JP2023115554A - タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ドライ性能、ウエット性能及びスノー性能を高次元で両立することを可能にしたタイヤを提供する。【解決手段】 少なくとも1本の主溝10は車両内側の溝壁角度βが車両外側の溝壁角度αよりも小さく設定され、タイヤ赤道CL上に位置するセンター陸部20と一対の中間陸部30と一対のショルダー陸部40とを含み、少なくとも一方のショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42が主溝10に連通し、中間陸部30は、一端部が主溝10に開口する一方で他端部が中間陸部30内で終端する複数本の中間ラグ溝32と、一端部が中間ラグ溝32が開口する主溝10に開口する一方で他端部が中間ラグ溝32に開口する複数本の第一サイプ33Aと、一端部が中間ラグ溝32が開口する主溝10の反対側に位置する主溝10に開口する一方で他端部が中間ラグ溝32に開口する複数本の第二サイプ33Bとを有し、第一サイプ33A及び第二サイプ33Bの各々は、踏み込み側のエッジと蹴り出し側のエッジのいずれか一方のみに面取り部34を有する。【選択図】 図2
Description
本発明は、トレッド部に複数本の主溝により区画された複数列の陸部を有するタイヤに関し、更に詳しくは、ドライ性能、ウエット性能及びスノー性能を高次元で両立することを可能にしたタイヤに関する。
空気入りタイヤにおいて、トレッド部にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝が形成され、これら主溝により区画された各陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝やサイプが形成されたトレッドパターンを有するものがある(例えば、特許文献1参照)。
このような空気入りタイヤでは、主溝やラグ溝やサイプを含む溝成分に基づいて優れたウエット性能やスノー性能を発揮する一方で、良好なドライ性能を維持することが求められている。特に、オールシーズンタイヤでは、ドライ性能、ウエット性能及びスノー性能を高次元で両立することが求められている。しかしながら、ドライ性能はウエット性能やスノー性能に対して背反する性能であるので、これらを高次元で両立することは困難である。そのため、市場からの要求性能を満足するために更なる改良が望まれている。
本発明の目的は、ドライ性能、ウエット性能及びスノー性能を高次元で両立することを可能にしたタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明のタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝と、これら複数本の主溝により区画された複数列の陸部とを有し、車両に対する装着方向が指定されたタイヤにおいて、
前記複数本の主溝のうち少なくとも1本の主溝は、車両内側の溝壁角度が車両外側の溝壁角度よりも小さく設定され、
前記複数列の陸部は、タイヤ赤道上に位置するセンター陸部と、該センター陸部の両外側に位置する一対の中間陸部と、各中間陸部の外側に位置する一対のショルダー陸部とを含み、
前記一対のショルダー陸部の各々は、タイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝を有し、前記一対のショルダー陸部のうち少なくとも一方のショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が該ショルダー陸部に隣接する主溝に連通し、
前記中間陸部の各々は、一端部が前記主溝のいずれかに開口する一方で他端部が前記中間陸部内で終端する複数本の中間ラグ溝と、一端部が該中間ラグ溝が開口する主溝に開口する一方で他端部が前記中間ラグ溝に開口する複数本の第一サイプと、一端部が前記中間ラグ溝が開口する主溝の反対側に位置する主溝に開口する一方で他端部が前記中間ラグ溝に開口する複数本の第二サイプとを有し、前記第一サイプ及び前記第二サイプの各々は、踏み込み側のエッジと蹴り出し側のエッジのいずれか一方のみに面取り部を有することを特徴とするものである。
前記複数本の主溝のうち少なくとも1本の主溝は、車両内側の溝壁角度が車両外側の溝壁角度よりも小さく設定され、
前記複数列の陸部は、タイヤ赤道上に位置するセンター陸部と、該センター陸部の両外側に位置する一対の中間陸部と、各中間陸部の外側に位置する一対のショルダー陸部とを含み、
前記一対のショルダー陸部の各々は、タイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝を有し、前記一対のショルダー陸部のうち少なくとも一方のショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が該ショルダー陸部に隣接する主溝に連通し、
