JP2023114282A - コイル装置 - Google Patents

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Tatsuya Sato
大輔 占部
Daisuke Urabe
友一 土屋
Yuichi Tsuchiya
健介 ▲高▼橋
Kensuke Takahashi
恒裕 山崎
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Abstract

【課題】直流重畳特性に優れ、しかも機械的強度も向上しているコイル装置を提供すること。【解決手段】第1磁性体20aを有する第1コア20と、第1磁性体20aよりも空隙率が高い第2磁性体30aを有する第2コア30と、第1コア20の第1接着面20αと第2コア30の第2接着面30αとを接着する接着層32と、を有するコイル装置である。第2磁性体30aは、少なくとも第2接着面30αとなる位置で、第2磁性体30aの表面に存在する空隙を埋める被膜30bを有し、被膜30bの表面が第2接着面30αとなり接着層に接32触している。【選択図】図4

Description

本発明は、直流重畳特性に優れ、しかも機械的強度も向上しているコイル装置に関する。
たとえば下記の特許文献1に示すように、巻芯部の軸方向に沿って透磁率が異なる材料で構成することで、コイル装置の直流重畳特性を向上させることが提案されている。しかしながら、従来のコイル装置では、透磁率が異なる材質のコア部分同士の接着強度が課題となっている。
特開2008-270269号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、直流重畳特性に優れ、しかも機械的強度も向上しているコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
第1磁性体を有する第1コアと、
前記第1磁性体よりも空隙率が高い第2磁性体を有する第2コアと、
前記第1コアの第1接着面と前記第2コアの第2接着面とを接着する接着層と、を有するコイル装置であって、
前記第2磁性体は、少なくとも前記第2接着面となる位置で、前記第2磁性体の表面に存在する空隙を埋める被膜を有し、前記被膜の表面が前記第2接着面となり前記接着層に接触している。
このコイル装置では、たとえば第2磁性体の透磁率を第1磁性体の透磁率よりも低くするために、第2磁性体の空隙率が第1磁性体の空隙率よりも高くなったとしても、少ない接着剤の量で第1磁性体と第2磁性体とを確実且つ強固に接着することが容易になる。その結果、コイル装置の機械的強度が向上する。また、コイル装置のコアを、透磁率の異なる材質の組み合わせで構成することが容易になり、直流重畳特性も向上する。
本発明者等の新たな知見によれば、空隙率が高い第2磁性体と空隙率が低い第1磁性体とを接着剤で直接に接合しようとすると、接着剤が空隙率の高い第2磁性体の表面に吸い込まれてしまい、第1磁性体と第2磁性体とを良好に接続することができず接合不良になりやすい。接合不良を避けるために接着剤の量を多くすると、コイル装置の高周波特性に悪影響を与えるおそれがある。
本発明のコイル装置では、空隙率が高い第2磁性体は、第2接着面となる位置で第2磁性体の表面に存在する空隙を埋める被膜を有している。そのため、接着層を形成するための接着剤は、第2磁性体の表面が被膜でブロックされ、第2磁性体の表面から内部に染み込むことが防止される。また、接着層を形成するための接着剤は、空隙率が低い第1磁性体の表面からは第1磁性体の内部には染み込みにくくなっている。
したがって少ない接着剤の量で接着層を形成することが容易になり、接着層は、第2磁性体の被膜の表面と第1磁性体の表面とを確実且つ強固に接着することになり、コイル装置の機械的強度が向上する。
好ましくは、前記被膜はガラスを含むガラス膜を有する。被膜は、第2磁性体の表面から内部に深くは染み込むことが少ない特性の樹脂などで構成することも可能であるが、好ましくはガラス膜で構成することで、コイル装置の高周波特性が向上する。樹脂成分に比較してガラス成分は高周波側でのインピーダンス特性に優れているためである。
好ましくは、前記被膜の前記第2接着面の表面粗さRaが、0.2μm以上である。接着層に接する被膜の表面粗さRaは、所定値以上であることで、被膜と接着層との接着強度が向上する。接着層に接する被膜の表面粗さRaは、第1磁性体の第1接着面の表面粗さRaに近づく程度の表面粗さであることも好ましい。
好ましくは、第2接着面の位置で前記第2磁性体の表面に存在する前記被膜の厚みが1~11μmの範囲内、さらに好ましくは3~9μmの範囲内、特に好ましくは4~8μmの範囲内である。第2接着面の位置で第2磁性体の表面に存在する被膜の厚みは、部分的には0であってもよいが、好ましくは部分的にも1μm以上の被膜が形成してあることが好ましい。
好ましくは、前記第2磁性体の表面から前記第2磁性体の内部に入り込んでいる前記被膜の浸透深さは、15μm以下、さらに好ましくは10μm以下、特に好ましくは8μm以下である。
