JP2023116998A - プレスフィット端子 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023116998000001
【課題】接触荷重を確保しつつ基板へのダメージを抑制することが可能なプレスフィット端子を提供する。
【解決手段】プレスフィット端子10は、軸方向と直交する方向に弾性変形可能なプレスフィット部12を備える。プレスフィット部12は、軸方向と直交する方向に沿った第1断面21における外周の一部に、第1断面21における外周の他の部位よりも軸心Cから離れて位置する第1部位17を有する。プレスフィット部12は、第1断面21よりも先端部24寄りの、軸方向と直交する方向に沿った第2断面22における外周の一部に、第2断面22における外周の他の部位よりも軸心Cから離れて位置する第2部位23を有する。第1部位17および第2部位23は、プレスフィット部12を軸方向から見た場合に、周方向の異なる位置にずれて配置される。
【選択図】図3

Description

本開示は、プレスフィット端子に関する。
特許文献1は、軸方向に延びるプレスフィット部(先端部、導入部、圧入保持部および本体部)を備えたプレスフィット端子を開示している。プレスフィット部は、軸方向と直交する方向に弾性変形可能であって、基板のスルーホールに圧入される。この種のプレスフィット端子は、特許文献2および特許文献3にも開示されている。
国際公開第2008/038331号 特開2004-127610号公報 特開2016-201329号公報
ところで、プレスフィット部は、基板のスルーホールの内周面に所定の接触荷重で接触することが求められる。ここで、接触荷重を高く設定すると、基板に対するプレスフィット端子の挿入力が上昇してしまう。特に、スルーホールに銀めっきが施されていたり、プレスフィット部に潤滑油が塗布されていない等の条件下において、プレスフィット端子の挿入力が許容レベルを超えて上昇することがある。プレスフィット端子の挿入力が上昇すると、基板へのダメージが大きくなるという問題がある。
そこで、本開示は、接触荷重を確保しつつ基板へのダメージを抑制することが可能なプレスフィット端子を提供することを目的とする。
本開示のプレスフィット端子は、軸方向の先端に位置する先細り状の先端部と、前記先端部よりも前記軸方向の後方に位置し、前記軸方向と直交する方向に弾性変形可能なプレスフィット部と、を備え、前記プレスフィット部は、前記軸方向と直交する方向に沿った第1断面における外周の一部に、前記第1断面における外周の他の部位よりも前記プレスフィット部の軸心から離れて位置する第1部位を有し、前記第1断面よりも前記先端部寄りの、前記軸方向と直交する方向に沿った第2断面における外周の一部に、前記第2断面における外周の他の部位よりも前記プレスフィット部の軸心から離れて位置する第2部位を有し、前記第1部位および前記第2部位は、前記プレスフィット部を前記軸方向から見た場合に、周方向の異なる位置にずれて配置されている。
本開示によれば、接触荷重を確保しつつ基板へのダメージを抑制することが可能なプレスフィット端子を提供することができる。
図1は、本開示の実施形態1に係るプレスフィット端子の底面図である。 図2は、プレスフィット部が基板のスルーホールに挿入され、プレスフィット部の下部を切断した底面図である。 図3は、図2のA-A線断面図である。 図4は、図3のB-B線断面図である。 図5は、図3のC-C線断面図である。 図6は、プレスフィット端子の挿入ストロークと挿入力との関係を示すグラフである。 図7は、本開示の実施形態2に係るプレスフィット端子の正面図である。 図8は、図7のD-D線断面図である。 図9は、図7のE-E線断面図である。 図10は、本開示の実施形態3に係るプレスフィット端子の正面図である。 図11は、図10のF-F線断面図である。 図12は、図10のG-G線断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のプレスフィット端子は、