前記中間陸部の各々は、一端部が前記主溝のいずれかに開口する一方で他端部が前記中間陸部内で終端する複数本の中間ラグ溝と、一端部が該中間ラグ溝が開口する主溝に開口する一方で他端部が前記中間ラグ溝に開口する複数本の第一サイプと、一端部が前記中間ラグ溝が開口する主溝の反対側に位置する主溝に開口する一方で他端部が前記中間ラグ溝に開口する複数本の第二サイプとを有し、前記第一サイプ及び前記第二サイプの各々は、踏み込み側のエッジと蹴り出し側のエッジのいずれか一方のみに面取り部を有することを特徴とするものである。
本発明では、少なくとも1本の主溝において、車両内側の溝壁角度が相対的に小さく設定されるので、その主溝の体積を確保し、ウエット性能及びスノー性能を改善することができる。その一方で、少なくとも1本の主溝において、車両外側の溝壁角度が相対的に大きく設定されるので、それに隣接する陸部のタイヤ幅方向の倒れ込みを抑制し、ドライ性能を改善することができる。また、少なくとも一方のショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が該ショルダー陸部に隣接する主溝に連通すると共に、中間陸部の各々には中間ラグ溝と第一サイプと第二サイプと面取り部とが形成されているので、排水効果とエッジ効果を十分に確保し、ウエット性能及びスノー性能を改善することができる。その結果、ドライ性能、ウエット性能及びスノー性能を高次元で改善することが可能になる。
本発明において、車両に対する装着方向が指定されたタイヤとは、車両に対する装着方向を表示する表示部を備えたタイヤを意味する。主溝とはウエアインジケーターを備えた周方向溝を意味し、サイプとは溝幅が1.5mm以下である溝を意味する。
本発明において、複数本の主溝のうち、最も車両内側に位置する主溝は車両内側の溝壁角度と車両外側の溝壁角度が等しく、最も車両内側に位置する主溝以外の主溝は車両内側の溝壁角度が車両外側の溝壁角度よりも小さく設定されていることが好ましい。最も車両内側に位置する主溝は排水性と排雪性において重要であるので、この主溝の両側の溝壁角度を等しくすることでウエット性能及びスノー性能の改善効果を高めることができる。この場合、最も車両内側に位置する主溝の車両内側の溝壁角度及び車両外側の溝壁角度は、最も車両内側に位置する主溝以外の主溝の車両外側の溝壁角度よりも小さく設定されることが好ましい。
一対のショルダー陸部のうち、車両内側に位置するショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝は該ショルダー陸部に隣接する主溝に開口し、車両外側に位置するショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝は該ショルダー陸部に隣接する主溝に対して非連通であることが好ましい。車両内側に位置するショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が主溝に開口することにより、排水性と排雪性を確保し、ウエット性能及びスノー性能の改善効果を高めることができる。一方、車両外側に位置するショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が主溝に対して非連通であることにより、ドライ性能を改善し、更には、タイヤに起因する通過音を低減することができる。
面取り部は中間陸部の内部に向かって窪んだ湾曲面を有することが好ましい。これにより、排水体積と排雪体積を増大し、ウエット性能及びスノー性能の改善効果を高めることができる。
中間陸部は、第一サイプ及び第二サイプのそれぞれの延長線上に延びていて面取り部を持たない複数本の第三サイプを有することが好ましい。このように面取り部を持つ第一サイプ及び第二サイプの他に面取り部を持たない複数本の第三サイプを混在させることにより、ウエット性能及びスノー性能を改善すると共に、トレッド部の実接地面積を十分に確保し、ドライ性能を改善することができる。
中間陸部は、タイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプを有することが好ましい。中間陸部に縦サイプを設けることにより、タイヤ周方向のエッジを確保し、特に雪上走行時のコーナリング性能を改善することができる。
また、中間陸部は、第一サイプ及び第二サイプのそれぞれの延長線上に延びていて面取り部を持たない複数本の第三サイプと、タイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプとを有し、中間ラグ溝は屈曲した形状を有し、該中間ラグ溝は開口端から屈曲点までの第一溝部と該屈曲点から終端までの第二溝部とを有し、複数本の縦サイプは第三サイプ及び中間ラグ溝から分岐し、第三サイプから分岐する縦サイプは該第三サイプの主溝への開口端から該第三サイプの長さの20%~80%の位置を起点としてタイヤ周方向に延在して該中間陸部内で終端し、中間ラグ溝から分岐する縦サイプは中間ラグ溝の屈曲した角部から5mm以内の位置を起点としてタイヤ周方向に延在して該中間陸部内で終端することが好ましい。このように中間陸部における縦サイプの配置を規定することにより、ドライ性能を損なうことなく、タイヤ周方向のエッジを確保し、特に雪上走行時のコーナリング性能を改善することができる。
