JP2023114780A - サーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】印字の濃度段差を抑制し、良好な印字性能を確保したサーマルプリントヘッドを提供する。また、当該サーマルプリントヘッドを備えたサーマルプリンタを提供する。【解決手段】通電により発熱する発熱抵抗体40と、発熱抵抗体40の一部である第1の部分40Aに電力を供給する駆動IC7Aと、発熱抵抗体40の他の一部である第2の部分40Bに電力を供給する駆動IC7Bと、駆動IC7Aに接地電位を印加する接地電極10Aと、駆動IC7Bに接地電位を印加する接地電極10Bと、接地電極10Aと接地電極10Bとを電気的に接続している接続電極13と、を備えるサーマルプリントヘッド100。【選択図】図1

Description

本実施形態は、サーマルプリントヘッド及びサーマルプリンタに関する。
サーマルプリントヘッドは、例えば、ヘッド基板上に主走査方向に並ぶ多数の発熱部を有する発熱抵抗体を備えている。駆動ICの制御によって多数の発熱部を選択的に通電させることにより、複数の発熱部のいずれかを任意に発熱させている。サーマルプリントヘッドには、複数の駆動ICが備えられており、エリア毎に配置されている接地電極に当該エリアの駆動ICが電気的に接続している。例えば、中央より左側に配置されている第1の接地電極には2つの駆動ICが電気的に接続しており、中央より右側に配置されている第2の接地電極には3つの駆動ICが電気的に接続しているサーマルプリントヘッドがある。
特開2020-138335号公報
第1の接地電極と直接接続している駆動ICの数は、第2の接地電極と直接接続している駆動ICの数と異なり、第1の接地電極に流れる電流量と第2の接地電極に流れる電流量とが異なる。これにより、第1の接地電極での電力損失と第2の接地電極での電力損失が異なることに起因して、各発熱部で消費される電力が異なる。結果として、接地電極が異なるエリアの境界付近において、印字濃度が極端に異なる、つなぎ目のような「濃度段差」が生じてしまう。濃度段差が生じると、例えば、カメラ等で撮影した人物像を印刷した際に、顔の左右で色味が異なる現象が生じてしまうおそれがある。
本実施形態の一態様は、印字の濃度段差を抑制し、良好な印字性能を確保したサーマルプリントヘッド、及び当該サーマルプリントヘッドを備えたサーマルプリンタを提供することを目的とする。
本実施形態の一態様は、通電により発熱する発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体の一部である第1の部分に電力を供給する第1の駆動ICと、前記発熱抵抗体の他の一部である第2の部分に電力を供給する第2の駆動ICと、前記第1の駆動ICに接地電位を印加する第1の接地電極と、前記第2の駆動ICに接地電位を印加する第2の接地電極と、前記第1の接地電極と前記第2の接地電極とを電気的に接続している接続電極と、を備えるサーマルプリントヘッドである。
また、本実施形態の他の一態様は、上記サーマルプリントヘッドを備えるサーマルプリンタである。
本実施形態によれば、印字の濃度段差を抑制し、良好な印字性能を確保したサーマルプリントヘッド、及び当該サーマルプリントヘッドを備えたサーマルプリンタを提供することができる。
図1は、本実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す平面図である。 図2は、図1の模式的な結線図である。 図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。 図4は、主走査方向Xにおける図1のV-V線に沿う部分断面図の一例である。 図5は、主走査方向Xにおける図1のV-V線に沿う部分断面図の他の一例である。 図6は、主走査方向Xにおける図1のV-V線に沿う部分断面図の他の一例である。 図7は、図1の領域20における拡大平面図である。 図8は、図7の拡大平面図である。 図9は、本実施形態に係るサーマルプリントヘッドを説明する部分斜視図である。 図10は、主走査方向Xにおける図9のX-X線に沿う部分断面図である。 図11は、副走査方向Yにおける図9のXI-XI線に沿う部分断面図である。
次に、図面を参照して、本実施形態について説明する。以下に説明する図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各構成部品の厚みと平面寸法との関係等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
また、以下に示す実施形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を特定するものではない。本実施形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
具体的な本実施形態の一態様は、以下の通りである。
<1> 通電により発熱する発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体の一部である第1の部分に電力を供給する第1の駆動ICと、前記発熱抵抗体の他の一部である第2の部分に電力を供給する第2の駆動ICと、前記第1の駆動ICに接地電位を印加する第1の接地電極と、前記第2の駆動ICに接地電位を印加する第2の接地電極と、前記第1の接地電極と前記第2の接地電極とを電気的に接続している接続電極と、を備えるサーマルプリントヘッド。