(1)軸方向の先端に位置する先細り状の先端部と、前記先端部よりも前記軸方向の後方に位置し、前記軸方向と直交する方向に弾性変形可能なプレスフィット部と、を備え、前記プレスフィット部は、前記軸方向と直交する方向に沿った第1断面における外周の一部に、前記第1断面における外周の他の部位よりも前記プレスフィット部の軸心から離れて位置する第1部位を有し、前記第1断面よりも前記先端部寄りの、前記軸方向と直交する方向に沿った第2断面における外周の一部に、前記第2断面における外周の他の部位よりも前記プレスフィット部の軸心から離れて位置する第2部位を有し、前記第1部位および前記第2部位は、前記プレスフィット部を前記軸方向から見た場合に、周方向の異なる位置にずれて配置されている。
プレスフィット部が基板のスルーホールに挿入される場合に、挿入初期の段階では、第2部位がスルーホールの内周面(導電部)に接触し、第2断面の外周の他の部位がスルーホールの内周面に接触せず、または第2部位よりも低い接触圧で接触することができる。この段階では、第2部位と基板との接触に起因する凝着等の作用により、プレスフィット端子の挿入力が徐々に上昇する。
挿入終盤の段階では、第1部位がスルーホールの内周面に接触し、第1断面の外周の他の部位がスルーホールの内周面に接触せず、または第1部位よりも低い接触圧で接触することができる。基板に対する第2部位の挿入力は低下しており、スルーホールの内周には第1断面の外周の他の部位が非接触または低接触の状態で配置される。さらに、第1部位は、スルーホールの内周面に接触し始める。ここで、プレスフィット端子の挿入力をいったん下げることができる。
さらにプレスフィット部の挿入が進んだ段階では、第1部位がスルーホールの内周面に継続して接触し、第1部位と基板との接触に起因する凝着等の作用により、プレスフィット端子の挿入力が上昇するものの、許容レベルに達する前に、プレスフィット端子の挿入作業を終えることができる。
したがって、本構成のプレスフィット端子は、基板へのダメージを抑制した状態で、基板に対する接触荷重を確保することができる。
(2)前記第1部位は、前記第1断面における外周に、前記周方向に間隔を置いて複数配置され、前記第2部位は、前記第2断面における外周に、前記周方向に間隔を置いて複数配置されているのが好ましい。
上記構成によれば、各第1部位および各第2部位がそれぞれ基板のスルーホールの内周面に周方向に間隔を置いて接触することができ、接触荷重を各第1部位および各第2部位に分散させることができる。
(3)前記第1部位は、前記第1断面における外周の複数の角部のうち、曲面状をなす2つの第1角部に形成され、前記第2部位は、前記第2断面における外周の複数の角部のうち、曲面状をなす2つの第2角部に形成されていると良い。
上記構成によれば、曲面状をなす各第1角部および各第2角部がそれぞれ基板のスルーホールの内周面に周方向に間隔を置いて接触することができ、接触荷重を安定して確保することができる。
(4)2つの前記第1角部は、前記第1断面における外周の4つの角部のうち、対角位置に配置され、2つの前記第2角部は、前記第2断面における外周の4つの角部のうち、対角位置に配置されていると良い。
上記構成によれば、対角位置に配置された各第1角部および各第2角部がそれぞれ基板のスルーホールの内周面に周方向に間隔を置いて接触することができ、プレスフィット部を基板のスルーホールに軸心周りにバランス良く配置させることができる。
(5)2つの前記第1角部は、前記第1断面における外周の他の2つの角部よりも小さい曲率半径を有し、2つの前記第2角部は、前記第2断面における外周の他の2つの角部よりも小さい曲率半径を有していると良い。
上記構成によれば、各第1角部の第1部位および各第2角部の第2部位を、曲率半径を製造時に調整することで、精度良く形成することができる。
(6)前記プレスフィット部の外周は、前記軸方向において、前記第1部位と前記第2部位との間に、前記軸方向に形状を変化させる徐変部を有していると良い。
上記構成によれば、第2部位が基板に接触する段階から第1部位が基板に接触する段階へと、徐変部を介して円滑に移行することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