好ましくは、前記第1磁性体がフェライトで構成してある。第1磁性体をフェライトで構成することで、第1磁性体の透磁率を向上させることができる。また、好ましくは、前記第2磁性体が金属磁性体で構成してある。第2磁性体を金属磁性体で構成することで、第2磁性体の透磁率を低く設定することができる。これらのフェライトと金属磁性体とを接着層で接合することにより組み合わせてコアを構成することにより、コイル装置の直流重畳特性がさらに向上する。
好ましくは、前記第1コアは、前記第1磁性体で構成してあり、ワイヤが巻回可能な巻芯部を有する。ワイヤが巻回される巻芯部の全体を第1磁性体で構成することで、コイル装置のインダクタンスを向上させることができる。
前記第1コアは、前記巻芯部と一体的に第1磁性体で構成してあり、前記巻芯部の軸方向の両端にそれぞれ形成してある鍔部をさらに有してもよい。好ましくは、前記第2コアは、これらの鍔部を連絡するように配置される板状の前記第2磁性体を有する。第2コアを板状の第2磁性体で構成し、その第2コアを第1磁性体と接着層を介して強固に接合することで、直流重畳特性がさらに向上しているコイル装置の機械的強度を、さらに向上させることができる。
図1Aは本発明の一実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図1Bは図1Aに示すコイル装置の側面図である。 図1Cは図1Aに示すコイル装置の正面図である。 図1Dは図1Aに示すコイル装置の底面図である。 図2は図1Aに示すコイル装置のドラム型コアの斜視図である。 図3は図1Aに示すコイル装置の端子金具の斜視図である。 図4は図1Bに示すIV-IV線に沿うコアの部分断面図である。 図5Aは接着層が形成される前のドラムコアの表面の拡大写真である。 図5Bは接着層が形成される前の平板コアの表面の拡大写真である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1Aに示す本発明の一実施形態に係るコイル装置10は、たとえば巻線型のコモンモードフィルタなどとして用いられるが、その用途は、特に限定されず、たとえばバラン、デュアルインダクタなどとしても用いることができる。
コイル装置10は、ドラムコア(第1コア)20と、ドラムコア20の巻芯部22に巻回されたコイル部40と、ドラムコア20の上部に配置される平板コア30と、を有する。なお、コイル装置10の説明では、コイル装置10を実装する主実装面と平行な面内にありドラムコア20の巻芯部22の巻軸と平行な方向をX軸、X軸と同じく主実装面と平行な面内にありX軸と垂直な方向をY軸方向、主実装面の法線方向をZ軸方向とする。
図2に示すように、ドラムコア20は、X軸方向に延びる棒状の巻芯部22と、巻芯部22の両端に備えられる一対のコア端部としての第1鍔部24および第2鍔部26と、を有する。第1鍔部24と第2鍔部26とは、略同じ形状を有し、これらは、X軸方向に関して所定の間隔を開けて、互いに略平行になるように巻芯部22に具備してある。
巻芯部22は、一対の鍔部24,26において互いに向かい合うそれぞれの面の略中央部に接続しており、一対の鍔部24,26に一体化している。巻芯部22の横断面形状は、本実施形態では矩形であるが、円形でも良く、その断面形状は特に限定されない。
ドラムコア20のZ軸方向の上端部には、図1Aに示す平板コア(第2コア)30が接合してある。平板コア30は、第1鍔部24の反実装側コア面(第1接着面)24bと、第2鍔部26の反実装側コア面(第1接着面)26bとを掛け渡すように、これらの反実装側コア面に接合してある。平板コア30は、その上面に平坦面を有することが好ましい。平坦面には、ピックアップ用吸着部材が着脱自在に吸着可能であり、ハンドリング性が向上する。
図2に示すように、第1鍔部24は、本実施形態では、全体として直方体で構成され、直方体のY軸方向の両側下部に、矩形の切り欠き24c3が形成してある。第1鍔部24は、Z軸方向の下面である実装側コア面24aと、その反対側の反実装側コア面24bと、X軸方向の外端面24cと、巻芯部22の方向を向いている内面24dと、Y軸方向の相互に反対側に位置する一対の側面24e,24eと、を有している。
外端面24cのY軸方向の両側下方には、それぞれ外端面24cよりもX軸方向の内側(コア20の中心側)に凹んでいる端子取付面24c1がそれぞれ形成してある。それぞれの端子取付面24c1のY軸方向の中央には、端子絶縁凸部24c2が形成してあり、図1Aに示すように取り付けられる第1端子(端子具)51と第2端子(端子具)52とを絶縁している。
図2に示すそれぞれの端子取付面24c1には、図3に示す第1端子51の端子本体51aの外端面密着部51a1の内面と、第2端子52の端子本体52aの外端面密着部52a1の内面が取り付けられ、必要に応じて接着される。