<2> 前記第1の接地電極と前記第2の接地電極の間に配置され、かつ、外部から電源電位が供給される電源電極をさらに備え、前記接続電極の一部は、前記電源電極に対して前記電源電極の厚さ方向に重畳している、<1>に記載のサーマルプリントヘッド。
<3> 前記サーマルプリントヘッドの主走査方向において、前記電源電極と前記第1の接地電極との間、及び前記電源電極と前記第2の接地電極との間、並びに、前記電源電極の厚さ方向において、前記電源電極と前記接続電極との間に配置されている保護膜をさらに備える、<2>に記載のサーマルプリントヘッド。
<4> 前記接続電極は、導電膜である、<1>~<3>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
<5> 前記接続電極は、金属配線である、<1>~<3>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
<6> 前記接続電極は、ジャンパー抵抗器である、<1>~<3>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
<7> 前記第1の接地電極と直接接続している前記第1の駆動ICの数は、前記第2の接地電極と直接接続している前記第2の駆動ICの数と異なっている、<1>~<6>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
<8> 前記発熱抵抗体と接している共通電極と、前記第1の部分を介して前記共通電極と電気的に接続し、かつ、前記第1の駆動ICと電気的に接続している第1の個別電極と、前記第2の部分を介して前記共通電極と電気的に接続し、かつ、前記第2の駆動ICと電気的に接続している第2の個別電極と、をさらに備える、<1>~<7>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
<9> <1>~<8>のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッドを備えるサーマルプリンタ。
<サーマルプリントヘッド>
本実施形態に係るサーマルプリントヘッドについて図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るサーマルプリントヘッドを示す平面図である。図2は、図1の模式的な結線図である。図3は、図1のIII-III線に沿う断面図である。本実施形態のサーマルプリントヘッド100は、発熱抵抗体40と、複数の駆動IC7Aと、複数の駆動IC7Bと、接地電極10Aと、接地電極10Bと、接続電極13と、を主に備える。接地電極10Aは、発熱抵抗体40の一部(以降、第1の部分ともいう)に電力を供給する複数の駆動IC7Aを介して第1の部分に接地電位を印加する。接地電極10Bは、第1の部分と異なる発熱抵抗体40の一部(以降、第2の部分ともいう)に電力を供給する複数の駆動IC7Bを介して第2の部分に接地電位を印加する。接続電極13は、接地電極10Aと接地電極10Bとを電気的に接続している。
サーマルプリントヘッド100の構成をより詳細に説明する。サーマルプリントヘッド100は、絶縁体である基板15と、放熱部材8と、後述する複数のワイヤ81と、樹脂部82と、を備える。さらに、サーマルプリントヘッド100は、複数の個別電極31と、共通電極32と、発熱抵抗体40と、複数の駆動IC7Aと、複数の駆動IC7Bと、接地電極10Aと、接地電極10Bと、接続電極13と、保護層34と、を備える。
複数の個別電極31は、基板15上に配置されている。共通電極32は、各個別電極31の先端部に対して副走査方向Yに沿って所定間隔を隔てて対向させられている。発熱抵抗体40は、複数の個別電極31上、及び共通電極32上に配置されている。複数の駆動IC7Aは、発熱抵抗体40の第1の部分と電気的に接続している。複数の駆動IC7Bは、発熱抵抗体40の第2の部分と電気的に接続している。接地電極10Aは、複数の駆動IC7Aと直接接続している。接地電極10Bは、複数の駆動IC7Bと直接接続している。接続電極13は、接地電極10Aと接地電極10Bとを電気的に接続している。保護層34は、個別電極31、共通電極32、及び発熱抵抗体40等を覆っている。発熱抵抗体40は個別電極31及び共通電極32を流れる電流により発熱する複数の発熱抵抗部41を含む。複数の発熱抵抗部41は、個別電極31及び共通電極32の間において、各発熱抵抗部41が独立して形成されている。
基板15は、放熱部材8上に副走査方向Yに隣接させて搭載されている。基板15には、主走査方向Xに配列される複数の発熱抵抗部(発熱部)41が形成されている。当該発熱抵抗部41は、基板15上に搭載された駆動IC7A及び駆動IC7Bにより選択的に発熱するように駆動される。当該発熱抵抗部41は、外部から送信される印字信号にしたがって、プラテンローラ91により発熱抵抗部41に押圧される感熱紙等の印刷媒体92に印字を行う。
本実施形態において、発熱抵抗体40が直線状に延在している長手方向を主走査方向X、主走査方向Xに対して垂直で、かつ、基板15の上面に対して平行な方向を副走査方向Y、基板15等の厚さに対応する方向を厚さ方向Zとする。言い換えれば、厚さ方向Zは、主走査方向X及び副走査方向Yのそれぞれに対して垂直な方向である。また、基板15からみて接続電極13が位置している方向を上方向、接続電極13からみて基板15が位置している方向を下方向とする。