本実施形態1に係るプレスフィット端子10は、図示しないが、車両に搭載されるコネクタの一部を構成している。コネクタは、プレスフィット端子10を装着する合成樹脂製のハウジングを備えている。プレスフィット端子10は、基板90に対するコネクタの実装に伴い、プリント回路基板等の基板90のスルーホール91に挿入される。図3に示すように、スルーホール91の内周面は、基板90の孔92の内周面を被覆する銅メッキ等の導電材からなる導電部93で構成されている。
プレスフィット端子10は、導電性の金属板をプレス加工等して形成されている。プレスフィット端子10は、細長いタブ状をなし、軸方向(図3の上下方向)に延びる基板接続部11を備えている。
基板接続部11は、下端に向けて先細りとなる先端部24を有している。プレスフィット端子10は、基板90のスルーホール91に対して先端部24から挿入される。基板接続部11は、先端部24よりも上方(スルーホール91に対する挿入方向の後方、軸方向の後方)に、プレスフィット部12を有している。本実施形態1のプレスフィット部12は、いわゆるニードルアイ形状をなし、左右に膨出する一対の梁部13と、各梁部13間において軸心Cを貫通する縦長のスリット14を有している。
プレスフィット部12を軸方向と直交する方向に切断した断面(横断面)は、図2に示すように、軸心Cを中心として点対称な形状をなし、且つ軸心Cを通る前後方向に沿った対称面Lに対して左右非対称な形状をなしている。なお、図2は、プレスフィット部12の下部を軸方向と直交する方向に切断した断面であって、以下、第2断面22と称する。図5は、プレスフィット部12の上部を軸方向と直交する方向に切断した断面であって、以下、第1断面21と称する。第2断面22は、第1断面21よりも先端部24寄りに配置されている。
プレスフィット部12は、図5に示すように、第1断面21の外周に、4つの角部15,16を有している。本実施形態1の場合、各角部15,16は、各梁部13におけるスリット14側とは反対側の外周角部に構成されている。各角部15,16は、曲面状、詳細には円弧状をなしている。
各角部15,16のうち、2つの角部(以下、第1角部15と称する)は、他の2つの角部(以下、第3角部16と称する)よりも小さい曲率半径で形成されている。各第1角部15は、第1断面21の外周における一の対角位置に配置されている。各第3角部16は、第1断面21の外周における他の対角位置に配置されている。
各第1角部15は、頂部に、第1部位17を有している。各第1角部15の第1部位17は、各第3角部16の頂部よりも軸心Cから離れた位置に配置されている。各第1角部15の第1部位17は、互いに軸心Cからの離間距離を等しくしており、第1断面21の外周において、軸心Cから最も離れた位置に配置されている。図3に示すように、第1角部15は、軸方向において、プレスフィット部12の上下中央部側からプレスフィット部12よりも上方の位置まで軸方向に延びるように形成されている。
プレスフィット部12は、図2に示すように、第1断面21と同様、第2断面22の外周に4つの角部18,19を有している。第2断面22の外周における対角位置の2つの角部(以下、第2角部18と称する)は、他の2つの角部(以下、第4角部19と称する)よりも小さい曲率半径で形成されている。各第2角部18は、第2断面22の外周において軸心Cから最も離れた頂部に、第2部位23を有している。図3に示すように、第2角部18は、軸方向において、プレスフィット部12の上下中央部側から先端部24に至るまで軸方向に延びるように形成されている。
各第4角部19は、各第1角部15の下方に配置されている(図1および図2を参照)。各第2角部18は、各第3角部16の下方に配置されている。図1に示すように、プレスフィット端子10を軸方向から見た場合に、各第2角部18の第2部位23と各第1角部15の第1部位17とは、互いに重ならないように、周方向の異なる位置にずれて配置されている。