図2に示す外端面24cに対して端子取付面24c1がX軸方向の内側に引き込まれている段差深さは、図3に示す第1端子51または第2端子52の板厚程度が好ましいが、それよりも浅くてもよく、深くてもよい。図3に示す第1端子51の形状と、第2端子52の形状とは、相互に線対称な形状である。
第1端子51は、導電性端子板などで構成され、たとえば金属板などの一枚の導電性板材から折曲成形してある端子本体51aと突出板部51bとを有する。端子本体51aは、図2に示す鍔部24の外端面24cに形成してある片側の端子取付面24c1に接着剤などで取り付けられる略L字形状の外端面密着部51a1を有する。端子本体51aは、さらに、外端面密着部51a1のZ軸方向の下端からX軸方向に折り曲げて成形してある矩形板状の実装側密着部51a2を有する。
図3に示す端子本体51aの外端面密着部51a1は、図2に示す鍔部24の端子取付面24c1に接着剤などで固定され、図3に示す実装側密着部51a2は、図2に示す実装側コア面24aに所定の隙間(隙間0でもよい)で密着する。図2に示す実装側コア面24aに密着する面と反対側に位置する実装側密着部51a2の外面は、副実装面51a3となっている。副実装面51a3の役割に関しては、後述する。
図3に示す端子本体51aの実装側密着部51a2には、図2に示す鍔部24の下端で、鍔部24の実装側コア面24aからY軸方向の外側に突出する図3に示す突出板部51bが一体に成形してある。突出板部51bは、端子本体51aの実装側密着部51a2と面一にY軸方向の外側に伸びる基部51cと、基部51cの先端から折り返して曲げられている先端折曲部51dとを有する。
本実施形態では、基部51cの先端部で、先端折曲片51dがZ軸方向の上側に折り返すように曲げてあり、先端折曲部51dの反対側に位置する基部51cの外面が、主実装面51c1となり、先端折曲片51dが位置する基部51cの内面が継線面(ワイヤ接続面)51c2となる。図1Cに示すように、基部51cの継線面51c2と先端折曲部51dとの間に、図1Bに示すコイル部40を構成する一方の第1ワイヤ41の一方の引出部のリード端41aが挟まれてカシメられる。カシメられた後は、ハンダ付けまたはレーザ溶接などにより端子51とワイヤ41のリード端41aとを接続してもよい。
本実施形態では、図1Cに示すように、第1端子51の主実装面51c1と副実装面51a3とは、面一の外面となり、主として、主実装面51c1が外部回路基板(図示省略)の回路パターンに接続されるが、副実装面51a3も同時に接続されてもよい。外部回路基板(図示省略)の回路パターンへの接続方法は、特に限定されないが、たとえばハンダ接合が例示される。
第2端子52も、第1端子51と同様に、導電性端子板などで構成され、たとえば金属板などの一枚の導電性板材から折曲成形してある端子本体52aと突出板部52bとを有する。端子本体52aは、図2に示す鍔部24の外端面24cに形成してある他方の端子取付面24c1に接着剤などで取り付けられる略L字形状の外端面密着部52a1を有する。端子本体52aは、さらに、外端面密着部52a1のZ軸方向の下端からX軸方向に折り曲げて成形してある矩形板状の実装側密着部52a2を有する。
図3に示す端子本体52aの外端面密着部52a1は、図2に示す鍔部24の端子取付面24c1に接着剤などで固定され、図3に示す実装側密着部52a2は、図2に示す実装側コア面24aに所定の隙間(隙間0でもよい)で密着する。図2に示す実装側コア面24aに密着する面と反対側に位置する実装側密着部52a2の外面は、副実装面52a3となっている。副実装面52a3の役割は、副実装面51a3と同様である。
図3に示す端子本体52aの実装側密着部52a2には、図2に示す鍔部24の下端で、鍔部24の実装側コア面24aからY軸方向の外側に突出する図3に示す突出板部52bが一体に成形してある。突出板部52bは、端子本体52aの実装側密着部52a2と面一にY軸方向の外側に伸びる基部52cと、基部52cの先端から折り返して曲げられている先端折曲部52dとを有する。
本実施形態では、基部52cの先端部で、先端折曲片52dがZ軸方向の上側に折り返すように曲げてあり、先端折曲部52dの反対側に位置する基部52cの外面が、主実装面52c1となり、先端折曲片52dが位置する基部52cの内面が継線面(ワイヤ接続面)52c2となる。図1Cに示すように、基部52cの継線面52c2と先端折曲部52dとの間に、図1Bに示すコイル部40を構成する他方の第2ワイヤ42の一方の引出部であるリード端42aが挟まれてカシメられる。カシメられた後は、レーザ溶接またはハンダ付けなどにより端子52とワイヤ42のリード端42aとを接続してもよい。
本実施形態では、図1Cに示すように、第2端子52の主実装面52c1と副実装面52a3とは、面一の外面となり、主として、主実装面52c1が外部回路基板(図示省略)の回路パターンに接続されるが、副実装面52a3も同時に接続されてもよい。外部回路基板(図示省略)の回路パターンへの接続方法は、特に限定されないが、たとえばハンダ接合が例示される。