センター陸部は、タイヤ周方向に延びる周方向細溝と、一端部が該センター陸部に隣接する主溝に開口する一方で他端部が該センター陸部内で終端する複数本のセンターラグ溝と、一端部が該センター陸部に隣接する主溝に開口する一方で他端部が該センター陸部内で終端する複数本のセンターサイプとを有し、センターラグ溝及びセンターサイプの開口端におけるタイヤ周方向に対する傾斜角度が50°~80°であり、センターラグ溝及びセンターサイプのタイヤ幅方向の長さが主溝から周方向細溝までの距離の40%~80%であり、センターラグ溝及びセンターサイプのタイヤ周方向の相互間隔が5mm~20mmであることが好ましい。このようにセンター陸部が周方向細溝に加えてセンター陸部を分断しないセンターラグ溝及びセンターサイプを有することにより、ドライ性能を低下させることなく、ウエット性能を改善することができる。
ショルダー陸部は、タイヤ幅方向にジグザグ状に延びる複数本のショルダーサイプと、該ショルダーサイプからタイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプを有することが好ましい。このようにショルダー陸部がジグザグ状のショルダーサイプに加えて縦サイプを有することにより、ウエット性能及びスノー性能を改善することができる。
中間ラグ溝は屈曲した形状を有し、該中間ラグ溝が開口端から屈曲点までの第一溝部と該屈曲点から終端までの第二溝部とを有し、屈曲点が該中間ラグ溝の開口端から中間陸部の幅の60%~90%の位置にあり、第一溝部の長さLaと第二溝部の長さLbとが0.3×La<Lb<0.8Laの関係を満足し、第一溝部と第二溝部とが屈曲点でなす角度θが0°<θ<90°の範囲にあることが好ましい。このように中間ラグ溝が所定の屈曲形状を有することにより、走行時のトラクション効果が増大し、ドライ性能及びウエット性能を改善することができる。
本発明のタイヤは、空気入りタイヤであることが好ましいが、非空気式タイヤであっても良い。空気入りタイヤの場合、その内部には空気、窒素等の不活性ガス又はその他の気体を充填することができる。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1~図5は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤを示すものである。この空気入りタイヤは、車両装着時におけるタイヤ表裏の装着方向が指定されたタイヤである。図1~図3において、INは車両装着時の車両内側であり、OUTは車両装着時の車両外側である。
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部1と、該トレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2,2と、これらサイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3,3とを備えている。例えば、少なくとも車両外側のサイドウォール部2には、車両に対する装着方向を示す装着方向表示部2aが形成されている。装着方向表示部2aは、車両外側では例えば「OUTSIDE」をタイヤ周方向に沿って表示し、車両内側では例えば「INSIDE」をタイヤ周方向に沿って表示する。
一対のビード部3,3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ折り返されている。ビードコア5の外周上には断面三角形状のゴム組成物からなるビードフィラー6が配置されている。
一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層のベルト層7が埋設されている。これらベルト層7はタイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。ベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°~40°の範囲に設定されている。ベルト層7の補強コードとしては、スチールコードが好ましく使用される。ベルト層7の外周側には、高速耐久性の向上を目的として、補強コードをタイヤ周方向に対して例えば5°以下の角度で配列してなる少なくとも1層のベルトカバー層8が配置されている。ベルトカバー層8の補強コードとしては、ナイロンやアラミド等の有機繊維コードが好ましく使用される。
なお、上述したタイヤ内部構造は空気入りタイヤにおける代表的な例を示すものであるが、これに限定されるものではない。
図2に示すように、トレッド部1には、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝10が形成されている。主溝10は、例えば、溝幅が7mm~23mmの範囲にあり、溝深さが3mm~12mmの範囲にある。これら主溝10は、タイヤ赤道CLの両側に位置する一対のセンター主溝11,11と、各センター主溝11の外側に位置する一対のショルダー主溝12,12とを含んでいる。