プレスフィット部12の外周は、図3に示すように、第1角部15と第2角部18との間である上下中間部に、軸方向に形状を漸次変化させる徐変部25を有している。徐変部25は、第1断面21の外周形状と第2断面22の外周形状とを連続してつなぐ曲面状をなしている。本実施形態1の場合、徐変部25は、第1部位17と第4角部19とを軸方向に対して傾斜してつなぎ、さらに第2部位23と第3角部16とを軸方向に傾斜してつなぐ形状になっている。徐変部25は、プレスフィット部12の上下中間部を軸方向と直交する方向に切断した断面(以下、第3断面28と称する)の外周における4つの角部に構成されている。徐変部25を構成する4つの角部は、軸方向に曲率半径を変化させ、図4に示すように、上下中間部における第3断面28で同一の曲率半径になり得る。
次に、プレスフィット端子10の作用を説明する。
プレスフィット端子10は、先端部24を下向きにして、基板90のスルーホール91に上方から挿入される。プレスフィット部12が基板90のスルーホール91に挿入される挿入初期の段階では、各梁部13の外周角部がスルーホール91の内周面に接触して径方向内側に大きく変形する。これにより、図6に示すように、挿入力が上昇して最初の挿入力ピークP1を示す。その後、各梁部13がスルーホール91の内周面に沿って変形し、各梁部13の形状変化が小さくなることで、挿入力が漸次低下する。
また、挿入初期の段階では、図2に示すように、各第2角部18の第2部位23がスルーホール91の内周面における径方向両端部(以下、先行摺動部位94と称する)に接触する。各第4角部19は、スルーホール91の内周面における先行摺動部位94から周方向にずれた部位(以下、後行摺動部位95)に対向するものの、後行摺動部位95に軽く接触するか、または図2に示すように、スルーホール91の内周面に接触しない。そして、各第2角部18の第2部位23と先行摺動部位94との接触に起因する凝着等の作用により、図6に示すように、挿入力が再び上昇して二回目の挿入力ピークP2を示す。なお、図6は、挿入力ピークP2が挿入力ピークP1より小さくなっているが、プレスフィット端子10の形状や諸条件によっては挿入力ピークP2が挿入力ピークP1よりも大きくなることもある。本実施形態1においては、後述するように、挿入力ピークP2がそのまま上昇して許容レベルPLに達することがないようにしている。
プレスフィット端子10の挿入が進み、挿入の終盤に入ると、各第2角部18の第2部位23が先行摺動部位94に強く接触することが無くなり、挿入力が漸次低下する。ここで、徐変部25は、スルーホール91に入り込むものの、スルーホール91の内周面に軽く接触するか、または図4に示すように、スルーホール91の内周面に接触しない。
その後、図5に示すように、各第1角部15および各第3角部16がスルーホール91に入り込む段階に移行する。各第3角部16は、先行摺動部位94に対向するものの、先行摺動部位94に軽く接触するか、または図5に示すように、スルーホール91の内周面に接触しない。各第1角部15の第1部位17は、後行摺動部位95に接触するものの、各梁部13が径方向内側に変形した状態になっているので、後行摺動部位95に強く接触することが無い。また、第2部位23に接触していなかった後行摺動部位95は大きく摩耗していない。よって、各第1角部15の第1部位17が後行摺動部位95と接触する初期の段階では、挿入力が上昇するに至らない。
さらにプレスフィット端子10の挿入が進むと、各第1角部15の第1部位17と後行摺動部位95との接触に起因する凝着等の作用により、図6に示すように、挿入力が徐々に上昇する。しかし、各第1角部15の第1部位17が後行摺動部位95に接触する期間は短く、挿入力が許容レベルPLに達する前に、プレスフィット端子10の挿入作業が完了する。プレスフィット端子10の挿入が完了した状態では、図3に示すように、第2角部18の第2部位23が基板90の裏面側においてスルーホール91の内周面に接触し、第1角部15の第1部位17が基板90の表面側においてスルーホール91の内周面に接触する。こうしてプレスフィット端子10は、基板90に対する接触荷重を確保することができる。
本実施形態1の場合、スルーホール91の内周面において、各第2角部18の第2部位23が接触する先行摺動部位94と、各第1角部15の第1部位17が接触する後行摺動部位95とが、軸方向から見て周方向の異なる位置にずれて配置されている。このため、プレスフィット端子10が基板90に接続された状態で、基板90に大きなダメージを与えることもない。