本実施形態では、図2に示すように、第2鍔部26は、第1鍔部24と同様な構成を有するが、必ずしも同じではなくてもよい。本実施形態では、第2鍔部26は、全体として直方体で構成され、直方体のY軸方向の両側下部に、矩形の切り欠き26c3が形成してある。第2鍔部26は、Z軸方向の下面である実装側コア面26aと、その反対側の反実装側コア面26bと、X軸方向の外端面26cと、巻芯部22の方向を向いている内面26dと、Y軸方向の相互に反対側に位置する一対の側面26e,26eと、を有している。
外端面26cのY軸方向の両側下方には、それぞれ外端面26cよりもX軸方向の内側(コア20の中心側)に凹んでいる端子取付面26c1がそれぞれ形成してある。それぞれの端子取付面26c1のY軸方向の中央には、端子絶縁凸部(図示省略/端子絶縁凸部24c2に対応)が形成してあり、図3に示すX軸に沿って奥側の第1端子51と第2端子52とを絶縁している。図2に示すそれぞれの端子取付面26c1には、図3に示す第1端子51の端子本体51aの外端面密着部51a1の内面と、第2端子52の端子本体52aの外端面密着部52a1の内面が取り付けられ、必要に応じて接着される。
図2に示す第2鍔部26に対する図3に示すX軸に沿って奥側の第1端子51と第2端子52との取り付け構造は、前述した図2に示す第1鍔部24に対する第1端子51と第2端子52との取り付け構造と同様なので、その詳細な説明は、省略する。
図1Cに示すように、第1ワイヤ41の一方の引出部のリード端41aは、第1端子51の継線面51c2に接合してあり、第2ワイヤ42の一方の引出部のリード端42aは、第2端子52の継線面52c2に接合してある。また第1ワイヤ41の他方の引出部のリード端41bは、図3に示すX軸方向の奥側の第2端子52の継線面52c2に接合してあり、図1Cに示す第2ワイヤ42の他方の引出部のリード端42bは、図3に示すX軸方向の奥側の第1端子51の継線面51c2に接合してある。これらの接合のための手段としては、特に限定されず、レーザ溶接、ハンダ付けなどが好ましいが、これに限らず、溶接、抵抗溶接、超音波溶接、カシメ止め、熱圧着、熱融着などが例示される。
図1A、図1Bおよび図1Dに示すように、ドラムコア20の巻芯部22には、コイル部40が形成されている。コイル部40は、本実施形態では、2本のワイヤ41,42により構成される。ワイヤ41,42は、たとえば被覆導線で構成してあり、良導体(たとえば銅線)からなる芯材を絶縁性の被覆膜で覆った構成を有しており、巻芯部22に、たとえば2層構造で巻回されている。本実施形態では、各ワイヤ41,42における導体部分の横断面積は同一である。
本実施形態では、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42とは、巻芯部22に通常のバイファイラ巻きされるが、巻芯部22の巻軸方向に沿って所定の位置でクロス部が形成されてもよい。
コイル装置10の製造では、まず、図3に示すそれぞれ一対の端子51および52を図2に示すドラムコア20に取り付ける。各端子51および52の外端面密着部51a1,52a1の内面のみが、端子取付面24c1または26c1に各々接着されることが好ましい。各端子51および52の実装側密着部51a2,52a2は、各鍔部24,26の実装側コア面24a,26aには、接着されないことが好ましい。図示しない外部回路基板の振動が直接に各鍔部24,26の実装側コア面24a,26aに伝達しないようにするためである。
端子51および52は、たとえばリン青銅、タフピッチ鋼、純銅、真鍮、銀、金、あるいは金属系の合金でハンダ接合性があるものなどの金属端子で構成される。端子51および52の厚みは、特に限定されないが、好ましくは50~300μmである。
ワイヤ41および42としては、たとえば、銅(Cu)などの良導体からなる芯材を、イミド変成ポリウレタンなどからなる絶縁材で覆い、さらに最表面をポリエステルなどの薄い樹脂膜で覆ったものを用いることができる。準備された端子51および52を設置したドラムコア20およびワイヤ41~42は、巻線機にセットされ、ワイヤ41~42が、所定の順序でドラムコア20の巻芯部22に巻回される。各ワイヤ41および42の線径は、特に限定されないが、好ましくは10~300μmである。
本実施形態では、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42とのバイファイラ巻きを行っている。巻回されたワイヤ41,42のワイヤ端である引出部のリード端41a,42a,41b,42bは、図3に示す所定の端子51および52の継線面51c2または52c2に先端折曲片51dまたは52dがカシメられた後に接続される。
巻芯部22へのワイヤ41および42の巻回作業の後に、平板コア30を、ドラムコア20の鍔部24,26の反実装側コア面24b,26bに接合する。本実施形態では、平板コア30は、図4に示すように、複数の第2磁性体粒子30a1で構成してある第2磁性体30aと、平板状に成形してある第2磁性体30aの全表面を覆っている被膜30bとから成る。また、ドラムコア20は、複数の第1磁性体粒子20a1で構成してある第1磁性体20aからなる。