また、本明細書等において、「電気的に接続」とは、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に限定されない。例えば、「何らかの電気的作用を有するもの」には、電極、配線、スイッチング素子、抵抗素子、インダクタ、容量素子、その他の各種機能を有する素子などが含まれる。
図2に示すように、サーマルプリントヘッド100の中央付近には、端子VDDから供給される駆動IC用電位を複数の駆動IC7A及び複数の駆動IC7Bに与えるための配線、及びその他の端子(例えば、ストローブ端子(STB)等)から供給される電位を接地電極10A及び接地電極10Bに与えるための配線(以降、これらの配線をまとめて電源電極11ともいう)が密集している。さらに、端子GNDから供給される接地電位を接地電極10A及び接地電極10Bに与えるための配線、端子VHから供給される共通電位を共通電極32に与えるための配線、及びその他の端子(例えば、入力端子(DI)、出力端子(DO)、クロック端子(CLK)、ラッチ端子(LAT)等)から供給される電位を複数の駆動IC7A及び複数の駆動IC7Bに与えるためのそれぞれの配線12は、接地電極10A及び接地電極10Bそれぞれの主走査方向Xの一方の端部を迂回して、共通電極32、駆動IC7A、又は駆動IC7Bと接続している。本実施形態では、電源電極11に、端子VDDから供給される駆動IC用電位を複数の駆動IC7A及び複数の駆動IC7Bに与えるための配線が含まれているがこれに限られず、当該配線が電源電極11に含まれていなくてもよい。また、図示していないが、発熱抵抗体の温度を測定するセンサとして用いられるサーミスタがサーマルプリントヘッド100の中央付近に設けられていてもよい。
接続電極13の一部は、電源電極11の厚さ方向(Z方向)において、接地電極10Aと接地電極10Bとの間に配置されている電源電極11と離間して重畳している。後述するが、接続電極13の一部は、保護層34を介して電源電極11と重畳している。このような構成にすることにより、接地電極10A及び接地電極10Bそれぞれの主走査方向Xの一方の端部を迂回することなく、駆動IC7A及び駆動IC7Bに電源電極11から電力を最短経路で供給することができるため、電源電極11(例えば、端子VDDから供給される駆動IC用電位を複数の駆動IC7A及び複数の駆動IC7Bに与えるための配線)の電圧の降下量を低減でき、駆動IC7A及び駆動IC7Bの誤動作を抑制することができる。
サーマルプリントヘッド100は、接地電極10Aと接地電極10Bとを接続電極13を用いて導通させている。例えば、接地電極10Aと直接接続している駆動IC7Aの数が接地電極10Bと直接接続している駆動IC7Bの数と異なっていたり、接続電極13を介さずに接地電極10Aと電気的に接続している発熱抵抗部41の数と接続電極13を介さずに接地電極10Bと電気的に接続している発熱抵抗部41の数と異なっていたりして流れる電流量が接地電極10A側と接地電極10B側とで異なるとしても、接続電極13により接地電極10Aと接地電極10Bとを導通させて接地電極10Aに流れる電流量と接地電極10Bに流れる電流量を均等にすることができる。これにより、接地電極10Aでの電力損失と接地電極10Bでの電力損失との差をなくし、各発熱抵抗部41で消費される電力を均等することできる。このため、接地電極が異なるエリアの境界付近(本実施形態では、接地電極10Aと接続している駆動IC7A、個別電極31、及び共通電極32が配置されているエリアと、接地電極10Bと接続している駆動IC7B、個別電極31、及び共通電極32が配置されているエリアとの境界付近)において濃度段差を抑制することができる。
接地電極10A及び接地電極10Bは、例えば、銅、銀、パラジウム、イリジウム、白金、及び金等の金属粒子を含む金属ペーストから形成される。接地電極10A及び接地電極10Bは、上述の金属ペーストをスクリーン印刷等によって塗布し、その後焼成し、電極パターンを形成することにより得られる。
接続電極13は、例えば、導電膜、金属配線、及びジャンパー抵抗器などを用いることができる。接続電極13は、接地電極10Aと接地電極10Bとを電気的に導通させているため、接続電極13自体を短くして電流が流れる経路を短くし、抵抗を小さくすることが好ましい。このような構成にすることにより、電流が流れる経路における電力損失を低減することができる。
本実施形態のサーマルプリントヘッド100は、2つの接地電極が備わっていたがこれに限られず、3つ以上の接地電極を備え、それらが電気的に接続されている構成であってもよい。
ここで、サーマルプリントヘッド100の中央付近の構成について図面を用いてより詳細に説明する。
(第1の構成)
第1の構成において、主走査方向Xにおける図1のV-V線に沿う部分断面図を図4に示す。