また、本実施形態1の場合、各第2角部18の第2部位23が第2断面22における外周に周方向に間隔を置いて対をなして配置され、各第1角部15の第1部位17が第1断面21における外周に周方向に間隔を置いて対をなして配置されている。このため、基板90に対する接触荷重が各第2角部18の第2部位23および各第1角部15の第1部位17に分散され、基板90のダメージをより軽減することができる。
また、各第2角部18の第2部位23が第2断面22の外周の対角位置に配置され、各第1角部15の第1部位17が第1断面21の外周の対角位置に配置されているので、プレスフィット部12が基板90のスルーホール91に軸心C周りにバランス良く配置される。
また、各第2角部18が各第4角部19よりも小さい曲率半径を有しており、曲率半径を調整することによって、各第2角部18の第2部位23を精度良く形成することができる。同様に、各第1角部15が各第3角部16よりも小さい曲率半径を有しており、曲率半径を調整することによって、各第1角部15の第1部位17を精度良く形成することができる。さらに、各第1角部15および各第2角部18は、いずれもプレスフィット部12において軸方向に延びるように形成され、プレスフィット端子10の加工性に優れる。
さらに、第1部位17と第2部位23との間に徐変部25が形成され、第2部位23が基板90に接触する段階から第1部位17が基板90に接触する段階へと、徐変部25を介して円滑に移行することができるので、基板90のスルーホール91への挿入の作業性に優れる。
<実施形態2>
本開示の実施形態2に係るプレスフィット端子10Aを、図7~図9に示す。プレスフィット端子10Aは、上記実施形態1とは異なる形状のプレスフィット部12Aを備えている。その他は、上記実施形態1と同様であり、重複する説明を省略する。
プレスフィット部12Aは、左右の各梁部13Aの形状を異にしている。図9に示すように、プレスフィット部12Aの第1断面21(プレスフィット部12Aの上部の横断面)は、軸心Cを通る前後方向に沿った対称面Lに対して左右非対称で、且つ非点対称な形状を呈している。同様に、図8に示すように、プレスフィット部12Aの第2断面22(プレスフィット部12Aの下部の横断面)は、軸心Cを通る前後方向に沿った対称面Lに対して左右非対称で、且つ非点対称な形状を呈している。
第1断面21における図9の右側の梁部13Aは、外周に、全体が円弧状をなす第1曲面部34を有している。第1曲面部34の右端の頂部は、第1断面21の外周において軸心Cから最も離れた第1部位17Aとして構成されている。
第1断面21における図9の右側の梁部13Aは、外周に、曲面状に張り出す前後一対の第6角部35を有している。各第6角部35は、同一の曲率半径を有している。各第6角部35の頂部は、第1断面21の外周において軸心Cから最も離れた第1部位17Aとして構成されている。
第2断面22における図8の左側の梁部13Aは、外周に、全体が円弧状をなす第2曲面部32を有している。第2曲面部32の左端の頂部は、第2断面22の外周において軸心Cから最も離れた第2部位23Aとして構成されている。
第2断面22における図8の右側の梁部13Aは、外周に、曲面状に張り出す前後一対の第5角部33を有している。各第5角部33は、同一の曲率半径を有している。各第5角部33の頂部は、第2断面22の外周において軸心Cから最も離れた第2部位23Aとして構成されている。
プレスフィット端子10Aを軸方向から見た場合に、各第2部位23Aと各第1部位17Aとは、互いに重ならないように、周方向の異なる位置にずれて配置されている。
詳細は図示しないが、プレスフィット部12Aの外周は、第1部位17Aと第2部位23Aとの間に、第1断面21の外周形状と第2断面22の外周形状とを連続してつなぐ徐変部25A(図7を参照)を有している。
プレスフィット端子10Aが基板90に挿入される挿入初期の段階において、図8に示すように、各第5角部33の第2部位23Aおよび第2曲面部32の第2部位23Aがスルーホール91の内周面における周方向に間隔を置いた3ヵ所にそれぞれ接触する。
挿入終盤の段階において、図9に示すように、各第6角部35の第1部位17Aおよび第1曲面部34の第1部位17Aがスルーホール91の内周面における周方向に間隔を置いた3ヵ所にそれぞれ接触する。