図3に示すように、主溝10における車両外側の溝壁角度をαとし、主溝10における車両内側の溝壁角度をβとしたとき、複数本の主溝10のうち少なくとも1本の主溝10は、車両内側の溝壁角度βが車両外側の溝壁角度αよりも小さく設定されている。溝壁角度α,βとは、タイヤ子午線断面において、トレッド部1の踏面における主溝10のエッジを通ってトレッド部1の踏面に対して直交する直線に対する主溝10の側壁の傾斜角度である。溝壁角度α,βは例えば2°~40°の範囲から選択される。また、車両内側の溝壁角度βを車両外側の溝壁角度αよりも小さくする場合、その角度差(α-β)を4°~20°とすることが望ましい。
トレッド部1には、複数本の主溝10により、タイヤ赤道CL上に位置するセンター陸部20と、該センター陸部20の両外側に位置する一対の中間陸部30,30と、各中間陸部30の外側に位置する一対のショルダー陸部40とが区画されている。
センター陸部20には、タイヤ周方向に延びる周方向細溝21と、一端部がセンター陸部20に隣接するセンター主溝11に開口する一方で他端部がセンター陸部20内で終端する複数本のセンターラグ溝22と、一端部がセンター陸部20に隣接するセンター主溝11に開口する一方で他端部がセンター陸部20内で終端する複数本のセンターサイプ23とが形成されている。周方向細溝21は、例えば、溝幅が主溝10の溝幅の6%~16%の範囲にあり、溝深さが主溝10の溝深さの25%~60%の範囲にある。センターラグ溝22及びセンターサイプ23はタイヤ周方向に沿って規則的又は不規則的に混在し、かつタイヤ周方向に沿って間隔をおいて配置されている。
中間陸部30の各々には、一端部がショルダー主溝12に開口する一方で他端部が中間陸部30内で終端する複数本の中間ラグ溝32と、一端部が中間ラグ溝32が開口するショルダー主溝12に開口する一方で他端部が中間ラグ溝32に開口する複数本の第一サイプ33Aと、一端部が中間ラグ溝32が開口するショルダー主溝12の反対側に位置するセンター主溝11に開口する一方で他端部が中間ラグ溝32に開口する複数本の第二サイプ33Bとが形成されている。中間ラグ溝32は、屈曲した形状を有し、その開口端P1から屈曲点P2までの第一溝部32Aと該屈曲点P2から終端P3までの第二溝部32Bとを有している(図4参照)。中間ラグ溝32は、一端部がセンター主溝11に開口していても良い。第一サイプ33A及び第二サイプ33Bの各々は、踏み込み側(タイヤ周方向の一方側)のエッジと蹴り出し側(タイヤ周方向の他方側)のエッジのいずれか一方のみに面取り部34を有している。
また、中間陸部30の各々には、第一サイプ33A及び第二サイプ33Bのそれぞれの延長線上に延びていて面取り部を持たない複数本の第三サイプ33Cと、タイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプ35とが形成されている。第三サイプ33Cの各々は、一端部が中間ラグ溝32が開口するショルダー主溝12に開口する一方で他端部が中間ラグ溝32に開口している。縦サイプ35の各々は、第三サイプ33C又は中間ラグ溝32から分岐している。
ショルダー陸部40の各々には、タイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝42が形成されている。少なくとも一方のショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42はショルダー陸部40に隣接するショルダー主溝12に連通している。図2においては、車両内側に位置するショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42がショルダー主溝12に開口する一方で、車両外側に位置するショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42はショルダー主溝12に対して非連通である。
また、ショルダー陸部40の各々には、タイヤ周方向に隣り合う一対のショルダーラグ溝42,42を互いに連結する複数本の縦溝41と、タイヤ幅方向にジグザグ状に延びる複数本のショルダーサイプ43と、該ショルダーサイプ43からタイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプ45とが形成されている。
上述した空気入りタイヤによれば、少なくとも1本の主溝10において、車両内側の溝壁角度βが相対的に小さく設定されるので、その主溝10の体積を確保し、ウエット性能及びスノー性能を改善することができる。その一方で、少なくとも1本の主溝10において、車両外側の溝壁角度αが相対的に大きく設定されるので、それに隣接する陸部20,30又は40のタイヤ幅方向の倒れ込みを抑制し、ドライ性能を改善することができる。また、少なくとも一方のショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42がショルダー主溝12に連通すると共に、中間陸部30の各々には中間ラグ溝32と第一サイプ33Aと第二サイプ33Bと面取り部34とが形成されているので、排水効果とエッジ効果を十分に確保し、ウエット性能及びスノー性能を改善することができる。特に、面取り部34を備えた第一サイプ33Aと第二サイプ33Bは、中間陸部30の剛性低下を抑制しながら、路面上の水を効果的に取り込み、それを中間ラグ溝32に案内する。また、中間ラグ溝32は一端部が主溝10のいずれかに開口する一方で他端部が中間陸部30内で終端しているので、中間陸部30の剛性低下を抑制することができる。その結果、ドライ性能、ウエット性能及びスノー性能を高次元で改善することが可能になる。