図4に示すように、ドラムコア20を構成する第1磁性体20aの第1接着面20αと、平板コア30の表面に形成してある被膜30bの第2接着面30αとは、接着層32により接着されることで、ドラムコア20と平板コア30とが接合される。ドラムコア20を構成する第1磁性体20aの第1接着面20αは、図1Aに示す2つの反実装側コア面24b,26bに対応する。また、図4に示す平板コア30の表面に形成してある被膜30bの第2接着面30αとは、図1Aに示す反実装側コア面24bに対応する平板コア30の内面の2カ所に対応する。
本実施形態では、図4に示す第1磁性体20aは、たとえばMn-Zn系もしくはNi-Zn系のフェライトであり、第1磁性体粒子20a1は、フェライト粒子である。また、第2磁性体30aは、たとえば金属磁性体であり、第2磁性体粒子30a1は、金属磁性体粒子である。
金属磁性体としては、特に限定されないが、たとえばCo基アモルファス合金、センダスト(Fe-Si-Al;鉄-シリコン-アルミニウム)、Fe-Si-Cr(鉄-シリコン-クロム)、パーマロイ(Fe-Ni)、カルボニル鉄系、カルボニルNi系、ナノクリスタルなどが例示される。第1磁性体20aは、第2磁性体30aよりも比透磁率が高く、第2磁性体30aの比透磁率の10~20倍以上の比透磁率を有する。
図4に示すように、金属磁性体から成る第2磁性体30aは、フェライトから成る第1磁性体20aに比較して、粒子30a1間の隙間が広く、空隙率が高い。たとえば第1磁性体20aの断面または表面における空隙率(B1)は、好ましくは5%以下、さらに好ましくは3%以下である。また、第2磁性体30aの断面または表面における空隙率(B2)は、第1磁性体20aの空隙率(B1)の3倍以上、あるいは5倍以上、あるいは8倍以上であってもよい。たとえば第2磁性体30aの空隙率(B2)は、10%以上、あるいは15%以上、あるいは18%以上であってもよい。
なお、第1磁性体20aおよび第2磁性体30aの空隙率は、たとえば磁性体の表面(または断面)を研磨した研磨面を顕微鏡で観察する場合に、所定視野の範囲内で観察される空隙の面積割合で表すことができる。図5Aは、フェライトで構成される第1磁性体の研磨面の顕微鏡写真であり、図5Bは、金属磁性体で構成される第2磁性体の研磨面の顕微鏡写真であり、写真において黒い部分が空隙である。図5Aまたは図5Bに示すような写真画像に対して二値化処理などを行うことで、空隙の割合を計算することが可能である。金属磁性体やフェライトは、従来から知られている方法で所定形状に成形することができる。
図4に示すように、金属磁性体から成る第2磁性体30aの表面には、被膜30bが形成してある。本実施形態では、被膜30bは、ガラスコート膜などのように、ガラスを含むガラス膜で構成してあることが好ましい。ガラスコート膜は、たとえばガラス粉末とバインダと溶剤とを含むガラススラリーを、第2磁性体30aの表面に塗布して硬化させることで形成することができる。塗布の方法としては、特に限定されず、スプレー塗布やバレル塗布などが例示される。
ガラス粉末としては、特に限定されないが、たとえば、シリカ系ガラスの中から、シリカ-ボロン系のガラスが好ましく、たとえばホウ珪酸鉛系ガラス、ホウ珪酸ビスマス系ガラス、ホウ珪酸亜鉛系ガラス等の非晶質ガラス粉末や結晶化ガラス粉末等が挙げられる。バインダや溶剤は、特に限定されない。
図4に示すように、第2磁性体30aの表面に存在する被膜30bの厚みt1は、好ましくは1~11μmの範囲内、さらに好ましくは3~9μmの範囲内、特に好ましくは4~8μmの範囲内である。第2接着面30αの位置で第2磁性体30aの表面に存在する被膜30bの厚みは、部分的には0であってもよいが、好ましくは部分的にも1μm以上の被膜30bが形成してあることが好ましい。この被膜30bの厚みt1が薄すぎると接着層32を構成する接着剤が第2磁性体30aの表面から内部に染み込みやすくなる傾向にあり、被膜30bの厚みt1が厚すぎると、コイル装置10のインダクタンスなどの特性が劣化する傾向にある。
好ましくは、第2接着面の位置で前記第2磁性体の表面に存在する前記被膜の平均厚みは、2~10μm、さらに好ましくは2~8μm、特に好ましくは2~7μmである。なお、被膜の平均厚みは、たとえば被膜に垂直な断面で、被膜の延在方向に沿って5μm間隔の10点以上の測定点で厚みを測定した場合の平均として計算する。
好ましくは、第2磁性体30aの表面から第2磁性体30aの内部に入り込んでいる被膜30bの浸透深さt2は、15μm以下、さらに好ましくは10μm以下、特に好ましくは8μm以下である。被膜の浸透深さt2は、第2接着面30αの位置で第2磁性体30aの表面に存在する被膜30bの厚みが確保できれば、0であってもよい。
ただし、被膜30bの製法上、被膜30bの浸透厚みを0にすることは困難であり、第2磁性体30aの表面に位置する磁性体粒子30a1の粒径以上、あるいは粒径の2倍以上、あるいは3倍以上であってもよい。被膜の浸透厚みt2が厚すぎると、コイル装置のインピーダンスなどの特性が劣化する傾向にある。