スルーホール91の内周面において、各第2部位23Aが接触する3ヵ所と、各第1部位17Aが接触する3ヵ所とは、軸方向から見て周方向の異なる位置にずれて配置されている。よって、本実施形態2は、実施形態1と同様、基板90に対するプレスフィット端子10Aの接触荷重を確保することができ、さらに基板90のダメージを抑制することができる。
<実施形態3>
本開示の実施形態3に係るプレスフィット端子10Bを、図10~図12に示す。プレスフィット端子10Bは、上記実施形態1および実施形態2とは異なる形状のプレスフィット部12Bを備えている。その他は、上記実施形態1および実施形態2と同様であり、重複する説明を省略する。
プレスフィット部12Bは、左右の各梁部13Bの形状を異にしている。図12に示すように、プレスフィット部12Bの第1断面21(プレスフィット部12Bの上部の横断面)は、軸心Cを通る前後方向に沿った対称面Lに対して左右非対称で、且つ非点対称な形状を呈している。同様に、図11に示すように、プレスフィット部12Bの第2断面22(プレスフィット部12Bの下部の横断面)は、軸心Cを通る前後方向に沿った対称面Lに対して左右非対称で、且つ非点対称な形状を呈している。
第1断面21における図12の右側の梁部13Bは、左側の梁部13Bよりも前後寸法(図12の上下方向の寸法)が大きく、外周に、曲面状に張り出す前後一対の第9角部38を有している。各第9角部38の頂部は、第1断面21において軸心Cから最も離れた第1部位17Bとして構成されている。
第1断面21における図12の左側の梁部13Bは、左側の梁部13Bよりも左右寸法が大きく、外周に、曲面状に張り出す前後一対の第10角部39を有している。各第10角部39の頂部は、第1断面21において軸心Cから最も離れた第1部位17Bとして構成されている。第9角部38および第10角部39は、同一の曲率半径を有している。
第2断面22における図11の右側の梁部13Bは、左側の梁部13Bよりも左右寸法が大きく、外周に、曲面状に張り出す前後一対の第7角部36を有している。各第7角部36の頂部は、第2断面22において軸心Cから最も離れた第2部位23Bとして構成されている。
第2断面22における図11の左側の梁部13Bは、右側の梁部13Bよりも前後寸法(図11の上下方向の寸法)が大きく、外周に、曲面状に張り出す前後一対の第8角部37を有している。各第8角部37の頂部は、第2断面22において軸心Cから最も離れた第2部位23Bとして構成されている。第7角部36および第8角部37は、同一の曲率半径を有している。
プレスフィット端子10Bを軸方向から見た場合に、各第2部位23Bと各第1部位17Bとは、互いに重ならないように、周方向の異なる位置にずれて配置されている。
詳細は図示しないが、プレスフィット部12Bの外周は、第1部位17Bと第2部位23Bとの間に、第1断面21の外周形状と第2断面22の外周形状とを連続してつなぐ徐変部25B(図10を参照)を有している。
プレスフィット端子10Bが基板90に挿入される挿入初期の段階において、各第7角部36の第2部位23Bおよび各第8角部37の第2部位23Bがスルーホール91の内周面における周方向に間隔を置いた4ヵ所にそれぞれ接触する。
挿入終盤の段階において、各第9角部38の第1部位17Bおよび各第10角部39の第1部位17Bがスルーホール91の内周面における周方向に間隔を置いた4ヵ所にそれぞれ接触する。
スルーホール91の内周面において、各第2部位23Bが接触する4ヵ所と、各第1部位17Bが接触する4ヵ所とは、軸方向から見て周方向の異なる位置にずれて配置されている。よって、本実施形態3は、実施形態1および実施形態2と同様、基板90に対するプレスフィット端子10Bの接触荷重を確保することができ、さらに基板90のダメージを抑制することができる。
[本開示の他の実施形態]
今回開示された実施形態1~3はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えるべきである。