上記空気入りタイヤにおいて、図3に示すように、複数本の主溝10のうち、最も車両内側に位置する主溝10(即ち、車両内側のショルダー主溝12)は車両内側の溝壁角度βと車両外側の溝壁角度αが等しく、最も車両内側に位置する主溝10以外の主溝10(即ち、一対のセンター主溝11及び車両外側のショルダー主溝12)は車両内側の溝壁角度βが車両外側の溝壁角度αよりも小さく設定されていると良い。最も車両内側に位置する主溝10は排水性と排雪性において重要であるので、この主溝10の両側の溝壁角度α,βを等しくすることでウエット性能及びスノー性能の改善効果を高めることができる。この場合、原則として、最も車両内側に位置する主溝10の車両内側の溝壁角度β及び車両外側の溝壁角度αは、それ以外の主溝10の車両外側の溝壁角度αよりも小さく設定される。
上記空気入りタイヤにおいて、図2に示すように、車両内側に位置するショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42はショルダー主溝12に開口し、車両外側に位置するショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42はショルダー主溝12に対して非連通であると良い。車両内側に位置するショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42がショルダー主溝12に開口することにより、排水性と排雪性を確保し、ウエット性能及びスノー性能の改善効果を高めることができる。一方、車両外側に位置するショルダー陸部40に形成されたショルダーラグ溝42がショルダー主溝12に対して非連通であることにより、ドライ性能を改善し、更には、タイヤに起因する通過音を低減することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、図5に示すように、面取り部34は中間陸部30の内部に向かって窪んだ湾曲面を有することが好ましい。これにより、面取り部34に基づく排水体積と排雪体積を増大し、ウエット性能及びスノー性能の改善効果を高めることができる。面取り部34の湾曲面の曲率半径Rは1.0mm~3.0mmであると良い。
上記空気入りタイヤにおいて、図4に示すように、中間陸部30は、第一サイプ33A及び第二サイプ33Bのそれぞれの延長線上に延びていて面取り部を持たない複数本の第三サイプ33Cを有していると良い。このように面取り部34を持つ第一サイプ33A及び第二サイプ33Bの他に面取り部を持たない複数本の第三サイプ33Cを混在させることにより、ウエット性能及びスノー性能を改善すると共に、トレッド部1の実接地面積を十分に確保し、ドライ性能を改善することができる。より具体的には、図2に示すように、第一サイプ33A及び第二サイプ33Bがタイヤ周方向に沿って交互に配置され、第一サイプ33A及び第二サイプ33Bのそれぞれの延長線上に第三サイプ33Cが配置されることが望ましい。
上記空気入りタイヤにおいて、図4に示すように、中間陸部30は、タイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプ35を有していると良い。中間陸部30に縦サイプ35を設けることにより、タイヤ周方向のエッジを確保し、特に雪上走行時のコーナリング性能を改善することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、図4に示すように、複数本の縦サイプ35は第三サイプ33C及び中間ラグ溝32から分岐し、第三サイプ33Cから分岐する縦サイプ35は三サイプ33Cのショルダー主溝12への開口端から該第三サイプ33Cの長さL33Cの20%~80%の位置を起点としてタイヤ周方向に延在して該中間陸部30内で終端し、中間ラグ溝32から分岐する縦サイプ35は中間ラグ溝32の屈曲した角部Cから5mm以内の位置を起点としてタイヤ周方向に延在して該中間陸30部内で終端すると良い。このように中間陸部30における縦サイプ35の配置を規定することにより、ドライ性能を損なうことなく、タイヤ周方向のエッジを確保し、特に雪上走行時のコーナリング性能を改善することができる。ここで、縦サイプ35の起点が上記範囲から外れると、中間陸部30の剛性が低下し、ドライ性能を低下させる要因となる。
上記空気入りタイヤにおいて、図4に示すように、センター陸部20は、タイヤ周方向に延びる周方向細溝21と、一端部がセンター陸部20に隣接するセンター主溝11に開口する一方で他端部がセンター陸部20内で終端する複数本のセンターラグ溝22と、一端部がセンター陸部20に隣接するセンター主溝11に開口する一方で他端部がセンター陸部20内で終端する複数本のセンターサイプ23とを有し、センターラグ溝22及びセンターサイプ23の開口端におけるタイヤ周方向に対する傾斜角度θ22,θ23がそれぞれ50°~80°であり、センターラグ溝22及びセンターサイプ23のタイヤ幅方向の長さL22,L23がそれぞれセンター主溝11から周方向細溝21までの距離Dの40%~80%であり、センターラグ溝22及びセンターサイプ23のタイヤ周方向の相互間隔Pが5mm~20mmであると良い。このようにセンター陸部20が周方向細溝21に加えてセンター陸部20を分断しないセンターラグ溝22及びセンターサイプ23を有することにより、ドライ性能を低下させることなく、ウエット性能を改善することができる。