被膜30bの浸透厚みt2は、たとえば被膜30bを形成するためのペーストの粘度を調整することなどにより制御することが可能である。また同様に、被膜30bのトータル厚みt0も、たとえば被膜30bを形成するためのペーストの粘度を調整することなどにより制御することが可能である。被膜30bのトータル厚みt0は、第2磁性体30aの表面に存在する被膜30bの厚みt1に被膜30bの浸透厚みt2を加えた厚みである。この被膜30bのトータル厚みt0は、第2接着面30αの位置に応じて多少変動するが、好ましくは1~25μm、さらに好ましくは3~15μm、あるいは5~15μmである。
本実施形態では、接着層32と接触する被膜30bの表面が第2接着面となり、所定の表面粗さRaを有する。被膜30bの表面である第2接着面の表面粗さRaは、JIS B0601などで規定される算術平均粗さであり、好ましくは0.2μm以上、さらに好ましくは0.3以上である。
接着層32に接する被膜30bの表面粗さRaは、所定値以上であることで、被膜30bと接着層32との接着強度が向上する。接着層32に接する被膜30Bbの表面粗さRaは、第1磁性体20aの第1接着面20αの表面粗さRaに近づく程度の表面粗さであることも好ましい。
接着層32に接する被膜30bの表面粗さRaは、たとえば被膜30bを形成するためのペーストの組成や粘度、あるいは熱処理条件や後処理条件などにより制御することができる。
図4に示す接着層32を構成する接着剤としては、特に限定されず、たとえばエポキシ系接着剤、シリコーン系接着剤、変性アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂などを用いることができる。接着材には、フィラーなどが含まれていてもよい。図4に示す接着層32の厚みt3は、好ましくは2~10μm、さらに好ましくは2~8μmあるいは2~4μmである。接着層の厚みt3に被膜30bの表面厚みt1をプラスした値(t1+t3)が、第1磁性体20aと第2磁性体30aとのギャップとなり、好ましくは20μm以下である。接着層32の厚みt3が薄すぎると、接着力が低下する傾向にあり、厚すぎるとギャップが大きくなり、コイル特性(インダクタンスなど)が劣化する傾向にある。
本実施形態に係るコイル装置10では、金属磁性体から成る第2磁性体30aの透磁率がフェライトで構成される第1磁性体20aの透磁率よりも低くなる。ただし、第2磁性体30aの空隙率が第1磁性体20aの空隙率よりも高くなる。
本実施形態では、少なくとも第2接着面30αに対応する位置で、第2磁性体30aの表面には、ガラスコート膜から成る被膜30bが形成してある。被膜30bは、接着層32に含まれる接着成分が第2磁性体30aの内部に浸透することをブロックする。そのため、少ない接着剤の量で第1磁性体20aと第2磁性体30aとを確実且つ強固に接着することが容易になる。その結果、コイル装置10の機械的強度が向上する。また、コイル装置のコアを、透磁率の異なる材質の組み合わせで構成することが容易になり、直流重畳特性も向上する。
空隙率が高い第2磁性体と空隙率が低い第1磁性体とを直接に接着剤で直接に接合しようとすると、接着剤が空隙率の高い第2磁性体の表面に吸い込まれてしまい、第1磁性体と第2磁性体とを良好に接続することができず接合不良になりやすいことが判明した。接合不良を避けるために接着剤の量を多くすると、コイル装置の高周波特性に悪影響を与えるおそれがある。
本実施形態のコイル装置10では、空隙率が高い第2磁性体30aは、第2接着面30αとなる位置で第2磁性体30aの表面に存在する空隙を埋める被膜30bを有している。そのため、接着層32を形成するための接着剤は、第2磁性体の表面が被膜30bでブロックされ、第2磁性体30aの表面から内部に染み込むことが防止される。また、接着層32を形成するための接着剤は、空隙率が低い第1磁性体20aの表面からは第1磁性体20aの内部には染み込みにくくなっている。
したがって少ない接着剤の量で接着層を形成することが容易になり、接着層32は、第2磁性体30aの被膜30bの表面(第2接着面30α)と第1磁性体20aの表面(第1接着面20α)とを確実且つ強固に接着することになり、コイル装置10の機械的強度が向上する。
また、被膜30bはガラスを含むガラス膜を有する。被膜30bは、第2磁性体30aの表面から内部に深くは染み込むことが少ない特性の樹脂などで構成することも可能であるが、ガラス膜で構成することで、コイル装置10の高周波特性が向上する。樹脂成分に比較してガラス成分は高周波側でのインピーダンス特性に優れているためである。
さらに本実施形態では、第1磁性体20aがフェライトで構成してある。第1磁性体をフェライトで構成することで、第1磁性体の透磁率を向上させることができる。また、第2磁性体30aが金属磁性体で構成してある。第2磁性体30aを金属磁性体で構成することで、第2磁性体30aの透磁率を低く設定することができる。これらのフェライトと金属磁性体とを接着層32で接合することにより組み合わせてコアを構成することにより、コイル装置10の直流重畳特性がさらに向上する。
