値を与えると共に電圧変換装置の出力電圧を取得する。かかる処理の実行により制御回路にスイッチング停止指令が与えられたにも拘わらず別途与えられた電圧指令値に出力電圧が追従した場合、電圧変換装置のスイッチング素子のスイッチングを継続させてしまう異常が発生していることになる。従って、電圧指令値への出力電圧の追従の有無を確認することで、電圧変換装置のスイッチング素子のスイッチングを継続させてしまう異常の有無を適正に判定することが可能となる。
また、前記電圧変換装置は、前記出力電圧が予め定められた目標電圧になるように前記入力電圧を降圧するものであってもよく、前記異常判定装置は、前記制御回路に前記スイッチング停止指令が与えられると共に前記リレーが開成された状態で、前記目標電圧よりも低い第1電圧指令値を前記制御回路に与え、前記出力電圧が前記第1電圧指令値に近づいていく場合、前記入力電圧よりも低く、かつ前記目標電圧よりも高い第2電圧指令値を前記制御回路に与え、前記出力電圧が前記第2電圧指令値に追従した場合、前記電圧変換装置に異常が発生していると判定するものであってもよい。これにより、スイッチング停止指令に応じてスイッチング素子のスイッチングが停止されているか否かを極めて適正に判定することが可能となる。
更に、前記異常判定装置は、前記出力電圧が前記第1電圧指令値に近づいていかない場合、前記電圧変換装置を含む電力系統に異常が発生していると判定するものであってもよい。
また、前記電圧変換装置は、入力側リレーを介して車両に搭載される高電圧バッテリに接続されると共に、出力側リレーを介して前記車両の低電圧バッテリおよび補機の少なくとも何れか1つに接続され、前記高電圧バッテリからの電圧である前記入力電圧を降圧して前記低電圧バッテリおよび前記補機の少なくとも何れか1つに供給するものであってもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、電圧変換装置の製造産業等において利用可能である。
1 車両、10 エンジン、15 スタータ、20 動力伝達装置、30 インバータ、40 高電圧バッテリ、50 低電圧バッテリ、60 DC/DCコンバータ、61 第1スイッチング素子、62 第2スイッチング素子、63 コイル、64 制御IC(制御回路)、65 平滑コンデンサ、66 電圧検出回路、70 エンジン電子制御装置(エンジンECU)、90 モータ電子制御装置(MGECU)、MG モータジェネレータ、Ro 出力側リレー、SMR システムメインリレー(入力側リレー)。

Claims (1)

  1. 少なくとも1つのスイッチング素子および前記スイッチング素子をスイッチング制御する制御回路を含むと共に、前記スイッチング素子のスイッチングにより入力電圧を変換してリレーを介して接続された負荷に供給する電圧変換装置の異常判定装置であって、
    前記制御回路にスイッチング停止指令が与えられると共に前記リレーが開成された状態で、前記制御回路に予め定められた電圧指令値を与えると共に前記電圧変換装置の出力電圧を取得し、前記電圧指令値への前記出力電圧の追従の有無に基づいて前記電圧変換装置の異常の有無を判定する電圧変換装置の異常判定装置。
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