ここで、センターラグ溝22及びセンターサイプ23の傾斜角度θ22,θ23が50°よりも小さいとセンター陸部20の剛性が低下してドライ性能の改善効果が低下し、逆に80°よりも大きいとウエット性能及びスノー性能の改善効果が低下する。また、センターラグ溝22及びセンターサイプ23の長さL22,L23が距離Dの40%よりも小さいとウエット性能及びスノー性能の改善効果が低下し、逆に距離Dの80%よりも大きいとセンター陸部20の剛性が低下してドライ性能の改善効果が低下する。更に、センターラグ溝22及びセンターサイプ23のタイヤ周方向の相互間隔Pが5mm未満であるとセンター陸部20の剛性が低下してドライ性能の改善効果が低下し、逆に20mm超であるとウエット性能及びスノー性能の改善効果が低下する。
上記空気入りタイヤにおいて、図4に示すように、ショルダー陸部40は、タイヤ幅方向にジグザグ状に延びる複数本のショルダーサイプ43と、該ショルダーサイプ43からタイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプ45を有していると良い。このようにショルダー陸部40がジグザグ状のショルダーサイプ43に加えて縦サイプ45を有することにより、ウエット性能及びスノー性能を改善することができる。
上記空気入りタイヤにおいて、図4に示すように、中間ラグ溝32は、屈曲した形状を有し、その開口端P1から屈曲点P2までの第一溝部32Aと該屈曲点P2から終端P3までの第二溝部32Bとを有しているが、屈曲点P2は中間ラグ溝32の開口端P1から中間陸部32の幅Wの60%~90%の位置にあると良い。また、第一溝部32Aの長さLaと第二溝部32Bの長さLbとは0.3×La<Lb<0.8Laの関係を満足すると良い。第一溝部32Aの長さLaは中間ラグ溝32の中心線Lに沿って測定される開口端P1から屈曲点P2までの長さであり、第二溝部32Bの長さLbは中間ラグ溝32の中心線Lに沿って測定される屈曲点P2から終端P3までの長さである。更に、第一溝部32Aと第二溝部32Bとが屈曲点P2でなす角度θは0°<θ<90°の範囲にあると良い。角度θは中間ラグ溝32の屈曲点P2と終端P3とを結んだ直線が開口端P1と屈曲点P2とを結んだ直線に対してなす角度である。このように中間ラグ溝32が所定の屈曲形状を有することにより、走行時のトラクション効果が増大し、ドライ性能及びウエット性能を改善することができる。
ここで、中間ラグ溝32の開口端P1から屈曲点P2までのタイヤ幅方向の距離が中間陸部32の幅Wの60%よりも小さいとウエット性能及びスノー性能の改善効果が低下し、逆に90%よりも大きいと中間陸部30の剛性が低下してドライ性能の改善効果が低下する。また、比Lb/Laが0.3以下であるとウエット性能及びスノー性能の改善効果が低下し、逆に0.8以上であると中間陸部30の剛性が低下してドライ性能の改善効果が低下する。更に、第一溝部32Aと第二溝部32Bとがなす角度θが90°以上であるとトラクション効果を増大する効果が低下する。
上述した実施形態では空気入りタイヤの場合について説明したが、本発明は非空気式タイヤにも適用可能である。非空気式タイヤは空気入りタイヤと同様にタイヤ周方向に沿って環状をなすトレッド部を備えているが、そのトレッド部に対して同様のトレッドパターンを設けるようにすれば良い。
トレッド部に、タイヤ周方向に延びる4本の主溝と、これら4本の主溝により区画された5列の陸部とを有し、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤ(前輪サイズ:285/40R22、後輪サイズ:315/35R22)において、各主溝の車両外側の溝壁角度α及び車両内側の溝壁角度β、ショルダーラグ溝の主溝への連通の有無、中間陸部における中間ラグ溝の有無、中間陸部における第一サイプ(面取り部あり)の有無、中間陸部における第二サイプ(面取り部あり)の有無、中間陸部における縦サイプの有無、面取り部における湾曲面の有無、センター陸部における周方向細溝の有無、センター陸部におけるセンターラグ溝の有無、センター陸部におけるセンターサイプの有無、中間陸部における第三サイプの有無、ショルダー陸部におけるショルダーサイプの有無、ショルダー陸部における縦サイプの有無を表1及び表2のように設定した従来例、比較例1~3及び実施例1~8のタイヤを製作した。なお、中間ラグ溝は屈曲した形状を有するものである。
これら試験タイヤについて、下記試験方法により、ドライ路面での操縦安定性、ウエット路面での操縦安定性、スノー路面での操縦安定性を評価し、その結果を表1及び表2に併せて示した。
ドライ路面での操縦安定性:
各試験タイヤをホイール(前輪リムサイズ:22×10J、後輪リムサイズ:22×11.5J)に組み付けて試験車両に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を250kPa/260kPaとし、ドライ路面において走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどドライ路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
各試験タイヤをホイール(前輪リムサイズ:22×10J、後輪リムサイズ:22×11.5J)に組み付けて試験車両に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を250kPa/260kPaとし、ドライ路面において走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどドライ路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
ウエット路面での操縦安定性:
各試験タイヤをホイール(前輪リムサイズ:22×10J、後輪リムサイズ:22×11.5J)に組み付けて試験車両に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を250kPa/260kPaとし、ウエット路面において走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどウエット路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
各試験タイヤをホイール(前輪リムサイズ:22×10J、後輪リムサイズ:22×11.5J)に組み付けて試験車両に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を250kPa/260kPaとし、ウエット路面において走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどウエット路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
スノー路面での操縦安定性:
各試験タイヤをホイール(前輪リムサイズ:22×10J、後輪リムサイズ:22×11.5J)に組み付けて試験車両に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を250kPa/260kPaとし、スノー路面において走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどスノー路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
各試験タイヤをホイール(前輪リムサイズ:22×10J、後輪リムサイズ:22×11.5J)に組み付けて試験車両に装着し、ウォームアップ後の空気圧(F/R)を250kPa/260kPaとし、スノー路面において走行した際のテストドライバーによる官能評価を実施した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどスノー路面での操縦安定性が優れていることを意味する。
この表1及び表2から判るように、実施例1~8のタイヤは、従来例との対比において、ドライ路面での操縦安定性、ウエット路面での操縦安定性、スノー路面での操縦安定性を高い次元で改善されていた。これに対して、比較例1~3は、必要な要件を満たしていないため、その改善効果が十分ではなかった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
10,11,12 主溝
20 センター陸部
21 周方向細溝
22 センターラグ溝
23 センターサイプ
30 中間陸部
32 中間ラグ溝
33A 第一サイプ
33B 第二サイプ
33C 第三サイプ
34 面取り部
35 縦サイプ
40 ショルダー陸部
41 縦溝
42 ショルダーラグ溝
43 ショルダーサイプ
45 縦サイプ
2 サイドウォール部
3 ビード部
10,11,12 主溝
20 センター陸部
21 周方向細溝
22 センターラグ溝
23 センターサイプ
30 中間陸部
32 中間ラグ溝
33A 第一サイプ
33B 第二サイプ
33C 第三サイプ
34 面取り部
35 縦サイプ
40 ショルダー陸部
41 縦溝
42 ショルダーラグ溝
43 ショルダーサイプ
45 縦サイプ
Claims (10)
- トレッド部に、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝と、これら複数本の主溝により区画された複数列の陸部とを有し、車両に対する装着方向が指定されたタイヤにおいて、
前記複数本の主溝のうち少なくとも1本の主溝は、車両内側の溝壁角度が車両外側の溝壁角度よりも小さく設定され、
前記複数列の陸部は、タイヤ赤道上に位置するセンター陸部と、該センター陸部の両外側に位置する一対の中間陸部と、各中間陸部の外側に位置する一対のショルダー陸部とを含み、