また、ドラムコア20は、第1磁性体20aで構成してあり、図1Aに示すワイヤ41,42が巻回可能な巻芯部22を有する。ワイヤ41,42が巻回される巻芯部22の全体をフェライトの第1磁性体20aで構成することで、コイル装置10のインダクタンスを向上させることができる。
さらに、第1コアから成るドラムコア20は、巻芯部22と一体的に第1磁性体20aで構成してあり、巻芯部22の軸方向の両端にそれぞれ形成してある鍔部24,26をさらに有している。第2コアから成る平板コア30は、これらの鍔部24,26を連絡するように配置される板状の第2磁性体30aを有する。第2コアを板状の第2磁性体30aで構成し、その第2コアを第1磁性体20aと接着層32を介して強固に接合することで、直流重畳特性がさらに向上しているコイル装置10の機械的強度を、さらに向上させることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、平板コア30は、第2磁性体30aを有し、その全表面が被膜30bで覆われているが、少なくとも第2接着面30αとなる部分のみが、被膜30bで覆われていればよい。また、上述した実施形態では、被膜30bは、ガラスコート膜で構成してあるが、これに限定されず、他の被膜、たとえば樹脂膜、シリコーン、パリレンなどであってもよい。
また、上述した実施形態では、第1ワイヤ41と第2ワイヤ42の複数のワイヤをドラムコア20の巻芯部22に巻回してあるが、単数のワイヤ、たとえば第1ワイヤ41のみをドラムコア20の巻芯部22に巻回してもよい。
また、上述した実施形態では、双方の鍔部24および26にそれぞれ装着してある第1端子と第2端子とは、相互に絶縁されているが、単数のワイヤ、たとえば第1ワイヤ41のみをドラムコア20の巻芯部22に巻回する場合には、同じ鍔部24または26に装着してある第1端子と第2端子とは、電気的に接続されていてもよい。
さらに、上述した実施形態では、第1コアとしてのドラムコア10と、第2コアとしての平板コア30とを接着層32で接合する場合について例示してあるが、これに限定されず、その他の形状のコア同士を接着層32を介して接合させてコイル装置を構成することもできる。いずれにしても、図4に示すように、空隙率が大きい第2コアの第2磁性体30aは、少なくとも第2接着面30αとなる位置で、第2磁性体30aの表面に存在する空隙を埋める被膜30bを有し、被膜30bの表面が第2接着面30αとなり接着層32に接触することになる。
以下、本発明を、さらに詳細な実施例に基づき説明するが、本発明は、これら実施例に限定されない。
実施例1
図1Aに示すドラムコア20と平板コア30を準備した。ドラムコア20は、Ni-Zn系フェライトから成る第1磁性体20aで構成した。第1磁性体20aの空隙率は、2%であった。また、第1磁性体20aの第1接着面20αに対応する表面表面粗さRaは、0.43μmであった。
平板コア30は、Fe-Si-Cr系金属磁性体から成る第2磁性体で構成した。第2磁性体30aの空隙率は、20%であった。第2磁性体の表面には、シリカ-ボロン系のガラスコート膜から成る被膜30bを全面に形成した。被膜30bの厚みt1の平均は2μmであり、±1μmの範囲でばらつきが観察された。また、被膜30bの浸透深さt2は、5μm以下であった。また、第2接着面30αに対応する被膜30bの表面粗さRaは、0.32であった。
次に、ドラムコア20の鍔部24,26の上面に位置する第1接着面20αに対応する位置に、エポキシ系接着剤を塗布し、その接着剤塗布面に平板コア30(被膜30b付き第2磁性体30a)の第2接着面30αを押しつけて接着剤を硬化させて接着層32を形成した。硬化後の接着層32の厚みt3は、2~4μmであった。
得られたコイル装置のサンプルを5つ準備し、各サンプルについて、ドラムコア20と平板コア30の引張せん断接着強さを、JIS-K6850に準拠して測定し、その値を接着強度とし平均を求めた。実施例1におけるサンプルの接着強度の平均は、表1に示すように、40.0Nであった。
Figure 2023114282000002
なお、磁性体の空隙率は、各磁性体のサンプルの表面または断面を研磨した後に研磨面をSEMで観察し、得られた画像を二値化処理して所定面積の画像全体に対する空隙の占める面積割合を求め、その割合を空隙率として算出した。また、各磁性体の表面粗さは、JIS B 0601-2001に準拠して、各磁性体のサンプルについて、算術平均粗さとして算出した。また、被膜30bの厚みt1、接着層32の厚みt3は、第1磁性体20aおよび第2磁性体30aの接合面付近を、接着層32に略垂直な断面で切断し、その切断面をSEM画像で観察することで計測して求めた。
実施例2