本構成では、基板15上に、接地電極10A、接地電極10B、及び電源電極11が配置されている。電源電極11は、接地電極10Aと接地電極10Bとの間に配置され、接地電極10A及び接地電極10Bと離間している。基板15上における、電源電極11と接地電極10Aとの間及び電源電極11と接地電極10Bとの間、並びに接地電極10A上、接地電極10B上、及び電源電極11上に保護膜34Aが配置されている。保護膜34Aには、接地電極10A及び接地電極10Bに達する開口が設けられており、当該開口を埋めるように電極12A及び電極12Bが設けられている。電極12A上及び電極12B上に、上述した接続電極13として機能する導電膜13Aが配置されている。つまり、接地電極10Aは、電極12A、導電膜13A、及び電極12Bを介して接地電極10Bと電気的に接続している。なお、導電膜13Aの一部は、電源電極11に対して電源電極11の厚さ方向Zに重畳している。保護膜34A上及び導電膜13A上に保護膜34Bが配置されている。保護膜34A及び保護膜34Bをまとめて保護層34ともいう。
電極12A及び電極12B、並びに導電膜13Aは、例えば、銅、銀、パラジウム、イリジウム、白金、及び金等の金属粒子を含む金属ペーストから形成される。電極12A及び電極12B、並びに導電膜13Aは、上述の金属ペーストをスクリーン印刷等によって塗布し、その後焼成し、電極パターンを形成することにより得られる。電極12A及び電極12B、並びに導電膜13Aは、接地電極10A及び接地電極10Bと同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよいが、接触抵抗の観点から、同じ材料であることが好ましい。
保護膜34A及び保護膜34Bは、絶縁性材料を用いることができ、例えば、非晶質ガラスからなる。保護膜34A及び保護膜34Bは材料ペーストであるガラスペーストを塗布した後、焼成することにより形成される。
本構成では、電源電極11等を保護する保護膜34Aが設けられ、電源電極11との接触を避けつつ、保護膜34A上の導電膜13Aを幅広く形成することができるため、抵抗を大幅に下げることができ、電力損失をより低減することができる。
(第2の構成)
第2の構成において、主走査方向Xにおける図1のV-V線に沿う部分断面図を図5に示す。
本構成では、基板15上に、接地電極10A、接地電極10B、及び電源電極11が配置されている。電源電極11は、接地電極10Aと接地電極10Bとの間に配置され、接地電極10A及び接地電極10Bと離間している。基板15上における、電源電極11と接地電極10Aとの間及び電源電極11と接地電極10Bとの間、並びに接地電極10A上、接地電極10B上、及び電源電極11上に保護層34が配置されている。保護層34には、接地電極10A及び接地電極10Bに達する開口が設けられており、接地電極10Aの一部及び接地電極10Bの一部が露出している。接地電極10Aの露出部分及び接地電極10Bの露出部分と電気的に接続するように上述した接続電極13として機能する金属配線13Bが配置されている。つまり、接地電極10Aは、金属配線13Bを介して接地電極10Bと電気的に接続している。なお、金属配線13Bの一部は、電源電極11に対して電源電極11の厚さ方向Zに重畳している。
金属配線13Bは、例えば、金、銀、銅などの導体を用いることができる。本構成では、金属配線13Bを1本のみ備えてもよいし、複数本備えてもよい。金属配線13B単体に流れる電流の電力損失は、金属の種類、並びに配線の太さ及び長さに依存するため、電力損失の観点から、金属配線13Bを複数備える方が好ましい。一方、金属配線13Bの本数が多いと、金属配線13Bの占有面積が増大し、サーマルプリントヘッド全体のサイズが大きくなってしまったり、プラテンローラのサイズを小さくしなければならないおそれがある。このため、金属配線13Bの本数は、上記を鑑み、適宜選択することが好ましい。
金属配線13Bと、接地電極10A又は接地電極10Bとは、直接ボンディングして接続している。金属配線13Bは、エポキシ樹脂等で保護されてもよい。
本構成では、アセンブリ工程において金属配線13Bの本数を調整することにより、簡便に所望のスペックを有するサーマルプリントヘッドを製造することができる。
(第3の構成)
第3の構成において、主走査方向Xにおける図1のV-V線に沿う部分断面図を図6に示す。
本構成では、基板15上に、接地電極10A、接地電極10B、及び電源電極11が配置されている。電源電極11は、接地電極10Aと接地電極10Bとの間に配置され、接地電極10A及び接地電極10Bと離間している。基板15上における、電源電極11と接地電極10Aとの間及び電源電極11と接地電極10Bとの間、並びに接地電極10A上、接地電極10B上、及び電源電極11上に保護層34が配置されている。保護層34には、接地電極10A及び接地電極10Bに達する開口が設けられており、当該開口を埋めるように電極12C及び電極12Dが設けられている。電極12A上及び電極12B上に、上述した接続電極13として機能するジャンパー抵抗器13Cが配置されている。つまり、接地電極10Aは、電極12C、ジャンパー抵抗器13C、及び電極12Dを介して接地電極10Bと電気的に接続している。なお、ジャンパー抵抗器13Cの一部は、電源電極11に対して電源電極11の厚さ方向Zに重畳している。
電極12C及び電極12Dのそれぞれは、ジャンパー抵抗器13Cの端子として機能する。電極12C及び電極12Dは、例えば、銅、銀、パラジウム、イリジウム、白金、及び金等の金属粒子を含む金属ペーストから形成される。電極12C及び電極12Dは、上述の金属ペーストをスクリーン印刷等によって塗布し、その後焼成し、電極パターンを形成することにより得られる。電極12C及び電極12Dは、接地電極10A及び接地電極10Bと同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよいが、接触抵抗の観点から、同じ材料であることが好ましい。