上記実施形態1~3の場合、プレスフィット端子は、スリットの左右両側に一対の梁部を有するニードルアイ形状のプレスフィット部を備えていた。しかし、他の実施形態として、プレスフィット端子は、軸方向と直交する方向に弾性変形可能なプレスフィット部を備えていれば良く、ニードルアイ形状のプレスフィット部に限らず、C字状、M字状、N字状およびZ字状の断面形状をなすプレスフィット部を備えるものであっても良い。
上記実施形態1~3の場合、第1部位および第2部位は、プレスフィット部において軸方向に延びるように形成されていた。しかし、他の実施形態として、第1部位および第2部位は、プレスフィット部の外周において軸方向と交差する方向に延びるように形成されていても良い。例えば、第1部位および第2部位は、プレスフィット部の外周において螺旋状に延びるように形成されていても良い。
上記実施形態1~3の場合、プレスフィット部が基板のスルーホールに正規に挿入された状態において、第2部位がスルーホールの内周面に接触していた。しかし、他の実施形態として、プレスフィット部が基板のスルーホールに正規に挿入された状態において、第2部位が基板のスルーホールから抜け出て基板の裏面側に配置されていても良い。
10,10A,10B…プレスフィット端子
11…基板接続部
12,12A,12B…プレスフィット部
13,13A,13B…梁部
14…スリット
15…第1角部
16…第3角部
17,17A,17B…第1部位
18…第2角部
19…第4角部
21…第1断面
22…第2断面
23,23A,23B…第2部位
24…先端部
25,25A,25B…徐変部
28…第3断面
32…第2曲面部
33…第5角部
34…第1曲面部
35…第6角部
36…第7角部
37…第8角部
38…第9角部
39…第10角部
90…基板
91…スルーホール
92…孔
93…導電部
94…先行摺動部位
95…後行摺動部位
C…軸心
L…対称面
PL…許容レベル
P1,P2…挿入力ピーク

Claims (6)

  1. 軸方向の先端に位置する先細り状の先端部と、
    前記先端部よりも前記軸方向の後方に位置し、前記軸方向と直交する方向に弾性変形可能なプレスフィット部と、を備え、
    前記プレスフィット部は、
    前記軸方向と直交する方向に沿った第1断面における外周の一部に、前記第1断面における外周の他の部位よりも前記プレスフィット部の軸心から離れて位置する第1部位を有し、
    前記第1断面よりも前記先端部寄りの、前記軸方向と直交する方向に沿った第2断面における外周の一部に、前記第2断面における外周の他の部位よりも前記プレスフィット部の軸心から離れて位置する第2部位を有し、
    前記第1部位および前記第2部位は、前記プレスフィット部を前記軸方向から見た場合に、周方向の異なる位置にずれて配置されている、プレスフィット端子。
  2. 前記第1部位は、前記第1断面における外周に、前記周方向に間隔を置いて複数配置され、
    前記第2部位は、前記第2断面における外周に、前記周方向に間隔を置いて複数配置されている、請求項1に記載のプレスフィット端子。
  3. 前記第1部位は、前記第1断面における外周の複数の角部のうち、曲面状をなす2つの第1角部に形成され、
    前記第2部位は、前記第2断面における外周の複数の角部のうち、曲面状をなす2つの第2角部に形成されている、請求項2に記載のプレスフィット端子。
  4. 2つの前記第1角部は、前記第1断面における外周の4つの角部のうち、対角位置に配置され、
    2つの前記第2角部は、前記第2断面における外周の4つの角部のうち、対角位置に配置されている、請求項3に記載のプレスフィット端子。
  5. 2つの前記第1角部は、前記第1断面における外周の他の2つの角部よりも小さい曲率半径を有し、
    2つの前記第2角部は、前記第2断面における外周の他の2つの角部よりも小さい曲率半径を有している、請求項4に記載のプレスフィット端子。
  6. 前記プレスフィット部の外周は、前記軸方向において、前記第1部位と前記第2部位との間に、前記軸方向に形状を変化させる徐変部を有している、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプレスフィット端子。
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