平板コア30として、被膜30bの厚みt1の平均が5μm(ばらつきが±1μm)となり、被膜30bの浸透深さt2が5μm以下となるように、第2磁性体30aの表面にガラスコート膜から成る被膜30bを形成して平板コア30を作製した以外は、実施例1と同様にして、コイル装置のサンプルを作製した。実施例1と同様な測定を行った。結果を表1に示す。
比較例1
平板コア30として、被膜30bを形成しない第2磁性体を用いた以外は、実施例1と同様にして、コイル装置のサンプルを作製した。実施例1と同様な測定を行った。結果を表1に示す。
評価1
比較例1に比較して、実施例1では、1.5倍以上の接着強度が得られた。また、比較例1に比較して、実施例2では、3倍以上の接着強度が得られた。
実施例3
実施例1のコイル装置のサンプルについて、直流重畳特性を、常温環境下の条件で測定した。
実施例4
実施例2のコイル装置のサンプルについて、実施例3と同様な条件で直流重畳特性を測定した。
比較例2
平板コア30として、被膜30bを形成しないFe-Si-Cr系金属磁性体から成る第2磁性体を用いた以外は、実施例3と同様にして、コイル装置のサンプルを作製した。サンプルについて、実施例3と同様な条件で直流重畳特性を測定した。
評価2
比較例2に比較して、実施例3および4では、比較例2に比較して、実施例3では1.07倍、実施例4では1.11倍以上の直流重畳特性の向上が認められた。
10… コイル装置
20… ドラムコア(第1コア)
20α… 第1接着面
20a… 第1磁性体
20a1… 第1磁性体粒子
22… 巻芯部
24… 第1鍔部
24a… 実装側コア面
24b… 反実装側コア面
24c… 外端面
24c1… 端子取付面
24c2… 端子絶縁凸部
24c3… 切り欠き
24d… 内面
24e… 側面
26… 第2鍔部
26a… 実装側コア面
26b… 反実装側コア面
26c… 外端面
26c1… 端子取付面
26c3… 切り欠き
26d… 内面
26e… 側面
30… 平板コア(第2コア)
30α… 第2接着面
30a… 第2磁性体
30a1… 第2磁性体粒子
30b… 被膜
32… 接着層
40… コイル部
41… 第1ワイヤ
41a… 一方の引出部(リード端)
41b… 他方の引出部(リード端)
42… 第2ワイヤ
42a… 一方の引出部(リード端)
42b… 他方の引出部(リード端)
51… 第1端子(端子具)
51a… 端子本体
51a1… 外端面密着部
51a2… 実装側密着部
51a3… 副実装面
51b… 突出板部
51c… 基部
51c1… 主実装面
51c2… 継線面(ワイヤ接続面)
51d… 先端折曲部
52… 第2端子(端子具)
52a… 端子本体
52a1… 外端面密着部
52a2… 実装側密着部
52a3… 副実装面
52b… 突出板部
52c… 基部
52c… 主実装面
52c2… 継線面(ワイヤ接続面)
52d… 先端折曲部

Claims (9)

  1. 第1磁性体を有する第1コアと、
    前記第1磁性体よりも空隙率が高い第2磁性体を有する第2コアと、
    前記第1コアの第1接着面と前記第2コアの第2接着面とを接着する接着層と、を有するコイル装置であって、
    前記第2磁性体は、少なくとも前記第2接着面となる位置で、前記第2磁性体の表面に存在する空隙を埋める被膜を有し、前記被膜の表面が前記第2接着面となり前記接着層に接触しているコイル装置。
  2. 前記被膜はガラスを含むガラス膜を有する請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記被膜の前記第2接着面の表面粗さRaが、0.2μm以上である請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 第2接着面の位置で前記第2磁性体の表面に存在する前記被膜の厚みが1~11μmの範囲内である請求項1~3のいずれかに記載のコイル装置。
  5. 前記第2磁性体の表面から前記第2磁性体の内部に入り込んでいる前記被膜の浸透深さは、15μm以下である請求項1~4のいずれかに記載のコイル装置。
  6. 前記第1磁性体がフェライトで構成してある請求項1~5のいずれかに記載のコイル装置。
  7. 前記第2磁性体が金属磁性体で構成してある請求項1~6のいずれかに記載のコイル装置。
  8. 前記第1コアは、前記第1磁性体で構成してあり、ワイヤが巻回可能な巻芯部を有する請求項1~7のいずれかに記載のコイル装置。
  9. 前記第1コアは、前記巻芯部と一体的に第1磁性体で構成してあり、前記巻芯部の軸方向の両端にそれぞれ形成してある鍔部をさらに有し、
    前記第2コアは、これらの鍔部を連絡するように配置される板状の前記第2磁性体を有する請求項8に記載のコイル装置。
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JP2023105101A (ja) * 2018-12-26 2023-07-28 株式会社三洋物産 遊技機

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