ジャンパー抵抗器13Cは、微小サイズで、ある程度の電流に耐え得るチップ抵抗器であり、非常に低い抵抗値となっており、限りなく0Ωに近い抵抗値(例えば、50mΩ以下)となっている。ジャンパー抵抗器13Cは、実装及び取り外しが容易であり、後から設計変更で普通の抵抗に変更することや製品の仕様を容易に変更することができる。
ジャンパー抵抗器13Cと、接地電極10A又は接地電極10Bとを電気的に接続させるには、まず、接地電極10Aと電極12Cとの間及び接地電極10Bと電極12Dとの間にそれぞれソルダーペースト(クリームはんだ)を設けておき、リフロー炉内で、窒素などの不活性ガス雰囲気下で加熱処理を行い、ソルダーペーストを溶融させる。これによって、溶融したはんだを用いてジャンパー抵抗器13Cと、接地電極10A及び接地電極10Bとを電気的に接続させることができる。
また、電極12C、電極12D、及びジャンパー抵抗器13Cは、エポキシ樹脂等で保護されていてもよい。
本構成では、アセンブリ工程においてジャンパー抵抗器13Cを配置することにより、簡便に所望のスペックを有するサーマルプリントヘッドを製造することができる。
基板15は、主走査方向Xを長手方向とし、副走査方向Yを短手方向とする細長矩形状の平面形状を有する。基板15の大きさは限定されないが、一例を挙げると、主走査方向Xの寸法は、例えば、50~150mm、副走査方向Yの寸法は、例えば、2.0~5.0mm、厚さ方向Zの寸法は、例えば、725μmである。
基板15は、セラミック又は単結晶半導体からなる。セラミックとしては、例えば、アルミナなどを用いることができる。単結晶半導体としては、例えば、シリコンなどを用いることができる。
接続基板5は、例えば、プリント配線基板を用いることができる。接続基板5は、基材層と図示しない配線層とが積層された構造を有する。基材層は、例えば、ガラスエポキシ樹脂などを用いることができる。配線層は、例えば、銅、銀、パラジウム、イリジウム、白金、及び金等の金属粒子などを用いることができる。
放熱部材8は、基板15からの熱を放散させる機能を有する。放熱部材8には、基板15及び接続基板5が取り付けられている。放熱部材8は、例えば、アルミニウムなどの金属を用いることができる。
ワイヤ81は、例えば、金などの導体を用いることができる。ワイヤ81は複数あり、その一部はボンディングにより、駆動IC7A又は駆動IC7Bと各個別電極とが導通している。また、他のワイヤ81のうちの一部はボンディングにより、接続基板5における配線層を介して、駆動IC7A又は駆動IC7Bとコネクタ59とが導通している。
樹脂部82は、例えば、黒色の樹脂を用いることができる。樹脂部82としては、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などを使用することができる。樹脂部82は、駆動IC7A、駆動IC7B、及び複数のワイヤ81等を覆っており、駆動IC7A、駆動IC7B、及び複数のワイヤ81を保護している。コネクタ59は、接続基板5に固定されている。コネクタ59には、サーマルプリントヘッドの外部からサーマルプリントヘッドへ電力を供給し、駆動IC7A及び駆動IC7Bを制御するための配線が接続される。
保護層34は、基板15を覆っている。具体的には、保護層34は、主走査方向Xにおいて、電源電極11と接地電極10Aとの間、及び電源電極11と接地電極10Bとの間、並びに、電源電極11の厚さ方向Zにおいて、電源電極11と接続電極13との間に配置されている。保護層34は、絶縁性材料を用いることができ、例えば、非晶質ガラスからなる。保護層34は材料ペーストであるガラスペーストを塗布した後、焼成することにより形成される。保護層34の厚さは、特に限定されず、例えば、5~15μmであり、好ましくは5~10μmである。
発熱抵抗体40は、個別電極31及び共通電極32の間を流れる電流により発熱する。このように発熱することによって印字ドットが形成される。発熱抵抗体40は個別電極31及び共通電極32を構成する材料よりも抵抗率が高い材料を用い、例えば、窒化タンタル、又はタンタルを含む酸化シリコンなどを用いることができる。発熱抵抗体40の材料として、酸化ルテニウムを使用してもよい。本実施形態では、発熱抵抗体40の厚さは、例えば、0.05~0.2μm程度である。
個別電極31及び共通電極32は、発熱抵抗体40に通電するための経路を構成している。個別電極31及び共通電極32は導電体からなる。導電体としては、例えば、銅、銀、パラジウム、イリジウム、白金、及び金等の金属粒子などを用いることができる。金属の特性及びイオン化傾向の観点から、銅、銀、白金、及び金であることが好ましく、金属の特性、イオン化傾向及びコスト低減の観点から、銀であることがより好ましい。本実施形態では、個別電極31及び共通電極32の厚さは、例えば、0.2~0.8μm程度である。
個別電極31及び共通電極32は、上述の金属粒子を含む金属ペーストを用いて形成することができる。金属ペーストに含まれる溶剤は、金属粒子を均一に分散させる機能を有し、例えば、エステル系溶剤、ケトン系溶剤、グリコールエーテル系溶剤、脂肪族系溶剤、脂環族系溶剤、芳香族系溶剤、アルコール系溶剤、水等の1種または2種以上を混合したものなどが挙げられるがこれに限られない。