前記一対のショルダー陸部の各々は、タイヤ幅方向に延びる複数本のショルダーラグ溝を有し、前記一対のショルダー陸部のうち少なくとも一方のショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が該ショルダー陸部に隣接する主溝に連通し、
前記中間陸部の各々は、一端部が前記主溝のいずれかに開口する一方で他端部が前記中間陸部内で終端する複数本の中間ラグ溝と、一端部が該中間ラグ溝が開口する主溝に開口する一方で他端部が前記中間ラグ溝に開口する複数本の第一サイプと、一端部が前記中間ラグ溝が開口する主溝の反対側に位置する主溝に開口する一方で他端部が前記中間ラグ溝に開口する複数本の第二サイプとを有し、前記第一サイプ及び前記第二サイプの各々は、踏み込み側のエッジと蹴り出し側のエッジのいずれか一方のみに面取り部を有することを特徴とするタイヤ。 - 前記複数本の主溝のうち、最も車両内側に位置する主溝は車両内側の溝壁角度と車両外側の溝壁角度が等しく、前記最も車両内側に位置する主溝以外の主溝は車両内側の溝壁角度が車両外側の溝壁角度よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
- 前記一対のショルダー陸部のうち、車両内側に位置するショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が該ショルダー陸部に隣接する主溝に開口し、車両外側に位置するショルダー陸部に形成されたショルダーラグ溝が該ショルダー陸部に隣接する主溝に対して非連通であることを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ。
- 前記面取り部は前記中間陸部の内部に向かって窪んだ湾曲面を有することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のタイヤ。
- 前記中間陸部は、前記第一サイプ及び前記第二サイプのそれぞれの延長線上に延びていて面取り部を持たない複数本の第三サイプを有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のタイヤ。
- 前記中間陸部は、タイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプを有することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のタイヤ。
- 前記中間陸部は、前記第一サイプ及び前記第二サイプのそれぞれの延長線上に延びていて面取り部を持たない複数本の第三サイプと、タイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプとを有し、前記中間ラグ溝は屈曲した形状を有し、該中間ラグ溝は開口端から屈曲点までの第一溝部と該屈曲点から終端までの第二溝部とを有し、前記複数本の縦サイプは前記第三サイプ及び前記中間ラグ溝から分岐し、前記第三サイプから分岐する縦サイプは該第三サイプの主溝への開口端から該第三サイプの長さの20%~80%の位置を起点としてタイヤ周方向に延在して該中間陸部内で終端し、前記中間ラグ溝から分岐する縦サイプは前記中間ラグ溝の屈曲した角部から5mm以内の位置を起点としてタイヤ周方向に延在して該中間陸部内で終端することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のタイヤ。
- 前記センター陸部は、タイヤ周方向に延びる周方向細溝と、一端部が該センター陸部に隣接する主溝に開口する一方で他端部が該センター陸部内で終端する複数本のセンターラグ溝と、一端部が該センター陸部に隣接する主溝に開口する一方で他端部が該センター陸部内で終端する複数本のセンターサイプとを有し、前記センターラグ溝及び前記センターサイプの開口端におけるタイヤ周方向に対する傾斜角度が50°~80°であり、前記センターラグ溝及び前記センターサイプのタイヤ幅方向の長さが前記主溝から前記周方向細溝までの距離の40%~80%であり、前記センターラグ溝及び前記センターサイプのタイヤ周方向の相互間隔が5mm~20mmであることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のタイヤ。
- 前記ショルダー陸部は、タイヤ幅方向にジグザグ状に延びる複数本のショルダーサイプと、該ショルダーサイプからタイヤ周方向に延びる複数本の縦サイプを有することを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載のタイヤ。
- 前記中間ラグ溝は屈曲した形状を有し、該中間ラグ溝が開口端から屈曲点までの第一溝部と該屈曲点から終端までの第二溝部とを有し、前記屈曲点が該中間ラグ溝の開口端から前記中間陸部の幅の60%~90%の位置にあり、前記第一溝部の長さLaと前記第二溝部の長さLbとが0.3×La<Lb<0.8Laの関係を満足し、前記第一溝部と前記第二溝部とが前記屈曲点でなす角度θが0°<θ<90°の範囲にあることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のタイヤ。
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