エステル系溶剤としては、例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸n-ブチル、酢酸イソブチル、酢酸アミル、乳酸エチル、炭酸ジメチル等が挙げられる。ケトン系溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンベンゼン、ジイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、イソホロン、シクロヘキサンノン等が挙げられる。グリコールエーテル系溶剤としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル等、これらモノエーテル類の酢酸エステル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等や、これらモノエーテル類の酢酸エステル等である。
脂肪族系溶剤としては、例えば、n-ヘプタン、n-ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等が挙げられる。脂環族系溶剤としては、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロヘキサン等が挙げられる。芳香族系溶剤としては、トルエン、キシレン、テトラリン等が挙げられる。アルコール系溶剤(上述のグリコールエーテル系溶剤を除く)としては、エタノール、プロパノール、ブタノール等が挙げられる。
金属ペーストは、必要に応じて、分散剤、表面処理剤、耐摩擦向上剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、芳香剤、酸化防止剤、有機顔料、無機顔料、消泡剤、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、可塑剤、難燃剤、保湿剤、イオン捕捉剤等を含有することができる。
ここで、図7及び図8を用いて、個別電極31及び共通電極32を詳細に説明する。図7は、図1の領域20における拡大平面図である。図8は図7の拡大平面図である。図7及び図8に示すように、各個別電極31は、概ね副走査方向Yに延伸する帯状をしており、それらの下方側先端は領域30の位置まで延伸している。各個別電極31は、互いに導通していない。そのため、各個別電極31には、サーマルプリントヘッドの組み込まれたプリンタが使用される際に、個別に、互いに異なる電位が付与されうる。各個別電極31の上方側端部には、個別パッド部311が形成されている。
共通電極32は、サーマルプリントヘッドの組み込まれたプリンタが使用される際に複数の個別電極31に対して電気的に逆極性となる部位である。共通電極32は、複数の櫛歯部324と、これら複数の櫛歯部324を共通につなげる共通部323と、を有する。共通部323は基板15の縁に沿って主走査方向Xに形成され、各櫛歯部324は、共通部323から分かれて副走査方向Yに延在する帯状をしており、その上方側先端は、各個別電極31の先端に対して所定間隔を隔てて対向させられている。このような構成にすることにより、発熱抵抗部41のピッチを狭くすることができるため、高精細な印字が可能となる。
個別電極31、共通電極32、及び発熱抵抗体40等は保護層34で覆われている。保護層34は絶縁性の材料を用いることができ、例えば、窒化シリコン、酸化シリコンなどを用いることができる。保護層34の厚さは、例えば、3~8μm程度である。
駆動IC7A及び駆動IC7Bは、基板15上に実装されており、発熱抵抗部41に個別に通電させるために設けられる。駆動IC7A及び駆動IC7Bと上記各個別電極31の各個別パッド部311間は、ワイヤ(図示なし)によって直接接続される。駆動IC7A及び駆動IC7Bには、外部から送信される印字信号が入力される発熱抵抗部41は、印字信号に従って個別に通電されることにより、選択的に発熱させられる。
さらに、上述した構成要素を含むサーマルプリントヘッドの一例について図面を用いて説明する。
図9は、サーマルプリントヘッドを示す部分斜視図である。図10は、主走査方向Xにおける図9のX-X線に沿う部分断面図である。図11は、副走査方向Yにおける図9のXI-XI線に沿う部分断面図である。図9~図11は、サーマルプリントヘッドの一部分(1個のサーマルプリントヘッドに相当)を示しており、本実施形態では、この1個のサーマルプリントヘッドを個片状サーマルプリントヘッド100aとする。個片状サーマルプリントヘッド100aは、基板15と、基板15上の蓄熱層33と、蓄熱層33上の複数の個別電極31と、蓄熱層33上の共通電極32と、蓄熱層33上、複数の個別電極31上、及び共通電極32上の発熱抵抗体40と、蓄熱層33、個別電極31、共通電極32、及び発熱抵抗体40を覆っている保護層34と、を備える。発熱抵抗体40は個別電極31及び共通電極32を流れる電流により発熱する複数の発熱抵抗部41を含む。複数の発熱抵抗部41は、個別電極31及び共通電極32の間において、各発熱抵抗部41が独立して形成されている。図9は、複数の発熱抵抗部41を省略している。複数の発熱抵抗部41は、蓄熱層33上において直線状に配置されている。
基板15上には、熱を蓄積する機能を有する蓄熱層33(グレーズ層ともいう)が積層されている。蓄熱層33は、後述の発熱抵抗部41から発生する熱を蓄積する。蓄熱層33は、絶縁性材料を用いることができ、例えば、ガラスの主成分である酸化シリコン、窒化シリコンを用いることができる。蓄熱層33の厚さ方向Zにおける寸法は、特に限定されず、例えば、5~100μmであり、好ましくは10~30μmである。
蓄熱層33上には、金属ペーストから形成される、個別電極31及び共通電極32が設けられている。個別電極31及び共通電極32は、上述の金属ペーストをスクリーン印刷等によって塗布し、その後焼成し、電極パターンを形成することにより得られる。
蓄熱層33、個別電極31、共通電極32、発熱抵抗体40等が搭載された基板15を個片化することにより、個片状サーマルプリントヘッド100aを製造することができる。基板15の個片化には、例えば、ダイサーを用いることができる。更に、レーザーなどを用いて基板15の個片化を行うことができる。レーザーとしては、例えば、ファイバーレーザーなどの固体レーザーを用いることができる。
個片化した基板(個片基板ともいう)に駆動IC7A及び駆動IC7Bを実装し、個片基板と駆動IC7A又は駆動IC7Bとの間に充填したアンダーフィル材となる樹脂を熱硬化させてアンダーフィル材を形成することより、サーマルプリントヘッド100を製造することができる。実装には、個片基板と駆動IC7A又は駆動IC7Bとの間にはんだバンプを設けておき、リフロー炉内で、窒素などの不活性ガス雰囲気下で加熱処理を行い、はんだバンプを溶融させ、はんだを用いて個片基板と駆動ICとを電気的に接続させることができる。
本実施形態によれば、印字の濃度段差を抑制し、良好な印字性能を確保したサーマルプリントヘッドを得ることが可能となる。
<サーマルプリンタ>
前述したがサーマルプリントヘッド100は、図3に示したように、基板15(基板15上の蓄熱層33等は図示せず)、放熱部材8、複数の駆動IC7A(図示せず)と、複数の駆動IC7Bと、複数のワイヤ81と、樹脂部82と、を備える。基板15は、放熱部材8上に副走査方向Yに隣接させて搭載されている。基板15には、主走査方向Xに配列される複数の発熱抵抗部41が形成されている。当該発熱抵抗部41は、基板15上に搭載された駆動IC7A及び駆動IC7Bにより選択的に発熱するように駆動される。当該発熱抵抗部41は、外部から送信される印字信号にしたがって、プラテンローラ91により発熱抵抗部41に押圧される感熱紙等の印刷媒体92に印字を行う。
サーマルプリンタは、副走査方向Yに沿って搬送される印刷媒体に印刷を施す。通常、印刷媒体は、コネクタ59側から発熱抵抗部41側に向かって搬送される。印刷媒体としては、例えば、バーコードシートやレシートを作成するための感熱紙等が挙げられる。
サーマルプリンタは、例えば、サーマルプリントヘッド100と、プラテンローラ91と、主電源回路と、計測用回路と、制御部と、を備える。プラテンローラ91は、サーマルプリントヘッド100に正対している。
主電源回路は、サーマルプリントヘッド100における複数の発熱抵抗部41に電力を供給する。計測用回路は、複数の発熱抵抗部41の各々の抵抗値を計測する。計測用回路は、例えば、印刷媒体への印字を行わない時に、複数の発熱抵抗部41の各々の抵抗値を計測する。これにより、発熱抵抗部41の寿命や故障した発熱抵抗部41の有無が確認されうる。制御部は、主電源回路及び計測用回路の駆動状態を制御する。制御部は、複数の発熱抵抗部41の各々の通電状態を制御する。計測用回路は省略される場合がある。
サーマルプリントヘッド100は外部の装置と通信するためにコネクタを備えてもよい。コネクタを介して、サーマルプリントヘッド100は、主電源回路及び計測用回路に電気的に接続してもよい。コネクタを介して、サーマルプリントヘッド100は、制御部に電気的に接続してもよい。
駆動IC7A及び駆動IC7Bは、制御部から信号を受ける。駆動IC7A及び駆動IC7Bは制御部から受けた当該信号に基づき、複数の発熱抵抗部41の各々の通電状態を制御する。具体的には、駆動IC7A及び駆動IC7Bは、複数の個別電極を選択的に通電させることにより、複数の発熱抵抗部41のいずれかを任意に発熱させる。
また、サーマルプリントヘッドは、フリップチップ実装によりワイヤ81を設けない構成であってもよいし、放熱部材8を設けない構成であってもよい。
次に、サーマルプリンタの使用方法について説明する。
印刷媒体への印刷時には、コネクタなどの外部との接続端子に、主電源回路から、入力信号である第1の電位が付与される。この場合、複数の発熱抵抗部41が選択的に通電し、発熱する。当該熱を印刷媒体に伝えることにより、印刷媒体への印刷がなされる。上述のとおり、接続端子に、主電源回路から、第1の電位が付与されている場合、複数の発熱抵抗部41の各々への通電経路が確保されている。
印刷媒体への印字を行わない時には、各発熱抵抗部41の抵抗値を計測する。当該計測時には、主電源回路から接続端子に電位は付与されない。各発熱抵抗部41の抵抗値の計測時には、接続端子に、計測用回路から、第2の電位が付与される。この場合、複数の発熱抵抗部41が順番に(例えば、主走査方向Xの端に位置する発熱抵抗部41から順番に)通電する。発熱抵抗部41に流れる電流の値および第2の電位に基づき、計測用回路は、各発熱抵抗部41の抵抗値を計測する。上述のとおり、接続端子に、計測用回路から、第2の電位が付与されている場合、複数の発熱抵抗部41の各々への抵抗値の計測対象以外の通電経路が実質的に遮断される。これにより、計測用回路によって、より正確に各発熱抵抗部41の抵抗値を計測でき、発熱抵抗部41の寿命や故障した発熱抵抗部41の有無が確認されうる。
上述の濃度段差の対策として、すべての駆動ICが1つの接地電極と電気的に接続している構成を採用することができる。このような構成にすることにより、各発熱部で消費される電力を一様にすることができ、濃度段差を抑制することができるが、外部から電源電位が供給され、かつ、駆動ICに電力を供給する電源電極は、接地電極の外側にあるため、当該接地電極を避けるように、左右端まで配線を引き回し、再度中央付近まで配線を引き回して駆動ICと接続する必要がある。電源電極から駆動ICまでの配線経路が長くなるため、電源電極の電圧の降下量が増加し、駆動ICの誤動作が生じるおそれがある。駆動ICの誤動作を抑制するため、配線の太さを太くしたり、電源電極を2か所設けたりすることが効果的であるが、同サイズで設計するためには、プラテンローラのサイズを小さくする必要があり、印字性能が制限されてしまう。
本実施形態によれば、上記の課題を解決することができ、印字の濃度段差を抑制し、良好な印字性能を確保したサーマルプリンタを得ることができる。
(その他の実施形態)
上述のように、一実施形態について記載したが、開示の一部をなす論述及び図面は例示的なものであり、限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替の実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。このように、本実施形態は、ここでは記載していない様々な実施形態等を含む。
7A、7B 駆動IC
8 放熱部材
10A、10B 接地電極
11 電源電極
12 配線
13 接続電極
13A 導電膜
13B 金属配線
13C ジャンパー抵抗器
15 基板
20、30 領域
31 個別電極
32 共通電極
33 蓄熱層
34 保護層
34A、34B 保護膜
40 発熱抵抗体
41 発熱抵抗部
81 ワイヤ
82 樹脂部
91 プラテンローラ
92 印刷媒体
100 サーマルプリントヘッド
100a 個片状サーマルプリントヘッド
311 個別パッド部
323 共通部
324 櫛歯部

Claims (9)

  1. 通電により発熱する発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体の一部である第1の部分に電力を供給する第1の駆動ICと、
    前記発熱抵抗体の他の一部である第2の部分に電力を供給する第2の駆動ICと、
    前記第1の駆動ICに接地電位を印加する第1の接地電極と、
    前記第2の駆動ICに接地電位を印加する第2の接地電極と、
    前記第1の接地電極と前記第2の接地電極とを電気的に接続している接続電極と、
    を備えるサーマルプリントヘッド。
  2. 前記第1の接地電極と前記第2の接地電極の間に配置され、かつ、外部から電源電位が供給される電源電極をさらに備え、
    前記接続電極の一部は、前記電源電極に対して前記電源電極の厚さ方向に重畳している、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  3. 前記サーマルプリントヘッドの主走査方向において、前記電源電極と前記第1の接地電極との間、及び前記電源電極と前記第2の接地電極との間、並びに、前記電源電極の厚さ方向において、前記電源電極と前記接続電極との間に配置されている保護膜をさらに備える、請求項2に記載のサーマルプリントヘッド。
  4. 前記接続電極は、導電膜である、請求項1~3のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 前記接続電極は、金属配線である、請求項1~3のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
  6. 前記接続電極は、ジャンパー抵抗器である、請求項1~3のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
  7. 前記第1の接地電極と直接接続している前記第1の駆動ICの数は、前記第2の接地電極と直接接続している前記第2の駆動ICの数と異なっている、請求項1~6のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
  8. 前記発熱抵抗体と接している共通電極と、
    前記第1の部分を介して前記共通電極と電気的に接続し、かつ、前記第1の駆動ICと電気的に接続している第1の個別電極と、
    前記第2の部分を介して前記共通電極と電気的に接続し、かつ、前記第2の駆動ICと電気的に接続している第2の個別電極と、をさらに備える、請求項1~7のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッド。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載のサーマルプリントヘッドを備えるサーマルプリンタ。
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